JP2002195157A - 極低温冷却装置 - Google Patents

極低温冷却装置

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JP2002195157A
JP2002195157A JP2000392794A JP2000392794A JP2002195157A JP 2002195157 A JP2002195157 A JP 2002195157A JP 2000392794 A JP2000392794 A JP 2000392794A JP 2000392794 A JP2000392794 A JP 2000392794A JP 2002195157 A JP2002195157 A JP 2002195157A
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refrigerator
evaporable getter
vacuum
cooled
heating means
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JP2000392794A
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Kimikazu Obara
公和 小原
Keiji Takizawa
敬次 滝澤
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Cryodevice Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被冷却物13を配置する真空容器10内に、
化学的に活性な気体吸着作用を有する非蒸発型ゲッター
16を配置し、非蒸発型ゲッター16の気体吸着作用に
よって真空容器10内の真空度を維持するとともに、非
蒸発型ゲッター16を電気ヒータ17にて加熱すること
により非蒸発型ゲッター16を活性化する極低温冷却装
置において、被冷却物13の温度制御の精度を向上す
る。 【解決手段】 被冷却物13は真空容器10内にて冷凍
機11の冷却部12により冷却するようになっており、
冷凍機11の出力変化と相関性のある温度調節指令値
と、予め設定された設定値とを比較し、温度調節指令値
が設定値を超えたときに、電気ヒータ17に通電して非
蒸発型ゲッター16を活性化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学的に活性な気
体吸着作用を有する非蒸発型ゲッターを用いて真空容器
内の真空度を維持し、この真空容器内に配置した被冷却
物を極低温に冷却する極低温冷却装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、極低温冷却装置においては、外部
からの熱侵入を防止するために、通常、被冷却物を真空
容器内に配置した状態で冷凍機により冷却している。と
ころが、真空容器内を極低圧の真空に近い状態に維持し
ていると、真空容器の内壁面や被冷却物からいわゆるア
ウトガスと称されているガス成分が放出されて、真空度
の低下を招く。このように真空度が低下した状態では、
ガス成分が熱伝達媒体となって外部からの熱侵入を増加
させる。
【0003】そこで、特開2000−249055号公
報においては、化学的に活性な気体吸着作用を有する非
蒸発型ゲッターを真空容器内に配置し、非蒸発型ゲッタ
ーの気体吸着作用によって真空容器内の真空度を維持す
る真空維持装置が提案されている。ここで、非蒸発型ゲ
ッターは化学的に活性なゲッター面(ジルコニウム等の
固体金属膜面)を形成して気体吸着作用を発揮するもの
であり、ゲッターが蒸発しないので、非蒸発型(接触
型)と称される。
【0004】この非蒸発型ゲッターはガス成分を吸着し
ていくと、ゲッター表面がガス成分で飽和していくの
で、ガス成分の吸着能力(吸着速度)が次第に低下す
る。そこで、非蒸発型ゲッターの吸着能力が低い状態に
なったら、非蒸発型ゲッターを加熱することにより、非
蒸発型ゲッター表面のガス成分をゲッター内部に拡散さ
せる。これにより、ゲッター表面に新たな活性面を現出
させて、吸着能力の回復、すなわち、ゲッターの活性化
を図るようにしている。
【0005】上記従来技術では、具体的には、冷凍機の
冷却部温度を監視して、冷凍機の冷却部温度が所定温度
以上に上昇すると、ヒータ装置により非蒸発型ゲッター
を加熱して、ゲッターを活性化させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ゲッター活性化方式であると、次の理由から被冷却物の
