JP2002163020A - プログラマブルコントローラにおける異常検出方法およびその装置 - Google Patents

プログラマブルコントローラにおける異常検出方法およびその装置

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JP2002163020A
JP2002163020A JP2000359254A JP2000359254A JP2002163020A JP 2002163020 A JP2002163020 A JP 2002163020A JP 2000359254 A JP2000359254 A JP 2000359254A JP 2000359254 A JP2000359254 A JP 2000359254A JP 2002163020 A JP2002163020 A JP 2002163020A
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sequence program
data
output
programmable controller
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JP2000359254A
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English (en)
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Yasuyuki Kishi
靖之 岸
Kosaku Kitada
耕作 北田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プログラマブルコントローラの異常の原因を簡
単な処理で抽出する。 【解決手段】プログラム読込手段11はシーケンスプロ
グラムPR1を読み込み、入出力データ読込手段12は
要求仕様としての入出力データIO1を読み込む。入出
力動作解読手段13では入出力データIO1の時刻毎の
組合せをデータ組としたデータテーブル14を作成す
る。次動作判定手段15は時刻毎のデータ組をシーケン
スプログラムPR1に適用したときの論理矛盾の有無を
判定し、論理矛盾があるとシーケンスプログラムPR1
のうち論理矛盾を生じた入出力の組合せから遡って関連
する入出力を追跡することにより論理矛盾の原因を推論
し、推論結果を結果出力手段16から出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プログラマブルコ
ントローラにおける異常検出方法およびその装置に関す
るものであり、詳しくは、プログラマブルコントローラ
における開発中のシーケンスプログラムの誤り、シーケ
ンスプログラムの完成後における制御対象との不整合、
動作中の制御対象に生じる異常等のプログラマブルコン
トローラにおける異常を検出する技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、プログラマブルコントローラ
における異常の一種である制御対象の故障の際の診断を
行う技術として、特開平10−97318号公報に記載
されているように、基準パターンと異常時のパターンと
を比較することによって異常診断を行うものが提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した公
報に記載の技術では、基準パターンと異常時のパターン
とを比較するものであるから、2次元のパターン同士を
比較することになり、比較的複雑な処理を必要とすると
いう問題がある。
【0004】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、プログラマブルコントローラの異常
の原因を比較的簡単な処理で抽出することができるプロ
グラマブルコントローラにおける異常検出方法およびそ
の装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、プロ
グラマブルコントローラを動作させるシーケンスプログ
ラムおよび前記シーケンスプログラムに関連付けたプロ
グラマブルコントローラの入出力データが読込手段を通
して入力され、次動作判定手段により所定時刻における
入出力データの組合せをシーケンスプログラムに適用し
たときのシーケンスプログラムと入出力データの組合せ
との整合性から論理矛盾の有無を判定するとともに、論
理矛盾が生じているときにはシーケンスプログラムのう
ち論理矛盾を生じた入出力の組合せから遡って関連する
入出力を追跡することにより論理矛盾の原因を推論し、
推論結果を結果出力手段から出力することを特徴とす
る。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記入出力データを制御対象の動作タイミングの要
求仕様を表す入出力データとし、この入出力データから
入出力動作解読手段を用いて時刻毎の組合せをデータ組
として抽出することによりデータ組の時系列であるデー
タテーブルを作成し、前記次動作判定手段ではデータテ
ーブルの各データ組とシーケンスプログラムとの整合性
から論理矛盾の有無を判定することにより、シーケンス
プログラムの中での論理矛盾の原因箇所を推論すること
を特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記結果出力手段では前記要求仕様のうち論理矛盾
を生じたデータ組を含む部分のタイムチャートを可視化
して出力するとともに前記タイムチャートの中に論理矛
盾を生じたタイミングを示し、前記次動作判定手段によ
り推論された矛盾の原因箇所および内容を表すメッセー
ジをタイムチャートとともに可視化して出力することを
特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3の発明において、前記次動作判定手段により推論され
た前記シーケンスプログラム中での論理矛盾の原因箇所
について修正案を作成し、作成した修正案のうち論理矛
盾を解消する修正案を結果出力手段により可視化して出
力することを特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記入出力データを実動作時の制御対象の異常発生
の時刻における入出力データとし、前記次動作判定手段
ではこの入出力データのデータ組とシーケンスプログラ
ムとの整合性から論理矛盾の有無を判定することによ
り、制御対象について論理矛盾の原因箇所を推論するこ
とを特徴とする。
【0010】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、前記入出力データを制御対象の異常発生の時刻を含
む所定の時間範囲の入出力データとし、この入出力デー
タから入出力動作解読手段を用いて時刻毎の組合せをデ
ータ組として抽出することによりデータ組の時系列であ
るデータテーブルを作成し、前記次動作判定手段ではデ
ータテーブルの各データ組とシーケンスプログラムとの
整合性から論理矛盾の有無を判定することにより、制御
対象について論理矛盾の原因箇所を推論することを特徴
とする。
【0011】請求項7の発明は、請求項5または請求項
6の発明において、前記次動作判定手段により推論され
た矛盾の原因箇所および内容を表すメッセージを結果出
力手段により可視化して出力することを特徴とする。
【0012】請求項8の発明は、請求項5ないし請求項
7の発明において、前記シーケンスプログラムが制御対
象を実動作させるプログラマブルコントローラにすでに
実装されているシーケンスプログラムであって、通信手
段を介してプログラマブルコントローラから転送され、
さらに前記入出力データが通信手段を介してプログラマ
ブルコントローラから転送されることを特徴とする。
【0013】請求項9の発明は、プログラマブルコント
ローラを動作させるシーケンスプログラムおよび前記シ
ーケンスプログラムに関連付けたプログラマブルコント
ローラの入力データが読込手段を通して入力され、プロ
グラマブルコントローラと等価な模擬制御手段に前記入
力データを与えてシーケンスプログラムを実行するとと
もに、制御対象を模擬して結果出力手段がディスプレイ
装置に表示したシミュレーションモデルを、模擬制御手
段でのシーケンスプログラムの実行に伴って動作させる
ことを特徴とする。
【0014】請求項10の発明は、請求項9の発明にお
いて、前記模擬制御手段に与える入力データのオンオフ
の時間間隔の最小単位をタイミング生成手段により生成
した基準タイミングの周期とするようにタイミング規制
手段で規制し、タイミング生成手段では基準タイミング
の周期を可変としていることを特徴とする。
【0015】請求項11の発明は、プログラマブルコン
トローラを動作させるシーケンスプログラムおよび前記
シーケンスプログラムに関連付けたプログラマブルコン
トローラの入力データが読込手段を通して入力され、入
力データのオンオフの時間間隔の最小単位をタイミング
生成手段により生成した基準タイミングの周期とするよ
うにタイミング規制手段で規制するとともに、タイミン
グ生成手段では基準タイミングの周期を可変としてあ
り、さらにプログラマブルコントローラと等価な模擬制
御手段に前記入力データを与えてシーケンスプログラム
を実行するとともに、模擬制御手段でのシーケンスプロ
グラムの実行に伴う出力データと模擬制御手段に与えら
れた入力データとから結果出力手段によりタイムチャー
トを生成することを特徴とする。
【0016】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記結果出力手段では、制御対象を模擬してデ
ィスプレイ装置に表示したシミュレーションモデルを、
前記タイムチャートにより表される入出力データのタイ
ミングで動作させることを特徴とする。
【0017】請求項13の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記結果出力手段では、制御対象の動作タイミ
ングの要求仕様として与えられる入出力データのタイム
チャートと、前記タイムチャートとを比較することによ
