JP2002161852A - 可変容量型圧縮機及びその製造方法 - Google Patents

可変容量型圧縮機及びその製造方法

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JP2002161852A
JP2002161852A JP2001159355A JP2001159355A JP2002161852A JP 2002161852 A JP2002161852 A JP 2002161852A JP 2001159355 A JP2001159355 A JP 2001159355A JP 2001159355 A JP2001159355 A JP 2001159355A JP 2002161852 A JP2002161852 A JP 2002161852A
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drive shaft
cam plate
variable displacement
displacement compressor
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JP2001159355A
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Yoshinori Inoue
井上  宜典
Kiyoshi Ubukawa
潔 生川
Naoki Usui
直樹 臼井
Tomoji Taruya
知二 樽谷
Masaki Ota
太田  雅樹
Shiyuushin Iida
秀慎 飯田
Takenori Sawa
武憲 澤
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
Osamu Hiramatsu
修 平松
Hirohiko Tanaka
洋彦 田中
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/1054Actuating elements
    • F04B27/1072Pivot mechanisms
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転支持体の軽量化を図ることによって圧縮
機の運転動力の低減を達成し得る可変容量型圧縮機を提
供する。 【解決手段】 回転支持体7は、鋼板プレスによって成
形された3部材、すなわち回転盤22、回転支持体側部
材23及びウェイト部材24から構成されている。回転
盤22は、中央部に貫通孔22aを有する円盤形状をな
しており、貫通孔22aに挿通された駆動軸6に一体回
転可能に止着固定されている。ヒンジ機構20の一方を
構成するガイド部としての回転支持体側部材23は、回
転盤22の後面上部において、斜板8の上死点対応位置
Dを中心に止着固定されている。回転支持体側部材23
による回転支持体7の偏重を相殺するためのウェイト部
材24は、回転盤22の後面下部に止着されている。回
転支持体側部材23及びウェイト部材24は、溶接によ
って回転盤22へ止着固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両空調
装置に使用される可変容量型圧縮機及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】可変容量型圧縮機は、例えば、特開平1
1−264371号公報に記載されている。図15は上
記公報に記載に記載された片頭ピストン式の可変容量型
圧縮機を示したものである。図示のように、フロントハ
ウジング101に駆動軸102が回転可能に支持されて
いる。該駆動軸102には回転支持体103が固定され
ている。カムプレートとしての斜板104は中央部に貫
通孔104aが貫設され、該貫通孔104aに前記駆動
軸102が挿通されている。ピストン105は、シリン
ダブロック106に形成されたシリンダボア101aに
収容されるとともに、前記斜板104に一対のシュー1
10を介して係留されている。
【0003】前記回転支持体103と斜板104との間
には、駆動軸102の回転を斜板104へ伝えるための
ヒンジ機構107が介在されている。すなわち、斜板1
04に設けられたガイド凸部としてのガイドピン108
と、回転支持体103に設けられたガイド部としての支
持アーム109とからなる。ガイドピン108は斜板1
04の一側面に、その斜板104の上死点対応位置Dを
跨いで回転支持体103側に向かって一対に設けられて
いる。支持アーム109は回転支持体103の一側面
に、ガイドピン108に対応するよう間隔を置いて一対
に設けられている。ガイドピン108の先端には球状部
108aが形成され、一方、支持アーム109にはガイ
ド孔109aが形成されている。そしてガイドピン10
8は球状部108aを以って、支持アーム109のガイ
ド孔109aに挿入係合されている。また、回転支持体
103には、支持アーム109による重心の偏りを解消
するために、ウェイト部111が設けられている。
【0004】このように回転支持体103及びヒンジ機
構107を介して、斜板104は駆動軸102と一体回
転可能となる。そして駆動軸102の回転による斜板1
04の揺動は、シュー110を介してピストン105の
