JP2002193070A - Ecu - Google Patents

Ecu

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JP2002193070A
JP2002193070A JP2000394908A JP2000394908A JP2002193070A JP 2002193070 A JP2002193070 A JP 2002193070A JP 2000394908 A JP2000394908 A JP 2000394908A JP 2000394908 A JP2000394908 A JP 2000394908A JP 2002193070 A JP2002193070 A JP 2002193070A
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純 冨士原
Seigo Tanaka
誠吾 田中
Tetsuhiro Mizushima
哲宏 水島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のECUが所有する情報を活用し、異常
の発生原因の解析効果を高めるECUを提供すること。 【解決手段】 センサ等の信号検出手段1からの出力信
号に基づいて被制御手段5の作動制御を行うECUにお
いて、自己診断機能により異常を検出する異常検出手段
6と、信号検出手段1からの出力信号と該出力信号に基
づいて制御される被制御手段5への制御信号とを含む車
両情報を記憶する第1の記憶手段7と、異常検出手段6
からの異常検出信号に基づいて、他のECUにおける車
両情報を第1の記憶手段7に記憶させるための記憶コマ
ンドを送信する第1の記憶コマンド送信手段とを装備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はECU(Electronic
Control Unit)に関し、より詳細には、複数のECU間
の通信を可能にし、情報の活用を促進するECUに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来のエアバッグシステムの
要部を概略的に示したブロック図である。図中1は、車
両の前方部分に設置されるフロントGセンサを示してお
り、このフロントGセンサ1は衝突時の減速度をいち早
く検知するためのものである。1aはECU内に設けら
れた減速度検出用のセンタGセンサを示している。フロ
ントGセンサ1及びセンタGセンサ1aは、入力回路2
を介して、マイコン3に接続され、フロントGセンサ1
及びセンタGセンサ1aでの検知信号がマイコン3に入
力されるようになっている。
【0003】マイコン3は、出力回路4を介して、スク
イブ(図示せず)を備えたエアバッグ装置5と、マイコ
ン3からの信号を受けて自動的に診断を行うためのダイ
アグノ−シス回路6とに接続され、ダイアグノ−シス回
路6には、検出された異常内容を示す故障コ−ドを記憶
するメモリ(EEPROM)7と、故障コ−ドを読み出
すための外部出力端子8と、異常が検出されたことを示
すインジケ−タランプ9とが接続されている。
【0004】マイコン3は、各種演算制御を行うCP
U、及びROM、RAM(いずれも図示せず)等を含ん
で構成されている。ROM内には、センタGセンサ1a
の異常、フロントGセンサ1の異常、各種回路のショ−
トや断線、スクイブのショ−トや断線などの異常判定の
ためのレベル値が予め設定されて記憶されている。
【0005】そして、マイコン3は、ROM内に格納さ
れたプログラムに基づいて、予め設定されたレベル値を
外れた時に異常が発生したと判定する。異常の発生が判
定されると、ダイアグノ−シス回路6はメモリ(EEP
ROM)7に、故障箇所や故障内容を示す故障コ−ドを
記憶させるとともに、インジケ−タランプ9を点灯させ
て、乗員に何らかの異常が発生したことを知らせる。
【0006】そして、修理工場等において、作業者は、
エアバッグ用ECU10に設けられた故障情報を読み出
すための外部出力端子8に専用のチェッカ(図示せず)
等を接続してメモリ7に記憶された故障コ−ドを読み取
り、故障部位等を特定できるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにECUで検
出された異常は、各ECU毎に、予め設けられた故障モ
−ド別にコ−ド化された故障コ−ドとしてメモリに記憶
されるようになっている。しかしながら、それぞれのE
CU内における自己診断機能による異常判定だけでは、
異常と認識される故障範囲が限られており、また、市場
での不具合の中には、予想されない原因不明の異常、例
えば、時々しか再現され得ない間欠的な不具合や、配線
の瞬間的な接点不良による突発的な断線などが発生した
ときには、故障部位を特定することができず、修理作業
に手間取ったり、原因が分からないために十分な修理対
応をすることができないという問題があった。
【0008】また、異常発生時に限らず、ECUにより
その作動が制御される被制御装置、例えばエアバッグ用
ECUにより制御されるエアバッグ装置では、エアバッ
グの展開時にもセンサ等からの入力信号に関する情報等
を記憶するようになっているが、エアバッグ用ECUで
予め設定された項目しか記憶されないため、エアバッグ
の展開が車両全体の状況から判断して適正なものであっ
たかどうか、十分に分からないという問題があった。
【0009】また、乗車中に異常が検出された場合、イ
ンパネに設けられたインジケ−タランプに警告表示をす
るだけで、異常の重要度、すなわち走行に問題のない程
度の異常なのか、走行に危険を伴う重大な異常なのかが
乗員に通知されない為、いたずらに乗員の不安をあおっ
てしまうという問題もあった。
【0010】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、ECUで検出された異常やECUにより制御され
る被制御装置の作動が検出されたとき、その異常原因や
作動状況を詳細に解析するために、複数のECUが所有
する情報を活用し、異常の発生原因や被制御装置の作動
状況の解析効果を高め、異常検出時に適切な情報を乗員
に通知することを可能にするECUを提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係るECU(1)は、センサ等
の信号検出手段からの出力信号に基づいて被制御手段の
作動制御を行うECUにおいて、自己診断機能により異
常を検出する異常検出手段と、前記信号検出手段からの
出力信号と該出力信号に基づいて制御される前記被制御
手段への制御信号とを含む車両情報を記憶する第1の記
憶手段と、前記異常検出手段からの異常検出信号に基づ
いて、他のECUにおける車両情報を第1の記憶手段に
記憶させるための記憶コマンドを送信する第1の記憶コ
マンド送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0012】上記したECU(1)によれば、互いに通
信可能に接続されたECUのいずれかのECUで異常が
検出されると、通信ラインを介して異常が検出されてい
ない他のECUに前記車両情報を記憶させる前記記憶コ
マンドが送信され、該記憶コマンドを受信した他のEC
Uは、前記第1の記憶手段に前記車両情報を記憶させる
ので、異常が検出されたECUだけの異常情報だけでな
く、他のECUにおける前記車両情報をも記憶させるこ
とができるので、異常検出時の車両状態の詳細な解析に
役立てることができる。
【0013】また、本発明に係るECU(2)は、上記
ECU(1)において、前記他のECUにおける第1の
記憶手段に記憶させた前記車両情報を取り込むための読
出コマンドを前記他のECUに送信する第1の読出コマ
ンド送信手段と、前記他のECUの前記第1の記憶手段
より送信されてくる前記車両情報を取り込む第1の記憶
情報取込手段とを備えていることを特徴としている。
【0014】上記したECU(2)によれば、異常が検
出されたECUが送信する前記読出コマンドに基づい
て、異常が検出されていない前記他のECUの第1の記
憶手段に記憶された前記車両情報を取り込むことができ
るので、異常が検出されたECUの異常原因の解析に前
記他のECUから取得した前記車両情報を活用すること
により、異常が検出されたときの車両状態を広く把握す
ることができ、市場で時々しか再現され得ない間欠的な
不具合や予め予測されないような異常に対してもその原
因特定が容易になり、詳細な異常原因の解析ができると
ともに異常原因を早期に解明することができる。
【0015】また、本発明に係るECU(3)は、セン
サ等の信号検出手段からの出力信号に基づいて被制御手
段の作動制御を行うECUが通信ラインを介して接続さ
れ、前記ECUからの異常検出信号を取り込み、異常告
知の制御を行う異常告知制御手段を備えたECUであっ
て、前記異常告知制御手段が、前記ECUから取り込ん
だ異常検出信号に基づいて告知を行わせる告知駆動手段
と、該告知駆動手段への告知駆動信号に基づいて、他の
ECUにおける車両情報を第1の記憶手段に記憶させる
ための記憶コマンドを送信する第2の記憶コマンド送信
手段とを備えていることを特徴としている。
【0016】上記したECU(3)によれば、前記異常
告知制御手段は、異常が検出されたECUから取り込ん
だ異常検出信号に基づいて、告知を行わせるとともに、
前記記憶コマンドを送信する機能を一つのECUに集約
することで、他のECUの負担を減らすことができる。
さらに、異常が検出されたECUだけの異常情報だけで
なく、前記記憶コマンドを受信した各ECUは、前記第
1の記憶手段に前記車両情報を記憶することができるの
で、それらの情報を異常検出時の車両状態の詳細な解析
のために役立てることができる。
【0017】また、本発明に係るECU(4)は、上記
ECU(3)において、前記他のECUの第1の記憶手
段に記憶させた前記車両情報を取り込むための読出コマ
ンドを前記他のECUに送信する第2の読出コマンド送
信手段と、前記他のECUの第1の記憶手段より送信さ
れてくる前記車両情報を取り込む第2の記憶情報取込手
段と、該第2の記憶情報取込手段により取り込んだ前記
車両情報を記憶する第2の記憶手段とを備えていること
を特徴としている。
【0018】上記したECU(4)によれば、前記異常
告知制御手段が送信する前記読出コマンドに基づいて、
他のECUの前記第1の記憶手段に記憶された前記車両
情報を取り込むことができるので、前記車両情報を確実
に取り込むことができ、異常が検出されたECUの異常
原因の解析に他のECUから取得した前記車両情報を活
用することで、異常が検出されたときの車両状態を広く
把握することができ、市場で時々しか再現され得ない間
欠的な不具合や予め予測されないような異常に対しても
その原因特定が容易になり、詳細な異常原因の解析がで
きるとともに異常原因を早期に解明することができる。
【0019】また、本発明に係るECU(5)は、セン
サ等の信号検出手段からの出力信号に基づいて被制御手
段の作動制御を行うECUにおいて、自己診断機能によ
り異常を検出する異常検出手段と、前記信号検出手段か
ら予め定められた期間におけるの出力信号と該出力信号
に基づいて制御される被制御手段への予め定められた期
間における制御信号とを含む車両情報を記憶する第3の
記憶手段と、前記異常検出手段からの異常検出信号に基
づいて、他のECUにおける車両情報を第3の記憶手段
に記憶させるための記憶コマンドを送信する第3の記憶
コマンド送信手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0020】上記したECU(5)によれば、互いに通
信可能に接続されたECUのいずれかのECUで異常が
検出されると、通信ラインを介して異常が検出されてい
ない他のECUに予め定められた期間における前記車両
情報を記憶させるための前記記憶コマンドを送信し、該
記憶コマンドを受信した他のECUは、前記第3の記憶
手段に前記車両情報を記憶するので、異常が検出された
ECUだけの異常情報だけでなく、他のECUにおける
異常検出時前後の予め定められた期間の作動状態の変化
を記憶させることができ、異常検出時の車両の状態を詳
細に把握することができ、例えば、あるECUの特定の
作動状態の変化が異常を引き起こしているといった状態
