JP2002181727A - 光学検査装置 - Google Patents

光学検査装置

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JP2002181727A
JP2002181727A JP2000383997A JP2000383997A JP2002181727A JP 2002181727 A JP2002181727 A JP 2002181727A JP 2000383997 A JP2000383997 A JP 2000383997A JP 2000383997 A JP2000383997 A JP 2000383997A JP 2002181727 A JP2002181727 A JP 2002181727A
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light
image
imaging
polarization state
modulator
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JP2000383997A
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English (en)
Inventor
Norio Fukuchi
昇央 福智
Yasunori Igasaki
泰則 伊ケ崎
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Hamamatsu Photonics KK
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Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定対象からの散乱光に対して確実にフィル
タ処理を行うことができるとともに、その光利用効率が
向上される光学検査装置を提供する。 【解決手段】 光照射装置10からの検査光が測定対象
Sによって回折及び散乱された散乱光を、結像レンズ2
0によって撮像装置40での結像面P2へと結像する。
このとき、フーリエ面P1近傍に配置された反射型の空
間光変調器30によって、測定対象Sの周期的なパター
ン構造に応じて偏光状態を変調するとともに、偏光ビー
ムスプリッタ21及び偏光板22によって偏光状態を選
択して、異物や欠陥などの異常個所の像が強調されるフ
ィルタ処理を行う。これにより、測定対象Sの異常個所
の検査において、散乱光に対する光利用効率、及びパタ
ーンからの光成分に対する遮光能力が向上される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のパターンを
有する半導体ウエハなどの測定対象に対して、異物や欠
陥などの異常個所の有無を光学的測定によって検査する
光学検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回路パターンが形成された半導体ウエハ
など、所定のパターンを有する測定対象に対して、異物
や欠陥などの異常個所の有無を検査する方法として、従
来、測定対象に検査光を照射し、測定対象での回折及び
散乱などによって生じる散乱光を測定する光学的測定が
用いられている。
【0003】すなわち、回路パターンなどの周期的なパ
ターン構造を有する測定対象からの散乱光をフーリエ変
換すると、そのフーリエ光像でのスペクトルは、パター
ン構造に対応した輝点や輝線などの規則的パターンによ
るスペクトルとなる。一方、測定対象の異常個所からの
散乱光をフーリエ変換すると、そのフーリエ光像でのス
ペクトルは、光像の全体に弱い光強度で広がるランダム
パターンによるスペクトルとなる。
【0004】これに対して、散乱光を結像レンズによっ
てそのまま結像させるのではなく、散乱光をレンズによ
って一旦フーリエ変換し、フーリエ光像の段階でフィル
タ処理を行って規則的パターンによるスペクトル成分を
遮光して除去する。そして、その後に結像光像として結
像させてCCDなどの撮像装置で撮像すれば、撮像され
る結像光像では、回路パターンなどの像が極力除去され
て、異物や欠陥などの異常個所の像が強調された結像光
像が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】散乱光からなるフーリ
エ光像に対する上記したフィルタ処理には、散乱光を物
理的に遮光するワイヤを用いて、測定対象のパターンに
対応したマスクパターンを構成し、このマスクパターン
をフーリエ光像が形成されるフーリエ面上に配列する方
法を用いることができる。ここで、このようなワイヤに
よる遮光を用いた方法では、開口が小さい上、ワイヤを
用いたマスクパターンでは具体的なマスクパターンの構
成の自由度が低いという問題がある。また、ワイヤを機
械的に動かしてマスクパターンを制御する必要があるた
め、装置が故障しやすくなる原因となる。
【0006】また、フーリエ光像に対するフィルタ処理
に用いる空間フィルタとして、液晶パネル(LCD:Li
quid Crystal Display)や空間光変調器(SLM:Spat
