JP2002181028A - 機器の方向可変部角度調節用自在連結機構並びにその方向可変部角度調節用自在連結機構を用いた機器 - Google Patents

機器の方向可変部角度調節用自在連結機構並びにその方向可変部角度調節用自在連結機構を用いた機器

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JP2002181028A
JP2002181028A JP2000375742A JP2000375742A JP2002181028A JP 2002181028 A JP2002181028 A JP 2002181028A JP 2000375742 A JP2000375742 A JP 2000375742A JP 2000375742 A JP2000375742 A JP 2000375742A JP 2002181028 A JP2002181028 A JP 2002181028A
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JP2000375742A
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Tsunami Iwasaki
津奈巳 岩崎
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Fujitsu I Network Systems Ltd
Original Assignee
Fujitsu I Network Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器等の基部に対する方向可変部の角度を調
節するに際して、簡易かつ安価な構成にて小型化を図る
ことができるとともに、基部に対する方向可変部の角度
調節およびその角度における方向可変部の安定的な固定
ができる、自在連結機構を提供することにある。 【解決手段】 機器等の方向可変部を基部に対して揺動
自在かつ回動自在に支持することにて、基部に対する方
向可変部の角度を調節する自在連結機構が、一端部で方
向可変部を支持する軸部と、その軸部の他端部に軸線方
向中央部を結合されるとともに両端に凸曲面を形成され
た円柱状の嵌合部とをT字状に具える可動支持部材と、
その嵌合部の両端の凸曲面と摺接する凹曲面が内周壁に
形成されて、可動支持部材を基部に対し揺動自在かつ回
動自在に支持する中空の保持部材と、嵌合部と係合し
て、保持部材に対して可動支持部材の動きを規制するロ
ック手段とを具えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機器におけるデ
ィスプレイ等の方向可変部を本体等の基部に対して揺動
自在かつ回動自在に支持することで、基部に対する方向
可変部の角度を調節する自在連結機構軸機構並びにその
方向可変部角度調節用自在連結機構を用いた機器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータ等の機器において、
向きの変更が必要とされる例えば、ディスプレイ,タッ
チパネルやキーボード等の方向可変部を本体等の基部に
対して揺動自在かつ回動自在に支持して、基部に対する
方向可変部の角度を調節する自在連結機構としては、一
般的に、図6や図7に示す如きものが知られている。こ
こで図6に示す自在連結機構は、方向可変部を、回動方
向(図中矢印A1)に運動自在に支持するための軸と揺動
方向(図中矢印A2)に運動自在に支持するための軸とで
構成される二軸方式とされている。また、図7に示す自
在連結機構は、方向可変部を支持するための軸部を有す
るボールと、そのボールを内周壁に嵌合する保持部材と
で構成される、ボールジョイント式の多方向回転軸方式
とされ、図7(a)〜(d)では、基部側に設けられた
保持部材に対するボールの軸部の角度の変更態様を例示
するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示す如き自在連結機構では、揺動方向および回動方向の
