JP2000077018A - 走査電子顕微鏡の焦点合わせ装置 - Google Patents

走査電子顕微鏡の焦点合わせ装置

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JP2000077018A
JP2000077018A JP10243067A JP24306798A JP2000077018A JP 2000077018 A JP2000077018 A JP 2000077018A JP 10243067 A JP10243067 A JP 10243067A JP 24306798 A JP24306798 A JP 24306798A JP 2000077018 A JP2000077018 A JP 2000077018A
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Nobuaki Tamura
伸昭 田村
Nobuhiro Takeda
信博 武田
Mitsuhide Matsushita
光英 松下
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Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は走査電子顕微鏡の焦点合わせ装置に
関し、対物絞りの軸合わせを精度よく行なうことができ
る走査電子顕微鏡の焦点合わせ装置を提供することを目
的としている。 【解決手段】 対物絞りの位置合わせのため、加速電源
の電圧を周期的に変化させるウォブラ信号発生装置と、
各加速電圧での記憶されている指定倍率と、実際に設定
された倍率とを比較する比較手段と、比較の結果、設定
された倍率が指定倍率以下の場合には、対物レンズの電
流を制御する手段と、比較の結果、設定された倍率が指
定倍率以上の場合には加速電源の電圧を制御する手段と
により構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査電子顕微鏡の焦
点合わせ機構に関し、更に詳しくは高圧電源にウォブラ
をかけ、対物絞りの位置合わせをした時のフォーカス合
わせの方式に関する。
【0002】
【従来の技術】走査電子顕微鏡(SEM)の鏡筒は、電
子線(電子ビーム)を発生する電子源、及び電子線を走
査するスキャン系、電子線を細いプローブにするレンズ
系で構成されている。更に、試料に照射する電子線の開
き角を制限するための対物絞りが設けられている。この
対物絞りの軸合わせをするために、対物レンズ電源にウ
ォブラ機能が設けられている。
【0003】このウォブラ機能は、図2に示すように、
コイルに流す電流を周期的に変化させて、この時発生す
る観察像の動きをモニタし、この動きが最小となるよう
に対物絞り位置を合わせるようにしている。図2におい
て、縦軸は対物レンズ電流、横軸は時間である。ウォブ
ラがオンされると、対物レンズ電流に周期0.5秒程度
の微少な交流が重畳される。
【0004】但し、高分解能画像観察時には、電子線を
加速する高圧電源にウォブラをかけて対物絞りを合わせ
た方が性能がよい場合がある。この理由として、高圧の
ウォブラでは、対物レンズ単体ではなく、鏡筒を構成す
る集束レンズ等を含めた総合としての軸を合わせるた
め、加速電源に微少なリップルが乗ったり、放出される
電子にエネルギーの広がりがあっても、試料上でフォー
カスされる電子の広がりは小さく抑えられるからである
と考えられる。
【0005】図3は対物絞りの軸合わせの説明図であ
る。電子線が対物レンズの主面で光軸L外を通ると、
(a)のf1に示すように試料2の対物レンズ光軸Lと
の交点にフォーカスされていた電子線はf2に示すよう
にデフォーカスにより試料2の対物レンズ光軸からずれ
た位置に照射する。このため、ウォブラをかけると像が
シフトして見える。
【0006】ここで、対物絞りの軸合わせを行なうと、
(b)のf1に示すように試料2の対物レンズ光軸との
交点にフォーカスされていた電子線はf2に示すように
デフォーカスを行っても試料2の対物レンズ光軸を中心
とする領域に照射する。このため、ウォブラをかけても
像はシフトしないように見える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した高圧ウォブラ
方法は、対物レンズを調整してフォーカスすると、像シ
