JP2002182009A - コリメータ及びコリメータアレイ、並びにそれらの製造方法 - Google Patents
コリメータ及びコリメータアレイ、並びにそれらの製造方法Info
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Abstract
少させたコリメータまたはコリメータアレイ、並びにそ
のための製造方法を提供する。 【解決手段】 平面をなす端面を有する基板上に、長尺
の屈折率分布型ロッドレンズ原材を該屈折率分布型ロッ
ドレンズ原材の光軸が前記端面の1つと平行になるよう
に所定ピッチで並設した後、所定間隔で前記屈折率分布
型ロッドレンズ原材を光軸と直交する面にて基板ごと切
断して分割し、次いで分割された個々の屈折率分布型ロ
ッドレンズ原材を規定のレンズ長に調整し、その後切断
側端面同士を対向させるとともに、対向するレンズ間の
光軸を一致させる。
Description
ドレンズ対を対向配置して構成されるコリメータ、及び
前記コリメータを所定ピッチで並設してなるコリメータ
アレイ,並びにそれらの製造方法に関し、特に調芯工程
を簡素化し、高性能な製品を得るための技術に関する。
ファイバからの発散光である出射光をレンズにより平行
光とし、この平行光を伝播させた後、別のレンズにより
集光して他方の光ファイバに入射させることが行われて
いる。このような光学系は「コリメータ」と称されてお
り、両レンズ間にフィルタや光アイソレータ用素子、光
スイッチ、光変調器等各種の光学要素を挿入することに
より、多様な光学モジュールを構築することができる。
るが、屈折率分布型ロッドレンズを使用したコリメータ
も使用される。この屈折率分布型ロッドレンズは、軸線
を中心に半径方向に漸次屈折率が変化する特性を備えて
おり、そのレンズ長やレンズ−光ファイバ間の距離を波
長に合わせて規定することにより、入射した光を平行光
としたり、集光して出射させることができる。
対、対向配置させた単芯のコリメータを示す斜視図であ
る。各屈折率分布型ロッドレンズ1aには、その対向面
とは反対側の端面に光軸を一致させて光ファイバ4が接
続されており、一方の光ファイバ4からの光をそれに接
続する屈折率分布型ロッドレンズ1aで平行光として出
射し、他方の屈折率分布型ロッドレンズ1aではこの平
行光を集光してそれに接続する光ファイバ4へと導くこ
とにより光信号の伝達が行われる。従って、このような
屈折率分布型ロッドレンズ1aを用いたコリメータで
は、結合損失を少なくするために、対向する屈折率分布
型ロッドレンズ1a,1a同士の光軸、更には屈折率分
布型ロッドレンズ1aと光ファイバ4との光軸を精度良
く一致させる必要がある。
分布型ロッドレンズ1a,1a同士を対向配置させる際
に、種々の方向への軸ずれが発生するのが一般的であ
る。尚、図8(a)は図7を屈折率分布型ロッドレンズ
1a側から見た平面図であり、図8(b)は同側面図で
ある。また、図7にも示したように、屈折率分布型ロッ
ドレンズ1a及び光ファイバ2aに共通する理想的な光
軸を符号Cで表し、この光軸Cと平行な方向をZ方向、
水平方向に直交する方向をX方向、垂直方向に直交する
方向をY方向と規定する。
は、図8(a)に示すようなY方向及びX方向への変
位、X方向における傾斜θx、また図8(b)に示すよ
うなY方向への変位及びY方向における傾斜θyが生じ
る。従って、一対のコリメータを構成するために4軸に
わたる調芯が必要とされる。更にコリメータアレイの場
合には、片側のすでに固定されたレンズアレイに対する
調芯が必要なため、図8(a)に示すような光軸C回り
の回転θzが加わる。即ち、コリメータアレイの場合、
5軸にわたる調芯を各レンズ素子に対して繰り返すこと
が必要となる。
は、屈折率分布型ロッドレンズ1a,1a間の多軸方向
にわたる複雑で微妙な調芯作業が必要であり、特にコリ
メータアレイにあっては、調芯作業を複数回繰り返し行
