JP2002166151A - 微細気泡供給方法および微細気泡供給装置 - Google Patents

微細気泡供給方法および微細気泡供給装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象液体中に大量の微細気泡を効率的に供給
することのできる微細気泡供給技術を提供する。 【解決手段】 微細気泡供給装置10は、流体供給装置
11と、対象液体L中に浸漬される気泡発生器12およ
び吸込み部13と、流体供給装置11と気泡発生器12
とを連結する圧送管15と、流体供給装置11と吸込み
部13とを連結する吸込み管17などによって構成され
ている。流体供給装置11は、吸込み部13から吸込ん
だ対象液体Lを圧送管15を介して気泡発生器12へ圧
送する液体ポンプ21と、気泡発生器12に圧送される
対象液体L中へ空気を混合する気体混合装置32などで
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水またはその他の
液体の清浄化、活性化をはじめ、種々の分野に利用可能
な液体中への微細気泡供給技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、気泡化させた気体を液体中に溶け
込ませることによって様々な効能が生じることは知られ
ており、植物栽培、魚介類養殖、排水処理など各種産業
分野で応用されている。この場合、気泡化させた気体を
液体中により多く溶解させる手段として、気泡径をより
小さくして気泡全体の表面積を増大させ、気液接触面積
を増大させることが有効であることがわかっている。
【0003】気泡化させた気体を液体中に溶解させる技
術としては、散気管を用いる方式、エジェクタにより水
中に空気を噴射させる方式、羽根付き回転体を水面付近
で回転させ水を撹拌することで気泡を発生させる撹拌混
合方式、空気溶解加圧水を減圧して水中に気泡を発生さ
せる方式、超音波を用いて気泡を発生させる方式など多
種多様な方式がある。
【0004】散気管方式では、コンプレッサなどから圧
送される加圧空気を微細孔から液体中へ放出することで
気泡を発生させるが、加圧状態にあった空気が放出の際
に体積膨張するため、外径が数十ミクロンレベルの微細
な気泡を発生させることは困難である。また、実際に使
用した場合、比較的短期間で微細孔の目詰まりが生じや
すいので、メンテナンスを頻繁に行う必要があり、作業
コストがかかる。
【0005】撹拌混合方式の場合、微細気泡を効果的に
発生させることが原理的に困難であり、負荷の大きな羽
根付き回転体を常時回転させるための動力費が大であ
る。また、空気溶解加圧水の減圧方式、エジェクタ方
式、超音波方式については、装置や設備が大掛かりとな
り、高コストとなるため、導入に困難が伴う。
【0006】ところで、特開2000−447号公報に
は、図15に示すような旋回式微細気泡発生装置90が
開示されている。この旋回式微細気泡発生装置90は、
倒立円錐形のスペース92を有する容器本体91と、容
器本体91の内壁円周面91aの一部にその接線方向に
開設された液体導入口93と、容器本体91の上端に開
設された気体導入孔94と、容器本体91の下部に開設
された旋回流体導出口95とから構成されている。
【0007】容器本体91の内壁円周面91aの接線方
向から容器本体91内へ液体を注入することでスペース
92内に渦流あるいは回転流を発生させ、その中心部分
を負圧とすることにより、気体導入口94に連結された
ビニルチューブ96などの端部96aから大気中の空気
を容器本体91内に導入して、微細気泡を発生させる。
すなわち、液体導入口93から液体を導入するととも
に、気体導入口94から空気を負圧自吸させ、旋回流体
導出口95から微細気泡を発生させるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開2000−447
号公報に開示されている旋回式微細気泡発生装置90
は、気体導入口94から容器本体91内に導入した空気
を、液体の回転流による剪断力で捩じ切るように小さく
カットすることによって微細気泡を発生させるものであ
る。したがって、発生する気泡径を微細化するには、回
転流の中心部分に形成される気体渦管97の外径をなる
べく小さくする必要があり、それを実現するには、気体
導入管94の内径を極力小さくしなければならない。こ
のため、実際の気体導入口94の内径は1mm程度であ
り、この気体導入口94に連結されるビニルチューブ9
6の内径も同程度となっている。したがって、気体導入
口94から容器本体91内に導入される気体量は少量と
ならざるを得ず、液体中に大量の微細気泡を供給するこ
とが困難である。
【0009】また、気体導入口94に連結された小径の
ビニルチューブ96は、外気中に露出しているその開口
端96a付近に塵埃が詰まりやすく、特に、海に近い場
所では、ビニルチューブ96内に吸込まれた空気中の塩
分がビニルチューブ96の内壁に固着して比較的短期間
で目詰まりを起こすので、実際に使用する場合、不都合
である。
【0010】ビニルチューブ96や気体導入口94が塵
埃や塩分などによって目詰まりすると、容器本体91内
