JP2002176609A - データ受信再生方法及びデータ受信再生装置 - Google Patents

データ受信再生方法及びデータ受信再生装置

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JP2002176609A
JP2002176609A JP2001256523A JP2001256523A JP2002176609A JP 2002176609 A JP2002176609 A JP 2002176609A JP 2001256523 A JP2001256523 A JP 2001256523A JP 2001256523 A JP2001256523 A JP 2001256523A JP 2002176609 A JP2002176609 A JP 2002176609A
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JP2001256523A
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Yoshinori Matsui
義徳 松井
Yoji Notoya
陽司 能登屋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの番組などに対応するオーディオビデオ
データにおける、指定された、第1及び第2の再生区間
(クリップ)に対応するデータを、途切れなく再生可能
となるよう、サーバに対して第1及び第2のクリップに
対するPLAY要求を発行することができるデータ受信
再生装置を得る。 【解決手段】 第1及び第2のクリップに対応するPL
AY要求を発行するデータ要求手段102と、該要求に
応じて送信された、各クリップに対応するデータを受信
するデータ受信バッファ103と、受信されたデータを
復号する復号手段104と、復号化されたデータを表示
する表示手段105とを備え、上記データ要求手段10
2を、上記第2のクリップに対するPLAY要求を、上
記第1のデータの復号,再生が終了するまでに行うもの
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ受信再生方
法及びデータ受信再生装置に関し、特にネットワーク上
のサーバに格納されている圧縮符号化データ、例えば圧
縮符号化されたオーディオデータあるいはビデオデータ
を要求し、該要求に応じて送信されたデータを受信して
再生するデータ受信再生方法及びデータ受信再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオやビデオの圧縮符号化
方式の発達、インターネットの普及などにより、ネット
ワーク上のデータサーバに格納されたオーディオデータ
やビデオデータを、個人のパーソナルコンピュータ(P
C)から視聴する形態が普及しつつある。また、このよ
うな形態に対応したデータ配信サービスとして、既にデ
ータサーバ用ソフトウエアと再生専用ソフトウェアを用
いたオーディオデータやビデオデータの配信サービスが
実現されている。
【0003】図9は、オーディオデータやビデオデータ
の配信サービスに適用される一般的なデータ配信システ
ムの構成を示す図である。オーディオデータやビデオデ
ータの圧縮符号化方式としては、ITU−T(Internat
ional Telecommunication Union-Telecommunication St
andardization Sector)で標準化されているH.263
方式やG.729方式、またISO/IEC(Internat
ional Organization for Standardization/ Internatio
nal Electro-technical Commission)で標準化されてい
るMPEG(Moving Picture Experts Group)−4方式
などが用いられる。
【0004】図9に示されるデータ配信システム400
は、データを配信元から配信先に伝送するためのネット
ワークであるインターネット44と、該インターネット
44に接続され、配信サービスの対象となるデータを格
納するデータサーバ41と、オーディオデータやビデオ
データなどの素材データ43を圧縮符号化してデータサ
ーバ41に供給するエンコーダ42と、上記インターネ
ット44に接続され、所要のデータの所在情報(UR
L:Universal Resource Locator)を取得し、該所在情
報に基づいてデータの要求を行い、該データ要求に応じ
てデータサーバ41から送信されたデータを受信して復
号,再生する複数の端末45とを有している。
【0005】次にこのような配信システムの動作につい
て簡単に説明する。エンコーダ42では、外部から入力
された素材データ43が圧縮符号化され、その結果得ら
れた圧縮符号化データがデータサーバ41に出力され
る。データサーバ41では入力された圧縮符号化データ
が格納される。端末45では、オーディオデータやビデ
オデータの所在情報が取得されると、取得した所在情報
に基づいて特定のデータサーバに対してデータを要求す
るデータ要求処理が行われ、その後、該データ要求に応
じて特定のデータサーバから送信されたデータが受信さ
れ、さらに受信されたデータに対する復号処理及び再生
処理が行われる。近年の著しいPC性能の発達によっ
て、端末におけるデータ要求からデータ再生までの処理
はソフトウェアによって実現されるのが一般的である。
しかしながら、携帯電話やPDA(Personal Digital A
ssistant)等いわゆる移動体端末では、復号LSIなど
の専用のハードウエアを搭載する場合もある。
【0006】ところで、このようなサービスを受ける端
末(以下、受信端末ともいう。)では、1つの番組のデ
ータ(以下、ファイルともいう。)の一部を選択して再
生するといった処理が要求される場合もある。このよう
にファイルの一部を選択して再生することは、ダイジェ
スト再生と呼ばれ、具体的な事例としては、いろいろな
ジャンルの情報を提供するニュース番組などを視聴する
際に、ニュース番組全体のデータの、スポーツに関する
部分と天気に関する部分のみを再生する場合が挙げられ
る。
【0007】以下、受信端末にて、サーバに格納されて
いる1つの番組のデータ(ファイル)における2つの部
分を選択して再生する場合について、具体的に説明す
る。ここでは、ファイルは、複数のジャンルの情報を提
供するニュース番組のデータとし、また、このファイル
における、受信端末にて選択して再生される部分(再生
区間)は、スポーツに関する部分(スポーツ情報)及び
天気に関する部分(天気情報)とする。なお、以下の説
明では、1つの番組における個々の再生区間をクリップ
ともいう。
【0008】このようなニュース番組のデータから、上
記2つのクリップ(スポーツ情報、天気情報)のデータ
を選択して再生するには、受信端末では、各クリップの
データを取得するための情報(シーン記述情報)が必須
となる。このシーン記述情報は、SMIL(Synchroniz
ed Multimedia Integration Language)により記述さ
れ、1つのファイル形式のデータ(SMILファイル)
としてホームページなどに置かれている。上記シーン記
述情報には、オーディオやビデオなどのデータのURL
が含まれており、従って、受信端末では、オーディオや
ビデオなどのデータのURLは、ホームページなどに置
かれているSMILファイルを解析することにより取得
される。
【0009】図10は、SMILファイルの記述内容
(シーン記述)を示すものである。この記述内容(シー
ン記述)SD1の各行の先頭に記述されるsmil、/smi
l、head、/head、seq、/seq、ref等の文字列は、要素
(エレメント)と呼ばれ、その要素に続く記述の内容を
宣言するものである。例えば、smil要素及び/smil要素
は、smil要素を含む行<smil>510aと/smil要素を含
む行</smil>510bとの間に位置する行が、SMIL
規格に従って記述されたものであることを宣言するもの
である。
【0010】body要素及び/body要素は、body要素を含
む行<body>520aと/body要素を含む行</body>520
bとの間に位置する行では、再生されるデータの所在場
所を示す情報(URL)及び該データを表示すべき時間
に関する情報が記述されていることを宣言するものであ
る。seq要素及び/seq要素は、seq要素を含む行<seq>5
30aと/seq要素を含む行</seq>530bとの間に位置
する行の記述により指定される情報は、該行の記述に含
まれる時間情報に基づいて順次再生すべきものであるこ
とを宣言するものである。ref要素は、このref要素を含
む行<ref・・・>51、<ref・・・>52の記述により、
参照されるべきデータが指定されることを宣言するもの
である。また、上記ref要素に続いて記述されるsrc、cl
ipBegin、clipEnd等の文字列は、属性(アトリビュー
ト)と呼ばれ、各ref要素が含まれる行にて詳細な情報
を指定するものである。
【0011】まず、ref要素を含む行<ref・・・>51,
52におけるsrc属性は、この属性により指定される情
報は、サーバに対してデータを要求する際に必要となる
情報であることを示している。ここで、ref要素を含む
行<ref・・・>51,52では、伝送スキームとして、
送信側と受信側との間でデータ要求メッセージを交換す
るためのプロトコル(手順)であるrtsp(Real Time St
reaming Protocol)が指定されている。さらにref要素
を含む行<ref・・・>51,52では、サーバ(server.
com)に格納されているデータ(movie1)の一部(クリ
ップ)を再生区間として選択して再生すべきことが示さ
れている。したがって、受信端末では、上記データの伝
送プロトコル(手順)であるRTSP(Real Time Strea
ming Protocol)を用いて、ref要素を含む行<ref・・・>
51,52の記述により指定されたサーバ(server.co
m)に対して、データ(movie1)を要求するメッセージ
の発行が行われることとなる。なお、各クリップに対応
するデータは、RTP(Realtime Transport Protocol)
を用いて送受信される。
【0012】また、ref要素を含む行51,52におけ
るclipBegin属性は、ファイルDavの先頭データの再生
時刻を起点(ゼロ秒)としたときの、各クリップの先頭
データの再生時刻を指定するものである。ref要素を含
む行51,52におけるclipEnd属性は、ファイルDav
の先頭データの再生時刻を起点(ゼロ秒)としたとき
の、各クリップの最後のデータの再生時刻を指定するも
のである。ここで、上記ファイルは、オーディオデータ
及びビデオデータを含むオーディオビデオデータとす
る。
【0013】例えば、ref要素を含む行51により指定
されるクリップ(第1のクリップ)は、そのclipBegin
属性の値が10s、そのclipEnd属性の値が40sであ
るため、このクリップとして、図11に示すように、フ
ァイル(movie1)の、再生時刻が10秒から40秒の間
の部分(第1の再生区間)のデータDav1が再生され
る。ref要素を含む行52により指定される第2のクリ
ップは、そのclipBegin属性の値が70s、そのclipEnd
属性の値が100sであるため、図11に示すように、
このクリップとして、ファイル(movie1)の、再生時刻
が70秒から100秒の間の部分(第2の再生区間)の
データDav2が再生される。
【0014】図12は、上記データ配信システム400
の端末45がそのデータサーバ41に対してデータを要
求する際のRTSPシーケンスを簡略化して示す図であ
り、データサーバと端末との間で順次データ交換が行わ
れる様子を示している。まず、DESCRIBEという
RTSPメソッドにより、SMILファイルに含まれる
URLにより指定されたオーディオビデオデータに関す
る情報が取得される。この情報は一般的にはSDP(Se
ssion Description Protocol)に基づく文法に従って記
述された情報(SDP情報)である。
【0015】つまり、DESCRIBE要求(DESCRIBE
rtsp://server.com/movie1 RTSP/1.0)71aが端末か
らデータサーバに対して発行されると(時刻t1’)、
データサーバからは、上記DESCRIBE要求71a
に対する応答として、SDP情報を含む応答(RTSP/1.0
OK)71bが端末に対して発行される(時刻t
2’)。ここでは、上記SDP情報には、オーディオビ
デオデータの要求が発行されたデータサーバに格納され
ている、オーディオデータを含むファイル名がmovie1.a
udであり、このデータサーバに格納されている、ビデオ
データを含むファイル名がmovie1.vidであると記述され
ている。
【0016】次に、データサーバに対して、オーディオ
データ(movie1.aud)のSETUP要求(STEUPE rtsp:
//server.com/movie1.aud RTSP/1.0)72aが発行され
(時刻t3’)、上記SETUP要求72aに対する応
答72bがデータサーバから端末に対して発行される
(時刻t4’)。さらに、データサーバに対して、ビデ
オデータ(movie1.vid)のSETUP要求(STEUPE rts
p://server.com/movie1.vid RTSP/1.0)73aが発行さ
れ(時刻t5’)、上記SETUP要求73aに対する
応答73bがデータサーバから端末に対して発行される
(時刻t6’)。
【0017】この場合、上記各SETUP要求72a及
び73aに対する応答72b及び73bがともにOK応
答であるため、上記データがサーバに格納されているこ
とが保証されたこととなる。したがって、その後、PL
AYメソッドを用いて、データ(movie1)をサーバに要
求する処理が行われる。この結果、要求されたデータが
RTP(Real TimeTransport Protocol)によってRT
PパケットデータDpとしてサーバから送信される。
【0018】つまり、データサーバに対して、オーディ
オビデオデータ(movie1)のPLAY要求(PLAY rts
p://server.com/movie1 RTSP/1.0)74aが発行され
(時刻t7’)、上記PLAY要求74aに対する応答
74bがデータサーバから端末に対して発行される(時
刻t8’)。その後、上記オーディオデータ及びビデオ
データを含むオーディオビデオデータ(movie1)が、R
TPパケットデータDpとしてデータサーバから端末へ
送信される。ここで時刻t1’〜t8’は、次式(1)
で示す大小関係を満たしている。 t1’<t2’<t3’<t4’<t5’<t6’<t7’<t8’・・・( 1) 図13は、サーバ側でのデータ処理Ps及び端末側での
データ処理Ptを対比して示す図である。ここでは、図
10に示すSMILファイルに従って、図11に示す第
1,第2の再生区間(クリップ)に対応するデータDav
1,Dav2の要求が行われ、該要求に応じて、該データ
がサーバからインターネットNintを介して端末へ伝送
される様子が示されている。なお、データ要求処理は、
図12に示すように、オーディオデータとビデオデータ
とで個別に行う必要のあるものであるが、以下の説明で
は、説明の簡略化のため、各クリップに対するデータ要
求は、オーディオデータとビデオデータとを特に区別し
ないものとする。
【0019】端末側では、時間長T81が示す期間に、
第1の再生区間(第1のクリップ)に対するデータDav
1の要求を発行する処理が行われ、サーバ側では、時間
長T81’が示す期間に、上記データDav1の要求に対
する応答を発行する処理が行われる。そして、サーバ側
では、上記応答発行処理に続いて、時間長T82が示す
期間に、第1の再生区間に対するデータDav1を端末に
送信する処理が行われる。このとき、端末側では、受信
されたデータDav1は、すぐに復号及び再生処理が施さ
れるのではなく、時間長T83が示す一定期間、受信し
たデータDav1をバッファリングする処理が行われ、そ
の後、時間長T84が示す期間に、受信したデータDav
1を復号して再生する再生処理が行われる。
【0020】端末側では、第1の再生区間(第1のクリ
ップ)のデータDav1に対する復号再生処理が終了した
時点で、SMILファイルに指定されている第2の再生
区間(第2のクリップ)に対するデータDav2の要求を
発行する処理が開始される。すると、サーバ側では、デ
ータDav2の要求に対する応答を発行する処理が開始さ
れる。時間長T85は、受信端末にて、該データDav2
の要求を発行する処理に要する期間であり、時間長T8
5’は、サーバにて、該データDav2の要求に対する応
答を発行する処理に要する期間である。
【0021】そして、サーバ側では、上記応答発行処理
に続いて、時間長T86が示す期間に、第2の再生区間
に対するデータDav2を端末に送信する処理が行われ
る。このとき、端末側では、受信されたデータDav2
は、すぐに復号及び再生処理が施されるのではなく、時
間長T87が示す一定期間、受信したデータDav2をバ
ッファリングする処理が行われ、その後、時間長T88
が示す期間に、受信したデータDav2を復号して再生す
る再生処理が行われる。
【0022】しかしながら、上記のようにサーバから端
末へデータを伝送する方法では、端末側で第1の再生区
間に対応するデータDav1を再生する期間と、第2の再
生区間に対応するデータDav2を再生する期間との間に
ギャップが発生する。つまり、端末側では、第1の再生
区間に対応するデータDav1の再生が終了した後、第2
の再生区間に対応するデータDav2の再生が開始される
までの期間はデータの再生が行われず、端末ユーザに
は、サーバからの送信データが途切れたように見えると
いう問題が生じる。
【0023】以下、受信端末にて、サーバに格納されて
いる1つの番組のデータにおける3つの再生区間(クリ
ップ)を選択して再生する場合を例に挙げて、受信端末
側及びサーバ側での処理について、さらに詳細に説明す
る。ここでは、ファイルは、上述のようにシーン記述
(図10参照)に従ってデータの要求,再生を行う場合
と同様、複数のジャンルの情報を提供するニュース番組
