JP2002148743A - 蓄積性蛍光体シート用カセッテ並びに放射線画像撮影装置、撮影情報登録装置および放射線画像情報読取装置 - Google Patents

蓄積性蛍光体シート用カセッテ並びに放射線画像撮影装置、撮影情報登録装置および放射線画像情報読取装置

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JP2002148743A
JP2002148743A JP2000340069A JP2000340069A JP2002148743A JP 2002148743 A JP2002148743 A JP 2002148743A JP 2000340069 A JP2000340069 A JP 2000340069A JP 2000340069 A JP2000340069 A JP 2000340069A JP 2002148743 A JP2002148743 A JP 2002148743A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納した蓄積性蛍光体シートの残存放射線エ
ネルギーを放出させる消去用発光体を組み込んだカセッ
テを電流供給装置まで持ち運ぶ必要を無くし、また発光
体の発光時間を適切に制御可能とする。 【解決手段】 シート状の支持体13Aに蓄積性蛍光体層
13Bが形成されてなり、放射線画像を蓄積記録する蓄積
性蛍光体シート13を内部に収納するカセッテ1におい
て、収納した蓄積性蛍光体シート13に対して消去光を照
射する発光体51と、この発光体51を発光させる電源50
と、発光体51の発光時間を制御する制御回路52とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄積性蛍光体シー
トを収納して放射線画像の撮影に使用されるカセッテに
関し、特に詳細には、この蓄積性蛍光体シートに残存す
る放射線エネルギーを消去する手段が組み込まれたカセ
ッテに関するものである。
【0002】また本発明は、このようなカセッテを用い
て、そこに収納されている蓄積性蛍光体シートに放射線
画像を撮影(記録)する放射線画像撮影装置に関するも
のである。
【0003】また本発明は、上述のようなカセッテに収
納されている蓄積性蛍光体シートに関する撮影情報を登
録する撮影情報登録装置に関するものである。
【0004】さらに本発明は、上述のようなカセッテに
収納されている蓄積性蛍光体シートに記録されている放
射線画像情報を読み取る放射線画像情報読取装置に関す
るものである。
【0005】
【従来の技術】従来、放射線を照射するとこの放射線エ
ネルギーの一部を蓄積し、その後、可視光やレーザ光な
どの励起光を照射すると、蓄積された放射線エネルギー
に応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)
が知られており、そして、この蓄積性蛍光体を支持体上
に積層してなる蓄積性蛍光体シートを用いる放射線画像
記録再生システムが広く実用に供されている。
【0006】この放射線画像記録再生システムは、人体
等の被写体を透過させた放射線を蓄積性蛍光体シートに
照射する等してこの蓄積性蛍光体シートに被写体の放射
線画像情報を蓄積記録し、その後、レーザ光などの励起
光により該シートを2次元的に走査してその励起光照射
部分から輝尽発光光を生じさせ、この輝尽発光光を光電
読取手段により読み取って上記放射線画像情報を示す画
像信号を得るものである(例えば特開昭55-12429号、同
55-116340号、同56-104645号等参照)。
【0007】このシステムにおいて得られた画像信号
は、観察読影に適した階調処理や周波数処理などの画像
処理が施された上で、それが担持する放射線画像を診断
用可視像としてフィルムに再生記録したり、あるいはCR
T画像表示装置等に表示するために用いられる。
【0008】また、放射線画像情報読取り後の蓄積性蛍
光体シートに消去光を照射して、そこに残存しているエ
ネルギーを放出させると、そのシートは再度放射線画像
情報を蓄積記録できる状態となって、繰り返し使用が可
能になる。なお、放射線画像情報読取り後にこのよう消
去処理を行なっても、次にその蓄積性蛍光体シートが放
射線画像情報の蓄積記録に使用されるまでには、自然放
射線に曝される等して該シートに放射線エネルギーが蓄
積することが多い。そこで、上記消去処理(一次消去)
がなされた蓄積性蛍光体シートに対しても、それを用い
る放射線画像情報の記録(撮影)の直前にもう一度消去
処理(二次消去)を施すのが一般的となっている。
【0009】上述した蓄積性蛍光体シートは多くの場
合、例えば特公平5-100788号に示されるように、遮光性
のカセッテに収納して取り扱われる。このカセッテは、
蓄積性蛍光体シートを1枚ずつ収納するものであり、通
常は、一部に蓄積性蛍光体シートを出し入れするための
開口が設けられた函体と、この函体の上記開口を開閉す
る蓋体とから構成される。
【0010】このようなカセッテを用いて放射線画像の
撮影(記録)を行なう際、カセッテは例えば被写体を透
過した放射線の照射を受ける位置に配され、それにより
カセッテ内に収納された蓄積性蛍光体シートに放射線が
照射されて、そこに放射線画像が撮影される。
【0011】放射線画像の撮影に供された後のカセッテ
は、例えば特開平5-297488号に示されるように、カセッ
テを受承する放射線画像情報読取装置にセットされ、そ
こから蓄積性蛍光体シートが取り出されて、放射線画像
情報の読取処理にかけられるようになっている。
【0012】一方、放射線画像を撮影した蓄積性蛍光体
シートについては、後の放射線画像情報読取りやシート
管理等のために、その画像が誰のものか、誰のどの部位
を撮影したものか、さらには放射線照射量等を明確にし
ておく必要がある。そこで多くの場合は、撮影済の蓄積
性蛍光体シート毎の被写体の性別、氏名などの被写体情
報に加えて、撮影年月日、撮影部位等の撮影情報を含む
ID(identification)情報を、撮影情報登録装置を用い
て登録するようにしている。この撮影情報登録装置は放
射線画像撮影装置に付設あるいは接続されるとともに放
射線画像情報読取装置に接続されて、放射線画像情報読
取条件を上記撮影情報に基づいて決定するために使用さ
れることもある。
【0013】なお、蓄積性蛍光体シートを前述のカセッ
テに収納して取り扱う場合は、上記被写体情報や撮影情
報をバーコードで表して、そのバーコードをカセッテに
貼り付けておく場合も多い。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した一
次消去や二次消去等の消去処理に要する時間は、放射線
画像情報読取処理に比べると格段に長く、そのことが、
蓄積性蛍光体シートを用いる放射線画像記録再生システ
ムの処理能力を阻害する要因となっていた。このような
事情に鑑み、上記特公平5-100788号に示されるように、
消去用の発光体を組み込んで、消去処理の効率化を図っ
たカセッテも提案されている。
【0015】この消去用発光体を組み込んだカセッテ
は、所期の目的を達成できるものであるが、発光体への
電流供給のために電流供給装置まで持ち運ぶ必要があ
り、また発光体の発光時間を適切に制御することも困難
であって、それらの点で改善の余地が残されていた。
【0016】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、消去用発光体を組み込んだカセッテを電流供給
装置まで持ち運ぶ必要を無くし、また発光体の発光時間
を適切に制御可能とすることを目的とする。
【0017】また本発明は、上記発光体の発光時間をカ
セッテ外から適切に制御することができる放射線画像撮
影装置、撮影情報登録装置および放射線画像情報読取装
置を提供することを目的とする。
