JP2002166018A - 遊技管理システム、記録体発行機および台間機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、遊技者を識別し、該遊技者別の遊
技利用情報を収集して、詳細な遊技履歴情報を収集する
ことができる遊技管理システム、記録体発行機および台
間機の提供を目的とする。 【解決手段】この発明は、遊技媒体の貸出情報を記録し
た情報記録体を発行する発行機と、前記情報記録体を受
付けたとき該情報記録体に記録の貸出情報に基づいて遊
技媒体を貸出し許容する台間機と、遊技利用する遊技者
の遊技情報を管理する上位機器とを備えた遊技管理シス
テムであって、前記発行機に遊技者を識別し得る識別情
報を入力する識別情報入力手段を設けて、前記情報記録
体の発行時に、遊技者の識別情報を付加して発行し、上
記情報記録体を前記台間機が受付けた遊技利用時に、該
情報記録体に記録の識別情報と遊技利用した遊技情報と
を前記上位機器に通信手段を介して送信し、前記上位機
器が受信した識別情報と遊技情報とに基づいて遊技者の
遊技履歴情報を収集する遊技管理システム、および該シ
ステムに使用する記録体発行機並びに台間機であること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】この発明は、例えばパチンコ
遊技場（遊技ホール）において、パチンコ機あるいはパ
チスロ機（スロットルマシン）などの遊技機が使用され
たときの遊技利用情報を遊技者別に効率よく収集するこ
とが可能な遊技管理システム、記録体発行機および台間
機に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、利用されている遊技ホールは現金
の管理を容易化するために、プレーヤ（遊技者）がプレ
ーする前に、遊技ホール内に設置された専用販売機から
プリペイドカードを購入させ、該カードを遊技機に隣設
した台間機に投入させることにより、台間機から玉やメ
ダルなどの遊技媒体を払出して遊技を許容するシステム
を導入している。

【０００３】このような遊技ホールの経営支援に際し
て、会員が遊技利用した遊技機種や遊技時間などの会員
別の遊技データを収集し、この収集した遊技データを分
析して遊技ホールの経営支援に役立てる試みが図られて
いる。この場合、各台間機に会員情報を読取るための会
員カードリーダを設置し、ここに会員カードが挿入され
たとき、そのときの遊技利用データが上位機器へと収集
される。

【０００４】このような試みは、一部の経営管理志向の
強い遊技ホールや遊技チェーン店に導入されているが、
当初意図したような、何時、どの台で、誰が、どの位の
時間、どの位の玉数を遊技利用したかの詳細な遊技デー
タを正確に収集できなかった。

【０００５】又、台間機から会員の遊技データを収集す
るためには、会員カードを終始台間機に挿入セットして
おく必要があるが、遊技を実行する時、遊技の実行にお
いて会員カードが直接的に必要でない場合、会員カード
の挿入セットが得られないことが多くなって、全ての会
員から効率よくデータ収集ができなかった。

【０００６】さらに、各台間機に会員カードから遊技デ
ータを収集するための読取り装置を取付けることは、設
備負担が大きくなる問題点となる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、遊
技媒体の貸出し情報を記録した情報記録体が台間機に投
入されることに着目して、遊技者を識別し、該遊技者別
の遊技利用情報を収集して、詳細な遊技履歴情報を収集
することができる遊技管理システム、記録体発行機およ
び台間機の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明は、遊技媒体の
貸出情報を記録した情報記録体を発行する発行機と、前
記情報記録体を受付けたとき該情報記録体に記録の貸出
情報に基づいて遊技媒体を貸出し許容する台間機と、遊
技利用する遊技者の遊技情報を管理する上位機器とを備
えた遊技管理システムであって、前記発行機に遊技者を
識別し得る識別情報を入力する識別情報入力手段を設け
て、前記情報記録体の発行時に、遊技者の識別情報を付
加して発行し、上記情報記録体を前記台間機が受付けた
遊技利用時に、該情報記録体に記録の識別情報と遊技利
用した遊技情報とを前記上位機器に通信手段を介して送
信し、前記上位機器が受信した識別情報と遊技情報とに
基づいて遊技者の遊技履歴情報を収集する遊技管理シス
テムであることを特徴とする。

