JP2002182815A - 表示装置および表示制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

表示装置および表示制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体

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JP2002182815A
JP2002182815A JP2000377819A JP2000377819A JP2002182815A JP 2002182815 A JP2002182815 A JP 2002182815A JP 2000377819 A JP2000377819 A JP 2000377819A JP 2000377819 A JP2000377819 A JP 2000377819A JP 2002182815 A JP2002182815 A JP 2002182815A
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Satoshi Iwata
敏 岩田
Yoshiharu Suzuki
祥治 鈴木
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】文書コンテンツをモニタ画面上で閲覧する際
に、各ページの内容を確実に把握できる状態でのページ
送りと各ページの表示切替の待ち時間の短縮とを可能に
して、所望ページに迅速,容易かつ確実に到達できるよ
うにする。 【解決手段】文書コンテンツの各ページの全体を表示部
11に表示する閲覧用表示モードと、それぞれ異なる速
度でページ送りを行ないながら文書コンテンツの各ペー
ジを速度に応じた表示方法により部分的もしくは概略的
に表示部11に順次表示する複数の自動送り表示モード
とを有するとともに、閲覧用表示モードおよび複数の自
動送り表示モードのうちのいずれか一つを選択する選択
手段14をそなえ、表示制御部12が、選択手段14に
より選択された表示モードで文書コンテンツを表示部1
1に表示するように表示部11の表示状態を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子化された書籍
型コンテンツ(ページ単位で構成される文書コンテン
ツ)をモニタ画面上に表示する表示装置、および、その
モニタ画面上での各ページの表示状態を制御するための
表示制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な
記録媒体に関し、特に、例えば雑誌,新聞,マニュアル
等の各ページをモニタ画面上で参照しながら閲覧箇所を
探索する際のページめくりに用いて好適の技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、1ページ単位で構成される書籍型
コンテンツ(ビジネス文書,雑誌,書籍,新聞等)の電
子化が進んでいる。このような書籍型コンテンツの閲覧
は、紙にハードコピーをとってから行なわれるか、もし
くは、例えば、図24(A)に示すような携帯表示器
〔PDA(Personal Digital Assistant)〕1のモニタ
画面1aや、図24(B)に示すようなPC(Personal
Computer)2のモニタ画面2aなどに表示して行なわ
れる。前者のような紙を利用した閲覧は、資源保護の面
から見て得策ではなく、後者のように、電子データをモ
ニタ画面1a,2a上で電子的に表示して閲覧を行なう
方が望ましい。
【0003】文書コンテンツ(書籍型コンテンツ)とし
ては、大別して、書籍,雑誌,ビジネス文書,マニュア
ル等がある。これらのコンテンツを閲覧する場合、当
然、閲覧者は、自分の読みたい箇所に、より早く到達す
ることを望む。例えば小説のように一テーマがコンテン
ツ全体に亘るような書籍を一度に読む場合を除けば、閲
覧者は、コンテンツの中の必要な部分を探しながら、そ
の部分を読む場合がほとんどである。特に、雑誌やマニ
ュアルにおいては、閲覧者はその内容をランダムに読み
進む場合がほとんどである。
【0004】従って、例えば図25(B)に示すように
モニタ画面上に表示された文書コンテンツを閲覧する
際、上述のごとく、文書コンテンツの中の読みたい部分
(ページ)に、より早く到達して、その部分を読むこと
ができるようにした、ページ表示技術が必要となる。
【0005】なお、図25(A)および図25(B)
は、一般的な文書コンテンツの例を示すもので、図25
(A)は、文書コンテンツのページ毎に保存される、各
ページのレイアウト情報のフォーマットを示す図、図2
5(B)は、図25(A)に示すレイアウト情報に基づ
いて実際に表示されるページ画像の例を示す図である。
図25(B)に示すように、ページ画像が、3種類の文
字データA,B,Cを表示する領域と、2種類の画像デ
ータa,bを表示する領域とを含む場合、図25(A)
に示すように、レイアウト情報としては、書類構成情報
のほかに、これらの文字データA,B,Cおよび画像デ
ータa,bが含まれている。
【0006】ここで、書類構成情報は、組版情報,各要
素のID(識別情報),各要素の位置情報,各要素の体
裁情報を含むものである。また、各文字データは、フォ
ントサイズ,フォント種類,文字色,文字間隔等を含
み、各画像データは、画像ファイル種類,画像サイズ等
を含んでいる。なお、書類構成情報における要素とは、
各文字データや各画像データのことである。
【0007】ところで、閲覧者が、電子化された文書コ
ンテンツから、読みたいページを探す手法としては、例
えば、目次の利用,キーワードによる検索,スク
ロール,ぱらぱらめくりがある。手法(目次の利
用)では、文書コンテンツの最初に記述される目次の項
目のそれぞれに、対応するページへのリンクを予め設定
しておき、モニタ画面上に表示された目次の中から所望
の項目を選択することで、選択された項目に対応するペ
ージへ移動する。
【0008】手法(キーワードによる検索)では、文
書コンテンツのテキスト情報を、読みたい情報に関する
キーワードで検索し、検索の結果として指示されたペー
ジの中から、閲覧する部分またはページを選択する。手
法(スクロール)では、例えば図26に示すように、
ページを表示するビューワの一部(図26では下部)
に、マウス等により移動操作可能なソフトウェアキー
(スクロールバー)を表示しておき、このキーの操作量
(もしくはキーの位置)に応じて、表示すべきページを
決定し、決定されたページの画像を表示する。
【0009】手法(ぱらぱらめくり)では、一定の速
度で文書コンテンツの各ページを順次表示していき、閲
覧者は、このように順次表示されるページを参照し、所
望の情報を表示されたページを探す。上述した手法や
は、既存の書籍で利用されている方法を電子化した文
書コンテンツに応用したものである。これらの方法は、
閲覧したい場所を探すための情報として、項目名やキー
ワードを予め知っている場合に用いられる。具体的に
は、マニュアル,辞書等の参考書を検索する場合によく
用いられる。
【0010】これに対し、雑誌,新聞のような文書コン
テンツでは、閲覧者は、文書コンテンツのページを順に
めくりながら、書かれている内容の概観を参照して、閲
覧したい場所を探索する場合が多い。例えば、閲覧者
は、ページを送りながら、タイトル,見出し,画像,グ
ラフ,レイアウト等の情報を参照しながら閲覧箇所を探
索する。上述した手法やは、このような場合に用い
られるものである。
【0011】なお、例えば特開平11−175549号
公報では、手法で高速ページ送りを行なう際に、連続
的なページ送り時間を検出し、そのページ送り時間に応
じて表示内容(表示方法)を変更することにより、各ペ
ージの確認を行ないやすくする技術が提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば雑
誌,新聞等をモニタ画面上で参照する閲覧者は、ページ
を順に送りながら閲覧箇所を探索する場合、各ページが
閲覧したい内容を含んでいるか否かを目視により判断し
つつ、目的の箇所(ページ)へとページをめくってい
く。
【0013】従って、文書コンテンツ内から閲覧箇所を
探索するページ送りに際しては、第一に、閲覧したい場
所かどうかを判断するための情報をページ毎に閲覧者に
与えることが必要であり、第二に、その情報をページ毎
にモニタ画面上に表示するために余分な待ち時間が生じ
ないようにすることが必要になる。
【0014】しかし、上述した手法(スクロール)を
用いた場合、閲覧・探索対象である文書コンテンツのペ
ージ数が多いと、僅かなキー操作量でモニタ画面上に表
示されるページは大きくジャンプしてしまい、各ページ
の概観や内容を目視により把握することは不可能であ
る。このため、閲覧者は、スクロールキーを前後に操作
して試行錯誤しながら、所望のページを探索しなければ
ならなかった。
【0015】また、上述した手法(ぱらぱらめくり)
を用いた場合、ページ毎にそのページの画像全体を表示
する処理に時間を要し、閲覧者は、ページ毎に表示完了
を待たなければならなくなって、余分な待ち時間が生じ
ている。このような余分な待ち時間を省くためには、高
速の画像書換用ハードウェアを用意する必要があり、コ
スト高を招くことになる。一方、ハードウェア速度が不
足する状態で上述のような余分な待ち時間を省くために
は、一定の時間が経過した時点で、ページの全体画像の
表示・書換の完了を待たずに、次ページの表示・書換へ
移行することも考えられる。しかし、この場合、各ペー
ジの表示が途中までしか行なわれないため、閲覧者は、
そのページが閲覧場所かどうかの判断を確実に行なうこ
とができない。
【0016】さらに、特開平11−175549号公報
に開示された技術では、ページの送り速度が変化しない
ため、ページを進めるためのページ送りと、閲覧箇所探
索のための内容確認を伴うページ送りとを両立させるこ
とは困難であった。また、連続的なページ送り時間に応
じて、段階的に、モニタ画面上での各ページの表示方法
が変更されるが、各表示方法によって表示される内容
は、ページ番号,各ページに取り込まれた情報の種類や
データ量,現在のページ位置などであり、このような表
示内容では、各ページの概観や内容を目視により把握す
ることは不可能である。さらに、各ページの表示方法
は、閲覧者の意思と無関係に、連続的なページ送り時間
によって変更されてしまうため、閲覧者の望むようなペ
ージ表示を行なうことができない。
【0017】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、文書コンテンツをモニタ画面上で閲覧する際
に、各ページの内容を確実に把握できる状態でのページ
送りと各ページの表示切替の待ち時間の短縮とを可能に
して、所望ページに迅速,容易かつ確実に到達できると
ともに、より実際の書籍に近い操作性・ページめくり機
能を実現した、表示装置および表示制御プログラムを記
録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供すること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の表示装置(請求項1)は、ページ単位で構
