JP2002165889A - 皮膚刺激装置 - Google Patents

皮膚刺激装置

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JP2002165889A
JP2002165889A JP2000370508A JP2000370508A JP2002165889A JP 2002165889 A JP2002165889 A JP 2002165889A JP 2000370508 A JP2000370508 A JP 2000370508A JP 2000370508 A JP2000370508 A JP 2000370508A JP 2002165889 A JP2002165889 A JP 2002165889A
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pulse
treatment
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JP2000370508A
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Nobuyoshi Iijima
信芳 飯嶋
Hidenori Kondo
秀則 近藤
Yukio Sato
幸男 佐藤
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IIJIMA SEIMITSU KOGYO KK
TECHNO HAIR KK
Original Assignee
IIJIMA SEIMITSU KOGYO KK
TECHNO HAIR KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来技術よりも快適でかつ効果の高い皮膚刺激
装置を提供すること。 【解決手段】皮膚に接触させて皮膚に電流を流すことが
できる処置用電極2とアース電極3と任意の周波数のパ
ルス状信号Bを処置用電極2に供給する電源12と電源
12を制御して周波数を変化させる制御手段11とを有
する皮膚刺激装置であって、制御手段11は、1〜20
Hzの範囲内の第1周波数と300〜2000Hzの範
囲内の第2周波数との間で周波数を交互に切り替える切
替部と、切替部が周波数を切り替える場合に周波数を漸
次変化させる緩衝部とをもつことを特徴とする。つま
り、皮膚へのマッサージ効果の高い第1周波数のパルス
状信号Bと皮膚のバリアゾーンを介した薬剤透過等の物
質移動効果の高い第2周波数とを交互に皮膚に印加する
ことによる効果の相乗的上昇を実現している。また、周
波数を漸次変化させることで、周波数の切替を快適に行
うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚刺激装置に関
し、さらに詳しくは、マッサージ効果および物質移動効
果の相乗効果をもつ毛髪の発育毛促進用もしくは美顔用
の皮膚刺激装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生活の質向上への関心の高さから美容に
ついて悩む人は多い。たとえば、頭部において減少した
毛髪の発育毛や、顔面等におけるしみ・そばかすの除去
・美白等である。
【0003】毛髪の発育毛に関して、従来から多彩な技
術が提供されている。特許公報第2964884号公報
では0.6Hzから13.3Hzの周波数を発生する低
周波コームを有した低周波による刺激装置と、0.09
mA〜1.75mAの電流を用いる高周波コームを有す
る毛髪発毛育毛装置が開示されている。
【0004】そして、特表平9−506007号公報で
は2つあるいはそれ以上の数の電極を人体の頭皮に接触
させることなく近接させて載置させることにより、毛髪
の再成長を促進または毛髪の減少を緩和できることが開
示されている。この場合に5Hzから35Hz程度の幅
域のパルス反復周波数をもつ低電圧のプラスあるいはマ
イナス極性のパルス列信号を、それら電極に約12分間
付与する方法が開示される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許公
