JP2002151746A - 反射型発光ダイオード - Google Patents

反射型発光ダイオード

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JP2002151746A JP2000346647A JP2000346647A JP2002151746A JP 2002151746 A JP2002151746 A JP 2002151746A JP 2000346647 A JP2000346647 A JP 2000346647A JP 2000346647 A JP2000346647 A JP 2000346647A JP 2002151746 A JP2002151746 A JP 2002151746A
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light
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mirror
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Yoshinobu Suehiro
好伸 末広
Koichi Kaga
浩一 加賀
Yuji Kanfu
勇治 関冨
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学的に十分な鏡面を有する反射鏡を形成す
ることによって、反射型LEDの実用化を図ること。 【解決手段】 反射型発光ダイオード1は、発光素子2
に電力を供給するリード3a,3bに、アルミ板をプレ
ス加工して形成した凹状の反射鏡5を取付け、透明エポ
キシ樹脂6で封止したものである。反射鏡5は、圧延時
に圧延ロール痕が付きにくい工法により製造した直線反
射率が85%のアルミ板を用い、これをこの表面粗度が
保たれるよう配慮し、発光素子2を焦点とする回転放物
面形状の凹面形状に加工してある。したがって、反射鏡
5の反射面は光学的に十分な鏡面を有し、発光素子2か
ら発せられた光は全て反射鏡5で回転放物面の軸に平行
な方向に反射される。これによって、外部放射効率が高
く、配光特性等の光放射特性の設計自由度の高いものと
できる。この結果、高い光度を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光素子から発光
された光をアルミ製の凹形の反射鏡で反射することによ
って外部放射効率を向上させることができる反射型発光
ダイオード(以下、「反射型LED」とも略する。)に
関するものである。なお、本明細書中ではLEDチップ
そのものは「発光素子」と呼び、LEDチップを搭載し
たパッケージ樹脂またはレンズ系等の光学装置を含む発
光装置全体を「発光ダイオード」または「LED」と呼
ぶこととする。
【0002】
【従来の技術】リードに発光素子がマウントされ、これ
らが樹脂封止されるとともに、発光素子の発光面側に反
射面形状、発光素子の背面側に放射面形状がモールドさ
れ、反射面形状の樹脂面に銀等の金属蒸着を施すことに
よって反射鏡が形成されてなる反射型発光ダイオード
(反射型LED)が知られている。
【0003】かかる反射型LEDの一例として、特開平
10−144966号公報に記載された発光ダイオード
を図8に示す。図8は従来の反射型LEDの全体構成を
示す縦断面図である。
【0004】図8に示されるように、この反射型LED
51においては、1対のリード53a,53bのうち片
方のリード53aに発光素子52をマウントし、もう一
方のリード53bと発光素子52とをワイヤ54でボン
ディングして電気的接続を行ったリード部が、透明エポ
キシ樹脂56で封止されるとともに、発光素子52の背
面側に放射面形状56a、発光素子52の発光面側に反
射面形状56bがモールドされている。この反射面形状
56bの上に銀を蒸着することによって、反射鏡55が
形成されている。
【0005】かかる構造の反射型LED51は、集光度
を上げてもレンズ型LEDのように外部放射効率が低下
することがなく、配光特性に依存しない高い外部放射特
性を得ることができるので、特に集光外部放射に適す
る。また、トランスファーモールドによって上下の光学
面を同時に容易に製造できるため、量産にも適してい
る。
【0006】しかしながら、かかる反射型LED51
は、封止樹脂と蒸着金属との熱膨張率が大きく異なるた
め温度変化に弱く、反射鏡55の金属材料が封止樹脂5
6から剥離することによって反射面に皺が発生し、反射
鏡としての機能を失ってしまう。このため、温度変化の
大きい基板実装用のリフロー炉等に対応できないという
問題点があった。
【0007】また、図8に示されるように、金属蒸着時
にリード53a,53bがショートするのを防ぐための
マスキングのスペースをとるためと、リード53a,5
3bを垂直に曲げる際の端部の補強のために、1〜1.
