JP2002164124A - 小型メモリーカードの検出方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型メモリーカードコネクターに接続された
小型メモリーカードの種別、表面及び裏面を正確に検知
して、適切な回路接続を可能とすると共に誤作動及び無
駄な電力消費を防止する。 【解決手段】 ケーシング４内に小型メモリーカードを
挿入することにより該小型メモリーカードを接続自在に
構成した小型メモリーカードコネクターであって、該小
型メモリーカードコネクターのケーシング４内に端子位
置を異にする複数の小型メモリーカードを各別に接続す
るための複数の端子部８，９を備えた小型メモリーカー
ドコネクター１に於て、前記ケーシング４内に前記小型
メモリーカードの種別を検出する検出手段（第１メディ
アスイッチ１０及び第２メディアスイッチ１２）を配設
すると共に、該小型メモリーカードの表面及び裏面を検
出する検出手段（マジックゲートスイッチ１４及びＳＤ
メモリーカードスイッチ１５）を設け、前記ケーシング
４内に前記小型メモリーカードが挿入された時、前記検
出手段によって該小型メモリーカードの種別、表面及び
裏面を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、小型メモリーカ
ードの検出方法に関するものであり、特に、デジタルカ
メラ又はシリコンオーディオプレーヤー等に用いられ、
異なる小型メモリーカードを接続できる小型メモリーカ
ードコネクターに於て、該小型メモリーカードコネクタ
ーに接続された小型メモリーカードの種別、表面及び裏
面を検知するための小型メモリーカードの検出方法に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
此種小型メモリーカードは多種類の小型メモリーカード
が存在し、それらの小型メモリーカードは夫々横幅、厚
み、長さ及び端子位置が異なっている。

【０００３】従って、該小型メモリーカードには夫々専
用の小型メモリーカードコネクターが用いられ、該小型
メモリーカードコネクターに汎用性がないため、利用者
にとって極めて利便性の悪いものとなっていた。

【０００４】そのため、本願出願人は先に、異なる小型
メモリーカードを接続可能で、且つ、該小型メモリーカ
ードを上下反対に挿入した場合に於ても接続可能な小型
メモリーカードコネクターを出願した。

【０００５】然しながら、該先願の小型メモリーカード
コネクターを使用する際には、該小型メモリーカードコ
ネクターに挿入される小型メモリーカードの種別、表面
及び裏面を自動的に正確に検出し、該検出結果によっ
て、該検出した小型メモリーカードに適した回路及びソ
フトを選択して作動させ、且つ、不要な回路及びソフト
は遮断する必要がある。

【０００６】反対に、該小型メモリーカードの種別、表
面及び裏面の自動検出が正しく行われない場合は、該小
型メモリーカードに適した回路及びソフトが選択され
ず、又は、不要な回路及びソフトが遮断されないことに
より、該小型メモリーカードが誤作動したり、電力の無
駄が発生する等の問題が生じる。

【０００７】そこで、小型メモリーカードコネクターに
接続された小型メモリーカードの種別、表面及び裏面を
正確に検知して、適切な回路接続を可能とすると共に誤
作動及び無駄な電力消費を防止するために解決すべき技
術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解
決することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、ケーシング内に小型
メモリーカードを挿入することにより該小型メモリーカ
ードを接続自在に構成した小型メモリーカードコネクタ
ーであって、該小型メモリーカードコネクターのケーシ
ング内に端子位置を異にする複数の小型メモリーカード
を各別に接続するための複数の端子部を備えた小型メモ
リーカードコネクターに於て、前記ケーシング内に前記
小型メモリーカードの種別を検出する検出手段を配設す
ると共に、該小型メモリーカードの表面及び裏面を検出
する検出手段を設け、前記ケーシング内に前記小型メモ
リーカードが挿入された時、前記検出手段によって該小
型メモリーカードの種別、表面及び裏面を検出する小型
メモリーカードの検出方法、及び、上記小型メモリーカ
ードの種別を検出する検出手段は該小型メモリーカード
の種別による夫々の特有の形状に合わせて、該夫々の特
有の形状に当接する位置に設けたスイッチである小型メ
モリーカードの検出方法、並びに、上記小型メモリーカ
ードの表面及び裏面を検出する検出手段は該小型メモリ
ーカードの挿入先端部の一側部に形成された斜欠部を検
知するスイッチである小型メモリーカードの検出方法を
提供するものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
１乃至図８に従って詳述する。図１に於て１は小型メモ
リーカードコネクターを示し、該小型メモリーカードコ
ネクター１は上板から成るトップベース２及び底板及び
側板からなるボトムベース３によってケーシング４が構
成され、該ケーシング４は一端が開放されてスロット５
が形成されている。