報第2964884号公報の技術では、0.6Hzから
13.3Hzの周波数と高周波とを使用者が適宜、切り
替えて頭皮に適用するので、その切替が煩雑であった。
【0006】そして、特表平9−506007号公報の
技術では、5Hzから35Hz程度の幅域のパルス反復
周波数を用いているので、頭皮へのマッサージ効果はあ
る程度期待できるもののその効果は充分とはいえなかっ
た。
【0007】そこで本発明では、従来技術よりも快適で
かつ効果の高い皮膚刺激装置を提供することを解決すべ
き課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、電気刺激による毛髪の発毛促進および育毛等の
スキンケアには2つの周波数帯のパルス状信号を交互に
印加することが効果的であることを発見した。すなわ
ち、1〜20Hzの範囲内のパルス状信号を頭皮等に印
加することで主にマッサージ効果による血行量の上昇が
期待できる。マッサージ効果は、末梢神経を直接的に刺
激する作用の他、皮下の筋肉に電流が流れることで筋肉
がその電流変化に合わせて収縮を行い、その結果得られ
るものであると考えられる。そして、300〜2000
Hzの範囲内のパルス状信号を頭皮等に印加することで
育毛剤等の薬剤を皮膚がもつバリアゾーンを透過させる
ことができる物質移動効果を発揮させることができる。
物質移動効果はこの周波数の信号を皮膚に印加すること
で、イオン化している物質を移動させると共に、イオン
化していない物質についてもイオン化をさせて移動させ
ていると考えられる。さらに、皮膚に存在するバリアゾ
ーンはこの周波数の信号を印加することで物質透過性が
増大するものと考えられる。
【0009】さらに、これら2つの周波数帯のパルス状
信号を交互に頭皮等に印加することでその効果が相乗的
に向上することを見出した。また、2つの周波数帯のパ
ルス状信号を相互に切り替える場合にそのパルス状信号
の周波数を漸次変化させることで皮膚に対してより快適
な刺激が得られることを見出した。本発明者らはこれら
の発見に基づき以下の発明を行った。
【0010】すなわち、本発明の皮膚刺激装置は、皮膚
に接触させて該皮膚に電流を流すことができる処置用電
極と、アース電極と、任意の周波数のパルス状信号を前
記処置用電極に供給する電源と、前記電源を制御して前
記周波数を変化させる制御手段と、を有する皮膚刺激装
置であって、前記制御手段は、1〜20Hzの範囲内の
第1周波数と300〜2000Hzの範囲内の第2周波
数との間で前記周波数を交互に切り替える切替部と、該
切替部が該周波数を切り替える場合に該周波数を漸次変
化させる緩衝部とをもつことを特徴とする。
【0011】つまり、皮膚へのマッサージ効果の高い第
1周波数のパルス状信号と皮膚のバリアゾーンを介した
薬剤透過等の物質移動効果の高い第2周波数とを交互に
皮膚に印加することによる効果の相乗的上昇を実現して
いる。また、周波数を漸次変化させることで、周波数の
切替を快適に行うことができる。
【0012】皮膚への刺激を快適に行うことで、末梢神
経から自律神経に作用し、これらの神経系統の作用を向
上させることで人間が本来的に有している能力(皮膚の
自己治癒能力、毛母細胞の活性化等)を最大限に発揮さ
せることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に示す実施形態に基づいて本
発明の皮膚刺激装置を説明する。本発明の皮膚刺激装置
は、頭皮に適用できる発育毛促進用の装置や顔面等に適
用できる美白・しみ抜き用などの美容装置とすることも
できる。これは、本本発明の装置が外部から育毛剤等の
薬剤を皮膚内部に浸透させることができる他に、皮膚内
部の老廃物(しみ、そばかすなどの原因物質であるメラ
ニン色素等)を皮膚外部に排出する作用も併せ持たせる
ことも可能だからである。
【0014】(本実施形態の皮膚刺激装置の構成)本実
施形態の皮膚刺激装置は処置用電極とアース電極と電源
と制御手段とを有する。処置用電極は皮膚の処置する部
分に接触させてパルス状信号を対象となる皮膚に印加す
る電極であり、アース電極は本装置を使用する者と電気
的に接続(たとえば電極を手等の体の一部と直接的もし
