JP2002185971A - 色むら補正装置及び電子カメラ - Google Patents

色むら補正装置及び電子カメラ

Info

Publication number
JP2002185971A
JP2002185971A JP2000375796A JP2000375796A JP2002185971A JP 2002185971 A JP2002185971 A JP 2002185971A JP 2000375796 A JP2000375796 A JP 2000375796A JP 2000375796 A JP2000375796 A JP 2000375796A JP 2002185971 A JP2002185971 A JP 2002185971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction
correction function
gain
color unevenness
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000375796A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tanemura
隆 種村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2000375796A priority Critical patent/JP2002185971A/ja
Publication of JP2002185971A publication Critical patent/JP2002185971A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の複雑化及び高価格化を招くことなく光
学系の収差や撮像素子の温度分布に起因して生ずる色む
らをほぼ完全に除去することができる色むら補正装置及
び電子カメラを提供する。 【解決手段】 ゲインテーブル28は、レンズ系10の
光学特性に応じて生ずる撮像信号の色むらを補正するゲ
インを関数として、又は撮像素子14の数画素を単位と
して記憶し、オフセットテーブル22は、撮像素子14
の電気特性に応じて生ずる撮像信号の色むらを補正する
オフセットを関数として、又は撮像素子14の数画素を
単位として記憶する。ゲイン算出部30はゲインテーブ
ル28からゲインを読み出して必要となる補正量を算出
し、オフセット算出部24はオフセットテーブル22か
らオフセットを読み出して必要となる補正量を算出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色むら補正装置及
び電子カメラに係り、特に光学系を介した光学像を撮像
素子で光電変換した際に、光学系又は撮像素子の特性に
応じて生ずる色むらを補正する色むら補正装置及び電子
カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像信号を記録する装置としては
例えばビデオカメラが挙げられるが、ビデオカメラはC
CD(Charge Coupled Device)等の撮像素子から出力
されたアナログ画像信号をビデオテープに磁気的に記録
するのが一般的であった。アナログ画像信号を記録する
従来の装置では、撮像素子から出力されるアナログの画
像信号に色むら(シェーディング)が生じている場合に
は、通常以下の2つの方法で色むらを補正している。
【0003】第1の補正方法は、ホワイトバランスを調
整する目的で、画像信号に含まれるR(赤)信号、G
(緑)信号、及びB(青)信号各々に一定のゲインを乗
算する方法である。この方法は、撮像素子のR、G、B
に対する感度特性の間に差がある場合に、撮像素子の
R、G、Bに対する感度調整を行うときに用いられる。
撮像素子のR、G、Bに対する感度特性の間に差がある
場合には、例えば白色の光学像を撮像したときに、緑が
かった白色の画像信号が得られることになる。この方法
は撮像素子に設けられたR信号を撮像する素子群、G信
号を撮像する素子群、及び撮像素子に設けられたB信号
を撮像する素子群を単位として色むらを補正する。
【0004】第2の補正方法は、撮像素子で生ずる暗電
流によるオフセットを補正する目的で、R、G、B信号
毎に暗電流が生じないか又は生じても無視することがで
きる程度の暗電流が生ずる有効エリア以外において生じ
ている暗電流を計測し、この値を各画素から出力される
画素信号から減算してオフセットを補正する。この補正
方法においても、R信号、G信号、及びB信号を撮像す
る素子群毎に色むらが補正される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の装置
では、撮像素子の感度むらは前述したホワイトバランス
の調整等によって補正することができる。しかしなが
ら、レンズ等の光学系に球面収差、非点収差、色収差、
その他の収差が生じていると、光学系を介して撮像素子
の撮像面に結像する光学像は撮像面の位置に応じて強度
が変化する。また、撮像素子で生ずる暗電流によるオフ
セットは撮像素子の温度分布により変化し、しかも温度
分布は撮像素子の撮像面において一定でないため暗電流
は撮像面の位置に応じて変化する。このような、光学系
の収差や撮像素子の温度分布に起因して生ずる色むら
は、前述した方法によっては補正しきれないという問題
がある。
【0006】近年、半導体集積回路の処理能力が向上
し、光学系を介した光学像をCCD等の撮像素子を用い
て撮像し、ディジタル化した画像信号を得る電子カメ
ラ、スキャナ、ディジタルビデオカメラ等の使用頻度が
高くなっている。かかるディジタル化した画像信号を得
る装置においても、光学系の収差や撮像素子の温度分布
に起因して生ずる色むらが生ずる。電子カメラにおい
て、撮像素子の取り付けの傾斜や光学系の周辺光量不足
に基づくシェーディングを補正する技術がある。
【0007】この技術は、撮像素子に設けられる画素群
の水平方向(H方向)と垂直方向(V方向)とをそれぞ
れ所定数の画素を含むようにブロック化し、垂直方向の
中央位置の各ブロックについてのみシェーディング補正
係数を予め算出し記憶している。そして、撮像時には記
憶装置からシェーディング補正係数を読み出し、撮像し
た撮像信号のシェーディングすることにより簡単な構成
でシェーディング補正する。
【0008】ところで、電子カメラが商品化された当時
は、例えば水平方向600画素、垂直方向480画素程
度の画素数であったが、近年は高精細化が要求されてお
り、例えば水平方向1280画素、垂直方向1024画
素程度の画素数を有する電子カメラが実現されつつあ
る。このように総画素数が100万画素を越える電子カ
メラは、プロ用又はハイエンド機器として位置づけられ
るため、光学系の収差や撮像素子の温度分布に起因して
生ずる色むらをほぼ完全に除去することが要求される。
