JP2002153078A - 3レベル電力変換装置 - Google Patents

3レベル電力変換装置

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JP2002153078A JP2000342023A JP2000342023A JP2002153078A JP 2002153078 A JP2002153078 A JP 2002153078A JP 2000342023 A JP2000342023 A JP 2000342023A JP 2000342023 A JP2000342023 A JP 2000342023A JP 2002153078 A JP2002153078 A JP 2002153078A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3レベル電力変換装置の小形軽量化。 【解決手段】 3レベルインバータの4つの直列スイッ
チング素子1〜4と2つの結合ダイオード5,6からな
る素子群を一直線上に配置し、平滑コンデンサ7,8を
それらの接続端子9p,11p及び10n,11nが、
これらの素子群のうち結合ダイオード5,6に最も近い
位置にくるように配置する。 【効果】 ターンオフ直前,直後の2つの電流路の長さ
をバランスさせ、かつ、沿わせることで、ターンオフ時
の配線インダクタンスを低減し、サージ電圧を抑制し、
小形軽量化された3レベルインバータを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,3レベル電力変換
装置の実装技術に係り,特に直流電圧源,スイッチング
素子間のインダクタンスの低減技術に関する。
【0002】
【従来の技術】直流電圧源とスイッチング素子とによっ
て構成され,直流と交流との間で電力の変換を行う電力
変換装置において、スイッチング素子がターンオフする
とき、直流電圧源とスイッチング素子間の配線インダク
タンスにサージ電圧が誘起され、スイッチング素子に印
加される。このため配線インダクタンスが大きいと、そ
れだけスイッチング素子の耐圧を高く設計しなければな
らない。
【0003】配線のインダクタンスを低減するために,
電流の経路である導体をできるだけ幅広の平板状とし,
かつターンオフによって電流が変化する電流経路(以
下、転流経路と称する)の往路と復路の導体をできるだ
け近接して接続するいわゆる平行平板状とすることが知
られている。これは,転流経路の往路と復路を流れる電
流によって発生する磁束を互いに相殺することで見かけ
上の磁束の変化すなわちインダクタンスを小さくできる
からである。ここで言うスイッチング素子の転流経路と
は、そのスイッチング素子がターンオフする瞬間に生じ
ている変換装置内の有電流路であって、そのスイッチン
グ素子のターンオフによって電流が変化させられること
でサージ電圧を発生する要因となるインダクタンスをも
つ電路である。具体的には後述する。
【0004】配線インダクタンスを低減する手段とし
て,たとえば特開平11−89249号公報には、直流
電圧源の正側アーム部は、前記直流電圧源に対して第2
のスイッチング素子を最も近く、第1のスイッチング素
子を最も遠く、第1の結合ダイオードを第1および第2
のスイッチング素子の中間にそれぞれ配置し、負側アー
ム部は、直流電圧源に対して第3のスイッチング素子を
最も近く、第4のスイッチング素子を最も遠く、第2の
結合ダイオードを第3および第4のスイッチング素子の
中間にそれぞれ配置することが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術にお
いては、まだ、スイッチング素子に加わるサージ電圧が
大きく、電力変換装置としての信頼性を確保するために
は、導体が大きくなり装置の小型軽量化が不充分であっ
た。
【0006】本発明の目的は,3レベル電力変換装置に
おけるスイッチング素子のターンオフ時のサージ電圧を
抑制し,電力変換装置を小形軽量化することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】4つのスイッチング素子