【０００９】さらに、上記遊技管理システムに使用し、
遊技者を識別し得る識別情報を入力する識別情報入力手
段と、貸出情報と共に入力された識別情報を付加して記
録するように前記記録手段を制御する制御手段とを備え
た記録体発行機であることを特徴とする。

【００１０】さらに、前記識別情報入力手段を、遊技者
の情報を記録した記録媒体から遊技者の情報を読取って
出力する読取り手段で構成した記録体発行機であること
を特徴とする。

【００１１】さらに、前記遊技管理システムに使用し、
前記情報記録体に記録された遊技者の識別情報と遊技利
用した遊技情報とを、遊技者の遊技情報を管理する上位
機器に送信手段で送信するように送信制御する制御手段
を備えた台間機であることを特徴とする。

【００１２】前記遊技媒体は、遊技機種に応じて異なる
パチンコ玉、メダル等の遊技利用される媒体で構成する
ことができる。

【００１３】前記情報記録体は、例えばデータ送受信用
のアンテナ、モデム、データの記憶部を備えたＩＣコイ
ン、ＩＣカードのような記録情報を書換え許容する媒体
で構成することができる。

【００１４】前記発行機の識別情報入力手段は、識別情
報を記録した会員カードを用いて構成することができる
ほか、会員に予め付与した識別情報（会員番号、ＩＤコ
ード）、暗証番号をキーボードで入力するように構成す
ることもでき、さらにこれらを組合せて構成することも
できる。

【００１５】前記台間機が送信する遊技情報は、遊技機
に対応して隣設する各台間機の機番号、利用日付、時刻
や利用時間、遊技媒体の貸出し量、などで構成すること
ができる。

【００１６】この発明によれば、発行機から発行された
情報記録体には、遊技媒体の貸出量情報と遊技者の識別
情報とを記録しているため、この発行された情報記録体
を遊技者が台間機に投入して遊技媒体を払出し利用する
ことにより、利用した台間機による遊技情報と、遊技者
の識別情報とが上位機器に収集される。

【００１７】また、遊技者が別の遊技機に移った場合
も、同じくそのときに使用された台間機により、遊技情
報と遊技者の識別情報との両情報が上位機器に収集され
る。

【００１８】

【発明の効果】この結果、誰が、何時、どの遊技機で、
どれだけの遊技媒体量を、どの位の時間で遊技したかの
詳細な遊技履歴情報を全ての識別可能な遊技者から収集
及び管理でき、情報収集値として十分に満足できる効果
が得られ、遊技ホール経営支援のための充実した情報を
提供できる。又、台間機に情報記録体を常時挿入してお
く必要がないため、情報記録体の使い勝手がよくなり、
データ収集のための制約も受けなくなる。

【００１９】

【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を以下図
面について説明する。

【００２０】図面はパチンコホールなどの遊技娯楽施設
として構築される遊技管理システムを示し、図１におい
て、この遊技管理システムは、ＩＣコインの発行売上に
ついて監視する管理センタのホストコンピュータ１１
と、ＩＣコインの売上げ管理とその利用管理を行ないコ
ンピュータで構成される遊技データ管理端末１２と、募
った会員（会員遊技者）の個人データを管理しコンピュ
ータで構成される顧客データ管理端末１９とを備えてい
る。

【００２１】前述の管理センタのホストコンピュータ１
１は遊技媒体、例えば、パチンコ玉やメダルを貸出す
（払出す）ために使用されるＩＣコインの発行を監視
し、この監視を行なうための処理の１つとして、当日の
み使用可能な当日ＩＤコードを遊技データ管理端末１２
に配信し、また、該端末１２からＩＣコインの発行デー
タを収集できるように相互が通信可能に接続されてい
る。

【００２２】前述の顧客データ管理端末１９は募った会
員データ、すなわち、会員を識別し認証するための会員
番号および暗証番号（パスワード）の設定、および管
理、住所、氏名、その他必要な個人のデータを登録し
て、会員のデータベースとなし、さらに、募った会員に
は、上述のように構成される会員データを磁気ストライ
プに磁気記録した会員カードを発行して付与する。ま
た、遊技データ管理端末１２から会員の認証要求があっ
た時、該要求に対して回答ができるように、相互が通信
可能に接続されている。