わなければならず、調芯工程は困難を極めていた。
たものであり、屈折率分布型ロッドレンズ間の調芯軸数
を減少させたコリメータまたはコリメータアレイ、並び
にそのための製造方法を提供することを目的とする。
めに、本発明は下記に示すコリメータ及びコリメータア
レイ、並びにそれらの製造方法を提供する。 (1)屈折率分布型ロッドレンズを一対、対向させて構
成されるコリメータにおいて、平面をなす端面を有する
基板上に、前記屈折率分布型ロッドレンズを、該屈折率
分布型ロッドレンズの光軸と前記端面の一つとが平行に
なるようにそれぞれ固定するとともに、前記基板を一
対、前記端面同士を互いに平行に保って対向させたこと
を特徴とするコリメータ (2)対向する屈折率分布型ロッドレンズ対において、
一方の屈折率分布型ロッドレンズのレンズ長を、他方の
屈折率分布型ロッドレンズのレンズ長より(1/2)ピ
ッチだけ長くしたことを特徴とする上記(1)記載のコ
リメータ (3)屈折率分布型ロッドレンズを所定ピッチで並設し
てなるロッドレンズアレイを一対、対向させて構成され
るコリメータアレイにおいて、平面をなす端面を有する
基板上に、前記屈折率分布型ロッドレンズを、該屈折率
分布型ロッドレンズの光軸と前記端面の一つとが平行に
なるように所定ピッチでそれぞれ固定するとともに、前
記基板を一対、前記端面同士を互いに平行に保って対向
させたことを特徴とするコリメータアレイ (4)対向する屈折率分布型ロッドレンズ対において、
一方のロッドレンズアレイを構成する屈折率分布型ロッ
ドレンズのレンズ長を、他方のロッドレンズアレイを構
成する屈折率分布型ロッドレンズのレンズ長の(1/
2)ピッチだけ長くしたことを特徴とする上記(3)記
載のコリメータアレイ (5)屈折率分布型ロッドレンズを一対、対向させて構
成されるコリメータの製造方法において、平面をなす端
面を有する基板上に、長尺の屈折率分布型ロッドレンズ
原材を、該屈折率分布型ロッドレンズ原材の光軸と前記
端面の一つとが平行になるように固定した後、所定間隔
で前記屈折率分布型ロッドレンズ原材を光軸に直交する
面にて基板ごと切断して分割し、次いで分割された個々
の屈折率分布型ロッドレンズ原材を規定のレンズ長に調
整し、その後切断側端面同士を対向させるとともに、両
レンズの光軸を一致させることを特徴とするコリメータ
の製造方法 (6)切断後の両基板を、それぞれの端面同士が互いに
平行を保つように対向させて両レンズの光軸を一致させ
ることを特徴とする上記(5)記載のコリメータの製造
方法 (7)屈折率分布型ロッドレンズを所定ピッチで並設し
てなるロッドレンズアレイを一対、対向させて構成され
るコリメータアレイの製造方法において、平面をなす端
面を有する基板上に、長尺の屈折率分布型ロッドレンズ
原材を、該屈折率分布型ロッドレンズ原材の光軸と前記
端面の一つとが平行になるよう所定ピッチで並設した
後、所定間隔で前記屈折率分布型ロッドレンズ原材を光
軸と直交する面にて基板ごと切断して分割し、次いで分
割された個々の屈折率分布型ロッドレンズ原材を規定の
レンズ長に調整し、その後切断側端面同士を対向させる
とともに、対向するレンズ間の光軸を一致させることを
特徴とするコリメータアレイの製造方法 (8)切断後の両基板を、それぞれの端面同士が互いに
平行を保つように対向させて、少なくとも一対の対向す
るレンズ間の光軸を一致させることを特徴とする上記
(7)記載のコリメータアレイの製造方法
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
を示す斜視図である。先ず、図1(a)に示すように、
長尺の屈折率分布型ロッドレンズ原材1を、側面A(y
−z面に平行な面)が平面である平板状の基板2上に固
定する。この屈折率分布型ロッドレンズ原材1のレンズ
長(L)は、少なくとも最終製品の屈折率分布型ロッド
レンズ1aのレンズ長(以下、規定レンズ長と呼ぶ)の
