JP2002155020A - 回収ポリエチレンテレフタレート粉砕品からのテレフタル酸の工業的回収方法 - Google Patents

回収ポリエチレンテレフタレート粉砕品からのテレフタル酸の工業的回収方法

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JP2002155020A
JP2002155020A JP2000347848A JP2000347848A JP2002155020A JP 2002155020 A JP2002155020 A JP 2002155020A JP 2000347848 A JP2000347848 A JP 2000347848A JP 2000347848 A JP2000347848 A JP 2000347848A JP 2002155020 A JP2002155020 A JP 2002155020A
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Kozaburo Sakano
弘三郎 坂野
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信之 船越
Kazuo Tanaka
一穂 田中
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Tsukishima Kikai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回収PET粉砕品から、実用的かつ工業的なプ
ロセスで経済的に、大きな粒径のテレフタル酸を回収す
る。 【解決手段】アルカリの存在下で、回収ポリエチレンテ
レフタレート粉砕品をテレフタル酸塩とエチレングリコ
ールとに熱分解し、熱分解スラリーからエチレングリコ
ールを除去して、固形テレフタル酸塩を得、この固形テ
レフタル酸塩を水で溶解して、テレフタル酸塩水溶液と
し、このテレフタル酸塩水溶液に酸を添加して中和しテ
レフタル酸を析出する方法であって、前記酸添加を複数
段で行い、かつ、最終段における水溶液のpHが2〜4
となるように行うとともに、最終段からのテレフタル酸
結晶を、前方段に返送し溶解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清涼飲料水の容器
等に利用されているポリエチレンテレフタレート(以
下、PETと略す)の廃棄物から、その原料としてのテ
レフタル酸を工業的に回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】PETを分解し、原料となるモノマーを
回収する方法としては、従来から、さまざまな方法が提
案されている。その代表的なものとしては、気相もし
くは液相下メタノールによりPETを解重合し、テレフ
タル酸ジメチルを生成させるメタノリシス法、エチレ
ングリコール(以下、EGと略す)によりPETを解重
合し、反応中間体であるテレフタル酸ビスヒドロキシエ
チルを生成させてポリマー原料として使用するグリコリ
シス法、あるいは生成したテレフタル酸ビスヒドロキ
シエチルをメタノールによりテレフタル酸ジメチルに変
換するエステル交換法がある。
【0003】しかしながら、のメタノリシス法では、
反応温度が177℃前後と低いため、反応を長時間行う
必要がある。のグリコリシス法では、同様、反応を
長時間行う必要があるという点に加え、完全なモノマー
まで分解するのは困難である。また、生成したテレフタ
ル酸ビスヒドロキシエチルの一部は、EGに溶解するの
で、その分離は煩瑣となり、収率がよくない。のエス
テル交換法では、生成したEGとメタノールの分離、及
びメタノールに溶解するテレフタル酸ジメチルとメタノ
ールとの分離がともに困難である。
【0004】そこで、この種の問題を解決すべく、水や
EG等の溶媒とアルカリとの存在下でPETを熱分解
し、生成するテレフタル酸塩の水溶液にpH2程度にな
るまで酸を添加し、テレフタル酸を析出させる方法が提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法においては、析出するテレフタル酸の粒径が非常に小
さいという問題を抱えている。そこで、テレフタル酸塩
水溶液に対する酸の添加を、加圧下、100〜200℃
の温度で行うことにより大きな粒径のテレフタル酸を得
る方法も提案されているが、この方法によっては、設備
が複雑になり経済的でないばかりでなく、析出するテレ
フタル酸が針状結晶となるため折れやすく、最終的に大
きな粒径のテレフタル酸を得ることができないという問
題がある。また、従来の方法は、実験室段のものにすぎ