に発生する回転流に伴なってその中心付近にキャビテー
ションが発生し、このキャビテーション端部が、容器本
体91内壁の気体導入口94や旋回流体導出口95の開
口部分などに接することによって、いわゆるキャビテー
ションエロージョンが発生し、前記開口部分の周辺など
を抉るように損傷して、装置90を使用不能に至らしめ
ることがある。
【0011】また、容器本体91内に発生する回転流に
よる剪断力は、同じく容器本体91内に発生する気体渦
管97の側面方向から作用するので、エネルギロスが大
きく、効率性に欠け、旋回式微細気泡発生装置90を液
体98の深い位置に配置して加圧気体を供給するような
使い方をした場合、気体供給量が多くなると、回転流の
剪断力より気体の膨張圧力が強くなって微細気泡が発生
しなくなり、大径の気体塊となって吐出される現象が生
じる。これを防ぐには、容器本体91を大型化して大量
の液体を送り込むことによって、その内部に発生する回
転流量を増大させる必要があるため、装置や液体ポンプ
などが大型化して、実用性に乏しいものとなる。
【0012】本発明が解決しようとする課題は、対象液
体中に大量の微細気泡を効率的に供給することのできる
微細気泡供給方法と、この方法を容易に実施することが
可能で、作業性、耐久性およびメンテナンス性に優れ、
広い分野で使用できる微細気泡供給装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る微細気泡供
給方法の第1の方法は、流体が旋回可能な筒状空間と、
筒状空間内に流体を送給するため筒状空間の周面の接線
方向に配置された流体導入口と、筒状空間から流体を流
出させるため筒状空間の中心軸の延長線上に配置された
流体導出口とを備えた微細気泡発生器を液体中に浸漬
し、流体導入口から筒状空間内へ液体および気体を送給
し筒状空間内に旋回流を起こして微細気泡を発生させ、
流体導出口から液体中へ微細気泡混じりの流体を放出す
ることを特徴とする。
【0014】この方法によれば、筒状空間内を旋回する
気体と液体はその比重の違いにより、液体には遠心力が
作用して外周方向へと移動し、気体には向心力が作用し
て回転流中心軸方向へと移動する。このとき気体は対向
方向へ移動する液体によって剪断微細化され、気液混合
されながら旋回流中心部分付近に集積され、流体導出口
から微細気泡混じりの流体となって放出される。すなわ
ち、気体に対して縦横方向から液体の回転流の剪断力が
強力に作用し、大量の微細気泡を対象液体中に効率的に
供給することができる。
【0015】ここで、流体導入口から筒状空間内へ気液
混合流体を送給する際、液体ポンプおよび気体ポンプよ
り別々に送給されてきた液体と気体とを混合して流体導
入口から筒状空間内へ送給する方式、あるいは、液体ポ
ンプより送給されてくる液体の流路に設けた気体混入手
段を介して当該液体に気体を混入させて流体導入口から
筒状空間内へ送給する方式などを採用することができ
る。この場合、気体混入手段としては、アスピレータと
呼称される減圧器具などを用いることができ、液体ポン
プと流体導入口とを連結する液体送給管の途中にアスピ
レータを取り付ければ、アスピレータを介して大気中か
ら自吸した空気を、液体送給管内を移動する液体に混入
させて流体導入口へ送給することができる。
【0016】また、本発明に係る微細気泡供給方法の第
2の方法は、流体が旋回可能な筒状空間と、筒状空間内
に液体を送給するため筒状空間の周面の接線方向に配置
された液体導入口と、筒状空間内へ気体を供給するため
筒状空間に連通して設けられた気体導入口と、筒状空間
から流体を流出させるため筒状空間の中心軸の延長線上
に配置された流体導出口とを備えた微細気泡発生器を液
体中に浸漬し、液体導入口から筒状空間内へ液体を送給
するととも気体導入口から筒状空間内へ気体を送給して
筒状空間内に旋回流を起こして微細気泡を発生させ、流
体導出口から液体中へ微細気泡混じりの流体を放出する
ことを特徴とする。
【0017】この第2の方法も前記第1の方法と同様、
筒状空間内を旋回する気体および液体はその比重の違い
により、液体には遠心力が作用して外周方向へと移動
し、気体には向心力が作用して回転流中心軸方向へと移
動し、気体は対向方向へ移動する液体によって剪断微細
化されて気液混合されながら旋回流中心部分付近に集積
され、流体導出口から微細気泡混じりの流体となって放
出されるので、大量の微細気泡を対象液体中に効率的に
供給することができる。
【0018】本発明に係る微細気泡発生装置の第1の装
置は、流体が旋回可能な筒状空間と、筒状空間内に流体
を送給するため筒状空間の周面の接線方向に配置された
流体導入口と、筒状空間から流体を流出させるため筒状
空間の中心軸の延長上に配置された流体導出口とを備え
た微細気泡発生器と、流体導入口を経由して筒状空間内
に液体および気体を送給する液体送給手段および気体送
給手段とで構成されたことを特徴とする。
【0019】このような構成において、液体送給手段お
よび気体送給手段から流体導入口を経由して微細気泡発
生器内へ液体と気体とを混合して送給すると、筒状空間
内に気液の旋回流が発生し、筒状空間内を旋回する気液
はその比重差により、液体には遠心力が作用して外周方