変化を発生した異常と関連付けて解析することが可能に
なり、異常の原因解析を更に詳細に行うのに役立てるこ
とができる。
【0021】また、本発明に係るECU(6)は、上記
ECU(5)において、前記他のECUにおける第3の
記憶手段に記憶させた前記車両情報を取り込むための読
出コマンドを前記他のECUに送信する第3の読出コマ
ンド送信手段と、前記他のECUの前記第3の記憶手段
により送信されてくる前記車両情報を取り込む第3の記
憶情報取込手段とを備えていることを特徴としている。
【0022】上記したECU(6)によれば、異常が検
出されたECUが送信する読出コマンドに基づいて、異
常が検出されていない他のECUの前記第3の記憶手段
に記憶された前記情報を取り込むことができるので、異
常が検出されたECUの異常原因の解析に他のECUか
ら取得した予め定められた期間の作動状態を記憶させた
前記情報を活用することで、異常が検出されたときの車
両状態の変化を広く把握することができ、市場で時々し
か再現され得ない間欠的な不具合や予め予測されないよ
うな異常に対してもその原因特定が容易になり、更に詳
細な異常原因の解析ができるとともに異常原因を早期に
解明することができる。
【0023】また、本発明に係るECU(7)は、セン
サ等の信号検出手段からの出力信号に基づいて被制御手
段の作動制御を行うECUにおいて、前記被制御手段の
作動を検知する作動検知手段と、前記信号検出手段から
の出力信号と該出力信号に基づいて制御される前記被制
御手段への制御信号とを含む車両情報を記憶する第4の
記憶手段と、前記作動検知手段からの作動検知信号に基
づいて、他のECUにおける車両情報を第4の記憶手段
に記憶させるための記憶コマンドを送信する第4の記憶
コマンド送信手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0024】上記したECU(7)によれば、互いに通
信可能に接続されたECUのいずれかのECUにおい
て、ECUで制御する被制御手段の作動が検知されたと
きに、通信ラインを介して他のECUに前記車両情報を
記憶させる前記記憶コマンドを送信し、該記憶コマンド
を受信した各ECUは、前記第4の記憶手段に前記車両
情報を記憶させることができるので、いずれかのECU
の前記被制御手段が作動したときに、そのECU内の情
報だけでなく、他のECUの第4の記憶手段に前記車両
情報を記憶させることができるので、前記車両情報を前
記被制御手段が正常に作動したものかどうかを解析する
ことに役立てることができる。
【0025】また、本発明に係るECU(8)は、上記
ECU(7)において、前記他のECUにおける前記第
4の記憶手段に記憶させた前記車両情報を取り込むため
の読出コマンドを前記他のECUに送信する第4の読出
コマンド送信手段と、前記第4の記憶手段より送信され
てくる前記車両情報を取り込む第4の記憶情報取込手段
とを備えていることを特徴としている。
【0026】上記したECU(8)によれば、前記被制
御手段が作動したECUが送信する読出コマンドに基づ
いて、他のECUの第4の記憶手段に記憶された前記車
両情報を取り込むことができるので、前記被制御手段が
作動したECUが適正な制御を行ったかどうかの解析
に、他のECUから取得した前記車両情報を活用するこ
とで、前記被制御手段の作動が検出されたときの車両状
態を広く把握することができ、正常な制御が行われたか
どうか判断することができ、正常な制御が行われなかっ
た場合に、詳細な原因の解析ができるとともに、その原
因を早期に解明することができる。
【0027】また、本発明に係るECU(9)は、セン
サ等の信号検出手段からの出力信号に基づいて被制御手
段の作動制御を行うECUが通信ラインを介して接続さ
れ、前記ECUに記憶された車両情報を取り込んで記憶
するための車両情報記憶ECUであって、前記ECUに
記憶された前記車両情報を読み出して取り込むための読
出コマンドを前記ECUに送信する第5の読出コマンド
送信手段と、前記読出コマンドに応答して送信されてく
る前記車両情報を取り込む第5の記憶情報取込手段と、
該第5の記憶情報取込手段で取り込んだ前記車両情報を
記憶する第5の記憶手段とを備えていることを特徴とし
ている。
【0028】上記したECU(9)によれば、前記車両
情報記憶ECUには、各ECUで記憶した前記車両情報
をすべて取り込んで記憶する第5の記憶手段を備えてい
るので、異常検出時、又は被制御手段の作動検出時の各
ECUに記憶された前記車両情報をすべて取り込んで記
憶させることができ、各ECUの記憶容量を増大させる
負担を低減させることができる。
【0029】また、本発明に係るECU(10)は、前
記ECU(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記EC
Uが、エアバッグ用ECUであることを特徴としてい
る。上記したECU(10)によれば、前記ECUが、
エアバッグ用ECUであるので、エアバッグ用ECUで
検出された異常やエアバッグ装置の作動状態について詳
細な解析を行うことが可能になり、エアバッグシステム
の信頼性や安全性を高めることができる。
【0030】また、本発明に係るECU(11)は、前
記ECU(7)又は(8)において、前記被制御手段
が、エアバッグ装置であることを特徴としている。上記
したECU(11)によれば、前記被制御手段が、エア
バッグ装置であるので、前記車両情報をエアバッグの展
開動作が、正常に行われたものかどうかを解析すること
に活用でき、正常な作動が行われなかった場合に、詳細
な原因の解析ができるとともに、その原因を早期に解明
することができる。
【0031】また、本発明に係るECU(12)は、前
記ECU(1)〜(11)のいずれかにおいて、前記E
CUが、エアバッグ、EFI(燃料噴射制御)、ABS
(アンチロックブレ−キシステム)、CC(クル−ズコ
ントロ−ル)、ステアリング、サスペンション、ナビゲ
−ション(以下ナビと記す)、ロ−ルオ−バ、エアコ
ン、オ−ディオ、乗員検知、乗員監視、スイッチ制御用
のうちの一つであることを特徴としている。
【0032】上記したECU(12)によれば、複数の
ECUで車両情報システムを構築することができるの
で、車両状態に関する情報を多角的に集めることがで
き、車両全体の状況を総合的に勘案して、各種の診断時
に詳細な解析を行うことができる。
【0033】また、本発明に係るECU(13)は、前
記ECU(12)において、前記EFI用ECUへ信号
を出力するための前記信号検出手段が、車速度センサ、
エンジン回転数センサ、ブレ−キセンサ、パ−キングセ
ンサ、スロットルセンサ、バキュ−ムセンサ、シフトポ
ジションセンサ、水温センサ、スタ−タ信号センサのう
ちの少なくとも一つを含んで構成されていることを特徴
としている。
【0034】上記したECU(13)によれば、車両の
走行状態(低速走行中、高速走行中、又は停車中な
ど)、エンジンの始動直後かどうか、エンジンの始動中
であるのかどうか等が分かるので、車両状態を詳細に把
握することができ、検出されたECUの異常と前記EF
I用ECUの前記車両情報との因果関係を調べること
で、異常原因等の診断において詳細な解析を行うことが
できる。
【0035】また、本発明に係るECU(14)は、前
記ECU(12)において、前記ABS用ECUへ信号
を出力する前記信号検出手段が、Gセンサ、ヨ−レ−ト
センサ、車輪速度センサのうちの少なくとも一つを含ん
で構成されていることを特徴としている。
【0036】上記したECU(14)によれば、車両の
加減速の状態、衝突等が検出されたのかどうか、車体の
ロ−ル度がどれくらいなのか、スリップが検出されたの
かどうか等が分かるので、車両状態を詳細に把握するこ
とができ、検出されたECUの異常と前記ABS用EC
Uの前記車両情報との因果関係を調べることで、異常原
因等の診断において詳細な解析を行うことができる。
【0037】また、本発明に係るECU(15)は、前
記ECU(12)において、前記通信ラインを介して複
数接続された前記ECUの中にCC用ECUが含まれて
いる車両情報システムであって、前記CC用ECUへ信
号を出力するための前記信号検出手段が、セット速度セ
ンサ、車速センサのうちの少なくとも一つを含んで構成
されていることを特徴としている。
【0038】上記したECU(15)によれば、車両の
走行状態(セットされた速度で走行中なのか、セット速
度が解除された状態なのか)や車速等が分かるので、車
両状態を詳細に把握することができ、検出されたECU
の異常と前記CC用ECUの前記車両情報との因果関係
を調べることができ、異常原因等の診断において詳細な
解析を行うことができる。
【0039】また、本発明に係るECU(16)は、前
記ECU(12)において、前記ステアリング用ECU
へ信号を出力するための前記信号検出手段が、操舵角セ
ンサを含んで構成されていることを特徴としている。
【0040】上記したECU(16)によれば、ハンド
ルの切り角から、車両の進行方向の判断情報が分かるの
で、車両状態を詳細に把握することができ、検出された
ECUの異常と前記ステアリング用ECUの前記車両情
報との因果関係を調べることができ、異常原因等の診断
において詳細な解析を行うことができる。
【0041】また、本発明に係るECU(17)は、前
記ECU(12)において、前記サスペンション用EC
Uへ信号を出力するための前記信号検出手段が、縦Gセ
ンサ、アブソ−バセンサ、傾斜センサ、走行距離セン
サ、ハイコントロ−ルスイッチセンサのうちの少なくと
も一つを含んで構成されていることを特徴としている。
【0042】上記したECU(17)によれば、前記サ
スペンション用ECUで検知する縦Gセンサ信号、アブ
ソ−バセンサ信号、傾斜センサ信号、走行距離情報、ハ
イコントロ−ルスイッチ信号等から車両の走行状態を示
す情報や車両の劣化度に関する情報が分かるので、車両
状態を詳細に把握することができ、検出されたECUの
異常と前記サスペンション用ECUの前記車両情報との
因果関係を調べることができ、異常原因等の診断におい
て詳細な解析を行うことができる。
【0043】また、本発明に係るECU(18)は、前
記ECU(12)において、前記ナビ用ECUに信号を
入力するための前記信号検出手段が、位置情報取得セン
サ、時計、VICS情報取得センサのうちの少なくとも
一つを含んで構成されていることを特徴としている。
【0044】上記したECU(18)によれば、前記ナ
ビ用ECUで検知する位置情報、時刻情報、VICS情
報に関する情報、例えば位置情報から推測できる走行路
の路面状態や、走行位置から送電線や放送局などからの
電磁波の影響や、位置及び時刻情報から気象状況などが
分かるので、車両を取り巻く外部情報を詳細に把握する
ことができ、検出されたECUの異常と前記ナビ用EC
Uの前記車両情報との因果関係を調べることができ、異
常原因等の診断において詳細な解析を行うことができ
る。
【0045】また、本発明に係るECU(19)は、前
記ECU(12)において、前記ロ−ルオ−バ用ECU
へ信号を出力するための前記信号検出手段が、Gセン
サ、ヨ−レイトセンサのうちの少なくとも一つを含んで
構成されていることを特徴としている。
【0046】上記したECU(19)によれば、前記ロ
−ルオ−バ用ECUで検知されるGセンサ信号、ヨ−レ
イトセンサ信号に関する情報からロ−ルGの検出値や横
転度合いが分かるので、車両状態を詳細に把握すること
ができ、検出されたECUの異常と前記ロ−ルオ−バ用
ECUの前記車両情報との因果関係を調べることがで
き、異常原因等の診断において詳細な解析を行うことが
できる。
【0047】また、本発明に係るECU(20)は、前
記ECU(12)において、前記エアコン用ECUへ信
号を出力するための前記信号検出手段が、温度センサ、
湿度センサのうちの少なくとも一つを含んで構成されて
いることを特徴としている。
【0048】上記したECU(20)によれば、前記エ
アコン用ECUで検知される内気温センサ信号、外気温
センサ信号、湿度センサ信号等に関する情報から車室内
外の温度や湿度が分かるので、車両を取り巻く環境情報
を詳細に把握することができ、検出されたECUの異常
と前記エアコン用ECUの前記車両情報との因果関係を
調べることができ、温度変動に影響されるような、異常
原因等の診断において詳細な解析を行うことができる。