ないため、実用的かつ工業的なプロセスの確立が要請さ
れている。
【0006】そこで、本発明の課題は、経済的な方法で
大きな粒径のテレフタル酸を得ることができ、しかも、
実用的かつ工業的なプロセスとなる回収ポリエチレンテ
レフタレート粉砕品からのテレフタル酸の工業的回収方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は次記のとおりである。 <請求項1記載の発明>アルカリの存在下で、回収ポリ
エチレンテレフタレート粉砕品をテレフタル酸塩とエチ
レングリコールとに熱分解し、熱分解スラリーからエチ
レングリコールを除去して、固形テレフタル酸塩を得、
この固形テレフタル酸塩を水で溶解して、テレフタル酸
塩水溶液とし、このテレフタル酸塩水溶液に酸を添加し
て中和しテレフタル酸を析出する方法であって、前記酸
添加を複数段で行い、かつ、最終段における水溶液のp
Hが2〜4となるように行うとともに、最終段からのテ
レフタル酸結晶を、前方段に返送し溶解することを特徴
とする回収ポリエチレンテレフタレート粉砕品からのテ
レフタル酸の工業的回収方法。
【0008】<請求項2記載の発明>前方段における酸
添加を、テレフタル酸が析出しないように行う、請求項
1記載の回収ポリエチレンテレフタレート粉砕品からの
テレフタル酸の工業的回収方法。
【0009】<請求項3記載の発明>アルカリの存在下
で、回収ポリエチレンテレフタレート粉砕品をテレフタ
ル酸塩とエチレングリコールとに熱分解し、熱分解スラ
リーからエチレングリコールを除去して、固形テレフタ
ル酸塩を得、この固形テレフタル酸塩を水で溶解して、
テレフタル酸塩水溶液とし、このテレフタル酸塩水溶液
に酸を添加して中和しテレフタル酸を析出する方法であ
って、前記酸添加を複数段で行い、かつ、最終段におけ
る水溶液のpHが2〜4となるように行うとともに、最
終段における水溶液を分級機能を有する分級装置に供給
し、この分級装置で分級した微細テレフタル酸結晶分を
母液とともに前方段に返送することを特徴とする回収ポ
リエチレンテレフタレート粉砕品からのテレフタル酸の
工業的回収方法。
【0010】<請求項4記載の発明>析出したテレフタ
ル酸結晶を含有する水溶液を固液分離してテレフタル酸
結晶を得、このテレフタル酸結晶を前方段に返送して再
溶解させる請求項1〜3のいずれか1項に記載の回収ポ
リエチレンテレフタレート粉砕品からのテレフタル酸の
工業的回収方法。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を使って、本発明の実
施の形態を説明する。本発明は、アルカリの存在下で、
回収PET粉砕品をテレフタル酸塩とEGとに熱分解
し、熱分解スラリーからEGを除去して、固形テレフタ
ル酸塩を得、この固形テレフタル酸塩を水で溶解して、
テレフタル酸塩水溶液とし、このテレフタル酸塩水溶液
に酸を添加して中和しテレフタル酸を析出する方法であ
って、特に、前記酸添加を複数段で行い、かつ、最終段
における水溶液のpHが2〜4となるように行うととも
に、最終段からのテレフタル酸結晶を、前方段に返送し
溶解することを特徴とするものであるが、本実施の形態
の説明においては、まず、酸の添加を中和槽において1
段で行い、次いで、析出槽によりテレフタル酸の粒径を
大きくする場合(基本形態)を説明し、その後に、酸の
添加を複数段で行うことにより析出槽を用いることなく
テレフタル酸の粒径を大きくする場合(本発明に係る実
施の形態)を説明する。また、本発明においては、溶媒
として、水、EG、プロピレングリコール(PG)、シ
リコンオイル等を使用することができるが、基本形態お
よび本発明に係る実施の形態においては、EGを使用す
る場合について説明する。
【0012】『第1の基本形態』図1〜図4及び図6は
第1の基本形態を示したものである。本形態において
は、回収PET粉砕品を原料とする。この粉砕品とは、
PETボトルなどのPET廃棄物を切断、破断、あるい
は粉砕したもの等を含む意義である。好適には2〜8m
m角程度の粉砕品である。
【0013】(反応分解工程)まず、本形態において
は、回収PET粉砕品の反応分解を行うが、この反応分
解は、図2に詳細例を示すスクリュウプレス型横型反応
分解装置を使用して行うことができる。この横型反応分
解装置は、本体部1Aとこの本体部1Aの先端に位置す
る先細部1Bとを有する筒体1内に、先細部1Bに対応
した部分が先細のスクリュウコンベア2を備えたもの
で、この横型反応分解装置内に、回収PET粉砕品と、
PET等モル相当または過剰のアルカリと、EGとを投
入し、主に本体部1A内で、常圧で回収PET粉砕品を
テレフタル酸塩とEGとに反応分解し、反応分解スラリ