【0009】光学系の収差や撮像素子の温度分布に起因
して生ずる色むらをほぼ完全に除去することは、この技
術では達成することができない。そこで、光学系の収差
及び撮像素子の温度分布を補正するための補正係数(ゲ
イン及びオフセット)を各画素毎に予め記憶しておき、
撮像時に記憶した補正係数を読み出して、撮像信号を補
正すれば、光学系の収差や撮像素子の温度分布に起因し
て生ずる色むらをほぼ完全に除去することができると考
えられる。
【0010】しかしながら、100万画素を越える画素
数を有する撮像素子に対して画素毎にゲイン及びオフセ
ットからなる補正係数を記憶するのは、膨大な記憶容量
が必要となり、装置の複雑化及び高価格化を招くという
問題がある。尚、以上電子カメラを例に挙げて色むらを
補正する際の問題点について説明したが、かかる問題
は、光学系を介した光学像を撮像素子にて撮像するスキ
ャナ又はディジタルビデオカメラ等の装置についても同
様である。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、装置の複雑化及び高価格化を招くことなく光学
系の収差や撮像素子の温度分布に起因して生ずる色むら
をほぼ完全に除去することができる色むら補正装置及び
電子カメラを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以下、この項に示す例で
は、理解の容易化のため、本発明の発明特定事項に実施
形態の図に示す代表的な参照符号を付して説明するが、
本発明の構成又は各発明特定事項は、これら参照符号に
よって拘束されるものに限定されない。上記課題を解決
するために、本発明の第1の観点による色むら補正装置
は、光学系(10)を介した光学像を光電変換して撮像
信号を出力する撮像素子(14)と、前記光学系(1
0)の光学特性に応じて生ずる前記撮像信号の色むらを
補正する第1補正関数を記憶する第1補正関数記憶手段
(28)と、前記第1補正関数記憶手段(28)に記憶
された第1補正関数に基づいて前記撮像信号の色むらを
補正する第1補正手段(30、32)とを具備すること
を特徴としている。この発明によれば、光学系の光学特
性に応じて生ずる撮像信号の色むらを補正する第1補正
関数を予め第1補正関数記憶手段に記憶しておき、第1
補正手段が撮像時に第1補正関数記憶手段から第1補正
関数を読み出して撮像信号の色むらを補正しているの
で、光学系の収差に起因して生ずる色むらを除去するこ
とができる。また、色むらを補正するための関数を記憶
するようにしているので、装置の高価格を招くことはな
い。また、本発明の第2の観点による色むら補正装置
は、第1の観点による色むら補正装置において、前記撮
像素子(10)の電気特性に応じて生ずる前記撮像信号
の色むらを補正する第2補正関数を記憶する第2補正関
数記憶手段(22)と、前記第2補正関数記憶手段(2
2)に記憶された第2補正関数に基づいて前記撮像信号
の色むらを補正する第2補正手段(24、26)とを具
備することを特徴としている。この発明によれば、撮像
素子の電気特性に応じて生ずる撮像信号の色むらを補正
する第2補正関数を予め第2補正関数記憶手段に記憶し
ておき、第2補正手段が撮像時に第2補正関数記憶手段
から第2補正関数を読み出して撮像信号の色むらを補正
しているので、撮像素子の電気特性に起因して生ずる色
むらを除去することができる。ここで、上述した光学系
の収差に起因して生ずる色むらに併せて撮像素子の温度
分布に起因して生ずる色むらを除去することができるの
で、撮像信号の色むらをほぼ完全に除去することができ
る。また、色むらを補正するための関数を記憶するよう
にしているので、装置の高価格を招くことはない。ま
た、本発明の第3の観点による色むら補正装置は、第1
の観点又は第2の観点による色むら補正装置において、
前記第1補正関数が、前記撮像素子(14)の撮像面内
に設定された第1の方向(X軸方向)の位置及び当該第
1の方向(X軸方向)に直交する第2の方向(Y軸方
向)の位置に応じたゲインを規定する関数であり、前記
第1補正手段(30、32)が、前記第1補正関数で規
定されたゲインを前記撮像信号に乗算することを特徴と
している。また、本発明の第4の観点による色むら補正
装置は、第3の観点による色むら補正装置において、前
記第2補正関数は、前記第1の方向(X軸方向)の位置
及び前記第2の方向(Y軸方向)の位置に応じたオフセ
ットを規定する関数であり、前記第2補正手段(24、
26)が、前記第2補正関数で規定されたオフセットを
前記撮像信号に加算することを特徴としている。また、
本発明の第5の観点による色むら補正装置は、第3の観
点又は第4の観点による色むら補正装置において、前記
第1補正関数記憶手段(28)が、前記第1補正関数を
前記第1の方向(X軸方向)の位置及び前記第2の方向
(Y軸方向)の位置に応じて離散度が可変する離散値と
して記憶し、前記離散値を補間して前記第1補正関数で
規定されるゲインの近似値を算出するゲイン算出手段
(30)を具備することを特徴としている。この発明に
よれば、第1補正関数を離散値が変化する離散値として
予め記憶しておき、撮像時に記憶した離散値を補間する
ことにより第1補正関数で規定されるゲインの近似値を
求めて色むらを補正しているため、装置の複雑化及び高
価格化を招くことなく光学系の収差や撮像素子の温度分
布に起因して生ずる色むらをほぼ完全に除去することが
できる。また、本発明の第6の観点による色むら補正装
置は、第5の観点による色むら補正装置において、前記
第2補正関数記憶手段(22)が、前記第2補正関数を
前記第1の方向(X軸方向)の位置及び前記第2の方向
(Y軸方向)の位置に応じて離散度が可変する離散値と
して記憶し、前記離散値を補間して前記第2補正関数で
規定されるオフセットの近似値を算出するオフセット算
出手段(24)を具備することを特徴としている。この
発明によれば、第2補正関数を離散値が変化する離散値
として予め記憶しておき、撮像時に記憶した離散値を補
間することにより第2補正関数で規定されるオフセット
の近似値を求めて色むらを補正しているため、装置の複
雑化及び高価格化を招くことなく光学系の収差や撮像素
子の温度分布に起因して生ずる色むらをほぼ完全に除去
することができる。また、本発明の第7の観点による色
むら補正装置は、第5の観点又は第6の観点による色む
ら補正装置において、前記離散値の離散度が、前記第1
の方向(X軸方向)及び第2の方向(Y軸方向)におけ
る前記撮像信号の色むらの変化量に応じて設定されるこ
とを特徴としている。この発明によれば、前述の離散値
が、撮像信号の色むらの変化量に応じて設定されてお
り、例えば色むらの変化量の大きな部分について離散度
を小さくし、変化量の小さな部分について離散度を大き
くすることで、第1補正関数又は第2補正関数の近似値
をより正確に求めることができるため、装置の複雑化及
