JP2002154113A - 水浸細骨材の計量装置 - Google Patents

水浸細骨材の計量装置

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JP2002154113A
JP2002154113A JP2001062698A JP2001062698A JP2002154113A JP 2002154113 A JP2002154113 A JP 2002154113A JP 2001062698 A JP2001062698 A JP 2001062698A JP 2001062698 A JP2001062698 A JP 2001062698A JP 2002154113 A JP2002154113 A JP 2002154113A
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JP2001062698A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Chikamatsu
竜一 近松
Shigeyuki Sogo
茂幸 十河
Hisayoshi Yoshikawa
久義 吉川
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KURIHARA KK
Obayashi Corp
Original Assignee
KURIHARA KK
Obayashi Corp
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Priority to CN02804375.8A priority patent/CN1223441C/zh
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】細骨材の表面水率を計測せずとも細骨材及び水
の質量を計測する。 【構成】本発明に係る水浸細骨材の計量装置1は、細骨
材を貯蔵する貯蔵ビン2と、該貯蔵ビンの下方に配置さ
れた細骨材供給ホッパー3と、該細骨材供給ホッパーの
吐出口4の下方に設置された振動フィーダ5と、該フィ
ーダの出口近傍に配置された篩機構23と、該篩機構の
下方に設置された計量槽6と、該計量槽の上方に設置さ
れた液位計測手段としての電極式変位センサ7と、計量
槽6の質量を計測する質量計測手段としてのロードセル
8とから概ね構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含水状態が異なる
細骨材及び水を計量する水浸細骨材の計量装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンクリートを現場配合する際、水量が
コンクリート強度等に大きな影響を及ぼすため、練混ぜ
時に十分管理する必要があるが、配合材料である骨材
は、その貯蔵状況や気候条件等によって含水状態が異な
り、湿潤状態の骨材を用いるとコンクリート中の水量が
骨材の表面水の量だけ増加し、乾燥状態の骨材を用いる
とコンクリート中の水量は有効吸水量だけ減少する。
【0003】そのため、骨材の乾湿程度に応じて練混ぜ
時の水量を補正し示方配合通りのコンクリートを製造す
ることが、コンクリートの品質を維持する上できわめて
重要な事項となる。
【0004】ここで、湿潤状態における表面水の水量
(細骨材の表面に付着している水量)を表乾状態(表面
乾燥飽水状態)の細骨材の質量で除した比率を表面水率
と呼んでいるが、貯蔵されている骨材、特に細骨材は一
般に濡れていることが多いため、かかる表面水率を骨材
の乾湿程度の指標として予め測定し、その測定値に基づ
いて練混ぜ水量を調整するのが一般的である。
【0005】そして、このような表面水率の測定は、従
来、細骨材が貯蔵されたストックビンと呼ばれる貯蔵容
器から少量の試料を採取してその質量及び絶乾状態での
質量を計測し、次いで、これらの計測値と予め測定され
た表乾状態の吸水率とを用いて算出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな測定方法では、わずかな試料から全体の表面水率を
推測しているにすぎないため、精度の面でどうしても限
