JP2002165466A - 自動車用電動コンプレッサ駆動装置 - Google Patents

自動車用電動コンプレッサ駆動装置

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JP2002165466A
JP2002165466A JP2000357280A JP2000357280A JP2002165466A JP 2002165466 A JP2002165466 A JP 2002165466A JP 2000357280 A JP2000357280 A JP 2000357280A JP 2000357280 A JP2000357280 A JP 2000357280A JP 2002165466 A JP2002165466 A JP 2002165466A
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尚美 後藤
誠 ▲よし▼田
Makoto Yoshida
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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00421Driving arrangements for parts of a vehicle air-conditioning
    • B60H1/00428Driving arrangements for parts of a vehicle air-conditioning electric
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両への搭載自由度が高い自動車用電動コン
プレッサ駆動装置を提供する。 【解決手段】 バッテリーからインバータ回路への電流
を平滑する平滑コンデンサを、シールド線または平行線
を介してインバータ回路に電気接続する。シールド線ま
たは平行線は、インダクタンス値が通常のリード線に比
較して小さいため、線長を長くしてもインダクタンス値
が増加せず、平滑コンデンサをインバータ回路から離し
て接続することができ、形状の大きい平滑コンデンサを
都合のよい位置に分離して配置でき、電動コンプレッサ
駆動装置全体の形状をコンパクトにすることを可能と
し、車両への搭載自由度を高くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用電動コン
プレッサ駆動装置の、車両への搭載自由度の向上に関す
る。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の自動車用電動コンプレッサ
駆動装置について図面を参照しながら説明する。図7
(a)は従来の自動車用電動コンプレッサ駆動装置の一
例の外部構成を示す斜視図、図(b)は、その内部構成
を示す透視斜視図である。
【0003】図7(a)に示すように、電源リード線1
は、直流電源である300V前後のバッテリーに接続さ
れている。
【0004】内部には、前記バッテリーからの電流を交
流電流に変換するインバータ回路が設けられている。こ
のインバータ回路は、直流/交流変換ロスにより発熱す
る。この熱は、水冷パイプ2に流される冷却水に放熱さ
れる。この放熱方法は、水冷に限らず空冷方式を用いた
例もある。このような構造であると、車両上での電動コ
ンプレッサ駆動装置の配置が比較的自由に行えるメリッ
トがある。
【0005】電動コンプレッサ駆動装置の内部は、図7
(b)に示したように、電気部品を搭載した回路基板
3、バッテリーからインバータ回路への電流を平滑する
平滑コンデンサ4が配置されている。なお、外形輪郭線
5は外形の輪郭を示している。
【0006】図8は、回路基板3と関連部品とを示す斜
視図である。図8において、回路基板3には、インバー
タ回路のブロックであるインバータ回路部6と、電源リ
ード線1がバッテリーに、万一、プラスマイナス逆に接
続された場合に、電流を流さないための逆接続保護ダイ
オード7が接続される。電源リード線1は、バッテリー