り相違点を抽出し、抽出結果のメッセージを可視化して
出力することを特徴とする。
【0018】請求項14の発明は、請求項9ないし請求
項13の発明において、前記制御対象がそれぞれ1つの
処理を完結させる複数個のブロックの集合であって、前
記シミュレーションモデルが各ブロックに対応するサブ
モデルの組合せとして構成されていることを特徴とす
る。
【0019】請求項15の発明は、請求項9ないし請求
項14の発明において、前記シーケンスプログラムが制
御対象を実動作させるプログラマブルコントローラにす
でに実装されているシーケンスプログラムであって、通
信手段を介してプログラマブルコントローラから転送さ
れることを特徴とする。
【0020】請求項16の発明は、プログラマブルコン
トローラを動作させるシーケンスプログラムおよび前記
シーケンスプログラムに関連付けたプログラマブルコン
トローラの入出力データが入力される読込手段と、所定
時刻における入出力データの組合せをシーケンスプログ
ラムに適用したときのシーケンスプログラムと入出力デ
ータの組合せとの整合性から論理矛盾の有無を判定する
とともに、論理矛盾が生じているときにはシーケンスプ
ログラムのうち論理矛盾を生じた入出力の組合せから遡
って関連する入出力を追跡することにより論理矛盾の原
因を推論する次動作判定手段と、推論結果を出力する結
果出力手段とを備えるものである。
【0021】請求項17の発明は、請求項16の発明に
おいて、前記入出力データを制御対象の動作タイミング
の要求仕様を表す入出力データとし、この入出力データ
から時刻毎の組合せをデータ組として抽出することによ
りデータ組の時系列であるデータテーブルを作成する入
出力動作解読手段を付加し、前記次動作判定手段ではデ
ータテーブルの各データ組とシーケンスプログラムとの
整合性から論理矛盾の有無を判定することにより、シー
ケンスプログラムの中での論理矛盾の原因箇所を推論す
るものである。
【0022】請求項18の発明は、請求項16の発明に
おいて、前記入出力データを実動作時の制御対象の異常
発生の時刻における入出力データとし、前記次動作判定
手段ではこの入出力データのデータ組とシーケンスプロ
グラムとの整合性から論理矛盾の有無を判定することに
より、制御対象について論理矛盾の原因箇所を推論する
ものである。
【0023】請求項19の発明は、請求項16の発明に
おいて、前記入出力データを制御対象の異常発生の時刻
を含む所定の時間範囲の入出力データとし、この入出力
データから時刻毎の組合せをデータ組として抽出するこ
とによりデータ組の時系列であるデータテーブルを作成
する入出力動作解読手段を付加し、前記次動作判定手段
ではデータテーブルの各データ組とシーケンスプログラ
ムとの整合性から論理矛盾の有無を判定することによ
り、制御対象について論理矛盾の原因箇所を推論するも
のである。
【0024】請求項20の発明は、請求項18または請
求項19の発明において、前記シーケンスプログラムが
制御対象を実動作させるプログラマブルコントローラに
すでに実装されているシーケンスプログラムであって、
プログラマブルコントローラからシーケンスプログラム
および前記入出力データを転送する通信手段が付加され
ているものである。
【0025】請求項21の発明は、プログラマブルコン
トローラを動作させるシーケンスプログラムおよび前記
シーケンスプログラムに関連付けたプログラマブルコン
トローラの入力データが入力される読込手段と、プログ
ラマブルコントローラと等価であって前記入力データが
与えられてシーケンスプログラムを実行する模擬制御手
段と、制御対象を模擬したシミュレーションモデルをデ
ィスプレイ装置に表示する結果出力手段とを備え、結果
出力手段が模擬制御手段でのシーケンスプログラムの実
行に伴ってシミュレーションモデルを動作させるもので
ある。
【0026】請求項22の発明は、請求項21の発明に
おいて、所定の周期で基準タイミングを生成するタイミ
ング生成手段と、前記模擬制御手段に与える入力データ
のオンオフの時間間隔の最小単位を前記基準タイミング
の周期とするように規制するタイミング規制手段とを付
加し、タイミング生成手段では基準タイミングの周期を
可変としているものである。
【0027】請求項23の発明は、プログラマブルコン
トローラを動作させるシーケンスプログラムおよび前記
シーケンスプログラムに関連付けたプログラマブルコン
トローラの入力データが入力される読込手段と、所定の
周期で基準タイミングを生成するタイミング生成手段
と、前記模擬制御手段に与える入力データのオンオフの
時間間隔の最小単位を前記基準タイミングの周期とする
ように規制するタイミング規制手段と、プログラマブル
コントローラと等価であって前記入力データが与えられ
てシーケンスプログラムを実行する模擬制御手段と、制
御対象を模擬したシミュレーションモデルをディスプレ
イ装置に表示する結果出力手段とを備え、タイミング生
成手段では基準タイミングの周期を可変としてあり、模
擬制御手段でのシーケンスプログラムの実行に伴う出力
データと模擬制御手段に与えられた入力データとから結
果出力手段によりタイムチャートを生成するものであ
る。
【0028】請求項24の発明は、請求項21ないし請
求項23の発明において、前記シーケンスプログラムが
制御対象を実動作させるプログラマブルコントローラに
すでに実装されているシーケンスプログラムであって、
プログラマブルコントローラからシーケンスプログラム
を転送する通信手段が付加されているものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に説明する本発明の実施の形
態として、第1の実施の形態では、プログラマブルコン
トローラ(以下、PLCと略称する)において開発中の
シーケンスプログラムの誤りを検出してデバッグ作業を
効率化することによりシーケンスプログラムの作成を支
援する機能を持つ装置を例示し、第2の実施の形態で
は、動作中の制御対象に異常が発生したときに異常の発
生箇所を容易に検出する故障診断を支援する機能を持つ
装置を例示する。また、第3の実施の形態では、シーケ
ンスプログラムの完成後においてシーケンスプログラム
と制御対象との整合性を制御対象に生じる現象(動作)
を通して検証することにより実システムの運転開始前に
プログラムの修正の要否や制御対象の調整の要否を抽出
する機能を有した装置を例示する。各実施形態において
説明する装置は、いずれもPLCを動作させるシーケン
スプログラムと、シーケンスプログラムに関連付けたP
LCの入出力データとを入力情報として上述の機能を実
現するものであるが、各機能については互いに独立して
いるから、各装置は通常は目的に応じて個別に使用され
る。ただし、第1の実施の形態の装置や第2の実施の形
態の装置を用いてPLCの動作の異常の有無を検出した
後に、第3の実施の形態の装置を用いて異常を制御対象
に生じる現象として検証したり、逆に、第3の実施の形
態の装置を用いて制御対象に生じた異常な現象の発生原
因を第1の実施の形態の装置や第2の実施の形態の装置
を用いて抽出するというように、第1の実施の形態の装
置や第2の実施の形態の装置と第3の実施の形態の装置
とを連携させて用いることが可能である。したがって、
第1の実施の形態の装置や第2の実施の形態の装置を実
現するプログラムと第3の実施の形態の装置を実現する
プログラムとを1台のコンピュータに実装しておき、実
行するプログラムを切り換えて使用することが可能であ
る。そこで、第3の実施の形態の装置は第1の実施の形
態の装置ないし第2の実施の形態の装置に機能を付加し
た構成として例示する。また、第1の実施の形態の装置
と第2の実施の形態の装置とは、入力される情報と出力
する情報とに相違があるが、主要な処理内容は共通して
いるから、装置の構成を表すブロック図は同じものを用
いる。ただし、第1の実施の形態の装置と第2の実施の
形態の装置とではブロック図として記載された各手段の
機能には相違する部分もある。
【0030】(第1の実施の形態)本実施形態では、プ
ログラマブルコントローラ(以下、PLCと略称する)
を動作させるシーケンスプログラムの開発中にシーケン
スプログラムが要求仕様を満たすか否かを検証する目的
で用いる装置を例示する。本実施形態は、パーソナルコ
ンピュータのようなコンピュータにプログラムを実装す
ることにより実現されるものであって、入力装置として
キーボードやマウスを備え、出力装置として少なくとも
ディスプレイ装置を備える。また、出力装置として必要
に応じてプリンタを備えていてもよい。
【0031】本実施形態では、図1に示すように、開発
中のシーケンスプログラムPR1と、このシーケンスプ
ログラムPR1に対する要求仕様として与えられるPL
Cの入出力データIO1とを入力情報とする。シーケン
スプログラムPR1および入出力データIO1は、それ
ぞれ読込手段としてのプログラム読込手段11および入
出力データ読込手段12により読み込まれる。シーケン
スプログラムPR1や入出力データIO1は、適宜の記
憶媒体に記録されているものを用いたり、通信手段17
を通して外部から入力されるものを用いる。
【0032】本実施形態では、シーケンスプログラムP
R1として、図3に示す内容のものを想定しており、図
示するシーケンスプログラムPR1は、PLCを動作さ
せるシーケンスプログラムPR1の一部分であるが、1
つの処理を完結させるための一連の制御を行う部分を表
している。図示例ではシーケンスプログラムPR1がラ
ダー図の形式で表現され、5個の入力X0,X1,X
2,X3,X7と3個の出力Y10,Y20,Y21と
を備える。
【0033】入出力データ読込手段12により読み込ま
れた入出力データIO1は入出力動作解読手段13に入
力される。制御対象の動作タイミングの要求仕様として
与えられる入出力データIO1は一般に、図4(a)の
ように、シーケンスプログラムPR1に関連付けて入力
X0,X1,X2,X3,X7および出力Y10,Y2
0,Y21のオンオフを表すタイムチャートの形式で与
えられている。入出力動作解読手段13では、タイミン
グ決定手段13aにより決められる適宜のタイミングで
時刻毎の入力X0,X1,X2,X3,X7および出力
