JP2002188637A - 軸受装置及びポンプ装置並びにポンプ設備 - Google Patents

軸受装置及びポンプ装置並びにポンプ設備

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JP2002188637A
JP2002188637A JP2000388653A JP2000388653A JP2002188637A JP 2002188637 A JP2002188637 A JP 2002188637A JP 2000388653 A JP2000388653 A JP 2000388653A JP 2000388653 A JP2000388653 A JP 2000388653A JP 2002188637 A JP2002188637 A JP 2002188637A
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oil
bearing
thrust
journal
pump
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JP2000388653A
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English (en)
Inventor
Masaaki Nakano
正昭 仲野
Tomoaki Inoue
知昭 井上
Koji Aizawa
宏二 会沢
Toshiharu Ueyama
淑治 植山
Yuji Nagai
優治 永井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軸受装置において、安価で設置スペースを小さ
く、省エネルギー化及び省資源化が図れ、低速回転領域
から高速回転領域及び長期間にわたって十分な給油量及
び高い信頼性が得られるようにすること。 【解決手段】ジャーナル軸受2に潤滑油11を供給する
給油装置24aは、回転軸に固定されたディスク19
と、それに対向する弧状で浅い油室21を形成したオイ
ルケース20と、潤滑油11を導くための油吸込路27
aと、ジャーナル軸受2に潤滑油11を導くための油供
給路26とを有しており、オイルケース20は耐熱性で
且つ自己潤滑性を有する合成樹脂で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受装置及びポン
プ装置並びにポンプ設備に係り、特に粘性ポンプ式自己
給油装置を備えた軸受装置及びポンプ装置並びにポンプ
設備に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なポンプ設備(従来技術
1)を図10及び図11を参照しながら説明する。図1
0は従来のポンプ設備の概略構成図、図11は図10に
用いられるポンプ装置の概略構成図である。
【0003】図10に示すごとく、産業プラントあるい
は発電プラントに用いられるポンプ設備60は、電動機
等の回転駆動機50、変速機51、ポンプ装置52、各
機器50、51、52の軸受装置に潤滑油を供給する油
ポンプ53、潤滑油を貯蔵する油タンク54、各機器5
0、51、52の軸受装置によって昇温した潤滑油を冷
却するオイルクーラ55、及び各機器50、51、52
と潤滑油供給設備53、54を結ぶ油配管56等によっ
て構成されている。
【0004】係る回転駆動機50、変速機51及びポン
プ装置52において、それぞれの回転軸を支持する軸受
装置は、潤滑油を下半分に貯溜した軸受ケーシング内で
回転軸が摺動する油潤滑軸受装置である。この潤滑油
は、軸受部の潤滑、摩擦作用による発熱によって温度上
昇し、その粘度が低下する。潤滑油の粘度が低下する
と、軸受摺動部分に形成される油膜膜厚が減少し、回転
軸と軸受とが固体接触を生じ、軸受損傷を引き起こす。
そこで、潤滑油を冷却するために、軸受ケーシング内の
潤滑油を各軸受の下部より油配管56を通して外部の油
タンク54に取出し、油ポンプ53により循環してオイ
ルクーラ55により冷却し、油温を下げた後に、油配管
56を通して軸受装置に戻し、各軸受に給油する強制循
環冷却方式が用いられている。
【0005】そして、係るポンプ装置52は、図11に
示すように、ジャーナル軸受2及びスラスト軸受3を備
えている。ジャーナル軸受2及びスラスト軸受3は軸受
ケーシング10内の区画された空間に並置されている。
潤滑油11は、軸受ケーシング10内の下部に貯溜さ
れ、回転軸1、ジャーナル軸受2及びスラスト軸受3の
下部が浸漬されている。ラビリンスシール15は軸受ケ
ーシング10から潤滑油11が漏れるのを防止するため
に設けられている。
【0006】通常、ジャーナル軸受2は、摺動面にホワ
イトメタルと称する錫/銅合金をライニングした鋼製の
スリーブであり、上下方向に2分割された構造である。
また、スラスト軸受3は、回転軸1に取付けられ回転軸
1と共に回転するスラストランナ12と、スラストラン
ナ12に摺動しスラスト方向の軸変位を支持するスラス
トパッド3aとを有している。スラストパッド3aは、
その摺動面にジャーナル軸受2と同様のホワイトメタル
と称する錫/銅合金がライニングされた扇形状の鋼板で
あり、スラストランナ12を取り囲むように、左右に放
射状に配列されている。
【0007】これらの軸受2、3は、内部に潤滑油11
を貯めることができる軸受ケーシング10内に配置さ
れ、循環給油されて軸受作用を行う。上述の如く、潤滑
油11は摺動による発熱によって温度が上昇するが、高
温となった潤滑油11を軸受ケーシング10の下部ポー
ト17から取り出し、一旦油タンク54に回収し、その
後、オイルクーラ55により冷却し、低温となった潤滑
油11を軸受箱上部の給油ポート18から、それぞれジ
