JP2002188464A - 吸気絞り装置 - Google Patents

吸気絞り装置

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JP2002188464A
JP2002188464A JP2000382521A JP2000382521A JP2002188464A JP 2002188464 A JP2002188464 A JP 2002188464A JP 2000382521 A JP2000382521 A JP 2000382521A JP 2000382521 A JP2000382521 A JP 2000382521A JP 2002188464 A JP2002188464 A JP 2002188464A
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valve shaft
opening
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intake throttle
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Jiro Kondo
二郎 近藤
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる気体を混ぜた混合気体を形成するの
に、簡素で安価な混合気体の調量ができる吸気絞り装置
を提供することにある。 【解決手段】 弁ハウジング11と、弁ハウジング11
に形成され、導入される気体が異なる第1、第2の気体
通路11a、21と、弁ハウジング11内に回動自在に
支承される第1の弁軸12に固定され、第1の気体通路
11aの開口面積を可変にする第1の弁体13と、弁ハ
ウジング11内に回動自在に支承される第2の弁軸22
に固定され、第2の気体通路21の開口面積を可変にす
る第2の弁体23とを備え、第1の弁軸12と第2の弁
軸22は、減速装置30を介して係合されるように配置
されており、第1、第2の弁体13、23は、減速装置
30を駆動する駆動モータ40によって、第1、第2の
気体通路11a、21から導入される気体の混合量を調
量する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気絞り装置に関
し、特に自動車等のディーゼルエンジンの吸気絞り装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの吸気通路を開閉す
る吸気絞り弁と、この吸気絞り弁を駆動する駆動モータ
と、この駆動モータを制御する制御手段とを備えた吸気
絞り装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来構成では、
排気ガス還流装置(所謂、EGR)を備えたディーゼル
エンジンに搭載したい場合、吸入した空気に混合させる
排気ガスの還流流量を制御する排気ガス還流制御弁(以
下、EGRバルブと呼ぶ)を別に設ける必要がある。ま
た、近年車両居住性向上等の観点からエンジンルーム内
を高密度化する要求が高まっており、吸気系装置である
吸気絞り装置とEGRバルブを別置きする空間を確保す
ることが難しくなる場合がある。
【0004】また、還流排気ガスと新気である吸入空気
は、燃焼室内に導入される際に混合され、この混合空気
がピストンにより断熱圧縮されることで高温となり、噴
射した燃料の自己着火を促進させるものであるから、こ
の混合空気の流量を簡素で安価な吸気系システムで調量
することが望まれている。
【0005】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたものであり、したがって、その目的は、異なる気体
を混ぜた混合気体を形成するのに、簡素で安価な混合気
体の調量ができる吸気絞り装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1によれ
ば、弁ハウジングと、弁ハウジングに形成され、導入さ
れる気体が異なる第1、第2の気体通路と、弁ハウジン
グ内に回動自在に支承される第1の弁軸に固定され、第
1の気体通路の開口面積を可変にする第1の弁体と、弁
ハウジング内に回動自在に支承される第2の弁軸に固定
され、第2の気体通路の開口面積を可変にする第2の弁
体とを備え、第1の弁軸と第2の弁軸は、減速装置を介
して係合されるように配置されており、第1、第2の弁
体は、減速装置を駆動する駆動モータによって、第1、
第2の気体通路から導入される気体の混合量を調量す
る。これにより、第1、第2の弁軸は減速装置で係合さ