のオーディオビデオデータとし、このファイルにおけ
る、受信端末にて選択して再生される部分(再生区間)
は、スポーツに関する部分(スポーツ情報)、天気に関
する部分(天気情報)、海外での出来事に関する部分
(海外情報)とする。
【0024】図14は、シーン記述情報が示すシーン記
述の内容を説明するための図であり、受信端末では、こ
のシーン記述情報に基づいて、上記3つのクリップ(ス
ポーツ情報、天気情報、海外情報)のデータが取得され
る。ここでは、シーン記述SD2は、SMIL(Synchr
onized Multimedia Integration Language)により表現
されている。なお、シーン記述を表現する言語は、これ
に限るものではなく、MPEG−4 BIFS(Binary
format for Scene)、XHTML(Extended Hypertex
t Markup Language)なども使用可能である。シーン記
述SD2の各行の先頭に記述されるsmil、/smil、hea
d、/head、seq、/seq、video等の文字列は、要素(エレ
メント)と呼ばれ、その要素に続く、記述の内容を宣言
するものであり、図10に示すシーン記述SD1におけ
るものと同一のものである。すなわち、smil要素及び/s
mil要素は、smil要素を含む行<smil>710aと/smil要
素を含む行</smil>710bとの間に位置する行が、S
MIL規格に従って記述されたものであることを宣言す
るものである。
【0025】body要素及び/body要素は、body要素を含
む行<body>720aと/body要素を含む行</body>720
bとの間に位置する行では、再生されるデータの所在場
所を示す情報(URL)及び該データを表示すべき時間
に関する情報が記述されていることを宣言するものであ
る。seq要素及び/seq要素は、seq要素を含む行<seq>7
30aと/seq要素を含む行</seq>730bとの間に位置
する行の記述により指定される情報は、該行の記述に含
まれる時間情報に基づいて順次再生されるべきものであ
ることを宣言するものである。
【0026】video要素は、このvideo要素を含む行<vid
eo・・・>701、<video・・・>702、<video・・・
>703の記述により動画像データが指定されることを
宣言するものである。また、上記video要素に続いて記
述されるsrc、clipBegin、clipEnd等の文字列は、属性
(アトリビュート)と呼ばれ、各video要素が含まれる
行にて詳細な情報を指定するものである。
【0027】まず、video要素を含む行<video・・・>7
01〜703におけるsrc属性は、この属性により指定
される情報が、シーン記述情報に各クリップに対応する
データ(動画像データ)が付随されていないため、別
途、サーバに対して各クリップに対応するデータを要求
する際に必要となる情報であることを示している。
【0028】ここで、video要素を含む行<video・・・>
701〜703では、伝送スキームとして、送信側と受
信側との間でデータ要求メッセージを交換するためのプ
ロトコル(手順)であるrtsp(Real Time Streaming Pr
otocol)が指定されている。さらにvideo要素を含む行<
video・・・>701〜703では、上記各クリップに対
応するデータとして、サーバ(svr.com)に格納されて
いるデータ(v.mp4)が指定されている。
【0029】したがって、受信端末では、上記データの
伝送プロトコル(手順)であるRTSP(Real Time Str
eaming Protocol)を用いて、video要素を含む行<video
・・・>701〜703の記述により指定されたサーバ
(svr.com)に対して、データ(v.mp4)を要求するメッ
セージの発行が行われることとなる。なお、各クリップ
に対応するデータは、RTP(Realtime Transport Prot
ocol)を用いて送受信される。
【0030】また、video要素を含む行701〜703
におけるclipBegin属性は、ファイルの先頭データの再
生時刻を起点(ゼロ秒)としたときの、各クリップの先
頭データの再生時刻(つまりストリーミング開始位置)
を指定するものである。video要素を含む行701〜7
03におけるclipEnd属性は、ファイルの先頭データの
再生時刻を起点(ゼロ秒)としたときの、各クリップの
最後のデータの再生時刻(つまりストリーミング終了位
置)を指定するものである。
【0031】例えば、video要素を含む行701により
指定されるクリップ(第1のクリップ)は、そのclipBe
gin属性の値が35s、そのclipEnd属性の値が45sで
あるため、このクリップとして、ファイル(v.mp4)
の、再生時刻が35秒から45秒の間の部分のデータが
再生される。video要素を含む行702により指定され
る第2のクリップは、そのclipBegin属性の値が85
s、そのclipEnd属性の値が100sであるため、この
クリップとして、ファイル(v.mp4)の、再生時刻が8
5秒から100秒の間の部分のデータが再生される。vi
deo要素を含む行703により指定される第3のクリッ
プは、そのclipBegin属性の値が140s、そのclipEnd
属性の値が160sであるため、このクリップとして、
ファイル(v.mp4)の、再生時刻が140秒から160
秒の間の部分のデータが再生される。
【0032】次に、受信端末が、図14に示すシーン記
述SD2に従ってサーバに対してデータを要求し、要求
したデータを受信しつつ再生するデータ再生処理につい
て説明する。図15は、上記データ再生処理におけるプ
ロトコルシーケンスの一部(DESCRIBEやSETUPの交換は
省略している)を示す図である。まず、受信端末220
では、RTSP交換部221により、第1のクリップに対す
るPLAY要求(PLAY rtsp://svr.com/v.mp4)T1が、フ
ァイル(v.mp4)のURLを指定して発行される。この
際、第1のクリップとして再生すべきファイルの再生範
囲を指定するレンジ情報(Range:npt=35-45)が、上記P
LAY要求T1に含めてサーバ210に通知される。
【0033】サーバ210では、RTSP交換部211によ
り、上記PLAY要求T1に対する応答(RTSP/1.0 OK)A
1が受信端末220に対して発行されるとともに、RTSP
交換部211からRTP送信部212に対して、ファイル
の送出を指令する送出命令C1が通知される。すると、
RTP送信部211からは、該ファイルの、レンジ情報に
より指定された再生範囲(第1のクリップ)のデータ
が、RTPパケットに格納されてRTPパケットデータD
1として受信端末220に送信される。受信端末220
では、上記応答A1がRTSP受信部221により受信さ
れ、その後、RTP受信部222により、上記サーバ21
0からのRTPパケットが受信され、RTPパケットに
格納されているデータの復号及び再生が行われる。
【0034】上記受信端末220では、上記第1のクリ
ップに対応するデータの復号及び再生処理が完了した
後、第2のクリップに対するPLAY要求(PLAY rtsp://sv
r.com/v.mp4)T2が、ファイル(v.mp4)のURLを指
定して発行される。この際、第2のクリップとして再生
すべきファイルの再生範囲を指定するレンジ情報(Rang
e:npt=85-100)が、上記PLAY要求T2に含めてサーバ2
10に通知される。
【0035】すると、サーバ210では、RTSP交換部2
11により、上記PLAY要求T2に対する応答(RTSP/1.0
OK)A2が受信端末220に対して発行されるととも
に、RTSP交換部211からRTP送信部212に対して、
ファイルの送出を指令する送出命令C2が通知される。
すると、RTP送信部211からは、該ファイルの、レン
ジ情報により指定された再生範囲(第2のクリップ)の
データが、RTPパケットに格納されてRTPパケットデ
ータD2として受信端末220に送信される。受信端末
220では、上記応答A2がRTSP受信部221により受
信され、RTP受信部222により、上記サーバ210か
らのRTPパケットが受信され、RTPパケットに格納
されているデータの復号及び再生が行われる。
【0036】上記受信端末220では、上記第2のクリ
ップに対応するデータの復号及び再生処理が完了する
と、第3のクリップに対するPLAY要求(PLAY rtsp://sv
r.com/v.mp4)T3が、ファイル(v.mp4)のURLを指
定して発行される。この際、第3のクリップとして再生
すべきファイルの再生範囲を指定するレンジ情報(Rang
e:npt=140-160)が、上記PLAY要求T3に含めてサーバ
210に通知される。そして、サーバ210からは、RT
SP交換部211により、上記PLAY要求T3に対する応答
(RTSP/1.0 OK)A3が受信端末220に対して発行さ
れるとともに、RTSP交換部211からRTP送信部212
に対して、ファイルの送出を指令する送出命令C3が通
知される。すると、RTP送信部211からは、該ファイ
ルの、レンジ情報により指定された再生範囲(第3のク
リップ)のデータが、RTPパケットに格納されてRTP
パケットデータD3として受信端末220に送信され
る。受信端末220では、上記応答A3がRTSP受信部2
21により受信され、RTP受信部222により、上記サ
ーバ210からのRTPパケットが受信され、RTPパ
ケットに格納されているデータの復号及び再生が行われ
る。
【0037】ところが、図11及び図15に示すよう
に、サーバに対して各クリップのデータを要求して再生
する方法では、受信端末にて、先に要求したクリップの
再生が終了してから、サーバに対するクリップのPLA
Y要求が発行されるため、受信端末では、第1あるいは
第2のクリップに対応するRTPパケットの受信に続け
て、第2あるいは第3のクリップに対応するRTPパケ
ットの受信を行うことができず、クリップ間で一旦表示
の途切れが発生するという問題がある。
【0038】このような問題に対する対策として、図1
6に示すように、受信端末220aにて、シーン記述に
より指定された第1〜第3のクリップに対するPLAY要求
T1〜T3を続けて行い、サーバ210では、受信端末
220aにて各クリップのRTPパケットD1〜D3が
連続して受信されるよう送信する方法が考えられる。
【0039】すなわち、まず、受信端末220aでは、
RTSP交換部221aにより、第1のクリップに対するPL
AY要求(PLAY rtsp://svr.com/v.mp4)T1が、ファイ
ル(v.mp4)のURLを指定して発行される。この際、
第1のクリップとして再生すべきファイルの再生範囲を
指定するレンジ情報(Range:npt=35-45)が、上記PLAY
要求T1に含めてサーバ210に通知される。
【0040】サーバ210では、PLAY要求T1がRTSP交
換部211により受信されると、該RTSP交換部211に
より、上記PLAY要求T1に対する応答(RTSP/1.0 OK)
A1が受信端末220aに対して発行されるとともに、
RTSP交換部211からRTP送信部212に対して、ファ
イルの送出を指令する送出命令C1が通知される。する
と、RTP送信部211からは、該ファイルの、レンジ情
報により指定された再生範囲(第1のクリップ)のデー
タが、RTPパケットに格納されてRTPパケットデータ
D1として受信端末220aに送信される。受信端末2
20aでは、RTP受信部222により、上記サーバ21
0からのRTPパケットが受信され、RTPパケットに
格納されているデータの復号及び再生が行われる。
【0041】上記受信端末220aでは、上記第1のク
リップのPLAY要求T1に対する応答(RTSP/1.0 OK)A
1がRTSP交換部221aにより受信されると、続い
て、第2のクリップに対するPLAY要求(PLAY rtsp://sv
r.com/v.mp4)T2が、RTSP交換部221aにより
ファイル(v.mp4)のURLを指定して発行される。こ
の際、第2のクリップとして再生すべきファイルの再生
範囲を指定するレンジ情報(Range:npt=85-100)が、上
記PLAY要求T2に含めてサーバ210に通知される。
【0042】すると、サーバ210では、PLAY要求T2
がRTSP交換部211により受信されると、RTSP交換部2
11により、上記PLAY要求T2に対する応答(RTSP/1.0
OK)A2が受信端末220aに対して発行される。受
信端末220aでは、上記PLAY要求T2に対する応答A
2がRTSP交換部221aにより受信されると、第3
のクリップに対するPLAY要求(PLAY rtsp://svr.com/v.
mp4)T3が、RTSP交換部221aによりファイル
(v.mp4)のURLを指定して発行される。この際、第
3のクリップとして再生すべきファイルの再生範囲を指
定するレンジ情報(Range:npt=140-160)が、上記PLAY
要求T3に含めてサーバ210に通知される。そして、
サーバ210からは、RTSP交換部211により、上記PL
AY要求T3に対する応答(RTSP/1.0 OK)A3が受信端
末220aに対して発行され、この応答A3が受信端末
220aにてRTSP交換部221aにより受信され
る。
【0043】このように受信端末220aでは、シーン
記述により指定された第1〜第3のクリップに対するPL
AY要求T1〜T3が続けて行われる。そして、サーバ2
10では、受信端末220aにて各クリップのRTPパ
ケットD1〜D3が連続して受信されるよう送信され
る。つまり、サーバ210では、第1のクリップのRT
PパケットD1の送信が完了する前に、RTSP交換部21
1からRTP送信部212に対して、ファイル(第2のク
リップ)の送出を指令する送出命令C2が通知される。
そして、第1のクリップのRTPパケットD1の送信が
完了すると、サーバ210では、第2のクリップのRT
PパケットD2の送信が開始される。さらに、サーバ2
10では、第2のクリップのRTPパケットD2の送信
が完了する前に、RTSP交換部211からRTP送信部21
2に対して、ファイル(第3のクリップ)の送出を指令
する送出命令C3が通知される。その後第2のクリップ
のRTPパケットD2の送信が完了すると、サーバ21
0では、第3のクリップのRTPパケットD3の送信が
開始される。
【0044】このように、3つのクリップのデータを要
求する際、最初に3つのクリップのPLAY要求を一度に続
けてサーバ210に対して送ることにより、サーバ21
0では、各クリップに対応するRTPパケットD1〜D3
が続けて送信されることとなり、この結果、受信端末で
は各クリップのデータD1〜D3を跡切れなく受信する
ことができ、これにより各クリップのデータD1〜D3
を連続して再生することが可能となる。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に、受信端末にて、ダイジェスト再生の対象となるすべ
てのクリップに対するデータ要求(PLAY要求)を一
度にまとめて発行する方法では、サーバにて、複数のク
リップに対するPLAY要求を保持し管理する必要があ
り、サーバでの演算負荷が大きくなるという問題があ
る。本発明は上記のような問題点を解決するためになさ
れたものであり、サーバでの演算負荷の増大を招くこと
なく、サーバに対して、番組などに対応するデータ(フ
ァイル)の、連続して再生されるよう指定された複数の
再生区間(クリップ)に対応する部分が途切れることな
く送信されるよう、データ要求、つまり各クリップに対
するPLAY要求を発行することができるデータ受信再
生方法及びデータ受信再生装置を得ることを目的とす
る。
【0046】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係るデータ受信再生方法は、少なくとも画像情報または
音声情報のいずれか一方を含むデータを要求し、該要求
に応じて送信されたデータを受信しつつ再生するデータ
受信再生方法であって、上記データを一定の情報単位毎
に要求するデータ要求ステップと、該要求に応じて送信
された一定の情報単位に対応するデータを受信するデー
タ受信ステップと、受信された一定の情報単位に対応す
るデータを再生するデータ再生ステップとを含み、上記
データ要求ステップは、上記一定の情報単位に対応する
データとして第1のデータを要求した後、該第1のデー
タの後に再生される第2のデータを要求するとき、該第
2のデータに対する要求は、上記データ再生ステップで
の第1のデータの再生が終了するまでに行うものである
ことを特徴とするものである。
【0047】この発明(請求項2)は、請求項1記載の
データ受信再生方法において、上記データ要求ステップ
は、上記データ受信ステップにて上記第1のデータの受
信が完了する直前に、上記第2のデータを要求するもの
であることを特徴とするものである。
【0048】この発明(請求項3)は、請求項1記載の
データ受信再生方法において、上記データ要求ステップ
は、上記第2のデータを要求する時刻t2、上記第1の
データを要求した時刻t1、該第1のデータの要求を行
ってから該第1のデータの受信が開始されるまでの受信
遅延時間A1、上記第1のデータの受信が開始されてか
ら該第1のデータの再生が開始されるまでのバッファ時
間B1、及び上記第1のデータの再生に要する再生所要
時間C1、並びに前記第2のデータの要求を行ってから
該第2のデータの受信が開始されるまでの受信遅延時間
A2、及び該第2のデータの受信が開始されてから該第
2のデータの再生が開始されるバッファ時間B2の関係
を示す第1の関係式に基づいて、上記第2のデータを要
求する時刻t2を求めるものであり、上記第1の関係式
は、t2=t1+A1+B1+C1−(A2+B2)で
あることを特徴とするものである。
【0049】この発明(請求項4)は、請求項3記載の
データ受信再生方法において、上記データ要求ステップ
は、上記第2のデータに対する受信遅延時間A2が、上
記第1のデータに対する受信遅延時間A1に等しいとす
る条件の下で、上記第1のデータに対するデータ要求時
刻t1、バッファ時間B1、及び再生所要時間C1、並
びに上記第2のデータに対するデータ要求時刻t2の関
係を示す第2の関係式に基づいて、上記第2のデータを
