JP2002150472A - 車両位置検出装置及び記録媒体 - Google Patents

車両位置検出装置及び記録媒体

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JP2002150472A
JP2002150472A JP2000337638A JP2000337638A JP2002150472A JP 2002150472 A JP2002150472 A JP 2002150472A JP 2000337638 A JP2000337638 A JP 2000337638A JP 2000337638 A JP2000337638 A JP 2000337638A JP 2002150472 A JP2002150472 A JP 2002150472A
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vehicle position
vehicle
lane change
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JP2000337638A
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Kazuhiko Yamaguchi
和彦 山口
Hiroshi Naganawa
浩 永縄
Takeshi Matsui
松井  武
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Denso Corp
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な道路の状況や多様な車両の動作に対し
ても、正確に車両位置を検出することできる車両位置検
出装置及び記録媒体を提供すること。 【解決手段】 ステップ100にて、レーンマーカ1の
磁極を読みとる。ステップ110では、読み取ったレー
ンマーカ1の磁極と時間を5データ分記憶する。ステッ
プ120では、1〜4番目の磁極の配列からチップ列を
認識する。ステップ130では、4桁のチップから記号
Pを読み取る。ステップ140では、5番目の磁極デー
タがM系列の配列に一致するかを判定する。ステップ1
60では、M系列として不連続であるとして速度Vsを
読み取る。ステップ170では、現在までの時間tを求
める。ステップ180では、式(1)を用いて移動距離
dxを算出する。ステップ190では、直前の車両位置
移動距離dxを加え現在の車両位置を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、疑似ランダム符号
を用いて車両位置を検出する車両位置検出及び記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両位置を検出する技術とし
て、例えば特開平11−265497号公報に記載の様
に、疑似ランダム符号を磁石列に適用したシステムが提
案されている。
【0003】この技術では、道路上に車両の進行方向に
沿って磁石(マーカ)の列を敷設するが、その敷設の際
には、各磁石の極(磁極)をM系列のPN符号に従って
決定する。そして、車両がその道路上を走行しながら磁
石列の各磁極を検出し、検出した磁極の配列から車両位
置を特定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
な道路の状況は、複数車線、分合流、交差点、車線の増
減など複雑であるため、全ての道路において、連続的に
M系列に準拠して磁石を敷設することは、事実上不可能
である。
【0005】また、車両は、任意の位置において、レー
ンチェンジや方向転換する可能性があり、M系列に準拠
して磁石を敷設しているポイントであっても、必ずしも
連続して敷設された磁石を検出できるとは限らない。本
発明は、前記課題を解決するためになされたものであ
り、様々な道路の状況や、多様な車両の動作に対して
も、正確に車両位置を検出することできる車両位置検出
装置及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、磁石式マーカの磁極が、道路の車両進
行方向に特定の間隔で疑似ランダム符号に従って配列さ
れている場合に、その磁石式マーカの磁極を、車両に取
り付けた磁石式マーカ検出手段(例えば電磁石を利用し
たセンサ)により検出し、その検出した磁石式マーカの
磁極の配列に基づいて、車両位置を検出する車両位置検
出装置である。
【0007】本発明では、磁石式マーカの磁極の配列
は、疑似ランダム符号に従って決められているので、磁
石式マーカの磁極の一部の配列(チップ列:部分符号)
