JP2002160354A - 画像記録装置及び方法 - Google Patents

画像記録装置及び方法

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JP2002160354A
JP2002160354A JP2000361518A JP2000361518A JP2002160354A JP 2002160354 A JP2002160354 A JP 2002160354A JP 2000361518 A JP2000361518 A JP 2000361518A JP 2000361518 A JP2000361518 A JP 2000361518A JP 2002160354 A JP2002160354 A JP 2002160354A
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Yoshio Ishii
善雄 石井
Hidekazu Kito
英一 鬼頭
Atsushi Uejima
敦 上島
Osamu Takahashi
修 高橋
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17506Refilling of the cartridge

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  • Ink Jet (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録方式による画像記録の高
能力化・適正画像の得率向上を達成する。 【解決手段】 入力された記録用画像データに基づい
て、インクジェット方式で画像を記録する記録ヘッド60
を駆動するための吐出信号を生成し、記録ヘッド60を駆
動させて記録材料70に連続的に画像を記録しながら、並
行して、記録材料70に記録された出力画像をCCDセン
サ98によって読み取り、読み取りによって得られた出力
画像データを対応する記録用画像データと比較したり、
複数の出力画像の出力画像データを相互に比較すること
で、記録ヘッド60の吐出口の詰まり、インク滴の吐出量
低下等の事象の発生を監視し、前記事象が発生した場合
にはそれを解消するための処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像記録装置及び方
法に係り、特に、画像情報に基づいて記録ヘッドの吐出
口から吐出させた記録液滴を記録媒体に付着させること
で記録媒体に画像を記録する画像記録装置、及び該画像
記録装置に適用可能な画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】被写体を撮影し、記録紙等の記録媒体上
にカラー画像として記録する方法として最も一般的な方
法は、ハロゲン化銀カラー感光材料を用いる方法であ
る。すなわち、カラーネガフィルム等の撮影用ハロゲン
化銀カラー写真感光材料をカメラに装填し、カメラによ
って被写体を撮影することで被写体の像を前記撮影用写
真感光材料に露光記録し(潜像形成)、撮影が終了した
撮影用写真感光材料に対して発色現像、漂白定着、水
洗、乾燥の各工程から成る現像処理を施すことにより、
撮影用写真感光材料に形成した潜像が画像として可視化
される。
【0003】次に、上記の撮影用写真感光材料上に形成
されている画像に光を照射し、画像を透過又は反射した
光をカラーペーパ(印画紙)等の鑑賞用ハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料に直接照射するか、或いは撮影用写真
感光材料上に形成されている画像を光学的に読み取り、
この読み取りによって得られた画像情報に応じて変調し
た光を前記鑑賞用写真感光材料に照射することにより、
鑑賞用写真感光材料に前記画像を露光記録し(潜像形
成)、画像を露光記録した鑑賞用写真感光材料に対して
発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各工程から成る現像
処理を施す。これにより、鑑賞用写真感光材料に形成し
た潜像が画像として可視化され、被写体のカラー画像
(写真プリント)が得られる。
【0004】しかし、現像処理では写真感光材料を複数
種の処理液に順次浸漬させる必要があると共に、撮影用
写真感光材料と鑑賞用写真感光材料では現像処理に必要
とされる処理液の種類も相違している。また、ハロゲン
化銀カラー感光材料を用いる画像記録方法は、処理液中
での化学反応を経て色素を形成するため、出力画像の画
質が処理液の温度や成分の影響を受け易く、処理液を一
定温度に保つ必要があると共に、処理液の劣化度合いに
応じて補充液を適宜補充する必要もある。このため、ハ
ロゲン化銀カラー感光材料を用いる画像記録方法は、装
置が大型かつ構成が複雑になり、メンテナンスにも手間
がかかるという問題があり、装置の小型化・メンテナン
スフリー化を目標に従来より様々な改良が加えられてい
るものの、更なる小型化・メンテナンスフリー化が望ま
れている。
【0005】また、ハロゲン化銀カラー感光材料を用い
る画像記録方法では、特に鑑賞用写真感光材料に対する
露光や現像処理の変動、或いは鑑賞用写真感光材料自体
の特性変動が、出力カラー画像の画質に直接影響を及ぼ
すという問題もある。特開2000−33732号公報
には、記録材料への露光量と記録材料の発色濃度との関
係を表すデータやテストチャート画像の濃度等に基づい
て露光量を補正することで、記録材料の特性変動や露光
等の変動を吸収する技術が提案されているが、更なる画
質の安定化が求められている。
【0006】一方、コンピュータから出力されたデータ
を記録媒体に画像として記録する等の用途に広範に用い
られている他の画像記録方法として、記録ヘッドの吐出
口から吐出させたインク滴を記録媒体に付着させること
で記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方式が
知られている。インクジェット記録方式は、色素溶液
(インク)を記録媒体に直接付着させることで画像を記
録するため、温度等の環境条件の変動による画像濃度の
変動が小さいという利点があり、ハロゲン化銀カラー感
光材料を用いる画像記録方法と比較して、メンテナンス
性についても基本的には有利である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェット記録方式では、記録ヘッドの吐出口の詰まりに
よるインク滴の吐出不良等の異常が発生する場合があ
り、この異常が発生すると画像中に白い筋が入る等のよ
うに容易に視認可能な致命的な欠陥が生ずるという問題
がある。この問題は、特に多数の画像を連続的に記録媒
体に記録する場合に重大な欠点となり、例えば1本の写
真フィルムに記録されている24コマ、36コマ、或い
は40コマの画像を連続した記録した後に上記の欠陥が
生じていることに気付いた場合、全ての画像を記録し直
すことで処理能力(単位時間当たりの画像記録数)及び
適正画質の出力画像の得率の大幅な低下に繋がる。
【0008】現像処理後のカラーネガフィルムに記録さ
れている画像を読み取り、インクジェット記録方式によ
り記録媒体に記録する画像記録システムとしては、キャ
ノン(株)製のハイパーフォト・システム100が知ら
れており、このシステムに付属のプリンターH−100
には、記録ヘッドの交換時等に、記録媒体へテストチャ
ート画像を記録することでテストチャートを作成し、オ
ペレータによって反射原稿挿入口に挿入されたテストチ
ャートを読み取ることで記録ヘッドの位置不良やインク
滴の吐出不良を検知する機能が付加されている。
【0009】しかし、この機能では多数の画像を連続的
に記録している途中で何らかの異常が発生したとして
も、これを検知することができないので、処理能力や適
正画像の得率の大幅な低下を回避することは極めて困難
である。特に、ハロゲン化銀カラー感光材料を用いて画
像を記録する既存の画像記録システムでは、長年の改良
により高い処理能力を実現しており、インクジェット記
録方式により上記画像記録システムと同等の性能を得る
ためには、処理能力の向上及び適正画像の得率の向上の
ための新たな方策が必要とされていた。
【0010】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、インクジェット記録方式による画像記録の高能力化
・適正画像の得率向上を達成できる画像記録装置及び画
像記録方法を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る画像記録装置は、記録媒体
に記録すべき画像を表す画像情報が入力され、入力され
た画像情報に基づき記録ヘッドの吐出口から記録液滴を
吐出させ、前記記録液滴を記録媒体に付着させることで
記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記記録手段が
複数の画像を記録媒体に連続的に記録している間、記録
手段による画像記録の障害となる事象が発生したか否か
を監視する監視手段と、前記監視手段によって前記事象
が発生したと判断された場合に、前記障害又は前記事象
を除去するための処理を行う処理手段と、を含んで構成
されている。
【0012】請求項1記載の発明では、入力された画像