要求する時刻t2を求めるものであるであり、上記第2
の関係式は、t2=t1+B1+C1−B2であること
を特徴とするものである。
【0050】この発明(請求項5)は、請求項4記載の
データ受信再生方法において、上記データ要求ステップ
は、上記第2のデータに対する受信遅延時間B2が、上
記第1のデータに対する受信遅延時間B1と等しいとす
る条件の下で、上記第1のデータに対するデータ要求時
刻t1及び再生所要時間C1、並びに上記第2のデータ
に対するデータ要求時刻t2の関係を示す第3の関係式
に基づいて、上記第2のデータを要求する時刻t2を求
めるものであり、上記第3の関係式は、t2=t1+C
1であることを特徴とするものである。
【0051】この発明(請求項6)は、請求項3ないし
請求項5のいずれかに記載のデータ受信再生方法におい
て、上記データ要求ステップは、上記関係式により得ら
れた、上記第2のデータを要求する時刻t2に、一定の
変数Dを加算する加算処理を行い、該加算処理により得
られた変数加算時刻t2’に、上記第2のデータを要求
するものであることを特徴とするものである。
【0052】この発明(請求項7)は、請求項1ないし
請求項6のいずれかに記載のデータ受信再生方法におい
て、上記データ要求ステップは、上記第1及び第2のデ
ータを要求するための通信プロトコルとしてRTSPを
用いるものであることを特徴とするものである。
【0053】この発明(請求項8)は、請求項1ないし
請求項6のいずれかに記載のデータ受信再生方法におい
て、上記データ受信ステップは、上記第1及び第2のデ
ータを受信するための通信プロトコルとしてRTPを用
いることを特徴とするものである。
【0054】この発明(請求項9)に係るデータ記憶媒
体は、少なくとも画像情報または音声情報のいずれか一
方を含むデータを要求し、該要求に応じて送信されたデ
ータを受信しつつ再生するデータ受信再生処理をコンピ
ュータにより行うための受信再生プログラムを格納した
データ記憶媒体であって、上記受信再生プログラムは、
上記データを一定の情報単位毎に要求するデータ要求ス
テップと、該要求に応じて送信された一定の情報単位に
対応するデータを受信するデータ受信ステップと、受信
された一定の情報単位に対応するデータを再生するデー
タ再生ステップとを含む処理をコンピュータにより行う
ためのプログラムであり、上記データ要求ステップは、
上記一定の情報単位に対応するデータとして第1のデー
タを要求した後、該第1のデータの後に再生される第2
のデータを要求するとき、該第2のデータに対する要求
は、上記データ再生ステップでの第1のデータの再生が
終了するまでに行うものであることを特徴とするもので
ある。
【0055】この発明(請求項10)に係るデータ受信
再生装置は、少なくとも画像情報または音声情報のいず
れか一方を含むデータを要求し、該要求に応じて送信さ
れたデータを受信しつつ再生するデータ受信再生装置で
あって、上記データを一定の情報単位毎に要求するデー
タ要求手段と、該要求に応じて送信された一定の情報単
位に対応するデータを受信するデータ受信手段と、受信
された一定の情報単位に対応するデータを再生するデー
タ再生手段とを備え、上記データ要求手段は、上記一定
の情報単位に対応するデータとして第1のデータを要求
した後、該第1のデータの後に再生される第2のデータ
を要求するとき、該第2のデータに対する要求を、上記
データ再生手段による第1のデータの再生が終了するま
でに行うものであることを特徴とするものである。
【0056】この発明(請求項11)に係るデータ受信
再生方法は、少なくとも画像情報または音声情報のいず
れか一方を含むデータを要求し、該要求に応じて送信さ
れたデータを受信しつつ再生するデータ受信再生方法で
あって、上記データを一定の情報単位毎に要求するデー
タ要求ステップと、該要求に応じて送信された一定の情
報単位に対応するデータを受信するデータ受信ステップ
と、受信された一定の情報単位に対応するデータを再生
するデータ再生ステップとを含み、上記データ要求ステ
ップは、上記一定の情報単位に対応するデータとして第
1のデータを要求した後、該第1のデータの次に再生さ
れる第2のデータを要求するとき、該第2のデータに対
する要求は、上記データ受信ステップにて第1のデータ
の受信が開始されてから終了するまでの間に行うもので
あることを特徴とするものである。
【0057】この発明(請求項12)は、請求項11記
載のデータ受信再生方法において、上記データ要求ステ
ップは、要求すべき一定の情報単位に対応するデータと
して上記第1及び第2のデータを指定する参照情報に含
まれる、該第1及び第2のデータに関する再生時刻を示
す再生時刻情報に基づいて、上記第2のデータに対する
要求を行うタイミングを決定するものであることを特徴
とするものである。
【0058】この発明(請求項13)は、請求項11記
載のデータ受信再生方法において、上記データ要求ステ
ップは、上記第1及び第2のデータを要求するための通
信プロトコルとしてRTSPを用いるものであり、上記
第1のデータの要求先から上記第1のデータの要求に応
じて送信されたRTSP応答に含まれる情報に基づい
て、上記第2のデータに対する要求を行うタイミングを
決定するものであることを特徴とするものである。
【0059】この発明(請求項14)は、請求項11記
載のデータ受信再生方法において、上記データ受信ステ
ップは、上記第1及び第2のデータを受信するための通
信プロトコルとしてRTPを用いることを特徴とするも
のである。
【0060】この発明(請求項15)に係るデータ記憶
媒体は、少なくとも画像情報または音声情報のいずれか
一方を含むデータを要求し、該要求に応じて送信された
データを受信しつつ再生するデータ受信再生処理をコン
ピュータにより行うための受信再生プログラムを格納し
たデータ記憶媒体であって、上記受信再生プログラム
は、上記データを一定の情報単位毎に要求するデータ要
求ステップと、該要求に応じて送信された一定の情報単
位に対応するデータを受信するデータ受信ステップと、
受信された一定の情報単位に対応するデータを再生する
データ再生ステップとを含む処理をコンピュータにより
行うためのプログラムであり、上記データ要求ステップ
は、上記一定の情報単位に対応するデータとして第1の
データを要求した後、該第1のデータの次に再生される
第2のデータを要求するとき、該第2のデータに対する
要求は、上記データ受信ステップにて第1のデータの受
信が開始されてから終了するまでの間に行うものである
ことを特徴とするものである。
【0061】この発明(請求項16)に係るデータ受信
再生装置は、少なくとも画像情報または音声情報のいず
れか一方を含むデータを要求し、該要求に応じて送信さ
れたデータを受信しつつ再生するデータ受信再生装置で
あって、上記データを一定の情報単位毎に要求するデー
タ要求手段と、該要求に応じて送信された一定の情報単
位に対応するデータを受信するデータ受信手段と、受信
された一定の情報単位に対応するデータを再生するデー
タ再生手段とを備え、上記データ要求手段は、上記一定
の情報単位に対応するデータとして第1のデータを要求
した後、該第1のデータの次に再生される第2のデータ
を要求するとき、該第2のデータに対する要求を、上記
データ受信手段にて第1のデータの受信が開始されてか
ら終了するまでの間に行うものであることを特徴とする
ものである。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1によるデ
ータ受信再生装置を説明するための概略ブロック図であ
る。この実施の形態1のデータ受信再生装置100は、
外部のクロック回路101から供給されるクロックSc
kに基づいて動作するものであり、参照ファイルである
SMILファイルの内容を解析し、該解析内容に基づい
て、所要の時刻にオーディオビデオデータの送信要求を
サーバ10に対して発行することともに、該要求に対す
る応答を受信するデータ要求手段102と、上記データ
要求に応じてサーバ10からRTPデータDpとして送
信されたオーディオビデオデータを受信し、受信したオ
ーディオビデオデータを一時的に保持する受信バッファ
103と、該受信バッファ103からデータを読み出
し、読み出したデータDfを復号する復号手段104
と、復号されたデータDdを再生して表示する表示手段
105とを有している。
【0063】以下、上記データ受信再生装置100を構
成する各要素102〜105について詳しく説明する。
なお、データ送信要求(SETUPなどのRTSP要
求)は、オーディオデータとビデオデータとで個別に行
われる必要があるものであるが、この実施の形態1で
は、説明の簡略化のため、オーディオデータに対するデ
ータ送信要求(RTSP要求)とビデオデータに対する
データ送信要求(RTSP要求)とを特に区別せずに、
これらをオーディオビデオデータに対するデータ送信要
求(RTSP要求)として説明する。また、データ再生
要求(PLAY要求)は、オーディオデータとビデオデ
ータとで個別に行うこともまとめて行うことも可能なも
のであるが、ここでは、オーディオデータ及びビデオデ
ータに対するデータ再生要求(PLAY要求)は、まと
めてオーディオビデオデータに対するデータ再生要求
(PLAY要求)として行われるものとする。
【0064】ここで、上記データ要求手段102は、外
部より参照ファイルとしてのSMILファイルを示すS
MILデータIsdを受け、SMILデータIsdに基
づいてSMILファイルの内容を解析し、該解析内容
(シーン記述)に基づいて、所要の時刻にオーディオビ
デオデータの送信要求を示すRTSP要求Mdをサーバ
10に送信し、該サーバ10からの、該送信要求に応じ
たRTSP応答Mrを受信するとともに、上記受信バッ
ファ103に制御信号Cbを出力するものである。そし
て、この実施の形態1では、上記データ要求手段102
は、オーディオビデオデータにおける第1の再生区間
(第1のクリップ)に対応するデータの要求と、オーデ
ィオビデオデータにおける、第1のクリップの後に再生
すべき他の再生区間(第2のクリップ)に対応するデー
タの要求とを、該両再生区間に対応するデータが受信端
末側にて連続して受信されるよう行うものである。
【0065】なお、本実施の形態ではSMILファイル
をオーディオビデオデータのURLを記載した参照ファ
イルとして挙げているが、SMILファイルは参照ファ
イルの一例であって、この参照ファイルは、オーディオ
ビデオデータのURLや再生開始時刻などの情報を持つ
ファイルであればよい。例えば、HTML(Hypertext
Markup Language)やASX(Active Streaming XML(e
Xtensible Markup Language))、MPEG(Moving Pi
cture Experts Group)で標準化されるBIFS(Binar
y format for Scene)により記述されたものなどであっ
てもよい。また、データ要求手段102では、サーバと
の間でのメッセージ交換を行うための通信プロトコルと
してはRTSP(Real Time Streaming Protocol)を用
いているが、上記メッセージ交換のための通信プロトコ
ルは、RTSPに限るものではなく、その他のプロトコ
ル、例えば、ITU−Tで標準化されるH.245や、
MPEGで標準化されるDMIF(Digital Multimedia
Integration Framework)などであってもよい。
【0066】また、上記受信バッファ103は、サーバ
10からのRTPデータDpを受信する受信部(図示せ
ず)を有するものであり、データの伝送プロトコルとし
て、RTP(Real Time Transport Protocol)を用いる
ものである。なお、伝送プロトコルとしてのRTPは一
例であって、他の伝送プロトコルを用いてもよい。例え
ば、上記伝送プロトコルは、ITU−Tで標準化される
H.223、IETF(Internet Engineering Task fo
rce)で標準化されるTCP(Transmission Control Pr
otocol)であっても、MPEGで標準化されるTS(ト
ランスポート・ストリーム)、PS(プログラム・スト
リーム)などのストリームに対応したプロトコルであっ
てもよい。また、受信バッファ103において一時的に
データを保持する主な目的は、ネットワークに起因する
ジッタ(伝送データの揺らぎ)を吸収することである。
【0067】上記復号手段104は、データ受信バッフ
ァ103がRTPデータを受信してから一定の時間を経
過したとき、受信バッファ103からデータDfを読み
出し、読み出したデータを復号し、復号されたデータD
dを表示手段105に出力するものである。なお、この
実施の形態1では、上記復号手段104は、サーバから
のデータを受信バッファ103に格納する一定時間の処
理が行われた後、該受信バッファ103に格納されてい
るデータを復号する処理を開始するものとしているが、
上記復号手段104は、これに限るものではない。例え
ば、上記復号手段104は、サーバからのデータが一定
量受信バッファ103に蓄積された時点で、該データに
対する復号処理を開始するものであってもよく、この場
合も、データバッファ処理を時間で管理する場合と同
様、ネットワークのジッタを吸収することができる。
【0068】次に動作について説明する。本実施の形態
1のデータ受信再生装置100では、外部のクロック回
路101から供給されるクロックSckに基づいて、参
照ファイルの記述内容に従ってダイジェスト再生が行わ
れる。つまり、データ要求手段102では、外部から入
力された参照ファイルであるSMILファイルの内容を
解析する処理が行われ、該解析内容(シーン記述)に基
づいて、所要の時刻に、オーディオビデオデータにおけ
る各再生区間(クリップ)に対するデータ送信要求(R
TSP要求)Mdがサーバ10に対して発行される。そ
の後、データ要求手段102では、上記データ要求に応
じてサーバ10から送信されたRTSP応答Mrが受信
されるとともに、受信されたRTSP応答の内容に応じ
て制御信号Cbが受信バッファ103に出力される。
【0069】この受信バッファ103では、上記制御信
号Cbに基づいて、上記データ要求に応じてサーバ10
からRTPデータDpとして送信されたオーディオビデ
オデータが受信され、受信されたオーディオビデオデー
タが一時的に保持される。そして、復号手段104で
は、該受信バッファ103からデータを読み出すデータ
読出し処理が行われ、読み出されたデータDfを復号す
る復号処理が行われる。この復号処理により得られた復
号データDdは表示手段105に出力され、表示手段1
05では、該復号データDdを再生して表示する処理が
行われる。
【0070】次に、データ要求手段102にて、各クリ
ップに対するデータ送信要求の発行タイミングを決定す
る方法について、図2に示すフローチャートを用いて説
明する。まず、変数〔n〕を1に初期化する処理が行わ
れる(ステップS1)。この変数〔n〕は、1つのオー
ディオビデオデータにおける複数の再生区間(クリッ
プ)のうちの第n番目の再生区間(クリップ)をデータ
再生処理の対象としていることを表す指標値として使用
される。
【0071】上記データ要求手段102は、図10に示
すSMILファイルに従ってデータを要求するので、ま
ず第1の再生区間に対応するデータ、つまり、オーディ
オビデオデータDavの先頭を0秒として表される、10
秒〜40秒の区間(第1のクリップ)に対応するデータ
Dav1(図11参照)に対する要求が行われ、続いて、
第2の再生区間に対応するデータ、つまりオーディオビ
デオデータDavの先頭を0秒として表される、70秒〜
100秒の区間(第2のクリップ)に対応するデータD
av2に対する要求が行われる。そして、この実施の形態
1のデータ要求手段102では、以下のステップS2〜
S11により、第1の再生区間に対するデータの要求
と、第2の再生区間に対応するデータの要求とが、端末
側にて該2つの区間に対応するデータが途切れなく受信
されるよう行われる。つまり、データ要求手段102に
てクロック回路101からのクロックSckに基づいて
発生される、第nの再生区間に対応するデータを格納す
るバッファリング処理の開始時刻Trsがtnに設定され
る(ステップS2)。なお、データ要求手段102に
て、最初にデータ要求の対象となる再生区間は第1の再
生区間であるため、このとき変数〔n〕の値は1とな
る。従って、データ要求手段102にて発生される受信
開始時刻Trsはt1(秒)に設定される。ここで、説明
の便宜上t1の値を0とする。
【0072】次に、データ要求手段102では、第1の
再生区間のデータに対する再生時間長C1を決定する処
理が行われる(ステップS3)。ここでは、SMILフ
ァイルには、第1の再生区間に関して、clipBegin=”
10s”、clipEnd=”40s”が指示されているた
め、第1の再生区間に対する再生時間長C1の値は30
秒となる。次に、データ要求手段102では、第1の再
生区間(第1のクリップ)のデータに対するバッファリ
ング時間長B1を決定する処理が行われる(ステップS
4)。ここでは、上記時間長B1の値を5秒とする。な
お、5秒という値は、この実施の形態1におけるデータ
要求手段102の動作を説明するために便宜的に使用す
るものであって、上記時間長B1の値は、この値(5
秒)に限定されるものではない。その後、データ要求手
段102では、第1の再生区間に対応するデータの要求
(RTSP要求)Mdが発行される(ステップS5)。
【0073】そして、RTSPによるデータ要求(RT
SP要求)Mdの発行及びその応答(RTSP応答)M
rの発行が完了した時点で、第1の再生区間に対するデ
ータ要求所要時間長A1を決定する処理が行われる(ス
テップS6)。この時間長A1はステップS5の処理に
要する時間である。このデータ要求所要時間長A1は、
サーバと端末の間におけるデータの経路(ルーティン
グ)に依存し、一般的にサーバと端末間のパス(ルータ
の数)に比例する。サーバと端末間のパスが少なければ
値が小さくなり、逆にサーバと端末の間のパスが多けれ
ば値も大きくなる。ここでは、説明の便宜上、上記時間
長A1の値を1秒とする。
【0074】その後、上記ステップS5により第1の再
生区間に対応するデータの要求が発行されているため、
サーバ10からは、オーディオビデオデータの、第1の