5mmのリード引き出し部57a,57bを設けなけれ
ばならず、このため反射型LED51のパッケージ寸法
は2〜3mm余分に必要となり、小型化に限界があると
いう難点もあった。
【0008】そこで、発光素子がマウントされたリード
と、凹状に加工された金属板からなる反射鏡とを光透過
性材料で封止した反射型LEDが案出されている。かか
る反射型LEDにおいては、理論上、発光素子が発した
略全光量を反射鏡で外部に放射できるため、高い外部放
射効率が実現できる。また、かかる構造の反射型LED
は、製造が容易であり、温度変化に強く、小型化も容易
であるという利点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる構造の
反射型LEDを実用化するためには、反射鏡の材料とし
て一般に市販されている金属板を用いるのが望ましい
が、市販の金属板を光学反射面としてそのまま用いるに
は問題があった。即ち、市販の金属板には圧延時のロー
ル痕であるキズが一方向についており、表面粗度が小さ
いグレードのものでもこのキズの表面粗度はLEDの発
光波長程度以上ある。このため、反射鏡のマクロ形状は
プレス加工で形成できても、表面粗度が粗いため反射点
で光が散乱し、十分な外部放射効率が得られないという
問題点があった。
【0010】上記の金属板に銀メッキを施しても、表面
粗度には変化が認められず、またニッケルや銅による下
地メッキによれば表面粗度はある程度は改善されるが
(微細な凹凸は埋めることができるものの、それより大
きな凹凸は残存する。)、十分な光学的鏡面を得ること
はできなかった。また、光透過性材料内の光が光透過性
材料の界面から外部放射される際には、界面屈折がある
ため、反射鏡上で散乱した光の散乱度はさらに高まるこ
とになる。
【0011】そこで、本発明は、光学的に十分な鏡面を
有する反射鏡を形成することによって、反射型LEDの
実用化を図ることを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
反射型発光ダイオードは、発光素子と、リードと、前記
発光素子の発光面側に対向した凹面状の反射鏡と、前記
発光素子の背面側の放射部とを具備し、前記反射鏡は、
鏡面状態のアルミ板を作成した後、凹面形成されたもの
である。
【0013】したがって、凹面状の反射鏡の反射面は鏡
面状態であり、光学的に十分に細かい表面粗度を有して
いるため、反射面での散乱が起こることもない。また、
アルミは可視領域から紫外領域にかけて高い反射率を有
しているため、凹面状の反射鏡においても高い反射率が
得られて外部放射効率が高く、配光特性等の光放射特性
の設計自由度の高いものとできる。このため、高い光度
を実現できる反射型LEDとなる。
【0014】ここで、鏡面状態のアルミ板を作成する方
法としては、ロールによる圧延時に圧延ロール痕が付き
にくい特殊な工法によってキズがつかないようにする方
法がある。具体的には、圧延ロールとして鏡面ロールを
用いるとともに、粘着ロールを鏡面ロールの表面または
アルミ材の表面の少なくとも一方に接触させて圧延する
ことによって、付着したアルミ粉を除去しキズのない高
光沢のアルミ板を得る方法である。
【0015】また、通常の圧延によって作成したアルミ
板にコイニングを施すことによって鏡面状態とすること
もできる。コイニングとは、鏡面加工(表面粗度が極め
て小さい加工)されたポンチを用いて金属板をプレス
し、金属板表面の鏡面化を図る加工技術である。したが
って、コイニングによる鏡面化を行ったアルミ板は、微
細なキズはまだ残るものの、光学的には十分な鏡面状態
を有している。
【0016】このようにして、鏡面状態のアルミ板を作
成した後、反射鏡を凹面形成することで、光学的に十分
な鏡面を有する反射鏡を形成することによって、反射型
LEDの実用化を図ることができる。
【0017】さらに、アルミ板をプレス加工して形成し
た反射鏡を用いたことにより、温度変化に耐性を有し、
樹脂面に金属蒸着した反射鏡等におけるような温度変化
による皺の発生等によって反射鏡としての機能を失うと
いうことがない。このため表面実装用のリフロー炉対応
が可能となり、表面実装部品として何ら制限なく用いる
ことができるので、多量に実装される反射型LEDとし
て適したものとなる。
【0018】また、アルミは紫外線領域における反射率
が高いので、アルミ板をプレス加工して形成した反射鏡
を用いることにより、紫外線発光素子を搭載した反射型
紫外線LEDとしても適したものとなる。
【0019】請求項2の発明にかかる反射型発光ダイオ
ードは、発光素子と、リードと、前記発光素子の発光面
側に対向した凹面状の反射鏡と、前記発光素子の背面側
の放射部と、封止のための光透過性材料とを具備し、前
記反射鏡は、鏡面状態のアルミ板を作成した後、凹面形
成されたものであり、前記放射部は、前記発光素子と、
前記リードの一部と、前記反射鏡とが前記光透過性材料
によって封止されるとともにモールドされているもので
ある。
【0020】したがって、凹面状の反射鏡の反射面は鏡
面状態であり、光学的に十分に細かい表面粗度を有して
いるため、反射面での散乱が起こることもない。また、
アルミは可視領域から紫外領域にかけて高い反射率を有
しているため、凹面状の反射鏡においても高い反射率が
得られて外部放射効率が高く、配光特性等の光放射特性
の設計自由度の高いものとできる。このため、高い光度
を実現できる反射型LEDとなる。
【0021】また、発光素子が光透過性材料によって封
止されているため、発光素子からの光出力が空気中に直
接出す場合に比べて約2倍になり、より一層光度を高く
することができる。また、発光素子が封止されているた
め湿気による劣化が防止され、信頼性の高い反射型LE
Dとなる。さらに、放射部は、発光素子とリードの一部
と反射鏡とが光透過性材料によって封止されるとともに
モールドされているため、封止金型の内壁面を鏡面加工
しておくことによって放射部の表面粗度も光学的レベル
となり、光学面として形成される。これによって、放射
部界面における散乱も起こることなく、反射鏡で反射さ
れた光がそのまま放射部から高い外部放射効率で放射さ