ャーナル軸受2及びスラスト軸受3の摺動部に給油して
潤滑作用を行う。
【0008】また、自己給油装置を備えた従来の軸受装
置としては、回転軸にオイルリングを取付け、軸受ケー
シング内の下部に溜められた潤滑油を回転軸と共に回転
するオイルリングにより回転軸の上部にかきあげ、軸受
の潤滑を行うものがある(従来技術2)。
【0009】また、自己給油装置を備えた従来の軸受装
置としては、粘性ポンプ式給油装置を有する特開昭55
−65721号公報(従来技術3)及び米国特許第3、
635、578号明細書(従来技術4)に示されたもの
がある。
【0010】従来技術3の軸受装置は、回転軸にポンプ
ホイールを取付け、ポンプホイールの外周にポンプ室を
形成する溝と吸込口と吐出口とを持つポンプパッドを密
着させて粘性ポンプ式給油装置とし、この給油装置を潤
滑油の油面下に設置し、ポンプ吐出口を軸受面に連通し
て給油するものである。
【0011】一方、従来技術4の軸受装置は、回転軸と
固着されたディスクに2分割になるリング状のケースを
装着するとともに、ケース内周部には全周に亘って溝が
設けられ、その下部には油入口が油面下に設けられ、ま
た上部にはスクレーパ部と吐出口が設けられ、吐出口は
管を通して上タンクに連通し、潤滑油を上タンクから軸
受部に給油するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術1のポンプ設備では、油ポンプ53を使用す
るために、軸受の潤滑作用に必要な油量を供給すること
が容易であり、また高速回転機等にも対応できる利点を
有しているが、油ポンプ53及びその電気系統等のトラ
ブル対応や、各機器50、51、52の軸受を連結する
油配管56が煩雑となり、油ポンプ53、油タンク5
4、オイルクーラ55等の付帯設備が不可欠であるため
に、多大な設置スペースが必要となり、また大幅なコス
ト高を招くものであった。
【0013】また、上述した従来技術2では、高速回転
領域になると、オイルリングの追従性が悪くなり、給油
量が大幅に低下するために、適用範囲が制限され、高速
回転機には不適であった。
【0014】また、従来技術3では、給油装置の吸込口
及び吐出口が共に油面下に在り、両者が接近した位置に
形成されるために、給油装置の発生圧力が低く、高速回
転領域で十分な給油量を得ることが難しいものであっ
た。
【0015】また、従来技術4では、ねじ込まれたピン
及びボールによりスクレーパ部を回転軸に接触させて給
油装置の給油量を確保するようにしているが、スクレー
パ部の耐摩耗性に関しては記載されておらず、長期間の
使用によってスクレーパ部が摩耗し、その摩耗粉が軸受
の摺動部を損傷する要因にもなりかねず、摩耗による隙
間の発生によって給油量の低下を招くおそれがあった。
【0016】本発明の目的は、安価で設置スペースを小
さくできると共に省エネルギー化及び省資源化が図れ、
しかも低速回転領域から高速回転領域にわたって十分な
給油量を確保することができると共に長期間にわたって
摩耗量が少なく信頼性の高いものとすることができる軸
受装置を提供することにある。
【0017】本発明の別の目的は、安価で設置スペース
を小さくできると共に省エネルギー化及び省資源化が図
れ、しかも低速回転領域から高速回転領域にわたって十
分な給油量を確保することができるポンプ装置を提供す
ることにある。
【0018】本発明の別の目的は、安価で設置スペース
を小さくできると共に省エネルギー化及び省資源化が図
れ、しかも低速回転領域から高速回転領域にわたって十
分な給油量を確保することができるポンプ設備を提供す
ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の特徴は、横軸の回転軸を支承するジャ
ーナル軸受と、前記ジャーナル軸受に潤滑油を供給する
給油装置と、前記ジャーナル軸受及び前記給油装置を収
納すると共に前記潤滑油を貯溜する軸受ケーシングとを
備えた軸受装置において、前記給油装置は、前記回転軸
に固定されたディスクと、前記ディスクの外周円弧面に
対向する弧状で浅い油室を形成したオイルケースと、前
記油室に前記潤滑油を導くための油吸込路と、前記油室
から前記ジャーナル軸受に前記潤滑油を導くための油供
給路とを有し、前記オイルケースは耐熱性で且つ自己潤
滑性を有する合成樹脂で形成したことにある。
【0020】好ましくは、前記オイルケースは、前記デ
ィスクの外周円弧面に合致する弓形の射出成形品で構成
すると共に、前記ディスク外周面に接触保持し且つその
下部が前記貯溜された潤滑油の油面下に位置するように
配置したことにある。
【0021】また、好ましくは、前記オイルケースは、
カーボン繊維あるいはガラス繊維を含むポリエーテルエ
ーテルケトン、四フッ化エチレン等の高分子系樹脂材で
形成したことにある。
【0022】また、好ましくは、前記油室の円周方向の
円弧角度を50度から180度の範囲内に設定し、前記
油室の最下部に吸込口を設けると共に前記油室の最上部
に吐出口を設けたことにある。
【0023】本発明の第2の特徴は、横軸の回転軸を支
承するスラスト軸受と、前記スラスト軸受に潤滑油を供
給する給油装置と、前記スラスト軸受及び前記給油装置
を収納すると共に前記潤滑油を貯溜する軸受ケーシング
とを備えた軸受装置において、前記スラスト軸受は、前
記回転軸に固定されたスラストランナと、前記スラスト
ランナの両側面に当接するスラストパッドとを有し、前
記給油装置は、前記スラストランナの外周部を若干の間
隙を有して収納する円環状溝と、前記円環状溝の潤滑油
面下に位置する部分及び油面上方に位置する部分にそれ
ぞれ形成した堰部と、前記円環状溝及び前記堰部により
形成される油室に前記潤滑油を導くための油吸込路とを
有している構成にしたことにある。
【0024】好ましくは、前記円環状溝及び前記堰部