温度制御の精度が低下してしまう。
【0007】すなわち、冷凍機の冷却部温度が所定温度
以上に上昇したという状況では、既に、冷凍機が最高出
力状態になっているので、非蒸発型ゲッターの活性化を
実行すると、この活性化処理に伴う昇温要因によって冷
凍機の冷却部温度が上昇してしまう。
【0008】このことをより具体的に説明すると、非蒸
発型ゲッターの特性として、真空容器内のガス成分のう
ち、酸素、窒素、炭素等の気体分子はゲッター表面に吸
着されたときにゲッター表面で合金化する。そのため、
ヒータ加熱による活性化時にこれらの分子はゲッター内
部へ拡散するので、真空容器内へ再放出されることがな
い。
【0009】これに反し、水素分子はゲッター温度が低
いときにゲッター表面に吸着されるが、その際に、水素
分子はゲッター表面で合金化せず、単に溶け込むだけで
あるので、ゲッター活性化時にはヒータ加熱による温度
上昇によって水素分子が真空容器内へ再放出され、真空
度を上昇させる原因となる。
【0010】しかも、活性化時にはヒータ加熱の輻射伝
熱により冷凍機の冷却部への熱流入量を増加させる。
【0011】つまり、ゲッター活性化時には水素分子の
再放出による真空度の上昇と、ヒータ加熱の輻射伝熱に
よる熱流入という昇温要因が同時に生じるとともに、既
に、冷凍機が最高出力状態になっているので、冷凍機出
力を増加できない。そのため、ゲッター活性化時に冷凍
機の冷却部温度が上昇してしまい、被冷却物の温度制御
の精度が低下する。
【0012】本発明は上記点に鑑みて、被冷却物を配置
する真空容器内に、化学的に活性な気体吸着作用を有す
る非蒸発型ゲッターを配置し、非蒸発型ゲッターの気体
吸着作用によって真空容器内の真空度を維持するととも
に、非蒸発型ゲッターを加熱することにより非蒸発型ゲ
ッターを活性化する極低温冷却装置において、被冷却物
の温度制御の精度を向上することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、真空容器(10)内に
被冷却物(13)と、この被冷却物(13)を冷却する
冷凍機(11)の冷却部(12)と、加熱手段(17)
を備えた非蒸発型ゲッター(16)とを配置し、冷凍機
(11)の出力変化と相関性のある情報と、予め設定さ
れた設定値とを比較し、前記情報の値が設定値を超えた
ときに、加熱手段(17)の加熱作用を行わせることを
特徴とする。
【0014】ところで、後述の図3に示すように、真空
度が良好な通常の使用条件では、冷凍機(11)の出力
変化と相関性のある情報(温度調節指令値)が所定レベ
ルの上限値A以内で変動するが、これに反して、真空容
器(10)内の真空度が悪化すると、後述の図4に示す
ように冷凍機(11)の出力変化と相関性のある情報
(温度調節指令値)が右肩上がりで増加し、上記上限値
Aを超えて増加する。
【0015】そこで、請求項1に記載の発明では、この
ような図3、4の関係に着目して、冷凍機(11)の出
力変化と相関性のある情報が予め設定された設定値を超
えたときに、加熱手段(17)の加熱作用を行わせるよ
うにしたものである。
【0016】これにより、冷凍機出力が最大状態となる
前の段階で加熱手段(17)を加熱して非蒸発型ゲッタ
ー(16)を活性化できる。非蒸発型ゲッター(16)
の活性化に伴って昇温要因が生じても、冷凍機出力を増
加できる余地があるので、被冷却物(13)の温度上昇
を抑えながら、同時に、非蒸発型ゲッター(16)を活
性化できる。
【0017】請求項2に記載の発明のように、請求項1
において、冷凍機(11)の通常使用条件における前記
情報の上限値をAとし、非蒸発型ゲッター(16)の加
熱時の熱負荷増加による前記情報の増加分をBとし、設
定値をCとしたときに、設定値Cは、上限値Aより所定
値αだけ大きく、且つ、設定値Cと増加分Bとの合計値
(C+B)が冷凍機最大出力相当の値Dより小さくなる
よう決定すればよい。
【0018】このように設定値Cを決定することによ
り、請求項1の効果を良好に発揮できる。
【0019】請求項3に記載の発明のように、請求項1
または2において、前記情報は、具体的には被冷却物
(13)の温度に基づいて算出され、冷凍機(11)の
出力を制御する温度調節指令値である。
【0020】請求項4に記載の発明では、真空容器(1
0)内に被冷却物(13)と、この被冷却物(13)を
冷却する冷凍機(11)の冷却部(12)と、加熱手段
(17)を備えた非蒸発型ゲッター(16)とを配置
し、冷凍機(11)の運転開始後、所定の時間間隔にお
いて加熱手段(17)の加熱作用を行わせることを特徴