ialLight Modulator)を用いることが検討されている。
【0007】例えば、特開平7−92236号公報に、
空間フィルタとして写真乾板や透過型LCDなどを用い
た構成の光学検査装置が記載されている。しかしなが
ら、写真乾板を用いた場合、そのフィルタ処理に実時間
性がなく、検査の作業効率などの面で問題がある。ま
た、透過型LCDや透過型SLMを用いた場合には、画
素電極などの回路部分によって透過率が低下するため、
検査に用いる散乱光に対して充分な光利用効率を得るこ
とができない。
【0008】一方、特開平7−103907号公報に、
空間フィルタとして反射型SLMを用いた構成の光学検
査装置が記載されている。この構成では、測定対象から
の散乱光の反射型SLMへの導光と、反射型SLMで変
調されて反射された変調光の撮像装置への導光とを両立
させるため、測定対象と反射型SLMとの間にハーフミ
ラーを設置している。
【0009】しかしながら、このようなハーフミラーを
用いた構成では、測定対象からの散乱光が撮像装置に到
達するまでにハーフミラーを2回通過することとなる。
このとき、撮像装置に到達する光量は、測定対象で生じ
た散乱光の光量の1/4となるため、光利用効率が大き
く低下し、測定対象からの微弱な散乱光を効率的に測定
することができない。
【0010】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたものであり、測定対象からの散乱光に対して確
実にフィルタ処理を行うことができるとともに、その光
利用効率が向上される光学検査装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による光学検査装置は、所定のパター
ンを有する測定対象における異常個所の有無を光学的測
定によって検査する光学検査装置であって、(1)測定
対象に対して、所定の検査光を照射する光照射手段と、
(2)検査光が測定対象によって回折及び散乱されて生
じる散乱光を結像させる結像手段と、(3)結像手段に
よって形成されるフーリエ面近傍に配置され、結像手段
から入射された散乱光からなるフーリエ光像を測定対象
のパターンに応じて変調し反射して、変調光として出射
する反射型の空間光変調器と、(4)結像手段によって
形成される結像面近傍に配置され、空間光変調器から入
射された変調光からなる結像光像を撮像する撮像手段
と、(5)結像手段からの散乱光のうち、第1の偏光状
態の光成分が空間光変調器へと透過または反射されると
ともに、空間光変調器からの変調光のうち、第2の偏光
状態の光成分が撮像手段へと透過または反射される位置
に配置された偏光ビームスプリッタと、(6)空間光変
調器からの変調光のうち、第2の偏光状態の光成分が撮
像手段へと通過される位置に配置された偏光手段と、を
備えることを特徴とする。
【0012】上記した光学検査装置においては、散乱光
のフーリエ光像に対するフィルタ処理に用いる空間フィ
ルタとして、反射型の空間光変調器による散乱光の偏光
状態の変調と、偏光ビームスプリッタによる偏光状態の
選択とを組み合わせて用いている。ここで、反射型の空
間光変調器は、100%近い高い反射率を実現可能であ
る。したがって、回路部分によって透過率が制限される
透過型の空間光変調器に比べて、異常個所の検査におけ
る散乱光の光利用効率が向上される。
【0013】さらに、結像手段(測定対象)からの散乱
光の空間光変調器への導光と、空間光変調器で変調され
て反射された変調光の撮像手段への導光とを両立させる
ため、通過毎に偏光状態の選択とは別に光量が減少して
しまうハーフミラーではなく、偏光状態の選択を兼ねた
偏光ビームスプリッタを用いている。これにより、散乱
光の光利用効率がさらに向上される。
【0014】また、測定対象のパターンからの散乱光を
遮光して異常個所を強調するための偏光状態の選択につ
いては、偏光ビームスプリッタでは充分な消光比が得ら
れずに、その遮光能力が低下する場合がある。これに対
して、上記の構成では、偏光ビームスプリッタに加えて
さらに偏光手段を設け、この両者によって偏光状態の選
択を行っている。これにより、散乱光のうちのパターン
からの光成分に対する遮光能力が向上されて、偏光状態
の選択を確実に行うことができる。
【0015】以上により、測定対象からの散乱光を用い
た光学的測定による異常個所の検査において、散乱光に
対する光利用効率、及び測定対象のパターンからの光成
分に対する遮光能力が向上される。したがって、測定対
象からの散乱光に対して確実にフィルタ処理を行うこと
ができるとともに、その光利用効率が向上される光学検
査装置が実現される。
【0016】ここで、偏光手段は、偏光ビームスプリッ
タと撮像手段とが挟む位置に配置されていることが好ま
しい。
【0017】偏光ビームスプリッタによる偏光状態の選
択を補う偏光手段では、散乱光(変調光)が偏光手段を
通過(透過または反射など)するときに光の位相歪を生
じ、それによって、結像面に形成される結像光像におけ
る解像力が低下する場合がある。これに対して、この偏
光手段を、偏光ビームスプリッタよりも撮像手段側で、
より撮像手段に近い位置に配置することによって、結像
光像に対する位相歪の影響が抑制され、高い解像力を保