往復運動に変換され、シリンダボア101aにおいて冷
媒ガスの吸入、圧縮、そして吐出が行われる。それと共
に斜板104は、ヒンジ機構107における球状部10
8aとガイド孔109aとの間のスライドガイド関係、
駆動軸102による貫通孔104aを介したスライド支
持作用により、駆動軸102上をスライド移動しつつ傾
角変更が可能である。斜板104の傾角が変更される
と、ピストン105のストロークが変更され、吐出の容
量が調整される。
【0005】また、回転支持体103とフロントハウジ
ング101との間には、スラストベアリング112が介
装されており、ピストン105に作用する圧縮反力を回
転支持体103からフロントハウジング101に伝達し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来構
成の可変容量型圧縮機においては、回転支持体103は
支持アーム109やウェイト部111を含めて単一の部
材で構成されており、鋳造によって成形されている。こ
のような鋳造による成形方法では、複雑な形状や薄肉形
状に形成することができないため、例えば、突出して成
形されている支持アーム109付近においては余肉が付
くことが避けられず、大型化及び大重量化を招いてい
た。また、このような大重量の支持アーム109と、回
転中心である駆動軸102の中心軸線Lにおいて重心の
バランスをとるために、軸線Lから見て支持アーム10
9とは反対側にウェイト部111が設けられている。こ
のウェイト部111は支持アーム109の重さに比例し
て重くなるので、これによっても回転支持体103は大
重量化されていた。このように、鋳造によって回転支持
体103を一体的に形成するのは、回転支持体103の
重量の増加や大型化を招いていた。また、鋳造による成
形後に、ヒンジ機構のガイド孔等の切削加工が必要であ
り、回転支持体103の加工に時間がかかる問題もあっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とす
るところは、可変容量型圧縮機において、回転支持体の
軽量化を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明に係る可変容量型圧縮機は、特許請求の範囲
の各請求項に記載の通りの構成を備えた。請求項1に記
載の可変容量型圧縮機においては、駆動軸のトルクをカ
ムプレートに伝達するための回転支持体を構成する、前
記駆動軸に対する固定機能部分としての回転盤と、前記
ヒンジ機構の一部を構成するヒンジ機能部分としてのガ
イド部又はガイド凸部と、重量バランス調整機能部分と
してのウェイト部材とのうち、少なくとも1つの機能部
分がプレス成形された板材で形成されていることを要旨
としている。すなわち、請求項1に記載の発明において
は、駆動軸に対する固定機能部分と、ヒンジ機能部分
と、重量バランス調整機能部分との複数の機能部分を持
つ回転支持体のうちの任意の機能部分を区分し、それを
プレス成形された板材で形成したものである。このこと
により、当該機能部分に関して適正材を用いての高強度
化及び軽量化が可能となり、また、従来の鋳造品に見ら
れるような余肉を無くすることによる軽量化が可能とな
って、回転支持体の軽量化が達成される。
【0009】また、請求項2に記載の可変容量型圧縮機
においては、前記回転支持体における3つの機能部分の
それぞれが個々にプレス成形された板材で形成されたこ
とを要旨としている。従って、請求項2に記載の発明に
よれば、3つの機能部分に関して適正材を用いての高強
度化及び軽量化が可能となり、また、従来の鋳造品に見
られるような余肉を無くすることによる軽量化が可能と
なるため、回転支持体の軽量化をより高めることができ
る。
【0010】請求項3に記載の可変容量型圧縮機におい
ては、駆動軸のトルクをカムプレートに伝達するための
回転支持体を構成する、駆動軸に対する固定機能部分と
しての回転支持体と、前記ヒンジ機構の一部を構成する
ヒンジ機能部分としてのガイド部又はガイド凸部と、重
量バランス調整機能部分としてのウェイト部材とのう
ち、2つの機能部分がプレス成形された板材で一体に形
成されていることを要旨としている。従って、請求項3
に記載の発明によれば、請求項1に記載した発明と同
様、回転支持体の軽量化が達成されるとともに、部品点
数を削減することができる。
【0011】この場合において、請求項4に記載したよ
うに、回転支持体は、3つの機能部分のうちの回転盤と
ウェイト部材がプレス成形された板材で一体に形成され
ていることが好ましい。また、請求項5に記載したよう
に、前記回転支持体は、前記3つの機能部部分のうちの
ガイド部又はガイド凸部とウェイト部材がプレス成形さ
れた板材で一体に形成されていることが好ましい。
【0012】また、請求項6に記載の発明では、圧縮機
のハウジングにはシリンダボア及びクランク室が形成さ
れるとともに駆動軸が支持され、シリンダボア内にはピ
ストンが収容され、クランク室内において駆動軸には回
転支持体が固定され、同様にクランク室内において駆動
軸にはカムプレートが傾動可能に支持され、回転支持体
とカムプレートの間にはヒンジ機構が介在され、駆動軸
の回転が回転支持体、ヒンジ機構及びカムプレートを介
してピストンの往復直線運動に変換されるとともに、同
ヒンジ機構の案内により、カムプレートが駆動軸上を傾