2倍以上である。また、固定に際して、屈折率分布型ロ
ッドレンズ原材1の光軸Cが基板2の側面Aと平行にな
るように位置決めする。
部を蛇行して伝搬し、端面から出射する状態を示す図で
ある。この蛇行周期はピッチと呼ばれ、レンズの屈折率
分布によって決まる。コリメータにおいてはこの屈折率
分布型ロッドレンズの端面から最大振幅をもって光が出
射されるように、そのレンズ長は、ピッチをPとすると
き、P/4またはそれより短く規定されている。従っ
て、屈折率分布型ロッドレンズ原材1のレンズ長(L)
は、この規定レンズ長(例えばP/4)に、後述される
切断工程における切断しろ(刃幅相当分)、並びに切断
面の研磨仕上げのための研磨しろを加えた長さの2倍以
上とする。尚、以降においては説明の都合上、屈折率分
布型ロッドレンズ原材1のレンズ長(L)を規定レンズ
長さの2倍とした場合を例示する。
分布型ロッドレンズ原材1の丁度半分の長さの位置に
て、光軸Cと直交する面において、この屈折率分布型ロ
ッドレンズ原材1を基板2ごと切断して半分割する。
尚、切断用工具としてはダイヤモンドカッター等を用い
ることができるが、上述したように、屈折率分布型ロッ
ドレンズ原材1のレンズ長(L)の設定に際して、使用
する切断用工具の刃幅相当分(切断しろ)を加えてお
く。
ドレンズ1a,1aの切断面を研磨して、規定レンズ長
に調整するともに端面を平滑面とする。従って、屈折率
分布型ロッドレンズ原材1のレンズ長(L)の設定に際
して、この研磨量相当分(研磨しろ)を加えておく。
により、コリメータとした時に対向する一対の屈折率分
布型ロッドレンズ1a,1aが一度に得られる。通常の
コリメータの製造においては、長尺の屈折率分布型ロッ
ドレンズ原材1を所定のレンズ長に切断して多数の屈折
率分布型ロッドレンズ1aを作製しておき、それらの中
から任意に一対選択してレンズ対とされる。
分布型ロッドレンズ原材1の切断時に角度ずれが生じて
も、対をなす2つの屈折率分布型ロッドレンズ1a,1
aの端面は等しく角度ずれを起こし、この角度ずれは最
終製品まで残る。その結果、この屈折率分布型ロッドレ
ンズ1a,1aを通った光は、伝播空間中でX方向また
はY方向に平行にずれるのみである。従って、切断後の
両基板2a,2aの底面B(x−z面に平行な面)を平
行に保ち、かつ両基板2a,2aの側面A(y−z面に
平行な面)を平行に維持するだけでよく、図6に示した
θx及びθyの角度調芯は不要となる。即ち、従来5軸
必要であった調芯が3軸に減少し、調芯作業が大幅に簡
易化される。尚、屈折率分布型ロッドレンズ1aの後端
面に光ファイバ4を結合して光を入射する際、レンズ端
面での反射を防止するために屈折率分布型ロッドレンズ
1aの後端面を斜め加工する場合がある。この場合、入
射光が屈折率分布型ロッドレンズ1aの中心軸に平行で
あっても、出射光は前記中心軸と平行で無くなる。従っ
て、このような場合には、図6に示したθxの角度調芯
が必要になるが、θyについての調芯は不要になる。
率分布型ロッドレンズ1a,1aを切断側端面同士を対
向させるとともに、他方の端面に光ファイバ4,4をそ
れぞれの光軸を一致させて接続して本発明のコリメータ
が完成する。尚、屈折率分布型ロッドレンズ1aと光フ
ァイバ4との接続方法は特に制限されるものではなく、
例えば図示は省略するが、屈折率分布型ロッドレンズ1
aと同一径のキャピラリに光ファイバ4を挿通し、屈折
率分布型ロッドレンズ1aの基板2aと同一厚さの基板
上に前記のキャピラリを固定し、屈折率分布型ロッドレ
ンズ1aと光ファイバ4とを対向させる等の方法を採る
ことができる。
用いることもできる。即ち、図3に示すように、所定の
開口溝幅及び傾斜角度のV溝3が形成された基板2を用
い、上記の屈折率分布型ロッドレンズ原材1をこのV溝
3に収容する。V溝3の稜線は基板2の側面Aと平行に
形成されており、屈折率分布型ロッドレンズ原材1は、
V溝3への収容と同時に、光軸Cと基板2の側面Aとの
