JP2002182932A

JP2002182932A - ジョブキュー多重度制御装置

Info

Publication number: JP2002182932A
Application number: JP2000381671A
Authority: JP
Inventors: Shigeo Yuyama; 茂男柚山
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 2000-12-11
Filing date: 2000-12-11
Publication date: 2002-06-28

Abstract

(57)【要約】【課題】システム運用により、スケジュールジョブ、デ
ータベースの内容が変化し、各ジョブの実行時間が変化
した場合でも、効率的な多重度でジョブ実行を行えるジ
ョブキュー多重度制御装置を提供する。【解決手段】ジョブキューを用いてジョブ多重実行を行
うシステムにおいて、スケジューリングされている各ジ
ョブが使用するジョブキュー情報、各ジョブのデータ処
理内容、各業務テーブルの名称、レコード件数、各業務
テーブルに対して作成されているインデックス情報を管
理するジョブ情報データベースを作成し、ジョブ情報デ
ータベースのテーブルの値から各ジョブがデータ処理に
要する予想時間を計算し、その予想時間に応じて各ジョ
ブキューの多重度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ジョブの実行を制
御する装置に関し、特に、情報処理システムにおいて、
スケジューリングされたジョブの同時実行数の制御に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年の情報処理システムでは、無人で業
務ジョブを処理するために、時刻予約によるジョブの自
動起動、先行ジョブの終了による後続ジョブの自動起動
などのジョブスケジューリングが行われており、これら
のスケジューリングジョブの実行をジョブキューによっ
て制御する方式が用いられている。従来のジョブ実行時
間の予測方式としては、特開平1−21549号公報に記載さ
れているように、マシン情報、ジョブ実行条件などより
ジョブの実行時間を予測するものがある。これまでは、
このような方式で予測されたジョブの実行時間からシス
テム構築時に各ジョブキューの多重度を決定し、その後
は一定のジョブキューの多重度でシステム運用を開始す
る、またはシステム運用中に、ジョブ実行時間の統計情
報、ジョブキュー状態の統計情報などから適切なジョブ
キューの多重度を再設定するという作業を行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のジョブ制御方式
として、システム構築時にマシン情報、ジョブ実行条件
より各ジョブの実行時間を予測して各ジョブキューの実
行多重度を決定すると、その後のシステム運用により業
務データ容量が変化し、各ジョブの実行時間がシステム
構築時の予想と大きく異なった場合に、各ジョブキュー
に割り当てている多重度が非効率的なものとなり、シス
テムにスケジューリングされているジョブの処理時間が
増大するという問題が発生した。

【０００４】また、システム運用中に、スケジューリン
グ、またはスケジューリングされているジョブの内容が
変更された場合には、システム構築時と同様の方法で再
度ジョブキューの多重度を決定し、人手で再設定しなけ
ればならないという問題も発生した。

【０００５】本発明の目的は、システム運用による業務
データ容量の変化に伴うジョブの実行時間の変化を自動
的に計算し、その結果をジョブキューの多重度に反映す
ることで、常に効率的なジョブキューの多重度でシステ
ム運用を行うこと、システム運用中にスケジューリン
グ、またはスケジューリングされているジョブの内容が
変更された場合に、自動的にジョブキューの多重度を再
設定することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のジョブキュー多
重度制御装置は、ジョブキューを用いてジョブの多重実
行を行い、各ジョブがデータ処理に要する予想時間を計
算してその値に応じてジョブキュー多重度制御を行う。
データ処理に要する時間は、ジョブ実行時間の大部分を
占めることが多いため、データ処理に要する実行時間を
用いてジョブキューの多重度を制御することで、効率的
なジョブ実行が可能となる。

【０００７】本発明のジョブキュー多重度制御装置は、
その内部にジョブ関連情報格納装置、ジョブ情報データ
ベース作成装置、データ処理時間計算機構、ジョブキュ
ー実行多重度制御機構を持つ。ジョブ関連情報格納装置
は、ジョブネット構成ファイル、業務ジョブプログラム
群、業務データベースを管理する。ジョブ情報データベ
ース作成装置は、ジョブ関連情報格納装置からスケジュ
ーリングされている各ジョブが使用するジョブキュー情
報、各ジョブのデータ処理内容（データの参照、更新、
削除、新規登録、検索条件）、各業務テーブルの名称、
レコード件数、各業務テーブルに対して作成されている
インデックス情報を抽出し、ジョブ情報テーブル、テー
ブル情報テーブル、インデックス情報テーブルを作成
し、ジョブ情報データベースとして管理する。データ処
理時間計算機構は、ジョブ情報データベース作成装置よ
り作成されたジョブ情報データベースに含まれる各テー
ブルの値から各ジョブのデータ処理時間を計算する。ジ
ョブキュー実行多重度制御機構は、データ処理時間計算
機構により計算された各ジョブのデータ処理時間より、
ジョブキュー毎のデータ処理時間の総和を計算し、その
値の大きいジョブキューは多重度を大きく、小さいジョ
ブキューは多重度を小さくするというジョブキュー多重
度制御を行う。