情報に基づき記録ヘッドの吐出口から記録液滴を吐出さ
せ、前記記録液滴を記録媒体に付着させることで記録媒
体に画像を記録する記録手段が設けられている。また監
視手段は、記録手段が複数の画像を記録媒体に連続的に
記録している間、記録手段による画像記録の障害となる
事象が発生したか否かを監視する。なお、画像記録の障
害となる事象としては、例えば請求項2に記載したよう
に、記録手段の不調(具体的には、請求項8に記載した
記録ヘッドの吐出口の詰まりや、請求項9に記載した記
録ヘッドの吐出口からの記録液滴の吐出量低下、或いは
その他の事象)、画像情報を記憶する記憶手段の空き容
量低下が挙げられる。また、記録媒体に記録すべき原画
像を表す原画像情報を取得する取得手段と、前記取得手
段によって取得された原画像情報に対して画像処理を行
うことで、記録媒体に記録すべき画像を表す画像情報を
生成し、生成した画像情報を記録手段に出力する画像処
理手段と、を更に備えた構成において、画像記録の障害
となる事象としては、例えば請求項3に記載したよう
に、取得手段の不調、取得手段による不良な原画像情報
の取得、画像処理手段による画像処理の不調が挙げられ
る。監視手段は、上記の各事象のうちの少なくとも1つ
の事象が発生したか否かを監視するように構成すること
ができる。そして処理手段は、監視手段によって前記事
象が発生したと判断された場合に、前記障害又は前記事
象を除去するための処理を行う。
【0013】これにより、記録手段が複数の画像を記録
媒体に連続的に記録している間に前述のような事象が発
生した場合にも、これが検知され、画像記録の障害が除
去されるか、又は該障害となる事象そのものが除去され
るので、前記事象が発生してから不適正な画質の画像を
多数記録したり、前記事象が発生することで画像記録が
長時間停止することを未然に防止することができる。従
って請求項1記載の発明によれば、インクジェット記録
方式による画像記録の高能力化・適正画像の得率向上を
達成することができる。
【0014】なお、画像記録の障害となる事象が発生し
たか否かの監視は、例えば請求項4に記載したように、
記録手段によって記録媒体に記録された出力画像を光電
的に読み取る読取手段を設け、該読取手段による出力画
像の読取結果に基づいて行うことが好ましい。記録ヘッ
ドの吐出口の詰まりや、記録ヘッドの吐出口からの記録
液滴の吐出量低下等のような記録手段の不調、或いは他
の事象が発生すると、この影響を受けて画像を正常に記
録できなかったり(例えば画像の一部又は全部の欠損
等)、記録した出力画像の画質(例えば色味等)が変化
することになるので、出力画像の読取結果を用いること
により、画像記録の障害となる各種の事象の発生を、各
々専用のセンサを設けることなく検知することができ
る。
【0015】また、請求項4記載の発明において、前記
事象が発生したか否かを読取手段による出力画像の読取
結果に基づいて監視することは、詳しくは請求項5に記
載したように、読取手段による複数の出力画像の読取結
果を相互に比較するか、又は読取手段による出力画像の
読取結果を前記出力画像に対応する画像情報と比較する
ことにより行うことができる。記録ヘッドの吐出口の詰
まり等の事象が発生すると複数の出力画像の画質が各々
同様に変化するので、複数の出力画像の画質の変化には
相関が生ずる。また、前記事象が発生すると、読取手段
による出力画像の読取結果が出力画像に対応する画像情
報と相違する。従って、上記の比較を行うことにより、
画像記録の障害となる事象の発生を精度良く検知するこ
とができる。
【0016】なお、請求項5に記載の出力画像に対応す
る画像情報としては、例えば請求項6に記載したよう
に、記録媒体に記録すべき原画像を表す原画像情報を取
得する取得手段と、前記取得手段によって取得された原
画像情報に対して画像処理を行うことで、記録媒体に記
録すべき画像を表す画像情報を生成し、生成した画像情
報を記録手段に出力する画像処理手段と、を更に備えた
構成において、原画像情報、原画像情報に所定の画像処
理を行うことで得られる画像情報、及び画像処理手段か
ら出力される画像情報の少なくとも1つを用いることが
できる。
【0017】請求項6に記載の取得手段としては、例え
ば写真フィルムに記録された原画像を読み取ることで原
画像情報を取得するフィルムスキャナ(透過型のスキャ
ナ)、紙等の媒体に記録された原画像を読み取ることで
原画像情報を取得する反射型のスキャナ、情報記録媒体
からデジタルスチルカメラ等の撮像手段によって記録さ
れた原画像情報が読み出すことで原画像情報を取得する
メディアドライバ、通信回線を介して原画像情報を受信
することで原画像情報を取得する受信装置の何れかを採
用することができる。
【0018】また、請求項4記載の発明において、画像
記録の障害となる事象として、出力画像の画質低下を生
起する事象(例えば記録ヘッドの吐出口からの記録液滴
の吐出量低下等の記録手段の不調やその他の事象)が発
生したと判断された場合、請求項7に記載したように、
処理手段は、画像記録の障害としての画質低下を除去す
るための処理として、前記読取手段による出力画像の読
取結果に基づいて、出力画像の画質低下が補正されるよ
うに記録ヘッドからの記録液滴の吐出量を調整する処理
を行うことが好ましい。この場合、画質低下を生起する
事象そのものは除去されないものの、出力画像の画質低
下を生じさせることなく画像記録を継続することができ
る。
【0019】また、画像記録の障害となる事象のうち、
記録手段の不調の一種である記録ヘッドの吐出口の詰ま
りに関しては、具体的には、例えば請求項8に記載した
ように、記録ヘッドの吐出口付近を清掃する清掃手段を
設け、処理手段は、監視手段によって記録ヘッドの吐出
口の詰まりが発生したと判断された場合に、前記事象を
除去するための処理として、清掃手段を作動させる処理
を行うことで記録ヘッドの吐出口の詰まりを解消させる
ことができる。
【0020】また、画像記録の障害となる事象のうち、
記録手段の不調の一種である記録ヘッドの吐出口からの
記録液滴の吐出量低下に関しては、具体的には、例えば
請求項9に記載したように、処理手段は、監視手段によ
って記録ヘッドの吐出口からの記録液滴の吐出量低下が
発生したと判断された場合に、前記事象を除去するため
の処理として、記録ヘッドの吐出口からの記録液滴の吐
出量が増加するように吐出量を調整するか、又は記録ヘ
ッドへ記録液を供給する処理を行うことで、記録液滴の
吐出量低下を解消させることができる。
【0021】なお、記録ヘッドと一体に設けられ記録ヘ
ッドへ供給する記録液を貯留するメインタンクと、該メ
インタンクへ記録液を供給するための供給機構と、該供
給機構を介してメインタンクと接続され記録液を貯留す
るサブタンクと、が設けられた構成の場合、記録ヘッド
への記録液の供給は、請求項10に記載したように、サ
ブタンクからメインタンクへ記録液が供給されるように
供給機構を制御することで実現できる。
【0022】また、画像記録の障害となる事象のうち、
画像情報を記憶する記憶手段の空き容量低下に関して
は、具体的には、例えば請求項11に記載したように、
処理手段は、監視手段によって画像情報を記憶する記憶
手段の空き容量低下が発生したと判断された場合に、前
記事象を除去するための処理として、記録手段に画像情
報を入力する入力手段に対し、画像情報の入力を一時停
止させる処理を行うことで、記憶手段の空き容量低下を
解消させることができる。
【0023】なお、画像記録の障害となる事象の1つと
しては、例えば本発明に係る画像記録装置にセットされ
ている記録媒体を全て消費した、或いは画像記録装置に
貯留されている記録ヘッドの吐出口から吐出すべき記録
液の全量を消費した、或いは請求項3に記載した取得手
段の不調、取得手段による不良な原画像情報の取得等も
挙げられるが、このような事象が発生した場合、処理手
段が前記事象を直接除去することは困難である。このよ
うな場合、請求項12に記載したように、処理手段は、
前記事象を除去するための処理として、アラームを作動
させることによるオペレータの呼び出しを行うことが好
ましい。これにより、処理手段が直接除去できない事象
が発生することで画像記録が停止した場合にも、この状
態が長時間継続することで処理量の大幅な低下を招くこ
とを未然に防止することができる。
【0024】請求項13記載の発明に係る画像記録方法
は、記録媒体に記録すべき画像を表す画像情報が入力さ
れ、入力された画像情報に基づき記録ヘッドの吐出口か
ら記録液滴を吐出させ、前記記録液滴を記録媒体に付着
させることで記録媒体に画像を記録する記録手段を備え
た画像記録装置において、前記記録手段が複数の画像を
記録媒体に連続的に記録している間、記録手段による画
像記録の障害となる事象が発生したか否かを監視し、前
記事象が発生したと判断した場合に、前記障害又は前記
事象を除去するための処理を行うことを特徴としている
ので、請求項1記載の発明と同様に、インクジェット記
録方式による画像記録の高能力化・適正画像の得率向上
を達成することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。図1には本発明に係る
画像記録装置としての画像記録システム10の概略構成
が示されている。
【0026】画像記録システム10は、画像データを入
力する入力装置として、フィルムスキャナ12、メディ
アドライバ14及び画像データ受信装置16を各々備