成される文書コンテンツを表示する表示部と、該表示部
の表示状態を制御する表示制御部とをそなえて構成され
るものであって、該文書コンテンツの各ページの全体を
該表示部に表示する閲覧用表示モードと、それぞれ異な
る速度でページ送りを行ないながら該文書コンテンツの
各ページを該速度に応じた表示方法により部分的もしく
は概略的に該表示部に順次表示する複数の自動送り表示
モードとを有するとともに、該閲覧用表示モードおよび
該複数の自動送り表示モードのうちのいずれか一つを選
択する選択手段をそなえ、該表示制御部が、該選択手段
により選択された表示モードで該文書コンテンツを該表
示部に表示するように該表示部の表示状態を制御するこ
とを特徴としている。
【0019】また、本発明の記録媒体(請求項4)は、
上述した表示装置を実現するためのもので、ページ単位
で構成される文書コンテンツを表示部に表示させるため
の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能
なものであって、該表示制御プログラムが、該文書コン
テンツの各ページの全体を該表示部に表示する閲覧用表
示モードと、それぞれ異なる速度でページ送りを行ない
ながら該文書コンテンツの各ページを該速度に応じた表
示方法により部分的もしくは概略的に該表示部に順次表
示する複数の自動送り表示モードとの中から選択された
表示モードで、該文書コンテンツを該表示部に表示する
ように該表示部の表示状態を制御する表示制御部とし
て、コンピュータを機能させることを特徴としている。
【0020】このとき、該複数の自動送り表示モード
が、少なくとも、閲覧者が各ページの概要を把握可能な
表示を行なう流し読み用表示モードと、該流し読み用表
示モードよりも速い速度でページ送りを行ない該閲覧者
が各ページの全体を概観可能な表示を行なう概観用表示
モードとの2つを含み(請求項2,5)、さらに、該流
し読み用表示モードでは、各ページにおけるタイトルの
みを抽出して表示するタイトル表示を行なう一方、該概
観用表示モードでは、各ページのレイアウトを模式的に
表示するレイアウト表示を行なうように構成してもよい
(請求項3)。
【0021】上述のごとく構成された本発明では、閲覧
者が所定のページを熟読する場合、閲覧用表示モードを
選択することにより、そのページの全体が表示部に固定
的に表示される。そして、閲覧者が各ページの内容を把
握しながらページ送りを行なう場合、閲覧者が、所望の
速度でページ送りを行なう自動送り表示モードを、複数
の自動送り表示モードの中から選択する。これにより、
所望の速度で、且つ、その速度に応じた表示方法によっ
て、各ページが部分的もしくは概略的に順次表示され
る。
【0022】従って、ページ送りに伴う各ページの表示
切替の待ち時間が短縮され、余分な待ち時間を生じさせ
ることなく、各ページが閲覧したい場所を含んでいるか
どうかを判断するための情報を、瞬時に、表示部を通し
て閲覧者に与えながら、ページ送り表示を行なうことが
できる。
【0023】また、ページ送り速度を選択・変更するこ
とが可能になるとともに、選択されたページ送り速度に
応じた表示方法で各ページが表示されるので、各ページ
の内容を確実に把握できる状態でページ送りを行なえ、
ページを進めるためのページ送りと、閲覧箇所探索のた
めの内容確認を伴うページ送りとを両立させることがで
きる(請求項1,4)。
【0024】このとき、自動送り表示モードの一つであ
る流し読み用表示モードでは、各ページにおいて例えば
タイトルのみが表示され、閲覧者は、各ページの概要を
把握する流し読みを実行することができる。また、他の
自動送り表示モードである概観用表示モードでは、流し
読み用表示モードよりも速い速度で各ページが送られる
とともに、各ページにおいて、例えばページ内レイアウ
トが模式的に表示され、閲覧者は、各ページの全体を概
観することができる。つまり、人間が実際に雑誌,新聞
等の文書を読む際に行なう閲覧・探索動作にあわせた、
3段階のページ表示〔熟読,流し読み(拾い読み),概
観(一瞥)〕を行なうことができる(請求項2,3,
5)。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 〔1〕本発明の原理説明 本発明の実施形態では、人間が実際の書籍類を読む時に
無意識に行なっている閲覧動作に従って、モニタ画面上
での各ページの送り速度とモニタ画面上に表示すべき文
書コンテンツの表示要素(表示方法)とが選択・設定さ
れる。そこで、まず、図2(A)〜図2(C)を参照し
ながら、人間の文書閲覧速度について説明する。
【0026】ページ単位の文書コンテンツを閲覧する場
合、人間は、少なくとも下記の3通りの閲覧動作〜
を行なっている。 読む(Reading):文書コンテンツの全体を普通に読
む動作(熟読)。 通常の読む動作を行なう際、閲覧者は、当然、文書(文
字)を目で追いながら読む。このようにして日本語を読
む場合、例えば図2(A)に示すように、一視点で捕捉
できる範囲(読視野)に入る文字数は約3.2文字であ
り、その範囲内の3.2文字を捕捉・認識するのに要す
る時間(認識速度,視点停留時間)は平均250msec
(ミリ秒)程度であり、さらに、今見ている3.2文字
から次の3.2文字へ視点を移動させるのに要する時間
(読視野の移動時間)は25msec程度である。従って、
1ページ当たりの平均文字数が1200(B5判)〜2
600(A4判)であることから、1ページ分の文字
(日本語)を読むのに要する時間(読む速度)は100
〜200秒となる。なお、B5判およびA4判はいずれ
も紙の仕上がり寸法の日本標準規格である。
【0027】拾い読み(Skimming):文書コンテンツ
のタイトル,見出し,画像,グラフのみを見て各ページ
の内容を把握する動作(流し読み)。 この動作では、例えば図2(B)に示すように、大見出
しを読むとか画像を見るなどすることにより各ページの
概要を把握し、各ページの要/不要を判断しながら各ペ
ージを閲覧する。例えば文書コンテンツが情報誌であれ
ば、各ページの全体を見るのではなく、閲覧者にとって
必要で且つ閲覧者の目に付く情報(例えば店舗名等)の
みを参照する。1ページに10文字程度の見出し語が4
箇所存在する場合、上述のような拾い読み動作による、
1ページ当たりの閲覧時間は3秒程度となる。
【0028】一瞥/ぱらぱらめくり(Glancing):書
籍コンテンツの内容を把握することなく各ページの全体
像を概観する動作。 文書の意味を理解するのではなく、ページをめくりなが
ら、コンテンツを概観する。この概観動作では、例えば
図2(C)に示すように、画像の配置位置を認識した
り、レイアウト構成(コラム欄か本文か等)を認識した
りする。このような概観動作による、1ページ当たりの
閲覧時間は、視点を移動させることなく一つのパタンを
認識するのに要する時間、0.3秒程度となる。
【0029】本実施形態の表示装置では、上述した閲覧
時間に基づく速度でモニタ画面上でのページ送り動作を
実行すると同時に、その速度に応じた要素表示(文書コ
ンテンツを成す要素の部分表示)を行なうことにより、
余分な待ち時間を生じさせることなく、各ページが所望
の閲覧箇所を含むかどうかを判断するために必要な情報
を表示することが可能なページ送りを実現している。
【0030】従って、本実施形態の表示装置では、上述
した熟読動作に対応した閲覧用表示モード(以下、“逐
次送り”と表記する場合がある)以外に、上述した拾い
読み動作およびぱらぱらめくりに対応した、第1自動送
り表示モード(流し読み用表示モード;以下、“自動送
り1”と表記する場合がある)、および、第2自動送り
表示モード(概観用表示モード;以下、“自動送り2”
と表記する場合がある)が設定されている。
【0031】そして、これら3種類の表示モードでのペ
ージ送り速度(1ページ当たりの表示時間)は、それぞ
れ、下記の3段階〜に設定される。 閲覧用表示モード(逐次送り)では、閲覧者のページ
送り指示に応じて、ページを送る、即ち、モニタ画面上
で次のページを表示する。閲覧者の指示がない場合は、
現表示画像をモニタ画面上で表示し続ける。
【0032】第1自動送り表示モード(自動送り1)
では、閲覧者のページ送り指示により、例えば、1秒以
上、3秒程度の間隔でページを自動送りする。 第2自動送り表示モード(自動送り2)では、閲覧者
のページ送り指示により、例えば、1秒未満の短い間隔
でページを自動送りする。
【0033】さらに、上記3種類の表示モードでの文書
構成要素の表示方法は、それぞれ、以下の〜のよう
に設定される。 閲覧用表示モード(逐次送り)では、各ページの全画
像(全文)をそのままモニタ画面上に表示する。
【0034】第1自動送り表示モード(自動送り1)
では、上述した拾い読み動作に対応した表示方法(以
下、表示方法1もしくは部分表示1と表記する場合があ
る)によって、各ページをモニタ画面上に表示する。例
えば、所定条件を満たすフォントの文字(例えば12ポ
イント以上の文字)のみを表示する。 第2自動送り表示モード(自動送り2)では、上述し
た概観動作に対応した表示方法(以下、表示方法2もし
くは部分表示2と表記する場合がある)によって、各ペ
ージをモニタ画面上に表示する。例えば、各ページのレ
イアウト構成のみを表示する。
【0035】上述のような表示モードを予め設定してお
くことにより、閲覧者が、各ページを一瞥しただけで順
次ページ送りを行ないたい場合には、前記第2自動送り
表示モードを選択すれば、各ページについて、例えば文
書のレイアウト構成のみを表示しながら自動送りが行な
われ、ページ表示のための待ち時間を短縮することが可
能である。
【0036】また、閲覧者が、各ページの拾い読みを行
ないたい場合には、前記第1自動送り表示モードを選択
すれば、各ページについて、例えばタイトルだけを表示
しながら自動送りが行なわれ、閲覧が必要なページであ
るかどうかの判断を行ないやすくなる。
【0037】このようにして、本発明の実施形態では、
人間が実際の書籍類を読む時に無意識に行なっている閲
覧動作に応じた複数の表示モードの中から、一つの表示
モードを閲覧者が適宜選択することにより、閲覧者の望
む表示を行なうことができるので、ページを進めるだけ
の高速なページ送りと探索のため内容確認を行なうペー
ジ送りとを両立させることが可能になる。また、表示装
置のモニタ画面上において、雑誌等の文書コンテンツ
を、人間が実際に行なっている閲覧動作や検索動作に類
似した手法で表示することが可能になる。
【0038】〔2〕本実施形態の表示装置の構成の説明 図1は本発明の一実施形態としての表示装置(電子文書
コンテンツ表示器)の構成を示すブロック図である。こ
の図1に示すように、本実施形態の表示装置10は、本
発明を、例えば図24(A)を参照しながら前述した、
モニタ画面1aを有する携帯表示器(PDA)1に適用
して構成される電子文書コンテンツ表示器で、表示パネ
ル11,CPU(Central Processing Unit;計算処理
部)12,メモリ13,入力装置14およびバッテリ1
