JP2002153729A - ハロゲン含有ガス処理方法及び処理装置 - Google Patents

ハロゲン含有ガス処理方法及び処理装置

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昌樹 葛本
Noboru Wada
昇 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン化合物含有ガス中のハロゲン濃度に
よらずにハロゲン化合物を高効率に分解処理できるハロ
ゲン含有ガスの処理方法及び処理装置を得る。 【解決手段】 ハロゲン化合物含有ガスに、このガス中
のハロゲン濃度に基づく所定量の水蒸気を混合し、この
混合ガスを放電処理部31へ導入して混合ガス中のハロ
ゲン化合物を分解し、この分解生成物を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハロゲン含有ガ
スの処理方法及び処理装置に関するものであり、特にハ
ロゲン化合物含有ガス中のハロゲン濃度によらずに高効
率にハロゲン含有ガスを処理する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体製造に用いられるドライエッチン
グ装置では、主としてシリコン系薄膜のエッチングガス
として、CF4,SF6などのハロゲン化合物がドライエ
ッチングガスとして用いられている。また、CVD装置
においては、処理室内に堆積した膜をエッチングするこ
とにより処理室内をクリーニングすることを目的とし
て、上記と同様のハロゲン化合物が用いられている。ハ
ロゲン化合物の多くは大気中での寿命が長く、且つ二酸
化炭素(CO2)の数千から数万倍の地球温暖化係数を
有する地球温暖化物質である。また、分子内に塩素原子
を含むハロゲン化合物はオゾン層破壊物質でもある。こ
のため、地球温暖化防止、オゾン層破壊防止を目的とし
て、半導体工場などの排気ガスからこれらのハロゲン化
合物を含むハロゲン含有ガスを除去する処理方法の研究
が進められている。
【0003】図11は、特開平11−156156号公
報に示されている従来のハロゲン含有ガスの処理装置の
構成を説明する図である。図11に従い、従来のハロゲ
ン含有ガスの処理装置について説明する。ハロゲン含有
ガスの処理装置はハロゲン含有ガスを排出するドライエ
ッチング装置などのガス排出源1に接続した放電処理部
2を備えている。放電処理部2はチャンバー3内に一対
の放電電極4,5が対向して設けられており、これらの
電極の一方には高周波電源6が接続され、他方は接地さ
れている。また、放電処理部2は処理ガス導入側に水蒸
気発生器7が接続されており、水蒸気を放電電極4,5
間に導入できるように構成されている。放電処理部2の
排出側は生成物補集器であるバブリング器8に接続され
ており、バブリング器8内の水9中に放電処理部2から
排出されたガスを放出できるように構成されている。
【0004】従来のハロゲン含有ガスの処理方法におい
ては、放電電極4,5間に、排出されたハロゲン含有ガ
スと、水蒸気発生器7からの水蒸気とを導入し、大気圧
下で気体放電を発生させる。この放電によってCF4
び水が電子のエネルギーによって解離し、フッ化水素
(HF)、二酸化炭素(CO2)が生成される。その後
これらのガスはバブリング器8に導かれ、水9中でバブ
リングされ放電により生成したフッ化水素が水に溶解さ
れて補集される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のハ
ロゲン含有ガスの処理装置においては、排ガス中のCF
4の濃度によって、CF4の分解効率が低下するという問
題があった。この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであり、特にハロゲン化合物含有ガ
ス中のハロゲン濃度によらずに地球温暖化物質あるいは
オゾン層破壊物質であるハロゲン化合物を高効率に分解
処理できるハロゲン含有ガスの処理方法及び処理装置を
得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るハロゲン
含有ガスの処理方法は、ハロゲン化合物含有ガスに、こ
のガス中のハロゲン濃度に基づく所定量の水蒸気を混合
し、この混合ガスを放電処理部へ導入して、混合ガス中
のハロゲン化合物を分解し、この分解生成物を除去する
ものである。
【0007】また、ハロゲン化合物含有ガスと所定量の
水蒸気との混合が、ハロゲン化合物含有ガスと所定の温
度に制御された水媒体との気液接触により行なわれるも
のである。
【0008】また、気液接触が、ハロゲン化合物含有ガ
スを水媒体中に放出してバブリングすることにより行わ
れるものである。