は、前記軸受ケーシング自身の内面で形成すると共に、
前記スラストランナの外周面に対して極わずかな間隙を
有して非接触としたことにある。
【0025】本発明の第3の特徴は、横軸の回転軸を支
承する軸受と、前記軸受に潤滑油を供給する給油装置
と、前記潤滑油を冷却する冷却装置と、前記軸受及び前
記給油装置を収納すると共に前記潤滑油を貯溜する軸受
ケーシングとを備えた軸受装置において、前記軸受ケー
シングは、前記軸受を収納する空間に設けた潤滑油の第
1貯油部と、前記第1貯油部の下方に導入路を介して連
通した第2貯油部とを有し、前記冷却装置は前記第2貯
油部内の潤滑油を冷却するように設置し、前記給油装置
は、前記回転軸と共に回転する回転部材の外周円弧面に
対向する弧状の浅い油室と、前記第2貯油部内の潤滑油
を前記油室に導くための油吸込路とを有している構成に
したことにある。
【0026】本発明の第4の特徴は、回転軸に取付けら
れたポンプと、前記ポンプの両側で前記回転軸を支承す
るジャーナル軸受を有する軸受装置と、前記一方のジャ
ーナル軸受に並置して前記回転軸を支承するスラスト軸
受を有する軸受装置とを備えたポンプ装置において、前
記ジャーナル軸受を有する軸受装置は、さらに前記ジャ
ーナル軸受に潤滑油を供給するジャーナル給油装置と、
前記ジャーナル軸受を収納すると共に前記潤滑油を貯溜
する軸受ケーシングとを有し、前記ジャーナル給油装置
は、前記回転軸に固定されたディスクと、前記ディスク
の外周円弧面に対向する弧状で浅いジャーナル油室を形
成すると共に耐熱性で且つ自己潤滑性を有する合成樹脂
で形成したオイルケースと、前記ジャーナル油室に前記
潤滑油を導くためのジャーナル油吸込路と、前記ジャー
ナル油室から前記ジャーナル軸受に前記潤滑油を導くた
めのジャーナル油供給路とを有し、前記スラスト軸受を
有する軸受装置は、さらに、前記スラスト軸受に潤滑油
を供給するスラスト給油装置と、前記スラスト軸受及び
前記スラスト給油装置を収納すると共に前記潤滑油を貯
溜する前記軸受ケーシングとを有し、前記スラスト軸受
は、前記回転軸に固定されたスラストランナと、前記ス
ラストランナの両側面に当接するスラストパッドとを有
して構成し、前記スラスト給油装置は、前記スラストラ
ンナの外周部を若干の間隙を有して収納する円環状溝
と、前記円環状溝の潤滑油面下に位置する部分及び油面
上方に位置する部分にそれぞれ形成した堰部と、前記円
環状溝及び堰部により形成されたスラスト油室に前記潤
滑油を導くためのスラスト油吸込路とを有している構成
にしたことにある。
【0027】好ましくは、前記軸受ケーシングは、前記
ジャーナル軸受または前記スラスト軸受を収納する空間
に設けた潤滑油の第1貯油部と、前記第1貯油部の下方
に導入路を介して連通した第2貯油部とを有するように
構成し、前記第2貯油部内の潤滑油を冷却する冷却装置
を設置し、前記ジャーナル油吸込路及び前記スラスト油
吸込路を前記第2貯油部に連通したことにある。
【0028】本発明の第5の特徴は、前記回転駆動機に
連結して回転駆動される変速機と、前記変速機に連結さ
れて回転駆動されるポンプ装置とを備えたポンプ設備に
おいて、前記回転駆動機は、回転軸を取付けた回転駆動
部と、前記回転駆動部の両側で前記回転軸を支承するジ
ャーナル軸受を有する軸受装置とを備えており、前記回
転駆動機の軸受装置は、その回転軸の回転力により前記
ジャーナル軸受に給油する粘性ポンプ式自己給油装置を
しており、前記ポンプ装置は、回転軸に取付けられたポ
ンプと、前記ポンプの両側で前記回転軸を支承するジャ
ーナル軸受を有する軸受装置と、このジャーナル軸受の
一方に並置して前記回転軸を支承するスラスト軸受を有
する軸受装置とを備えており、前記ポンプ装置の軸受装
置は、その回転軸に設けられた回転体の外周面とそれに
対向する浅い油室とによる粘性ポンプ式給油装置により
前記ジャーナル軸受及びスラスト軸受に給油するように
構成したことにある。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1か
ら図9を参照しながら説明する。尚、図1から図11に
おける同一符号は同一物または相当物を示す。
【0030】まず、本発明のポンプ設備の全体構成につ
いて図1を参照しながら説明する。図1は本発明の一実
施例を示すポンプ設備の構成図である。
【0031】図1に示すごとく、産業プラントあるいは
発電プラントに用いられるポンプ設備60は、電動機等
の回転駆動機50、変速機51、ポンプ装置52、油ポ
ンプ42及び油配管43等によって構成されている。
【0032】回転駆動機50は、回転軸1を駆動するた
めの回転駆動部50aと、回転軸1の両側を支承する軸
受装置62とを有している。軸受装置62は、ジャーナ
ル軸受2及び粘性ポンプ式自己給油装置を有しており、
油ポンプやクーラーや油配管等の外部付帯設備が省略さ
れている。この粘性ポンプ式自己給油装置は、回転軸1
に設けられた回転体の外周面とそれに対向する浅い油室
とにより形成したものである。これにより、回転軸1の
回転速度に応じた給油量を確実にジャーナル軸受2に供
給でき、低速回転領域から高速回転領域にわたって十分
な給油量を確保できる。また、油ポンプやクーラーや油
配管等の外部付帯設備が省略できることにより、回転駆
動機50に係る構成が簡単なものとなり、安価で設置ス
ペースを小さくできると共に、外部付帯設備で潤滑油を
強制循環させるエネルギー及び潤滑油を削減でき、省エ
ネルギー化及び省資源化を図ることができる。
【0033】変速機51は、回転駆動機50に連結され
て回転駆動され、回転駆動機50の回転を変速してポン
プ装置52に伝達するものである。具体的には、回転駆
動機50の回転軸1に連結される回転軸1aとポンプ装
置52の回転軸1に連結される回転軸1bとが平行に配