動しつつスライド移動されることで吐出容量を変更可能
な可変容量型圧縮機において、前記ヒンジ機構は、カム
プレート或いは回転支持体の一方において上死点対応位
置に設けられたガイド凸部と、他方に設けられて該ガイ
ド凸部をスライド移動可能に係合するガイド部とからな
り、前記回転支持体は駆動軸に一体回転可能に固定され
た回転盤と、該回転盤とは別体で形成され、前記ヒンジ
機構の一方を構成する回転支持体側部材とが接合固定さ
れてなることを要旨とした。この発明によれば、回転盤
と、ヒンジ機構の一方を構成する、回転支持体側部材と
を別々に成形することによって、回転支持体の設計及び
加工の自由度が増すことができる。
【0013】請求項7に記載の発明では、請求項6に記
載の発明において、前記回転盤はプレス加工により成形
されることを要旨とした。この発明によれば、回転盤を
プレス加工によって容易に形成することができる。
【0014】請求項8の発明では、請求項6又は7に記
載の発明において、前記ガイド部はプレス加工により成
形されることを要旨とした。この発明によれば、ガイド
部をプレス加工によって容易に加工することができる。
【0015】請求項9の発明では、請求項6〜8のいず
れかに記載の発明において、前記ハウジングの内面と前
記回転支持体の前面との間にはスラストベアリングを介
装しており、該スラストベアリングの転がり部材は直接
前記回転支持体に当接していることを要旨とした。この
発明によれば、スラストベアリングの回転支持体側のレ
ースを介装する必要がなく、部品点数の削減ができる。
【0016】請求項10〜14に記載の可変容量型圧縮
機の製造方法によれば、例えば、冷間圧延鋼板あるいは
機械構造用炭素鋼等の板材を準備し、これをプレスによ
って切断、曲げ、絞り等の2種以上の加工を行うことで
軽量な回転支持体を容易に製作することができる。特
に、請求項8に記載の発明によれば、2つの機能部分を
一体に成形するため、成形工程の削減及び成形後の接合
工程の削減ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。先ず、第1の実施形態を図1〜図7に基づいて説明
する。
【0018】図1に示すように、フロントハウジング1
はシリンダブロック2の前端面に接合されている。リア
ハウジング3は、バルブプレート4を介してシリンダブ
ロック2の後端面に接合されている。フロントハウジン
グ1、シリンダブロック2及びリアハウジング3は、圧
縮機のハウジングを構成している。クランク室5は、フ
ロントハウジング1とシリンダブロック2との間に囲ま
れて区画形成されている。駆動軸6は、フロントハウジ
ング1及びシリンダブロック2との間に回転可能に架設
支持され、クランク室5内を貫通している。駆動軸6は
図示しない外部駆動源としての車両エンジンに、電磁ク
ラッチ等のクラッチ機構を介して連結されている。従っ
て駆動軸6は、車両エンジンの起動状態においてクラッ
チ機構の接続により回転駆動される。
【0019】クランク室5内において駆動軸6に一体回
転可能に回転支持体7が止着固定されている。カムプレ
ートとしての斜板8は、中央部に貫設された挿通孔8a
に駆動軸6が挿通された状態で、クランク室5内に収容
されている。回転支持体7と斜板8との間にはヒンジ機
構20が介在されており、両者を連結している。なお、
ヒンジ機構20は、回転支持体7に設けられるガイド部
としての回転支持体側部材23と、斜板8側に設けられ
るガイド凸部としてのガイドピン9とから構成されてい
る。
【0020】シリンダブロック2において駆動軸6の軸
線L周りに所定間隔で複数のシリンダボア2aが形成さ
れ、片頭型ピストン11の先端側が該シリンダボア2a
に収容されている。そして該ピストン11の後端側が一
対のシュー12を介して斜板8の外周部に係留されてい
る。従って駆動軸6の回転運動は、回転支持体7、ヒン
ジ機構20、斜板8及びシュー12を介してピストン1
1に伝えられ、ピストン11は斜板8の回転に伴ってシ
リンダボア2a内を往復動する。
【0021】吸入室3a及び吐出室3bは、リアハウジ
ング3にそれぞれ区画整理されている。吸入ポート4
a、吸入弁4b、吐出ポート4c及び吐出弁4dは、そ
れぞれバルブプレート4に形成されている。そして吸入
室3aの冷媒ガスは、ピストン11の上死点側から下死
点側への移動により、吸入ポート4a及び吸入弁4bを
介してシリンダボア2aに吸入される。シリンダボア2
aに吸入された冷媒ガスは、ピストン11の下死点側か
ら上死点側への移動により所定の圧力にまで圧縮される
とともに、吐出ポート4c及び吐出弁4dを介して吐出
室3bへ吐出される。
【0022】抽気通路15はクランク室5と吸入室3a
とを接続する。給気通路16は吐出室3bとクランク室
5とを接続する。電磁弁である容量制御弁17は、給気
通路16上に介在されている。給気通路16の開度が容
量制御弁17により調節され、クランク室5の圧力が変
更されて、ピストン11の前後に作用するクランク室5
の圧力とシリンダボア2aの圧力との差が調整される。
その結果、斜板8の傾斜角が変更され、ピストン11の
ストローク量が変更されて、吐出容量が調整される。
【0023】次に、本実施形態の特徴点である回転支持
体7の構成について、図2〜図4を参照して説明する。
図4に示すように、回転支持体7は駆動軸6に固定され
る回転盤22、ガイド部としての回転支持体側部材23