それぞれの方向について別々に軸を設けていることか
ら、構造が複雑になるとともに部品数が多くなりコスト
パフォーマンスが低くなってしまうという問題があっ
た。従って、近年、機器類を簡易な構造にて小型化させ
るという要求があるが、かかる自在連結機構では、その
要求に応えることは困難であった。また、図7に示す如
き自在連結機構は、構造が単純であり小型化させること
は可能であるが、ボールの外周面と保持部材の内周壁と
の接触部分における摩擦力が小さく多方向に回転しやす
いことから所定の角度で固定することが困難である。そ
れゆえ、方向可変部が大きかったり重かったりするよう
な場合には、その方向可変部を一定の角度で固定させよ
うとしても不安定になってしまうという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】こ
の発明は、上記課題を有利に解決した機器の方向可変部
角度調節用自在連結機構並びにその方向可変部角度調節
用自在連結機構を用いた機器を提供することを目的とす
るものであり、この発明の機器の方向可変部角度調節用
自在連結機構は、機器等の方向可変部を基部に対して揺
動自在かつ回動自在に支持することにて、前記基部に対
する前記方向可変部の角度を調節する自在連結機構にお
いて、一端部で方向可変部を支持する軸部と、その軸部
の他端部に軸線方向中央部を結合されるとともに両端に
凸曲面を形成された円柱状の嵌合部とをT字状に具える
可動支持部材と、前記嵌合部の前記両端の凸曲面と摺接
する凹曲面が内周壁に形成されて、前記可動支持部材を
前記基部に対し揺動自在かつ回動自在に支持する中空の
保持部材と、前記嵌合部と係合して、前記保持部材に対
して前記可動支持部材の動きを規制するロック手段と、
を具えることを特徴とする。
【0005】この発明の機器の方向可変部角度調節用自
在連結機構にあっては、円柱状の嵌合部の両端の凸曲面
と中空の保持部材の内周壁の凹部とが摺接し、可動支持
部材が機器等の基部に対し回動自在かつ揺動自在に支持
される。従って、機器等の基部に対して可動支持部材を
回動および揺動させるとそれに伴って、可動支持部材の
軸部に支持された方向可変部も可動支持部材の軸部を介
して回動および揺動する。かかる回動および揺動に際し
ては、ロック手段が、可動支持部材の嵌合部と係合し
て、保持部材に対して可動支持部材の回動および揺動の
動きを規制する。
【0006】従って、この発明の機器の方向可変部角度
調節用自在連結機構によれば、保持部材と可動支持部材
とで、例えば、方向可変部に外力を加えてその方向可変
部を回動させたりや揺動させたりすることができ、これ
によりその方向可変部を任意の角度まで動かすことがで
きる。しかも、ロック手段で、保持部材に対して可動支
持部材の回動および揺動の動きが規制されるので、かか
る方向可変部を任意の位置で固定することができる。し
かも、従来の二軸方式の自在連結機構より少ない部品に
より簡易かつ安価な構成にて基部に対する方向可変部の
角度調節が可能となるとともに、自在連結機構の小型化
させ得て機器類全体の小型化が実現できる。しかも、可
動支持部材の嵌合部が円筒形状とされていることから、
多方向に回動自在なボールジョイント式の自在連結機構
に比べて動きを規制することが容易となる。
【0007】そして、この発明の機器の方向可変部角度
調節用自在連結機構は、前記ロック手段が、前記保持部
材の底部に配置された摩擦シートを具えていても良くこ
のようにすれば、円筒形状の嵌合部の周面と摩擦シート
とが線接触により互いに係合することから、その係合部
分の摩擦力によって、保持部材に対して可動支持部材の
動きを簡易に規制させ得て、方向可変部を基部に対して
任意の角度で固定させることができる。それゆえ、方向
可変部が大きかったり重かったりするような場合であっ
ても、その方向可変部を一定の角度で安定して固定させ
ることができる。
【0008】さらに、この発明の機器の方向可変部角度
調節用自在連結機構は、前記摩擦シートの、前記嵌合部
と係合する部分に細かい凹凸が形成されていても良く、