までにコネクタ類を数個経由するのでこのような配慮が
なされる。逆接続保護ダイオード7は10A程度の電流
を流すために大きく、20W程度のロスを生じ、冷却が
必要である。したがって、インバータ回路部6、逆接続
保護ダイオード7ともに水冷パイプ2に係わる冷却構造
に取り付けられる。
【0007】図9は、上記従来例の走行用モータ駆動装
置および電動コンプレッサ駆動装置の構成の概要を示す
回路ブロック図である。図9において、バッテリー8は
通電装置9を通して、走行用モータ駆動装置10と電動
コンプレッサ駆動装置11に電源接続されている。走行
用モータ駆動装置10にはインバータ回路10aがあ
り、バッテリー8からインバータ回路10aへの電流を
平滑する電解コンデンサ10bが設けられている。イン
バータ回路10aには負荷である走行用モータ12が接
続されている。電動コンプレッサ駆動装置11にも同じ
くインバータ回路13があり、バッテリー8からインバ
ータ回路13への電流を平滑するために電解コンデンサ
による平滑コンデンサ4が設けられている。
【0008】また、バッテリー8からインバータ回路1
3への途中には、前記の逆接続保護ダイオード7が接続
される。インバータ回路13には負荷である電動コンプ
レッサ14が接続されている。通電装置9は、充電抵抗
9aにより電解コンデンサ10bおよび平滑コンデンサ
4をバッテリー8の電圧まで充電し、その後、メインリ
レー9bによりバッテリー8からインバータ回路10a
およびインバータ回路13へ電流を流している。
【0009】図10は、従来の電動コンプレッサ駆動装
置11の構成を示す回路ブロック図である。なお、走行
用モータ駆動装置10などへの接続は省略している。図
10において、12V電源15は、主にインバータ制御
用マイコン16、通信回路17の電源に使用される。こ
の12V電源15は、バッテリー8とは電気絶縁されて
いる。また、空調制御部18、オーディオ、ナビゲーシ
ョンシステムなど多くの電気機器の電源に使用されてい
る。バッテリー8からDCコンバータにより、12V電
源15へ電流供給される。
【0010】バッテリー8から電動コンプレッサ駆動装
置11へ入力される電圧は、上側分圧抵抗19と下側分
圧抵抗20とで分圧され、電圧検出部21で電気絶縁さ
れて、インバータ制御用マイコン16に入力される。イ
ンバータ回路13に流れる電流は電流センサ22により
検出され、電流検出部23で電気絶縁されて、インバー
タ制御用マイコン16に入力される。空調制御部18は
エアコンとしての必要な電動コンプレッサ14の能力
(回転数など)を演算し、通信回路17を経由しインバ
ータ制御用マイコン16に入力される。
【0011】インバータ制御用マイコン16は、少なく
ともこれらの入力に基づいて、ゲート駆動回路24に信
号を送り、インバータ回路13のスイッチング素子群を
作動させて、電動コンプレッサ14を駆動する。ゲート
駆動回路24は、インバータ回路13とインバータ制御
用マイコン16とを電気絶縁する働きもしている。イン
バータ制御用マイコン16には、このほか、電動コンプ
レッサ14のサーミスタ温度センサからの連続温度デー
タなども入力されている。スイッチング電源25はゲー
ト駆動回路24などの電源をつくり出している。
【0012】図11(a)は、インバータ回路13に流
入する電流の一例を示す波形図、また、図11(b)
は、電動コンプレッサ駆動装置11に流入する電流を示
す波形図である。インバータ回路13に流入する電流の
波形は矩形波的であるが、電動コンプレッサ駆動装置1
1に流入する電流波形は、平滑コンデンサ4によりイン
バータ回路13に流入する電流が平滑されるため、脈動
はあるが一定電流を含む波形になっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電動
コンプレッサ駆動装置の構成では、主に金属製のケース
と平滑コンデンサ4とにより形状が大きくなるので、小
型電気自動車、ハイブリッド電気自動車のように配置ス
ペースが小さい車両への搭載が困難となる。ハイブリッ
ド電気自動車は、エンジンも搭載するため配置スペース
がさらに小さくなる。そのため、金属製のケース、水冷