れる。
【0022】さらに、最終工程は部材を金型にセットし
て樹脂封止するだけの工程であり、既存の生産装置を用
いることによって容易に生産でき、反射型LEDの量産
化を図ることができる。また、アルミ板をプレス加工し
て形成した反射鏡を用いたことにより、温度変化に耐性
があり、樹脂面に金属蒸着した反射鏡等におけるような
温度変化による皺の発生等によって反射鏡としての機能
を失うということがない。このため表面実装用のリフロ
ー炉対応が可能となり、表面実装部品として何ら制限な
く用いることができるので、多量に実装される反射型L
EDとして適したものとなる。
【0023】請求項3の発明にかかる反射型発光ダイオ
ードは、請求項1または請求項2の構成において、前記
反射鏡は、前記発光素子が発する光を集光反射し、集光
外部放射するものである。
【0024】即ち、反射鏡の反射面の形状が、発光素子
が発する光を反射する際に平行光あるいはそれに近い光
ビームに集光するものであって、さらにその集光した光
を散乱させることなく集光した状態で外部放射するもの
である。反射型LEDは、集光度を上げてもレンズ型L
EDのように外部放射効率が低下することがなく、配光
特性に依存しない高い外部放射特性を得ることができる
ので、特に集光外部放射に適する。このように、集光さ
れた平行光またはそれに近い光ビームを高い外部放射効
率で外部放射できることによって、レンズ型LEDとの
差別化を図ることができ、反射型LEDとしてより有用
なものとなる。
【0025】さらに、アルミ板をプレス加工して形成し
た反射鏡を用いたことにより、温度変化に耐性があり、
樹脂面に金属蒸着した反射鏡等におけるような温度変化
による皺の発生等によって反射鏡としての機能を失うと
いうことがない。このため表面実装用のリフロー炉対応
が可能となり、表面実装部品として何ら制限なく用いる
ことができるので、多量に実装されるLEDとして適し
たものとなる。
【0026】請求項4の発明にかかる反射型発光ダイオ
ードは、請求項1乃至請求項3のいずれか1つの構成に
おいて、前記反射鏡は、その直線反射率が65%以上で
あるものである。
【0027】反射型構造のLEDは、レンズ型LEDに
比較して約3倍の平行光を外部放射することができるの
で、放射部の界面での屈折を考慮しても、反射鏡の直線
反射率を65%以上とすれば、レンズ型LEDに対して
十分優位な特性を得ることができる。このようにして、
高い外部放射効率を有する実用的な反射型LEDが得ら
れる。
【0028】さらに、アルミ板をプレス加工して形成し
た反射鏡を用いたことにより、温度変化に耐性があり、
樹脂面に金属蒸着した反射鏡等におけるような温度変化
による皺の発生等によって反射鏡としての機能を失うと
いうことがない。このため表面実装用のリフロー炉対応
が可能となり、表面実装部品として何ら制限なく用いる
ことができるので、多量に実装される反射型LEDとし
て適したものとなる。
【0029】請求項5の発明にかかる反射型発光ダイオ
ードは、請求項2乃至請求項4のいずれか1つの構成に
おいて、前記光透過性材料による封止部分の前記リード
の引き出し部は、前記リードの引き出し方向に対して略
垂直であるものである。
【0030】これによって、リードの引き出し部の強度
が高くなるので、基板実装するためにリードを下方へ垂
直に曲げる際に、封止部分から余り離さないでもリード
の引き出し部にクラックが入ったりすることがなく、封
止部分の近傍で折り曲げることができる。これによっ
て、下方へ折り曲げた1対のリードの間隔を狭くするこ
とができるので、基板実装の密度を高めることができ、
多量に実装される反射型LEDとして適したものとな
る。
【0031】請求項6の発明にかかる反射型発光ダイオ
ードは、請求項2乃至請求項5のいずれか1つの構成に
おいて、前記反射鏡の端部から前記光透過性材料による
封止部分の端部までの寸法が1.0mm未満であるもの
である。アルミ板をプレスした反射鏡を用いた反射型L
EDにおいては、蒸着のためのマスキングのスペース等
が必要ないので、光透過性材料による封止部分の端部を
反射鏡の端部に思い切って近づけることができる。この
ようにして、封止部分の端部から反射鏡の端部までの寸
法を1.0mm未満とすることによって、反射鏡の小型
化に伴って反射型LED全体を小型化することができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0033】実施の形態1 まず、本発明の実施の形態1について、図1及び図2を
参照して説明する。図1は本発明の実施の形態1にかか
る反射型発光ダイオードの全体構成を示す縦断面図であ
る。図2は本発明の実施の形態1にかかる反射型発光ダ
イオードの全体構成を示す平面図である。
【0034】図1及び図2に示されるように、本実施の
形態1の反射型発光ダイオード1は、発光素子2に電力
を供給する1対のリード3a,3bのうち、片方のリー
ド3aに発光素子2をマウントし、もう一方のリード3
bと発光素子2とをワイヤ4でボンディングして電気的
接続を行い、アルミ板をプレス加工して形成した凹状の
反射鏡5を取付け、透明エポキシ樹脂6で封止したもの
である。同時に、発光素子2の背面側には放射部6aの
平面形状がモールドされている。発光素子2は、緑色の
光を発するものである。リード3a,3bは銅板に銀メ
ッキを施してなるものであり、透明エポキシ樹脂6によ
る封止はポッティングモールドによって行われている。
【0035】反射鏡5は、圧延時に圧延ロール痕が付き
にくい工法により製造した直線反射率が85%のアルミ
板を用い、これをこの表面粗度が保たれるよう配慮し、
発光素子2に対し約2πstradの立体角をもつ、発
光素子2を焦点とする回転放物面形状の凹面形状に加工
してある。したがって、発光素子2が発する光は反射鏡
5で全て回転放物面の軸に平行な反射光となって、発光
素子2の背面の放射部6aから放射される。
【0036】かかる構造の反射型LED1においては、
発光素子2が発する略全光束を制御し、外部放射できる
ので、外部放射効率が高く配光特性などの光放射特性の
