JP2002150987A - 電子顕微鏡および電子顕微鏡における透過電子像撮影方法 - Google Patents

電子顕微鏡および電子顕微鏡における透過電子像撮影方法

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JP2002150987A JP2000349222A JP2000349222A JP2002150987A JP 2002150987 A JP2002150987 A JP 2002150987A JP 2000349222 A JP2000349222 A JP 2000349222A JP 2000349222 A JP2000349222 A JP 2000349222A JP 2002150987 A JP2002150987 A JP 2002150987A
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藏 善 博 大
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焦点合わせの際に電子線が撮影視野を照射す
ることない電子顕微鏡を提供すること。 【解決手段】 視野探しの際、中央制御手段19は、第
2集束レンズ5の励磁状態を撮影時の励磁状態と同じに
するための励磁信号COを、集束レンズ制御回路16に
送る。さらに中央制御手段19は、電子線を試料11上
で走査させるための走査信号SOを、偏向コイル制御回
路18に送る。このように、本発明の電子顕微鏡におい
ては、視野探しの時に電子線を走査させて透過電子像を
得ており、視野探しから撮影にかけて集束レンズの励磁
状態は変化しない。このため、視野探しから焦点合わせ
に移っても、従来発生していたヒステリシスによる偏向
場は発生せず、従来のように焦点合わせ時に、電子線が
撮影視野に誤って当たることはなく、撮影前に撮影視野
が損傷しないので良好な試料撮影を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、試料の透過電子
像を撮影する機能を備えた電子顕微鏡、およびその電子
顕微鏡における像撮影方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 現在、電子線損傷低減法(MDS:Mi
nimum Dose System)を採用した電子顕微鏡は、医学生
物試料をはじめ電子線損傷を受けやすい試料を観察する
ために利用されている。
【0003】このMDSは、電子線照射による撮影視野
の損傷をできるだけ少なくする方法であり、撮影視野損
傷の大部分は撮影前に行われる焦点合わせの間に起こる
ことから、このMDSでは、撮影視野の外で焦点合わせ
が行われる。
【0004】MDSについて更に詳しく説明すると、こ
のMDSは3つのモード(視野探し,焦点合わせ,撮
影)で構成される。
【0005】まず、MDSを採用した電子顕微鏡におけ
る視野探しモードでは、図1(a)の光学図に示すよう
に、第2の集束レンズが強く励磁されるので、照射電子
線EBは試料の上方でフォーカスされ、試料の広い領域
を照射する。そのため、単位面積当たりの電流は小さく
なり、試料の受けるダメージは少ない。
【0006】この電子線照射によって試料を透過した電
子線は、試料の後段に配置された拡大レンズ系に入射
し、そのレンズ系によって試料の広視野の透過電子像が
蛍光板上に投影される。そこでオペレータは、図1
(a)の右図に示すように、撮影したい視野Aが蛍光板
中央に位置するように、つまり光軸上に位置するよう
に、試料ホルダ移動装置を操作して試料を移動させる。
【0007】次に、焦点合わせモードでは、図1(b)
に示すように、照射電子線EBが試料上に細く集束する
ように第2の集束レンズが励磁されると共に、視野探し
において選ばれた撮影視野Aに近接した領域Bに電子線
EBが照射されるように偏向器が制御される。
【0008】そしてオペレータは、この時に蛍光板上に
投影される、図1(b)右図に示すような領域Bの透過
電子像を見ながら、焦点合わせや非点合わせを行う。こ
の状態では電子線は集束された状態で試料に照射される
ため、単位面積当たりの電流は大きくなり、長時間の照
射ではダメージが発生するが、撮影視野外なので、多少