え、入力装置から入力された画像データを処理する画像
処理装置18が設けられていると共に、画像処理装置1
8による処理を経た画像データ(又は画像)を出力する
出力装置として、インクジェット記録方式により画像を
記録するインクジェットプリンタ20が設けられてい
る。なお、入力装置は請求項6に記載の取得手段に、画
像処理装置18は請求項6に記載の画像処理手段に各々
対応している。
【0027】メディアドライバ14は、例えばフロッピ
ー(登録商標)ディスク(FD)等の磁気ディスクやC
D−R等の光ディスク、光磁気ディスク(MO)、デジ
タルスチルカメラ(DSC)に装填可能なPCカードや
スマートメディア、ICカード(以下、これらを「デジ
タルカメラカード」と総称する)等の各種情報記憶媒体
の何れかがセットされ、セットされた情報記憶媒体に記
憶されている画像データを読み出して出力する。また、
画像データ受信装置16は、インターネット等のコンピ
ュータネットワークに接続されており、コンピュータネ
ットワークを介して情報処理装置(例えばパーソナルコ
ンピュータ(PC))からR,G,Bの画像データを受信
し、受信した画像データを出力する。
【0028】フィルムスキャナ12は、写真フィルム3
8(例えばネガフィルムやリバーサルフィルム)等の写
真感光材料(以下単に写真フィルムと称する)に記録さ
れているフィルム画像(被写体を撮影後、現像処理され
ることで可視化されたネガ画像又はポジ画像:請求項6
に記載の原画像の一種)を読み取り、該読み取りによっ
て得られた画像データを出力するものであり、LED光
源30から射出され光拡散ボックス34によって光量む
らが低減された光が、フィルムキャリア36にセットさ
れている写真フィルム38に照射され、写真フィルム3
8を透過した光がレンズ40を介してエリアCCDセン
サ42(ラインCCDセンサでもよい)の受光面上に結
像されるように構成されている。
【0029】フィルムキャリア36は、フィルム画像が
LED光源30からの射出光の光軸上(読取位置)に順
に位置するように写真フィルム38を間欠搬送する。ま
たLED光源30は、R光を射出する多数個のLED、
G光を射出する多数個のLED、B光を射出する多数個
のLED、及びIR光を射出する多数個のLEDが、図
示しない基板の全面に一定かつ高い密度で各々配列され
て成り、単一の画像が読取位置に位置している状態で
R,G,Bの光を順に射出するようにドライバ(図示省
略)によって駆動される。
【0030】これにより、写真フィルム38に記録され
ているフィルム画像がCCDセンサ42によって順に読
み取られ、CCDセンサ42からはフィルム画像に対応
するR,G,B,IRの信号が出力される。CCDセン
サ42から出力された信号はA/D変換器44によって
デジタルの画像データに変換されて画像処理装置18に
入力される。なお、フィルムスキャナ12にはスキャナ
制御部28が設けられており、フィルムスキャナ12の
各部の動作はスキャナ制御部28によって制御される。
また、個々のフィルム画像に対して読み取りを複数回
(例えば比較的低い解像度でフィルム画像を読み取るプ
レスキャンと、比較的高い解像度でフィルム画像を読み
取るファインスキャン)行うようにしてもよい。
【0031】また、本実施形態に係る入力装置として、
反射原稿(例えば画像が記録されたカラーペーパ)を読
み取り、該読み取りによって得られた画像データを出力
する反射型スキャナを、上述したフィルムスキャナ12
と別に設けてもよい。この反射型スキャナとしては、複
数枚の反射原稿を自動的かつ連続的に読み取り可能なよ
うに、複数枚の反射原稿をスキャナの読取部へ順次自動
供給する自動供給機構が設けられているスキャナを用い
ることが好ましい。
【0032】先に説明したフィルムスキャナ12、メデ
ィアドライバ14及び画像データ受信装置16は、画像
処理装置18の前処理部44に接続されており、これら
の画像データ入力装置から出力された画像データは前処
理部44に入力される。前処理部44は、入力された画
像データに対し、画像データ入力元に応じて異なる所定
の前処理を行う。フィルムスキャナ12から入力された
画像データに対する前処理としては、例えば暗補正や濃
度変換、シェーディング補正、欠陥画素補正等が挙げら
れる。また、メディアドライバ14から入力された画像
データに対する前処理としては、例えば情報記憶媒体に
圧縮されて記録されていた画像データの解凍や、鮮鋭度
向上等の画像処理が挙げられる。また、画像データ受信
装置16から入力された画像データに対する前処理とし
ては、例えば画像データ受信装置16が受信した圧縮画
像データ(例えばJPEG形式の画像データ)の解凍等が挙
げられる。
【0033】前処理部44は画像メモリ46を介して画
像処理部48に接続されており、前処理部44での前処
理を経た画像データは、画像メモリ46に一時記憶され
た後に画像処理部48によって読み出されることで画像
処理部48に入力される。画像処理部48は、画像メモ
リ46から読み出した画像データに基づき、該画像デー
タに対する各種の画像処理の処理条件を演算により自動
的に決定する(セットアップ演算)。
【0034】なお、画像処理部48で実行される画像処
理としては、例えば画像のグレーバランス調整、濃度調
整、階調コントロール、画像の超低周波輝度成分の階調
を圧縮するハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシ
ャープネスを強調するハイパーシャープネス処理、IR
のデータに基づき写真フィルム上の傷や異物の付着等に
起因する画像データの欠陥部を修正する欠陥部修正処理
等の出力画像の画質向上のための画像処理が挙げられ
る。また、画調を意図的に変更する画像処理(例えば出
力画像をポートレート調に仕上げる画像処理等)や、画
像を加工する画像処理(例えば原画像中に存在する人物
を出力画像上で細身に仕上げるための画像処理等)等の
画像処理も実行可能としてもよい。
【0035】また画像処理部48は、画像メモリ46か
ら読み出した画像データに対し、セットアップ演算によ
って決定した処理条件に従って各種の画像処理を行う。
画像処理部48はインクジェットプリンタ20の画像デ
ータ蓄積部54に接続されており、各種の画像処理が完
了した画像データは、記録用画像データとして画像デー
タ蓄積部54に転送されて一時記憶される。
【0036】なお、画像処理装置18は、CPU、RO
M、RAM及び入出力ポートがバスを介して互いに接続
されていると共に、入出力ポートにハードディスク装置
(HDD)等の記憶装置が接続された構成のPCを含ん
で構成されている。PCの入出力ポートには、CRT5
0及びキーボードやマウス等から成る入力装置52が接
続されている。上述した前処理部44及び画像処理部4
8は、例えばPCに所定のプログラムを実行させること
で実現することができるが、各種の画像処理を実行する
専用のハードウェアを含んで構成してもよい。
【0037】また、セットアップ演算によって得られた
画像処理の処理条件に基づき画像データに対して画像処
理を行い、画像処理後の画像データをCRT50に出力
することで、出力画像の仕上がりを推定したシミュレー
ション画像をCRT50に表示することで、セットアッ
プ演算によって得られた処理条件をオペレータに検定さ
せ、入力装置52を介して処理条件の修正が指示された
場合に、指示に応じて処理条件を修正するようにしても
よい。
【0038】一方、インクジェットプリンタ20の画像
データ蓄積部54には、マイクロコンピュータ等で構成
されるプリンタ制御部56が接続されている。プリンタ
制御部56はフィルムスキャナ12のスキャナ制御部2
8、画像処理装置18の画像処理部48に接続されてい
る。また、プリンタ制御部56には、ドライバ58を介
して記録ヘッド60(詳細は後述)が接続されていると
共に、記録材料搬送部62、加熱・乾燥部64、画像読
取部66が各々接続されている。
【0039】図2に示すように、インクジェットプリン
タ20は筐体20Aが略箱形とされており、筐体20A
の一端部には、長尺状の記録材料70をリール72Aに
巻き取られた状態で収納するマガジン72がセットされ
る。マガジン72が筐体20Aにセットされた状態で、
リール72Aは、減速機構を介して引出搬送用モータと
連結され(何れも図示省略)、引出搬送用モータが駆動
されることで回転される。これにより、記録材料70が
マガジン72から引き出される。
【0040】マガジン72から引き出された記録材料7
0は、記録材料70の引出方向下流側に配列された搬送
ローラ対74、76,78,80,82により筐体20
Aの他端側へ向けて搬送される。搬送ローラ対74は引
出搬送用モータの駆動力で回転駆動され、搬送ローラ対
76,78,80,82は同期搬送用モータ(図示省
略)の駆動力で回転駆動される。
【0041】また、搬送ローラ対74,76の間には図
示しないループ形成機構が設けられており、このループ
形成機構により搬送ローラ対74,76の間に記録材料
70のループが形成される。ループ形成位置の近傍に
は、ループ形成位置を挟んで対向する発光素子と受光素
子の対から成るループセンサ84が、高さ位置の異なる
2箇所に各々設けられている。
【0042】引出搬送用モータ、同期搬送用モータ、ル
ープ形成機構、及び搬送ローラ対74、76,78,8
0,82は記録材料搬送部62を構成しており、プリン