界がある一方、絶乾状態の質量を計測するにはバーナー
等による加熱作業が必要となるため、実際に使用する量
に近い量を採取してこれを試料とすることは、経済性や
時間の面で非現実的であるという問題を生じていた。
【0007】また、このような問題を補うべく、練混ぜ
状況をオペレータが目視で確認したり、ミキサの負荷電
流を参考にすることによって練混ぜ水量の調整を行うと
いった方法を採用することがあるが、かかる方法自体が
精度の低いものであり、結局、強度面で20%近い大き
な安全率を見込まざるを得なくなり、不経済な配合とな
るという問題も生じていた。
【0008】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、細骨材の表面水率を計測せずとも細骨材及び
水の質量を計測することが可能な水浸細骨材の計量装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る水浸細骨材の計量装置は請求項1に記
載したように、細骨材を供給する細骨材供給ホッパー
と、該細骨材供給ホッパーから吐出された細骨材を水と
ともに水浸細骨材として収容する計量槽と、該計量槽の
上方に設置され前記計量槽内に収容された前記水浸細骨
材の液位を計測する液位計測手段と、前記計量槽内に収
容された前記水浸細骨材の質量を計測する質量計測手段
とからなるものである。
【0010】また、本発明に係る水浸細骨材の計量装置
は、前記細骨材供給ホッパーの吐出口下方に配置され該
吐出口から吐出された細骨材に所定の振動を付与しなが
ら搬送する振動フィーダと、該振動フィーダの出口近傍
であって前記計量槽の上方に配置された篩機構とを備え
たものである。
【0011】また、本発明に係る水浸細骨材の計量装置
は、前記計量槽を、その内径が下方に拡げられた円錐台
状に形成したものである。
【0012】本発明に係る水浸細骨材の計量装置を用い
て細骨材及び水を計量するには、まず、任意の湿潤状態
にある細骨材を細骨材供給ホッパーの吐出口から吐出
し、これを水とともに計量槽に収容し、これを水浸細骨
材とする。水浸細骨材を計量槽に収容するにあたって
は、細骨材が完全に水没するようにしておく。
【0013】次に、かかる状態にて計量槽に収容された
水浸細骨材、すなわち、細骨材及び水の全質量Mfを質
量計測手段で計測するとともに、その全容積Vfを液位
計測手段で計測する。質量計測手段としては例えばロー
ドセルを、液位計測手段としては電極式変位センサをは
じめ、超音波センサ、光センサなど様々なセンサを用い
ることができる。
【0014】ここで、全質量Mfを計測するには、質量
計測手段で計測された値から計量槽のみの質量を差し引
けばよいし、全容積Vfを計測するには、液位と容量と
の関係を例えば1mmおきに予め計測するとともに、こ
れを例えばコンピュータの記憶装置に記憶させておき、
計測された液位に対応する容量を該記憶装置から適宜読
み出すようにすればよい。
【0015】次に、全質量Mf及び全容積Vfから細骨材
の容積Vs、水の質量Mw、細骨材が表乾状態にあるとき
の質量Msを、ρsを表乾状態の細骨材の密度、ρwを水
の密度、aを全容積Vf中に含まれる空気量(%)とし
て Vs=(Mf―Vf(1―a/100)・ρw)/(ρs
ρw) Mw=(Vf(1―a/100)―Vs)ρws=Mf―Mw から算出する。
【0016】かかる算出式のうち、第1式は、(Mf
f(1―a/100)・ρw)=Vs(ρs―ρw)と変
形してみればよくわかるように、全質量Mfから細骨材
が水に置換されたと仮定したときの質量Vf(1―a/
100)・ρwを差し引いた量(Mf―Vf(1―a/1
00)・ρw)が、細骨材の表乾質量Vs・ρsから細骨
材の容量分の水の質量Vs・ρwを差し引いた量に等しい
との考えに基づく。
【0017】なお、上述の算出式に代えて、 Ms+Mw=Mfs/ρs+Mw/ρw=Vf・(1―a/100) の二式を解くことによって、水の質量Mw及び細骨材が
表乾状態にあるときの質量Msを算出してもよい。
【0018】このようにして水の質量Mw及び表乾状態
の細骨材の質量Msを計測算出した後については、示方
配合で示されたそれらの配合量と適宜比較し、次いで、
補充すべき不足分を計量した後、これを上述の水浸細骨