【0018】さらに本発明は、上述のように発光体の発
光時間を制御しても、放射線画像の撮影に支障を来すこ
とのない放射線画像撮影装置および撮影情報登録装置を
提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明によるカセッテ
は、前述したようにシート状の支持体に蓄積性蛍光体層
が形成されてなり、放射線画像を蓄積記録する蓄積性蛍
光体シートを内部に収納するカセッテにおいて、収納し
た蓄積性蛍光体シートに対して、消去光を照射する発光
体と、この発光体を発光させる電源と、この電源による
前記発光体の発光時間を制御する制御回路とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0020】ここで上記の制御回路は、例えば外部から
の制御情報に基づいて上記発光時間を制御するように構
成することができる。
【0021】そのような制御回路として具体的には、蓄
積性蛍光体シートに放射線画像を撮影する装置が出力し
た制御情報に基づいて発光時間を制御するもの、蓄積性
蛍光体シートに関する撮影情報を登録する装置が出力し
た制御情報に基づいて発光時間を制御するもの、さらに
は、蓄積性蛍光体シートから放射線画像情報を読み取る
装置が出力した制御情報に基づいて発光時間を制御する
もの等が適用可能である。
【0022】また、外部からの制御情報に基づいて発光
時間を制御する制御回路を用いる場合、その外部からの
制御情報を受け入れる手段が必要となるが、そのような
手段としては例えば、制御情報を外部から受信する端子
や、Bluetoothや、IEEE1324の無線対応や、IEEE802.11
等の無線通信規格に準拠した無線受信手段や、IrDA等の
赤外線通信規格に準拠した赤外線受信手段等を用いるこ
とができる。
【0023】また、発光体を発光させる電源としては、
Liイオン電池(特にLiイオンポリマー電池)等の充
電可能な二次電池を用いるのが好ましい。その場合、本
発明のカセッテにおいては、二次電池に対して外部から
供給される充電電流を受け入れる手段が設けられること
が望ましい。
【0024】一方、発光体としては、無機または有機E
Lからなるものを好適に用いることができる。
【0025】そしてこの発光体は、蓄積性蛍光体シート
の蓄積性蛍光体層側の表面と対面させて配設するのが望
ましい。あるいは本発明のカセッテが特に、消去光を透
過させる支持体の上に蓄積性蛍光体層が形成されてなる
蓄積性蛍光体シートを収納する場合ならば、この発光体
は、蓄積性蛍光体シートの支持体側の表面と対面させて
配設されてもよいし、支持体側の表面および蓄積性蛍光
体層側の表面とそれぞれ対面させて配設されてもよい。
【0026】なお、本発明のカセッテに収納される蓄積
性蛍光体シートは先に述べた通り、シート状の支持体上
に蓄積性蛍光体層が形成されてなるものであるが、多く
の場合はそれらの層の他に保護層等が形成される場合も
ある。したがって上述の「蓄積性蛍光体層側の表面」と
は、必ずしも蓄積性蛍光体層の表面を意味するものでは
なく、支持体よりも蓄積性蛍光体層が近くに有る側のシ
ート表面のことを意味し、また「支持体側の表面」も同
様に、蓄積性蛍光体層よりも支持体が近くに有る側のシ
ート表面のことを意味するものである。
【0027】また本発明のカセッテにおいては、上記発
光体が発光中であること、および/または発光終了した
ことを表示する表示手段が設けられるのが望ましい。
【0028】さらに本発明のカセッテにおいては、発光
体が発光終了してからの経過時間を計測する計時手段
と、この計時手段が計測した上記経過時間が所定値に達
したとき、発光体を再度発光させる再消去制御手段とが
設けられるのが望ましい。
【0029】また本発明のカセッテにおいては、カセッ
テが撮影準備状態にされたことを示す情報が入力された
とき、発光体が発光中であれば警告を発する警告手段が
設けられるのが望ましい。その場合、上記情報はカセッ
テ外から入力されてもよいが、カセッテにおいて、撮影
準備状態を検知してこの状態を示す情報を上記警告手段
に入力する検知手段が設けられてもよい。
【0030】さらに本発明のカセッテにおいては、カセ
ッテが撮影準備状態にされたことを示す情報が入力され
たとき、発光体が発光中であれば該発光体を発光停止さ
せる発光停止手段が設けられるのが望ましい。その場
合、上記情報はカセッテ外から入力されてもよいが、カ
セッテにおいて、撮影準備状態を検知してこの状態を示
す情報を上記発光停止手段に入力する検知手段が設けら
れてもよい。
【0031】他方、本発明による第1の放射線画像撮影
装置は、前述したように放射線画像撮影装置が出力した
制御情報に基づいて発光時間を制御する制御回路を備え
たカセッテを用いるものであって、蓄積性蛍光体シート
への放射線照射量に対応する情報を、上記制御情報とし
てカセッテの制御回路に入力する手段を備えたことを特
徴とするものである。
【0032】また、本発明による第2の放射線画像撮影
装置は、前述したようにカセッテが撮影準備状態にされ
たことを示す情報が入力されたとき、発光体が発光中で
あれば警告を発する警告手段が設けられてなるカセッテ
を用いるものであって、カセッテが撮影準備状態にされ
たことを検知して、この状態を示す情報を上記警告手段
に入力する検知手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0033】また、本発明による第3の放射線画像撮影
装置は、前述したようにカセッテが撮影準備状態にされ
たことを示す情報が入力されたとき、発光体が発光中で
あれば該発光体を発光停止させる発光停止手段が設けら
れてなるカセッテを用いるものであって、カセッテが撮
影準備状態にされたことを検知して、この状態を示す情
報を上記発光停止手段に入力する検知手段を備えたこと
を特徴とするものである。
【0034】さらに、本発明による第1の撮影情報登録
装置は、前述したように撮影情報登録装置が出力した制
御情報に基づいて発光時間を制御する制御回路を備えた
カセッテについての(つまりそこに収納された蓄積性蛍
光体シートについての)撮影情報を登録するものであっ
て、蓄積性蛍光体シートへの放射線照射量に対応する情
報を、上記制御情報としてカセッテの制御回路に入力す
る手段を備えたことを特徴とするものである。
【0035】また、本発明による第2の撮影情報登録装
置は、前述したようにカセッテが撮影準備状態にされた
ことを示す情報が入力されたとき、発光体が発光中であ
れば警告を発する警告手段が設けられてなるカセッテに
ついての(つまりそこに収納された蓄積性蛍光体シート
についての)撮影情報を登録するものであって、カセッ
テが撮影準備状態にされたことを検知して、この状態を
示す情報を上記警告手段に入力する検知手段を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0036】また、本発明による第3の撮影情報登録装
置は、前述したようにカセッテが撮影準備状態にされた
ことを示す情報が入力されたとき、発光体が発光中であ
れば該発光体を発光停止させる発光停止手段が設けられ
てなるカセッテについての(つまりそこに収納された蓄
積性蛍光体シートについての)撮影情報を登録するもの
であって、カセッテが撮影準備状態にされたことを検知
して、この状態を示す情報を上記発光停止手段に入力す
る検知手段を備えたことを特徴とするものである。
【0037】そして、本発明による放射線画像情報読取
装置は、前述したように放射線画像情報読取装置が出力
した制御情報に基づいて発光時間を制御する制御回路を
備えたカセッテに収納されていた蓄積性蛍光体シートか
ら放射線画像情報を読み取る放射線画像情報読取装置で
あって、蓄積性蛍光体シートへの放射線照射量に対応す
る情報を、上記の制御情報としてカセッテの制御回路に