置されると共にそれぞれの両側が軸受により支承されて
いる。また、両回転軸1a、1bの中央部に取付けられ
た歯車51a、51bが噛み合うようになっており、一
方の歯車51aから他方の歯車51bに回転力が伝達さ
れ、その歯車比により変速されるようになっている。
【0034】そして、変速機51は、油中にない歯車5
1a、51b上部にも潤滑油を給油する必要があるた
め、専用の油ポンプ42と油配管43が外部付帯設備と
して設けられるが、これらの設備42、43は回転駆動
機50及びポンプ装置52に接続することはなく独立し
て構成される。尚、本実施例では、これらの設備42、
43により、変速機51の軸受装置にも潤滑油を供給す
るようになっており、その軸受装置に自己給油装置を必
要としないので、その軸受装置が簡単な構造になってい
る。尚、変速機51の軸受装置に本発明の軸受装置62
を適用することが可能であり、この軸受装置62を適用
した場合には外部付帯設備42、43を小型化できる。
【0035】ポンプ装置52は、回転軸1に取付けられ
たポンプ52aと、ポンプ52aの両側で回転軸1を支
承するジャーナル軸受2を有する軸受装置62と、一方
のジャーナル軸受2に並置して回転軸1を支承するスラ
スト軸受3を有する軸受装置63とを有している。そし
て、ポンプ装置52は、回転軸1が変速機51の回転軸
1bに連結されて回転駆動され、回転軸1の中央部に取
付けられたボイラー給水ポンプ等のポンプ52aを動作
させるものである。係る軸受装置62及び軸受装置63
は、粘性ポンプ式自己給油装置をそれぞれ有しており、
油ポンプやクーラーや油配管等の外部付帯設備が省略さ
れている。この粘性ポンプ式自己給油装置は、詳細を後
述するが、回転軸1に設けられた回転体の外周面とそれ
に対向する浅い油室とにより形成したものである。これ
により、回転軸1の回転速度に応じた給油量を確実にジ
ャーナル軸受2及びスラスト軸受3に供給でき、低速回
転領域から高速回転領域にわたって十分な給油量を確保
できる。また、油ポンプやクーラーや油配管等の外部付
帯設備が省略できることにより、ポンプ装置52に係る
構成が簡単なものとなり、安価で設置スペースを小さく
できると共に、外部付帯設備で潤滑油を強制循環させる
エネルギー及び潤滑油を削減でき、省エネルギー化及び
省資源化を図ることができる。尚、ポンプ装置52の詳
細については後述する。
【0036】係る本発明のポンプ設備60によれば、全
体として、安価で設置スペースを小さくできると共に省
エネルギー化及び省資源化が図れ、しかも低速回転領域
から高速回転領域にわたって各軸受への十分な給油量を
確保することができる。
【0037】次に、ポンプ装置52の詳細について図2
から図8を参照しながら説明する。
【0038】まず、ポンプ装置52の全体について図2
を参照しながら説明する。図2は図1のポンプ設備に用
いるポンプ装置の縦断面図である。
【0039】ポンプ52aは、ポンプケーシング4の吸
水部5から吸込んだ水を、回転軸1に固着され共に回転
するインペラ7によって昇圧し、インペラ7外周部に設
けられたディフューザ8へ吐出し、ディフューザ8で外
向きの流れを内向きに変え、次段のインペラ7に導く昇
圧行程を繰返し、吐出部6から吐出する高圧多段の横軸
ポンプである。そして、回転軸1は、その両端がジャー
ナル軸受2で支持され、さらにインペラ7の内圧差によ
って生じるスラスト力を一端に配置されたスラスト軸受
3で支持されている。
【0040】次いで、ポンプ装置52の右端部における
軸受装置62、63の構成について図3を参照しながら
説明する。図3は図2のポンプ装置における右端部の軸
受装置の縦断面図である。
【0041】軸受装置62は、横軸の回転軸1を支承す
るジャーナル軸受2と、ジャーナル軸受2に潤滑油を供
給するジャーナル給油装置24aと、ジャーナル軸受2
及びジャーナル給油装置24aを収納すると共に潤滑油
11を貯溜する軸受ケーシング10とを備えている。ま
た、軸受装置63は、横軸の回転軸1を支承するスラス
ト軸受3と、スラスト軸受3に潤滑油11を供給する給
油装置24bと、スラスト軸受3及びスラスト給油装置
24bを収納すると共に潤滑油11を貯溜する軸受ケー
シング10とを備えている。両軸受装置62、63は、
本実施例の場合には、一体的に構成されており、特に軸
受ケーシング10は同一物で共用されている。
【0042】さらに具体的に説明すると、回転軸1は上
下2分割されたジャーナル軸受2によって支持されてい
る。また、ジャーナル軸受2は、軸受フレーム9を介し
て、上下2分割された軸受ケーシング10内に設置され
ている。また、ポンプ52aのスラスト力を支持するス
ラスト軸受3は、回転軸1に固着されたスラストランナ
12の両端面に、扇形状の複数のスラストパッド3aを
放射状に配置して構成される。各スラストパッド3a
は、高さ調整板14を介して、スラストパッドケース1
3内部に揺動可能な状態で保持される。
【0043】また、軸受ケーシング10の一方の側壁部
にはラビリンス型シール15が設けられ、他方の側壁部
にはエンドカバー16が設けられている。これにより、
ジャーナル軸受2及びスラスト軸受3を収納した空間の
下部に形成された第1貯油部10aに貯溜された潤滑油
11が外部に漏出するの防止するようになっている。
【0044】さらに、軸受ケーシング10の下部には、
第2貯油部36が設けられており、連絡孔37を介して
第1貯油部10aと連通している。この第2貯油部36
には、冷却管38が設けられ、冷却水入口39及び冷却
水出口40部が軸受ケーシング10より突出して設けら
れており、外部冷却水を流通させて、軸受2,3の潤滑
作用で温度上昇した潤滑油11を冷却するようになって
いる。
【0045】次いで、ジャーナル軸受2に潤滑油11を