向へ移動し、気体には向心力が作用して回転流中心軸方
向へ移動する。このとき、液体中を回転流中心軸方向へ
と移動する気体には互いに対向する遠心力、向心力によ
り剪断力が作用して分断微細化され、気体の進行方向に
対して直角方向からは液体の回転流の動圧エネルギーに
よりせん断が作用してさらに微細化されつつ回転流中心
部分に集積されながら流体導出口から微細気泡混じりの
流体となって放出される。すなわち、気体には気体の移
動方向に対し縦横方向から液体の回転流のせん断力が作
用するので、大量の微細気泡を対象液体中に効率的に供
給することができる。
【0020】このように、対象液体中に浸漬した微細気
泡発生器に対し、液体送給手段および気体送給手段で液
体と気体を混合して送給するだけで大量の微細気泡を供
給することができ、旋回流の遠心力、向心力およびせん
断作用を利用して微細気泡を発生させて放出するので、
作業性、耐久性およびメンテナンス性に優れ、広い分野
で使用できる。また、予め気体と液体とを混合させた気
液混合流体を微細気泡発生器へ送給することにより、気
体と液体との接触時間を長くすることができるととも
に、送給中の液体が送給圧力で加圧された状態にあるこ
とで当該液体に対する気体溶解度が高まるので、送給過
程においても液体中に気体を溶解させることができる。
【0021】ここで、流体導入口から筒状空間内へ気液
混合流体を送給する場合、前述したように、液体ポンプ
および気体ポンプから別々に送給されてきた液体と気体
とを混合させて流体導入口から筒状空間内へ送給する方
式、あるいは、液体ポンプで送給されてくる液体の流路
に連通した気体混入手段を介して当該液体に気体を混入
させて流体導入口から筒状空間内へ送給する方式などを
採用することができる。この場合、気体混入手段として
は、アスピレータと呼称される減圧器具などを好適に用
いることができる。
【0022】本発明に係る微細気泡供給装置の第2の装
置は、流体が旋回可能な筒状空間と、筒状空間内に液体
を送給するため筒状空間の周面の接線方向に配置された
液体導入口と、筒状空間内へ気体を供給するため筒状空
間に連通して設けられた気体導入口と、筒状空間から流
体を流出させるため筒状空間の中心軸の延長上に配置さ
れた流体導出口とを備えた微細気泡発生器と、液体導入
口を経由して筒状空間内へ液体を送給する液体送給手段
と、気体導入口を経由して筒状空間内へ気体を送給する
気体送給手段とで構成されたことを特徴とする。
【0023】このような構成とすることにより、液体送
給手段および気体送給手段からそれぞれ液体導入口およ
び気体導入口を経由して微細気泡発生器内へ液体および
気体を送給すると、前述した第1の微細気泡発生装置と
同様に、流体導出口から微細気泡混じりの流体が放出さ
れる。
【0024】また、気体と液体とをそれぞれ別々に微細
気泡発生器へ送給することにより、微細気泡発生器が比
較的高い液圧を受ける位置、例えば、水深10mより深
い位置などに配置された場合でも、気体をそのままの状
態で気泡発生器まで送給することができるため、液圧の
高低に左右されず安定的に微細気泡を発生させることが
できる。
【0025】ここで、流体導入口、液体導入口、気体導
入口を筒状空間の中心軸方向の中央横断面を中心に対称
をなす位置に複数配置することにより、気液混合流体、
液体あるいは気体を、複数箇所から筒状空間内に向かっ
て大量に送給し筒状空間内に安定した旋回流を発生させ
ることが可能となるので、微細気泡をさらに効率的かつ
安定的に供給することができるようになる。また、筒状
空間を軸方向にサイズアップした場合も旋回流の安定性
を確保できるめ、微細気泡発生器の大型化による微細気
泡供給効率のさらなる向上を図ることが可能となる。
【0026】また、微細気泡発生器の流体導出口を、筒
状空間の中心軸方向の両端面にそれぞれ配置することに
より、特開2000−447号公報に開示されている旋
回式微細気泡発生装置などの片側開口方式と比較して、
筒状空間内の旋回流と筒状空間端部内壁面との摩擦によ
るエネルギロスが減少するとともに、複数の流体導出口
から微細気泡混じりの流体を放出することができるよう
になるため、微細気泡の供給効率がさらに向上する。ま
た、旋回流に起因して筒状空間の中心軸に沿って生ずる
キャビテーションが筒状空間内壁面に接触することがな
くなるので、キャビテーション・エロージョンが発生せ
ず、装置全体の耐久性が向上し、メンテナンスの簡略化
を図ることもできる。
【0027】前記筒状空間に臨む流体導入口、液体導入
口の開口端に、流体導入口、液体導入口より小径の縮径
部を設けることにより、筒状空間に向かって送給されて
きた流体、液体が縮径部で絞られ高速化、高圧化して筒
状空間内へ噴出されるので、筒状空間内に高速の旋回流
が形成され、さらに効率的に微細気泡を供給することが
できる。また、流体導入口、液体導入口に流体、液体を
送給する手段として比較的内径の大きな流体送給管、液
体送給管を用いることが可能となるため、送給過程での
エネルギロスが低減され、微細気泡供給効率をさらに向
上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態であ
る微細気泡供給装置を示す全体構成図、図2は図1に示