タ制御部56は、ループ形成機構によって記録材料70
のループが一旦形成された後は、上側に位置しているル
ープセンサ84が記録材料70のループを検知しない状
態(発光素子から射出された光が記録材料によって遮蔽
されることなく受光素子で受光される状態)になると、
引出搬送用モータを駆動してリール72A及び搬送ロー
ラ対74を回転させることで、マガジン72からの記録
材料70の引き出しを開始し、下側に位置しているルー
プセンサ84が記録材料70のループを検知すると(発
光素子から射出された光が記録材料70のループの最下
部によって遮蔽されることで受光素子で受光されない状
態になると)、引出搬送用モータの駆動を停止してマガ
ジン72からの記録材料70の引き出しを停止すること
を繰り返す。
【0043】上記のループを形成することで、ループの
下流側ではマガジン72からの記録材料70の引き出し
と非同期に記録材料70を搬送することが可能になる。
このため、プリンタ制御部56は、ループの下流側では
記録ヘッド60による記録材料70への画像記録に同期
して記録材料70が搬送されるように、同期搬送用モー
タを駆動して搬送ローラ対76,78,80,82を回
転駆動させる。
【0044】搬送ローラ対76,78の間の上方には記
録ヘッド60が配置されている。図3に示すように、記
録ヘッド60は記録材料70の搬送路の近傍に配置され
ている。記録ヘッド60には、記録材料70の幅方向に
沿って配設され箱型のフレーム88に両端が支持された
シャフト86が貫通しており、記録ヘッド60はシャフ
ト86の長手方向、すなわち記録材料70の幅方向に沿
って移動可能とされている。
【0045】また、フレーム88の底部には記録材料7
0の通路が形成されており、フレーム88内部を通過す
る記録材料70の幅方向両端をガイドする突起88Aが
形成されている。突起88Aはフレーム88の底面と共
に記録材料70の支持部材を構成しており、搬送ローラ
対76,78,80,82によって搬送される記録材料
70は、下面がフレーム88の底面に支持されると共
に、幅方向両端が突起88Aによって一定位置に保持さ
れている状態で、記録ヘッド60によって画像が形成さ
れる(詳細は後述)ことになる。
【0046】また、記録ヘッド60は一対のプーリ9
0,92に巻掛けられた無端ベルト94に取付けられて
いる。一対のプーリ90,92は図示しないブラケット
に軸支されており、このブラケットはフレーム88に取
付けられている。無端ベルト92は図示しないスキャン
用モータの駆動力が伝達されて図3の時計方向及び反時
計方向に回転され、これに伴って記録ヘッド60はシャ
フト86に沿って図3の矢印A方向及び矢印B方向へ移
動される。スキャン用モータの駆動もプリンタ制御部5
6によって制御される。
【0047】また記録ヘッド60には、一端がフレーム
88の側板に固定され予めU字状に折り曲げられている
と共に、図3の矢印A方向及び矢印B方向への記録ヘッ
ド60の移動に伴って折り曲げ位置が移動するように構
成されたフレキシブルハーネス96が取り付けられてい
る。このフレキシブルハーネス96はドライバ58によ
って生成される吐出信号を伝送するための複数本の信号
線と、記録ヘッド60にインクを供給するための中空の
供給パイプを含んで構成されている。
【0048】一方、記録ヘッド60には、記録材料70
の長手方向に沿って配列された多数個のノズルから成る
ノズル列が、記録材料70の幅方向に沿って複数列(図
3では60A,60B,60C,60Dの4列)配列さ
れており、各ノズル列に対応して、記録ヘッド60の内
部には複数のインク室が各々形成され、複数のインク室
の何れかと各々連通する複数のメインタンク104(図
4参照)が記録ヘッド60に各々取付けられている。
【0049】複数のメインタンクには互いに異なる色の
インク(例えばC,M,Y,BK)が貯留されており、
インク室を介して各ノズル列に供給される。これによ
り、各ノズルからはノズル列毎に互いに異なる色のイン
クが吐出される。
【0050】なお、先に説明したフレキシブルハーネス
96の一部である供給パイプ106(図4参照)は、詳
しくは各色に対応して複数本設けられており、各供給パ
イプ106の一端は複数のメインタンク104の何れか
に各々接続されている。また、各供給パイプ106の他
端は、メインタンク104と同様に各色毎に設けられた
複数のサブタンク108(図4参照)の何れかに各々接
続されており、中間部にはサブタンク108からメイン
タンク104へインクを供給する供給ポンプ110が各
々設けられている。
【0051】記録ヘッド60に取付けられるメインタン
ク104は、記録ヘッド60と一体に移動するため、重
量やサイズ等の都合上、インクの貯留容量に制限がある
が、サブタンク108は記録ヘッド60と別体で重量や
サイズの制約が少ないため、本実施形態ではメインタン
ク104を大幅に上回る貯留容量としている。このた
め、サブタンク108へのインクの補充等の作業を行う
ことなく、印字面積30%の画像を少なくとも30000cm2
以上出力することを可能としている。
【0052】一方、ノズルからインクを吐出させるため
の吐出方式としては、公知の種々の吐出方式の中から任
意の方式を採用可能であり、例えば代表的な方式とし
て、インク室に付設した圧電素子にパルス電圧を印加し
て圧電素子を変形させることでインク室内のインク液圧
を変化させ、このインク液圧の変化を利用してノズルか
らインク滴を吐出させる圧電素子方式や、インク室内に
設けた加熱素子によってインクを加熱し、この加熱によ
ってインク室内に発生したバブルによりノズルからイン
ク滴を吐出させるサーマル方式等を採用することができ
る。なお、図4に示すように、記録ヘッド60にはノズ
ルの吐出口の詰まりを解消するために、負圧を発生させ
ることで記録ヘッド60内部の全てのインク室内のイン
クを吸引するポンプ112も取付けられている。
【0053】プリンタ制御部56は、画像データ蓄積部
54から読み出した記録用画像データに基づいて、該記
録用画像データが表す画像が、各色成分(例えばC,
M,Y,BK)毎にドット単位で記録材料70上に記録
されるように、記録ヘッド60の各ノズルの駆動タイミ
ング(例えば、各ノズルに対応して設けられている圧電
素子又はヒータの通電タイミング)を表す画像信号を生
成し、生成した画像信号をドライバ58へ出力すると共
に、記録ヘッド60が所定の移動速度でシャフト86に
沿って移動するようにスキャン用モータを駆動する。
【0054】ドライバ58はプリンタ制御部56から入
力された画像信号に基づいて、該画像信号に応じたタイ
ミングで各ノズルを選択的に駆動する(例えば各ノズル
の圧電素子又はヒータを選択的に通電する)吐出信号を
生成し、生成した吐出信号をフレキシブルハーネス96
を介して記録ヘッド60に供給する。これにより、記録
ヘッド60の各ノズルから画像信号に応じたタイミング
で吐出されたインク滴が記録材料70に各々付着すると
共に、記録ヘッド60の移動によって主走査が、記録材
料70の搬送によって副走査が成されることで、記録材
料70上に、記録ヘッド60に設けられている個々のノ
ズル列を構成するノズル数と同数のドット列を単位とし
てカラー画像が記録されることになる。
【0055】また本実施形態では、先にも説明したよう
に、記録ヘッド60を支持すると共に記録ヘッド60を
移動させる機構(シャフト86、無端ベルト94が巻掛
けられたプーリ90,92等)及び記録材料70の支持
部材が各々フレーム88と一体化され、記録ヘッド60
を含む記録ユニットが構成されている。また、フレーム
88の下方にはインクジェットプリンタ20の本体フレ
ーム89が位置しており、フレーム88と本体フレーム
89との間には、略一定の間隔を隔てた複数箇所に、防
振手段としての防振ゴム87が各々介在されている。な
お、防振ゴム87としては、天然ゴムや樹脂ゴム、エス
トラマー等の種々の弾性体を適用可能である。
【0056】これにより、記録ヘッド60、記録ヘッド
60の支持・移動機構、記録材料70の支持部材及びフ
レーム88から成る記録ユニットが本体フレーム89と
振動的に絶縁され、インクジェットプリンタ20の内部
又は外部で発生されて本体フレーム89へ伝達された振
動が記録ユニットに伝達することを防止できるので、イ
ンクジェットプリンタ20の内部又は外部での振動の発
生の有無に拘わらず、記録ユニットを構成する各部品の
位置関係や、記録ヘッド60と記録材料70の位置関係
を一定に維持することができ、記録画像の画質の変動を
抑制することができる。
【0057】なお、防振手段は、圧縮又は剪断方向の弾
性変形により衝撃や振動のエネルギーを吸収することに
よって、本体フレーム89からの振動の伝播を防止又は
遮断又は低減できるものであればよく、上述した防振ゴ
ム87以外に、例えば防振用コルク、防振用空気ばね、
防振用金属ばね等のように、自励振動を起さず、ばね作
用によるエネルギー吸収作用の高い弾性体や、これらを
用いたダイナミックダンパ等を適用することができる。
また、防振手段として用いる弾性体としては、粘弾性体
が特に好ましい。粘弾性体は変形速度に応じて弾性力が
変化するため、振動の伝播をより確実に防止することが
できる。更に、防振手段は、上述した防振材を単独で用
いても良いし、複数種の防振材を併用して構成してもよ
く、例えば防振ゴム87にスプリング(コイルばね)等