給油する給油装置24aについて図3から図6を参照し
ながら説明する。図4は図3におけるジャーナル給油装
置部の縦断面図、図5は図4のオイルケースの斜視図、
図6は図4のジャーナル給油装置の流量特性図である。
【0046】ジャーナル給油装置24aは、回転軸1に
固定されたディスク19と、ディスク19の外周円弧面
に対向する弧状で浅い油室21を形成したオイルケース
20と、油室21に潤滑油11を導くための油吸込路2
7aと、油室21からジャーナル軸受2に潤滑油11を
導くための油供給路25、26とを有し、粘性ポンプ式
自己給油装置を構成している。
【0047】さらに具体的に説明すると、オイルケース
20は、ディスク19の外周円弧面に合致する弓形の射
出成形品で構成されると共に、この射出成形品を押圧手
段34(例えばコイル若しくは皿バネ等の弾性体や磁石
等)によりディスク外周面に接触保持され、その下部が
第1貯油部10aに貯溜される潤滑油11の油面下に位
置するように配置されている。このオイルケース20
は、押圧手段34により、常にディスク19と接触した
状態で揺動可能に保持されるため、低摩擦で耐熱性、耐
摩耗性に優れた例えばカーボン、ガラス繊維を含むポリ
エーテルエーテルケトン、あるいは四フッ化エチレン等
高分子系の樹脂で形成されている。
【0048】油室21は、オイルケース20の内周面に
沿って形成され、その最上部に吐出口22が設けられ、
最下部に吸込口23aが設けられている。吐出口22は
可撓性管25、導入孔26を介してジャーナル軸受2の
摺動面に連通している。吸込口23aには油吸込路27
aが接続され、その先端は別室の第2貯油部35に伸び
ている。
【0049】軸受ケーシング10は、その下部が潤滑油
11を収蔵する第1貯油部10aとして形成されてお
り、その油面がディスク19の最下部が浸漬する位置よ
り高位になるように設定されている。
【0050】而して、回転軸1が回転起動されると、図
4に示すように、回転軸1に固定されたディスク19も
矢印方向に回転する。ディスク19には粘度の高い潤滑
油11が付着しており、その潤滑油11は、回転方向に
移動し、ディスク1とオイルケース20との間で相対す
べり運動が生じ、粘度の高い潤滑油11は粘性摩擦作用
によって、油吸込路27a及び吸込口23aから油室2
1内に流入する。そして、油室21を流動した潤滑油1
1は、油室21の終端部の堰部によるせきとめ効果(オ
イルダム効果)によって図4の圧力分布に示すように昇
圧P1される。この昇圧された潤滑油11は、堰部の近
傍に設けた吐出口22から可撓性管25、導入孔26を
介して、順次、ジャーナル軸受2の摺動部に供給され、
その潤滑に供される。ジャーナル軸受2においてせん断
摩擦作用により温度上昇した潤滑油11は、第1貯油部
10aから連絡孔37を経て第2貯油部36に戻る。第
2貯油部36において冷却されて低温となった潤滑油1
1は、粘性ポンプ作用により、再び油吸込路27aから
吸込まれてジャーナル軸受2に給油され、潤滑が行われ
る。
【0051】また、ジャーナル軸受2が正常な潤滑を行
うために必要とされる給油量は、回転速度に比例して増
加するため、回転速度に比例してジャーナル給油装置2
4aの給油量が増大することが必要であるが、本実施例
の軸受装置62においては、回転体であるディスク19
の外周面と浅い油室21とによる粘性ポンプ式自己給油
装置24aを備えているので、必要とされる給油量を供
給することが可能である。
【0052】ジャーナル給油装置24aは、オイルケー
ス20を円弧状に形成することによって損失増加を防止
するようにしているが、必要流量に対するオイルケース
20の有効な円弧角度(円弧長さ)を実験的に求めた結
果を図6を用いて説明する。尚、有効な円弧角度とは、
吸込口23aから吐出口22までの距離を称する。
【0053】図6で明らかなように、ジャーナル給油装
置24aの流量は、円弧角度が小さい範囲では、油室2
1内の昇圧力P1の発生が十分に形成されずに小さい
が、円弧角度50°〜180°の範囲では、適正な昇圧
力P1が発生し、潤滑作用を満足する十分な流量が得ら
れる。また、回転軸1の回転数の増加に伴い、ジャーナ
ル給油装置24aの流量もほぼ比例して増加する傾向を
示す結果も得られた。
【0054】さらに、ジャーナル給油装置24aの流量
は、油室21内に空気(気泡)が混入すると、大幅に減
少してしまうが、低摩擦で耐熱性及び耐摩耗性に優れた
カーボン若しくはガラス繊維を含むポリエーテルエーテ
ルケトンあるいは四フッ化エチレン製のオイルケース2
0を、ディスク19に押圧手段34を介して、常に接触
状態でポンプ作用を行うようにしており、また、潤滑油
11を、油吸込路27aを介して、気泡の混濁の少ない
第2貯油部36から導入するようにしているため、気泡
の混入を最小限に抑えられる。これにより、ジャーナル
給油装置24aは気泡の混入による流量低下を防止する
ことができる。
【0055】また、カーボン若しくはガラス繊維を含む
ポリエーテルエーテルケトン、及び四フッ化エチレン等
の熱可塑性樹脂材は、従来の代表的な摺動材料であるホ
ワイトメタルと比較すると、油中における摩擦係数は1
/2以下であり、摩耗は殆どなく、また耐熱性に優れて
いるため摩擦熱による熱軟化が少ない。このため、本実
施例のオイルケース20は、長期間にわたって摩耗量が
少なく、高い信頼性を確保できると共に、回転軸1の起
動時、摺動面に潤滑油11が無い状態でも、短時間であ
れば問題無く運転ができる等の利点もある。
【0056】次いで、スラスト軸受3に潤滑油11を給
油する給油装置24bについて図3及び図7を参照しな
がら説明する。図7は図3におけるスラスト給油装置部
の縦断面概略図である。
【0057】スラスト給油装置24bは、スラストラン
ナ12の外周部を若干の間隙を有して収納する円環状溝