くは間接的に接触させる。)してアースの役割を果たす
電極であり、電源は処置用電極にパルス状信号を供給す
る手段であり、制御手段は電源から供給されるパルス状
信号の周波数を制御する手段である。
【0015】処置用電極は、皮膚に接触させてその皮膚
に電流を流すことができる電極であれば、特にその形状
を限定するものではないが、皮膚と点接触することが好
ましい。皮膚に電流を流すことによる効果は皮膚の単位
面積当たりの電流値によって規定されるので、大きな面
で接触する電極とすると、点接触と同効果を達成しよう
とする場合に電極に高電流を流す必要があり、その結
果、使用者に不快感を生じさせるおそれがあるからであ
る。
【0016】また、点接触としてもその接触部位の周辺
にも効果が及ぶことも考えられる。そして、同様の理由
で処置用電極は皮膚と複数の点で接触することが好まし
い。接触面積を増加させることなく電極と接触する皮膚
の部位を増やすことができるので処置面積が増加でき、
本装置の使用時間を短縮することができるからである。
たとえば処置用電極は櫛状であって、各櫛歯に相当する
部分のそれぞれ先端部分で皮膚に接触させることが好ま
しい。
【0017】処置用電極その適用部位に応じて適正な形
状とされる。たとえば、頭皮のような曲面に櫛状の処置
用電極を適用する場合には処置用電極の形状もその曲面
に応じた各櫛歯の先端が湾曲したものが好ましい。
【0018】アース電極は、特にその形状が限定される
ものではなく、たとえば棒状、板状といった形状が採用
できる。またアース電極は独立した部材としても良い
し、他の部材に従属するものであっても良い。
【0019】たとえば、棒状、板状の独立した部材であ
ってその一部分に金属を露出させ、その部分が皮膚に接
触するようにもつものであったり、身体の一部に貼付す
るものであったり、他の部材に従属した部材であって前
述した処置用電極の手で持つ部分に一体的に設けるもの
であっても良い。また、前述の処置用電極を櫛状とする
場合にはその櫛状の電極のうちの一部をアース電極とし
て用いることも可能である。
【0020】電源は、後述する制御手段からの制御信号
に基づいて任意の周波数のパルス状信号を前記処置用電
極に供給することができる装置である。パルス状信号
は、ピーク値の大きさによって皮膚への刺激の大きさが
変化し、実効値の大きさによってマッサージ効果、物質
移動効果等の効果の大きさが変化するので効果が同じで
あるならばピーク値は小さいことが好ましい。したがっ
て電源は、ピーク値に対する実効値の比が正弦波よりも
大きい波形をもつパルス状信号を供給する装置であるこ
とが好ましい。具体的に好ましい波形としては矩形波、
台形波、ピーク部分をリミットした正弦波等を挙げるこ
とができる。これらのパルス状信号を生成する回路とし
ては特に限定されず公知の回路を適用できる。
【0021】制御手段は、電源から供給されるパルス状
信号の周波数を制御する手段である。制御手段は、1〜
20Hzの範囲内の第1周波数と300〜2000Hz
の範囲内の第2周波数との間で周波数を交互に切り替え
る切替部と、その切替部がその周波数を切り替える場合
にその周波数を漸次変化させる緩衝部とをもつ。
【0022】制御手段がパルス状信号の周波数を制御す
る方法としては特に限定しないが、たとえばパルス状信
号の基準となる周波数をもつ制御信号を電源に供給し、
その制御信号に基づいて電源がパルス状信号を生成する
ことで達成できる。切替部および緩衝部がこれらの制御
信号を生成する方法としては、コンピュータのロジック
等のデジタル回路、発振器等のアナログ回路により実現
できる。
【0023】(本実施形態の皮膚刺激装置の作用効果)
以上のような構成をもつことから本装置は以下に示すよ
うな作用効果をもつ。まず本装置の使用方法から説明す
る。アース電極を使用者の皮膚と電気的に接続するよう
に、たとえば、手でアース電極を握りながら、処置用電
極を処置の対象となる皮膚の部位に満遍なく接触させる
ことによって使用される。このときに電源からパルス状
信号が処置用電極に供給される。
【0024】これによって電源部から処置用電極に供給
されたパルス状信号は処置用電極を介して使用者の皮膚