から、車両位置が分かる。従って、基本車両位置検出手
段によって、まず、磁石式マーカ検出手段により検出し
た磁石式マーカの所定個の磁極の配列を示す部分符号
を、例えば部分符号と車両位置を関連させて記憶するデ
ータベースを参照することにより、車両位置(即ち部分
符号により示される基本車両位置)を検出する。尚、本
発明では、「符号化された磁石式マーカ配列の連続する
符号の一部(即ち、疑似ランダムコードの連続する符号
の一部)」を「部分符号」と称する。
【0008】そして、連続判定手段によって、磁石式マ
ーカ検出手段により検出した磁極の配列が、疑似ランダ
ム符号の符号配列として連続しているか否かを判定す
る。つまり、各車線には通常1つの疑似ランダム符号に
従って磁石式マーカの磁極が配列されるが、例えば車線
が分岐したり車線変更を行った場合などには、同じ疑似
ランダム符号に従った配列でない磁極が検出されること
があり、この場合には、疑似ランダム符号の符号配列と
して連続していないと見なすのである。
【0009】よって、磁極の配列が(疑似ランダム符号
の符号配列として)連続していないと判断された場合に
は、車両位置算出手段によって、(部分符号に基づいて
検出した)基本車両位置に、基本車両位置からの(移動
距離検出手段によって検出した)移動距離を加味して車
両位置を求める。
【0010】従って、本発明によれば、例えば、複数車
線、分合流、交差点、車線の増減などにより、疑似ラン
ダム符号の符号配列に準拠して連続的に磁石を敷設して
いない箇所であっても、或いは、(連続的に疑似ランダ
ム符号の符号配列に準拠して磁石を敷設してあるが)レ
ーンチェンジや方向転換により、連続して敷設された磁
石を検出できない場合であっても、上述した移動距離に
よる補間を行うことにより、正確に現在の車両位置を求
めることができる。
【0011】尚、ここで、擬似ランダム符号(PN符
号)とは、スペクトル拡散通信やCDMA等に用いられ
る拡散符号系列であり、符号長2n−1のM系列の疑似
ランダム符号は、1周期の中で連続するn個以上の符号
が全て異なる性質を持つ。 (2)請求項2の発明は、基本車両位置検出手段の具体
的な処理手順を例示している。
【0012】ここでは、磁石式マーカ検出手段により検
出した磁石式マーカ配列の部分符号を、記憶手段(例え
ばROMやEEPROM等のメモリ)に記憶した部分符
号と車両位置の関係を示すデータベースに当てはめ、現
在の車両位置を検出する。 (3)請求項3の発明では、疑似ランダム符号として、
M系列符号を用いる。
【0013】符号長2n−1のM系列の拡散符号は、1
周期の中で連続するn個以上の符号は全て異なることが
数学的に保証されている系列である。このM系列は、n
段のシフトレジスタからmod2加算のフィードバック
を行うことにより発生し、その符号長(L)は、2n
1である。
【0014】従って、前記部分符号は、2n−1の符号
長のM系列において、n個の符号の並びである。例えば
n=4とすると、15の符号長のM系列を示しているこ
とになる。つまり、2n−1の符号長のM系列におい
て、n個の符号の並び(部分符号)が特定されれば、そ
のn個の並びがM系列のどの位置にあるかが分かるの
で、磁石式マーカ検出手段により、n個の並びを検出す
ることにより、M系列で配列された磁石式マーカが、道
路のどの位置にあるか(従って車両位置)を検出するこ
とができる。
【0015】(4)請求項4の発明では、移動距離検出
手段は、例えば車両の速度に(最後の基本車両位置の検
出からの)経過時間をかけることにより、移動距離を算
出する。これによって、部分符号により検出した正確な
車両位置(基本車両位置)から、どれほど移動したかを
求めることができる。
【0016】(5)請求項5の発明は、車線変更を検出
する車線変更検出手段を備えている。従って、車線変更
検出手段により、車線変更時であることが検出された場
合には、車両位置算出手段による演算を行って、即ち移
動距離の補間を行うことにより、現在の車両位置を求め
ることができる。
【0017】(6)請求項6の発明は、車線変更検出手
段を例示したものである。ここでは、ウインカ信号が
(例えば所定期間にわたり)オンになった場合には、車
線変更の意志があり、よって実際に車線変更が行われる
と見なす。この場合は、車線変更の検出の精度は多少劣
るかも知れないが、処理が簡単であるという利点があ
る。
【0018】(7)請求項7の発明は、車線変更検出手
段を例示したものである。ここでは、ウインカ信号が例
えばオンとなり、且つヨーレートセンサの出力信号が車
線変更を示すものとなった場合(例えば後述する条件1
又は条件2を満たす場合)には、車線変更であると見な
す。
【0019】この場合は、ウインカ信号のみの場合と比