5を有して構成されている。
【0039】表示パネル11は、LCD(Liquid Cryst
al Display),PDP(Plasma Display Panel)等によ
って構成され、各種情報を表示するものであり、本実施
形態では、ページ単位で構成される文書コンテンツ(雑
誌,新聞,マニュアル等)をページ毎に表示する表示部
として機能するものである。CPU12は、各種演算処
理を行ない表示装置10の動作を統括的に管理するもの
であり、メモリ13は、例えば、CPU10により実行
される各種プログラムや、表示パネル11上に表示され
るべき文書コンテンツ等の各種データを記憶するほか、
CPU12が各種演算処理を行なう際のワーキングエリ
アとして機能するものである。
【0040】入力装置14は、閲覧者によって操作さ
れ、例えば表示モード選択指示等の各種指示や、例えば
各表示モードの設定データ等の各種データを入力するた
めのもので、後述する選択手段や設定手段として機能す
る。この入力装置14は、具体的には、表示装置10に
装備されたハードウェアキー、あるいは、表示パネル1
1上に表示されるソフトウェアキーとして構成される。
なお、バッテリ15は、表示装置10の動作に必要な電
力を供給するためのものである。
【0041】そして、本実施形態のメモリ13には、C
PU12を、表示パネル11の表示状態を制御する表示
制御部として機能させるための表示制御プログラムが格
納されている。つまり、CPU12がメモリ13から上
記表示制御プログラムを読み出して実行することによ
り、表示制御部としての機能(その詳細は後述)が実現
されるようになっている。
【0042】なお、本発明の表示機能を、LCD,PD
P,CRT等の表示部を有するコンピュータシステム
〔例えば図24(B)に示すようなPC2等〕において
実現できるようにするために、上記表示制御プログラム
を、アプリケーションプログラムとして、例えばフレキ
シブルディスク,CD−ROM等の、コンピュータ読取
可能な記録媒体に記録した形態で提供するようにしても
よい。
【0043】この場合、コンピュータシステムは、その
記録媒体から表示制御プログラムを読み取って内部記憶
装置または外部記憶装置に転送して格納し、本発明の表
示機能を必要とする場合に、その表示制御プログラムを
記憶装置から読み出して実行する。このとき、記録媒体
に記録された表示制御プログラムをコンピュータシステ
ムが直接読み取って実行するようにしてもよい。また、
その表示制御プログラムを、例えば磁気ディスク,光デ
ィスク,光磁気ディスク等の記憶装置に記録しておき、
その記憶装置から通信経路を介してコンピュータシステ
ムに提供するようにしてもよい。
【0044】表示制御プログラムを記録する記録媒体と
しては、上述したフレキシブルディスク,CD−RO
M,DVD,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディス
クのほか、ICカード,ROMカートリッジ,磁気テー
プ,パンチカード,コンピュータの内部記憶装置(RA
MやROMなどのメモリ),外部記憶装置等や、バーコ
ードなどの符号が印刷された印刷物等の、コンピュータ
読取可能な種々の媒体を利用することができる。
【0045】表示制御プログラムは、このようなコンピ
ュータシステム(CPU12やPC2)に表示制御部と
しての機能を実現させるためのプログラムコードを含ん
でいる。また、その機能の一部は、表示制御プログラム
ではなくオペレーションシステムによって実現されても
よい。上述のごとく、PC等のコンピュータシステムに
より本発明の表示機能を実現する場合には、キーボード
やマウス等が、本実施形態の表示装置10における入力
装置14としての機能を果たすことになる。
【0046】さて、次に、CPU12により実現される
表示制御部としての機能について詳細に説明する。CP
U12が、上記表示制御プログラムを実行して表示制御
部として機能する場合、前述した3種類の表示モード、
即ち、文書コンテンツの各ページの全体を表示パネル1
1に表示する閲覧用表示モードと、それぞれ異なる速度
でページ送りを行ないながら文書コンテンツの各ページ
を設定速度に応じた表示方法により部分的もしくは概略
的に表示パネル11に順次表示する2種類の自動送り表
示モード(流し読み用表示モードおよび概観用表示モー
ド)との中から選択された一表示モードで、文書コンテ
ンツを表示パネル11に表示するように、表示パネル1
1の表示状態を制御する。
【0047】閲覧用表示モードは、図2(A)を参照し
ながら前述した熟読動作に対応したもので、この閲覧用
表示モードの選択時に、CPU12は、文書コンテンツ
の各ページの全体を表示パネル11に表示するように、
表示パネル11の表示状態を制御する。流し読み用表示
モード(第1自動送り表示モード)は、図2(B)を参
照しながら前述した拾い読み動作に対応したもので、こ
の流し読み用表示モードの選択時に、CPU12は、閲
覧者が各ページの概要を把握可能な表示を表示パネル1
1上で行なうように、表示パネル11の表示状態を制御
する。
【0048】概観用表示モード(第2自動送り表示モー
ド)は、図2(C)を参照しながら前述したぱらぱらめ
くりに対応したもので、この概観用表示モードの選択時
に、CPU12は、流し読み用表示モードよりも速い速
度でページ送りを行ないながら、閲覧者が各ページの全
体を概観可能な表示を行なうように、表示パネル11の
表示状態を制御する。
【0049】このとき、入力装置14が、閲覧用表示モ
ードおよび複数の自動送り表示モードのうちのいずれか
一つを選択する選択手段として機能しており、表示装置
10を利用する閲覧者は、入力装置14を操作すること
により、表示モード選択指示をCPU12に対して入力
することができるようになっている。
【0050】また、本実施形態の表示装置10では、入
力装置14が、図23(A)や図23(B)を参照しな
がら後述するごとく、各自動送り表示モードでのページ
送り速度や表示方法などを個別に設定するための設定手
段としての機能も果たしており、表示装置10を利用す
る閲覧者は、入力装置14を操作することにより、各表
示モードでの表示動作の設定・変更を行なえるようにな
っている。入力装置14によって入力された設定データ
は、メモリ13における設定テーブル〔図4,図6
(A),図6(B),図12,図13,図16,図1
8,図20,図22,図23(A)参照〕に登録・設定
される。
【0051】〔3〕本実施形態の表示装置による表示処
理の説明 次に、上述のごとく構成された本実施形態の表示装置1
0による表示処理や各表示モードの設定手法について、
図3〜図23(B)を参照しながら説明する。 〔3−1〕表示処理の第1例の説明 本実施形態の表示装置10による表示処理の第1例を、
図4を参照しながら図3に示すフローチャート(ステッ
プS11〜S14およびS21〜S28)に従って説明
する。なお、図4は表示処理の第1例における各表示モ
ードの設定内容(設定テーブル)を示す図である。
【0052】この表示処理の第1例において、表示装置
10を利用する閲覧者は、まず、入力装置14を用い
て、各自動送り表示モードでのページ送り速度(1ペー
ジ当たりの表示時間)を設定するとともに(ステップS
11)、各自動送り表示モード(各速度)での表示方法
を設定する(ステップS12)。本実施形態の表示装置
10では、前述した通り、時間に無関係に1ページ毎に
ページ全文の表示を行ない閲覧者の指示により1ページ
毎にページ送りを行なう逐次送りと、一定時間毎に自動
的にページ送りを行なう2種類の自動送りとが設定・選
択可能になっている。
【0053】そこで、この表示処理の第1例において
は、図4に示すように、自動送り1のページ送り速度が
3秒に、自動送り2のページ送り速度が0.3秒に設定
されるとともに、逐次送りではページ全文の表示を、自
動送り1では表示方法1によるページ表示を、自動送り
2では表示方法2によるページ表示を行なうように表示
方法が設定されている。
【0054】これらの表示方法1,2は、各ページの表
示時に全文の表示を行なうのではなく、ページ全体から
抽出・選択された部分の表示、もしくは、ページ全体の
概略的な表示を行なうためのものである。具体的な表示
方法については表示処理の第3例〜第8例で説明する
が、表示方法を設定することにより、例えば、フォント
の大きさや種類に応じた部分表示や、画像,グラフ等を
抽出して行なう部分表示や、文書レイアウト画像(文字
のつぶれた画像)による概略表示や、表示解像度変換に
よる概略表示のいずれかが、各自動送り表示モードで行
なわれる。
【0055】なお、設定テーブルにデフォルト値として
予め設定されている速度および表示方法を用いる場合に
は、ステップS11およびS12による設定処理を省略
してもよい。上述のような設定を終了した後、表示装置
10では、表示パネル11に表示すべき文書コンテンツ
が読み込まれ(ステップS13)、最初の1ページ分の
データが、メモリ13に展開された上で表示パネル11
に表示される(ステップS14)。
【0056】そして、表示パネル11に表示されたコン
テンツに対し、閲覧者によりページ送り(表示モード)
の選択が行なわれる(ステップS21)。その選択指示
は、前述した通り、閲覧者が入力装置14を操作するこ
とによって行なわれる。逐次送りが選択された場合(ス
テップS21の“逐次送り”ルート)、次のページの全
文が表示パネル11に表示され(ステップS22)、ス
テップS21に戻る。
【0057】自動送り1が選択された場合(ステップS
21の“自動送り1”ルート)、ステップS12で設定
された表示方法1によるページ表示が行なわれ(ステッ
プS23)、自動送り1の終了指示が入力されるまで
(ステップS24でYES判定となるまで)、ステップ
S11で設定されたページ送り速度で、ページ送りが行
なわれ(ステップS24のNOルートからステップS2
5)、表示方法1によるページ表示が連続的に実行され
る。そして、自動送り1の終了指示が入力されると(ス
テップS24のYESルート)、ステップS21に戻
る。
【0058】同様に、自動送り2が選択された場合(ス
テップS21の“自動送り2”ルート)、ステップS1
2で設定された表示方法2によるページ表示が行なわれ
(ステップS26)、自動送り2の終了指示が入力され
るまで(ステップS27でYES判定となるまで)、ス
テップS11で設定されたページ送り速度で、ページ送
りが行なわれ(ステップS27のNOルートからステッ
プS28)、表示方法2によるページ表示が連続的に実
行される。そして、自動送り2の終了指示が入力される
と(ステップS27のYESルート)、ステップS21
に戻る。そして、ステップS21において、ページ送り
終了の指示があれば(“終了”ルート)、表示パネル1
1での表示を終了する。ページ送り終了の指示は、例え
ば、入力装置14に含まれる終了キー等を操作すること
によって入力される。
【0059】〔3−2〕表示処理の第2例の説明 本実施形態の表示装置10による表示処理の第2例を、
図6(A)および図6(B)を参照しながら図5に示す
フローチャート(ステップS10〜S14,S20,S