28と、円環状溝28の潤滑油面下に位置する部分及び
油面上方に位置する部分にそれぞれ形成した堰部29
と、円環状溝28及び堰部29により形成される油室3
0に潤滑油11を導くための油吸込路27bとを有し、
粘性ポンプ式自己給油装置を構成している。
【0058】さらに具体的に説明すると、スラスト給油
装置24bは、スラストランナ12と対向する軸受ケー
シング10の内壁に、スラストランナ12と油室30を
有して内包する円環状溝28を設けるとともに、円環状
溝28の上下部に油室30を絞るような堰部29を設
け、円環状溝28の下部に該潤滑油面下になる吸込口2
3b、吸油管27bを設けることにより構成されている。
【0059】また、図3に示すように、回転軸1の回転
中はスラストパッド3aが油中に浸るように、スラスト
パッドケース13部と回転軸1との間に密封装置32が
設けられると共に、スラストパッドケース13の上部に
排出孔33が設けられている。
【0060】而して、回転軸1が回転起動されると、図
7に示すように、スラストランナ12も矢印方向に回転
し、スラストランナ12に付着した潤滑油11の粘性摩
擦によってポンプ作用を発生する。このポンプ作用によ
り、円環状溝28内を回転方向に流動する潤滑油11
は、上部に設けた堰部29でせきとめられ、このオイル
ダム効果により昇圧P2する。ここで昇圧した潤滑油1
1は、スラストランナ12の両側端面から、スラスト軸
受3の外周部に設けられたスペース35に流出し、スラ
ストパッド3aを保持するスラストパッドケース13内
に導入される。
【0061】スラストパッドケース13の内周面と回転
軸1の外周面との間には密封装置32が配置されてお
り、両側のスラストパッドケース13内は潤滑油11で
浸漬される。このようにして、スラスト軸受3は、スラ
スト給油装置24bにより給油され、スラストパッド3
aは油浴状態で潤滑作用が行われる。
【0062】密封装置32は、必ずしも完全に密封する
必要性はなく、スラストランナ12の回転中にスラスト
パッドケース13内の必要な油面を維持することができ
るようになっていればよい。スラストパッドケース13
内に導入された余分な潤滑油11は、軸中心より上方部
に設けられた排出孔33から排出され、第2貯油部36
に戻される。この潤滑油11は、第2貯油部36で冷却
され、ジャーナル給油装置24aの粘性ポンプ作用によ
り、油吸込路27bを介して吸い上げられ、順次、軸受
部3に供給される。
【0063】また、スラスト軸受3が正常な潤滑を行う
ために必要とされる給油量は、回転速度に比例して増加
するため、回転速度に比例してスラスト給油装置24b
の給油量が増大することが必要であるが、本実施例のス
ラスト軸受装置63においては、上述したように回転体
であるディスク19の外周面と浅い油室30とによる粘
性ポンプ式自己給油装置24bを備えているので、必要
な給油量を供給することが可能である。
【0064】さらには、本実施例のスラスト軸受装置6
3は、円環状溝28及び堰部29を軸受ケーシング10
自身の内面に形成すると共に、スラスト軸受3を形成す
るスラストランナ12の外周面に対して極わずかな間隙
を有して非接触としているので、自己給油装置24bと
して特別な部材を必要とせずに安価なものであり、しか
も、摩耗による給油量の低下や信頼性の低下を招くこと
がないものである。
【0065】次いで、ポンプ装置52の左端部における
ジャーナル軸受2を備えた軸受装置62の構成について
図8を参照しながら説明する。図8は図2のポンプ装置
における左端部の軸受装置の縦断面図である。
【0066】本軸受装置62は、ポンプスラスト力を支
持することなく、回転体の自重を支持するジャーナル軸
受装置を備えているものであり、ポンプ装置52の右端
部に設けられた軸受装置62,63に比べコンパクトな
構成になる。
【0067】すなわち、本軸受装置62は、上述した図
3から図5に示すジャーナル軸受2を備えた軸受装置6
2と基本的に同じ構造で同じ機能を有するものである
が、回転軸1が貫通するため、軸受ケーシング10の両
端部にラビリンス型シール15を設けられている点、ジ
ャーナル軸受2及びその給油装置24aが左右逆に配置
されている点等が相違する。
【0068】次に、回転駆動機50について図9を参照
しながら説明する。図9は図1のポンプ設備に用いる回
転駆動機の縦断面図である。
【0069】図1を参照しながら上述したように、回転
駆動機50は、回転軸1を駆動するための回転駆動部5
0aと、回転軸1の両側を支承する軸受装置62とを備
えていると共に、軸受装置62はジャーナル軸受2及び
粘性ポンプ式自己給油装置を有しており、油ポンプやク
ーラーや油配管等の外部付帯設備が省略されている。右
側の軸受装置62は、図8に示す軸受装置62と比べ
て、ジャーナル軸受2と給油装置24aとが左右逆にな
っている点にて相違しており、その他の点においては基
本的に同じ構造で同じ機能を有するものである。また、
左側の軸受装置62は、図8に示す軸受装置62と比べ
て、左側をエンドカバー16で閉鎖した点にて相違して
おり、その他の点においては基本的に同じ構造で同じ機
能を有するものである。
【0070】これまで述べた実施例においては、ジャー
ナル軸受2及びスラスト軸受3の摺動面を形成する摺動
材料については、特に指定しなかったが、上述のオイル
ケース20のような、高分子系の樹脂材料を選定すれ
ば、各軸受2,3の大きさをさらにコンパクト化するこ
とが容易に可能であり、従って、軸受部の小型化によ
り、軸受損失を大幅に低減できる。これにより、潤滑油
11の温度上昇を抑制することができる。また、軸受の
必要油量が少なくなるため、給油装置も小型化すること
ができる。さらに、高耐熱性の樹脂化により、主機運転
時の潤滑油の上限設定温度を高くすることが可能であ