がターンオフする時の転流経路は、種類として2通りが
考えられる。第1,第4のスイッチング素子の転流経路
と、第2,第3のスイッチング素子の転流経路である。
第1,第4のスイッチング素子の転流経路は比較的短
く、他方、第2,第3のスイッチング素子の転流経路は
比較的長くなる。したがって,第2,第3のスイッチン
グ素子に印加されるサージ電圧は、第1,第4のスイッ
チング素子に印加されるサージ電圧より大きくなる。
【0008】そこで、本発明はその一面において、物理
的に長くなる第2,第3のスイッチング素子の転流経路
における配線インダクタンスを低減するため、転流経路
をできるだけ短くするだけでなく、ターンオフするスイ
ッチング素子の電流が流れる第1の電流路と、この第1
の電流路の電流の減少に伴って電流が増大する第2の電
流路の配線を沿わせるように構成することを特徴とす
る。
【0009】これらの第1、第2の電流路を流れる電流
は、詳細を後述するように、転流時に僅かの時間的重な
りをもって一方が減少し他方が増大する。あるいは時間
的に重ならないで、瞬間的に一方が消滅し、他方が立上
がる。これら2つの電流路のインダクタンスを抑制する
ために、両者の配線を沿わせることが効果的である。
【0010】本発明は他の一面において、前記第1、第
2の電流路の長さがほぼ同一となるように、直流電圧源
の接続端子を配置することを特徴とする。
【0011】これにより、両電流路がバランスして、互
いに相殺し合い、ターンオフ時のインダクタンスはより
小さく抑えられる。
【0012】本発明の望ましい一実施態様においては、
平滑コンデンサ(単位電圧源)の接続端子を、直線状に
配列された素子群のうち、結合ダイオードに最も近くな
るように配置する。
【0013】これによって、第2,第3のスイッチング
素子の転流経路における上記第1、第2の電流路がバラ
ンスし、また配線の重なり部分が生じてターンオフ時の
実質的なインダクタンスを小さく抑え、サージ電圧は小
さくなる。
【0014】本発明の他の一実施態様においては、直流
電圧源と直線状に配列された素子群とに挟まれるように
配置された2層の平板状の導体の間に、平板状の絶縁層
を設ける。
【0015】これによって、2層の平板状の導体をより
接近して配置でき、さらに転流経路の短縮と、配線の重
なりを強めることができ、よりサージ電圧は小さくな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
用いて説明する。
【0017】図1は本発明の第1の実施例による3レベ
ル電力変換装置の1相分の側面図、図2は同じく1相分
の電気回路図、図3は同じく1相分の平面図である。こ
こでは,便宜上スイッチング素子としてIGBTを例に
とって説明するが,MOSFET,バイポーラトランジ
スタなど,他のスイッチング素子を用いた場合も同様の
効果が得られる。ここで,各スイッチング素子の正側の
端子をコレクタ,負側の端子をエミッタと称する。
【0018】図1〜3において,電力変換装置の一相分
は図2の電気回路を構成しており、直線状に並べられた
素子群と、直流電圧源を構成する第1,第2の単位電圧
源である平滑コンデンサとが、平板状の導体層を挟むよ
うに配置されている。
【0019】まず、素子群の構成から述べると、図1及
び図3に示すように、第1のスイッチング素子1,中間
電位導出用の第1の結合ダイオード5,第2のスイッチ
ング素子2,第3のスイッチング素子3,中間電位導出
用の第2の結合ダイオード6及び第4のスイッチング素
子4が、ほぼ直線上に並べて配置される。
【0020】次に,前記素子群の上側に、上下2層の平
板状の導体層が配置される。導体層の下層は,図3
(b)に示すように、第1の中間電位導体12,交流側
導体13,第2の中間電位導体14からなり,図1に示
すように,素子と平行となる平板状の部分は図3(c)
の素子層の上側で同一平面内にある。導体層の上層は、
図3(a)に示すように、正極側導体9,第3の中間電
位導体11,負極側導体10からなり,図1から明らか