【0049】また、本発明に係るECU(21)は、前
記ECU(12)において、前記オ−ディオ用ECUへ
信号を出力するための前記信号検出手段が、ラジオ周波
数検出手段を含んで構成されていることを特徴としてい
る。
【0050】上記したECU(21)によれば、前記オ
−ディオ用ECUで検知されるラジオの周波数帯に関す
る情報から受信中のラジオの周波数におけるノイズ源を
特定することができるので、車両を取り巻く環境情報を
詳細に把握することができ、検出されたECUの異常と
前記オ−ディオ用ECUの前記車両情報との因果関係を
調べることができ、ノイズの影響で入出力信号等が影響
を受けるような、異常原因等の診断において詳細な解析
を行うことができる。
【0051】また、本発明に係るECU(22)は、前
記ECU(12)において、前記乗員検知用ECUへ信
号を出力するための前記信号検出手段が、シ−ト圧セン
サを含んで構成されていることを特徴としている。
【0052】上記したECU(22)によれば、前記乗
員検知用ECUで検知されるシ−ト圧センサ信号等に関
する情報から、車室内の乗員の状態や荷物等の積載状態
が分かるので、乗員等の乗車状態を詳細に把握すること
ができ、検出されたECUの異常と前記乗員検知用EC
Uの前記車両情報との因果関係を調べることができ、異
常原因等の診断において詳細な解析を行うことができ
る。
【0053】また、本発明に係るECU(23)は、前
記ECU(12)において、前記乗員監視用ECUへ信
号を出力するための前記信号検出手段が、CCDカメラ
を含んで構成されていることを特徴としている。
【0054】上記したECU(23)によれば、前記乗
員監視用ECUで検知されるCCDカメラ等の入力信号
に関する情報から、居眠り等の検知情報や運転者の運転
操作状態、又は乗員の挙動状態等が分かるので、乗員の
運転状態を詳細に把握することができ、検出されたEC
Uの異常と前記乗員監視用ECUの前記車両情報との因
果関係を調べることができ、異常原因等の診断において
詳細な解析を行うことができる。
【0055】また、本発明に係るECU(24)は、前
記ECU(12)において、前記スイッチ制御用ECU
へ信号を出力するための前記信号検出手段が、シ−トポ
ジションセンサ、ライトスイッチ、ワイパスイッチ、パ
ワ−ウインドウスイッチ、方向指示器スイッチ、ガラス
割れセンサ、イグニッションキ−スイッチのうちの少な
くとも一つを含んで構成されていることを特徴としてい
る。
【0056】上記したECU(24)によれば、前記ス
イッチ制御用ECUで検知されるシ−トポジションセン
サ信号、ライト制御信号、ワイパ制御信号、パワ−ウイ
ンドウ信号、方向指示器信号、ガラス割れ信号、イグニ
ッションキ−スイッチ信号等に関する情報から、車内に
おける乗員の各種制御スイッチの操作状況と作動状態と
を詳細に把握することができ、検出されたECUの異常
と前記スイッチ制御用ECUの前記車両情報との因果関
係を調べることができ、異常原因等の診断において詳細
な解析を行うことができる。
【0057】また、本発明に係るECU(25)は、異
常の重要度レベルが予め記憶された重要度記憶手段と、
異常検出手段により異常が検出されたときに、検出され
た異常情報と他のECUから取り込んだ情報と、前記重
要度記憶手段から読み出した異常の重要度レベルに関す
る情報とを比較して、検出された異常の重要度を判定す
る重要度判定手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0058】上記したECU(25)によれば、異常が
検出されたECUの異常情報だけでなく、他のECUの
前記情報も勘案して、異常の重要度、すなわち車両の走
行に与える危険度や車両を直ちに停止させる必要のある
異常や危険度等を重要度判定手段により適切に判定する
ことができ、異常の状態をより正確に判断できる。
【0059】また、本発明に係るECU(26)は、前
記ECU(25)において、前記重要度判定手段におけ
る判定結果に基づいて、乗員に緊急度合や対応処置情報
を通知するための信号を送信する緊急度通知手段を備え
ていることを特徴としている。上記したECU(26)
によれば、前記緊急度通知手段により、前記重要度判定
手段における判定結果に応じた緊急度合や対応処置情報
を通知するための信号を送信することができ、検出され
た異常に伴う走行状態の危険度合を低減させるように車
両状態を制御することができる。
【0060】また、本発明に係るECU(27)は、前
記ECU(25)において、前記重要度判定手段におけ
る判定結果に基づいて、車両の走行状態を制御するため
の信号を送信する車両制御手段を備えていることを特徴
としている。上記したECU(27)によれば、前記車
両制御手段により、前記重要度判定手段における判定結
果に応じて車両の走行状態を制御させる信号を送信する
ことができるので、検出された異常に伴う走行状態の危
険度合を低減させるように車両状態を制御することがで
きる。
【0061】また、本発明に係るECU(28)は、前
記ECU(26)において、前記緊急度通知手段により
送信された信号に基づいて、音声により緊急度を通知す
る音声再生手段及び/又は表示により緊急度を通知する
表示手段が接続されていることを特徴としている。上記
したECU(28)によれば、前記音声再生手段及び/
又は前記表示手段により乗員に的確に異常の内容や対応
処置情報等を知らせることができる。
【0062】また、本発明に係るECU(29)は、前
記ECU(28)において、前記音声再生手段及び/又
は前記表示手段が、ナビゲ−ションシステムに装備され
ていることを特徴としている。上記したECU(29)
によれば、通信ラインで接続されているナビゲ−ション
システムの機能を活用することにより、乗員に、異常の
内容や対応処置情報等を音声通知や画面表示により具体
的に知らせることができる。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るECUを含ん
だ車両情報システムの実施の形態を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の実施の形態(1)に係るECU
を含んだ車両情報システムの構成を概略的に示したブロ
ック図である。
【0064】図中100Aは、車両情報システムを示し
ており、車両情報システム100Aは、エアバッグ装置
の展開を制御するエアバッグ用ECU10Aと、インジ
ェクタ、イグナイタ、アイドル回転数制御ステップモ−
タ等を駆動制御するEFI(燃料噴射制御)用ECU1
0Bと、油圧制御用のソレノイドバルブ等を駆動制御す
るABS用ECU10Cと、変速用のソレノイドバルブ
等を駆動制御するトランスミッション用ECU10D
と、車高等を制御するサスペンション用ECU10E
と、車速に応じて操蛇力を制御するステアリング用EC
U10Fと、インストルメントパネル(インパネ)の表
示ランプを駆動制御するランプコントロ−ルECU10
Gとを含んで構成され、これらの各ECU10A〜10
Gは、通信ライン12を介して接続されている。
【0065】上記各ECU10A〜10Gの概略構成は
ほぼ同様となっているので、ここではEFI用ECU1
0Bを例に概略構成を説明する。EFI用ECU10B
は、各種センサ1bからの信号の入力処理を行う入力回
路2bと、入力回路2bからの信号を取り込んで各種演
算制御を行うためのCPU、ROM、及びRAM(いず
れも図示せず)を含んで構成されるマイクロコンピュ−
タ3b(以下マイコンと示す)と、マイコン3bで演算
された制御信号に基づいてアクチュエ−タ5bを駆動さ
せるため信号の出力処理を行う出力回路4bと、通信ラ
イン12を介して接続された他のECU10A〜10G
とデ−タの通信を行うための処理を行う通信回路11b
と、センサ1b、アクチュエ−タ5b、及びワイヤハ−
ネス(図示せず)等の異常の有無を常時監視して、異常
時には、故障コ−ドを記憶させるダイアグノ−シス回路
6bと、故障情報や通信デ−タが記憶される記憶手段7
bと、記憶手段7bに記憶された情報を外部に読み出す
ための外部出力端子8bとを含んで構成されている。記
憶手段7bとしては、電源を切っても記憶されているデ
−タが消滅せずかつ再び電源を入れると使用可能になる
(不揮発性)のROM、EEPROM等が挙げられる。
特に、電源供給がなくてもデ−タが消失しないEEPR
OMの方が好ましい。
【0066】また、各ECU10A〜10Gは、予めマ
イコンのROMに格納された制御プログラムにより、セ
ンサからの入力信号に基づいてアクチュエ−タなどの各
種制御処理を行うと共に、通信ライン12を介して他の
ECU10A〜10Gとの間で必要なデ−タ通信を行う
ことによって、車両状態を制御することができるように
なっている。
【0067】次に、各ECU10A〜10Gに接続され
ているセンサ、及びセンサからの入力信号に基づいて制
御されるアクチュエ−タ等の制御装置について具体的に
説明する(但し、エアバッグ用ECU10A以外、いず
れも図示せず)。
【0068】エアバッグ用ECU10Aにおけるセンサ
1として、衝突等による減速度を検知するフロントGセ
ンサ等を含むサテライトセンサやセンタGセンサ1a等
が入力回路2を介してマイコン3aと接続され、乗員を
保護するためのエアバッグ装置5が出力回路4を介して
マイコン3aと接続されている。
【0069】EFI用ECU10Bにおけるセンサ1b
として、スロットルの開度を検出するスロットルポジシ
ョンセンサ、エンジンの回転速度を検出するためのクラ
ンク角センサ、エンジンの冷却状態を判断する水温セン
サ、及びスタ−タモ−タの駆動を検出するスタ−タスイ
ッチ等の各種車載用センサやスイッチが入力回路2bを
介してマイコン3bと接続され、アクチュエ−タ5bと
して、エンジンの燃料噴射量を調整するためのインジェ
クタ、スパ−クプラグへの電力供給を行うイグナイタ、
及びアイドル回転数制御ステップモ−タ等が出力回路4
bを介してマイコン3bと接続されている。
【0070】ABS用ECU10Cにおけるセンサとし
て、車輪速度を検出する車輪速度センサ、車両の前後方
向の動きに関連する量を検出するGセンサ、横方向の動
きに関連する量を検出するヨ−レ−トセンサ等が入力回
路を介してマイコンと接続され、アクチュエ−タとし
て、各ホイ−ルシリンダのブレ−キ油圧を制御するソレ
ノイドが出力回路を介してマイコンと接続されている。
【0071】トランスミッション制御用ECU10Dに
おけるセンサとして、変速制御の基本的な制御量を演算
するのに必要なセンサ類、例えば、トランスミッション
回転数を検出する回転センサ、車速を検出する車速セン
サ、運転者により操作されるシフトレバ−の位置を検出
するシフトスイッチ等が入力回路を介してマイコンと接
続され、アクチュエ−タとして、変速用のソレノイドが
出力回路を介してマイコンと接続されている。
【0072】サスペンション用ECU10Eにおけるセ
ンサとして、車両の縦方向の動きに関する量を検出する
縦Gセンサ、路面の段差や突起の通過時の減衰力を検知
するアブソ−バセンサ、傾斜状態を検知する傾斜セン
サ、車高を制御するハイコントロ−ルスイッチ等が入力
回路を介してマイコンと接続され、アクチュエ−タとし
て、車高を制御するサスペンションアクチュエ−タが出
力回路を介してマイコンと接続されている。
【0073】ステアリング用ECU10Fにおけるセン
サとして、ステアリングの操蛇角度及び操蛇方向を検出
するステアリングセンサ、車速センサ等が入力回路を介
してマイコンと接続され、アクチュエ−タとして、ギア
ボックス内の油圧を制御するソレノイドバルブを含むア
クチュエ−タが出力回路を介してマイコンと接続されて
いる。
【0074】ランプコントロ−ル用ECU10Gには、
各ECU10A〜10Gからの異常発生信号を受けて異
常発生を乗員に知らせるための表示ランプが出力回路で
あるランプ駆動回路を介してマイコンと接続されてい
る。
【0075】次に、実施の形態(1)に係るECUを含
んだ車両情報システムにおける異常発生時の各ECU1
0A〜10Gのマイコンの行う記憶処理動作を、図2に
示したフロ−チャ−トに基づいて説明する。なお、ここ
では、エアバッグ用ECU10Aに異常が検出された場
合における記憶処理動作を説明する。
【0076】まず、ステップS1で、エアバッグECU
10Aに異常が検出されたか否かを判断する。ステップ
