JP2002197118A - 情報アクセス方法、情報アクセスシステムおよび記録媒体 - Google Patents

情報アクセス方法、情報アクセスシステムおよび記録媒体

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JP2002197118A
JP2002197118A JP2000382588A JP2000382588A JP2002197118A JP 2002197118 A JP2002197118 A JP 2002197118A JP 2000382588 A JP2000382588 A JP 2000382588A JP 2000382588 A JP2000382588 A JP 2000382588A JP 2002197118 A JP2002197118 A JP 2002197118A
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JP2000382588A
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Chieko Asakawa
智恵子 浅川
啓伸 ▲高▼木
Hironobu Takagi
Hiroshi Nomiyama
浩 野美山
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International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
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    • G06F16/30Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of unstructured textual data
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 明示的な情報獲得の意思表示(検索ボタンの
押下等)を介することなく、効果的な情報獲得および獲
得情報の提示手段を提供する。 【解決手段】 かな漢字変換ルーチンを起動し(ステッ
プ50)、文字列の入力を行う(ステップ51)。次
に、入力した文字列を漢字変換するための変換キーを押
下する(ステップ52)。この変換キーに押下を契機に
同音異義語候補選択ルーチンが起動され(ステップ5
3)、変換候補が提示される。変換キーの押下または同
音異義語候補選択ルーチンでの変換候補の変更操作(候
補選択前操作(ステップ54))を契機として情報アク
セスルーチンが起動される(ステップ55)。次に、情
報アクセスが実行され(ステップ56)、検索結果(ア
クセスによる獲得情報)を取得する(ステップ57)。
その後、検索結果を提示する(ステップ58)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報アクセス方法
および情報アクセスシステムに関し、特に、視覚障害者
にとってシームレスな情報取得手段、あるいは小画面ま
たは無画面の情報端末における情報取得手段に適用して
有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ利用あるいはコンピュータ
ネットワーク利用の一形態に情報検索あるいは情報獲得
がある。ここで、情報検索とはユーザが情報源から知り
たい事柄をたとえば検索式を利用して探索することを意
味し、情報獲得とはユーザが自己に有益な情報を特に明
確な意図をもたないネットサーフィンのような場合を含
めて獲得する意味に用いる。一般に情報検索システムや
インターネットのウェブ検索がこのような要請を満た
す。情報検索においては、検索を行いたいキーワードを
入力し、このキーワードをコンピュータシステムに送信
する必要がある。
【0003】一般的なGUI(graphical user interfa
ce)を有するコンピュータシステムにおいては、表示画
面にキーワード入力のためのフィールドを設け、たとえ
ばマウス等のポインティングデバイスを用いて入力フィ
ールドにカーソルを合わせる。その後キーボード等の入
力デバイスを用いてキーワードを入力する。さらにこの
キーワードをコンピュータシステムに送信するための送
信ボタン(サブミットボタン)を押下する。このように
してコンピュータシステムに検索キーワードが送信さ
れ、コンピュータシステムは定められた手順に従ってキ
ーワードに関連する検索処理を行う。検索結果として得
られたテキスト、画像あるいは音源データは画面表示あ
るいは音声としてユーザに提示される。
【0004】一方、情報獲得を支援するシステムとし
て、ウェブブラウザ上の単語に対してアノテーションを
付与するシステムがある。たとえば、「http://www.thi
rdvoice.com」に記載の「ThirdVoice」や、「http://ww
w.flyswat.com」に記載の「FlySwat」である。これら
は、キーワードを入力して情報を検索するような明示
的、能動的な情報獲得の方法ではなく、表示されている
ページに出現する組織名、製品名などの単語に対して、
その企業情報などのアノテーションを提供することによ
って非明示的、かつ、受動的な情報提供を行う。
【0005】また、仮名漢字変換をフロントエンドとす
る情報検索システムとして、たとえば「(http://www.ia
tok.com/)に記載の「iATOK」がある。これは仮名漢字変
換によって入力された単語に対応するURL(uniform
resource locator)を見つけるためのシステムである。
たとえば特定の会社名を入力した場合、その会社のUR
Lを返す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般的なコン
ピュータシステムは晴眼者を念頭に設計されており、視
覚障害者がコンピュータシステムを利用する場合には制
約を受ける。すなわち、視覚障害者はGUIという2次
元状態での情報提示を認識することができないので、視
覚障害者が情報検索を行う場合にはテキスト読み上げソ
フト等を用いて時系列に読み上げられるテキストを聴い
てその内容を認識することになる。たとえば、音声ブラ
ウザやスクリーンリーダを用いて、ウェブページのフォ
ーム入力を行う場合、一般に以下のようなユーザーイン
タフェイスで行うことができる。まず、インプットボッ
クスにマウス等のポインティングデバイスでカーソルを
合わせ選択(クリック)する。次に、文字列入力ダイア
ログボックス(入力フィールド)が現れるので、文字列
を入力してエンターキーを押す。次に、サブミットボタ
ン(送信ボタン)を探し、ボタンの上にカーソルをあわ
せてエンターキーを押す。このようにして視覚障害者で
あっても既存のコンピュータシステムと適当なソフトウ
ェアを用いて情報検索を行うことが可能である。ただ、
この場合であってもテキストボックスが何を入力するフ
ィールドなのかはページデザインによってわかり難い。
サブミットボタンの位置も、フォーム内の任意の位置に
置かれるので、探し出すのが難しい場合がある。また、
検索結果のページにおいても、広告やリンクリストなど
の直接結果とは関連性のない情報が多く含まれているた
め、検索結果のみを探し出すのは、ユーザの経験に頼っ
ている。そのため、入力領域やキーワードを含む情報を
探し出すことに多くの時間を費やさなければならない。
【0007】また、前記情報獲得支援システムにおいて
も、アノテーションは二次元表示を前提としたもので、
画面の位置情報を得ることが困難な視覚障害者に対して
は有効な情報獲得支援にはならない。
【0008】さらに、仮名漢字変換をフロントエンドと
する情報検索システムでは、単に検索対象がURLであ
るに過ぎず、その他の情報を返すことができない。ま
た、晴眼者用であるため、前記情報獲得支援システムの
場合と同様、視覚障害者に対しては有効な情報獲得支援
にはならない。
【0009】すなわち、視覚障害者がコンピュータシス
テムを利用して情報獲得あるいは情報検索を行おうとし
た場合、キーワードを入力する領域の識別やボタンの位
置を認識する際の困難性と、検索結果のページから必要
な情報を抽出する際の困難性の2つの困難性を有する。
視覚障害者は、音声という一次元による出力を利用して
コンピュータにアクセスするため、画面上の位置情報を