持することができる。
【0018】また、空間光変調器は、光書込み型の空間
光変調器であるとともに、空間光変調器に対して、フー
リエ光像を測定対象のパターンに応じて変調するための
マスクパターン像を書き込むパターン書込手段を備える
ことを特徴とする。これにより、フーリエ光像に対する
測定対象のパターンに応じた変調を効率的に行うことが
できる。なお、書き込むマスクパターン像としては、測
定対象のパターンによるフーリエ光像をあらかじめ取得
しておき、その光像に基づいて作成したマスクパターン
像を用いることが好ましい。
【0019】さらに、偏光ビームスプリッタは、結像手
段と空間光変調器とが挟む位置に、結像手段からの散乱
光のうち、第1の偏光状態の光成分が空間光変調器へと
透過されるとともに、空間光変調器からの変調光のう
ち、第2の偏光状態の光成分が撮像手段へと反射される
ように配置されていることを特徴とする。
【0020】偏光ビームスプリッタでは、通常、透過に
比べて反射において消光比が低くなっており、そのた
め、偏光状態の選択が充分に行えない場合がある。これ
に対して、空間光変調器から撮像手段へと導光される変
調光に対する偏光状態の選択に、偏光ビームスプリッタ
による反射を用いるとともに、偏光手段を併用して消光
比を高めることによって、充分な遮光能力を得ることが
できる。
【0021】あるいは、偏光ビームスプリッタは、空間
光変調器と撮像手段とが挟む位置に、結像手段からの散
乱光のうち、第1の偏光状態の光成分が空間光変調器へ
と反射されるとともに、空間光変調器からの変調光のう
ち、第2の偏光状態の光成分が撮像手段へと透過される
ように配置されていることを特徴とする。
【0022】偏光ビームスプリッタで、反射に比べて透
過において消光比が低くなっている場合には、このよう
に、変調光に対する偏光状態の選択に、偏光ビームスプ
リッタによる透過を用いるとともに、偏光手段を併用し
て消光比を高めることによって、同様に充分な遮光能力
を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面とともに本発明による
光学検査装置の好適な実施形態について詳細に説明す
る。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号
を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比
率は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0024】図1は、本発明による光学検査装置の第1
の実施形態を概略的に示す構成図である。図1におい
て、符号Sは、所定のパターンを有するとともに、異物
や欠陥などによる異常個所の有無を検査する対象となる
測定対象を示している。測定対象Sとしては、具体的に
は例えば、周期的なパターン構造で回路パターンが形成
された半導体ウエハなどがある。また、この測定対象S
は、XYZ座標上で任意の位置に駆動することが可能な
載置台11上に載置されている。
【0025】本光学検査装置は、測定対象Sに対して、
所定の検査光を照射する光照射装置10と、検査光が測
定対象Sによって回折及び散乱されて生じる散乱光を結
像させる結像レンズ20と、結像レンズ20から入射さ
れた散乱光に対して必要な変調を行う反射型の空間光変
調器30と、空間光変調器30から入射された変調光を
撮像する撮像装置40とを備えて構成されている。ま
た、結像レンズ20から、空間光変調器30及び撮像装
置40へと散乱光または変調光が導光される光路上に、
偏光ビームスプリッタ21と、偏光板22とが設置され
ている。
【0026】光照射装置10は、例えばSHG−YAG
レーザ光源などのレーザ光源が用いられ、レーザ光など
の検査光が、測定対象Sに対して小さい照射角度θで照
射されるように設置されている。これに対して、測定対
象Sからの散乱光を結像させるための結像レンズ20
は、測定対象Sへの検査光及びその反射光の光路から外
れた測定対象Sに対向する位置、図1中においては測定
対象Sの上方の位置に配置されている。さらに、この結
像レンズ20の後段(図1中の上方)に、結像レンズ2
0の光軸に沿って、偏光ビームスプリッタ21及び空間
光変調器30が直列に配列されている。
【0027】測定対象Sからの散乱光は、結像レンズ2
0を介して偏光ビームスプリッタ21へと入射される。
この偏光ビームスプリッタ21では、単色光が入射され
たときに、入射方向と平行な出射方向に、P偏光の光成
分が透過される。また、入射方向と垂直な出射方向に、
S偏光の光成分が反射される。図1に示した構成におい
ては、測定対象S及び結像レンズ20からの散乱光のう
ち、第1の偏光状態であるP偏光の光成分が偏光ビーム
スプリッタ21を透過されて、空間光変調器30へと導
光される。
【0028】空間光変調器30は、入射された散乱光が
反射される反射型の空間光変調器であり、例えば光書込
み型のPAL−SLMが用いられる。この空間光変調器
30は、結像レンズ20による散乱光の結像によって形
成されるフーリエ面P1近傍に配置されており、後述す
る偏光ビームスプリッタ21及び偏光板22による偏光