このうようにすれば嵌合部と摩擦シートとの係合部分の
摩擦力を高めることができるので、より確実に保持部材
に対して可動支持部材の動きを規制させ得て、方向可変
部を基部に対して任意の角度でより確実に固定させるこ
とができる。
【0009】また、この発明の機器の方向可変部角度調
節用自在連結機構は、前記ロック手段が、前記保持部材
の前記凹曲面に設けられて互いに整列する複数の回動用
凹部と、前記嵌合部の前記凸曲面に設けられて前記複数
の回動用凹部間で段階的に移動可能に掛止される回動用
凸部と、前記嵌合部の周面にその周方向に互いに整列す
る複数の揺動用凸部と、前記摩擦シートに設けられて前
記揺動用凸部を段階的に移動可能に掛止する揺動用凹部
とを具えていても良い。
【0010】このようにすれば、回動用凸部が回動用凹
部間を移動でき、各揺動用凸部間を揺動用凹部が移動で
きる。これにより、可動支持部材を揺動および回動させ
ることができる。しかも、回動用凸部を複数の回動用凹
部の各回動用凹部に掛止させることができ、また複数の
揺動用凸部の各揺動用凸部を揺動用凹部に掛止させるこ
とができる。従って、可動支持部材の揺動方向および回
動方向へのそれぞれの動きについて、簡易かつ安価な構
成にて、可動支持部材を、保持部材に対して確実に規制
させ得て、段階的に角度を調節できるとともにその角度
にて安定して固定することができる。
【0011】また、この発明の機器の方向可変部角度調
節用自在連結機構は、前記保持部材に設けられた溝と、
前記溝に嵌合し、前記保持部材の前記内周壁から突出す
る当接部材とを有するストッパー手段を具えていても良
く、このようにすれば、方向可変部を基部に対して最大
の回動角度にて回り止めすることができる。
【0012】そして、この発明の方向可変部角度調節用
自在連結機構を用いた機器は、方向可変部を基部に対し
て揺動自在かつ回動自在に支持することにて、前記基部
に対する前記方向可変部の角度を調節する自在連結機構
を具える機器において、一端部で方向可変部を支持する
軸部と、その軸部の他端部に軸線方向中央部を結合され
るとともに両端に凸曲面を形成された円柱状の嵌合部と
をT字状に具える可動支持部材と、前記嵌合部の前記両
端の凸曲面と摺接する凹曲面が内周壁に形成されて、前
記可動支持部材を前記基部に対し回動自在に支持する中
空の保持部材と、前記嵌合部と係合して、前記保持部材
に関して前記可動支持部材の動きを規制するロック手段
とを具えることを特徴とする。
【0013】この発明の方向可変部角度調節用自在連結
機構を用いた機器にあっては、基部に対する方向可変部
の角度を調節する自在連結機構に方向可変部角度調節用
自在連結機構を用いている。その方向可変部角度調節用
自在連結機構は、円柱状の嵌合部の両端の凸曲面と中空
の保持部材の内周壁の凹部とが摺接し、可動支持部材が
機器の基部に対し回動自在かつ揺動自在に支持される。
従って、機器の基部に対して可動支持部材を回動および
揺動させるとそれに伴って、可動支持部材の軸部に支持
された方向可変部も可動支持部材の軸部を介して回転お
よび揺動する。かかる回転および揺動に際しては、ロッ
ク手段が、可動支持部材の嵌合部と係合して、保持部材
に対して可動支持部材の回動および揺動の動きを規制す
る。
【0014】従って、この発明の方向可変部角度調節用
自在連結機構を用いた機器によれば、保持部材と可動支
持部材とで、例えば、方向可変部に外力を加えて回動や
揺動させることにより、その方向可変部を任意の角度ま
で動かすことができる。そして、ロック手段で、保持部
材に対して可動支持部材の回動および揺動の動きが規制
されるので、かかる方向可変部を任意の位置で固定する
ことができる。さらに、従来の二軸方式の自在連結機構
より少ない部品により簡易かつ安価な構成にて基部に対
する方向可変部の角度調節が可能となるとともに、自在
連結機構の小型化させ得て機器全体の小型化が実現でき
る。しかも、可動支持部材の嵌合部が円筒形状とされて
いることから、多方向に回動自在なボールジョイント式
の自在連結機構に比べて動きを規制することが容易とな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。図1