認識することが困難であり、そのため、二次元で認識可
能となるよう設計されているウェブブラウザ(GUI)
を利用して情報アクセスを行う手法には困難が伴う。
【0010】本発明の目的は、視覚障害者が容易に情報
検索および情報獲得を行うことが可能なコンピュータシ
ステムおよび情報検索方法を提供することにある。
【0011】また、本発明の目的は、携帯電話やPDA
(personal digital assistants)等十分な表示面積を
有さない情報デバイスあるいは電話等そもそも表示装置
を前提としない端末の利用者が容易に情報検索および情
報獲得を行えるコンピュータシステムおよび情報検索方
法を提供することにある。
【0012】さらに、本発明の目的は、明示的な情報獲
得の意思表示(検索ボタンの押下等)を介することな
く、効果的な情報検索および獲得情報の提示手段を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の概要を説明すれ
ば以下の通りである。すなわち、本発明は、かな漢字変
換の変換操作あるいはかな漢字変換モジュールでの同音
異義語候補選択操作において現在選択されている候補に
関する情報の獲得を、前記変換操作あるいは選択操作を
契機として自動的に行う。このため、本発明では情報獲
得のための入力操作が簡略化される。特に視覚障害者等
の入力操作にかかる負担を軽減し、アクセスビリティの
高いシステムを構築できる。なお、英語入力モードの場
合にはかな漢字変換あるいはかな漢字変換操作における
同音異義語の選択操作に代えて、入力文字または文字列
のブランク(スペース)の検出を情報アクセスの契機に
することができる。
【0014】また、本発明では、獲得した情報の提示を
音声を用いて行う。音声による提示の際には声質、音量
等の音響効果を情報あるいは情報の属性に関連付け、多
様な音響効果によってより多くの情報を一次元で提示す
る。これにより、貧弱な表示画面しか持たない携帯情報
端末や画面表示を前提としない電話等によってアクセス
した情報の提示を効果的に行うことができる。特に、画
面等二次元で提示情報を認識できない視覚障害者にとっ
て、きわめて利便性の高いシステムを提供できる。な
お、本発明を具体的に列挙すれば以下の通りである。
【0015】すなわち、本発明の情報アクセス方法は、
文字または文字列を、漢字または漢字を含む文字列に変
換する漢字変換モジュールを起動するステップと、文字
または文字列を入力するステップと、入力された文字ま
たは文字列を、漢字変換モジュールによって変換するこ
とを指示するステップと、指示する操作、または漢字変
換モジュールによって提示される複数の変換候補の1つ
を選択する操作を契機として、指示操作または選択操作
によって変換の対象になっている変換候補に関する情報
を情報源から取得するステップと、取得された情報を音
声によりまたは音響効果を加えて提示するステップと、
を有する。
【0016】また、本発明の情報アクセス方法は、文字
または文字列を入力するステップと、文字または文字列
に制御文字が含まれるかを判断するステップと、制御文
字の検出を契機として、制御文字で区切られた語に関す
る情報を情報源から取得するステップと、取得された情
報を音声によりまたは音響効果を加えて提示するステッ
プと、を有する。このとき制御文字には、スペース、ブ
ランク、タブ、キャリッジリターン、ラインフィードの
何れかまたはその組合せを例示できる。
【0017】上記情報アクセス方法において、文字また
は文字列は、音声認識による第1の方法、または、図形
認識による第2の方法、または、キーボードまたはテン
キーボードによる第3の方法、の何れかの方法で入力で
きる。また、前記情報を取得するステップには、変換候
補の複合語を分離する処理、または、変換候補に含まれ
る語または制御文字で区切られた語の品詞を解析する処
理、または、変換候補に含まれる語または制御文字で区
切られた語の原形を求める処理、の何れか1つまたは複
数の処理を含む言語解析を行うステップと、変換候補ま
たは制御文字で区切られた語または言語解析で求められ
た語もしくは原形をキーとする検索操作を情報源に対し
て行うステップと、を含むことができる。
【0018】また、前記情報源は、テキストデータ、音
源データまたはURLデータを含む、ローカルデータベ
ースまたはインターネットに接続されたグローバルデー
タベースとすることができる。このとき、前記情報を取
得するステップには、ユーザプロファイルに記録された
優先度を参照して情報源を設定するステップと、情報源
定義ファイルを参照して情報源への検索キーを設定する
ステップと、情報源についての検索タイミングが検索を
行う条件に合致するかを判断し、判断が真の場合に検索
処理を行うステップと、を含むことができる。
【0019】また、取得された情報を提示するステップ
には、ユーザプロファイルに記録された優先度またはユ
ーザのコンテキスト情報を参照して情報の提示順序を設
定するステップと、情報が取得された情報源の数または
量を、音色、音量その他の音響効果によって表現するス
テップと、ユーザの特定キーの入力を契機に、提示順序
を変更するステップと、を含むことができる。
【0020】また、前記取得された情報を提示するステ
ップには、情報またはその要素の種類を判定するステッ
プと、判断の結果、情報またはその要素がテキストデー
タまたはURLであると判断されたときにはテキストデ
ータまたはURLに関連付けられているデータのテキス
ト部分を音声合成により出力し、情報またはその要素が
音源データまたはURLであると判断されたときには音
源データまたはURLに含まれる音源データを再生する
ステップと、を含むことができる。また、この判断の結
果、情報またはその要素がURLであると判断されたと
きには、情報がURLであることを提示した後に、ユー
ザの要求を受けてURLに関連付けられているデータを
取得することができる。
【0021】また、前記取得された情報を提示するステ
ップには、情報の出典である情報源を、ユーザの要求に
応じて提示するステップを含むことができる。
【0022】なお、本発明は前記情報アクセス方法を実
現する情報アクセスシステム、あるいはこれらの機能を
実現するプログラムが記録された媒体として把握するこ
とも可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。ただし、本発明は多くの異
なる態様で実施することが可能であり、本実施の形態の
記載内容に限定して解釈すべきではない。なお、実施の
形態の全体を通して同じ要素には同じ番号を付するもの
とする。
【0024】以下の実施の形態では、主に方法またはシ
ステムについて説明するが、当業者であれば明らかなと
おり、本発明は方法、システムの他、コンピュータで使
用可能なプログラムが記録された媒体としても実施でき
る。したがって、本発明は、ハードウェアとしての実施
形態、ソフトウェアとしての実施形態またはソフトウェ
アとハードウェアとの組合せの実施形態をとることがで
きる。プログラムが記録された媒体としては、ハードデ
ィスク、CD−ROM、光記憶装置または磁気記憶装置
を含む任意のコンピュータ可読媒体を例示できる。
【0025】また以下の実施の形態では、一般的なコン
ピュータシステムを用いることができる。実施の形態で
用いるコンピュータシステムには、中央演算処理装置
(CPU)、主記憶装置(メインメモリ:RAM)、不
揮発性記憶装置(ROM)等を有し、バスで相互に接続
される。バスには、その他コプロセッサ、画像アクセラ
レータ、キャッシュメモリ、入出力制御装置(I/O)
等が接続されてもよい。バスには、適当なインターフェ
イスを介して外部記憶装置、データ入力デバイス、表示
デバイス、通信制御装置等が接続される。その他、一般
的にコンピュータシステムに備えられるハードウェア資
源を備えることが可能なことは言うまでもない。外部記
憶装置は代表的にはハードディスク装置が例示できる
が、これに限られず、光磁気記憶装置、光記憶装置、フ
ラッシュメモリ等半導体記憶装置も含まれる。データ入
力デバイスには、キーボード等の入力装置、マウス等ポ
インティングデバイス、ペン入力装置、タブレット装置
等を備えることができる。データ入力デバイスにはスキ
ャナ等の画像読み取り装置、音声入力装置も含む。表示
装置としては、CRT、液晶表示装置、プラズマ表示装