のダメージは許容される。
【0009】こうして、撮影視野に極めて近い領域Bに
おける焦点合わせが終わると、撮影が行われる。この撮
影時には偏向器による偏向が行われず、図1(c)に示
すように、照射電子線EBが前記撮影視野Aに集束する
ように第2の集束レンズが励磁される。そして、その時
に試料を透過した電子線による透過電子像は撮影手段に
よって撮影される。
【0010】図1(c)の右図は、撮影手段によって撮
影された領域Aの像を示しており、この場合には、前記
拡大レンズ系の倍率が図1(a),(b)の時よりも高
く設定されて撮影が行われている。なお、この時も試料
にはダメージが発生するが、撮影は比較的短時間で済む
ので、ダメージは最少限にとどまる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】 上述したように、M
DSを採用した従来の電子顕微鏡においては、図1
(a)に示す視野探しから図1(b)に示す焦点合わせ
に移るときに、集束レンズの励磁が大きく変えられる。
【0012】このようにレンズの励磁が大きく変化する
と、磁気回路のヒステリシスなどによって発生する偏向
場によって、焦点合わせ時の電子線照射位置がずれてし
まい、本来、撮影時にしか電子線を当てたくない撮影視
野に集束された強い電子線を当ててしまう事態が発生す
る。すると、撮影視野が損傷してしまう。
【0013】また、視野探し時には、試料を照射する電
子線の強さはできるだけ弱くすべきであるが、従来の電
子顕微鏡においては、集束レンズの励磁の限界以上に電
子線を暗くする(つまり広げる)ことはできない。
【0014】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
ので、その目的は、焦点合わせの際に電子線が撮影視野
を照射することなく、かつ、視野探しの際に試料上での
電子線の明るさを従来よりも暗くできる電子顕微鏡、お
よび電子顕微鏡における透過電子像撮影方法を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成する本
発明の電子顕微鏡は、電子銃からの電子線を試料上に集
束させる集束レンズと、前記試料の電子銃側に配置され
た偏向手段と、電子線照射によって試料を透過した電子
線に基づき試料の拡大像を形成する拡大レンズ系と、そ
の拡大レンズ系によって拡大結像された試料の透過電子
像を撮影する撮影手段を備えた電子顕微鏡において、前
記撮影に先立って行われる撮影視野探しの際に、前記電
子銃からの電子線が試料上に集束するように前記集束レ
ンズを制御すると共に、その集束された電子線が試料上
を二次元的に走査するように前記偏向手段を制御する制
御手段を備えたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】 以下、図面を用いて本発明の実
施の形態について説明する。
【0017】図2は、本発明の電子顕微鏡の一例を示し
た図である。まず、図2の装置構成について説明する。
【0018】図2において、1は鏡筒であり、鏡筒1は
架台2に支持されている。この鏡筒1の内部には上から
順に、電子銃3、第1集束レンズ4、第2集束レンズ
5、非点補正コイル6、偏向コイル7、対物レンズ8、
中間レンズ9、投影レンズ10の各電子光学系構成要素
が配置されており、前記対物レンズ8の上磁極片と下磁
極片の間には試料11が配置されている。なお、前記偏
向コイル7として空心コイルが用いられており、偏向コ
イル7は、ヒステリシスを持たない材料で構成されてい
る。
【0019】12は蛍光板であり、蛍光板12は像観察
室13に配置されていて、前記投影レンズ10の後段に
位置している。この蛍光板12は、図2中実線で示すよ
うに光軸O上に配置(閉鎖)、および図2中点線で示す
ように光軸O上から退避(開放)可能に構成されてい
る。
【0020】また、14は撮影装置であり、撮影フィル
ムなどを備えた撮影装置14は、前記像観察室13の後
段に位置する撮影室15に配置されている。
【0021】さらに、16は集束レンズ制御回路、17
は非点補正コイル制御回路、18は偏向コイル制御回路
である。集束レンズ制御回路16は前記第2集束レンズ
