JP2002195628A - 空調装置の制御装置 - Google Patents

空調装置の制御装置

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JP2002195628A
JP2002195628A JP2000388384A JP2000388384A JP2002195628A JP 2002195628 A JP2002195628 A JP 2002195628A JP 2000388384 A JP2000388384 A JP 2000388384A JP 2000388384 A JP2000388384 A JP 2000388384A JP 2002195628 A JP2002195628 A JP 2002195628A
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water pump
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cooling
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JP2000388384A
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Hisahiro Satou
寿洋 佐藤
Shinji Kuroda
紳司 黒田
Kaoru Kawamoto
薫 河本
Toru Fukuchi
徹 福知
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Osaka Gas Co Ltd
Rinnai Corp
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Rinnai Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷温水ポンプを配管長さや室内機などの負荷
状態に応じた適正な回転数に制御でき、冷暖房性能等を
発揮できるとともに、省電力化に寄与する空調装置の制
御装置を提供する。 【解決手段】 室内機RUの運転台数に応じた冷温水ポ
ンプの最大回転数と最小回転数との間の許容回転数範囲
をその揚程曲線に基づいて設定するとともに、その回転
数に室内機RUから戻る冷温水の戻り温度を負荷情報と
して考慮する。冷房運転の場合、この冷温水の戻り温度
が高い時には、高負荷と見なして冷温水ポンプの回転数
を増し、冷温水の戻り温度が低い時には、低負荷と見な
して冷温水ポンプの回転数を減らし、冷温水ポンプの回
転数に継続的に補正を加える。これにより、冷暖房運転
時等に冷温水ポンプが配管長さや室内機RUなどの負荷
状態に応じた適正な回転数に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷暖房を行う空調
装置に係り、室内空調用熱交換器への冷温水の循環用の
冷温水ポンプを揚程曲線に基づいて回転制御する制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、吸収サイクルを用いた吸収式空
調装置では、冷房運転時には、再生器でバーナの加熱に
より沸騰した低濃度吸収液から冷媒蒸気が分離され、こ
の冷媒蒸気は凝縮器により冷却されて冷媒液となって蒸
発器に供給される。再生器により冷媒蒸気が分離されて
高濃度となった吸収液は、吸収器へ供給される。冷媒液
は蒸発器で蒸発して熱を奪って冷却源を形成し、冷温水
配管内を循環する冷温水を冷却し、室内空調用熱交換器
に循環させることにより室内の冷房を行う。吸収液は、
吸収器で冷媒蒸気を吸収し、この時に発生する熱を外部
に排出するために熱交換用配管が設けられていて、冷却
ポンプにより駆動される冷却水によって排熱が行われ
る。
【0003】暖房運転時には、再生器と蒸発器とを連絡
する吸収液流路内の冷暖切替え弁を開き、バーナにより
加熱された吸収液を蒸発器内に供給することにより、蒸
発器内の冷温水配管を通過する冷温水を加熱し、室内空
調用熱交換器へ循環させる。熱源となる室外機と室内空
調用熱交換器との間には、室外機で加熱あるいは冷却さ
れた冷温水を循環させるための冷温水循環回路が形成さ
れており、蒸発器内で冷却あるいは加熱された冷温水が
室内空調用熱交換器に供給されて室内の冷房または暖房
を行う。1台の室外機に対して複数の室内空調用熱交換
器を端末機器として設置できるマルチエアコンが商品化
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のもので
は、室内空調用熱交換器である端末機器の台数により冷
温水ポンプの回転数の設定は固定的であるため、設置条
件(室外機と室内端末機器を接続する冷温水配管の長
さ)や運転状態(外気温度の変動などに基づく室内端末
機器の負荷変動)などに応じて冷房や暖房の空調運転あ
るいは凍結防止運転時に定格の冷温水流量が確保できな
かった。このため、室外機側には余力があるにもかかわ
らず、本来的な冷暖房性能あるいは凍結防止性能を十分
発揮できないことがある。
【0005】本発明は上記事情を背景になされたもの
で、その目的は室内空調用熱交換器の運転台数に応じた
冷暖房性能や凍結防止性能を発揮できるとともに、消費
電力の低減化に寄与する空調装置の制御装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1では、熱交換に
より冷温水を加熱および冷却する循環サイクルを有する
室外機と、冷温水を遮断する開閉弁をそれぞれ備えた複
数の台数の室内空調用熱交換器を前記室外機に配した熱
交換用配管に対して並列接続可能に設け、前記熱交換用
配管により加熱あるいは冷却された冷温水を冷温水ポン