び高価格化を招かずに色むらをほぼ完全に除去する上で
好適である。また、本発明の第8の観点による色むら補
正装置は、第1の観点から第7の観点の何れかの色むら
補正装置において、前記撮像素子(14)から出力され
る撮像信号を所定時間積算する積算手段(20)を具備
することを特徴としている。この発明によれば、光学系
を介して撮像素子に結像する光学像の光強度が低い場合
であっても、積算手段が撮像素子から出力される撮像信
号を所定時間積算することにより撮像信号の強度を高め
ている。撮像信号を積算すると、光学系の収差や撮像素
子の温度分布に起因して生ずる色むらも積算されるた
め、顕著に色むらが生ずることとなるが、本発明は光学
系の収差に起因して生ずる色むらを第1補正関数を用い
て補正し、撮像素子の温度分布に起因して生ずる色むら
を第2補正関数を用いて補正しているため、撮像信号を
積算したときでも良好に色むらを補正することができ
る。また、本発明の第9の観点による色むら補正装置
は、第3の観点又は第4の観点による色むら補正装置に
おいて、前記撮像信号が、前記撮像素子(14)の撮像
面に対して直交する第3の方向(Z軸方向)の異なる複
数の位置において撮像して得られた撮像信号であり、前
記第1補正関数が、前記第1の方向(X軸方向)及び第
2の方向(Y軸方向)並びに前記第3の方向(Z軸方
向)の位置に応じたゲインを規定する関数であることを
特徴としている。また、本発明の第10の観点による色
むら補正装置は、第9の観点による色むら補正装置にお
いて、前記第2補正関数が、前記第1の方向(X軸方
向)及び第2の方向(Y軸方向)並びに前記第3の方向
(Z軸方向)の位置に応じたオフセットを規定する関数
であることを特徴としている。これら第9の観点及び第
10の観点による発明によれば、第1の方向、第2の方
向、及び第3の方向からなる三次元の光学像を撮像する
場合であっても、各々の方向において光学系の収差及び
撮像素子の温度分布に起因して生ずる色むらを補正する
ことができる。また、本発明の第11の観点による色む
ら補正装置は、第9の観点又は第10の観点による色む
ら補正装置において、前記第1補正関数記憶手段(2
8)が、前記第1補正関数を前記第1の方向(X軸方
向)の位置及び前記第2の方向(Y軸方向)の位置並び
に前記第3の方向(Z軸方向)の位置に応じて離散度が
可変する離散値として記憶し、前記第1補正関数記憶手
段(28)に記憶された近接する6点以上の離散値を用
いて補間処理を行って、前記第1補正関数で規定される
ゲインの近似値を算出するゲイン算出手段(30)を具
備することを特徴としている。また、本発明の第12の
観点による色むら補正装置は、第11の観点による色む
ら補正装置において、前記第2補正関数記憶手段が、前
記第2補正関数を前記第1の方向(X軸方向)の位置及
び前記第2の方向(Y軸方向)の位置並びに前記第3の
方向(Z軸方向)の位置に応じて離散度が可変する離散
値として記憶し、前記第2補正関数記憶手段に記憶され
た近接する6点以上の離散値を用いて補間処理を行っ
て、前記第2補正関数で規定されるオフセットの近似値
を算出するオフセット算出手段(24)を具備すること
を特徴としている。これら第11の観点及び第12の観
点による発明によれば、三次元の光学像を撮像する場合
には、より多くの画素を扱う必要があり、色むらを補正
する処理も増加するが、第1補正関数又は第2補正関数
を離散値が変化する離散値として予め記憶しておき、撮
像時に記憶した離散値を補間することにより第1補正関
数で規定されるゲインの近似値又は第2補正関数で規定
されるオフセットの近似値を求めて色むらを補正してい
るため、装置の複雑化及び高価格化を招くことなく光学
系の収差や撮像素子の温度分布に起因して生ずる色むら
をほぼ完全に除去することができる。また、本発明の電
子カメラは、第1の観点から第12の観点によるに記載
の色むら補正装置と、前記色むら補正装置で補正された
撮像信号を記憶する記憶手段とを備えることを特徴とし
ている。この発明によれば、装置の複雑化及び高価格化
を招くことなく、光学系の収差や撮像素子の温度分布に
起因して生ずる色むらをほぼ完全に除去することができ
る色むら補正装置を設けているため、光学系の収差や撮
像素子の温度分布に起因して生ずる色むらを補正できる
高精細な電子カメラを安価に提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態による色むら補正装置及び電子カメラについて詳
細に説明する。図1は、本発明の実施形態による電子カ
メラに設けられた本発明の実施形態による色むら補正装
置の構成を示す機能ブロック図である。図1において、
10は光学系としてのレンズ系であり、12はレンズ系
10を介した光学像がCCD(Charge Coupled Devic
e)等の撮像素子14の撮像面に至る光量を調整するた
めの絞りである。
【0014】レンズ系10は、図示しない制御系によっ
て又はユーザの手動によりその光学倍率が可変に構成さ
れ、絞り12は上記制御系又はユーザの手動により透過
光量が可変に構成されている。撮像素子14は、撮像面
に100万画素程度の画素が第1方向としてのX軸方向
(H方向)及び第2方向としてのY軸方向(V方向)に
配列されており、撮像面に結像した光学像を各画素が光
電変換し、撮像信号として出力する。尚、本実施形態で
は、説明の便宜のため撮像素子14にA/D変換器が設
けられ、撮像素子14からディジタル化された撮像信号
が出力されるとする。
【0015】16は、撮像素子14から出力される撮像
信号を一時的に記憶するフレームメモリである。18
は、垂直同期信号、水平同期信号等の同期信号に従って
フレームメモリ16に記憶された撮像信号を所定のタイ
ミングで読み出すCCDデータ入力部である。尚、CC
Dデータ入力部18から後述するオフセット算出部24
及びゲイン算出部30にはタイミング信号が出力され
る。
【0016】20は、積算手段としてのCCDデータ積
算部であり、CCDデータ入力部18から出力される撮
像信号をフレーム(画面)単位で所定時間積算する。前
述したCCDデータ入力部18から出力されるタイミン
グ信号は、CCDデータ入力部18からCCDデータ積
算部20へ出力された撮像信号が、撮像素子14の撮像
面のどの位置に配置された画素から出力された撮像信号
であるかを示す信号である。
【0017】22は、第2補正関数記憶手段としてのオ
フセットテーブルであり、撮像素子14の電気特性に応
じて生ずる撮像信号の色むらを補正する第2補正関数を
記憶する。第2補正関数は、予め撮像素子14の電気特
性(撮像素子14の温度分布に応じて生ずる暗電流)を
求めておき、この電気特性により生ずる色むらを補正す
る関数として求めておく。第2補正関数は、一次関数又
は二次関数その他の関数の形でオフセットテーブル22
に記憶される。
【0018】24は第2補正手段の一部をなすオフセッ