平行が確保される。次いで、図3(b)に示すように、
屈折率分布型ロッドレンズ原材1の丁度半分の長さの位
置にて、光軸Cと直交する面において、この屈折率分布
型ロッドレンズ原材1を基板2ごと切断して半分割す
る。切断後、半分割された各屈折率分布型ロッドレンズ
1a,1aの切断面を研磨して、規定レンズ長に調整す
るともに端面を平滑面とし、その後図3(c)に示すよ
うに、両屈折率分布型ロッドレンズ1a,1aを切断側
端面同士を対向させるとともに、他方の端面に光ファイ
バ4,4をそれぞれの光軸を一致させて接続してコリメ
ータが完成する。
ッドレンズ原材1の収容溝として基板2にV溝3を設け
たが、これに限らず断面半円状の溝やU溝を設けてもよ
い。
うなコリメータアレイの作製にも適用できる。先ず、図
4(a)に示すように、長尺の屈折率分布型ロッドレン
ズ原材1を複数本(図の例では4本)、所定間隔で、側
面Aが平面をなす平板状の基板2上に固定する。この
時、各屈折率分布型ロッドレンズ原材1が基板2の側面
Aと平行となるように位置決めする。次いで、図4
(b)に示すように、屈折率分布型ロッドレンズ原材1
の丁度半分の長さの位置にて、光軸Cと直交する面にお
いて、この屈折率分布型ロッドレンズ原材1を基板2ご
と切断して半分割する。切断後、半分割された各屈折率
分布型ロッドレンズ1aの切断面を研磨して、規定レン
ズ長に調整するともに端面を平滑面とする。この切断、
研磨により、コリメータアレイとした時に対向する一対
の屈折率分布型ロッドレンズ1aのアレイが一度に得ら
れる。そして、図4(c)に示すように、各屈折率分布
型ロッドレンズ1aに光ファイバ4を光軸を合わせて接
続することにより、コリメータアレイが完成する。
数の屈折率分布型ロッドレンズ対及び複数の光ファイバ
対からなるコリメータアレイが得られる。しかも、X−
Z平面内での傾き(θx)及びY−Z平面内での傾き
(θy)が実質的に発生せず、またレンズ間の位置関係
は固定されていることから、両基板2a,2aの底面B
を平行に保ち、かつ両基板2a,2aの側面Aを平行に
維持するだけでよく、1レンズ素子についてX、Y、Z
の3つの光軸を一致させるだけでよいため、調芯作業が
従来に比べて大幅に簡素化される。
加工による反射防止の考え方はコリメータアレイの場合
にも適用できる。また、ここでは、長尺のロッドレンズ
原材から2個のコリメータ用レンズ、即ち一対のコリメ
ータ用レンズを採る例を示したが、長尺のロッドレンズ
原材から複数対のコリメータ用レンズを作ることも可能
である。
タアレイでは、屈折率分布型ロッドレンズ対を、レンズ
長が同一のもので構成している。しかし、下記に詳述す
るように、製造過程において何らかの原因により、光フ
ァイバが位置合わせてされていて、屈折率分布型ロッド
レンズ対が変位すると、受光側屈折率分布型ロッドレン
ズと、それに接続する光ファイバとの間に大きな結合損
失が生じてしまう。
a3からの光を屈折率分布型ロッドレンズLa1〜La
3(以下、「出光側屈折率分布型ロッドレンズ」とい
う)から出射し、対向する屈折率分布型ロッドレンズL
b1〜Lb3(以下、「受光側屈折率分布型ロッドレン
ズ」という)で集光し、光ファイバFb1〜Fb3に導
く構成のロッドレンズアレイを想定する。そして、図中
真中に位置する出光側屈折率分布型ロッドレンズLa2
及び受光側屈折率分布型ロッドレンズLb2が、本来の
軸線、即ち光ファイバFa1、Fb2の位置、から屈折
率分布型ロッドレンズ対La1、Lb1の側に共に△x
変位すると(上記方法によれば、対向する屈折率分布型
ロッドレンズは対で同一量変位する)、光ファイバFa
2からの光は、本来の光軸から△x下方にずれた位置に
て出光側屈折率分布型ロッドレンズLa2に入射し、出
光側屈折率分布型ロッドレンズLa2の中を図中上方に
向かうように広がって進行し、その後、平行光となって
直進して受光側屈折率分布型ロッドレンズLb2に入射