プにより前記室内空調用熱交換器に循環させる冷温水循
環回路と、空調運転や凍結防止運転等の冷温水循環運転
の開始および停止を制御する運転制御手段とを備え、前
記冷温水循環運転時に、前記室内空調用熱交換器の運転
台数に応じた前記冷温水ポンプの揚程曲線に基づいて前
記冷温水ポンプの最小回転数を決め、前記冷温水ポンプ
を前記最小回転数を下回らない範囲内で回転制御すると
ともに、前記室内空調用熱交換器から戻る冷温水から得
られる負荷情報に基づいて前記冷温水ポンプを前記最小
回転数を下回らない範囲内で回転補正する制御部を有し
たことを特徴とする。
【0007】請求項2では、前記冷温水循環運転時に、
前記室内空調用熱交換器の運転台数に応じた前記冷温水
ポンプの揚程曲線に基づいて前記冷温水ポンプの最大回
転数と最小回転数との間の許容回転数範囲を決め、前記
冷温水ポンプを前記許容回転数範囲内で回転制御すると
ともに、前記室内空調用熱交換器から戻る冷温水から得
られる負荷情報に基づいて前記冷温水ポンプを前記許容
回転数範囲内で回転補正する制御部を有したことを特徴
とする。
【0008】請求項3では、前記冷温水から得られる負
荷情報は冷温水の戻り温度であることを特徴とする。
【0009】
【発明の作用および効果】〔請求項1について〕空調運
転や凍結防止運転等の冷温水循環運転時には、冷温水ポ
ンプは、室内空調用熱交換器の運転台数に応じ、揚程曲
線に基づいて決められた最小回転数を下回らない範囲内
で駆動される。この際、冷温水ポンプの回転数は、室内
空調用熱交換器から戻る冷温水から得られる負荷情報に
基づいて最小回転数を下回らない範囲内で継続的に補正
される。このため、冷温水ポンプによる冷温水の流量が
室内空調用熱交換器の運転台数、運転状態、ならびに配
管長さ等の設置条件に見合ったものになり、揚程不足は
生じず、本来的な冷暖房性能及び凍結防止性能を発揮す
ることができる。尚、室内空調用熱交換器の運転台数と
は、空調運転時は設置台数のうちONしている台数であ
り、凍結防止運転時は、全ての室内空調用熱交換器がO
Nと同じ状態であるため設置台数と等しくなる。
【0010】〔請求項2について〕空調運転や凍結防止
運転等の冷温水循環運転時には、冷温水ポンプは、室内
空調用熱交換器の運転台数に応じ、揚程曲線に基づいて
決められた許容回転数範囲内で駆動される。この際、冷
温水ポンプの回転数は、室内空調用熱交換器から戻る冷
温水から得られる負荷情報に基づいて許容回転数範囲内
で継続的に補正される。このため、冷温水ポンプによる
冷温水の流量が室内空調用熱交換器の運転台数、運転状
態、ならびに配管長さ等の設置条件に見合ったものにな
り、揚程不足は生じず、本来的な冷暖房性能及び凍結防
止性能を発揮することができる。
【0011】〔請求項3について〕負荷情報を冷温水戻
り温度とすることにより、検知が容易であり、検知装置
が簡易であるため、制御し易くコストが安くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を吸収式空調装置に適用し
た一実施例について各図に基づいて説明する。図1は制
御装置200により制御される吸収式空調装置を示し、
この吸収式空調装置は吸収式熱源機としての室外機10
0と複数台の室内機RUを備えている。この室外機10
0は、熱源機本体101と冷却塔CTとから構成されて
いる。
【0013】室外機100の熱源機本体101は主にス
テンレスにより形成され、冷媒および吸収液としての臭
化リチウム水溶液の冷凍用の吸収サイクルを形成する。
Bは加熱手段としてのガスバーナ、1は高温再生器、2
は低温再生器、3は吸収器、4は蒸発器、5は凝縮器で
あり、吸収液内には臭化リチウムのステンレスに対する
腐食を抑制するインヒビターが含まれている。
【0014】高温再生器1では、加熱タンク11の内部
に供給された低濃度吸収液をガスバーナBにより加熱
し、中濃度吸収液分離筒12と吸収液仕切り容器13と
の間に形成された筒状の吸収液上昇流路14を加熱され
た吸収液が上昇すると、低濃度吸収液中の冷媒としての
水が蒸発し、冷媒蒸気(水蒸気)として分離する。冷媒
蒸気の蒸発により濃化した中濃度吸収液は、吸収液戻し
板15により内方に方向転換して吸収液仕切り容器13
内に戻される。
【0015】冷媒が分離されて高濃度化された中濃度吸
収液は、吸収液仕切り容器13の側部に開口した中濃度
吸収液流路L1を介して低温再生器2へ供給される。分
離した冷媒蒸気は、冷媒吸収タンク10により回収され
て冷媒流路L5を介して凝縮器5へ供給される。なお、
吸収液仕切り容器13の底部には、暖房運転時に加熱さ
れた吸収液を蒸発器4内へ供給するための冷暖房用吸収
液流路L4の流入口が開口している。
【0016】冷媒吸収タンク10内の下部内側には、冷
媒仕切り筒17が中濃度吸収液分離筒12の外側面部に
接合され、中濃度吸収液分離筒12との間に断熱用間隙
17aを形成している。このため、中濃度吸収液分離筒
12内の熱が遮断され、冷媒吸収タンク10内の冷媒が
吸収液上昇流路14内の高温の吸収液により加熱される
ことがない。冷媒吸収タンク10における冷媒仕切り筒
17の外側は、分離された液冷媒を貯留する冷媒貯留部
10aとなっており、冷媒貯留部10aに貯留された冷
媒は冷媒流路L5を介して凝縮器5へ供給される。
【0017】低温再生器2では、途中に熱交換器Hを通
過する中濃度吸収液流路L1を介して供給される中濃度
吸収液が低温再生器ケース20の天井から流入し、冷媒
吸収タンク10の外壁を熱源として再加熱され、気液分
離部22により冷媒蒸気と高濃度吸収液とに分離され
る。冷媒蒸気は、冷媒蒸気出口21および隙間5Aから
凝縮器ケース50内へ供給され、高濃度吸収液は、高濃
度吸収液受け部23に貯留され、高濃度吸収液流路L2
を介して吸収器3へ供給される。
【0018】中濃度吸収液流路L1内には、吸収液仕切