Y10,Y20,Y21の組合せが抽出する(抽出時刻
を図4(a)では0〜9の数字で示している)。つま
り、図4(b)のように時刻毎の入出力の組み合わせを
それぞれデータ組(図4(b)の縦一列がそれぞれデー
タ組になる)として抽出したデータテーブル14を作成
する。図4(b)において「0」はオフ、「1」はオン
を示している。タイミング決定手段13aは、一定の時
間間隔でデータ組を抽出してもよいが、入出力の変化点
(立ち上がりと立ち下がり)の時刻毎に変化点の直後の
データ組を抽出してもよい。このようにして求めたデー
タ組は、PLCの各瞬間ごとの入力X0,X1,X2,
X3,X7および出力Y10,Y20,Y21の状態を
表している。
【0034】プログラム読込手段11により読み込まれ
たシーケンスプログラムPR1と、入出力データIO1
に基づいて作成されたデータテーブル14とは、次動作
判定手段15に与えられ、入力されたシーケンスプログ
ラムPR1が要求仕様として与えられた入出力データI
O1を満たすか否かが検証される。次動作判定手段15
では、要求仕様から得られた各データ組をシーケンスプ
ログラムPR1に順次適用し、シーケンスプログラムP
R1の入力X0,X1,X2,X3,X7にデータ組を
適用したときに、シーケンスプログラムPR1における
入出力の論理関係では得られない出力Y10,Y20,
Y21が生じているときにシーケンスプログラムPR1
が要求仕様を満たしていないと判定する。つまり、次動
作判定手段15では、データ組をシーケンスプログラム
PR1に適用したときにシーケンスプログラムPR1に
よって得られる出力Y10,Y20,Y21とデータ組
の出力Y10,Y20,Y21とのオンオフが異なって
いるときに、シーケンスプログラムPR1における入力
X0,X1,X2,X3,X7と出力Y10,Y20,
Y21との論理的な結合関係(論理和、論理積、否定の
関係)に矛盾(以下、「論理矛盾」という)があると判
断する。
【0035】たとえば、図3に示したシーケンスプログ
ラムPR1に対して、図4(b)に示すデータ組DT1
を適用すると、シーケンスプログラムPR1では、入力
X1,X2の論理積によって出力Y10が決定されるの
に対して、データ組DT1では入力X1がオフかつ入力
X2がオンであるときに出力Y10がオンであるから論
理矛盾を生じている。本実施形態において入出力データ
IO1は要求仕様によって与えられ、データ組DT1は
要求仕様に基づくものであるから誤りはないと仮定して
よく、したがって論理矛盾はシーケンスプログラムPR
1の誤りを原因として生じたと考えることができる。な
お、図3においてはシーケンスプログラムPR1をラダ
ー図で表したが、シーケンスプログラムPR1をたとえ
ばニモニックを用いて記述する場合でも同様の処理が可
能である。
【0036】要するに、次動作判定手段15において
は、データテーブル14に含まれる各データ組のうち入
力となるデータをシーケンスプログラムPR1に順次適
用し、そのときのデータ組の出力とシーケンスプログラ
ムPR1により得られた出力とを比較し、両者が不一致
であると論理矛盾が生じていると判断する。また、デー
タテーブル14のすべてのデータ組について論理矛盾が
生じなければ、シーケンスプログラムPR1が要求仕様
を満たすものと判断する。要するに、シーケンスプログ
ラムPR1と要求仕様との整合性によってシーケンスプ
ログラムPR1と要求仕様との間の論理矛盾の有無を判
定するのである。
【0037】ところで、次動作判定手段15では上述の
ような論理矛盾を検出すると、シーケンスプログラムP
R1において論理矛盾を生じた出力から遡り、この出力
に関連する入力および出力(つまり、この出力の決定に
要する入力および出力)を追跡して抽出する(この処理
を本実施形態では「ラダーカバレッジ」と呼ぶ)。ラダ
ーカバレッジによって、論理矛盾を生じた出力に関連す
る入力および出力と、その論理的な結合関係とが抽出さ
れるから、データテーブル14と照合することによっ
て、論理矛盾の原因箇所を推論することが可能になる。
【0038】上述した例では、出力Y10について論理
矛盾が発生しており、ラダーカバレッジを行えば、入力
X1,X2(入力)の論理積(結合関係)が出力Y10
であることがわかるから、これらについて論理矛盾の原
因箇所を推論する。まず第1には、図4(b)のデータ
組DT1をシーケンスプログラムPR1に適用したとき
に論理矛盾を生じたのであるから、出力Y10がオンで
あるべきであるのに、シーケンスプログラムPR1にお
いては出力Y10がオンではないという意味で、「出力
Y10が出力されていない」という推論結果が得られ
る。また、出力Y10を決定するのは、2つの入力X
1,X2と、入力X1,X2の結合関係とであるから、
「入力X1,X2が誤っている」、「入力X1,X2の
結合関係が誤っている」という原因箇所についての推論
結果が得られる。これらの推論結果のメッセージは、デ
ィスプレイ装置の画面上に要求仕様のタイムチャートと
ともに一覧表示される。また、タイムチャートの中には
どの時点で論理矛盾が発生したかの位置がカーソル線
(縦線)によって示される。したがって、シーケンスプ
ログラムPR1の作成者は、画面上に一覧表示された箇
所について、タイムチャートを参照しながらシーケンス
プログラムPR1を修正すればよいことになり、シーケ
ンスプログラムPR1のデバッグ作業を容易に行うこと
ができる。要するに、ラダーカバレッジを行うことによ
って、論理矛盾の原因箇所の範囲を絞り込むことができ
るのである。
【0039】シーケンスプログラムPR1のデバッグ作
業をさらに容易にするために、上述のように論理矛盾の
原因箇所を推論するだけではなく、論理矛盾の原因箇所
に対して論理矛盾を解消するためのシーケンスプログラ
ムPR1の修正案が作成され、作成された修正案が結果
出力手段16に含まれる出力装置としてのディスプレイ
装置に示される。論理矛盾を解消する修正案は、論理矛
盾を生じた箇所の入力と出力との結合関係を次動作判定
手段15に設けたルールベースに照合することによって
推論される。推論結果は入力に関するオンオフの反転
(否定)あるいは入力の結合関係の変更という形で与え
られる。
【0040】上述した例について示すと、2つの入力X
1,X2の論理演算によって1つの出力Y10を得る関
係であるから、このような形式では論理矛盾が生じたと
きの修正案として、各入力X1,X2について一方を反
転するか(つまり、常開接点ならば常閉接点に変更し、
常閉接点ならば常開接点に変更する)、2つの入力X
1,X2の結合関係を論理積とするか、2つの入力X
1,X2の結合関係を論理和とするか、2つの入力X
1,X2の一方を削除するかの修正案が検討される。通
常は複数種類の修正案が抽出されるから、各修正案をシ
ーケンスプログラムPR1に折り込んだ後に、論理矛盾
を生じたデータ組を用いて論理矛盾の発生の有無を再度
検証する。ここで、すべての修正案について検証を行
い、論理矛盾が解消されていれば、その修正案を結果出
力手段16を通してディスプレイ装置に出力する。シー
ケンスプログラムPR1の実際の修正は人手によって行
うことになるが、修正個所と修正内容とを絞り込んでい
るから、シーケンスプログラムPR1の修正を容易に行
うことができる。
【0041】上述した処理手順をまとめると図2のよう
になる。すなわち、シーケンスプログラムPR1の開発
中においては、要求仕様として与えられる入出力データ
IO1から作成したデータ組をシーケンスプログラムP
R1に当てはめることにより、論理矛盾の有無を検証す
る(S1)。データ組のうちの1つでも論理矛盾を生じ
る場合には、ラダーカバレッジを行って、論理矛盾を生
じた出力に関連する入力を抽出し(S2)、その結果を
結果出力手段16を通してディスプレイ装置に表示す
る。このように、論理矛盾の原因箇所が絞り込まれる
と、その部分の入力と出力との関係を次動作判定手段1
5に設けたルールベースに照合することによってシーケ
ンスプログラムPR1の修正案を抽出する(S3)。次
に、抽出された修正案をシーケンスプログラムPR1の
中に埋め込んで(S4)、論理矛盾を生じたデータ組を
シーケンスプログラムPR1に再度適用し(S5)、こ
れによって論理矛盾が解消されるか否かを再度検証する
(S6)。ステップS6の検証により論理矛盾が解消さ
れた場合には、ステップS3において抽出された修正案
を提示するために出力する。ここで、ステップS3にお
いて抽出された修正案が複数存在する場合に、論理矛盾
を生じたデータ組による論理矛盾を解消する修正案も複
数存在することがある。この場合には、当該データ組に
よって論理矛盾が解消されるすべての修正案をディスプ
レイ装置に表示し、どの修正案を選択するかはシーケン
スプログラムPR1の作成者にまかせることとする。ま
た、シーケンスプログラムPR1が修正された後には、
図2の処理を再度繰り返して、データテーブル14のす
べてのデータ組についてシーケンスプログラムPR1と
の論理矛盾の有無を検証する。
【0042】なお、上述した例では1つのデータ組につ
いて論理矛盾が生じたときに、そのデータ組について論
理矛盾を解消するように修正案を設定しているが、1つ
のデータ組の論理矛盾だけではなく、そのデータ組の前
後の少なくとも1組のデータ組についても矛盾が生じな
いように修正案を設定すれば、修正案の信頼性をより向
上させることができ、結果的にシーケンスプログラムP
R1のデバッグ作業の効率がさらに向上することにな
る。
【0043】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、要求仕様として与えられる入出力データIO1には
誤りはなく、開発中のシーケンスプログラムPR1には
バグが含まれている可能性があるものとして、データ組
をシーケンスプログラムPR1に適用したときに論理矛
盾が生じると、論理矛盾の原因をシーケンスプログラム
PR1に求める構成とした。これに対して、本実施形態
ではすでに制御対象を制御しているシーケンスプログラ
ムPR2に対して、制御対象の実動作により得られた入
出力データIO2から得られたデータ組を適用し、論理
矛盾が生じたときにはその原因を制御対象に求めるもの