フトが発生し、使用しずらく、実用化されていなかっ
た。
【0008】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、対物絞りの軸合わせを精度よく行なうこ
とができる走査電子顕微鏡の焦点合わせ機構を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
本発明は、対物絞りの位置合わせのため、加速電源の電
圧を周期的に変化させるウォブラ信号発生装置と、各加
速電圧での記憶されている指定倍率と、実際に設定され
た倍率とを比較する比較手段と、比較の結果、設定され
た倍率が指定倍率以下の場合には、対物レンズの電流を
制御する手段と、比較の結果、設定された倍率が指定倍
率以上の場合には加速電源の電圧を制御する手段とによ
り構成されることを特徴としている。
【0010】この発明の構成によれば、対物レンズの絞
りの位置合わせに従来の対物レンズ電流を周期的に変化
させるウォブラの代わりに、加速電圧を周期的に変化さ
せるウォブラ方式に変更した。これに伴い、各加速電圧
で指定倍率以上で像観察する時、フォーカスの微調整を
対物レンズ電流の制御から加速電圧の微調整に切り替え
る。これにより、走査電子顕微鏡の焦点合わせを正確に
行なうことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施の
形態例を示すブロック図である。図において、1は電子
ビームを試料2上に結像させる対物レンズ、2は試料、
3は電子ビームの開き角を制限するための対物絞りであ
る。4は電子ビームを集束させる集束レンズ、5は電子
ビームを発生させる電子銃である。
【0012】6は試料2からの反射電子又は2次電子を
検出する検出器、7は加速電源に低周波交流信号を印加
するためのウォブラ信号発生装置、8は該ウォブラ信号
発生装置7の出力若しくは対物レンズ系からの制御微調
整信号を受けて、加速電源への重畳信号を出力する制御
系である。9は該制御系8からの信号を発生電圧に重畳
させる加速電源である。
【0013】11は対物レンズ1を駆動する対物レンズ
電源、12は該対物レンズ電源11を制御する制御信号
を与える制御系である。10はフォーカス信号を発生す
るフォーカス信号発生回路、13は該フォーカス信号発
生回路10の出力を受けて、a接点又はb接点側の何れ
かに切り替える切り替え器である。指定倍率以下の時に
はa接点側が選択されて制御系12に入り、指定倍率以
上の場合にはb接点側が選択されて制御系8に入る。こ
のように構成されたシステムの動作を説明すれば、以下
の通りである。
【0014】従来、電子ビームを試料にフォーカスさせ
る時、対物レンズの励磁を調整している。この調整に
は、つまみ等を利用するが、観察倍率に応じて変化量を
調整している。即ち、つまみの1ステップでの変化量を
低倍率では大きく、高倍率では小さく設定している。
【0015】本発明では、各加速電圧で分解能の限界に
近い倍率で像を観察する時に、高圧電圧を微調整してフ
ォーカス合わせをするものである。先ず、ウォブラ信号
発生装置7からウォブラ信号を発生し、加速電源9に重
畳させる。この時の、加速電圧の振幅は数10eV程度
とする。この電圧は、加速電圧や観察倍率に応じて振幅
が設定される。そして、対物絞り3の位置を微調整し、
像の動きが最小になるように調整する。
【0016】一方、試料2の拡大像は、フォーカスされ
た電子ビームを試料上で走査し、検出器6で検出された
信号をCRT等の表示装置(図示せず)に表示し、観察
する。このフォーカス合わせのため、現在設定されてい
る倍率と各加速電圧での指定倍率との比較をする。
【0017】現在設定されている倍率が指定倍率以下の
時には、制御系12に制御信号を与え、対物レンズ電源
11を制御する。一方、倍率が指定倍率以上になると、
対物レンズ電源11でフォーカス合わせすると像シフト
が発生する。これは、対物絞り3を高圧ウォブラで合わ
せたため、対物ウォブラでは、軸が合っていないからで
ある。
【0018】このため、指定倍率以上では、加速電圧を
微調整しフォーカスを合わせる。このため、切り替え器
13はb接点側を選択している。従って、フォーカス信
号は制御系8を介して加速電源9から電子銃5に与えら
れる。これにより、フォーカスを変化させても、像シフ