【0009】また、気液接触が、ハロゲン化合物含有ガ
スと滴下する水媒体との接触により行われるものであ
る。
【0010】また、混合ガス中のハロゲン原子濃度に対
する水分子の濃度比が0.25〜1となるように水蒸気
が混合されるものである。
【0011】また、真空ポンプを介して供給されるハロ
ゲン化合物含有ガスに、所定量の水蒸気が混合され、か
つこの真空ポンプのパージガスとして希ガスが用いられ
るものである。
【0012】また、混合ガスが配管を通じて放電処理部
に導入され、この配管の温度が水媒体の温度よりも5℃
以上高く調温されるものである。
【0013】また、放電処理部の電極温度が水媒体の温
度よりも5℃以上高く調温されるものである。
【0014】また、ハロゲン化合物含有ガスと所定量の
水蒸気との混合が、ハロゲン化合物含有ガスに所定量よ
り過剰の水蒸気を添加した後に、この水蒸気添加ガスを
ハロゲン化合物含有ガス中のハロゲン濃度に基づく所定
の温度に調温することにより行われるものである。
【0015】この発明に係るハロゲン含有ガスの処理装
置は、ハロゲン化合物含有ガスにこのガス中のハロゲン
濃度に基づく所定量の水蒸気を混入制御する水蒸気供給
部と、ハロゲン化合物含有ガスと水蒸気供給部により混
入された水蒸気との混合ガスを放電により分解する放電
処理部とを備えるものである。
【0016】また、水蒸気供給部が、ハロゲン化合物含
有ガスと水媒体とが気液接触する気液接触部と、上記ハ
ロゲン化合物含有ガス中のハロゲン濃度に基づき上記水
媒体を所定の温度に制御する温度制御部とを備えるもの
である。
【0017】また、気液接触部が、ハロゲン化合物含有
ガスを水媒体中に放出することによりバブリングするバ
ブリング部を備えるものである。
【0018】また、気液接触部が、水媒体を滴下する水
媒体滴下部と、ハロゲン化合物含有ガスと上記水媒体滴
下部より滴下された水媒体とを接触させる接触部とを備
えるものである。
【0019】また、ハロゲン化合物含有ガス中のハロゲ
ン濃度がハロゲン濃度センサにより検出されるものであ
る。
【0020】また、放電処理部を通過したガスを水媒体
中に放出してバブリングすることにより、放電処理部に
おいて生成した分解生成物を水媒体中に捕獲する捕集部
を備えるものである。
【0021】また、水蒸気供給部と放電処理部とを結ぶ
配管に温度制御部を備えるものである。
【0022】また、放電処理部は、放電電極を加熱する
加熱源を備えるものである。
【0023】また、ハロゲン化合物含有ガスに水蒸気を
混入させる水蒸気供給部と、この水蒸気供給部と配管に
よって結ばれ、ハロゲン化合物含有ガスと水蒸気供給部
により混入された水蒸気との混合ガスを放電により分解
する放電処理部と、配管の少なくとも一部に設けられハ
ロゲン化合物含有ガスのハロゲン濃度に基づき水蒸気を
含むハロゲン含有ガスを所定の温度に制御する温度制御
部とを備えるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1のハロゲン含有ガス処理装置の構成を説明
する図である。図1において、11はハロゲン化合物含
有ガスの排出源、21は排出源11から排出されたハロ
ゲン化合物含有ガスに水蒸気を混合する水蒸気供給部、
31は水蒸気が混合されたハロゲン化合物含有ガスの放
電処理部、41はハロゲン化合物が分解して生成する分
解生成物の捕集部である。
【0025】排出源11はドライエッチング装置やCV
D装置の反応処理室12と反応処理室12中のガスを排
気する真空ポンプとして、例えばターボ分子ポンプ13
とドライポンプ14から構成されており、ターボ分子ポ
ンプ13及びドライポンプ14は、各々ポンプを保護す
るためのパージガス導入部15,16を備えている。
【0026】水蒸気供給部21は、水媒体23を入れた
バブリング容器22を備えており、その水媒体23中に
排出源11から排出されたガスを導入しバブリングでき
るように、排出源11の排出側から配管24が設けられ
ている。水媒体23としては通常水を用いるが、添加物
が添加されていてもよい。この配管24の途中にはハロ
ゲン濃度センサ25が設けられている。また、バブリン
グ容器22には、水媒体23の温度を検知する温度セン
サ26と、検知された温度に基づいて水媒体23を所定
の温度に制御する温度調節器27を備えている。バブリ
ング容器22内の水媒体23の上部の空間には、バブリ
ングされたガスを放電処理部31に導く配管28が設け
られている。
【0027】放電処理部31には、チャンバー32内に
一対の電極33,34が設けられており、この一対の放
電電極33,34の一方には高電圧電源35が接続され
ており、他方は接地されている。また、放電電極33,
34の温度を所定の温度に制御するために、各電極に