である。したがって、本実施形態の構成は図1に示した
第1の実施の形態と同様である。
【0044】本実施形態では、基本的には制御対象にお
いて異常(故障)が生じた時刻の1組のデータ組を1次
元データとして入出力データIO2に用いるが、異常が
生じた時刻の前後のタイムチャートから第1の実施の形
態と同様にして作成したデータテーブル14を2次元デ
ータとして入出力データIO2に用いるようにしてもよ
い。つまり、入出力データIO2は制御対象に異常が生
じたときに入出力データ読込手段12に読み込まれる。
1次元データか2次元データかにはかかわらずシーケン
スプログラムPR2に適用すれば論理矛盾の有無を検証
することができる。本実施形態では、シーケンスプログ
ラムPR2が完成品であるから、論理矛盾が発生すれば
制御対象の異常と考えることができる。
【0045】本実施形態においても第1の実施の形態と
同様に図6(a)のようなシーケンスプログラムPR2
を想定する。このシーケンスプログラムをニモニックを
用いて記述すると図6(b)のようになる。ここでは入
出力データIO2として2次元データを用いるものと
し、制御対象の異常発生時の前後において得られた入力
X0,X1,X2,X3,X10と出力Y20,Y21
と内部リレーR0とのオンオフの状態が入出力データI
O2として得られているものとする。つまり、第1の実
施の形態と同様にして、図7(a)のようなタイムチャ
ートを有する入出力データIO2について図7(b)の
ようなデータテーブル14を作成する。ここに、故障診
断を行う場合には、入出力データIO2のうちの各入力
および各出力の変化点ごとにデータ組を生成する。図7
(a)に実線で示す入出力データIO2は制御対象が正
常である場合であって、図7(a)に破線で示す入出力
データIO2は制御対象に故障が生じた場合の例を示し
ている。また、図7(b)のデータテーブルは図7
(a)に破線で示す状態に対応しており、「No.」の
欄における0〜9の数字は図7(a)における各変化点
を示す数字0〜9に対応している。正常時と異常時とで
はNo.4、No.5、No.7においてデータ組が変
化し、正常時においてはシーケンスプログラムPR2と
データ組とは整合しているから、故障時にはこれらのデ
ータ組では論理矛盾が生じることになる。
【0046】本実施形態では、このような論理矛盾の発
生に基づいて、制御対象における異常の発生箇所および
異常の発生原因となる入力を追跡する。異常の発生原因
によっては1次元データのみでは異常の発生箇所を特定
できないことがあるが、1次元データを適用する処理は
短時間で終了するから、まず1次元データで簡易的に異
常の発生箇所を検出し、1次元データでは異常の発生箇
所が検出されなかったときに2次元データを用いればよ
い。2次元データは異常の発生時点の前後の情報を含ん
でいるから、異常の発生箇所を確実に抽出することがで
きる。こうして異常の発生箇所が抽出されると、ルール
ベースに照合することによって、異常の発生原因の候補
を抽出することができる。ルールベースには、たとえば
図8のような形で各入力(原因信号)と異常原因とを対
応付けたルールが格納され、異常の発生箇所としての入
力が与えられると、異常の発生原因を抽出することがで
きる。
【0047】制御対象の故障の有無を検出する処理手順
をまとめると図5のようになる。すなわち、制御対象に
異常が生じたときには、1次元データないし2次元デー
タを入出力データとしてデータテーブルを作成し(もし
くは、異常発生時点のデータ組を抽出し)、PLCに実
装されているシーケンスプログラムにデータ組を適用す
る。こうしてシーケンスプログラムにデータ組を適用し
たときの論理矛盾の有無を検証し(S1)、論理矛盾が
生じていれば論理矛盾の生じている入力および出力を抽
出し(S2)、さらに入力か出力かを判別する(S
3)。出力(内部リレーを含む)である場合には、次動
作判定手段15においてラダーカバレッジを行うことで
故障の発生箇所(入力)を追跡する(S4)。ラダーカ
バレッジにより異常の発生箇所である入力が抽出される
か、ステップS3において入力と判断されている場合に
は、異常の原因箇所としての入力を抽出し(S5)、ル
ールベースに照合して異常の発生原因の候補を抽出する
(S6)。要するに、基本的には第1の実施の形態と同
様の処理によって、シーケンスプログラムPR2の中に
おいて異常の発生箇所である入力を検出し、この入力に
よって制御対象における異常の原因箇所および異常の発
生原因をルールベースにより特定するのである。他の構
成および動作は第1の実施の形態と同様である。
【0048】(第3の実施の形態)本実施形態は、シー
ケンスプログラムの完成後にシーケンスプログラムを実
行することにより制御対象との整合性を検証しようとす
るものである。すなわち、シーケンスプログラムが要求
仕様を満たすように作成されているとしても、PLCと
制御対象との動作タイミングや制御対象の構成要素間の
動作タイミングにずれがあったり、制御対象を動作させ
るときに制御対象の構成要素間で干渉を生じたりするこ
とがある。このような現象は、要求仕様として与えられ
た入出力データに誤りが含まれている場合や、制御対象
の稼働中に制御対象の経時変化によって要求仕様として
最初に与えた入出力データとずれが生じてきた場合など
に生じる可能性がある。
【0049】そこで、本実施形態では制御対象を実際に
制御するのではなく、図9に示すように、制御対象を模
擬するシミュレーションモデル23を結果出力手段16
に設けたディスプレイ装置に表示するとともに、PLC
の動作を模擬する模擬制御手段22によりシーケンスプ
ログラムを実行してシミュレーションモデル23をディ
スプレイ装置の画面上で動作させるようにしてある。本
実施形態の機能は第1の実施の形態の装置ないし第2の
実施の形態の装置に付加してあり、プログラム読込手段
11およびデータ読込手段12は上述した実施形態のも
のと共通に用いている。ただし、本実施形態では、デー
タ読込手段12を通して与えられる入出力データのうち
入力データのみを用いることになる。たとえば、要求仕
様として与えられる入出力データのうち入力データのみ
を抽出して用いたり、稼働中の制御対象に設けたセンサ
などによって発生する入力データのみを用いる。また、
出力データは模擬制御手段22に入力データを与えるこ
とによって生成される。
【0050】データ読込手段12を通して得られた入力
データはタイミング規制手段21に入力され、タイミン
グ規制手段21においては入力データの立ち上がりおよ
び立ち下がりをタイミング生成手段21aでクロック信
号として生成された基準タイミングに同期させる。つま
り、タイミング規制手段21では入力データのオンオフ
の最小間隔を基準タイミングの周期とする。タイミング
生成手段21aは基準タイミングの周期が可変であっ
て、基準タイミングの周期を変化させることによって制
御対象のタクトタイムを変化させたときのPLCと制御
対象との整合性を検証することが可能になっている。タ
イミング規制手段21から出力された入力データはPL
Cを模擬する模擬制御手段22に与えられ、入力データ
に対応する出力データが生成され、また結果出力手段1
6に設けたシミュレーションモデル23が制御される。
したがって、シミュレーションモデル23の動作をディ
スプレイ装置の画面上で確認することにより、制御対象
が正常に動作するか否かを容易に知ることができる。
【0051】たとえば、要求仕様における入力データが
図11(a)に示すものであるときに、タイミング生成
手段21aからの基準タイミングを図11(b)のよう
な周期で与え基準タイミングの立ち上がりによって入力
データをラッチするとすれば、図11(c)のような入
力データを模擬制御手段22に与えることができる。ま
た、図11(d)のような周期で基準タイミングを与え
ると、図11(e)のようになる。つまり、基準タイミ
ングが可変であることによって、1つの入力データから
立ち上がりおよび立ち下がりのタイミングが異なる入力
データを生成することができる。このように基準タイミ
ングを変更して模擬制御手段22を動作させたときの入
出力データおよびデータテーブル14の例を図12およ
び図13に示す。図12および図13において各図
(a)は入出力データのタイムチャートであり、各図
(b)は各図(a)に対応するデータテーブル14であ
る。また、図12は基準タイミングの周期を10mse
cとした場合、図13は5msecとした場合の例を示
している。このように、基準タイミングの周期を10m
sec、20msec、25msecなどに変化させて
シーケンスプログラムの動作を確認すれば、シーケンス
プログラムで対応可能な制御対象の動作速度を知ること
が可能になる。つまり、制御対象のタクトタイムを変化
させたときのシーケンスプログラムと制御対象との整合
性を検証することが可能になる。
【0052】ところで、工場設備のような制御対象は、
図14に示すように、それぞれ1つの処理を完結させる
複数個のブロックBL1〜BL3の集合として構成され
ることが多い。図示例では、部品を供給する投入部とし
てのブロックBL1と、部品の位置を監視して定位置に
調整する調整部としてのブロックBL2と、部品を組み
付けるベースマシン部としてのブロックBL3とが結合
されて制御対象として構成されている。つまり、ブロッ
クBL1の結果を受けてブロックBL2が動作し、さら
にブロックBL2の結果を受けてブロックBL3が動作
するように、ブロックBL1〜BL3が関連付けられて
いる。そこで、シミュレーションモデル23を各ブロッ
クBL1〜BL3に対応するサブモデルの組合せとして
構成してある。シミュレーションモデル23をサブモデ
ルの組合せとして構成することによって、制御対象とシ
ーケンスプログラムとの整合性の検証を行う部位の範囲
を絞ることが可能になり、作業を迅速に行うことが可能
になる。しかも、サブモデルとなるプログラムをライブ
ラリ化しておけば、各サブモデルを他の制御対象の構成
要素として組み込むことが可能になり、シミュレーショ
ンモデルを効率よく作成することが可能になる。
【0053】一方、このような制御対象に対応するシー
ケンスプログラムは、各ブロックBL1〜BL3に対応