状態の選択と合わせて、散乱光からなるフーリエ光像に
対してフィルタ処理を行う空間フィルタとして機能す
る。すなわち、空間光変調器30は、フーリエ面P1で
形成される散乱光のフーリエ光像に対して、測定対象S
の周期的なパターン構造に応じて、パターンの像が除去
されて異物や欠陥などの異常個所の像が強調されるよう
に変調を行う。
【0029】具体的には、図1に示した構成において
は、偏光ビームスプリッタ21を透過されて入射された
P偏光の散乱光からなるフーリエ光像に対して、測定対
象Sのパターンで散乱された規則的なスペクトル成分の
偏光状態が保存されるとともに、異常個所で散乱された
ランダムなスペクトル成分の偏光状態が保存されないよ
うに、偏光状態の変調を行う。そして、得られた変調光
を反射して、偏光ビームスプリッタ21へと出射する。
なお、空間光変調器30の構成及び機能等については、
具体的に後述する。
【0030】空間光変調器30からの変調光は、偏光ビ
ームスプリッタ21へと再び入射される。そして、空間
光変調器30からの変調光のうち、第2の偏光状態であ
るS偏光の光成分が偏光ビームスプリッタ21で反射さ
れて、撮像装置40へと導光される。
【0031】また、偏光ビームスプリッタ21と撮像装
置40とが挟む位置には、偏光板22が配置されてい
る。この偏光板22は、偏光ビームスプリッタ21によ
る変調光の反射と同様に、空間光変調器30及び偏光ビ
ームスプリッタ21からの変調光のうち、第2の偏光状
態の光成分が透過されるように設置されている。この偏
光ビームスプリッタ21及び偏光板22によって、空間
光変調器30からの変調光に対する偏光状態の選択が行
われる。
【0032】撮像装置40は、例えばCCDカメラが用
いられ、結像レンズ20による散乱光(変調光)の結像
によって形成される結像面P2近傍に配置されている。
この撮像装置40は、空間光変調器30から偏光ビーム
スプリッタ21及び偏光板22を介して入射された変調
光からなる結像光像を撮像する。
【0033】また、本実施形態においては、上記した光
書込み型の空間光変調器30に対して、測定対象Sのパ
ターンに応じてフーリエ光像を変調するためのマスクパ
ターン像を書き込むパターン書込部50が設けられてい
る。このパターン書込部50は、空間光変調器30への
書込光を供給するレーザダイオードなどの書込用光源5
1と、空間光変調器30へと書き込むマスクパターン像
を表示する液晶パネル(LCD)52と、液晶パネル5
2を透過することによってマスクパターン像が形成され
た書込用光源51からの書込光を空間光変調器30へと
結像する結像レンズ53とを有して構成されている。
【0034】空間光変調器(SLM)30及び液晶パネ
ル(LCD)52の動作は、それぞれSLM制御部61
及びLCD制御部62を介して、検査制御部60によっ
て制御されている。SLM制御部61は、例えば、空間
光変調器30に対して必要な電圧の印加等を行う。ま
た、LCD制御部62は、例えば、液晶パネル52に対
してマスクパターン像の表示の指示等を行う。
【0035】以上の構成において、測定対象Sに対して
光照射装置10から検査光が照射されると、検査光が測
定対象Sによって回折及び散乱されて、散乱光を生じ
る。そして、測定対象Sの上方に向けて所定の角度範囲
内の散乱角度で散乱された散乱光は、結像レンズ20及
び偏光ビームスプリッタ21を介して反射型の空間光変
調器30へと入射される。このとき、フーリエ面P1に
おいて、散乱光のフーリエ光像(フーリエイメージ)が
形成される。
【0036】空間光変調器30は、パターン書込部50
によって書き込まれているマスクパターン像に基づい
て、フーリエ光像の各スペクトル成分(各光像部分)に
対して、上記したように偏光状態の変調を行う。そし
て、この空間光変調器30によるフーリエ光像の偏光状
態の変調と、変調光に対する偏光ビームスプリッタ21
及び偏光板22による偏光状態の選択とを組み合わせる
ことによって、測定対象Sのパターンに応じた強度変調
によるフーリエ光像のフィルタ処理が行われる。
【0037】このとき、結像面P2において形成される
測定対象Sからの散乱光の結像光像(結像イメージ)で
は、散乱光の像のうち、測定対象Sのパターンによる像
が極力除去(遮光)される。これにより、異物や欠陥な
どの異常個所による像が強調された結像光像が、撮像装
置40によって撮像される。以上の光学的測定によって
得られた結像光像を用いて、測定対象Sにおける異物や
欠陥などの異常個所の有無が検査される。
【0038】次に、本実施形態による光学検査装置の効
果について説明する。
【0039】一般に、測定対象Sからの散乱光を用いた
光学的測定による異物や欠陥などの異常個所の検査にお
いては、異常個所からの散乱光は非常に微弱である。こ
のため、このような異常個所の有無の検査では、散乱光
に対する光利用効率、及び異常個所以外の測定対象Sの
パターンからの光成分に対する遮光能力を充分に高くす
ることが求められる。
【0040】これに対して、図1に示した光学検査装置
においては、測定対象Sからの散乱光のフーリエ面P1
でのフーリエ光像に対し、異常個所を強調するためのフ
ィルタ処理に用いる空間フィルタとして、反射型の空間