する。従って、受光側屈折率分布型ロッドレンズLb2
には、前記平行光が図中下方から斜めに入射する。
ロッドレンズLb2を進行する間に集光されるが、その
際、図示されるように、出光側屈折率分布型ロッドレン
ズLa2における進行様式と対照形をなして光ファイバ
Fb2側端部に集光される。従って、受光側屈折率分布
型ロッドレンズLb2の焦点fは、本来の光軸である光
ファイバFb2の光軸から(2・△x)上方に変位した
位置となる。
の変位量に対して、受光側屈折率分布型ロッドレンズ
と、それに接続する光ファイバとの間の変位量は丁度2
倍となるため、屈折率分布型ロッドレンズ対の変位量が
僅かであっても、ロッドレンズアレイの光結合損失は大
きなものとなり、場合によっては実用上無視できなくな
る。
分布型ロッドレンズLa´1〜La´3のレンズ長を
(3P/4)とし、受光側屈折率分布型ロッドレンズL
b´1〜Lb´3のレンズ長を(P/4)のままとす
る。
中真中に位置する出光側屈折率分布型ロッドレンズLa
´2及び受光側屈折率分布型ロッドレンズLb´2が、
屈折率分布型ロッドレンズ対La´1、Lb´1の側に
共に△x変位した場合を想定すると、光ファイバFa2
から出光側屈折率分布型ロッドレンズLa´2に入射し
た光は、出光側屈折率分布型ロッドレンズLa´2の内
部を、レンズ長の1/3の位置まで広がり、レンズ長の
2/3の位置(t点)で集光した後再び端面に向かって
広がり、その後平行光となって直進して受光側屈折率分
布型ロッドレンズLb´2に入射する。その際、入射し
た光は、t点までは図中上方に向かって進行し、t点以
降は図中下方に向かって進行する。また、t点は出光側
屈折率分布型ロッドレンズLa´2の光軸上にあり、光
ファイバFa2に対する変位量は、即ち△xである。
Lb´2には、前記平行光は図中斜め上方から入射す
る。その後、平行光は受光側屈折率分布型ロッドレンズ
Lb´2を進行する間に集光されるが、その際、図示さ
れるように、出光側屈折率分布型ロッドレンズLa´2
における進行様式と対照形をなして光ファイバFb2側
端部に集光されるため、受光側屈折率分布型ロッドレン
ズLb´2の焦点fは、本来の光軸である光ファイバF
b2の光軸と一致した位置となる。
ンズLa´1〜La´3のレンズ長を(3P/4)と
し、受光側屈折率分布型ロッドレンズLb´1〜Lb´
3のレンズ長を(P/4)にすることにより、屈折率分
布型ロッドレンズ対が変位してもロッドレンズアレイの
光の結合損失を少なく抑えることが可能になる。
ンズのレンズ長が(P/4)の場合を例示したが、光フ
ァイバとレンズ端面の距離を調整することにより、(P
/4)より短いレンズ長Z´のレンズを用いてもコリメ
ータを構成できる。この場合、出光側屈折率分布型ロッ
ドレンズのレンズ長Zを(Z=Z´+P/2)とする。
勿論、レンズ長の関係は逆に出光側がZ´、受光側が
(Z´+P/2)であってもよい。
によれば、屈折率分布型ロッドレンズ間の角度調芯を不
要とし、調芯作業を簡素化することにより、結合損失の
小さいコリメータまたはコリメータアレイを簡単な製造
工程により、しかも特別な装置や作業を必要とせずに得
ることができる。
ズ長を規定することにより、万一屈折率分布型ロッドレ
ンズ対が変位しても、光の結合損失を小さく抑えること
ができる。
造手順を示す斜視図である。
る光の伝播状態を示す説明図である。
造手順の他の例(V溝基板使用)を示す斜視図である。
イの製造手順を示す斜視図である。
/4)で同一であるときに生じる不具合を説明するため
の上面図である。
P/4)と(P/4)との組み合わせに変更した構成を
示す上面図である。
ずれを説明するための平面図(a)及び側面図(b)で
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】 屈折率分布型ロッドレンズを一対、対向
させて構成されるコリメータにおいて、 平面をなす端面を有する基板上に、前記屈折率分布型ロ