ーを先細部1Bから絞り出すものである。
【0014】本体部1Aの基部には、回収PET粉砕品
及びアルカリを投入するための投入口3を有し、スクリ
ュウコンベア2の回転軸には、EGを投入するための投
入口4を有する。筒体1は、周囲にジャケットが備わっ
ており、このジャケットには熱媒体の入口5及び出口6
が備わっている。
【0015】回収PET粉砕品およびアルカリを投入口
3から、EGを投入口4から投入すると、スクリュウコ
ンベア2が、主に本体部1A内において、回収PET粉
砕品とアルカリとEGとを攪拌しつつ先端側に送り、回
収PET粉砕品をテレフタル酸塩とEGとに連続的に反
応分解する。
【0016】また、生成した反応分解スラリーは先細部
1Bから絞り出す。したがって、バックミキシングせず
均一に前方に送るのみの処理となる。
【0017】さらに、先細部1B及びスクリュウコンベ
ア2の先端部を先細にして絞り手段としたことにより、
EGの添加量を少なくすることができ、しかも、次のろ
過工程(固液分離工程)における時間当たりのろ過効率
が高くなる。ちなみに、生成した反応分解スラリー中の
EGの量は、絞り手段を設けない場合、約70質量%に
なるのに対し、絞り手段を設けた場合は約30質量%に
なる。
【0018】添加するアルカリとしては、炭酸ナトリウ
ムを主体とし、20%以下の範囲で水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物を含有させ
たものを使用することができる。水酸化ナトリウムを含
有させると、より効率的に反応分解する。炭酸ナトリウ
ム等の炭酸塩を使用すると、反応分解開始と同時に炭酸
ガスが発生するため、不活性ガス(たとえば窒素ガス)
の供給が不要になる。炭酸ナトリウムは、そのコストが
水酸化ナトリウムの約1/2なので、経済的である。
【0019】発生する炭酸ガスは、ガス通路7より系外
へ排出する。ガス通路7には切替バルブを設置してあ
り、炭酸ガスの排出と不活性ガス(たとえば窒素ガス)
の供給との切替ができるようになっている。
【0020】反応分解開始前に、予め、回収PET粉砕
品に直接噴霧などの手法によりアルカリを接触させる
と、EGを並存させる場合と比較して、反応開始時間を
1/5〜1/8に短縮できる。反応分解温度としては、
例えば120〜190℃とすることができる。
【0021】(固液分離・溶解・不純物除去工程)反応
分解工程で生成したテレフタル酸塩とEGとを含有する
反応分解スラリーは、ポンプや輸送管などにより、固液
分離・溶解・不純物除去機、例えば、図3に詳細を示す
水平ベルト型真空ろ過溶解機102に送る(図1の水平
ベルト型真空ろ過機102は模式的に示してある)。こ
の水平ベルト型真空ろ過溶解機102は、そのろ過セク
ションで、前記反応分解スラリーからEGを分離する。
分離の詳細な方法は、次述するが、これによらず、遠心
分離機などの分離機により行うこともできる。
【0022】反応分解スラリー中のEGは、真空ポンプ
61により、ろ液槽71に吸引し、このろ液槽71に集
めたEGは、ポンプ42により、輸送管12を通して、
ろ液槽81に集める。このろ液槽81に集めた粗EG
は、適宜の時点で、ポンプ43により、輸送管13を通
して精製塔110に通液し、不純物を除去する。この不
純物の除去は、蒸留操作、または膜分離により行うこと
もできる。
【0023】不純物を除去した前記EGは、輸送管14
を通して、ろ液槽82に集める。このろ液槽82に集め
たEGは、適宜の時点で、ポンプ52により輸送管30
を通してスクリュウプレス型横型反応分解装置に送り、
反応分解の溶媒原料として再利用する。
【0024】不純物を除去していない粗EGもテレフタ
ル酸の純度に影響しない限り、反応分解の溶媒原料とし
て再利用することができる。また、精製したEGの一部
は、系より抜き出して、PETの合成原料などに利用す
ることができる。
【0025】EGを分離して回収したテレフタル酸塩
は、水平ベルト型真空ろ過溶解機102の溶解セクショ
ンに連続的に移動し、上部から散布する温水によって溶
解する。温水としては、例えば、テレフタル酸塩の3〜
5倍量、約80℃のものを使用することができ、テレフ
タル酸塩の水溶液を生成する。この温水に代えて、後述
の吸着塔における洗浄水、固液分離・洗浄工程における
排水、及び濃縮・晶析・芒硝分離工程における蒸発水分
を冷却して得た凝縮水等を用いることもできる。
【0026】テレフタル酸塩の水溶液は、真空ポンプ6
1により、水溶液分離槽72に吸引する。吸引した水溶
液はポンプ51により、輸送管18を通して、次の溶解
性不純物除去器に送る。
【0027】水平ベルト型真空ろ過溶解機102に備わ