す微細気泡供給装置を構成する気泡発生器の正面図、図
3は前記気泡発生器の側面図、図4は図3におけるA−
A線断面図、図5は図3におけるB−B線断面図であ
る。
【0029】図1に示すように、本実施形態の微細気泡
供給装置10は、地上に配置された流体供給装置11
と、対象液体L中に投入される気泡発生器12および吸
込み部13と、流体供給装置11と気泡発生器12とを
連結する圧送管15と、流体供給装置11と吸込み部1
3とを連結する吸込み管17などによって構成されてい
る。流体供給装置11は、吸込み部13および吸込み管
17を介して吸込んだ対象液体Lを圧送管15を介して
気泡発生器12へ圧送する液体ポンプ21と、大気中か
ら吸込んだ空気を、気泡発生器12に圧送される対象液
体L中へ混合する気体混合装置23とで構成されてい
る。
【0030】気体混合装置23は、エアコンプレッサ2
4、空気圧調整弁25および圧力計26を送気管27で
連通した構成であり、送気管27は、圧送管15に連結
されている。空気圧調整弁25は、コンプレッサ24で
発生する圧縮空気の供給量を調整する空気圧調整手段で
あり、気泡発生器12内で生成する微細気泡の外径を変
える気泡サイズ調整手段として機能する。
【0031】液体ポンプ21およびエアコンプレッサ2
4を作動させると、液体ポンプ21は対象液体Lを吸込
み部13および吸込み管17を介して吸い込み、吸い込
んだ対象液体Lを圧送管15へ送り込み、同時に、エア
コンプレッサ24は大気中から吸込んだ空気を、送気管
27を介して、圧送管15内を移動する対象液体L中へ
送り込むので、対象液体Lと空気との混合流体が圧送管
15を経由して気泡発生器12へ送り込まれる。気泡発
生器12へ送り込まれた対象液体Lと空気との混合流体
は、気泡発生器12内において、後述する旋回過程を経
ることによって微細気泡と対象液体Lとの混合流体とな
って気泡発生器12の外へ放出され、対象液体L中へ拡
散していくため、これによって、微細気泡が対象液体L
中へ連続的に供給される。
【0032】微細気泡供給装置10を構成する気泡発生
器12は、図2〜図4に示すように、合成樹脂などで形
成され、その外形は直方体形状であり、周壁部14とこ
の周壁部14の両端に一体的に形成された蓋部16とで
構成され、その内部に液体と気体とが共に旋回可能な円
筒状の空間Sを有している。
【0033】周壁部14には、液体と空気との混合流体
を空間S内に導入させる2つの流体導入口18が円筒状
の空間Sに連通して設けられている。これらの流体導入
口18は、周壁部14から外方へ突設した中空筒体20
を接合することによって形成され、流体導入口18は円
筒状の空間Sの円周面の接線方向と同方向に連通されて
いる。また、2つの流体導入口18は、円筒状の空間S
の軸方向長さの中央横断面19を中心として対称な位置
に設けられている。
【0034】気泡発生器12の両端の蓋部16の中心部
分、すなわち、円筒状空間Sの中心軸X−Xの延長線上
に、それぞれ流体導出口22が設けられている。これら
の流体導出口22はいずれも円形で、開口面積も等し
く、空間Sの中央横断面19を中心に対称位置に設けら
れている。流体導出口22は、気泡発生器12内で旋回
する気液混合流体を、そこで生成された微細気泡と共
に、外部の対象液体L中へ放出させる経路となる。そし
て、気泡発生部12から流体導出口22を経由して放出
された微細気泡混じりの対象液体Lは、直ちに、気泡発
生器12の周囲の対象液体L中へ拡散していく。
【0035】気泡発生器12では、円筒状空間Sの周面
の接線方向から気液混合流体を注入し、その内部で高速
旋回させることによって微細気泡を発生させるため、生
成させたい微細気泡の径に対応させて流体導入口18を
小径にする必要はなく、例えば、1cm程度の内径に設
定してもよい。気泡発生器12内で発生する微細気泡の
サイズは、流体導入口18から気液混合流体を注入する
場合、エアコンプレッサ24から圧送管15へ送り込ま
れる空気量で変化するので、空気量の増減を連続的また
は選択的に変化させる手段として空気圧調整弁25を設
けている。
【0036】ここで、図6〜図9を参照して、気泡発生
器12内における気泡発生機構について詳しく説明す
る。図5に示すように、流体導入口18から気泡発生器
12内へ圧送された気液混合流体は、両端の蓋部16の
流体導出口22の中心同士を結ぶ中心軸、すなわち円筒
状空間Sの中心軸X―Xまたはその近傍を中心として高
速旋回する気液旋回流29を形成するとともに、気液旋
回流29は、気泡発生器12の中間部分に向かって旋回
しながら移動する中間側旋回流30と、気泡発生器12
の両端に向かって旋回しながら移動する端側旋回流31
とに分流される。
【0037】中間側旋回流30は、それぞれ気泡発生器
12の中央横断面19に向かって旋回しながら移動し、
これらがぶつかり合う中央横断面19で移動方向を反転
し、中心軸X−X付近を流体導出口22方向に向かって
移動する。反転後、中心軸X−X付近を移動する中間側
旋回流30は、流体導出口22の直前付近で端側旋回流
31と合流して旋回流32となり、流体導出口22から
外へ放出される。
【0038】また図6,図7に示すように、気泡発生器