とする。
【0021】これによると、真空容器(10)の真空度
を所定レベルに維持できる所定の時間間隔を予め実験等
により決めておくことにより、真空度が所定レベルより
悪化する前に、非蒸発型ゲッター(16)の活性化を行
って、非蒸発型ゲッター(16)の飽和に起因する温度
制御の悪化を回避でき、温度制御の精度を向上できる。
【0022】請求項5に記載の発明では、請求項4にお
いて、冷凍機(11)の運転開始時に加熱手段(17)
の加熱作用を行わせることを特徴とする。
【0023】これにより、冷凍機(11)の運転開始時
には必ず活性化処理を行って、非蒸発型ゲッター(1
6)の気体吸着能力が高い状態から冷凍機(11)を運
転できる。従って、非蒸発型ゲッター(16)の気体吸
着能力により真空度低下を抑制できる期間が長くなる。
【0024】請求項6に記載の発明では、真空容器(1
0)内に被冷却物(13)と、この被冷却物(13)を
冷却する冷凍機(11)の冷却部(12)と、加熱手段
(17)を備えた非蒸発型ゲッター(16)とを配置
し、冷凍機(11)の運転開始後、カレンダー情報に基
づいて所定の時期に加熱手段(17)の加熱作用を行わ
せることを特徴とする。
【0025】請求項6においても、カレンダー情報に基
づいて決定されるゲッター活性化時期(所定の年月日
時)の間隔を、真空容器(10)の真空度を所定レベル
に維持できる間隔となるように予め実験等により決めて
おくことにより、請求項4と同様に真空度が所定レベル
より悪化する前に、非蒸発型ゲッター(16)の活性化
を行って、温度制御の精度を向上できる。
【0026】請求項7に記載の発明では、請求項6にお
いて加熱手段(17)の加熱作用を1日のうち冷凍機
(11)の熱負荷が低下する時刻に設定することを特徴
とする。
【0027】このように、冷凍機熱負荷が低下する時刻
に活性化処理を行うので、活性化処理を行っても、極低
温冷却装置全体としての消費電力を低く抑えることがで
きる。
【0028】請求項8に記載の発明では、被冷却物(1
3)、非蒸発型ゲッター(16)および加熱手段(1
7)を内蔵する真空容器(10)と、冷凍機(11)と
の組み合わせを複数組備える極低温冷却装置において、
複数組の各加熱手段(17)の加熱作用を互いにずれた
時期に行わせることを特徴とする。
【0029】これにより、複数組の各加熱手段の分散作
動により電力消費の集中を防止して、電力消費の最大値
を低減できる。
【0030】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0031】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は第1実施
形態による極低温冷却装置の全体システム構成図であ
り、10は断熱性の高い材料にて成形された真空容器で
あり、その内部空間には極低温冷凍機11の冷却部12
およびこの冷却部12に接触して冷却される超伝導フィ
ルタ(被冷却物)13が配置されている。ここで、超伝
導フィルタ13は例えば、無線通信システムの基地局に
装備されて、高周波の入力信号から図2のように必要周
波数域f1〜f2の出力信号を取り出すために使用され
る。13aは超伝導フィルタ13の入力端子で、13b
は超伝導フィルタ13の出力端子である。
【0032】ここで、超伝導フィルタ13はフィルタ材
料として超伝導体を使用して構成されるものであり、超
伝導状態を作り出すために極低温(約80K以下)に冷
却する必要がある。本例では、超伝導フィルタ13を7
0Kの極低温に冷却するようにしている。そして、超伝
導体の特性から、出力信号の周波数域f1〜f2が冷却
温度によって変化する。
【0033】よって、実用に際してフィルタ出力の精度
を高めるためには、冷却温度の高精度な管理が重要であ
る。具体的には、超伝導フィルタ13の設定温度To
(例えば、70K)に対して、To±0.1K程度の僅
少範囲内に温度管理することを本実施形態では目標とし
ている。
【0034】極低温冷凍機11は例えば、公知のパルス
管冷凍機であり、リニアモータ機構(リニア電磁アクチ
ュエータ機構)によりピストンを軸方向に往復動させる
リニア圧縮機14を有している。このリニア圧縮機14
のピストンの往復動により作動流体(ヘリウム、アルゴ
ン、窒素等のガス流体)を膨張圧縮させ、この作動流体
の膨張圧縮により蓄冷器15を介して冷却部12から吸
熱して冷却部12を冷却するようになっている。
【0035】冷却部12は銅等の熱伝導性の良い材料で
形成され、この冷却部12に超伝導フィルタ13を密着
配置して、超伝導フィルタ13を冷却するようになって