るろ布96の下流端には、スクレーパ98を対向して配
置してあり、不溶解性不純物を除去するようになってい
る。
【0028】(不純物除去工程)テレフタル酸塩の水溶
液は、ポンプ51により、輸送管18を通して、不純物
除去器、例えば、堅型円筒吸着用活性炭充填カラム10
4に、好適には5〜10mm/m2・minで通液す
る。これにより、テレフタル酸塩水溶液に混入する溶解
性の不純物を除去することができる。通液後、活性炭
は、温水で洗浄する。洗浄排水は、輸送管16を通し
て、水平ベルト型真空ろ過溶解機102へ再生洗浄水と
して戻し、再利用することができる。また、微粉炭除去
のため、粒状炭または造粒炭を純水で逆洗いしておくと
よい。この工程における不純物の除去は、イオン交換樹
脂の併用、イオン交換樹脂による吸着、あるいは、膜分
離などによって行うこともできる。
【0029】(中和・析出工程)不純物を除去したテレ
フタル酸塩水溶液は、中和槽114で、酸によりpH2
〜4程度に中和する。添加する酸としては、硫酸、塩
酸、リン酸、硝酸等の鉱酸を使用することができるが、
硫酸を使用するのが好ましい。
【0030】中和槽114では、酸を均一に撹拌及び混
合させて中和反応を確実に行う必要がある。中和反応に
より生成したテレフタル酸のスラリーは、堅型円筒撹拌
槽からなる析出槽105に集める。この析出槽105
は、熱媒体92が通るジャケット91を備えている。
【0031】中和槽114においては、酸を添加する
と、瞬時に中和反応が起こり、テレフタル酸の微少な結
晶が生成するが、この微小な結晶の集合体は、未反応の
酸を内部に包合してしまう。そして、この内部に包合し
た酸は、析出槽105において内部より浸出し、時間が
遅れ再度中和反応を起こすことになる。このことは、p
H調製、テレフタル酸の生成にとって障害となる。
【0032】そこで、かかる事態を防止するため、図4
に示すように、中和槽114において、撹拌機114A
による撹拌と同時に、付設した超音波発生装置114B
によって、超音波による微振動をテレフタル酸のスラリ
ーに起こさせるとよい。これにより、テレフタル酸微小
結晶による酸の包合を防正することができ、pH調整が
よくなるので、テレフタル酸の生成がよくなる。
【0033】中和槽114は析出槽105と比べて容量
が小さくてよく、1/50〜1/500程度とすること
ができる。
【0034】中和槽114においては、撹拌機114A
により撹拌している状態で、酸(硫酸)を撹拌軸内に供
給し、この撹拌軸内と連通する撹拌羽根114Cの軸1
14D内を通してテレフタル酸塩水溶液(テレフタル酸
のスラリー)中に噴出させる。これにより、撹拌及び混
合効果が高いものとなる。結果、単に酸(硫酸)を中和
槽114の上部より供給する場合より、テレフタル酸微
小結晶による酸の包合防正効果が大きくなり、テレフタ
ル酸の結晶粒径が均一化する。
【0035】析出槽105に集めたテレフタル酸スラリ
ーは析出槽で撹拌する。これにより、テレフタル酸の結
晶粒径が均一化するとともに、結晶サイズも成長する。
【0036】この析出槽105では、50〜95℃、例
えば約85℃の加熱状態を維持したまま撹拌を行い、均
一に成長した結晶を底部よりポンプ45により抜き出
す。これにより、テレフタル酸とアルカリ塩とを含有す
るスラリー中の、テレフタル酸の結晶粒子の粒度分布が
均一化し(図5参照。(A)は常温、(B)は加熱の場
合をそれぞれ示す)、固液分離工程でのろ過速度が表1
のように高まる。
【0037】
【表1】
【0038】(固液分離・洗浄工程)中和・析出工程で
生成したテレフタル酸の析出スラリーは、ポンプ45に
より、輸送管17を通して、固液分離機、例えば水平ベ
ルト型真空ろ過機106に送る。
【0039】この水平ベルト型真空ろ過機106の詳細
を、図6をもとに説明する。まず、析出スラリーは、ろ
布96上に送り、水平方向(本図面では、左から右方
向)に移動する。この移動の際、スラリーが含有する
酸、アルカリ塩は、真空ポンプ61により、ろ布96と
同様に移動する真空箱97に吸引し、輸送管26Aを通
して、ろ液槽71Aに集める。
【0040】ろ布96は、温水で洗浄するが、この洗浄
水は、いったんろ布洗浄装置27Aに集め、その後、ポ
ンプ50により、輸送管27を通して、洗浄装置27B
1に集める。この洗浄装置27B1に集めた洗浄水は、
スラリーから酸、アルカリ塩を吸引除去して得たテレフ
タル酸の洗浄に使用する。さらに、このテレフタル酸を
洗浄した洗浄水は、真空ポンプ61により、真空箱97
に吸引し、輸送管28を通して、ろ液槽72Aに集め
る。このろ液槽72Aに集めた洗浄水は、ポンプ51に
より、輸送管29を通して、洗浄装置27B2に集め、