ト算出部であり、オフセットテーブル22に記憶された
第2補正関数に基づいて色むらを補正するためのオフセ
ットを算出する。26は第2補正手段の一部をなすオフ
セット加算部であり、オフセット算出部24で算出され
たオフセットを、CCDデータ積算部20で積算された
撮像信号に加算して撮像素子14の電気特性に応じて生
ずる撮像信号の色むらを補正する。
【0019】28は、第1補正関数記憶手段としてのゲ
インテーブルであり、光学系10の光学特性に応じて生
ずる撮像信号の色むらを補正する第1補正関数を記憶す
る。第1補正関数も第2補正関数と同様に、予めレンズ
系10の光学特性(レンズ系10の収差)を求めてお
き、この光学特性により生ずる色むらを補正する関数と
して求めておく。第1補正関数は、一次関数又は二次関
数その他の関数の形でゲインテーブル28に記憶され
る。
【0020】30は第1補正手段の一部をなすゲイン算
出部であり、ゲインテーブル28に記憶された第1補正
関数に基づいて色むらを補正するためのゲインを算出す
る。32は第1補正手段の一部をなすゲイン乗算部であ
り、ゲイン算出部30で算出されたゲインを、オフセッ
ト加算部26から出力される撮像信号に乗算して光学系
10の光学特性に応じて生ずる撮像信号の色むらを補正
する。34は、ゲイン乗算部32から出力される色むら
が補正された撮像信号を出力するCCDデータ出力部で
ある。CCDデータ出力部34から出力された撮像信号
は、本実施形態の電子カメラが備える記憶手段としての
メモリに記憶される。
【0021】次に、上記構成における本発明の実施形態
による色むら補正装置が色むらを補正する際の動作につ
いて詳細に説明する。いま、撮像面内に設定されたXY
平面内において光強度が一定の白色光がレンズ系10及
び絞り12を介して撮像素子14の撮像面に結像したと
する。図2は、レンズ系10が有する収差により生ずる
色むらを説明するための図である。図2(a)におい
て、Pは撮像素子14の撮像面を示している。レンズ系
10に収差が生じていると、撮像面Pの中央部CP1に
結像する光学像の光強度が高くなり、撮像面Pの周辺部
CP2に結像する光学像の光強度は低くなる。図2
(b)は、図1中の線L1に沿った光学像の光強度分布
を示す図である。
【0022】撮像素子14の撮像面において強度分布を
有する撮像信号が、フレームメモリ16及びCCDデー
タ入力部18から出力され、CCDデータ積算部20に
おいて積算されると、図2(c)に示したように、中央
部CP1において得られた撮像信号の信号強度と周辺部
CP2において得られた撮像信号の信号強度との差は大
となる。
【0023】そこで、まず、本実施形態では、オフセッ
ト算出部24がオフセットテーブル22から第2補正関
数を読み出し、CCDデータ入力部18から出力される
タイミング信号に基づいて、CCDデータ積算部20か
ら出力される撮像信号が撮像面P内のどの画素から出力
された撮像信号であるかをX軸方向及びY軸方向の位置
を特定することにより求め、その位置に応じた補正値を
演算により算出する。そして、オフセット加算部26が
オフセット算出部24から出力される補正値を、CCD
データ積算部20から出力される撮像信号に加算して撮
像素子14の電気特性に起因して生ずる色むらを補正す
る。
【0024】次に、ゲイン算出部30がゲインテーブル
28から第1補正関数を読み出し、CCDデータ入力部
18から出力されるタイミング信号に基づいて、オフセ
ット加算部26から出力される撮像信号が撮像面P内の
どの画素から出力された撮像信号であるかをX軸方向及
びY軸方向の位置を特定することにより求め、その位置
に応じた補正値を演算により算出する。そして、ゲイン
乗算部32がゲイン算出部30から出力される補正値
を、オフセット加算部26から出力される撮像信号に乗
算してレンズ系10の光学特性に起因して生ずる色むら
を補正する。以上の処理を経て色むらが補正された撮像
信号がCCDデータ出力部34から出力される。
【0025】以上説明した実施形態では、撮像素子14
の電気特性及び光学系10の光学特性に起因して生ずる
色むらを補正するために、関数の形で第1補正関数をゲ
インテーブル28に、第2補正関数をオフセットテーブ
ル22にそれぞれ記憶していた。そしてゲイン算出部3
0及びオフセット算出部24がCCDデータ入力部18
から出力されるタイミング信号に基づいて撮像面内にお
けるX軸方向及びY軸方向の位置を特定し、補正値を演
算により算出していた。次に、第1補正関数及び第2関
数を関数としてゲインテーブル28及びオフセットテー
ブル22それぞれに記憶するのではなく、補正値として
のゲインをゲインテーブル28及びオフセットテーブル
22それぞれに記憶する実施形態について説明する。
【0026】撮像素子14が備える画素全てに対して撮
像素子14の電気特性に起因して生ずる色むらを補正す
る補正値及びレンズ系10の光学特性に起因して生ずる
色むらを補正する補正値を記憶するためには膨大な記憶
容量を必要とするので、装置の高価格化を招く。そこ
で、以下に説明する実施形態では、レンズ系10の光学
特性に起因して生ずる色むらを補正するための補正値
を、X軸方向及びY軸方向の位置に応じて離散度が可変
する離散値でゲインテーブル28に記憶している。ま
た、撮像素子14の電気特性に起因して生ずる色むらを
補正するための補正値を、X軸方向及びY軸方向の位置
に応じて離散度が可変する離散値として記憶している。
【0027】以下の説明では、ゲインテーブル28に記
憶する補正値について説明するが、オフセットテーブル
22に記憶する補正値についても同様である。ゲインテ
ーブル28に補正値としてのゲインを記憶させるため
に、まず、撮像面を複数のブロックに区分する。図3
は、撮像素子14の撮像面を複数のブロックに区分した
様子を示す図である。そして、各ブロックを代表値をゲ
インテーブル28に記憶する。
【0028】ここで、図3に示した通り、本実施形態
は、各ブロックの大きさを、X軸方向及びY軸方向の位
置に応じて異ならせている点を特徴としている。これ
は、例えば色むらの変化量の大きな部分について離散度
を小さくし、変化量の小さな部分について離散度を大き
くすることで、第1補正関数又は第2補正関数の近似値
をより正確に求めるようにするためである。
【0029】例えば、符号B11を付した領域及び符号
B21を付した領域は、撮像面P1の中央部に該当し、
色むらの変化量が余り大ではないためブロックの大きさ
が大きく(例えば、X軸方向に64画素を含む大きさ)
設定され、符号B13を付した領域及び符号B23を付
した領域は、撮像面P1の周辺部に該当し、色むらの変
化量が大であるためブロックの大きさが小さく(例え
ば、X軸方向に16画素を含む大きさ)設定される。
【0030】撮像時において、ゲインが記憶された画素
から出力される撮像信号を補正する際には、ゲインテー