り容器13から低温再生器2へ流れる中濃度吸収液の流
量を制限するためのオリフィス(図示せず)が設けられ
ており、低温再生器2内へは中濃度吸収液分離筒12と
の圧力差により中濃度吸収液が供給される。このため、
低温再生器ケース20内では約70mmHg、中濃度吸
収液分離筒12内では約700mmHgになっている。
【0019】吸収器3は、蒸発・吸収ケース30内に銅
管を縦型円筒状に巻設され、内部を排熱用冷却水が流れ
る吸収管としてコイル状に巻かれた吸収コイル31を有
している。この吸収コイル31の上端には、高濃度吸収
液流路L2を介して低温再生器2の高濃度吸収液受け部
23から供給される高濃度吸収液が圧力差により流入
し、高濃度吸収液散布具32により散布される。このよ
うに散布された高濃度吸収液は吸収コイル31の表面に
薄膜状に付着して重力の作用で流下し、水蒸気を吸収し
て低濃度吸収液となる。この水蒸気を吸収する際に、吸
収コイル31の表面では発熱するが、吸収コイル31内
を循環する排熱用冷却水により冷却される。なお、高濃
度吸収液に吸収される水蒸気は、後述する蒸発器4で冷
媒蒸気として発生したものである。
【0020】吸収器3内の低濃度吸収液は、吸収液ポン
プP1の作動により底部33から熱交換器Hおよび吸収
液ポンプP1が設けられた低濃度吸収液流路L3を介し
て加熱タンク11内に戻る。また、吸収コイル31内に
は、冷房運転時に冷却塔CTにより冷却された排熱用冷
却水が凝縮器5の冷却コイル51内を介して循環する。
【0021】蒸発器4は、蒸発・吸収ケース30内の吸
収コイル31の外周に設けた縦型円筒形で多数の連通口
(図示せず)付きの仕切り板40の外周に、内部を冷暖
房用の冷温水が流れる銅管からなる縦型円筒形の蒸発コ
イル41を配設し、その上方に冷媒液散布具42を取り
付けてなる。なお、蒸発器4の底部43は、電磁式の冷
暖切替え弁6を有する冷暖房用吸収液流路L4により中
濃度吸収液分離筒12内の吸収液仕切り容器13の底部
と連通している。
【0022】さて、冷房運転時に蒸発器4では、冷媒液
散布具42により液冷媒(水)を蒸発コイル41の上に
流下させると、流下した冷媒液は表面張力により蒸発コ
イル41の表面を濡らして膜状となり、重力の作用下で
降下しながら低圧(例えば6.5mmHg)となってい
る蒸発・吸収ケース30内で蒸発コイル41から気化熱
を奪って蒸発し、蒸発コイル41内を流れる空調用の冷
温水を冷却する。
【0023】凝縮器5における凝縮器ケース50内に
は、冷媒蒸気が冷却コイル51に冷却されて液化した冷
媒液を凝縮器ケース50の底から離れた位置で受けるた
めの皿状の冷媒液受け部52が設けられている。この冷
媒液受け部52は、蒸発器4の冷媒液散布具42の上方
に位置し、供給される冷媒液の自己冷却により冷媒液を
冷却する冷媒冷却器53と、冷媒液供給路L6に連通す
るように設けられている。
【0024】凝縮器5は、冷媒流量を制限するためのオ
リフィス(図示せず)が設けられた冷媒流路L5により
冷媒回収タンク10の冷媒貯留部10aに連通するとと
もに、冷媒蒸気出口21および隙間5Aを介して低温再
生器2とも連通しており、いずれも圧力差(凝縮器ケー
ス50内では約70mmHg)により冷媒が供給され
る。冷房運転時に凝縮器ケース50内に供給された冷媒
蒸気は、冷却コイル51により冷却されて液化し、冷媒
液受け部52から冷媒液供給路L6を介して冷媒冷却器
53に供給される。冷媒液受け部52から溢れ出た冷媒
液は、凝縮器ケース50の内底部により形成される冷媒
液貯留部54に貯留され、冷房運転時に冷房性能を確保
すべく吸収サイクルを循環する吸収液の濃度を実質的に
高く維持している。この冷媒液貯留部54と冷媒冷却器
53とは、冷媒弁7を備えた冷媒液供給路L7により連
通しており、冷媒液の凍結の虞がある場合に冷媒弁7の
開弁制御により冷媒液が蒸発器4に供給され、蒸発器4
内の蒸気圧を高くすることにより凍結を防止している。
暖房運転の開始時にも冷媒弁7は開弁され、冷房運転時
に冷媒液貯留部54内に貯留された冷媒液が全て蒸発器
4内に供給され、暖房運転時に加熱されて循環する吸収
液の濃度を低く維持して晶析の発生を防止している。
【0025】冷房運転時における吸収液は、高温再生器
1→中濃度吸収液流路L1→高濃度吸収液流路L2→高
濃度吸収液散布具32→吸収器3→吸収液ポンプP1→
低濃度吸収液流路L3→高温再生器1の順に循環する。
また、冷媒は高温再生器1(冷媒蒸気)→冷媒流路L5
(冷媒蒸気)または低温再生器2(冷媒蒸気)→凝縮器
5(冷媒液)→冷媒液供給路L6(冷媒液)または冷媒
液供給路L7(冷媒液)→冷媒冷却器53→冷媒液散布
具42(冷媒液)→蒸発器4(冷媒蒸気)→吸収器3
(吸収液)→吸収液ポンプP1→低濃度吸収液流路L3
→高温再生器1の順に循環する。
【0026】吸収液と熱交換する吸収器3の吸収コイル
31と凝縮器5の冷却コイル51とは接続されて連続コ
イルを形成している。この連続コイルは、冷却水流路3
4によって冷却塔CTに接続されて冷却水循環路を形成
している。この冷却水循環路において、吸収コイル31
の入口と冷却塔CTとの間に存する冷却水流路34に
は、冷却水を連続コイル内へ送り込む冷却水ポンプP2
が設けられている。この冷却水ポンプP2の作動によ
り、連続コイルを通過する冷却水は、吸収コイル31で
吸収熱を奪い、冷却コイル51で凝縮熱を得て比較的高
温となって冷却塔CTに供給される。
【0027】そして、冷房運転時には、冷却水ポンプP
2の作動により冷却塔CT内の冷却水が送風機Sの送風
により蒸発を促されながら、冷却塔CT→冷却水ポンプ
P2→吸収コイル31→冷却コイル51→冷却塔CTの
順で循環する。この冷却塔CTでは、落下する冷却水を
大気中に一部蒸発させている。このため、冷却水は大気
中に熱を放し、低温度となる排熱サイクルを形成してい