S1で異常が検出されたと判断すれば、ステップS2に
進み、他のECU10B〜10Gで検出しているセンサ
やスイッチ類の入力信号に関する情報と該入力信号に基
づいて制御するアクチュエ−タ等への出力信号に関する
情報とを記憶させる記憶コマンドを他のECU10B〜
10Gすべてに通信ライン12を介して送信する。ステ
ップS3では、エアバッグ用ECU10Aで検出された
異常を故障コ−ドとして記憶手段7aに記憶させる。
【0077】一方、ステップS2で、他のECU10B
〜10Gに送信された記憶コマンドは、ステップS4に
おいて、他のECU10B〜10Gがそれぞれ受信し、
ステップS5に進む。ステップS5では、他のECU1
0B〜10Gは、記憶コマンド受信時に検出されたセン
サやスイッチ類の入力信号に関する情報とアクチュエ−
タ等への出力信号に関する情報とを取得して、ステップ
S6に進む。ステップS6では、他のECU10B〜1
0Gの各記憶手段にステップS5で取得した情報をそれ
ぞれ記憶させて、記憶処理を終了する。
【0078】次に、実施の形態(1)に係るECUを含
んだ車両情報システムにおける各ECU10A〜10G
のマイコンの行う読み出し処理動作を、図3に示したフ
ロ−チャ−トに基づいて説明する。なお、ここでの読み
出し処理動作は、上記した記憶処理に基づいたものと
し、異常が検出されたエアバッグ用ECU10Aが、他
のECU10B〜10Gの情報をそれぞれ取り込む処理
を行う。
【0079】まず、ステップS11では、エアバッグ用
ECU10Aで記憶デ−タの読み出しモ−ドであるか否
かを判断する。読み出しモ−ドであるか否かは、例え
ば、故障診断を行うために、エアバッグ用ECU10A
の外部出力端子8に読み取り用のツ−ル(図示せず)が
接続され、電源入力等により読み出し可能な状態になっ
ているか否かをマイコン3aにより判断するようにすれ
ば良い。
【0080】ステップS11で、読み出しモ−ドである
と判断すれば、ステップS12に進み、エアバッグ用E
CU10Aから、通信ライン12を介して接続された他
のECU10B〜10Gに、各ECUの記憶手段に記憶
された情報をエアバッグECU10Aに読み出すための
読出コマンドを送信し、ステップS13に進む。
【0081】ステップS13では、エアバッグ用ECU
10Aから送信された読出コマンドを他のECU10B
〜10Gがそれぞれ受信し、ステップS14に進む。ス
テップS14では、ステップS13で受信した読出コマ
ンドに基づいて、各ECU10B〜10Gの記憶手段に
記憶されている前記情報の読み出しを行い、ステップS
15に進む。
【0082】ステップS15では、他のECU10B〜
10Gの記憶手段から読み出した前記情報に送信先アド
レスと発信元アドレスとを付加し、この情報をエアバッ
グ用ECU10Aに送信し、ステップS16に進む。
【0083】ステップS16では、他のECU10B〜
10Gから通信ライン12を介して送信されてきた前記
情報を、エアバッグ用ECU10Aで受信(取得)し、
ステップS17では、他のECU10B〜10Gから送
信されてきた前記情報をエアバッグ用ECU10Aの記
憶手段7aにすべて記憶し、ステップS18に進む。
【0084】ステップS18では、エアバッグ用ECU
10Aの記憶手段7aに記憶された故障コ−ドに関する
情報と他のECU10B〜10Gから取得して記憶され
た情報とを読み出す処理を行って読み出し処理を終了
し、作業者は、読み出した異常情報と他のECU10B
〜10Gの種々の記憶情報とに基づいて、詳細な異常発
生の原因解析を行う。
【0085】この読み出し処理は、エアバッグ用ECU
10Aに設けられた外部出力端子8に読み出しツ−ル
(図示せず)を接続して読み出したり、又は専用の読み
出しツ−ル(図示せず)を通信ライン12上に接続して
読み出すことも可能である。このような専用の読み取り
ツ−ルは、各ECU10A〜10Gから情報を読み取る
ための通信回路と、読み取った情報に基づいて制御処理
を行うマイコンと、エアバッグ用ECU10Aの故障デ
−タや他のECU10B〜10Gからの取得情報や診断
情報等を告知する告知手段とを含んで構成されている。
【0086】上記実施の形態(1)に係るECUを含ん
だ車両情報システムによれば、互いに通信可能に接続さ
れたECU10A〜10GのいずれかのECU(この場
合10A)で異常が検出されると、異常が検出されたE
CU10Aから通信ライン12を介して異常が検出され
ていない他のECU10B〜10Gに車両情報を記憶さ
せる記憶コマンドが送信され、該記憶コマンドを受信し
た他のECU10B〜10Gは、それぞれの記憶手段に
前記情報を記憶するので、異常が検出されたECU10
Aだけの異常情報だけでなく、異常が検出されたときの
他のECU10B〜10Gの前記情報をも記憶させるこ
とができ、前記情報を異常検出時の車両状態の詳細な解
析に役立てることができる。
【0087】そして、異常が検出されたECU10A
は、ECU10Aが送信する読出コマンドに基づいて、
異常が検出されていない他のECU10B〜10Gの各
記憶手段に記憶された前記情報を取り込むことができる
ので、異常が検出されたエアバッグ用ECU10Aに読
み出しツ−ルを接続するだけで、異常が検出されたEC
U10Aの異常原因の解析に他のECU10B〜10G
から取得した前記情報を活用することができる。
【0088】すなわち、車両情報システム100AにE
FI用ECU10Bが含まれていることから、記憶され
た前記情報から車両の走行状態(低速走行中、高速走行
中、又は停車中など)、エンジンの始動直後かどうか、
エンジンの始動中であるのかどうかも把握できる。ま
た、ABS用ECU10Cが含まれていることから、記
憶された前記情報から車両の加減速の状態、衝突等が検
出されたのかどうか、車体のロ−ル度がどれくらいなの
か、スリップが検出されたのかどうかも把握できる。ま
た、トランスミッション制御用ECU10Dが含まれて
いることから、記憶された前記情報から車両の変速状態
はどうだったのか、走行速度はどれくらいだったのか、
シフトレバ−の位置はどこだったのか、などの情報も把
握できる。
【0089】また、サスペンション用ECU10Eが含
まれていることから、記憶された前記情報から、縦Gセ
ンサ信号、アブソ−バセンサ信号、傾斜センサ信号、走
行距離情報、ハイコントロ−ルスイッチ信号から車両の
挙動状態を示す情報や車両の劣化度に関する情報も把握
できる。さらに、ステアリング用ECU10Fが含まれ
ていることから、記憶された前記情報からハンドルの切
り角、車両の進行方向も把握できる。
【0090】したがって、これらの他のECU10B〜
10Gの前記情報と異常検出されたECU10Aとの因
果関係を調べることができ、異常が検出されたときの車
両状態を広く把握することができ、市場で時々しか再現
され得ない間欠的な不具合や予め予測されないような異
常に対してもその原因特定が容易になり、詳細な異常原
因の解析ができるとともに異常原因を早期に解明するこ
とができることとなる。
【0091】なお、車両情報システム100Aを構成す
るECUは、上記したECU10A〜10Gに限定され
るものではなく、例えば、クル−ズコントロ−ル(C
C)用ECU、ナビ用ECU、乗員検知ECU、乗員監
視ECU、エアコン用ECU、ロ−ルオ−バ用ECU、
各種スイッチ制御用ECU等、車両の装備に応じて搭載
されるECUを含めることができる。したがって、上記
したECUを含めた場合、以下に示すような異常原因等
を解析するための情報をさらに得ることができる。
【0092】CC用ECUには、センサとして、車速設
定等を行うコントロ−ルスイッチや車速センサを含むセ
ンサが入力回路を介してマイコンに接続され、アクチュ
エ−タとして、スロットルバルブを駆動制御するアクチ
ュエ−タが出力回路を介して接続されているので、異常
が検出されたときに記憶された情報から、車両の走行状
態(セットされた速度で走行中なのか、セット速度が解
除された状態なのか)や車速等が把握できる。
【0093】ナビ用ECUには、位置情報取得のための
センサとして、車速センサやジャイロセンサ、時計、V
ICS情報取得装置等がマイコンに接続されているの
で、異常が検出されたときに記憶された位置情報から道
路の路面状態や送電線や放送局などからの電磁波の影響
や、位置及び時刻情報から分かる気象状況などの車両を
取り巻く外部情報が把握できる。
【0094】乗員検知ECUには、センサとして、乗員
の区別を行うシ−ト圧センサ等が入力回路を介してマイ
コンに接続されているので、異常が検出されたときに記
憶された情報から、車室内の乗員の状態や荷物等の積載
状態が把握できる。
【0095】乗員監視ECUには、センサとして、運転
者の運転状態を検知するためのCCDカメラ等が入力回
路を介してマイコンに接続されているので、異常が検出
されたときに記憶された情報から、運転者の居眠り等の
検知情報や運転操作状態、又は乗員の挙動状態等が把握
できる。
【0096】エアコン用ECUには、センサとして、車
室内温度を検出する内気温センサ、外気温度を検出する
外気温センサ等が入力回路を介してマイコンに接続され
ているので、異常が検出されたときに記憶された情報か
ら、車室内外の温度や湿度等の車両を取り巻く環境状態
が把握できる。
【0097】ロ−ルオ−バ用ECUには、センサとし
て、車両の前後方向の動きに関する量を検出するGセン
サ、車両の横方向の動きに関する量を検出するヨ−レ−
トセンサ等が入力回路を介してマイコンに接続されてい
るので、異常が検出されたときに記憶された情報からロ
−ルGの検出値や横転度合い等の車両の走行状態が把握
できる。
【0098】スイッチ制御用ECUには、シ−トポジシ
ョンセンサ、ライトスイッチ、ワイパスイッチ、パワ−
ウインドウスイッチ、方向指示器スイッチ、ガラス割れ
センサ、イグニッションキ−スイッチ等が入力回路を介
してマイコンに接続されているので、異常が検出された
ときに記憶された情報から、シ−トポジションセンサの
信号、ライト点灯中であったのか、ワイパ作動中であっ
たのか、窓の開閉中であったのか、方向指示器の使用中
であったのか、ガラスが割れた状態であったのか、イグ
ニッションキ−が操作状態であったのか等の車内での各
種制御スイッチの操作状況と作動状態とが把握できる。
【0099】したがって、これらの各ECUの前記情報
とECUの異常との因果関係を調べることによって、異
常が検出されたときの車両状態に限らず、車両を取り巻
く周辺環境の状態や乗員の乗車状態や操作状態などを幅
広く把握することができ、市場では時々しか再現され得
ない間欠的な不具合や予め予測されないような異常に対
してもその原因特定が容易になり、更に詳細な異常原因
の解析ができるとともに異常原因を早期に解明すること
ができることとなる。
【0100】次に、実施の形態(2)に係るECUを含
んだ車両情報システムについて説明する。但し、実施の
形態(2)に係るECUを含んだ車両情報システム10
0Bのハ−ド的構成については、図1の車両情報システ
ム100Aと略同様であるので、異なる機能を有する部
分にのみ異なる符号を付し、その説明を省略する。
【0101】実施の形態(2)に係るECUを含んだ車
両情報システムと上記実施の形態(1)に係るECUを
含んだ車両情報システムとで相違する点は、上記実施の
形態(1)では異常が検出されたECUから、記憶コマ
ンドを他のECUに送信し、他のECUで記憶した前記
情報を異常が検出されたECUに取り込む構成となって
いたのに対し、実施の形態(2)では、異常が検出され
たECUから出力される異常検出信号を受信して異常告
知を制御するランプコントロ−ルECU(異常告知制御
手段を備えたECU)10G1 が、受信した異常検出信
号に基づいて記憶コマンドを他のECUに送信して、各
ECUで記憶された情報をランプコントロ−ルECU1
0G1 にすべて取り込む構成になっている点である。
【0102】実施の形態(2)に係るECUを含んだ車
両情報システムにおける異常検出時の各ECU10A1
〜10G1 のマイコンが行う記憶処理動作を、図4に示
したフロ−チャ−トに基づいて説明する。ここでは、エ
アバッグ用ECU10A1 に異常が検出された場合にお
ける処理動作を説明する。
【0103】まず、ステップS21で、エアバッグ用E
CU10A1 で異常が検出されたか否かを判断する。そ
して、ステップS21で異常が検出されたと判断すれ