【００１０】そして、該スロット５内に小型メモリーカ
ードである、例えば、図２に示すマジックゲート６、又
は、図３に示すＳＤ（Ｓｅｃｕｒｅ Ｄｉｇｉｔａｌ）
メモリーカード７を挿入することにより、該マジックゲ
ート６及びＳＤメモリーカード７は前記小型メモリーカ
ードコネクター１に接続可能となっている。但し、本発
明の小型メモリーカードコネクターに接続可能な小型メ
モリーカードは前記マジックゲート及びＳＤメモリーカ
ードに限定されるものではない。

【００１１】前記マジックゲート６及びＳＤメモリーカ
ード７はシリコンオーディオプレーヤー用としての既成
の多種多様な小型メモリーカードの内、代表的なもので
あり、該マジックゲート６とＳＤメモリーカード７は共
に平面視略長方形の形状を有するが、夫々特有の形状を
有し、互いの横幅、厚み、長さ及び端子位置が異なって
いる。

【００１２】即ち、互いに比較すると、前記マジックゲ
ート６は横幅が短く、厚みがあり、長さが長い形状をし
ており、且つ、該マジックゲート６の先端部は図２に示
す如く該マジックゲート６の表面を上方にして左側部に
斜欠部６ａが形成され、右側部は斜欠されない形状を有
している。そして、該右側部が本発明に於てスイッチ当
接部６ｂとなる。

【００１３】一方、前記ＳＤメモリーカード７は横幅が
長く、厚みが薄く、長さが短い形状をしており、且つ、
該ＳＤメモリーカード７の先端部は図３に示す如く該Ｓ
Ｄメモリーカード７の表面を上方にして右側部に斜欠部
７ａが形成され、左側部は斜欠されない形状を有してい
る。そして、該左側部が本発明に於てスイッチ当接部７
ｂとなる。尚、前記マジックゲート６及び前記ＳＤメモ
リーカード７の端子（図示せず）は何れも挿入側先端部
の裏面に形成されている。

【００１４】図４（ａ）は説明上、前記トップベース２
を取り除いて示した前記小型メモリーカードコネクター
１の平面図であり、図４（ｂ）は図１のＡ−Ａ断面図を
示す。図４（ａ）、（ｂ）に於て、前記小型メモリーカ
ードコネクター１は該小型メモリーカードコネクター１
のボトムベース３に前記マジックゲート６の挿入時の端
子位置（図示せず）に合わせて第１端子部８が設けら
れ、前記ＳＤメモリーカード７の挿入時の端子位置（図
示せず）に合わせて第２端子部９が設けられている。

【００１５】又、図示は省略するが、前記マジックゲー
ト６及び前記ＳＤメモリーカード７が上下反転されて前
記スロット５に挿入された場合に於ても該マジックゲー
ト６及びＳＤメモリーカード７が接続可能となるように
前記トップベース２の前記第１端子部８及び前記第２端
子部９に対応する位置に夫々端子部が設けられている。

【００１６】更に、前記小型メモリーカードコネクター
１には、横幅の長い前記ＳＤメモリーカード７の側面に
当接して、該ＳＤメモリーカード７を検出するための第
１メディアスイッチ１０が図４（ａ）に於て前記ボトム
ベース３の左側部に摺動自在に設けられている。

【００１７】そして、前記ボトムベース３の略中央部に
該ボトムベース３を貫通して上下動するストッパー１１
が設けられ、前記第１メディアスイッチ１０によって、
横幅が長い前記ＳＤメモリーカード７を検出した時、適
宜手段により前記ストッパー１１を上方に突出させて、
該ＳＤメモリーカード７の進入動作を所定位置で停止さ
せ、該ＳＤメモリーカード７を位置決めするように構成
されている。