は、液温調整器36と循環ポンプ37により循環液が流
される。
【0028】分解生成物であるハロゲン化水素を捕獲す
る捕集部41は、水媒体43を入れたバブリング容器4
2を備えており、その水媒体43中に放電処理部31で
分解されたガスを排出しバブリングできるように、放電
処理部31のチャンバー32の排出側から配管44が設
けられている。水媒体43としては通常水が用いられ
る。また、バブリング容器42内の水媒体43の上部の
空間には、バブリングされたガスを放出する配管45が
設けられている。
【0029】このようなハロゲン含有ガス処理装置を用
いて、ハロゲン化合物の分解効率を調べた。図2は、こ
の発明における水蒸気供給部の水媒体に純水を用いたと
きの純水温度とCF4の分解効率を調べた結果を示す図
である。測定条件は、放電電極に印加する放電電力1k
W、真空ポンプにパージガスとして1l/分のガス流量
の窒素ガスを導入し、CF4のガス濃度を0.5%、1
%、2%と変化させたときの結果である。この実験によ
りCF4のガス濃度により最適な水温が変化することが
判明した。CF4のガス濃度が高くなるにつれて、最適
な水温は高くなった。CF4濃度が5000ppmのと
きは、0℃〜20℃、望ましくは6℃〜12℃、100
00ppmのときは、15℃〜30℃、望ましくは20
℃〜25℃、20000ppmの時は、25℃〜40
℃、望ましくは30℃〜35℃が最適であった。
【0030】さらに実験を重ねた結果、CF4の分解効
率はハロゲン含有ガスが放電処理部に持ち込む飽和水分
濃度とCF4濃度の関係で一義的に決定されることを発
明者らは見い出した。図3は、この発明におけるCF4
濃度に対する飽和水分濃度の比率とCF4の分解効率の
関係を調べた結果を示す図である。図3に示されるよう
に飽和水分濃度とCF4の比率は、1:1〜4:1の範
囲、望ましくは2:1〜3:1の範囲が有効であること
が明らかになった。この原因は以下の通りであると考え
る。すなわち、供給水分量が少ないと分解したCやFが
再結合してCF 4に戻り分解効率が低下する。一方、供
給水分量が多すぎると、水分子との衝突で電子のエネル
ギーが無効に消費され分解効率が低下する。この発明に
よれば、CF4の濃度が変化してもバブリングする水媒
体の温度を最適化することにより、高い分解効率を達成
することができる。
【0031】また、より詳細に検討を加えた結果、最適
な水分量はCF4中のフッ素原子(F)の量で一義的に
決定されることが明らかになった。図4は、この発明に
おけるF原子濃度に対する飽和水分濃度の比率とCF4
の分解効率の関係を調べた結果を示す図である。図4よ
り飽和水分濃度とCF4中のFの比率は、0.25:1
〜1:1の範囲、望ましくは0.5:1〜0.75:1
の範囲が有効であることがわかった。
【0032】さらに、C26やNF3、SF6、CClF
3、CHF3、CHClF2、CBrF3、CCl4、CH3
CCl3、などの他のハロゲン化合物含有ガスで同様の
実験を実施した結果、最適な水分量は水分子濃度とハロ
ゲン原子数に換算した濃度Xとの比率で一義的に決定さ
れることが明らかとなった。図5は、この発明における
ハロゲン原子濃度に対する水分子濃度の比率とCF4
分解効率の関係を調べた結果を示す図である。図5より
ハロゲン原子濃度に対する水分子濃度の比率は、0.2
5:1〜1:1の範囲、望ましくは0.5:1〜0.7
5:1の範囲が最適であることがわかった。
【0033】次にこの発明の実施の形態1のハロゲン含
有ガス処理方法について説明する。反応処理室12は、
ターボ分子ポンプ13及びドライポンプ14により排気
されており、エッチング反応生成物やCF4ガスを含む
ハロゲン化合物含有ガスはドライポンプ14の出口側よ
り排出される。ターボ分子ポンプ13及びドライポンプ
14には排出ガスによる腐食や配管の詰まりを防ぐため
に、各ポンプに設けられたパージガス導入部15,16
よりパージガスとして窒素ガスが導入される。
【0034】反応処理室12からの排出ガスは、パージ
ガスとともに配管24によってバブリング容器22内の
水媒体23中に導かれる。この配管24の途中にはガス
中のハロゲン濃度を検出するハロゲン濃度センサ25が
設けられており、ガス中のハロゲン濃度を精度よく求め
ることができる。このハロゲン濃度センサ25で検知さ
れた濃度を元に最も分解効率が高くなる水蒸気量を混入
できる水媒体23の温度を求める。水媒体23がこの温
度となるように、温度センサ26で水媒体23の温度を
検知しながら、温度調節器27で水媒体23の温度を調
節する。排出ガスを水媒体23中に放出してバブリング
することにより、排出ガスの内、ハロゲン化水素や不安
定な反応生成物は水媒体23に溶解し、CF4ガス及び
パージガスは、配管28を通って放電処理部31のチャ