を組み合わせて防振手段を構成してもよい。
【0058】また、フレーム88と本体フレーム89と
の間の防振ゴム87の介在位置は、図3に例示した位置
に限定されるものではなく、防振ゴム87の介在位置及
び防振ゴム87の個数は必要に応じて適宜選択可能であ
る。更に、上記では記録ヘッド60、その移動機構、記
録材料70の支持部材及びフレーム88を記録ユニット
として一体化していたが、これに限定されるものではな
く、他の機構を含めて一体化するようにしてもよい。例
えばループ形成機構の配設位置と加熱・乾燥部64の配
設位置との間に存在する記録材料70の搬送機構全体を
含めて一体化するようにしてもよいし、ループ形成機構
と加熱・乾燥部64の間に、記録材料70の裏面に印字
を行う裏印字部等が設けられている場合には、この裏印
字部も併せて一体化するようにしてもよい。
【0059】また、搬送ローラ対78,80の間には、
記録ヘッド60から吐出されたインク滴が付着すること
で画像が記録された記録材料70に対し、熱風を供給す
ることで加熱及びインクの乾燥を行う加熱・乾燥部64
が設けられている。なお、記録材料70の加熱は以下の
目的で行われる。
【0060】すなわち、インクジェット方式の記録ヘッ
ドからインク滴を吐出して記録媒体に画像を形成した場
合、画像の耐水性・耐久性を向上させ、長期間に亘って
高画質を維持するために、最表層に透明高分子膜を設け
るための後処理を行うことが好ましい。この透明高分子
膜は画像の耐水性・耐候性を向上させる効果を有する。
ここで、透明とは記録媒体上に形成された画像が、高分
子膜を通して観察し得る状態をいう。透明高分子膜の材
質は特に限定されず、種々の高分子材料を用いることが
できる。すなわち、ゼラチン、ポリビニルアルコールの
ような水溶性高分子でも、ポリメチルメタクリレート等
の疎水性の高分子でもよい。
【0061】透明高分子膜を形成する方法としては、
(1)予め用意した透明高分子膜を貼り付ける方法、(2)高
分子溶液を塗布する方法、(3)画像形成後、表面に液状
のコーティング剤を塗布し、紫外線や赤外線で固化させ
透明なオーバコート層を形成させる方法、(4)最上層に
予め熱可塑性の樹脂多孔質層を設け、画像形成後、樹脂
多孔質層を加熱(必要であれば加圧)処理することによ
り緻密化し、透明樹脂膜を形成する方法、(5)ラテック
ス状ポリマーを塗布(インクジェット方式により全面に
付与してもよい)し、加熱溶融させて透明樹脂被膜を形
成する方法が挙げられる。簡易性等の点から本実施形態
では(4)の方法を採用しており、加熱・乾燥部64によ
って加熱を行っているが、他の方法を採用してもよい。
【0062】樹脂多孔質層は、通常シリカやアルミナ水
和物多孔質層上に熱可塑性樹脂粒子を塗布、乾燥して形
成することが好ましい。熱可塑性樹脂としては、各種の
熱可塑性樹脂材料から成るものを用いることができる。
熱可塑性樹脂粒子としては、例えば塩化ビニル系、塩化
ビニリデン系、スチレン系、アクリル系、ウレタン系、
ポリエステル系、エチレン系、アミド系、エポキシ系、
塩化ビニル−酢酸ビニル系、塩化ビニル−酢酸ビニル−
アクリル系、SBR系、NBR系、もしくはそれらのコ
ポリマーなどのラテックスに含まれる熱可塑性樹脂粒子
を好ましくは用いることができる。これらの粒子は成膜
性等を損なわない範囲内で単独或いは複数種混合して用
いることができる。熱可塑性樹脂粒子の粒径としては、
例えば0.1μm〜40μm、好ましくは2μm〜20
μmである。
【0063】熱可塑性樹脂粒子を含む塗工液を調製する
には、主としてこれらの材料を適当な溶媒、例えば水溶
液中に分散させ、その固形分を10〜50重量%の範囲
とすることが好ましいが、塗工方法に合わせて適宜調整
することが可能である。塗工量としては、表面光沢を付
与し、干渉色の発現を抑え、保護膜として充分な機能を
有する程度を得る上で、乾燥層厚で通常2〜10μmに
なるように調製するのが好ましい。
【0064】記録媒体にインク滴を付与した後、最表層
の多孔質熱可塑性樹脂層を非孔質化(透明化)すること
によって画像を形成することができる。多孔質熱可塑性
樹脂層を非孔質化した場合は、画像の耐水性・耐光性・
ガス耐性等の耐候性を良好にし、画像に光沢を付与し、
画像の長期保存を可能とすることができる。
【0065】最表層の多孔質熱可塑性樹脂層を非孔質化
する方法としては、多孔質熱可塑性樹脂層を加熱溶融す
る方法が挙げられる。加熱温度としては、基材、インク
受容量及びインク等の材料への影響及び非孔質化後の表
面性等を考慮すると、時間との関係はあるが70℃〜1
80℃の範囲が好ましい。
【0066】なお、最表層にも、必要に応じて分散剤、
増粘剤、pH調製剤、潤滑剤、流動性変性剤、界面活性
剤、消泡剤、耐水化剤、離型剤、蛍光増白剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤などを、本発明に支障のない範囲内で
添加してもよい。
【0067】また、搬送ローラ対80,82の間には、
記録材料70に記録されたカラー画像(出力画像)の読
取りを行う3ラインCCDセンサ(エリアセンサを用い
てもよい)98が配置されている。CCDセンサ98は
画像読取部66の一部を構成しており、CCDセンサ9
8から出力された画像信号は、同じく画像読取部66に
含まれる増幅器、A/D変換器、暗補正等の補正を行う
補正部(何れも図示省略)を経て、出力画像を表す出力
画像データとしてプリンタ制御部56に入力される。
【0068】搬送ローラ対82の下流側には、長尺状の
記録材料70を個々の画像を単位として切断するカッタ
100が設けられている。カッタ100によって画像毎
に切断された記録材料70は、筐体20Aの外部に設け
られたトレイ102上に排出される。
【0069】次に本実施形態の作用として、インクジェ
ットプリンタ20のプリンタ制御部56によって行われ
る処理能力維持処理について説明する。プリンタ制御部
56による処理能力維持処理では、記録材料70に多数
の画像を連続的に記録している状態で、画像記録と並行
して、(1)記録ヘッド60の吐出口の詰まり、(2)記録ヘ
ッド60からのインク滴の吐出量低下、(3)その他の原
因による出力画像の不良、(4)画像データ蓄積部54の
空き容量低下、(5)記録材料70の全量消費の各事象が
発生したか否かを監視する。
【0070】事象(1)〜(3)については、画像読取部66
から入力された出力画像データを用いて発生の有無が監
視される。具体的には、プリンタ制御部56は、インク
ジェットプリンタ20で記録材料70への画像記録を行
うことで出力される出力画像の一部又は全部(好ましく
は全部、1コマ〜数コマおきでもよい)について、画像
読取部66によって読み取りを行わせ、出力画像データ
を取得する。
【0071】画像処理装置18からインクジェットプリ
ンタ20に入力されて画像データ蓄積部54に蓄積記憶
された記録用画像データは、対応する出力画像の画質が
適正と判断される迄の間、画像データ蓄積部54に保存
されている。このため、プリンタ制御部56は、まず取
得した出力画像データを記録用画像データと比較するた
めに、出力画像データ及び記録用画像データの一方に対
し、解像度を他方の画像データと一致させるための解像
度変換や、画面平均濃度を他方の画像データと一致させ
るための濃度変換等の画像処理を行う。
【0072】なお、画素位置の微妙なずれに起因する後
述の処理の判定精度の低下等を回避し、処理時間を短縮
するために、出力画像データ及び記録用画像データの各
々を同一かつ低い解像度に変換するようにしてもよい。
【0073】次に、上記の画像処理を経た出力画像デー
タと記録用画像データを、個々の画素を単位として各色
成分毎の濃度を比較し、各色成分毎の濃度値が、誤差分
を考慮して設定した所定値以上相違している画素が有る
か否か判定する。記録用画像データとの各画素の各色成
分毎の濃度差が全て所定値未満の場合には、出力画像の
画質は記録用画像データが表す画像に略一致する適正な
画質であり、事象(1)〜(3)は発生していないと判断でき
るので、該当する出力画像に対する処理を終了し、対応
する記録用画像データを画像データ蓄積部54から消去
する。
【0074】一方、記録用画像データとの各色成分毎の
濃度差が所定値以上の画素が有った場合には、画像上に
おける同様の画素の数及び分布具合を判断する。例えば
記録用画像データとの各色成分毎の濃度差が所定値以上
の画素の数が非常に少なく、かつその分布が画像上の特
定箇所に集中していない場合には、視認可能な画質の変
化は生じておらず、事象(1)〜(3)は発生していないと判
断できるので、該当する出力画像に対する処理を終了
し、対応する記録用画像データを画像データ蓄積部54
から消去する。
【0075】なお、出力画像の一部についてのみ読み取
りを行う場合、画像読取部66による出力画像の読み取
りを行わなかった画像に対応する記録用画像データの扱
いについては、出力画像の読み取りを行った画像のう
ち、例えば記録材料への記録順で前側及び後側の最も近
い画像について、事象(1)〜(3)は発生していないと各々
判断したときに画像データ蓄積部54から記録用画像デ
ータを消去するようにしてもよい。
【0076】また、記録用画像データとの各色成分毎の
濃度差が所定値以上の画素の数が所定数以上存在してい
た場合には、事象(1)〜(3)が発生している可能性がある
と判断し、対応する記録用画像データの画像データ蓄積