光変調器30による散乱光の偏光状態の変調と、偏光ビ
ームスプリッタ21による偏光状態の選択とを組み合わ
せて用いている。ここで、反射型の空間光変調器30
は、100%近い高い反射率を実現可能である。したが
って、回路部分によって透過率が制限される透過型の空
間光変調器や液晶パネルに比べて、散乱光に対する光利
用効率を向上することができる。
【0041】さらに、結像レンズ20(測定対象S)か
らの散乱光の空間光変調器30への導光と、空間光変調
器30で変調されて反射された変調光の撮像装置40へ
の導光とを両立させるため、通過毎に偏光状態の選択と
は別に光量が減少してしまうハーフミラーではなく、偏
光状態の選択を兼ねた偏光ビームスプリッタ21を用い
ている。これにより、散乱光の余分な損失が防止される
ので、散乱光に対する光利用効率がさらに向上される。
【0042】また、測定対象Sのパターンからの散乱光
を遮光して異常個所を強調するための偏光状態の選択に
ついては、偏光ビームスプリッタ21のみでは充分な消
光比が得られずに、その遮光能力が低下する場合があ
る。すなわち、PAL−SLMなどの空間光変調器の単
体では、約1000の消光能力を有しているが、偏光ビ
ームスプリッタ21の消光能力が充分でないと、全体と
しての消光能力が低下して、パターンからの光成分に対
する遮光能力が充分に得られない場合がある。
【0043】これに対して、上記の構成では、偏光ビー
ムスプリッタ21に加えてさらに偏光板22を設け、こ
の両者によって偏光状態の選択を行っている。これによ
り、偏光状態の選択をより確実に行うことができ、散乱
光のうちのパターンからの光成分に対する遮光能力が向
上される。このとき、撮像装置40によって撮像される
結像光像では、異常個所が充分に強調された光像を得る
ことができる。
【0044】以上により、測定対象Sからの散乱光を用
いた光学的測定による異常個所の検査において、散乱光
に対する光利用効率、及び測定対象のパターンからの光
成分に対する遮光能力が向上される。したがって、測定
対象からの散乱光に対して確実にフィルタ処理を行うこ
とができるとともに、その光利用効率が向上される光学
検査装置が実現される。
【0045】また、本実施形態においては、偏光ビーム
スプリッタ21を、結像レンズ20と空間光変調器30
とが挟む位置に配置している。そして、結像レンズ20
からの散乱光のうち、P偏光(第1の偏光状態)の光成
分が空間光変調器30へと透過されるとともに、空間光
変調器30からの変調光のうち、S偏光(第2の偏光状
態)の光成分が撮像装置40へと反射されるように、散
乱光及び変調光が導光される光路をそれぞれ設定してい
る。
【0046】偏光ビームスプリッタにおいては、通常、
透過に比べて反射において消光比が低くなっており、そ
のため、偏光状態の選択が充分に行えない場合がある。
そのような消光比の一例を示すと、S偏光の光に対する
透過率をTs、反射率をRsとして、その消光比Ts/
(Ts+Rs)が1/400程度、また、P偏光の光に
対する透過率をTp、反射率をRpとして、その消光比
Rp/(Tp+Rp)が1/50程度である。このと
き、S偏光の光成分の反射において、本来透過されるこ
とによって除去されるP偏光の光成分が残留してしま
う。
【0047】これに対して、空間光変調器30から撮像
装置40へと導光される変調光に対する偏光状態の選択
に、偏光ビームスプリッタ21による反射を用いるとと
もに、偏光板22を併用して全体としての消光能力を高
めることによって、散乱光のパターンからの光成分に対
する遮光能力を充分に得ることができる。
【0048】また、偏光板22の配置については、図1
に示すように、偏光ビームスプリッタ21と撮像装置4
0とが挟む位置とすることが好ましい。偏光ビームスプ
リッタ21の前後両側にそれぞれ偏光板を設置する構成
とすることも可能であるが、上記の構成とすることによ
って、余分な光学素子を除いて、光学検査装置の構成を
簡単化することができる。
【0049】さらに、偏光板22の位置を、偏光ビーム
スプリッタ21と撮像装置40とが挟む位置とすること
によって、撮像装置40で撮像される測定対象Sの結像
光像における解像力を向上させることができる。近年の
半導体ウエハ等では、形成される回路パターンは非常に
微細なものとなってきており、このような測定対象Sで
の異常個所を検査する場合、結像光像における解像力を
高めることが重要である。
【0050】すなわち、結像レンズ20による散乱光の
結像については、回折限界まで解像できるため、その解
像力は充分である。一方、結像レンズ20から撮像装置
40までの光路中に偏光板22などの光学素子が設置さ
れると、散乱光(変調光)が光学素子を通過するときに
光の位相歪を生じ、それによる結像光像での解像力の低
下が問題となる。
【0051】これに対して、偏光板22を、偏光ビーム
スプリッタ21よりも撮像装置40側で撮像装置40に
より近い位置、好ましくは撮像装置40の直前の位置に
配置する。このとき、偏光板22で位相歪を生じてから
撮像装置40まで導光される距離が極力短くされるの
で、撮像装置40で撮像される結像光像に対する位相歪
の影響が抑制されて、高い解像力を保持することができ