いる。極低温冷凍機11の出力(冷却能力)は、リニア
圧縮機14のピストンの往復動変位量を可変することに
より調節できるようになっている。
【0036】真空容器10内において、冷却部12およ
び超伝導フィルタ13からある程度離れた部位に、化学
的に活性な気体吸着作用を有する吸着剤として非蒸発型
ゲッター16を配置している。この非蒸発型ゲッター1
6は化学的に活性なゲッター面(ジルコニウム等の固体
金属膜面)を形成して気体吸着作用を発揮するものであ
る。
【0037】この非蒸発型ゲッター16の活性化のため
に、非蒸発型ゲッター16を加熱する電気ヒータ(加熱
手段)17が非蒸発型ゲッター16に一体に設けてあ
る。電気ヒータ17の加熱時(ゲッター活性化時)に、
電気ヒータ17の熱が輻射伝熱により超伝導フィルタ1
3や冷却部12に流入するのを防止するため、超伝導フ
ィルタ13や冷却部12の周囲に遮蔽カバー18を配置
している。
【0038】一方、真空容器10内において超伝導フィ
ルタ13には温度センサ19が密着配置されている。こ
の温度センサ19は超伝導フィルタ13の温度を検出す
るためのものであり、上述した高精度な温度管理を実現
するために、温度センサ19として、その温度検出の最
小単位(分解能)が0.01Kのものを用いている。こ
のような最小検出単位を持つ温度センサ19としては、
白金−コバルト系測温抵抗体が好適である。
【0039】温度センサ19の検出温度は、冷凍機制御
装置20の温度調節指令値算出部21に入力される。こ
の算出部21は、温度センサ19の検出温度(超伝導フ
ィルタ13の温度)に基づいて極低温冷凍機11の出力
(冷却能力)を制御するための温度調節指令値を算出す
る。
【0040】ここで、温度調節指令値は極低温冷凍機1
1の出力(冷却能力)を調節するための信号であって、
例えば、0〜10Vの範囲で変化する。10Vは温度調
節指令値の最大値であり、リニア圧縮機14のピストン
の往復動変位量を最大にして極低温冷凍機11の出力を
最大にする。一方、0Vは温度調節指令値の最小値であ
り、リニア圧縮機14を停止(往復動変位量=0)させ
る。
【0041】なお、後述の作動説明(図3、図4等)で
は、理解しやすくするために温度調節指令値の最小値
(0V)を0%とし、温度調節指令値の最大値(10
V)を100%とした百分率で表記している。
【0042】冷凍機制御装置20の駆動信号決定部22
は、上記温度調節指令値の大小に基づいてリニア圧縮機
14の運転状態を決定する駆動信号(リニアモータの駆
動電流、駆動電圧、駆動周波数等)を決定する。この駆
動信号は駆動回路部23を介してリニア圧縮機14に供
給される。
【0043】次に、ゲッター活性化制御装置24につい
て説明すると、活性化信号算出部25は冷凍機制御装置
20の温度調節指令値算出部21から温度調節指令値が
入力され、この温度調節指令値が予め設定された設定値
(しきい値)を超えたときに活性化信号を出力する。駆
動回路部26はこの活性化信号が出力されると非蒸発型
ゲッター16の電気ヒータ17に通電して電気ヒータ1
7を発熱させる。
【0044】なお、図1に示す冷凍機制御装置20及び
ゲッター活性化制御装置24の制御演算部(21、2
2、25)を1つの共通のマイクロコンピュータを用い
て構成することができる。
【0045】次に、上記構成において第1実施形態によ
る極低温冷却装置の作動を説明する。極低温冷却装置
は、予め、真空容器10内の気体を図示しない真空ポン
プにより排出することにより真空容器内圧力を真空状態
に近似した低圧状態(例えば、1×10-2Pa以下の圧
力)として外部空間と遮断する。そして、このような高
真空状態にしてから、極低温冷却装置は使用される。
【0046】従って、極低温冷凍機11を運転すると、
真空容器10内の超伝導フィルタ13は、真空容器外部
からの熱侵入がほとんど零に近い状態で極低温冷凍機1
1の冷却部12により冷却される。その結果、超伝導フ
ィルタ13を例えば、70Kという極低温に冷却でき
る。
【0047】次に、超伝導フィルタ13の具体的な温度
制御方法を説明すると、超伝導フィルタ13の温度が温
度センサ19により検出されて冷凍機制御装置20の温
度調節指令値算出部21に入力される。この算出部21
では、温度センサ19の検出温度T、超伝導フィルタ1
3の設定温度Toに基づいて温度調節指令値を算出す
る。具体的には、検出温度Tと設定温度Toとの偏差、
及び温度変化率(温度検出の所定のサンプリング期間と
その期間中における温度変化量との比)を求め、この偏
差及び温度変化率に基づいて比例制御の手法で温度調節
指令値を算出する。