置が例示できる。また、コンピュータシステムには、パ
ーソナルコンピュータ、ワークステーション、メインフ
レームコンピュータ等各種のコンピュータが含まれる。
【0026】図1は、本発明の一実施の形態である情報
アクセスシステムの一例を示したブロック図である。本
実施の形態の情報アクセスシステムは、文字列生成手段
1、かな漢字変換モジュール2、情報アクセスルーチン
3、共通アクセス手段4、情報源5、結果提示手段6を
有する。
【0027】文字列生成手段1は、本システムに入力さ
れる文字列を生成する。本実施の形態では、その入力デ
ータとして音声を例示する。音声に限らず、たとえば手
書き文字図形、キーボード等を用いたキャラクタ入力、
電話等のテンキーからの入力であってもよい。文字列生
成手段1には、音声入力装置7および音声認識エンジン
8を有し、音声認識エンジン8には音素パターン解析手
段9、文法解析手段10を含む。音素パターン解析手段
9では音素表記ファイル11を、文法解析手段10では
文法ファイル12を参照する。
【0028】音声入力装置7は、たとえばマイクロフォ
ン等、音声あるいは音響信号を電気信号に変換する変換
器である。音声入力装置7によって取得された音声信号
が音声認識エンジン8によって音素に分解され、音素に
対応する文字表記に当てはめられる。音素と文字の対応
は、音素表記ファイル11を参照して音素パターン解析
手段9によって行われる。また、音素表記の当てはめに
際には、予め定義された文法(文法ファイル12に記録
される)を参照して文法解析が行われる。これにより音
声の誤認識を抑制する。
【0029】かな漢字変換モジュール2は、入力された
かな文字列を漢字に変換する機能を持つ。かな漢字変換
モジュール2には同音異義語候補選択ルーチン13を含
む。かな漢字変換モジュール2は、通常コンピュータシ
ステムの入力フロントエンドプロセッサとして位置付け
られている。
【0030】かな漢字変換モジュール2の起動は、たと
えば適当なキーボード入力あるいは音声コマンド等その
他の入力により「かな漢字変換モード」に入り起動され
る。また、かな漢字変換の実行は、たとえばキーボード
による変換キーの押下あるいはこれに相当する音声コマ
ンド(たとえば「変換」と発声)により行われる。
【0031】かな文字表記に相当する漢字表記は通常複
数ある(同音異義語が複数存在する)ため、同音異義語
候補選択ルーチン13で変換すべき漢字あるいは熟語の
選択が要求される。同音異義語候補選択ルーチン13で
は、最初の変換候補が提示され、あるいは複数の変換候
補を併記したうえで変換候補が反転表示、ハイライト表
示される。音声によるインタフェイスの場合は変換候補
とその他の候補が順次読み上げられてもよい。ユーザが
他の変換候補を選択しようとする時には矢印キーあるい
は変換候補ごとに割当てられた数字に相当する数字キー
の押下、あるいはそれに相当する音声コマンド(たとえ
ば「3番目の候補を選択」を発声)の入力により変換候
補を変更する。
【0032】上記の通り、文字列の入力後、漢字変換操
作(変換キーの押下あるいは変換音声コマンドの入力)
によって、直ちに最初の変換候補が提示される。本実施
の形態では、同音異義語候補選択ルーチン13に入るこ
と(すなわち最初の変換候補の提示)により、あるいは
他の同音異義語候補の選択(すなわち変換候補の変更操
作)により、後に説明するように自動的に情報アクセス
(検索動作)が行われる。すなわち、文字入力の後にか
な漢字変換を行えば自動的に変換候補に関する情報アク
セスが行われる。すなわち、検索(情報アクセス)のた
めの入力フィールドを探し、検索操作をコンピュータに
指示するためのサブミットボタン(送信ボタン)を押す
等の操作が不要である。このため、視覚障害者にとって
の検索(情報アクセス)操作の困難性を回避できる。ま
た、視覚障害者に限らず、晴眼者にとっても情報アクセ
スのための入力操作が大幅に簡略化できる。なお、検索
操作(情報アクセス操作)については後に詳しく説明す
る。
【0033】情報アクセスルーチン3は、ユーザがある
候補(漢字変換候補)を選択しようとした場合、その候
補に対する情報を情報源5から獲得するためのルーチン
である。すなわち、情報アクセスルーチン3は、前記し
た同音異義語候補選択ルーチン13で現在指定されてい
る候補(最初の変換候補あるいは変更された候補)を受
取り、これをキーとして情報源5に対し検索操作を行
う。
【0034】図2は、情報アクセスルーチンの機能を示
したブロック図である。情報アクセスルーチン3には言
語解析ルーチン14を含み、言語解析ルーチン14には
言語解析手段19および原形生成手段20を含む。言語
解析ルーチン14は、候補となっている単語の字種、原
形、文法情報を求めたり、複合語を分割する機能を持
つ。ここで単語の原形とは、日本語の場合活用形に対す
る終止形、英語の場合複数形に対する単数形等をいう。
言語解析手段19は、受取った候補の言語解析を行い、
複合語であればそれを分割し、字種、文法を解析する。
解析には品詞情報23を参照する。原形生成手段20
は、言語解析の結果を参照して原形を生成する。ここで
解析された情報および生成された原形は、共通アクセス
手段4で活用される。なお、かな辞書21および英数字
辞書22の機能は後に説明する。
【0035】共通アクセス手段4は、情報源の集合(情
報源5)に対する統一的なアクセスを提供する。共通ア
クセス手段4は、コンテキスト情報取得モジュール15
で取得したコンテキスト情報、情報源定義ファイル1
6、ユーザプロファイル17、ユーザ辞書18を参照す
る。
【0036】コンテキスト情報取得モジュール15は、
検索に関連した、ユーザの検索時の環境に関する情報を
取得するためのモジュールである。コンテキスト情報と
して、たとえば位置、時間等を例示できる。位置情報
は、たとえば本システムが携帯情報端末である場合はG
PS(global positioning system)で取得でき、固定
端末である場合はモデムパネルに登録された市外局番等
のユーザ情報を参照して取得できる。
【0037】情報源定義ファイル16は、利用可能な情
報源と、その属性を指定し、ユーザプロファイル17
は、ユーザが利用する情報源、および、その属性を記述
する。ユーザ辞書18は、ユーザ固有の情報を蓄積す
る。
【0038】情報源5は、指定されたキー(検索キー)
に対する内容を提供する。図3は、情報源を概念的に示
したブロック図である。情報源5は、大きく分けてロー
カルデータベースとウェブデータベースに分類される。
ローカルデータベースは、本情報アクセスシステムを提
供するコンピュータシステムと同一のシステム内に記録
されていることを想定するが、特に同一システム内にあ
ることを前提としない。たとえばLAN(local area n
etwork)等で接続された他のコンピュータシステムにロ
ーカルデータベースが記録されてもよい。ウェブデータ
ベースは、インターネット35を介してアクセス可能な
ウェブページに記録されている情報である。各データベ
ースには、各々のデータベースへのインタフェイスとし
て機能するアクセスルーチン29〜32、36,37が
備えられる。情報源5には、たとえば以下のような種類
を含む。
【0039】「TEXT_DICTIONARY」 テキスト情報、あ
るいは、URLの情報を返す。たとえば図3における単
漢字辞書25、国語辞書26が相当する。
【0040】「LOCAL_TEXT_SEARCH」 ローカルファイ
ルに対して、検索を行った結果を返す。たとえば、図3
における文書DB27が相当する。
【0041】「LOCAL_AUDIO_ACCESS」 音声データベー
スにアクセスする。返される情報はウェーブファイル、
MIDI、MP3等の音声ファイルである。たとえば、
図3における音声ファイルDB28が相当する。
【0042】「WEB_TRANSCODING_ACCESS」 指定された
URL(キーワードなどのパラメータが指定された場
合はそれも含める)をアクセスし、その内容から不要な
情報(広告、メニュー等)、レンダリング情報などを除
き、読み上げに適した形に変形したものを返す。この情
報の変形は、プロキシサーバ38によって行われる。た
とえば、図3におけるプロキシサーバ38を介したウェ
ブサーバ33,34が相当する。
【0043】「URL_DIRECT_ACCESS」 指定された UR
Lの内容をそのまま返す。読み上げに適したテキスト、