及び該回転支持体側部材23による回転支持体7の偏重
を相殺するためのウェイト部材24から構成され、それ
ぞれ別体で形成されている。図2に示すように、回転盤
22は中央部に貫通孔22aを有する円盤形状をなして
おり、貫通孔22aに挿通された駆動軸6に一体回転可
能に止着固定されている。貫通孔22aは回転盤22を
駆動軸6に沿って後方に延出した筒状に形成されてい
る。回転盤22の前面とフロントハウジング1との間に
は、スラストベアリング25が介在されている。このス
ラストベアリング25は駆動軸6を包囲しており、転が
り部材としてのころ25aが直接回転盤22に当接して
いる。ピストン11の往復動作によって生じる圧縮反力
は、ピストン11、シュー12、斜板8、ヒンジ機構2
0及びスラストベアリング25を介してフロントハウジ
ング1で受け止められる。
【0024】図2に示すように、ヒンジ機構20の一方
を構成するガイド部としての回転支持体側部材23は回
転盤22の後面上部において、ピストン11のトップク
リアランスを規定する斜板8の上死点対応位置Dを中心
に止着固定されている。図3に示すように、回転支持体
側部材23は板材の両端を一方へ、所定の曲率となるよ
うに折り曲げた断面略C字形状をなしており、両曲面を
結ぶ間は平面に形成されている。両端の曲面は支持部2
3aを構成しており、図2に示すように支持部23aの
曲面の中心軸線Sは、駆動軸6の軸線Lと斜板8の上死
点対応位置Dとを含む面と、平行に延在している。両支
持部23aを結ぶ間の平面は、回転盤22へ止着する止
着部23bを構成している。本実施形態では、溶接ない
しは複数箇所へのスポット溶接によって、回転支持体側
部材23を回転盤22へ止着している。なお、回転盤2
2の被止着部22bは止着部23bと同様に平面をなし
ている。
【0025】図2に示すように、ウェイト部材24は回
転盤22の後面下部に止着固定されている。回転支持体
7には回転支持体側部材23が止着されているが、この
ために回転支持体7の重心が、回転中心である駆動軸6
の軸線Lから偏心している。この偏重を解消するため
に、ウェイト部材24は回転中心である駆動軸6の軸線
Lから見て、回転支持体側部材23とは反対側である回
転支持体7の後面下側端部に設けられ、これにより回転
支持体7の重心が回転軸線(駆動軸6の軸線L)に一致
するよう調整される。ウェイト部材24の回転盤22へ
の止着固定は、回転支持体側部材23と同様に溶接によ
るものである。
【0026】以上のように、回転支持体7を構成する回
転盤22、回転支持体側部材23及びウェイト部材24
が別体で形成されるため、それぞれ適材かつ適正な製
作、加工が可能となる。すなわち、回転支持体7は、図
4に示すように、駆動軸6に対する固定機能部分として
の回転盤22と、ヒンジ機構の一部を構成するヒンジ機
能部分としての回転支持体側部材23と、重量バランス
調整機能部分としてのウェイト部材24とからなり、そ
れらは、機能部分別にプレス成形によって製作される。
【0027】図5〜図7には、回転盤22、回転支持体
側部材23及びウェイト部材24のプレスによる製作工
程が示されている。図5(A)〜(C)は回転盤22の
製作工程を示したものであり、先ず、冷間圧延鋼板ある
いは機械構造用炭素鋼(S35C、S45C)等の板材
Wが準備され、次いでこの板材Wから打ち抜きによって
中央に円形の貫通孔を有する円盤A1が成形され、次い
で円盤A1に絞り加工を施こすことで前述したような形
状の回転盤22が成形される。また、図6(A)〜
(C)は回転支持体側部材23の製作工程を示したもの
であり、板材Wが準備され、その板材Wに打ち抜き加工
を施して長方形状の角板B1を成形したのち、その角板
B1に曲げ加工を施すことで、前述したような形状の回
転支持体側部材23が成形される。さらに、図7(A)
及び(B)はウェイト部材24の製作工程を示したもの
であり、板材Wが準備され、その板材Wに打ち抜き加工
を施すことで半円弧状のウェイト部材24が成形され
る。成形後、回転盤22に回転支持体側部材23及びウ
ェイト部材24が溶接で接合される。なお、プレス成形
後において、回転支持体側部材23には、支持部23a
のひずみ取りを施すとともに、支持部23a内周面に高
周波焼入れ等の表面処理を施して、高強度化及び耐磨耗
性の向上を図る。同様に回転盤22のスラストベアリン
グ受部22cにも高周波焼入れ等の表面処理を施して、
ころ25aに対する耐磨耗性を向上させている。これら
の加工はそれぞれ単体として扱えるので、製作、加工が
しやすい。
【0028】次に、前記斜板8並びに、前記ヒンジ機構
20の他方を構成するガイド凸部としてのガイドピン9
について説明する。図2に示すように、斜板8はほぼ円
盤形状をしており、中央部には挿通孔8aが貫設され、
挿通孔8aには駆動軸6が傾動可能に挿嵌されている。
斜板8の前面には、回転支持体7側に向かってガイド凸
部としてのガイドピン9が一対に突設されている。ガイ
ドピン9は斜板8の上死点対応位置Dを跨いで、駆動軸
6の回転方向前後側にそれぞれ配置されている。ガイド
ピン9は先端に球状部9aを形成しており、該球状部9
aを以って回転支持体側部材23の支持部23aに挿入
係合されている。もちろんこの場合、球状部9aの曲率
半径は支持部23aのそれよりごく僅かだけ小さくなっ
ている。このように斜板8は、ガイドピン9の球状部9