ブル28に記憶されているゲインをそのままゲイン乗算
部32にて乗算すればよい。ゲインが記憶されていない
画素から出力される画像信号を補正するには、まず、ゲ
イン算出部30が、ゲインを求める画素に隣接する画素
であって、ゲインテーブル28に補正値が記憶されてい
る少なくとも2つの画素のゲインを用いて線形補間等の
補間処理を行うことにより第1補正関数で規定されるゲ
インの近似値を算出する。
【0031】図4は、ゲインの近似値を算出する様子を
示す図である。図4において、位置X1に位置する画素
及び位置X4に位置する画素にはゲインテーブル28に
予めゲインが記憶されているとし、位置X2に位置する
画素及び位置X3に位置する画素にはゲインが記憶され
ていないとする。まず、ゲイン算出部30は、CCDデ
ータ入力部18から出力されるタイミング信号に基づい
て、オフセット加算部26から出力される撮像信号が、
例えば位置X2に位置する画素から出力されたものであ
ること求める。
【0032】次に、ゲインテーブル28にはX2に位置
する画素に対してゲインが記憶されていないため、近接
する画素、例えば位置X1に位置する画素に対して記憶
されているゲイン(値A1)及び位置X4に位置する画
素に対して記憶されているゲイン(値A2)を読み出
す。そして、読み出したゲイン及び位置X2と位置X
1,X4との相対関係に基づいて補間処理を行い、位置
X2に位置する画素のゲインを算出する。ここで算出さ
れたゲインは、第1補正関数で規定されるゲインの近似
値である。同様にして、位置X3に位置する画素に対し
てもゲインを求める。そして、ゲイン算出部30で算出
されたゲインを、オフセット加算部26から出力される
撮像信号に乗算することにより色むらを補正することが
できる。
【0033】以上、理解の容易のために一次元(X軸方
向)のゲインを補間する処理について説明したが、次に
X軸方向及びY軸方向を考慮してゲインを補間する処理
について説明する。図5は、X軸方向及びY軸方向を考
慮してゲインを補間する処理を説明する図である。図5
において、ゲインがG1〜G4である4点(X11,Y
11)、(X12,Y11)、(X12,Y12)、
(X11,Y12)の間に位置する点のゲインを補間に
よって求めるとは、その点におけるゲインが図中斜線を
付した平面上にあるようにすることである。
【0034】いま、平面の一般式を以下の(1)式で表
す。 pX+qY+rG=s …(1) ここで、p、q、r、sは定数である。この(1)式に
上記4点の値を代入すると、定数p、q、r、sの値が
求まるので、図5中斜線を付した平面が特定される。よ
って、任意のXの値、Yの値を特定された平面を示す式
に代入することで、任意の点のゲインを求めることがで
きる。尚、以上の説明では、説明の簡単化のために、
R、G、Bを区別することなく、単に各点のゲインを求
める場合について説明したが、以上の処理をR、G、B
毎に行ってR、G、B毎のゲインを求めても良い。
【0035】以上、ゲインテーブル28に離散的に記憶
された補正値から補間処理を行ってゲインを求める処理
を例に挙げて説明したが、オフセットテーブル22に記
憶する補正値についても同様に補間処理を行ってオフセ
ットを求めることができる。このように、離散的にゲイ
ン及びオフセットを記憶することで、記憶容量の低減を
図ることができ、もって装置の高価格化を抑えることが
できる。また、補間処理を行ってゲイン及びオフセット
を求めることによって、色むらを良好に除去することが
できる。
【0036】以上、撮像素子14で撮像された二次元の
撮像信号の色むらを補正する処理について説明したが、
本発明は三次元の撮像信号を撮像する撮像素子を備え、
レンズ系10の光学特性及び撮像素子14の電気特性に
起因して生ずる色むらを補正することもできる。三次元
の撮像素子を得るためには、三次元の撮像信号を撮像素
子を備える他に、レンズ系10の焦点位置を可変させた
複数箇所で二次元画像を複数得て、これらを合成するこ
とによっても得られる。
【0037】以下、三次元の撮像信号で生ずる色むらを
補正する処理について説明する。三次元の撮像信号で生
ずる色むらを補正するために、Z軸方向の色むらの変化
量に応じてその離散度が規定されるゲインがゲインテー
ブル28に記憶されている。尚、三次元の撮像信号で生
ずる色むらを補正する場合も、R、G、B毎に色むらを
補正する処理を行ってR、G、B毎のゲインを求めるこ
とが好ましいが、以下の説明では説明の簡単化のため
に、R、G、Bのゲインを共通のゲインGで代表して説
明する。また、以下の説明では、ゲインを求める処理に
ついて説明するが、オフセットを求める処理も同様の処
理が行われる。
【0038】図6は、三次元の撮像信号で生ずる色むら
を補正する処理を説明するための図である。いま、レン
ズ系10の焦点位置を可変させることにより、Z=0の
位置及びZ=Z1の位置で二次元の撮像信号が得られて
いるとする。Z=0の位置において、4点(X11,Y
11)、(X12,Y11)、(X12,Y12)、
(X11,Y12)のゲインがゲインテーブル28に記
憶されており、各々のゲインがG1〜G4であるとす
る。このときは、図5を用いた方法によりゲインがG1
〜G4である4点を通る平面が求められる。
【0039】また、Z=Z1の位置であるときに、4点
(X11,Y11)、(X12,Y11)、(X12,
Y12)、(X11,Y12)のゲインがゲインテーブ
ル28に記憶されており、各々のゲインがG11〜G1
4であるとする。このときも、図5を用いた方法により
ゲインがG11〜G14である4点を通る平面が求めら
れる。いま、撮像信号が得られていない位置Z=Z2
(0<Z2<Z1)におけるゲインを算出する場合には
Z=0のときに得られる平面とZ=Z1のときに得られ
る平面との間において線形補間を行う。
【0040】図7は、三次元画像の色むら補正を行う際
に、平面間の補間処理を説明するための図である。図7
において、点(X11,Y11,0)のゲインはゲイン
テーブル28に記憶されており、点(X11,Y11,
Z1)のゲインもゲインテーブル28に記憶されてい
る。いま、点(X11,Y11,Z2)のゲインを算出
する場合には、点(X11,Y11,0)と点(X1
1,Y11,Z1)とのゲインの差を求め、Z軸方向の
単位長さあたりのゲインの変化分を求め、Z2の位置に
応じたゲインを得る。
【0041】以上の処理を行うことによって、三次元画
像の場合においても、光学系10の光学特性又は撮像素
子14の電気特性に起因して生ずる色むらをほぼ完全に
除去することができる。しかも、この場合において、装
置の複雑化及び高価格化を招くことなく色むらを除去す
ることができる。尚、三次元画像の色むらを補正する場
合には少なくとも6点のゲインがあれば、任意の点にお
けるゲインを得ることができる。尚、本実施形態におい
ては、色むらの補正量を信号強度の10%程度に抑える
ことが好ましい。