あるいは、音声情報(ウェーブファイルなど)は、プロシ
キサーバを介さずにこちらを用いる。図3におけるプロ
キシサーバ38を介さないウェブサーバ33,34が相
当する。
【0044】情報源5の内容は基本的に以下の3つの要
素を含むことができる。すなわち、「テキスト」、音声
ファイル名などの「音声情報」、「URL(関連するU
RL)」である。ただし、その内容が、ユーザのコンテ
キストによって影響される場合は、優先度を変化させる
ための記述を付け加えることができる。
【0045】これらの情報源5を検索する際、情報源に
よって、同音異義語の候補をそのままで検索するか(WOR
D)、あるいは、活用語であればそれを解析しその原形
(日本語ならば終止形、英語ならば単数形など)に変換
して検索するか(STEMMING)を指定する必要がある。これ
らの指定は情報源毎に情報源定義ファイル16に記録す
る。図4は、情報源定義ファイルの一例を示した表図で
ある。情報源の属性として以下のものがある。
【0046】「内部名」 情報源の内部名である。ユー
ザプロファイルでの記述に用いられる。
【0047】「名称」 情報源の名称である。ユーザに
どの情報源かを伝えるために用いられる。
【0048】「アクセスモジュール名」 情報源のアク
セスモジュール名である。 情報源にアクセスするため
のモジュールの名称を指定する。情報源の種類に応じて
アクセスモジュールが使い分けられる。
【0049】「キーの種類」 検索キーをそのままの形
で情報源に渡すか、原形に直すかを指定する。
【0050】「パラメータ」 辞書ファイル名などアク
セスモジュールへ渡すパラメータを指定する。
【0051】また特殊な辞書として以下のものがある。
【0052】「ユーザ辞書(USER_DICTIONARY)」 ユー
ザによって登録するように指定された候補を登録する。
図1におけるユーザ辞書18が相当する。
【0053】また以下の情報源は、辞書を用いずに、言
語解析の結果から自動的に生成される。これらの処理は
情報アクセスルーチン3の中で行われる。 「仮名辞書(KANA_JISHO)」 候補の単語がすべてひらが
な、あるいはカタカナの場合に、"ひらがな"、"カタカ
ナ"を返す。図2におけるかな辞書21が相当する。 「英数字辞書(ALPHA_NUMERIC_JISHO)」 候補の単語
がすべて英字あるいは数字の場合に、内容を返す。図2
における英数字辞書22が相当する。
【0054】「品詞情報(POS_INFORMATION)」 人名、
組織名、副詞、接続詞などの品詞情報を返す。名詞など
の明らかなものに対しては、値を返さない。図2におけ
る品詞情報23が相当する。
【0055】ユーザプロファイル17は、ユーザが利用
したい情報源とその属性を記述する。情報源はその優先
度順に記述する。図5は、ユーザプロファイルの一例を
示した表図である。属性としては、以下のようなものを
指定する。
【0056】「アクセスモジュール名」 アクセスモジ
ュール名を指定する。
【0057】「タイミング」 検索のタイミングであ
る。常に検索するか(ALWAYS)、要求があった場合にのみ
検索するか(IFREQUESTED)、「ALWAYS」が指定された辞
書で検索結果が得られなかった場合にのみ検索されるか
(CATCH_ALL)を指定する。「CATCH_ALL」が指定されなか
った場合は、システムのデフォルトの設定が適用され、
最終的になんからの検索結果が出力されるようになる。
【0058】「通知音」 候補が見つかった場合の通知
音である。鳴らさない(NO_BEEP)あるいは鳴らす(BEE
P)を指定する。「BEEP(X,Y,Z)」の括弧内の「X」には
たとえば音のバリエーション、「Y」に はたとえば音
量、「Z」にはたとえばバランスを指定できる。リバー
ブ、エコー、回転などの特殊効果を指定することも可能
である。
【0059】「合成音質」 音声合成で読み上げる場合
の声質(音質)である。男の声(MALE_VOICE(X))、女の
声(FEMALE_VOICE(X))等を指定する。括弧内の「X」に
は、たとえば音のバリエーションを指定できる。バリエ
ーションには発声者の年齢層等を例示できる。音声ファ
イルの場合は「NA」を指定する。リバーブ、エコー、回
転などの特殊効果を指定することも可能である。
【0060】「音の出力法」 音を出す方法である。ス
テレオ(STEREO)、右スピーカーのみ(RIGHT)、左スピー
カーのみ(LEFT)を指定する。省略値は「STEREO」であ
る。他に音源の動き等を指定してもよい。たとえば、右
から左に音源が移動しているように聞こえる場合や、上
から下、後ろから前等に音源が移動するように音が出力
されてもよい。
【0061】「内容表示キー」 後に説明するように、
デフォルトでは情報源の内容を全部出力しない場合があ
る。ユーザが情報源の内容を全て知りたい時にここで指
定したキーを押下することにより内容が提示される。
【0062】「音声合成時の出力テキスト」 音声合成
の場合に出力するテキストのフォーマットを指定する。
たとえば「%S」は、情報源から返される内容でテキスト
に置き換えられる。たとえば「%K」は、単語で置き換え
られる。省略値は、「%S」である。
【0063】結果提示手段6は、共通アクセス手段4を
介して獲得された情報(情報源5のタイトル、内容、関
連情報等)をユーザに提示する。図6は、結果提示手段
の一例を示したブロック図である。本実施の形態の結果
提示手段は、優先度判定手段39、要素判定手段41、
オーディオプレーヤ42、音声合成手段43、音響加工
手段44、スピーカ46、URL内容取得手段47を有
する。
【0064】優先度判定手段39は、獲得した情報源5
からの情報の出力優先度を決定する。デフォルトはユー
ザプロファイル17に指定された順である。コンテキス
ト情報取得モジュール15によって取得されたコンテキ
スト情報40がある場合にはこれを参照して優先度を変
更できる。
【0065】要素判定手段41は、獲得した情報の要
素、つまり情報がテキストであるか、音源データである
か、URLであるかを判定する。オーディオプレーヤ4
2は、ウェーブファイル、MIDI、MP3等の音声情
報を出力し、音声合成手段43はテキストから音声への
変換を行う。
【0066】たとえば、単語が検索された場合、要素が
テキストであれば音声合成手段43によってそれを読み
上げ、音声情報(音源データ)が得られればオーディオ
プレーヤ42でそれを再生する。URLが検索された場
合であってそれ単独で指定された場合は、その内容を音
声合成手段43で読み上げる。ただしURLの場合、コ
ンテンツのアクセスに時間がかかる場合があるので、ま
ずURLであることをユーザに提示し、その後、ユーザ
が指定されたキーを押下した場合にのみURL内容取得
手段47によってインターネットのウェブコンテンツ4
8にアクセスを行う。この場合、指定されたURLのタ
イプがテキストであれば、それを音声合成手段43によ
って読み上げ、音声ファイル(音源データ)が指定され
ていれば、それをオーディオプレーヤによって再生す
る。
【0067】URLがテキストあるいは音声情報(音源
データ)とともに指定された場合は、まずテキストある
いは音声情報を出力する。さらに指定されたキーを押下
した場合に、そのURLの内容を、単独で指定された場
合と同様に、出力するか、あるいは、別なキーの押下に
よって適当な音声ブラウザを用いて読み上げを行う。
【0068】音声再生の際には、ユーザプロファイル1
7で指定されたパラメータに従って音響加工を施す。加
工は音響加工手段44を用いる。具体的な加工例は後に
説明する。
【0069】なお、結果提示手段6には、音声による出
力だけでなく、表示装置49を併用して画像出力を含め
てもよい。
【0070】次に、フローチャートを用いて本実施の形
態の情報アクセス方法を説明する。図7は本実施の形態
の情報アクセス方法の全体を示したフローチャートであ
る。まず、かな漢字変換ルーチンを起動し(ステップ5
0)、文字列の入力を行う(ステップ51)。かな漢字
変換ルーチンの起動は漢字変換モードにすることにより
行う。また、文字列の入力は音声入力、キーボード入
力、図形入力等により行える。
【0071】次に、入力した文字列を漢字変換するため
の変換キーを押下する(ステップ52)。この変換キー
の押下を契機に同音異義語候補選択ルーチンが起動され
(ステップ53)、第1の変換候補が指定される。この