入力する手段を備えたことを特徴とするものである。
【0038】
【発明の効果】本発明によるカセッテは、収納した蓄積
性蛍光体シートに対して、消去光を照射する発光体とと
もに、この発光体を発光させる電源を備えているので、
電流供給装置まで持ち運ばなくても、この電源から発光
体に電流を供給して蓄積性蛍光体シートの消去処理を行
なうことができる。
【0039】また本発明によるカセッテは、それに加え
て、上記電源による発光体の発光時間を制御する制御回
路を備えているので、発光体の発光時間を適切に制御す
ることができる。
【0040】そして、このようなカセッテを用いる本発
明による第1の放射線画像撮影装置、第1の撮影情報登
録装置および放射線画像情報読取装置は、蓄積性蛍光体
シートへの放射線照射量に対応する情報を上記制御情報
としてカセッテの制御回路に入力する手段を備えている
ので、カセッテの発光体の発光時間を外部から適切に制
御する効果を奏する。
【0041】なお、発光体を発光させる電源として充電
可能な二次電池が用いられた場合は、充電を繰り返しな
がらこの電源を再使用することができるので、経済的で
ある。特にこの二次電池としてLiイオンポリマー電池
が用いられた場合は、この電池が2〜3mm程度と非常
薄く形成可能であることから、カセッテを薄くかつ軽量
に形成することができる。またこのLiイオンポリマー
電池は大面積に形成することも容易であるから、最大で
蓄積性蛍光体シートと同程度の面積まで大きく形成し
て、大きな消去光量を確保可能となり、また長時間点灯
できるため充電間隔を長くすることもできる。
【0042】一方、発光体として無機または有機ELか
らなるものが用いられた場合は、それらが非常に薄く形
成可能であることから、カセッテを薄く形成することが
できる。またそれらの無機または有機ELは、ほぼ全面
的に駆動回路や配線が無い状態に形成できるから、これ
らの無機または有機ELからなる発光体が蓄積性蛍光体
シートと放射線源との間に位置する状態で放射線画像撮
影がなされる場合でも、放射線画像に駆動回路や配線が
写し込まれてしまうことを防止できる。
【0043】なお、上記発光体が、蓄積性蛍光体シート
の蓄積性蛍光体層側の表面と対面する状態に配設されて
いれば、該シートの支持体が消去光を透過させるもので
はなくても、当然、蓄積性蛍光体層に消去光を効率良く
照射することができる。
【0044】一方、本発明のカセッテが特に、消去光を
透過させる支持体の上に蓄積性蛍光体層が形成されてな
る蓄積性蛍光体シートを収納する場合ならば、この発光
体が蓄積性蛍光体シートの支持体側の表面と対面する状
態に配設されていても、消去光を支持体越しに蓄積性蛍
光体層に照射することができる。またこの場合、それに
加えて、蓄積性蛍光体層側の表面と対面する状態に発光
体が配設されていれば、蓄積性蛍光体層にシート両表面
側から消去光を照射することができるので、短時間で効
率良く消去処理を行なうことができる。
【0045】また本発明のカセッテにおいて、上記発光
体が発光中であること、および/または発光終了したこ
とを表示する表示手段が設けられていれば、カセッテ内
の蓄積性蛍光体シートに対する消去処理が完了している
か否かを簡単に判別可能となるので、完全に消去がなさ
れていない蓄積性蛍光体シートを放射線画像撮影に再使
用してしまうことを防止できる。
【0046】また本発明のカセッテにおいて、上記発光
体が発光終了してからの経過時間を計測する計時手段
と、この計時手段が計測した上記経過時間が所定値に達
したとき、発光体を再度発光させる再消去制御手段とが
設けられていれば、一度消去処理がなされた蓄積性蛍光
体シートに前述した自然放射線等のエネルギーが蓄積し
た場合でも、その放射線エネルギーを逐次放出可能とな
り、常に残存放射線エネルギーレベルが極めて低い蓄積
性蛍光体シートを放射線画像の撮影に使用できるように
なる。
【0047】また本発明のカセッテにおいて、カセッテ
が撮影準備状態にされたことを示す情報が入力されたと
き、発光体が発光中であれば警告を発する警告手段が設
けられていれば、消去処理が未完了の、つまりまだ高レ
ベルの放射線エネルギーが残存している蓄積性蛍光体シ
ートを放射線画像の撮影に使用してしまうことを防止で
きる。
【0048】そして、このようなカセッテを用いる本発
明による第2の放射線画像撮影装置および第2の撮影情
報登録装置は、カセッテが撮影準備状態にされたことを
検知して、この状態を示す情報を上記警告手段に入力す
る検知手段を備えているので、上述のように、高レベル
の放射線エネルギーが残存している蓄積性蛍光体シート
を放射線画像の撮影に使用してしまうことをカセッテ使
用装置側から防止する効果を奏する。
【0049】また本発明のカセッテにおいて、カセッテ
が撮影準備状態にされたことを示す情報が入力されたと
き、発光体が発光中であれば該発光体を発光停止させる
発光停止手段が設けられていれば、緊急時にどうしても
撮影したい場合に、発光体の発光時間制御のために放射
線画像の撮影に支障を来たしてしまうことを防止でき
る。
【0050】そして、このようなカセッテを用いる本発
明による第3の放射線画像撮影装置および第3の撮影情
報登録装置は、カセッテが撮影準備状態にされたことを
検知して、この状態を示す情報を上記発光停止手段に入
力する検知手段を備えているので、上述のように、発光
体の発光時間制御のために放射線画像の撮影に支障を来
たしてしまうことをカセッテ使用装置側から防止する効
果を奏する。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明の1つの実
施形態によるカセッテ1の斜視形状を示すものであり、
また図2および図3はそれぞれ、このカセッテ1の一部
の側断面形状、後面の形状を示すものである。
【0052】カセッテ1は図1に全体形状を示すよう
に、薄い函体2と、この函体2に設けられた蓄積性蛍光
体シート出入れ用の開口2aを開閉する蓋体3とを有し
ている。これらの函体2および蓋体3は例えば合成樹脂
から形成されている。そして蓋体3は、揺動軸Aの周り
に揺動自在にして函体2に取り付けられており、このよ
うに揺動して開口2aを開閉する。なお、このように蓋
体3を揺動自在とするためには、例えば公知のヒンジ機
構を用いたり、あるいは蓋体3と函体2とを合成樹脂に
より一体成形し、蓋体3を函体2に対してヒンジ線で折
り曲げ可能としておけばよい。
【0053】一方このカセッテ1に収納される蓄積性蛍
光体シート13は、図2に示されているように、透明支持
体13Aの上に前述した蓄積性蛍光体層13Bが形成されて
なるものである。
【0054】また函体2の内部には、厚さ2〜3mm程
度のLiイオンポリマー電池50が保持され、またその下
側には薄い発光体51が保持されている。発光体51は一例
として有機ELからなるものであり、蓄積性蛍光体シー
ト13と同程度の大きさに形成されている。なおこれらの
Liイオンポリマー電池50および発光体51は可撓性の有
る材料から形成されて、湾曲可能とされている。さらに
函体2内には、上記Liイオンポリマー電池50の後方位
置において、制御回路52および警告手段としてのブザー
53が収められている。
【0055】上記Liイオンポリマー電池50、発光体51
およびブザー53は、制御回路52に接続されている。そし
て図2に示されるように制御回路52は、Liイオンポリ
マー電池50および発光体51から外れた位置を通る接続線
61並びに、函体2の底面に形成された複数の制御用端子
60を介して外部と接続可能とされている。
【0056】一方函体2の上面には、例えばLED(発
光ダイオード)からなる表示手段54および発光開始スイ
ッチ55が取り付けられるとともに、カセッテ1の識別情
報を表したバーコードラベル56が貼付されるようになっ
ている。
【0057】また図3に示されるように函体2の後面に