ンバー32に導かれる。この時水媒体23中をバブリン
グすることにより、CF4ガス及びパージガスに水媒体
23の温度に対応する飽和水分濃度の水蒸気が混入され
る。このような方法により、所定量の水蒸気を簡便に供
給することができる。
【0035】チャンバー32に導かれたガスは、一対の
電極33,34間を通過する。この時一対の電極33,
34間には、高電圧電源35により高電圧が印加され、
一対の電極33,34間で放電が発生し、高エネルギー
電子が生成される。CF4のC−F結合の解離エネルギ
ーよりも高いエネルギーの電子がCF4に衝突すること
によって、下記式(1)のように難分解性のCF4が分
解する。ここで水蒸気が添加されることによって下記式
(2)に表わされるように分解した炭素やフッ素が除去
される。 CF4+e→C+4F+e……(1) CF4+2H2O+e→CO2+4HF+e……(2)
【0036】一対の電極33,34は、液温調節器36
と循環ポンプ37によって、水媒体23の温度よりも5
℃以上、望ましくは10℃以上高い温度に加熱制御され
る。これによって、一対の電極33,34の表面への結
露による、放電の停止、電極の一部で短絡して破損する
という事故を防ぐことができ、安定した処理が可能であ
る。
【0037】上記式(2)によって生成した二酸化炭素
(CO2)とフッ化水素(HF)及びパージガスの窒素
は配管44を通って捕集部41に導かれる。放電処理部
31から排出されたガスは、バブリング容器42内の水
媒体43中に放出され、バブリングされる。フッ化水素
(HF)は水媒体43に溶解されてフッ化水素酸として
捕集される。二酸化炭素(CO2)やパージガスは大気
中に放出される。
【0038】以上のようなハロゲン含有ガスの処理にお
いては、排ガス中のハロゲン濃度に基づき、ハロゲン化
合物の分解効率が最大になるような所定量の水蒸気をハ
ロゲン化合物含有ガスに混合するため、排ガス中のハロ
ゲン濃度によらずに地球温暖化物質あるいはオゾン層破
壊物質であるハロゲン化合物を高効率に分解することが
でき、分解生成物であるハロゲン化水素を捕集し除去す
ることができる。
【0039】尚、上記の方法では、ハロゲン濃度センサ
25を用いてハロゲン濃度を検知し、これを元に水媒体
23の設定温度を決めたが、ハロゲン濃度センサ25を
用いずに、供給するハロゲン化合物濃度及びパージガス
流量からハロゲン濃度を算出し、水媒体23の設定温度
を決めてもよい。この場合にはハロゲン濃度センサ25
を不要にすることができ、処理装置のコストを低減でき
る。
【0040】尚、上記の方法では、放電処理部31の出
口側に捕集部41を設けたが、多くの半導体工場では、
ハロゲン化水素を酸排気によって工場で一括して処理す
る方法が採用されている。このような場合には放電処理
部31の出口側に捕集部41を設ける必要はなく、放電
処理部31の出口側を直接工場の酸排気設備に接続する
ことによりハロゲン化水素を捕集することができる。
【0041】尚、上記の方法では、捕集部41の水媒体
43として水を用いたが、水酸化カルシウム水溶液を用
いてもよい。この場合にはフッ化カルシウムとして回収
することができるので、後処理が容易である。
【0042】尚、上記の説明では、ハロゲン化合物とし
てCF4について説明したが、ハロゲン化合物として、
26、NF3、SF6、CClF3、CHF3、CHCl
2、CBrF3、CCl4、CH3CCl3などの分子内
にハロゲンとして、フッ素(F)、塩素(Cl)を含む
ものであってもよい。これらのハロゲン化合物を含むハ
ロゲン含有ガスの処理にも用いることができる。
【0043】実施の形態2.尚、上記の説明では、真空
ポンプのパージガスとして窒素ガスを用いた。しかしな
がら、この場合には、放電処理部31において窒素ガス
が分解されて、排ガス中に酸素が含まれていると酸素ガ
スと結合して窒素酸化物(NOx)が生成する。特に酸
素濃度が低い場合には生成されるNOxの大半はN2Oで
あった。本発明の主な目的は地球温暖化ガスであるハロ
ゲン化合物を除去することにあるが、ハロゲン化合物を
除去しても新たな地球温暖化ガスとしてNOxを生成し
てしまってはハロゲン含有ガス処理装置を設ける効果が
薄れてしまう。
【0044】そこで、実施の形態2では、真空ポンプの
パージガスとして、窒素ガスの代わりにヘリウム、ネオ
ン、アルゴン、クリプトン、キセノンなどの希ガスを用
いる。図6は、各種パージガスを用いたときのパージガ
ス流量とハロゲン含有ガスの分解効率の関係を調べた結
果の例を示す図である。図6においては、ハロゲン化合
物としてCF4を0.1l/分の一定流量で流し、パー
ジガス流量を変化させた。パージガスとして窒素
(N2)、空気(AIR)、酸素(O2)ガスを用いた場