変換候補の指定を契機として情報アクセスルーチンが起
動される(ステップ55)が、ユーザが変換候補を変更
した場合にも情報アクセスルーチンが起動される(ステ
ップ55)。本明細書では、この同音異義語候補選択ル
ーチンの起動直後の変換候補の指定と、一旦指定された
変換候補の変更操作を含めて候補選択前操作(ステップ
54)という。すなわち、候補選択前操作を契機として
情報アクセスルーチンが起動される(ステップ55)。
【0072】次に、情報アクセスが実行され(ステップ
56)、検索結果(アクセスによる獲得情報)を取得す
る(ステップ57)。その後、検索結果を提示する(ス
テップ58)。
【0073】すなわち、本実施の形態の情報アクセス方
法では、文字列の入力とかな漢字変換操作によって、自
動的に情報アクセス(検索)が可能になる。これによ
り、極めて簡略化された情報アクセスのための入力手段
を提供できる。特に、視覚障害者にとっては晴眼者用に
設計されたシステムは極めて使い勝手の悪いものであっ
たが、本システムと方法を用いることにより容易に情報
にアクセスできる。
【0074】以下主なステップの詳細を説明する。図8
は、情報アクセスルーチンにおける処理ステップの一例
を示したフローチャートである。
【0075】情報アクセスルーチンが起動(ステップ5
5)されると、候補データを取得する(ステップ5
9)。候補データは、同音異義語候補選択ルーチンによ
って指定されている候補である。
【0076】次に、前記した言語解析ルーチン14によ
って、言語解析を開始する(ステップ60)。言語解析
によって候補の字種、文法情報等が得られる。次に、候
補の品詞を解析し(ステップ65)、その品詞名を返す
(ステップ66)。なお、品詞解析の際には、かな文
字、英数字等の字種を考慮することもできる。さらに候
補が活用形である場合にはその原形を生成する(ステッ
プ67)。これら解析の結果を返し(ステップ68)、
本ルーチンを終了する。
【0077】図9は、アクセス実行のステップ(ステッ
プ56)の一例を示したフローチャートである。まず、
情報源5へのアクセスを実行するかを判断する(ステッ
プ69)。たとえば候補が数字のみの場合、あるいはか
な文字のみの場合はアクセスを行わず、検索結果として
数字の内容、"ひらがな"、"カタカナ"を結果提示手段に
渡す(ステップ70)。
【0078】次に、ユーザプロファイル17を参照して
アクセスを行う情報源を設定する(ステップ71)。次
に検索キーを設定する(ステップ73)。検索キーの設
定には情報源定義ファイル16の「キーの種類」を参照
する。
【0079】次に、検索のタイミングを判断する(ステ
ップ75)。タイミングが「ALWAYS」あるいは「CATCH_
ALL」等の条件を満足すれば検索要求を発し(ステップ
76)、そうでなければステップ77に進む。検索要求
は、各情報源のアクセスルーチンにアクセスモジュール
その他のパラメータを指定してリクエストを出すことに
より行う。本実施の形態では共通アクセス手段4により
統一的にアクセスが行える。
【0080】次に、ステップ77において次の情報源が
あるかを判断し(ステップ77)、未アクセスの情報源
がある場合にはステップ71に戻り、ない場合には結果
取得ステップに進む(ステップ78)。
【0081】図10は、検索結果の提示ステップの一例
を示したフローチャートである。まず、結果が得られた
かを判断し(ステップ79)、結果が得られた場合は、
ステップ81に進み結果の提示処理を続行する。結果が
得られない場合は処理を終了する(ステップ80)。
【0082】ステップ81において、提示する結果の優
先度を設定する(ステップ81)。ユーザプロファイル
で指定した情報源の優先度が高い順にその情報源からの
結果の提示を行う。なお、コンテキスト情報40を参照
して優先度を変更することもできる。
【0083】次に、アクセスされた量(情報量)を抽出
し(ステップ83)、通知音を設定し(ステップ8
4)、通知音を再生する(ステップ85)。多くの情報源
から情報が得られた場合にはこれをユーザにフィードバ
ックする。通知音は、ユーザプロファイルに指定された
「候補が見つかった場合の通知音」を用いる。この通知
音にさらに情報量を示す音響情報を付加する。たとえ
ば、複数の情報源から情報が得られた場合は、それを合
成して1つの音声情報にして出力する。たとえば、情報
源Aに対し、”ド”、情報源Bに対し”ミ”の音が割り
当てられた場合は、”ドミ”の和音、あるいは、連続し
た”ドミ”を出力する。またそれぞれの情報源からエン
トリの数に応じて音量を変化させることもできる。情報
が多い場合は、より大きな音で通知音が出力されるよう
にすることができる。
【0084】通知音のフィードバックにより、例えば、
優先順位の低いニュースなどの情報が得られた場合、ユ
ーザプロファイルで指定されたジャンプキーを押すこと
によってその内容に直接ジャンプすることができる(ス
テップ86,87)。
【0085】得られた情報は、まず、最初のものが設定
される(ステップ88)。設定された結果データ(情
報)について、要素判定を行い(ステップ89)、音源
データの場合には再生され(ステップ90)、テキスト
データの場合は読み上げられる(ステップ91,9
3)。なお読み上げの際、音声合成はユーザプロファイ
ル17が参照される。また、読み上げに加えて適当な音
響加工を施すことができる(ステップ91)。付加情報
としてURLが指定されている場合は、読み上げの途
中、あるいは、最後に通知音を鳴らし、ユーザにフィー
ドバックする(ステップ94,95)。
【0086】得られた情報の要素がURLの場合、UR
Lである旨をまずユーザに通知し(ステップ96)、ユ
ーザが内容表示要求を行った場合(ステップ97)には
URLの内容を取得する(ステップ98)。内容の取得
はウェブページである場合にはHTTPリクエストを発
することにより行える。内容取得後、その内容に応じて
音源データとして再生する(ステップ90)か、音声合
成によって読み上げる(ステップ91)かのいずれかに
進む。
【0087】取得情報の提示の途中あるいは提示後に、
指定されたキーを押すことによってその情報源がなんで
あるかの情報を音声で得ることができる(ステップ9
9,100)。また、複数の候補が得られた場合で最初
の候補でないものが最適であるとユーザが判断した場合
は、指定されたキーを押すことによって、その内容をユ
ーザ辞書に登録することができる(ステップ101,1
02)。またユーザがその場でテキストあるいは音声を
入力することによって、ユーザ独自のエントリを登録す
ることができる。
【0088】次に提示するべき結果があるかを判断し
(ステップ103)、結果データがある場合にはステッ
プ86に戻り、ない場合には処理を終了する。
【0089】なお、情報の提示には、音声に加えてテキ
ストデータの表示を行うこともできる。
【0090】以下に、情報提示の具体的な例を列挙す
る。ここで列挙する例は本実施の形態のシステムおよび
方法を用いて実現できるものであるが、あくまでも一例
である。
【0091】(1)同音異義語の選択に関する情報の提
示 1.品詞情報を付加する場合 「田中」の変換候補に対し、「姓の田中」と読み上げ
る。(なお、以下変換候補を右矢印の左側に、獲得情報
を矢印の右側に示す省略法を用いる。上記例では「田
中」 → 「姓の田中」となる。) その他、「青森」 → 「地名の青森」、「しかし」
→ 「接続詞のしかし」等が例示できる。
【0092】2.録音音声を用いる場合 説明文を録音するだけでなくその単語を瞬間的に表現で
きる音声を提示する。例えば、「犬」 → 「ワンワ
ン」、「雨」 → 「ザーザー」。
【0093】3.辞書を利用する場合 3.1.出典を読み上げる場合 「ユーザインタフェース」 → 「コンピュータ用語の
ユーザインタフェース」。 3.2.辞書内容を読み上げる場合 「贈る」 → 「気持をこめて人に物をとどける」、
「送る」 → 「こちら側の事物をあちら側の別の所に
動かして移す」。
【0094】4.インターネット検索を用いる場合 インターネット検索を用いれば、以下のような付加情報
を提示できる。まず、インターネット検索を行う場合の
大まかな手順を例示する。1. WEBの検索エンジンを用い
て、候補の単語をキーとして検索を行う。2. 検索結果
からまずヒット数を読み上げる。これにより、同音異義
語、類似語の使用される頻度を知ることができる。3.