【００２３】前述の遊技データ管理端末１２は、ＩＣコ
インを管理するために、例えば、パチンコホール内の複
数の島Ａ，Ｂ，Ｃ…の遊技機１３（パチスロ機遊技台１
３ａ、パチンコ機遊技台１３ｂ、現金機遊技台１３ｃ
…）の一側に隣設した各台間機１４（パチスロ用台間機
１４ａ、パチンコ用台間機１４ｂ，現金用台間機１４ｃ
…）がケーブル１５通信を中継する中継機１６を介し
て、データの送受信を可能に接続している。

【００２４】又、ＩＣコイン発行機１７及びＩＣコイン
精算機１８もケーブル１５、中継機１６を介してデータ
の送受信を許容して遊技データ管理端末１２に接続して
いる。

【００２５】上述のパチスロ機遊技台１３ａはメダルを
遊技媒体として用い、パチンコ機遊技台１３ｂはパチン
コ玉を遊技媒体として用い、又現金機遊技台１３ｃは現
金投入に基づくパチンコ玉やメダルを用いて遊技利用す
ることは周知の通りである。

【００２６】台間機１４は、パチンコ玉又はメダルなど
を用いた各種の遊技台１３ａ…に対応した遊技媒体を貸
出し（払出し）、この遊技媒体の貸出し（払出し）用媒
体として後述するＩＣコインが利用される。

【００２７】上述のＩＣコインは、ＩＣコイン発行機１
７より発行し、この発行したＩＣコインを台間機１４に
投入することにより、ＩＣコインに対応する価値の遊技
媒体量を台間機１４から払出して使用する。

【００２８】前述のＩＣコイン発行機１７は、遊技機１
３におけるパチンコ玉又はメダルなどの遊技媒体の払出
し用媒体として使用するＩＣコインを発行し、この発行
は現金の投入に基づいて、価値データをＩＣコインに記
録し、同時に会員が利用するときは会員データをも記録
して放出する。

【００２９】そのために、ＩＣコイン発行機１７は貨幣
の投入口以外に、会員カードａの投入口および会員の暗
証番号を入力するテンキーを備えており、会員の認証
は、会員データを顧客データ管理端末１９に送信するこ
とにより該端末１９で行ない、そして、価値データと会
員データとをＩＣコインに記録して、該ＩＣコインを発
行する。

【００３０】前述のＩＣコイン精算機１８は、遊技者が
遊技を止めた際、使用したＩＣコインに遊技利用可能な
残価値がある場合、ＩＣコインを投入して、その残価値
分の現金を放出してＩＣコインの価値を精算する。

【００３１】図２は、ＩＣコイン２０を示し、このＩＣ
コイン２０は全体形状を、合成樹脂で偏平な円盤状に形
成し、表裏両面は印刷面に設定して、例えば定額の「１
０００円」の金額価値を示す文字を印刷（又は刻設）す
る。この金額価値はこれに限定されるものではない。
又、ＩＣコイン２０の内部には後述するＩＣモジュール
を内蔵して構成される。

【００３２】図３は、上述のＩＣコイン２０に内蔵され
たＩＣモジュールに形成される回路ブロック構成を示
し、ＣＰＵ２２はＲＯＭ２３に格納されたプログラムに
沿って、各回路装置を駆動制御し、ＲＡＭ２４は動作に
必要なデータを記憶する。不揮発性で消去・再書込み可
能なＥＥＰＲＯＭ２５は価値データや会員データなど必
要なデータを記録する。又、モデム（変復調器）２６と
アンテナ２７とにより無線による通信手段を構成してお
り、この通信手段により台間機１４、ＩＣコイン発行機
１７、ＩＣコイン精算機１８に投入されたとき、それぞ
れの本体側の通信手段（ＩＣコンイリーダライタ）と非
接触状態でデータの送受信が可能である。電源回路２８
はアンテナ２７に信号を受信したときの起電力により電
力を発生して、各回路に供給している。

【００３３】このようにＩＣコイン２０に対する価値の
記録は通信により行い、ＩＣコイン２０を搬送する必要
がないため、記録処理が速くなり、遊技者に対する応答
性がよく、又ＩＣコイン２０には方向性がないのでカー
ドに比べて投入操作に戸惑いがなく、遊技者の取扱いが
容易となる。