材に加えてコンクリート材料とすればよい。
【0019】このように、細骨材の表面水は、湿潤状態
が異なる細骨材ごとのばらつきが考慮された状態で水の
質量Mwの一部として間接的に算出されるとともに、細
骨材の質量は、表乾状態のときの質量Msとして把握さ
れる。すなわち、細骨材や水の質量が示方配合と同等の
条件で把握されることとなるので、湿潤状態が異なる細
骨材を用いても、示方配合通りの水量でコンクリートを
製造することが可能となる。
【0020】ここで、細骨材の補充が必要となる場合、
該細骨材の表面水については考慮されないこととなる
が、最初に計量する計量槽内の細骨材と水の量を示方配
合の比率若しくはそれに近い比率にしておけば、細骨材
の補充が必要になったとしても、その補充量はわずかで
ある。そして、かかる補充分の表面水にいたっては、必
要な水量に比べて無視し得る程度の微少量であり、コン
クリートの品質上、何ら問題とはならない。
【0021】なお、計量槽に細骨材及び水を入れて水浸
細骨材とする際、細骨材を水締めするとともに、該細骨
材をその天端が水の液面にほぼ一致するように投入する
ようにすれば、計量槽内の細骨材と水との比率は、一般
的な示方配合に近いものとなって細骨材の補充量を大幅
に低減することが可能となる。
【0022】計量槽の容積については任意であって、コ
ンクリート配合を行う単位すなわち1バッチに必要な全
量としてもよいし、何回かに分けて計量するようにして
もよい。
【0023】計量槽をどのように構成するかも任意であ
るが、その内径が下方に拡げられた円錐台状に形成した
場合には、計量終了後の水浸細骨材の取出しが容易にな
る。
【0024】計量槽に細骨材と水を投入するにあたり、
いずれを先行させるかは任意であるが、水を先行投入
し、しかる後に細骨材を投入するようにすれば、水浸細
骨材への気泡混入をかなり抑制することが可能となる。
【0025】また、細骨材供給ホッパーから吐出された
細骨材については、これを計量槽に直接投入するように
してもかまわないが、前記細骨材供給ホッパーの吐出口
下方に配置され該吐出口から吐出された細骨材に所定の
振動を付与しながら搬送する振動フィーダと、該振動フ
ィーダの出口近傍であって前記計量槽の上方に配置され
た篩機構とを備え、かかる振動フィーダ及び篩機構を介
して水が先行投入された計量槽に細骨材を投入するよう
にしたならば、細骨材の団粒化が防止され、水浸細骨材
への気泡の混入をほぼ完全に抑制することが可能とな
り、実用上、気泡の影響を無視することができる。
【0026】このように振動フィーダ及び篩機構を使用
することで気泡混入を防止できる場合については、以下
のように計量を行えばよい。
【0027】すなわち、まず、計量槽に水を先行投入し
ておき、しかる後、任意の湿潤状態にある細骨材を細骨
材供給ホッパーの吐出口から吐出し、これを振動フィー
ダで団粒化を防止しつつ搬送し、次いで、該振動フィー
ダから搬送されてきた細骨材を篩機構上で振動させつ
つ、該篩機構から所定粒径の細骨材だけを落下させこれ
を計量槽に投入し、水浸細骨材とする。
【0028】次に、かかる状態にて計量槽に収容された
水浸細骨材、すなわち、細骨材及び水の全質量Mf及び
全容積Vfを、上述したと同様に質量計測手段及び液位
計測手段でそれぞれ計測する。
【0029】次に、全質量Mf及び全容積Vfから細骨材
の容積Vs、水の質量Mw、細骨材が表乾状態にあるとき
の質量Msを、ρsを表乾状態の細骨材の密度、ρwを水
の密度として Vs=(Mf―Vf・ρw)/(ρs―ρw) Mw=(Vf―Vs)ρws=Mf―Mw から算出する。
【0030】かかる算出式のうち、第1式は、(Mf
f・ρw)=Vs(ρs―ρw)と変形してみればよくわ
かるように、全質量Mfから細骨材が水に置換されたと
仮定したときの質量Vf・ρwを差し引いた量(Mf―Vf
・ρw)が、細骨材の表乾質量Vs・ρsから細骨材の容
量分の水の質量Vs・ρwを差し引いた量に等しいとの考
えに基づく。
【0031】なお、上述の算出式に代えて、 Ms+Mw=Mfs/ρs+Mw/ρw=Vf の二式を解くことによって、水の質量Mw及び細骨材が
表乾状態にあるときの質量Msを算出してもよい。
【0032】このようにして水の質量Mw及び表乾状態
の細骨材の質量Msを計測算出した後については、示方
