JP2002192643A - 積層体及びその製造方法並びにその積層体に使用される積層ハーフフィルムの製造方法。 - Google Patents

積層体及びその製造方法並びにその積層体に使用される積層ハーフフィルムの製造方法。

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JP2002192643A
JP2002192643A JP2000392243A JP2000392243A JP2002192643A JP 2002192643 A JP2002192643 A JP 2002192643A JP 2000392243 A JP2000392243 A JP 2000392243A JP 2000392243 A JP2000392243 A JP 2000392243A JP 2002192643 A JP2002192643 A JP 2002192643A
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light
film
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laminated
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JP2000392243A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Hasegawa
恭孝 長谷川
Yasuhiko Ogisu
康彦 荻巣
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然光の有無によらず視認でき、その視認状
態が自然光の有無により変化するような積層体、その積
層体の製造方法及びその積層体に使用される積層ハーフ
フィルムの製造方法を提供する。 【解決手段】 LEDで照明されるレンズ部29上に、
ハーフ透過層と着色層とを含む積層ハーフフィルム2
2、所定の意匠開口36を有する金属プレート23を積
層する。前記ハーフ透過層は、入射光Iの一部を透過さ
せ、他の一部を反射する。前記着色層は、透過する光を
所定の色に変化させる。また、前記レンズ部29の裏面
には、そのレンズ部29を透過する光を反射する反射層
32を設ける。そして、入射光Iの有無により、積層ハ
ーフフィルム22から放射される光Tl、Rdの着色状
態を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光輝性を有
する車両部品等に使用される積層体及びその製造方法並
びにその積層体に使用される積層ハーフフィルムの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の積層体を有する車両部品として
は、例えば車体パネルに取着されるオーナメント、オー
ディオ装置あるいはメータパネル等に装着される各種表
示装置等が知られている。以下、ドア開口部の下側周縁
部に配置されるスカッフプレートに埋設されるオーナメ
ントを例にとって説明する。このオーナメントでは、金
属光沢を有する光輝プレート等が封入されている。そし
て、この光輝プレートに自然光を入射させるとともに反
射させることにより、光輝プレートが光り輝いて見える
光輝性を実現させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来構
成においては、夜間等、前記光輝プレートに入射する自
然光の量が乏しいときには、光輝プレートからの反射光
も少なくなり、オーナメントの視認性が著しく低下する
という問題があった。
【0004】この問題を解決するために、オーナメント
内にLED等の光源を内蔵し、所定の意匠プレートを裏
面側から照明して発光させるようにした構成も提案され
ている。しかしながら、この構成では、意匠プレートが
常時一定の状態で視認されるため、意外性に乏しいもの
となるという問題が生じた。また、前記意匠プレート
は、前記光源からの照明光を十分に外部に放射させるた
め、十分な透過率を確保する必要がある。このため、意
匠プレートに自然光が十分に入射する状態でもその自然
光の反射が抑制され、昼間等における光輝性が低下する
という問題があった。特に、近年においては、車両に対
する高級感の実現要求が高まっており、車両の高級感を
実現する上で、オーナメントにおける光輝性が重要な要
素となってきている。
【0005】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とし
ては、自然光が存在しない状態でも視認性が確保できる
とともに、その視認状態が自然光の状態によって変化す
るような車両部品等を実現可能な積層体を提供すること
にある。また、その他の目的としては、その積層体の製
造方法及びその積層体に使用される積層ハーフフィルム
の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1に記載の発明は、略フィルム状をな
し、その一面側からの入射光の少なくとも一部を透過す
るとともに、前記一面とは反対側の他面側からの入射光
の少なくとの一部を反射するハーフ透過層を有する積層
体において、前記一面側には発光体を有するとともに、
前記他面側には透過する光を所定の色に変化させる着色
層を設け、前記発光体が発光している状態で、前記他面
側からの入射光の有無に応じてその他面からの放射光の
色が変化するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】この本願請求項1に記載の発明では、ハー
フ透過層の他面側からの入射光(例えば自然光等)の有
無に関わらず、ハーフ透過層からの光の放射を確保する
ことができる。これにより、積層体における照明機能性
を確保でき、例えば夜間のようにハーフ透過層への自然
光の入射量が乏しい場合においても、車両部品の視認性