なように,素子群と平行となる平板状の部分は導体層下
層の上側に配置され、これら導体層の上層と下層は平行
の関係にある。
【0021】最後に、直流電圧源7,8が、この直流電
圧源と前記素子群とで前記導体層を挟むように配置され
ている。直流電圧源は、単位電圧源である第1,第2の
平滑コンデンサ7,8で構成されている。
【0022】この実施例においては、第1の単位電圧源
7の負極端子11pを,前記素子群の中で第1の結合ダ
イオード5に最も近くなるように配置するとともに、前
記第2の単位電圧源8の正極端子11nを前記素子群の
中で第2の結合ダイオード6に最も近くなるように配置
している。
【0023】次に,導体層による接続関係を述べる。導
体層下層から述べると,第1の中間電位導体12は、第
1のスイッチング素子1のエミッタと第2のスイッチン
グ素子2のコレクタと第1の結合ダイオード5のカソー
ドを接続しており、図3(b)に示すように、第1の結
合ダイオードのアノードと接続される第3の中間電位導
体11との絶縁用の穴もしくは切り込み15が設けてあ
る。交流側導体13は、第2のスイッチング素子2のエ
ミッタと第3のスイッチング素子のコレクタを接続して
おり,任意の場所に交流出力端子(図示せず)を設けて
いる。第2の中間電位導体14は、第3のスイッチング
素子3のエミッタと第4のスイッチング素子4のコレク
タ及び第2の結合ダイオードのアノードを接続するもの
であり、図3(b)に示すように、第2の結合ダイオー
ドのカソードと接続される第3の中間電位導体11との
絶縁用の穴または切り込み16を設けている。
【0024】一方、導体層上層での接続は、正極側導体
9が,第1のスイッチング素子1のコレクタと第1の平
滑コンデンサ7の正極端子9pを接続している。負極側
導体10は、第4のスイッチング素子4のエミッタと第
2の平滑コンデンサ8の負極端子10nを接続してい
る。第3の中間電位導体11は,第1のダイオード5の
アノードと第2のダイオード6のカソードを接続すると
ともに、第1の平滑コンデンサ7の負極端子11pと第
2の平滑コンデンサ8の正極端子11nに接続してい
る。
【0025】ここで,各スイッチング素子のコレクタ,
エミッタはそれぞれ一つずつ図示してあるが,コレク
タ,エミッタをそれぞれ複数個有するスイッチング素子
であっても同様の構成が可能である。また、各スイッチ
ング素子1〜4は,図2に示すように、電流をオンオフ
するスイッチング機能部と,これに逆並列接続された環
流ダイオード、すなわち交流回路に対するフリーホイー
ル機能部で構成される。
【0026】さて、各スイッチング素子がターンオフす
る時の転流経路は、図4(a)〜(d)に示した4経路
である。正側アームの第1のスイッチング素子1の転流
経路(a)と負側アームの第4のスイッチング素子4の
転流経路(d)及び正側アームの第2のスイッチング素
子2の転流経路(b)と負側アームの第3のスイッチン
グ素子3の転流経路(c)は、それぞれ電気回路上,相
似の関係であり,物理的空間的にも相似の位置関係に配
置すれば、インダクタンスも同等となる。したがって,
転流経路の種類としては(a),(d)と(b),
(c)の2通りを考えればよい。ここでは転流経路
(a)と(b)について説明し、(c)と(d)につい
ては省略するが、全く同様に理解することができる。
【0027】まず、転流経路(a)は、スイッチング素
子1がターンオフする瞬間に生じていた変換器内の有電
流路であって、スイッチング素子1のターンオフによっ
て電流が遮断させられることで高電圧を発生する要因と
なるインダクタンスをもつ電路である。スイッチング素
子1がオンしているときは必ずスイッチング素子2もオ
ンしており、「第2の平滑コンデンサ8の正極→結合ダ
イオード5→第2のスイッチング素子2→交流端子→交
流(負荷)回路→他相のスイッチング素子3,4→第2
の平滑コンデンサ8の負極」の経路でダイオード5が通
流している。したがって、その電流の大きさの範囲内で
はダイオード5は逆方向にも通流し得るので、図4
(a)に太線で示すように、スイッチング素子1のター
ンオフ時の転流経路は、「第1の平滑コンデンサ7の正