ば、ステップS22に進む。ステップS22では、エア
バッグ用ECU10A1 で異常が検出されたことを示す
異常検出信号をランプコントロ−ルECU10G1 に送
信し、ステップS23に進む。ステップS23では、エ
アバッグ用ECU10A1 で検出された異常を故障コ−
ドとして記憶手段7a1 に記憶させる。
【0104】そして、ステップS24では、ランプコン
トロ−ルECU10G1 がステップ22でエアバック用
ECU10A1 から送信された前記異常検出信号を受信
し、ステップS25では、エアバッグ用ECU10A1
に異常が検出されたことを示す表示ランプ(図示せず)
を点灯させ、ステップS26に進む。ステップS26で
は、ランプコントロ−ルECU10G1 から、ECUで
検出しているセンサやスイッチ類の入力信号に関する情
報と該入力信号に基づいて制御するアクチュエ−タ等へ
の出力信号に関する情報等とを記憶させる記憶コマンド
を異常が検出されたエアバッグ用ECU10A1 を除い
た他のECU10B1 〜10F1 に通信ライン12を介
して送信する。
【0105】そして、ステップS27では、他のECU
10B1 〜10F1 が、ステップS26でランプコント
ロ−ルECU10G1 から送信された記憶コマンドをそ
れぞれ受信し、ステップS28に進む。ステップS28
では、記憶コマンド受信時の他のECU10B1 〜10
1 で検出したセンサやスイッチ類の入力信号に関する
情報とアクチュエ−タ等への出力信号に関する情報とを
取得して、ステップS29に進む。ステップS29で
は、他のECU10B1 〜10F1 の記憶手段にステッ
プS28で取得した情報を記憶させて、記憶処理を終了
する。
【0106】次に、実施の形態(2)に係るECUを含
んだ車両情報システムにおける各ECU10A1 〜10
1 のマイコンの行う読み出し処理動作を、図5に示し
たフロ−チャ−トに基づいて説明する。なお、ここでの
読み出し処理動作は、上記した記憶処理に基づいたもの
とし、ランプコントロ−ルECU10G1 が、他のEC
U10A1 〜10F1 の記憶手段に記憶された前記情報
を取り込む処理を行う。
【0107】まず、ステップS31で、ランプコントロ
−ルECU10G1 が記憶デ−タの読み出しモ−ドであ
るか否かを判断する。読み出しモ−ドであるか否かは、
例えば、故障診断を行うために、ランプコントロ−ルE
CU10G1 の外部出力端子に読み取り用のツ−ル(図
示せず)を接続し、電源入力等により読み出し可能な状
態になっているか否かをマイコンにより判断する。
【0108】ステップS31で、読み出しモ−ドである
と判断すれば、ステップS32に進み、ランプコントロ
−ルECU10G1 から、通信ライン12を介して接続
された他のECU10A1 〜10F1 に、各ECUの記
憶手段に記憶された情報をランプコントロ−ルECU1
0G1 に読み出すための読出コマンドを送信し、ステッ
プS33に進む。
【0109】ステップS33では、ランプコントロ−ル
ECU10G1 から送信された読出コマンドを他のEC
U10A1 〜10F1 がそれぞれ受信しステップS34
に進む。ステップS34では、ステップS33で受信し
た読出コマンドに基づいて、他のECU10A1 〜10
1 の各記憶手段に記憶されている前記情報の読み出し
を行い、ステップS35に進む。ステップS35では、
他のECU10A1 〜10F1 の記憶手段から読み出し
た前記情報に送信先アドレスと発信元アドレスとを付加
し、この情報をランプコントロ−ルECU10G1 に送
信し、ステップS36に進む。
【0110】ステップS36では、通信ライン12を介
して他のECU10A1 〜10F1から送信されてきた
前記情報をランプコントロ−ルECU10G1 で受信
(取得)し、ステップS37では、他のECU10A1
〜10F1 から受信した前記情報をランプコントロ−ル
ECU10G1 の記憶手段にすべて記憶し、ステップS
38に進む。
【0111】ステップS38では、ランプコントロ−ル
ECU10G1 の記憶手段に記憶されたECU10A1
からの故障コ−ドに関する情報と他のECU10B1
10F1 から取得して記憶された情報とを読み出す処理
を行って読み出し処理を終了し、作業者は、読み出した
ECU10A1 の異常情報と他のECU10B1 〜10
1 の種々の記憶情報とに基づいて、詳細な異常発生の
原因解析を行う。
【0112】上記実施の形態(2)に係るECUを含ん
だ車両情報システムによれば、ランプコントロ−ル用E
CU10G1 は、異常が検出されたECU10A1 から
取り込んだ異常検出信号に基づいて、表示ランプを点灯
させるとともに、ランプコントロ−ル用ECU10G1
から異常が検出されていない他のECU10B1 〜10
1 の車両情報を記憶させる記憶コマンドを送るので、
記憶コマンドの送信を確実に行うことができ、前記記憶
コマンドを送信する機能を一つのECUに集約すること
で、他のECUの負担を減らすことができる。また、異
常が検出されたECU10A1 の異常情報だけでなく、
記憶コマンドを受信した他のECU10B1 〜10F1
の各記憶手段に前記情報を記憶させることができるの
で、それらの情報を異常検出時の車両状態の詳細な解析
のために役立てることができる。
【0113】そして、ランプコントロ−ルECU10G
1 は、ランプコントロ−ルECU10G1 が送信する前
記読出コマンドに基づいて、他のECU10A1 〜10
1の記憶手段に記憶された前記情報を取り込むことが
できるので、ランプコントロ−ルECU10G1 に読み
出しツ−ルを接続するだけで、前記情報を確実に取り込
むことができ、異常が検出されたECU10A1 の異常
原因の解析に他のECU10B1 〜10F1 から取得し
た前記情報を活用することで、上記実施の形態(1)に
係るECUを含んだ車両情報システムと同様に、異常が
検出されたときの車両状態を広く把握することができ、
市場で時々しか再現され得ない間欠的な不具合や予め予
測されないような異常に対してもその原因特定が容易に
なり、詳細な異常原因の解析ができるとともに異常原因
を早期に解明することができる。
【0114】次に実施の形態(3)に係るECUを含ん
だ車両情報システムについて説明する。但し、実施の形
態(3)に係るECUを含んだ車両情報システム100
Cのハ−ド的構成については、図1の車両情報システム
と同様であるので、ここでは、異なる機能を有する部分
にのみ異なる記号を付し、その説明を省略する。
【0115】実施の形態(3)に係るECUを含んだ車
両情報システムと上記実施の形態(1)に係るECUを
含んだ車両情報システムとで相違する点は、上記実施の
形態(1)では、異常が検出されたECUから送信され
た記憶コマンドを受信した時、すなわち異常検出直後に
おける他のECUの車両情報を記憶させる構成となって
いたのに対し、実施の形態(3)では、異常検出時を含
む、その前後の予め定められた所定期間の各ECUにお
ける車両情報を記憶させる構成となっている点である。
【0116】実施の形態(3)に係るECUを含んだ車
両情報システムにおける異常検出時の各ECU10A2
〜10G2 のマイコンの行う記憶処理動作を、図6に示
したフロ−チャ−トに基づいて説明する。なお、ここで
は、エアバッグ用ECU10A2 に異常が検出された場
合における処理動作を説明する。
【0117】まず、ステップS41で、エアバッグ用E
CU10A2 に異常が検出されたか否かを判断する。ス
テップS41で異常が検出されたと判断すれば、ステッ
プS42に進み、他のECU10B2 〜10G2 で検出
しているセンサやスイッチ類の所定期間の入力信号に関
する情報と該入力信号に基づいて制御するアクチュエ−
タ等への所定期間の出力信号に関する情報とを記憶させ
る記憶コマンドを他のECU10B2 〜10G2 すべて
に通信ライン12を介して送信する。そしてステップS
43では、エアバッグ用ECU10A2 で検出された異
常を故障コ−ドとして記憶手段7a2 に記憶させる。
【0118】一方、ステップS42で、他のECU10
2 〜10G2 に送信された記憶コマンドは、ステップ
S44において、他のECU10B2 〜10G2 にそれ
ぞれ受信され、ステップS45に進む。ステップS45
で他のECU10B2 〜10G2 は、マイコンのCPU
内に一時的に記憶されている自己診断機能による作動状
態のモニタ−情報を、記憶コマンドの受信に基づいて、
エアバッグ用ECU10A2 の異常検出前後にあたる所
定期間の前記情報の取り込みを行い、ステップS46に
進む。ステップS46では、他のECU10B2 〜10
2 の各記憶手段にステップS45で取り込んだ前記情
報を記憶させて、記憶処理を終了する。
【0119】次に、実施の形態(3)に係るECUを含
んだ車両情報システムにおける各ECU10A2 〜10
2 のマイコンの行う読み出し処理動作を、図7に示し
たフロ−チャ−トに基づいて説明する。なお、ここでの
読み出し処理動作は、上記した記憶処理に基づいたもの
とし、異常が検出されたエアバッグ用ECU10A
2が、他のECU10B2 〜10G2 の情報をそれぞれ
取り込む処理を行う。
【0120】まず、ステップS51で、エアバッグ用E
CU10A2 が記憶デ−タの読み出しモ−ドであるか否
かを判断する。読み出しモ−ドかあるか否かは、例え
ば、故障診断を行うために、エアバッグ用ECU10A
2 の外部出力端子8に読み取り用のツ−ル(図示せず)
が接続され、電源入力等により読み出し可能な状態にな
っているか否かをマイコン3a2 により判断するように
すれば良い。
【0121】ステップS51で、読み出しモ−ドである
と判断すれば、ステップS52に進み、エアバッグ用E
CU10A2 から、通信ライン12を介して接続された
他のECU10B2 〜10G2 に、各ECUの記憶手段
に記憶された情報をエアバッグ用ECU10A2 に読み
出すための読出コマンドを送信し、ステップ53に進
む。
【0122】そして、ステップS53では、エアバッグ
用ECU10A2 から送信された読出コマンドを他のE
CU10B2 〜10G2 がそれぞれ受信し、ステップS
54に進む。ステップS54では、ステップS53で受
信した読出コマンドに基づいて、各ECU10B2 〜1
0G2 の記憶手段に記憶されている所定期間の前記情報
の読み出しを行い、ステップS55に進む。ステップS
55では、他のECU10B2 〜10G2 の記憶手段か
ら読み出した所定期間の前記情報に送信先アドレスと発
信元アドレスとを付加し、この情報をエアバッグ用EC
U10A2 に送信し、ステップS56に進む。
【0123】ステップS56では、他のECU10B2
〜10G2 から通信ライン12を介して送信されてきた
前記情報をエアバッグ用ECU10A2 で受信(取得)
し、ステップS57では、他のECU10B2 〜10G
2 から送信されてきた前記情報をエアバッグ用ECU1
0A2 の記憶手段7a2 にすべて記憶し、ステップS5
8に進む。ステップS58では、エアバッグ用ECU1
0A2 の記憶手段7a2 に記憶された故障コ−ドに関す
る情報と他のECU10B2 〜10G2 から取得して記
憶された情報とを読み出す処理を行って読み出し処理を
終了し、作業者は、読み出したECU10A2 の異常情
報と他のECU10B2 〜10G2 の種々の記憶情報と
に基づいて、詳細な異常発生の原因解析を行う。
【0124】上記実施の形態(3)に係るECUを含ん
だ車両情報システムによれば、互いに通信可能に接続さ
れたECU10A2 〜10G2 のいずれかのECU(こ
の場合10A2 )で異常が検出されると、異常が検出さ
れたECU10A2 から通信ライン12を介して異常が
検出されていない他のECU10B2 〜10G2 に所定
期間の前記情報を記憶させる前記記憶コマンドが送信さ
れ、該記憶コマンドを受信した他のECU10B2 〜1
0G2 は、記憶手段に所定期間の前記情報を記憶するの
で、異常が検出されたECUだけの異常情報だけでな
く、他のECUでの異常検出時前後の所定期間の作動状
態の変化を記憶させることができ、異常検出時の車両の
状態を詳細に把握することができ、あるECUの特定の
作動状態の変化が異常を引き起こしているといったよう
な状態の変化を異常発生と関連付けて解析することが可
能となり、異常の発生の原因解析を更に詳細に行うのに
役立てることができる。