再び、テレフタル酸の洗浄水として使用する。
【0041】再度、テレフタル酸を洗浄した洗浄水は真
空ポンプ61により真空箱97に吸引し、輸送管26B
を通して、ろ液槽71Bに集める。ろ液槽71Bに集め
た洗浄水は、上流のテレフタル酸塩の溶解に利用するこ
ともできる。
【0042】このような向流洗浄により、表2に示すよ
うにテレフタル酸の純度が高まる。
【0043】
【表2】
【0044】(濃縮・晶析・芒硝分離(アルカリ塩回
収)工程)ろ液槽71A,71Bに集めたアルカリ塩
は、ポンプ42A,42Bにより、輸送管20を通し
て、いったんろ液槽83に集める。その後、ポンプ48
により、輸送管21および水分蒸発のための加熱器32
を通して、結晶缶33に供給する。
【0045】結晶缶33は真空ポンプ62により減圧状
態にしてあるので、アルカリ塩スラリー中の水分は蒸発
し、蒸発した水分は減圧管31中に設けた冷却器34に
より冷却凝縮し、固液分離・溶解・不純物除去工程で使
用する水として、あるいは固液分離・洗浄工程で使用す
るろ布及びケーキ洗浄水として再利用する。
【0046】結晶缶33での結晶スラリーは、ポンプ4
6により、輸送管19を通して、遠心分離機108に送
る。この遠心分離機108は、アルカリ塩と、EG及び
アルカリに固液分離する。分離したアルカリ塩は、ベル
トコンベア113により、間接加熱乾燥機、たとえばジ
ャケット94、シャフト95に熱媒体を循環することが
できる構造を有したパドル式回転真空乾燥機109に送
る。この乾燥機109において、真空下で乾燥すること
により、純度の高いアルカリ塩を回収する。
【0047】中和工程で硫酸を使用すると、ここでは、
アルカリ塩として、芒硝を回収することができ、各種用
途の製品とすることができる。
【0048】また、この際、分離するEG及びアルカリ
は、輸送管23を通して、いったんろ液槽84に集め、
さらに、ポンプ49により輸送管24を通して、前述の
ろ液槽81に混入する。その後の処理は、前述同様であ
る。
【0049】(乾燥・粉砕工程)他方、水平ベルト型真
空ろ過機106で洗浄したテレフタル酸は、ベルトコン
ベア112により、間接加熱乾燥機、例えばジャケット
94、シャフト95に熱媒体を循環することができる構
造を有したパドル式回転真空乾燥機107に送る。この
乾燥機107は、真空ポンプ63により真空としてある
ため、テレフタル酸の乾燥を短時間で、しかも変質させ
ることなく行うことができる。これにより、純度の高い
テレフタル酸を回収することができる。乾燥の際に蒸発
する水分は、輸送管25を通して冷却した後、輸送管2
2を通して、ろ液槽83に集める。
【0050】続く回収テレフタル酸の粉砕は公知の手段
により行うことができる。
【0051】『第2の基本形態』図7は第2の基本形態
を示したものである。この形態は、竪型円筒撹拌槽10
1を用いて反応分解を行うものである。竪型円筒撹拌槽
101は、熱媒体92が流通する加熱ジャケット91を
外壁に有し、温度調節用の冷却水コイル93を内部に有
し、例えば160℃〜180℃の温度条件及び常圧で、
30〜90分程度撹拌して反応分解を図る。
【0052】テレフタル酸塩とEGとに分解した反応分
解スラリーは、ポンプ41により輸送管11を通して直
接、図3に示す水平ベルト型真空ろ過溶解機102に送
ることができる他、絞り装置100で絞り操作を行った
後、水平ベルト型真空ろ過溶解機102に送ることがで
きる。
【0053】絞り装置100は、スクリュウプレス型構
造を有するもので、本体部内に先細のスクリュウコンベ
ア100Aを配置したものである。絞り装置100本体
部の適宜の位置から、ポンプ47により、EGを竪型円
筒撹拌槽101に返送することができる。絞り装置10
0を設けることで、EGの補給量を少なくすることがで
きるとともに、次のろ過工程(固液分離工程)における
時間当たりのろ過効率を高いものとすることができる。
【0054】『第3の基本形態』図8及び図9は第3の
基本形態を示したものである。この形態は、第2の基本
形態と同様に、竪型円筒撹拌槽101を用いて反応分解
を行うものである。
【0055】また、竪型円筒撹拌槽101にて反応分解
を行った反応分解スラリーは、ポンプ41により、輸送
管11を通して、図9に示す、水平ベルト型真空ろ過機
106A(第1の基本形態における後段の水平ベルト型
真空ろ過機106と同様の構造を有する)に送る。この
水平ベルト型真空ろ過機106においては、EGを除去
するとともに、洗浄水によって洗浄を行う。
【0056】EGを除去して回収したテレフタル酸塩
は、ケーキ輸送ベルトコンベア111により、水平ベル
ト型真空ろ過機106Aとは別に設置した竪型円筒撹拌