る。また、蒸発器4の蒸発コイル41には、室内機RU
に設けられた空調用熱交換器44が冷温水流路47で連
結されており、この冷温水流路47には冷温水ポンプP
3が設けられている。
【0028】各室内機RUには、空調用熱交換器44に
対して室内空気を通過させて再び室内へ吹き出すための
ブロワー46が備えられている。各室内機RUの空調用
熱交換器44の下流側の冷温水流路47には、モータ駆
動の開閉弁48が備えられており、各室内機RUに備え
られたリモートコントローラーの操作信号に応じて運転
が指示された室内機RUに備えられた開閉弁48のみが
開弁駆動され、他の室内機RUの開閉弁48は閉弁され
た状態に止まる。また、室内機RUには、空調用熱交換
器44の上流で、冷温水配管内の冷温水の温度を検知す
るための冷温水入口サーミスター49が備えられてい
る。そして、蒸発コイル41内で低温度となった冷温水
は、開閉弁48が開弁駆動された室内機RUについて
は、蒸発コイル41→冷温水流路47→空調用熱交換器
44→冷温水流路47→冷温水ポンプP3→蒸発コイル
41の順で循環する。
【0029】暖房用吸収液流路L4および冷暖切替え弁
6は暖房用に設けられたもので、暖房運転時には冷暖切
替え弁6を開弁し、吸収液ポンプP1を作動させる。こ
れにより、中濃度吸収液分離筒12内の吸収液仕切り容
器13内の高温度の中濃度吸収液が蒸発器4内に流入
し、中濃度吸収液の高温蒸気(冷媒蒸気)によって蒸発
コイル41内の冷温水が加熱される。加熱された蒸発コ
イル41内の冷温水は、冷温水ポンプP3の作動により
冷温水流路47から空調用熱交換器44へ供給され、暖
房の熱源となる。蒸発器4内の中濃度吸収液は仕切り板
40の連通口から吸収器3側に入り、低濃度吸収液流路
L3を経て吸収液ポンプP1により加熱タンク11へ戻
る。
【0030】以上のように構成された本実施例の吸収式
空調装置では、吸収サイクルにおいて吸収液を循環させ
るための吸収液ポンプP1と、蒸発コイル41で冷却ま
たは加熱された冷温水を冷温水流路47によって室内機
RUの空調用熱交換器44へ循環させるための冷温水ポ
ンプP3とが別々の独立したモータによって駆動され
る。
【0031】つぎに、吸収式空調装置を制御する制御装
置200の制御動作について説明する。制御装置200
は、ガスバーナBの燃焼制御、吸収液ポンプP1および
冷温水ポンプP3の回転制御、却水ポンプP2の回転制
御、冷却塔CTの送風機Sの回転制御、吸収サイクル内
に設けられた各弁6、7の制御等により吸収式空調装置
の冷房運転、暖房運転の各制御を行うとともに、室外機
100と室内機RUとの間を接続する冷温水流路47内
の冷温水の凍結を防ぐために凍結防止運転を行う。
【0032】この場合、冷房運転時に、室内機RU、す
なわち空調用熱交換器44の運転台数により表1のよう
に冷温水ポンプP3の最小回転数から最大回転数までの
許容回転数範囲(rpm)および空調用熱交換器44か
らの目標冷温水戻り温度(T℃)を設定している。この
際、空調用熱交換器44を通過した冷温水の情報として
冷温水戻り温度(T℃)を検出して、目標冷温水戻り温
度となる様に冷温水ポンプP3の回転数を制御する方法
を採用したが、冷温水の流量や流速などを検出して目標
値になる様に回転数制御しても良い。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】この表1は冷房運転の場合で、6.7kw
の能力の吸収式空調装置で、図3に示すように室外機1
00と室内機RUとを接続する冷温水配管長さが最大の
場合を想定した揚程曲線に基づいており、配管の圧力損
失および冷温水の吐出量を考慮して作成したものであ
る。図3において、◆印、■印および▲印の占める領域
は、室内機RUが1台、2台および3台の場合に必要な
吐出量をそれぞれ確保し得る揚程の範囲を決め、これら
の揚程から冷温水ポンプP3の許容回転数範囲を設定し
たものである。この場合、最小回転数は、運転中の全て
の室内機RUにおいて冷房に必要な冷温水の流量を確保
できる様に設定されている。
【0037】同様に、表2は暖房運転の場合で、床暖房
運転を伴う場合や、室内機RUの運転台数により冷温水
ポンプP3の最小回転数から最大回転数までの許容回転
数範囲(rpm)および空調用熱交換器44からの目標
冷温水戻り温度(T℃)を設定している。この場合、最
小回転数(rpm)は、運転中の全ての室内機RUにお
いて暖房に必要な冷温水の流量を確保できる様に設定さ
れている。また、表3は、凍結防止運転時に必要な冷温
水の流量に基づいて室内機RUの運転台数(設置台数に
等しい)により冷温水ポンプP3の最小回転数から最大
回転数までの許容回転数範囲(rpm)および空調用熱
交換器44からの目標冷温水戻り温度(T℃)を設定し
ている。この場合も、許容回転数範囲(rpm)や目標
冷温水戻り温度(T℃)は、冷房運転時と同様に揚程曲
線に基づいても求められる。
【0038】[冷房運転]冷房運転は、使用者により室
内機RUが設置された室内に存するリモートコントロー
ラ(図示せず)の冷房運転開始の指示に応じて冷暖切替
え弁6を閉弁し、吸収液ポンプP1および冷温水ポンプ
P3の駆動を開始し、ガスバーナBの燃焼により行われ
る。そして、リモートコントローラからの冷房運転の要
求信号が送出されると、図4に示すように、室内機RU
の運転台数が判別され(ステップ10)、室内機RUの
運転台数が1台の場合には(ステップ11においてYE
S)、冷温水ポンプP3の直流モータを制御するインバ
ータを制御して(ステップ12)、冷温水ポンプP3の
回転数を2550〜3600rpmの間の回転数で駆動
して必要な揚程・流量を確保する。この一方、空調用熱
交換器44からの冷温水戻り温度(T℃)をサーミスタ
ー(図示せず)により検知する。この冷温水の戻り温度