設計自由度の高いものとできる。このため、高い光度を
実現することができる。
【0037】また、樹脂モールド形成が必要な光学面は
放射部6aのみであり、トランスファーモールドでもポ
ッティングモールドでも、部材を金型にセットし樹脂封
止するだけの工程で容易に生産でき、LEDの量産化を
図ることができる。さらに、製法の自由度向上により、
封止材料6の自由度も高まり、応力の小さい材料、耐熱
性の高い材料、耐候性に優れた材料など、用途に応じた
封止材料6の選択が可能となる。
【0038】さらに、本実施の形態1においては、アル
ミ板をプレス加工にて形成した凹状の反射鏡5を用いた
ことにより、温度変化に耐性を有し、樹脂面に金属蒸着
した反射鏡等におけるような温度変化による皺の発生等
によって反射鏡としての機能を失うということがない。
このため表面実装用のリフロー炉対応が可能となり、表
面実装部品として何ら制限なく用いることができるの
で、多量に実装されるLEDとして適したものとするこ
とができる。
【0039】また、本実施の形態1の反射型LED1に
おいては、部品点数は増すが、蒸着工程を省くことがで
き、後工程への配慮をしなくて済むので、樹脂封止工程
を簡略化して歩留まりを上げることができる。また、蒸
着時のリード短絡防止処理への配慮やリード曲げの際の
補強部の確保も必要がなくなり、リード3a,3bの引
き出し間隔を狭めることができるという効果もある。
【0040】そして、透明エポキシ樹脂6による封止部
分のリード3a,3bの引き出し部は、リード3a,3
bの引き出し方向に対して略垂直である。これによっ
て、リード3a,3bの引き出し部の強度が高くなるの
で、基板実装するためにリード3a,3bを下方へ垂直
に曲げる際に、封止部分6から余り離さないでもリード
3a,3bの引き出し部にクラックが入ったりすること
がなく、封止部分6の近傍で折り曲げることができる。
これによって、下方へ折り曲げた1対のリード3a,3
bの間隔を狭くできるので、基板実装の密度を高めるこ
とができ、多量に実装される反射型LEDとして適した
ものとなる。以上のような理由から、アルミカップ反射
鏡5を用いる価値がある。
【0041】さらに、反射鏡5は直線反射率の高いアル
ミ板材料をプレスにより成形加工しただけのものなの
で、メッキ処理加工が不要になるばかりでなく、メッキ
腐食に対する配慮が不要になるので、材料管理も簡素化
できる。また、アルミ材料は広く一般に用いられている
材料であり、入手が容易である。
【0042】本実施の形態1においては、略平行光を外
部放射するための反射鏡5の材料として直線反射率が8
5%のアルミ板を用いたが、反射型構造のLEDはレン
ズ型に比べて約3倍の平行光を外部放射できるので、放
射部6aにおける屈折を考慮しても、直線反射率が65
%以上のアルミ板を用いれば十分優位な特性を得ること
ができる。
【0043】実施の形態2 次に、本発明の実施の形態2について、図3を参照して
説明する。図3は本発明の実施の形態2にかかる反射型
発光ダイオードの全体構成を示す縦断面図である。
【0044】図3に示されるように、本実施の形態2の
反射型発光ダイオード11は、紫外線を発する発光素子
12に電力を供給する1対のリード13a,13bのう
ち、片方のリード13aに発光素子12をマウントし、
もう一方のリード13bと発光素子12とをワイヤ14
でボンディングして電気的接続を行ったリード部と、ア
ルミ板をプレス加工して形成した凹状の反射鏡15と、
ガラス製の放射板17とを、円筒形の金属製の支持容器
16に取付けたものである。リード13a,13bは銅
板に銀メッキを施してなるものであり、金属製の支持容
器16との間には絶縁を確保するため薄いガラス製のス
ペーサーが挟み込まれている。
【0045】反射鏡15は、実施の形態1と同様に、圧
延時に圧延ロール痕が付きにくい工法により製造した直
線反射率が85%のアルミ板を用い、これをこの表面粗
度が保たれるよう配慮し、発光素子12に対し約2πs
tradの立体角をもつ、発光素子12を焦点とする回
転放物面形状の凹面形状に加工してある。したがって、
発光素子12が発する光は反射鏡15で全て回転放物面
の軸に平行な反射光となって、発光素子12の背面のガ
ラス製の放射板17の放射部17aから放射される。
【0046】ここで、反射鏡15はアルミ板でできてい
るので可視光から紫外光にかけての波長領域で反射率が
高く、メッキ処理の必要がない。特に、本実施の形態2
の発光素子12が発する紫外線の領域においては銀は反
射率が極めて低くなるので、アルミ製の反射鏡15は広
く行われている銀メッキ処理では得られない高い紫外線
反射率を得ることができる。なお、アルミ反射面形成の
ためには何らかの部材に蒸着処理を行う等の工程が必要
であるが、本発明ではこの工程を省いた簡略な手段でア
ルミ反射面を具現化できる。
【0047】しかも、反射鏡15は回転放物面形状に形
成されており、その焦点に発光素子12が位置している
ことから、発光素子12から発せられた紫外線は全て反
射鏡15で回転放物面の軸に平行な方向に反射される。
その方向には、ガラス製の放射板17があるが、その放
射部17aの表面粗度は容易に光学的レベルの表面粗度
にできるので、この放射部17aでも紫外線の散乱は起
きることなく反射鏡15で反射された紫外線はそのまま
の方向で放射部17aから放射される。
【0048】これによって、発光素子12の発した紫外
線の略全光束を制御し、外部放射することができるの
で、外部放射効率が高く、配光特性等の光放射特性の設
計自由度の高いものとできる。さらに、本実施の形態2
の反射型発光ダイオード11は樹脂封止されていないの
で、紫外線や可視光の短波長の光による樹脂劣化の問題
もない。この結果、高い光度を実現でき、反射型紫外線
LEDの実用化を図ることができる。なお、発光素子1
2が樹脂封止されていないことによる湿度による発光素
子12の劣化を防止するためには、支持容器16内を乾
燥窒素でシーリングすれば良い。
【0049】実施の形態3 次に、本発明の実施の形態3について、実施の形態1に
かかる図1及び図2を参照して説明する。
【0050】本実施の形態3にかかる反射型発光ダイオ