は、Liイオンポリマー電池50に充電電流を供給するた
めの電源端子58と、制御回路52に外部からの制御信号を
受け入れるための赤外線受信部59とが設けられている。
【0058】図4は、上記構成のカセッテ1を用いて、
そこに収納されている蓄積性蛍光体シート13に放射線画
像を撮影する放射線画像撮影装置100および、このカセ
ッテ1を用いてなされた放射線画像撮影に関する情報を
登録する撮影情報登録装置200を示すものである。以下
この図4を参照して、放射線画像の撮影および撮影情報
の登録について説明する。
【0059】カセッテ1は、内部に蓄積性蛍光体シート
13を収納した状態で、放射線画像撮影装置100の撮影台1
01にセットされる。撮影台101に向かい合う位置には、
放射線源駆動回路102によって駆動されるX線管球等の
放射線源103が配設されている。そして撮影台101の前に
は人体等の被写体104が配置され、この状態で放射線源1
03が駆動される。それにより、放射線源103から発せら
れて被写体104を透過した放射線105がカセッテ1内の蓄
積性蛍光体シート13に照射され、この蓄積性蛍光体シー
ト13に被写体104の透過放射線画像が記録(撮影)され
る。
【0060】なお放射線画像撮影装置100は撮影台101の
中に、前述したカセッテ1の端子60に接触する複数の接
触子110を有するとともに、例えば近接スイッチ等から
構成されて、カセッテ1が撮影台101の中の所定の位置
に配されて撮影準備状態にあることを検知するカセッテ
検知手段111を有している。これらの接触子110およびカ
セッテ検知手段111の作用等については後に詳しく説明
する。
【0061】一方、撮影情報登録装置200はコンピュー
タシステムから構成され、中央処理装置からなる撮影登
録コントローラ201、磁気ディスク202、キーボード20
3、バーコードリーダ204およびCRT等からなるディス
プレイ205を有している。
【0062】この撮影情報登録装置200においては、カ
セッテ1を用いた放射線画像の撮影前あるいは撮影後
に、そのカセッテ1に貼付されているバーコードラベル
56の表示内容、つまりそのカセッテ1の識別情報がバー
コードリーダ204によって読み取られる。そして、その
カセッテ1に収納されている蓄積性蛍光体シート13に撮
影された放射線画像についての被写体情報(被写体の性
別、氏名、内科や外科といった診療科名等)に加えて、
撮影年月日、撮影部位、放射線照射量等の撮影情報がキ
ーボード203を用いて入力され、それらの情報はカセッ
テ1の識別情報と対応を取って磁気ディスク202に記憶
される。そのときディスプレイ205には入力される情報
が表示されるので、装置オペレータはこの表示を見なが
ら入力情報を確認することができる。
【0063】これらの入力された情報は、撮影情報登録
装置200に接続された図示外の端末装置を用いて、再生
された被写体の放射線画像に関する情報を得たり、ある
いは被写体情報や撮影情報を検索条件として指定して所
望の放射線画像を検索する等のために利用される。また
これらの情報は磁気ディスク202に記憶されるととも
に、図示外の通信回線を介して後述する図5の放射線画
像情報読取装置300に転送され、蓄積性蛍光体シート13
からの放射線画像情報読取りに際して、読取条件を適切
に設定する等のために利用される。
【0064】図5は、上述のカセッテ1に収納された蓄
積性蛍光体シート13から放射線画像情報を読み取る装置
の一例を示すものである。以下この図5を参照して、放
射線画像情報の読取りについて説明する。
【0065】放射線画像撮影に供された後のカセッテ1
は、開口2aが形成されている部分から放射線画像情報
読取装置300の筐体5内に挿入され、保持部6によって
所定位置に保持される。またカセッテ1がこの所定位置
に保持されると、図示しない蓋開閉手段によって蓋体3
が動かされ、開口2aが開かれた状態になる。
【0066】なお筐体5には、このようにカセッテ1が
保持された際に、このカセッテ1との間の隙間から外光
が内部内に進入することを防止する遮光部材(図示せ
ず)が設けられている。
【0067】次に、筐体5内に配設された読取部につい
て説明する。なお図6および図7はそれぞれ、この読取
部を構成する光学系の部分の側面形状、正面形状を示す
ものであり、以下、これらの図6および図7も参照して
説明する。
【0068】この読取部は、ファンビーム状の励起光10
を発する励起光主走査手段としてのレーザダイオードア
レイ11と、励起光10を図6に示す面内のみで集光するシ
リンドリカルレンズ12と、この励起光10が線状に照射さ
れた蓄積性蛍光体シート13の部分から励起光照射側に発
せられた輝尽発光光14を集光する第1のレンズアレイ15
と、このレンズアレイ15を通過した輝尽発光光14の光路
に配された第1の励起光カットフィルタ16と、この励起
光カットフィルタ16を透過した輝尽発光光14を検出する
第1のCCDラインセンサ17とを有している。
【0069】また、蓄積性蛍光体シート13に対して上記
励起光照射側と反対側には、輝尽発光光14を集光する第
2のレンズアレイ25と、このレンズアレイ25を通過した
輝尽発光光14の光路に配された第2の励起光カットフィ
ルタ26と、この励起光カットフィルタ26を透過した輝尽
発光光14を検出する第2のCCDラインセンサ27と、蓄
積性蛍光体シート13の全幅あるいはそれ以上の長さを有
して、該シート13の励起波長域にある波長の光(消去
光)を発する消去光源28とが設けられている。
【0070】レーザダイオードアレイ11は図7に示すよ
うに、発振波長が例えば650〜690nm帯にある複
数のレーザダイオード11a、11b、11c……が一列に並
設されてなるものである。各レーザダイオード11a、11
b、11c……から発せられた発散光状態の励起光10a、
10b、10c……は、シリンドリカルレンズ12により一方
向のみに集光されてファンビームとなり、それらのファ
ンビームが合成されてなる励起光10が蓄積性蛍光体シー
ト13の一部分を線状に照射するようになっている。
【0071】なおこのレーザダイオードアレイ11は、保
持部6に受承されているカセッテ1の開口2aに近い位
置において、蓄積性蛍光体シート13に励起光10を照射す
るように配設されている。
【0072】第1のCCDラインセンサ17は図8に平面
形状を示すように、一列に並設された多数のセンサチッ
プ(光電変換素子)17aを有するものである。本例にお
いてこの第1のCCDラインセンサ17のセンサチップ並
設方向と直交する方向の受光幅、つまりセンサチップ17
aの幅Wは約100μmである。
【0073】この第1のCCDラインセンサ17は、セン
サチップ17aが図5の蓄積性蛍光体シート13上における
励起光照射部分の長さ方向(X方向)に沿って並ぶ向き
に配設されている。なおこの第1のCCDラインセンサ
17は、幅の大きい蓄積性蛍光体シート13に対応するため
に、複数のラインセンサをその長さ方向に連ねて構成さ
れてもよい。
【0074】一方第1のレンズアレイ15は、図9に正面
形状を示す通り、例えば多数の屈折率分布型レンズ15
a、15b、15c、15d……が一列に並設されてなるもの
である。各屈折率分布型レンズ15a、15b、15c、15d
……は、蓄積性蛍光体シート13から発せられた輝尽発光
光14を集光して、図5に示すように第1のCCDライン
センサ17に導く。
【0075】なお、第2のCCDラインセンサ27は上記
第1のCCDラインセンサ17と同様に構成されたもので
あり、第2のレンズアレイ25も上記第1のレンズアレイ
15と同様に構成されたものである。
【0076】また保持部6に近い位置には、セットされ
たカセッテ1から蓄積性蛍光体シート13を取り出す取出
しローラ30が設けられている。この取出しローラ30は、
カセッテ1が上述のように保持されて開口2aが開かれ