211およびS22〜S28)に従って説明する。な
お、図6(A)は表示処理の第2例における表示モード
切替基準(ページ送りスイッチの押下操作時間)の設定
例を示す図、図6(B)はこの第2例における各表示モ
ードの設定内容(設定テーブル)を示す図である。
【0060】この第2例では、入力装置(選択手段)1
4として、一対のページ送りスイッチが、ハードウェア
キー、もしくは、表示パネル11上に表示されるソフト
ウェアキー(例えば図7の符号141aおよび141b
参照)としてそなえられており、これらのスイッチの一
方を操作すると次ページの方向へページ送りが行なわ
れ、他方を操作すると前ページの方向へページ送りが行
なわれるようになっている。このようなページ送りスイ
ッチを用いて、後述するごとく、逐次送り,自動送り1
および自動送り2のうちのいずれか一つの選択(ページ
送りの選択)が行なわれるようになっている。
【0061】表示処理の第2例においては、表示装置1
0を利用する閲覧者は、まず、入力装置14を用いて、
ページ送りの選択時の判断基準(表示モード切替基準)
となる、スイッチの押下時間/操作時間を設定する(ス
テップS10)。ここで設定された時間は、メモリ13
における、例えば図6(A)に示すような設定テーブル
に登録される。なお、設定テーブルにデフォルト値とし
て予め設定されている切替基準時間を用いる場合には、
ステップS10による設定処理を省略してもよい。
【0062】図6(A)に示す設定テーブルでは、“逐
次送り”から“自動送り1”への切替基準時間としてT
1が設定され、“自動送り1”から“自動送り2”への
切替基準時間としてT2が設定されている。ただし、T
1<T2である。また、第2例におけるCPU12は、
ページ送りスイッチの押下時間tを計時して検出する機
能と、この機能によって検出された時間tを切替基準時
間T1,T2と比較する機能とを有している。
【0063】これにより、ページ送りスイッチが切替基
準時間T1に満たない短時間の間だけ操作された場合に
は“逐次送り”が選択・実行され、ページ送りスイッチ
の連続押下時間が切替基準時間T1を超えると“自動送
り1”が選択・実行され、さらに、ページ送りスイッチ
の連続押下時間が切替基準時間T2を超えると“自動送
り2”が選択・実行されるようになっている。
【0064】なお、当然、次ページ方向へのページ送り
スイッチ(例えば図7の符号141a参照)を連続的に
押下操作することにより、次ページ方向についての自動
送り表示モードの切替が行なわれる一方、前ページ方向
へのページ送りスイッチ(例えば図7の符号141b参
照)を連続的に押下操作することにより、前ページ方向
についての自動送り表示モードの切替が行なわれる。
【0065】切替基準時間T1,T2の設定後、第1例
と同様、閲覧者は、各自動送り表示モードでのページ送
り速度を設定するとともに(ステップS11)、各自動
送り表示モード(各速度)での表示方法を設定する(ス
テップS12)。ここでの設定例を図6(B)に示す
が、この図6(B)に示す設定内容は、第1例における
図4に示す設定内容と全く同じである。
【0066】速度および表示方法の設定後、表示パネル
11に表示すべき文書コンテンツが読み込まれ(ステッ
プS13)、最初の1ページ分のデータが、メモリ13
に展開された上で表示パネル11に表示される(ステッ
プS14)。そして、閲覧者によって押下操作されるペ
ージ送りスイッチの押下時間tを検出し(ステップS2
0)、検出された押下時間tと切替基準時間T1,T2
とに基づいて、前述のごとくページ送り(表示モード)
の選択が行なわれる(ステップS211)。
【0067】ページ送りスイッチの押下時間tが切替基
準時間T1に満たない短時間の間だけ操作された場合に
は逐次送りが選択され(ステップS211の“逐次送
り”ルート)、次ページ(もしくは前ページ)の全文が
表示パネル11に表示され(ステップS22)、ステッ
プS20に戻る。そして、ページ送りスイッチの連続押
下時間tが切替基準時間T1を超えると、表示モードは
逐次送りから自動送り1へ自動的に遷移し(ステップS
211の“自動送り1”ルート)、第1例と同様の処理
(ステップS23〜S25)が実行され、自動送り1の
終了指示が入力されると(ステップS24のYESルー
ト)、ステップS20に戻る。
【0068】さらに、ページ送りスイッチの連続押下時
間tが切替基準時間T2を超えると、表示モードは自動
送り1から自動送り2”へ自動的に遷移し(ステップS
211の“自動送り2”ルート)、第1例と同様の処理
(ステップS26〜S28)が実行され、自動送り2の
終了指示が入力されると(ステップS27のYESルー
ト)、ステップS20に戻る。
【0069】なお、ステップS211において、第1例
と同様、ページ送り終了の指示があれば(“終了”ルー
ト)、表示パネル11での表示を終了する。ページ送り
終了の指示は、例えば、入力装置14に含まれる終了キ
ー等を操作することによって入力される。このようにし
て、表示処理の第2例では、閲覧者によるページ送りス
イッチの押下操作時間に応じて、選択すべき表示モード
が決定され、表示モードの切替が自動的に行なわれる。
【0070】さて、上述した表示処理の第2例では、ペ
ージ送りスイッチの連続押下時間に基づいて表示モード
の選択・切替を行なう場合について説明したが、次に、
図7〜図10を参照しながら、表示モード選択手法の変
形例(複数のページ送りスイッチを用いた表示モード選
択手法)について説明する。 〔3−2−1〕表示モード選択手法の第1変形例 図7は表示処理の第2例における表示モード選択手法の
第1変形例を説明するための図、図8はこの第1変形例
における表示モード切替基準(ページ送りスイッチの操
作手法)の設定例を示す図である。
【0071】この第1変形例では、図7に示すように、
入力装置(選択手段)14Aとして、次ページ方向用の
3種類のページ送りスイッチ141a,142a,14
3aと、前ページ方向用の3種類のページ送りスイッチ
141b,142b,143bとが表示パネル11の表
示エリア下部に表示されてそなえられている。閲覧者
が、これらのスイッチ141a〜143aや141b〜
143bをタッチペン等により押下操作することで、逐
次送り,自動送り1および自動送り2のうちのいずれか
一つの選択(ページ送りの選択)が行なわれるようにな
っている。
【0072】つまり、次ページ方向用のページ送りスイ
ッチ141a,142a,143aが、それぞれ逐次送
り,自動送り1および自動送り2に対応し、前ページ方
向用のページ送りスイッチ141b,142b,143
bが、それぞれ逐次送り,自動送り1および自動送り2
に対応しており、ページ送りスイッチ141aまたは1
41bを1回押下することで逐次送りが選択され、ペー
ジ送りスイッチ142aまたは142bを1回押下する
ことで自動送り1が選択され、ページ送りスイッチ14
3aまたは143bを1回押下することで自動送り2が
選択される。
【0073】この第1変形例では、上述のような、逐次
送り,自動送り1および自動送り2とページ送りスイッ
チ141a〜143aや141b〜143bとの対応関
係が、図8に示すごとく、表示モード切替基準(操作手
法)として予め登録・設定されている。この対応関係の
設定は、図5に示すステップS10において、前記の時
間設定に代えて行なわれる。ただし、設定テーブルにデ
フォルト値として予め設定されている切替基準(例えば
図8参照)をそのまま用いる場合には、ステップS10
による設定処理は省略される。
【0074】これにより、第1変形例では、図5に示す
ステップS20は省略され、ステップS211におい
て、閲覧者によって操作されたページ送りスイッチを判
別することにより、ページ送り(表示モード)の選択が
行なわれる。 〔3−2−2〕表示モード選択手法の第2変形例 図9は表示処理の第2例における表示モード選択手法の
第2変形例を説明するための図、図10はこの第2変形
例における表示モード切替基準(ページ送りスイッチの
操作手法)の設定例を示す図である。
【0075】この第2変形例では、図9に示すように、
入力装置(選択手段)14Bとして、次ページ方向用の
2種類のページ送りスイッチ141a,142aと、前
ページ方向用の2種類のページ送りスイッチ141b,
142bとが表示パネル11の表示エリア下部に表示さ
れてそなえられている。閲覧者が、これらのスイッチ1
41a,142aや141b,142bを、所定の操作
手法に従ってタッチペン等により押下操作することで、
逐次送り,自動送り1および自動送り2のうちのいずれ
か一つの選択(ページ送りの選択)が行なわれるように
なっている。
【0076】この場合、例えば図10に示すごとく、逐
次送り,自動送り1および自動送り2と、操作すべきス
イッチおよびその操作手法との対応関係が、例えば図1
0に示すごとく、表示モード切替基準として予め登録・
設定されている。この対応関係の設定は、図5に示すス
テップS10において、前記の時間設定に代えて行なわ
れる。
【0077】図10に示す設定例では、ページ送りスイ
ッチ141aまたは141bを短く1回だけ押下した場
合(例えば0.1秒以内の押下時間の場合)は逐次送り
が選択され、ページ送りスイッチ141aまたは141
bを連続押下した場合は自動送り1が選択され、ページ
送りスイッチ142aまたは142bを連続押下した場
合は自動送り2が選択されることになる。
【0078】従って、第2変形例では、閲覧者によって
押下操作されるページ送りスイッチの押下時間tを検出
し(ステップS20)、ステップS211において、閲
覧者によって押下されたページ送りスイッチの種類とそ
の押下時間tとに基づき、且つ、図10に示す設定テー
ブルに従って、ページ送り(表示モード)の選択が行な
われる。
【0079】なお、複数のページ送りスイッチを用いて
表示モード選択を行なう場合、切替基準となる操作手法
としては、上述した第1変形例や第2変形例のようなも
ののほかに、種々の操作方法〔例えば、スイッチの2回
連続押下(ダブルクリック)等〕で、逐次送り,自動送
り1,自動送り2の切替・選択を行なうように設定する
こともできる。また、第2例(第1変形例および第2変
形例も含む)において説明した表示モードの選択手法
は、以下に説明する、表示処理の第3例〜第8例にも、
上述した第2例と同様に適用される。
【0080】〔3−3〕表示処理の第3例の説明 本実施形態の表示装置10による表示処理の第3例を、
図12を参照しながら図11に示すフローチャート(ス
テップS11〜S14,S21〜S28およびS13
1)に従って説明する。なお、図12は表示処理の第3
例における各表示モードの設定内容(設定テーブル)を
示す図である。
【0081】この表示処理の第3例においても、第1例
と同様、表示装置10を利用する閲覧者は、まず、入力
装置14を用いて、各自動送り表示モードでのページ送
り速度を設定するとともに(ステップS11)、各自動
送り表示モード(各速度)での表示方法を設定する(ス
テップS12)。第3例での設定例を図12に示す。こ
の図12に示す設定テーブルでは、自動送り1のページ
送り速度が3秒に、自動送り2のページ送り速度が0.