べて、正確に車線変更を検出できるという利点がある。 (8)請求項8の発明は、車線変更検出手段を例示した
ものである。ここでは、は、ステアリングの操舵角に基
づいて車線変更を検出する。
【0020】例えば所定時間内に例えば右方向(又は左
方向)に所定角度の範囲内にてステアリングが切られ、
その後、所定時間内にステアリングが戻された場合に
は、車線変更時であると見なすことができる。 (9)請求項9の発明は、車線変更検出手段を例示した
ものである。ここでは、例えばCCDカメラを用いて道
路を撮影し、その撮影により得られた画像を処理し、車
両が車線を区分するラインを跨いで移動した場合には、
車線変更時であると見なすことができる。
【0021】(10)請求項10の発明は、上述した車
両位置検出装置による処理を実行させる手段を記憶して
いる記録媒体である。つまり、上述した車両位置検出装
置の処理を実行させることができる例えばプログラム等
の手段を記憶したものであれば、特に限定はない。
【0022】例えば記録媒体としては、マイクロコンピ
ュータとして構成される電子制御装置、マイクロチッ
プ、フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク
等の各種の記録媒体が挙げられる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両位置検出装置
及び記録媒体の好適な実施の形態を、例(実施例)を挙
げて図面に基づいて詳細に説明する。 (実施例1) a)まず、本実施例における車両位置検出システムの構
成を説明する。
【0024】図1に示す様に、本実施例では、道路の進
行方向に沿って、特定の間隔L(例えば1m間隔の等間
隔)で磁石式マーカ(レーンマーカ)1を敷設する。こ
のレーンマーカ1は、磁石の極(S極又はN極)の一方
が地面に向けられている。つまり、レーンマーカ1は、
疑似ランダム符号の配列(ここでは例えばM系列のPN
符号配列)に従って、0符号をS極、1符号をN極とし
て、その磁極を地面に向けて道路に敷設されている。
【0025】一方、車両には、図2に示す様に、通過し
たレーンマーカ1の極を検出するレーンマーカセンサ
3、データベース等を記憶している記憶装置5、車両の
速度を検出する車速センサ7、それらの情報から車両位
置や移動距離を求める演算装置9等を備えた車両位置検
出装置が搭載されている。
【0026】以下、車両位置検出装置の各構成について
説明する。前記レーンマーカセンサ3は、主として電磁
石から構成され、レーンマーカ1の磁界を横断すること
により発生する電流から磁極を検出し、その情報を演算
装置9に送る。つまり、このレーンマーカセンサ3は、
S極を検出した場合には0を、N極を検出した場合には
1を出力する。
【0027】前記記憶装置5は、例えばEEPROM、
ROM、CD−ROM、DVD等の各種の記憶装置であ
り、M系列に関するデータベースの情報等を記憶してい
る。前記車速センサ7は、例えばクランク軸の回転数に
基づいて車両の速度を検出するセンサである。
【0028】前記演算装置9は、主としてマイクロコン
ピュータからなり、レーンマーカセンサ3により検出さ
れた極の配列や、データベース等からの情報に基づい
て、車両の位置を検出するものである。このうち、前記
記憶装置5に記憶されているデータベースは、道路に敷
設されているレーンマーカ1の敷設配列と同じM系列に
準拠し、その中で連続する(レーンマーカ1に相当す
る)n個のチップの符号と、その符号に対応する位置を
記録したものである。
【0029】つまり、図3に示す様に、符号長15チッ
プのM系列を挙げて説明すると、このデータベースで
は、符号長15チップのM系列の連続する4チップ単位
のチップ列(部分符号)に、それぞれ車両位置を対応づ
けている。例えばチップ列が[0001]の場合、その
位置をX1とすると、別のチップ列[0010]では、
1とは異なる位置X2(X1から所定距離離れた位置)
を示している。このX1等で示される位置とは、例えば
緯度・経度で示される様な絶対位置であってもよいが、
ここでは、便宜的に、X座標のみが変化する場合を例に
挙げる。
【0030】尚、この場合には、全てのチップ列毎に位
置を定義しているが、レーンマーカ1が特定の間隔で敷
設されている場合には、各チップ列の位置は特定のチッ
プ列からの相対位置として表すことが可能なため、原理
的には少なくとも1つのチップ列に対して位置が特定さ
れていればよい。
【0031】b)次に、本実施例における車両位置検出
方法の原理を説明する。 上述した様に、4個の連続したチップ列が分かれば、検
出したチップ列を図3(a)に示すデータベースに参照
することにより、現在の車両位置が分かる。例えば記号