た状態になると、この開口2aからカセッテ1内に進入
し、そこに収納されている蓄積性蛍光体シート13の上面
に圧接して回転し、そのシート13を開口2aを通してカ
セッテ1の外に取り出す。
【0077】そしてこの取出しローラ30に近い位置に
は、蓄積性蛍光体シート13を挟持して図5中で右方に送
る1対のニップローラ31,31が設けられている。さらに
これらのニップローラ31,31によるシート送り方向前方
側には、該ニップローラ31,31とともにシート搬出手段
を構成するもう1対のニップローラ32,32が設けられて
いる。
【0078】以下、上記構成の放射線画像情報読取装置
300の作用について説明する。まず、前述したようにし
て放射線画像の撮影に供された後のカセッテ1が本装置
にセットされると、取出しローラ30によって蓄積性蛍光
体シート13がカセッテ1の外に取り出される。
【0079】なおこのとき、可撓性の有る材料から形成
されているLiイオンポリマー電池50および発光体51の
開口2a側の端部が、図示しない手段によって湾曲させ
つつ持ち上げられ、それにより、上記取出しローラ30が
蓄積性蛍光体シート13に接する位置まで進入可能となっ
ている。このように取出しローラ30を蓄積性蛍光体シー
ト13に接する位置まで進入可能とするためには、上述の
ようにする他、Liイオンポリマー電池50を、図2にお
いて右端が矢印aで示す蓋体3のヒンジ位置とほぼ同位
置となる大きさに形成し、発光体51のみを上記のように
湾曲させるようにしてもよい。
【0080】蓄積性蛍光体シート13がカセッテ1の外に
取り出されると、このシート13の先端部がニップローラ
31,31の間に送り込まれ、その時点で取出しローラ30は
蓄積性蛍光体シート13から離れ、以後該シート13は、こ
れらのニップローラ31,31によって図5中で右方向に
(Y方向に)一定速度で搬送される。蓄積性蛍光体シー
ト13がこうしてある程度の距離搬送されると、その先端
部がニップローラ32,32の間に送り込まれ、その後該シ
ート13はニップローラ31,31および32,32により一定速
度で搬送される。なおこのとき蓄積性蛍光体シート13
は、図示しないガイド部材によって下方から受け止めら
れ、水平な姿勢を保って搬送される。
【0081】蓄積性蛍光体シート13がこのようにして一
定速度で搬送されるとき、レーザダイオードアレイ11か
ら発せられた励起光10が蓄積性蛍光体シート13の一部に
線状に照射され、該シート13の一表面をX方向に主走査
する。それとともに蓄積性蛍光体シート13が、この主走
査の方向と直交するY方向に送られて励起光10の副走査
がなされるので、蓄積性蛍光体シート13は励起光10によ
って2次元的に走査される。
【0082】この励起光10の照射を受けた蓄積性蛍光体
シート13の部分からは、蓄積記録されている放射線画像
情報に応じた光量の輝尽発光光14が発散する。例えば青
色のこの輝尽発光光14の一部は第1のレンズアレイ15に
より集光されて第1のCCDラインセンサ17に導かれ、
該CCDラインセンサ17によって光電的に検出される。
なお、蓄積性蛍光体シート13で反射して第1のCCDラ
インセンサ17に向かって進行する励起光10は、第1の励
起光カットフィルタ16によってカットされる。
【0083】また、蓄積性蛍光体シート13の透明支持体
を透過して励起光照射側と反対側に出射した輝尽発光光
14の一部は第2のレンズアレイ25により集光されて第2
のCCDラインセンサ27に導かれ、該CCDラインセン
サ27によって光電的に検出される。なお、蓄積性蛍光体
シート13を透過して第2のCCDラインセンサ27に向か
って進行する励起光10は、第2の励起光カットフィルタ
26によってカットされる。
【0084】第1のCCDラインセンサ17は、輝尽発光
光14の光量に対応した(つまり上記放射線画像情報を示
す)アナログの光検出信号S1を出力する。この光検出
信号S1は読取回路40において増幅された後、次いでA
/D変換処理を受けてデジタル画像信号に変換される。
また同様に第2のCCDラインセンサ27も、輝尽発光光
14の光量に対応したアナログの光検出信号S2を出力す
る。この光検出信号S2は読取回路40において増幅され
た後、次いでA/D変換処理を受けてデジタル画像信号
に変換される。
【0085】上記2通りのデジタル画像信号は、読取回
路40において互いに同一画素についての信号毎に加算さ
れる。この加算処理によって得られた読取画像信号Dは
装置外に出力され、必要に応じて階調処理、周波数処理
等の処理を受けた後、例えばCRT表示装置等の画像表
示手段や、光走査記録装置等の画像記録装置に送られ、
該信号Dが担持する画像、つまり蓄積性蛍光体シート13
に蓄積記録されていた放射線画像の再生に供される。
【0086】蓄積性蛍光体シート13が副走査終端位置ま
で送られて放射線画像情報の読取りが終了すると、ニッ
プローラ31,31および32,32が前述の場合とは逆方向に回
転駆動され、蓄積性蛍光体シート13がカセッテ1内に送
り込まれる。そのとき消去光源28が点灯され、そこから
発せられた消去光が、蓄積性蛍光体シート13の透明支持
体13A越しに蓄積性蛍光体層13Bに照射される。蓄積性
蛍光体シート13にこの消去光が照射されると、該シート
13の蓄積性蛍光体層13Bに残存していた放射線エネルギ
ーが放出される。
【0087】蓄積性蛍光体シート13がカセッテ1内に完
全に戻されるまでに、上記消去光は蓄積性蛍光体シート
13の全面に照射される。ここで、消去光を蓄積性蛍光体
シート13に照射する時間をある程度長く設定すれば、該
シート13はそのまま再度放射線画像の撮影(記録)に使
用され得る状態となる。しかし本実施形態のカセッテ1
は、前述の発光体51から消去光を蓄積性蛍光体シート13
に照射するようにして、上記放射線画像情報読取装置30
0での消去処理に要する時間を短縮可能としている。そ
の点については、後に詳しく説明する。
【0088】蓄積性蛍光体シート13がニップローラ31,3
1から離れると、取出しローラ30が再度該シート13に圧
接し、前述の場合とは逆方向に回転駆動して、該シート
13を完全にカセッテ1内に戻す。次いで前述の蓋開閉手
段によって蓋体3が動かされ、開口2aが閉じられる。
その後カセッテ1は装置筐体5から引き抜かれ、再度放
射線画像の記録に用いられる。
【0089】以上説明した通り本装置においては、受承
したカセッテ1からリジットタイプの蓄積性蛍光体シー
ト13を搬出する際に、カセッテ1の蓄積性蛍光体シート
取出し用開口2aに近い位置において励起光10を主走査
させる一方、その搬出動作によって励起光10の副走査を
行なうように構成したから、受承したカセッテ1に対し
てシート取出し方向前方側にほぼシート1枚分程度のス
ペースを確保しておくだけで済むようになり、よって十
分な小型化が可能となる。
【0090】また本装置は、輝尽発光光14を蓄積性蛍光
体シート13の両面側から検出しているので、その検出効
率を高めて、S/Nの良い読取画像信号Dを得ることが
できる。
【0091】またこの放射線画像情報読取装置300で
は、励起光主走査手段として、蓄積性蛍光体シート13に
ファンビーム状の励起光10を照射するレーザダイオード
アレイ11を用いているので、偏向させた1本の励起光ビ
ームで蓄積性蛍光体シート13を主走査する場合と比較す
ると、励起光ビームの偏向のために大きなスペースを確
保する必要がなくなり、装置を小型化する上でさらに有
利となる。
【0092】またこの放射線画像情報読取装置300で
は、光電検出手段としてCCDラインセンサ17,27を用
いているので、大きな集光体を用いて輝尽発光光を集光
し、光電子増倍管等の光電検出手段に導く場合等と比較
して、輝尽発光光検出部の構成も簡素化され、それによ
り装置をさらに小型化することが可能となる。