る。なお、このような偏光板による解像力の低下につい
て、USAFチャートを用いて、偏光板からCCDカメ
ラまでの距離を変えて解像力の比較を行ったところ、偏
光板がCCDカメラに近いほど高い解像力が得られるこ
とが確認された。
【0052】次に、図1に示した実施形態の光学検査装
置に用いられる反射型の空間光変調器30の構成、及び
フーリエ光像を変調してフィルタ処理を行う機能につい
て、具体的に説明する。図2は、光学検査装置に用いら
れる空間光変調器の一例を示す構成図である。なお、図
2における左・右方向は、それぞれ図1における下・上
方向に対応している。
【0053】この空間光変調器30は、光書込み型の空
間光変調器であり、それぞれ外側の側面に反射防止コー
ト(ARコート)31a、32aが形成されたガラス製
などの一対の透明基板31、32を有して構成されてい
る。これらの透明基板31、32は、図2に示すよう
に、それぞれ、透明基板31が散乱光入射端(変調光出
射端)、透明基板32が書込光入射端を構成している。
【0054】透明基板31及び32の間には、透明基板
31側から、透明電極33、液晶層35、誘電体多層膜
ミラー37、光導電体層36、及び透明電極34が、順
次積層されている。透明電極33、34は、好ましくは
インジウム錫酸化物(ITO)からなり、この透明電極
33、34間には、SLM制御部61によって、数ボル
ト程度の交流電圧などの必要な電圧が印加される。
【0055】散乱光入射端側の透明電極33の内側に
は、ネマチック液晶などの光変調材料からなる液晶層3
5が設けられている。この液晶層35は、配向層35a
及びスペーサ35bによって固定されるとともに、その
液晶分子が透明電極33、34の面に平行となるように
一様に配向されている。
【0056】一方、書込光入射端側の透明電極34の内
側には、アモルファスシリコンなどの光導電材料からな
る光導電体層36が設けられている。この光導電体層3
6は、所定の波長域内の波長を有する書込光がパターン
書込部50から入射されることによって、その各部位で
の結晶構造が書込光の光強度分布に応して可逆的に変化
し、電気抵抗が変化して導電性を示す光導電性を有す
る。
【0057】また、液晶層35及び光導電体層36の間
には、誘電体多層膜ミラー37が設けられている。この
誘電体多層膜ミラー37としては、散乱光の波長(光照
射装置10から供給される検査光の波長)を含む所定の
波長域の光を反射するように多層膜を形成したものが用
いられる。
【0058】以上の空間光変調器30の構成において、
透明基板32側から書込光が入射されると、書込光によ
るマスクパターン像の各部位での光強度に応じて、光導
電体層36の各部位で電気的インピーダンスが変化す
る。これにより、光導電体層36とともに透明電極3
3、34に挟まれている液晶層35に対して印加される
電圧(分圧)が、その各部位において、光導電体層36
での電気抵抗の変化に応じて変化する。
【0059】このとき、液晶層35の各部位における液
晶分子の向きが、それぞれ印加された電圧に応じて変化
する。すなわち、書込光によるマスクパターン像の光強
度分布に対応する複屈折率分布が液晶層35内に誘起さ
れる。この状態で、透明基板31側から散乱光が入射さ
れると、散乱光が液晶層35によって受ける偏光状態の
変調は、液晶層35の各部位における複屈折率に依存す
る。例えば、散乱光の偏光方向が液晶分子の配向方向に
45°の角度をなすように散乱光が入射されると、散乱
光の偏光状態が変調されて出射時に変化する。
【0060】したがって、この構成によれば、空間光変
調器30に入射された散乱光から形成されたフーリエ光
像に対して、マスクパターン像に対応する液晶層35の
複屈折率分布によって各スペクトル部分の変調が行われ
ることとなる。そして、変調された散乱光は、誘電体多
層膜ミラー37で反射されて、変調光として透明基板3
1側から再び出射される。
【0061】測定対象Sでの回路パターンなどの周期的
なパターンによって形成されるフーリエ光像、及びマス
クパターン像に対応した遮光パターン像の一例を、図3
(a)及び(b)にそれぞれ模式的に示す。
【0062】メモリウエハなどの測定対象Sからの散乱
光では、回路パターンなどの周期的なパターン構造を有
するパターンからの散乱光成分は、フーリエ面P1にお
いて形成される散乱光のフーリエ光像FPにおいて、図
3(a)の光像部分Aによって例示されているように、
輝点や輝線などの規則的パターンによるスペクトルとな
る。一方、測定対象の異物や欠陥などの異常個所からの
散乱光成分は、フーリエ光像FPにおいて、図3(a)
の光像部分Bによって例示されているように、光像の全
体に弱い光強度で広がるランダムパターンによるスペク
トルとなる。
【0063】したがって、このフーリエ光像FPに対し
て、規則的パターンによるスペクトルに相当する光像部
分Aが遮光されるようにフィルタ処理を行えば、パター
ンの像が極力除去されて、異常個所の像が強調された結
像光像を得ることができる。
【0064】そのようなフィルタ処理が可能な遮光パタ
ーン像の一例を図3(b)に示す。なお、この遮光パタ
ーン像SPは、空間光変調器30による散乱光の変調