5に流れる電流値を制御し、また、非点補正コイル制御
回路17は前記非点補正コイル6に流れる電流値を制御
し、そして、偏向コイル制御回路18は前記偏向コイル
7に流れる電流値を制御するものである。
【0022】これらの各制御回路16,17,18は中
央制御手段19に接続されており、また、操作ボード2
0とメモリ21も中央制御手段19に接続されている。
操作ボード20には、視野探しスイッチ20a,焦点合
わせスイッチ20b,撮影スイッチ20cおよび明るさ
つまみ20dが設けられている。
【0023】なお、図2の装置においては、鏡筒の内部
や撮影室は、図示しない排気装置により高真空に排気さ
れている。
【0024】以上、図2の電子顕微鏡の構成について説
明したが、以下、この装置の動作説明を行う。
【0025】まず、オペレータは、試料11上の撮影視
野を探すために、操作ボード20の視野探しスイッチ2
0aを押す。
【0026】このように視野探しスイッチ20aが押さ
れると、中央制御手段19は、第2集束レンズ5の励磁
状態を後述する撮影時の励磁状態と同じにするための励
磁信号COを、集束レンズ制御回路16に送る。すなわ
ち、中央制御手段19は、電子銃3で発生して第1集束
レンズ4で集束された電子線EBを、図2に示すように
試料11上に細く集束させるための励磁信号COを、集
束レンズ制御回路16に送る。
【0027】また、中央制御手段19は、視野探しスイ
ッチ20aが押されると、電子線EBを、試料上の走査
領域wO(xO×yO)上で走査スピードsOで2次元的に
走査させるための走査信号SOを、偏向コイル制御回路
18に送る。この走査スピードsOは、蛍光板上に残像
が残る程度とすれば、縦方向は1スキャン100ms以
下、横方向は、縦方向の走査スピード/横方向の走査線
数という程度になる。このときの電子線走査方向SD
例えばx方向である。
【0028】さらに中央制御手段19は、視野探しスイ
ッチ20aが押されると、電子線EBに、上述した電子
線走査方向SDに直交する方向(この場合y方向)に長
くなるような非点を発生させるための非点信号Stig
を、非点補正コイル制御回路17に送る。
【0029】なお、上述した励磁信号CO,走査信号SO
および非点信号Stigはメモリ21に予め記憶されてお
り、中央制御手段19は、視野探しスイッチ20aが押
されるとそれらの信号を読み出して、上述したように各
制御回路16,17,18に供給する。
【0030】そして、前記集束レンズ制御回路16は前
記励磁信号COに基づいて第2集束レンズ5に流れる電
流値を制御し、また、前記偏向コイル制御回路18は前
記走査信号SOに基づいて偏向コイル7に流れる電流値
を制御し、また、前記非点補正コイル制御回路17は前
記非点信号Stigに基づいて非点補正コイル6に流れる
電流値を制御する。このような制御の結果、図3に示す
ように、試料11上の領域wO(xO×yO)は、y方向
に非点をもつ集束された電子線EBによって2次元的に
走査される。
【0031】なお、電子線EBに、電子線走査方向と直
交する方向(y方向)にわざと非点を発生させるのは、
x方向の1ライン走査で試料上の広い範囲を電子線照射
するためである。また、このような非点発生に伴って、
電子線EBのライン走査間隔dは、電子線EBのy方向
の幅とほぼ同じ大きさに設定されている。
【0032】さて、このような電子線走査によって試料
を透過した電子線は、対物レンズ8と中間レンズ9と投
影レンズ10で構成される拡大レンズ系によって拡大結
像されて、試料の広視野の透過電子像は、閉鎖状態にあ
る蛍光板12上に投影される。そこでオペレータは、撮
影したい視野が蛍光板中央に位置するように、つまり光
軸O上に位置するように、図示しない試料ホルダ移動装
置を操作して試料11を移動させる。
【0033】図4(a)は、試料を移動させた後の、試
料上での電子線走査状態を示したものであり、選択され
た試料上の撮影視野Aを中心にして電子線走査が行われ
ている。そして、図4(b)は、その時に蛍光板上に投
影される像を示したものである。この時に、蛍光板上全
体に像を投影させたい場合には、拡大レンズ系の倍率を
上げるか、電子線走査幅を大きくすればよい。
【0034】こうして撮影視野探しが終わると、次にオ
ペレータは、焦点合わせを行うために、操作ボード20