を確保することができる。また、例えば昼間のようにハ
ーフ透過層への自然光の入射量が多い場合には、そのハ
ーフ透過層で入射した自然光の一部を反射させること
で、車両部品の光輝性を確保することができる。そし
て、ハーフ透過層への自然光の入射の有無に応じて、積
層体の外部に放射される光の色が変化するようになって
おり、意外性を確保することができる。
【0008】また、本願請求項2に記載の発明は、前記
請求項1に記載の発明において、前記発光体は前記着色
層及びハーフ透過層の形状に対応するように形成された
レンズ部を含み、そのレンズ部に前記ハーフ透過層を接
合したことを特徴とするものである。
【0009】この本願請求項2に記載の発明では、前記
請求項1に記載の発明の作用に加えて、レンズ部により
着色層及びハーフ透過層が安定に保持される。このた
め、例えばハーフ透過層と着色層とを含むようなフィル
ムを、ホットスタンプ法で接合固定するような場合の接
合作業を容易に行うことができる。
【0010】また、本願請求項3に記載の発明は、前記
請求項2に記載の発明において、前記レンズ部における
前記着色層及びハーフ透過層との積層方向の側面に、前
記ハーフ透過層に光を供給する光源を設けたことを特徴
とするものである。
【0011】この本願請求項3に記載の発明では、前記
請求項2に記載の発明の作用に加えて、光源を各層の積
層方向に配置する必要がなく、積層体全体の厚さの増大
を抑制することができる。
【0012】また、本願請求項4に記載の発明は、前記
請求項3に記載の発明において、前記光源を収容する収
容室を前記レンズ部と一体形成したことを特徴とするも
のである。
【0013】この本願請求項4に記載の発明では、前記
請求項3に記載の発明の作用に加えて、積層体における
部品点数の増大を抑制することができる。また、本願請
求項5に記載の発明は、前記請求項3または請求項4に
記載の発明において、前記レンズ部は、少なくとも着色
層及びハーフ透過層を収容する筐体の一部を兼用するこ
とを特徴とするものである。
【0014】この本願請求項5に記載の発明では、前記
請求項3または請求項4に記載の発明の作用に加えて、
積層体における部品点数の削減を図ることができる。ま
た、本願請求項6に記載の発明は、前記請求項3〜請求
項5のうちいずれか一項に記載の発明において、前記レ
ンズ部における前記ハーフ透過層とは反対側の面にその
レンズ部を通過する光の反射率を向上する反射層を設け
たことを特徴とするものである。
【0015】この本願請求項6に記載の発明では、前記
請求項3〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、レンズ部を通過する光の漏れが抑制さ
れ、積層体から外部への放射光の光量を増大させること
ができる。
【0016】また、本願請求項7に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記着色層におけるハーフ透過層とは反対側の
面には、その着色層を保護する保護層を設けたことを特
徴とするものである。
【0017】この本願請求項7に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、積層体の製造時及び使用時における着色
層の損傷が抑制され、積層体の発光状態を安定に保たれ
る。
【0018】また、本願請求項8に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、少なくとも前記ハーフ透過層と着色層とを一体
の積層フィルムとし、その積層フィルムを前記発光体上
に接合させたことを特徴とするものである。
【0019】この本願請求項8に記載の発明では、前記
請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の発明の
作用に加えて、照明機能性と光輝性とを合わせ持った積
層体を容易に製造することができる。
【0020】また、本願請求項9に記載の発明は、前記
請求項8に記載の発明において、前記積層フィルムをホ
ットスタンプ接着剤層を介して前記発光体上に接合固定
したことを特徴とするものである。
【0021】この本願請求項9に記載の発明では、前記
請求項8に記載の発明の作用に加えて、照明機能性と光
輝性とを合わせ持った積層体を容易に製造することがで
きて、積層体の製造コストを低減することができる。
【0022】また、本願請求項10に記載の発明は、前
記請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の発明
において、前記ハーフ透過層における光の透過率が12
〜28%の範囲であることを特徴とするものである。
【0023】ここで、ハーフ透過層における光の透過率
が12%を下回るとハーフ透過層を介して放射される放
射光の光量が不足がちになり、照明機能性が低下する。
一方、ハーフ透過層における光の透過率が28%を上回
るとハーフ透過層を介して放射される放射光の光量が過
剰になり、ハーフ透過層における自然光の反射率が低下
し、光輝性が低下する。これに対して、本願請求項10
に記載の発明では、前記請求項1〜請求項9のうちいず
れか一項に記載の発明の作用に加えて、照明機能性と光
輝性とをほどよくバランスさせることができる。
【0024】また、本願請求項11に記載の発明は、前
記請求項1〜請求項10のうちいずれか一項に記載の発
明において、前記着色層における前記発光体からの光が
入射している状態での色差のL値が81.0〜89.
0、a値が0.5〜3.5、b値が31.0〜37.0
の範囲であることを特徴とするものである。
【0025】ここで、着色層における色差のL値が8
9.0、b値が37.0を上回り、a値が0.5を下回
ると、発光体からの光が入射するとともに自然光が存在
する状態での積層体からの放射光が白味〜黄味を帯び、
真鍮に近い色合いとなる。一方、着色層における色差の
L値が81.0、b値が31.0を下回り、a値が3.