は、この発明の第1実施例の機器の方向可変部角度調節
用自在連結機構を示すものであり、図1(a)は、この
実施例の方向可変部角度調節用自在連結機構を構成する
各部材をその組み立て前の状態にて示す斜視図、図1
(b)は、この実施例の方向可変部角度調節用自在連結
機構を示す斜視図である。図2は、この発明の方向可変
部角度調節用自在連結機構を用いた機器の一実施例を示
す斜視図である。図中符号1は可動支持部材、2はその
方向可変部に設けられた軸部、3は軸部2の一端部に設
けられた嵌合部、4は保持部材、5はロック手段として
の摩擦シート、Mは方向可変部角度調節用自在連結機
構、Dは方向可変部、Sは基部である。
【0016】図1に示す、この実施例の方向可変部角度
調節用自在連結機構Mは、図2に示す、コンピュータ等
の機器のディスプレイのように、例えば人が見やすい向
きに方向を変える必要のある方向可変部Dを、本体等の
基部Sに対して揺動自在かつ回動自在に支持して、その
基部Sに対する方向可変部Dの角度を調節するために用
いられるものである。この実施例の方向可変部角度調節
用自在連結機構Mは、可動支持部材1、保持部材4およ
びロック手段としての摩擦シート5を具えて構成されて
いる。なお、この実施例では、可動支持部材1、保持部
材4および摩擦シート5は、プラスチック材料を使用し
て射出形成により形成されている。
【0017】ここで、可動支持部材1は、一端部で方向
可変部Dを支持する軸部2と、その軸部2の他端部に軸
線方向中央部を結合されるとともに両端に凸曲面3aを
形成された円柱状の嵌合部3とをT字状に具えるもので
ある。そして、保持部材4は、基部Sに固定支持される
中空の部材であって、嵌合部3の両端の凸曲面3aと摺
接する凹曲面4aが内周壁に形成されていて、図1
(a)に示すように、中空の部材を軸線方向に2分割さ
れた対をなす部品を組立てることにより形成される。そ
して、摩擦シート5は、円盤状の板材であって、保持部
材4を組み立てたときに、その保持部材4の底部分の内
周壁に形成された収容部4bに嵌合して、保持部材4の
底部に配置されるとともに、可動支持部材1の嵌合部3
と、摩擦シート5の係合面(図1中上面)とが係合する
ものである。
【0018】そして、図1(a)に示すように各部材を
配置して、保持部材4の対をなす部品同士の接合面に接
着剤を塗布して固着させて、保持部材4を一体的に組み
立ることで、図1(b)に示すように、この実施例の方
向可変部角度調節用自在連結機構Mが形成される。かか
る組立状態における方向可変部角度調節用自在連結機構
Mでは、円柱状の嵌合部3の両端の凸曲面3aと保持部
材4の内周壁の凹曲面4aとが摺接するとともに、嵌合
部3と摩擦シート5とが係合することとなる。
【0019】即ち、この実施例の方向可変部角度調節用
自在連結機構Mにあっては、円柱状の嵌合部3の両端の
凸曲面3aと中空の保持部材4の内周壁の凹曲面4aと
が摺接し、保持部材4が可動支持部材1を回動(図1
(b)中矢印A1)自在かつ揺動(同図中矢印A2)自
在に支持する。また、摩擦シート5は、可動支持部材1
の嵌合部3と係合して、保持部材4に対して可動支持部
材1の回動および揺動の動きを規制する。
【0020】従って、この実施例の方向可変部角度調節
用自在連結機構Mを方向可変部Dを具える機器に用いる
ことにより、例えば、図2に示すように、方向可変部D
に外力を加えてその方向可変部Dを基部Sに対して回動
(図2中矢印A1方向への運動)や揺動(図2中矢印A
2方向への運動)させることができ、これによりその方
向可変部Dを任意の角度まで動かすことができる。しか
も、摩擦シート5で、保持部材4に対して可動支持部材
1の回動および揺動の動きが規制されるので、かかる方
向可変部Dを任意の位置で固定することができる。さら
に、従来の二軸方式の自在連結機構より少ない部品によ
り簡易かつ安価な構成にて基部Sに対する方向可変部D
の角度調節が可能となるとともに、自在連結機構の小型
化させ得て機器類全体の小型化が実現できる。しかも、