【0125】そして、異常が検出されたECU10A2
が送信する読出コマンドに基づいて、異常が検出されて
いない他のECU10B2 〜10G2 の記憶手段に記憶
された所定期間の前記情報を取り込むことができるの
で、異常が検出されたエアバッグ用ECU10A2 に読
み出しツ−ルを接続するだけで、異常が検出されたEC
U10A2 の異常原因の解析に他のECU10B2 〜1
0G2 から取得した所定時間の作動状態を記憶させた前
記情報を活用することで、異常が検出されたときの車両
状態の変化を広く把握することができ、市場で時々しか
再現され得ない間欠的な不具合や予め予測されないよう
な異常に対してもその原因特定が容易になり、更に詳細
な異常原因の解析ができるとともに異常原因を早期に解
明することができる。
【0126】次に実施の形態(4)に係るECUを含ん
だ車両情報システムについて説明する。但し、実施の形
態(4)に係るECUを含んだ車両情報システム100
Dのハ−ド的構成については、図1の車両情報システム
100Aと同様であるので、ここでは、異なる機能を有
する部分にのみ異なる符号を付し、その説明を省略す
る。
【0127】実施の形態(4)に係るECUを含んだ車
両情報システムと上記実施の形態(1)に係るECUを
含んだ車両情報システムとで相違する点は、上記実施の
形態(1)では、いずれかのECUで異常が検出された
時に、異常が検出されていない他のECUにおける前記
情報を記憶させる構成としていたが、実施の形態(4)
では、異常検出時ではなく、各ECUで制御する制御装
置、例えばエアバッグ用ECUでは、エアバッグ装置が
作動した時に、他のECUにおける前記情報を記憶させ
る構成になっている点である。
【0128】次に、実施の形態(4)に係るECUを含
んだ車両情報システムにおける制御装置の作動時におけ
る各ECU10A3 〜10G3 のマイコンの行う記憶処
理動作を、図8に示したフロ−チャ−トに基づいて説明
する。なお、ここでは、エアバッグ用ECU10A3
制御するエアバッグ装置5が作動した場合における処理
動作を説明する。
【0129】まず、ステップS61では、エアバッグ用
ECU10A3 においてエアバッグ装置5が作動したか
否かを判断する。すなわち、エアバッグ装置5内のスク
イブを発火させるための点火信号が発せられたか否かを
判断する。
【0130】ステップS61でエアバッグ装置5のスク
イブへの点火信号が発せられたと判断すれば、ステップ
S62に進み、他のECU10B3 〜10G3 で検出し
ているセンサやスイッチ類の入力信号に関する情報と入
力信号に基づいて制御するアクチュエ−タ等への出力信
号に関する情報とを記憶させる記憶コマンドを他のEC
U10B3 〜10G3 に通信ライン12を介して送信す
る。ステップS63では、エアバッグ用ECU10A3
での点火判定した時のセンサ1やセンタGセンサ1a等
の入力信号に関する情報をエアバッグ用ECU10A3
の記憶手段7a3 に記憶させる。
【0131】一方、ステップS62で、他のECU10
3 〜10G3 に送信された記憶コマンドは、ステップ
S64において、他のECU10B3 〜10G3 にそれ
ぞれ受信され、ステップS65に進む。ステップS65
では、記憶コマンド受信時(エアバッグ用ECU10A
3 のマイコンが点火信号を発した直後)の他のECU1
0B3 〜10G3 で検出されたセンサやスイッチ類の入
力信号に関する情報とアクチュエ−タ等への出力信号に
関する情報とを取得して、ステップS66に進む。ステ
ップ66では、他のECU10B3 〜10G3 の記憶手
段にステップS65で取得した情報をそれぞれ記憶させ
て、記憶処理を終了する。
【0132】次に、実施の形態(4)に係るECUを含
んだ車両情報システムにおける各ECU10A3 〜10
3 のマイコンの行う読み出し処理動作を、図9に示し
たフロ−チャ−トに基づいて説明する。なお、ここでの
読み出し処理動作は、上記した記憶処理に基づいたもの
とし、エアバッグ装置5の作動が検知されたエアバッグ
用ECU10A3 に、他のECU10B3 〜10G3
記憶された情報を取り込む処理が行われる。
【0133】まず、ステップS71では、エアバッグ用
ECU10A3 が記憶デ−タの読み出しモ−ドであるか
否かを判断する。読み出しモ−ドであるか否かは、例え
ば、エアバッグ用ECU10A3 の診断を行うために、
エアバッグ用ECU10A3の外部出力端子8に読み取
り用のツ−ル(図示せず)が接続され、電源入力等によ
り読み出し可能な状態になっているか否かをマイコン7
3 により判断する。
【0134】ステップS71で、読み出しモ−ドである
と判断すれば、ステップS72に進み、エアバッグ用E
CU10A3 から、通信ライン12を介して接続された
他のECU10B3 〜10G3 に、各ECUの記憶手段
に記憶された情報をエアバッグ用ECU10A3 に送り
出すための読出コマンドを送信し、ステップ73に進
む。
【0135】ステップS73では、エアバッグ用ECU
10A3 から送信された読出コマンドを他のECU10
3 〜10G3 がそれぞれ受信し、ステップS74に進
む。ステップS74では、ステップS73で受信した読
出コマンドに基づいて、他のECU10B3 〜10G3
の記憶手段に記憶されている前記情報の読み出しを行
い、ステップS75に進む。ステップS75では、他の
ECU10B3 〜10G3 の記憶手段から読み出した前
記情報に送信先アドレスと発信元アドレスとを付加し、
この情報をエアバッグ用ECU10A3 に送信し、ステ
ップS76に進む。
【0136】ステップS76では、各ECUから通信ラ
イン12を介して送信されてきた記憶情報をエアバッグ
用ECU10A3 が受信(取得)し、ステップS77で
は、他のECU10B3 〜10G3 から受信した前記情
報をエアバッグ用ECU10A3 の記憶手段7a3 にす
べて記憶し、ステップS78に進む。
【0137】ステップS78では、エアバッグ用ECU
10A3 の記憶手段7a3 に記憶された点火信号を発し
た時のセンサ1等からの入力信号に関する情報と他のE
CU10B3 〜10G3 から取得して記憶された情報と
を読み出す処理を行って読み出し処理を終了し、作業者
は、読み出したエアバッグ装置5の作動時のエアバッグ
用ECU10A3 の前記情報と他のECU10B3 〜1
0G3 の種々の前記情報とに基づいて、異常なエアバッ
グの展開動作がなされてないかどうか、詳細な解析を行
う。
【0138】上記実施の形態(4)に係るECUを含ん
だ車両情報システムによれば、エアバッグ用ECU10
3 が制御するエアバッグ装置5の作動が検知されたと
きに、通信ライン12を介して他のECU10B3 〜1
0G3 に車両情報を記憶させる前記記憶コマンドが送信
され、該記憶コマンドを受信した他のECU10B3
10G3 は、記憶手段に前記情報を記憶するので、エア
バッグ用ECU10A3 のエアバッグ装置5が作動した
ときに、ECU10A3 内の情報だけでなく、他のEC
U10B3 〜10G3 に前記情報を記憶させることがで
きるので、前記情報をエアバッグ装置5が正常に作動し
たものかどうか解析するのに役立てることができる。
【0139】そして、エアバッグ用ECU10A3 は、
ECU10A3 が送信する読出コマンドに基づいて、他
のECU10B3 〜10G3 の記憶手段に記憶された前
記情報を取り込むことができるので、エアバッグ装置5
が作動したエアバッグ用ECU10A3 に読み出しツ−
ルを接続するだけで、ECU10A3 が適正な作動制御
を行ったか否かを解析するために、他のECU10B3
〜10G3 から取得した前記情報を活用し、エアバッグ
装置5の作動が検出されたときの車両状態を広く把握す
ることができ、正常な作動であったか否かを判断するこ
とができるとともに、正常な作動が行われなかった場合
に、詳細な原因の解析を行うことができ、その原因を早
期に解明することができる。
【0140】次に実施の形態(5)に係るECUを含ん
だ車両情報システムについて説明する。図10に、実施
の形態(5)に係るECUを含んだ車両情報システムの
ハ−ド的構成を示すブロック図を示している。図1に示
した車両情報システム100Aと図10の車両情報シス
テム100Eとの相違点は、車両情報記憶ECU10H
が含まれている点である。それ以外のハ−ド的構成はほ
ぼ同一であるので、異なる機能を有する部分にのみ異な
る符号を付し、その説明を省略する。
【0141】実施の形態(5)に係るECUを含んだ車
両情報システムと上記実施の形態(1)に係るECUを
含んだ車両情報システムとの車両情報の読み出し処理の
異なる点は、実施の形態(1)では、異常が検出された
ECUに、他のECUで記憶された前記情報をすべて取
り込む構成としていたが、実施の形態(5)では、異常
が検出されたECUに、他のECUで記憶された前記情
報を取り込ませるのではなく、特別に設けられた車両情
報記憶ECU10Hが各ECU10A4 〜10G4 で記
憶された情報をすべて取り込んで記憶する構成となって
いる点である。
【0142】車両情報記憶ECU10Hの概略構成は、
各ECU10A4 〜10G4 との通信制御を行うマイコ
ン3hと、各ECU10A4 〜10G4 から取り込んだ
情報を記憶する記憶手段7hと、他のECU10A4
10G4 との信号の入出力の制御を行うための通信回路
11hとを含んで構成されている。
【0143】次に、実施の形態(5)に係るECUを含
んだ車両情報システムの各ECU10A4 〜10Hのマ
イコンが行う読み出し処理動作を、図11に示したフロ
−チャ−トに基づいて説明する。なお、ここでの読み出
し処理は、上記実施の形態(1)で説明した記憶処理を
行った後の読み出し処理動作として説明する。
【0144】まず、ステップS81で、車両情報記憶E
CU10Hが記憶デ−タの読み出しモ−ドであるか否か
を判断する。読み出しモ−ドか否かは、例えば、故障診
断を行うために、車両情報記憶ECU10Hの外部出力
端子に読み取り用のツ−ル(図示せず)が接続され、電
源入力等により読み出し可能な状態になっているか否か
をマイコン3eにより判断する。
【0145】ステップS81で、読み出しモ−ドである
と判断すれば、ステップS82に進み、車両情報記憶E
CU10Hから、通信ライン12を介して接続された他
のECU10A4 〜10G4 に、各ECU10A4 〜1
0G4 の記憶手段に記憶された情報を車両情報記憶EC
U10Hに読み出すための読出コマンドを送信し、ステ
ップS83及びステップS86に進む。
【0146】ステップS83では、異常が検出されたエ
アバッグ用ECU10A4 が、車両情報記憶ECU10
Hから送信された読出コマンドを受信して、ステップS
84に進む。ステップS84では、ステップS83で受
信した読出コマンドに基づいて、異常が検出されたエア
バッグ用ECU10A4 の記憶手段に記憶された故障コ
−ドに関する情報の読み出し処理を行い、ステップS8
5に進む。ステップS85では、読み出した故障コ−ド
に関する情報に送信先アドレスと発信元アドレスとを付
加し、この情報を車両情報記憶ECU10Hに送信し、
ステップS89に進む。
【0147】また、ステップS86では、異常が検出さ
れたECU10A1 以外の他のECU10B4 〜10G
4 が、車両情報記憶ECU10Hから送信された読出コ
マンドをそれぞれ受信して、ステップS87に進む。ス
テップS87では、ステップS86で受信した読出コマ
ンドに基づいて、他のECU10B4 〜10G4 の記憶
手段に記憶された前記情報の読み出し処理を行い、ステ
ップS88に進む。ステップS88で、他のECU10
4 〜10G4 で読み出した前記情報に送信先アドレス
と発信元アドレスとを付加し、他のECU10B4 〜1
0G4 から車両情報記憶ECU10Hに送信し、ステッ
プS89に進む。
【0148】ステップS89では、ステップS85で、
異常が検出されたエアバッグ用ECU10A4 から送信
されてきた故障コ−ドに関する情報とステップS88
で、他のECU10B4 〜10G4 から送信されてきた
前記情報とを車両情報記憶ECU10Hがすべて受信
し、ステップS90に進む。ステップS90では、それ
らすべての情報を取り込んで車両情報記憶ECU10H
の記憶手段7hに記憶させてステップS91に進む。
【0149】そして、ステップS91で、車両情報記憶