部54からの消去を保留すると共に、記録用画像データ
との各色成分毎の濃度差が所定値以上の画素が、記録材
料70の幅方向に相当する方向に沿って連続しているか
否か判定する。
【0077】本実施形態に係る記録ヘッド60では、特
定のノズルの吐出口に詰まりが発生し、該吐出口から特
定色のインクが吐出されないか、又は特定色のインクの
吐出量が小さくなった場合、出力画像上では、前記特定
色の抜けた部分が記録材料70の幅方向に沿って筋状に
連続している欠陥部として現れる。また、記録ヘッド6
0による画像記録は、記録ヘッド60を記録材料70の
幅方向に往復移動させながら、記録材料70を長手方向
に搬送させることによって成されるので、上記の欠陥部
は、記録材料70の長手方向に相当する方向に沿って周
期的に現れることになる。
【0078】なお、記録ヘッド60の特定のノズルの吐
出口に詰まりが発生した場合、複数の出力画像に同様の
欠陥部が現れる。このため、上記の欠陥部を検出した場
合には、互いに近接した時期に記録された複数の出力画
像について、上記の欠陥部が存在するか否かを各々判定
し、各出力画像から上記の欠陥部が各々検出された場合
には、欠陥部の出現周期が同一か否か等を判定する。こ
れにより、吐出口の詰まりの判断の確度を更に向上させ
ることができる。
【0079】上記の条件に合致した場合、プリンタ制御
部56は事象(1)、すなわち記録ヘッド60の特定のノ
ズルの吐出口に詰まりが発生していると判断し、記録ヘ
ッド60による画像記録を一時中断させると共にポンプ
112を作動させることで吐出口の詰まりを解消させ
る。なお、多数のノズルの吐出口に同時に詰まりが発生
した場合には、出力画像の一部又は全部に欠損が生じた
り、或いは画像が全く記録されない場合も生じ得るが、
このような場合にも上記の条件に合致するので、同様に
記録ヘッド60の吐出口の詰まりを解消させる処理が行
われる。また、上記の欠陥部を検出した出力画像は異常
画像として廃棄すると共に、吐出口の詰まりが解消した
と判断した後に、画像データ蓄積部54に保存されてい
る記録用画像データを用いて画像の記録を再度行う。
【0080】なお、ポンプ112を作動させるために
は、上記のように画像記録を一時中断させる必要があ
る。このため、吐出口の詰まりに伴う濃度変化(インク
滴の吐出量低下)が比較的軽度であり、吐出口の詰まり
が発生しているノズルを特定可能であれば、ポンプ11
2を作動させることに代えて、吐出口に詰まりが発生し
ている特定のノズルを駆動するための吐出信号のみを、
吐出口の詰まりに伴う濃度変化を補償するように変化さ
せてもよい。
【0081】また、記録用画像データとの各色成分毎の
濃度差が所定値以上の画素の数が所定数以上存在し、か
つ記録用画像データとの各色成分毎の濃度差が所定値以
上の画素が出力画像全体に略均一に分布していた場合、
すなわち画像の色味が全体的に変化していた場合、プリ
ンタ制御部56は特定色について事象(2)、すなわち記
録ヘッド60からのインク滴の吐出量低下が発生してい
ると判断し、記録ヘッド60による画像記録を一時中断
させると共に、供給ポンプ110を作動させることで特
定色のインクをサブタンク108からメインタンク10
4へ供給する。
【0082】これにより、発生しているインク滴の吐出
量低下が、記録ヘッド60へのインクの供給不足が原因
であれば、上記のように供給ポンプ110を作動させる
ことで吐出量低下を解消することができる。また、上記
の条件に合致する出力画像は異常画像として廃棄すると
共に、インクの供給不足が解消したと判断した後に、画
像データ蓄積部54に保存されている記録用画像データ
を用いて画像の記録を再度行う。
【0083】なお、記録ヘッド60からのインク滴の吐
出量低下が発生した場合にも、複数の出力画像に同様の
色味変化(特定色成分の濃度差が所定値以上の画素が、
出力画像全体に略均一に所定数以上存在している)が生
ずる。このため、上記の画質低下を検出した場合にも、
互いに近接した時期に記録された複数の出力画像につい
て、上記の色味変化が生じているか否かを各々判定する
ようにすれば、記録ヘッド60からのインク滴の吐出量
低下の判断の確度を更に向上させることができる。
【0084】また、記録ヘッド60からのインク滴の吐
出量低下は、インクの供給不足以外の原因でも生じ得る
ので、供給ポンプ110を作動させても吐出量低下が解
消されない可能性もある。このような場合には、供給ポ
ンプ110を作動させることに代えて、インク滴の吐出
量低下が生じている特定色のインクを吐出する各ノズル
を駆動するための吐出信号のみを、吐出量低下(濃度低
下)を補償するように変化させればよい。
【0085】なお、記録ヘッド60からのインク滴の吐
出量が極端に低下し、かつ供給ポンプ110を作動させ
ても吐出量の極端な低下が解消されない場合には、原因
として、供給ポンプ110の故障や、サブタンク108
に貯留されていたインクの全量消費が考えられる。この
ような場合には、吐出信号を変化させても吐出量低下を
解消させることは困難であるので、アラームを作動させ
る(例えば所定の音を鳴らしたり、サブタンク108内
のインク残量や供給ポンプ110の故障のチェックを促
すメッセージをCRT50に表示するよう画像処理装置
18に依頼する等)ことによってオペレータの呼び出し
を行う。これにより、吐出量が極端に低下している状
態、すなわち画像を正常に記録できない状態が継続する
ことで、単位時間当たりの処理枚数が低下してしまうこ
とを防止することができる。
【0086】また、特定の出力画像について、上述した
ような欠陥部や色味変化等の画質低下を検出したもの
の、他の出力画像には同様の画質低下が生じていなかっ
た場合には、検出した画質変化が、例えば記録用画像デ
ータを転送した際に何らかの原因でデータ化けが発生し
たり、画像記録時に電源電圧が一時的に変動した等のよ
うに、突発的に生じた一時的な画質低下であると判断で
きる。このため、上記のような場合には、プリンタ制御
部56は事象(3)、すなわちその他の原因による出力画
像の不良が発生していると判断し、画質低下を検出した
特定の出力画像についてのみ、同一の記録用画像データ
を用いて画像を再度記録する。これにより、殆どの場
合、適正な画質の出力画像が得られることになる。
【0087】事象(4)の画像データ蓄積部54の空き容
量低下については、画像データ蓄積部54の空き容量を
常時監視することで発生の有無が監視される。具体的に
は、プリンタ制御部56は、画像データ蓄積部54の空
き容量を記憶しており、画像処理装置18から出力され
た記録用画像データを画像データ蓄積部54に蓄積記憶
する際には、記憶している空き容量を、蓄積記憶する記
録用画像データのデータ量分だけ減少させる。また、出
力画像の画質が適正であると判断し、対応する記録用画
像データを画像データ蓄積部54から消去した場合に
は、記憶している空き容量を、消去した記録用画像デー
タのデータ量分だけ増加させる。
【0088】そして、記憶している空き容量を更新する
度に、更新後の空き容量が予め定めた所定値以下になっ
たか否か判定する。判定が否定された場合には何ら処理
を行わないが、例えば前述した記録ヘッド60の吐出口
の詰まり等が発生することにより、ポンプ112の作動
のために画像記録を一時的に停止させると共に、出力画
像に欠陥部が生じていた画像を再度記録する必要が生じ
た等の場合には、画像の再記録が完了する迄の間、画像
データ蓄積部54の空き容量が単純減少していくこと
で、前記判定が肯定される可能性が高い。前記判定が肯
定された場合は、画像処理装置18に対して記録用画像
データの出力を一時的に停止するよう要請する。
【0089】これにより、例えば画像処理装置18から
入力された記録用画像データを画像データ蓄積部54に
蓄積記憶している途中で画像データ蓄積部54が満杯に
なってしまい、記録用画像データを転送するための通信
シーケンスが途中で止まってしまうことで、インクジェ
ットプリンタ20における画像記録を行うことができな
くなったり、画像処理装置18における処理が途中で止
まってしまう等の不都合が生ずることを防止することが
できる。
【0090】なお、フィルムスキャナ12がフィルム画
像を連続的に読み取ることでフィルムスキャナ12から
順次出力される画像データを用いて、記録材料70への
画像記録を行っている場合、上記のように、画像処理装
置18に対して記録用画像データの出力停止を要請する
ことに代えて、フィルムスキャナ12に対してフィルム
画像の読み取りを一時的に停止するよう要請してもよ
い。
【0091】また、事象(5)の記録材料70の全量消費
については、例えば引出搬送用モータを駆動したときに
モータに加わる負荷が所定値以下になったか否か、或い
は引出搬送モータを駆動しても、上側に位置しているル
ープセンサ84が記録材料70を検知しない状態が所定
時間以上継続したか否かを判断することで発生の有無が
監視される。そして、マガジン72に収納されている記
録材料70の全量を消費したと判断された場合には、ア
ラームを作動させる(例えば所定の音を鳴らしたり、マ
ガジン72の交換を促すメッセージをCRT50に表示
するよう画像処理装置18に依頼する等)ことによって
オペレータの呼び出しを行う。これにより、マガジン7
2が交換されない状態、すなわち画像を記録できない状
態が継続することで、単位時間当たりの処理枚数が低下