5を上回ると、発光体からの光が入射するとともに自然
光が存在する状態での積層体からの放射光が赤味を帯
び、銅に近い色合いとなる。これに対して、本願請求項
11に記載の発明では、前記請求項1〜請求項10のう
ちいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、自然光が
存在する状態での積層体からの放射光を高級感のあるゴ
ールド色の光にすることができる。
【0026】また、本願請求項12に記載の発明は、前
記請求項1〜請求項11のうちいずれか一項に記載の発
明において、前記発光体上には、前記ハーフ透過層と、
そのハーフ透過層を発光体に接合固定する接着層と、前
記着色層と、その着色層とハーフ透過層とを接合固定す
るバインダ層と、着色層を保護する保護層とからなる積
層ハーフフィルムを備え、その積層ハーフフィルムにお
ける光の透過率が9〜23%の範囲であることを特徴と
するものである。
【0027】ここで、積層ハーフフィルムにおける光の
透過率が9%を下回ると積層ハーフフィルムを介して放
射される放射光の光量が不足がちになり、照明機能性が
低下する。一方、積層ハーフフィルムにおける光の透過
率が23%を上回ると積層ハーフフィルムを介して放射
される放射光の光量が過剰になり、ハーフ透過層におけ
る自然光の反射率が低下し、光輝性が低下する。これに
対して、本願請求項12に記載の発明では、前記請求項
1〜請求項11のうちいずれか一項に記載の発明の作用
に加えて、照明機能性と光輝性とをほどよくバランスさ
せることができる。
【0028】また、本願請求項13に記載の発明は、前
記請求項1〜請求項12のうちいずれか一項に記載の発
明において、前記発光体上には、前記ハーフ透過層と、
そのハーフ透過層を発光体に接合固定する接着層と、前
記着色層と、その着色層とハーフ透過層とを接合固定す
るバインダ層と、着色層を保護する保護層とからなる積
層ハーフフィルムを備え、その積層ハーフフィルムにお
ける前記発光体からの光が入射している状態での色差の
L値が25.0〜30.5、a値が−3.0〜0.0、
b値が6.0〜10.0の範囲であることを特徴とする
ものである。
【0029】ここで、積層ハーフフィルムにおける色差
のL値が30.5、b値が10.0を上回り、a値が−
3.0を下回ると、発光体からの光が入射するとともに
自然光が存在する状態での積層体からの放射光が白味〜
黄味を帯び、真鍮に近い色合いとなる。一方、積層ハー
フフィルムにおける色差のL値が25.0、b値が6.
0を下回り、a値が0.0を上回ると、発光体からの光
が入射するとともに自然光が存在する状態での積層体か
らの放射光が赤味を帯び、銅に近い色合いとなる。これ
に対して、本願請求項13に記載の発明では、前記請求
項1〜請求項12のうちいずれか一項に記載の発明の作
用に加えて、自然光が存在する状態での積層体からの放
射光を高級感のあるゴールド色の光にすることができ
る。
【0030】また、本願請求項14に記載の発明は、前
記請求項1〜請求項13のうちいずれか一項に記載の積
層体に使用され、前記ハーフ透過層と、そのハーフ透過
層を発光体に接合固定する接着層と、前記着色層と、そ
の着色層とハーフ透過層とを接合固定するバインダ層
と、着色層を保護する保護層とからなる積層ハーフフィ
ルムの製造方法において、離型フィルム上に前記保護層
を形成し、その保護層上に前記着色層を形成し、その着
色層上に前記バインダ層を形成し、そのバインダ層上に
前記ハーフ透過層を形成し、そのハーフ透過層上に前記
接着層を形成することを特徴とするものである。
【0031】この本願請求項14に記載の発明では、発
光体と組み合わせることで照明機能性と光輝性とを合わ
せ持った積層体を実現可能な積層ハーフフィルムを容易
に製造することができる。
【0032】また、本願請求項15に記載の発明は、前
記請求項1〜請求項13のうちいずれか一項に記載の積
層体の製造方法において、前記発光体の一部を構成する
レンズ部を形成し、そのレンズ部上に前記請求項14に
記載の積層ハーフフィルムを接合固定することを特徴と
するものである。
【0033】この本願請求項15に記載の発明では、照
明機能性と光輝性とを合わせ持った積層体を容易に製造
することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下に、本発明
の積層体を車両のスカッフプレートに装着されるオーナ
メントに具体化した一実施形態について図1〜図8に基
づいて説明する。
【0035】図4に示すように、スカッフプレート11
は、金属または樹脂製で略平板上をなし、車体12のド
ア開口部13の下方周縁部14に装着される。そのスカ
ッフプレート11の中央には、平面長方形状のオーナメ
ント装着窓15が開口されている。そのオーナメント装
着窓15内には、積層体としてのオーナメント16がそ
の表面がスカッフプレート11の上面と面一になるよう
に装着されている。
【0036】図1〜図3に示すように、オーナメント1
6は、筐体21と積層ハーフフィルム(以下、「ハーフ
フィルム」という)22と金属プレート23とカバーシ
ート24とからなっている。
【0037】前記筐体21は、例えばポリカーボネート
(PC)、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)等の
透明な樹脂材料からなっている。この筐体21は、平面
長方形状の箱状をなしている。この筐体21の長手方向
の両端には、光源としての発光ダイオード(以下、「L