の使用部位に印加される。そして本実施形態の皮膚刺激
装置を使用する場合には必要に応じて皮膚の処置部位に
薬剤、たとえば発育毛用に用いる場合には育毛剤、美顔
用に用いる場合にはマッサージ剤、美白剤等を塗布した
後に使用することが好ましい。好ましい薬剤を併用する
ことで皮膚の電気抵抗が変化して、皮膚へのパルス状信
号の印加が円滑に行える効果が発揮される場合もある。
【0025】電源から供給されるパルス状信号の電圧
値、電流値は特に限定するものではないが、好ましい例
を挙げると、電圧値としては10〜30V、好ましくは
15〜24V程度、電流値としては0〜3mA、好まし
くは0〜2mA程度である。
【0026】制御手段の切替部は電源部から供給される
パルス状信号の周波数を第1周波数と第2周波数との間
で切り替える。第1周波数は1〜20Hz、より好まし
くは5〜20Hzの範囲内の周波数であって、この範囲
内の第1周波数のパルス状信号を皮膚に印加することで
皮下にある筋肉に直接作用し、皮膚へのマッサージ効果
が期待できる。
【0027】パルス状信号によるマッサージ効果によっ
て皮膚の血行が良くなるほか、皮膚の柔軟性・弾力性が
回復し皮膚のエージングの進行を抑制することができる
効果も期待できる。この第1周波数はこれより高くても
その周波数に筋肉が追従できないためマッサージ効果が
低く、またこれより低くても絶対的なマッサージ効果が
得られない。
【0028】第2周波数は300〜2000Hzより好
ましくは1200〜1300Hzの範囲内の周波数であ
って、この範囲内の第2周波数のパルス状信号を皮膚に
印加することによって皮膚に存在するバリアゾーンに薬
剤等の物質を透過させることができる。第2周波数はこ
れより低くても高くても適正な効果が得られない。
【0029】そして、皮膚へパルス状信号を印加する場
合の電位の方向を制御することで、物質の透過する方向
を制御することが可能である。したがって皮膚へのパル
ス状信号を印加する電位の方向は、交流のように電流の
流れる方向が正負の方向に均等であるものよりも一定の
方向の流れが多いものが好ましく、さらに常に同じ方向
の流れとなるように制御されることがより好ましい。
【0030】すなわち、処置用電極は、常にアース電極
以上の電位もしくはアース電極以上の電位とする時間を
長くすると、外部から皮膚内部への薬物等の浸透効果が
主に発揮される。
【0031】したがって、本来なら皮膚のバリアゾーン
によって浸透が阻害される薬物をより容易に皮膚内部に
浸透させることができる。たとえば育毛剤、保湿剤、栄
養剤等の皮膚内部に浸透することが期待されている薬剤
を本装置と同時に使用することでその薬剤の効果は倍増
するのである。たとえば、発育毛効果を期待する場合に
育毛剤と用いたり、美顔作用を期待する場合に美容液等
を用いたりすることができる。
【0032】また、処置用電極は、常にアース電極以下
の電位もしくはアース電極以下の電位とする時間を長く
すると、皮膚内部から外部への物質移動効果が期待でき
る。したがってしみ・そばかす等の原因であるメラニン
色素、その他の皮膚内の老廃物等を皮膚外部に排出させ
ることができる。たとえば、皮膚の美白等に用いること
ができる。
【0033】制御手段の緩衝部は、切替部がその周波数
を切り替える場合にその周波数を漸次変化させる作用を
もつ。周波数の変化率を小さくするとマッサージ効果の
ある第1周波数と物質移動効果のある第2周波数との間
を違和感なく切り替えることが可能となるからである。
【0034】周波数を漸次変化させる速度(周波数変化
速度)の値としては、使用者の好み、感受性等の個人差
が大きいので、特に適正なものに限定することができな
いが、たとえば10秒程度で第1周波数と第2周波数と
の間の周波数を変化させることができる。
【0035】また、この周波数変化速度は使用者が自分
の好みに応じて変化させることができるように周波数変
化速度の調節手段をさらに設けても良い。そして、この
パルス状信号の周波数を変化させる方法としては連続的
に周波数を変化させるものであっても、段階的に変化さ
せるものであっても使用者が不快感を覚えない程度に周
波数を変化させることができればよい。
【0036】なお、緩衝部の作用によって第1周波数と