aと回転支持体側部材23の支持部23aとの間のスラ
イドガイド関係、並びに駆動軸6による挿通孔8aを介
したスライド支持作用により、駆動軸6に対してその軸
線L方向に傾動しつつスライド移動可能である。
【0029】上記構成の本実施形態においては、以下の
ような効果を奏する。
【0030】(1)回転支持体7は、従来構成の回転支
持体のように一体形成ではなく、回転盤22、回転支持
体側部材23及びウェイト部材24を別体で構成してい
る。従ってプレス成形を用いることが可能となってい
る。また、プレス成形を用いることによって、それ自体
の高強度化と軽量化とを図ることができるとともに、鋳
造等による一体成形では不可避である余肉を無くすこと
ができるので、軽量化を図ることができる。
【0031】(2)回転盤22は、プレス成形によって
形成されるため、その材料には耐磨耗性の強い材料を用
いることができる。これによってスラストベアリング2
5のころ25aを直接回転盤22に当接させることがで
きる。すなわち、スラストベアリング25の回転支持体
7側のレースを介装する必要がなく、部品点数の削減が
できる。
【0032】(3)支持部23a内周面及び回転盤22
のスラストベアリング受部22cに高周波焼入れ等の表
面処理を施している。従って強度を向上させることがで
きるとともに、耐磨耗性を向上させることができる。
【0033】次に、図8に示す第2の実施形態を説明す
る。この実施の形態では、回転支持体7を構成する、回
転盤22と、回転支持体側部材23と、ウェイト部材2
4との3部材のうち、回転盤22とウェイト部材24と
を1部材で形成している。すなわち、回転盤22の後面
下部にウェイト部22dを一体に形成することによっ
て、ヒンジ機構20による回転支持体7の偏重を解消し
ている。また、第1の実施形態で説明したヒンジ機構2
0とは異なる形態のヒンジ機構を構成している。すなわ
ち、ヒンジ機構20を、プレート状に形成された回転支
持体側部材23に長孔26を設け、その長孔26に斜板
8側に設けたピン27を係合させた構成としている。す
なわち、リンクとピンとを用いたヒンジ機構20であ
り、回転支持体側部材23がリンクを構成している。な
お、その他については前述した第1の実施形態と同様に
構成される。
【0034】従って、第2の実施形態によれば、上記の
ような構成を採用することによって、プレス成形による
回転支持体7の形成を達成しつつ、部品点数を削減する
ことができるとともに、前述した第1の実施形態とほぼ
同様の作用効果を発揮させることができる。
【0035】次に、本発明の第3の実施形態を図9〜図
13に基づいて説明する。第3の実施形態では、図9及
び図10に示すように、上述した第2の実施形態と同
様、回転盤22の後面下部外周側にウェイト部22dを
一体に形成することによってヒンジ機構20による回転
支持体7の偏重を解消している。このような構成を用い
ることによって、第2の実施形態と同様、プレス成形に
よる回転支持体7の形成を達成しつつ、部品点数を削減
することができる。また、第3の実施の形態では、リン
クとピンとを用いたリンク式のヒンジ機構20を採用し
ている。回転支持体側部材23は、中央に貫通孔23c
を有する平板状に形成されるとともに、上部側には長孔
26を有する左右のリンク部23eが貫通孔23cを跨
いで備えられた構成となっている。貫通孔23cの内径
は、回転盤22の円筒ボス部22fの外周に嵌合する寸
法に形成されている。またリンク部23eは後面側にほ
ぼ直角に折り曲げられており、長孔26に斜板8側のピ
ン27が係合されている。なお、その他については、前
述した第1の実施形態と同様に構成される。
【0036】そして、ウェイト部22dを一体に備えた
回転盤22及び回転支持体側部材23は、第1の実施形
態の場合と同様、プレス成形によって製作される。すな
わち、図11(A)〜(C)に示すように、冷間圧延鋼
板あるいは機械構造用炭素鋼等の板材Wが準備され、そ
の板材Wに対し、プレスによる打ち抜きで中央に円形の
貫通孔を持つ円盤A2を成形したのち、その円盤A2に
曲げ、絞り等の加工を施すことによって、ウェイト部2
2dを一体に備えた前述したような形状の回転盤22が
成形される。また、図12(A)〜(C)に示すよう
に、板材Wが準備され、その板材Wに対し、プレスによ
る打ち抜き加工を施すことによって中央に円形の貫通孔
を有し、左右両側にリンク部形成用の突部を有するプレ
ートB2を成形したのち、そのプレートB2に曲げ加工
を施すことによって、前述したようなリンク部23eを
一体に備えた形状のリンクタイプの回転支持体側部材2
3が成形される。成形後、回転支持体側部材23はウェ
イト部22d付き回転盤22の円筒ボス部22fに貫通
孔23cを嵌合した状態で第1の実施形態と同様、溶接
で接合される。このような嵌合式を採用することで、接
合に際しての両者の相対的な位置決め精度を確保し易く
なる。
【0037】なお、この場合においても、ウェイト部2
2d付き回転盤22及び回転支持体側部材23における
各スライド部位、すなわち、回転盤22のスラストベア
リング受部22cのほか、回転支持体側部材23におけ
る長孔26の内周面に高周波焼入れ等の表面処理を施し
て、高強度化及び耐磨耗性の向上を図る。これらの加工
はそれぞれ単体として扱えるので、製作、加工がしやす