12内で高速旋回する中間側旋回流30および端側旋回
流31を含む気液混合流体は、遠心力によって中心軸線
X−Xより気泡発生器12の内壁側へ圧縮され、遠心力
の作用で負圧となった旋回空洞部28が中心軸線X−X
付近に沿って発生する。そして、負圧状態の旋回空洞部
28には、減圧沸騰、すなわち、減圧による溶存気体の
ガス化現象により、中間側旋回流30および端側旋回流
31中の溶存気体が微細気泡33となって現れる。微細
気泡33は、中間側旋回流30および端側旋回流31の
流れに随伴しながら、最終的には旋回流32に伴って、
気泡発生器12の両側の流体導出口22から対象液体L
中へ放出される。
【0039】気泡発生器12内の気液混合流体が円筒状
空間Sから流体導出口22を通じて外部へ放出されると
き複雑な作用が生じる。流体導出口22近傍の空間S内
には、旋回流32と旋回空洞部分28との相互作用によ
り、内部減圧部34が生じるとともに、空間S外の流体
導出口22近傍にも、外部減圧部35が生じて、これら
の部分からも減圧沸騰作用によって微細気泡が発生す
る。
【0040】また図8,図9に示すように、気泡発生器
12内で高速旋回している気液混合流体には、気液の比
重差により気体には向心力が働き、液体には遠心力が働
くため、液体は旋回流32の外側へ移動し、気体は旋回
流32の中心側へ移動する。このとき、流体導入口18
から気泡発生器12内へ流入する気液混合流体に含まれ
る気体は、旋回流の作用で剪断されながら微細気泡とな
って旋回流32の中心軸線X−X付近の旋回空洞部28
に集積され、高速で旋回しながら流体導出口22へ向か
って移動する周囲の流体に随伴して、旋回空洞部28の
先端側36に向かって移動する。
【0041】旋回空洞部分28の先端側36では、気泡
発生器12から放出されようとする旋回空洞部分28と
境界を同じくする旋回空洞部分28周囲の液面37と、
旋回空洞部分28の負圧によって旋回空洞部分28内へ
引き込まれようとする気泡発生器12外の液体Lの先端
部分の液面38とが、水の粘性力と旋回空洞部分28の
負圧による吸引力の作用により、旋回空洞部分28に恰
も栓をするような状態で密着している。したがって、こ
の密着する部分を気泡が通過するときに、液面37と液
面38の圧縮力によって押し潰されることとなる。
【0042】また、旋回流32の旋回速度は、気泡発生
器12内の空間Sより内径の小さな流体導出口22で速
くなり、気泡発生器12と流体導出口22の境界付近で
は、旋回速度差による剪断力が発生する。このとき気泡
は、前述した圧縮力と剪断力により、さらに小さく分断
された微細気泡33となる。なお、微細気泡供給装置1
0の使用中に気泡発生器12内に発生する旋回空洞部2
8は、気泡発生器12の内壁面や流体導出口22の内周
面などに接することがないので、キャビテーション・エ
ロージョンが発生せず、装置全体の耐久性も優れ、メン
テナンスを簡略化することができる。
【0043】このとき、流体導入口18から流入する気
液混合流体中の気体混入率を増大させれば旋回空洞部2
8の負圧は弱まり、液面37と液面38の密着力が減少
して気泡に対する圧縮力も小さくなるので、気泡発生器
12から放出される微細気泡の外径は大きくなり、逆に
前記気体混入率を減少させれば、微細気泡の外径は小さ
くなる。
【0044】このように、気泡発生器12内へ流入する
気液混合流体中の気体混入率を増減させることにより、
発生する微細気泡の外径を増減させることができる。具
体的には、前述した空気圧調整弁25を調整して、圧送
管15に供給される圧縮空気量を気泡発生器12内の圧
力が正圧とならない範囲内で変化させることによって、
発生する微細気泡の外径サイズを微調整することができ
る。なお、微細気泡供給装置10の場合、1本の圧送管
15を経由して気液混合流体を気泡発生器12に送給す
る構成であるため、長尺のエア送給管などが不要で、配
管や取り扱いが容易であり、エア送給管が目詰まりする
おそれもない。
【0045】微細気泡供給装置10を使用することによ
り、対象液体L中に微細気泡を連続的かつ安定的に供給
して、溶存酸素量を増大させ、水質浄化、養殖動植物の
生育促進、水の活性化などを実現するとともに、流体導
出口22から多量の気液混合流体を対象液体L中へ供給
することで、閉鎖水域内に循環流を発生させることがで
きる。
【0046】本実施形態の微細気泡供給装置10の用途
は特に限定するものではないので、例えば、動植物育成
用液体、水質浄化前の被処理水、ダム湖水などの対象液
体中に微細気泡を供給するなど、様々な分野に使用する
ことができる。
【0047】なお、気泡発生部12内の空間Sは、液体
と気体とが旋回可能な形状であればよいので、円筒形状
に限らず、四角筒形、五角筒形、六角筒形などの多角筒
形でもよい。多角筒形の場合、液体と気体との混合流体
が空間内で高速旋回するときに壁面との衝突で生じる振
動によって周波数の高い音波あるいは超音波が発生し、
微細気泡を供給する液体中の含有物を分解する作用も生
じるので、有害物質の無害化にも有効である。
【0048】図10は気泡発生器の別の実施態様を示す
図である。図10において図3の気泡発生器12と同一