【００３４】図４は、上述のＩＣコイン２０のＥＥＰＲ
ＯＭ２５に構成されるＩＣコインデータフォーマットＦ
1 を示す。

【００３５】上述のＩＣコインデータフォーマットＦ1
は、ＩＣコインに固有の情報として付与したユニークな
番号（シリアルNO）に対応して、遊技ホール毎に付けら
れた番号（ホールNO）、当日の暗証データ（当日ＩＤコ
ード）、遊技媒体の貸出し可能な度数、または金額、Ｉ
Ｃコインを発行した当日の日付データ（発行日付）、デ
ータスクランブルキーのフラグ（暗証フラグ）、ＩＣコ
イン使用回数累計値（リトライ回数）、中継機番号（島
NO）、台間機番号（台間機NO）または発行機番号（発行
機NO）、遊技者の会員番号、データの正誤をチェックす
るデータチェックサム（ＳＵＭ）のデータで構成してい
る。

【００３６】上述のデータの内、シリアルNO、シリアル
NO、ホールNOはＩＣコイン２０を発行する以前に設定し
て記録し、当日ＩＤコード、貸出し可能度数（金額）、
発行日付、暗証フラグ、会員番号はＩＣコイン発行機１
７による発行時、および台間機１４でＩＣコイン２０を
発行する時は該台間機１４で記録し、ＳＵＭはＩＣコイ
ン２０にデータを記録するたびに記録される。

【００３７】図５は、前述した遊技データ管理端末１２
の記憶部で遊技者の履歴情報を管理するための遊技情報
履歴フォーマットＦ2 を示し、このフォーマットＦ2
は、遊技者がその遊技台で遊技した日付（日付）、遊技
客がその遊技台で遊技した時刻（時刻）、遊技客が遊技
した台番号（台番号）、パチンコ玉やメダルなどの遊技
媒体の払出し度数（使用度数）、遊技客の会員番号のデ
ータで構成している。

【００３８】なお、遊技した遊技機１３の台番号は、台
間機１４と遊技機１３とが対応しているので、これらの
関係をテーブル（記憶部）に持ち、これにより台間機番
号から遊技機番号を割り出すことができる。

【００３９】図６は、台間機１４の制御回路ブロック図
を示し、パチンコ用台間機１４ｂとスロットル用台間機
１４ａとは払出しの対象である遊技媒体がパチンコ玉と
メダルとの違いであって、ＩＣコイン２０の処理は同一
であるため、総合して説明する。

【００４０】すなわち、台間機１４を駆動制御する制御
部３０は、各種の制御処理、演算処理を実行するＣＰＵ
３１、各種の制御処理を行わせるためのプログラムを格
納し不揮発性で書換え可能なフラッシュＲＯＭ３２、当
日ＩＤコード、暗号化ロジックなどのセキュリティデー
タ、動作に必要なデータを記憶し、電源が断になると記
憶情報が消去される揮発性のＲＡＭ３３、外部と通信可
能に接続する通信インターフェース３４、各回路装置に
対して入出力を接続するＩ／Ｏインターフェース３５に
より構成している。

【００４１】上述の制御部３０には、次の回路装置が接
続される。すなわち、表示装置３６は、使用されたＩＣ
コイン２０に記録されている価値データであり、金額又
は度数を表示する。ＩＣコイン処理装置３７はＩＣコイ
ン２０の投入を受入れてこれを読取り位置で保持し、又
読取り位置で保持しているＩＣコイン２０の返却、回収
動作、読取り位置にＩＣコイン２０がないときには、該
読取り位置に装置内で貯留しているＩＣコイン２０を供
給するなどの処理を実行する。

【００４２】ＩＣコインリーダライタ３８は、上述のＩ
Ｃコイン処理装置３７の読取り位置に設けられ、ＩＣコ
イン２０に対して非接触状態でデータの送受信を行っ
て、ＩＣコイン２０のデータの読取り及び書込みを実行
する。