【0093】ただし、レーザダイオードアレイ11等のラ
イン光源に限らず、上述のように偏向させた1本の励起
光ビームで蓄積性蛍光体シート13を主走査する構成を採
用してもよいし、さらには、光電検出手段としてライン
センサ以外の光電子増倍管等を採用しても構わない。
【0094】次に、カセッテ1における消去処理につい
て説明する。図5の放射線画像情報読取装置300におい
て前述のようにして蓄積性蛍光体シート13から放射線画
像情報が読み取られる際、読取回路40は入力された光検
出信号S1およびS2に基づいて、読取り後に蓄積性蛍
光体シート13に残存している最大放射線エネルギーレベ
ル(これは撮影時に蓄積性蛍光体シート13に照射された
放射線量に対応している)を求め、その値を示す信号S
3を出力する。この信号S3は、保持部6に形成された
端子70、接触子71(図2参照)、保持部6にカセッテ1
がセットされたときこの接触子71に接触する該カセッテ
1の制御用端子60、および接続線61を介して制御回路52
に入力される。
【0095】制御回路52は入力されたこの信号S3に基
づいて、蓄積性蛍光体シート13に残存している放射線エ
ネルギーのレベルを、該シート13の再使用に支障の無い
程度まで低下させ得る発光体51の発光時間を演算し、そ
の演算した時間を内部のメモリに保持しておく。なお本
例では蓄積性蛍光体シート13に対して、前述した通り放
射線画像情報読取装置300の消去光源28からも消去光が
照射されるので、上記発光体51の発光時間は、この消去
光源28による消去処理も見込んだ上で最適の値となるよ
うに演算される。
【0096】そしてこの放射線画像情報読取装置300に
おいてカセッテ1内に蓄積性蛍光体シート13が戻された
後、そのカセッテ1が放射線画像情報読取装置300の保
持部6から引き抜かれると、このカセッテ1の発光開始
スイッチ55が例えば手操作によってONにされる。なお
このような発光開始スイッチ55としては、誤操作を防止
するために、例えば操作部が数秒間押し続けられるとO
N状態になるもの等を適用するのが好ましい。また発光
開始スイッチは、カセッテ1の函体2の後面に形成され
た赤外線受信部59を用いたり、無線通信によってON状
態になるものを用いてもよい。
【0097】カセッテ1の制御回路52は、上記発光開始
スイッチ55がONにされると発光体51にLiイオンポリ
マー電池50から給電させて、この発光体51を発光させ
る。それにより、発光体51から発せられた消去光が蓄積
性蛍光体シート13の透明支持体13A越しに蓄積性蛍光体
層13Bに照射される。蓄積性蛍光体シート13の励起波長
域にあるこの消去光が照射されると、該シート13の蓄積
性蛍光体層13Bに残存していた放射線エネルギーが放出
される。
【0098】そして制御回路52は、発光体51が発光開始
してから、前述のようにして演算した発光時間が経過す
ると、Liイオンポリマー電池50から発光体51への給電
を打ち切って、その発光を停止させる。この発光体51の
発光時間は、制御回路52によって前述のように演算され
たものであるから、この発光が終了すると、カセッテ1
内の蓄積性蛍光体シート13は再度放射線画像の撮影に正
常に使用され得る状態となる。
【0099】なお、例えば有機ELから形成される薄い
発光体51は、放射線画像情報読取装置300内に配設され
る消去光源28と比べれば発光量が低いものであるから、
消去処理を全てカセッテ1のみにおいて行なおうとする
と、その発光時間をかなり長めに設定せざるを得ない。
そこで、このカセッテ1での消去処理に要する時間を短
縮するためには、本実施形態におけるように放射線画像
情報読取装置300においても消去処理を行なうようにす
るのが望ましい。一般的な病院等においては、カセッテ
1での消去処理に要する時間を5分以下、望ましくは2
〜3分程度に設定しておいても、カセッテ1を放射線画
像情報読取装置300から撮影室に運搬する間に消去処理
を完了させることができる。
【0100】このように、カセッテ1を特に発光体点灯
用の電流供給装置まで持ち運ぶ必要無く、撮影室への運
搬中に消去処理を完了できれば、放射線画像情報読取り
から放射線画像撮影までの作業を能率良く行なうことが
できる。
【0101】また本実施形態のカセッテ1においては、
発光体51が発光している間、函体2の上面に設けられた
表示手段54が例えば点滅を繰り返すことにより、発光体
51が発光していることが外部から確認され得るようにな
っている。そのようになっていれば、発光体51が発光中
で消去処理が完了していないカセッテ1が放射線画像の
撮影に再使用されてしまうことを防止できる。なおこの
表示手段54の点灯駆動は、制御回路52によって制御され
る。
【0102】ここで、上述のような表示手段54は、発光
体51が発光していることを示す他に、その発光中は消灯
していて発光体51が発光終了すると点灯するようにして
もよい。その場合も、発光体51が発光終了したことが外
部から確認され得るから、上記の場合と同様の効果を奏
する。さらには、例えば発光体51が発光している間は点
滅を繰り返し、発光終了すると連続的に点灯するように
したり、発光体51が発光している間は赤色に、発光終了
すると緑色に点灯するようにして、発光体51の発光中と
発光終了を双方とも表示させるとより好ましい。
【0103】また本実施形態のカセッテ1では、蓄積性
蛍光体シート13が透明支持体13Aの上に蓄積性蛍光体層
13Bが形成されたものであることから、消去光を透明支
持体13A越しに蓄積性蛍光体層13Bに照射するように発
光体51を配設しているが、それに加えて、蓄積性蛍光体
層13B側のシート表面と対面する状態にもう1つの発光
体を配設して、より高光量の消去光を蓄積性蛍光体層13
Bに照射するようにしてもよい。一方、蓄積性蛍光体シ
ートを構成する支持体が不透明なものである場合は、勿
論、蓄積性蛍光体層13B側のシート表面に対面するよう
に発光体51を配設する必要がある。
【0104】なお図4に示すように、撮影台101にセッ
トされたカセッテ1の制御用端子60(図2参照)には、
接触子110が接触する。それにより撮影情報登録装置200
の撮影登録コントローラ201は、信号線210および上記接
触子110を介し、さらにカセッテ1内の接続線61(図2
参照)を介して制御回路52に接続する。一方、放射線源
103を駆動する駆動回路102は、信号線211を介して撮影
登録コントローラ201に、放射線照射量に関する信号を
入力可能となっている。
【0105】そこで本例においては、この放射線照射量
に関する信号を制御回路52に入力させ、該制御回路52に
おいて、この放射線照射量に基づいて発光体51の適正な
発光時間を演算させることも可能となっている。そのよ
うにして演算された発光時間は、前述の場合と同様に制
御回路52に保持させておき、発光体51の発光が開始して
からその時間が経過したら発光を終了させればよい。
【0106】また、上記駆動回路102からの信号に基づ
いて発光体51の発光時間を演算するか、あるいは前述し
たように図5の放射線画像情報読取装置300における光
検出信号S1およびS2に基づいて発光体51の発光時間
を演算するかは、例えば撮影登録コントローラ201から
制御回路52に与えた指令によって決定させればよい。
【0107】この例では、上記の放射線照射量に関する
信号を、撮影情報登録装置200からカセッテ1の制御回
路52に入力させているが、このような信号は、放射線画
像撮影装置100からカセッテ1の制御回路52に入力させ
ることも可能であり、そのようにした場合も上記と同様
の作用、効果を得ることができる。
【0108】なお、発光体51の適正な発光時間を演算さ
せるために外部から制御回路52に入力させる信号は、上
述のようにカセッテ1の制御用端子60(図2参照)を用
いて入力させる他、図3に示したようにカセッテ1の函