が、目標冷温水戻り温度である14℃よりも高い場合に
は、指示信号により冷温水ポンプP3の直流モータに対
する通電量を増加し、また、冷温水の戻り温度が、目標
冷温水戻り温度である14℃よりも低い場合には、冷温
水ポンプP3の直流モータに対する通電量を減少させて
冷温水の戻り温度が14℃になるように、冷温水ポンプ
P3の回転数を2550〜3600rpmの回転数範囲
内で継続的に補正する。なお、最小回転数2550rp
mに設定しても、目標冷温水戻り温度14℃よりも低い
場合には、2550rpmの最小回転数に設定され、揚
程・流量が確保される。
【0039】室内機RUの運転台数が1台でない場合は
(ステップ11においてNO)、室内機RUの運転台数
が2台であるかを判別し(ステップ13)、室内機RU
の運転台数が2台の場合は(ステップ13においてYE
S)、冷温水ポンプP3の直流モータを制御するインバ
ータを制御し(ステップ14)、冷温水ポンプP3の回
転数を2850〜4350rpmの間の回転数で駆動す
る。この一方、空調用熱交換器44からの冷温水戻り温
度(T℃)をサーミスターにより検知する。この冷温水
の戻り温度が、目標冷温水戻り温度である14℃よりも
高い場合には、指示信号により冷温水ポンプP3の直流
モータに対する通電量を増加し、また、冷温水の戻り温
度が、目標冷温水戻り温度である14℃よりも低い場合
には、冷温水ポンプP3の直流モータに対する通電量を
減少させて冷温水の戻り温度が14℃になるように、冷
温水ポンプP3の回転数を2850〜4350rpmの
回転数範囲内で継続的に補正する。なお、最小回転数2
850rpmに設定しても、目標冷温水戻り温度14℃
よりも低い場合には、2850rpmの最小回転数に設
定され、揚程・流量が確保される。
【0040】室内機RUの運転台数が2台でない場合は
(ステップ13においてNO)、室内機RUの運転台数
は3台以上であるので、冷温水ポンプP3の直流モータ
を制御するインバータを制御して冷温水ポンプP3の回
転数を3450〜4800rpmの間の回転数で駆動す
る(ステップ15)。この一方、空調用熱交換器44か
らの冷温水戻り温度(T℃)をサーミスターにより検知
する。この冷温水の戻り温度が、目標冷温水戻り温度で
ある14℃よりも高い場合には、指示信号により冷温水
ポンプP3の直流モータに対する通電量を増加し、ま
た、冷温水の戻り温度が、目標冷温水戻り温度である1
4℃よりも低い場合には、冷温水ポンプP3の直流モー
タに対する通電量を減少させて冷温水の戻り温度が14
℃になるように、冷温水ポンプP3の回転数を3450
〜4800rpmの回転数範囲内で継続的に回転数を補
正する。なお、最小回転数3450rpmに設定して
も、目標冷温水戻り温度14℃よりも低い場合には、3
450rpmの最小回転数に設定され、揚程・流量が確
保される。
【0041】[暖房運転]暖房運転は、使用者により室
内機RUが設置された室内に存するリモートコントロー
ラ(図示せず)の暖房運転開始の指示に応じて冷暖切替
え弁6を開弁し、吸収液ポンプP1および冷温水ポンプ
P3の駆動を開始し、ガスバーナBの燃焼により行われ
る。なお、この吸収式空調装置では、図8に示すよう
に、室外機100は冷温水を床暖房パネル300にも供
給可能に構成されている。このため、制御装置200に
おいては、床暖房パネル300が設置されているか否か
を、床暖房パネル300に別途設けられた床暖房パネル
用リモートコントローラ(図示せず)からの操作信号の
有無によって判別し、その結果に基づいて各制御を行
う。
【0042】そして、リモートコントローラからの暖房
運転の要求信号が送出されると、その信号が床暖房パネ
ル用リモートコントローラからの床暖房運転信号である
か否かを判別し、図5に示すように、床暖房運転である
場合には(ステップ16においてYES)、床暖房パネ
ル300の台数とは無関係に冷温水ポンプP3の直流モ
ータを制御するインバータを制御し(ステップ17)、
冷温水ポンプP3の回転数を3600〜4800rpm
の間の回転数で駆動して大きな揚程・流量を確保する。
この一方、空調用熱交換器44からの冷温水戻り温度
(T℃)をサーミスターにより検知する。この冷温水の
戻り温度が、目標冷温水戻り温度である55℃よりも高
い場合には、指示信号により冷温水ポンプP3の直流モ
ータに対する通電量を減少し、また、冷温水の戻り温度
が、目標冷温水戻り温度である55℃よりも低い場合に
は、冷温水ポンプP3の直流モータに対する通電量を増
加させて冷温水の戻り温度が55℃になるように、冷温
水ポンプP3の回転数を3600〜4800rpmの回
転数範囲内で継続的に補正する。なお、最小回転数36
00rpmまで減少させても、検知温度が目標冷温水戻
り温度55℃よりも高い場合は、3600rpmの最小
回転数に設定して、揚程・流量を確保する。
【0043】床暖房運転信号でない場合は(ステップ1
6においてNO)、室内機RUの暖房運転台数が1台で
あるかを判別し(ステップ18)、室内機RUの運転台
数が1台の場合は(ステップ19においてYES)、冷
温水ポンプP3の直流モータを制御するインバータを制
御して(ステップ20)、冷温水ポンプP3の回転数を
2250〜3300rpmの間の回転数範囲内で駆動す
る。この一方、空調用熱交換器44からの冷温水戻り温
度(T℃)をサーミスターにより検知する。この冷温水
の戻り温度が、目標冷温水戻り温度である50℃よりも
高い場合には、指示信号により冷温水ポンプP3の直流
モータに対する通電量を減少し、また、冷温水の戻り温
度が、目標冷温水戻り温度である50℃よりも低い場合
には、冷温水ポンプP3の直流モータに対する通電量を
増加させて冷温水の戻り温度が50℃になるように、冷
温水ポンプP3の回転数を2250〜3300rpmの