する部分ごとのモジュールの組み合わせとして作成され
る。つまり、ブロックBL1に対応するモジュールの結
果を受けてブロックBL2に対応するモジュールが実行
され、ブロックBL2に対応するモジュールの結果を受
けてブロックBL3に対応するモジュールが実行される
ようにモジュール間が関連付けられることになる。シー
ケンスプログラムを上述のような基準でモジュール化し
ておけば、第1の実施の形態や第2の実施の形態におい
てラダーカバレッジを行う範囲をモジュールの範囲とす
ることが可能になり、矛盾の発生箇所や調整箇所の特定
が容易になる。なお、ブロックBL1〜BL3ごとにモ
ジュールを構成してライブラリ化しておけば、他の制御
対象において同様のブロックBL1〜BL3を用いる際
にモジュールを再利用することができ、シーケンスプロ
グラムの作成効率を高めることができる。
【0054】シーケンスプログラムをモジュールに分割
する技術として、制御対象を構成するブロックBL1〜
BL3を単位とするのではなく、シーケンスプログラム
自身の構造に基づいてモジュール化することも可能であ
る。いま、シーケンスプログラムをラダー図で表せば図
15(a)のようになり、ニモニックで表せば図15
(b)のようになるものとする。ラダー図においては1
つの出力に接続されている線が、この出力を決定する入
力であるから、シーケンスプログラムを各出力ごとにモ
ジュールとして分割し、各モジュールにおける出力が他
のモジュールの入力として用いられるときには、入力と
なる側のモジュールを出力となる側のモジュールの下位
とする関係で階層化することができる。ここで、図示例
の入出力の関連を一覧できるように表形式で表すと図1
6のようになる。図16において左欄は入力、右欄は出
力であり、このような入出力の関係は第1の実施の形態
や第2の実施の形態において用いたラダーカバレッジの
技術を採用して各出力に関連する入力を遡ることによっ
て容易に知ることができる。図示例では、出力Y10は
内部リレー(制御対象への入出力ではなくメモリ上のフ
ラグ)R0に対する入力であって、かつ内部リレーR0
は出力Y21の入力になっており、出力Y21は他の出
力を決める入力にはなっていない。また、出力Y20は
シーケンスプログラムの他の箇所での入力になっていな
い。そこで、出力Y20と出力Y21とは同位の階層と
し、出力Y10は出力Y21の下位の階層として、各出
力Y10,Y20,Y21を階層化することができる。
すなわち、図16において各出力Y10,Y20,Y2
1に対応したモジュールM1〜M3を設定しているとす
れば、図17に示すような階層関係をシーケンスプログ
ラムから求めることができる。このようにシーケンスプ
ログラムをモジュール化するとともに階層化しておけ
ば、矛盾が生じたときに矛盾の発生箇所や調整箇所を特
定するために行うラダーカバレッジの範囲を制限するこ
とができる。
【0055】本実施形態を用いて完成後のシーケンスプ
ログラムと制御対象との整合性を検証する際の処理手順
について以下に例を示す。本実施形態では、図10に示
すように、シミュレーションを行う前に、シーケンスプ
ログラムと要求仕様との論理矛盾の有無を検証する(S
1)。これには模擬制御手段22により得られる入出力
データからデータテーブル14を作成して第1の実施の
形態と同様の技術を適用する。つまり、各データ組をシ
ーケンスプログラムに適用して論理矛盾の有無を検証す
る。論理矛盾があれば、その出力から遡って関連する入
力を抽出するラダーカバレッジを行うことにより論理矛
盾の箇所を絞り込む(S2)。論理矛盾の箇所を絞り込
めば、その箇所がどのサブモデルに対応するかを知るこ
とができるから、サブモデルを選択し(S3)、シーケ
ンスプログラムにおいてサブモデルを動作させる部分を
模擬制御手段22によって実行する(S4)。模擬制御
手段22によりシーケンスプログラムを実行した結果は
シミュレーションモデル23の動作としてディスプレイ
装置の画面上に表示される(S5)。ここで、シミュレ
ーションモデルの動きによって異常の発生箇所を知るこ
とができる。シミュレーションモデルの動きに異常があ
れば(S6)、論理矛盾を生じた部位に相当する入力デ
ータを修正して(S7)、サブモデルを再度動作させる
(S8)。入力データの修正は、論理矛盾を生じたと考
えられる入力データのオンオフを反転する修正とする。
ステップS8においてサブモデルを動作させた結果はデ
ィスプレイ装置の画面上に表示され(S9)、ここで動
作の異常がなければ論理矛盾を生じた原因箇所が修正し
た入力データの箇所であるとして、論理矛盾の原因箇所
を出力する(S10)。論理矛盾を解消するにはどの入
力の値を反転させればよいかを知ることができ、用意さ
れたシーケンスプログラムによって制御対象を動作させ
るには、どの箇所でどのようなタイミングの信号を発生
させればよいかがわかり、実際の制御対象の調整が容易
になるのである。ここにおいて、基準タイミングを変化
させることによっても動作の異常を解消することが可能
な場合もあるから、必要に応じて基準タイミングを変化
させて同様の作業を行うようにしてもよい。
【0056】ところで、上述したように模擬制御手段2
2においては入力データに基づいて出力データを生成す
るから、この出力データを入力データと併せることによ
って入出力データに相当するタイムチャートを生成する
ことができる。このようにして生成されたタイムチャー
トは結果出力手段16を通してディスプレイ装置の画面
に表示される。また、このタイムチャートとシミュレー
ションモデル23とを併せてディスプレイ装置の画面に
表示し、シミュレーションモデル23の動きをタイムチ
ャートに関連付けて表示すれば、シミュレーションモデ
ル23の動作に異常があるときに、どの入力ないし出力
に関連して異常が生じたのかを容易に知ることができる
ことになる。あるいはまた、模擬制御手段22により生
成したタイムチャートを要求仕様のタイムチャートとと
もにディスプレイ装置の画面に表示し、両者の比較によ
り相違点を抽出し、抽出結果のメッセージを可視化して
出力するようにしてもよい。
【0057】なお、上述したように、通信手段17を通
してシーケンスプログラムや入出力データを受け取るよ
うにすれば、PLCや制御対象が遠方に設置されている
場合でも、第2の実施の形態において説明した故障診断
の技術や第3の実施の形態において説明した模擬制御手
段22を用いることによって、PLCや制御対象の異常
を容易に検出することができ、遠隔地に設置されたPL
Cや制御対象であってもシーケンスプログラムの修正や
制御対象の調整の指示が可能になる。
【0058】たとえば、制御対象に原因不明の異常が生
じたときに、シーケンスプログラムおよび実動作の入出
力データをシーケンスプログラムの開発元に転送し、開
発元において制御対象の動作を模擬制御手段22で模擬
したり、次動作判定手段15で整合性を検証したりする
ことにより、異常の箇所および原因を追跡することが可
能になる。
【0059】上述した実施形態は図1ないし図9に示し
た装置をコンピュータにより実現する例を示したが、P
LCに組み込むようにしてもよい。この場合には模擬制
御手段22としてPLCを用いることができるから、よ
り正確なシミュレーションが可能になる。
【0060】
【発明の効果】請求項1の発明は、プログラマブルコン
トローラを動作させるシーケンスプログラムおよび前記
シーケンスプログラムに関連付けたプログラマブルコン
トローラの入出力データが読込手段を通して入力され、
次動作判定手段により所定時刻における入出力データの
組合せをシーケンスプログラムに適用したときのシーケ
ンスプログラムと入出力データの組合せとの整合性から
論理矛盾の有無を判定するとともに、論理矛盾が生じて
いるときにはシーケンスプログラムのうち論理矛盾を生
じた入出力の組合せから遡って関連する入出力を追跡す
ることにより論理矛盾の原因を推論し、推論結果を結果
出力手段から出力することを特徴としており、シーケン
スプログラムと入出力データの組合せとの整合性によっ
て論理矛盾の有無を判断するから、論理演算のみの簡単
な処理でシーケンスプログラムと入出力データとの整合
性を検証することができる。しかも、論理矛盾があると
きには入出力を遡って追跡することにより論理矛盾の原
因を推論することができるから、論理矛盾の原因箇所を
修正するように対処することで異常に対して容易に対処
することができる。さらに、論理矛盾が生じた箇所に関
連した箇所のみで論理矛盾の原因箇所を推論するから比
較的短時間で原因箇所を見つけることが可能になる。
【0061】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記入出力データを制御対象の動作タイミングの要
求仕様を表す入出力データとし、この入出力データから
入出力動作解読手段を用いて時刻毎の組合せをデータ組
として抽出することによりデータ組の時系列であるデー
タテーブルを作成し、前記次動作判定手段ではデータテ
ーブルの各データ組とシーケンスプログラムとの整合性
から論理矛盾の有無を判定することにより、シーケンス
プログラムの中での論理矛盾の原因箇所を推論すること
を特徴としており、入出力データからデータテーブルを
作成し、データ組をシーケンスプログラムに適用して論
理矛盾の有無を検出するから、シーケンスプログラムを
実行することなくデータテーブルにおけるデータ組をシ
ーケンスプログラムに適用するだけの簡単な処理でシー
ケンスプログラムにおける誤り箇所を比較的容易に発見
することができる。
【0062】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記結果出力手段では前記要求仕様のうち論理矛盾
を生じたデータ組を含む部分のタイムチャートを可視化
して出力するとともに前記タイムチャートの中に論理矛
盾を生じたタイミングを示し、前記次動作判定手段によ
り推論された矛盾の原因箇所および内容を表すメッセー
ジをタイムチャートとともに可視化して出力することを
特徴としており、原因箇所および内容を表すメッセージ
をタイムチャートとともに可視化して出力するから、タ
イムチャートによって論理矛盾の箇所を容易に特定する