【0048】そして、駆動信号決定部22では、上記温
度調節指令値の大小に基づいてリニア圧縮機14の運転
状態を決定する駆動信号(リニアモータの駆動電流、駆
動電圧、駆動周波数等)を決定し、この駆動信号を駆動
回路部23を介してリニア圧縮機14に供給する。リニ
ア圧縮機14ではこの駆動信号によりピストンの往復動
の変位量が変化して、極低温冷凍機11の出力(冷却能
力)を制御する。この冷凍機の出力の制御により超伝導
フィルタ13の温度を設定温度To(例えば、70K)
に対して、To±0.1K程度の僅少範囲内に管理する
ことができる。
【0049】以上は、真空容器10内の真空度が初期の
設定レベル例えば、1×10-2Pa以下の圧力に維持さ
れている、真空度良好な状態での作動である。この場合
は高い真空度により真空容器外部からの熱侵入がほとん
ど零に近い状態に維持されるので、温度調節指令値の変
動は図3に示すように1年間の季節変化による冷凍機熱
負荷変動により50%強〜60%強程度の範囲に抑える
ことができる。なお、図3において、aは1日の昼間と
夜間との冷凍機熱負荷変動により生じる温度調節指令値
の変動幅である。
【0050】ところが、真空容器10内の非蒸発型ゲッ
ター16にガス成分が吸着されていくと、ゲッター表面
がガス成分で飽和していくので、ガス成分の吸着能力
(吸着速度)が次第に低下する。これにより、真空容器
10内の真空度が低下(容器内圧力が上昇)するととも
に、真空容器10の内壁面や超伝導フィルタ13から放
出されるガス成分が熱伝達媒体となって、外部からの熱
侵入量を増加させる。
【0051】その結果、季節変化による冷凍機熱負荷変
動よりも真空容器外部からの熱侵入量増加の影響度が、
超伝導フィルタ13の温度制御上、大きくなる。そのた
め、図4に示すように季節変化と関係なく、装置の使用
時間が長くなるに伴って、温度調節指令値が右肩上がり
で増加していく。そして、温度調節指令値が100%ま
で増大すると、極低温冷凍機11の出力(冷却能力)が
最大状態となるので、これ以後は超伝導フィルタ13の
温度が設定温度Toより上昇することになる。
【0052】従って、このような超伝導フィルタ13の
温度上昇を検出してから、非蒸発型ゲッター16の活性
化処理(電気ヒータ17への通電)を実行すると、「発
明が解決しようとする課題」の欄で既述したように、非
蒸発型ゲッター16の活性化時には水素分子の再放出に
よる真空度の上昇と、ヒータ加熱の輻射伝熱の発生とい
う昇温要因が同時に発生し、しかも、冷凍機11の出力
(冷却能力)が既に最大状態になっており、冷凍機出力
を増大できないので、超伝導フィルタ13の温度が一層
上昇してしまい、超伝導フィルタ13の温度制御の精度
が低下する。
【0053】これに対して、本第1実施形態の非蒸発型
ゲッター16の活性化制御によれば、上記不具合を解消
して超伝導フィルタ13の温度制御の精度を向上でき
る。
【0054】まず、本第1実施形態による活性化制御は
次の点に着目してなされている。すなわち、真空容器1
0内の真空度が低下すると、図4に示すように温度調節
指令値が右肩上がりで増加していくので、温度調節指令
値が図3のような通常使用時における上限値Aを上回る
という現象が起きる。このことに着目して、本第1実施
形態では、温度調節指令値が予め設定した設定値(しき
い値)Cを超えると、非蒸発型ゲッター16の活性化信
号を出力し、非蒸発型ゲッター16の活性化処理を行う
ものである。ここで、設定値Cは、通常使用時の上限値
Aより大きくて、且つ、冷凍機最大出力に相当する値D
(100%)より小さい値である。
【0055】これによると、極低温冷凍機11の出力
(冷却能力)が最大状態となる前の段階で事前に、非蒸
発型ゲッター16を活性化できるので、上記不具合を解
消できる。また、設定値Cは、通常使用時の上限値Aよ
り大きい値であるから、真空容器10内の真空度が初期
の設定レベル以下の圧力に維持されている、真空度良好
な状態において、非蒸発型ゲッター16の活性化を無駄
に行うことがない。
【0056】次に、上記設定値(しきい値)の具体的決
定方法を説明すると、通常使用時における温度調節指令
値の上限値A%は、冷凍機周囲が通常使用時の最高温度
であるという条件にて実験またはコンピュータシミレー
ションによる計算をすることによって予め把握してお
く。
【0057】また、非蒸発型ゲッター16の活性化処理
時における熱負荷増加による、温度調節指令値の増加分
B%を実験または計算によって予め把握しておく。ここ
で、増加分B%は、上述した水素分子の再放出による真
空度の上昇とヒータ加熱による輻射伝熱量の両方を考慮
したものである。