合パージガス流量の増大とともに急激にハロゲン化合物
の分解効率が低下した。しかも、窒素及び空気をパージ
ガスを用いた場合には多量のNOxが生成した。一方、
パージガスとして、ヘリウム(He)、ネオン(N
e)、アルゴン(Ar)を用いた場合には、パージガス
流量が増大してもハロゲン化合物の分解効率の極端な低
下はなかった。さらに、NOxの発生もなかった。クリ
プトン、キセノンなどの他の希ガスを用いる場合も同様
であった。このようにパージガスとして希ガスを用いる
場合に分解効率の低下が小さいのは、電子と希ガスとの
衝突によって電子エネルギーが無駄に消費されてしまう
ことがないためと推測される。
【0045】以上のように、真空ポンプのパージガスと
して、希ガスを用いることにより、パージガス流量を増
やした場合でもハロゲン化合物の分解効率は低下が小さ
く、通常用いられている窒素ガスに比べてハロゲン化合
物の分解効率が大きい。また、NOxなどの有害な物質
を生成しないという点でも優れている。希ガスの中でも
アルゴンは最も安価であるという利点がある。
【0046】実施の形態3.図7はこの発明の実施の形
態3のハロゲン含有ガス処理装置の構成を説明する図で
ある。実施の形態3のハロゲン含有ガス処理装置の構成
が実施の形態1の構成と異なるのは、水媒体23の温度
を制御する温度センサ26及び温度調節器27を設けず
に配管28に温度制御部としてガス温度調節器51を設
ける点である。この点を除けば実施の形態1と同じであ
る。実施の形態3では、ガス温度調節器51によりハロ
ゲン化合物含有ガスと水蒸気との混合ガスの温度を水媒
体23の温度以下の所定の温度に調温する。ガス温度調
節器51としては、通常の熱交換器などが用いられる。
これによって、配管28内を流れる混合ガス中の過剰量
の水蒸気がコールドトラップされ、ガス温度調節器51
を通過した混合ガスはガス温度調節器51により冷却さ
れた温度に対応する飽和水蒸気量を含んでいる。このよ
うに本実施の形態においても、ハロゲン化合物含有ガス
と水蒸気との混合ガス中の水蒸気量を所定の量に制御で
きるので、ハロゲン化合物の分解を高効率で行うことが
できる。特に、本実施の形態においては、水媒体23は
調温していないため通常水媒体23の温度は室温であ
り、室温の飽和水蒸気量以下の微量な水蒸気量を制御し
て添加する方法として適している。
【0047】実施の形態4.図8はこの発明の実施の形
態4のハロゲン含有ガス処理装置の構成を説明する図で
ある。実施の形態4のハロゲン含有ガス処理装置の構成
が実施の形態3の構成と異なるのは、水蒸気をバブリン
グではなく水蒸気発生器52を用いて供給する点であ
る。この点を除けば実施の形態3と同じである。実施の
形態4においては、ガス温度調節器51によりハロゲン
含有ガスと水蒸気との混合ガスの温度を所定の温度に調
温する。これによって、配管28内を流れる混合ガス中
の過剰量の水蒸気がコールドトラップされ、ガス温度調
節器51を通過した混合ガスはガス温度調節器51によ
り冷却された温度に対応する飽和水蒸気量を含んでい
る。このように本実施の形態においても、ハロゲン含有
ガスと水蒸気との混合ガス中の水蒸気量を所定の量に制
御できるので、ハロゲン含有ガスの分解を高効率で行う
ことができる。
【0048】実施の形態5.図9はこの発明の実施の形
態5のハロゲン含有ガス処理装置の構成を説明する図で
ある。実施の形態5のハロゲン含有ガス処理装置の構成
が実施の形態1の構成と異なるのは、配管28に温度制
御部としてリボンヒーター53を設ける点である。この
点を除けば実施の形態1と同じである。実施の形態5で
は、リボンヒーター53により、配管28の温度を水媒
体23の温度よりも5℃以上、望ましくは10℃以上高
くなるように制御する。これにより、配管28内で結露
することによって供給する水蒸気量が低下するという問
題は回避でき、水媒体23の温度によって決まる水蒸気
量を精度よく供給することができるので、供給水蒸気量
の低下によるハロゲン化合物の分解効率の低下を防ぐこ
とができる。
【0049】実施の形態6.図10は、この発明の実施
の形態6のハロゲン含有ガス処理装置の水蒸気供給部の
構成を説明する図である。実施の形態1乃至5の水蒸気
供給部21は、バブリングによる気液接触により水蒸気
を供給するものであるが、この実施の形態6の水蒸気供
給部61は、滴下する水媒体との気液接触により水蒸気
を供給するものである。水蒸気供給部以外の構成は、実
施の形態1乃至5と同じである。
【0050】実施の形態6のハロゲン含有ガス処理装置
の水蒸気供給部61は、水媒体63を入れた容器62
と、排出源から排出されたハロゲン化合物含有ガスを容
器62内に導入する配管24と、この配管24に設けら
れたハロゲン濃度センサ25と、放電処理部に向けて排