槽103に投入する。この竪型円筒撹拌槽103では、
例えばテレフタル酸塩の3倍量、約80℃の温水を投入
してテレフタル酸塩を溶解する。この温水としては、前
述の系内での再生水、ならびに堅型円筒吸着用活性炭充
填カラム104における洗浄排水を輸送管16により戻
した再生洗浄水を利用することができる。
【0057】テレフタル酸塩の水溶液は、ポンプ44に
より、輸送管15を通して、溶解性不純物除去器、例え
ば堅型円筒吸着用活性炭充填カラム104に供給する。
この際、テレフタル酸塩の水溶液は、竪型円筒撹拌槽1
03に付設したチェックフィルター99などにより、不
溶解性不純物を除去しておくことが好ましい。
【0058】なお、この第3の基本形態においても、第
2の基本形態と同様に、テレフタル酸塩とEGとに分解
した反応分解スラリーは、予め絞り装置100で絞り操
作を行った後、水平ベルト型真空ろ過機106Aに供給
することができる。
【0059】『その他の基本形態』テレフタル酸塩とE
Gとの反応分解スラリーからEGを分離するのに際し
て、水平ベルト型真空ろ過溶解機102によることな
く、遠心分離機などの分離機を用いることができること
については、先に述べたとおりである。また、上記各実
施の形態の要素を適宜組み合わせてシステムを構築する
ことが可能である。
【0060】『第1の実施の形態』次に、本発明に係る
第1の実施の形態について説明する。本発明は、以上で
説明した基本形態における中和・析出工程に替えて、酸
の添加を複数段で行うものであるが、本実施の形態では
2段で行い、第二次中和段における水溶液のpHが2〜
4となるように行うとともに、第二次中和段における水
溶液を、テレフタル酸を分級する機能を有する分級槽に
送り、この分級槽において、粒径が所定値以下のテレフ
タル酸結晶を選別し、選別したテレフタル酸結晶を、第
一次中和段における水溶液に戻し溶解させる。以下、図
10を参照しながら説明する。図10におけるポット1
42及び中和槽143は、第1段目の中和反応を行うた
めのものであり(第一次中和段)、ポット144及び中
和槽145は、第2段目の中和反応を行うためのもので
あり(第二次中和段)、分級槽146は、粒径が所定値
以下のテレフタル酸結晶を選別するためのものである。
【0061】まず、固液分離・溶解・不純物除去工程か
らのテレフタル酸塩水溶液は、不純物除去器、本実施の
形態においては、堅型円筒吸着用活性炭充填カラム10
4を経た後(ここまでの処理は、基本形態において説明
したの同様である)、いったんテレフタル酸塩水溶液貯
留槽140に集める。そして、この貯留槽140に集め
たテレフタル酸塩水溶液は、ポンプ150により、輸送
管155を通し、輸送管155に付設してある熱交換器
141により95℃に加熱して、ポット142に送る。
このポット142は、中和槽143の上段に付設したも
のであり、槽内には、攪拌機142Aを設置してある。
ポット142としては、基本形態においては中和槽とし
て説明した、図4に示す構成のものを使用することもで
きる。ポット142においては、貯留槽140からのテ
レフタル酸塩水溶液に硫酸等の酸を添加し、さらに、後
述する分級槽146からのテレフタル酸微細結晶水溶液
を混入し、攪拌機142Aによって攪拌する。酸を添加
して攪拌したテレフタル酸塩水溶液は、さらに中和槽1
43に送り、攪拌機143Aによって攪拌を続ける(以
上、第一次中和段)。
【0062】この第一次中和段における酸の添加は、中
和槽143における水溶液がテレフタル酸を析出しない
ように行う必要があり、例えば、中和槽143における
水溶液がpH6となるように行う。この段において酸
は、熱分解工程において添加したアルカリを中和しアル
カリ塩とする。
【0063】中和槽143における中和が終了したテレ
フタル酸塩水溶液は、中和槽143の上側側部143B
から、輸送管156を通して、ポット142と同様の構
成を有するポット144に送る。
【0064】ポット144においては、中和槽143か
らのテレフタル酸塩水溶液に硫酸等の酸を添加し、攪拌
機144Aによって攪拌する。酸を添加して攪拌したテ
レフタル酸塩水溶液は、さらに中和槽143と同様の構
成を有する中和槽145に送り、攪拌機145Aによっ
て攪拌を続ける(以上、第二次中和段)。
【0065】この第二次中和段における酸の添加は、中
和槽145における水溶液がテレフタル酸結晶を析出す
るように行う必要があり、例えば、中和槽145におけ
る水溶液がpH2〜4となるように行う。
【0066】中和槽145における中和によりテレフタ
ル酸結晶を含有するに至った水溶液は、中和槽145の
上側側部145Bから、輸送管157を通して、分級槽
146に送る。
【0067】この分級槽146においては、水面から一