ードの構成は、基本的に図1及び図2に示される反射型
LED1と同様である。本実施の形態3が実施の形態1
と異なるのは、反射鏡5をアルミ板をコイニングした後
に凹面状にプレス加工することによって反射面として十
分な表面粗度を達成している点である。
【0051】本実施の形態3におけるコイニングの工程
は、コイニング加工に先立って、アルミ板の反射面形成
部の周辺に抜き取り部を設け、反射面形成部の面積が最
終的な反射面面積よりも小さくなるようにする。この反
射面形成部を鏡面加工されたポンチで加圧して表面のキ
ズをほぼ除去して鏡面化するとともに、反射面形成部を
周辺の抜き取り部へ伸展させて面積を大きくする。
【0052】このように、コイニングの前に反射鏡形成
部の周辺のアルミ板を除去して抜き取り部を形成し逃げ
を作ることによって、鏡面加工されたポンチで加圧され
た時に反射鏡形成部が容易に伸展して周囲に広がること
ができ、加圧力を極度に高くしなくても表面のキズをほ
ぼ除去できると共に、キズが除去される際に生ずる歪を
逃がすことができ、より確実に表面粗度の優れた反射面
を得ることができる。このようにしてコイニングによる
鏡面化を行ったアルミ板は、微細なキズはまだ残るもの
の、光学的には十分な鏡面状態を有している。こうして
形成された反射鏡形成部をプレス加工して凹状の回転放
物面形状の反射鏡として、本実施の形態3の反射鏡5が
完成する。
【0053】したがって、発光素子2が発する光は反射
鏡5で全て回転放物面の軸に平行な反射光となって、発
光素子2の背面の放射部6aから放射される。かかる構
造の反射型LEDにおいては、発光素子2が発する略全
光束を制御し、外部放射できるので、外部放射効率が高
く配光特性などの光放射特性の設計自由度の高いものと
できる。このため、高い光度を実現することができる。
【0054】実施の形態4 次に、本発明の実施の形態4について、図4を参照して
説明する。図4は本発明の実施の形態4にかかる反射型
発光ダイオードの全体構成を示す縦断面図である。
【0055】図4に示されるように、本実施の形態4の
反射型発光ダイオード21は、発光素子22に電力を供
給する1対のリード23a,23bのうち、片方のリー
ド23aに発光素子22をマウントし、もう一方のリー
ド23bと発光素子22とをワイヤ24でボンディング
して電気的接続を行い、アルミ板をプレス加工して形成
した凹状の反射鏡25を取付け、透明エポキシ樹脂26
で封止したものである。
【0056】本実施の形態4が実施の形態1〜3と異な
るのは、アルミ製反射鏡25の形状である。反射鏡25
は、圧延時に圧延ロール痕が付きにくい工法により製造
した直線反射率が85%のアルミ板を用い、これをこの
表面粗度が保たれるよう配慮して凹状にプレス加工した
もので、発光素子22の位置を第1の焦点とし、透明エ
ポキシ樹脂26内の点fを第2の焦点とする楕円の一部
を反射型LED21の中心軸周りに回転させた中心軸対
称形状に形成されている。これによって、発光素子22
から発せられて反射鏡25で反射された光は、点fを反
射型LED21の中心軸周りに回転させてできる円上の
点に集光され、発光素子22の背面の放射部27から放
射される。
【0057】したがって、反射鏡25で反射された光
は、点fを通り発光素子22の上方を取り巻く円状に集
光され、発光素子22の周辺へは至らずに外部放射され
る。これによって、反射型LED21を小型化して放射
部27に対する遮光部(発光素子22)の面積比が増加
しても、外部放射効率を高く保つことができる。さら
に、反射鏡25の端部から透明エポキシ樹脂26による
封止部分の端部までの寸法が1.0mm未満(0.5m
m程度)であり、これによって反射型LED21は一層
小型化される。
【0058】このようにして、本実施の形態4の反射型
LED21は、高い反射率を有するアルミ製の反射鏡2
5によって外部放射効率を高くできるだけでなく、小型
化に適した反射型LEDとなる。
【0059】実施の形態5 次に、本発明の実施の形態5について、図5及び図6を
参照して説明する。図5は本発明の実施の形態5にかか
る反射型発光ダイオードの構成を示す縦断面図である。
図6は本発明の実施の形態5にかかる反射型発光ダイオ
ードの全体構成を示す平面図である。
【0060】図5及び図6に示されるように、本実施の
形態5の反射型発光ダイオード31は、実施の形態1〜
4のようなカップ状の反射鏡ではなく樋形状の反射鏡3
5を有しており、5個の発光素子32が直線状に配置さ
れて透明エポキシ樹脂36によって直方体形状に封止さ
れている。
【0061】図6に示されるように、本実施の形態5の
反射型LED31においては、発光素子32に電力を供
給する1対のリード33a,33bが同一方向から反射
鏡35上に伸びており、一方のリード33aの先端下面
に発光素子32がマウントされ、他方のリード33bの
先端33cはT字状になっていてこの先端部33cの下
面は第2の反射面を形成している。他方のリード33b
と発光素子32の間はワイヤ34でボンディングされて
電気的接続がとられている。このような1対のリード3
3a,33bの構成が同一平面上に5組並べられてお
り、5個の発光素子32と他方のリード33bの先端部
33cは全て一直線上に並ぶように配置されている。
【0062】次に、反射鏡35の形状について、図5を
参照して説明する。
【0063】図5に示されるように、反射鏡35の反射
面の断面形状は発光素子32の中心線32aを境界とし
て、図示右側は発光素子32を中心とする円の一部をな
しており、図示左側は発光素子32を第1の焦点f0と
し封止樹脂36内の点f1を第2の焦点とする楕円の一
部をなしている。即ち、反射鏡35は円筒形状の反射鏡
の一部と楕円筒形状の反射鏡の一部が組み合わされた形
状を有していることになる。
【0064】そして、発光素子32から発せられた光の
うち円筒形状の反射鏡側に照射された光は、発光素子3
2もしくは発光素子32を通って紙面に垂直な直線上に
向けて反射される。図6に示されるように、この直線上
には他方のリード33bの先端部33cが配置されてい
るため、光は先端部33cの下面で再び反射されて、大