出する配管28と、水媒体63をハロゲン濃度に基づく
所定の温度に制御する温度調節器64と、温度制御され
た水媒体63を配管65を通して容器62の上部に導く
循環ポンプ66と、容器62の上部に設けられ配管65
に接続された多数の小孔67を有する水媒体滴下部68
とを備えている。
【0051】実施の形態1と同様に、排出源から排出さ
れたハロゲン化合物含有ガスは、配管24を通して水蒸
気供給部61に導入される。ハロゲン化合物含有中のハ
ロゲン濃度を配管24に設けられたハロゲン濃度センサ
25で検知し、検知されたハロゲン濃度に基づき、最も
分解効率が高くなる水蒸気量を混入できる水媒体63の
温度を求める。水媒体63がこの温度となるように温度
調節器64により水媒体63が調温される。調温された
水媒体63は循環ポンプ66により配管65を通して容
器62の上部に導かれ、水媒体滴下部68からシャワー
状に滴下される。配管24を通して容器62内に導入さ
れたハロゲン化合物含有ガスは、容器62内の水媒体6
3上の空間にある滴下する水媒体69と気液接触するこ
とにより、ハロゲン化合物含有ガスに所定量の水蒸気が
混入される。ハロゲン化合物含有ガスと水蒸気との混合
ガスは、配管28により実施の形態1と同様に放電処理
部に導かれ、同様の処理が施される。実施の形態6のハ
ロゲン含有ガス処理装置は、上述のような水蒸気供給部
61を備えるので、ハロゲン化合物含有ガスが水媒体中
を通過しないため、トラブル発生時にも水媒体の逆流を
防ぐことができ、安定した処理が可能である。
【0052】
【発明の効果】この発明に係るハロゲン含有ガス処理方
法は、ハロゲン化合物含有ガスに、このガス中のハロゲ
ン濃度に基づく所定量の水蒸気を混合し、この混合ガス
を放電処理部へ導入して、混合ガス中のハロゲン化合物
を分解し、この分解生成物を除去するので、ハロゲン化
合物の分解効率の制御ができ、ハロゲン化合物含有ガス
中のハロゲン濃度によらずに高効率にハロゲン含有ガス
を処理することができる。
【0053】また、ハロゲン化合物含有ガスと所定量の
水蒸気との混合が、ハロゲン化合物含有ガスと所定の温
度に制御された水媒体との気液接触により行われるの
で、簡便に所定量の水蒸気を混入制御することができ
る。
【0054】また、気液接触が、ハロゲン化合物含有ガ
スを水媒体中に放出してバブリングすることにより行わ
れるので、ハロゲン化合物含有ガスと水媒体とを簡便に
気液接触させることができる。
【0055】また、気液接触がハロゲン化合物含有ガス
と滴下する水媒体との接触により行われるので、トラブ
ル発生時にも水媒体の逆流を防ぐことができる。
【0056】また、混合ガス中のハロゲン原子濃度に対
する水分子の濃度比が0.25〜1となるように水蒸気
が混合されるので、ハロゲン化合物を高効率に分解処理
することができる。
【0057】また、真空ポンプを介して供給されるハロ
ゲン化合物含有ガスに、所定量の水蒸気が混合され、か
つこの真空ポンプのパージガスとして希ガスが用いられ
るので、大流量のパージガスを流してもハロゲン化合物
の分解効率の低下が小さい。
【0058】また、混合ガスが通過する配管の温度が水
媒体の温度よりも5℃以上高く調温されるので、配管で
の結露を防ぐことができ、これにより混合ガス中の水蒸
気量の低下を防ぐことができる。
【0059】また、放電処理部の放電電極温度が水媒体
の温度よりも5℃以上高く調温されるので、放電電極で
の結露を防ぐことができ、安定した処理が可能である。
【0060】また、ハロゲン化合物含有ガスに所定量よ
り過剰の水蒸気を添加した後に、この水蒸気添加ガスが
ハロゲン化合物含有ガス中のハロゲン濃度に基づく所定
の温度に調温されるので、混合ガス中の水蒸気量を所定
量に制御することができる。
【0061】この発明に係るハロゲン含有ガス処理装置
は、ハロゲン化合物含有ガスにこのガス中のハロゲン濃
度に基づく所定量の水蒸気を混入制御する水蒸気供給部
と、ハロゲン化合物含有ガスと水蒸気供給部により混入
された水蒸気との混合ガスを放電により分解する放電処
理部とを備えるので、ハロゲン化合物の分解効率の制御
ができ、ハロゲン化合物含有ガス中のハロゲン濃度によ
らずに高効率にハロゲン含有ガスを処理することができ
る。
【0062】また、水蒸気供給部が、ハロゲン化合物含
有ガスと水媒体とが気液接触する気液接触部と、上記ハ
ロゲン化合物含有ガス中のハロゲン濃度に基づき上記水
媒体を所定の温度に制御する温度制御部とを備えるの
で、所定量の水蒸気を簡便に混入制御が可能である。
【0063】また、気液接触部が、ハロゲン化合物含有
ガスを水媒体中に放出することによりバブリングするバ
ブリング部を備えるので、ハロゲン化合物含有ガスと水
媒体とを簡便に気液接触させることができる。