ことができるとともに、メッセージによって論理矛盾の
原因箇所を特定するのが容易である。
【0063】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3の発明において、前記次動作判定手段により推論され
た前記シーケンスプログラム中での論理矛盾の原因箇所
について修正案を作成し、作成した修正案のうち論理矛
盾を解消する修正案を結果出力手段により可視化して出
力することを特徴としており、論理矛盾を解消する修正
案が示されるから、論理矛盾を生じた原因に対する対処
が容易になる。
【0064】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記入出力データを実動作時の制御対象の異常発生
の時刻における入出力データとし、前記次動作判定手段
ではこの入出力データのデータ組とシーケンスプログラ
ムとの整合性から論理矛盾の有無を判定することによ
り、制御対象について論理矛盾の原因箇所を推論するこ
とを特徴としており、論理矛盾の有無によって制御対象
における異常の有無を簡単な処理で容易に抽出すること
ができる。
【0065】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、前記入出力データを制御対象の異常発生の時刻を含
む所定の時間範囲の入出力データとし、この入出力デー
タから入出力動作解読手段を用いて時刻毎の組合せをデ
ータ組として抽出することによりデータ組の時系列であ
るデータテーブルを作成し、前記次動作判定手段ではデ
ータテーブルの各データ組とシーケンスプログラムとの
整合性から論理矛盾の有無を判定することにより、制御
対象について論理矛盾の原因箇所を推論することを特徴
としており、論理矛盾の有無によって制御対象における
異常の有無を簡単な処理で容易に抽出することができ
る。
【0066】請求項7の発明は、請求項5または請求項
6の発明において、前記次動作判定手段により推論され
た矛盾の原因箇所および内容を表すメッセージを結果出
力手段により可視化して出力することを特徴としてお
り、メッセージによって論理矛盾の原因箇所および内容
の特定が容易になる。
【0067】請求項8の発明は、請求項5ないし請求項
7の発明において、前記シーケンスプログラムが制御対
象を実動作させるプログラマブルコントローラにすでに
実装されているシーケンスプログラムであって、通信手
段を介してプログラマブルコントローラから転送され、
さらに前記入出力データが通信手段を介してプログラマ
ブルコントローラから転送されることを特徴としてお
り、通信手段を備えることによって、プログラマブルコ
ントローラおよび制御対象が遠方に設置されている場合
でも故障診断を容易に行うことができる。
【0068】請求項9の発明は、プログラマブルコント
ローラを動作させるシーケンスプログラムおよび前記シ
ーケンスプログラムに関連付けたプログラマブルコント
ローラの入力データが読込手段を通して入力され、プロ
グラマブルコントローラと等価な模擬制御手段に前記入
力データを与えてシーケンスプログラムを実行するとと
もに、制御対象を模擬して結果出力手段がディスプレイ
装置に表示したシミュレーションモデルを、模擬制御手
段でのシーケンスプログラムの実行に伴って動作させる
ことを特徴としており、模擬制御手段を用いてシーケン
スプログラムによりシミュレーションモデルを動作させ
ることによって、シーケンスプログラムにより制御対象
を実際に動作させることなく制御対象に対するシーケン
スプログラムの整合性を事前に検証することができる。
【0069】請求項10の発明は、請求項9の発明にお
いて、前記模擬制御手段に与える入力データのオンオフ
の時間間隔の最小単位をタイミング生成手段により生成
した基準タイミングの周期とするようにタイミング規制
手段で規制し、タイミング生成手段では基準タイミング
の周期を可変としていることを特徴としており、基準タ
イミングを調節することによって模擬制御手段を動作さ
せる際の入力データの時間間隔を調節することができる
から、制御対象のタクトタイムを種々変更してシーケン
スプログラムとの整合性を検証することができる。
【0070】請求項11の発明は、プログラマブルコン
トローラを動作させるシーケンスプログラムおよび前記
シーケンスプログラムに関連付けたプログラマブルコン
トローラの入力データが読込手段を通して入力され、入
力データのオンオフの時間間隔の最小単位をタイミング
生成手段により生成した基準タイミングの周期とするよ
うにタイミング規制手段で規制するとともに、タイミン
グ生成手段では基準タイミングの周期を可変としてあ
り、さらにプログラマブルコントローラと等価な模擬制
御手段に前記入力データを与えてシーケンスプログラム
を実行するとともに、模擬制御手段でのシーケンスプロ
グラムの実行に伴う出力データと模擬制御手段に与えら
れた入力データとから結果出力手段によりタイムチャー
トを生成することを特徴としており、基準タイミングを
調節することによって模擬制御手段を動作させる際の入
力データの時間間隔を調節することができるから、制御
対象のタクトタイムを種々変更してシーケンスプログラ
ムとの整合性を検証することができる。しかも、タイム
チャートを生成することにより視覚的に異常の有無を抽
出することが可能になる。
【0071】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記結果出力手段では、制御対象を模擬してデ
ィスプレイ装置に表示したシミュレーションモデルを、
前記タイムチャートにより表される入出力データのタイ
ミングで動作させることを特徴としており、シミュレー
ションモデルとタイムチャートとを併用してシーケンス
プログラムと制御対象との整合性を容易に検証すること
ができる。
【0072】請求項13の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記結果出力手段では、制御対象の動作タイミ
ングの要求仕様として与えられる入出力データのタイム
チャートと、前記タイムチャートとを比較することによ
り相違点を抽出し、抽出結果のメッセージを可視化して
出力することを特徴としており、要求仕様によるタイム
チャートと模擬制御手段により生成したタイムチャート
との比較によってシーケンスプログラムと制御対象との
整合性を容易に検証することができる。
【0073】請求項14の発明は、請求項9ないし請求
項13の発明において、前記制御対象がそれぞれ1つの
処理を完結させる複数個のブロックの集合であって、前
記シミュレーションモデルが各ブロックに対応するサブ
モデルの組合せとして構成されていることを特徴として
おり、シーケンスプログラムと制御対象との整合性の検
証をサブモデル単位で行うことができ、制御対象の全体
について整合性を検証する場合に比較して短時間で処理
することができる。
【0074】請求項15の発明は、請求項9ないし請求
項14の発明において、前記シーケンスプログラムが制
御対象を実動作させるプログラマブルコントローラにす
でに実装されているシーケンスプログラムであって、通
信手段を介してプログラマブルコントローラから転送さ
れることを特徴としており、通信手段によってシーケン
スプログラムを取り込むことができるから、プログラマ
ブルコントローラが遠方に設置されている場合でもシー
ケンスプログラムと制御対象との整合性を容易に検証す
ることができる。
【0075】請求項16の発明は、プログラマブルコン
トローラを動作させるシーケンスプログラムおよび前記
シーケンスプログラムに関連付けたプログラマブルコン
トローラの入出力データが入力される読込手段と、所定
時刻における入出力データの組合せをシーケンスプログ
ラムに適用したときのシーケンスプログラムと入出力デ
ータの組合せとの整合性から論理矛盾の有無を判定する
とともに、論理矛盾が生じているときにはシーケンスプ
ログラムのうち論理矛盾を生じた入出力の組合せから遡
って関連する入出力を追跡することにより論理矛盾の原
因を推論する次動作判定手段と、推論結果を出力する結
果出力手段とを備えるものであり、シーケンスプログラ
ムと入出力データの組合せとの整合性によって論理矛盾
の有無を判断するから、論理演算のみの簡単な処理でシ
ーケンスプログラムと入出力データとの整合性を検証す
ることができる。しかも、論理矛盾があるときには入出
力を遡って追跡することにより論理矛盾の原因を推論す
ることができるから、論理矛盾の原因箇所を修正するよ
うに対処することで異常に対して容易に対処することが
できる。
【0076】請求項17の発明は、請求項16の発明に
おいて、前記入出力データを制御対象の動作タイミング
の要求仕様を表す入出力データとし、この入出力データ
から時刻毎の組合せをデータ組として抽出することによ
りデータ組の時系列であるデータテーブルを作成する入
出力動作解読手段を付加し、前記次動作判定手段ではデ
ータテーブルの各データ組とシーケンスプログラムとの
整合性から論理矛盾の有無を判定することにより、シー
ケンスプログラムの中での論理矛盾の原因箇所を推論す
るものであり、入出力データからデータテーブルを作成
し、データ組をシーケンスプログラムに適用して論理矛
盾の有無を検出するから、シーケンスプログラムを実行
することなくデータテーブルにおけるデータ組をシーケ
ンスプログラムに適用するだけの簡単な処理でシーケン
スプログラムにおける誤り箇所を比較的容易に発見する
ことができる。
【0077】請求項18の発明は、請求項16の発明に
おいて、前記入出力データを実動作時の制御対象の異常
発生の時刻における入出力データとし、前記次動作判定
手段ではこの入出力データのデータ組とシーケンスプロ
グラムとの整合性から論理矛盾の有無を判定することに
より、制御対象について論理矛盾の原因箇所を推論する
ものであり、論理矛盾の有無によって制御対象における
異常の有無を簡単な処理で容易に抽出することができ
る。
【0078】請求項19の発明は、請求項16の発明に
おいて、前記入出力データを制御対象の異常発生の時刻
を含む所定の時間範囲の入出力データとし、この入出力
データから時刻毎の組合せをデータ組として抽出するこ