ッドレンズを、該屈折率分布型ロッドレンズの光軸と前
記端面の一つとが平行になるようにそれぞれ固定すると
ともに、前記基板を一対、前記端面同士を互いに平行に
保って対向させたことを特徴とするコリメータ。 - 【請求項2】 対向する屈折率分布型ロッドレンズ対に
おいて、一方の屈折率分布型ロッドレンズのレンズ長
を、他方の屈折率分布型ロッドレンズのレンズ長より
(1/2)ピッチだけ長くしたことを特徴とする請求項
1記載のコリメータ。 - 【請求項3】 屈折率分布型ロッドレンズを所定ピッチ
で並設してなるロッドレンズアレイを一対、対向させて
構成されるコリメータアレイにおいて、 平面をなす端面を有する基板上に、前記屈折率分布型ロ
ッドレンズを、該屈折率分布型ロッドレンズの光軸と前
記端面の一つとが平行になるように所定ピッチでそれぞ
れ固定するとともに、前記基板を一対、前記端面同士を
互いに平行に保って対向させたことを特徴とするコリメ
ータアレイ。 - 【請求項4】 対向する屈折率分布型ロッドレンズ対に
おいて、一方のロッドレンズアレイを構成する屈折率分
布型ロッドレンズのレンズ長を、他方のロッドレンズア
レイを構成する屈折率分布型ロッドレンズのレンズ長の
(1/2)ピッチだけ長くしたことを特徴とする請求項
3記載のコリメータアレイ。 - 【請求項5】 屈折率分布型ロッドレンズを一対、対向
させて構成されるコリメータの製造方法において、 平面をなす端面を有する基板上に、長尺の屈折率分布型
ロッドレンズ原材を、該屈折率分布型ロッドレンズ原材
の光軸と前記端面の一つとが平行になるように固定した
後、所定間隔で前記屈折率分布型ロッドレンズ原材を光
軸に直交する面にて基板ごと切断して分割し、次いで分
割された個々の屈折率分布型ロッドレンズ原材を規定の
レンズ長に調整し、その後切断側端面同士を対向させる
とともに、両レンズの光軸を一致させることを特徴とす
るコリメータの製造方法。 - 【請求項6】 切断後の両基板を、それぞれの端面同士
が互いに平行を保つように対向させて両レンズの光軸を
一致させることを特徴とする請求項5記載のコリメータ
の製造方法。 - 【請求項7】 屈折率分布型ロッドレンズを所定ピッチ
で並設してなるロッドレンズアレイを一対、対向させて
構成されるコリメータアレイの製造方法において、 平面をなす端面を有する基板上に、長尺の屈折率分布型
ロッドレンズ原材を、該屈折率分布型ロッドレンズ原材
の光軸と前記端面の一つとが平行になるよう所定ピッチ
で並設した後、所定間隔で前記屈折率分布型ロッドレン
ズ原材を光軸と直交する面にて基板ごと切断して分割
し、次いで分割された個々の屈折率分布型ロッドレンズ
原材を規定のレンズ長に調整し、その後切断側端面同士
を対向させるとともに、対向するレンズ間の光軸を一致
させることを特徴とするコリメータアレイの製造方法。 - 【請求項8】 切断後の両基板を、それぞれの端面同士
が互いに平行を保つように対向させて、少なくとも一対
の対向するレンズ間の光軸を一致させることを特徴とす
る請求項7記載のコリメータアレイの製造方法。
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JP2001244155A JP2002182009A (ja) | 2000-10-05 | 2001-08-10 | コリメータ及びコリメータアレイ、並びにそれらの製造方法 |
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JP2000-306343 | 2000-10-05 | ||
JP2001244155A JP2002182009A (ja) | 2000-10-05 | 2001-08-10 | コリメータ及びコリメータアレイ、並びにそれらの製造方法 |
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