【００１８】又、前記小型メモリーカードコネクター１
には、前記マジックゲート６及び前記ＳＤメモリーカー
ド７の厚みを検出するための第２メディアスイッチ１２
が前記トップベース２中央部に該トップベース２を貫通
して上下動自在に設置され、該第２メディアスイッチ１
２に対峙して、前記ボトムベース３に押え板１３が配設
されている。

【００１９】更に、図４（ａ）に於て前記第１端子部８
左端部近傍に前記マジックゲート６先端部のスイッチ当
接部６ｂに当接して付勢されるマジックゲートスイッチ
１４が設けられる。又、前記第２端子部９の左端部近傍
に前記ＳＤメモリーカード７の先端部のスイッチ当接部
７ｂに当接して付勢されるＳＤメモリーカードスイッチ
１５が設けられている。

【００２０】而して、図５に示す如く、前記小型メモリ
ーカードコネクター１の前記スロット５に前記マジック
ゲート６の表面を上方にして差し込むと、該マジックゲ
ート６が前記第２メディアスイッチ１２を上動させる
が、該マジックゲート６は横幅が小さいため、前記第１
メディアスイッチ１０及び前記ＳＤメモリーカードスイ
ッチ１５に接触せずに差し込まれ、差し込み完了時点
で、前記マジックゲート６の先端部の斜欠部６ａは前記
マジックゲートスイッチ１４に接触せず、前記マジック
ゲート６の端子が前記第１端子部８に接続される。

【００２１】これにより、図７に示す電気回路１６に於
て、前記第１メディアスイッチ１０はオフ、前記第２メ
ディアスイッチ１２はオン、前記ＳＤメモリーカードス
イッチ（ＳＤＳＷ）１５はオフ、前記マジックゲートス
イッチ（ＭＧＳＷ）１４はオフとなり、これらの信号に
基づき演算装置（ＣＰＵ）１７が前記小型メモリーカー
ドコネクター１に差し込まれた前記マジックゲート６の
表面を認識して、該マジックゲート６を適切な回路に接
続し、更に、適切なソフトを起動して前記マジックゲー
ト６による読み書き動作を可能にする。

【００２２】又、図６に示す如く、前記小型メモリーカ
ードコネクター１の前記スロット５に前記ＳＤメモリー
カード７の表面を上方にして差し込むと、該ＳＤメモリ
ーカード７が前記第２メディアスイッチ１２を上動さ
せ、更に、該ＳＤメモリーカード７は横幅が長いため前
記第１メディアスイッチ１０に接触し、これによって、
前記ストッパー１１が前記ボトムベース３上に突出する
ことにより、前記ＳＤメモリーカード７の進入動作を所
定位置で停止させ、該ＳＤメモリーカード７を位置決め
する。

【００２３】次に、該ＳＤメモリーカード７先端部の前
記スイッチ当接部７ｂが前記ＳＤメモリーカードスイッ
チ１５に接触し、更に、該ＳＤメモリーカード７の端子
が前記第２端子部８に接続される。尚、この時、該ＳＤ
メモリーカード７が前記マジックゲートスイッチ１４に
接触することはない。

【００２４】これにより、図７に示す電気回路１６に於
て、前記第１メディアスイッチ１０、第２メディアスイ
ッチ１２及び前記ＳＤメモリーカードスイッチ１５はオ
ン、前記マジックゲートスイッチ１４はオフになり、こ
れらの信号に基づき前記演算装置（ＣＰＵ）１７が前記
小型メモリーカードコネクター１に差し込まれた前記Ｓ
Ｄメモリーカード７の表面を認識して、該ＳＤメモリー
カード７を適切な回路に接続し、更に、適切なソフトを
起動して前記ＳＤメモリーカード７による読み書き動作
を可能にする。

【００２５】図８は、前記マジックゲート６及び前記Ｓ
Ｄメモリーカード（ＳＤ）７の種別と、該マジックゲー
ト（ＭＧ）６及び該ＳＤメモリーカード７の表面及び裏
面とを前記第１メディアスイッチ１０、前記第２メディ
アスイッチ１２、前記マジックゲートスイッチ１４及び
前記ＳＤメモリーカードスイッチ１５によって検出し、
認識するための関係を示す表であり、該表に於ける各ス
イッチの信号の状態を予め前記演算装置１７に記憶させ
ておくことにより、前記マジックゲート６及び前記ＳＤ
メモリーカード７の種別と、該マジックゲート６及び該
ＳＤメモリーカード７の表面・裏面とを認識することが
できる。