回転数範囲内で継続的に補正する。なお、最小回転数2
250rpmまで減少させても、検知温度が目標冷温水
戻り温度50℃よりも高い場合は、2250rpmの最
小回転数に設定して、揚程・流量を確保する。
【0044】室内機RUの運転台数が1台でない場合は
(ステップ19においてNO)、ステップ21におい
て、室内機RUの運転台数が2台かを問われる。運転台
数が2台の場合には(ステップ21においてYES)、
インバータを制御して(ステップ22)、冷温水ポンプ
P3の回転数を2550〜3990rpmの回転数範囲
内で駆動する。この一方、空調用熱交換器44からの冷
温水戻り温度(T℃)をサーミスターにより検知する。
この冷温水の戻り温度が、目標冷温水戻り温度である5
0℃よりも高い場合には、指示信号により冷温水ポンプ
P3の直流モータに対する通電量を減少し、また、冷温
水の戻り温度が目標冷温水戻り温度である50℃よりも
低い場合には、冷温水ポンプP3の直流モータに対する
通電量を増加させて冷温水の戻り温度が50℃になるよ
うに、冷温水ポンプP3の回転数を2550〜3990
rpmの回転数範囲内で継続的に補正する。なお、最小
回転数2550rpmまで減少させても、検知温度が目
標冷温水戻り温度50℃よりも高い場合は、2550r
pmの最小回転数に設定して、揚程・流量を確保する。
【0045】室内機RUの運転台数が2台でない場合は
(ステップ21においてNO)、室内機RUの運転台数
は3台以上であるので、冷温水ポンプP3の直流モータ
を制御するインバータを制御して冷温水ポンプP3の回
転数を3150〜4350rpmの間の回転数で駆動す
る(ステップ23)。この一方、空調用熱交換器44か
らの冷温水戻り温度(T℃)をサーミスターにより検知
する。この冷温水の戻り温度が、目標冷温水戻り温度で
ある50℃よりも高い場合には、指示信号により冷温水
ポンプP3の直流モータに対する通電量を減少し、ま
た、冷温水の戻り温度が、目標冷温水戻り温度である5
0℃よりも低い場合には、冷温水ポンプP3の直流モー
タに対する通電量を増加させて冷温水の戻り温度が50
℃になるように、冷温水ポンプP3の回転数を3150
〜4350rpmの回転数範囲内で継続的に補正する。
なお、最小回転数3150rpmまで減少させても、検
知温度が目標冷温水戻り温度50℃よりも高い場合は、
3150rpmの最小回転数に設定して、揚程・流量を
確保する。
【0046】この暖房運転において、ガスバーナBの燃
焼量制御は、室内機RUの入口部の冷温水流路47に設
けられた冷温水入口サーミスター49に検知される冷温
水温度Twに基づいて調節される。この冷温水温度Tw
が略60℃になるように(3200kcal/h)〜
(8000kcal/h)の間でガスバーナBのインプ
ットをガス比例弁によって制御する。この間、室内機R
Uでは、室内温度に応じてブロワー46の回転数が制御
される。この場合、冷却水流路34においては、冷却水
ポンプP2および送風機Sをいずれも駆動せず、冷却水
回路内に設けられた排水弁(図示せず)を開弁して冷却
水回路の全ての水を排出する。
【0047】上記の冷暖房運転では、インプットが比例
制御域内にある時に行い、比例制御域外では室内機RU
の運転台数に応じた冷温水ポンプP3の最大の回転数で
制御する。冷温水が通常よりも高い温度で運転されてい
る時や試運転時も同様である。また、冷温水の出口温度
が5℃以下に低下した時には、冷温水ポンプP3は上記
の制御を受けず、その時の回転数を維持するようになっ
ている。
【0048】[凍結防止運転]凍結防止運転は、寒冷期
等において冷温水流路47内の冷温水が凍結するのを防
ぐためのもので、冷房運転または暖房運転が行われてい
ない場合に行う。すなわち、冷房運転または暖房運転時
には、冷温水流路47内の冷温水が凍結する虞はないも
のと判断し、凍結防止運転は行わない。
【0049】冷房運転および暖房運転時がともに行われ
ていない場合、室外機100に備えられた外気温度サー
ミスター201により検知された外気温度が3℃以下で
−5℃以上であるかを判別する。外気温度が3℃よりも
高い場合には、凍結防止運転は行わず待機する。そし
て、図6に示すように、外気温度が3℃以下で−5℃以
上であると判別された場合は(ステップ24においてY
ES)、凍結防止制御を行うべく冷暖切替え弁6を開弁
するとともに、冷温水ポンプP3を駆動し、各室内機R
Uに設けられた開閉弁48をそれぞれ開弁する。この凍
結防止運転においては、室外機100に接続された室内
機RUの台数に応じて後述する冷温水ポンプP3の回転
数制御を行う。これにより、室内機RUを含む冷温水流
路47内を冷温水が循環するため、冷温水の流動により
冷温水の凍結を防止することができる。
【0050】凍結防止運転を行っている間に、外気温度
が3℃より高くなれば(ステップ24および図7に示す
ステップ31においてNO)、冷暖切替え弁6を閉弁す
るとともに、冷温水ポンプP3を駆動するモータを停止
して冷温水ポンプP3を停止し、各室内機RUに設けら
れた開閉弁48をそれぞれ閉弁する。
【0051】つぎに、制御装置200は凍結防止運転を
行う際、ステップ25において室内機RUの運転台数を
判別し、室内機RUの運転台数が1台の場合は(ステッ
プ26においてYES)、冷温水ポンプP3を制御する
インバータを制御し、冷温水ポンプP3を2250〜2
400rpmの回転数範囲内で駆動する(ステップ2
7)。この一方、空調用熱交換器44からの冷温水戻り
温度(T℃)をサーミスターにより検知する。1℃<T
の場合は、指示信号により冷温水ポンプP3の直流モー
タに対する通電量を減少して冷温水ポンプP3の回転数
が許容回転数範囲の下限値である2250rpmに近づ
くように補正される。また、0℃<T≦1℃の場合は、
冷温水ポンプP3の直流モータに対する通電量を増加し
