JP2002178462A - シート体及びこのシート体にて製造される成形体 - Google Patents

シート体及びこのシート体にて製造される成形体

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JP2002178462A
JP2002178462A JP2000376459A JP2000376459A JP2002178462A JP 2002178462 A JP2002178462 A JP 2002178462A JP 2000376459 A JP2000376459 A JP 2000376459A JP 2000376459 A JP2000376459 A JP 2000376459A JP 2002178462 A JP2002178462 A JP 2002178462A
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sheet
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thermoplastic olefin
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film
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Kazuo Riyouda
和男 領田
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Nissen Chemitec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、少なくとも表層が
熱可塑性オレフィン系樹脂層からなるシート本体の表面
に装飾塗装する場合、プライマを必要とせずに簡単にで
き、かつ、装飾塗膜が非常に強固に密着されるシート体
及び該シート体にて製造される成形体を提供するにあ
る。 【解決手段】 少なくとも表層が熱可塑性オ
レフィン系樹脂層(11)かなるシート本体(1)の上記熱可
塑性オレフィン系樹脂層(11)の表面を、コロナ放電処理
した後に、ポリイソシアネート含有被膜形成材料を塗布
して被膜(13)を形成する。また、このようにして得られ
たシート体を熱成形して成形体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用内装材や家具表
層材等に好適で、少なくとも表層が熱可塑性オレフィン
系樹脂層からなるシート体及びその利用に関する。
【従来の技術】
【0001】熱可塑性オレフィン系樹脂は、成形性及び
リサイクル性に優れ、広範囲な分野で材料として用いら
れている。その一例として、基布の上に熱可塑性オレフ
ィン系樹脂層を形成したシート体が自動車の内装材とし
て汎用されている。
【0002】このような熱可塑性オレフィン系樹脂にて
構成されるシート体やその成形体は、耐傷性の向上、艶
調整、彩色といった目的のため、しばしば表面塗装が施
される。
【0003】しかし、熱可塑性オレフィン系樹脂は、非
極性の材料であり表面塗装する塗料(トップコート)と
の親和性が低いため、その塗装の際には、上記熱可塑性
オレフィン系樹脂と親和性を有する塩素化ポリオレフィ
ンのようなプライマを塗布乾燥した後、塗装することが
行われている。
【0004】このようなプライマ処理を経て表面塗装す
る方法では、二工程の塗装が必要となり煩雑である。
【0005】一方、熱可塑性オレフィン樹脂の不活性な
表面にコロナ放電処理をして該表面を活性化し、装飾塗
料を受理し易くする方法が一般的に知られている。
【0006】例えば、特開平11−302983号公報
には、少なくとも表皮層がオレフィン系熱可塑性エラス
トマからなる装飾シートの表面に、コロナ放電処理を施
した後に、シリコン変性ポリカーボネート系ポリウレタ
ン溶液をコーティングする技術が開示されている。
【0007】しかしながら、この場合は、シリコン変性
ポリカーボネート系ポリウレタン溶液が一液性のため、
既に配合されているイソシアネート成分は被膜形成用の
ウレタン結合に使われてしまっており、コロナ放電処理
した活性表面との接着に積極的に寄与しているものでは
ない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、少なくとも
表層が熱可塑性オレフィン系樹脂層からなるシート本体
の表面に装飾塗装する場合、プライマを必要とせずに簡
単にでき、かつ、装飾塗膜が非常に強固に密着されるシ
ート体及び該シート体にて製造される成形体を提供する