再生区間に対する部分が端末100に向けて送信され
る。そして、受信バッファ103に格納されたデータに
対する復号処理は、時刻t1(=0秒)に上記時間長B
1の値(=5秒)を加えた時刻、すなわち時刻5秒に、
復号手段104にて開始される。復号されたデータは表
示手段105にて表示される。
【0075】次に、第2の再生区間のデータに対するデ
ータ要求時間を決定する方法を説明する。なお、以降の
ステップS7〜S11での処理は、第1の再生区間に対
応するデータ(第1のクリップ)の復号,再生処理に並
行して実行される。ステップS7では、上記変数〔n〕
の値を1加算するインクリメント処理が行われ、これに
より変数〔n〕の値は2となる。この変数〔n〕の値
「2」は、以降の処理は第2の再生区間に対する処理で
あること表している。
【0076】次に、データ要求手段102では、第2の
再生区間のデータに対する再生時間長C2を決定する処
理が行われる(ステップS8)。ここでは、SMILフ
ァイルには、第2の再生区間に関して、clipBegin=”
70s”、clipEnd=”100s”と指示されているた
め、時間長C2の値は30秒となる。次に、データ要求
手段102では、第2の再生区間(第2のクリップ)の
データに対するバッファリング時間長B2を決定する処
理が行われる(ステップS9)。ここでは、上記時間長
B1の値を5秒とする。次に、データ要求手段102で
は、第2の再生区間のデータ要求を行う時刻t2を決定
する処理が行われる(ステップS10)。ここで、第2
の再生区間に対するデータ要求に要する時間(データ要
求所要時間長)A2は、まだ現実には第2の再生区間に
対するデータ要求を行っていないため、知ることができ
ない。したがって、第2の再生区間に対するデータ要求
所要時間長A2の値を、第1の再生区間に対するデータ
要求所要時間長A1の値と等しいものとして、第2の再
生区間のデータ要求を行う時刻t2が決定される。
【0077】上記時刻t2を決定するための計算式の一
例を次式(2)として示す。 t2=t1+A1+B1+C1−(A2+B2) ・・・(2) ここでは、t1=0、A1=A2=1、B1=B2=
5、C1=30であるため、上記時刻t2の値は30と
なる。即ち、第2の再生区間に対するデータ要求を発行
するタイミングは、時刻30秒の時点(つまり第1の再
生区間に対するデータのバッファリング開始後に30秒
が経過した時点)に決定される。
【0078】なお、上記第2の再生区間に対するデータ
要求の発行タイミングを決定するための式(2)に対し
て、さらにネットワークのジッタを吸収するために、可
変の変数Dを適用することも可能である。例えば、可変
計数Dの値「−1」を時刻t2の値「30」に加算した
値(即ち時刻29秒)を、第2の再生区間に対するデー
タ要求の発行タイミングとすることも可能である。言い
かえると、上記可変変数Dの値は、第2の再生区間に対
応するデータのバッファリング時間に加味されることと
なり、復号開始時間には影響を与えるものではない。
【0079】なお、各再生区間に対応するRTSP要求
応答に要する時間Anとバッファリング時間Bnを、各
再生区間に対して共通とすることによって、上記の計算
式(2)を次式(3)のように簡略化することも可能で
ある。 t2=t1+C1 ・・・(3) 次に、データ要求手段102では、クロックSckに基
づいて発生される基準時刻tsの値が、上記第2の再生
区間に対するデータ要求発行時刻t2になるまで待機す
る処理が行われ(ステップS11)、上記基準時刻ts
の値が上記データ要求発行時刻t2の値以上になったと
き、第2の再生区間に対するデータ要求を発行する処理
が行われる(ステップS5)。以降、ステップS5から
S11の処理が繰り返し行われる。
【0080】図3は、上記実施の形態1のデータ受信再
生装置100による、サーバと端末間のデータの流れを
示すものである。サーバ側でのデータ処理Psa及び端
末側でのデータ処理Ptaを対比して示す図である。こ
こでは、図10に示すSMILファイルに従って、図1
1に示す第1,第2の再生区間に対応するデータDav
1,Dav2の要求及び再生を行う際に、該データがサー
バからインターネットNintを介して、本実施の形態1の
端末(データ受信再生装置)100へ伝送される様子を
示している。
【0081】端末側では、時間長T31が示す期間に、
第1の再生区間に対するデータDav1の要求を発行する
処理が行われ、サーバ側では、時間長T31’が示す期
間に、上記データDav1の要求に対する応答を発行する
処理が行われる。そして、サーバ側では、上記応答発行
処理に続いて、時間長T32が示す期間に、第1の再生
区間に対するデータDav1を端末に送信する処理が行わ
れる。端末側では、受信されたデータDav1は、すぐに
復号及び再生処理が施されるのではなく、時間長T33
が示す一定期間、受信したデータDav1をバッファリン
グする処理が行われ、その後、時間長T34が示す期間
に、受信したデータDav1を復号して再生する再生処理
が行われる。
【0082】端末側では、第1の再生区間のデータDav
1に対する要求が発行された時点から、待機時間C1が
経過した時点(時刻t2)で、SMILファイルに指定
されている第2の再生区間に対するデータDav2の要求
を発行する処理が開始される。すると、サーバ側では、
データDav2の要求に対する応答を発行する処理が開始
される。時間長T35は、端末にて該データDav2の要
求を発行する処理に要する時間であり、時間長T35’
は、サーバにて該データDav2の要求に対する応答を発
行する処理に要する時間である。
【0083】そして、サーバ側では、上記応答発行処理
に続いて、時間長T36が示す期間に、第2の再生区間
に対するデータDav2を端末に送信する処理が行われ
る。端末側では、受信されたデータDav2は、すぐに復
号及び再生処理が施されるのではなく、時間長T37が
示す一定期間、受信したデータDav2をバッファリング
する処理が行われ、その後、時間長T38が示す期間
に、受信したデータDav2を復号して再生する再生処理
が行われる。
【0084】ここで、時間長T33の示す期間の始点b
1は、時刻1秒(b1=1)であり、時間長T34の示
す期間の始点d1は時刻6秒(d1=6)、その終点e
1は時刻36秒(e1=36)である。また、時間長T
37の示す期間の始点b2は、時刻31秒(b2=3
1)であり、時間長T38の示す期間の始点d2は時刻
36秒(d2=36)である。
【0085】このように第2の再生区間に対するデータ
要求タイミングt2を設定することにより、第1の再生
区間(第1のクリップ)のデータに対する再生終了時刻
(時刻e1)と、第2の再生区間(第2のクリップ)の
データに対する再生開始時刻(時刻d2)が一致するこ
ととなる。このことは言いかえると、第1及び第2の2
つの再生区間に対応するデータの再生処理を途切れなく
行うことが可能であることを意味している。
【0086】このように本実施の形態1のデータ受信再
生装置100では、1つの番組に対応するオーディオビ
デオデータにおける、指定された第1及び第2の再生区
間(クリップ)に対応するデータを要求するデータ要求
手段102と、該要求に応じて送信された、各クリップ
に対応するデータを受信するデータ受信バッファ103
と、受信された各クリップに対応するデータを復号する
復号手段104と、復号化されたデータを表示する表示
手段105とを備え、上記データ要求手段102を、第
1のクリップのデータを要求した後、該第1のクリップ
のデータの後に再生される第2のクリップのデータを要
求するとき、該第2のクリップに対するデータ要求を、
上記第1のデータの復号,再生が終了するまでに行うも
のとしたので、サーバでの演算負荷の増大を招くことな
く、サーバに対して、番組などに対応するデータ(ファ
イル)の、連続再生されるべき第1及び第2のクリップ
に対応するデータが途切れることなく送信されるよう、
データ要求、つまり各クリップに対するPLAY要求を
発行することができる。この結果、サーバでの演算負荷
の増大を回避しつつ、第1及び第2のクリップに対応す
るデータの再生処理を途切れなく行うことが可能とな
る。特に、この実施の形態1では、第2の再生区間に対
するデータ要求タイミングt2を、上記計算式(2)に
基づいて決定するので、第1の再生区間(第1のクリッ
プ)のデータに対する再生終了時刻(時刻e1)と、第
2の再生区間(第2のクリップ)のデータに対する再生
開始時刻(時刻d2)とが一致することとなり、受信端
末では、第2のクリップに対するデータを、第1のクリ
ップに対するデータの再生処理の直後に再生することが
できる効果がある。
【0087】また、第2の再生区間に対するデータ要求
タイミングt2を、上記計算式(3)に基づいて決定す
ることにより、受信端末では、第2のクリップに対する
データを、第1のクリップに対するデータの再生所要時
間のみを管理するという非常に簡単な時間管理により、
第1のクリップに対するデータに対する再生処理の直後
に再生することができる効果が得られる。
【0088】さらに、上記関係式(2)あるいは(3)
により得られた、上記第2のクリップに対するデータを
要求する時刻t2に、一定の変数Dを加算する加算処理
を行い、該加算処理により得られた変数加算時刻t2’
に、上記第2のクリップに対するデータを要求すること
により、受信端末では、ネットワークにおけるジッタの
影響を回避しつつ、第2のクリップのデータを、第1の
クリップのデータに対する再生処理の直後に再生するこ
とができる効果が得られる。
【0089】また、上記実施の形態1では、上記データ
要求ステップを、上記データ受信ステップにて上記第1
のクリップに対するデータの受信が完了する直前に、上
記第2のクリップに対するデータを要求することによ
り、サーバにて複数のデータに対するPLAY要求が管
理される状態を回避して、サーバでの演算負荷の増大を
確実に回避することができる。
【0090】また、上記実施の形態1では、上記データ
要求ステップにて、上記第1及び第2のクリップに対す
るデータを要求するための通信プロトコルとしてRTS
Pを用いるので、サーバと受信端末の間では、汎用の通
信プロトコルにより、第1及び第2のクリップに対する
データを要求するための通信を行うことができる。ま
た、上記データ受信ステップにて、上記第1及び第2の
クリップに対するデータを受信するための通信プロトコ
ルとしてRTPを用いるので、サーバと受信端末の間で
は、汎用の通信プロトコルにより、第1及び第2のクリ
ップに対するデータを送受信することができる。
【0091】なお、上記実施の形態1では、データ受信
再生装置として、1つのオーディオビデオデータを対象
としてダイジェスト再生を行うものを示したが、データ
受信再生装置は、複数のオーディオビデオデータを対象
としてダイジェスト再生を行うものであってもよい。例
えば、データ受信再生装置は、1つのオーディオビデオ
データの特定区間を第1のクリップとし、他のオーディ
オビデオデータの特定区間を第2のクリップとして、ダ
イジェスト再生を行うものであってもよい。また、上記
実施の形態1では、データ要求に要するデータ要求所要
時間を実際にデータ要求を行うことによって求めること
としたが、これを定数として設定することにしてもよ
い。
【0092】また、上記実施の形態1では、上記第1,
第2のクリップに対するデータの受信が完了する直前
に、つまり、第1,第2のクリップに対応する最後のR
TPパケットが受信されたときに、上記第2,第3のク
リップに対するデータ要求を、上記(2)式あるいは
(3)に基づいて得られるタイミングで行うようにして
いるが、RTPパケットにより各クリップに対するデー
タが送信される場合は、上記第1,第2のクリップに対
するデータの受信が完了する直前に、つまり、第1,第
2のクリップに対応する最後のRTPパケットが受信さ
れたときに、上記第2,第3のクリップに対するデータ
要求を行うようにしてもよい。
【0093】また、上記第2のクリップに対する受信遅
延時間長A2が、上記第1のクリップに対する受信遅延
時間A1に等しいとする条件の下で、上記第1のデータ
に対するデータ要求時刻t1、バッファ時間B1、及び
再生所要時間C1、並びに上記第2のデータに対するデ
ータ要求時刻t2の関係を示す下記の関係式(4)に基
づいて、上記第2のデータを要求する時刻t2を求める
ようにしてもよい。 t2=t1+B1+C1−B2 ・・・(4) この場合、受信端末では、第1及び第2のクリップに対
するデータのバッファ時間及び第1のクリップに対する
データの再生所要時間を管理するという比較的簡単な時
間管理により、第2のクリップに対するデータを、第1
のクリップに対するデータの再生処理の直後に再生する
ことができる効果がある。また、上記実施の形態1で
は、図10に示すようにSMILファイルは、説明の便
宜上、オーディオビデオデータに対する複数の再生区間
として第1及び第2の再生区間を示すものとしている
が、オーディオビデオデータに対する複数の再生区間
は、3区間以上であってもよく、この場合にも、上記の
データ要求手段102における各ステップの処理は適用
することが可能である。
【0094】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2によるデータ受信再生装置を説明するためのブロッ
ク図である。この実施の形態2によるデータ再生装置1
10は、1つのファイルにおける第〔N〕番目と第〔N
+1〕番目のクリップ間で、オーディオビデオデータが
途切れなく再生可能となるよう、第〔N+1〕番目のク
リップに対するデータ要求を、第〔N〕番目のクリップ
に対するデータの受信中に発行するようにしたものであ
る。
【0095】この実施の形態2のデータ受信再生装置1
10は、サーバ10に対して、図14に示すシーン記述
SD2により指定される3つのクリップに対応するオー
ディオビデオデータを要求し、サーバ10からRTPパ
ケットに格納して送信された第1〜第3のクリップのオ
ーディオビデオデータを受信して再生する場合、第1の
クリップと第2のクリップの間、及び第2のクリップと
第3のクリップの間で、オーディオビデオデータの再生
が途切れないよう、クリップに対するデータ要求を行う
ものである。なお、この実施の形態2では、実施の形態
1と同様、説明の簡略化のため、オーディオデータに対
するデータ送信要求(RTSP要求)とビデオデータに
対するデータ送信要求(RTSP要求)とを特に区別せ
ずに、これらをオーディオビデオデータに対するデータ
送信要求(RTSP要求)として説明する。また、オー
ディオデータ及びビデオデータに対するデータ再生要求
(PLAY要求)は、オーディオビデオデータに対する
データ再生要求(PLAY要求)としてまとめて行われ
るものとする。
【0096】具体的には、上記データ受信再生装置11
0は、第2のクリップに対するデータ要求を、その1つ
前の第1のクリップに対応するオーディオビデオデータ
の受信中に発行し、第3のクリップに対するデータ要求
を、その1つ前の第2のクリップに対応するオーディオ
ビデオデータの受信中に発行するとともに、受信された
RTPパケットに付与されているタイムスタンプ(パケ
ット時刻情報)を、第1のクリップと第2のクリップの
間、及び第2のクリップと第3のクリップの間で連続し
たものとなるよう書き換えるものである。
【0097】つまり、上記データ受信再生装置110
は、例えば、シーン記述SD2(図14参照)を示すシ
ーン記述情報(SMILファイル)Isdを受け、その解
析を行って、各クリップに対応するURL、再生レンジ
などの情報(解析情報)Iaを出力するとともに、表示
処理に必要となる情報Ibを出力するSMIL解析部1
12と、該解析情報Iaに基づいて、サーバ10に対し
て、RTSP要求として、各クリップの再生を要求する
PLAY要求Mdを発行するとともに、各PLAY要求
Mdに対するサーバ10からのRTSP応答Mrを受信
するRTSP交換部111とを有している。
【0098】ここで、上記RTSP交換部111は、再
生レンジを示す情報に基づいて、第2のクリップに対す
るPLAY要求は、第1のクリップに対応するデータの
受信中に、第3のクリップに対するPLAY要求は、第
2のクリップに対応するデータの受信中に行うものであ
る。また、該RTSP交換部111は、RTSP応答M
rに基づいて、サーバ10からRTPパケットに格納し
て送信されたデータ(RTPパケットデータ)を受信す
るための受信制御信号Ctを出力するとともに、RTS
P応答MrのRTSPinfoフィールドの情報により指定
されたタイムスタンプ初期値Its1、及び受信したRT
Pパケットに関するその他の情報Ipを出力するもので
ある。
【0099】また、上記データ受信再生装置110は、
上記PLAY要求Mdに応じてサーバ10から送信されたR
TPパケットデータDpを、上記受信制御信号Ctに基
づいて受信し、受信したRTPパケットデータDpを出
力するとともに、各RTPパケットに付与されているタ
イムスタンプを示す情報Itsを出力するRTP受信部1
17と、該RTP受信部117から出力されるRTPパ
ケットデータDpを一時的に格納する受信バッファ11
6とを有している。ここで、上記RTP受信部117
は、タイムスタンプの値が不連続であるRTPパケット
を、そのタイムスタンプの値を、該タイムスタンプの修
正値と置き換えて出力するものである。
【0100】さらに、上記データ再生装置110は、ク
ロック回路114からのクロックSckに基づいて、設定
された初期値を基準として計時動作を行うカウンタ11
5と、該カウンタの出力Cout、上記タイムスタンプの
初期値を示す情報Its1、及び各RTPパケットのタイ
ムスタンプを示す情報Itsに基づいて、タイムスタンプ
の値が不連続であるRTPパケットのタイムスタンプの
値を修正し、修正したタイムスタンプの値を示す情報I
tsrを出力するAV同期制御部113とを有している。
ここで、上記AV同期制御部113は、最初に受信した
RTPパケットのタイムスタンプの値に基づいて上記カ
ウンタの初期値を設定するとともに、各RTPパケット
のタイムスタンプの値とカウンタ出力の値とが一致した
とき、表示指示信号Sdisを出力するものである。
【0101】ここでは、クロック回路114の動作周波
数は1000Hzとし、上記カウンタ115は、クロック信号
の立ち上がりエッジ、あるいは立ち下がりエッジをトリ