て冷温水ポンプP3の回転数が許容回転数範囲の上限値
である2400rpmに近づくように継続的に補正され
る。なお、下限値の回転数である2250rpmに設定
しても、1℃<Tの場合には、2250rpmの下限回
転数が保持され、揚程・流量が確保される。
【0052】室内機RUの運転台数が2台ある場合は
(ステップ26においてNO)、ステップ28において
YESとなり、ステップ29に移行し、冷温水ポンプP
3を制御するインバータを制御して冷温水ポンプP3を
2550〜2700rpmの回転数範囲内で駆動する。
この一方、空調用熱交換器44からの冷温水戻り温度
(T℃)をサーミスターにより検知する。1℃<Tの場
合は、指示信号により冷温水ポンプP3の直流モータに
対する通電量を減少して冷温水ポンプP3の回転数が許
容回転数範囲の下限値である2550rpmに近づくよ
うに補正される。また、0℃<T≦1℃の場合は、冷温
水ポンプP3の直流モータに対する通電量を増加して冷
温水ポンプP3の回転数が許容回転数範囲の上限値であ
る2700rpmに近づくように継続的に補正される。
なお、下限値の回転数である2550rpmに設定して
も、1℃<Tの場合には、2550rpmの下限回転数
が保持され、揚程・流量が確保される。
【0053】室内機RUの運転台数が2台でない場合は
(ステップ28においてNO)、室内機RUの運転台数
は3台以上であるので、ステップ30に移行する。この
ステップ30では、冷温水ポンプP3を制御するインバ
ータを制御して冷温水ポンプP3を2700〜2850
rpmの回転数範囲内で駆動する。この一方、空調用熱
交換器44からの冷温水戻り温度(T℃)をサーミスタ
ーにより検知する。1℃<Tの場合は、指示信号により
冷温水ポンプP3の直流モータに対する通電量を減少し
て冷温水ポンプP3の回転数が許容回転数範囲の下限値
である2700rpmに近づくように補正される。ま
た、0℃<T≦1℃の場合は、冷温水ポンプP3の直流
モータに対する通電量を増加して冷温水ポンプP3の回
転数が許容回転数範囲の上限値である2850rpmに
近づくように継続的に補正される。なお、下限値の回転
数である2700rpmに設定しても、1℃<Tの場合
には、2700rpmの下限回転数が保持され、揚程・
流量が確保される。
【0054】また、外気温度がさらに低下し、t<−5
℃になった場合には、図7のステップ31においてYE
Sとなり、ステップ32において室内機RUの運転台数
を判別し、室内機RUの運転台数が1台の場合は(ステ
ップ33においてYES)、冷温水ポンプP3を制御す
るインバータを制御し、冷温水ポンプP3を2400〜
2550rpmの回転数範囲内で駆動する(ステップ3
4)。この一方、空調用熱交換器44からの冷温水戻り
温度(T℃)をサーミスターにより検知する。1℃<T
の場合は、指示信号により冷温水ポンプP3の直流モー
タに対する通電量を減少して冷温水ポンプP3の回転数
が許容回転数範囲の下限値である2400rpmに近づ
くように補正される。また、0℃<T≦1℃の場合は、
冷温水ポンプP3の直流モータに対する通電量を増加し
て冷温水ポンプP3の回転数が許容回転数範囲の上限値
である2550rpmに近づくように継続的に補正され
る。なお、下限値の回転数である2400rpmに設定
しても、1℃<Tの場合には、2400rpmの下限回
転数が保持され、揚程・流量が確保される。
【0055】室内機RUの運転台数が2台ある場合は
(ステップ33においてNO)、ステップ35において
YESとなり、ステップ36に移行し、冷温水ポンプP
3を制御するインバータを制御して冷温水ポンプP3を
2700〜2850rpmの回転数範囲内で駆動する。
この一方、空調用熱交換器44からの冷温水戻り温度
(T℃)をサーミスターにより検知する。1℃<Tの場
合は、指示信号により冷温水ポンプP3の直流モータに
対する通電量を減少して冷温水ポンプP3の回転数が許
容回転数範囲の下限値である2700rpmに近づくよ
うに補正される。また、0℃<T≦1℃の場合は、冷温
水ポンプP3の直流モータに対する通電量を増加して冷
温水ポンプP3の回転数が許容回転数範囲の上限値であ
る2850rpmに近づくように継続的に補正される。
なお、下限値の回転数である2700rpmに設定して
も、1℃<Tの場合には、2700rpmの下限回転数
が保持され、揚程・流量が確保される。
【0056】室内機RUの運転台数が2台でない場合は
(ステップ35においてNO)、室内機RUの運転台数
は3台以上であるので、ステップ37に移行する。この
ステップ37では、冷温水ポンプP3を制御するインバ
ータを制御して冷温水ポンプP3を2850〜3000
rpmの回転数範囲内で駆動する。この一方、空調用熱
交換器44からの冷温水戻り温度(T℃)をサーミスタ
ーにより検知する。1℃<Tの場合は、指示信号により
冷温水ポンプP3の直流モータに対する通電量を減少し
て冷温水ポンプP3の回転数が許容回転数範囲の下限値
である2850rpmに近づくように補正される。ま
た、0℃<T≦1℃の場合は、冷温水ポンプP3の直流
モータに対する通電量を増加して冷温水ポンプP3の回
転数が許容回転数範囲の上限値である3000rpmに
近づくように継続的に補正される。なお、下限値の回転
数である2850rpmに設定しても、1℃<Tの場合
には、2850rpmの下限回転数が保持され、揚程・
流量が確保される。
【0057】なお、上記の冷暖房運転および凍結防止運
転では、冷温水ポンプP3の最大回転数と最小回転数と
の間の許容回転数範囲内で回転制御および補正を行った
が、最小回転数のみを規定し、該最小回転数を下回らな
い範囲で回転制御および補正を行うことができる。ま
た、目標冷温水戻り温度は、運転台数によって場合分け
をしても良い。例えば、冷房運転の場合、台数が多いほ