【0058】そして、設定値(しきい値)Cは下記2つ
の条件を満足するように決定する。
【0059】(1)C=A+α 但し、αは上限値A
の余裕度で、5〜10%とする。
【0060】(2)C+B≦100% 具体的設計例を述べると、A=70%、B=5%、α=
10%であると、C=80%、C+B=85%≦100
%となり、上記(1)(2)の条件を満足する。
【0061】上記設計例の場合には、真空容器10内の
真空度の低下により温度調節指令値が通常使用時の上限
値A(70%)を上回り、設定値C(80%)を超える
と、電気ヒータ17に通電して非蒸発型ゲッター16を
加熱し、非蒸発型ゲッター16の活性化処理を実行す
る。
【0062】なお、非蒸発型ゲッター16は熱容量が小
さいため、電気ヒータ17への通電後、短時間(例え
ば、数十秒程度)で活性化可能な高温(例えば、750
℃程度)に到達する。非蒸発型ゲッター16の活性化割
合はこの高温状態の維持時間(ヒータ通電時間)により
決まるので、目標とする活性化割合(例えば、60〜7
0%)に対応した所定時間(例えば、10分)の間、電
気ヒータ17に通電した後に、電気ヒータ17への通電
を遮断し、非蒸発型ゲッター16の活性化処理を終了す
る。
【0063】ところで、第1実施形態では、上述のよう
に、冷凍機出力を制御するための温度調節指令値が予め
設定した設定値Cを超えると、電気ヒータ17に通電し
て非蒸発型ゲッター16の活性化処理を実行するように
しているが、温度調節指令値の他に、駆動回路部23か
ら極低温冷凍機11のリニア圧縮機14に入力される駆
動信号(換言すると、リニア圧縮機14への入力信号情
報)、あるいはリニア圧縮機14の消費電力に関連する
情報等も、極低温冷凍機11の出力と相関性のある情報
であるから、これらの情報と、予め設定した設定値Cと
を比較して、これらの情報が設定値Cを超えたときに電
気ヒータ17に通電して非蒸発型ゲッター16の活性化
処理を実行するようにしてもよい。
【0064】要は、極低温冷凍機11の出力と相関性の
ある情報であれが、すべて、非蒸発型ゲッター16の活
性化処理の実行タイミングを決定するのに使用できる。
【0065】また、第1実施形態では、温度センサ19
を超伝導フィルタ13に直接密着配置しているが、超伝
導フィルタ13と冷却部12の温度はほぼ同一温度であ
るから、温度センサ19を冷却部12に密着配置しても
よい。
【0066】(第2実施形態)第2実施形態は第1実施
形態のように極低温冷凍機11の出力と相関性のある情
報を使用せずに、図5に示すように所定の時間間隔t3
で非蒸発型ゲッター16の活性化処理の実行タイミング
を決定するものである。
【0067】本発明者らの実験検討によると、図5に示
すように、真空容器10内の真空度は時間経過に応じて
変化し、所定時間t1(図示の例では10000時間)
の間は非蒸発型ゲッター16の活性化割合が高いため、
真空度が十分高い状態(図5の例では5×10-5Pa)
に維持され、そして、時間t1経過後に、非蒸発型ゲッ
ター16のゲッター面が次第に飽和するに伴って真空度
が低下(容器内圧力が上昇)していくことが分かった。
【0068】ここで、真空容器10内の真空度の目標値
をPo(例えば、1×10-2Pa)としたときに、前記
時間t1経過後に、真空度が目標値Poまで低下(容器
内圧力が上昇)するに要する時間t2は図示の例では4
000時間である。
【0069】従って、前回の活性化処理から真空容器1
0内の真空度が目標値Poに低下するまでの所定時間t
3(t1+t2)を実験、計算等により予め求めてお
き、この所定時間t3が経過する毎に、電気ヒータ17
に通電して非蒸発型ゲッター16の活性化処理を実行す
る。
【0070】このように所定時間t3の間隔で非蒸発型
ゲッター16の活性化処理を実行するのが第2実施形態
によるゲッター活性化処理の考え方である。なお、ゲッ
ター活性化処理に伴って、ゲッター表面から水素分子が
真空容器10内へ再放出されて、真空容器10内の真空
度が目標値Poより低下するが、この真空度低下は極く
短時間であるから、第2実施形態によって真空容器10
内の真空度を実質上、目標値Po以内に維持できる。P
aはゲッター活性化処理に伴う真空度低下分(圧力上昇
分)である。
【0071】ゲッター活性化処理の時間間隔は、安全度
を考慮して、実験、計算等により求めた所定時間t3よ
り所定割合だけ短い時間とするのがよい。
【0072】また、図5において、時間=0は冷凍機1
1の運転開始時であり、この運転開始時にもこれに連動
して非蒸発型ゲッター16の活性化処理を実行し、その