体2の後面に形成された赤外線受信部59を用いて、例え
ばIrDA等の規格に準拠した赤外線通信によって制御回路
52に入力させることもできる。さらには、Bluetooth
や、IEEE1324の無線対応や、IEEE802.11等の無線通信規
格に準拠した無線受信手段をカセッテ1に設けておき、
上記外部からの信号を、無線通信によって制御回路52に
入力させることも可能である。
【0109】他方、Liイオンポリマー電池50は、図3
に示した電源端子58を介して商用AC電源等から充電電
流を供給することにより、充電させることができる。こ
のLiイオンポリマー電池50のように充電可能な二次電
池を発光体用電源として用いれば、極めて経済的であ
る。
【0110】またこのLiイオンポリマー電池50は、厚
さ2〜3mm程度と非常薄く形成可能であるから、カセ
ッテ1を薄くかつ軽量に形成することができる。またこ
のLiイオンポリマー電池50は、大面積に形成すること
も容易であるから、最大で蓄積性蛍光体シート13と同程
度の面積まで大きく形成して、大きな消去光量を確保可
能となり、また長時間点灯できるため充電間隔を長くす
ることもできる。
【0111】一方、有機ELからなる発光体51も薄く形
成可能であるから、このような発光体51を採用した本実
施形態のカセッテ1は、極めて薄く形成することができ
る。またこの有機ELからなる発光体51は、ほぼ全面的
に駆動回路や配線が無い状態に形成できるから、この発
光体51が蓄積性蛍光体シート13と放射線源103との間に
位置する状態で放射線画像撮影がなされる場合でも、放
射線画像に駆動回路や配線が写し込まれてしまうことを
防止できる。
【0112】次に、消去処理がなされたカセッテ1を放
射線画像の撮影に再使用する点について、図4を参照し
て説明する。前述したように、カセッテ1での消去処理
に要する時間を適正に設定しておけば、カセッテ1を放
射線画像情報読取装置300から撮影室、つまり図4に示
す放射線画像撮影装置100が設置してある部屋に運搬す
る間に消去処理を完了させることができる。
【0113】この消去処理済みのカセッテ1を放射線画
像撮影装置100の撮影台101の所定位置にセットすると、
例えば近接スイッチ等からなるカセッテ検知手段111が
このカセッテ1の存在を検知し、その旨を示す信号を信
号線212を介して撮影登録コントローラ201に入力する。
撮影登録コントローラ201は、この信号を受けると、カ
セッテ1が撮影準備状態にあることを示す信号を信号線
210を介してカセッテ1の制御回路52に入力する。制御
回路52は、この信号を受けたときもし発光体51が発光中
であれば、ブザー53を作動させてそこから警報音を発生
させる。
【0114】装置オペレータは、この警報音が発せられ
ている間は放射線源103を駆動させるのを控え、このこ
の警報音が停止してから放射線源103を駆動させて放射
線画像の撮影を行なう。そのようにしておけば、消去処
理が未完了の、つまりまだ高レベルの放射線エネルギー
が残存している蓄積性蛍光体シート13を放射線画像の撮
影に使用してしまうことを防止できる。
【0115】なお本実施形態では、カセッテ1側の警告
手段が制御回路52およびブザー53から構成され、カセッ
テ1が撮影準備状態にされたことを検知して、この状態
を示す情報を上記警告手段に入力する検知手段が撮影登
録コントローラ201から構成されている。この検知手段
は、撮影情報登録装置200側ではなく、放射線画像撮影
装置100側に設置しておくことも可能であるし、あるい
は、カセッテ1に設けておいてもよい。
【0116】また、上述のような警告手段の代わりに、
カセッテ1が撮影準備状態にされたことを示す情報が入
力されたとき発光体51が発光中ならば、発光体51の発光
を強制的に停止させる手段が設けられてもよい。そのよ
うにする場合は、発光体51の発光時間制御のために放射
線画像の撮影に支障を来たしてしまうことを防止でき
る。
【0117】ここで、発光体51の発光が終了して蓄積性
蛍光体シート13の消去(いわゆる一次消去)が完了して
も、その後カセッテ1が直ちに放射線画像の撮影に使用
されないで放置されていると、カセッテ1内の蓄積性蛍
光体シート13に前述した自然放射線等のエネルギーが蓄
積することが多い。本実施形態のカセッテ1は、再使用
前にこのような放射線エネルギーを放出させるいわゆる
二次消去も実行できるように構成されている。
【0118】すなわちカセッテ1の制御回路52は、発光
体51が発光終了してからの経過時間を計測する計時手段
を備え、この計時手段が計測した上記経過時間が所定値
に達したとき、発光体51を所定時間再度発光させる。こ
のように、制御回路52の制御に基づいて再消去を行なう
ことにより、カセッテ1内の蓄積性蛍光体シート13に自
然放射線等のエネルギーが蓄積した場合でも、その放射
線エネルギーを逐次放出可能となり、常に残存放射線エ
ネルギーレベルが低い蓄積性蛍光体シート13を放射線画
像の撮影に使用できるようになる。
【0119】なお、以上説明した実施形態においては、
カセッテ1内に配設する電池としてLiイオンポリマー
電池50を用いているが、本発明においてはその他の種類
の電池も適用可能であることは勿論である。また発光体
51も有機ELからなるものに限らず、無機ELからなる
もの、さらにはEL以外からなるものが適用されてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるカセッテを示す斜視
【図2】図1のカセッテの要部を示す側断面図
【図3】図1のカセッテの後面を示す立面図
【図4】本発明の一実施形態による放射線画像撮影装置
および撮影情報登録装置を示す立面図
【図5】図1のカセッテに収納された蓄積性蛍光体シー
トから放射線画像情報を読み取る装置の一例を示す概略
側面図
【図6】図5の装置の要部を示す側面図
【図7】図5の装置に用いられたライン光源を示す正面
【図8】図5の装置に用いられたラインセンサを示す平
面図
【図9】図5の装置に用いられた集光レンズアレイを示
す正面図
【符号の説明】
1 カセッテ 2 カセッテの函体 2a カセッテの蓄積性蛍光体シート出入れ用開口 3 カセッテの蓋体 5 筐体 6 カセッテ保持部 10 励起光 11 レーザダイオードアレイ 11a、11b、11c レーザダイオード 12 シリンドリカルレンズ 13 蓄積性蛍光体シート 13A 透明支持体 13B 蓄積性蛍光体層 14 輝尽発光光 15、25 レンズアレイ 15a、15b、15c 屈折率分布型レンズ 16、26 励起光カットフィルタ 17、27 CCDラインセンサ 17a CCDラインセンサのセンサチップ 28 消去光源 30 シート取出しローラ 31、32 ニップローラ 40 読取回路 50 Liイオンポリマー電池 51 発光体 52 制御回路 53 ブザー(警告手段) 54 表示手段 55 発光開始スイッチ 56 バーコードラベル 58 電源端子 59 赤外線受信部 60 制御用端子 61 接続線 70 端子 71、110 接触子 100 放射線画像撮影装置 101 撮影台 102 放射線源駆動回路 103 放射線源 104 被写体 111 カセッテ検知手段 200 撮影情報登録装置 201 撮影登録コントローラ 202 磁気ディスク 203 キーボード 204 バーコードリーダ 205 ディスプレイ 300 放射線画像情報読取装置

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の支持体に蓄積性蛍光体層が形
    成されてなり、放射線画像を蓄積記録する蓄積性蛍光体
    シートを内部に収納するカセッテにおいて、 収納した蓄積性蛍光体シートに対して、消去光を照射す
    る発光体と、 この発光体を発光させる電源と、 この電源による前記発光体の発光時間を制御する制御回