定の範囲にある上澄み液を、すなわち、粒径が所定値以
下のテレフタル酸結晶(テレフタル酸微細結晶)を含有
する水溶液を、分級槽146の上側側部146Bから、
ポンプ151により、輸送管159を通して、ポット1
42に戻す。これにより、分級槽146内のテレフタル
酸の粒径は平均化し、その値(平均粒径)も大きくな
る。
【0068】上澄み液の返送が終了したら、分級槽14
6内のテレフタル酸水溶液は、槽底部から、ポンプ15
2により、輸送管158を通して、固液分離・洗浄工程
に送る。以後の処理は、基本形態におけると同様であ
る。
【0069】『第2の実施の形態』次に、図11を参照
しながら、本発明に係る第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態も、基本的な構成は第1の実施の形態
と同様であるが、中和槽145による中和後の処理が異
なる。中和槽145における中和によりテレフタル酸結
晶を含有するに至った水溶液中、上層部分の水溶液(テ
レフタル酸微細結晶を含有する水溶液)は、中和槽14
5の上側側部145Bから、輸送管160を通して、ポ
ット142に戻す。他方、水溶液中、下層部分の水溶液
(粒径の比較的大きなテレフタル酸結晶を含有する水溶
液)は、中和槽145の底部から抜き取り、その一部
は、輸送管158を通して、ポンプ152により、固液
分離・洗浄工程に送り、残りの部分は、必要によっては
テレフタル酸結晶と水等とに固液分離し、テレフタル酸
結晶は輸送管161を通して、ポット142に戻し、再
溶解する。これにより、テレフタル酸結晶の純度が上が
るとともに、テレフタル酸結晶の粒径が一段と大きくな
る。
【0070】
【実施例】回収PET粉砕品を熱分解して得たテレフタ
ル酸塩を、水で溶解してテレフタル酸水溶液とし、次い
で、フィルターにより不溶解性不純物を、活性炭により
溶解性不純物を除去した。
【0071】この不純物を除去した水溶液は、10質量
%のテレフタル酸塩、10質量%のEG、及び20質量
%のアルカリを含有していた。この水溶液は、95℃ま
で加熱し、60kg/Hrで200mmφ×300mm
Hの一次反応槽(ガラス製ビーカ、攪拌機付)に連続供
給した。この一次反応槽には、後述する分級槽からのテ
レフタル酸水溶液をも60kg/Hrで連続的に供給し
た。また、この一次反応槽には、4N−硫酸を水溶液の
pHが6となるように添加した。一次反応槽において
は、テレフタル酸が析出しなかった(一次中和段)。
【0072】以上の一次反応槽から、テレフタル酸塩水
溶液を連続的に抜き出し、200mmφ×300mmH
の二次反応槽(ガラス製ビーカ、攪拌機付)に連続供給
した。この二次反応槽においては、4N−硫酸を水溶液
のpHが3となるように添加し、テレフタル酸を析出さ
せた(二次中和段)。
【0073】二次反応槽におけるテレフタル酸水溶液
は、次いで、分級槽に送り分級し、この分級槽における
上澄み液を、一次中和槽における水溶液に戻した。
【0074】分級槽に残ったテレフタル酸水溶液は、ろ
過・洗浄・乾燥の各工程を経て、乾燥テレフタル酸とし
た。このテレフタル酸の平均粒径は、30μm、純度9
9.9%であった。
【0075】
【発明の効果】以上で説明したとおり、本発明に係る回
収ポリエチレンテレフタレート粉砕品からのテレフタル
酸の工業的回収方法によれば、経済的な方法で大きな粒
径のテレフタル酸を得ることができ、しかも、実用的か
つ工業的なプロセスとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の基本形態全体のフローシートである。
【図2】横型反応装置の概念図である。
【図3】水平ベルト型真空ろ過溶解機の概念図である。
【図4】中和槽の構成例の概要図である。
【図5】中和工程での加熱の有無による、テレフタル酸
の粒度分布グラフである。
【図6】水平ベルト型真空ろ過機の概要図である。
【図7】第2の基本形態全体のフローシートである。
【図8】第3の基本形態全体のフローシートである。
【図9】第3の基本形態における前段の固液分離工程に
用いる水平ベルト型真空ろ過機の概要図である。
【図10】第1の実施の形態における中和処理のフロー
シートである。
【図11】第2の実施の形態における中和処理のフロー
シートである。
【符号の説明】
1…筒体、1A…本体部、1B…先細部、2,100A
…スクリュウコンベア、3,4…投入口、5…熱媒体の
入口、6…熱媒体の出口、7…ガス通路、11〜25,
26A,26B,27〜30…輸送管、27A…ろ布洗
浄装置、27B1,27B2…洗浄装置、31…減圧
管、32…加熱器、33…結晶缶、34…冷却器、4