【０００８】また、ジョブ関連情報格納装置とジョブ情
報データベース作成装置の動作を連携し、スケジューリ
ング、スケジューリングされているジョブ、業務データ
ベースの内容変更時には、自動的にジョブ情報データベ
ースの内容を更新し、更新されたジョブ情報データベー
スの内容でジョブキュー多重度を再設定することによ
り、システム運用によって各ジョブキューにおけるデー
タ処理に要する時間が変化した場合でも、効率的なジョ
ブキュー多重度を実現する。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面により、詳細に説明する。

【００１０】図１、図２、図３は、ジョブキュー多重度
制御装置の構成を示すブロック図である。

【００１１】図４は、本発明のジョブキュー多重度制御
装置の処理フローである。

【００１２】図５は、ジョブ情報データベース作成装置
２０におけるジョブ情報テーブル作成機構の処理フロー
である。

【００１３】図６は、ジョブ情報データベース作成装置
２０におけるテーブル情報テーブル作成機構の処理フロ
ーである。

【００１４】図７は、ジョブ情報データベース作成装置
２０におけるインデックス情報テーブル作成機構の処理
フローである。

【００１５】表１は、容量1000byteのテーブルに対する
処理内容・インデックス種別データ処理時間実測値の例
である。

【００１６】

【表１】

【００１７】図１に記載のジョブ関連情報格納装置８０
に、図２に示すようにジョブネット構成ファイル１１
０、業務ジョブプログラム群１２０、業務データベース
１３０を格納する(ステップ２００)。

【００１８】図１に記載のジョブ情報データベース作成
装置２０は、図２に示すジョブ関連情報格納装置８０に
格納されているジョブネット構成ファイル１１０、業務
ジョブプログラム群１２０、業務データベース１３０の
情報を下記のように入力する。

【００１９】ジョブ情報テーブル作成機構３０におい
て、業務プログラム名「JISSEKI1」をキーとしてジョブ
ネット構成ファイル１１０と業務ジョブプログラム群１
２０を関連付け、図３のジョブ情報テーブル１４０のジ
ョブ名カラムに「実績ジョブ1」、ジョブキュー名カラ
ムに「実績キュー」、処理内容カラムに「参照」、処理
対象テーブル名カラムに「実績テーブル」、検索カラム
名に「実績カラム１」を登録する(ステップ３００〜３
７０)。テーブル情報テーブル作成機構４０において、
業務データベース１３０に作成されているテーブルの内
容から、図３のテーブル情報テーブル１５０のテーブル
名カラムに「実績テーブル」、レコード長カラムに「5
0」、レコード件数カラムに「20000」を登録する(ステ
ップ４００〜４３０)。インデックス情報テーブル作成
機構５０において、業務データベース１３０に作成され
ているインデックスの内容から、図３のインデックス情
報テーブル１６０のインデックス名カラムに「実績イン
デックス」、カラム名カラムに「実績カラム1」、種別
カラムに「UNIQUE」を登録する(ステップ５００〜５３
０)。

【００２０】上記の入力をジョブネット構成ファイル１
１０、業務ジョブプログラム群１２０、業務データベー
ス１３０に含まれるすべてのジョブ名、テーブル名、イ
ンデックス名が登録されるまで繰り返し(ステップ３８
０〜３９０、４４０〜４５０、５４０〜５５０)、図３
に示すジョブ情報データベース９０を作成する(ステッ
プ２１０)。

【００２１】図３のように作成されたジョブ情報データ
ベース９０の情報を図１に記載のデータ処理時間計算機
構６０に入力し、図２に示したジョブネット構成ファイ
ル１１０に登録されている各ジョブがデータ処理に要す
る時間を計算する。データ処理時間計算機構６０に、表
１に示す処理内容・インデックス種別データ処理時間実
測値表を登録しておく。データベースにおいてテーブル
容量は、レコード長とレコード件数の積で求められると
すると、処理内容「参照」、インデックス種別「UNIQU
E」をキーとしてジョブ情報テーブル１４０と処理内容・
インデックス種別実行時間実測値表１７０とを関連付
け、「実績ジョブ１」がデータ処理に要する時間は、次
の計算で求めることができる。

【００２２】(「実績ジョブ１」のデータ処理時間)＝Ａ
(秒)×50(byte)×20000(件)／1000(byte)＝1000Ａ(秒) 同様の方法で、ジョブネット構成ファイル１１０に記載
されているすべてのジョブのデータ処理に要する予想時
間を計算する(ステップ２２０)。

【００２３】図１に示すデータ処理時間計算機構６０で
計算された各ジョブの予想データ処理時間より、ジョブ
キュー実行多重度制御機構７０で各ジョブキューの多重
度を決定、制御する。システムのハードウェアスペック
より決定される全ジョブキューの多重度の総和がＸ、図
２に示したジョブネット構成ファイル１１０に登録され
ている全ジョブのデータ処理に要する時間の総和がＹ、
「実績キュー」で処理される全ジョブのデータ処理に要
する時間の総和がＺである場合、「実績キュー」の多重
度は、次の計算で求められる。