の機能を有する部材には同一符号を付して、その説明を
省略する。
【0049】図10に示す気泡発生器12aでは、円筒
状の空間Sに臨む流体導入口18の開口端に、流体導入
口18より小径の縮径部18aを設けている。空間Sに
向かって送給されてきた気液混合流体は縮径部18aで
絞られることによって高速化、高圧化して空間S内へ噴
出され、空間S内に高速の気液旋回流29が形成される
ので、さらに効率的に微細気泡を生成することができ
る。また、流体導入口18に気液混合流体を送給する手
段として比較的内径の大きな圧送管15を用いることが
できるので、送給過程でのエネルギロスが小さく、微細
気泡供給効率が大幅に向上する。
【0050】図11は本発明の第2実施形態である微細
気泡供給装置を示す全体構成図である。同図において図
1の微細気泡供給装置と同一の機能を有する部材には同
一符号を付して、その説明を省略する。本実施形態で
は、液体ポンプ21と気泡発生器12とを連結する圧送
管15の途中に、減圧器具の一つであるアスピレータ3
9が取り付けられている。液体ポンプ21から圧送管1
5を通って送給されてくる液体Lがアスピレータ39を
通過する際、大気中からアスピレータ39を介して自吸
された空気が液体Lに混入された後、気液混合流体とな
って気泡発生器12の流体導入口18へ送給される。ア
スピレータ39の吸気口には、吸気量調整弁40が取り
付けられているため、液体Lに混入させる空気量を調節
することができる。アスピレータ39を用いているた
め、エアコンプレッサや送気管などが不要であり、装置
構成の簡略化、製造コストの低減を図ることができる。
【0051】図12は本発明の第3実施形態である微細
気泡供給装置を構成する気泡発生器を示す斜視図、図1
3は図12におけるC−C線断面図、図14は図12に
おけるD−D線断面図である。これらの図において第1
実施形態の気泡発生器と同一の機能を有する部材には同
一符号を付して、その説明を省略する。
【0052】本実施形態の微細気泡供給装置を構成する
気泡発生器50は、第1実施形態の気泡発生器12と同
様、その外形は直方体形状で、周壁部14とこの周壁部
14の両端に一体的に形成された蓋部16とで構成さ
れ、その内部に、液体と気体とが共に旋回可能な円筒状
の空間Sを有している。
【0053】周壁部14には、液体を空間S内に導入す
るための2つの液体導入口51と気体を空間S内に導入
するための2つの気体導入口52とが、それぞれ空間S
に連通して設けられている。液体導入口51は周壁部1
4に中空筒体53を接合し、気体導入口52は周壁部1
4に中空筒体54を接合することによって形成されてい
る。液体導入口51は円筒状の空間Sの円周面の接線方
向と同方向に設けられ、気体導入口52は空間Sの中心
軸X−Xと直交する方向に設けられている。また、2つ
の液体導入口51、気体導入口52はそれぞれ、円筒状
の空間Sの軸方向長さの中央横断面19を中心として対
称な位置に設けられている。
【0054】液体導入口51から空間S内に液体を送り
込んで空間S内に高速旋回流を起こすと、空間S内に生
ずる負圧吸引力により気体導入口52を経由して空間S
内に空気が流入して高速の気液旋回流が発生するので、
前述した気泡発生器12と同様、空間S内に大量の微細
気泡が発生し、微細気泡混じりの流体が流体導出口22
から液体中へ拡散していく。
【0055】このように、液体導入口51から空間S内
へ液体を送給するだけで、気体は気体導入口52を経由
して空間S内へ自動的に負圧吸引されるので、エアコン
プレッサや送気系の圧送管などが不要であり、装置構成
の簡略化、製造コストの低減を図ることができる。ま
た、気泡発生器12と同様、空間S内における気液混合
流体の旋回運動のみで微細気泡を発生させるので、流体
導出口22の開口面積や気体導入口52の内径を小さく
する必要がなく、塵埃などによる目詰まりも発生しにく
い。
【0056】〔実施例1〕第1実施形態として説明した
微細気泡供給装置10を、魚類養殖場(面積10,00
0m2、水深6m、水槽水深5.5m)において使用し
た。水槽内の水中に気泡発生器12を配置し、流体供給
装置11の液体ポンプ21(AC100V,200W)
と気泡発生器12とを塩化ビニル製の圧送管15で連結
し、液体ポンプ21と吸込み管17を介して連結された
吸込み部13を水中に配置する。
【0057】液体ポンプ21を作動させ、吸込み部13
から吸込んだ水を気泡発生器12へ送り込むと同時に、
コンプレッサ24(AC100、750W、吐出圧8k
gf/cm2)から圧送される加圧空気を空気調整弁2
5で調整し、送気管27を介して圧送管15内へ送り込
むことによって、気泡発生器12で微細気泡を発生させ
る。所定時間経過後、水中の溶存酸素量を測定したとこ
ろ、その値が大幅に増加しており、比較的短時間で水槽
内全体の溶存酸素量が増加したことを確認することがで
きた。
【0058】〔実施例2〕止水域のビオトープ池(面積
20m2、水深0.6m)内に、第3実施形態として説明
した気泡発生器50を浸漬し、液体ポンプを用いて液体
のみを液体導入口51から空間S内へ送り込むととも
に、気体供給チューブを介して大気を気体導入口52か
ら空間S内へ吸引させることによって気泡発生器50で