1の[0001]であれば、現在位置はX1である。
【0032】また、図1及び図3(b)に示す様に、道
路に敷設されたレーンマーカ1の磁極の配列であるM系
列の符号列は、予めデータベースに記憶されている。よ
って、4個のチップ列が検出され、それが正しい配列で
あった場合には、データベースを参照すれば、次の磁極
の符号が分かる。例えば先頭の4個のチップ列[000
1]の次のチップ(5番目のチップ)の磁極の符号は、
[0]であることが分かる。
【0033】従って、仮に次のチップの磁極(5番目の
チップの磁極)が示す符号が、データベースに記憶され
たM系列の符号と異なる場合には、検出した磁極がM系
列として不連続であると見なすことができる。この場合
には、5番目のチップの磁極がM系列に準拠したもので
はないので、当然ながら、次の4個のチップ列(即ち2
番目のチップから5番目のチップの4個のチップの列)
からは、正確な車両位置を検出できない。
【0034】そこで、本実施例では、M系列として不連
続な場合には、車速センサ7から得られた車速に経過時
間をかけて車両の移動距離を求め、この移動距離を前回
までに(チップ列から)得られた正確な車両位置(基本
車両位置)に加算することにより、正確な現在位置を求
めるのである。
【0035】具体的には、前回に適正とされた(即ちM
系列として連続した最新の)4チップ列の4番目のレー
ンマーカ1を検出した時から現在までの経過時間をt、
車速センサ7により検出した車両の速度をVs、4番目
のレーンマーカ1を検出してから現在までの移動距離を
dxとし、下記式(1)から移動距離dxを求める。
【0036】dx=t×Vs・・・(1) 従って、前回までの車両位置をXiとすると、現在の車
両位置は、(Xi+dx)により求めることができる。 c)次に、本実施例の車両位置検出装置の制御処理を、
図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0037】まず、図4のステップ100にて、車両走
行中に、レーンマーカセンサ3により、レーンマーカ1
の磁極を順次読みとる。続くステップ110では、レー
ンマーカセンサ3が読み取ったレーンマーカ1の磁極
と、各磁極を読み取った時間を、5データ分(1番目か
ら5番目の5チップ分)記憶する。
【0038】続くステップ120では、読みとったデー
タのうち、1〜4番目の磁極の配列から、チップ列(部
分符号)を認識する。つまり、読みとった4個分のチッ
プの配列から、例えば[0001]等の2進数における
4桁のチップ列を認識する。続くステップ130では、
認識した4桁のチップ列を、前記図3(a)のデータベ
ースのデータと参照し、記号Pを読み取る。例えば認識
したチップ列が[0001]の場合には、記号1に該当
し、その車両位置はX1となる。
【0039】続くステップ140では、5番目の磁極デ
ータが、M系列の配列に一致するものであるかを判定す
る。具体的には、図3(a)に示すデータベースの記号
P+1におけるチップ列の最下位(右端)の符号に一致
するか否かを判定する。例えば記号2の場合を考える
と、5番目の磁極データが[0]か否かを判定する。こ
こで肯定判断されるとステップ150に進み、一方否定
判断されるとステップ160に進む。
【0040】ステップ150では、5番目の磁極データ
が、M系列の配列に一致するので、M系列として連続し
たデータと見なして、記号P+1(例えば記号2)に該
当する車両位置(例えばX2)を、現在の車両位置(基
本車両位置)として認識して、一旦本処理を終了する。
【0041】一方、ステップ160では、5番目の磁極
データが、M系列の配列に一致しないので、M系列とし
て不連続であると見なして、まず、車速センサ7から車
両の速度Vsを読み取る。続くステップ170では、前
記4番目のチップの磁極を検出してから現在までの時間
tを求める。
【0042】続くステップ180では、前記式(1)を
用い、前記時間tに車速Vsをかけて移動距離dxを算
出する。続くステップ190では、前回検出した(直前
の)車両位置、即ち記号P(例えば記号1)に相当する
基本車両位置に移動距離dxを加え、その値を現在の車
両位置と認識して、一旦本処理を終了する。
【0043】d)この様に、本実施例では、レーンマー
カセンサ3により読み取ったレーンマーカ1の磁極デー
タを5データ分記憶し、1〜4番目の磁極データから現
在位置を検出するとともに、5番目の磁極データがM系
列の配列に一致しているかどうかを判定している。
【0044】そして、この5番目の磁極データがM系列
の配列に一致していない場合には、M系列として連続し
ていないと見なして、車速Vdと時間tから移動距離d