可動支持部材1の嵌合部3が円筒形状とされていること
から、多方向に回動自在なボールジョイント式の自在連
結機構に比べて動きを規制することが容易となる。
【0021】加えて、この実施例の機器の方向可変部角
度調節用自在連結機構Mは、ロック手段が、保持部材4
の底部に配置された摩擦シート5を具えて構成されてい
る。これにより、円筒形状の嵌合部3の周面と摩擦シー
ト5とが線接触により互いに係合しているので、その係
合部分の摩擦力によって、保持部材4に対して可動支持
部材1の動きを簡易に規制させ得て、方向可変部Dを基
部Sに対して任意の角度で固定させることができる。従
って、方向可変部Dが大きかったり重かったりするよう
な場合であっても、その方向可変部Dを一定の角度で安
定して固定させることができる。しかも、摩擦シート5
は保持部材4に嵌合するものであることから、ロック手
段をコンパクトに構成することができる。
【0022】そして、図2に示す、方向可変部角度調節
用自在連結機構を用いた機器は、図1に示す、上記第1
実施例の方向可変部角度調節用自在連結機構Mを用いた
ものである。ここでは、方向可変部角度調節用自在連結
機構Mにおける保持部材4を、基部S内に埋め込み固定
支持させるとともに、方向可変部角度調節用自在連結機
構Mにおける可動支持部材1の軸部2の一端部(図中上
側の端部)に、方向可変部Dを一体的に固定支持するも
のである。
【0023】従って、この実施例の方向可変部角度調節
用自在連結機構を用いた機器にあっては、上記第1実施
例の方向可変部角度調節用自在連結機構Mにおける効果
と同様の効果が得られるとともに、方向可変部角度調節
用自在連結機構Mを含むスタンド等の基部Sをコンパク
トに構成することができるので、機器全体の小型化を図
ることができる。
【0024】また、図3はこの発明の機器の方向可変部
角度調節用自在連結機構の第2実施例を示す斜視図であ
り、図3(a)は、この実施例の方向可変部角度調節用
自在連結機構を構成する各部材をその組み立て前の状態
にて示す斜視図、図3(b)は、この実施例の方向可変
部角度調節用自在連結機構を示す斜視図である。この実
施例の方向可変部角度調節用自在連結機構Mは、可動支
持部材1、保持部材4、保持手段としての摩擦シート5
を具えて構成されている。この実施例における可動支持
部材1、保持部材4には、上記第1実施例の可動支持部
材1および保持部材4と同様の形状とされて、プラスチ
ック材料を使用して射出成型により形成している。ま
た、この実施例の摩擦シート5は、上記第1実施例にお
ける摩擦シート5の係合面(図2中上面)に、さらに細
かい凹凸を形成したものであって、プラスチック材料を
使用して射出成型により形成している。
【0025】そして、この実施例における、可動支持部
材1、保持部材4および摩擦シート5を、図3(a)に
示すように配置して、上記第1実施例における可動支持
部材1、保持部材4および摩擦シート5と同様にして組
み立てることにより、図3(b)に示す、方向可変部角
度調節用自在連結機構Mが形成される。この方向可変部
角度調節用自在連結機構Mでは、嵌合部3と摩擦シート
5の係合面の細かい凹凸5aとが係合可能に構成されて
いる。
【0026】従って、この実施例の方向可変部角度調節
用自在連結機構Mによれば、嵌合部3と摩擦シート5と
の係合部分の摩擦力を高めることができるので、より確
実に保持部材4に対して可動支持部材1の動きを規制さ
せ得て、これにより、方向可変部Dを基部Sに対して任
意の角度でより確実に固定させることができる。
【0027】また、図4はこの発明の機器の方向可変部
角度調節用自在連結機構の第3実施例を示す斜視図であ
り、図4(a)は、この実施例の方向可変部角度調節用
自在連結機構を構成する各部材をその組み立て前の状態
にて示す斜視図、図4(b)は、この実施例の方向可変
部角度調節用自在連結機構Mを示す斜視図である。この
実施例の方向可変部角度調節用自在連結機構Mは、可動
支持部材1、保持部材4、摩擦シート5を具えて構成さ
れている。
【0028】この実施例における可動支持部材1、保持