【００４３】玉貸しボタン３９は、遊技媒体の払出しを
指示するために遊技者が操作し、操作されることによ
り、払出し信号を制御部３０に出力する。

【００４４】返却ボタン４０は、遊技者がプレーを止め
てＩＣコイン２０に残価値があるとき、該ＩＣコイン２
０の返却を指示するとき遊技者が操作し、操作されるこ
とにより、返却信号を制御部３０に出力する。

【００４５】エラーリセットスイッチ４１は、台間機１
４がエラーで動作を停止したとき、その復旧後、店員が
リセット操作し、操作されることにより、リセット信号
を制御部３０に出力する。

【００４６】紙幣処理装置４２は、ＩＣコイン２０を発
行させるために投入された紙幣の真偽判別、金種判別を
実行し、真紙幣であって取扱う紙幣、例えば、千円札の
みの取り扱いであれば、千円札を判定することにより紙
幣を取込むと同時に、その金額データを出力し、それ以
外の紙幣であれば返却する。

【００４７】硬貨処理装置４３は、ＩＣコイン２０を発
行させるために投入された硬貨の真偽判別、金種判別を
実行し、真硬貨であって取扱う硬貨、例えば、五百円お
よび百円硬貨の取り扱いであれば、五百円および百円硬
貨を判定することにより該硬貨を取込むと同時に、その
金額データを出力し、それ以外の硬貨であれば返却す
る。

【００４８】遊技媒体払出し装置４４は、パチンコ玉又
はメダルの払出しを実行する。

【００４９】電源装置４５は、外部から供給される電力
を動作電力に変換して、各回路装置に供給する。

【００５０】上述のように構成している台間機１の制御
部３０には、通信インターフェース３４を介して中継機
１６が接続され、該中継機１６を介して前述の遊技デー
タ管理端末１２、顧客データ管理端末１９に、データの
送受信を許容して接続している。

【００５１】さらに、制御部３０には、Ｉ／Ｏインター
フェース３５を介して前述の遊技機１３に接続し、該遊
技機１３には遊技媒体の払出し情報が送信される。又、
Ｉ／Ｏインターフェース３５を介して貨幣搬送装置４６
が接続され、該貨幣搬送装置４６は紙幣処理装置４２及
び硬貨処理装置４３に投入された紙幣や硬貨を回収部に
回収するために貨幣を回収搬送する。

【００５２】図７は、ＩＣコイン発行機１７の制御回路
ブロック図を示し、ＩＣコイン発行機１７を駆動制御す
る制御部７０は、各種の制御処理、演算処理を実行する
ＣＰＵ７１、各処理を行わせるためのプログラムを格納
し不揮発性で書換え可能なフラッシュＲＯＭ７２、当日
ＩＤコード、暗号化ロジックなどのセキュリティデー
タ、動作に必要なデータを記憶し電源が断になると記憶
情報が消去される揮発性のＲＡＭ７３、顧客データ管理
端末１９および中継機１６に通信可能に接続する通信イ
ンターフェース７４、各回路装置に対して入出力を接続
するＩ／Ｏインターフェース７５により構成している。

【００５３】上述の制御部７０には、次ぎの回路装置が
接続される。すなわち、表示装置７６は操作案内や、Ｉ
Ｃコイン２０の発行についての投入金額や釣り銭、発行
したＩＣコイン２０の価値など発行について遊技者に通
知するに必要なデータを表示する。ＩＣコイン発行処理
装置７７は貯留しているＩＣコイン２０を１枚毎に繰出
して放出する。

【００５４】ＩＣコインリーダライタ７８は、上述のＩ
Ｃコイン発行処理装置７７の読取り位置に設けられ、発
行されるＩＣコイン２０に対して非接触状態でデータの
送受信を行って、ＩＣコイン２０のデータの読取り及び
書込みを実行する。

【００５５】金額選択・取消しボタン７９は、発行する
ＩＣコイン２０に付与する金額の選択、及び発行の取消
しの各操作を遊技者が選択して行う。

【００５６】紙幣処理装置８０は、ＩＣコイン２０を発
行させるために投入された紙幣の真偽判別、金種判別を
実行し、真紙幣であれば発行を許容し、偽と判定した時
はこれを返却し、さらに、釣り銭を必要とするときは釣
り銭処理を実行する。