3秒に設定されるとともに、逐次送りではページ全文の
表示を、自動送り1では部分表示1を、自動送り2では
部分表示2を行なうように表示方法が設定されている。
【0082】そして、このような設定を行なった後、表
示パネル11に表示すべき文書コンテンツが読み込まれ
ると(ステップS13)、この第3例では、部分表示1
および部分表示2を行なうべく、ページ毎に2種類の部
分画像を作成してメモリ13に格納しておく(ステップ
S131)。
【0083】部分表示1および部分表示2では、それぞ
れ、各ページを成す文書要素から予め設定された条件に
応じたものを抽出して作成した部分画像が表示される。
従って、例えば、ある値L以上のフォントサイズの文字
の表示を、部分表示1として設定した場合、ステップS
131においては、文書コンテンツのフォント情報と文
字の位置情報とに基づいて、L以上のフォントサイズの
文字を所定の位置に配置した部分画像1がページ毎に作
成される。部分表示2についても、部分表示1とは異な
る表示設定条件に基づき、部分表示1の場合と同様にし
て、部分画像2がページ毎に作成される。
【0084】この後、図3に示した表示処理の第1例と
同様の処理(ステップS14およびS21〜S28)が
実行される。ただし、第3例では、ステップS21にお
いて自動送り1が選択された場合(ステップS21の
“自動送り1”ルート)、ステップS23では、ステッ
プS131で作成された部分表示1用の部分画像1が表
示される。同様に、ステップS21において自動送り2
が選択された場合(ステップS21の“自動送り2”ル
ート)、ステップS26では、ステップS131で作成
された部分表示2用の部分画像2が表示される。
【0085】このようにして、表示処理の第3例では、
各自動送り表示モードにおいて、表示モード(ページ送
り速度)毎に設定された条件に従って作成された部分画
像を表示することにより、各ページの部分的な表示を行
ないながら、設定速度でのページ送りが自動的に行なわ
れることになる。
【0086】〔3−4〕表示処理の第4例の説明 図13は本実施形態の表示装置10による表示処理の第
4例における各表示モードの設定内容(設定テーブル)
を示す図、図14は表示処理の第4例における各表示モ
ードの具体的な表示例を示す図である。この表示処理の
第4例では、図4,図6(B)や図12に示した設定に
代え、図13に示すような、より具体的な設定を行なっ
た場合について説明する。
【0087】つまり、図13に示す設定例でも、自動送
り1のページ送り速度が3秒に、自動送り2のページ送
り速度が0.3秒に設定され、逐次送りではページ全文
の表示を行なうように設定されているが、自動送り1で
は、各ページにおけるタイトルのみを抽出して表示する
タイトル表示を行なう表示方法1が設定され、自動送り
2では、各ページのレイアウトを模式的に表示するレイ
アウト表示を行なう表示方法2が設定されている。な
お、上記タイトル表示では、実際には所定のフォントサ
イズ以上のフォントが抽出されて表示されることにな
る。
【0088】上述のような設定に従って表示処理を行な
うことにより、図3,図5や図11のステップS22で
は、図14の左側に示すようなページ全文表示が行なわ
れ、図3,図5や図11のステップS23では、図14
の真中に示すようなタイトル表示がページ毎に行なわ
れ、図3,図5や図11のステップS26では、図8の
右側に示すようなレイアウト表示がページ毎に行なわれ
ることになる。
【0089】〔3−5〕表示処理の第5例の説明 本実施形態の表示装置10による表示処理の第5例を、
図16を参照しながら図15に示すフローチャート(ス
テップS11〜S14,S21〜S28,S121およ
びS132)に従って説明する。なお、図16は表示処
理の第5例における各表示モードの設定内容(設定テー
ブル)を示す図である。
【0090】この表示処理の第5例においても、第1例
と同様、表示装置10を利用する閲覧者は、まず、入力
装置14を用いて、各自動送り表示モードでのページ送
り速度を設定するとともに(ステップS11)、各自動
送り表示モード(各速度)での表示方法を設定する(ス
テップS12)。
【0091】第5例での設定例を図16に示す。この図
16に示す設定テーブルでは、自動送り1のページ送り
速度が3秒に、自動送り2のページ送り速度が0.3秒
に設定されるとともに、逐次送りではページ全文の表示
を、自動送り1および自動送り2では、それぞれ、フォ
ントサイズ条件に従った表示方法1および表示方法2に
よるページ表示を行なうように表示方法が設定されてい
る。
【0092】このとき、表示方法1および表示方法2で
のフォントサイズ条件も設定される(ステップS12
1)。このステップS121においては、例えば、表示
方法1によりフォントサイズF1以上のフォントを表示
し、表示方法2によりフォントサイズF2(>F1)以
上のフォントを表示するように、これらのフォントサイ
ズF1,F2が、入力装置14から入力設定される。な
お、上述のごとくフォントサイズF1,F2を予め設定
する代わりに、ページ内部のフォントサイズの一覧を作
成し、最大フォントサイズをF2として設定し、それよ
りも一定値だけ小さいフォントサイズをF1としても良
い。
【0093】上述のような設定を行なった後、表示パネ
ル11に表示すべき文書コンテンツが読み込まれると
(ステップS13)、この第5例では、CPU12が、
文書コンテンツの文字データ〔例えば図25(A)参
照〕を参照し、表示方法1によるページ表示を行なうた
めの部分画像1(フォントサイズF1以上の文字を抽出
し所定の位置に配置した画像)と、表示方法2によるペ
ージ表示を行なうための部分画像2(フォントサイズF
2以上の文字を抽出し所定の位置に配置した画像)とを
ページ毎に作成してメモリ13に格納する(ステップS
132)。
【0094】この後、図3に示した表示処理の第1例と
同様の処理(ステップS14およびS21〜S28)が
実行される。ただし、第5例では、ステップS21にお
いて自動送り1が選択された場合(ステップS21の
“自動送り1”ルート)、ステップS23では、表示方
法1による表示として、ステップS132で作成された
部分画像1の表示が行なわれ、ページ毎に、フォントサ
イズF1以上の文字が表示される。同様に、ステップS
21において自動送り2が選択された場合(ステップS
21の“自動送り2”ルート)、ステップS26では、
表示方法2による表示として、ステップS132で作成
された部分画像2の表示が行なわれ、ページ毎に、フォ
ントサイズF2以上の文字が表示される。
【0095】このようにして、表示処理の第5例では、
各自動送り表示モードにおいて、表示モード(ページ送
り速度)毎に設定されたフォントサイズ条件に従って作
成された部分画像を表示することにより、各ページの部
分的な表示を行ないながら、設定速度でのページ送りが
自動的に行なわれることになる。
【0096】〔3−6〕表示処理の第6例の説明 本実施形態の表示装置10による表示処理の第6例を、
図18を参照しながら図17に示すフローチャート(ス
テップS11〜S14,S21〜S28,S122およ
びS133)に従って説明する。なお、図18は表示処
理の第6例における各表示モードの設定内容(設定テー
ブル)を示す図である。
【0097】この表示処理の第6例においても、第1例
と同様、表示装置10を利用する閲覧者は、まず、入力
装置14を用いて、各自動送り表示モードでのページ送
り速度を設定するとともに(ステップS11)、各自動
送り表示モード(各速度)での表示方法を設定する(ス
テップS12)。
【0098】第6例での設定例を図18に示す。この図
18に示す設定テーブルでは、自動送り1のページ送り
速度が3秒に、自動送り2のページ送り速度が0.3秒
に設定されるとともに、逐次送りではページ全文の表示
を、自動送り1および自動送り2では、それぞれ、フォ
ント種類条件に従った表示方法1および表示方法2によ
るページ表示を行なうように表示方法が設定されてい
る。
【0099】このとき、表示方法1および表示方法2で
のフォント種類条件も設定される(ステップS12
2)。このステップS122においては、例えば、表示
方法1によりフォント種類1のフォントを表示し、表示
方法2によりフォント種類2のフォントを表示するよう
に、これらのフォント種類1およびフォント種類2が、
入力装置14から入力設定される。フォント種類として
は、例えば、強調のための太字や赤字のほか、字体(ゴ
シック,イタリック,明朝等)が設定される。より具体
的には、フォント種類1として、ゴシック体およびイタ
リック体を設定し、フォント種類2として、ゴシック体
およびイタリック体で、さらに黒以外の色を有するもの
や太字のものを設定する。
【0100】上述のような設定を行なった後、表示パネ
ル11に表示すべき文書コンテンツが読み込まれると
(ステップS13)、この第6例では、CPU12が、
文書コンテンツの文字データ〔例えば図25(A)参
照〕を参照し、表示方法1によるページ表示を行なうた
めの部分画像1(フォント種類1の文字を抽出し所定の
位置に配置した画像)と、表示方法2によるページ表示
を行なうための部分画像2(フォント種類2の文字を抽
出し所定の位置に配置した画像)とをページ毎に作成し
てメモリ13に格納する(ステップS133)。
【0101】この後、図3に示した表示処理の第1例と
同様の処理(ステップS14およびS21〜S28)が
実行される。ただし、第6例では、ステップS21にお
いて自動送り1が選択された場合(ステップS21の
“自動送り1”ルート)、ステップS23では、表示方
法1による表示として、ステップS133で作成された
部分画像1の表示が行なわれる。これにより、ページ毎
に、フォント種類1の文字、例えばゴシック体,イタリ
ック体の文字が表示される。
【0102】同様に、ステップS21において自動送り
2が選択された場合(ステップS21の“自動送り2”
ルート)、ステップS26では、表示方法2による表示
として、ステップS133で作成された部分画像2の表
示が行なわれる。これにより、ページ毎に、フォント種
類2の文字、例えば、ゴシック体,イタリック体の文字
であって、黒以外の色を有するものや太字のものが表示
される。
【0103】このようにして、表示処理の第6例では、
各自動送り表示モードにおいて、表示モード(ページ送
り速度)毎に設定されたフォント種類条件に従って作成
された部分画像を表示することにより、各ページの部分
的な表示を行ないながら、設定速度でのページ送りが自
動的に行なわれることになる。
【0104】〔3−7〕表示処理の第7例の説明 本実施形態の表示装置10による表示処理の第7例を、
図20を参照しながら図19に示すフローチャート(ス
テップS11〜S14,S21〜S28,S121およ
びS134)に従って説明する。なお、図20は表示処
理の第7例における各表示モードの設定内容(設定テー
ブル)を示す図である。
【0105】この表示処理の第7例においても、第1例
と同様、表示装置10を利用する閲覧者は、まず、入力
装置14を用いて、各自動送り表示モードでのページ送
り速度を設定するとともに(ステップS11)、各自動
送り表示モード(各速度)での表示方法を設定する(ス
テップS12)。第7例での設定例を図20に示す。こ
の図20に示す設定テーブルでは、自動送り1のページ
送り速度が3秒に、自動送り2のページ送り速度が0.