部分の光は中心線32aより左側の楕円筒形状の反射鏡
側へ向かうことになる。しかし、先端部33cの下面の
反射面は反射鏡35ほど直線反射率が良くないので散乱
する光もあり、散乱した光は再び円筒形状の反射鏡側に
向かい、これを繰り返すことになる。
【0065】一方、発光素子32から発せられた光のう
ち楕円筒形状の反射鏡側に照射された光は、点f1もし
くは点f1を通って紙面に垂直な直線上に向けて反射さ
れる。このようにして、発光素子32から発せられた光
は最終的には全て点f1を通って紙面に垂直な直線上に
集光されることになる。こうして直線状に集光された発
光素子32からの光は、放射部36aから高い外部放射
効率で外部放射される。
【0066】反射鏡35は、圧延時に圧延ロール痕が付
きにくい工法により製造した直線反射率が85%のアル
ミ板を用い、これをこの表面粗度が保たれるよう配慮し
つつ加工して、図5にその断面が示される円筒形状の一
部と楕円筒形状の一部が組み合わされた形状に形成され
ている。本実施の形態5の反射型LED31の場合、幾
度も反射を繰り返す必要があるので、反射鏡35の直線
反射率はカップ状反射鏡以上に高いものが求められる。
したがって、実施の形態1〜4のカップ状反射鏡の場合
は直線反射率が65%でも十分優位な特性が得られた
が、本実施の形態5の反射鏡35の場合は80%以上の
直線反射率が必要とされる。
【0067】実施の形態6 次に、本発明の実施の形態6について、図7を参照して
説明する。図7(a)は本発明の実施の形態6にかかる
反射型発光ダイオードの全体構成を示す平面図、(b)
は(a)のA−A断面を示す縦断面図である。
【0068】図7に示されるように、本実施の形態6の
反射型LED41は、実施の形態5と同様の円筒形状の
一部と楕円筒形状の一部が組み合わされた形状の反射鏡
45を有しており、赤色発光素子R、緑色発光素子G、
青色発光素子Bの3個の発光素子が並べられて、透明エ
ポキシ樹脂46によって直方体形状に封止されている。
【0069】3色の発光素子R,G,Bは、2本の支持
部42a,42bの先端に図示縦方向に伸びて設けられ
たリード42の先端部42cの下面にマウントされてい
る。2本の支持部42a,42bの間には、3色の発光
素子R,G,Bのもう一方のリード43R,43G,4
3Bがそれぞれ先端部42cの近傍まで延びていて、ワ
イヤ44R,44G,44Bによってそれぞれボンディ
ングされて電気的接続がとられている。そして、先端部
42cの下面には第2の反射面が形成されている。
【0070】反射鏡45の反射面の断面形状は、発光素
子Bの中心線Baを境界として、図示右側は発光素子B
を中心とする円の一部をなしており、図示左側は発光素
子Bを第1の焦点とし封止樹脂46内の点f2を第2の
焦点とする楕円の一部をなしている。即ち、反射鏡45
は円筒形状の反射鏡の一部と楕円筒形状の反射鏡の一部
が組み合わされた形状を有していることになる。
【0071】そして、発光素子R,G,Bから発せられ
た光のうち円筒形状の反射鏡側に照射された光は、発光
素子R,G,Bもしくは発光素子R,G,Bを通って図
7(b)の紙面に垂直な直線上に向けて反射される。図
7(a)に示されるように、この直線上にはリード42
の先端部42cが配置されているため、光は先端部42
cの下面で再び反射される。ここで、先端部42cの下
面の反射面は、実施の形態5の先端部33cの下面の反
射面よりもさらに表面粗度が粗く、散乱が起き易くなっ
ている。このため、一部の光は中心線Baより左側の楕
円筒形状の反射鏡側へ向かうことになるが、その他の光
は再び円筒形状の反射鏡側に反射されてこれを繰り返す
ことになる。
【0072】このように、何回も円筒形状の反射鏡側と
先端部42cの下面の反射面との間で反射を繰り返すこ
とによって発光素子R,G,Bから発せられた光の混色
度合いが良くなり、赤色、緑色、青色が均等に混ざり合
って白色の光となる。なお、このように先端部42cの
下面における散乱の度合いが大きくても、反射鏡45の
直線反射率が極めて高いため、外部放射効率が低下する
ことはない。
【0073】一方、発光素子R,G,Bから発せられた
光のうち楕円筒形状の反射鏡側に照射された光は、点f
2もしくは点f2を通って紙面に垂直な直線上に向けて
反射される。このようにして、発光素子R,G,Bから
発せられた光は、最終的には全て点f2を通って紙面に
垂直な直線上に集光されることになる。こうして直線状
に集光された発光素子R,G,Bからの光は、赤色、緑
色、青色が均等に混ざり合って白色光となって放射部4
6aから高い外部放射効率で外部放射される。
【0074】反射鏡45は、圧延時に圧延ロール痕が付
きにくい工法により製造した直線反射率が85%のアル
ミ板を用い、これをこの表面粗度が保たれるよう配慮し
つつ加工して、図7(b)にその断面が示される円筒形
状の一部と楕円筒形状の一部が組み合わされた形状に形
成されている。本実施の形態6の反射型LED41の場
合も、幾度も反射を繰り返す必要があるので、反射鏡4
5の直線反射率はカップ状反射鏡以上に高いものが求め
られる。したがって、実施の形態1〜4のカップ状反射
鏡の場合は直線反射率が65%でも十分優位な特性が得
られたが、本実施の形態6の反射鏡45の場合は80%
以上の直線反射率が必要とされる。
【0075】上記各実施の形態においては、封止のため
の光透過性材料として透明エポキシ樹脂を用いた例につ
いて説明したが、その他の種類の封止樹脂を用いること
もできる。また、リードとして銅板に銀メッキを施した
ものを用いた例について説明したが、その他にも鉄板に
銀メッキを施したものや、銅板にアルミ蒸着を施したも
の等、種々の材料を用いることができる。
【0076】反射型発光ダイオードのその他の部分の構
成、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等について
も、上記各実施の形態に限定されるものではない。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる反射型発光ダイオードは、発光素子と、リード