【００５７】硬貨処理装置８１は、ＩＣコイン２０を発
行させるために投入された硬貨の真偽判別、金種判別を
実行し、真硬貨であれば発行を許容し、偽と判定した時
はこれを返却し、さらに、釣り銭を必要とするときは釣
り銭処理を実行する。

【００５８】電源装置８２は、外部から供給される電力
を動作電力に変換して、各回路装置に供給する。

【００５９】会員カード照合装置８３は、例えば磁気カ
ードリーダで構成され、会員に予め付与した会員カード
ａ（図１参照）を受付けたとき、その会員カードに磁気
記録されている会員別の固有の会員データを読取って照
合する。

【００６０】暗証番号入力キー８４は、例えばテンキー
で構成され、会員に予め付与された暗証番号を入力させ
る。

【００６１】上述のように構成しているＩＣコイン発行
機１７の制御部７０には、通信インターフェース７４を
介して遊技データ管理端末１２、顧客データ管理端末１
９が接続される。

【００６２】図８は、ＩＣコイン精算機１８の制御回路
ブロック図を示し、ＩＣコイン精算機１８を駆動制御す
る制御部９０は、各種の制御処理、演算処理を実行する
ＣＰＵ９１、各処理を行わせるためのプログラムを格納
し不揮発性で書換え可能なフラッシュＲＯＭ９２、認証
データ、当日ＩＤコード、暗号化ロジックなどのセキュ
リティデータ、動作に必要なデータを記憶し電源が断に
なると記憶情報が消去される揮発性のＲＡＭ９３、遊技
データ管理端末１２に繋がる中継機１６と通信可能に接
続する中継機用通信インターフェース９４、各回路装置
に対して入出力を接続するＩ／Ｏインターフェース９５
により構成している。

【００６３】上述の制御部９０には、次ぎの回路装置が
接続される。すなわち、表示装置９６は操作案内や、Ｉ
Ｃコイン２０を精算した精算金額など精算について遊技
者に通知するに必要なデータを表示する。ＩＣコイン処
理装置９７は精算のために投入されたＩＣコイン２０を
読取り位置に停止させて精算処理した後、回収部に回収
する。

【００６４】ＩＣコインリーダライタ９８は、上述のＩ
Ｃコイン処理装置９７の読取り位置に設けられ、精算さ
れるＩＣコイン２０に対して非接触状態でデータの送受
信を行って、ＩＣコイン２０のデータの読取り及び書込
みを実行する。

【００６５】精算・取消しボタン９９は、ＩＣコイン２
０の精算処理、及び該精算処理の取消しの各操作を遊技
者が選択して行う。

【００６６】硬貨処理装置１００は、ＩＣコイン２０の
精算金を硬貨で放出する。なお、紙幣でも精算が可能で
あれば紙幣処理装置を並設することもできる。

【００６７】電源装置１０１は、外部から供給される電
力を動作電力に変換して、各回路装置に供給する。

【００６８】上述のように構成したＩＣコイン精算機１
８の制御部９０には、中継機用通信インターフェース９
４を介して遊技データ管理端末１２が接続される。

【００６９】図９は、図７で説明したＩＣコイン発行機
１７の制御処理動作のフローチャートを示し、これらの
図を参照してＩＣコイン発行機１７のＣＰＵ７１の制御
処理を説明する。

【００７０】このＩＣコイン発行機１７は会員と非会員
とにＩＣコイン２０を発行するが、ここでは会員に対す
るＩＣコイン２０の発行処理について説明する。

【００７１】今、ＩＣコイン発行機１７に会員カードａ
が投入されると（ステップｎ1 ）、会員カード照合装置
８３がカードデータを読取り、さらに、暗証番号入力キ
ー８４から暗証番号が入力されると、ＣＰＵ７１はその
会員カードａのカードデータと、暗証番号とを顧客デー
タ管理端末１９に送信し、認証要求を行なう（ステップ
ｎ2 ）、上述の顧客データ管理端末１９は会員ファイル
別に登録管理しているデータベースの登録データとカー
ドデータおよび暗証番号とを照合し、その結果を返信す
る。