れ、この減速装置を駆動モータにより駆動するので、第
1、第2の弁軸を駆動する駆動モータは、共用すること
が可能である。
【0007】したがって、第1、第2の弁体により異な
る気体の流量をそれぞれ調量することが1つの駆動モー
タによってできるので、簡素な構成で安価に、混合気体
の調量が可能である。
【0008】本発明の請求項2によれば、第1の弁軸が
全開位置から全閉方向に回転開始するときと、第2の弁
体の前記第2の弁軸が全開位置にあるときとが同期して
いる。これにより、第1の弁軸が全開から全閉方向に回
転開始するときを第2の弁体が全開となったときに合せ
ることが可能である。すなわち、第1の弁体により第1
の気体通路の開口面積が絞られることで第1の気体の流
量が低減し始めるときを第2の気体の最大流量となった
ときに合せることが可能である。したがって、第2の気
体が最大流量となるまでは、第1の気体の流量を最大流
量に維持できる。しかも、第2の弁体が全開となって
も、第1、第2の気体の混合気体の混合量に対する第2
の気体の流量比は、第2の気体の最大流量/(第2の気
体の最大流量+第1の気体の最大流量)の比率から、第
1の弁体が全閉となる比率100%まで設定の自由度が
向上する。
【0009】本発明の請求項3によれば、第2の弁軸の
全閉位置から全開位置まで回転しうる弁軸開度の範囲
は、第1の弁軸の所定の中間開度位置を越えて全開方向
に回転する側の高開度の範囲にある。これにより、第2
の気体が零から最大流量に可変となる第2の弁軸開度の
範囲は、減速装置を介して、第1の弁軸開度の高開度の
範囲に限るので、第1の気体の最大流量に近い第1の流
量の範囲内で、第2の気体の最大流量を消滅、飽和させ
ることが可能である。
【0010】請求項4によれば、第1の気体通路から導
入される気体は、新気の空気であって、第1の弁軸開度
と吸気流量の特性は、全閉から全開方向に第1の弁軸を
回転させるとき、全閉位置から上記の中間開度位置まで
は、回転角度に対する吸気流量の変化量が大きく、上記
の中間開度位置から全開位置までは、回転角度に対する
吸気流量の変化量が小さくなっている。これにより、第
1の気体の流量が最大流量から絞られない範囲におい
て、第2の気体の最大流量を消滅、飽和させることが可
能である。
【0011】本発明の請求項5によれば、第2の弁体
は、第2の弁体が全閉から全開まで回転しうる第2の弁
軸の弁軸開度の範囲が、第1の弁体が全閉から全開まで
回転しうる前記第1の弁軸の弁軸開度の範囲より大きい
ものであって、減速装置は、第2の弁軸を回転させて、
所定の第1の弁軸開度に相当する第2の弁軸開度になっ
たとき、第1の弁軸に係合する構造を有する。これによ
り、第1の弁体による開口面積を絞り始める時期を、所
定の第1の弁軸開度に相当する第2の弁軸開度になった
ときとすることができるので、第2の気体の流量が最大
流量となる途中から又は第2の気体の流量が最大流量と
なった後に、第1の気体の流量の最大流量を絞ることが
できる。
【0012】請求項6によれば、減速装置は、駆動モー
タが非作動時に、第2の弁体が全閉となる付勢手段が設
けられている。これにより、駆動モータが故障した場
合、第2の気体の流量を遮断できる常閉弁とすることが
できる。これにより、第2の気体の流量が調量不能のま
ま、混合気体を形成することを防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の吸気絞り装置をデ
ィーゼルエンジンの吸気絞り装置に適用し、具体化した
実施形態を図面に従って説明する。図1は、本発明の実
施形態の吸気絞り装置の構成を表す部分的断面図であ
る。図2は、図1中の減速装置において、II−IIか
らみた断面図であって、図2(a)は、第2の弁軸の弁
軸開度が全閉位置および第1の弁軸開度が全開位置の状
態、図2(b)は、第2の弁軸の弁軸開度が中間位置、
かつ第1の弁軸開度が全開位置の状態、図2(c)は、
第2の弁軸の弁軸開度が全開位置および第1の弁軸開度
が全閉位置の状態を表す断面図である。図3は、図1中
の吸気絞り装置の第1、第2の弁体の開閉を力学的な釣
り合いで表す模式図である。図4は、図1中の第1の弁
体の弁軸開度と吸気流量との関係を表す特性図である。
【0014】図1に示すように、吸気絞り装置1は、吸
気絞り弁部10と、排気ガス還流制御弁部20と、減速
装置30と、駆動モータ40と、制御手段60とを含ん
で構成されている。なお、吸気絞り弁部10と排気ガス
還流制御弁部20とは、弁ハウジング11内に形成さ
れ、それぞれ第1の弁体13、第2の弁体23を備え、
異なる気体を導入する第1の気体通路11a、第2の気
体通路21の開口面積を可変にする弁部を構成してい