第2周波数との間を外れて第1周波数より低い周波数、
もしくは第2周波数より高い周波数にパルス状信号を制
御することがあってもかまわないことはいうまでもな
い。
【0037】さらに制御手段は装置全体への電力供給の
オン・オフ、第1周波数と第2周波数との間の変化を繰
り返すサイクルの数、全体としての処置時間、パルス状
信号の強度等の一般的な制御をも併せて行うものであっ
てもよい。
【0038】以上に説明したように、本発明の皮膚刺激
装置によると、快適な使用ができ、かつマッサージ効果
および物質移動効果を有し効果的な発育毛効果もしくは
美顔効果を持つ皮膚刺激装置とすることができる。
【0039】
【実施例】(構成)本実施例の皮膚刺激装置は、図1に
示すように、制御手段11と電源12とをもつ本体部1
と、処置用電極21と、アース電極22とを有する発育
毛用の頭皮刺激装置である。処置用電極と21とアース
電極22とは同一の処置用コーム2(図1では図示を省
略している。)に設けられている。制御手段11から供
給される制御信号Aによって電源12が制御され所定の
周波数のパルス状信号Bが処置用電極21に供給され
る。
【0040】本体部1は制御手段11と電源12と図示
しない操作パネルとからなる。操作パネルは、処置用電
極21を接続する接続端子、アース電極22を接続する
接続端子、本装置のオン・オフのスイッチ、パルス状信
号の強度を変化させる調節つまみ、パルス状信号の周波
数変化を制御する調節つまみ、周波数切替スイッチおよ
びパルス状信号の出力を示す出力メータをもつ。
【0041】制御手段11は図示しないCPUをロジッ
クにより作動させて制御信号Aを生成している手段であ
り、制御信号Aの周波数を漸次変化させる切替部と緩衝
部とをもつ。具体的にはパルス状信号Bの周波数と同じ
周波数の矩形波のデジタル信号を生成し、そのデジタル
信号をD/A変換器でアナログ信号の制御信号Aとして
いる。
【0042】電源12は、制御手段11から供給される
制御信号Aに応じた周波数のパルス状信号Bを処置電極
21に供給する装置である。具体的には制御信号Aを増
幅器により増幅してパルス状信号Bとしている。パルス
状信号Bはアース電極22に対して処置用電極21が正
となるように制御している。パルス状信号Bとしては、
矩形波であって、ピーク値が15V、1.8mAとして
いる。
【0043】処置用コーム2は、図2に示すように、頭
皮に直接接触し頭皮にパルス状信号Bを印加する櫛状に
配列された処置用電極21と取っ手部分に設けられたア
ース電極22とからなる。処置用電極21は複数の電極
を櫛状に一列に並べており、中央部の電極ほど高さを低
くしている。高さをこのように調節することで頭皮の丸
みに電極が一致し、電極が頭皮に接触する面積を大きく
することができる。処置用電極21の先端部は皮膚に直
接接触する部分であるから、その表面はなめらかで丸み
を帯びている。アース電極22は、処置用コーム2の取
っ手部分に電極が露出しており、電源12のアースと接
続されている。アース電極22は処置用電極21と同一
コームの取っ手部分に一体的に設けることで装置全体と
しての部品点数を削減することが可能である。また、処
置用電極21とアース電極22とを独立した部材とする
ことも可能である。
【0044】(作用効果)制御手段11はCPUをロジ
ックにより作動させて制御信号Aを生成している。具体
的にはパルス状信号として制御すべき周波数に応じた一
定時間毎にオン・オフを繰り返すデジタル信号を生成
し、そのデジタル信号をD/A変換器でアナログ信号と
して制御信号Aとしている。生成された制御信号Aは電
源12により増幅されてパルス状信号Bとなり処置用電
極21から頭皮に印加される。
【0045】制御手段11の切替部と緩衝部とが電源1
2から供給されるパルス状信号Bを制御して周波数を変
化させる様子を図3に示す。
【0046】すなわち、最初に第1周波数としての5H
zで180秒間保持し、頭皮に対するマッサージ効果を
発揮させる。
【0047】その後、第1周波数から第2周波数として
の1300Hzまでを10秒間かけて段階的に変化させ
た1300Hzで180秒間保持し、第2周波数の頭皮
への印加による物質移動効果を発揮させる。本装置の使