と、偏光ビームスプリッタ21及び偏光板22による偏
光状態の選択とによって行われる遮光のフーリエ光像上
でのパターンを、像として模式的に示したものである。
【0065】図3(b)に示した遮光パターン像SPで
は、フーリエ光像FPでの光像部分Aにほぼ対応するパ
ターン部分Cを遮光パターンとし、一方、光像部分Bに
ほぼ対応するパターン部分Dを透過パターンとしてい
る。これによって、測定対象Sのパターンからの散乱光
による規則的パターンのスペクトル成分が選択的に遮光
される。
【0066】このような遮光パターン像SPの実現につ
いては、例えば、測定対象Sのパターンによるフーリエ
光像FPをあらかじめ取得しておく。そして、その光像
に基づいて作成した遮光パターン像SPに対応するマス
クパターン像を用いることが好ましい。
【0067】具体的には、あらかじめ取得されたフーリ
エ光像FPから遮光パターン像SPを決定し、空間光変
調器30に入射される散乱光の偏光状態、及び出射され
る変調光に対して偏光ビームスプリッタ21及び偏光板
22で選択される偏光状態とを考慮して、遮光パターン
像SPが得られるマスクパターン像を作成する。そし
て、得られたマスクパターン像をLCD制御部62によ
って液晶パネル52に表示させて、パターン書込部50
によって空間光変調器30へと書き込んで、散乱光の変
調を行う。
【0068】図4は、本発明による光学検査装置の第2
の実施形態を概略的に示す構成図である。本実施形態に
おいては、各構成要素の構成は、その配置等を除いて、
図1に示した第1の実施形態と同様である。なお、図4
においては、簡単のため、検査制御部60、SLM制御
部61、及びLCD制御部62について図示を省略して
いる。
【0069】一方、その配置については、図1に示した
第1の実施形態においては、偏光ビームスプリッタ21
を、結像レンズ20と空間光変調器30とが挟む位置に
配置しているのに対して、図4に示した第2の実施形態
においては、空間光変調器30と撮像装置40とが挟む
位置に、偏光ビームスプリッタ21を配置している。そ
して、結像レンズ20からの散乱光のうち、S偏光(第
1の偏光状態)の光成分が空間光変調器30へと反射さ
れるとともに、空間光変調器30からの変調光のうち、
P偏光(第2の偏光状態)の光成分が撮像装置40へと
透過されるように、散乱光及び変調光が導光される光路
をそれぞれ設定している。
【0070】偏光ビームスプリッタ21で、反射に比べ
て透過において消光比が低くなっている場合には、この
ように、変調光に対する偏光状態の選択に、偏光ビーム
スプリッタ21による透過を用いるとともに、偏光板2
2を併用して消光比を高めることによって、充分な遮光
能力を得ることができる。
【0071】本発明による光学検査装置は、上記した実
施形態に限られるものではなく、様々な変形や構成の変
更が可能である。例えば、散乱光の変調に用いる反射型
の空間光変調器については、図2に示した構成のものに
限らず、様々なものを用いて良い。また、空間光変調器
へのマスクパターン像の書込みについては、空間光変調
器の構成に応じて適宜好適な方法を用いれば良い。
【0072】また、偏光板の配置については、上記した
実施形態では偏光ビームスプリッタ及び撮像装置の間に
配置しているが、結像光像に対して要求される解像力な
どの条件によって、空間光変調器から撮像装置までの光
路上の様々な位置に設置して良い。
【0073】なお、測定対象に対して照射される検査光
の偏光状態については、上記した実施形態については特
に限定されないが、偏光ビームスプリッタの配置や、偏
光状態を選択する条件などに応じて、適宜設定すること
が好ましい。
【0074】例えば、図1に示した構成の光学検査装置
では、検査光の偏光状態をS偏光とすることが好まし
い。すなわち、回路パターンなどからの散乱光では、検
査光の偏光状態が比較的保存されるのに対して、異物や
欠陥などの異常個所からの散乱光では、検査光の偏光状
態は保存されにくい。したがって、検査光をS偏光とし
ておけば、散乱光が偏光ビームスプリッタを透過されて
空間光変調器へと入射される段階で、ある程度、異常個
所からの光成分を強調することができる。
【0075】
【発明の効果】本発明による光学検査装置は、以上詳細
に説明したように、次のような効果を得る。すなわち、
散乱光のフーリエ光像に対するフィルタ処理に、反射型
の空間光変調器による偏光状態の変調と、偏光ビームス
プリッタ及び偏光板による偏光状態の選択とを用いる上
記の光学検査装置によれば、異常個所の検査における散
乱光の光利用効率と、偏光状態の選択による遮光能力と
が向上される。したがって、測定対象からの散乱光に対
して確実にフィルタ処理を行うことができるとともに、
その光利用効率が向上される光学検査装置が実現され
る。
【0076】このような構成の光学検査装置では、個々
の測定対象の検査に対して、空間光変調器に書き込むマ
スクパターン像を変更すれば良いので、マスクパターン
の構成の自由度が高い。したがって、様々な回路パター
ンを有する半導体ウエハなどの検査に対して、効率的に
対応することが可能である。また、光利用効率及び遮光
能力が向上されたことにより、微細なパターン構造や小