トが発生することなく、像観察が可能となる。
【0019】本発明では、フォーカス合わせの方法とし
て、マニュアルによるフォーカス合わせについて説明し
たが、自動フォーカス合わせを使用することもできる。
自動のフォーカス合わせは、従来より対物レンズの励磁
をステップ状に変化させ、試料から得られたビデオ信号
を微分し、その絶対値を積分し、この積分値が最大とな
るように対物レンズ励磁を調整している。
【0020】この場合も、対物絞り3が高圧ウォブラで
合わされていると、対物レンズ1の励磁を変化させる
と、多少の像シフトが発生するが、これに関してはフォ
ーカスの可変範囲が広い方がよいので、対物レンズ1で
フォーカス合わせを行なうこととする。
【0021】上述の実施の形態例では、加速電圧による
ウォブラに限定して説明したが、本発明はこれに限るも
のではなく、従来より使用されている対物レンズ電源を
ウォブラする方式と組み合わせて使用する方法も考えら
れる。
【0022】その場合、対物レンズ電源11のウォブラ
各々で合わせた対物絞り位置をメモリに記憶し、用途に
応じ対物絞りをモータで駆動することにより切り替える
方法も考えられる。また、対物絞りの位置合わせを電磁
アライメントコイルで行ない、その各々の値をメモリに
記憶する方法も考えられる。
【0023】上述の実施の形態例では、指定倍率以上で
は加速電圧を微調整し、フォーカスを合わせる場合を例
にとったが、加速電源の微調整の制御範囲を設ける方法
も考えられる。制御範囲をオーバする時は、対物レンズ
制御系にこのオーバ分をフィードバックし、再度加速電
源が制御可能な範囲に入るように再設定する。
【0024】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、対物絞りの位置合わせのため、加速電源の電圧
を周期的に変化させるウォブラ信号発生装置と、各加速
電圧での記憶されている指定倍率と、実際に設定された
倍率とを比較する比較手段と、比較の結果、設定された
倍率が指定倍率以下の場合には、対物レンズの電流を制
御する手段と、比較の結果、設定された倍率が指定倍率
以上の場合には加速電源の電圧を制御する手段とにより
構成されることにより、対物レンズの絞りの位置合わせ
に従来の対物レンズ電流を周期的に変化させるウォブラ
の代わりに、加速電圧を周期的に変化させるウォブラ方
式に変更し、これにより、各加速電圧で指定倍率以上で
像観察する時、フォーカスの微調整を対物レンズ電流の
制御から加速電圧の微調整に切り替えることができ、対
物絞りの軸合わせを精度よく行なうことができる走査電
子顕微鏡の軸合わせ機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例を示すブロック図であ
る。
【図2】ウォブラの説明図である。
【図3】軸合わせの説明図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 試料 3 対物絞り 4 集束レンズ 5 電子銃 6 検出器 7 ウォブラ信号発生装置 8 制御系 9 加速電源 10 フォーカス信号発生回路 11 対物レンズ電源 12 制御系 13 切り替え器
フロントページの続き (72)発明者 松下 光英 東京都昭島市武蔵野三丁目1番2号 日本 電子株式会社内 Fターム(参考) 5C033 MM01 MM05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物絞りの位置合わせのため、加速電源
    の電圧を周期的に変化させるウォブラ信号発生装置と、 各加速電圧での記憶されている指定倍率と、実際に設定
    された倍率とを比較する比較手段と、 比較の結果、設定された倍率が指定倍率以下の場合に
    は、対物レンズの電流を制御する手段と、 比較の結果、設定された倍率が指定倍率以上の場合には
    加速電源の電圧を制御する手段とにより構成される走査
    電子顕微鏡の焦点合わせ装置。
JP10243067A 1998-08-28 1998-08-28 走査電子顕微鏡の焦点合わせ装置 Withdrawn JP2000077018A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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