用中に使用者は育毛剤を併用することで、育毛剤の頭皮
内への顕著な導入効果が期待できる。
【0048】そして、第2周波数から第1周波数として
の5Hzまでを10秒間かけて段階的に変化させた後に
5Hzで180秒間保持して再度マッサージ効果を発揮
させる。これら一連の操作を1サイクルとして、使用者
に応じた適正回数だけサイクルを繰り返す。
【0049】また、本装置は必要に応じて処置用電極2
1から頭皮に印加されるパルス状信号として第1周波数
のみ、第2周波数のみとしたり使用中に使用者の意志に
よって周波数を自由に第1周波数と第2周波数との間を
切り替えることも可能である。この切替についても緩衝
部を介在させて周波数を漸次変化させたり、瞬間に変化
させることもできる。
【0050】すなわち、本実施例の装置によると従来、
充分に頭皮内に浸透させてその効果を発揮させることが
困難であった育毛剤を効果的に頭皮内に導入することが
でき、かつ併せて行うマッサージ効果によってその作用
が増強できることから発育毛効果に優れた頭皮刺激装置
とすることができる。
【0051】
【発明の効果】本発明の皮膚刺激装置は、皮膚に1〜2
0Hzの範囲内の第1周波数と300〜2000Hzの
範囲内の第2周波数との間で前記周波数を交互に切り替
えて印加できることから、第1周波数のパルス状信号に
よる皮膚のマッサージ効果と第2周波数のパルス状信号
の物質移動効果とによる効果の相乗的上昇を実現してい
る。
【0052】また、本装置は第1周波数と第2周波数と
の間で周波数を切り替える場合に周波数を漸次変化させ
るていることから、マッサージ効果をもつ第1周波数と
物質移動効果をもつ第2周波数との間を違和感なく切り
替えることができる。
【0053】したがって本発明では、従来技術よりも快
適でかつ効果の高い皮膚刺激装置を提供することができ
るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の頭皮刺激装置の概略を示した図であ
る。
【図2】実施例の頭皮刺激装置の処置用電極およびアー
ス電極を設けた処置用コームの外観を示した斜視図であ
る。
【図3】実施例の頭皮刺激装置の制御手段がパルス状信
号を制御する様子を示した図である。
【符号の説明】
1…本体部 11…制御手段 12…電源 2…処置用コーム 21…処置用電極 22…アース電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 秀則 愛知県蒲郡市浜町23番地3 飯島精密工業 株式会社内 (72)発明者 佐藤 幸男 愛知県名古屋市中村区則武1丁目3番8号 野村新名古屋ビル2F 株式会社テクノ ヘア内 Fターム(参考) 4C053 JJ02 JJ04 4C060 MM21 MM22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚に接触させて該皮膚に電流を流すこ
    とができる処置用電極と、 アース電極と、 任意の周波数のパルス状信号を前記処置用電極に供給す
    る電源と、 前記電源を制御して前記周波数を変化させる制御手段
    と、を有する皮膚刺激装置であって、 前記制御手段は、1〜20Hzの範囲内の第1周波数と
    300〜2000Hzの範囲内の第2周波数との間で前
    記周波数を交互に切り替える切替部と、該切替部が該周
    波数を切り替える場合に該周波数を漸次変化させる緩衝
    部とをもつことを特徴とする皮膚刺激装置。
  2. 【請求項2】 前記電源部の供給する前記パルス状信号
    の波形は、ピーク値に対する実効値の比が正弦波よりも
    大きい請求項1に記載の皮膚刺激装置。
  3. 【請求項3】 前記波形は、矩形である請求項2に記載
    の皮膚刺激装置。
  4. 【請求項4】 前記処置用電極は、常に前記アース電極
    以上の電位である請求項1に記載の皮膚刺激装置。
  5. 【請求項5】 前記処置用電極は、常に前記アース電極
    以下の電位である請求項1に記載の皮膚刺激装置。
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