い。なお、その他については前述の第1の実施形態と同
様に構成される。従って、第3の実施形態の場合におい
ても、第1の実施形態と同様に、軽量な回転支持体7を
容易に製作することができる。特に回転盤22とウェイ
ト部22dを一体に形成する構成のため、個々に形成す
る場合に比べてプレスによる成形工程及び成形後の接合
工程を削減できる。
【0038】次に、図13及び図14に基づいて本発明
の第4の実施形態を説明する。この第4の実施形態で
は、図13に示すように、第3の実施形態で説明したリ
ンク式ヒンジ機構20の一方を構成する回転支持体側部
材23にウェイト部22dを一体に成形することによっ
てヒンジ機構20による回転支持体7の偏重を解消する
構成としている。回転支持体側部材23は第3の実施形
態で説明した形状に形成されるとともに、下部外周側に
半円弧状のウェイト部22dを備えた形状とされる。そ
して、ウェイト部22dを備えた回転支持体側部材23
及び回転盤22は、第1の実施形態と同様プレス成形に
よって製作される。すなわち、図14(A)〜(C)に
示すように、冷間圧延鋼板あるいは機械構造用炭素鋼等
の板材Wが準備され、その板材Wに対し、プレスによる
打ち抜き加工を施すことによって、中央に円形の貫通孔
を有し、左右両側にリンク部形成用の突部を有し、下部
側にウェイト部形成用の突部を有するプレートB3を成
形したのち、そのプレートB2に曲げ、絞り等の加工を
施すことによって、前述したような形状のウェイト部2
2dを一体に備えた回転支持体側部材23が成形され
る。この場合、回転盤22については、第1の実施形態
の同様、それ単体で成形(図5参照)される。そして成
形後のウェイト部22d付き回転支持体側部材23と、
回転盤22との接合は、第3の実施形態と同様、回転盤
22の円筒ボス部22fに回転支持体側部材23の貫通
孔23cを嵌合した状態で溶接で行う。従って、第4の
実施形態の場合も、前述した第3の実施形態と同様の作
用効果を得ることができる。
【0039】なお、本発明は図示の実施形態に限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更
が可能であり、例えば、以下の様態でも実施できる。第
1の実施形態において、例えば、ヒンジ機構20に関し
て、回転支持体側部材23の支持部23aを円筒状に形
成し、これに球状部9aを有するガイドピン9を係合さ
せる。この構成においても、第1の実施形態とほぼ同様
の作用効果を発揮させることができる。
【0040】回転支持体7を構成する3部材の接合、す
なわち回転盤22、回転支持体側部材23及びウェイト
部材24の接合固定は、必ずしも溶接による必要はな
い。2部材を接合固定する一般的な方法を用いることが
でき、例えばねじ、リベットによって接合する方法を用
いることができる。
【0041】ヒンジ機構20を構成するガイド部とガイ
ド凸部において、ガイド部を斜板8側に、ガイド凸部を
回転支持体7側にそれぞれ形成し、配置すること。この
場合も図示例と同様の作用、効果を奏する。
【0042】回転盤22と回転支持側部材23とをプレ
ス成形によって一体に形成し、それにプレス成形された
ウェイト部材34を接合する構成としてもよい。また、
回転支持体7を構成する回転盤22、回転支持側部材2
3、ウェイト部材24のうちの1つ又は2つをプレス成
形によって形成し、他は別の成形方法で形成しても差し
支えない。
【0043】
【発明の効果】上記構成の本発明によれば、回転支持体
の軽量化を図ることによって圧縮機の運転動力の低減を
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る可変容量型圧縮機の縦断
面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】ヒンジ機構を模式的に示す図である。
【図4】プレス成形された回転支持体を示す斜視図であ
る。
【図5】回転盤のプレス成形工程の説明図である。
【図6】回転支持体側部材のプレス成形工程の説明図で
ある。
【図7】ウェイト部材のプレス成形工程の説明図であ
る。
【図8】第2の実施形態を示す要部拡大断面図である。
【図9】第3の実施形態を示す要部拡大断面図である。
【図10】プレス成形された回転支持体を示す斜視図で
ある。
【図11】ウェイト部付き回転盤のプレス成形工程の説
明図である。
【図12】回転支持体側部材のプレス成形工程の説明図
である。
【図13】第3の実施形態に係るプレス成形された回転
支持体を示す斜視図である。
【図14】ウェイト部付き回転支持体側部材のプレス成
形工程の説明図である。