3秒に設定されるとともに、逐次送りではページ全文の
表示を、自動送り1では、フォントサイズ条件に従った
表示方法1によるページ表示を、そして、自動送り2で
は、各ページにおける画像のみを抽出して表示する、表
示方法2によるページ表示を行なうように表示方法が設
定されている。
【0106】このとき、表示方法1でのフォントサイズ
条件は、第5例と同様にしてステップS121において
設定される。このステップS121においては、例え
ば、表示方法1によりフォントサイズF1以上のフォン
トを表示するように、フォントサイズF1が、入力装置
14から入力設定される。
【0107】上述のような設定を行なった後、表示パネ
ル11に表示すべき文書コンテンツが読み込まれると
(ステップS13)、この第7例では、CPU12が、
文書コンテンツの文字データ〔例えば図25(A)参
照〕を参照し、表示方法1によるページ表示を行なうた
めの部分画像1(フォントサイズF1以上の文字を抽出
し所定の位置に配置したページ画像)と、表示方法2に
よるページ表示を行なうための部分画像2(画像を抽出
し所定の位置に配置したページ画像)とをページ毎に作
成してメモリ13に格納する(ステップS134)。
【0108】この後、図3に示した表示処理の第1例と
同様の処理(ステップS14およびS21〜S28)が
実行される。ただし、第7例では、ステップS21にお
いて自動送り1が選択された場合(ステップS21の
“自動送り1”ルート)、ステップS23では、表示方
法1による表示として、ステップS134で作成された
部分画像1の表示が行なわれ、ページ毎に、フォントサ
イズF1以上の文字が表示される。
【0109】また、ステップS21において自動送り2
が選択された場合(ステップS21の“自動送り2”ル
ート)、ステップS26では、表示方法2による表示と
して、ステップS134で作成された部分画像2の表示
が行なわれ、ページ毎に、そのページにおける画像だけ
が表示される。このようにして、表示処理の第7例で
は、第1自動送り表示モードにおいてフォントサイズF
1以上の文字からなる部分画像を表示するとともに、第
2自動送り表示モードにおいて画像のみからなる部分画
像を表示することにより、各ページの部分的な表示を行
ないながら、設定速度でのページ送りが自動的に行なわ
れることになる。
【0110】〔3−8〕表示処理の第8例の説明 本実施形態の表示装置10による表示処理の第8例を、
図22を参照しながら図21に示すフローチャート(ス
テップS11〜S14およびS21〜S28)に従って
説明する。なお、図22は表示処理の第8例における各
表示モードの設定内容(設定テーブル)を示す図であ
る。
【0111】この表示処理の第8例においても、第1例
と同様、表示装置10を利用する閲覧者は、まず、入力
装置14を用いて、各自動送り表示モードでのページ送
り速度を設定するとともに(ステップS11)、各自動
送り表示モード(各速度)での表示方法を設定する(ス
テップS12)。第8例での設定例を図22に示す。こ
の図22に示す設定テーブルでは、自動送り1のページ
送り速度が3秒に、自動送り2のページ送り速度が0.
3秒に設定されるとともに、逐次送りではページ全文の
表示を、自動送り1および自動送り2では、それぞれ、
表示方法1および表示方法2により表示解像度R1,R
2(R1>R2)でのページ表示を行なうように表示方
法が設定されている。
【0112】上述のような設定を行なった後、図3に示
した表示処理の第1例と同様の処理(ステップS13,
S14およびS21〜S28)が実行される。ただし、
第8例では、ステップS21において自動送り1が選択
された場合(ステップS21の“自動送り1”ルー
ト)、ステップS23では、ステップS12で設定され
た表示方法1により、各ページが、表示解像度R1の画
像に変換されて概略的に表示される。同様に、ステップ
S21において自動送り2が選択された場合(ステップ
S21の“自動送り2”ルート)、ステップS26で
は、ステップS12で設定された表示方法2により、各
ページが、表示解像度R2の画像に変換されて概略的に
表示される。
【0113】このとき、例えば、表示解像度R1が原文
の解像度の25%であれば、画像のピクセル上で、4画
素を一つの画素として取り扱いその4画素の画素値の平
均値をその一つの画素についての画素値とするような平
均化処理を行なう。このような平均化処理によって、原
文画像を劣化させた表示解像度R1の画像が得られる。
自動送り1よりもページ送り速度の速い自動送り2のた
めに設定された表示解像度R2は、表示解像度R1より
も小さく設定されるため、自動送り2でのページ表示状
態は、自動送り1でのページ表示状態よりも、さらに劣
化した状態(粗い状態)になる。
【0114】このようにして、表示処理の第8例では、
各自動送り表示モードにおいて、各ページの表示解像度
をページ送り速度に応じて変更し、ページ送り速度が速
くなるにつれて表示解像度を粗く変更することで、各ペ
ージの概略的な表示を行ないながら、設定速度でのペー
ジ送りが自動的に行なわれることになる。従って、ペー
ジ送りの際に、各ページの文書構造のみが概略的に表示
されることになる。
【0115】なお、上述した第8例では、ステップS2
3やS26において、各ページを所定の表示解像度の画
像に変換しているが、ステップS13で文書コンテンツ
を読み込んだ時点で、各表示解像度の画像を予め作成し
てメモリ13に格納しておいてもよい。
【0116】〔3−9〕各表示モードの設定手法の説明 図23(A)は、本実施形態の表示装置10における入
力装置(設定手段)14による、各表示モードの個別設
定例(設定テーブル)を示す図、図23(B)は、本実
施形態の入力装置(設定手段)14により設定可能な表
示方法を示す図である。
【0117】本実施形態の表示装置10においては、前
述した通り、入力装置14が、各自動送り表示モードで
のページ送り速度や表示方法などを個別かつ任意に設定
することができるようになっている。設定可能な表示方
法としては、例えば図23(B)に示すごとく、フォン
ト種類やフォントサイズに応じた部分表示や、画像表示
や、解像度変換による概略表示のほか、レイアウト表示
などがあり、これらの表示方法を任意に組み合わせて設
定することができる。
【0118】例えば図23(A)に示す設定テーブルで
は、自動送り1のページ送り速度が3秒に、自動送り2
のページ送り速度が0.3秒に設定されるとともに、逐
次送りではページ全文の表示を、自動送り1では、表示
方法1により値R1以下の表示解像度でのページ表示
を、自動送り2では、表示方法2によりフォント種類2
の文字を抽出したページ表示を行なうように表示方法が
設定されている。
【0119】このように、自動送り1および自動送り2
での表示方法を個別(独立)に設定することで、自動送
り1が選択された場合には、表示方法1により、各ペー
ジが表示解像度R1の画像に変換されて概略的に表示さ
れる一方、自動送り2が選択された場合には、表示方法
2により、フォント種類2の文字を抽出して所定の位置
に配置した部分画像の表示が行なわれる。
【0120】〔4〕本実施形態の効果の説明 上述したように、本実施形態の表示装置(電子文書コン
テンツ表示器)10では、閲覧者が所定のページを熟読
する場合、閲覧用表示モード(逐次送り)を選択するこ
とにより、そのページの全体が表示パネル11に固定的
に表示される。そして、閲覧者が各ページの内容を把握
しながらページ送りを行なう場合、閲覧者が、所望の速
度でページ送りを行なう自動送り表示モード(自動送り
1もしくは自動送り2)を選択する。これにより、所望
の速度で、且つ、その速度に応じた表示方法により、表
示パネル11上において、各ページが部分的もしくは概
略的に順次表示される。
【0121】従って、ページ送りに伴う各ページの表示
切替の待ち時間が短縮され、余分な待ち時間を生じさせ
ることなく、各ページが閲覧したい場所を含んでいるか
どうかを判断するための情報を、瞬時に、表示パネル1
1を通して閲覧者に与えながら、ページ送り表示を行な
うことができる。
【0122】また、閲覧者は入力装置14を操作するこ
とによりページ送り速度を選択・変更することが可能に
なるとともに、選択されたページ送り速度に応じた表示
方法で各ページが表示されるので、各ページの内容を確
実に把握できる状態でページ送りを行なえ、ページを進
めるためのページ送りと、閲覧箇所探索のための内容確
認を伴うページ送りとを両立させることができる。
【0123】このとき、自動送り表示モードの一つであ
る流し読み用表示モード(自動送り1)では、各ページ
において例えばタイトルのみが表示され、閲覧者は、各
ページの概要を把握する流し読みを実行することができ
る。また、概観用表示モード(自動送り2)では、自動
送り1よりも速い速度で各ページが送られるとともに、
各ページにおいて、例えばページ内レイアウト(図14
右側のレイアウト表示参照)が模式的に表示され、閲覧
者は、各ページの全体を概観することができる。
【0124】つまり、閲覧者は本実施形態の表示装置1
0を用いることによって、人間が実際に雑誌,新聞等の
文書を読む際に行なう閲覧・探索動作にあわせた、3段
階のページ表示〔熟読,流し読み(拾い読み),概観
(一瞥)〕を行なうことができる。
【0125】このように、本発明の一実施形態としての
表示装置10によれば、以下のような効果が得られる。 (i)閲覧者が各ページの内容を確実に把握できる状態で
表示パネル11に各ページを表示しながらページ送りを
行なえ、所望ページを通り過ぎてしまうのを確実に防止
できるとともに、各ページの表示切替の待ち時間を短縮
できるので、閲覧者は所望ページに迅速,容易かつ確実
に到達することができる。
【0126】(ii)人間が実際に文書を読む際に行なう閲
覧・探索動作にあわせたページ表示を表示パネル11上
で行なうことができ、より実際の書籍に近い操作性・ペ
ージめくり機能を有する表示装置(電子文書コンテンツ
表示器)10を実現することができる。 (iii)自動送り表示モード(自動送り1および自動送り
2)において、各ページを成す文書要素から予め設定さ