    路とを備えたことを特徴とするカセッテ。
  2. 【請求項2】 前記制御回路が、外部からの制御情報に
    基づいて前記発光時間を制御するものであることを特徴
    とする請求項1記載のカセッテ。
  3. 【請求項3】 前記制御回路が、前記蓄積性蛍光体シー
    トに放射線画像を撮影する装置が出力した制御情報に基
    づいて前記発光時間を制御するものであることを特徴と
    する請求項2記載のカセッテ。
  4. 【請求項4】 前記制御回路が、前記蓄積性蛍光体シー
    トに関する撮影情報を登録する装置が出力した制御情報
    に基づいて前記発光時間を制御するものであることを特
    徴とする請求項2記載のカセッテ。
  5. 【請求項5】 前記制御回路が、前記蓄積性蛍光体シー
    トから放射線画像情報を読み取る装置が出力した制御情
    報に基づいて前記発光時間を制御するものであることを
    特徴とする請求項2記載のカセッテ。
  6. 【請求項6】 前記制御情報を外部から受信する端子を
    備えたことを特徴とする請求項2から5いずれか1項記
    載のカセッテ。
  7. 【請求項7】 前記制御情報を外部から受信する無線受
    信手段を備えたことを特徴とする請求項2から5いずれ
    か1項記載のカセッテ。
  8. 【請求項8】 前記制御情報を外部から受信する赤外線
    受信手段を備えたことを特徴とする請求項2から5いず
    れか1項記載のカセッテ。
  9. 【請求項9】 前記電源が充電可能な二次電池からなる
    ことを特徴とする請求項1から8いずれか1項記載のカ
    セッテ。
  10. 【請求項10】 前記二次電池がLiイオン電池である
    ことを特徴とする請求項9記載のカセッテ。
  11. 【請求項11】 前記二次電池に対して外部から供給さ
    れる充電電流を受け入れる手段を備えたことを特徴とす
    る請求項9または10記載のカセッテ。
  12. 【請求項12】 前記発光体が無機または有機ELから
    なるものであることを特徴とする請求項1から11いず
    れか1項記載のカセッテ。
  13. 【請求項13】 前記発光体が、前記蓄積性蛍光体シー
    トの前記蓄積性蛍光体層側の表面と対面させて配設され
    ていることを特徴とする請求項1から12いずれか1項
    記載のカセッテ。
  14. 【請求項14】 前記蓄積性蛍光体シートとして、前記
    消去光を透過させる支持体の上に前記蓄積性蛍光体層が
    形成されてなるものを収納し、 前記発光体が、前記蓄積性蛍光体シートの支持体側の表
    面と対面させて配設されていることを特徴とする請求項
    1から12いずれか1項記載のカセッテ。
  15. 【請求項15】 前記蓄積性蛍光体シートとして、前記
    消去光を透過させる支持体の上に前記蓄積性蛍光体層が
    形成されてなるものを収納し、 前記発光体が、前記蓄積性蛍光体シートの支持体側の表
    面、および前記蓄積性蛍光体層側の表面とそれぞれ対面
    させて配設されていることを特徴とする請求項1から1
    2いずれか1項記載のカセッテ。
  16. 【請求項16】 前記発光体が発光中であること、およ
    び/または発光終了したことを表示する表示手段を備え
    たことを特徴とする請求項1から15いずれか1項記載
    のカセッテ。
  17. 【請求項17】 前記発光体が発光終了してからの経過
    時間を計測する計時手段と、 この計時手段が計測した前記経過時間が所定値に達した
    とき、前記発光体を再度発光させる再消去制御手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1から16いずれか1項
    記載のカセッテ。
  18. 【請求項18】 カセッテが撮影準備状態にされたこと
    を示す情報が入力されたとき、前記発光体が発光中であ
    れば警告を発する警告手段を備えたことを特徴とする請
    求項1から17いずれか1項記載のカセッテ。
  19. 【請求項19】 放射線画像の撮影のためにカセッテが
    撮影準備状態にされたことを検知して、この状態を示す
    情報を前記警告手段に入力する検知手段を備えたことを
    特徴とする請求項18記載のカセッテ。
  20. 【請求項20】 カセッテが撮影準備状態にされたこと
    を示す情報が入力されたとき、前記発光体が発光中であ
    れば該発光体を発光停止させる発光停止手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1から19いずれか1項記載のカ
    セッテ。
  21. 【請求項21】 放射線画像の撮影のためにカセッテが
    撮影準備状態にされたことを検知して、この状態を示す
    情報を前記発光停止手段に入力する検知手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項20記載のカセッテ。
  22. 【請求項22】 請求項3記載のカセッテを用いて放射
    線画像の撮影を行なう放射線画像撮影装置であって、 前記蓄積性蛍光体シートへの放射線照射量に対応する情
    報を、前記制御情報としてカセッテの前記制御回路に入
    力する手段を備えたことを特徴とする放射線画像撮影装
    置。
  23. 【請求項23】 請求項18記載のカセッテを用いて放
    射線画像の撮影を行なう放射線画像撮影装置であって、 放射線画像の撮影のためにカセッテが撮影準備状態にさ
    れたことを検知して、この状態を示す情報を前記警告手
    段に入力する検知手段を備えたことを特徴とする放射線
    画像撮影装置。
  24. 【請求項24】 請求項20記載のカセッテを用いて放
    射線画像の撮影を行なう放射線画像撮影装置であって、 放射線画像の撮影のためにカセッテが撮影準備状態にさ
    れたことを検知して、この状態を示す情報を前記発光停
    止手段に入力する検知手段を備えたことを特徴とする放
    射線画像撮影装置。
  25. 【請求項25】 請求項4記載のカセッテを用いてなさ
    れた放射線画像撮影に関する情報を登録する撮影情報登
    録装置であって、 前記蓄積性蛍光体シートへの放射線照射量に対応する情
    報を、前記制御情報としてカセッテの前記制御回路に入
    力する手段を備えたことを特徴とする撮影情報登録装
    置。
  26. 【請求項26】 請求項18記載のカセッテを用いてな
    された放射線画像撮影に関する情報を登録する撮影情報
    登録装置であって、 放射線画像の撮影のためにカセッテが撮影準備状態にさ
    れたことを検知して、この状態を示す情報を前記警告手
    段に入力する検知手段を備えたことを特徴とする撮影情
    報登録装置。
  27. 【請求項27】 請求項20記載のカセッテを用いてな
    された放射線画像撮影に関する情報を登録する撮影情報
    登録装置であって、 放射線画像の撮影のためにカセッテが撮影準備状態にさ
    れたことを検知して、この状態を示す情報を前記発光停
    止手段に入力する検知手段を備えたことを特徴とする撮
    影情報登録装置。
  28. 【請求項28】 請求項5記載のカセッテに収納されて
    いた蓄積性蛍光体シートから放射線画像情報を読み取る
    放射線画像情報読取装置であって、 蓄積性蛍光体シートへの放射線照射量に対応する情報
    を、前記制御情報として前記カセッテの制御回路に入力
    する手段を備えたことを特徴とする放射線画像情報読取
    装置。
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