【００２６】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。

【００２７】

【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したよ
うに、請求項１記載の発明は小型メモリーカードコネク
ターに於て、ケーシング内に小型メモリーカードの種別
を検出する検出手段を配設すると共に、該小型メモリー
カードの表面及び裏面を検出する検出手段を設け、前記
ケーシング内に前記小型メモリーカードが挿入された
時、前記検出手段によって該小型メモリーカードの種
別、表面及び裏面を検出するようにしたから、該小型メ
モリーカードの種別、表面及び裏面の自動検出が可能に
なり、適切な回路接続を行えると共に、これによって、
誤作動及び無駄な電力消費を防止することができる。

【００２８】又、請求項２記載の発明は上記小型メモリ
ーカードの種別を検出する検出手段は該小型メモリーカ
ードの種別による夫々の特有の形状に合わせて、該夫々
の特有の形状に当接する位置に設けたスイッチで構成し
たから、請求項１記載の発明の効果に加え、小型メモリ
ーカードの種別の識別が正確に行える。

【００２９】更に、請求項３記載の発明は上記小型メモ
リーカードの表面及び裏面を検出する検出手段は該小型
メモリーカードの挿入先端部の一側部に形成された斜欠
部を検知するスイッチで構成したから、請求項１及び２
記載の発明の効果に加え、前記小型メモリーカードの表
面及び裏面の正確な識別が可能になる等、正に著大なる
効果を奏する発明である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を示し、小型メモリーカ
ードコネクターの斜視図。

【図２】マジックゲートの平面図。

【図３】ＳＤメモリーカードの平面図。

【図４】（ａ）本発明の一実施の形態を示し、トップベ
ースを除いた小型メモリーカードコネクターの平面図。 （ｂ）本発明の一実施の形態を示し、図１のＡ−Ａ縦断
面図。

【図５】（ａ）図４（ａ）にマジックゲートを挿入した
状態を示す説明図。 （ｂ）図４（ｂ）にマジックゲートを挿入した状態を示
す説明図。

【図６】（ａ）図４（ａ）にＳＤメモリーカードを挿入
した状態を示す説明図。 （ｂ）図４（ｂ）にＳＤメモリーカードを挿入した状態
を示す説明図。

【図７】本発明の一実施の形態を示し、小型メモリーカ
ードコネクターを用いるための電気回路図。

【図８】本発明の一実施の形態を示し、各種スイッチの
信号と小型メモリーカードの認識との関係を示す説明
表。

【符号の説明】

１ 小型メモリーカードコネクター ４ ケーシング ８，９ 端子部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーシング内に小型メモリーカードを挿
   入することにより該小型メモリーカードを接続自在に構
   成した小型メモリーカードコネクターであって、該小型
   メモリーカードコネクターのケーシング内に端子位置を
   異にする複数の小型メモリーカードを各別に接続するた
   めの複数の端子部を備えた小型メモリーカードコネクタ
   ーに於て、前記ケーシング内に前記小型メモリーカード
   の種別を検出する検出手段を配設すると共に、該小型メ
   モリーカードの表面及び裏面を検出する検出手段を設
   け、前記ケーシング内に前記小型メモリーカードが挿入
   された時、前記検出手段によって該小型メモリーカード
   の種別、表面及び裏面を検出することを特徴とする小型
   メモリーカードの検出方法。
2. 【請求項２】 上記小型メモリーカードの種別を検出す
   る検出手段は該小型メモリーカードの種別による夫々の
   特有の形状に合わせて、該夫々の特有の形状に当接する
   位置に設けたスイッチであることを特徴とする請求項１
   記載の小型メモリーカードの検出方法。
3. 【請求項３】 上記小型メモリーカードの表面及び裏面
   を検出する検出手段は該小型メモリーカードの挿入先端
   部の一側部に形成された斜欠部を検知するスイッチであ
   ることを特徴とする請求項１又は２記載の小型メモリー
   カードの検出方法。