パイプ2などの放熱構造を備えず、走行用モータ駆動装
置10のために備えられたケース内に設置し、走行用モ
ータ駆動装置10用の放熱器に放熱することにより、小
型化を図ることが考えられる。また、回路基板3は、電
気電子部品の小型化などにより小型軽量化を図ることが
できる。
【0014】しかしながら、平滑コンデンサ4は静電容
量、耐電圧が構造、サイズに依存する面があって小型軽
量化を進めにくい状況にあり、電動コンプレッサ駆動装
置11全体の小型化の阻害要因となっている。したがっ
て、平滑コンデンサ4を回路基板3から離れた、配置し
易い箇所に配置して、回路基板3と電気接続すればよい
が、その距離が長いと電気接続線のインダクタンスによ
る、サージ電圧の発生、インバータ回路13に流入する
電流の波形歪みによる直流/交流変換ロス増加などが懸
念される。
【0015】図12(a)はインバータ回路に流入する
電流の一例を示す波形図、図12(b)は電気接続線の
インダクタンス値が小さい場合にインバータ回路に加わ
る電圧を示す波形図、図12(c)はインダクタンス値
が大きい場合の電圧を示す波形図である。図12(c)
に示したサージ電圧は、図12(a)に示したインバー
タ回路に流入する電流が〇FFとなったときに発生し、
インバータ回路13などの破損要因となる。上記電気接
続線のインダクタンスが無ければ、図12(b)に示し
たように、サージ電圧は発生しない。また、図12
(a)に示したインバータ回路に流入する電流がONと
なるとき、上記電気接続線のインダクタンスにより電流
が歪み、直流/交流変換ロス増加の要因となる。
【0016】本発明は上記の課題を解決するもので、車
両への搭載自由度の高い電動コンプレッサ駆動装置を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、直流電源からインバータ回路への電流
を平滑する平滑コンデンサは、シールド線または平行線
を介して前記インバータ回路に電気接続するようにした
自動車用電動コンプレッサ駆動装置である。
【0018】本発明により、平滑コンデンサの電気接続
線のインダクタンス値が小さく安定な値となる。したが
って、前記平滑コンデンサの電気接続線を長くしても性
能および信頼性を保つことができ、前記平滑コンデンサ
の配置が自由となり、車両への搭載自由度の高い電動コ
ンプレッサ駆動装置を実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、直流電源からの電流を
交流電流に変換するインバータ回路と、前記直流電源か
ら前記インバータ回路への電流を平滑する平滑コンデン
サとを備えた自動車用電動コンプレッサ駆動装置におい
て、前記平滑コンデンサをシールド線または平行線を介
して前記インバータ回路に電気接続するようにした自動
車用電動コンプレッサ駆動装置とする。
【0020】本発明において、シールド線または平行線
による電気接続は、平滑コンデンサの電気接続線として
のインダクタンス値を小さい値にする。また、2本のリ
ード線の場合に比べ異極線間距離が固定しているため、
インダクタンス値が安定する。
【0021】したがって、平滑コンデンサの電気接続線
を長くしても、サージ電圧、直流/交流変換ロス増加な
どを防止でき、平滑コンデンサの配置が自由となり、電
動コンプレッサ駆動装置の車両への搭載自由度を向上す
ることができる。また、インダクタンス値が安定してい
るので、線長比例でインダクタンス値の算出を容易に
し、サージ電圧、直流/交流変換ロスの許容値内(イン
ダクタンス値の許容値内)での最適設計ができ、信頼性
の高い設計が可能となる。
【0022】以下、本発明の実施例について説明する。
【0023】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の自動車用電動コ
ンプレッサ駆動装置の実施例1について図面を参照しな
がら説明する。
【0024】図1は、本実施例の構成を示す回路ブロッ
ク図である。なお、従来例と同じ構成要素には同一番号
を付与している。
【0025】図1に示したように、図10に示した従来