【図15】従来技術を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1…ハウジングの一部を構成するフロントハウジング 2…ハウジングの一部を構成するシリンダブロック 2a…シリンダボア 3…ハウジングの一部を構成するリアハウジング 5…クランク室 6…駆動軸 7…回転支持体 8…カムプレートとしての斜板 9…ガイド凸部としてのガイドピン 11…ピストン 20…ヒンジ機構 22…回転盤 23…ガイド部としての回転支持体側部材 24…ウェイト部材 25…スラストベアリング 25a…転がり部材としてのころ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 臼井 直樹 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 樽谷 知二 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 太田 雅樹 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 飯田 秀慎 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 澤 武憲 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 川口 真広 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 平松 修 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 田中 洋彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H076 AA06 BB38 BB41 BB50 CC12 CC20 CC31 CC40

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸と、前記駆動軸に傾斜した状態で
    取り付けられたカムプレートと、前記カムプレートに対
    して該カムプレートの回転によってシリンダボア内を往
    復動するよう連結されたピストンと、前記駆動軸に固着
    された回転支持体と、前記回転支持体と前記カムプレー
    トとの間に設けられ、前記回転支持体に対して前記カム
    プレートを傾動可能にかつトルク伝達可能に連結するヒ
    ンジ機構とを備え、前記カムプレートの傾斜角の変化に
    応じて前記ピストンのストロークが変化する可変容量型
    圧縮機であって、 前記回転支持体は、前記駆動軸に対する固定機能部分と
    しての回転盤と、前記ヒンジ機構の一部を構成するヒン
    ジ機能部分としてのガイド部又はガイド凸部と、重量バ
    ランス調整機能部分としてのウェイト部材とから構成さ
    れており、前記3つの機能部分のうちの少なくとも1つ
    の機能部分がプレス成形された板材で形成されているこ
    とを特徴とする可変容量型圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の可変容量型圧縮機であ
    って、前記回転支持体は、前記3つの機能部分のそれぞ
    れが個々にプレス成形された板材で形成されていること
    を特徴とする可変容量型圧縮機。
  3. 【請求項3】 駆動軸と、前記駆動軸に傾斜した状態で
    取り付けられたカムプレートと、前記カムプレートに対
    して該カムプレートの回転によってシリンダボア内を往
    復動するよう連結されたピストンと、前記駆動軸に固着
    された回転支持体と、前記回転支持体と前記カムプレー
    トとの間に設けられ、前記回転支持体に対して前記カム
    プレートを傾動可能にかつトルク伝達可能に連結するヒ
    ンジ機構とを備え、前記カムプレートの傾斜角の変化に
    応じて前記ピストンのストロークが変化する可変容量型
    圧縮機であって、 前記回転支持体は、前記駆動軸に対する固定機能部分と
    しての回転盤と、前記ヒンジ機構の一部を構成するヒン
    ジ機能部分としてのガイド部又はガイド凸部と、重量バ
    ランス調整機能部分としてのウェイト部材とから構成さ
    れており、前記3つの機能部分のうちの2つの機能部分
    がプレス成形された板材で一体に形成されていることを
    特徴とする可変容量型圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の可変容量型圧縮機であ
    って、前記回転支持体は、前記3つの機能部分のうちの
    回転盤とウェイト部材がプレス成形された板材で一体に
    形成されていることを特徴とする可変容量型圧縮機。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の可変容量型圧縮機であ
    って、前記回転支持体は、前記3つの機能部分のうちの
    ウェイト部材とガイド部又はガイド凸部とがプレス成形
    された板材で一体に形成されていることを特徴とする可
    変容量型圧縮機。
  6. 【請求項6】 圧縮機のハウジングにはシリンダボア及
    びクランク室が形成されるとともに駆動軸が支持され、
    シリンダボア内にはピストンが収容され、クランク室内
    において駆動軸には回転支持体が固定され、同様にクラ
    ンク室内において駆動軸にはカムプレートが傾動可能に
    支持され、回転支持体とカムプレートの間にはヒンジ機
    構が介在され、駆動軸の回転が回転支持体、ヒンジ機構
    及びカムプレートを介してピストンの往復直線運動に変
    換されるとともに、同ヒンジ機構の案内により、カムプ
    レートが駆動軸上を傾動しつつスライド移動されること
    で吐出容量を変更可能な可変容量型圧縮機において、 前記ヒンジ機構は、カムプレート或いは回転支持体の一
    方において上死点対応位置に設けられたガイド凸部と、