り、冷却が容易になる等の利点も得られるものである。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安価で設置スペースを小さくできると共に省エネルギー
化及び省資源化が図れ、しかも低速回転領域から高速回
転領域にわたって十分な給油量を確保することができる
と共に長期間にわたって摩耗量が少なく信頼性の高いも
のとすることができる軸受装置を得ることができる。
【0072】また、本発明によれば、安価で設置スペー
スを小さくできると共に省エネルギー化及び省資源化が
図れ、しかも低速回転領域から高速回転領域にわたって
十分な給油量を確保することができるポンプ装置を得る
ことができる。
【0073】また、本発明によれば、安価で設置スペー
スを小さくできると共に省エネルギー化及び省資源化が
図れ、しかも低速回転領域から高速回転領域にわたって
十分な給油量を確保することができるポンプ設備を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示すポンプ設備の構
成図である。
【図2】図1のポンプ設備に用いるポンプ装置の縦断面
図である。
【図3】図2のポンプ装置における右端部の軸受装置の
縦断面図である。
【図4】図3におけるジャーナル給油装置部の縦断面図
である。
【図5】図4のオイルケースの斜視図である。
【図6】図4のジャーナル給油装置の流量特性図であ
る。
【図7】図3におけるスラスト給油装置部の縦断面概略
図である。
【図8】図2のポンプ装置における左端部の軸受装置の
縦断面図である。
【図9】図1のポンプ設備に用いる回転駆動機の縦断面
図である。
【図10】従来のポンプ設備の概略構成図である。
【図11】図10に用いられるポンプ装置の概略構成図
である。
【符号の説明】
1…回転軸、2…ジャーナル軸受、3…スラスト軸受、
3a…スラストパッド、10…軸受ケーシング、10a
…第1貯油部、11…潤滑油、12…スラストランナ、
13…スラストパッドケース、19…ディスク、20…
オイルケース、21…油室、22…吐出口、23…吸込
口、24…給油装置、24a…ジャーナル給油装置、2
4b…スラスト給油装置、27a、27b…油吸込路、
28…円環状溝、29…堰部、30…油室、32…密封
装置、36…第2貯油部、39…冷却水入口、40…冷
却水出口、42…油ポンプ、43…油配管、50…回転
駆動機、51…変速機、52…ポンプ装置、52a…ポ
ンプ、53…油ポンプ、54…油タンク、55…オイル
クーラ、56…油配管、60…ポンプ設備、62、63
…軸受装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 会沢 宏二 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 植山 淑治 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所産業機械システム事業部内 (72)発明者 永井 優治 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所産業機械システム事業部内 Fターム(参考) 3J011 AA07 AA09 AA12 BA13 BA17 JA02 KA02 KA03 MA26

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横軸の回転軸を支承するジャーナル軸受
    と、 前記ジャーナル軸受に潤滑油を供給する給油装置と、 前記ジャーナル軸受及び前記給油装置を収納すると共に
    前記潤滑油を貯溜する軸受ケーシングとを備えた軸受装
    置において、 前記給油装置は、前記回転軸に固定されたディスクと、
    前記ディスクの外周円弧面に対向する弧状で浅い油室を
    形成したオイルケースと、前記油室に前記潤滑油を導く
    ための油吸込路と、前記油室から前記ジャーナル軸受に
    前記潤滑油を導くための油供給路とを有し、 前記オイルケースは耐熱性で且つ自己潤滑性を有する合
    成樹脂で形成したことを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された軸受装置において、 前記オイルケースは、前記ディスクの外周円弧面に合致
    する弓形の射出成形品で構成すると共に、前記ディスク
    外周面に接触保持し且つその下部が前記貯溜された潤滑
    油の油面下に位置するように配置したことを特徴とする
    軸受装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載された軸受装置に
    おいて、 前記オイルケースは、カーボン繊維あるいはガラス繊維
    を含むポリエーテルエーテルケトン、四フッ化エチレン
    等の高分子系樹脂材で形成したことを特徴とする軸受装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載された軸受装置において、 前記油室の円周方向の円弧角度を50度から180度の
    範囲内に設定し、前記油室の最下部に吸込口を設けると
    共に前記油室の最上部に吐出口を設けたことを特徴とす
    る軸受装置。
  5. 【請求項5】横軸の回転軸を支承するスラスト軸受と、 前記スラスト軸受に潤滑油を供給する給油装置と、 前記スラスト軸受及び前記給油装置を収納すると共に前
    記潤滑油を貯溜する軸受ケーシングとを備えた軸受装置
    において、 前記スラスト軸受は、前記回転軸に固定されたスラスト
    ランナと、前記スラストランナの両側面に当接するスラ
    ストパッドとを有し、 前記給油装置は、前記スラストランナの外周部を若干の