【0042】以上、本発明の実施形態による色むら補正
装置及び電子カメラについて説明したが、本発明は上記
実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由
に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、撮像
素子14としてCCDを用いていたが、CMOS型の画
像センサや人工網膜センサを用いても良い。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、光学系の光学特性に応じて生ずる撮像信号の色むら
を補正する第1補正関数を予め第1補正関数記憶手段に
記憶しておき、第1補正手段が撮像時に第1補正関数記
憶手段から第1補正関数を読み出して撮像信号の色むら
を補正しているので、光学系の収差に起因して生ずる色
むらを除去することができるという効果がある。また、
色むらを補正するための関数を記憶するようにしている
ので、装置の高価格を招くことはないという効果も得ら
れる。また、本発明によれば、撮像素子の電気特性に応
じて生ずる撮像信号の色むらを補正する第2補正関数を
予め第2補正関数記憶手段に記憶しておき、第2補正手
段が撮像時に第2補正関数記憶手段から第2補正関数を
読み出して撮像信号の色むらを補正しているので、撮像
素子の電気特性に起因して生ずる色むらを除去すること
ができる。ここで、上述した光学系の収差に起因して生
ずる色むらに併せて撮像素子の温度分布に起因して生ず
る色むらを除去することができるので、撮像信号の色む
らをほぼ完全に除去することができるという効果があ
る。また、色むらを補正するための関数を記憶するよう
にしているので、装置の高価格を招くことはないという
効果も得られる。また、本発明によれば、第1補正関数
を離散値が変化する離散値として予め記憶しておき、撮
像時に記憶した離散値を補間することにより第1補正関
数で規定されるゲインの近似値を求めて色むらを補正し
ているため、装置の複雑化及び高価格化を招くことなく
光学系の収差や撮像素子の温度分布に起因して生ずる色
むらをほぼ完全に除去することができるという効果があ
る。また、本発明によれば、第2補正関数を離散値が変
化する離散値として予め記憶しておき、撮像時に記憶し
た離散値を補間することにより第2補正関数で規定され
るオフセットの近似値を求めて色むらを補正しているた
め、装置の複雑化及び高価格化を招くことなく光学系の
収差や撮像素子の温度分布に起因して生ずる色むらをほ
ぼ完全に除去することができるという効果がある。ま
た、本発明によれば、前述の離散値が、撮像信号の色む
らの変化量に応じて設定されており、例えば色むらの変
化量の大きな部分について離散度を小さくし、変化量の
小さな部分について離散度を大きくすることで、第1補
正関数又は第2補正関数の近似値をより正確に求めるこ
とができるため、装置の複雑化及び高価格化を招かずに
色むらをほぼ完全に除去する上で好適であるという効果
がある。また、本発明によれば、光学系を介して撮像素
子に結像する光学像の光強度が低い場合であっても、積
算手段が撮像素子から出力される撮像信号を所定時間積
算することにより撮像信号の強度を高めている。撮像信
号を積算すると、光学系の収差や撮像素子の温度分布に
起因して生ずる色むらも積算されるため、顕著に色むら
が生ずることとなるが、本発明は光学系の収差に起因し
て生ずる色むらを第1補正関数を用いて補正し、撮像素
子の温度分布に起因して生ずる色むらを第2補正関数を
用いて補正しているため、撮像信号を積算したときでも
良好に色むらを補正することができるという効果があ
る。また、本発明によれば、第1の方向、第2の方向、
及び第3の方向からなる三次元の光学像を撮像する場合
であっても、各々の方向において光学系の収差及び撮像
素子の温度分布に起因して生ずる色むらを補正すること
ができるという効果がある。また、本発明によれば、三
次元の光学像を撮像する場合には、より多くの画素を扱
う必要があり、色むらを補正する処理量も増加するが、
第1補正関数又は第2補正関数を離散値が変化する離散
値として予め記憶しておき、撮像時に記憶した離散値を
補間することにより第1補正関数で規定されるゲインの
近似値又は第2補正関数で規定されるオフセットの近似
値を求めて色むらを補正しているため、装置の複雑化及
び高価格化を招くことなく光学系の収差や撮像素子の温
度分布に起因して生ずる色むらをほぼ完全に除去するこ
とができるという効果がある。また、本発明によれば、
装置の複雑化及び高価格化を招くことなく、光学系の収
差や撮像素子の温度分布に起因して生ずる色むらをほぼ
完全に除去することができる色むら補正装置を設けてい
るため、光学系の収差や撮像素子の温度分布に起因して
生ずる色むらを補正できる高精細な電子カメラを安価に
提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による電子カメラに設けら
れた本発明の実施形態による色むら補正装置の構成を示
す機能ブロック図である。
【図2】 レンズ系10が有する収差により生ずる色む
らを説明するための図である。
【図3】 撮像素子14の撮像面を複数のブロックに区
分する様子を示す図である。
【図4】 ゲインの近似値を算出する様子を示す図であ
る。
【図5】 X軸方向及びY軸方向を考慮してゲインを補
間する処理を説明する図である。
【図6】 三次元の撮像信号で生ずる色むらを補正する
処理を説明するための図である。
【図7】 三次元画像の色むら補正を行う際に、平面間
の補間処理を説明するための図である。
【符号の説明】
10 レンズ系(光学系) 14 撮像素子 20 CCDデータ積算部(積算手段) 22 オフセットテーブル(第2補正関数記憶手段) 24 オフセット算出部(オフセット算出手段、第2
補正手段) 26 オフセット加算部(第2補正手段) 28 ゲインテーブル(第1補正関数記憶手段) 30 ゲイン算出部(ゲイン算出手段、第1補正手
段) 32 ゲイン乗算部(第1補正手段)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系を介した光学像を光電変換して撮
    像信号を出力する撮像素子と、 前記光学系の光学特性に応じて生ずる前記撮像信号の色
    むらを補正する第1補正関数を記憶する第1補正関数記
    憶手段と、 前記第1補正関数記憶手段に記憶された第1補正関数に
    基づいて前記撮像信号の色むらを補正する第1補正手段
    とを具備することを特徴とする色むら補正装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像素子の電気特性に応じて生ずる
    前記撮像信号の色むらを補正する第2補正関数を記憶す
    る第2補正関数記憶手段と、 前記第2補正関数記憶手段に記憶された第2補正関数に