と、前記発光素子の発光面側に対向した凹面状の反射鏡
と、前記発光素子の背面側の放射部とを具備し、前記反
射鏡は、鏡面状態のアルミ板を作成した後、凹面形成さ
れたものである。
【0078】したがって、凹面状の反射鏡の反射面は鏡
面状態であり、光学的に十分に細かい表面粗度を有して
いるため、反射面での散乱が起こることもない。また、
アルミは可視領域から紫外領域にかけて高い反射率を有
しているため、凹面状の反射鏡においても高い反射率が
得られて外部放射効率が高く、配光特性等の光放射特性
の設計自由度の高いものとできる。このため、高い光度
を実現できる反射型LEDとなる。
【0079】このようにして、光学的に十分な鏡面を有
する反射鏡を形成することによって、反射型LEDの実
用化を図ることができる。
【0080】さらに、アルミ板をプレス加工して形成し
た反射鏡を用いたことにより、温度変化に耐性を有し、
樹脂面に金属蒸着した反射鏡等におけるような温度変化
による皺の発生等によって反射鏡としての機能を失うと
いうことがない。このため表面実装用のリフロー炉対応
が可能となり、表面実装部品として何ら制限なく用いる
ことができるので、多量に実装される反射型LEDとし
て適したものとなる。
【0081】また、アルミは紫外線領域における反射率
が高いので、アルミ板をプレス加工して形成した反射鏡
を用いることにより、紫外線発光素子を搭載した反射型
紫外線LEDとしても適したものとなる。
【0082】請求項2の発明にかかる反射型発光ダイオ
ードは、発光素子と、リードと、前記発光素子の発光面
側に対向した凹面状の反射鏡と、前記発光素子の背面側
の放射部と、封止のための光透過性材料とを具備し、前
記反射鏡は、鏡面状態のアルミ板を作成した後、凹面形
成されたものであり、前記放射部は、前記発光素子と、
前記リードの一部と、前記反射鏡とが前記光透過性材料
によって封止されるとともにモールドされているもので
ある。
【0083】したがって、凹面状の反射鏡の反射面は鏡
面状態であり、光学的に十分に細かい表面粗度を有して
いるため、反射面での散乱が起こることもない。また、
アルミは可視領域から紫外領域にかけて高い反射率を有
しているため、凹面状の反射鏡においても高い反射率が
得られて外部放射効率が高く、配光特性等の光放射特性
の設計自由度の高いものとできる。このため、高い光度
を実現できる反射型LEDとなる。
【0084】また、発光素子が光透過性材料によって封
止されているため、発光素子からの光出力が空気中に直
接出す場合に比べて約2倍になり、より一層光度を高く
することができる。また、発光素子が封止されているた
め湿気による劣化が防止され、信頼性の高い反射型LE
Dとなる。さらに、放射部は、発光素子とリードの一部
と反射鏡とが光透過性材料によって封止されるとともに
モールドされているため、封止金型の内壁面を鏡面加工
しておくことによって放射部の表面粗度も光学的レベル
となり、光学面として形成される。これによって、放射
部界面における散乱も起こることなく、反射鏡で反射さ
れた光がそのまま放射部から高い外部放射効率で放射さ
れる。
【0085】さらに、最終工程は部材を金型にセットし
て樹脂封止するだけの工程であり、既存の生産装置を用
いることによって容易に生産でき、反射型LEDの量産
化を図ることができる。また、アルミ板をプレス加工し
て形成した反射鏡を用いたことにより、温度変化に耐性
があり、樹脂面に金属蒸着した反射鏡等におけるような
温度変化による皺の発生等によって反射鏡としての機能
を失うということがない。このため表面実装用のリフロ
ー炉対応が可能となり、表面実装部品として何ら制限な
く用いることができるので、多量に実装される反射型L
EDとして適したものとなる。
【0086】請求項3の発明にかかる反射型発光ダイオ
ードは、請求項1または請求項2の構成において、前記
反射鏡は、前記発光素子が発する光を集光反射し、集光
外部放射するものである。
【0087】即ち、反射鏡の反射面の形状が、発光素子
が発する光を反射する際に平行光あるいはそれに近い光
ビームに集光するものであって、さらにその集光した光
を散乱させることなく集光した状態で外部放射するもの
である。請求項1または請求項2に記載の効果に加え
て、反射型LEDは、集光度を上げてもレンズ型LED
のように外部放射効率が低下することがなく、配光特性
に依存しない高い外部放射特性を得ることができるの
で、特に集光外部放射に適する。このように、集光され
た平行光またはそれに近い光ビームを高い外部放射効率
で外部放射できることによって、レンズ型LEDとの差
別化を図ることができ、反射型LEDとしてより有用な
ものとなる。
【0088】さらに、アルミ板をプレス加工して形成し
た反射鏡を用いたことにより、温度変化に耐性があり、
樹脂面に金属蒸着した反射鏡等におけるような温度変化
による皺の発生等によって反射鏡としての機能を失うと
いうことがない。このため表面実装用のリフロー炉対応
が可能となり、表面実装部品として何ら制限なく用いる
ことができるので、多量に実装されるLEDとして適し
たものとなる。
【0089】請求項4の発明にかかる反射型発光ダイオ
ードは、請求項1乃至請求項3のいずれか1つの構成に
おいて、前記反射鏡は、その直線反射率が65%以上で
あるものである。
【0090】反射型構造のLEDは、レンズ型LEDに
比較して約3倍の平行光を外部放射することができるの
で、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の効果
に加えて、放射部の界面での屈折を考慮しても、反射鏡
の直線反射率を65%以上とすれば、レンズ型LEDに
対して十分優位な特性を得ることができる。このように
して、高い外部放射効率を有する実用的な反射型LED
が得られる。
【0091】さらに、アルミ板をプレス加工して形成し
た反射鏡を用いたことにより、温度変化に耐性があり、
樹脂面に金属蒸着した反射鏡等におけるような温度変化
による皺の発生等によって反射鏡としての機能を失うと
いうことがない。このため表面実装用のリフロー炉対応
が可能となり、表面実装部品として何ら制限なく用いる