後、所定の時間間隔t3において活性化処理を実行する
ことが好ましい。
【0073】すなわち、冷凍機11の運転開始前に、非
蒸発型ゲッター16の活性化割合は通常、既に低下して
いるので、冷凍機11の運転開始時に非蒸発型ゲッター
16を活性化することにより、常に非蒸発型ゲッター1
6の気体吸着能力が高い状態から冷凍機11の運転を開
始できる。従って、非蒸発型ゲッター16の気体吸着能
力により真空度低下を抑制できる期間が長くなる。
【0074】また、適用対象の被冷却物の種類によって
は、冷凍機11の運転開始時に一度、非蒸発型ゲッター
16の活性化を行うと、被冷却物の必要耐久年数の間、
真空容器10内の真空度を目標値Po以内に維持できる
場合もある。このような場合には冷凍機11の運転開始
時に一度、非蒸発型ゲッター16の活性化を行うだけ
で、その後は活性化処理をしなくてもよい。
【0075】(第3実施形態)第3実施形態は上記第2
実施形態の変形であり、上記第2実施形態では所定の時
間間隔t3で非蒸発型ゲッター16の活性化処理を行う
ようにしているが、第3実施形態ではコンピュータ装置
の持っているカレンダー情報に基づいて所定の時期(所
定の年月日時)に非蒸発型ゲッター16の活性化処理を
行うようにしたものである。すなわち、図5の所定の時
間間隔t3以内の間隔を設定できるカレンダー上の時期
を設定し、そのカレンダー上の時期が到来する毎に非蒸
発型ゲッター16の活性化処理を行う。
【0076】例えば、毎月1日の午前0時に非蒸発型ゲ
ッター16の活性化処理を定期的に行う。このようにし
ても、上記第2実施形態と実質上、同様の効果を発揮で
きる。
【0077】ここで、上記午前0時は夜間の気温が低い
時間帯であるから、冷凍機熱負荷が低下する条件にある
ので、活性化処理を行っても、極低温冷却装置全体とし
ての消費電力を低く抑えることができる。
【0078】また、無線通信システムにおいて1基地局
当たり、複数(例えば、6台)の超伝導フィルタ13を
設置する場合には、各超伝導フィルタ13に対応して極
低温冷却装置を複数(例えば、6台)設置することにな
る。このような場合には、6台の極低温冷却装置の非蒸
発型ゲッター16の活性化時期を、互いにずれた時期に
設定する。
【0079】具体的には、第1装置の活性化時期:毎月
1日午前0時、第2装置の活性化時期:毎月2日午前0
時、第3装置の活性化時期:毎月3日午前0時……のよ
うに活性化時期をずらす。これにより、基地局における
消費電力の最大値を低く抑えることができる。
【0080】(他の実施形態)なお、上記実施形態で
は、被冷却物が超伝導フィルタ13である場合について
説明したが、本発明装置をこれ以外の種々な機器の冷却
用に適用できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体システム構成図で
ある。
【図2】第1実施形態の被冷却物としての超伝導フィル
タの機能説明図である。
【図3】第1実施形態の真空度良好時における温度調節
指令値の変化説明図である。
【図4】第1実施形態の真空度不良時における温度調節
指令値の変化説明図である。
【図5】第2実施形態における真空度変化の説明図であ
る。
【符号の説明】
10…真空容器、11…冷凍機、12…冷却部、13…
被冷却物、16…非蒸発型ゲッター、17…電気ヒー
タ、20…冷凍機制御装置、24…ゲッター活性化制御
装置。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器(10)内に、冷凍機(11)
    の冷却部(12)及び前記冷却部(12)に接触して冷
    却される被冷却物(13)を配置するとともに、 前記真空容器(10)内に、化学的に活性な気体吸着作
    用を有する非蒸発型ゲッター(16)を配置し、 前記非蒸発型ゲッター(16)の気体吸着作用によって
    前記真空容器(10)内の真空度を維持するようにし、
    更に、前記非蒸発型ゲッター(16)を加熱する加熱手
    段(17)を備え、前記加熱手段(17)により前記非
    蒸発型ゲッター(16)を加熱して活性化する極低温冷
    却装置において、 前記冷凍機(11)の出力の変化と相関性のある情報
    と、予め設定された設定値とを比較し、前記情報の値が
    前記設定値を超えたときに、前記加熱手段(17)の加
    熱作用を行わせることを特徴とする極低温冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記冷凍機(11)の通常使用条件にお
    ける前記情報の上限値をAとし、前記非蒸発型ゲッター