例に比較して、平滑用の平滑コンデンサ4は、1本のシ
ールド線26を介して接続されている。従来は、2本の
リード線で接続されている。シールド線26に流れる電
流は、交流のリップル電流であり、実効値で3A程度で
あるので、電流容量はとくに大きいものは必要としな
い。
【0026】図2は、本実施例の電動コンプレッサ駆動
装置における接続関係を示す斜視図である。図2におい
て、回路基板27は、従来の回路基板3を回路合理化な
どにより小型化している。回路基板27の下に、放熱器
へインバータ回路部6、逆接続保護ダイオード7などか
らの熱を伝えるための伝熱器28を設けている。伝熱器
28の形状は伝熱できればどのような形でも、また、と
くに設けなくてもよい。回路基板27、インバータ回路
部6、逆接続保護ダイオード7、伝熱器28などは一つ
の回路ブロック29を構成する。平滑コンデンサ4は、
回路ブロック29から離れた位置にあり、シールド線2
6を介して回路基板27を含む回路ブロック29と接続
されている。
【0027】図3は、本実施例の配置構成を示す透視側
面図である。図3において、電磁波遮蔽ケース30の中
に走行用モータ駆動装置10、走行用モータ駆動装置1
0の平滑コンデンサ4としての電解コンデンサ、電動コ
ンプレッサ駆動装置11の回路ブロック29、電動コン
プレッサ駆動装置11の平滑コンデンサとしての平滑コ
ンデンサ4が配置され、走行用モータ駆動装置10と電
動コンプレッサ駆動装置11の回路ブロック29は放熱
器31に内部の熱を放熱できるように密着されている。
平滑コンデンサ4は、配置空間が無いために、回路ブロ
ック29の近傍には配置できず、走行用モータ駆動装置
10の上に設置されている。
【0028】平滑コンデンサ4は、シールド線26を介
して、離れた位置にある電動コンプレッサ駆動装置11
の回路ブロック29に接続されている。放熱器31は、
図示していないが水冷などにより構成される。
【0029】図4(a)は、シールド線構造を示す斜視
図、図4(b)は、磁界を示す模式図である。芯線32
の周りを外周線33が覆っている。芯線32の電流と外
周線33の電流とは、流れる方向が逆であり、芯線電流
がつくる磁界34と外周線電流がつくる磁界35とは逆
方向となり、打ち消し合うことになる。これにより、シ
ールド線のインダクタンス値は小さな値となる。
【0030】図5は、線のインダクタンス値を示す特性
図である。線は同じ接続距離での実測値である。リード
線は2本線として、シールド線、平行線、ツイストペア
線は1本線としてlm、単位はμHである。上部に示し
た3つのデータは、2本のリード線の場合のインダクタ
ンス値であり、リード線間の間隔が200mm、30m
m、10mmの場合をそれぞれ示している。これによる
と、リード線はインダクタンス値が大きく、リード線間
隔により大きく変わる。間隔200mmでインダクタン
ス値が1.8であるが、間隔を密着させた状態(平行線
と同等)ではインダクタンス値が0.5となり、3.6
倍の差がある。そのため、リード線ではインダクタンス
値を特定し難く、信頼性のある設計が困難となる。
【0031】線長延長を検討する場合、長くなるとリー
ド線間の間隔を特定できないので、インダクタンス値を
特定し難くなり、サージ電圧の特定もできず、結果とし
て延長を断念することになる。一方、シールド線はイン
ダクタンス値が非常に小さく0.1である。また、芯線
32と外周線33との距離は一定であり、インダクタン
ス値を特定した信頼性のある設計が可能である。一例と
して、従来品のリード線長が20cm、間隔30mmの
場合、このリード線長によるインダクタンス値が許容値
(サージ電圧、直流/交流変換ロスの許容値)と考えら
れる。したがって、同じ長さではシールド線のインダク
タンス値は0.1/1.3になるので、インダクタンス
値は長さに比例することより、13倍の2.6mまで延
長可能となる。また、シールド線は1本であるので、2
本のリード線の場合よりも作業性がよい。なお、図4に
示したシールド線の構造に限るものではなく、外周線3
3の代わりに金属管を用いてもよい。
【0032】以上のように本実施例によれば、リード線