ガとしてカウンタ値をインクリメントする、32ビット
信号を出力するものとする。なお、上記クロックの動作
周波数とカウントのビット長は一例である。また、カウ
ンタ115は、AV同期制御部113によって初期値を
設定可能なものであり、またAV同期制御部113は、
任意のタイミングでカウンタ値を読み出し可能なもので
ある。
【0102】また、上記データ受信再生装置110は、
上記受信バッファに格納されているRTPパケットか
ら、オーディオビデオデータにおけるフレームに対応す
るデータ(フレームデータ)Dfを取り出して復号化す
る復号部118と、該復号部118から出力された復号
化データDdを、AV同期制御部113からの表示指示
信号Sdis及びSMIL解析部112からの情報Ibに
基づいて表示する表示部119とを有している。ここ
で、該表示部119は、表示指示信号Sdisに基づい
て、フレームに対する復号化処理を指示する復号指示信
号Sdecを復号部118に出力するとともに、該復号指
示信号Sdecに基づいて復号化された復号化データDd
に対する画像表示処理を行うものである。また、上記復
号部118は、復号指示信号Sdecに基づいて、受信バ
ッファ116に格納されているRTPパケットのうち
の、要求された時刻以降で最も小さいタイムスタンプの
値を持つRTPパケットを検索し、検索したRTPパケ
ットに含まれるフレームデータを取り出して復号化する
ものである。
【0103】次に、上記実施の形態2のRTSP交換部
111にて、第2,第3のクリップに対するPLAY要
求を発行するタイミングを、SMILファイル(図14
参照)に記述されたシーン記述情報から得られる、第1
及び第2のクリップの再生継続時間に基づいて決定する
方法について説明する。なお、上記実施の形態2のRT
SP交換部111では、第1のクリップに対するPLA
Y要求は、入力されたシーン記述情報Isdの解析結果に
基づいて、第1のクリップに対するPLAY要求の準備
が整い次第直ちに行われる。
【0104】まず、第1のクリップに対する再生継続時
間Tc1は、10秒であり、この再生継続時間の値Tc
1(Tc1=10)は、シーン記述SD2におけるvide
o要素を含む行701のclipBegin属性の値VcB1「3
5」及びclipEnd属性の値VcE1「45」から次式
(5)により求められる。 Tc1=VcE1−VcB1 ・・・(5) また、第2のクリップに対する再生継続時間Tc2は、
15秒であり、この再生継続時間の値Tc2(Tc2=
15)は、シーン記述SD2におけるvideo要素を含む
行701のclipBegin属性の値VcB2「85」及びclipE
nd属性の値VcE2「100」から次式(6)により求め
られる。 Tc2=VcE2−VcB2 ・・・(6) 従って、RTSP交換部111では、第2のクリップに
対するPLAY要求は、第1のクリップに対するPLA
Y要求が発行されてから10秒が経過するまでに、つま
り第1のクリップに対するPLAY要求の発行後の経過
時間が、0秒以上10秒以下の範囲内にある間に発行さ
れる。また、RTSP交換部111では、第3のクリッ
プに対するPLAY要求は、第2のクリップに対するP
LAY要求が発行されてから15秒が経過するまでに、
つまり第1のクリップに対するPLAY要求の発行後の
経過時間が、10秒(=Tc1)以上かつ25秒(=T
c1+Tc2)以下の範囲内にある間に発行される。
【0105】なお、ここでは、各クリップに対する再生
継続時間は、シーン記述SD2における、clipBegin属
性及びclipEnd属性の値から算出する場合を示したが、
各クリップに対する再生継続時間は、シーン記述SD2
におけるclipBegin属性及びclipEnd属性以外の属性、例
えば、dur属性,begin属性,及びend属性などに基づい
て求めてもよい。ここで、dur属性は、クリップに対す
る再生時間の長さを示すものであり、clipEnd属性がシ
ーン記述SD2に記述されていない場合でも、clipBegi
n属性の値TcBと、dur属性の値TcDとから、クリップに
対する再生期間の開始タイミングと終了タイミングを求
めることができる。
【0106】つまり、クリップに対する再生期間の開始
タイミングTcsは、次式(7)により求められ、クリッ
プに対する再生期間の終了タイミングTceは、次式
(8)により求められる。 Tcs=TcB ・・・(7) Tce=TcB+TcD ・・・(8) また、begin属性及びend属性は、SMILファイルの記
述に従って再生されるシーン全体(つまり第1〜第3の
クリップから構成されるシーン)に対する再生時刻を示
す属性である。具体的には、SMILファイルに、第1
〜第3のクリップに対するbegin属性の値TB1〜TB3
が含まれ、SMILファイルに、第1〜第3のクリップ
に対するend属性の値TE1〜TE3が含まれている場
合、第1のクリップに対するbegin属性の値TB1、及び
end属性の値TE1はそれぞれ0秒、及び10秒であり、
第2のクリップに対するbegin属性の値TB2、及びend
属性の値TE2はそれぞれ10秒、及び25秒であり、
第3のクリップに対するbegin属性の値TB3、及びend
属性の値TE3はそれぞれ25秒、及び45秒である。
従って、clipEnd属性及びdur属性がシーン記述SD2に
記述されていない場合でも、clipBegin属性の値TcB、b
egin属性の値TB、及びend属性の値TEから、クリップ
に対する再生期間の開始タイミングと終了タイミングを
求めることができる。
【0107】つまり、クリップに対する再生期間の開始
タイミングTcsは、次式(9)により求められ、クリッ
プに対する再生期間の終了タイミングTceは、次式(1
0)により求められる。 Tcs=TcB ・・・(9) Tce=TE−TB+TcB ・・・(10) なお、この実施の形態2のデータ受信再生装置(受信端
末)110によりPLAY要求が発行されるサーバ10
は、実施の形態1におけるものと同一であるが、ここで
は、実施の形態2のデータ受信再生装置110の説明の
都合上、このサーバ10について詳しく説明する。この
サーバ10は、種々の番組などのデータであるファイル
を記憶したデータ記憶装置15と、読出し指示信号Src
1に基づいて該データ記憶装置15からファイルを読み
出すとともに、該ファイルにおける各フレームのタイム
スタンプ情報Iftなどを出力するファイル読出し部13
と、受信端末110のRTSP交換部111との間でメ
ッセージ交換、つまりRTSP要求Md及びRTSP応
答Mrを行うRTSP交換部11とを有している。ここ
で、上記データ記憶装置15は、磁気ディスク、光ディ
スクなどのディスク状記録媒体に対してデータの書き込
み及び読出しを行うものである。また、上記RTSP交
換部11は、受信端末110のRTSP交換部111か
らのPLAY要求Mdを受け、該PLAY要求に含まれるレ
ンジ情報が示すファイルの再生範囲と、上記ファイルの
各フレームのタイムスタンプとを比較して、タイムスタ
ンプの初期値(最初に送信されるRTPパケットのタイ
ムスタンプ)を求め、該タイムスタンプ初期値を示す情
報を含む応答Mrを受信端末110に対して発行すると
ともに、上記読出し指示信号Src1、ファイルを格納す
るRTPパケットの生成を制御するパケット生成制御信
号Cs、及びRTPパケットに関するパケット属性情報
Ipを出力するものである。
【0108】また、上記サーバ10は、RTSP交換部
11からのパケット生成制御信号Csに基づいて、読出
し要求信号Src2を上記ファイル読出し部13に出力
し、ファイルの要求された再生範囲に対応するフレーム
のデータDcを上記ファイル読出し部13から取得し、
取得したデータをRTPパケットに格納して出力するR
TPパケット生成部14と、該RTPパケット生成部1
4にて生成されたRTPパケットDpを受信端末110
へ送信するRTP送出部12とを有している。ここで、
上記RTPパケット生成部14は、上記RTPパケット
を生成する際、RTSP交換部11からパケット属性情
報Ipとして通知された、各RTPパケットに対応する
タイムスタンプ、SSRC(Session Resource)、SQ
N(Sequence Number)を示す情報を含むRTPパケッ
トヘッダを生成し、上記RTPパケットに該RTPパケ
ットヘッダを付加するものである。ここで、SSRC
(Session Resource)はRTPパケットを識別する識別
IDであり、SQNは各RTPパケットに付与されるシ
ーケンス番号である。
【0109】なお、この実施の形態2では、ファイル読
出し部13は、RTSP交換部11からの読出し要求信
号Src1により、受信端末により指定されたファイル全
体のデータをデータ記憶装置15から読出し、RTPパ
ケット生成部14からの読出し要求信号Src2により、
データ記憶装置15から読み出されたファイルの、要求
された再生範囲(クリップ)に対応するデータを、RT
Pパケット生成部14に出力するものとしているが、フ
ァイル読出し部13の構成はこれに限るものではない。
例えば、ファイル読出し部13は、RTSP交換部11
からの読出し要求信号Src1を受けたとき、ファイルに
付与されているヘッダ情報を参照して、データ記憶装置
15から、指定されたファイルの、要求された再生範囲
(クリップ)に対応するデータを読出し、RTPパケッ
ト生成部14からの読出し要求信号Src2により、デー
タ記憶装置15から読み出されたクリップに対応するデ
ータをRTPパケット生成部14に出力するものであっ
てもよい。
【0110】次に動作について説明する。まず、データ
受信再生装置(受信端末110)における動作として、
各クリップに対するPLAY要求を発行する動作、及び
該PLAY要求に応じて送信されたデータを受信する動
作について説明する。
【0111】図5は、上記データ再生処理におけるプロ
トコルシーケンスの一部(DESCRIBEやSETUPの交換は省
略している)を示す図である。まず、受信端末110で
は、RTSP交換部111により、シーン記述SD2に従っ
て、第1のクリップに対するPLAY要求(PLAY rtsp://sv
r.com/v.mp4)T1が、ファイル(v.mp4)のURLを指
定して発行される。この際、第1のクリップとして再生
すべきファイルの再生範囲を指定するレンジ情報(Rang
e:npt=35-45)が、上記PLAY要求T1に含めてサーバ1
0に通知される。
【0112】サーバ10では、RTSP交換部11により、
上記PLAY要求T1に対する応答(RTSP/1.0 OK)A1が
受信端末110に対して発行されるとともに、RTSP交換
部11からRTP送出部12に対して、ファイルの送出を
指令する送出命令C1が通知される。すると、RTP送出
部12からは、該ファイルの、レンジ情報により指定さ
れた再生範囲(第1のクリップ)のデータが、RTPパケ
ットに格納されてRTPパケットデータD1として受信
端末110に送信される。受信端末110では、上記応
答A1がRTSP受信部117により受信され、その後、RT
P受信部111により、上記サーバ10からのRTPパ
ケットが受信され、RTPパケットに格納されているデ
ータの復号及び再生が行われる。
【0113】そして、上記受信端末110では、上記第
1のクリップに対するPLAY要求T1が発行された時点
(時刻t=0)から、第1のクリップに対する再生継続
時間(10秒)が経過するまでの間のタイミング(時刻
t=ta)にて、第2のクリップに対するPLAY要求(PLA
Y rtsp://svr.com/v.mp4)T2が、ファイル(v.mp4)
のURLを指定して発行される。この際、第2のクリッ
プとして再生すべきファイルの再生範囲を指定するレン
ジ情報(Range:npt=85-100)が、上記PLAY要求T2に含
めてサーバ10に通知される。
【0114】すると、サーバ10では、RTSP交換部11
により、上記PLAY要求T2が受信されると、RTSP交換部
11から上記PLAY要求T2に対する応答(RTSP/1.0 O
K)A2が受信端末110に対して発行されるととも
に、RTSP交換部11からRTP送信部12に対して、ファ
イルの送出を指令する送出命令C2が通知される。する
と、RTP送信部11からは、第1のクリップに対応する
パケットデータD1の送出が完了次第、該ファイルの、
レンジ情報により指定された再生範囲のデータ(第2の
クリップ)が、RTPパケットに格納されてRTPパケッ
トデータD2として受信端末110に送信される。
【0115】受信端末110では、上記応答A2がRTSP
受信部111により受信され、RTP受信部117によ
り、上記サーバ10からのRTPパケットが受信され、
RTPパケットに格納されているデータの復号及び再生
が行われる。さらに、上記受信端末110では、上記第
1のクリップに対するPLAY要求T1が発行された時点
(時刻t=0)から第1のクリップに対する再生継続時
間(10秒)が経過した後、第2のクリップに対する再
生継続時間(15秒)が経過するまでの間のタイミング
(時刻t=tb)にて、第3のクリップに対するPLAY要
求(PLAY rtsp://svr.com/v.mp4)T3が、ファイル
(v.mp4)のURLを指定して発行される。
【0116】この際、第3のクリップとして再生すべき
ファイルの再生範囲を指定するレンジ情報(Range:npt=
140-160)が、上記PLAY要求T3に含めてサーバ10に
通知される。そして、サーバ10からは、RTSP交換部1
1により、上記PLAY要求T3に対する応答(RTSP/1.0 O
K)A3が受信端末110に対して発行されるととも
に、RTSP交換部11からRTP送出部12に対して、ファ
イルの送出を指令する送出命令C3が通知される。
【0117】すると、RTP送信部11からは、該ファイ
ルの、レンジ情報により指定された再生範囲のデータ
(第3のクリップ)が、RTPパケットに格納されてRT
PパケットデータD3として受信端末110に送信され
る。受信端末110では、上記応答A3がRTSP受信部1
11により受信され、RTP受信部117により、上記サ
ーバ10からのRTPパケットが受信され、RTPパケ
ットに格納されているデータの復号及び再生が行われ
る。
【0118】以下、データ受信再生装置(受信端末)1
10における、データ再生処理を行うための動作につい
て詳しく説明する。受信端末110では、SMILファ
イルとして供給されたシーン記述情報Isdが、SMIL
解析部112により解析され、該解析の結果、該シーン
記述情報が示すシーン記述SD(図14参照)に記述さ
れている情報が解析情報IaとしてRTSP交換部11
1に通知される。この解析情報Iaは、3つのクリップ
に対応するURL及び再生レンジを示す情報が含まれて
いる。また、シーン記述SD2に記述されている、上記
クリップに対する表示処理に必要なその他の情報Ib
が、SMIL解析部112から表示部117に出力され
る。
【0119】RTSP交換部111では、上記クリップ
の再生レンジを示す情報に基づいて各クリップのPLAY要
求のタイミングが決定され、決定されたタイミングで、
URLにより指定されたサーバ10に対して、データを
要求するPLAY要求が発行される。サーバ10では、RT
SP交換部11からファイル読出し部13に対して読出
し指示信号Src1が出力され、ファイル読出し部13で
は、読出し指示信号Src1に基づいて、指定されたクリ
ップを含むファイルをデータ記憶装置15から読み出す
処理が行われる。ファイルが読み出されると、ファイル
読出し部13からは、データ記憶装置15から読み出さ
れたファイルの各フレームに対応するタイムスタンプな
どを示す情報IftがRTSP交換部11に出力される。
【0120】RTSP交換部11では、受信端末110
へ送信するRTPパケットのタイムスタンプの初期値を
求める処理、及び受信端末110からのPLAY要求に対す
る応答(RTSP応答)Mrが行われる。ここで、上記
タイムスタンプの初期値は、各フレームのタイムスタン
プと、受信端末110から要求されたクリップの再生レ
ンジとの比較により求められる。RTSP応答Mrの発
行の際には、この応答に含まれるRTPinfoフィールド
が生成され、該フィールドにはタイムスタンプの初期値
を示す情報が含まれる。
【0121】このとき、上記RTSP交換部11から
は、RTPパケットに付与するタイムスタンプ(TS)
やシーケンス番号(SQN)の初期値、パケット識別番
号(SSRC)などのパケット属性情報IpがRTPパ
ケット生成部14に通知されるとともに、RTPパケッ
ト生成部14の動作を指示する動作指示信号Csが該R
TPパケット生成部14に出力される。
【0122】そして、このRTPパケット生成部14で
は、上記RTSP交換部11からの動作指示信号Csに
基づいて、ファイル読出し部13から、ファイルの第1
のクリップに相当する部分を読み出す処理が行われ、読
み出されたデータをパケット化する処理が行われる。こ
こで、上記クリップの読出しは、RTPパケット生成部
14からファイル読出し部13に対して出力される読出
し指示信号Src2により行われ、また、読み出されたデ
ータのパケット化処理では、タイムスタンプ、SSR
C、SQNなどを示す情報を含むRTPパケットヘッダ
が、一定のデータ長に区分されたデータに付加されて、
RTPパケットが生成される。
【0123】RTPパケット生成部14にて生成された
RTPパケットDpは、RTPパケット送出部12によ
り受信端末110へ送信される。一方、受信端末110
では、RTSP交換部111により、第1のクリップに
対応するPLAY要求に対する応答(RTSP応答)Mrが
受信されると、該応答の一部として取得されたRTPin
foフィールド情報に基づいて、サーバから送信される、
第1のクリップに対応するRTPパケットの識別情報
(SSRC)、タイムスタンプの初期値などの情報が取
得される。すると、RTSP交換部111からRTPパ
ケット受信部117には、RTPパケットに関する識別
情報(SSRC)などのパケット属性情報Ipが通知さ
れるとともに、RTPパケット受信部117でのRTP
パケットの受信動作を制御する動作指示信号Ctが出力
される。また、RTSP交換部111からAV同期制御
部113には、タイムスタンプ初期値を示す情報Its1
が供給される。
【0124】受信端末110のRTP受信部117で