    間隙を有して収納する円環状溝と、前記円環状溝の潤滑
    油面下に位置する部分及び油面上方に位置する部分にそ
    れぞれ形成した堰部と、前記円環状溝及び前記堰部によ
    り形成される油室に前記潤滑油を導くための油吸込路と
    を有していることを特徴とする軸受装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載された軸受装置において、 前記円環状溝及び前記堰部は、前記軸受ケーシング自身
    の内面で形成すると共に、前記スラストランナの外周面
    に対して極わずかな間隙を有して非接触としたことを特
    徴とする軸受装置。
  7. 【請求項7】横軸の回転軸を支承する軸受と、 前記軸受に潤滑油を供給する給油装置と、 前記潤滑油を冷却する冷却装置と、 前記軸受及び前記給油装置を収納すると共に前記潤滑油
    を貯溜する軸受ケーシングとを備えた軸受装置におい
    て、 前記軸受ケーシングは、前記軸受を収納する空間に設け
    た潤滑油の第1貯油部と、前記第1貯油部の下方に導入
    路を介して連通した第2貯油部とを有し、 前記冷却装置は前記第2貯油部内の潤滑油を冷却するよ
    うに設置し、 前記給油装置は、前記回転軸と共に回転する回転部材の
    外周円弧面に対向する弧状の浅い油室と、前記第2貯油
    部内の潤滑油を前記油室に導くための油吸込路とを有し
    ていることを特徴とする軸受装置。
  8. 【請求項8】回転軸に取付けられたポンプと、 前記ポンプの両側で前記回転軸を支承するジャーナル軸
    受を有する軸受装置と、 前記一方のジャーナル軸受に並置して前記回転軸を支承
    するスラスト軸受を有する軸受装置とを備えたポンプ装
    置において、 前記ジャーナル軸受を有する軸受装置は、さらに前記ジ
    ャーナル軸受に潤滑油を供給するジャーナル給油装置
    と、前記ジャーナル軸受を収納すると共に前記潤滑油を
    貯溜する軸受ケーシングとを有し、 前記ジャーナル給油装置は、前記回転軸に固定されたデ
    ィスクと、前記ディスクの外周円弧面に対向する弧状で
    浅いジャーナル油室を形成すると共に耐熱性で且つ自己
    潤滑性を有する合成樹脂で形成したオイルケースと、前
    記ジャーナル油室に前記潤滑油を導くためのジャーナル
    油吸込路と、前記ジャーナル油室から前記ジャーナル軸
    受に前記潤滑油を導くためのジャーナル油供給路とを有
    し、 前記スラスト軸受を有する軸受装置は、さらに、前記ス
    ラスト軸受に潤滑油を供給するスラスト給油装置と、前
    記スラスト軸受及び前記スラスト給油装置を収納すると
    共に前記潤滑油を貯溜する前記軸受ケーシングとを有
    し、 前記スラスト軸受は、前記回転軸に固定されたスラスト
    ランナと、前記スラストランナの両側面に当接するスラ
    ストパッドとを有して構成し、 前記スラスト給油装置は、前記スラストランナの外周部
    を若干の間隙を有して収納する円環状溝と、前記円環状
    溝の潤滑油面下に位置する部分及び油面上方に位置する
    部分にそれぞれ形成した堰部と、前記円環状溝及び堰部
    により形成されたスラスト油室に前記潤滑油を導くため
    のスラスト油吸込路とを有していることを特徴とするポ
    ンプ装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載されたポンプ装置におい
    て、 前記軸受ケーシングは、前記ジャーナル軸受または前記
    スラスト軸受を収納する空間に設けた潤滑油の第1貯油
    部と、前記第1貯油部の下方に導入路を介して連通した
    第2貯油部とを有するように構成し、 前記第2貯油部内の潤滑油を冷却する冷却装置を設置
    し、 前記ジャーナル油吸込路及び前記スラスト油吸込路を前
    記第2貯油部に連通したことを特徴とするポンプ装置。
  10. 【請求項10】回転駆動機と、 前記回転駆動機に連結して回転駆動される変速機と、 前記変速機に連結されて回転駆動されるポンプ装置とを
    備えたポンプ設備において、 前記回転駆動機は、回転軸を取付けた回転駆動部と、前
    記回転駆動部の両側で前記回転軸を支承するジャーナル
    軸受を有する軸受装置とを備えており、 前記回転駆動機の軸受装置は、その回転軸の回転力によ
    り前記ジャーナル軸受に給油する粘性ポンプ式自己給油
    装置をしており、 前記ポンプ装置は、回転軸に取付けられたポンプと、前
    記ポンプの両側で前記回転軸を支承するジャーナル軸受
    を有する軸受装置と、このジャーナル軸受の一方に並置
    して前記回転軸を支承するスラスト軸受を有する軸受装
    置とを備えており、 前記ポンプ装置の軸受装置は、その回転軸に設けられた
    回転体の外周面とそれに対向する浅い油室とによる粘性
    ポンプ式給油装置により前記ジャーナル軸受及びスラス
    ト軸受に給油するように構成したことを特徴とするポン
    プ設備。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005282692A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Daido Metal Co Ltd スラスト軸受装置
JPWO2012029121A1 (ja) * 2010-08-31 2013-10-28 三菱重工業株式会社 遊星歯車機構、軸受構造、風力発電装置、及び遊星歯車の製造方法

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