配合で示されたそれらの配合量と適宜比較し、次いで、
補充すべき不足分を計量した後、これを上述の水浸細骨
材に加えてコンクリート材料とすればよい。
【0033】このように、細骨材の表面水は、湿潤状態
が異なる細骨材ごとのばらつきが考慮された状態で水の
質量Mwの一部として間接的に算出されるとともに、細
骨材の質量は、表乾状態のときの質量Msとして把握さ
れる。すなわち、細骨材や水の質量が示方配合と同等の
条件で把握されることとなるので、湿潤状態が異なる細
骨材を用いても、示方配合通りの水量でコンクリートを
製造することが可能となる。
【0034】ここで、細骨材の補充が必要となる場合、
該細骨材の表面水については考慮されないこととなる
が、最初に計量する計量槽内の細骨材と水の量を示方配
合の比率若しくはそれに近い比率にしておけば、細骨材
の補充が必要になったとしても、その補充量はわずかで
ある。そして、かかる補充分の表面水にいたっては、必
要な水量に比べて無視し得る程度の微少量であり、コン
クリートの品質上、何ら問題とはならない。
【0035】なお、計量槽に細骨材及び水を入れて水浸
細骨材とする際、細骨材を水締めするとともに、該細骨
材をその天端が水の液面にほぼ一致するように投入する
ようにすれば、計量槽内の細骨材と水との比率は、一般
的な示方配合に近いものとなって細骨材の補充量を大幅
に低減することが可能となる。
【0036】計量槽の容積については任意であって、コ
ンクリート配合を行う単位すなわち1バッチに必要な全
量としてもよいし、何回かに分けて計量するようにして
もよい。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る水浸細骨材の
計量装置の実施の形態について、添付図面を参照して説
明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0038】図1及び図2は、本実施形態に係る水浸細
骨材の計量装置を直交二方向から見た全体側面図、図3
は、図2の拡大側面図である。これらの図に示すよう
に、本実施形態に係る水浸細骨材の計量装置1は、細骨
材を貯蔵する貯蔵ビン2と、該貯蔵ビンの下方に配置さ
れた細骨材供給ホッパー3と、該細骨材供給ホッパーの
吐出口4の下方に設置された振動フィーダ5と、該振動
フィーダの出口近傍に配置された篩機構23と、該篩機
構の下方に設置された計量槽6と、該計量槽の上方に設
置された液位計測手段としての電極式変位センサ7と、
計量槽6内に収容された水浸細骨材の質量を計測する質
量計測手段としてのロードセル8とから概ね構成してあ
る。
【0039】計量槽6は、図3でよくわかるように高さ
Hのほぼ円筒体で構成してあり、細骨材及び水からなる
水浸細骨材を内部に収容することができるようになって
いるとともに、計量終了後の水浸細骨材の取出しを容易
にするため、その内径を下方に若干拡げた形状、すなわ
ち円錐台状に形成してある。
【0040】計量槽6の下端には、ピン11の回りに回
動自在となるように計量槽6の下端開口に取り付けられ
た開閉蓋12と、該開閉蓋に連結材14を介して連結さ
れた駆動モータ13とからなる開閉機構15を設けてあ
り、該駆動モータを駆動操作することにより、計量中は
開閉蓋12を閉じておくとともに、計量終了後は開閉蓋
12を開いて内部の水浸細骨材をミキサー9に落とすこ
とができるようになっている。
【0041】図4は、振動フィーダ5、篩機構23及び
計量槽6の配置状況を示した分解斜視図である。同図で
わかるように、ロードセル8は、計量槽6の中間高さに
取り付けられた荷重支持用ブラケット17と架台16の
上面との間に4箇所設置してある。
【0042】振動フィーダ5は、細骨材供給ホッパー3
の吐出口4から吐出された細骨材を搬送するU字状の搬
送体21と該搬送体を振動させる電磁式振動体22とか
らなり、該電磁式振動体を作動させることによって搬送
体21上の細骨材を団粒化させることなく、同図矢印に
示す方向に搬送できるようになっている。
【0043】篩機構23は、振動フィーダ5の出口近傍
であって計量槽6の上方に配置してあり、4つのコイル
スプリング25を介して図示しない架台に弾性支持され
た矩形状の振動板24と、該振動板を振動させるモータ