部材4および摩擦シート5も、上記第1実施例における
方向可変部角度調節用自在連結機構Mと同様に、プラス
チック材料から射出成型により形成される。そして、こ
の実施例における可動支持部材1は、上記第1実施例に
おける可動支持部材1と同様の可動支持部材1の嵌合部
3の両端の凸曲面3aの中央部分に、さらに突出する回
動用凸部3bを設けられている。また嵌合部3には、そ
の軸線方向中央部の周面上であって軸部2と対抗する位
置に、その嵌合部3の周方向に整列する複数個の揺動用
凸部3cが設けられている。
【0029】そして、保持部材4は、上記第1実施例に
おける保持部材4と同様の保持部材の内周壁の凹曲面4
aにさらに、可動支持部材1の回動方向に整列した複数
個の回動用凹部4cが形成されたものである。ここでの
各回動用凹部4cは、可動部支持部材1の嵌合部3の回
動用凸部3bを掛止することができる形状とされてい
る。また、摩擦シート5は、上記第1実施例における摩
擦シート5と同様の摩擦シートの、可動部支持部材1の
嵌合部3との係合面(図4中上面)の中央部に、揺動用
凹部5bが形成されたものである。ここでの揺動用凹部
5bは、可動部支持部材1の嵌合部3の各揺動用凸部3
cを掛止することができる形状とされている。
【0030】なお、この実施例におけるロック手段は、
摩擦シート5と、保持部材4の回動用凹部4cと、嵌合
部3の凸曲面3aに設けられた回動用凸部3bと、嵌合
部3の周面に設けられた複数の揺動用凸部3cと、摩擦
シート5に設けられた揺動用凹部5bとを具えて構成さ
れている。また、先に述べた、可動支持部材1、保持部
材4および摩擦シート5の形成に使用するプラスチック
材料には、可動部支持部材1に回動および揺動方向への
外力が加えられたとき、回動用凸部3bが回動用凹部4
c間を移動自在な程度に、また各揺動用凸部3c間を揺
動用凹部5bが移動自在な程度に弾性を有するものを用
いている。
【0031】そして、この実施例における、可動支持部
材1、保持部材4および摩擦シート5を、図4(a)の
ように配置して、上記第1実施例における可動支持部材
1、保持部材4および摩擦シート5と同様にして組み立
てることにより、図4(b)に示す、方向可変部角度調
節用自在連結機構Mが形成される。この方向可変部角度
調節用自在連結機構Mによれば、回動用凸部3bが複数
の回動用凹部4cの間を移動でき、複数の揺動用凸部3
cの間を揺動用凹部5bが移動できる。これにより、可
動支持部材1を揺動および回動させることができる。し
かも、回動用凸部3bを複数の回動用凹部4cの各回動
用凹部に掛止させることができ、また複数の揺動用凸部
3cの各揺動用凸部を揺動用凹部5bに掛止させること
ができるので、可動支持部材1の回動方向および揺動方
向についてのそれぞれの動きについて、簡易かつ安価な
構成にて、可動支持部材1を、保持部材4に対して確実
に規制させ得て、複数の角度位置にて段階的に安定して
固定することができる。
【0032】図5は、この発明の方向可変部角度調節用
自在連結機構の第4実施例を示す斜視図であり、図5
(a)は、この実施例の方向可変部角度調節用自在連結
機構を構成する各部材をその組み立て前の状態にて示す
斜視図、図5(b)は、この実施例の方向可変部角度調
節用自在連結機構Mを示す斜視図である。この実施例の
方向可変部角度調節用自在連結機構Mは、可動支持部材
1、保持部材4、ロック手段としての摩擦シート5およ
びストッパー手段を具えて構成されている。
【0033】この実施例における可動支持部材1、保持
部材4および摩擦シート5も、上記第1実施例における
方向可変部角度調節用自在連結機構Mと同様に、プラス
チック材料から射出成型により形成される。そして、こ
の実施例における可動支持部材1および摩擦シート5
は、上記第1実施例におけると同様の可動支持部材1お
よび摩擦シート5を用いている。また、この実施例にお
ける保持部材4は、上記第1実施例における保持部材4
と同様の保持部材4の軸線方向中央部分に、溝4dを形
成されたものである。
【0034】この実施例におけるストッパー手段は、保