    基づいて前記撮像信号の色むらを補正する第2補正手段
    とを具備することを特徴とする請求項1記載の色むら補
    正装置。
  3. 【請求項3】 前記第1補正関数は、前記撮像素子の撮
    像面内に設定された第1の方向の位置及び当該第1の方
    向に直交する第2の方向の位置に応じたゲインを規定す
    る関数であり、 前記第1補正手段は、前記第1補正関数で規定されたゲ
    インを前記撮像信号に乗算することを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の色むら補正装置。
  4. 【請求項4】 前記第2補正関数は、前記第1の方向の
    位置及び前記第2の方向の位置に応じたオフセットを規
    定する関数であり、 前記第2補正手段は、前記第2補正関数で規定されたオ
    フセットを前記撮像信号に加算することを特徴とする請
    求項3記載の色むら補正装置。
  5. 【請求項5】 前記第1補正関数記憶手段は、前記第1
    補正関数を前記第1の方向の位置及び前記第2の方向の
    位置に応じて離散度が可変する離散値として記憶し、 前記離散値を補間して前記第1補正関数で規定されるゲ
    インの近似値を算出するゲイン算出手段を具備すること
    を特徴とする請求項3又は請求項4記載の色むら補正装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第2補正関数記憶手段は、前記第2
    補正関数を前記第1の方向の位置及び前記第2の方向の
    位置に応じて離散度が可変する離散値として記憶し、 前記離散値を補間して前記第2補正関数で規定されるオ
    フセットの近似値を算出するオフセット算出手段を具備
    することを特徴とする請求項5記載の色むら補正装置。
  7. 【請求項7】 前記離散値の離散度は、前記第1の方向
    及び第2の方向における前記撮像信号の色むらの変化量
    に応じて設定されることを特徴とする請求項5又は請求
    項6記載の色むら補正装置。
  8. 【請求項8】 前記撮像素子から出力される撮像信号を
    所定時間積算する積算手段を具備することを特徴とする
    請求項1から請求項7の何れか一項に記載の色むら補正
    装置。
  9. 【請求項9】 前記撮像信号は、前記撮像素子の撮像面
    に対して直交する第3の方向の異なる複数の位置におい
    て撮像して得られた撮像信号であり、 前記第1補正関数は、前記第1の方向及び第2の方向並
    びに前記第3の方向の位置に応じたゲインを規定する関
    数であることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の
    色むら補正装置。
  10. 【請求項10】 前記第2補正関数は、前記第1の方向
    及び第2の方向並びに前記第3の方向の位置に応じたオ
    フセットを規定する関数であることを特徴とする請求項
    9記載の色むら補正装置。
  11. 【請求項11】 前記第1補正関数記憶手段は、前記第
    1補正関数を前記第1の方向の位置及び前記第2の方向
    の位置並びに前記第3の方向の位置に応じて離散度が可
    変する離散値として記憶し、 前記第1補正関数記憶手段に記憶された近接する6点以
    上の離散値を用いて補間処理を行って、前記第1補正関
    数で規定されるゲインの近似値を算出するゲイン算出手
    段を具備することを特徴とする請求項9又は請求項10
    記載の色むら補正装置。
  12. 【請求項12】 前記第2補正関数記憶手段は、前記第
    2補正関数を前記第1の方向の位置及び前記第2の方向
    の位置並びに前記第3の方向の位置に応じて離散度が可
    変する離散値として記憶し、 前記第2補正関数記憶手段に記憶された近接する6点以
    上の離散値を用いて補間処理を行って、前記第2補正関
    数で規定されるオフセットの近似値を算出するオフセッ
    ト算出手段を具備することを特徴とする請求項11記載
    の色むら補正装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から請求項12の何れか一項
    に記載の色むら補正装置と、 前記色むら補正装置で補正された撮像信号を記憶する記
    憶手段とを備えることを特徴とする電子カメラ。
JP2000375796A 2000-12-11 2000-12-11 色むら補正装置及び電子カメラ Withdrawn JP2002185971A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000375796A JP2002185971A (ja) 2000-12-11 2000-12-11 色むら補正装置及び電子カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000375796A JP2002185971A (ja) 2000-12-11 2000-12-11 色むら補正装置及び電子カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002185971A true JP2002185971A (ja) 2002-06-28

Family

ID=18844756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000375796A Withdrawn JP2002185971A (ja) 2000-12-11 2000-12-11 色むら補正装置及び電子カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002185971A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006061923A1 (ja) * 2004-12-08 2006-06-15 Sharp Kabushiki Kaisha 多分割読出ccdの補正近似直線群情報生成方法及び多分割読出ccdの補正処理装置製造方法
WO2006064587A1 (ja) * 2004-12-15 2006-06-22 Sharp Kabushiki Kaisha 多分割読出ccd補正処理装置および方法
JP2007081611A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Seiko Epson Corp 表示画面補正パラメータ設定方法
JP2009071400A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Sony Corp モニタリングシステム