26と、振動板24の中央に設けられた円形開口27に
嵌め込まれる漏斗状のガイドシュート28と、該ガイド
シュートに取り付けられた篩29とからなり、振動フィ
ーダ5で搬送されてきた細骨材を篩29上で振動させる
ことによって細かな粒子の状態で計量槽6に投入できる
ようになっている。
【0044】図5は、電極式変位センサ7及び計量槽6
の配置状況を示した分解斜視図である。同図でわかるよ
うに、電極式変位センサ7は、図示しない架台に取り付
けられるガイド体31と該ガイド体に沿って昇降自在な
昇降体32と該昇降体の下端に垂設された検知用電極3
3と、該検知用電極に通電するための電源34とからな
り、検知用電極33の下端が計量槽6内に収容された水
浸細骨材の液面に触れたときの通電状態の変化を監視す
ることによって該水浸細骨材の液位を計測できるように
なっている。ここで、電源34の一方の電極端子は、検
知用電極33に電気接続し、他方の電極端子について
は、例えば同図に示すように鋼製の計量槽6に電気接続
しておけばよい。
【0045】本実施形態に係る水浸細骨材の計量装置で
水浸細骨材を計量するには、まず、計量槽6に水を先行
投入しておく。
【0046】次に、任意の湿潤状態にある細骨材を図6
に示すように細骨材供給ホッパー3の吐出口4から吐出
し、これを、振動フィーダ5で団粒化を防止しつつ搬送
し、次いで、該振動フィーダから搬送されてきた細骨材
をガイドシュート28に投入して篩29に載せ、かかる
状態でモータ26を駆動して篩29を振動させることに
より、該篩から所定粒径の細骨材だけを落下させて計量
槽6に投入し、水浸細骨材とする。
【0047】次に、かかる状態にて計量槽6に収容され
た水浸細骨材、すなわち、細骨材及び水の全質量Mf
ロードセル8で計測するとともに、その全容積Vfを、
図7に示すように電極式変位センサ7で計測する。な
お、電極式変位センサ7による液面計測を行うにあたっ
ては、その支障とならぬよう、篩機構23については必
要に応じていったん取り外しておく。例えば、細骨材の
投入後、篩29が取り付けられたガイドシュート28を
円形開口27から取り外し、図5に示した状態にしてお
けばよい。
【0048】全質量Mfを計測するには、水浸細骨材の
計測に先だって計量槽6のみの質量を予め計測してお
き、これを水浸細骨材が収容された状態での計測値から
差し引くようにすればよい。
【0049】また、全容積Vfを計測するには、やはり
水浸細骨材の計測に先だって液位と容量との関係を例え
ば1mmおきに予め計測しておき、これを例えばコンピ
ュータの記憶装置に記憶させ、次いで、計測された液位
に対応する容量を該記憶装置から読み出すようにすれば
よい。
【0050】ここで、計量槽6内の水浸細骨材の液位を
電極式変位センサ7で計測するには、検知用電極33と
計量槽6との通電状況を監視しつつ、例えば1mmの停
止精度が確保されるように、図7に示すように昇降体3
2をガイド体31に沿って下降させる。そして、検知用
電極33の先端が水浸細骨材41の水面42に接触した
瞬間に通電が確認されるので、該通電状況を制御量とし
てガイド体31の下降動作を停止制御し、水浸細骨材4
1の液位を計測するようにすればよい。
【0051】次に、全質量Mf及び全容積Vfから細骨材
の容積Vs、水の質量Mw、細骨材が表乾状態にあるとき
の質量Msを、ρsを表乾状態の細骨材の密度、ρwを水
の密度として Vs=(Mf―Vf・ρw)/(ρs―ρw) Mw=(Vf―Vs)ρws=Mf―Mw から算出する。
【0052】かかる算出式のうち、第1式は、(Mf
f・ρw)=Vs(ρs―ρw)と変形してみればよくわ
かるように、全質量Mfから細骨材が水に置換されたと
仮定したときの質量Vf・ρwを差し引いた量(Mf―Vf
・ρw)が、細骨材の表乾質量Vs・ρsから細骨材の容
量分の水の質量Vs・ρwを差し引いた量に等しいとの考
えに基づく。
【0053】なお、上述の算出式に代えて、 Ms+Mw=Mfs/ρs+Mw/ρw=Vf の二式を解くことによって、水の質量Mw及び細骨材が
表乾状態にあるときの質量Msを算出してもよい。
【0054】このようにして水の質量Mw及び表乾状態
の細骨材の質量Msを計測算出した後については、示方
配合で示されたそれらの配合量と適宜比較し、次いで、