候補の単語を含む文をリストアップする。4. 適切なヒ
ューリスティクスを用いて例文として適当な文をフィル
タリングする。ヒューリスティックには、「主語、述語
を持ち完全な文となっている。文の長さが適当な文字数
以下である。前後が同一な例文は省く。例文の類似度を
算出して近いものは代表一文のみを採用する。」等の要
件を採用できる。5. 特定のキー(例えば[Ctrl] + [Alt]
+ [右矢印])が押されるごとにリストアップされた例文
を逐次読み上げる。なお、読み上げの際にはページのタ
イトルを同時に読み上げることができる。6.各例文読み
上げ時に、適当な付加的情報をサウンドエフェクトを用
いて表現する。付加情報には、(A)メジャーサイトに対
してはそのサイトに対応する「サウンドロゴ」を情報の
バックグランドで流す。(B)サイトの分類に対して、特
定の音色(サックス、ピアノ、オルガンなど)を割り当
てることにより、例文の出典を明らかにする。(C)タグ
構造により、情報のページ内での重要度を推測し、重要
度の高い情報(Hn, ボールド、テーブルヘッドなど)は
大きな音量で再生する。これにより、ページ内で、特別
小さなフォントで表現されているような情報を聞き分け
てスキップすることができる。
【0095】以下具体例を例示する。たとえば、「あい
にく」を漢字で書くべきかどうかは辞書情報からはわか
らない場合がある。そこで、検索のヒット数の違いか
ら、判断することができる。 「あいにく」 → 「19960件」、 「生憎」 → 「4698件」。 「どなたか」→「73389件」、 「何方か」 → 「2269件」。 ヒット件数から何れを選択すべきかの判断が容易にな
る。
【0096】また、類似した意味の異なる漢字表記が存
在する場合の手助けになる。 「講演」→「 111020件」、 「口演」→「 1106件」。 「視覚障害」→「3884件」、 「視覚障碍」→「228件」。
【0097】また、たとえば「プレゼントを送る」と
「プレゼントを贈る」とでは何れの漢字(「送る」ある
いは「贈る」)を使うべきか判断に困ることがある。し
かし、検索情報を参考にして、その時の意味によって漢
字を使い分けることができれば便利である。このような
場合を例示する。 「プレゼントを送る」→「(感想メールを送ってくれた
人の中から抽選でプレゼントを送ります。) (普通
に定型郵便、定型外郵便として送る事もできるけど、ど
うせなら安く送りたいですよね)」。 「プレゼントを贈る」→「(友人に成人式記念プレゼン
トを贈る予定) (母の日には皆様はどのようなプレ
ゼントを贈るのでしょうか?)」。 (なお、前記例では矢印右側の提示情報として2件の情
報を同一の鍵括弧内に示した。)
【0098】また、固有名詞は辞書にはあまり登録され
ておらず、芸能人や野球選手のような有名人の場合、検
索された情報が非常に有効である。 「K村T哉」→「(3187件) (T哉ゲット BISTR
O XXXX) (
【K村T哉】を明日のTVで見逃すな!)」。 「K村T也→「(875件) (ページタイトル:2
000 セントラル・リーグ リーダーズ) (例文:
(打撃部門)K村 T也 (H 島))」。 (なお、ここでK村T哉は有名な芸能人とし、K村 T
也は有名な野球選手とする。また、矢印右側の鍵括弧内
には3件の検索情報を同時に示した。)
【0099】(2)ニュース情報の獲得 たとえば、K. Takeda and H. Nomiyama, "Information
Outlining and Site Outlining," Int'l. Symp. on Res
earch, Development and Practices in Digital Librar
ies (ISDL'97), pp. 99-106 (1997).に記載の「mySiteO
utliner」を用いると最新の情報と、そのキーワードを
抽出することができる。これによってキーワードと対応
するリンクの情報を獲得することができる。以下例示す
る。 「AIX」 → 「([09/16]AIX 5L − 次世代AIXについ
て [III Japan(Internal)]) (http://www.jp.iii.
com/NewsDB.nsf/2000/09132)」、 「C社」 → 「([09/20]III/C社提携によるSAN対
応の第1弾製品を発表)[III Japan(Internal)]」
(http://www.jp.iii.com/NewsDB.nsf/2000/0919
1)」、 「III」 → 「([09/20]III/C社提携によるSAN対応
の第1弾製品を発表 [IIIJapan(Internal)]) (htt
p://www.jp.iii.com/NewsDB.nsf/2000/09191)」、 「キャンペーン」 → 「([09/14] III夏トクできる
キャンペーン;コンピュータをお買いあげの方へインタ
ーネットソフト4点パックを5,500円でご提供! [Club II
I]) (http://www.jp.iii.com/pc/clubiii/vspack0
006.html)」。
【0100】この情報を用いて、入力されたキーワード
に対応する情報を獲得できる。この情報には、URLも
付与されている。リンクのタイトルだけでなく、さらに
詳しい情報を知りたい場合は、指定されたキーを押すこ
とによって、適当なブラウザや読み上げソフトを用いた
アクセスが可能になる。
【0101】(3)会社情報、製品情報の獲得 会社名あるいは製品名に対して対応するURLを割り当
て、そのページに直接アクセスし、ブラウザを立ち上
げ、ブラウザ読み上げソフトを用いてそのページにアク
セスすることができる。
【0102】(4)検索エンジンの利用 指定された単語をキーワードとして検索エンジンにアク
セスし、その結果をトランスコーダプロキシサーバによ
って読み上げに適した形で出力する。この場合も(2)
と同様に、テキストとそれに対応するURLが得られ
る。ブラウザを立ち上げて読み上げを行い、さらなる情
報を得ることができる。
【0103】(5)読み上げ 読み上げられているテキスト中のキーワードに対して、
新着情報が存在する場合は、音声によってその存在がわ
かるように伝えることができる。ユーザが特定のキーを
押すと新着情報が読み上げられる。その後のナビゲーシ
ョンは上記と同様である。
【0104】以上本実施の形態の情報アクセスシステム
および方法について具体例とともに説明した。本実施の
形態のシステムおよび方法によれば、簡便な入力操作に
より情報検索を容易に行え、かつ、獲得した情報を主に
音声出力によって提示することができる。しかも、様々
な出力態様によって、単に一次元の情報出力に止まら
ず、より多くの情報を音声によって表現しユーザに提示
できる。特に視覚障害者にとって極めて利便性の高いシ
ームレスなシステムを提供できる。なお、本実施の形態
のシステムおよび方法の効果は視覚障害者のためのメリ
ットに止まらず、コンピュータシステムの利用に慣れ親
しんでいないユーザにとってもアクセスし易い手段を提
供できる。さらに、表示を前提としない電話での情報ア
クセス、あるいは表示手段が貧弱な携帯電話、PDA等
の携帯情報端末に本実施の形態のシステムおよび方法を
適用すれば、効果的な情報アクセスを実現できる。例え
ば、渋谷等特定の場所にいる時には携帯端末に組み込ま
れた本実施の形態のシステムを用いて「ふぐ」と入力す
ると、「渋谷レストランデータベース」の優先順位がコ
ンテキスト情報を参照して上がり、渋谷近辺にあるふぐ
料理屋が読み上げられるという用途に適用できる。
【0105】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0106】たとえば、前記実施の形態では文字列入力
手段として音声認識を例示したが、図11に示すよう
に、画像認識手段を用いることも可能である。デジタイ
ザ104、手書き入力装置105、あるいはスキャナ1
06を用いて入力された画像情報から、文字パターン解
析手段107を用いて文字列を生成できる(109)な
お、文字パターン解析には文字パターンファイル108
を参照する。
【0107】また、図12に示すように、通常のキーボ
ード110あるいはテンキーボード111を用いた文字
列生成も勿論可能である。このとき、テンキーボード1
11には電話のテンキーを含む。電話等限られたキーで
入力を行う場合には、たとえば数桁の数字とかな文字と
を対応付け、この数字入力からかな文字を生成して入力