ECU10Hの記憶手段3hに記憶されたECU10A
4 の故障コ−ドに関する情報と他のECU10B4 〜1
0G4 から取得して記憶された情報とを読み出す処理を
行って読み出し処理を終了し、作業者は、読み出した故
障コ−ドに関する情報と他のECU10B4 〜10G4
の種々の記憶情報とに基づいて、詳細な異常発生の原因
解析を行う。
【0150】上記実施の形態(5)に係るECUを含ん
だ車両情報システムによれば、上記実施の形態(1)と
同様の効果を得ることができるとともに、車両情報記憶
ECU10Hには、各ECU10A4 〜10G4 で記憶
した情報をすべて取り込んで記憶できる記憶手段3hを
備えているので、各ECU10A4 〜10G4 に記憶さ
れた情報をすべて読み出して記憶させることができ、各
ECUの記憶容量を増大させる負担を低減させることが
できる。
【0151】次に実施の形態(6)に係るECUを含ん
だ車両情報システムについて説明する。図12に、実施
の形態(6)に係るECUを含んだ車両情報システム1
00Fのハ−ド的構成を示すブロック図を示している。
但し、ここでは図1に示した車両情報システムと同様の
構成部分については同符号を付し、異なる機能を有する
部分にのみ異なる符号を付し、その詳細な説明を省略す
ることとする。
【0152】各ECUの概略構成をエアバッグ用ECU
10A5 で説明する。図1に示したエアバッグ用ECU
10Aの概略構成と異なる点は、重要度記憶手段9が設
けられている点である。重要度記憶手段9は、エアバッ
グ用ECU10A4 のマイコン3a4 に接続され、エア
バッグ用ECU10A5 の異常(故障コ−ド)に関する
重要度(緊急度)情報と、該異常情報と関連性のある他
のECUの入出力信号の情報に関するデ−タとが納めら
れている。この重要度記憶手段9の情報は、マイコン3
4 からの指示により随時読み出し可能になっている。
【0153】なお、通信ライン12を介して接続されて
いる他のECU10B5 〜10F5及び10Iにも同様
に重要度記憶手段(いずれも図示せず)が設けられ、各
ECUの異常(故障コ−ド)に関する重要度情報と、該
異常情報と関連性のある他のECUの入出力信号の情報
に関するデ−タとが納められている。
【0154】また、通信ライン12を介してナビ用EC
U10Iとも接続され、ナビ用ECU10Iには、音声
再生装置13と表示画面を備えた表示装置14とが接続
されている。音声再生装置13は、通信ライン12を介
して受信した緊急度通知信号の信号レベルに応じた音声
情報を再生することができるようになっている。また、
表示装置14も、緊急度通知信号の信号レベルに応じた
警告情報や処置情報を表示することができるようになっ
ている。
【0155】実施の形態(6)に係るECUを含んだ車
両情報システムの特徴は、上記実施の形態(1)〜
(4)において説明した、記憶処理動作と読み出し処理
動作により、集約された車両情報から、異常の重要度
(緊急度)を判定して、その判定結果に基づいて、緊急
度を乗員に通知するための緊急度通知信号を出力すると
共に、車両の状態をより安全なモ−ドに切り替えるため
の車両制御信号をも出力する構成となっていることであ
る。
【0156】次に、実施の形態(6)に係るECUを含
んだ車両情報システムにおける異常発生時の各ECU1
0A5 〜10F5 及び10Iのマイコンが行う記憶・読
出・通知処理動作を、図13に示したフロ−チャ−トに
基づいて説明する。なお、ここでは、エアバッグ用EC
U10A5 で異常が検出された場合における処理動作を
説明する。
【0157】まず、ステップS101で、エアバッグ用
ECU10A5 で異常が検出されたか否かを判断する。
ステップS101で異常が検出されたと判断すれば、ス
テップS102に進み、他のECU10B5 〜10F5
及び10Iで検出しているセンサやスイッチ類の入力信
号に関する情報と入力信号に基づいて制御するアクチュ
エ−タ等への出力信号に関する情報とを各記憶手段に記
憶させる記憶コマンドを他のECU10B5 〜10F5
及び10Iに通信ライン12を介して送信する。ステッ
プS103では、エアバッグ用ECU10A5 で検出さ
れた異常を故障コ−ドとして記憶手段7a4 に記憶す
る。
【0158】一方、ステップS102で、他のECU1
0B5 〜10F5 及び10Iに送信された記憶コマンド
を、ステップS104において、他のECU10B5
10F5 及び10Iがそれぞれ受信し、ステップS10
5に進む。ステップS105では、他のECU10B5
〜10F5 及び10Iは、記憶コマンド受信時に検出し
たセンサやスイッチ類の入力信号に関する情報とアクチ
ュエ−タ等への出力信号に関する情報とを取得して、ス
テップS106に進む。ステップS106では、他のE
CU10B5 〜10F5 及び10Iの各記憶手段にステ
ップS105で取得した情報をそれぞれ記憶させて、ス
テップS107に進む。ステップS107では、他のE
CU10B5 〜10F5 及び10Iのそれぞれが記憶処
理完了の信号を異常が検出されたエアバッグ用ECU1
0A5 に送信する。
【0159】ステップS108では、エアバッグ用EC
U10A5 が、他のECU10B5〜10F5 及び10
Iから送信されてきた記憶完了の信号を受信し、ステッ
プS109に進む。ステップS109では、記憶された
前記情報を読み出すための読出コマンドを他のECU1
0B5 〜10F5 及び10Iに送信し、ステップ110
に進む。
【0160】ステップS110では、エアバッグ用EC
U10A5 から送信されてきた読出コマンドを他のEC
U10B5 〜10F5 及び10Iがそれぞれ受信し、ス
テップ111に進む。ステップ111では、ステップS
110で受信した読出コマンドに基づいて、他のECU
10B5 〜10F5 及び10Iの記憶手段から記憶され
た前記情報の読み出しを行い、ステップS112に進
む。ステップS112では、他のECU10B5 〜10
5 及び10Iの記憶手段から読み出した前記情報に送
信先アドレスと発信元アドレスとを付加し、この情報を
エアバッグ用ECU10A5 に送信し、ステップ113
に進む。
【0161】ステップS113では、他のECU10B
5 〜10F5 及び10Iから通信ライン12を介して送
信されてきた記憶情報を、エアバッグ用ECU10A5
が受信(取得)して、受信した情報を記憶手段7a4
記憶して、ステップS114に進む。
【0162】ステップS114では、記憶手段7a4
らエアバッグ用ECU10A5 の故障コ−ドの読み出し
を行い、ステップS115では、重要度記憶手段9より
重要度に関するデ−タの読み出しを行い、ステップS1
16では、読み出した故障コ−ド、及び他のECU10
5 〜10F5 及び10Iから取り込んだ前記情報と、
重要度記憶手段9より読み出した重要度に関するデ−タ
とを比較して、エアバック用ECU10A5 で検出され
た異常の重要度を判定する。重要度は、車両の走行に直
ちに影響を与える異常や、乗員に与える危険度が高いも
のほど、重要度が高く設定されており、車両の走行や乗
員に対して与える影響度が低いものは、重要度が低く設
定されている。
【0163】ステップS117では、ステップS116
において判定された異常の重要度レベルに応じた緊急度
通知信号を、ナビ用ECU10Iに送信する処理を行
い、ステップS119に進む。ステップS119では、
ステップS116の重要度の判定結果に応じた車両制御
処理信号を送信する。すなわち、判定の結果、重要度が
高く、このまま走行すると車両に重大な異常が発生する
危険な状態であると判断すると車両の走行状態を安全な
モ−ドに切り換えるための車両制御信号をEFI用EC
U10B5 等車両の走行状態を制御する各ECUに送信
する処理を行う。
【0164】一方、ステップS117で送信された緊急
度通知信号を受信したナビ用ECU10Iにおいては、
ステップS118で、緊急度通知信号の信号レベルに応
じて、マイコンのROMに記憶されてある音声情報を読
み出して、例えば「エアバッグ装置が作動する危険性が
あります。車両を速やかに安全な場所に停止させ、修理
工場に連絡してください」、「センサに異常が検出され
ました。走行に支障をきたしませんが、早めに整備を行
って下さい」というような異常の重要度が分かるメッセ
−ジを音声再生装置より乗員に知らせたり、また、表示
装置14に、異常の重要度が分かるメッセ−ジを表示さ
せたりする処理を行う。この処理によって乗員に異常の
程度を報知すると同時に異常の重要度に応じた警告表示
や対応処置情報を表示装置上に表示させることができ
る。
【0165】一方、ステップS120では、ステップS
119で送信された車両制御信号を受信したEFI用E
CU10B5 が、受信した車両制御信号に基づいて、ア
クチュエ−タ等への出力信号を安全なモ−ドに切り換え
る制御を行い、車両の走行の危険度を低減させるための
処理を行う。
【0166】上記実施の形態(6)に係るECUを含ん
だ車両情報システムによれば、各ECU10A5 〜10
5 及び10I毎に異常の重要度に関する情報を重要度
記憶手段9に記憶させていることで、通信ライン12を
介して異常の重要度を共有化して、異常時の診断をより
詳細に、精度良く行うことができ、乗員にも適切な情報
が報知されるので、いたずらに乗員の不安をあおること
なく、しかも、車両の走行をより安全な状態に制御する
ことで危険度を低減させることもできる。
【0167】なお、上記実施の形態(1)〜(6)に係
るECUを含んだ車両情報システムにおいては、エアバ
ッグ用ECUに異常が検出された場合について述べてき
たが、本発明はエアバッグ用ECUに異常が検出された
場合に限定されるものではなく、通信ラインで接続され
た、いずれかのECUに異常が検出された場合にも、適
用することができ、いずれのECUの場合にも、異常原
因等の詳細な解析を行うことができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態(1)に係るECUを含
んだ車両情報システムの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 実施の形態(1)に係るECUを含んだ車両
情報システムにおけるマイコンの行う記憶処理動作を示
したフロ−チャ−トである。
【図3】 実施の形態(1)に係るECUを含んだ車両
情報システムにおけるマイコンの行う読み出し処理動作
を示したフロ−チャ−トである。
【図4】 実施の形態(2)に係るECUを含んだ車両
情報システムにおけるマイコンの行う記憶処理動作を示
したフロ−チャ−トである。
【図5】 実施の形態(2)に係るECUを含んだ車両
情報システムにおけるマイコンの行う読み出し処理動作
を示したフロ−チャ−トである。
【図6】 実施の形態(3)に係るECUを含んだ車両
情報システムにおけるマイコンの行う記憶処理動作を示
したフロ−チャ−トである。
【図7】 実施の形態(3)に係るECUを含んだ車両
情報システムにおけるマイコンの行う読み出し処理動作
を示したフロ−チャ−トである。
【図8】 実施の形態(4)に係るECUを含んだ車両
情報システムにおけるマイコンの行う記憶処理動作を示
したフロ−チャ−トである。
【図9】 実施の形態(4)に係るECUを含んだ車両
情報システムにおけるマイコンの行う読み出し処理動作
を示したフロ−チャ−トである。
【図10】 実施の形態(5)に係るECUを含んだ車
両情報システムの概略構成を示したブロック図である。
【図11】 実施の形態(5)に係るECUを含んだ車
両情報システムにおけるマイコンの行う読み出し処理動
作を示したフロ−チャ−トである。
【図12】 実施の形態(6)に係るECUを含んだ車
両情報システムの概略構成を示したブロック図である。
【図13】 実施の形態(6)に係るECUを含んだ車
両情報システムにおけるマイコンの行う記憶・読出・通
知処理動作を示したフロ−チャ−トである。
【図14】 従来のエアバッグシステムの概略構成を示
したブロック図である。
【符号の説明】
1 センサ 3a、3a1 、3a2 、3a3 、3a4 、3b マイコ
ン 5 エアバッグ装置 5b アクチュエ−タ 6、6b ダイアグノ−シス回路 7a、7a1 、7a2 、7a3 、7a4 、7b 記憶手
段 8、8b 外部出力端子 9 重要度記憶手段 11、11b 通信回路 10A、10A1 、10A2 、10A3 、10A4 、1