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かくして本願『請求項
1』にかかる発明によれば、『少なくとも表層が熱可塑
性オレフィン系樹脂層(11)からなるシート本体(1)の上
記熱可塑性オレフィン系樹脂層(11)の表面がコロナ放電
処理された後に、ポリイソシアネート含有被膜形成材料
からなる被膜(13)にて被覆されてなるシート体(A1)』が
提供される。
【0010】また本願『請求項7』にかかる発明によれ
ば、『本発明のシート体(1)を射出圧縮成形、真空成形
等の熱成形に付して得られる成形体』が提供される。
【0011】本願請求項1のシート体(A1)では、熱可塑
性オレフィン系樹脂層(11)の表面がコロナ放電処理され
て該表面に水酸基等の極性基が発生し、この極性基と被
膜形成材料に含まれるイソシアネートとがウレタン反応
を生じ、これにより被膜(13)が上記樹脂層(11)に密着形
成されることとなる。
【0012】本願請求項7の成形体では、表面に被膜が
強固に密着形成された熱可塑性オレフィン系樹脂層を表
層とするシート体から熱成形されているので、成形時の
屈曲等に対しても剥離や亀裂が生じず綺麗な仕上がりで
あり、かつ、成形体表面は耐傷性、艶調整、彩色等が非
常に向上されかつ耐久性が良好となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のシート体(A1)において、
シート本体(1)はその表層が熱可塑性オレフィン系樹脂
層(11)から構成されてさえいれば、単一の樹脂層からな
るものであっても良く、また複数の樹脂層が積層された
ものであっても良い。積層される場合は非発泡層であっ
ても発泡層であっても良い。
【0014】本発明のシート体(A1)において、熱可塑性
オレフィン系樹脂層(11)は、本願『請求項2』に示すよ
うに、『熱可塑性オレフィン樹脂、オレフィン系熱可塑
性エラストマ及びこれらの混合物から選択される1つ』
にて構成される。
【0015】上記熱可塑性オレフィン樹脂としては、本
願『請求項3』に示すように、ポリプロピレン、低密度
ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体等が挙げら
れ、これらから選択される1種又は2種以上の混合物が
用いられる。
【0016】上記オレフィン系熱可塑性エラストマとし
ては、当該分野で公知のものをそのまま使用することが
できるが、本願『請求項4』に示すように、ポリプロピ
レンとエチレン-プロピレン-ジエン ターポリマとの混
合物が好適に用いられる。しかしこれに限定されるもの
でもなく、例えば、エチレン α-オレフィン共重合ゴ
ムの部分架橋物とオレフィン系樹脂との混合物、エチレ
ン α-オレフィン共重合体とオレフィン系樹脂との部
分架橋物、エチレン α-オレフィン共重合ゴムとエチ
レン系樹脂との部分架橋物、天然ゴムや合成ゴム等のゴ
ム状物とオレフィン系樹脂との混合物等も用いることが
できる。
【0017】また上記オレフィン系熱可塑性エラストマ
には、必要に応じて、パラフィン系オイル、オレフィン
系ワックス等の軟化剤、炭酸カルシウムやタルク等の無
機充填剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、帯電
防止剤、滑剤、着色剤等の各種添加剤を添加することが
できる。
【0018】本発明のシート体(A1)において、熱可塑性
オレフィン系樹脂層(11)の表面を活性化するコロナ放電
処理は、本願『請求項5』に示すように、『処理後の表
面濡れ指数が40dyne/cm以上となるように』施される
ことが好ましい。
【0019】本発明に用いられる被膜形成材料は、ポリ
イソシアネートを含有する以外は、当該分野で公知のト
ップコート用塗料をそのまま用いることができ、例えば
ウレタン系塗料、アクリル系塗料等に調製することが挙
げられる。このとき、100%モジュラスが40〜50
kg/cm2のものに調製されることが好ましいが、別段これ
に限定されない。
【0020】上記ポリイソシアネートとしては、イソシ
アネート基を2つ以上有するものであればいずれのもの
であっても良い。例えば、芳香族ジイソシアネート、脂
肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、環状
基を有するジイソシアネート、等が挙げられ、具体的に
は、トルエンジイソシアネート(TDI)、ジフェニル
メタン-4,4'-ジイソシアネート(MDI)、変性トルエ
ンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンイソ
シアネート(PAPI)等が挙げられる。上記ポリイソ
シアネートは、1種又は2種以上の混合物で用いられ
る。また、ポリエステルポリオール又はポリエーテルポ
リオールに過剰のイソシアネートを反応させて得られる
プレポリマも用いることができる。
【0021】上記被膜形成材料は、ウレタン系塗料とし
て調製されるものが好ましい。この場合、本願『請求項
6』に示すように、ウレタン系塗料の樹脂固形分100
重量部に対してポリイソシアネートを6〜20重量部の
割合で含有するものが好適に用いられる。上記ポリイソ
シアネートの含有割合が6重量部よりも少ない場合はシ
ート表面と密着性が安定しない(密着性が不十分な部分
も出てくる)点で好ましくなく、20重量部を越える場
合はブロッキングが起きやすくなる点及びコスト高にな
る点で好ましくない。より好ましい含有割合は8〜10
重量部である。
【0022】なお、上記ウレタン系塗料はカーボネート
系が好ましい。この場合アクリル変性品であってもよ
い。
【0023】上記被膜形成材料は、適宜の有機溶媒に溶
解される。該有機溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、
ブタノール、トルエン、キシレン、メチルエチルケト
ン、メチル-n-プロピルケトン、メチルイソブチルケト
ン、ジエチルケトン、メチルセロソルブ、ブチルセロソ
ルブ、セロソルブアセテート、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N-メ
チルピロリドン等が挙げられ、これらは1種又は2種以
上の混合物で用いられる。
【0024】なお、上記被膜形成材料には、必要に応じ
て、着色剤、酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、難燃
剤、充填剤等の各種の添加剤を、耐傷性、耐摩耗性等を
損なわない範囲で添加することができる。
【0025】本発明において、上記被膜形成材料は、熱
可塑性オレフィン系樹脂層(11)の表面への塗布に際し
て、スプレ塗装される事が好ましいが、別段これに限定
されなく、ナイフコータ、コンマドクタ、リバースロー
ルコータ、グラビアロールコータ等の適宜の手段により
塗布されてもよい。
【0026】上記被膜形成材料は、塗布後、乾燥されて
被膜を形成するが、乾燥後の膜厚が5〜10μm程度と
するものが好ましい。
【0027】上記のようにして得られた本発明のシート
体(A1)は、当該分野で公知の手段によりエンボス加工が
施されてもよい。なお、この場合、被膜形成材料の塗布
前にエンボス加工を施しておいてもよい。
【0028】また、本発明のシート体(A1)は、射出圧縮
成形や真空成形等の公知の熱成形に付して、各種形状の
成形体に製造する事ができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、これにより本発明は限定されるものではない。
【0030】[実施例1](1) シート本体の製造 ポリプロピレンとエチレン-プロピレン-ジエン ターポ
リマ(EPDM)との混合物よりなるオレフィン系熱可
塑性エラストマと、リニア低密度ポリエチレン(LLD
PE)とのブレンド樹脂を、Tダイにて溶融・押出を行
い、得られる溶融シート状態のものをエンボスロールを
通過させると共にこれに発泡ポリプロピレンシートを貼
り合わせながら、絞付けして冷却し、図1に示すよう
に、熱可塑性オレフィン系樹脂層(11)を表層とし、これ
の裏面に発泡ポリプロピレンシート(12)が積層されたシ
ート本体(1)を得た。なお、上記熱可塑性オレフィン系
樹脂層(11)の厚さは0.5mmであった。
【0031】(2) シート本体(1)の表面処理 上記で得られたシート本体(1)の上記熱可塑性オレフィ
ン系樹脂層(11)の表面に、コロナ放電処理(c)を、処理
後の表面濡れ指数が40dyn/cm以上となるように施し
て、シート本体(1)の表面処理を行った。
【0032】(3) シート体(A1)〜(A4)の製造 上記で表面処理されたシート本体(1)に、下記する組成
からなる4種のトップコート(被膜形成材料)(イ)〜
(ニ)をそれぞれスプレ塗布・乾燥して被膜〔塗膜〕(13)
を形成し、図2に示すような構成の本発明のシート体(A
1)〜(A4)を得た。
【0033】トップコート(イ)の組成 ポリカーボネート系ポリウレタン塗料(樹脂固形分13
%)[a1成分] イソシアネート[b成分] 溶剤 [c成分] メチルエチルケトン 20% キシレン 30% メチルイソブチルケトン 20% イソブチルアルコール 15% イソプロピルアルコール 15% 〔配合割合(重量比)〕 a1成分:b成分:c成分=100:4:200