トラップ112にトラップ(入力)することができる。
【0108】また、前記実施の形態では日本語処理を前
提に、かな漢字変換の変換キーを契機に情報アクセスを
行う例を説明したがこれに限られない。図13は、英語
その他制御文字で単語が区切られる言語の処理を前提と
した情報アクセスシステムの一例を示したブロック図で
ある。また、図14は、英語その他制御文字で単語が区
切られる言語の処理を前提とした情報アクセス方法の一
例を示したフローチャートである。英語の場合、単語は
スペース(ブランク)等の制御文字で区切られる。そこ
で情報アクセスの契機にこの制御文字を利用する。ま
ず、コンピュータが英語入力モードで起動され(ステッ
プ116)、文字列(たとえばアルファベット)が入力
される(ステップ117)。文字列は、前記実施の形態
と同様な入力手段(文字列入力手段114)に入力され
る。入力された文字列はブランク(スペース)検出手段
115に送られ、スペース(ブランク)が検出される
(ステップ118)。スペース(ブランク)の検出によ
りそれより前のスペース(ブランク)と現スペース(ブ
ランク)で挟まれた文字でワードが構成されることがわ
かり、ワードが抽出できる(ステップ119)。すなわ
ち、ブランクキー(スペースキー)の打鍵によってワー
ドが抽出され、同時に情報アクセスルーチンの起動が可
能になる(ステップ55)。その他の構成およびステッ
プは前記実施の形態と同様である。なお、英語モードで
は、前記言語解析ルーチンにおける原形の生成は、たと
えば現在形等への変換操作に相当することとなる。また
前記例ではスペース、ブランクでワードを抽出する例を
示したが、タブ、キャリッジリターン、ラインフィード
等その他の制御文字を用いてもよい。
【0109】
【発明の効果】本願で開示される発明のうち、代表的な
ものによって得られる効果は、以下の通りである。すな
わち、意味的な情報、実例など様々な情報にアクセスで
きるため、ユーザの漢字知識年齢を問わず正確で効率的
な同音異義語の選択が可能となる。情報源の選択に関し
ては、ユーザ自身が選択することにより自分に適した情
報源を選択することができる。さらに、検索された情報
に関してもどのような情報が検索できたか音を用いてフ
ィードバックされるので、最新情報があった場合などは
適切にフィードバックされるので、明示的・能動的な情
報検索だけでなく、非明示的・受動的な情報獲得が可能
となる。これらメリットは視覚障害者においてより多く
享受することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である情報アクセスシス
テムの一例を示したブロック図である。
【図2】情報アクセスルーチンの機能を示したブロック
図である。
【図3】情報源を概念的に示したブロック図である。
【図4】情報源定義ファイルの一例を示した表図であ
る。
【図5】ユーザプロファイルの一例を示した表図であ
る。
【図6】結果提示手段の一例を示したブロック図であ
る。
【図7】本発明の一実施の形態である情報アクセス方法
の全体を示したフローチャートである。
【図8】情報アクセスルーチンにおける処理ステップの
一例を示したフローチャートである。
【図9】アクセス実行ステップの一例を示したフローチ
ャートである。
【図10】検索結果の提示ステップの一例を示したフロ
ーチャートである。
【図11】文字列生成手段の他の例を示したブロック図
である。
【図12】文字列生成手段のさらに他の例を示したブロ
ック図である。
【図13】本実施の形態の情報アクセスシステムの他の
例を示したブロック図である。
【図14】本実施の形態の情報アクセスシステムの他の
例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…文字列生成手段、2…漢字変換モジュール、3…情
報アクセスルーチン、4…共通アクセス手段、5…情報
源、6…結果提示手段、7…音声入力装置、8…音声認
識エンジン、9…音素パターン解析手段、10…文法解
析手段、11…音素表記ファイル、12…文法ファイ
ル、13…同音異義語候補選択ルーチン、14…言語解
析ルーチン、15…コンテキスト情報取得モジュール、
16…情報源定義ファイル、17…ユーザプロファイ
ル、18…ユーザ辞書、19…言語解析手段、20…原
形生成手段、21…かな辞書、22…英数字辞書、23
…品詞情報、25…単漢字辞書、26…国語辞書、27
…文書DB、28…音声ファイルDB、29〜32,3
6,37…アクセスルーチン、33,34…ウェブサー
バ、35…インターネット、38…プロキシサーバ、3
9…優先度判定手段、40…コンテキスト情報、41…
要素判定手段、42…オーディオプレーヤ、43…音声
合成手段、44…音響加工手段、46…スピーカ、47
…URL内容取得手段、48…ウェブコンテンツ、49
…表示装置、105…手書き入力装置、106…スキャ
ナ、107…文字パターン解析手段、108…文字パタ
ーンファイル、110…キーボード、111…テンキー
ボード、112…入力トラップ、114…文字列入力手
段、115…ブランク検出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅川 智恵子 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 内 (72)発明者 ▲高▼木 啓伸 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 内 (72)発明者 野美山 浩 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 内 Fターム(参考) 5B075 KK07 PP02 PP12 PP25 PQ04

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字または文字列を、漢字または漢字を
    含む文字列に変換する漢字変換モジュールを起動するス
    テップと、 文字または文字列を入力するステップと、 入力された前記文字または文字列を、前記漢字変換モジ
    ュールによって変換することを指示するステップと、 前記指示する操作、または前記漢字変換モジュールによ
    って提示される複数の変換候補の1つを選択する操作を
    契機として、前記指示操作または選択操作によって変換
    の対象になっている変換候補に関する情報を情報源から
    取得するステップと、 前記取得された情報を音声によりまたは音響効果を加え
    て提示するステップと、を有する情報アクセス方法。
  2. 【請求項2】 文字または文字列を入力するステップ
    と、 前記文字または文字列に制御文字が含まれるかを判断す
    るステップと、 前記制御文字の検出を契機として、前記制御文字で区切
    られた語に関する情報を情報源から取得するステップ
    と、 前記取得された情報を音声によりまたは音響効果を加え
    て提示するステップと、 を有する情報アクセス方法。
  3. 【請求項3】 前記制御文字は、スペース、ブランク、
    タブ、キャリッジリターン、ラインフィードの何れかま
    たはその組合せである請求項2記載の情報アクセス方
    法。
  4. 【請求項4】 前記文字または文字列は、 音声認識による第1の方法、または、 図形認識による第2の方法、または、 キーボードまたはテンキーボードによる第3の方法、 の何れかの方法で入力される請求項1または2記載の情
    報アクセス方法。
  5. 【請求項5】 前記情報源は、テキストデータ、音源デ
    ータまたはURLデータを含む、ローカルデータベース
    またはインターネットに接続されたグローバルデータベ
    ースである請求項1または2記載の情報アクセス方法。
  6. 【請求項6】 前記情報を取得するステップには、 前記変換候補の複合語を分離する処理、または、 前記変換候補に含まれる語または前記制御文字で区切ら
    れた語の品詞を解析する処理、または、 前記変換候補に含まれる語または前記制御文字で区切ら
    れた語の原形を求める処理、 の何れか1つまたは複数の処理を含む言語解析を行うス
    テップと、 前記変換候補または前記制御文字で区切られた語または
    前記言語解析で求められた語もしくは原形をキーとする
    検索操作を情報源に対して行うステップと、 を含む請求項1または2記載の情報アクセス方法。