補充すべき不足分を計量した後、これを上述の水浸細骨
材に加えてコンクリート材料とすればよい。
【0055】ここで、細骨材の補充が必要となる場合、
該細骨材の表面水については考慮されないこととなる
が、最初に計量する計量槽6内の細骨材と水の量を示方
配合の比率若しくはそれに近い比率にしておけば、細骨
材の補充が必要になったとしても、その補充量はわずか
である。そして、かかる補充分の表面水にいたっては、
必要な水量に比べて無視し得る程度の微少量であり、コ
ンクリートの品質上、何ら問題とはならない。
【0056】なお、計量槽6に細骨材及び水を入れて水
浸細骨材とする際、細骨材を水締めするとともに、該細
骨材をその天端が水の液面にほぼ一致するように投入す
るようにすれば、計量槽6内の細骨材と水との比率は、
一般的な示方配合に近いものとなって細骨材の補充量を
大幅に低減することができる。
【0057】以上説明したように、本実施形態に係る水
浸細骨材の計量装置1によれば、細骨材の表面水は、湿
潤状態が異なる細骨材ごとのばらつきが考慮された状態
で水の質量Mwの一部として間接的に算出されるととも
に、細骨材の質量は、表乾状態のときの質量Msとして
把握される。すなわち、細骨材や水の質量が示方配合と
同等の条件で把握されることとなるので、湿潤状態が異
なる細骨材を用いても、表面水率を計測することなく、
示方配合通りの水量でコンクリートを製造することが可
能となる。
【0058】また、本実施形態に係る水浸細骨材の計量
装置1によれば、振動フィーダ5及び篩機構23を設置
するようにしたので、細骨材を団粒化させることなく搬
送するとともに、搬送されてきた細骨材を細かな粒子の
状態で計量槽6に投入することが可能となり、かくして
水浸細骨材への気泡の混入はほぼ完全に抑制され、実用
上、気泡の影響を無視することが可能となる。
【0059】本実施形態では、電極式変位センサ7を構
成する電源34の一方の電極端子に検知用電極33を、
他方の電極端子を鋼製である計量槽6にそれぞれ電気接
続するように構成したが、これに代えて、検知用電極3
3よりも長い基準電極を該検知用電極とほぼ平行に配置
するようにしてもよい。
【0060】かかる構成においては、昇降体32を下降
させたとき、まず最初に基準電極の先端が水浸細骨材4
1に貫入されるが、この時点ではまだ通電せず、検知用
電極33の先端が水浸細骨材41の水面に接触したとき
にはじめて通電状態となる。
【0061】また、昇降体32の下降速度を落とさない
と十分な停止精度が確保できず、その結果、計測に時間
がかかるようであれば、検知用電極33よりも長く基準
電極よりも短い速度制御用電極をさらに設けるようにし
てもよい。
【0062】かかる構成においては、速度制御用電極と
基準電極との通電状況を監視するようにし、速度制御用
電極が水浸細骨材41の水面に接触したときに基準電極
との間で通電状態となるので、これを用いて昇降体32
の下降速度を制御すればよい。
【0063】かかる構成によれば、検知用電極33が水
浸細骨材41の水面にある程度まで近づいたときに昇降
体32の下降速度を予め低下させることができるので、
昇降体32を十分な精度で停止させることが可能とな
る。
【0064】また、本実施形態では、水浸細骨材への気
泡混入を防止して空気量計測を省略することができるよ
うにしたが、空気量を別途計測するのであれば、振動フ
ィーダ5及び篩機構23を省略してもよい。
【0065】かかる場合において水浸細骨材を計量する
にあたっては、まず、任意の湿潤状態にある細骨材を細
骨材供給ホッパー3の吐出口4から吐出し、これを水と
ともに計量槽6に収容し、これを水浸細骨材とする。水
浸細骨材を計量槽に収容するにあたっては、細骨材が完
全に水没するようにしておく。
【0066】次に、かかる状態にて計量槽6に収容され
た水浸細骨材、すなわち、細骨材及び水の全質量Mf
全容積Vfとを、上述の実施形態と同様にロードセル
8、電極式変位センサ7でそれぞれ計測する。
【0067】次に、全質量Mf及び全容積Vfから細骨材
の容積Vs、水の質量Mw、細骨材が表乾状態にあるとき
の質量Msを、ρsを表乾状態の細骨材の密度、ρwを水
の密度、aを全容積Vf中に含まれる空気量(%)とし
て Vs=(Mf―Vf(1―a/100)・ρw)/(ρs