微細気泡を発生させた。
【0059】ビオトープ池において、ワサビ、水芭蕉、
クロモ、ヒラモ、ホザキノフサモなどの水生植物やヤマ
メ、イワナ、フナ、ヤゴ、ホタルなどの魚類、水生昆虫
などの生息条件の異なる動植物を同時に観察したとこ
ろ、冷水域の動植物に対する溶存酸素供給効率を高める
ことにより生息限界温度を数度以上引き上げることがで
きた。同様に、流水域、止水域の魚類も同時に飼育する
ことが可能となった。
【0060】また、気泡発生器50による微細気泡供給
を開始した後、長期間経過しても装置の目詰まりなどが
一切なく、メンテナンスなしで継続使用できることが確
認できた。さらに、消費電力が比較的小さな液体ポンプ
のみで溶存酸素供給効率を向上させることができるの
で、メンテナンス作業の簡略化、設備コストの低減を図
ることができた。
【0061】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏す
る。
【0062】(1)流体が旋回可能な筒状空間と筒状空
間の周面の接線方向に配置された流体導入口と、筒状空
間の中心軸の延長線上に配置された流体導出口とを備え
た微細気泡発生器を液体中に浸漬し、流体導入口から筒
状空間内へ液体および気体を送給して筒状空間内に微細
気泡を発生させ、流体導出口から液体中へ微細気泡混じ
りの流体を放出することにより、送給過程の液体中へ気
体を溶解させながら、対象液体中に大量の微細気泡を効
率的に供給することができる。
【0063】(2)流体が旋回可能な筒状空間と、筒状
空間の周面の接線方向に配置された液体導入口と、筒状
空間に連通して設けられた気体導入口と、筒状空間の中
心軸の延長線上に配置された流体導出口とを備えた微細
気泡発生器を液体中に浸漬し、液体導入口から筒状空間
内へ液体を送給するととも気体導入口から筒状空間内へ
気体を送給して筒状空間内に微細気泡を発生させ、流体
導出口から液体中へ微細気泡混じりの流体を放出するこ
とにより、微細気泡発生器に加わる液圧の高低に左右さ
れず、対象液体中に大量の微細気泡を効率的に供給する
ことができる。
【0064】(3)流体が旋回可能な筒状空間と、筒状
空間の周面の接線方向に配置された流体導入口と、筒状
空間の中心軸の延長上に配置された流体導出口とを備え
た微細気泡発生器と、流体導入口を経由して筒状空間内
に気液混合流体を送給する液体送給手段および気体送給
手段とで構成したことにより、送給過程の液体中へ気体
を溶解させながら、大量の微細気泡を対象液体中に効率
的に供給することが可能となり、作業性、耐久性および
メンテナンス性も優れ、広い分野で使用できる。
【0065】(4)流体が旋回可能な筒状空間と、筒状
空間の周面の接線方向に配置された液体導入口と、筒状
空間に連通して設けられた気体導入口と、筒状空間の中
心軸の延長上に配置された流体導出口とを備えた微細気
泡発生器と、液体導入口を経由して筒状空間内へ液体を
送給する液体送給手段と、気体導入口を経由して筒状空
間内へ気体を送給する気体送給手段とで構成したことに
より、微細気泡発生器に加わる液圧の高低に左右され
ず、大量の微細気泡を対象液体中に効率的に供給するこ
とが可能となり、作業性、耐久性およびメンテナンス性
にも優れ、広い分野で使用できる。
【0066】(5)流体導入口、液体導入口、気体導入
口を筒状空間の中心軸方向の中央横断面を中心に対称を
なす位置に複数配置することにより、微細気泡をさらに
効率的かつ安定的に供給することができるようになる。
また、筒状空間を軸方向にサイズアップした場合も旋回
流の安定性を確保できるめ、微細気泡発生器の大型化に
よる微細気泡供給効率のさらなる向上を図ることが可能
となる。
【0067】(6)微細気泡発生器の流体導出口を、筒
状空間の中心軸方向の両端面にそれぞれ配置することに
より、筒状空間内の旋回流と筒状空間端部内壁面との摩
擦によるエネルギロスが減少し、複数の流体導出口から
微細気泡混じりの流体を放出可能となるため、微細気泡
の供給効率がさらに向上する。また、筒状空間の中心軸
に沿って生ずるキャビテーションが筒状空間内壁面に接
触しなくなるので、キャビテーション・エロージョンが
発生せず、装置全体の耐久性が向上し、メンテナンスの
簡略化を図ることができる。
【0068】(7)筒状空間に臨む流体導入口、液体導
入口の開口端に、流体導入口、液体導入口より小径の縮
径部を設けることにより、筒状空間内に高速の旋回流が
形成されようになるので、さらに効率的に微細気泡を供
給することができる。また、比較的内径の大きな流体送
給管、液体送給管が使用可能となるため、送給過程のエ
ネルギロスが低減され、微細気泡供給効率をさらに向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の微細気泡供給装置を示す全体
構成図である。
【図2】 図1の微細気泡供給装置を構成する気泡発生
器の正面図である。
【図3】 図2の気泡発生器の側面図である。
【図4】 図3におけるA−A線断面図である。
【図5】 図3におけるB−B線断面図である。
【図6】 気泡発生器における旋回流発生状況を示す図
である。
【図7】 気泡発生器における微細気泡発生状況を示す