さい異常個所に対しても判別が可能となり、異常個所の
検査能力が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学検査装置の第1の実施形態を概略的に示す
構成図である。
【図2】図1に示した光学検査装置に用いられる空間光
変調器の一例を示す構成図である。
【図3】空間光変調器によるフーリエ光像のフィルタ処
理について模式的に示す図である。
【図4】光学検査装置の第2の実施形態を概略的に示す
構成図である。
【符号の説明】
10…光照射装置、11…載置台、20…結像レンズ、
21…偏光ビームスプリッタ、22…偏光板、30…反
射型の空間光変調器、40…撮像装置、50…パターン
書込部、51…書込用光源、52…液晶パネル、53…
結像レンズ、60…検査制御部、61…SLM制御部、
62…LCD制御部、31、32…透明基板、31a、
32a…反射防止コート、33、34…透明電極、35
…液晶層、36…光導電体層、37…誘電体多層膜ミラ
ー。
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA49 BB02 BB18 CC19 FF41 FF49 GG04 HH12 JJ03 JJ09 JJ26 LL04 LL20 LL21 LL33 LL37 NN08 PP12 2G051 AA51 AB01 AB07 BA10 BA11 CA03 CB06 CC07 CC11 CC20 DA07 EB01 2H042 CA06 CA14 CA17 2H049 BA01 BA05 BB01 BB03 BB05 BB63 BC23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のパターンを有する測定対象におけ
    る異常個所の有無を光学的測定によって検査する光学検
    査装置であって、 前記測定対象に対して、所定の検査光を照射する光照射
    手段と、 前記検査光が前記測定対象によって回折及び散乱されて
    生じる散乱光を結像させる結像手段と、 前記結像手段によって形成されるフーリエ面近傍に配置
    され、前記結像手段から入射された前記散乱光からなる
    フーリエ光像を前記測定対象の前記パターンに応じて変
    調し反射して、変調光として出射する反射型の空間光変
    調器と、 前記結像手段によって形成される結像面近傍に配置さ
    れ、前記空間光変調器から入射された前記変調光からな
    る結像光像を撮像する撮像手段と、 前記結像手段からの前記散乱光のうち、第1の偏光状態
    の光成分が前記空間光変調器へと透過または反射される
    とともに、前記空間光変調器からの前記変調光のうち、
    第2の偏光状態の光成分が前記撮像手段へと透過または
    反射される位置に配置された偏光ビームスプリッタと、 前記空間光変調器からの前記変調光のうち、前記第2の
    偏光状態の光成分が前記撮像手段へと通過される位置に
    配置された偏光手段と、を備えることを特徴とする光学
    検査装置。
  2. 【請求項2】 前記偏光手段は、前記偏光ビームスプリ
    ッタと前記撮像手段とが挟む位置に配置されていること
    を特徴とする請求項1記載の光学検査装置。
  3. 【請求項3】 前記空間光変調器は、光書込み型の空間
    光変調器であるとともに、 前記空間光変調器に対して、前記フーリエ光像を前記測
    定対象の前記パターンに応じて変調するためのマスクパ
    ターン像を書き込むパターン書込手段を備えることを特
    徴とする請求項1記載の光学検査装置。
  4. 【請求項4】 前記偏光ビームスプリッタは、前記結像
    手段と前記空間光変調器とが挟む位置に、前記結像手段
    からの前記散乱光のうち、前記第1の偏光状態の光成分
    が前記空間光変調器へと透過されるとともに、前記空間
    光変調器からの前記変調光のうち、前記第2の偏光状態
    の光成分が前記撮像手段へと反射されるように配置され
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記
    載の光学検査装置。
  5. 【請求項5】 前記偏光ビームスプリッタは、前記空間
    光変調器と前記撮像手段とが挟む位置に、前記結像手段
    からの前記散乱光のうち、前記第1の偏光状態の光成分
    が前記空間光変調器へと反射されるとともに、前記空間
    光変調器からの前記変調光のうち、前記第2の偏光状態
    の光成分が前記撮像手段へと透過されるように配置され
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記
    載の光学検査装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006508369A (ja) * 2002-11-27 2006-03-09 ケーエルエー−テンカー テクノロジィース コーポレイション 光学検査中に光学収差を除去する装置および方法
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