してしまうことを防止することができる。
【0092】次に、画像処理装置18の画像処理部48
によって行われる処理能力維持処理について簡単に説明
する。画像処理部48による処理能力維持処理では、イ
ンクジェットプリンタ20が記録材料70に多数の画像
を連続的に記録している状態で、画像記録と並行して、
(6)各入力装置の故障、(7)フィルムスキャナ12による
写真フィルム38の読取エラー、(8)入力画像データの
フォーマットエラーの各事象が発生したか否かを監視す
る。なお、上記の事象(6),(7)は請求項3に記載の取得
手段の不調に対応しており、事象(8)は取得手段による
不良な原画像情報の取得に対応している。
【0093】画像処理装置18は各入力装置から画像デ
ータが入力されるため、各画像データと通信を行う機能
を有している。画像処理部48は、特定の入力装置との
通信にエラーが発生した場合には、特定の入力装置に事
象(6)、すなわち故障が発生したと判断する。また画像
処理部48は、画像フィルムスキャナ12から入力され
た画像データに、例えば全画素の濃度が極端に高い又は
低い等の異常が発生していた場合には、フィルムスキャ
ナ12に事象(7)、すなわち読取エラーが発生したと判
断する。更に画像処理部48は、例えばメディアドライ
バ14又は画像データ受信装置16から入力された画像
データが、予め定められた所定のフォーマットと相違し
ていた場合に、メディアドライバ14又は画像データ受
信装置16に事象(8)、すなわちメディアドライバ14
又は画像データ受信装置16が取得した画像データにフ
ォーマットエラーが生じていると判断する。
【0094】そして、上記の事象(6)〜(8)の何れかが発
生したと判断した場合には、アラームを作動させる(例
えば所定の音を鳴らしたり、対応するエラーの発生を通
知するメッセージをCRT50に表示させる等)ことに
よってオペレータの呼び出しを行う。これにより、上記
の事象が発生している状態、すなわち画像を記録できな
い状態が継続することで、単位時間当たりの処理枚数が
低下してしまうことを防止することができる。
【0095】なお、上記では事象(1)〜(3)の発生を監視
するアルゴリズムとして、出力画像データと記録用画像
データの比較、及び複数の出力画像データの相互比較を
各々行う例を説明したが、このアルゴリズムは単なる一
例であり、出力画像データと記録用画像データの比較、
複数の出力画像データの相互比較の一方のみを行うよう
にしてもよい。
【0096】また、出力画像データとの比較に用いる画
像データとして、記録用画像データ(請求項6に記載の
「画像処理手段から出力される画像情報」に相当)に代
えて、入力装置(フィルムスキャナ12やメディアドラ
イバ14、画像データ受信装置16)から入力された画
像データ(本発明の原画像情報に相当)、或いは該画像
データに所定の画像処理(例えばLUT(ルックアップ
テーブル)による変換やマトリクス演算等の簡易な画像
処理)を行うことで得られた画像データを用いてもよ
い。特に、記録ヘッド60のノズルの吐出口の詰まりに
起因する出力画像の一部又は全部の欠損については、上
記の画像データを用いても精度良く検知できる。
【0097】また、原画像が135サイズの写真フィル
ム38に記録されたフィルム画像である場合、原画像と
してのフィルム画像の記録フォーマットが135サイズ
標準フォーマットかパノラマサイズフォーマットかは、
上記の画像データを用いることで容易に検知することが
できる。このため、出力画像データを上記の画像データ
と比較することにより、例えばフィルム画像の記録フォ
ーマットがパノラマサイズフォーマットであるにも拘わ
らず、記録フォーマットを135サイズ標準フォーマッ
トと誤検出し、135サイズ標準フォーマット用の画像
処理を行った等の画像処理装置18による画像処理の不
調(請求項3に記載の「画像処理手段による画像処理の
不調」に相当)が発生したこと等を検知することができ
る。
【0098】更に、図2では、画像毎に切断された記録
材料70を、筐体20Aの外部に設けられた単一のトレ
イ102上に排出する構成のインクジェットプリンタ2
0を例に説明したが、これに限定されるものではなく、
画像毎に切断された記録材料を収容するトレイ又はボッ
クスから成る収容部をトレイ102と別に設けると共
に、画像毎に切断された記録材料を、トレイ102又は
収容部へ選択的に案内する第1の案内機構を設け、正常
画像と判定された出力画像はトレイ102に排出され、
異常画像と判定された出力画像は収容部に収容されるよ
うに第1の案内機構の作動を制御するようにしてもよ
い。これにより、トレイ102に排出された出力画像の
中から異常画像と判定された出力画像を抽出する作業が
不要となり、該出力画像の廃棄を容易に行うことができ
る。また、この態様において、CCDセンサ98が出力
画像を読み取ってから該出力画像が正常画像か異常画像
を判定するまでに時間がかかる場合には、正常画像か異
常画像かの判定が完了する迄は出力画像を筐体20Aの
外部に排出することなくストックするためのストック部
が必要になる可能性があるが、出力画像データを記録用
画像データと比較することで正常画像か異常画像かの判
定を行う場合には、前記判定を短時間で行うことがで
き、上記のストック部を省略することでインクジェット
プリンタ20を小型化することができるので好ましい。
【0099】また、トレイ102を複数設けると共に、
正常画像と判定された出力画像を複数のトレイ102の
何れかへ選択的に案内する第2の案内機構を設け、正常
画像と判定された出力画像が、件毎に別々のトレイ10
2に排出される第2の案内機構を制御するようにすれ
ば、トレイ102に排出された出力画像を件毎に分類す
る作業が不要となるので好ましい。
【0100】また、上記では請求項8に記載の清掃手段
として、負圧を発生させることで記録ヘッド60内部の
全てのインク室内のインクを吸引するポンプ112を設
けた例を説明したが、個々のインク室毎に各々ポンプを
設けるか、各々複数のインク室から成るインク室群に全
インク室をグループ化したときの個々のインク室群毎に
各々ポンプを設けるか、又は単一のポンプによって発生
された負圧を導入するインク室又はインク室群を、個々
のインク室又はインク室群を単位として切り替え可能な
切り替え機構を設けることで、個々のインク室又はイン
ク室群を単位として選択的にインク室内のインクを吸引
可能とし、ノズルの吐出口の詰まりが発生したことを検
知した場合に、吐出口の詰まりが発生したノズルを判定
し、該ノズルに対応するインク室又は該ノズルに対応す
るインク室を含むインク室群についてのみ、インク室内
のインクを吸引させることでノズルの吐出口の詰まりを
解消させるようにしてもよい。
【0101】更に、上記の清掃手段として、インク室内
のインクを吸引する機構に代えて、ノズルを駆動してイ
ンクを吐き出させる「フラッシング」、或いはノズル表
面に付着した不要なインクを拭き取る「ワイピング」に
よってノズルの吐出口の詰まりを解消させる機構を採用
してもよい。このような機構を採用した場合にも、詰ま
りが発生したと判定したノズル、該ノズル及び該ノズル
と近接した位置に存在する複数のノズルから成るノズル
群、全ノズルの何れを単位として清掃を行ってもよいこ
とは言うまでもない。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように請求項1及び請求項
13記載の発明は、記録手段が複数の画像を記録媒体に
連続的に記録している間、画像記録の障害となる事象が
発生したか否かを監視し、前記事象が発生したと判断し
た場合に、前記障害又は前記事象を除去するための処理
を行うので、インクジェット記録方式による画像記録の
高能力化・適正画像の得率向上を達成することができ
る、という優れた効果を有する。
【0103】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、記録手段によって記録媒体に記録された出
力画像を光電的に読み取る読取手段を設け、読取手段に
よる出力画像の読取結果に基づいて、画像記録の障害と
なる事象が発生したか否かを監視するので、上記効果に
加え、画像記録の障害となる各種の事象の発生を、各々
専用のセンサを設けることなく検知することができる、
という効果を有する。
【0104】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、読取手段による複数の出力画像の読取結果
を相互に比較するか、又は読取手段による出力画像の読
取結果を前記出力画像に対応する画像情報と比較するこ
とで、画像記録の障害となる前記事象が発生したか否か
を監視するので、上記効果に加え、画像記録の障害とな
る事象の発生を精度良く検知することができる、という
効果を有する。
【0105】請求項7記載の発明は、請求項4記載の発
明において、出力画像の画質低下を生起する事象が発生
したと判断された場合に、読取手段による出力画像の読
取結果に基づいて、出力画像の画質低下が補正されるよ
うに記録ヘッドからの記録液滴の吐出量を調整するの
で、上記効果に加え、出力画像の画質低下を生じさせる
ことなく画像記録を継続することができる、という効果
を有する。
【0106】請求項12記載の発明は、請求項1記載の
発明において、処理手段が直接は除去できない事象が発
生したと判断された場合に、前記事象を除去するための