0A5 エアバッグ用ECU 10G1 ランプコントロ−ルECU 10H 車両情報記憶ECU 10I ナビ用ECU 12 通信ライン 13 音声再生装置 14 表示装置 100A〜100F 車両情報システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 345 F02D 45/00 345Z 374 374A 376 376B (72)発明者 水島 哲宏 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内 Fターム(参考) 3D001 AA02 DA17 EA00 EA01 EA32 EA42 EC09 EC11 ED06 3D046 BB01 BB28 HH02 HH03 HH05 HH07 HH08 HH13 HH15 HH16 HH17 HH21 HH22 HH25 HH36 KK11 KK12 MM09 MM10 MM11 MM13 MM21 3D054 EE60 3G084 BA13 DA26 DA27 EB06 EB22 FA05 FA06 FA10 FA11 FA20 FA33 FA36

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサ等の信号検出手段からの出力信号
    に基づいて被制御手段の作動制御を行うECUにおい
    て、 自己診断機能により異常を検出する異常検出手段と、 前記信号検出手段からの出力信号と該出力信号に基づい
    て制御される前記被制御手段への制御信号とを含む車両
    情報を記憶する第1の記憶手段と、 前記異常検出手段からの異常検出信号に基づいて、他の
    ECUにおける車両情報を第1の記憶手段に記憶させる
    ための記憶コマンドを送信する第1の記憶コマンド送信
    手段とを備えていることを特徴とするECU。
  2. 【請求項2】 前記他のECUにおける第1の記憶手段
    に記憶させた前記車両情報を取り込むための読出コマン
    ドを前記他のECUに送信する第1の読出コマンド送信
    手段と、 前記他のECUの前記第1の記憶手段より送信されてく
    る前記車両情報を取り込む第1の記憶情報取込手段とを
    備えていることを特徴とする請求項1記載のECU。
  3. 【請求項3】 センサ等の信号検出手段からの出力信号
    に基づいて被制御手段の作動制御を行うECUが通信ラ
    インを介して接続され、前記ECUからの異常検出信号
    を取り込み、異常告知の制御を行う異常告知制御手段を
    備えたECUであって、 前記異常告知制御手段が、前記ECUから取り込んだ異
    常検出信号に基づいて告知を行わせる告知駆動手段と、 該告知駆動手段への告知駆動信号に基づいて、他のEC
    Uにおける車両情報を第1の記憶手段に記憶させるため
    の記憶コマンドを送信する第2の記憶コマンド送信手段
    とを備えていることを特徴とするECU。
  4. 【請求項4】 前記他のECUの第1の記憶手段に記憶
    させた前記車両情報を取り込むための読出コマンドを前
    記他のECUに送信する第2の読出コマンド送信手段
    と、 前記他のECUの第1の記憶手段より送信されてくる前
    記車両情報を取り込む第2の記憶情報取込手段と、 該第2の記憶情報取込手段により取り込んだ前記車両情
    報を記憶する第2の記憶手段とを備えていることを特徴
    とする請求項3記載のECU。
  5. 【請求項5】 センサ等の信号検出手段からの出力信号
    に基づいて被制御手段の作動制御を行うECUにおい
    て、 自己診断機能により異常を検出する異常検出手段と、 前記信号検出手段から予め定められた期間における出力
    信号と該出力信号に基づいて制御される被制御手段への
    予め定められた期間における制御信号とを含む車両情報
    を記憶する第3の記憶手段と、 前記異常検出手段からの異常検出信号に基づいて、他の
    ECUにおける車両情報を第3の記憶手段に記憶させる
    ための記憶コマンドを送信する第3の記憶コマンド送信
    手段とを備えていることを特徴とするECU。
  6. 【請求項6】 前記他のECUにおける第3の記憶手段
    に記憶させた前記車両情報を取り込むための読出コマン
    ドを前記他のECUに送信する第3の読出コマンド送信
    手段と、 前記他のECUの前記第3の記憶手段により送信されて
    くる前記車両情報を取り込む第3の記憶情報取込手段と
    を備えていることを特徴とする請求項5記載のECU。
  7. 【請求項7】 センサ等の信号検出手段からの出力信号
    に基づいて被制御手段の作動制御を行うECUにおい
    て、 前記被制御手段の作動を検知する作動検知手段と、 前記信号検出手段からの出力信号と該出力信号に基づい
    て制御される前記被制御手段への制御信号とを含む車両
    情報を記憶する第4の記憶手段と、 前記作動検知手段からの作動検知信号に基づいて、他の
    ECUにおける車両情報を第4の記憶手段に記憶させる
    ための記憶コマンドを送信する第4の記憶コマンド送信
    手段とを備えていることを特徴とするECU。
  8. 【請求項8】 前記他のECUにおける前記第4の記憶
    手段に記憶させた前記車両情報を取り込むための読出コ
    マンドを前記他のECUに送信する第4の読出コマンド
    送信手段と、 前記第4の記憶手段より送信されてくる前記車両情報を
    取り込む第4の記憶情報取込手段とを備えていることを
    特徴とする請求項7記載のECU。
  9. 【請求項9】 センサ等の信号検出手段からの出力信号
    に基づいて被制御手段の作動制御を行うECUが通信ラ
    インを介して接続され、前記ECUに記憶された車両情
    報を取り込んで記憶するための車両情報記憶ECUであ
    って、 前記ECUに記憶された前記車両情報を読み出して取り
    込むための読出コマンドを前記ECUに送信する第5の
    読出コマンド送信手段と、 前記読出コマンドに応答して送信されてくる前記車両情
    報を取り込む第5の記憶情報取込手段と、 該第5の記憶情報取込手段で取り込んだ前記車両情報を
    記憶する第5の記憶手段とを備えていることを特徴とす
    る車両情報記憶ECU。
  10. 【請求項10】 前記ECUが、エアバッグ用ECUで
    あることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記
    載のECU。
  11. 【請求項11】 前記被制御手段が、エアバッグ装置で
    あることを特徴とする請求項7又は請求項8記載のEC
    U。
  12. 【請求項12】 前記ECUが、エアバッグ、EFI
    (燃料噴射制御)、ABS(アンチロックブレ−キシス
    テム)、CC(クル−ズコントロ−ル)、ステアリン
    グ、サスペンション、ナビゲ−ション(以下ナビと記
    す)、ロ−ルオ−バ、エアコン、オ−ディオ、乗員検
    知、乗員監視、スイッチ制御用ECUのうちの一つであ
    ることを特徴とする請求項1〜11のいずれかの項に記
    載のECU。
  13. 【請求項13】 前記EFI用ECUへ信号を出力する
    ための前記信号検出手段が、車速度センサ、エンジン回
    転数センサ、ブレ−キセンサ、パ−キングセンサ、スロ
    ットルセンサ、バキュ−ムセンサ、シフトポジションセ
    ンサ、水温センサ、スタ−タ信号センサのうちの少なく
    とも一つを含んで構成されていることを特徴とする請求
    項12記載のECU。
  14. 【請求項14】 前記ABS用ECUへ信号を出力する
    前記信号検出手段が、Gセンサ、ヨ−レ−トセンサ、車
    輪速度センサのうちの少なくとも一つを含んで構成され
    ていることを特徴とする請求項12記載のECU。
  15. 【請求項15】 前記CC用ECUへ信号を出力するた
    めの前記信号検出手段が、セット速度センサ、加減速セ
    ンサのうちの少なくとも一つ含んで構成されていること
    を特徴とする請求項12記載のECU。
  16. 【請求項16】 前記ステアリング用ECUへ信号を出
    力するための前記信号検出手段が、操舵角センサを含ん
    で構成されていることを特徴とする請求項12記載のE
    CU。
  17. 【請求項17】 前記サスペンション用ECUへ信号を
    出力するための前記信号検出手段が、縦Gセンサ、アブ
    ソ−バセンサ、傾斜センサ、走行距離センサ、ハイコン
    トロ−ルスイッチセンサのうちの少なくとも一つを含ん
    で構成されていることを特徴とする請求項12記載のE
    CU。
  18. 【請求項18】 前記ナビ用ECUに信号を入力するた
    めの前記信号検出手段が、位置情報取得センサ、時計、
    VICS情報取得センサのうちの少なくとも一つを含ん
    で構成されていることを特徴とする請求項12記載のE
    CU。
  19. 【請求項19】 前記ロ−ルオ−バ用ECUへ信号を出
    力するための前記信号検出手段が、Gセンサ、ヨ−レイ
    トセンサのうちの少なくとも一つを含んで構成されてい
    ることを特徴とする請求項12記載のECU。
  20. 【請求項20】 前記エアコン用ECUへ信号を出力す
    るための前記信号検出手段が、温度センサ、湿度センサ
    のうちの少なくとも一つを含んで構成されてることを特
    徴とする請求項12記載のECU。
  21. 【請求項21】 前記オ−ディオ用ECUへ信号を出力
    するための前記信号検出手段が、ラジオ周波数検出手段
    を含んで構成されていることを特徴とする請求項12記
    載のECU。
  22. 【請求項22】 前記乗員検知用ECUへ信号を出力す
    るための前記信号検出手段が、シ−ト圧センサを含んで
    構成されていることを特徴とする請求項12記載のEC
    U。
  23. 【請求項23】 前記乗員監視用ECUへ信号を出力す
    るための前記信号検出手段が、CCDカメラを含んで構
    成されていることを特徴とする請求項12記載のEC
    U。
  24. 【請求項24】 前記スイッチ制御用ECUへ信号を出
    力するための前記信号検出手段が、シ−トポジションセ
    ンサ、ライトスイッチ、ワイパスイッチ、パワ−ウイン
    ドウスイッチ、方向指示器スイッチ、ガラス割れセン
    サ、イグニッションキ−スイッチのうちの少なくとも一
    つを含んで構成されていることを特徴とする請求項12
    記載のECU。
  25. 【請求項25】 異常の重要度レベルが予め記憶された
    重要度記憶手段と、異常検出手段により異常が検出され
    たときに、検出された異常情報と他のECUから取り込
    んだ情報と、前記重要度記憶手段から読み出した異常の
    重要度レベルに関する情報とを比較して、検出された異
    常の重要度を判定する重要度判定手段とを備えているこ
    とを特徴とするECU。
  26. 【請求項26】 前記重要度判定手段における判定結果
    に基づいて、乗員に緊急度合や対応処置情報を通知する
    ための信号を送信する緊急度通知手段を備えていること
    を特徴とする請求項25記載のECU。
  27. 【請求項27】 前記重要度判定手段における判定結果
    に基づいて、車両の走行状態を制御するための信号を送
    信する車両制御手段を備えていることを特徴とする請求
    項25記載のECU。
  28. 【請求項28】 前記緊急度通知手段により送信された
    信号に基づいて、音声により緊急度を通知する音声再生
    手段及び/又は表示により緊急度を通知する表示手段が
    接続されていることを特徴とする請求項26記載のEC
    U。
  29. 【請求項29】 前記音声再生手段及び/又は前記表示
    手段が、ナビゲ−ションシステムに装備されていること
    を特徴とする請求項28記載のECU。
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