持部材4に設けられた溝4dと、溝4dに嵌合し保持部
材4の内周壁から突出する角柱状の当接部材6とを有し
て構成されている。そして、この実施例における、可動
支持部材1、保持部材4および摩擦シート5を、組み立
てるに際しては、保持部材4の溝4dに当接部材6を挿
入するとともに、図5(a)に示すように各部材を配置
して、上記第1実施例における可動支持部材1、保持部
材4および摩擦シート5と同様にして組み立てることに
より、図5(b)に示す、方向可変部角度調節用自在連
結機構Mが形成される。
【0035】従って、この実施例の方向可変部角度調節
用自在連結機構Mによれば、円柱状の嵌合部3が、当接
部材6に当接支持されるので、方向可変部Dを基部Sに
対して最大の回動角度にて確実に回り止めすることがで
きる。なお、この実施例におけるストッパー手段は、上
記第1実施例から第3実施例までのいずれの方向可変部
角度調節用自在連結機構Mにも設けることができる。
【0036】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものではなく、例えば、上記
第1実施例〜第4実施例の方向可変部角度調節用自在連
結機構Mは、プラスチック材料を使用しているがこれに
かぎられず、可動支持部材1の嵌合部3と保持部材4が
摺接して、可動支持部材1が保持部材4に対して回動お
よび揺動自在とされる材質のものであれば良い。また、
摩擦シート5の材料もこれに限られず、可動支持部材1
の嵌合部3と係合するとともに、可動支持部材1に外力
が加えられると、可動支持部材1を運動可能に支持でき
る材料であれば良い。また、方向可変部角度調節用自在
連結機構Mは、基部Sに対して向きを変える必要のある
方向可変部を具える機器等であれば適用し得ることは言
うまでもない。
【0037】また、この発明の方向可変部角度調節用自
在連結機構を用いた機器において、上記実施例では、第
1実施例の機器の方向可変部角度調節用自在連結機構M
を使用しているが、これに替えて、上記第2実施例〜第
4実施例における機器の方向可変部角度調節用自在連結
機構Mのいずれかを使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例の機器の方向可変部角
度調節用自在連結機構を示すものであり、(a)は、こ
の実施例の方向可変部角度調節用自在連結機構を構成す
る各部材をその組み立て前の状態にて示す斜視図、
(b)は、この実施例の方向可変部角度調節用自在連結
機構を示す斜視図である。
【図2】 この発明の方向可変部角度調節用自在連結機
構を用いた機器の一実施例を示す斜視図である。
【図3】 この発明の機器の方向可変部角度調節用自在
連結機構の第2実施例を示す斜視図であり、(a)は、
この実施例の方向可変部角度調節用自在連結機構を構成
する各部材をその組み立て前の状態にて示す斜視図、
(b)は、この実施例の方向可変部角度調節用自在連結
機構を示す斜視図である。
【図4】 この発明の機器の方向可変部角度調節用自在
連結機構の第3実施例を示す斜視図であり、(a)は、
この実施例の方向可変部角度調節用自在連結機構を構成
する各部材をその組み立て前の状態にて示す斜視図、
(b)は、この実施例の方向可変部角度調節用自在連結
機構を示す斜視図である。
【図5】 この発明の方向可変部角度調節用自在連結機
構の第4実施例を示す斜視図であり、(a)は、この実
施例の方向可変部角度調節用自在連結機構を構成する各
部材をその組み立て前の状態にて示す斜視図、(b)
は、この実施例の方向可変部角度調節用自在連結機構を
示す斜視図である。
【図6】 従来の一般的な二軸方式自在連結機構を例示
する説明図である。
【図7】 従来の一般的なボールジョイント式自在連結
機構を例示する説明図である。
【符号の説明】
1 可動部支持部材 2 軸部 3 嵌合部 3a 凸曲面 3b 回動用凸部 3c 揺動用凸部 4 保持部材 4a 凹曲面 4b 収容部 4c 回動用凹部 4d 溝 5 摩擦シート 5a 細かい凹凸 5b 揺動用凹部 6 当接部材 A1,A2 矢印 D 方向可変部 M 方向可変部角度調節用自在連結機構 S 基部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器等の方向可変部を基部に対して揺動