US8310571B2 (en) 2006-02-03 2012-11-13 Nikon Corporation Color shading correction device, color shading correction method, and color shading correction program
JP2018029225A (ja) * 2016-08-15 2018-02-22 リコーイメージング株式会社 画像処理装置および撮像装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006061923A1 (ja) * 2004-12-08 2006-06-15 Sharp Kabushiki Kaisha 多分割読出ccdの補正近似直線群情報生成方法及び多分割読出ccdの補正処理装置製造方法
KR100853083B1 (ko) * 2004-12-08 2008-08-19 샤프 가부시키가이샤 다분할 읽어내기 ccd의 보정 근사 직선군 정보 생성 방법 및 생성 장치, 다분할 읽어내기 ccd의 보정 처리 장치 제조 방법 및 제조 장치
US7916188B2 (en) 2004-12-08 2011-03-29 Sharp Kabushiki Kaisha Correction approximating straight line group information generating method of multi-divided reading CCD, and correction processing device manufacturing method of multi-divided reading CCD
WO2006064587A1 (ja) * 2004-12-15 2006-06-22 Sharp Kabushiki Kaisha 多分割読出ccd補正処理装置および方法
KR100845673B1 (ko) * 2004-12-15 2008-07-11 샤프 가부시키가이샤 다분할 읽어내기 ccd 보정 처리 장치 및 방법
JP2007081611A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Seiko Epson Corp 表示画面補正パラメータ設定方法
US8310571B2 (en) 2006-02-03 2012-11-13 Nikon Corporation Color shading correction device, color shading correction method, and color shading correction program
JP2009071400A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Sony Corp モニタリングシステム
JP2018029225A (ja) * 2016-08-15 2018-02-22 リコーイメージング株式会社 画像処理装置および撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101044307B1 (ko) 화상처리장치 및 방법
US9516285B2 (en) Image processing device, image processing method, and image processing program
US7529424B2 (en) Correction of optical distortion by image processing
JP3762725B2 (ja) 撮像システムおよび画像処理プログラム
US7050098B2 (en) Signal processing apparatus and method, and image sensing apparatus having a plurality of image sensing regions per image frame
US7719597B2 (en) Distortion correction device and image sensing device provided therewith
US7548262B2 (en) Method, apparatus, imaging module and program for improving image quality in a digital imaging device
KR100938167B1 (ko) 주변 광량 보정 장치, 주변 광량 보정 방법, 전자 정보기기, 제어 프로그램, 및 가독 기록 매체
JP4704913B2 (ja) 画像補正方法および撮像装置
JP2008167361A (ja) カメラモジュール及びこれを備えた電子機器並びにカメラモジュールの製造方法及びこれを用いた電子機器の製造方法
US8155472B2 (en) Image processing apparatus, camera, image processing program product and image processing method
US20080278613A1 (en) Methods, apparatuses and systems providing pixel value adjustment for images produced with varying focal length lenses
US7728881B2 (en) Color signal correcting method, apparatus, and program
JP4295149B2 (ja) 色シェーディング補正方法および固体撮像装置
US8576307B2 (en) Imaging device having a characteristic converting section
JP2005057655A (ja) 撮像装置
JP2002185971A (ja) 色むら補正装置及び電子カメラ
JP5173664B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4272566B2 (ja) 広ダイナミックレンジ固体撮像素子の色シェーディング補正方法および固体撮像装置
JP4503106B2 (ja) 情報処理装置および方法、情報処理システム、並びに記録媒体
JP4333478B2 (ja) 撮像装置および画像処理プログラム
JP2009105621A (ja) プログラム、画像処理装置およびカメラ
JP4321317B2 (ja) 電子カメラ、カメラシステムおよび電子カメラの黒点補正方法
JPH11275452A (ja) ディジタルカメラのシェーディング補正装置
JP2004221657A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304