に代えてシールド線を用いることにより、リード線の1
3倍程度に線長延長が可能となり、平滑コンデンサをシ
ールド線で回路ブロックに接続することにより、インダ
クタンス値の増大なく、平滑コンデンサと回路ブロック
とを離して配置することができ、自動車への搭載自由度
を大きくすることができる。
【0033】(実施例2)以下、本発明の自動車用電動
コンプレッサ駆動装置の実施例2について説明する。
【0034】図6(a)は、平行線の構造を示す斜視
図、図6(b)はその磁界を示す模式図である。図6
(a)において、曲げ自在で柔軟性のある樹脂36によ
り、2本の導線37を平行に保っている。この形状に限
らず、テーピングしたり、2本のリード線をビニールチ
ューブに通すことなどでも実現できる。図6(b)にお
いて、右側導線の電流と、左側導線の電流とは、流れる
方向が逆であり、右側導線の電流が生成する磁界38と
左側導線がつくる磁界39とは逆方向となり、打ち消し
合うことになる。これにより、平行線のインダクタンス
値は小さく、2本の導線は近い程、打ち消し合う磁界が
多くなってインダクタンス値は小さくなる。
【0035】図5に示したように、平行線のインダクタ
ンス値は、リード線に比べて小さい。また、2本の導線
37の間の距離は一定であるのでインダクタンス値が一
定しており、インダクタンス値を特定した信頼性のある
設計が可能である。一例として、従来品のリード線長2
0cm、間隔30mmを延長する場合、同じ長さでは平
行線のインダクタンス値は0.6/1.3になる。イン
ダククンス値は長さに比例するので、2.6倍の52c
mまで延長可能となる。また、平行線は1本であるの
で、2本のリード線の場合よりも作業性がよい。また、
実施例1におけるシールド線よりも線処理加工が容易で
ある。
【0036】実施例1におけるシールド線と本実施例の
平行線は、線延長についてはシールド線の方がよいが、
線処理加工では平行線の方がよい。したがって、必要な
接続線の長さが短かければ平行線を、長ければシールド
線を選択するとよい。
【0037】なお、上記実施例では平滑コンデンサ4を
電解コンデンサとしたが、これに限るものではない。ま
た、上記実施例では、シールド線、または平行線を用い
る線長延長について述べたが、線長をそのままとして、
サージ電圧、直流/交流変換ロスの低減など、性能およ
び信頼性の向上に活用することも可能である。
【0038】放熱器31には電動コンプレッサ駆動装置
11からも放熱するが、この場合、放熱器31の放熱負
荷が増加する。したがって、走行用モータ駆動装置10
が高負荷時には、電動コンプレッサ駆動装置11の放熱
を減少させる制御が考えられる。一例として、走行用モ
ータ駆動装置10が高負荷時、走行用モータ駆動装置の
制御器から高負荷信号を空調制御部18へ送信して、電
動コンプレッサ駆動装置11の出力を低下させる。この
ような制御は、小型電気自動車、ハイブリッド電気自動
車などのように、走行用モータ駆動装置10の出力が比
較的小さい場合に有効である。これにより、放熱器31
の共用を信頼性高く行うことができる。
【0039】なお、高負荷信号の電動コンプレッサ駆動
装置11への伝達は、上記方法に限らず、バッテリーコ
ントローラからでもよいし、空調制御部18を介さなく
てもよい。また、高負荷の状態としては、登坂時、加速
時などが考えられ、電動コンプレッサ駆動装置11の内
部でも、回路ブロック29の温度検出により判定しても
よい。
【0040】以上のように本実施例によれば、平行線を
用いることにより、シールド線を用いる場合と同様の効
果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、直流電源からの電流を交流電流に変換するインバー
タ回路と、前記直流電源から前記インバータ回路への電
流を平滑する平滑コンデンサとを備えた自動車用電動コ
ンプレッサ駆動装置において、前記平滑コンデンサをシ
ールド線または平行線を介して前記インバータ回路に電
気接続するようにした自動車用電動コンプレッサ駆動装
置とすることにより、平滑コンデンサの電気接続線のイ
ンダクタンス値を小さい値にすることができる。