xを求め、この移動距離dxを前記1〜4番目の磁極デ
ータから求めた基本車両位置に加算して、現在の車両位
置を求めている。
【0045】従って、例えば、複数車線、分合流、交差
点、車線の増減などにより、M系列に準拠して連続的に
磁石を敷設していない箇所であっても、或いは、(連続
的にM系列に準拠して磁石を敷設してあるが)レーンチ
ェンジや方向転換により、連続して敷設された磁石を検
出できない場合であっても、上述した移動距離dxによ
る補間を行うことにより、正確に現在の車両位置を求め
ることができる。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0046】本実施例は、車線変更(レーンチェンジ)
の際の処理に特徴がある。 a)まず、本実施例における車両側の車両位置検出装置
について説明する。 図5に示す様に、車両には、通過したレーンマーカ1の
磁極を検出するレーンマーカセンサ13、データベース
等を記憶している記憶装置15、車両の速度を検出する
車速センサ17、車両のヨーレートを検出するヨーレー
トセンサ19、ウインカ21、それらの情報から車両位
置や移動距離を求める演算装置23等を備えた車両位置
検出装置が搭載されている。
【0047】b)次に、本実施例における車両位置検出
方法の原理を説明する。 各車線にそれぞれM系列に応じてレーンマーカ1が配
置されている場合に、車線変更を行うと、あるM系列の
レーンマーカ1を検出している状態から、他のM系列の
レーンマーカ1を検出する状態に切り替わるので、M系
列として不連続となる。
【0048】従って、本実施例では、ウインカ21とヨ
ーレートセンサ13を用いて車線変更を検出し、車線変
更を検出した場合には、前記実施例1と同様に、移動距
離dxによる補間を行って車両の現在位置を求める。特
に本実施例では、ウインカ信号が入力し、且つヨーレー
トセンサ13の出力が下記の条件を満たした場合には、
車線変更時であると判断する。
【0049】図6にヨーレートセンサ13の出力を示す
が、そのセンサ出力は、車両が現在の車線から右側の車
線に変更になるとき(図6(a)に示す左→右の場合)
には、最初に高電圧のしきい値(シュレッシュホールド
レベル)Vmaを上回った後に、低電圧のしきい値Vmiを
下回るように変化する。逆に、車両が現在の車線から左
側の車線に変更になるとき(図6(b)に示す右→左の
場合)には、最初に低電圧のしきい値Vmiを下回った後
に、高電圧のしきい値Vmaを上回るように変化する。
【0050】尚、t1はVmaを上回るタイミング、t2
Vmaを下回るタイミング、t3はVmiを下回るタイミン
グ、t4はVmiを上回るタイミングを示す。従って、下
記条件1又は条件2が満たされた場合に、車線変更であ
ると見なす。 条件1: t1<t2<t3<t4、且つ、t4−t1<α 条件2: t3<t4<t1<t2、且つ、t2−t3<α つまり、条件1の(t1<t2<t3<t4)とは、図6
(a)に示す右方向への車両移動を示し、しかも(t4
−t1<α)とは、それが車線変更に相当する短時間で
行われたこと(即ち道路のカーブではないこと)を示し
ている。従って、この両不等号が満たされた場合に、確
実に右方向への車線変更であると見なすことができる。
尚、αとは、車線変更の際の判定時間であり、実験等に
より求められる定数である。
【0051】同様に、条件2の(t3<t4<t1<t2
とは、図6(b)に示す左方向への車両移動を示し、
(t2−t3<α)とは、それが車線変更に相当する短時
間で行われたことを示している。従って、この両不等号
が満たされた場合に、確実に左方向への車線変更である
と見なすことができる。
【0052】また、本実施例では、下記の様にして移
動距離を算出する。 ウインカ信号がオン(ON)となった時に、M系列とし
て連続した最新の4チップ列に基づいて求めた車両位置
(基本車両位置)X0と、その時刻(その4番目のレー
ンマーカ1を検出した時)t0を記憶する。そして、車
速センサ7により検出した車両の速度Vsと、現在の時
刻tを求め、下記式(2)から現在の車両位置Xを算出
する。
【0053】X=X0+Vs(t−t0)・・・(2) 尚、Vs(t−t0)が、移動距離dxに相当する。 c)次に、本実施例の車両位置検出装置の制御処理を、
図7のフローチャートに基づいて説明する。
【0054】まず、図7のステップ200にて、ウイン
カ信号がオンか否か、即ち、車線変更のためにウインカ
21が操作されたか否かを判定する。ここで肯定判断さ
れるとステップ240に進み、一方否定判断されるとス
テップ210に進む。ステップ210では、車線変更で
はないので、車両走行中に、レーンマーカセンサ3によ
り、レーンマーカ1の磁極を順次読みとる。