ど低くし、暖房運転の場合は高くすると良い。
【0058】以上説明したとおり、本発明では室内機R
Uの運転台数に応じた冷温水ポンプP3の許容回転数範
囲をその揚程曲線に基づいて設定するとともに、その回
転数の設定にあたり、室内機RUから戻る冷温水の情報
を考慮し、室内機RUの負荷を判断して回転数を変化さ
せている。このように、冷温水戻り温度等の冷温水から
の情報によって得られる室内機RUの負荷に応じ、冷温
水ポンプP3の回転数を設定することにより、冷温水ポ
ンプP3を冷暖房運転等の各運転状態に応じた適正な回
転数に制御でき、冷暖房性能や凍結防止性能を発揮でき
るとともに、消費電力の低減化に寄与することができ
る。
【0059】上記の実施例では、吸収式空調装置に適用
したが、作動流体として冷温水を用いて冷暖房を行う空
調装置一般に適用できる。
【0060】上記の実施例では、室内機RUに空調用熱
交換器44のみを設けたものを示したが、室内温度を低
下させないで除湿運転を行うため、空調用熱交換器44
で一旦冷却した空気を加熱する加熱用熱交換器を空調用
熱交換器44と並設するようにしてもよい。また、2重
効用式で説明したが、1重効用式であってもよい。さら
に、加熱源としては、ガスバーナの代わりに灯油バー
ナ、石油バーナあるいは電気ヒータを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る吸収式空調装置の概略
的構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係る室外機の概略的縦断面
図である。
【図3】本発明の一実施例に係る吸収式冷暖房装置にお
ける冷温水ポンプの揚程曲線を示す。
【図4】本発明の一実施例の制御装置における冷房運転
時の冷温水ポンプ制御動作の流れ図である。
【図5】本発明の一実施例の制御装置における暖房運転
時の冷温水ポンプ制御動作の流れ図である。
【図6】本発明の一実施例の制御装置における凍結防止
運転の制御の流れ図である。
【図7】本発明の一実施例の制御装置における凍結防止
運転の制御の流れ図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る吸収式冷暖房装置の
概略的構成図である。
【符号の説明】 1 高温再生器 2 低温再生器 3 吸収器 4 蒸発器 5 凝縮器 6 冷暖切替え弁 41 蒸発コイル(熱交換用配管) 44 空調用熱交換器 47 冷温水流路(冷温水循環回路) 48 開閉弁 54 冷媒液貯留部 B ガスバーナ(加熱手段) L4 冷暖房用吸収液流路 P1 吸収液ポンプ P3 冷温水ポンプ RU 室内機 100 室外機 101 熱源機本体(吸収式熱源機) 200 制御装置(制御部、運転制御手段、冷温水凍結
防止手段) 201 外気温度サーミスター(外気温度検知手段) 300 床暖房パネル
フロントページの続き (72)発明者 黒田 紳司 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナイ 株式会社内 (72)発明者 河本 薫 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 福知 徹 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3L060 AA03 AA05 CC05 CC19 DD02 DD08 EE34 3L093 AA05 BB11 BB22 CC07 DD08 EE17 GG00 GG02 HH19 JJ06 KK03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換により冷温水を加熱および冷却す
    る循環サイクルを有する室外機と、 冷温水を遮断する開閉弁をそれぞれ備えた複数の台数の
    室内空調用熱交換器を前記室外機に配した熱交換用配管
    に対して並列接続可能に設け、前記熱交換用配管により
    加熱あるいは冷却された冷温水を冷温水ポンプにより前
    記室内空調用熱交換器に循環させる冷温水循環回路と、 空調運転や凍結防止運転等の冷温水循環運転の開始およ
    び停止を制御する運転制御手段とを備え、 前記冷温水循環運転時に、前記室内空調用熱交換器の運
    転台数に応じた前記冷温水ポンプの揚程曲線に基づいて
    前記冷温水ポンプの最小回転数を決め、 前記冷温水ポンプを前記最小回転数を下回らない範囲内
    で回転制御するとともに、 前記室内空調用熱交換器から戻る冷温水から得られる負
    荷情報に基づいて前記冷温水ポンプを前記最小回転数を
    下回らない範囲内で回転補正する制御部を有したことを
    特徴とする空調装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記冷温水循環運転時に、前記室内空調
    用熱交換器の運転台数に応じた前記冷温水ポンプの揚程
    曲線に基づいて前記冷温水ポンプの最大回転数と最小回
    転数との間の許容回転数範囲を決め、 前記冷温水ポンプを前記許容回転数範囲内で回転制御す
    るとともに、 前記室内空調用熱交換器から戻る冷温水から得られる負
    荷情報に基づいて前記冷温水ポンプを前記許容回転数範
    囲内で回転補正する制御部を有したことを特徴とする請
    求項1に記載の空調装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記冷温水から得られる負荷情報は冷温
    水の戻り温度であることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の空調装置の制御装置。
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