  7. 【請求項7】 前記情報を取得するステップには、 ユーザプロファイルに記録された優先度を参照して前記
    情報源を設定するステップと、 情報源定義ファイルを参照して前記情報源への検索キー
    を設定するステップと 、前記情報源についての検索タイミングが検索を行う条
    件に合致するかを判断し 、前記判断が真の場合に検索処理を行うステップと、 を含む請求項6記載の情報アクセス方法。
  8. 【請求項8】 前記取得された情報を提示するステップ
    には、 ユーザプロファイルに記録された優先度またはユーザの
    コンテキスト情報を参照して前記情報の提示順序を設定
    するステップと、 前記情報が取得された情報源の数または量を、音色、音
    量その他の音響効果によって表現するステップと、 ユーザの特定キーの入力を契機に、前記提示順序を変更
    するステップと、 を含む請求項1または2記載の情報アクセス方法。
  9. 【請求項9】 前記取得された情報を提示するステップ
    には、 前記情報またはその要素の種類を判定するステップと、 前記判断の結果、前記情報またはその要素がテキストデ
    ータまたはURLであると判断されたときには前記テキ
    ストデータまたは前記URLに関連付けられているデー
    タのテキスト部分を音声合成により出力し、前記情報ま
    たはその要素が音源データまたはURLであると判断さ
    れたときには前記音源データまたは前記URLに含まれ
    る音源データを再生するステップと、 を含む請求項1または2記載の情報アクセス方法。
  10. 【請求項10】 前記判断の結果、前記情報またはその
    要素がURLであると判断されたときには、前記情報が
    URLであることを提示した後に、ユーザの要求を受け
    て前記URLに関連付けられているデータを取得するス
    テップをさらに含む請求項9記載の情報アクセス方法。
  11. 【請求項11】 前記取得された情報を提示するステッ
    プには、 前記情報の出典である情報源を、ユーザの要求に応じて
    提示するステップを含む請求項1または2記載の情報ア
    クセス方法。
  12. 【請求項12】 文字または文字列を、漢字または漢字
    を含む文字列に変換する漢字変換モジュールと、 文字または文字列を入力する手段と、 前記漢字変換モジュールによる前記文字または文字列の
    変換操作、または前記変換操作によって提示される複数
    の変換候補の1つを選択する操作を契機として、前記指
    示操作または選択操作によって変換の対象になっている
    変換候補に関する情報を情報源から取得する手段と、 前記取得された情報を音声によりまたは音響効果を加え
    て提示する手段と、 を有する情報アクセスシステム。
  13. 【請求項13】 文字または文字列を入力する手段と、 前記文字または文字列に制御文字が含まれるかを判断す
    る手段と、 前記制御文字の検出を契機として、前記制御文字で区切
    られた語に関する情報を情報源から取得する手段と、 前記取得された情報を音声によりまたは音響効果を加え
    て提示する手段と、 を有する情報アクセスシステム。
  14. 【請求項14】 前記制御文字は、スペース、ブラン
    ク、タブ、キャリッジリターン、ラインフィードの何れ
    かまたはその組合せである請求項13記載の情報アクセ
    スシステム。
  15. 【請求項15】 前記文字または文字列を入力する手段
    は、 音声認識による第1の手段、または、 図形認識による第2の手段、または、 キーボードまたはテンキーボードによる第3の手段、 の何れかの手段である請求項12または13記載の情報
    アクセスシステム。
  16. 【請求項16】 前記情報源は、テキストデータ、音源
    データまたはURLデータを含む、ローカルデータベー
    スまたはインターネットに接続されたグローバルデータ
    ベースである請求項12または13記載の情報アクセス
    システム。
  17. 【請求項17】 前記情報を取得する手段には、 前記変換候補の複合語を分離する処理、または、 前記変換候補に含まれる語または前記制御文字で区切ら
    れた語の品詞を解析する処理、または、 前記変換候補に含まれる語または前記制御文字で区切ら
    れた語の原形を求める処理、 の何れか1つまたは複数の処理を行う言語解析手段と、 前記変換候補、または前記制御文字で区切られた語、ま
    たは前記言語解析で求められた語もしくは原形、をキー
    とする検索操作を情報源に対して行う手段と、 を含む請求項12または13記載の情報アクセスシステ
    ム。
  18. 【請求項18】 前記情報を取得する手段には、 ユーザプロファイルに記録された優先度を参照して前記
    情報源を設定する手段と、 情報源定義ファイルを参照して前記情報源への検索キー
    を設定する手段と、 前記情報源についての検索タイミングが検索を行う条件
    に合致するかを判断する手段と、 前記判断が真の場合に検索処理を行う手段と、 を含む請求項17記載の情報アクセスシステム。
  19. 【請求項19】 前記取得された情報を提示する手段に
    は、 ユーザプロファイルに記録された優先度またはユーザの
    コンテキスト情報を参照して前記情報の提示順序を設定
    する手段と、 前記情報が取得された情報源の数または量を、音色、音
    量その他の音響効果によって表現する手段と、 ユーザの特定キーの入力を契機に、前記提示順序を変更
    する手段と、 を含む請求項12または13記載の情報アクセスシステ
    ム。
  20. 【請求項20】 前記取得された情報を提示する手段に
    は、 前記情報またはその要素の種類を判定する手段と、 前記判断の結果、前記情報またはその要素がテキストデ
    ータまたはURLであると判断されたときには前記テキ
    ストデータまたは前記URLに関連付けられているデー
    タのテキスト部分を音声合成により出力する手段と、 前記判断の結果、前記情報またはその要素が音源データ
    またはURLであると判断されたときには前記音源デー
    タまたは前記URLに含まれる音源データを再生する手
    段と、 を含む請求項12または13記載の情報アクセスシステ
    ム。
  21. 【請求項21】 前記判断の結果、前記情報またはその
    要素がURLであると判断されたときには、前記情報が
    URLであることを提示した後に、ユーザの要求を受け
    て前記URLに関連付けられているデータを取得する手
    段をさらに有する請求項20記載の情報アクセスシステ
    ム。
  22. 【請求項22】 前記取得された情報を提示する手段に
    は、 前記情報の出典である情報源を、ユーザの要求に応じて
    提示する手段を有する請求項12または13記載の情報
    アクセスシステム。
  23. 【請求項23】 コンピュータに、 文字または文字列を、漢字または漢字を含む文字列に変
    換する漢字変換モジュールを起動する機能と、 文字または文字列を入力する機能と、 入力された前記文字または文字列を、前記漢字変換モジ
    ュールによって変換することを指示する機能と、 前記指示する操作、または前記漢字変換モジュールによ
    って提示される複数の変換候補の1つを選択する操作を
    契機として、前記指示操作または選択操作によって変換
    の対象になっている変換候補に関する情報を情報源から
    取得する機能と、 前記取得された情報を音声によりまたは音響効果を加え
    て提示する機能と、 を実現させるプログラムが記録されたコンピュータ可読
    な記録媒体。
  24. 【請求項24】 コンピュータに、 文字または文字列を入力する機能と、 前記文字または文字列に制御文字が含まれるかを判断す
    る機能と、 前記制御文字の検出を契機として、前記制御文字で区切
    られた語に関する情報を情報源から取得する機能と、 前記取得された情報を音声によりまたは音響効果を加え
    て提示する機能と、 を実現させるプログラムが記録されたコンピュータ可読
    な記録媒体。
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