図である。
【図8】 気泡発生器における微細気泡発生状況を示す
図である。
【図9】 図6における流体導出口付近の部分拡大図で
ある。
【図10】 気泡発生器の別の実施態様を示す断面図で
ある。
【図11】 第2実施形態の微細気泡供給装置を示す全
体構成図である。
【図12】 第3実施形態の微細気泡発生装置を構成す
る気泡発生器を示す斜視図である。
【図13】 図12におけるC−C線断面図である。
【図14】 図12におけるD−D線断面図である。
【図15】 従来の気泡供給装置の構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
L 対象液体 S 空間 10 微細気泡供給装置 12,12a,40 気泡発生器 13 吸込み部 14 周壁部 15 圧送管 16 蓋部 17 吸込み管 18 流体導入口 18a 縮径部 19 空間の中央横断面 20,53,54 中空筒体 21 液体ポンプ 22 流体導出口 23 気体混合装置 24 エアコンプレッサ 25 空気圧調整弁 26 圧力計 27 送気管 28 旋回空洞部 29 気液旋回流 30 中間側旋回流 31 端側旋回流 32 旋回流 33 微細気泡 34 内部減圧部 35 外部減圧部 36 旋回空洞部の先端側 37,38 液面 39 アスピレータ 40 吸気量調整弁 51 液体導入口 52 気体導入口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が旋回可能な筒状空間と、前記筒状
    空間内に流体を送給するため前記筒状空間の周面の接線
    方向に配置された流体導入口と、前記筒状空間から流体
    を流出させるため前記筒状空間の中心軸の延長線上に配
    置された流体導出口とを備えた微細気泡発生器を液体中
    に浸漬し、前記流体導入口から前記筒状空間内へ液体お
    よび気体を送給し前記筒状空間内に旋回流を起こして微
    細気泡を発生させ、前記流体導出口から前記液体中へ前
    記微細気泡混じりの流体を放出することを特徴とする微
    細気泡供給方法。
  2. 【請求項2】 流体が旋回可能な筒状空間と、前記筒状
    空間内に液体を送給するため前記筒状空間の周面の接線
    方向に配置された液体導入口と、前記筒状空間内へ気体
    を供給するため前記筒状空間に連通して設けられた気体
    導入口と、前記筒状空間から流体を流出させるため前記
    筒状空間の中心軸の延長線上に配置された流体導出口と
    を備えた微細気泡発生器を液体中に浸漬し、前記液体導
    入口から前記筒状空間内へ液体を送給するとともに前記
    気体導入口から前記筒状空間内へ気体を送給して前記筒
    状空間内に旋回流を起こして微細気泡を発生させ、前記
    流体導出口から前記液体中へ微細気泡混じりの流体を放
    出することを特徴とする微細気泡供給方法。
  3. 【請求項3】 流体が旋回可能な筒状空間と、前記筒状
    空間内に流体を送給するため前記筒状空間の周面の接線
    方向に配置された流体導入口と、前記筒状空間から流体
    を流出させるため前記筒状空間の中心軸の延長上に配置
    された流体導出口とを備えた微細気泡発生器と、前記流
    体導入口を経由して前記筒状空間内に液体および気体を
    送給する液体送給手段および気体送給手段とで構成され
    たことを特徴とする微細気泡供給装置。
  4. 【請求項4】 流体が旋回可能な筒状空間と、前記筒状
    空間内に液体を送給するため前記筒状空間の周面の接線
    方向に配置された液体導入口と、前記筒状空間内へ気体
    を供給するため前記筒状空間に連通して設けられた気体
    導入口と、前記筒状空間から流体を流出させるため前記
    筒状空間の中心軸の延長上に配置された流体導出口とを
    備えた微細気泡発生器と、前記液体導入口を経由して前
    記筒状空間内へ液体を送給する液体送給手段と、前記気
    体導入口を経由して前記筒状空間内へ気体を送給する気
    体送給手段とで構成されたことを特徴とする微細気泡供
    給装置。
  5. 【請求項5】 前記流体導入口を前記筒状空間の中心軸
    方向の中央横断面を中心に対称をなす位置に複数配置し
    た請求項3記載の微細気泡供給装置。
  6. 【請求項6】 前記液体導入口と前記気体導入口を前記
    筒状空間の中心軸方向の中央横断面を中心に対称をなす
    位置に複数配置した請求項4記載の微細気泡供給装置。
  7. 【請求項7】 前記流体導出口を、前記筒状空間の中心
    軸方向の両端面にそれぞれ配置した請求項3または4記
    載の微細気泡発生装置。
  8. 【請求項8】 前記筒状空間に臨む前記流体導入口の開
    口端に前記流体導入口より小径の縮径部を設けた請求項
    3記載の微細気泡発生装置。
  9. 【請求項9】 前記筒状空間に臨む前記液体導入口の開
    口端に前記液体導入口より小径の縮径部を設けた請求項
    4記載の微細気泡発生装置。
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