ED」という)27を収容するための一対の収容室28
が凹設されている。両収容室28の間には、発光体とし
てのレンズ部29が前記ハーフフィルム22の形状に対
応するように、テーブル状に膨出形成されている。つま
り、LED27は、レンズ部29とハーフフィルム22
との積層方向の側面に設けられている。
【0038】このレンズ部29と筐体21の外周を取り
囲むように立設された周壁30との間には、両収容室2
8間を連通する一対の連通配管31が配設されている。
この連通配管31は、各収容室28に収容されるLED
27に給電するための給電配線(図示略)を挿通するた
めのものである。また、レンズ部29の裏面には、例え
ば白色の顔料を含有する樹脂材料からなる反射層32が
設けられている。
【0039】前記ハーフフィルム22は、前記筐体21
のレンズ部29の上面に、例えばホットスタンプ法によ
り熱溶着されることで接合固定されている。このハーフ
フィルム22は、前記LED27の照明に基づいてレン
ズ部29側から入射する光を透過するとともに、レンズ
部29とは反対側から入射する自然光等の一部を反射
し、一部を透過する。また、このハーフフィルム22
は、ハーフフィルム22から外部に放射される放射光を
所定の色に着色する役割を担っている。
【0040】前記金属プレート23は、接着剤層35を
介してハーフフィルム22の上面に接着固定されてい
る。この金属プレート23には、例えば車名等の意匠模
様を象った意匠開口36が形成されている。そして、こ
の意匠開口36を介して、自然光等が前記ハーフフィル
ム22に入射するとともに、ハーフフィルム22を介し
た放射光が外部に放射されるようになっている。ここ
で、このハーフフィルム22からの放射光は、ハーフフ
ィルムに入射する自然光の有無によって、その色が異な
るようになっている。
【0041】前記カバーシート24は、前記筐体21と
同種の樹脂材料、例えばポリカーボネート(PC)、A
BS樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)等の透明な樹脂か
らなっている。そして、このカバーシート24は、筐体
21の上面全体を覆うように設けられ、その周縁部にお
いて前記筐体21の上面に、例えば振動融着法等に熱融
着されている。
【0042】次に、前記ハーフフィルム22の構成につ
いて、詳細に説明する。図5に示すように、このハーフ
フィルム22は、レンズ部29に接合されるから順に、
ホットスタンプ接着剤層及び接着層としてのホットメル
ト接着層(以下、「HM接着層」という)41とハーフ
透過層42と2層のバインダ層43と着色層44と2層
の保護層45とからなっている。また、このハーフフィ
ルム22をレンズ部29上にホットスタンプ加工可能な
らしめるために、前記保護層45上には、離型処理層4
6を介して、例えばポリエステル樹脂(PET)からな
る離型フィルム47が接合されている。この離型フィル
ム47は、ハーフフィルム22がレンズ部29上に熱融
着されると剥離されて除去される。
【0043】前記HM接着層41は、例えばウレタン系
のホットメルト接着剤からなっており、前記ハーフ透過
層42をレンズ部29上に接合固定している。前記ハー
フ透過層42は、例えばアルミニウム等の部分蒸着によ
り、前記バインダ層43上に海島構造をもって形成され
ている。これにより、このハーフ透過層42にカバーシ
ート24側から入射した自然光は、その一部が蒸着され
た島状のアルミニウムに当たって反射されるとともに、
他の一部が海の部分(HM接着層41)を透過してレン
ズ部29に到るようになっている。
【0044】前記バインダ層43は、例えばポリウレタ
ン樹脂からなり、ハーフ透過層42と前記着色層44と
を接合固定している。前記着色層44は、顔料等を含
む、例えばアクリル樹脂からなり、所定の色に調色され
ている。前記保護層45は、例えばアクリル樹脂からな
り、着色層44を保護する役割を担っている。
【0045】次に、オーナメント16の製造方法につい
て、詳細に説明する。このオーナメント16の製造方法
は、大きく分けて、図7に示すハーフフィルム製造工程
と図8に示すオーナメント製造工程とからなる。
【0046】前記ハーフフィルム製造工程では、まず離
型処理層46が形成された離型フィルム47上に、保護
層45を、例えばシルクスクリーン印刷で印刷し、焼き
付ける。そして、この処理を2回行い、2層の保護層4
5を形成する(S101)。ここで、処理を2回行うの
は保護層45の所望の膜厚を確保するためであり、以下
同様に同じ処理を2回行うのはこれと同じ理由による。
次いで、保護層45上に、着色層44を、同様に印刷
し、焼き付け(S102)、着色層44上へのバインダ
層43の印刷及び焼き付けを2回行う(S103)。次
に、バインダ層43上に、そのバインダ層43をアルミ
ニウムが完全に覆うことなく、海島構造が残る程度にア
ルミニウムを部分蒸着し、ハーフ透過層42を形成する
(S104)。最後に、ハーフ透過層42上に、HM接
着層41を印刷する(S105)。
【0047】次いで、前記オーナメント製造工程では、
まずレンズ部29を有する筐体21を射出成形等により
成形し(S111)、そのレンズ部29の裏面に反射層
32を印刷する(S112)。次に、レンズ部29の表
面上に、ハーフフィルム22をホットスタンプ法により
熱溶着し、離型フィルム47を剥離除去する(S11
3)。次いで、ハーフフィルム22上に、金属プレート
23を接着する(S114)。この状態で、前記筐体2