【００７２】ＣＰＵ７１は、認証の結果が非会員である
場合は、非会員として通常のＩＣコイン２０の発行を行
ない、会員が認証された場合は、会員フラグをＲＡＭ７
３にセットする（ステップｎ3 ）、次ぎに、遊技者が貨
幣を紙幣処理装置８０、または硬貨処理装置８１に投入
し、金額選択ボタン７９が操作されることにより（ステ
ップｎ4 ，ｎ5 ）、金額が確定すると、該金額に対応し
たＩＣコイン２０の発行を許容する。

【００７３】例えば、１枚のＩＣコイン２０を発行する
に当たっては前述の会員フラグにより、会員であること
が認証されているときは、会員カードａのカードデータ
の会員番号を会員の識別番号として、図４で説明したＩ
Ｃコインデータに編集し、これをＩＣコインリーダライ
タ７８を介して発行するＩＣコイン２０に書き込む（ス
テップｎ6 ）。

【００７４】このＩＣコイン２０に、発行に必要なデー
タが記録されると、このＩＣコイン２０のデータは中継
機１６を介して遊技データ管理端末１２に送信し、１枚
のＩＣコイン２０の発行を通知する（ステップｎ7 ）。

【００７５】上述のようにＩＣコイン２０の発行通知が
完了すると、ＩＣコイン２０を発行して一発行処理動作
が終了する（ステップｎ8 ）。

【００７６】なお、ＩＣコイン２０が定額に設定したと
き、投入金額によって複数枚のＩＣコイン２０を発行す
ることになるが、この場合、各ＩＣコイン２０毎に上述
の処理を実行する。

【００７７】図１０は、図６で説明した台間機１４の制
御処理動作のフローチャートを示し、これらの図を参照
して台間機１４のＣＰＵ３１の制御処理を説明する。

【００７８】今、台間機１４にＩＣコイン２０が投入さ
れると（ステップｎ11）、ＩＣコインリーダライタ３８
はＩＣコイン２０のデータを読取り、この読取ったデー
タに基づいて、ＣＰＵ３１がＩＣコイン２０の認証処理
を実行する（ステップｎ12）。

【００７９】このＩＣコイン２０がＩＣコイン発行機１
７より発行されたか否か、又会員情報を記録しているか
否かの各種データの有効性を確認し、認証処理がＯＫで
あれば、遊技媒体の払出しが許容されて玉貸しボタン３
９の操作が許容される（ステップｎ13）。

【００８０】なお、上述の認証処理で、認証不可であれ
ば、ＩＣコイン２０は不適なコインとして返却される
（ステップｎ18）。

【００８１】そして、玉貸しボタン３９が入力操作され
ると（ステップｎ14）、ＩＣコイン２０の価値データに
対して玉貸し分の金額を減算する減算書込み処理を行い
（ステップｎ15）、減算を行った減算処理データと、遊
技者が会員である場合ＩＣコイン２０に記録されている
会員データの会員番号と、日付、時刻、台間機番号とに
より遊技データを編集して、この遊技データを遊技デー
タ管理端末１２に送信する（ステップｎ16）。その後、
遊技媒体払出し装置４４は遊技媒体を払出す。

【００８２】このようにして遊技媒体が払出されること
により、遊技機１３による遊技が可能となる（ステップ
ｎ17）。なお、ＩＣコイン２０に価値残額があるとき
は、該残額がなくなるまで、ステップｎ14〜ｎ17の処理
が繰返し実行される。

【００８３】一方、遊技データ管理端末１２は、台間機
１４から送信された遊技データの内、台間機番号から対
応する遊技機１３の台番号に変換して、図５で説明した
フォーマットＦ２で遊技データを管理する。

【００８４】その結果、遊技データ管理端末１２にあっ
ては、ＩＣコイン２０が台間機１４に投入される毎に使
用された遊技機１３と会員番号との双方の情報が収集さ
れるため、誰が、何時、どの台で、どれだけの玉数を、
どの位の時間遊技したかの詳細な遊技履歴情報が分り、
この結果、会員毎のおよび会員全体の嗜好性を正確に把
握して分析することができる。

【００８５】上述のように詳細な遊技履歴情報を全ての
会員から収集及び管理できるので、情報収集値として十
分に満足できる効果が得られ、この結果、遊技ホール経
営支援のための充実した情報を提供できる。