ことができるので、多量に実装される反射型LEDとし
て適したものとなる。
【0092】請求項5の発明にかかる反射型発光ダイオ
ードは、請求項2乃至請求項4のいずれか1つの構成に
おいて、前記光透過性材料による封止部分の前記リード
の引き出し部は、前記リードの引き出し方向に対して略
垂直であるものである。
【0093】これによって、請求項2乃至請求項4のい
ずれか1つに記載の効果に加えて、リードの引き出し部
の強度が高くなるので、基板実装するためにリードを下
方へ垂直に曲げる際に、封止部分から余り離さないでも
リードの引き出し部にクラックが入ったりすることがな
く、封止部分の近傍で折り曲げることができる。これに
よって、下方へ折り曲げた1対のリードの間隔を狭くで
きるので、基板実装の密度を高めることができ、多量に
実装される反射型LEDとして適したものとなる。
【0094】請求項6の発明にかかる反射型発光ダイオ
ードは、請求項2乃至請求項5のいずれか1つの構成に
おいて、前記反射鏡の端部から前記光透過性材料による
封止部分の端部までの寸法が1.0mm未満であるもの
である。請求項2乃至請求項5のいずれか1つに記載の
効果に加えて、アルミ板をプレスした反射鏡を用いた反
射型LEDにおいては、蒸着のためのマスキングのスペ
ース等が必要ないので、光透過性材料による封止部分の
端部を反射鏡の端部に思い切って近づけることができ
る。このようにして、封止部分の端部から反射鏡の端部
までの寸法を1.0mm未満とすることによって、反射
鏡の小型化に伴って反射型LED全体を小型化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1にかかる反射型
発光ダイオードの全体構成を示す縦断面図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態1にかかる反射型
発光ダイオードの全体構成を示す平面図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態2にかかる反射型
発光ダイオードの全体構成を示す縦断面図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態4にかかる反射型
発光ダイオードの全体構成を示す縦断面図である。
【図5】 図5は本発明の実施の形態5にかかる反射型
発光ダイオードの構成を示す縦断面図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態5にかかる反射型
発光ダイオードの全体構成を示す平面図である。
【図7】 図7(a)は本発明の実施の形態6にかかる
反射型発光ダイオードの全体構成を示す平面図、(b)
は(a)のA−A断面を示す縦断面図である。
【図8】 図8は従来の反射型LEDの全体構成を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41 反射
型発光ダイオード 2,12,22,32,R,G,B 発光
素子 3a,3b,13a,13b,23a,23b,33
a,33b,42,43R,43G,43B リード 5,15,25,35,45 反射
鏡 6,17,26,36,46 光透
過性材料 6a,17a,27,36a,46a 放射
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関冨 勇治 愛知県大府市北崎町井田27番地1 株式会 社松尾製作所内 Fターム(参考) 4M109 AA01 BA01 CA02 CA21 DA07 EA03 EC11 EE12 EE13 EE20 GA01 5F041 AA05 AA12 AA47 CA77 DA07 DA13 DA17 DA44 DA55 DB09 EE23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と、リードと、前記発光素子の
    発光面側に対向した凹面状の反射鏡と、前記発光素子の
    背面側の放射部とを具備し、 前記反射鏡は、鏡面状態のアルミ板を作成した後、凹面
    形成されたものであることを特徴とする反射型発光ダイ
    オード。
  2. 【請求項2】 発光素子と、リードと、前記発光素子の
    発光面側に対向した凹面状の反射鏡と、前記発光素子の
    背面側の放射部と、封止のための光透過性材料とを具備
    し、 前記反射鏡は、鏡面状態のアルミ板を作成した後、凹面
    形成されたものであり、 前記放射部は、前記発光素子と、前記リードの一部と、
    前記反射鏡とが前記光透過性材料によって封止されると
    ともにモールドされていることを特徴とする反射型発光
    ダイオード。
  3. 【請求項3】 前記反射鏡は、前記発光素子が発する光
    を集光反射し、集光外部放射することを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の反射型発光ダイオード。
  4. 【請求項4】 前記反射鏡は、その直線反射率が65%
    以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれか1つに記載の反射型発光ダイオード。
  5. 【請求項5】 前記光透過性材料による封止部分の前記
    リードの引き出し部は、前記リードの引き出し方向に対
    して略垂直であることを特徴とする請求項2乃至請求項
    4のいずれか1つに記載の反射型発光ダイオード。
  6. 【請求項6】 前記反射鏡の端部から前記光透過性材料
    による封止部分の端部までの寸法が1.0mm未満であ
    ることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1
    つに記載の反射型発光ダイオード。
JP2000346647A 1999-12-28 2000-11-14 反射型発光ダイオード Pending JP2002151746A (ja)

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