【0064】また、気液接触部が、水媒体を滴下する水
媒体滴下部と、ハロゲン化合物含有ガスと上記水媒体滴
下部より滴下された水媒体とを接触させる接触部とを備
えるので、トラブル発生時にも水媒体の逆流を防ぐこと
ができる。
【0065】また、ハロゲン化合物含有ガス中のハロゲ
ン濃度をハロゲン濃度センサにより検出するので、精度
良くハロゲン濃度の検出が可能である。
【0066】また、放電処理部を通過したガスを水媒体
中に放出してバブリングすることにより、放電処理部に
おいて生成した分解生成物を水媒体中に捕獲する捕集部
を備えるので、ハロゲン化合物の分解生成物の捕集が可
能である。
【0067】また、水蒸気供給部と放電処理部とを結ぶ
配管に温度制御部を備えるので、放電処理部に導入する
混合ガス中の水蒸気量を所定の量に精度良く制御するこ
とが可能である。
【0068】また、放電処理部は、放電電極を加熱する
加熱源を備えるので、放電電極での結露を防ぐことがで
き、安定した処理が可能である。
【0069】また、ハロゲン化合物含有ガスに水蒸気を
混入させる水蒸気供給部と、この水蒸気供給部と配管に
よって結ばれ、ハロゲン含有ガスと水蒸気供給部により
混入された水蒸気との混合ガスを放電により分解する放
電処理部と、配管の少なくとも一部に設けられハロゲン
含有ガスのハロゲン濃度に基づき混合ガスを所定の温度
に制御する温度制御部とを備えるので、ハロゲン化合物
の分解効率の制御ができ、ハロゲン化合物含有ガス中の
ハロゲン濃度によらずに高効率にハロゲン含有ガスを処
理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のハロゲン含有ガス
処理装置の構成を説明する図である。
【図2】 この発明における水蒸気供給部の水媒体に純
水を用いたときの純水温度とCF4の分解効率の関係を
調べた結果を示す図である。
【図3】 この発明におけるCF4濃度に対する飽和水
分濃度の比率とCF4の分解効率の関係を調べた結果を
示す図である。
【図4】 この発明におけるF原子濃度に対する飽和水
分濃度の比率とCF 4の分解効率の関係を調べた結果を
示す図である。
【図5】 この発明におけるハロゲン原子濃度に対する
水分子濃度の比率とCF4の分解効率の関係を調べた結
果を示す図である。
【図6】 各種パージガスを用いたときのパージガス流
量とハロゲン化合物の分解効率の関係を調べた結果の例
を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3のハロゲン含有ガス
処理装置の構成を説明する図である。
【図8】 この発明の実施の形態4のハロゲン含有ガス
処理装置の構成を説明する図である。
【図9】 この発明の実施の形態5のハロゲン含有ガス
処理装置の構成を説明する図である。
【図10】 この発明の実施の形態6のハロゲン含有ガ
ス処理装置の水蒸気供給部の構成を説明する図である。
【図11】 従来のハロゲン含有ガス処理装置の構成を
説明する図である。
【符号の説明】
21水蒸気供給部、22 バブリング容器、23 水媒
体、24,28配管、25 ハロゲン濃度センサ、26
温度センサ、27 温度調節器、31 放電処理部、
33,34 放電電極、35 高電圧電源、36 液
温調節器、37循環ポンプ、41 捕集部、43 水媒
体、51 ガス温度調節器、52 水蒸気発生器、53
リボンヒーター、 61水蒸気供給部、68 水媒体
滴下部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土井 雅史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4D002 AA21 AA22 AA24 AC10 BA07 CA01 CA06 CA13 DA05 DA12 DA35 EA02 GA01 GA02 GA03 GB02 GB03 GB08 GB11 GB20 4D020 AA10 BA23 BB03 CB01 CD10 DA03 DB03 DB20 4G075 AA03 AA37 AA42 AA51 AA52 AA53 AA63 BA01 BA05 BB01 BB06 BD05 BD12 BD22 BD27 CA02 CA15 CA57 CA63 DA01 DA13 EA02 EA06 EB01 EC01 EC21

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化合物含有ガスに、このガス中
    のハロゲン濃度に基づく所定量の水蒸気を混合し、この
    混合ガスを放電処理部へ導入して、上記混合ガス中のハ
    ロゲン化合物を分解し、この分解生成物を除去すること
    からなるハロゲン含有ガス処理方法。