1の収容室28内にLED27を装着する(S11
5)。最後に、筐体21の周壁30の上面上に、カバー
シート24を振動溶着により固定する(S116)。
【0048】次に、このオーナメント16の発光メカニ
ズムについて、詳細に説明する。まず、図3(b)に示
すように、一面側からの入射光としての自然光に基づく
入射光Iがほとんど存在しない夜間では、金属プレート
23の意匠開口36は専ら他面側からの入射光としての
LED27からの発色光Tlにより下面側から照明され
る。すなわち、LED27から放射された発色光Tl
は、レンズ部29を透過して意匠開口36の下面側に到
達し、その意匠開口36の照明に供される。このとき、
この発色光Tlは、ハーフフィルム22の着色層44を
透過する際に、その着色層44の着色状態に応じて所定
の色に着色された他面からの放射光としての透過光Tn
となる。ここで、後に詳述するように、前記着色層44
がLab表色系のL値、a値及びb値が所定の範囲内に
収まるように調色されている。
【0049】なお、この実施形態では、着色層44の着
色状態が、この夜間の状態で前記透過光Tnがオレンジ
色に着色されるようになっている。これにより、意匠開
口36の形状に基づく意匠模様は、オレンジ色透過光T
nによりオレンジ色に発光した状態となる。
【0050】一方、図3(a)に示すように、自然光に
基づくハーフフィルム22への入射光Iが存在する昼間
では、金属プレート23の意匠開口36からはLED2
7からの発色光Tlに基づくオレンジ色透過光Tnのみ
ならず、前記入射光Iに基づく複数の光を放射すること
になる。まず、前記入射光Iの一部は、ハーフフィルム
22のハーフ透過層42において反射される。これによ
り、自然光によるフィルム反射光Rfが生じて、ハーフ
フィルム22から外部に放射される。このフィルム反射
光Rfは、着色層44を透過するため所定の色に着色さ
れる。
【0051】また、入射光Iの他の一部は、ハーフフィ
ルム22のハーフ透過層42を透過し、レンズ部29に
入射し、やがて反射層32に至り、この反射層32にお
いて反射され自然光による反射層反射光Rwとなる。こ
の反射層反射光Rwは、その一部が再びハーフフィルム
22を透過して外部に放射される。この反射層反射光R
wも、着色層44を透過するため所定の色に着色され
る。
【0052】そして、この昼間の状態では、これらのオ
レンジ色透過光Tnとフィルム反射光Rfと反射層反射
光Rwとが重ね合わされ、ハーフフィルム22から放射
される他面からの放射光としての放射光Rdは、前記オ
レンジ色透過光Tnとは異なる色に着色される。なお、
この実施形態では、着色層44の着色状態が、この昼間
の状態で前記放射光Rdがゴールド色に着色されるよう
になっている。これにより、意匠開口36の形状に基づ
く意匠模様は、ゴールド色放射光Rdによりゴールド色
に発光した状態となる。
【0053】ところで、前記ハーフ透過層42における
光の透過率は、12〜28%とするのが好ましく、16
〜22%とするのがより好ましく、18〜20%とする
のがさらに好ましい。また、ハーフフィルム22全体の
光の透過率は、9〜20%とするのが好ましく、14〜
18%とするのがより好ましく、15〜17%とするの
がさらに好ましい。
【0054】ここで、図6に示すように、この透過率
が、ハーフ透過層42において12%、ハーフフィルム
22全体において9%を下回ると、LED27からの発
色光Tl及び反射層32での反射層反射光Rwの透過量
が低下する。これにより、ハーフフィルム22を介して
放射されるオレンジ色透過光Tn及び反射層反射光Rw
の光量が不足がちになり、照明機能性が低下し、オーナ
メント16の意匠開口36に基づく意匠模様が暗くな
る。
【0055】一方、この透過率が、ハーフ透過層42に
おいて28%、ハーフフィルム22全体において23%
を上回ると、オレンジ色透過光Tn及び反射層反射光R
wが大量に透過することになる。これにより、ハーフ透
過層42におけるフィルム反射光Rfの光量が低下する
とともに、ハーフフィルム22を介して放射されるオレ
ンジ色透過光Tn及び反射層反射光Rwの光量が過剰と
なる。そして、ハーフ透過層42の金属光沢に依存する
ゴールド色放射光Rdの輝度が低下し、オーナメント1
6の意匠開口36に基づく意匠模様の光輝性が低下す
る。
【0056】また、前記着色層44は、その前記LED
27からの発色光Tlが入射された状態での着色状態を
Lab表色系で表したとき、L値が81.0〜89.
0、a値が0.5〜3.5、b値が31.0〜37.0
の範囲の範囲であることが好ましい。また、L値が8
2.0〜88.0、a値が1.0〜3.0、b値が3
2.0〜34.0の範囲であることがより好ましい。さ
らに、L値が83.5〜86.0、a値が1.5〜2.
5、b値が32.5〜33.5の範囲であることがさら
に好ましい。
【0057】また、ハーフフィルム22全体としては、
その前記LED27からの発色光Tlが入射された状態
での着色状態をLab表色系で表したとき、L値が2
5.0〜30.5、a値が−3.0〜0.0、b値が
6.0〜10.0の範囲の範囲であることが好ましい。
また、L値が26.5〜29.5、a値が−2.5〜−
0.5、b値が7.0〜9.0の範囲であることがより
好ましい。さらに、L値が27.0〜29.0、a値が
−2.0〜−1.0、b値が7.5〜8.5の範囲であ
ることがさらに好ましい。
【0058】ここで、着色層44においてL値が89.