    自在かつ回動自在に支持することにて、前記基部に対す
    る前記方向可変部の角度を調節する自在連結機構におい
    て、 一端部で方向可変部を支持する軸部と、その軸部の他端
    部に軸線方向中央部を結合されるとともに両端に凸曲面
    を形成された円柱状の嵌合部とをT字状に具える可動支
    持部材と、 前記嵌合部の前記両端の凸曲面と摺接する凹曲面が内周
    壁に形成されて、前記可動支持部材を前記基部に対し揺
    動自在かつ回動自在に支持する中空の保持部材と、 前記嵌合部と係合して、前記保持部材に対して前記可動
    支持部材の動きを規制するロック手段と、 を具えることを特徴とする、機器の方向可変部角度調節
    用自在連結機構。
  2. 【請求項2】 前記ロック手段が、前記保持部材の底部
    に配置された板状の摩擦シートを具えることを特徴とす
    る、請求項1記載の機器の方向可変部角度調節用自在連
    結機構。
  3. 【請求項3】 前記摩擦シートの、前記嵌合部と係合す
    る部分に細かい凹凸が形成されていることを特徴とす
    る、請求項2記載の機器の方向可変部角度調節用自在連
    結機構。
  4. 【請求項4】 前記ロック手段が、前記保持部材の前記
    凹曲面に設けられて互いに整列する複数の回動用凹部
    と、前記嵌合部の前記凸曲面に設けられて前記複数の回
    動用凹部間で段階的に移動可能に掛止される回動用凸部
    と、前記嵌合部の周面にその周方向に互いに整列する複
    数の揺動用凸部と、前記摩擦シートに設けられて前記揺
    動用凸部を段階的に移動可能に掛止する揺動用凹部とを
    具えることを特徴とする、請求項1から請求項3までの
    いずれかに記載の機器の方向可変部角度調節用自在連結
    機構。
  5. 【請求項5】 前記保持部材に設けられた溝と、前記溝
    に嵌合し、前記保持部材の前記内周壁から突出する当接
    部材とを有するストッパー手段を具えることを特徴とす
    る請求項1から請求項4までのいずれかに記載の機器の
    方向可変部角度調節用自在連結機構。
  6. 【請求項6】 方向可変部を基部に対して揺動自在かつ
    回動自在に支持することにて、前記基部に対する前記方
    向可変部の角度を調節する自在連結機構を具える機器に
    おいて、 一端部で方向可変部を支持する軸部と、その軸部の他端
    部に軸線方向中央部を結合されるとともに両端に凸曲面
    を形成された円柱状の嵌合部とをT字状に具える可動支
    持部材と、 前記嵌合部の前記両端の凸曲面と摺接する凹曲面が内周
    壁に形成されて、前記可動支持部材を前記基部に対し回
    動自在に支持する中空の保持部材と、 前記嵌合部と係合して、前記保持部材に関して前記可動
    支持部材の動きを規制するロック手段と、 を具える方向可変部角度調節用自在連結機構を用いたこ
    とを特徴とする、方向可変部角度調節用自在連結機構を
    用いた機器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010032061A (ja) * 2009-11-18 2010-02-12 Panasonic Corp 開閉式の通信端末
CN102003454A (zh) * 2010-11-03 2011-04-06 倪湘凝 火炬台顶升机构用的铰接装置
JP2011220530A (ja) * 2011-07-12 2011-11-04 Panasonic Corp 通信端末
WO2024073674A1 (en) * 2022-09-30 2024-04-04 Sonos, Inc. Adjustable mounting assembly

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