とによりデータ組の時系列であるデータテーブルを作成
する入出力動作解読手段を付加し、前記次動作判定手段
ではデータテーブルの各データ組とシーケンスプログラ
ムとの整合性から論理矛盾の有無を判定することによ
り、制御対象について論理矛盾の原因箇所を推論するも
のであり、論理矛盾の有無によって制御対象における異
常の有無を簡単な処理で容易に抽出することができる。
【0079】請求項20の発明は、請求項18または請
求項19の発明において、前記シーケンスプログラムが
制御対象を実動作させるプログラマブルコントローラに
すでに実装されているシーケンスプログラムであって、
プログラマブルコントローラからシーケンスプログラム
および前記入出力データを転送する通信手段が付加され
ているものであり、通信手段を備えることによって、プ
ログラマブルコントローラおよび制御対象が遠方に設置
されている場合でも故障診断を容易に行うことができ
る。
【0080】請求項21の発明は、プログラマブルコン
トローラを動作させるシーケンスプログラムおよび前記
シーケンスプログラムに関連付けたプログラマブルコン
トローラの入力データが入力される読込手段と、プログ
ラマブルコントローラと等価であって前記入力データが
与えられてシーケンスプログラムを実行する模擬制御手
段と、制御対象を模擬したシミュレーションモデルをデ
ィスプレイ装置に表示する結果出力手段とを備え、結果
出力手段が模擬制御手段でのシーケンスプログラムの実
行に伴ってシミュレーションモデルを動作させるもので
あり、模擬制御手段を用いてシーケンスプログラムによ
りシミュレーションモデルを動作させることによって、
シーケンスプログラムにより制御対象を実際に動作させ
ることなく制御対象に対するシーケンスプログラムの整
合性を事前に検証することができる。
【0081】請求項22の発明は、請求項21の発明に
おいて、所定の周期で基準タイミングを生成するタイミ
ング生成手段と、前記模擬制御手段に与える入力データ
のオンオフの時間間隔の最小単位を前記基準タイミング
の周期とするように規制するタイミング規制手段とを付
加し、タイミング生成手段では基準タイミングの周期を
可変としているものであり、基準タイミングを調節する
ことによって模擬制御手段を動作させる際の入力データ
の時間間隔を調節することができるから、制御対象のタ
クトタイムを種々変更してシーケンスプログラムとの整
合性を検証することができる。
【0082】請求項23の発明は、プログラマブルコン
トローラを動作させるシーケンスプログラムおよび前記
シーケンスプログラムに関連付けたプログラマブルコン
トローラの入力データが入力される読込手段と、所定の
周期で基準タイミングを生成するタイミング生成手段
と、前記模擬制御手段に与える入力データのオンオフの
時間間隔の最小単位を前記基準タイミングの周期とする
ように規制するタイミング規制手段と、プログラマブル
コントローラと等価であって前記入力データが与えられ
てシーケンスプログラムを実行する模擬制御手段と、制
御対象を模擬したシミュレーションモデルをディスプレ
イ装置に表示する結果出力手段とを備え、タイミング生
成手段では基準タイミングの周期を可変としてあり、模
擬制御手段でのシーケンスプログラムの実行に伴う出力
データと模擬制御手段に与えられた入力データとから結
果出力手段によりタイムチャートを生成するものであ
り、基準タイミングを調節することによって模擬制御手
段を動作させる際の入力データの時間間隔を調節するこ
とができるから、制御対象のタクトタイムを種々変更し
てシーケンスプログラムとの整合性を検証することがで
きる。しかも、タイムチャートを生成することにより視
覚的に異常の有無を抽出することが可能になる。
【0083】請求項24の発明は、請求項21ないし請
求項23の発明において、前記シーケンスプログラムが
制御対象を実動作させるプログラマブルコントローラに
すでに実装されているシーケンスプログラムであって、
プログラマブルコントローラからシーケンスプログラム
を転送する通信手段が付加されているものであり、通信
手段によってシーケンスプログラムを取り込むことがで
きるから、プログラマブルコントローラが遠方に設置さ
れている場合でもシーケンスプログラムと制御対象との
整合性を容易に検証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上におけるシーケンスプログラムの例を示す
説明図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す動作説明図で
ある。
【図6】同上におけるシーケンスプログラムの例を示す
説明図である。
【図7】同上の動作説明図である。
【図8】同上に用いるルールの例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す要部のブロッ
ク図である。
【図10】同上の動作説明図である。
【図11】同上の動作説明図である。
【図12】同上の動作説明図である。
【図13】同上の動作説明図である。
【図14】同上における制御対象の構成例を示す図であ
る。
【図15】同上におけるシーケンスプログラムの例を示
す説明図である。
【図16】同上におけるシーケンスプログラムの例を示
す説明図である。
【図17】同上におけるシミュレーションモデルの階層
化の例を示す図である。
【符号の説明】
11 プログラム読込手段 12 入出力データ読込手段 13 入出力動作解読手段 13a タイミング決定手段 14 データテーブル 15 次動作判定手段 16 結果出力手段 21 タイミング規制手段 21a タイミング生成手段 22 模擬制御手段 23 シミュレーションモデル PR1,PR2 シーケンスプログラム IO1,IO2 入出力データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H220 BB10 BB12 CC07 CX01 DD04 JJ28 JJ42 JJ48 KK01 KK08 LL03 LL04 LL06 LL07 5H223 CC03 EE19 FF05 FF06

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラマブルコントローラを動作させ
    るシーケンスプログラムおよび前記シーケンスプログラ
    ムに関連付けたプログラマブルコントローラの入出力デ
    ータが読込手段を通して入力され、次動作判定手段によ
    り所定時刻における入出力データの組合せをシーケンス
    プログラムに適用したときのシーケンスプログラムと入
    出力データの組合せとの整合性から論理矛盾の有無を判
    定するとともに、論理矛盾が生じているときにはシーケ
    ンスプログラムのうち論理矛盾を生じた入出力の組合せ
    から遡って関連する入出力を追跡することにより論理矛
    盾の原因を推論し、推論結果を結果出力手段から出力す
    ることを特徴とするプログラマブルコントローラにおけ
    る異常検出方法。
  2. 【請求項2】 前記入出力データを制御対象の動作タイ
    ミングの要求仕様を表す入出力データとし、この入出力
    データから入出力動作解読手段を用いて時刻毎の組合せ
    をデータ組として抽出することによりデータ組の時系列
    であるデータテーブルを作成し、前記次動作判定手段で
    はデータテーブルの各データ組とシーケンスプログラム
    との整合性から論理矛盾の有無を判定することにより、
    シーケンスプログラムの中での論理矛盾の原因箇所を推
    論することを特徴とする請求項1記載のプログラマブル
    コントローラにおける異常検出方法。
  3. 【請求項3】 前記結果出力手段では前記要求仕様のう
    ち論理矛盾を生じたデータ組を含む部分のタイムチャー
    トを可視化して出力するとともに前記タイムチャートの
    中に論理矛盾を生じたタイミングを示し、前記次動作判
    定手段により推論された矛盾の原因箇所および内容を表
    すメッセージをタイムチャートとともに可視化して出力
    することを特徴とする請求項2記載のプログラマブルコ
    ントローラにおける異常検出方法。
  4. 【請求項4】 前記次動作判定手段により推論された前
    記シーケンスプログラム中での論理矛盾の原因箇所につ
    いて修正案を作成し、作成した修正案のうち論理矛盾を
    解消する修正案を結果出力手段により可視化して出力す
    ることを特徴とする請求項2または請求項3記載のプロ
    グラマブルコントローラにおける異常検出方法。
  5. 【請求項5】 前記入出力データを実動作時の制御対象
    の異常発生の時刻における入出力データとし、前記次動
    作判定手段ではこの入出力データのデータ組とシーケン
    スプログラムとの整合性から論理矛盾の有無を判定する
    ことにより、制御対象について論理矛盾の原因箇所を推
    論することを特徴とする請求項1記載のプログラマブル
    コントローラにおける異常検出方法。
  6. 【請求項6】 前記入出力データを制御対象の異常発生
    の時刻を含む所定の時間範囲の入出力データとし、この
    入出力データから入出力動作解読手段を用いて時刻毎の
    組合せをデータ組として抽出することによりデータ組の
    時系列であるデータテーブルを作成し、前記次動作判定
    手段ではデータテーブルの各データ組とシーケンスプロ
    グラムとの整合性から論理矛盾の有無を判定することに
    より、制御対象について論理矛盾の原因箇所を推論する
    ことを特徴とする請求項1記載のプログラマブルコント
    ローラにおける異常検出方法。
  7. 【請求項7】 前記次動作判定手段により推論された矛
    盾の原因箇所および内容を表すメッセージを結果出力手
    段により可視化して出力することを特徴とする請求項5
    または請求項6記載のプログラマブルコントローラにお
    ける異常検出方法。
  8. 【請求項8】 前記シーケンスプログラムが制御対象を
    実動作させるプログラマブルコントローラにすでに実装