0、b値が37.0をそれぞれ上回り、a値が0.0を
下回ると、また、ハーフフィルム22全体においてL値
が30.5、b値が10.0をそれぞれ上回り、a値が
0.0を下回ると、前記LED27からの発色光Tlと
ともに自然光が存在する昼間の状態では、ハーフフィル
ム22からのゴールド色放射光Rdが白味〜黄味を帯
び、真鍮に近い色合いとなる。一方、着色層44におい
てL値が81.0、b値が31.0をそれぞれ下回り、
a値が3.5を上回ると、また、ハーフフィルム22全
体においてL値が25.0、b値が6.0をそれぞれ下
回り、a値が−3.0を上回ると、同じく昼間の状態で
は、ハーフフィルム22からのゴールド色放射光Rdが
赤味を帯び、銅に近い色合いとなる。
【0059】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (イ) このオーナメント16では、自然光に基づく入
射光Iを一部は反射し、他の一部は透過するハーフ透過
層42を有するハーフフィルム22を備えている。そし
て、そのハーフ透過層42を、下方側よりLED27か
らの発色光Tlで照明するようになっている。
【0060】このため、自然光の有無に関わらず、ハー
フ透過層42からの光の放射(ゴールド色放射光Rdま
たはオレンジ色透過光Tn)を確保することができる。
これにより、意匠開口36における照明機能性を確保で
き、例えば夜間のようにハーフ透過層42への自然光の
入射量が乏しい場合においても、意匠模様の十分な視認
性を確保することができる。また、例えば昼間のように
ハーフ透過層42への自然光の入射量が多い場合には、
そのハーフ透過層42で入射した自然光の一部をフィル
ム反射光Rfとして反射させることで、意匠模様の光輝
性を確保することができる。そして、ハーフ透過層42
への自然光の入射の有無に応じて、意匠模様の色が変化
するようになっており、意外性を確保することができ
る。
【0061】(ロ) このオーナメント16では、ハー
フフィルム22の形状に対応した形状のレンズ部29が
形成され、そのレンズ部29にハーフ透過層42が接合
されている。このため、レンズ部29によりハーフフィ
ルム22が安定に保持され、ハーフフィルム22を、ホ
ットスタンプ法で容易に接合固定することができる。
【0062】(ハ) このオーナメント16では、レン
ズ部29におけるハーフフィルム22との積層方向の側
面に、ハーフフィルム22に発色光Tlを供給するLE
D27が設けられている。このため、LED27をレン
ズ部29とハーフフィルム22との積層方向に配置する
必要がなく、オーナメント16全体における厚さの増大
を抑制することができる。
【0063】(ニ) このオーナメント16では、LE
D27を収容する収容室28がレンズ部29と一体の筐
体21内に形成されている。また、レンズ部29は、ハ
ーフフィルム22を収容する筐体21の一部に形成され
ている。このため、オーナメント16における部品点数
の増大を抑制することができるとともに、小型化を図る
ことができる。
【0064】(ホ) このオーナメント16では、レン
ズ部29の裏面にそのレンズ部29を通過する発色光T
l及び反射層反射光Rwの反射率を向上する反射層32
が設けられている。このため、レンズ部29を通過する
発色光Tl及び反射層反射光Rwの漏れが抑制され、ハ
ーフフィルム22から外部へ放射されるオレンジ色透過
光Tn及びゴールド色放射光Rdの光量を増大させるこ
とができる。
【0065】(ヘ) このオーナメント16では、ハー
フフィルム22における着色層44を保護する保護層4
5が設けられている。このため、オーナメント16の製
造時及び使用時における着色層44の損傷が抑制され、
オーナメント16における意匠模様の発光状態を安定に
保つことができる。
【0066】(ト) このオーナメント16では、ハー
フ透過層42と着色層44とを一体のハーフフィルム2
2とし、そのハーフフィルム22がLED27で照明さ
れるレンズ部29上に接合固定されている。これによ
り、照明機能性と光輝性とを合わせ持ったオーナメント
16を容易に製造することができる。
【0067】(チ) このオーナメント16では、ハー
フフィルム22をHM接着層41を介してレンズ部29
上に接合固定されている。この照明機能性と光輝性とを
合わせ持ったオーナメント16を容易に製造することが
できて、オーナメント16の製造コストを低減すること
ができる。
【0068】(リ) このオーナメント16では、ハー
フ透過層42及びハーフフィルム22全体における光の
透過率がそれぞれ所定の範囲となるように設定されてい
る。このため、オーナメント16の意匠模様における照
明機能性と光輝性とをほどよくバランスさせることがで
きる。
【0069】(ヌ) このオーナメント16では、着色
層44及びハーフフィルム22全体におけるLab表色
系の色差の各値がそれぞれ所定の範囲となるように設定
されている。このため、自然光が存在する状態での意匠
模様を高級感のあるゴールド色にて光らせることができ
る。
【0070】(変更例)なお、本発明の実施形態は、以
下のように変更してもよい。 ・ 前記実施形態では、ハーフフィルム22のバインダ
層43及び保護層45をそれぞれ2層設けたが、それぞ
れ1層あるいは3層以上としてもよい。
【0071】・ 前記実施形態では、ハーフフィルム2
2のハーフ透過層42及び着色層44をそれぞれ1層の
み設けたが、それぞれ複数層設けてもよい。 ・ 前記実施形態では、ハーフフィルム22の各層4
1,43〜45をそれぞれシルクスクリーン印刷により
形成したが、例えばロールコーティング、押出コーティ
ング、共押出、さらにグラビア印刷により形成してもよ
い。
【0072】・ 前記実施形態では、LED27を、レ
ンズ部29におけるハーフフィルム22との積層方向の