    (16)の加熱時の熱負荷増加による前記情報の増加分
    をBとし、前記設定値をCとしたときに、 前記設定値Cは、前記上限値Aより所定値αだけ大き
    く、且つ、前記設定値Cと前記増加分Bとの合計値(C
    +B)が冷凍機最大出力相当の値Dより小さくなるよう
    決定することを特徴とする請求項1に記載の極低温冷却
    装置。
  3. 【請求項3】 前記情報は、前記被冷却物(13)の温
    度に基づいて算出され、前記冷凍機(11)の出力を制
    御する温度調節指令値であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の極低温冷却装置。
  4. 【請求項4】 真空容器(10)内に、冷凍機(11)
    の冷却部(12)及び前記冷却部(12)に接触して冷
    却される被冷却物(13)を配置するとともに、 前記真空容器(10)内に、化学的に活性な気体吸着作
    用を有する非蒸発型ゲッター(16)を配置し、 前記非蒸発型ゲッター(16)の気体吸着作用によって
    前記真空容器(10)内の真空度を維持するようにし、
    更に、前記非蒸発型ゲッター(16)を加熱する加熱手
    段(17)を備え、前記加熱手段(17)により前記非
    蒸発型ゲッター(16)を加熱して活性化する極低温冷
    却装置において、 前記冷凍機(11)の運転開始後、所定の時間間隔にお
    いて前記加熱手段(17)の加熱作用を行わせることを
    特徴とする極低温冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記冷凍機(11)の運転開始時に前記
    加熱手段(17)の加熱作用を行わせることを特徴とす
    る請求項4に記載の極低温冷却装置。
  6. 【請求項6】 真空容器(10)内に、冷凍機(11)
    の冷却部(12)及び前記冷却部(12)に接触して冷
    却される被冷却物(13)を配置するとともに、 前記真空容器(10)内に、化学的に活性な気体吸着作
    用を有する非蒸発型ゲッター(16)を配置し、 前記非蒸発型ゲッター(16)の気体吸着作用によって
    前記真空容器(10)内の真空度を維持するようにし、
    更に、前記非蒸発型ゲッター(16)を加熱する加熱手
    段(17)を備え、前記加熱手段(17)により前記非
    蒸発型ゲッター(16)を加熱して活性化する極低温冷
    却装置において、 前記冷凍機(11)の運転開始後、カレンダー情報に基
    づいて所定の時期に前記加熱手段(17)の加熱作用を
    行わせることを特徴とする極低温冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱手段(17)の加熱作用を1日
    のうち前記冷凍機(11)の熱負荷が低下する時刻に設
    定することを特徴とする請求項6に記載の極低温冷却装
    置。
  8. 【請求項8】 前記被冷却物(13)、前記非蒸発型ゲ
    ッター(16)および前記加熱手段(17)を内蔵する
    前記真空容器(10)と、前記冷凍機(11)との組み
    合わせを複数組備える極低温冷却装置であって、 前記複数組の前記各加熱手段(17)の加熱作用を互い
    にずれた時期に行わせることを特徴とすることを特徴と
    する請求項4ないし7のいずれか1つに記載の極低温冷
    却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9194387B2 (en) 2011-09-29 2015-11-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Refrigeration device, hydrogenation device for nitrogen, and leaked gas removing method
CN110987291A (zh) * 2019-10-23 2020-04-10 张家港富瑞特种装备股份有限公司 一种低温气瓶真空度与日蒸发率和吸附量关系的测算方法
CN112629052A (zh) * 2020-04-03 2021-04-09 恭勤环境科技(上海)有限公司 一种节能型高低温交变试验制冷***
CN114459166A (zh) * 2020-11-09 2022-05-10 住友重机械工业株式会社 超低温制冷机及超低温制冷机的启动方法

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