は、サーバ10から送信された、第1のクリップの各フ
レームのデータを格納したRTPパケットDpが、上記
RTSP交換部111からの動作指示信号Ctに基づい
て受信される。該受信されたRTPパケットDpのタイ
ムスタンプを示す情報Itsは、RTP受信部117から
上記AV同期制御部113に通知される。なお、上記R
TP受信部117では、RTPパケットのタイムスタン
プがモニターされており、クリップの更新、つまり順次
受信されるRTPパケットのタイムスタンプ値(再生処
理タイミング)として、直前に受信されたRTPパケッ
トのタイムスタンプの値(再生処理タイミング)に対し
て、一定の再生処理周期(フレーム周期)より離れた不
連続な値(タイミング)が発生したかが監視されてい
る。
【0125】また、上記AV同期制御部113では、カ
ウンタ115に初期値を設定する初期値設定処理が行わ
れ、その後は、カウンタ出力Coutに基づいて、表示指
示信号Sdisにより表示部119を制御する制御動作が
行われる。
【0126】ここで、上記初期値設定処理では、RTS
P交換部111からのタイムスタンプ情報Its1が示す
タイムスタンプの初期値、あるいはRTP受信部117
にて受信された、第1のクリップに対応する最初のRT
Pパケットのタイムスタンプ情報Itsが示す値に基づい
て、カウンタの初期値情報Iivがカウンタ115に出力
され、カウンタ115の初期値が、該情報Iivが示す値
に設定される。上記カウンタ115では、クロック回路
114からのクロック信号Sckに基づいて計時動作が行
われており、上記カウンタの初期値設定が行われた時点
からの経過時間に応じたカウンタ値を示すカウンタ出力
Coutが出力される。
【0127】そして、上記AV同期制御部113では、
上記カウンタ値が、受信された各RTPパケットのタイ
ムスタンプの値に対応する値となったとき、各RTPパ
ケットに対して表示指示信号Sdisが表示部119に出
力される。
【0128】例えば、第1のクリップに対応する、受信
された最初のRTPパケットのタイムスタンプ値が35000で
あるとする。また、ネットワークなどの伝送路を介して
データを受信する受信端末110では、一般に1秒〜5秒
分程度のデータを受信バッファに蓄えてから、表示が開
始される。ここで、このバッファリング時間を3秒と仮
定すると、RTP受信部117より最初のRTPパケットのタ
イムスタンプの値を通知されたAV同期制御部113
は、 35000から3000を引いた値である32000をカウンタ
にカウンタ初期値としてセットする。AV同期制御部11
3はカウンタを監視し、カウンタ出力の値が35000以上
になった時、表示を開始するように表示部119に表示
指示信号Sdisを出力する。
【0129】すると、表示部119からは、上記表示指
示信号Sdisに基づいて、各フレームに対する復号化処
理の開始を指示する復号指示信号Sdecが復号部118
に出力される。復号部118では、復号指示信号Sdec
に基づいて、受信バッファ116に格納されているRT
Pパケットのうちの、上記表示指示信号Sdisにより要
求された時刻以降で最もその要求時刻に近いタイムスタ
ンプの値を持つRTPパケットが検索され、検索された
RTPパケットに含まれるフレームデータを取り出して
復号化する処理が行われる。該復号部118にて復号化
されたデータDdは表示部119に出力され、表示部1
19では、該データDdに基づいて画像表示が行われ
る。
【0130】また、RTP受信部117では、上記第1
のクリップに対応する最後のRTPパケットが受信され
た後、第2のクリップに対する先頭のRTPパケットが
受信され、該先頭のRTPパケットのタイムスタンプ情
報ItsがAV同期制御部113に通知されると、AV同
期制御部113では、先頭のRTPパケットのタイムス
タンプの値が、直前に受信された、第1のクリップに対
応する最後のRTPパケットのタイムスタンプの値に対
して不連続であることが検知される。すると、AV同期
制御部113では、第2のクリップに対する先頭のRT
Pパケットのタイムスタンプ情報に対して、その値を、
第1のクリップに対応する最後のRTPパケットのタイ
ムスタンプの値に対して連続な値となるよう書き換える
タイムスタンプ書換え処理が施される。そして、第2の
クリップに対する先頭のRTPパケットに対応する、タ
イムスタンプ書換え処理が施されたタイムスタンプ情報
ItsrがRTP受信部117に送り返される。
【0131】RTP受信部117では、第2のクリップ
に対する先頭のRTPパケットは、そのタイムスタンプ
の値が、第1のクリップに対応する最後のRTPパケッ
トのタイムスタンプの値に対して連続な値に置き換えら
れて受信バッファ116に出力される。第2のクリップ
に対応する、先頭のRTPパケットに続くRTPパケッ
トに対しては、そのタイムスタンプの値が、その直前の
RTPパケットにタイムスタンプの値と連続した値とな
るよう書き換えられて、受信バッファ116に格納され
る。このようなRTPパケットのタイムスタンプの値を
書き換える処理は、第3のクリップに対応するRTPパ
ケットに対しても、第2のクリップに対応するRTPパ
ケットと同様に行われる。
【0132】以下、AV同期制御部113における、上
記タイムスタンプの値を書き換える処理を具体的に説明
する。このタイムスタンプの値の書き換え処理の説明で
は、オーディオビデオデータに含まれるオーディオデー
タとビデオデータとを区別して説明する。第〔N〕番目
のクリップにおけるオーディオの最後のRTPパケットに
含まれるオーディオフレームの継続時間(フレーム周
期)を調べ、この値をD_A(N,L)とする。このRTPパケッ
トに対する、受信端末110でAV同期制御に使用され
ているタイムスタンプの値をT_A(N,L)とする。
【0133】また、第〔N+1〕番目のクリップにおけ
るオーディオに関するRTP-Infoフィールド情報から得ら
れるタイムスタンプの初期値をO_A(N+1)とし、ビデオの
それをO_V(N+1)とする。また、第〔N+1〕番目のクリ
ップにおける、オーディオの第p番目のRTPパケットの
タイムスタンプを、R_A(N+1,p)とし、第〔N+1〕番目
のクリップにおける、ビデオの第q番目のRTPパケット
のタイムスタンプをR_V(N+1, q)とする。さらに、受信
端末でAV同期制御に用いる、これらのパケットのタイム
スタンプの値を、オーディオ、ビデオそれぞれについ
て、T_A(N+1,p)、T_V(N+1,q)と定義する。ここで、N,p,
qは1以上の整数とする。
【0134】受信端末にてAV同期制御に用いる、オーデ
ィオに関するタイムスタンプの値T_A(N+1, p)は次のよ
うに求める。 T_A(N+1, p) = T_A(N,L) + D_A(N,L) + R_A(N+1,p) - O
_A(N+1) 例えば、図6(a)及び(b)を例に挙げる。ここで、N=1
(第1のクリップ)、p=j(第2のクリップの第1番目
のRTPパケット)とすると、図6(a)に示すように、 T_A(1,L) = 44900 D_A(1,L) = 300 R_A(2,j) = 85100 O_A(2) = 85100 であるから、第2のクリップにおける、第1番目のオー
ディオRTPパケットAP(j)に対する、AV同期制御に用い
る値T_A(2,j)は、図6(b)に示すように、 T_A(2,j) = 44900 + 300 + 85100 - 85100 = 45200 と求められる。
【0135】この数値は、結果的に第1のクリップにお
ける最後のオーディオRTPパケットと連続した値とな
る。つまり、クリップが切り替わり、受信されたRTPパ
ケットのタイムスタンプの値が、直前に受信されたRTP
パケットのタイムスタンプの値に対して不連続な値とな
る場合であっても、このタイムスタンプの書き換え処理
により、受信されたRTPパケットのタイムスタンプの値
は、直前に受信されたRTPパケットのタイムスタンプの
値に対して連続な値となるよう修正される。したがっ
て、AV同期制御に用いる受信端末でのタイムスタンプの
値は、クリップ間で連続した値に保たれる。
【0136】また、受信端末にてAV同期制御に用いる、
ビデオに関するタイムスタンプの値T_V(N+1,q)は次のよ
うに求められる。 T_V(N+1,q) = T_A(N,L) + D_A(N,L) + R_V(N+1,q) + O_
V(N+1) - O_A(N+1) 上記オーディオに関するタイムスタンプの修正処理と同
様に、図6(a)及び(b)を例に挙げる。
【0137】ここで、N=1(第1のクリップ)、q=n(第
2のクリップの第1番目のRTPパケット)とすると、図
6(a)に示すように、 T_A(1,L) = 44900 D_A(1,L) = 300 R_V(2,n) = 85200 O_A(2) = 85100 O_V(2) = 85200 であるから、第2のクリップにおける、第1番目のビデ
オRTPパケットVP(n)に対するAV同期制御に用いる値T_
V(2,n)は、図6(b)に示すように、 T_V(2,n) = 44900 + 300 + 85200 + 85200 - 85100 = 4
5300 と求められる。この数値はT_A(2,j)と同じ時間軸上にあ
り、AV共通のクロックでAV同期制御が可能となる。
【0138】なお、第〔N〕番目のクリップにおけるオ
ーディオの最後のRTPパケットに含まれるオーディオフ
レームの継続時間D_A(N,L)は、第〔N〕番目のクリップ
における最後のRTPパケットのペイロードヘッダ部、あ
るいはペイロードデータ(言い換えるとオーディオデー
タ自体)を解析することによって求めることができる。
ペイロードヘッダから求める方法としては、AMR Narrow
Band(draft-ietf-avt-rtp-amr-08.txt)に示されるも
のがあり、ペイロードデータから求める方法としては、
MPEG-4 AAC/LATM(RC3016)に示されるものがある。
【0139】このように本実施の形態2のデータ再生装
置110では、第2のクリップに対するデータ要求を、
第1のクリップに対するデータの受信中に、第3のクリ
ップに対するデータ要求を、第2のクリップに対するデ
ータの受信中に行うので、サーバでの演算負荷の増大を
招くことなく、サーバに対して、1つのビデオデータ
の、複数の再生区間に対応する部分(クリップ)が途切
れることなく送信されるよう、データ要求、つまり各ク
リップに対するPLAY要求を発行することができる。
【0140】特に、この実施の形態2では、SMILフ
ァイルに含まれる、各クリップに対する再生時刻を示す
再生時刻情報に基づいて、上記第2,第3のクリップに
対する要求を行うタイミングを決定するので、例えば、
ダイジェスト再生などを行う際には、SMILファイル
などの参照ファイルに基づいて、サーバに対して、サー
バでの演算負荷の増大を回避しつつ、指定された複数の
再生区間(クリップ)に対応するデータが途切れること
なくサーバから送信されるよう、各クリップに対するP
LAY要求を発行することができる効果がある。また、
この実施の形態2では、第2,第3のクリップに対する
先頭のRTPパケットのタイムスタンプの値を、第1,
第2のクリップに対応する最後のRTPパケットのタイ
ムスタンプの値に対して連続な値となるよう書き換える
タイムスタンプ書換え処理を行うので、連続して受信さ
れた第1及び第2のクリップ間で、RTPパケットのタ
イムスタンプの値が不連続な値となっていても、画像や
音声を途切れなく再生することができる。
【0141】この実施の形態2では、上記各クリップに
対するデータ送信要求を行うための通信プロトコルとし
てRTSPを用いるので、サーバと受信端末との間で
は、汎用の通信プロトコルにより、各クリップのデータ
送信要求や再生要求を行うことができる。また、この実
施の形態2では、上記データ受信ステップを、上記各ク
リップのデータを受信するための通信プロトコルとして
RTPを用いるので、サーバと受信端末との間では、汎
用の通信プロトコルにより、各クリップのデータを送受
信することができる。
【0142】なお、上記各実施の形態では、データ受信
再生装置としてハードウェアにより構成したものを示し
たが、データ受信再生装置は、ソフトウェアにより、つ
まりCPUを実施の形態1あるいは実施の形態2のデー
タ受信再生装置と同様の処理を行うようプログラムして
実現してもよい。また、上記各実施の形態では、ダイジ
ェスト再生を行う際に、同一のURLで示される同じフ
ァイルにおける複数の再生区間(クリップ)に対するデ
ータを要求する場合を例に挙げて説明したが、ダイジェ
スト再生の対象となる再生区間(クリップ)は、同じフ
ァイルのものに限定されるものではない。例えば、ダイ
ジェスト再生の対象となる再生区間(クリップ)は、同
一のサーバに格納されている異なるファイルにおける、
特定の再生区間であってもよく、この場合も、上記各実
施の形態で説明したデータ受信再生装置が適用可能であ
る。
【0143】また、上記各実施の形態では、バッファリ
ング時間を端末側で決定することとしたが、例えば、サ
ーバからのRTSP要求応答を、各再生区間におけるバ
ッファリング時間を示す情報を含むものとし、バッファ
リング時間の決定を、サーバから提供される情報に基づ
いて行うようにしてもよい。例えば、RTSPにおける
PLAY要求応答メッセージを拡張し、“prebufferein
g=5s”などと記述する方法、あるいは、SMILフ
ァイルを、ref、videoなどのSMIL要素中の属性とと
もに、“prebuffereing=5s”などの属性を記述した
ものとしてもよい。
【0144】さらに、上記実施の形態2では、第2及び
第3のクリップに対するPLAY要求の発行タイミング
を、シーン記述SD2における、clipBegin属性,clipE
nd属性,dur属性,begin属性,及びend属性など属性情
報に基づいて決定する方法について示したが、第2及び
第3のクリップに対するPLAY要求の発行タイミング
は、第1及び第2のクリップに対するPLAY要求のR
TSP応答に含まれる情報に基づいて決定するようにし
てもよい。この場合、上記データ送信要求に応じて送信
されたRTSP応答に含まれる情報に基づいて、上記各
クリップに対する要求を行うタイミングを決定するの
で、例えば、ダイジェスト再生などを行う際には、SM
ILファイルなどの参照ファイルを用いることなく、R
TSP応答に含まれる情報に基づいて、サーバに対し
て、サーバでの演算負荷の増大を回避しつつ、指定され
た複数の再生区間(クリップ)に対応するデータが途切
れなく受信可能となるよう、各クリップに対するPLA
Y要求を発行することができる効果がある。
【0145】上記各クリップに対する要求を行うタイミ
ングを、RTSP応答に含まれる情報に基づいて決定す
る方法について具体的に説明する。図7に示すように、
上記第1,第2のクリップに対するPLAY要求のRT
SP応答A1,A2には、再生レンジ情報(Range:npt=
35-45),(Range:npt=85-100)の記述フィールドとと
もに、RTPinfoフィールドが設定されており、このR
TPinfoフィールドには、第1,第2のクリップにおけ
る先頭フレームに対するタイムスタンプ(タイムスタン
プの初期値)が記述されている。
【0146】例えば、第1のクリップのRTSP応答A
1には、RTPinfoフィールドの記述として、記述「RT
Pinfo:timestamp=35000, timestamp=35000」がある。こ
れは、第1のクリップにおける先頭のオーディオフレー
ムAF(1)に付与されているタイムスタンプの値が35
000であり、第1のクリップにおける先頭のビデオフレ
ームVF(1)に付与されているタイムスタンプの値が
35000であることを示している。また、第2のクリップ
のRTSP応答A2には、RTPinfoフィールドの記述
として、記述「RTPinfo:timestamp=85100, timestamp=8
5200」がある。これは、第2のクリップにおける先頭の
オーディオフレームAF(j)に付与されているタイム
スタンプの値が85100であり、第2のクリップにおける
先頭のビデオフレームVF(n)に付与されているタイ
ムスタンプの値が85200であることを示している。
【0147】そこで、第n番目のクリップに対するPL
AY要求のRTSP応答に含まれる情報に基づいて決定
するデータ受信再生装置としては、第(n)番目のクリ
ップに対するPLAY要求の応答を受信したとき、該応
答のRTPinfoフィールドに記述されているタイムスタ
ンプの値Ti(n)を記憶し、その後、受信したRTPパケ
ットのヘッダに含まれているタイムスタンプの値Tx(n)
が、記憶しているタイムスタンプの値より大きくなった
こと、つまり下記の条件式(11)を満たすことを検出
し、その検出タイミングを、第(n+1)番目のクリッ
プに対するPLAY要求を発行するタイミングとするも
のが挙げれらる。 Ti(n)≦Tx(n) ・・・(11) 具体的には、このデータ受信再生装置では、第1のクリ
ップに対するPLAY要求が発行された後、受信される
RTPパケットのタイムスタンプの値が35000以上とな
った時点(時刻ta’)以降に、第2のクリップに対す
るPLAY要求が発行され、さらに、第2のクリップに
対するPLAY要求が発行された後、受信されるRTP
パケットのタイムスタンプの値が85100以上となった時
点(時刻tb’あるいは時刻tc’)以降に、第3のクリ
ップに対するPLAY要求が発行される。但し、この場
合、第2及び第3のクリップに対するPLAY要求は、
第1及び第2のクリップに対するデータの受信中に行わ
れることは言うまでもない。
【0148】なお、1つのクリップに対応するオーディ
オデータとビデオデータとで、各フレームに対するタイ
ムスタンプ値が異なる場合は、第(n)番目のクリップ
に対応するオーディオデータ及びビデオデータの少なく
とも一方に対するタイムスタンプの値が、上記条件式
(11)を満たすとき、第(n+1)番目のクリップに
対するPLAY要求を発行する。
【0149】また、上記説明では、第(n)番目のクリ
ップに対するPLAY要求のRTSP応答に含まれる情
報に基づいて決定するデータ受信再生装置として、RT
SP応答のRTPinfoフィールドに含まれるタイムスタ
ンプの初期値を利用するものを示したが、データ受信再
生装置は、RTPinfoフィールドに含まれるタイムスタ