る。
【0015】(吸気絞り弁部10の構造)吸気絞り弁部
10は、弁ハウジング11と、弁ハウジング11に回転
自在に支承された第1の弁軸12と、この第1の弁軸1
2に固定され、弁ハウジング11内に形成された第1の
気体通路11aを開閉して、この第1の気体通路11a
の開口面積を可変にする弁体13とを含んで構成されて
いる。
【0016】弁ハウジング11は、図1に示す如く、紙
面に対して垂直方向に略円筒状をなしており、内部に吸
気通路11aを形成している。この弁ハウジング11の
左右壁11b1、11b2は、弁軸12を回転自在に支
承している。この弁軸12を支承する一方の壁11b1
には、弁軸12を全開方向に回転するように付勢し、第
1の弁体13を全開位置に当接させる付勢スプリング1
9aが設けられている。他方の壁11b2には、減速装
置30の略扇形の第1の入力ギヤ31が、付勢スプリン
グ19bを介して係合する。この付勢スプリング19b
は、後述の減速装置30(詳しくは、第1の入力ギヤ3
1、出力ギヤ33、および第2の入力ギヤ32の噛合)
を介して係合されるように配置された第2の弁軸22
を、全閉方向に回転するように付勢し、後述の駆動モー
タ40が非作動時には第2の弁体23を全開位置に当接
させる付勢力を有する。これにより、第2の弁体23に
より構成される排気ガス還流制御弁部20は、常閉弁と
することができる。
【0017】なお、第1の弁軸12の端部には、図1に
示すように、後述の回転角度センサ50が備えられてい
る。これにより、後述の制御手段60を用いて駆動モー
タ40による第1の弁軸12の弁軸開度θ(図4参照)
のフィードバック制御が可能である。
【0018】第1の弁軸12は、第1の入力ギヤ31を
介して駆動モータ40の駆動力が伝えられるので、弁ハ
ウジング11の壁11b2に軸受部材17を設けること
で回転自在に支障されることが望ましい。これにより、
第1の弁軸12自体を回転させるときに生じる弁軸トル
クを略零とすることが可能である。
【0019】弁体13は、弁ハウジング11内の第1の
気体通路11aを弁軸12の回転により開閉し、全閉か
ら全開位置まで吸気通路11aの開口面積を可変とする
ことができる周知の弁体形状を有する。
【0020】(排気ガス還流制御弁部20の構造)排気
ガス還流制御弁部20は、吸気絞り弁部10を形成する
弁ハウジング11と、弁ハウジング11に回転自在に支
承された第2の弁軸22と、この第2の弁軸22に固定
され、弁ハウジング11内に形成された第2の気体通路
21を開閉して、この第2の気体通路21の開口面積を
可変にする第2の弁体23とを含んで構成されている。
【0021】第2の気体通路21は、図1に示す如く、
導入通路21aと導出通路21bからなり、矢印B方向
に排気ガスをエンジンの燃焼室(図示せず)へ還流させ
る。
【0022】第2の弁軸22の減速装置30側の端部に
は、ウォームギヤ22wを設け、また、減速装置30の
第2の入力ギヤ32の内周部32aにも、ウォームギヤ
22wに対応するがウォームギヤ32wを形成すること
で、第2の弁軸22は、駆動モータ40の駆動により回
転しつつ、図1の左右方向に進退可能である。したがっ
て、第2の弁軸22に固定される第2の弁体23は、回
転自在で、左右方向に進退可能となる。このため、第2
の弁体23に対向する弁ハウジング11には、図1に示
す弁座14を備えている。したがって、第2の弁体23
は、弁座14に着座することで全閉し、第2の弁軸22
が駆動モータ40により駆動されると、弁座14から離
間することで、第2の気体通路21の開口面積を増加さ
せていく。第2の弁軸22が所定の距離を移動すると、
開口面積が最大となり、以降第2の弁軸22が、繰り返
し回転して左方向に移動しようとも、開口面積は一定と
なる。
【0023】なお、第2の弁軸22は、第2の入力ギヤ
32を介して駆動モータ40の駆動力が伝えられるの
で、弁ハウジング11の壁11b3に軸受部材18を設
けることで回転自在に支障されることが望ましい。
【0024】(減速装置および駆動モータの構造)駆動
モータ40は、駆動軸の端部に出力ギヤ33を備えてお
り、第1の入力ギヤ31、出力ギヤ33、および第2の
入力ギヤ32が噛合自在に回転できるように、第1、第
2の弁軸12、22に対して配置されている。この駆動
モータ40は、第1の弁軸12、および第2の弁軸22
を回転させ、それぞれ第1の弁体13により第1の気体
通路11aの開口面積、第2の弁体23により第2の気
体通路22の開口面積を制御手段60により可変に制御
できればよく、この駆動モータとしては、図1に示すD
Cモータ以外に、ステップモータもしくはトルクモータ