の焦点合わせスイッチ20bを押す。
【0035】すると、中央制御手段19は、視野探しに
おいて選択された撮影視野Aからわずかに外れた領域B
に、つまり、試料上の光軸が通る点からわずかに外にず
れた領域Bに電子線EBを照射するための偏向信号SB
を、前記偏向コイル制御回路18に送る。この偏向信号
Bはメモリ21に予め記憶されており、中央制御手段
19は、焦点合わせスイッチ20bが押されると、メモ
リ21に記憶されている偏向信号SBを読み出して偏向
コイル制御回路18に供給する。
【0036】また、中央制御手段19は、焦点合わせス
イッチ20bが押されると、これまで供給している前記
励磁信号COの集束レンズ制御回路16への供給を続行
する一方、これまで供給している前記非点信号Stigの
非点補正コイル制御回路17への供給を停止する。
【0037】このような制御の結果、図5(a)に示す
ように、試料11上の撮影視野Aの外Bに、集束された
丸い形状の電子線EBが照射される。そしてオペレータ
は、この時に蛍光板上に投影される図5(b)に示す透
過電子像を見ながら、対物レンズ8の励磁状態を調整し
て焦点合わせを行ったり、対物レンズ8の内部に配置さ
れた非点補正コイル(図示せず)の励磁状態を調整して
非点合わせを行う。
【0038】こうして、撮影視野にきわめて近い領域B
における焦点合わせや非点合わせが終わると、オペレー
タは、撮影を行うために、操作ボード20の撮影スイッ
チ20cを押す。
【0039】すると、中央制御手段19は、試料11の
電子線照射による熱ドリフトを最小にするために、ある
一定時間Tだけ電子線EBを試料外へ偏向させるための
偏向信号(ブランキング信号)を偏向コイル制御回路1
8に送る。また、中央制御手段19は、前記蛍光板12
が開放されるように蛍光板駆動装置(図示せず)を制御
すると共に、蛍光板と投影レンズ間に配置されたシャッ
タ(図示せず)が光軸O上に位置するようにシャッタ駆
動装置(図示せず)を制御する。
【0040】さらに中央制御手段19は、前記励磁信号
Oの集束レンズ制御回路16への供給を続行する。
【0041】そして、中央制御手段19は、上述した一
定時間Tが経過すると、前記ブランキング信号の偏向コ
イル制御回路18への供給を停止すると共に、前記シャ
ッタが光軸O上から退避するように前記シャッタ駆動装
置を制御する。
【0042】このような制御の結果、第2集束レンズ5
で集束された電子線EBは、試料上の撮影視野Aを前記
図1(c)に示したように照射し、撮影視野Aを透過し
た電子線による透過電子像は、拡大レンズ系で所定倍率
に拡大されて、撮影装置14のフィルムに所定時間露光
される。
【0043】以上、図2の電子顕微鏡における視野探し
から撮影までの動作を説明したが、この電子顕微鏡にお
いては、視野探しの時に電子線を走査させて透過電子像
を得ており、視野探しから撮影にかけて集束レンズ(第
2集束レンズ)の励磁状態は変化しない。このため、視
野探しから焦点合わせに移っても、従来発生していたヒ
ステリシスによる偏向場は発生しない。この結果、従来
のように焦点合わせ時に、集束された強い電子線が撮影
視野に誤って当たることはなく、撮影前に撮影視野が損
傷しないので良好な試料撮影を行うことができる。
【0044】また、図2の電子顕微鏡においては、視野
探し時の試料上での電子線走査領域wOは、集束レンズ
の励磁を最大にしたときの従来の電子線照射領域よりも
更に広げられているので、視野探し時における試料損傷
を従来より抑えることができる。この電子線走査領域w
Oを、上述した従来の最大電子線照射領域と同じにした
場合には、電子線照射による試料損傷は従来とほぼ同じ
になる。また、本発明のように電子線走査による方式
は、特に試料が導電性がなくて傾いている時に、試料が
チャージアップによって動くことを抑えることができ
る。
【0045】なお、図2の電子顕微鏡においては、明る
さつまみ20dを操作すれば、視野探し時における電子
線の走査領域を任意に変えることができる。このとき、
図2の装置においては、走査領域が大きくなってもビー
ム径は変わらず、1フレーム走査期間の走査線の本数が
増えるので、電子線の走査スピードが上げられる。これ
により、像のちらつきが少なく観察できる。