【００８６】この発明の構成と、上述の一実施の形態と
の対応において、この発明の遊技媒体は、実施の形態の
パチンコ玉やメダルに対応し、以下同様に、情報記録体
は、ＩＣコイン２０に対応し、貸出情報は、貸出し可能
度数（金額）に対応し、上位機器は、遊技データ管理端
末１２に対応し、識別情報は、会員データの会員番号に
対応し、識別情報入力手段は、会員カードａ、会員カー
ド照合装置８３、暗証番号入力キー８４に対応し、発行
機の記録手段および読取り手段は、ＩＣコインリーダラ
イタ３８に対応し、発行機の制御手段は、ＣＰＵ７１に
対応し、台間機の送信手段は、通信インターフェース３
４に対応し、台間機の制御手段は、ＣＰＵ３１に対応す
るも、この発明は上述の一実施の形態のみに限定される
ものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 遊技情報管理システムを示す構成図。

【図２】 ＩＣコインの平面図。

【図３】 ＩＣモジュールの回路構成を示すブロック
図。

【図４】 ＩＣコインデータフォーマットを示す説明
図。

【図５】 遊技情報履歴フォーマットを示す説明図。

【図６】 台間機の制御回路ブロック図。

【図７】 ＩＣコイン発行機の制御回路ブロック図。

【図８】 ＩＣコイン精算機の制御回路ブロック図。

【図９】 ＩＣコイン発行機の制御フローチャート。

【図１０】 台間機の制御フローチャート。

【符号の説明】

１２…遊技データ管理端末 １３…遊技機 １４…台間機 １５…ケーブル １７…ＩＣコイン発行機 １９…顧客データ管理端末 ２０…ＩＣコイン ２２，３１，７１，９１…ＣＰＵ ３８，７８…ＩＣコインリーダライタ ８３…会員カード照合装置 ８４…暗証番号入力キー Ｆ1 …ＩＣコインデータフォーマット Ｆ2 …遊技情報履歴フォーマット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼頭 金正 愛知県一宮市奥町字野越46番地 オムロン 一宮株式会社内 (72)発明者 稲葉 吉弘 京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町 801番地 オムロン株式会社内 Ｆターム(参考） 2C088 BB07 BB11 BB30 BC77 CA02 CA09 CA31 CA35

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】遊技媒体の貸出情報を記録した情報記録体
   を発行する発行機と、前記情報記録体を受付けたとき該
   情報記録体に記録の貸出情報に基づいて遊技媒体を貸出
   し許容する台間機と、遊技利用する遊技者の遊技情報を
   管理する上位機器とを備えた遊技管理システムであっ
   て、 前記発行機に遊技者を識別し得る識別情報を入力する識
   別情報入力手段を設けて、前記情報記録体の発行時に、
   遊技者の識別情報を付加して発行し、上記情報記録体を
   前記台間機が受付けた遊技利用時に、該情報記録体に記
   録の識別情報と遊技利用した遊技情報とを前記上位機器
   に通信手段を介して送信し、前記上位機器が受信した識
   別情報と遊技情報とに基づいて遊技者の遊技履歴情報を
   収集する遊技管理システム。
2. 【請求項２】遊技媒体の貸出情報を記録手段で記録した
   情報記録体を発行する発行機であって、遊技者を識別し
   得る識別情報を入力する識別情報入力手段と、貸出情報
   と共に入力された識別情報を付加して記録するように前
   記記録手段を制御する制御手段とを備えた記録体発行
   機。
3. 【請求項３】前記識別情報入力手段を、遊技者の情報を
   記録した記録媒体から遊技者の情報を読取って出力する
   読取り手段で構成した請求項１または２に記載の遊技管
   理システムまたは記録体発行機。
4. 【請求項４】情報記録体に記録された貸出情報に基づい
   て遊技媒体の貸出しを許容する台間機であって、前記情
   報記録体に記録された遊技者の識別情報と遊技利用した
   遊技情報とを、遊技者の遊技情報を管理する上位機器に
   送信手段で送信するように送信制御する制御手段を備え
   た台間機。
5. 【請求項５】情報記録体を、無線で送信された情報を受
   信して記録手段に記録するＩＣコインで構成した請求項
   １，２，３または４に記載の遊技管理システム、記録体
   発行機または台間機。