等でもよい。
【0025】減速装置30は、前述の如く、第1の入力
ギヤ31、出力ギヤ33、および第2の入力ギヤ32を
含んで構成されている(図2(a)〜(c)参照)。
【0026】ここで、第1の弁体13により新気な空気
の流量が調量され、第2の弁体23により排気ガスの燃
焼室へ還流される流量が調量されるため、以下の特徴を
有する。
【0027】まず、上述のように、第2の弁体23は、
弁座14に着座することで全閉し、第2の弁軸が駆動モ
ータ40により駆動されることにより弁座14から離間
する。このため、第2の弁軸22が繰り返し回転され左
方向に移動することにより、開口面積が増大するので、
排気ガス還流制御弁部20の第2の弁軸22の弁軸開度
の範囲は、吸気絞り弁部10の第1の弁軸12の弁軸開
度の範囲に比べて大きい。
【0028】このため、第1の弁軸12と減速装置30
の第1の入力ギヤ31は、直接的に係合はせず、減速装
置30は、第2の弁軸22を回転させ、所定の第1の弁
軸12の弁軸開度に相当する第2の弁軸22の弁軸開度
になったとき、第1の弁軸12に係合する構造を有す
る。
【0029】すなわち、図2(a)に示すように、第1
の弁軸12には、径方向に突出する扇形状の係止部材1
2gを設け、また、第1の入力ギヤ31の内周部には、
係止部12gが回動可能な内周壁31hを設け、図2
(a)に示す中間開度φに対応する位置に内部に向かっ
て突出するストッパ31sを設ける。
【0030】これにより、図2(a)の第2の弁軸22
の弁軸開度が全閉位置および第1の弁軸12の弁軸開度
が全開位置の状態から、図2(b)の第2の弁軸の弁軸
開度が第1の弁軸開度の中間開度φに対応する第2の弁
軸開度となり、かつ第1の弁軸開度が全開位置の状態ま
では、第2の弁体23、すなわち排気ガス還流制御弁部
20は、第2の弁軸22の弁軸開度に応じて、排気ガス
の燃焼室へ還流される流量が増加し、調量が可能であ
る。このとき、第1の弁体13は、すなわち吸気絞り弁
部10は、全開位置のままとすることができる。さら
に、駆動モータ40により減速装置30を駆動させる
と、減速装置30の第1の入力ギヤ31と出力ギヤ3
3、および第2の入力ギヤ32と出力ギヤ33のギヤ比
に応じて、第1、第2の弁軸12、22が回転するよう
になる。最終的には、図2(c)の第2の弁軸22の弁
軸開度が全開位置および第1の弁軸12の弁軸開度が全
閉位置の状態となる。
【0031】したがって、従来構成にて排気ガス還流制
御弁部20を吸気絞り装置1の吸気絞り弁部10とは別
個に設けていたものを、吸気絞り弁部10を形成する弁
ハウジング11内に排気ガス還流制御弁部20を設ける
ことで、それぞれの気体通路11a、22の開口面積を
可変にする弁体13、23を駆動する駆動モータ40の
共用化が可能であるので、簡素な構成で安価な吸気絞り
装置が提供でき、また、別個に駆動モータを配置するた
めの空間が不要となり小型化が可能となる。
【0032】次に、上記の減速装置30の特徴を有すれ
ば、第2の気体の流量、すなわち排気ガスの燃焼室へ還
流される流量が最大流量となる途中から又は最大流量と
なった後に、第1の気体の流量、すなわち新気の空気の
吸気流量の最大流量を絞ることが可能である。
【0033】このため、第2の弁軸22の弁軸開度が全
開位置になるときを、上記の第1の弁軸12の中間開度
φに対応する回転角度に合せるように設定するならば、
第1の弁体13により第1の気体通路の開口面積が絞ら
れることで第1の気体の流量が低減し始めるときを第2
の気体の最大流量となったときに合せることが可能であ
る。したがって、第2の気体が最大流量となるまでは、
第1の気体の流量を最大流量に維持できる。言換える
と、排気ガス還流制御弁部20は全閉方向から第2の弁
体23により開口面積を増やことでEGR率を増加させ
ていきつつ、開口面積が最大の全開状態となったとき
と、吸気絞り弁部10を全開状態から全閉方向に絞り始
めるときとを同期させるので、排気ガス還流制御弁部2
0による排気ガスの燃焼室への還流される流量(以下、
排気ガス還流流量と呼ぶ)が最大流量になるまで、吸気
絞り弁部10による吸気流量を最大流量に維持できる。
したがって、要求EGR率が低いエンジン状態では排気
ガス還流制御弁部20を用いてEGR制御し、要求EG
R率が高いエンジン状態に対しては排気ガス還流制御弁
部20を全開にしてしかも吸気絞り弁部10を通過する
吸気流量を絞るようにする大量EGR制御が、一つの駆
動モータ40を用いて制御できる。
【0034】また、第2の弁軸22の弁軸開度が、全閉
位置から全開方向へ回転する途中で、上記の第1の弁軸
12の中間開度φに対応する回転角度に合せ、かつ第2