1,42,42A,42B,43〜52…ポンプ、61
〜63…真空ポンプ、71,71A,71B,72A,
81〜84…ろ液槽、72…水溶液分離槽、91,94
…ジャケット、92…熱媒体、93…冷却水コイル、9
5…シャフト、96…ろ布、97…真空箱、98…スク
レーパ、99…チェックフィルター、100…絞り装
置、101,103…竪型円筒撹拌槽、102…水平ベ
ルト型真空ろ過溶解機、104…堅型円筒吸着用活性炭
充填カラム、105…析出槽、106,106A…水平
ベルト型真空ろ過機、107,109…パドル式回転真
空乾燥機、108…遠心分離機、110…精製塔、11
1〜113…ベルトコンベア、114…中和槽、114
A…撹拌機、114B…超音波発生装置、114C…撹
拌羽根、114D…撹拌羽根の軸、140…テレフタル
酸塩水溶液貯留槽、141…熱交換器、142,144
…ポット、142A,143A,144A,145A…
攪拌機、143,145…中和槽、146…分級槽、1
50〜152…ポンプ、155〜161…輸送管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 9/02 616 B01D 9/02 616 617 617 618 618A 625 625Z B03B 5/28 B03B 5/28 Z 5/66 5/66 C07C 51/09 C07C 51/09 63/26 63/26 J C08J 11/16 C08J 11/16 // C08L 67:02 C08L 67:02 (72)発明者 船越 信之 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 (72)発明者 田中 一穂 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 Fターム(参考) 4D071 AA64 AB04 AB25 AB43 CA05 DA15 4F301 AA25 CA09 CA23 CA33 CA41 CA51 4H006 AA02 AC41 AC46 AC47 AC91 AD15 AD17 BA69 BB31 BC10 BC53 BD31 BD53 BD60 BJ50 BS30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリの存在下で、回収ポリエチレンテ
    レフタレート粉砕品をテレフタル酸塩とエチレングリコ
    ールとに熱分解し、熱分解スラリーからエチレングリコ
    ールを除去して、固形テレフタル酸塩を得、この固形テ
    レフタル酸塩を水で溶解して、テレフタル酸塩水溶液と
    し、このテレフタル酸塩水溶液に酸を添加して中和しテ
    レフタル酸を析出する方法であって、 前記酸添加を複数段で行い、かつ、最終段における水溶
    液のpHが2〜4となるように行うとともに、 最終段からのテレフタル酸結晶を、前方段に返送し溶解
    することを特徴とする回収ポリエチレンテレフタレート
    粉砕品からのテレフタル酸の工業的回収方法。
  2. 【請求項2】前方段における酸添加を、テレフタル酸が
    析出しないように行う、請求項1記載の回収ポリエチレ
    ンテレフタレート粉砕品からのテレフタル酸の工業的回
    収方法。
  3. 【請求項3】アルカリの存在下で、回収ポリエチレンテ
    レフタレート粉砕品をテレフタル酸塩とエチレングリコ
    ールとに熱分解し、熱分解スラリーからエチレングリコ
    ールを除去して、固形テレフタル酸塩を得、この固形テ
    レフタル酸塩を水で溶解して、テレフタル酸塩水溶液と
    し、このテレフタル酸塩水溶液に酸を添加して中和しテ
    レフタル酸を析出する方法であって、 前記酸添加を複数段で行い、かつ、最終段における水溶
    液のpHが2〜4となるように行うとともに、 最終段における水溶液を分級機能を有する分級装置に供
    給し、この分級装置で分級した微細テレフタル酸結晶分
    を母液とともに前方段に返送することを特徴とする回収
    ポリエチレンテレフタレート粉砕品からのテレフタル酸
    の工業的回収方法。
  4. 【請求項4】析出したテレフタル酸結晶を含有する水溶
    液を固液分離してテレフタル酸結晶を得、このテレフタ
    ル酸結晶を前方段に返送して再溶解させる請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の回収ポリエチレンテレフタレー
    ト粉砕品からのテレフタル酸の工業的回収方法。
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