側面に設けたが、レンズ部29におけるハーフフィルム
22との積層方向に沿って設けてもよい。
【0073】・ 前記実施形態では、光源としてLED
27を採用したが、例えば電球、蛍光灯、冷陰極管等に
代えてもよい。 ・ 前記実施形態では、LED27をオーナメント16
内に組み込んだが、LED27をオーナメント16とは
別体としてオーナメント16のレンズ部29に発色光T
lを入射させるようにしてもよい。
【0074】・ 前記実施形態では、本発明の積層体
を、スカッフプレートに装着されるオーナメント16に
具体化したが、例えば車体の外表面、インストルメント
パネル、ステアリングホイール等に装着されるオーナメ
ント、メータパネル、インストルメントパネル、オーデ
ィオ−ビジュアル装置等に装着されるディスプレイ装置
等に具体化してもよい。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1に記
載の発明によれば、例えばハーフ透過層への自然光の入
射量が乏しい場合においても、車両部品の視認性を確保
することができる。また、例えばハーフ透過層への自然
光の入射量が多い場合には、車両部品の光輝性を確保す
ることができる。そして、ハーフ透過層への自然光の入
射の有無に応じて、積層体の外部に放射される光の色が
変化して、意外性を確保することができる。
【0076】また、本願請求項2に記載の発明によれ
ば、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、例えば
ハーフ透過層と着色層とを含むようなフィルムを、ホッ
トスタンプ法で接合固定するような場合の接合作業を容
易に行うことができる。
【0077】また、本願請求項3に記載の発明によれ
ば、前記請求項2に記載の発明の効果に加えて、積層体
全体の厚さの増大を抑制することができる。また、本願
請求項4に記載の発明によれば、前記請求項3に記載の
発明の効果に加えて、積層体における部品点数の増大を
抑制することができる。
【0078】また、本願請求項5に記載の発明によれ
ば、前記請求項3または請求項4に記載の発明の効果に
加えて、積層体における部品点数の削減を図ることがで
きる。また、本願請求項6に記載の発明によれば、前記
請求項3〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明の
効果に加えて、積層体から外部への放射光の光量を増大
させることができる。
【0079】また、本願請求項7に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、積層体の製造時及び使用時にお
ける着色層の損傷が抑制され、積層体の発光状態を安定
に保つことができる。
【0080】また、本願請求項8に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、照明機能性と光輝性とを合わせ
持った積層体を容易に製造することができる。
【0081】また、本願請求項9に記載の発明によれ
ば、前記請求項8に記載の発明の効果に加えて、照明機
能性と光輝性とを合わせ持った積層体を安価に製造する
ことができる。
【0082】また、本願請求項10及び請求項12に記
載の発明によれば、前記請求項1〜請求項9のうちいず
れか一項に記載の発明の効果に加えて、照明機能性と光
輝性とをほどよくバランスさせることができる。
【0083】また、本願請求項11及び請求項13に記
載の発明によれば、前記請求項1〜請求項10のうちい
ずれか一項に記載の発明の効果に加えて、自然光が存在
する状態での積層体からの放射光を高級感のあるゴール
ド色の光にすることができる。
【0084】また、本願請求項14に記載の発明によれ
ば、発光体と組み合わせることで照明機能性と光輝性と
を合わせ持った積層体を実現可能な積層ハーフフィルム
を容易に製造することができる。
【0085】また、本願請求項15に記載の発明によれ
ば、照明機能性と光輝性とを合わせ持った積層体を容易
に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明をスカッフプレートのオーナメントに
具体化した一実施形態をカバーシートを省略した状態で
示す平面図。
【図2】 図1の2−2線断面図。
【図3】 (a)は昼間の、(b)は夜間の発光状態を
示す図1の3−3線断面図。
【図4】 図1のオーナメントの装着状態を示す斜視
図。
【図5】 ハーフフィルムをレンズ部に貼着した状態で
示す拡大断面図。
【図6】 ハーフ透過層の透過率及び着色層の着色状態
と意匠模様の発光状態との関係に関する説明図。
【図7】 ハーフフィルムの製造工程のフローチャー
ト。
【図8】 オーナメントの製造工程のフローチャート。
【符号の説明】
16…積層体としてのオーナメント、21…筐体、22
…積層ハーフフィルム、27…光源としての発光ダイオ
ード、28…収容室、29…発光体としてのレンズ部、
32…反射層、41…ホットスタンプ接着剤層及び接着
層としてのホットメルト接着層、42…ハーフ透過層、
43…バインダ層、44…着色層、45…保護層、I…
一面側からの入射光としての自然光に基づく入射光、T
l…他面側からの入射光としての発色光、Tn…他面か
らの放射光としてのオレンジ色透過光、Rd…他面から
の放射光としてのゴールド色放射光。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 DA01 DA21 DB01 DE01 2H048 CA01 CA14 CA19 3D024 BA07 BA15 BA20 4F100 AB10 AK15 AK25 AK45 AK51 AK74 AR00A AR00B AR00C AR00D AR00E BA02 BA03 BA04 BA05 BA10A BA10B BA10D BA10E CB03 EC182 EH66 EJ91A GB31 JA20C JL10 JL10C JN01D JN06B JN06E JN08 JN08B JN21 JN28C JN30 YY00