の弁軸22の弁軸開度が全開位置になるときを、第1の
弁軸12の所定の中間開度位置θNを越えて全開方向に
回転する側の高開度の範囲にあるように設定するなら
ば、排気ガス還流流量が零から最大流量に可変となる第
2の弁軸22の弁軸開度の範囲は、減速装置30を介し
て、第1の弁軸12の弁軸開度の高開度の範囲に限るの
で、吸気流量が最大流量に近い範囲内で、排気ガス還流
流量の増減、つまり最大流量の消滅、飽和が可能であ
る。
【0035】なお、上記の第1の弁軸12の所定の中間
開度位置θNを越えて全開方向に回転する側の高開度の
範囲の吸気流量特性が、図4に示す特徴を有することが
望ましい。すなわち、第1の弁軸12の弁軸開度θと吸
気流量AFの特性は、全閉から全開方向に第1の弁軸1
2を回転させるとき、全閉位置から中間開度位置θNま
では、回転角度の幅ΔθAFに対する吸気流量AFの変
化量ΔAFが大きく、上記の中間開度位置θNから全開
位置までは、回転角度の幅ΔθAFに対する吸気流量A
Fの変化量ΔAFが小さくなっている。これにより、第
1の気体の流量が最大流量から絞られない範囲におい
て、第2の気体の最大流量を消滅、飽和させることが可
能である。したがって、上記の吸気流量特性を有する吸
気絞り弁部10を備えた吸気絞り装置に適用すれば、中
間開度位置θNから全開位置までの第1の弁軸12の弁
軸開度の範囲を広くとれるので、第1、第2の弁軸1
2、22に係合して駆動モータ40の回転を伝える減速
装置30の設計、例えばギヤ比等の設計の自由度が向上
できる。
【0036】なお、本実施形態に用いる制御手段60
は、駆動モータ40の回転角を制御できる電子制御装置
であればよく、図示しないCPU、ROM、およびRA
M等を中心にマイクロコンピュータとして構成されてい
る。この制御手段60は、アクセル開度の信号91、エ
ンジン回転数の信号92等のエンジン状態を表す信号、
および回転角度センサ50からの第1の弁軸12の回転
角を表す信号が入力され、第1の弁軸12の回転角を制
御できるものであることが望ましい。これにより、吸気
流量がフィードバック制御可能となるので、大量EGR
制御によるEGR率の制御精度が向上できる。
【0037】なお、本発明の吸気絞り装置1は、第1の
弁軸12、第1の弁軸22の開閉を力学的な釣り合い関
係で表すと、図3に示す模式図となる。付勢スプリング
19a、19bは、矢印方向Nに付勢する。このため、
吸気絞り弁部10、排気ガス還流制御弁部20は、それ
ぞれ常開弁、常閉弁となる。また、第1の弁軸12と第
1の弁軸22は,減速装置30の構造に起因して係合し
たり、係合がはずれたりする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の吸気絞り装置の構成を表す
部分的断面図である。
【図2】図1中の減速装置において、II−IIからみ
た断面図であって、図2(a)は、第2の弁軸の弁軸開
度が全閉位置および第1の弁軸開度が全開位置の状態、
図2(b)は、第2の弁軸の弁軸開度が中間位置、かつ
第1の弁軸開度が全開位置の状態、図2(c)は、第2
の弁軸の弁軸開度が全開位置および第1の弁軸開度が全
閉位置の状態を表す断面図である。
【図3】図1中の吸気絞り装置の第1、第2の弁体の開
閉を力学的な釣り合いで表す模式図である。
【図4】図1中の第1の弁体の弁軸開度と吸気流量との
関係を表す特性図である。
【符号の説明】
1 吸気絞り装置 10 吸気絞り弁部 11 弁ハウジング 11a 第1の気体通路(吸気通路) 12 第1の弁軸 12g 係止部 13 第1の弁体 14 弁座(第2の弁体が着座、離間する弁座) 19a、19b 付勢スプリング 20 排気ガス還流制御弁部 21 第2の気体通路(排気ガス還流通路) 22 第2の弁軸 23 第2の弁体 30 減速装置 31、32、33 第1の入力ギヤ、出力ギヤ、第2の
入力ギヤ 31h 内周壁 31s ストッパ 40 駆動モータ 50 回転角度センサ 60 制御手段 Δθ 回転角差(回転角の幅) θN 所定の中間開度位置 ΔAF、ΔθAF 吸気流量差、吸気流量差に対応する
回転角差 φ 第1の弁軸の中間位置(第2の弁軸22が第1の弁
軸12に係合する回転角)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G062 AA01 BA06 EA11 ED06 ED10 FA02 FA05 FA23 GA04 GA06 GA21 3G065 AA01 CA23 DA05 DA06 DA15 FA12 GA10 GA41 GA46 HA06 HA12 HA15 HA21 HA22 JA04 JA09 JA11 KA02 KA15 3G092 AA02 AA17 BA01 DC03 DC09 DG08 EB05 EC01 FA22 HA06Z HD07Z HE01Z HF08Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ハウジングと、 該弁ハウジングに形成され、導入される気体が異なる第