ンプの初期値に代えて、RTPinfoフィールドに含まれ
るRTPパケットのシーケンス番号の初期値を利用する
ものであってもよい。この場合も上記のようにRTPin
foフィールドに含まれるタイムスタンプの初期値を用い
る場合と同様の効果が得られる。
【0150】つまり、各RTPパケットのシーケンス番
号も、各RTPパケットのタイムスタンプと同様、RT
Pパケットのヘッダに含まれる情報であり、第(n+
1)番目のクリップにおける最初のRTPパケットのシ
ーケンス番号の値は、第(n)番目のクリップにおける
最後のRTPパケットのシーケンス番号の値に対して十
分大きな値(例えば1000以上大きな値)とすること
がRTSP規格により定められている。
【0151】従って、RTPinfoフィールドに含まれる
RTPパケットのシーケンス番号の初期値と、受信され
たRTPパケットのヘッダに付与されているシーケンス
番号とを比較することにより、クリップが変化したこと
が検出可能である。具体的には、最後に受信されたRT
Pパケットのシーケンス番号と、その直前に受信された
RTPパケットのシーケンス番号との差が、1000以
上大きな数値となり、かつ最後に受信されたRTPパケ
ットのシーケンス番号の値が、最新のRTSP応答のR
TPinfoフィールドに含まれるシーケンス番号より大き
な値となった時点以降に、次のクリップに対するPLA
Y要求が発行される。
【0152】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3として、上記実施の形態2のデータ再生装置と同様
に、サーバに対して要求したデータを受信しつつ再生す
る携帯電話について説明する。図8は、この実施の形態
3の携帯電話を説明するための図である。この実施の形
態3の携帯電話300は、種々の信号処理を行う信号処
理部302と、アンテナ301で受信された無線信号N
を受信信号として信号処理部302に出力するととも
に、信号処理部302にて生成された送信信号を無線信
号Nとしてアンテナ301から送信する無線通信部30
3とを有している。
【0153】また、上記携帯電話300は、画像表示を
行う液晶パネル(LCD)306と、音声の入力を行う
ためのマイク308と、音声信号を再生するスピーカ3
07と、上記信号処理部302にて処理された画像信号
を受け、上記液晶表示部(LCD)306を、画像信号
に基づいて画像表示が行われるよう制御する表示制御部
304と、マイク308からの入力音声信号を信号処理
部302に出力するとともに、信号処理部302にて処
理された音声信号をスピーカ307に出力する音声入出
力部305とを有している。なお、ここでは説明の簡略
化のため、携帯電話のボタン操作部は図示していない。
【0154】ここで、上記信号処理部302は、上記実
施の形態2のデータ受信再生装置110と同一のデータ
再生処理を行うものである。つまり、上記信号処理部3
02は、実施の形態2の受信端末側における、RTSP
交換部111、SMIL解析部112、AV同期制御部
113、クロック回路114、カウンタ115、受信バ
ッファ116、RTP受信部117、及び復号部118
に相当する部分を有している。また、この実施の形態3
の携帯電話300における表示制御部304及び液晶パ
ネル(LCD)306は、上記実施の形態2の表示部1
19に相当するものである。
【0155】このような構成を有する携帯電話300で
は、ユーザにより、特定のファイル(ニュース番組)の
ダイジェスト再生を行うための操作が行われると、該携
帯電話300からネットワーク上のサーバに対して、ユ
ーザが指定した複数のクリップの要求が発行され、サー
バからはこれらのクリップのデータが順次送信される。
そして、該携帯電話300では、上記実施の形態2のデ
ータ受信再生装置110と同様にして、各クリップの再
生処理が途切れることなく行われる。
【0156】なお、上記実施の形態3では、携帯電話と
して、上記実施の形態2のデータ受信再生装置110と
同一のデータ再生処理を行うものを示したが、この携帯
電話は、上記実施の形態1のデータ受信再生装置100
と同一のデータ再生処理を行うものであってもよい。
【0157】さらに、上記各実施の形態1及び2では、
データ受信再生装置をハードウエアにより実現したもの
を示したが、これらの装置はソフトウエアにより実現し
てもよい。この場合、上記各実施の形態で示したデータ
受信再生処理を行うためのプログラムをフロッピー(登
録商標)ディスク等のデータ記憶媒体に記録しておくこ
とにより、上記データ受信再生装置を、独立したコンピ
ュータシステムにおいて構築することが可能となる。
【0158】図17は、上記各実施の形態のデータ受信
再生処理をソフトウエアにより行うためのプログラムを
格納した記録媒体、及び該記録媒体を含むコンピュータ
システムを説明するための図である。図17(a)は、フ
ロッピーディスクの正面からみた外観、断面構造、及び
フロッピーディスク本体を示し、図17(b)は、該フロ
ッピーディスク本体の物理フォーマットの例を示してい
る。
【0159】上記フロッピーディスクFDは、上記フロ
ッピーディスク本体DをフロッピーディスクケースFC
内に収容した構造となっており、該フロッピーディスク
本体Dの表面には、同心円状に外周からは内周に向かっ
て複数のトラックTrが形成され、各トラックTrは角
度方向に16のセクタSeに分割されている。従って、
上記プログラムを格納したフロッピーディスクFDで
は、上記フロッピーディスク本体Dは、その上に割り当
てられた領域(セクタ)Seに、上記プログラムとして
のデータが記録されたものとなっている。また、図17
(c)は、フロッピーディスクFDに上記プログラムを記
録するための構成、及びフロッピーディスクFDに格納
したプログラムを用いてソフトウエアによるデータ受信
再生処理を行うための構成を示している。
【0160】上記プログラムをフロッピーディスクFD
に記録する場合は、コンピュータシステムCsから上記
プログラムとしてのデータを、フロッピーディスクドラ
イブFDDを介してフロッピーディスクFDに書き込む。
また、フロッピーディスクFDに記録されたプログラム
により、上記データ受信再生装置をコンピュータシステ
ムCs中に構築する場合は、フロッピーディスクドライ
ブFDDによりプログラムをフロッピーディスクFDから
読み出し、コンピュータシステムCsにロードする。
【0161】なお、上記説明では、データ記憶媒体とし
てフロッピーディスクを示したが、データ記憶媒体とし
て光ディスクを用いても上記フロッピーディスクの場合
と同様にソフトウェアによるデータ受信再生処理を行う
ことができる。さらに、上記データ記憶媒体は上記光デ
ィスクやフロッピーディスクに限るものではなく、IC
カード、ROMカセット等、プログラムを記録できるも
のであればどのようなものでもよく、これらのデータ記
録媒体を用いる場合でも、上記フロッピーディスク等を
用いる場合と同様にソフトウェアによるデータ受信再生
処理を実施することができる。
【0162】
【発明の効果】以上のようにこの発明(請求項1)に係
るデータ受信再生方法によれば、少なくとも画像情報ま
たは音声情報のいずれか一方を含むデータを要求し、該
要求に応じて送信されたデータを受信しつつ再生するデ
ータ受信再生方法であって、上記データを一定の情報単
位毎に要求するデータ要求ステップと、該要求に応じて
送信された一定の情報単位に対応するデータを受信する
データ受信ステップと、受信された一定の情報単位に対
応するデータを再生するデータ再生ステップとを含み、
上記データ要求ステップは、上記一定の情報単位に対応
するデータとして第1のデータを要求した後、該第1の
データの後に再生される第2のデータを要求するとき、
該第2のデータに対する要求は、上記データ再生ステッ
プでの第1のデータの再生が終了するまでに行うもので
あることを特徴とするので、サーバでの演算負荷の増大
を招くことなく、端末からサーバへのデータ要求に応じ
て、連続して再生されるべき第1及び第2のデータを途
切れなく受信することが可能となり、これにより、1つ
の番組などのファイルにおける、指定された複数の再生
区間(クリップ)を連続して再生するダイジェスト再生
などを、スムースに行うことが可能となる。
【0163】この発明(請求項2)によれば、請求項1
記載のデータ受信再生方法において、上記データ要求ス
テップは、上記データ受信ステップにて上記第1のデー
タの受信が完了する直前に、上記第2のデータを要求す
るものであることを特徴とするので、サーバにて複数の
データに対するPLAY要求が管理される状態を回避し
て、サーバでの演算負荷の増大を確実に回避することが
できる。
【0164】この発明(請求項3)によれば、請求項1
記載のデータ受信再生方法において、上記データ要求ス
テップは、上記第2のデータを要求する時刻t2、上記
第1のデータを要求した時刻t1、該第1のデータの要
求を行ってから該第1のデータの受信が開始されるまで
の受信遅延時間A1、上記第1のデータの受信が開始さ
れてから該第1のデータの再生が開始されるまでのバッ
ファ時間B1、及び上記第1のデータの再生に要する再
生所要時間C1、並びに前記第2のデータの要求を行っ
てから該第2のデータの受信が開始されるまでの受信遅
延時間A2、及び該第2のデータの受信が開始されてか
ら該第2のデータの再生が開始されるバッファ時間B2
の関係を示す第1の関係式に基づいて、上記第2のデー
タを要求する時刻t2を求めるものであり、上記第1の
関係式は、t2=t1+A1+B1+C1−(A2+B
2)であることを特徴とするので、受信端末では、第2
のデータを、第1のデータに対する再生処理の直後に再
生することができる効果がある。
【0165】この発明(請求項4)によれば、請求項3
記載のデータ受信再生方法において、上記データ要求ス
テップは、上記第2のデータに対する受信遅延時間A2
が、上記第1のデータに対する受信遅延時間A1に等し
いとする条件の下で、上記第1のデータに対するデータ
要求時刻t1、バッファ時間B1、及び再生所要時間C
1、並びに上記第2のデータに対するデータ要求時刻t
2の関係を示す第2の関係式に基づいて、上記第2のデ
ータを要求する時刻t2を求めるものであるであり、上
記第2の関係式は、t2=t1+B1+C1−B2であ
ることを特徴とするので、受信端末では、第2のデータ
を、第1及び第2のデータのバッファ時間及び第1のデ
ータの再生所要時間を管理するという比較的簡単な時間
管理により、第1のデータに対する再生処理の直後に再
生することができる効果がある。
【0166】この発明(請求項5)によれば、請求項4
記載のデータ受信再生方法において、上記データ要求ス
テップは、上記第2のデータに対する受信遅延時間B2
が、上記第1のデータに対する受信遅延時間B1と等し
いとする条件の下で、上記第1のデータに対するデータ
要求時刻t1及び再生所要時間C1、並びに上記第2の
データに対するデータ要求時刻t2の関係を示す第3の
関係式に基づいて、上記第2のデータを要求する時刻t
2を求めるものであり、上記第3の関係式は、t2=t
1+C1であることを特徴とするので、受信端末では、
第2のデータを、第1のデータの再生所要時間のみを管
理するという非常に簡単な時間管理により、第1のデー
タに対する再生処理の直後に再生することができる効果
がある。
【0167】この発明(請求項6)によれば、請求項3
ないし請求項5のいずれかに記載のデータ受信再生方法
において、上記データ要求ステップは、上記関係式によ
り得られた、上記第2のデータを要求する時刻t2に、
一定の変数Dを加算する加算処理を行い、該加算処理に
より得られた変数加算時刻t2’に、上記第2のデータ
を要求するものであることを特徴とするので、受信端末
では、ネットワークにおけるジッタの影響を回避しつ
つ、第2のデータを、第1のデータに対する再生処理の
直後に再生することができる効果がある。
【0168】この発明(請求項7)によれば、請求項1
ないし請求項6のいずれかに記載のデータ受信再生方法
において、上記データ要求ステップは、上記第1及び第
2のデータを要求するための通信プロトコルとしてRT
SPを用いるので、サーバと受信端末の間では、汎用の
通信プロトコルにより、第1及び第2のデータを要求す
るための通信を行うことができる。
【0169】この発明(請求項8)によれば、請求項1
ないし請求項6のいずれかに記載のデータ受信再生方法
において、上記データ受信ステップは、上記第1及び第
2のデータを受信するための通信プロトコルとしてRT
Pを用いることを特徴とするので、サーバと受信端末の
間では、汎用の通信プロトコルにより、第1及び第2の
データを送受信することができる。
【0170】この発明(請求項9)に係るデータ記憶媒
体によれば、少なくとも画像情報または音声情報のいず
れか一方を含むデータを要求し、該要求に応じて送信さ
れたデータを受信しつつ再生するデータ受信再生処理を
コンピュータにより行うための受信再生プログラムを格
納したデータ記憶媒体であって、上記受信再生プログラ
ムは、上記データを一定の情報単位毎に要求するデータ
要求ステップと、該要求に応じて送信された一定の情報
単位に対応するデータを受信するデータ受信ステップ
と、受信された一定の情報単位に対応するデータを再生
するデータ再生ステップとを含む処理をコンピュータに
より行うためのプログラムであり、上記データ要求ステ
ップは、上記一定の情報単位に対応するデータとして第
1のデータを要求した後、該第1のデータの後に再生さ
れる第2のデータを要求するとき、該第2のデータに対
する要求は、上記データ再生ステップでの第1のデータ
の再生が終了するまでに行うものであることを特徴とす
るので、サーバでの演算負荷の増大を回避しつつ、デー
タ要求に応じて順次送信される第1及び第2のデータを
途切れなくスムースに再生可能とするデータ再生処理
を、ソフトウエアにより実現できる。
【0171】この発明(請求項10)に係るデータ受信
再生装置によれば、少なくとも画像情報または音声情報
のいずれか一方を含むデータを要求し、該要求に応じて
送信されたデータを受信しつつ再生するデータ受信再生
装置であって、上記データを一定の情報単位毎に要求す
るデータ要求手段と、該要求に応じて送信された一定の
情報単位に対応するデータを受信するデータ受信手段
と、受信された一定の情報単位に対応するデータを再生
するデータ再生手段とを備え、上記データ要求手段は、
上記一定の情報単位に対応するデータとして第1のデー
タを要求した後、該第1のデータの後に再生される第2
のデータを要求するとき、該第2のデータに対する要求
を、上記データ再生手段による第1のデータの再生が終
了するまでに行うものであることを特徴とするので、サ
ーバでの演算負荷の増大を招くことなく、端末からサー
バへのデータ要求に応じて、連続して再生されるべき第
1及び第2のデータを途切れなく受信することが可能と
なり、これにより、1つの番組などのファイルにおけ
る、指定された複数の再生区間(クリップ)を連続して
再生するダイジェスト再生などを、スムースに行うこと
が可能となる効果がある。
【0172】この発明(請求項11)に係るデータ受信
再生方法によれば、少なくとも画像情報または音声情報
のいずれか一方を含むデータを要求し、該要求に応じて
送信されたデータを受信しつつ再生するデータ受信再生
方法であって、上記データを一定の情報単位毎に要求す
るデータ要求ステップと、該要求に応じて送信された一
定の情報単位に対応するデータを受信するデータ受信ス
テップと、受信された一定の情報単位に対応するデータ
を再生するデータ再生ステップとを含み、上記データ要
求ステップは、上記一定の情報単位に対応するデータと
して第1のデータを要求した後、該第1のデータの次に
再生される第2のデータを要求するとき、該第2のデー
タに対する要求は、上記データ受信ステップにて第1の
データの受信が開始されてから終了するまでの間に行う
ものであることを特徴とするので、サーバでの演算負荷
の増大を招くことなく、端末からサーバへのデータ要求
に応じて、連続して再生されるべき第1及び第2のデー
タを途切れなく受信することが可能となり、これによ
り、1つの番組などのファイルにおける、指定された複
数の再生区間(クリップ)を連続して再生するダイジェ
スト再生などを、スムースに行うことが可能となる。
【0173】この発明(請求項12)によれば、請求項
11記載のデータ受信再生方法において、上記データ要
求ステップは、要求すべき一定の情報単位に対応するデ
ータとして上記第1及び第2のデータを指定する参照情
報に含まれる、該第1及び第2のデータに関する再生時
刻を示す再生時刻情報に基づいて、上記第2のデータに
対する要求を行うタイミングを決定するものであること
を特徴とするので、例えば、ダイジェスト再生などを行
う際には、SMILファイルなどの参照ファイルに基づ
いて、サーバに対して、サーバでの演算負荷の増大を回
避しつつ、指定された複数の再生区間(クリップ)に対
応するデータが途切れることなくサーバから送信される
よう、各クリップに対するPLAY要求を発行すること
ができる効果がある。
【0174】この発明(請求項13)によれば、請求項
11記載のデータ受信再生方法において、上記データ要
求ステップは、上記第1及び第2のデータを要求するた
めの通信プロトコルとしてRTSPを用いるものであ
り、上記第1のデータの要求先から上記第1のデータの
要求に応じて送信されたRTSP応答に含まれる情報に
基づいて、上記第2のデータに対する要求を行うタイミ
ングを決定するものであることを特徴とするので、例え
ば、ダイジェスト再生などを行う際には、SMILファ
イルなどの参照ファイルを用いることなく、RTSP応
答に含まれる情報に基づいて、サーバに対して、サーバ
での演算負荷の増大を回避しつつ、指定された複数の再
生区間(クリップ)に対応するデータが途切れなく受信
可能となるよう、各クリップに対するPLAY要求を発
行することができる効果がある。
【0175】この発明(請求項14)によれば、請求項
11記載のデータ受信再生方法において、上記データ受
信ステップは、上記第1及び第2のデータを受信するた
めの通信プロトコルとしてRTPを用いることを特徴と
するので、サーバと受信端末との間では、汎用の通信プ
ロトコルにより、第1及び第2のデータを送受信するこ
とができる。
【0176】この発明(請求項15)に係るデータ記憶