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略フィルム状をなし、その一面側からの
    入射光の少なくとも一部を透過するとともに、前記一面
    とは反対側の他面側からの入射光の少なくとの一部を反
    射するハーフ透過層を有する積層体において、 前記一面側には発光体を有するとともに、前記他面側に
    は透過する光を所定の色に変化させる着色層を設け、前
    記発光体が発光している状態で、前記他面側からの入射
    光の有無に応じてその他面からの放射光の色が変化する
    ようにしたことを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】 前記発光体は前記着色層及びハーフ透過
    層の形状に対応するように形成されたレンズ部を含み、
    そのレンズ部に前記ハーフ透過層を接合したことを特徴
    とする請求項1に記載の積層体。
  3. 【請求項3】 前記レンズ部における前記着色層及びハ
    ーフ透過層との積層方向の側面に、前記ハーフ透過層に
    光を供給する光源を設けたことを特徴とする請求項2に
    記載の積層体。
  4. 【請求項4】 前記光源を収容する収容室を前記レンズ
    部と一体形成したことを特徴とする請求項3に記載の積
    層体。
  5. 【請求項5】 前記レンズ部は、少なくとも着色層及び
    ハーフ透過層を収容する筐体の一部を兼用することを特
    徴とする請求項3または請求項4に記載の積層体。
  6. 【請求項6】 前記レンズ部における前記ハーフ透過層
    とは反対側の面にそのレンズ部を通過する光の反射率を
    向上する反射層を設けたことを特徴とする請求項3〜請
    求項5のうちいずれか一項に記載の積層体。
  7. 【請求項7】 前記着色層におけるハーフ透過層とは反
    対側の面には、その着色層を保護する保護層を設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項6のうちいずれか一項
    に記載の積層体。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記ハーフ透過層と着色層と
    を一体の積層フィルムとし、その積層フィルムを前記発
    光体上に接合させたことを特徴とする請求項1〜請求項
    7のうちいずれか一項に記載の積層体。
  9. 【請求項9】 前記積層フィルムをホットスタンプ接着
    剤層を介して前記発光体上に接合固定したことを特徴と
    する請求項8に記載の積層体。
  10. 【請求項10】 前記ハーフ透過層における光の透過率
    が12〜28%の範囲であることを特徴とする請求項1
    〜請求項9のうちいずれか一項に記載の積層体。
  11. 【請求項11】 前記着色層における前記発光体からの
    光が入射している状態での色差のL値が81.0〜8
    9.0、a値が0.5〜3.5、b値が31.0〜3
    7.0の範囲であることを特徴とする請求項1〜請求項
    10のうちいずれか一項に記載の積層体。
  12. 【請求項12】 前記発光体上には、前記ハーフ透過層
    と、そのハーフ透過層を発光体に接合固定する接着層
    と、前記着色層と、その着色層とハーフ透過層とを接合
    固定するバインダ層と、着色層を保護する保護層とから
    なる積層ハーフフィルムを備え、その積層ハーフフィル
    ムにおける光の透過率が9〜23%の範囲であることを
    特徴とする請求項1〜請求項11のうちいずれか一項に
    記載の積層体。
  13. 【請求項13】 前記発光体上には、前記ハーフ透過層
    と、そのハーフ透過層を発光体に接合固定する接着層
    と、前記着色層と、その着色層とハーフ透過層とを接合
    固定するバインダ層と、着色層を保護する保護層とから
    なる積層ハーフフィルムを備え、その積層ハーフフィル
    ムにおける前記発光体からの光が入射している状態での
    色差のL値が25.0〜30.5、a値が−3.0〜
    0.0、b値が6.0〜10.0の範囲であることを特
    徴とする請求項1〜請求項12のうちいずれか一項に記
    載の積層体。
  14. 【請求項14】 前記請求項1〜請求項13のうちいず
    れか一項に記載の積層体に使用され、前記ハーフ透過層
    と、そのハーフ透過層を発光体に接合固定する接着層
    と、前記着色層と、その着色層とハーフ透過層とを接合
    固定するバインダ層と、着色層を保護する保護層とから
    なる積層ハーフフィルムの製造方法において、 離型フィルム上に前記保護層を形成し、その保護層上に
    前記着色層を形成し、その着色層上に前記バインダ層を
    形成し、そのバインダ層上に前記ハーフ透過層を形成
    し、そのハーフ透過層上に前記接着層を形成することを
    特徴とする積層ハーフフィルムの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記請求項1〜請求項13のうちいず
    れか一項に記載の積層体の製造方法において、 前記発光体の一部を構成するレンズ部を形成し、そのレ
    ンズ部上に前記請求項14に記載の積層ハーフフィルム
    を接合固定することを特徴とする積層体の製造方法。
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