【0055】続くステップ220では、レーンマーカセ
ンサ3が読み取ったレーンマーカ1の磁極の配列から、
4桁のチップ列(部分符号)を認識する。続くステップ
230では、認識した4桁のチップ列を、前記図3
(a)のデータベースのデータと参照することにより、
車両位置(基本車両位置)を認識し、一旦本処理を終了
する。
【0056】一方、ステップ240では、車線変更の意
志があるので、前記ステップ230にて最後に検出した
車両位置X0とその時刻t0を保持する。続くステップ2
50では、ヨーレートセンサ19の出力信号を監視す
る。続くステップ260では、ヨーレートセンサ19の
出力信号が、上述した各しきい値を超えたタイミング
(時刻)t1〜t4を記憶する。
【0057】続くステップ270では、上述したヨーレ
ートセンサ19の出力信号のタイミングに基づく条件1
又は条件2が満たされたか否か、即ち右方向又は左方向
の車線変更であるか否かを判定する。ここで肯定判断さ
れるとステップ280に進み、一方否定判断されると前
記ステップ210に進む。
【0058】ステップ280では、車線変更時であると
判断されたので、車速センサ17の出力から車両の車速
Vsを求める。続くステップ290では、前記ステップ
270にて保持した車両位置X0と、その時刻t0と、車
速Vsと、現在時刻tを、前記式(2)に代入して、現
在位置Xを算出し、一旦本処理を終了する。
【0059】d)この様に、本実施例では、ウインカ信
号とヨーレートセンサ19を用いた条件1又は条件2に
より、車線変更を検出し、車線変更である場合には、M
系列として連続していないと見なして、前記車両位置X
0、時刻t0、車速Vs、現在時刻tを用いて 移動距離
による補間を行って、現在位置Xを求めている。
【0060】従って、車線変更時に、磁石列がM系列と
して不連続であっても、移動距離による補間を行うこと
により、正確な現在位置を求めることができる。尚、本
発明は上記実施例に何ら限定されることなく、本発明の
技術的範囲を逸脱しない限り、種々の態様で実施できる
ことはいうまでもない。
【0061】(1)例えば、前記実施例1、2では、車
両位置検出装置について述べたが、車両位置検出装置に
よる処理を実行させる手段を記憶している記録媒体も、
本発明の範囲である。例えば記録媒体としては、マイク
ロコンピュータとして構成される電子制御装置、マイク
ロチップ、フロッピィディスク、ハードディスク、光デ
ィスク等の各種の記録媒体が挙げられる。
【0062】つまり、上述した車両位置検出装置の処理
を実行させることができる例えばプログラム等の手段を
記憶したものであれば、特に限定はない。 (2)また、前記実施例2では、車線変更を、ウインカ
及びヨーレートセンサの出力を利用して検出したが、他
の方法で検出してももよい。
【0063】例えば、ウインカ信号のオン・オフのみ
によって、車線変更を検出してもよい。この場合は、検
出精度は劣るが、演算処理が簡単であるという利点があ
る。 また、ステアリングの操舵角度から、車線変更を検出
することができる。例えば所定時間内に例えば右方向
(又は左方向)に所定角度の範囲内にてステアリングが
切られ、その後、所定時間内にステアリングが戻された
場合には、車線変更時であると見なすことができる。
【0064】更に、例えばカメラにより道路を撮影
し、その画像を処理することによって、車両が車線を区
分する白線等を跨いだか否かを判定し、白線等を跨いだ
時には、車線変更であると判定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 道路に配置されたレーンマーカの配列の状態
を示す説明図である。
【図2】 実施例1の車両位置検出装置を示す説明図で
ある。
【図3】 (a)はデータベースを示す説明図、(b)
はチップの配列の例を示す説明図である。
【図4】 実施例1の制御処理を示すフローチャートで
ある。
【図5】 実施例2の車両位置検出装置を示す説明図で
ある。
【図6】 ヨーレートセンサの出力を示す説明図であ
る。
【図7】 実施例2の制御処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1…磁石式レーンマーカ(レーンマーカ) 3、13…レーンマーカセンサ 5、15…記憶装置 7、17…車速センサ 9、23…演算装置 19…ヨーレートセンサ 21…ウインカ
フロントページの続き (72)発明者 松井 武 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5H180 BB15 CC19 FF05 FF07 5H301 AA01 AA10 BB20 CC03 CC06 EE06 EE13 FF04 FF11 FF23 GG14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁石式マーカの磁極が、道路の車両進行