【0042】したがって、平滑コンデンサの電気接続線
を長くしても、サージ電圧、直流/交流変換ロスの増加
などを防止でき、平滑コンデンサの配置が自由となり、
電動コンプレッサ駆動装置の車両への搭載自由度を向上
することができる。
【0043】また、2本のリード線の場合に比べて異極
線間距離が固定しているのでインダクタンス値が安定し
ている。
【0044】したがって、線長比例でインダクタンス値
を算出でき、サージ電圧、直流/交流変換ロスの許容値
内(インダクタンス値の許容値内)での最適設計が可能
であり、信頼性の高い設計が可能となると言う効果を奏
する。
【0045】また、線長をそのままとして、(平滑コン
デンサの配置はそのままで)サージ電圧、直流/交流変
換ロスの低減など性能信頼性の向上に活用することも可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用電動コンプレッサ駆動装置の
実施例1の構成を示す回路ブロック図
【図2】同実施例における電動コンプレッサ駆動装置に
おける接続関係を示す斜視図
【図3】同実施例の配置構成を示す透視側面図
【図4】(a)実施例1におけるシールド線の構成を示
す斜視図 (b)同シールド線による磁界を示す模式図
【図5】線のインダクタンス値を示す特性図
【図6】(a)実施例2における平行線の構成を示す斜
視図 (b)同平行線による磁界を示す模式図
【図7】(a)従来の電動コンプレッサ駆動装置の外部
構成を示す斜視図 (b)同内部構成を示す透視斜視図
【図8】従来の回路基板と関連部品とを示す斜視図
【図9】従来の電動コンプレッサ駆動装置および走行用
モータ駆動装置の構成の概要を示す回路ブロック図
【図10】従来の電動コンプレッサ駆動装置の構成を示
す回路ブロック図
【図11】(a)インバータ回路に流入する電流の一例
を示す波形図 (b)電動コンプレッサ駆動装置に流入する電流を示す
波形図
【図12】(a)インバータ回路に流入する電流を示す
波形図 (b)インダクタンス値が小さい場合にインバータ回路
に加わる電圧を示す波形図 (c)インダクタンス値が大きい場合のインバータ回路
に加わる電圧を示す波形図
【符号の説明】
1 電源リード線 2 水冷パイプ 3 回路基板 4 平滑コンデンサ 5 外形輪郭線 6 インバータ回路部 7 逆接続保護ダイオード 8 バッテリー 9 通電装置 9a 充電抵抗 9b メインリレー 10 走行用モータ駆動装置 10a インバータ回路 10b 電解コンデンサ 11 電動コンプレッサ駆動装置 12 走行用モータ 13 インバータ回路 14 電動コンプレッサ 15 12V電源 16 インバータ制御用マイコン 17 通信回路 18 空調制御部 19 上側分圧抵抗 20 下側分圧抵抗 21 電圧検出部 22 電流センサ 23 電流検出部 24 ゲート駆動回路 25 スイッチング電源 26 シールド線 27 回路基板 28 伝熱器 29 回路ブロック 30 電磁波遮蔽ケース 31 放熱器 32 芯線 33 外周線 34,35 磁界 36 樹脂 37 導線 38,39 磁界
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B60K 6/02 ZHV B60K 9/00 ZHVC Fターム(参考) 3D035 AA00 5H007 AA01 AA06 BB06 CA01 CB05 CC12 DB12 DC02 DC05 HA03 5H740 BA11 BB05 BB08 BB10 MM01 MM10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源からの電流を交流電流に変換す
    るインバータ回路と、前記直流電源から前記インバータ
    回路への電流を平滑する平滑コンデンサとを備えた自動
    車用電動コンプレッサ駆動装置において、前記平滑コン
    デンサをシールド線または平行線を介して前記インバー
    タ回路に電気接続するようにした自動車用電動コンプレ
    ッサ駆動装置。
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