極→第1のスイッチング素子1→ダイオード5(逆方
向)→第1の平滑コンデンサ7の負極」の経路であり、
スイッチング素子1がターンオフするとき、この転流経
路の電流が遮断され、この経路のインダクタンスによっ
てサージ電圧が発生し、スイッチング素子1に印加され
る。
【0028】この転流経路(a)は比較的短く,配線イ
ンダクタンスも比較的小さいので、第1のスイッチング
素子1に印加されるサージ電圧は小さく問題はない。特
に、本実施例においては、図5に破線で示すように、転
流経路(a)は短くなる。
【0029】次に、転流経路(b)は、スイッチング素
子2がターンオフする瞬間(前後の短時間)に生じる変
換器内の有電流路であって、スイッチング素子2のター
ンオフによって電流が変化させられることでサージ電圧
を発生する要因となるインダクタンスをもつ電路であ
る。スイッチング素子2がターンオフするときは、第
3,第4のスイッチング素子3,4内のフリーホイルダ
イオードが「交流(負荷)回路→スイッチング素子4,
3の逆並列のダイオード→交流端子→交流(負荷)回
路」の経路で導通し得る状態にあるため、図4(b)に
太線で示すように、「第2の平滑コンデンサ8の正極→
結合ダイオード5→第2のスイッチング素子2→第3,
第4のスイッチング素子3,4のフリーホイルダイオー
ド(逆方向)→第2の平滑コンデンサ8の負極」の経路
で電流が流れ得る。スイッチング素子2がターンオフす
るとき、この転流経路のインダクタンスによって高電圧
を発生し、スイッチング素子2に印加される。図6は、
この転流経路(b)を破線で示す側面図である。
【0030】ここで、この転流経路(b)の配線インダ
クタンスについて考える。この転流経路(b)は図から
も明らかなように前記転流経路(a)に比べ比較的長く
ならざるを得ない。配線インダクタンスは経路の長さに
よって大きくなるため、転流経路をできる限り短く設計
しなければならない。更に、スイッチング素子2がター
ンオフする直前,直後の電流経路が如何に沿わされ(重
ねられ)ているかも重要である。3レベル電力変換装置
は、PWM制御によって交流端子に、短時間に直流の3
レベルに電圧を切替え出力する。一方、交流負荷電流
は、負荷のインダクタンスを電流源としており、各スイ
ッチング素子のターンオフ時間のようなPWM制御のごく
短時間の出来事の間では殆ど変化しない。この交流負荷
電流の継続のためにフリーホイルダイオードが設けられ
ている。さて、スイッチング素子2がターンオフする直
前の交流負荷への電流I1は、「コンデンサ8の正極→
ダイオード5→スイッチング素子2→交流負荷→他の相
のスイッチング素子3,4→コンデンサ8の負極」の経
路で流れており、一方、スイッチング素子2がターンオ
フした直後の交流負荷の電流I2は、「交流負荷→他の
相のスイッチング素子3,4→スイッチング素子4,3
のフリーホイルダイオード→交流負荷」の経路で流れ
る。図7は、本実施例におけるこれらの電流I1,I2
を加筆した側面図である。電流I1が減少するのに合せ
て電流I2は増加し、あるいは、電流I1が消滅すると
同時に電流I2が立上がる関係にある。これらの電流が
図7の(e)部で重なり合って同方向に流れることで、
ターンオフの瞬間における実質的なインダクタンスを減
少させることができる。すなわち、この部分において
は、一方の増大(立上り)と他方の減少(消滅)とが重
なり合って、トータルの電流変化dI/dtが小さくな
り、実質的なインダクタンスが小さくなるのである。こ
の結果、スイッチング素子2に印加されるサージ電圧を
小さく抑制することができる。スイッチング素子3につ
いても全く同様である。実験によれば、先に述べた公報
に記載された従来技術に比べ、スイッチング素子2,3
へのサージ電圧の大きさを20%低減することができ
た。
【0031】このように、本実施態様においては、スイ
ッチング素子がターンオフする時の(a),(b)の2
種類の転流経路のうち、特に,転流経路が長く配線イン
ダクタンスが大きくなる転流経路(b)の配線インダク
タンスを低減するため、第1の直流電圧源としての平滑
コンデンサ7は、その負極端子11pが,第1の結合ダ