    方向に特定の間隔で疑似ランダム符号に従って配列され
    ている場合に、前記磁石式マーカの磁極を車両に取り付
    けた磁石式マーカ検出手段により検出し、該検出した磁
    石式マーカの磁極の配列に基づいて、車両位置を検出す
    る車両位置検出装置において、 前記車両の移動距離を求める移動距離検出手段と、 前記磁石式マーカ検出手段により検出した前記磁石式マ
    ーカの所定個の磁極の配列を示す部分符号に基づいて、
    基本車両位置を検出する基本車両位置検出手段と、 前記磁石式マーカ検出手段により検出した磁極の配列
    が、前記疑似ランダム符号の符号配列として連続してい
    るか否かを判定する連続判定手段と、 前記連続判定手段により、前記磁極の配列が連続してい
    ないと判断された場合には、前記基本車両位置検出手段
    により検出された基本車両位置に、前記移動距離検出手
    段により検出された前記基本車両位置からの移動距離を
    加味して車両位置を求める車両位置算出手段と、 を備えたことを特徴とする車両位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記基本車両位置検出手段は、 前記磁石式マーカ検出手段により検出した磁石式マーカ
    配列の部分符号を、記憶手段に記憶した部分符号と車両
    位置との関係を示すデータに当てはめて基本車両位置を
    検出することを特徴とする前記請求項1に記載の車両位
    置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記疑似ランダム符号は、M系列符号で
    あり、前記部分符号は、2n−1の符号長のM系列にお
    いて、少なくともn個の符号の並びであることを特徴と
    する前記請求項1又は2に記載の車両位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記移動距離検出手段は、 前記車両の速度と、最後の前記基本車両位置の検出から
    の経過時間とに基づいて、前記車両の移動距離を算出す
    ることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載
    の車両位置検出装置。
  5. 【請求項5】 車線変更を検出する車線変更検出手段を
    備え、 該車線変更検出手段により、車線変更時であることが検
    出された場合には、前記車両位置算出手段による演算を
    行って車両位置を求めることを特徴とする前記請求項1
    〜4のいずれかに記載の車両位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記車線変更検出手段は、ウインカ信号
    に基づいて、車線変更を検出することを特徴とする前記
    請求項1〜5のいずれかに記載の車両位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記車線変更検出手段は、ウインカ信号
    とヨーレートセンサの出力信号とに基づいて、車線変更
    を検出することを特徴とする前記請求項1〜5のいずれ
    かに記載の車両位置検出装置。
  8. 【請求項8】 前記車線変更検出手段は、ステアリング
    の操舵角に基づいて、車線変更を検出することを特徴と
    する前記請求項1〜5のいずれかに記載の車両位置検出
    装置。
  9. 【請求項9】 前記車線変更検出手段は、道路の撮影に
    より得られた画像を処理し、車両が車線を区分するライ
    ンを跨いで移動したか否かにより、車線変更を検出する
    ことを特徴とする前記請求項1〜5のいずれかに記載の
    車両位置検出装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項1〜9のいずれかに記載の
    車両位置検出装置による処理を実行させる手段を記憶し
    ていることを特徴とする記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111886480A (zh) * 2018-04-06 2020-11-03 村田机械株式会社 位置检测***以及行驶***

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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