ρw) Mw=(Vf(1―a/100)―Vs)ρws=Mf―Mw から算出する。
【0068】かかる算出式のうち、第1式は、(Mf
f(1―a/100)・ρw)=Vs(ρs―ρw)と変
形してみればよくわかるように、全質量Mfから細骨材
が水に置換されたと仮定したときの質量Vf(1―a/
100)・ρwを差し引いた量(Mf―Vf(1―a/1
00)・ρw)が、細骨材の表乾質量Vs・ρsから細骨
材の容量分の水の質量Vs・ρwを差し引いた量に等しい
との考えに基づく。
【0069】なお、上述の算出式に代えて、 Ms+Mw=Mfs/ρs+Mw/ρw=Vf・(1―a/100) の二式を解くことによって、水の質量Mw及び細骨材が
表乾状態にあるときの質量Msを算出してもよい。
【0070】このようにして水の質量Mw及び表乾状態
の細骨材の質量Msを計測算出した後については、示方
配合で示されたそれらの配合量と適宜比較し、次いで、
補充すべき不足分を計量した後、これを上述の水浸細骨
材に加えてコンクリート材料とすればよい。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る水浸細
骨材の計量装置によれば、細骨材の表面水は、湿潤状態
が異なる細骨材ごとのばらつきが考慮された状態で水の
質量M wの一部として間接的に算出されるとともに、細
骨材の質量は、表乾状態のときの質量Msとして把握さ
れる。すなわち、細骨材や水の質量が示方配合と同等の
条件で把握されることとなるので、湿潤状態が異なる細
骨材を用いても、表面水率を計測することなく、示方配
合通りの水量でコンクリートを製造することが可能とな
る。
【0072】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る水浸細骨材の計量装置の全体
側面図。
【図2】同じく本実施形態に係る水浸細骨材の計量装置
の全体側面図。
【図3】図2の拡大側面図。
【図4】振動フィーダ5、篩機構23及び計量槽6の配
置状況を示した分解斜視図。
【図5】電極式変位センサ7及び計量槽6の配置状況を
示した分解斜視図。
【図6】本実施形態に係る水浸細骨材の計量装置を用い
て細骨材を計量槽6に投入する様子を示した図であり、
(a)は側面図、(b)はA―A線方向から見た矢視図。
【図7】本実施形態に係る水浸細骨材の計量装置を用い
て計量槽6に投入された水浸細骨材の液位を計測してい
る様子を示した側面図。
【符号の説明】 1 水浸細骨材の計量装置 3 細骨材供給ホッパー 4 吐出口 5 振動フィーダ 6 計量槽 7 電極式変位センサ(液位
計測手段) 8 ロードセル(質量計測手
段) 23 篩機構 41 水浸細骨材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 十河 茂幸 東京都清瀬市下清戸4丁目640 株式会社 大林組技術研究所内 (72)発明者 吉川 久義 宮城県名取市飯野坂2丁目6番15号 株式 会社クリハラ内 Fターム(参考) 4G056 AA06 CA03 CB08 CB17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細骨材を供給する細骨材供給ホッパー
    と、該細骨材供給ホッパーから吐出された細骨材を水と
    ともに水浸細骨材として収容する計量槽と、該計量槽の
    上方に設置され前記計量槽内に収容された前記水浸細骨
    材の液位を計測する液位計測手段と、前記計量槽内に収
    容された前記水浸細骨材の質量を計測する質量計測手段
    とからなることを特徴とする水浸細骨材の計量装置。
  2. 【請求項2】 前記細骨材供給ホッパーの吐出口下方に
    配置され該吐出口から吐出された細骨材に所定の振動を
    付与しながら搬送する振動フィーダと、該振動フィーダ
    の出口近傍であって前記計量槽の上方に配置された篩機
    構とを備えた請求項1記載の水浸細骨材の計量装置。
  3. 【請求項3】 前記計量槽を、その内径が下方に拡げら
    れた円錐台状に形成した請求項1記載の水浸細骨材の計
    量装置。
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