イオード5に最も近くなるように配置され,他方,第2
の直流電圧源としての平滑コンデンサ8は、その正極端
子11nが,第2の結合ダイオード6に最も近くなるよ
うに配置される。すなわち、導体層の一個所の表裏に、
その一方に第1の直流電圧源の負極端子11pがあり,
その他方に第1の結合ダイオード5のアノード端子が存
在するという位置関係である。同様に、導体層のもうひ
とつの個所の表裏に、その一方に第2の直流電圧源の正
極端子11nがあり,その他方に第2の結合ダイオード
6のカソード端子が存在する。
【0032】このようにして、第2のスイッチング素子
2のターンオフ直前に前記交流端子に向って電流I1が
流れる第1の電流路と、前記第2のスイッチング素子2
のターンオフ直後に前記交流端子に向って電流I2が流
れる第2の電流路とを、ほぼ同一の長さとする位置(こ
の実施例では結合ダイオード5,6に近接する位置)に
それぞれ前記第1,第2の単位電圧源7及び8の接続端
子9p、11p及び10n,11nを配置するととも
に、前記第1,第2の電流路を(e)部で互いに沿わせ
て配置するのである。
【0033】図8は,本発明の第2の実施形態を示す側
面図である。図1〜7の構成に加え,導体層の上層と下
層との間に絶縁層17を設けたものである。絶縁層17
は例えば絶縁材料でできた平板であり,第1及び第2の
中間電位導体の絶縁確保用の穴または切り込みに合わせ
て穴または切り込みが設けられている。絶縁層を設ける
ことにより,導体層の上層と下層の距離を近くすること
が可能となり,相互誘導をさらに強めることができるの
で,さらにインダクタンスを低減可能である。絶縁層は
上層,下層のどちらか一方または両方に接触していても
構わない。
【0034】図9は,本発明の第3の実施形態の平面図
であり、上層、下層の導体層及び素子層を示している。
この実施の形態は,第1の実施形態において,各スイッ
チング素子1〜4及びダイオード5,6をそれぞれ2つ
ずつ並列に接続し、電流容量を2倍としたものである。
この場合にも、上記実施例と同様の効果を奏する。主回
路構成は前述した特開平11−89249号公報の図1
8と同一となる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、スイッチング素子のタ
ーンオフ時のサージ電圧を抑制でき、小形軽量化された
3レベル電力変換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による3レベル電力変換装置
の1相分の側面図である。
【図2】本発明の一実施例による3レベル電力変換装置
の1相分の電気回路図である。
【図3】本発明の一実施例による3レベル電力変換装置
の1相分の平面図である。
【図4】本発明の一実施例による4種の転流経路を示し
た電気回路図である。
【図5】本発明の一実施例による転流経路(a)を加筆
した側面図である。
【図6】本発明の一実施例による転流経路(b)を加筆
した側面図である。
【図7】本発明の一実施例による転流経路(b)の電流
路を加筆した側面図である。
【図8】絶縁層を付加した本発明の他の実施例の側面図
である。
【図9】並列接続した本発明の他の実施例の平面図であ
る。
【符号の説明】
1…第1のスイッチング素子、2…第2のスイッチング
素子、3…第3のスイッチング素子、4…第4のスイッ
チング素子、5…第1の結合ダイオード、6…第2の結
合ダイオード、7,8…第1,第2の単位電圧源(平滑
コンデンサ)、9〜14…平板状導体、17…絶縁層、
9p,11p…第1の単位電圧源の接続端子、10n,
11n…第2の単位電圧源の接続端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲田 清 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所交通システム事業部水戸交通 システム本部内 (72)発明者 小柳 阿佐子 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 Fターム(参考) 5H007 AA06 CA01 CB05 CC04 CC06 CC14 FA01 FA13 HA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直列接続された第1,第2の単位電圧源を