【0034】トップコート(ロ)の組成 ポリカーボネート系ポリウレタン塗料(樹脂固形分13
%)[a1成分] イソシアネート[b成分] 溶剤 [c成分] メチルエチルケトン 20% キシレン 30% メチルイソブチルケトン 20% イソブチルアルコール 15% イソプロピルアルコール 15% 顔料・シリカ分散液(固形分20%)[d成分] 〔配合割合(重量比)〕 a1成分:b成分:c成分:d成分=100:4:20
0:20
【0035】トップコート(ハ)の組成 アクリル変性ポリカーボネート系ポリウレタン塗料(樹
脂固形分6%)[a2成分] イソシアネート[b成分] 溶剤 [c成分] メチルエチルケトン 20% キシレン 30% メチルイソブチルケトン 20% イソブチルアルコール 15% イソプロピルアルコール 15% 〔配合割合(重量比)〕 a2成分:b成分:c成分=100:4:30
【0036】トップコート(ニ)の組成 アクリル変性ポリカーボネート系ポリウレタン塗料(樹
脂固形分6%)[a2成分] イソシアネート[b成分] 溶剤 [c成分] メチルエチルケトン 20% キシレン 30% メチルイソブチルケトン 20% イソブチルアルコール 15% イソプロピルアルコール 15% 顔料・シリカ分散液(固形分20%)[d成分] 〔配合割合(重量比)〕 a2成分:b成分:c成分:d成分=100:4:30:
20
【0037】なお、比較例として、イソシアネートを含
有しない下記4種のトップコート(ホ)〜(チ)を調製し、
それらを上記と同様なシート本体(1)にそれぞれスプレ
塗布・乾燥して被膜形成し、比較例のシート体(B1)〜(B
4)を得た。
【0038】トップコート(ホ)の組成 ポリカーボネート系ポリウレタン塗料(樹脂固形分13
%)[a1成分] 溶剤 [c成分] メチルエチルケトン 20% キシレン 30% メチルイソブチルケトン 20% イソブチルアルコール 15% イソプロピルアルコール 15% 〔配合割合(重量比)〕 a1成分:c成分=100:200
【0039】トップコート(ヘ)の組成 ポリカーボネート系ポリウレタン塗料(樹脂固形分13
%)[a1成分] 溶剤 [c成分] メチルエチルケトン 20% キシレン 30% メチルイソブチルケトン 20% イソブチルアルコール 15% イソプロピルアルコール 15% 顔料・シリカ分散液(固形分20%)[d成分] 〔配合割合(重量比)〕 a1成分:c成分:d成分=100:200:20
【0040】トップコート(ト)の組成 アクリル変性ポリカーボネート系ポリウレタン塗料(樹
脂固形分6%)[a2成分] 溶剤 [c成分] メチルエチルケトン 20% キシレン 30% メチルイソブチルケトン 20% イソブチルアルコール 15% イソプロピルアルコール 15% 〔配合割合(重量比)〕 a2成分:c成分=100:30
【0041】トップコート(チ)の組成 アクリル変性ポリカーボネート系ポリウレタン塗料(樹
脂固形分6%)[a2成分] 溶剤 [c成分] メチルエチルケトン 20% キシレン 30% メチルイソブチルケトン 20% イソブチルアルコール 15% イソプロピルアルコール 15% 顔料・シリカ分散液(固形分20%)[d成分] 〔配合割合(重量比)〕 a2成分:c成分:d成分=100:30:20
【0042】上記のようにして得られた本発明のシート
体(A1)〜(A4)及び比較例のシート体(B1)〜(B4)につい
て、それぞれ同様に、剥離試験及び耐薬品性試験を下記
のごとく行い、評価した。
【0043】《剥離試験》被膜(塗膜)面にカッターナ
イフで2mm間隔に10×10個の碁盤目を作製し、この
部分にニチバン製セロテープをローラで十分密着させ、
勢い良く剥離して残留した碁盤目の個数を数えた。
【0044】《耐薬品性試験》幅約30mm、長さ約22
0mmの試験片をとり、JIS-L-0823に規定されている学振
型摩擦試験機の試験台に取り付け、石油ベンジンを含浸
させた白綿布(カナキン3号)を摩擦子の接触面にかぶ
せて固定し、摩擦子の荷重を1.96N(200gf)として試験
片状100mmの間を毎分30回往復する速さで200回
往復し摩擦し、摩擦面の状態を目視判定した。
【0045】《評 価》
【表1】
【0046】以上の結果から、本発明のシート体(A1)〜
(A4)はすべて、被膜(塗膜)が強固に密着しておりかつ
耐薬品性も良好であることが分かる。
【0047】[実施例2]実施例1で得られた本発明の
シート体(A1)〜(A4)及び比較例(B1)〜(B4)について、そ
れぞれドア ライニング用金型で射出圧縮成形を行い、
得られた成形品の外観特に被膜(塗膜)の亀裂、剥離が