れた条件(例えばフォントのサイズや種類)に応じたも
のを抽出して表示し、各ページの部分的な行なうことに
より、文書コンテンツのタイトル部分,強調部分のみを
表示パネル11上に表示させながらページ送りを行なう
ことができる。
【0127】(iv)自動送り表示モード(自動送り1およ
び自動送り2)において、各ページにおける画像のみを
抽出して表示し、各ページの部分的な表示を行なうこと
により、ページ送りの際に瞬時に把握しやすい画像部分
のみを表示パネル11上に表示させることができる。 (v)自動送り表示モード(自動送り1および自動送り
2)において、各ページの表示解像度をページ送り速度
に応じて変更(速度が速くなるにつれて表示解像度を粗
く変更)することで、各ページの概略的な表示が行なわ
れ、ページ送りの際に各ページの文書構造のみを表示パ
ネル11上に表示させることができる。
【0128】(vi)入力装置14を用いて、各自動送り表
示モードでの表示方法やページ送り速度をそれぞれ設定
可能に構成することにより、種々の文書コンテンツに対
応することができるほか、表示装置(電子文書コンテン
ツ表示器)10を使用する閲覧者が、任意に表示方法や
速度を設定してページ送りを行なうことも可能になる。
【0129】(vii)図5および図6(A)を参照しなが
ら説明した通り、ページ送りスイッチの押下操作時間t
に応じて自動送り表示モードを決定することにより、自
動送り表示モードの切替を自動的に行なうことが可能に
なる。 (viii)複数のページ送りスイッチ(例えば図7および図
10の符号141a〜143aおよび141b〜143
b参照)の操作手法に応じて自動送り表示モードを決定
することにより、自動送り表示モードを、閲覧者の意図
に従って恣意的に切り替えることが可能になる。
【0130】〔5〕その他 なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実
施することができる。例えば、上述した実施形態では、
本発明を図24(A)に示すような携帯表示器(PD
A)に適用した場合について説明したが、本発明は、こ
れに限定されるものではなく、文書コンテンツを表示す
る機能を有する情報機器〔例えば、ノート型PCや図2
4(B)に示すようなデスクトップPC等〕にも上述し
た実施形態と同様に適用され、上述した実施形態と同様
の作用効果を得ることができる。また、上述した実施形
態では、自動送り表示モードが流し読み用表示モードお
よび概観用表示モードの2種類である場合について説明
したが、本発明は、これに限定されるものでなく、3種
類以上の自動送り表示モードを設定してもよい。
【0131】〔6〕付記 (付記1) ページ単位で構成される文書コンテンツを
表示する表示部と、該表示部の表示状態を制御する表示
制御部とをそなえて構成される表示装置であって、該文
書コンテンツの各ページの全体を該表示部に表示する閲
覧用表示モードと、それぞれ異なる速度でページ送りを
行ないながら該文書コンテンツの各ページを該速度に応
じた表示方法により部分的もしくは概略的に該表示部に
順次表示する複数の自動送り表示モードとを有するとと
もに、該閲覧用表示モードおよび該複数の自動送り表示
モードのうちのいずれか一つを選択する選択手段をそな
え、該表示制御部が、該選択手段により選択された表示
モードで該文書コンテンツを該表示部に表示するように
該表示部の表示状態を制御することを特徴とする、表示
装置。
【0132】(付記2) 該複数の自動送り表示モード
が、少なくとも、閲覧者が各ページの概要を把握可能な
表示を行なう流し読み用表示モードと、該流し読み用表
示モードよりも速い速度でページ送りを行ない該閲覧者
が各ページの全体を概観可能な表示を行なう概観用表示
モードとの2つを含んでいることを特徴とする、付記1
記載の表示装置。
【0133】(付記3) 該流し読み用表示モードで
は、各ページにおけるタイトルのみを抽出して表示する
タイトル表示を行なう一方、該概観用表示モードでは、
各ページのレイアウトを模式的に表示するレイアウト表
示を行なうことを特徴とする、付記2記載の表示装置。 (付記4) 該複数の自動送り表示モードのうちの少な
くとも一つにおいて、前記表示方法が、各ページを成す
文書要素から予め設定された条件に応じたものを抽出し
て表示することにより、各ページの部分的な表示を行な
うものであることを特徴とする、付記1または付記2に
記載の表示装置。
【0134】(付記5) 前記条件がフォントサイズで
あることを特徴とする、付記4記載の表示装置。 (付記6) 前記条件がフォントの種類であることを特
徴とする、付記4または付記5に記載の表示装置。 (付記7) 該複数の自動送り表示モードのうちの一つ
において、前記表示方法が、各ページにおける画像のみ
を抽出して表示することにより、各ページの部分的な表
示を行なうものであることを特徴とする、付記1〜付記
6のいずれか一つに記載の表示装置。
【0135】(付記8) 該複数の自動送り表示モード
のうちの少なくとも一つにおいて、前記表示方法が、各
ページの表示解像度を前記速度に応じて変更することに
より、各ページの概略的な表示を行なうものであること
を特徴とする、付記1〜請求項7のいずれか一つに記載
の表示装置。 (付記9) 該複数の自動送り表示モードでの前記表示
方法をそれぞれ個別に設定するための設定手段をさらに
そなえたことを特徴とする、付記1〜付記8のいずれか
一つに記載の表示装置。
【0136】(付記10) 該設定手段が、さらに、該
複数の自動送り表示モードでの前記速度を設定可能に構
成されていることを特徴とする、付記9記載の表示装
置。 (付記11) 該選択手段が、ページ送りスイッチを有
して構成され、該ページ送りスイッチの操作時間に応じ
て、選択すべき前記自動送り表示モードを決定すること
を特徴とする、付記1〜付記9のいずれか一つに記載の
表示装置。
【0137】(付記12) 該選択手段が、複数のペー
ジ送りスイッチを有して構成され、該複数のページ送り
スイッチの操作手法に応じて、選択すべき前記自動送り
表示モードを決定することを特徴とする、付記1〜付記
9のいずれか一つに記載の表示装置。
【0138】(付記13) ページ単位で構成される文
書コンテンツを表示部に表示させるための表示制御プロ
グラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であ
って、該表示制御プログラムが、該文書コンテンツの各
ページの全体を該表示部に表示する閲覧用表示モード
と、それぞれ異なる速度でページ送りを行ないながら該
文書コンテンツの各ページを該速度に応じた表示方法に
より部分的もしくは概略的に該表示部に順次表示する複
数の自動送り表示モードとの中から選択された表示モー
ドで、該文書コンテンツを該表示部に表示するように該
表示部の表示状態を制御する表示制御部として、コンピ
ュータを機能させることを特徴とする、表示制御プログ
ラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【0139】(付記14) 該複数の自動送り表示モー
ドが、少なくとも、閲覧者が各ページの概要を把握可能
な表示を行なう流し読み用表示モードと、該流し読み用
表示モードよりも速い速度でページ送りを行ない該閲覧
者が各ページの全体を概観可能な表示を行なう概観用表
示モードとの2つを含んでいることを特徴とする、付記
13記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ
読取可能な記録媒体。
【0140】(付記15) 該流し読み用表示モードで
は、各ページにおけるタイトルのみを抽出して表示する
タイトル表示を行なう一方、該概観用表示モードでは、
各ページのレイアウトを模式的に表示するレイアウト表
示を行なうことを特徴とする、付記14記載の表示制御
プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒
体。
【0141】(付記16) 該複数の自動送り表示モー
ドのうちの少なくとも一つにおいて、前記表示方法が、
各ページを成す文書要素から予め設定された条件に応じ
たものを抽出して表示することにより、各ページの部分
的な表示を行なうものであることを特徴とする、付記1
3または付記14に記載の表示制御プログラムを記録し
たコンピュータ読取可能な記録媒体。
【0142】(付記17) 前記条件がフォントサイズ
であることを特徴とする、付記16記載の表示制御プロ
グラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。 (付記18) 前記条件がフォントの種類であることを
特徴とする、付記16または付記17に記載の表示制御
プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒
体。
【0143】(付記19) 該複数の自動送り表示モー
ドのうちの一つにおいて、前記表示方法が、各ページに
おける画像のみを抽出して表示することにより、各ペー
ジの部分的な表示を行なうものであることを特徴とす
る、付記13〜付記18のいずれか一つに記載の表示制
御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒
体。
【0144】(付記20) 該複数の自動送り表示モー
ドのうちの少なくとも一つにおいて、前記表示方法が、
各ページの表示解像度を前記速度に応じて変更すること
により、各ページの概略的な表示を行なうものであるこ
とを特徴とする、付記13〜請求項19のいずれか一つ
に記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読
取可能な記録媒体。
【0145】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の表示装置
(請求項1〜3)および表示制御プログラムを記録した
コンピュータ読取可能な記録媒体(請求項4,5)によ
れば、以下のような効果ないし利点を得ることができ
る。 〔1〕閲覧者が各ページの内容を確実に把握できる状態