    含み,3つの直流電圧レベルの3端子を有する直流電圧
    源と、前記第1の単位電圧源の正極端子と交流端子との
    間に直列接続された第1,第2のスイッチング素子と、
    その直列接続点と前記第1,第2の単位電圧源の直列接
    続点との間に接続された第1の結合ダイオードと、前記
    交流端子と前記第2の単位電圧源の負極端子との間に直
    列接続された第3,第4のスイッチング素子と、その直
    列接続点と前記第1,第2の単位電圧源の直列接続点と
    の間に接続された第2の結合ダイオードと、前記第1の
    スイッチング素子,第1の結合ダイオード,第2のスイ
    ッチング素子,第3のスイッチング素子,第2の結合ダ
    イオード及び第4のスイッチング素子の順に一列に配置
    した素子群と、この素子群と前記直流電圧源とに挟まれ
    るように配置され,前記の電気接続を担う平板状の導体
    とを備え、前記交流端子に3つの電圧レベルを出力する
    3レベル電力変換装置において、前記第1の単位電圧源
    の負極端子を,前記素子群の中で第1の結合ダイオード
    に最も近くなるように配置するとともに、前記第2の単
    位電圧源の正極端子を前記素子群の中で第2の結合ダイ
    オードに最も近くなるように配置したことを特徴とする
    3レベル電力変換装置。
  2. 【請求項2】直列接続された第1,第2の単位電圧源を
    含み,3つの直流電圧レベルの3端子を有する直流電圧
    源と、前記第1の単位電圧源の正極端子と交流端子との
    間に直列接続された第1,第2のスイッチング素子と、
    その直列接続点と前記第1,第2の単位電圧源の直列接
    続点との間に接続された第1の結合ダイオードと、前記
    交流端子と前記第2の単位電圧源の負極端子との間に直
    列接続された第3,第4のスイッチング素子と、その直
    列接続点と前記第1,第2の単位電圧源の直列接続点と
    の間に接続された第2の結合ダイオードと、前記第1の
    スイッチング素子,第1の結合ダイオード,第2のスイ
    ッチング素子,第3のスイッチング素子,第2の結合ダ
    イオード及び第4のスイッチング素子の順に一列に配置
    した素子群と、この素子群と前記直流電圧源とに挟まれ
    るように配置され,前記の電気接続を担う平板状の導体
    とを備え、前記交流端子に3つの電圧レベルを出力する
    3レベル電力変換装置において、前記導体層の略同一個
    所の表裏の一方に第1の単位電圧源の負極端子を配置
    し,その他方に第1の結合ダイオードのアノード端子を
    配置し、導体層のもうひとつの略同一個所の表裏の一方
    に第2の単位電圧源の正極端子を配置し,その他方に第
    2の結合ダイオードのカソード端子を配置したことを特
    徴とする3レベル電力変換装置。
  3. 【請求項3】直列接続された第1,第2の単位電圧源を
    含み,3つの直流電圧レベルの3端子を有する直流電圧
    源と、前記第1の単位電圧源の正極端子と交流端子との
    間に直列接続された第1,第2のスイッチング素子と、
    前記交流端子と前記第2の単位電圧源の負極端子との間
    に直列接続された第3,第4のスイッチング素子と、前
    記第1〜第4のスイッチング素子を一列に配置した素子
    群と、この素子群と前記直流電圧源とに挟まれるように
    配置され,前記の電気接続を担う平板状の導体とを備
    え、前記交流端子に3つの電圧レベルを出力する3レベ
    ル電力変換装置において、前記第2のスイッチング素子
    のターンオフ直前の電流が流れる平板状導体と、前記第
    2のスイッチング素子のターンオフ直後の電流が流れる