媒体によれば、少なくとも画像情報または音声情報のい
ずれか一方を含むデータを要求し、該要求に応じて送信
されたデータを受信しつつ再生するデータ受信再生処理
をコンピュータにより行うための受信再生プログラムを
格納したデータ記憶媒体であって、上記受信再生プログ
ラムは、上記データを一定の情報単位毎に要求するデー
タ要求ステップと、該要求に応じて送信された一定の情
報単位に対応するデータを受信するデータ受信ステップ
と、受信された一定の情報単位に対応するデータを再生
するデータ再生ステップとを含む処理をコンピュータに
より行うためのプログラムであり、上記データ要求ステ
ップは、上記一定の情報単位に対応するデータとして第
1のデータを要求した後、該第1のデータの次に再生さ
れる第2のデータを要求するとき、該第2のデータに対
する要求は、上記データ受信ステップにて第1のデータ
の受信が開始されてから終了するまでの間に行うもので
あることを特徴とするので、サーバでの演算負荷の増大
を招くことなく、データ要求に応じて順次送信される第
1及び第2のデータを途切れなく受信するデータ受信処
理を、ソフトウエアにより実現することができる。
【0177】この発明(請求項16)に係るデータ受信
再生装置によれば、少なくとも画像情報または音声情報
のいずれか一方を含むデータを要求し、該要求に応じて
送信されたデータを受信しつつ再生するデータ受信再生
装置であって、上記データを一定の情報単位毎に要求す
るデータ要求手段と、該要求に応じて送信された一定の
情報単位に対応するデータを受信するデータ受信手段
と、受信された一定の情報単位に対応するデータを再生
するデータ再生手段とを備え、上記データ要求手段は、
上記一定の情報単位に対応するデータとして第1のデー
タを要求した後、該第1のデータの次に再生される第2
のデータを要求するとき、該第2のデータに対する要求
を、上記データ受信手段にて第1のデータの受信が開始
されてから終了するまでの間に行うものであることを特
徴とするので、サーバでの演算負荷の増大を招くことな
く、端末からサーバへのデータ要求に応じて、連続して
再生されるべき第1及び第2のデータを途切れなく受信
することが可能となり、これにより、1つの番組などの
ファイルにおける、指定された複数の再生区間(クリッ
プ)を連続して再生するダイジェスト再生などを、スム
ースに行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるデータ受信再生装
置の概略を説明するためのブロック図である。
【図2】上記実施の形態1のデータ受信再生装置の、デ
ータ要求を行う際の動作フローを説明するための図であ
る。
【図3】上記実施の形態1のデータ受信再生装置にてダ
イジェスト再生を行う際の、第1番目及び第2番目の再
生区間に対応するデータ要求のタイミング、及び該両再
生区間に対するデータ再生のタイミングを説明するため
の図である。
【図4】本発明の実施の形態2によるデータ受信再生装
置を説明するためのブロック図である。
【図5】上記実施の形態2のデータ受信再生装置にてダ
イジェスト再生(3つのクリップ)を行う際の、サーバ
と受信端末との間での通信手順(RTSPに基づくプロ
トコルシーケンス)を示す図である。
【図6】上記実施の形態2のデータ受信再生装置におけ
るタイムスタンプの書き換え処理を説明するための図で
ある。
【図7】本発明のデータ受信再生装置にてPLAY要求
の発行タイミングを決定する方法として、実施の形態2
のものとは別の方法、つまりRTSP応答におけるRT
Pinfoフィールドに記載されているタイムスタンプを用
いる方法を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態3によるデータ受信再生装
置としての携帯電話を説明するための図である。
【図9】ネットワークとしてインターネットを用いた従
来の一般的なデータ配信システムをを説明するための図
である。
【図10】従来のダイジェスト再生に用いられるSMI
Lファイルの一例を示す図である。
【図11】オーディオビデオデータにおける、ダイジェ
スト再生の対象となる再生区間を示す図である。
【図12】従来のデータ受信再生装置にてダイジェスト
再生(2つのクリップ)を行う際の、サーバと受信端末
との間での通信手順(RTSPに基づくプロトコルシー
ケンス)を示す図である。
【図13】従来のデータ受信再生装置にてダイジェスト
再生を行う際の、第1番目及び第2番目の再生区間に対
応するデータ要求のタイミング、及び該両再生区間に対
するデータ再生のタイミングを説明するための図であ
る。
【図14】従来のダイジェスト再生に用いられるSMI
Lファイルの他の例を示す図である。
【図15】従来のデータ受信再生装置にてダイジェスト
再生(3つのクリップ)を行う際の、サーバと受信端末
との間での通信手順(RTSPに基づくプロトコルシー
ケンス)を示す図である。
【図16】従来のダイジェスト再生を行う際の、サーバ
と受信端末との間での通信手順として、3つのクリップ
に対するPLAY要求を一度に続けて行うものを示す図
である。
【図17】上記実施の形態1及び2のデータ受信再生処
理をコンピュータシステムにより行うためのプログラム
を格納したデータ記憶媒体(図(a),(b))、及び上記コ
ンピュータシステム(図(c))を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10 サーバ(データ送信装置) 11 RTSP交換部 12 RTP送信部 13 ファイル読出し部 14 RTPパケット生成部 15 データ記憶装置 100,110 受信端末(データ受信再生装置) 101 クロック回路 102 データ要求手段 103 受信バッファ 104 復号手段 105 表示手段 111 RTSP交換部 112 SMIL解析部 113 AV同期制御部 114 クロック回路 115 カウンタ 116 受信バッファ 117 RTP受信部 118 復号部 119 表示部 300 携帯電話 301 アンテナ 302 信号処理部 303 無線通信部 304 表示制御部 305 音声入力出力部 306 液晶パネル(LCD) 307 スピーカ 308 マイク FD フロッピディスク FDD フロッピディスクドライブ Cs コンピュータ・システム
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/173 630 H04N 5/92 H Fターム(参考) 5C053 FA29 GA11 GB37 HA01 LA14 5C064 BB10 BC16 BC25 BD02 BD08 5K028 AA11 EE08 KK01 KK12 KK32 SS05 SS15

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも画像情報または音声情報のい
    ずれか一方を含むデータを要求し、該要求に応じて送信
    されたデータを受信しつつ再生するデータ受信再生方法
    であって、 上記データを一定の情報単位毎に要求するデータ要求ス
    テップと、 該要求に応じて送信された一定の情報単位に対応するデ
    ータを受信するデータ受信ステップと、 受信された一定の情報単位に対応するデータを再生する
    データ再生ステップとを含み、 上記データ要求ステップは、上記一定の情報単位に対応
    するデータとして第1のデータを要求した後、該第1の
    データの後に再生される第2のデータを要求するとき、
    該第2のデータに対する要求は、上記データ再生ステッ
    プでの第1のデータの再生が終了するまでに行うもので
    あることを特徴とするデータ受信再生方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ受信再生方法にお
    いて、 上記データ要求ステップは、上記データ受信ステップに
    て上記第1のデータの受信が完了する直前に、上記第2
    のデータを要求するものであることを特徴とするデータ
    受信再生方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のデータ受信再生方法にお
    いて、 上記データ要求ステップは、上記第2のデータを要求す
    る時刻t2、上記第1のデータを要求した時刻t1、該
    第1のデータの要求を行ってから該第1のデータの受信
    が開始されるまでの受信遅延時間A1、上記第1のデー
    タの受信が開始されてから該第1のデータの再生が開始
    されるまでのバッファ時間B1、及び上記第1のデータ
    の再生に要する再生所要時間C1、並びに前記第2のデ
    ータの要求を行ってから該第2のデータの受信が開始さ
    れるまでの受信遅延時間A2、及び該第2のデータの受
    信が開始されてから該第2のデータの再生が開始される
    バッファ時間B2の関係を示す第1の関係式に基づい
    て、 上記第2のデータを要求する時刻t2を求めるものであ
    り、 上記第1の関係式は、 t2=t1+A1+B1+C1−(A2+B2) であることを特徴とするデータ受信再生方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のデータ受信再生方法にお
    いて、 上記データ要求ステップは、上記第2のデータに対する
    受信遅延時間A2が、上記第1のデータに対する受信遅
    延時間A1に等しいとする条件の下で、上記第1のデー
    タに対するデータ要求時刻t1、バッファ時間B1、及
    び再生所要時間C1、並びに上記第2のデータに対する
    データ要求時刻t2の関係を示す第2の関係式に基づい
    て、上記第2のデータを要求する時刻t2を求めるもの
    であるであり、 上記第2の関係式は、 t2=t1+B1+C1−B2 であることを特徴とするデータ受信再生方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のデータ受信再生方法にお
    いて、 上記データ要求ステップは、上記第2のデータに対する
    受信遅延時間B2が、上記第1のデータに対する受信遅
    延時間B1と等しいとする条件の下で、上記第1のデー
    タに対するデータ要求時刻t1及び再生所要時間C1、
    並びに上記第2のデータに対するデータ要求時刻t2の
    関係を示す第3の関係式に基づいて、上記第2のデータ
    を要求する時刻t2を求めるものであり、 上記第3の関係式は、 t2=t1+C1 であることを特徴とするデータ受信再生方法。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし請求項5のいずれかに記
    載のデータ受信再生方法において、 上記データ要求ステップは、上記関係式により得られ
    た、上記第2のデータを要求する時刻t2に、一定の変
    数Dを加算する加算処理を行い、該加算処理により得ら
    れた変数加算時刻t2’に、上記第2のデータを要求す
    るものであることを特徴とするデータ受信再生方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載のデータ受信再生方法において、 上記データ要求ステップは、上記第1及び第2のデータ
    を要求するための通信プロトコルとしてRTSPを用い
    るものであることを特徴とするデータ受信再生方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載のデータ受信再生方法において、 上記データ受信ステップは、上記第1及び第2のデータ
    を受信するための通信プロトコルとしてRTPを用いる
    ことを特徴とするデータ受信再生方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも画像情報または音声情報のい
    ずれか一方を含むデータを要求し、該要求に応じて送信
    されたデータを受信しつつ再生するデータ受信再生処理
    をコンピュータにより行うための受信再生プログラムを
    格納したデータ記憶媒体であって、 上記受信再生プログラムは、 上記データを一定の情報単位毎に要求するデータ要求ス
    テップと、 該要求に応じて送信された一定の情報単位に対応するデ
    ータを受信するデータ受信ステップと、 受信された一定の情報単位に対応するデータを再生する
    データ再生ステップとを含む処理をコンピュータにより
    行うためのプログラムであり、 上記データ要求ステップは、上記一定の情報単位に対応
    するデータとして第1のデータを要求した後、該第1の
    データの後に再生される第2のデータを要求するとき、
    該第2のデータに対する要求は、上記データ再生ステッ
    プでの第1のデータの再生が終了するまでに行うもので
    あることを特徴とするデータ記憶媒体。
  10. 【請求項10】 少なくとも画像情報または音声情報の
    いずれか一方を含むデータを要求し、該要求に応じて送
    信されたデータを受信しつつ再生するデータ受信再生装
    置であって、 上記データを一定の情報単位毎に要求するデータ要求手
    段と、 該要求に応じて送信された一定の情報単位に対応するデ
    ータを受信するデータ受信手段と、 受信された一定の情報単位に対応するデータを再生する
    データ再生手段とを備え、 上記データ要求手段は、上記一定の情報単位に対応する
    データとして第1のデータを要求した後、該第1のデー
    タの後に再生される第2のデータを要求するとき、該第
    2のデータに対する要求を、上記データ再生手段による
    第1のデータの再生が終了するまでに行うものであるこ
    とを特徴とするデータ受信再生装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも画像情報または音声情報の
    いずれか一方を含むデータを要求し、該要求に応じて送
    信されたデータを受信しつつ再生するデータ受信再生方
    法であって、 上記データを一定の情報単位毎に要求するデータ要求ス
    テップと、 該要求に応じて送信された一定の情報単位に対応するデ
    ータを受信するデータ受信ステップと、 受信された一定の情報単位に対応するデータを再生する
    データ再生ステップとを含み、 上記データ要求ステップは、上記一定の情報単位に対応
    するデータとして第1のデータを要求した後、該第1の
    データの次に再生される第2のデータを要求するとき、
    該第2のデータに対する要求は、上記データ受信ステッ
    プにて第1のデータの受信が開始されてから終了するま
    での間に行うものであることを特徴とするデータ受信再
    生方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のデータ受信再生方法
    において、 上記データ要求ステップは、要求すべき一定の情報単位
    に対応するデータとして上記第1及び第2のデータを指
    定する参照情報に含まれる、該第1及び第2のデータに
    関する再生時刻を示す再生時刻情報に基づいて、上記第
    2のデータに対する要求を行うタイミングを決定するも
    のであることを特徴とするデータ受信再生方法。
  13. 【請求項13】 請求項11記載のデータ受信再生方法
    において、 上記データ要求ステップは、上記第1及び第2のデータ
    を要求するための通信プロトコルとしてRTSPを用い
    るものであり、上記第1のデータの要求先から上記第1
    のデータの要求に応じて送信されたRTSP応答に含ま
    れる情報に基づいて、上記第2のデータに対する要求を
    行うタイミングを決定するものであることを特徴とする
    データ受信再生方法。
  14. 【請求項14】 請求項11記載のデータ受信再生方法
    において、 上記データ受信ステップは、上記第1及び第2のデータ
    を受信するための通信プロトコルとしてRTPを用いる
    ことを特徴とするデータ受信再生方法。
  15. 【請求項15】 少なくとも画像情報または音声情報の
    いずれか一方を含むデータを要求し、該要求に応じて送
    信されたデータを受信しつつ再生するデータ受信再生処
    理をコンピュータにより行うための受信再生プログラム
    を格納したデータ記憶媒体であって、 上記受信再生プログラムは、 上記データを一定の情報単位毎に要求するデータ要求ス
    テップと、 該要求に応じて送信された一定の情報単位に対応するデ
    ータを受信するデータ受信ステップと、 受信された一定の情報単位に対応するデータを再生する
    データ再生ステップとを含む処理をコンピュータにより
    行うためのプログラムであり、 上記データ要求ステップは、上記一定の情報単位に対応
    するデータとして第1のデータを要求した後、該第1の
    データの次に再生される第2のデータを要求するとき、
    該第2のデータに対する要求は、上記データ受信ステッ
    プにて第1のデータの受信が開始されてから終了するま
    での間に行うものであることを特徴とするデータ記憶媒
    体。
  16. 【請求項16】 少なくとも画像情報または音声情報の
    いずれか一方を含むデータを要求し、該要求に応じて送
    信されたデータを受信しつつ再生するデータ受信再生装
    置であって、 上記データを一定の情報単位毎に要求するデータ要求手
    段と、 該要求に応じて送信された一定の情報単位に対応するデ
    ータを受信するデータ受信手段と、 受信された一定の情報単位に対応するデータを再生する
    データ再生手段とを備え、 上記データ要求手段は、上記一定の情報単位に対応する
    データとして第1のデータを要求した後、該第1のデー
    タの次に再生される第2のデータを要求するとき、該第
    2のデータに対する要求を、上記データ受信手段にて第
    1のデータの受信が開始されてから終了するまでの間に
    行うものであることを特徴とするデータ受信再生装置。
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