    されているシーケンスプログラムであって、通信手段を
    介してプログラマブルコントローラから転送され、さら
    に前記入出力データが通信手段を介してプログラマブル
    コントローラから転送されることを特徴とする請求項5
    ないし請求項7のいずれか1項に記載のプログラマブル
    コントローラにおける異常検出方法。
  9. 【請求項9】 プログラマブルコントローラを動作させ
    るシーケンスプログラムおよび前記シーケンスプログラ
    ムに関連付けたプログラマブルコントローラの入力デー
    タが読込手段を通して入力され、プログラマブルコント
    ローラと等価な模擬制御手段に前記入力データを与えて
    シーケンスプログラムを実行するとともに、制御対象を
    模擬して結果出力手段がディスプレイ装置に表示したシ
    ミュレーションモデルを、模擬制御手段でのシーケンス
    プログラムの実行に伴って動作させることを特徴とする
    プログラマブルコントローラにおける異常検出方法。
  10. 【請求項10】 前記模擬制御手段に与える入力データ
    のオンオフの時間間隔の最小単位をタイミング生成手段
    により生成した基準タイミングの周期とするようにタイ
    ミング規制手段で規制し、タイミング生成手段では基準
    タイミングの周期を可変としていることを特徴とする請
    求項9記載のプログラマブルコントローラにおける異常
    検出方法。
  11. 【請求項11】 プログラマブルコントローラを動作さ
    せるシーケンスプログラムおよび前記シーケンスプログ
    ラムに関連付けたプログラマブルコントローラの入力デ
    ータが読込手段を通して入力され、入力データのオンオ
    フの時間間隔の最小単位をタイミング生成手段により生
    成した基準タイミングの周期とするようにタイミング規
    制手段で規制するとともに、タイミング生成手段では基
    準タイミングの周期を可変としてあり、さらにプログラ
    マブルコントローラと等価な模擬制御手段に前記入力デ
    ータを与えてシーケンスプログラムを実行するととも
    に、模擬制御手段でのシーケンスプログラムの実行に伴
    う出力データと模擬制御手段に与えられた入力データと
    から結果出力手段によりタイムチャートを生成すること
    を特徴とするプログラマブルコントローラにおける異常
    検出方法。
  12. 【請求項12】 前記結果出力手段では、制御対象を模
    擬してディスプレイ装置に表示したシミュレーションモ
    デルを、前記タイムチャートにより表される入出力デー
    タのタイミングで動作させることを特徴とする請求項1
    1記載のプログラマブルコントローラにおける異常検出
    方法。
  13. 【請求項13】 前記結果出力手段では、制御対象の動
    作タイミングの要求仕様として与えられる入出力データ
    のタイムチャートと、前記タイムチャートとを比較する
    ことにより相違点を抽出し、抽出結果のメッセージを可
    視化して出力することを特徴とする請求項11記載のプ
    ログラマブルコントローラにおける異常検出方法。
  14. 【請求項14】 前記制御対象がそれぞれ1つの処理を
    完結させる複数個のブロックの集合であって、前記シミ
    ュレーションモデルが各ブロックに対応するサブモデル
    の組合せとして構成されていることを特徴とする請求項
    9ないし請求項13のいずれか1項に記載のプログラマ
    ブルコントローラにおける異常検出方法。
  15. 【請求項15】 前記シーケンスプログラムが制御対象
    を実動作させるプログラマブルコントローラにすでに実
    装されているシーケンスプログラムであって、通信手段
    を介してプログラマブルコントローラから転送されるこ
    とを特徴とする請求項9ないし請求項14のいずれか1
    項に記載のプログラマブルコントローラにおける異常検
    出方法。
  16. 【請求項16】 プログラマブルコントローラを動作さ
    せるシーケンスプログラムおよび前記シーケンスプログ
    ラムに関連付けたプログラマブルコントローラの入出力
    データが入力される読込手段と、所定時刻における入出
    力データの組合せをシーケンスプログラムに適用したと
    きのシーケンスプログラムと入出力データの組合せとの
    整合性から論理矛盾の有無を判定するとともに、論理矛
    盾が生じているときにはシーケンスプログラムのうち論
    理矛盾を生じた入出力の組合せから遡って関連する入出
    力を追跡することにより論理矛盾の原因を推論する次動
    作判定手段と、推論結果を出力する結果出力手段とを備
    えることを特徴とするプログラマブルコントローラにお
    ける異常検出装置。
  17. 【請求項17】 前記入出力データを制御対象の動作タ
    イミングの要求仕様を表す入出力データとし、この入出
    力データから時刻毎の組合せをデータ組として抽出する
    ことによりデータ組の時系列であるデータテーブルを作
    成する入出力動作解読手段を付加し、前記次動作判定手
    段ではデータテーブルの各データ組とシーケンスプログ
    ラムとの整合性から論理矛盾の有無を判定することによ
    り、シーケンスプログラムの中での論理矛盾の原因箇所
    を推論することを特徴とする請求項16記載のプログラ
    マブルコントローラにおける異常検出装置。
  18. 【請求項18】 前記入出力データを実動作時の制御対
    象の異常発生の時刻における入出力データとし、前記次
    動作判定手段ではこの入出力データのデータ組とシーケ
    ンスプログラムとの整合性から論理矛盾の有無を判定す
    ることにより、制御対象について論理矛盾の原因箇所を
    推論することを特徴とする請求項16記載のプログラマ
    ブルコントローラにおける異常検出装置。
  19. 【請求項19】 前記入出力データを制御対象の異常発
    生の時刻を含む所定の時間範囲の入出力データとし、こ
    の入出力データから時刻毎の組合せをデータ組として抽
    出することによりデータ組の時系列であるデータテーブ
    ルを作成する入出力動作解読手段を付加し、前記次動作
    判定手段ではデータテーブルの各データ組とシーケンス
    プログラムとの整合性から論理矛盾の有無を判定するこ
    とにより、制御対象について論理矛盾の原因箇所を推論
    することを特徴とする請求項16記載のプログラマブル
    コントローラにおける異常検出装置。
  20. 【請求項20】 前記シーケンスプログラムが制御対象
    を実動作させるプログラマブルコントローラにすでに実
    装されているシーケンスプログラムであって、プログラ
    マブルコントローラからシーケンスプログラムおよび前
    記入出力データを転送する通信手段が付加されているこ
    とを特徴とする請求項18または請求項19記載のプロ
    グラマブルコントローラにおける異常検出装置。
  21. 【請求項21】 プログラマブルコントローラを動作さ
    せるシーケンスプログラムおよび前記シーケンスプログ
    ラムに関連付けたプログラマブルコントローラの入力デ
    ータが入力される読込手段と、プログラマブルコントロ
    ーラと等価であって前記入力データが与えられてシーケ
    ンスプログラムを実行する模擬制御手段と、制御対象を
    模擬したシミュレーションモデルをディスプレイ装置に
    表示する結果出力手段とを備え、結果出力手段が模擬制
    御手段でのシーケンスプログラムの実行に伴ってシミュ
    レーションモデルを動作させることを特徴とするプログ
    ラマブルコントローラにおける異常検出装置。
  22. 【請求項22】 所定の周期で基準タイミングを生成す
    るタイミング生成手段と、前記模擬制御手段に与える入
    力データのオンオフの時間間隔の最小単位を前記基準タ
    イミングの周期とするように規制するタイミング規制手
    段とを付加し、タイミング生成手段では基準タイミング
    の周期を可変としていることを特徴とする請求項21記
    載のプログラマブルコントローラにおける異常検出装
    置。
  23. 【請求項23】 プログラマブルコントローラを動作さ
    せるシーケンスプログラムおよび前記シーケンスプログ
    ラムに関連付けたプログラマブルコントローラの入力デ
    ータが入力される読込手段と、所定の周期で基準タイミ
    ングを生成するタイミング生成手段と、前記模擬制御手
    段に与える入力データのオンオフの時間間隔の最小単位
    を前記基準タイミングの周期とするように規制するタイ
    ミング規制手段と、プログラマブルコントローラと等価
    であって前記入力データが与えられてシーケンスプログ
    ラムを実行する模擬制御手段と、制御対象を模擬したシ
    ミュレーションモデルをディスプレイ装置に表示する結
    果出力手段とを備え、タイミング生成手段では基準タイ
    ミングの周期を可変としてあり、模擬制御手段でのシー
    ケンスプログラムの実行に伴う出力データと模擬制御手
    段に与えられた入力データとから結果出力手段によりタ
    イムチャートを生成することを特徴とするプログラマブ
    ルコントローラにおける異常検出装置。
  24. 【請求項24】 前記シーケンスプログラムが制御対象
    を実動作させるプログラマブルコントローラにすでに実
    装されているシーケンスプログラムであって、プログラ
    マブルコントローラからシーケンスプログラムを転送す
    る通信手段が付加されていることを特徴とする請求項2
    1ないし請求項23のいずれか1項に記載のプログラマ
    ブルコントローラにおける異常検出装置。
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