    他方に設けられて該ガイド凸部をスライド移動可能に係
    合するガイド部とからなり、前記回転支持体は駆動軸に
    一体回転可能に固定された回転盤と、該回転盤とは別体
    で形成され、前記ヒンジ機構の一方を構成する回転支持
    体側部材とが接合固定されてなることを特徴とする可変
    容量型圧縮機。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の可変容量型圧縮機であ
    って、前記回転盤はプレス加工により成形されることを
    特徴とする可変容量型圧縮機。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載の可変容量型圧縮
    機であって、前記ガイド部はプレス加工により成形され
    ることを特徴とする可変容量型圧縮機。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれかに記載の可変容
    量型圧縮機であって、前記ハウジングの内面と前記回転
    支持体の前面との間にはスラストベアリングを介装して
    おり、該スラストベアリングを構成する転がり部材は直
    接前記回転支持体に当接していることを特徴とする可変
    容量型圧縮機。
  10. 【請求項10】 駆動軸と、前記駆動軸に傾斜した状態
    で取り付けられたカムプレートと、前記カムプレートに
    対して該カムプレートの回転によってシリンダボア内を
    往復動するよう連結されたピストンと、前記駆動軸に固
    着された回転支持体と、前記回転支持体と前記カムプレ
    ートとの間に設けられ、前記回転支持体に対して前記カ
    ムプレートを傾動可能にかつトルク伝達可能に連結する
    ヒンジ機構とを備え、しかも前記回転支持体は、前記駆
    動軸に対する固定機能部分としての回転盤と、前記ヒン
    ジ機構の一部を構成するヒンジ機能部分としてのガイド
    部又はガイド凸部と、重量バランス調整機能部分として
    のウェイト部材とから構成されており、前記カムプレー
    トの傾斜角の変化に応じて前記ピストンのストロークが
    変化する可変容量型圧縮機の製造方法であって、 前記回転支持体の製作工程として、準備された板材に対
    しプレスによる少なくとも2種以上の加工を施すこと
    で、前記回転支持体における3つの機能部分のうちの少
    なくとも1つの機能部分を所定形状に成形する工程と、
    成形後の機能部品を他の機能部品に接合する工程とを有
    することを特徴とする可変容量型圧縮機の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の可変容量型圧縮機
    の製造方法であって、前記回転支持体の製作工程とし
    て、前記回転支持体における3つの機能部分のそれぞれ
    を個々に所定形状に成形する工程と、成形後の機能部品
    を相互に接合する工程とを有することを特徴とする可変
    容量型圧縮機の製造方法。
  12. 【請求項12】 駆動軸と、前記駆動軸に傾斜した状態
    で取り付けられたカムプレートと、前記カムプレートに
    対して該カムプレートの回転によってシリンダボア内を
    往復動するよう連結されたピストンと、前記駆動軸に固
    着された回転支持体と、前記回転支持体と前記カムプレ
    ートとの間に設けられ、前記回転支持体に対して前記カ
    ムプレートを傾動可能にかつトルク伝達可能に連結する
    ヒンジ機構とを備え、しかも前記回転支持体は、前記駆
    動軸に対する固定機能部分としての回転盤と、前記ヒン
    ジ機構の一部を構成するヒンジ機能部分としてのガイド
    部又はガイド凸部と、重量バランス調整機能部分として
    のウェイト部材とから構成されており、前記カムプレー
    トの傾斜角の変化に応じて前記ピストンのストロークが
    変化する可変容量型圧縮機の製造方法であって、 前記回転支持体の製作工程として、準備された板材に対
    しプレスによる少なくとも2種以上の加工を施すこと
    で、前記回転支持体における3つの機能部分のうちの2
    つの機能部分を一体に成形する工程と、成形後の機能部
    品を他の機能部品に接合する工程とを有することを特徴
    とする可変容量型圧縮機の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の可変容量型圧縮機
    の製造方法であって、前記回転支持体の製作工程とし
    て、前記回転支持体における3つの機能部分のうちの回
    転盤とウェイト部材を一体に成形する工程を有すること
    を特徴とする可変容量圧縮機の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の可変容量型圧縮機
    の製造方法であって、前記回転支持体の製作工程とし
    て、前記回転支持体における3つの機能部分のうちのウ
    ェイト部材とガイド部又はガイド凸部とを一体に成形す
    る工程を有することを特徴とする可変容量圧縮機の製造
    方法。
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