【００２４】(「実績キュー」の多重度)＝Ｘ×Ｚ／Ｙ同様の方法で、図２に示したジョブネット構成ファイル
１１０に記載されているすべてのジョブキューの多重度
を計算する(ステップ２３０)。計算された各ジョブキュ
ーの多重度の値を図１記載のジョブキューを用いたジョ
ブ実行機構１００に引き渡すことで、データ処理時間か
ら予想したジョブの実行時間を用いたジョブキューの多
重度制御が実現される(ステップ２４０)。

【００２５】また、システム運用により、図２に示した
ジョブネット構成ファイル１１０、業務ジョブプログラ
ム群１２０、業務データベース１３０に変更が発生した
場合でも、上記までの方法でジョブ情報データベースの
更新、各ジョブのデータ処理時間の計算、ジョブキュー
の多重度を設定を繰り返すことで効率的なジョブキュー
多重度を実現することが可能である(ステップ２５０)。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明により、デ
ータ処理時間をもとにした各ジョブの予想実行時間によ
るジョブキューの多重度制御が可能である。また、シス
テム運用によるスケジューリング、スケジューリングさ
れるジョブの内容、業務データベースの容量の変化に対
応する効率の良い多重度制御が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のジョブキュー多重度制御装置の構成を
示すブロック図である。

【図２】本発明のジョブキュー多重度制御装置の入力情
報を格納するジョブ関連情報格納装置のブロック図であ
る。

【図３】本発明のジョブキュー多重度制御装置のジョブ
情報データベース作成装置の構成を示すブロック図であ
る。

【図４】本発明のジョブキュー多重度制御装置の動作順
序を示す処理フローチャートである。

【図５】本発明のジョブ情報データベース作成装置にお
けるジョブ情報テーブル作成機構の処理フローチャート
である。

【図６】本発明のジョブ情報データベース作成装置にお
けるテーブル情報テーブル作成機構の処理フローチャー
トである。

【図７】本発明のジョブ情報データベース作成装置にお
けるインデックス情報テーブル作成機構の処理フローチ
ャートである。

【符号の説明】

１０…ジョブキュー多重度制御装置、２０…ジョブ情報
データベース作成装置、３０…ジョブ情報データベース
作成装置２０において、ジョブ情報テーブルを作成する
ジョブ情報テーブル作成機構、４０…ジョブ情報データ
ベース作成装置２０において、テーブル情報テーブルを
作成するテーブル情報テーブル作成機構、５０…ジョブ
情報データベース作成装置２０において、インデックス
情報テーブルを作成するインデックス情報テーブル作成
機構、６０…データ処理時間計算機構、７０…ジョブキ
ュー実行多重度制御機構、８０…ジョブ関連情報格納装
置、９０…ジョブ情報データベース、１００…ジョブキ
ュー実行多重度制御機構７０により多重度を制御される
ジョブキューを用いたジョブ実行機構、１１０…ジョブ
ネット構成ファイル、１２０…業務ジョブプログラム
群、１３０…業務データベース、１４０…ジョブ情報デ
ータベース９０に含まれるジョブ情報テーブル、１５０
…ジョブ情報データベース９０に含まれるテーブル情報
テーブル、１６０…ジョブ情報データベース９０に含ま
れるインデックス情報テーブル、１７０…処理内容・イ
ンデックス種別データ処理時間実測値表。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ジョブキューを用いてジョブ多重実行を
行うシステムにおいて、スケジューリングされている各
ジョブが使用するジョブキュー情報、各ジョブのデータ
処理内容、各業務テーブルの名称、レコード件数、各業
務テーブルに対して作成されているインデックス情報を
管理するジョブ情報データベースを作成し、ジョブ情報
データベースのテーブルの値から各ジョブがデータ処理
に要する予想時間を計算し、その予想時間に応じて各ジ
ョブキューの多重度を制御することを特徴とするジョブ
キュー多重度制御装置。
【請求項２】請求項１において、ジョブネット構成フ
ァイル、業務ジョブプログラムとジョブ情報データベー
スの動作を連携することで、システム運用中に、スケジ
ューリングまたは、スケジューリングされているジョブ
の内容が変更される場合に、ジョブ情報データベースに
登録されている各ジョブが使用するジョブキュー情報と
各ジョブのデータ処理内容を更新し、各ジョブがデータ
処理に要する予想時間の再計算とジョブキューの多重度
の再設定を行うことを特徴とするジョブキュー多重度制
御装置。
【請求項３】請求項１において、システムが所有する
業務データベースとジョブ情報データベースの動作を連
携することで、各業務テーブル、または各業務テーブル
に作成されているインデックスの内容が変更された場合
に、ジョブ情報データベースに登録されている各業務テ
ーブルとインデックス情報を自動的に更新し、各ジョブ
がデータ処理に要する予想時間の再計算とジョブキュー
の多重度の再設定を行うことを特徴とするジョブキュー
多重度制御装置。