でページ送り表示を行なえ所望ページを通り過ぎてしま
うのを確実に防止できるとともに、各ページの表示切替
の待ち時間を短縮できるので、閲覧者は所望ページに迅
速,容易かつ確実に到達することができる(請求項1〜
5)。
【0146】〔2〕人間が実際に文書を読む際に行なう
閲覧・探索動作にあわせたページ表示を行なうことがで
き、より実際の書籍に近い操作性・ページめくり機能を
有する表示装置(電子文書コンテンツ表示器)を実現す
ることができる(請求項2,3,5)。 〔3〕自動送り表示モードにおいて、各ページを成す文
書要素から予め設定された条件(例えばフォントのサイ
ズや種類)に応じたものを抽出して表示し、各ページの
部分的な表示を行なうことにより、文書コンテンツのタ
イトル部分,強調部分のみを表示させながらページ送り
を行なうことができる。
【0147】〔4〕自動送り表示モードにおいて、各ペ
ージにおける画像のみを抽出して表示し、各ページの部
分的な表示を行なうことにより、ページ送りの際に瞬時
に把握しやすい画像部分のみ表示させることができる。 〔5〕自動送り表示モードにおいて、各ページの表示解
像度をページ送り速度に応じて変更(速度が速くなるに
つれて表示解像度を粗く変更)することで、各ページの
概略的な表示が行なわれ、ページ送りの際に各ページの
文書構造のみを表示させることができる。
【0148】〔6〕各自動送り表示モードでの表示方法
やページ送り速度をそれぞれ設定可能に構成することに
より、種々の文書コンテンツに対応することができるほ
か、表示装置(電子文書コンテンツ表示器)を使用する
閲覧者が望む、表示方法や速度でのページ送りを行なう
ことも可能になる。 〔7〕ページ送りスイッチの操作時間に応じて自動送り
表示モードを決定することにより、自動送り表示モード
の切替を自動的に行なうことが可能になる。
【0149】〔8〕複数のページ送りスイッチの操作手
法に応じて自動送り表示モードを決定することにより、
自動送り表示モードを、閲覧者の意図に従って恣意的に
切り替えることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての表示装置(電子文
書コンテンツ表示器)の構成を示すブロック図である。
【図2】(A)〜(C)はいずれも人間の文書閲覧速度
について説明するための図である。
【図3】本実施形態の表示装置による表示処理の第1例
を説明するためのフローチャートである。
【図4】表示処理の第1例における各表示モードの設定
内容(設定テーブル)を示す図である。
【図5】本実施形態の表示装置による表示処理の第2例
を説明するためのフローチャートである。
【図6】(A)は表示処理の第2例における表示モード
切替基準(ページ送りスイッチの押下操作時間)の設定
例を示す図、(B)は表示処理の第2例における各表示
モードの設定内容(設定テーブル)を示す図である。
【図7】表示処理の第2例における表示モード選択手法
の第1変形例(複数のページ送りスイッチを用いた表示
モード選択手法の第1例)を説明するための図である。
【図8】表示モード選択手法の第1変形例における表示
モード切替基準(ページ送りスイッチの操作手法)の設
定例を示す図である。
【図9】表示処理の第2例における表示モード選択手法
の第2変形例(複数のページ送りスイッチを用いた表示
モード選択手法の第2例)を説明するための図である。
【図10】表示モード選択手法の第2変形例における表
示モード切替基準(ページ送りスイッチの操作手法)の
設定例を示す図である。
【図11】本実施形態の表示装置による表示処理の第3
例を説明するためのフローチャートである。
【図12】表示処理の第3例における各表示モードの設
定内容(設定テーブル)を示す図である。
【図13】本実施形態の表示装置による表示処理の第4
例における各表示モードの設定内容(設定テーブル)を
示す図である。
【図14】表示処理の第4例における各表示モードの具
体的な表示例を示す図である。
【図15】本実施形態の表示装置による表示処理の第5
例を説明するためのフローチャートである。
【図16】表示処理の第5例における各表示モードの設
定内容(設定テーブル)を示す図である。
【図17】本実施形態の表示装置による表示処理の第6
例を説明するためのフローチャートである。
【図18】表示処理の第6例における各表示モードの設
定内容(設定テーブル)を示す図である。
【図19】本実施形態の表示装置による表示処理の第7
例を説明するためのフローチャートである。
【図20】表示処理の第7例における各表示モードの設
定内容(設定テーブル)を示す図である。
【図21】本実施形態の表示装置による表示処理の第8
例を説明するためのフローチャートである。
【図22】表示処理の第8例における各表示モードの設
定内容(設定テーブル)を示す図である。
【図23】(A)は、本実施形態の表示装置における設
定手段による、各表示モードの個別設定例(設定テーブ
ル)を示す図、(B)は設定手段により設定可能な表示
方法を示す図である。
【図24】(A)および(B)は、それぞれ、書籍型コ
ンテンツを表示する表示器として用いられる携帯表示器
およびPCを模式的に示す斜視図である。
【図25】(A)および(B)は一般的な文書コンテン
ツの例を示すもので、(A)は、文書コンテンツのペー
ジ毎に保存される、各ページのレイアウト情報のフォー
マットを示す図、(B)は(A)に示すレイアウト情報
に基づいて実際に表示されるページ画像の例を示す図で
ある。
【図26】一般的なスクロールバーを用いたページ探索
手法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 携帯表示器(PDA) 2 PC 1a,2a モニタ画面 10 電子文書コンテンツ表示器(表示装置) 11 表示パネル(表示部,モニタ画面) 12 CPU(表示制御部,計算処理部) 13 メモリ 14 入力装置(選択手段,設定手段) 14A,14B 入力装置(選択手段) 141a,141b,142a,142b,143a,
143b ページ送りスイッチ 15 バッテリ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/00 530 G09G 5/00 530T Fターム(参考) 5B069 AA20 BA03 BB16 CA11 JA02 JA08 5B075 ND20 PP02 PP03 PQ02 PQ43 PQ44 PQ62 PQ66 PQ67 UU11 5C082 AA03 AA14 BA02 BA12 CA76 CB05 DA87 MM02 5E501 AA12 AC37 BA05 CA03 CB07 EA10 EB05 FA03 FA06 FB32 FB34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ページ単位で構成される文書コンテンツ
    を表示する表示部と、 該表示部の表示状態を制御する表示制御部とをそなえて
    構成される表示装置であって、 該文書コンテンツの各ページの全体を該表示部に表示す
    る閲覧用表示モードと、 それぞれ異なる速度でページ送りを行ないながら該文書
    コンテンツの各ページを該速度に応じた表示方法により
    部分的もしくは概略的に該表示部に順次表示する複数の
    自動送り表示モードとを有するとともに、 該閲覧用表示モードおよび該複数の自動送り表示モード
    のうちのいずれか一つを選択する選択手段をそなえ、 該表示制御部が、該選択手段により選択された表示モー
    ドで該文書コンテンツを該表示部に表示するように該表
    示部の表示状態を制御することを特徴とする、表示装
    置。
  2. 【請求項2】 該複数の自動送り表示モードが、少なく
    とも、 閲覧者が各ページの概要を把握可能な表示を行なう流し
    読み用表示モードと、 該流し読み用表示モードよりも速い速度でページ送りを
    行ない該閲覧者が各ページの全体を概観可能な表示を行
    なう概観用表示モードとの2つを含んでいることを特徴
    とする、請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 該流し読み用表示モードでは、各ページ
    におけるタイトルのみを抽出して表示するタイトル表示
    を行なう一方、 該概観用表示モードでは、各ページのレイアウトを模式
    的に表示するレイアウト表示を行なうことを特徴とす
    る、請求項2記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 ページ単位で構成される文書コンテンツ
    を表示部に表示させるための表示制御プログラムを記録
    したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、 該表示制御プログラムが、 該文書コンテンツの各ページの全体を該表示部に表示す
    る閲覧用表示モードと、それぞれ異なる速度でページ送
    りを行ないながら該文書コンテンツの各ページを該速度
    に応じた表示方法により部分的もしくは概略的に該表示
    部に順次表示する複数の自動送り表示モードとの中から
    選択された表示モードで、該文書コンテンツを該表示部
    に表示するように該表示部の表示状態を制御する表示制
    御部として、コンピュータを機能させることを特徴とす
    る、表示制御プログラムを記録したコンピュータ読取可
    能な記録媒体。
  5. 【請求項5】 該複数の自動送り表示モードが、少なく
    とも、 閲覧者が各ページの概要を把握可能な表示を行なう流し
    読み用表示モードと、 該流し読み用表示モードよりも速い速度でページ送りを
    行ない該閲覧者が各ページの全体を概観可能な表示を行
    なう概観用表示モードとの2つを含んでいることを特徴
    とする、請求項4記載の表示制御プログラムを記録した
    コンピュータ読取可能な記録媒体。
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