無いかを目視判定して成形性を評価し、下記表2に示す
結果を得た。
【0048】
【表2】
【0049】以上の結果から、本発明のシート体(A1)〜
(A4)はいずれも熱成形性が良好なことが分かる。従っ
て、自動車用内装材に好適である。
【0050】
【発明の効果】本発明のシート体は、シート本体の表層
を構成する熱可塑性オレフィン系樹脂層の表面がコロナ
放電処理されて該表面に水酸基等の極性基が生じている
状態でこの上に該極性基とウレタン反応をするイソシア
ネートを含有する被膜形成材料が塗布されて被膜形成さ
れるので、装飾材料の被膜(塗膜)を上記樹脂層に非常
に強固に密着形成させることができる。
【0051】従って、耐傷性、艶調整、彩色等が非常に
向上されたシート体を提供することができる。
【0052】また、本発明の成形体は耐傷性、艶調整、
彩色等が非常に向上されたシート体から熱成形されるの
で、亀裂や剥離の無い非常に綺麗な仕上がりで耐久性が
良好な成形体を簡単に提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート体に用いるシート本体の一例の
断面概略図
【図2】本発明のシート体の一例の断面概略図
【符号の説明】
(A1)…シート体 (1)…シート本体 (11)…熱可塑性オレフィン系樹脂層(表層) (12)…発泡ポリプロピレンシート (13)…被膜(塗膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 7/00 303 C08J 7/00 303 7/04 CES 7/04 CESE Fターム(参考) 4D075 BB44Y BB49Y CA02 CA13 CA32 CB04 DA06 DB35 DB36 DB40 DC13 DC38 EA07 EB22 EB38 EB56 4F006 AA12 AA13 AA14 AB37 BA02 BA14 BA15 CA04 DA04 EA03 4F073 AA01 BA06 BA07 BA08 BA09 BA11 BB01 CA21 4F100 AK03B AK05B AK06B AK07A AK07B AK51C AK63B AK68B AK75B AL05B AL09B AT00A BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C CC00C DJ01A EJ40 EJ55B GB33 GB81 HB00C JB01 JB16B JL11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表層が熱可塑性オレフ
    ィン系樹脂層からなるシート本体の上記熱可塑性オレフ
    ィン系樹脂層の表面がコロナ放電処理された後に、ポリ
    イソシアネート含有被膜形成材料からなる被膜にて被覆
    されてなるシート体。
  2. 【請求項2】 熱可塑性オレフィン系樹脂層が、
    熱可塑性オレフィン樹脂、オレフィン系熱可塑性エラス
    トマ及びこれらの混合物から選択される1つにて構成さ
    れている請求項1記載のシート体。
  3. 【請求項3】 熱可塑性オレフィン樹脂が、ポリ
    プロピレン、低密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエ
    チレン、高密度ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共
    重合体からなる群から選択される1種又は2種以上の混
    合物である請求項2記載のシート体。
  4. 【請求項4】 オレフィン系熱可塑性エラストマ
    が、ポリプロピレンとエチレン-プロピレン-ジエン タ
    ーポリマとから構成されている請求項2記載のシート
    体。
  5. 【請求項5】 コロナ放電処理が、処理後の表面
    濡れ指数が40dyne/cm以上となるように施される請求
    項1から4のいずれかに記載のシート体。
  6. 【請求項6】 被膜形成材料が、ウレタン系塗料
    にイソシアネートが、ウレタン系塗料の樹脂固形分10
    0重量部に対してポリイソシアネートが6〜20重量部
    の割合で含有された組成を有する請求項1〜5のいずれ
    かに記載のシート体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の
    シート体を、射出圧縮成形、真空成形等の熱成形に付し
    て得られる成形体。
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