    1、第2の気体通路と、 前記弁ハウジング内に回動自在に支承される第1の弁軸
    に固定され、前記第1の気体通路の開口面積を可変にす
    る第1の弁体と、 前記弁ハウジング内に回動自在に支承される第2の弁軸
    に固定され、前記第2の気体通路の開口面積を可変にす
    る第2の弁体とを備え、 前記第1の弁軸と前記第2の弁軸は、減速装置を介して
    係合されるように配置されており、 前記第1、第2の弁体は、該減速装置を駆動する駆動モ
    ータによって、前記第1、第2の気体通路から導入され
    る気体の混合量を調量する吸気絞り装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の弁軸が全開位置から全閉方向
    に回転開始するときと、前記第2の弁軸が全開位置にあ
    るときとが同期していることを特徴とする請求項1に記
    載の吸気絞り装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の弁軸の全閉位置から全開位置
    まで回転しうる弁軸開度の範囲は、前記第1の弁軸の所
    定の中間開度位置を越えて全開方向に回転する側の高開
    度範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の吸気絞
    り装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の気体通路から導入される気体
    は、新気の空気であって、 前記第1の弁軸開度と吸気流量の特性は、全閉から全開
    方向に前記第1の弁軸を回転させるとき、全閉位置から
    前記中間開度位置までは、回転角度に対する前記吸気流
    量の変化量が大きく、前記吸気中間開度位置から全開位
    置までは、回転角度に対する前記流量の変化量が小さく
    なっていくことを特徴とする請求項3に記載の吸気絞り
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の弁体は、前記第2の弁体が全
    閉から全開まで回転しうる前記第2の弁軸の弁軸開度の
    範囲が、前記第1の弁体が全閉から全開まで回転しうる
    前記第1の弁軸の弁軸開度の範囲より大きいものであっ
    て、 前記減速装置は、前記第2の弁軸を回転させて、所定の
    第1の弁軸開度に相当する第2の弁軸開度になったと
    き、前記第1の弁軸に係合する構造を有することを特徴
    とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の吸
    気絞り装置。
  6. 【請求項6】 前記減速装置は、前記駆動モータが非作
    動時に、前記第2の弁体が全閉となる付勢手段が設けら
    れていることを特徴とする請求項1から請求項5のいず
    れか一項に記載の吸気絞り装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005052347A1 (ja) * 2003-11-28 2005-06-09 Hitachi, Ltd. ディーゼルエンジンのegr制御装置およびモータ駆動式スロットル弁装置
JP2011179337A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Denso Corp Egr装置
US8522730B2 (en) 2007-10-15 2013-09-03 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Homogenous charge compression ignition engine and controlling method of the engine
CN104314714A (zh) * 2014-09-30 2015-01-28 四川田奥环保科技有限公司 一种电控egr阀门
CN106823870A (zh) * 2017-01-18 2017-06-13 江苏微浪电子科技有限公司 一种多元气体配比混合装置

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