処理として、アラームを作動させることによるオペレー
タの呼び出しを行うので、上記効果に加え、上記事象が
発生することで画像記録が停止した場合にも、この状態
が長時間継続することで処理量の大幅な低下を招くこと
を未然に防止できる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る画像記録システムの概略構
成を示すブロック図である。
【図2】 インクジェットプリンタの概略構成図であ
る。
【図3】 インクジェットプリンタの記録ヘッド周辺の
側面図である。
【図4】 記録ヘッドへのインクの供給機構を模式的に
示す図である。
【符号の説明】
10 画像記録システム 12 フィルムスキャナ 18 画像処理装置 20 インクジェットプリンタ 54 画像データ蓄積部 56 プリンタ制御部 60 記録ヘッド 66 画像読取部 70 記録材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/034 B41J 3/04 102Z 1/23 101 (72)発明者 上島 敦 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 高橋 修 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C055 EE00 EE02 2C056 EA08 EB03 EB13 EB27 EB42 EB44 EC07 EC17 EC23 EC24 EC26 EC42 EC57 EC64 EC67 FA10 HA29 HA44 JA13 KB37 5C051 AA01 AA02 CA04 DB01 DB02 DE01 EA01 5C074 BB16 EE11 FF15 GG19

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録すべき画像を表す画像情
    報が入力され、入力された画像情報に基づき記録ヘッド
    の吐出口から記録液滴を吐出させ、前記記録液滴を記録
    媒体に付着させることで記録媒体に画像を記録する記録
    手段と、 前記記録手段が複数の画像を記録媒体に連続的に記録し
    ている間、記録手段による画像記録の障害となる事象が
    発生したか否かを監視する監視手段と、 前記監視手段によって前記事象が発生したと判断された
    場合に、前記障害又は前記事象を除去するための処理を
    行う処理手段と、 を含む画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記監視手段は、前記画像記録の障害と
    なる事象として、前記記録手段の不調、及び画像情報を
    記憶する記憶手段の空き容量低下の少なくとも一方につ
    いて、発生したか否かを監視することを特徴とする請求
    項1記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体に記録すべき原画像を表す原画
    像情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取
    得された原画像情報に対して画像処理を行うことで、記
    録媒体に記録すべき画像を表す画像情報を生成し、生成
    した画像情報を前記記録手段に出力する画像処理手段
    と、を更に備え、 前記監視手段は、前記画像記録の障害となる事象とし
    て、前記取得手段の不調、前記取得手段による不良な原
    画像情報の取得、前記画像処理手段による画像処理の不
    調の少なくとも1つの事象について、発生したか否かを
    監視することを特徴とする請求項1記載の画像記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記監視手段は、前記記録手段によって
    記録媒体に記録された出力画像を光電的に読み取る読取
    手段を備え、該読取手段による出力画像の読取結果に基
    づいて、前記事象が発生したか否かを監視することを特
    徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記監視手段は、前記読取手段による複
    数の出力画像の読取結果を相互に比較するか、又は前記
    読取手段による出力画像の読取結果を前記出力画像に対
    応する画像情報と比較することにより、前記事象が発生
    したか否かを監視することを特徴とする請求項4記載の
    画像記録装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体に記録すべき原画像を表す原画
    像情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取
    得された原画像情報に対して画像処理を行うことで、記
    録媒体に記録すべき画像を表す画像情報を生成し、生成
    した画像情報を前記記録手段に出力する画像処理手段
    と、を更に備え、 前記監視手段は、前記出力画像に対応する画像情報とし
    て、前記原画像情報、原画像情報に所定の画像処理を行
    うことで得られる画像情報、及び前記画像処理手段から
    出力される画像情報の少なくとも1つを用いることを特
    徴とする請求項5記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記処理手段は、前記画像記録の障害と
    なる事象として、出力画像の画質低下を生起する事象が
    発生したと判断された場合に、画像記録の障害としての
    画質低下を除去するための処理として、前記読取手段に
    よる出力画像の読取結果に基づいて、出力画像の画質低
    下が補正されるように記録ヘッドからの記録液滴の吐出
    量を調整する処理を行うことを特徴とする請求項4記載
    の画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドの吐出口付近を清掃する
    清掃手段を更に備え、前記処理手段は、前記監視手段に
    より、前記画像記録の障害となる事象として前記記録ヘ
    ッドの吐出口の詰まりが発生したと判断された場合に、
    前記事象を除去するための処理として、前記清掃手段を
    作動させる処理を行うことを特徴とする請求項1記載の
    画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記処理手段は、前記監視手段により、
    前記画像記録の障害となる事象として、前記記録ヘッド
    の吐出口からの記録液滴の吐出量低下が発生したと判断
    された場合に、前記事象を除去するための処理として、
    記録ヘッドの吐出口からの記録液滴の吐出量が増加する
    ように吐出量を調整するか、又は記録ヘッドへ記録液を
    供給する処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画
    像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドと一体に設けられ記録
    ヘッドへ供給する記録液を貯留するメインタンクと、該
    メインタンクへ記録液を供給するための供給機構と、該
    供給機構を介してメインタンクと接続され記録液を貯留
    するサブタンクと、を更に備え、前記処理手段は、前記
    サブタンクから前記メインタンクへ記録液が供給される
    ように前記供給機構を制御することで、記録ヘッドへ記
    録液を供給することを特徴とする請求項9記載の画像記
    録装置。
  11. 【請求項11】 前記処理手段は、前記監視手段によ
    り、前記画像記録の障害となる事象として、画像情報を
    記憶する記憶手段の空き容量低下が発生したと判断され
    た場合に、前記事象を除去するための処理として、記録
    手段に画像情報を入力する入力手段に対し、画像情報の
    入力を一時停止させる処理を行うことを特徴とする請求
    項1記載の画像記録装置。
  12. 【請求項12】 前記処理手段は、前記監視手段によ
    り、前記画像記録の障害となる事象として直接は除去で
    きない事象が発生したと判断された場合に、前記事象を
    除去するための処理として、アラームを作動させること
    によるオペレータの呼び出しを行うことを特徴とする請
    求項1記載の画像記録装置。
  13. 【請求項13】 記録媒体に記録すべき画像を表す画像
    情報が入力され、入力された画像情報に基づき記録ヘッ
    ドの吐出口から記録液滴を吐出させ、前記記録液滴を記
    録媒体に付着させることで記録媒体に画像を記録する記
    録手段を備えた画像記録装置において、 前記記録手段が複数の画像を記録媒体に連続的に記録し
    ている間、記録手段による画像記録の障害となる事象が
    発生したか否かを監視し、 前記事象が発生したと判断した場合に、前記障害又は前
    記事象を除去するための処理を行うことを特徴とする画
    像記録方法。
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