【0046】以上、図2の電子顕微鏡について説明した
が、本発明はこの例に限定されるものではない。
【0047】たとえば、上記例では、視野探し時に非点
をもった電子線を試料に照射するようにしたが、非点を
持たない丸い形状の集束電子線を試料に照射するように
しても良い。
【0048】また、上記例では、フィルムに透過電子像
を露光するようにしたが、TVカメラ等を用いて透過電
子像を撮影するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の透過電子像の撮影を説明するために示
した図である。
【図2】 本発明の電子顕微鏡の一例を示した図であ
る。
【図3】 図2の装置動作を説明するために示した図で
ある。
【図4】 図2の装置動作を説明するために示した図で
ある。
【図5】 図2の装置動作を説明するために示した図で
ある。
【符号の説明】
1…鏡筒、2…架台、3…電子銃、4…第1集束レン
ズ、5…第2集束レンズ、6…非点補正コイル、7…偏
向コイル、8…対物レンズ、9…中間レンズ、10…投
影レンズ、11…試料、12…蛍光板、13…像観察
室、14…撮影装置、15…撮影室、16…集束レンズ
制御回路、17…非点補正コイル制御回路、18…偏向
コイル制御回路、19…中央制御手段、20…操作ボー
ド、20a…視野探しスイッチ、20b…焦点合わせス
イッチ、20c…撮影スイッチ、20d…明るさつま
み、21…メモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃からの電子線を試料上に集束させ
    る集束レンズと、前記試料の電子銃側に配置された偏向
    手段と、電子線照射によって試料を透過した電子線に基
    づき試料の拡大像を形成する拡大レンズ系と、その拡大
    レンズ系によって拡大結像された試料の透過電子像を撮
    影する撮影手段を備えた電子顕微鏡において、前記撮影
    に先立って行われる撮影視野探しの際に、前記電子銃か
    らの電子線が試料上に集束するように前記集束レンズを
    制御すると共に、その集束された電子線が試料上を二次
    元的に走査するように前記偏向手段を制御する制御手段
    を備えたことを特徴とする電子顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記試料の電子銃側に非点補正手段を更
    に備え、前記制御手段は、電子線がその走査方向に直交
    する方向に長くなるような非点をもつように、前記非点
    補正手段を制御することを特徴とする請求項1記載の電
    子顕微鏡。
  3. 【請求項3】 電子銃からの電子線を試料上に集束させ
    る集束レンズと、前記試料の電子銃側に配置された偏向
    手段と、電子線照射によって試料を透過した電子線に基
    づき試料の拡大像を形成する拡大レンズ系と、その拡大
    レンズ系によって拡大結像された試料の透過電子像を撮
    影する撮影手段を備えた電子顕微鏡を用い、以下のステ
    ップで前記試料の透過電子像を撮影することを特徴とす
    る電子顕微鏡における透過電子像撮影方法前記電子銃
    からの電子線を試料上に集束させると共に、その集束さ
    れた電子線を試料上で二次元的に走査させ、その時に試
    料を透過した電子線による透過電子像を用いて試料上の
    撮影視野を決める試料上の前記撮影視野外に電子線を
    集束させて照射し、試料を透過した電子線による透過電
    子像を用いて焦点合わや非点合わせを行う前記撮影視
    野に電子線を集束させて照射し、試料を透過した電子線
    による透過電子像を撮影する。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電子顕微鏡は、前記試料
    の電子銃側に非点補正手段を更に備え、前記ステップ
    において、電子線走査方向と直交する方向に長くなるよ
    うな非点をもった電子線を、試料上で走査させるように
    したことを特徴とする請求項3記載の電子顕微鏡におけ
    る透過電子像撮影方法。
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