    平板状導体とを沿わせて配置するとともに、前記第3の
    スイッチング素子のターンオフ直前の電流が流れる平板
    状導体と、前記第3のスイッチング素子のターンオフ直
    後の電流が流れる平板状導体とを沿わせて配置したこと
    を特徴とする3レベル電力変換装置。
  4. 【請求項4】直列接続された第1,第2の単位電圧源を
    含み,3つの直流電圧レベルの3端子を有する直流電圧
    源と、前記第1の単位電圧源の正極端子と交流端子との
    間に直列接続された第1,第2のスイッチング素子と、
    前記交流端子と前記第2の単位電圧源の負極端子との間
    に直列接続された第3,第4のスイッチング素子と、前
    記第1〜第4のスイッチング素子を一列に配置した素子
    群と、この素子群と前記直流電圧源とに挟まれるように
    配置され,前記の電気接続を担う平板状の導体とを備
    え、前記交流端子に3つの電圧レベルを出力する3レベ
    ル電力変換装置において、前記第2のスイッチング素子
    のターンオフ直前に前記交流端子に向って電流が流れる
    電流路と、前記第2のスイッチング素子のターンオフ直
    後に前記交流端子に向って電流が流れる電流路とを、ほ
    ぼ同一の長さとする位置に前記第1,第2の単位電圧源
    の接続端子を配置したことを特徴とする3レベル電力変
    換装置。
  5. 【請求項5】直列接続された第1,第2の単位電圧源を
    含み,3つの直流電圧レベルの3端子を有する直流電圧
    源と、前記第1の単位電圧源の正極端子と交流端子との
    間に直列接続された第1,第2のスイッチング素子と、
    前記交流端子と前記第2の単位電圧源の負極端子との間
    に直列接続された第3,第4のスイッチング素子と、前
    記第1〜第4のスイッチング素子を一列に配置した素子
    群と、この素子群と前記直流電圧源とに挟まれるように
    配置され,前記の電気接続を担う平板状の導体とを備
    え、前記交流端子に3つの電圧レベルを出力する3レベ
    ル電力変換装置において、前記第2のスイッチング素子
    のターンオフ直前に前記交流端子に向って電流が流れる
    第1の電流路と、前記第2のスイッチング素子のターン
    オフ直後に前記交流端子に向って電流が流れる第2の電
    流路とを、ほぼ同一の長さとする位置に前記第1,第2
    の単位電圧源の接続端子を配置するとともに、前記第
    1,第2の電流路の一部を互いに沿わせて配置したこと
    を特徴とする3レベル電力変換装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のうちのいずれかにおいて、
    下記(1)と(2)との間に挟まれるように平板状の絶
    縁層を設けたことを特徴とする3レベル電力変換装置。 (1)第1の単位電圧源の正極端子と第1のスイッチン
    グ素子とを接続する平板状の導体,第2の単位電圧源の
    負極端子と第4のスイッチング素子とを接続する平板状
    の導体及び第1,第2の単位電圧源を接続する平板状の
    導体。 (2)第1と第2のスイッチング素子を接続する平板状
    の導体,第2と第3のスイッチング素子を接続する平板
    状の導体及び第3と第4のスイッチング素子を接続する
    平板状の導体。
  7. 【請求項7】請求項1、2又は6のいずれかにおいて、
    第1〜第4のスイッチング素子及び第1及び第2のダイ
    オードをそれぞれ並列に接続された複数のスイッチング
    素子及びダイオードで構成したことを特徴とする3レベ
    ル電力変換装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかにおいて、前記第
    1及び第2の単位電圧源はそれぞれ第1及び第2のコン
    デンサを備えたことを特徴とする3レベル電力変換装
    置。
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