  2. 【請求項2】 ハロゲン化合物含有ガスと所定量の水蒸
    気との混合が、上記ハロゲン化合物含有ガスと所定の温
    度に制御された水媒体との気液接触により行われてなる
    請求項1記載のハロゲン含有ガス処理方法。
  3. 【請求項3】 気液接触が、ハロゲン化合物含有ガスを
    水媒体中に放出してバブリングすることにより行われて
    なる請求項2記載のハロゲン含有ガス処理方法。
  4. 【請求項4】 気液接触が、ハロゲン化合物含有ガスと
    滴下する水媒体との接触により行われてなる請求項2記
    載のハロゲン含有ガス処理方法。
  5. 【請求項5】 混合ガス中のハロゲン原子濃度に対する
    水分子の濃度比が0.25〜1となるように水蒸気が混
    合される請求項1〜4のいずれかに記載のハロゲン含有
    ガス処理方法。
  6. 【請求項6】 真空ポンプを介して供給される上記ハロ
    ゲン化合物含有ガスに、上記所定量の水蒸気が混合さ
    れ、かつこの真空ポンプのパージガスとして希ガスが用
    いられる請求項1〜5のいずれかに記載のハロゲン含有
    ガス処理方法。
  7. 【請求項7】 上記混合ガスが配管を通じて放電処理部
    に導入され、この配管の温度が水媒体の温度よりも5℃
    以上高く調温されてなる請求項2〜6のいずれかに記載
    のハロゲン含有ガス処理方法。
  8. 【請求項8】 放電処理部の電極温度が上記水媒体の温
    度よりも5℃以上高く調温されてなる請求項2〜7のい
    ずれかに記載のハロゲン含有ガス処理方法。
  9. 【請求項9】 ハロゲン化合物含有ガスと所定量の水蒸
    気との混合が、上記ハロゲン化合物含有ガスに上記所定
    量より過剰の水蒸気を添加した後に、この水蒸気添加ガ
    スを上記ハロゲン化合物含有ガス中のハロゲン濃度に基
    づく所定の温度に調温することにより行われてなる請求
    項1記載のハロゲン含有ガス処理方法。
  10. 【請求項10】 ハロゲン化合物含有ガスに、このガス
    中のハロゲン濃度に基づく所定量の水蒸気を混入制御す
    る水蒸気供給部と、上記ハロゲン化合物含有ガスと上記
    水蒸気供給部により混入された水蒸気との混合ガスを放
    電により分解する放電処理部とを備えるハロゲン含有ガ
    ス処理装置。
  11. 【請求項11】 水蒸気供給部が、ハロゲン化合物含有
    ガスと水媒体とが気液接触する気液接触部と、上記ハロ
    ゲン化合物含有ガス中のハロゲン濃度に基づき上記水媒
    体を所定の温度に制御する温度制御部と、を備える請求
    項10記載のハロゲン含有ガス処理装置。
  12. 【請求項12】 気液接触部が、ハロゲン化合物含有ガ
    スを水媒体中に放出することによりバブリングするバブ
    リング部を備える請求項11記載のハロゲン含有ガス処
    理装置。
  13. 【請求項13】 気液接触部が、水媒体を滴下する水媒
    体滴下部と、ハロゲン化合物含有ガスと上記水媒体滴下
    部より滴下された水媒体とを接触させる接触部と、を備
    える請求項11記載のハロゲン含有ガス処理装置。
  14. 【請求項14】 ハロゲン化合物含有ガス中のハロゲン
    濃度がハロゲン濃度センサにより検出される請求項10
    〜13のいずれかに記載のハロゲン含有ガス処理装置。
  15. 【請求項15】 放電処理部を通過したガスを水媒体中
    に放出してバブリングすることにより、上記放電処理部
    において生成した分解生成物を上記水媒体中に捕獲する
    捕集部を備える請求項10〜14のいずれかに記載のハ
    ロゲン含有ガス処理装置。
  16. 【請求項16】 水蒸気供給部と放電処理部とを結ぶ配
    管に温度制御部を備える請求項10〜15のいずれかに
    記載のハロゲン含有ガス処理装置。
  17. 【請求項17】 放電処理部は、放電電極を加熱する加
    熱源を備える請求項10〜16のいずれかに記載のハロ
    ゲン含有ガス処理装置。
  18. 【請求項18】 ハロゲン化合物含有ガスに水蒸気を混
    入させる水蒸気供給部と、この水蒸気供給部と配管によ
    って結ばれ、上記ハロゲン化合物含有ガスと上記水蒸気
    供給部により混入された水蒸気との混合ガスを放電によ
    り分解する放電処理部と、上記配管の少なくとも一部に
    設けられ上記ハロゲン化合物含有ガスのハロゲン濃度に
    基づき上記混合ガスを所定の温度に制御する温度制御部
    と、を備えるハロゲン含有ガス処理装置。
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