JP2002144084A - ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ - Google Patents

ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ

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JP2002144084A JP2001265580A JP2001265580A JP2002144084A JP 2002144084 A JP2002144084 A JP 2002144084A JP 2001265580 A JP2001265580 A JP 2001265580A JP 2001265580 A JP2001265580 A JP 2001265580A JP 2002144084 A JP2002144084 A JP 2002144084A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高入熱、高パス間温度溶接において、強度及
び靱性の劣化を改善し、低スラグ発生量と安定した溶接
作業性等を備えたガスシールドアーク溶接用フラックス
入りワイヤを提供する。 【解決手段】 鋼製外皮にフラックスを充填したアーク
溶接用ワイヤであり、ワイヤ全質量で、アーク安定剤:
0.15〜1.8%を含み、C:0.02〜0.15
%、Si:0.3〜1.8%、Mn:0.8〜4.0
%、Ti:0.02〜0.3%、B:0.001〜0.
01%(10〜100ppm)を含有し、フラックス充
填率が3〜10%である。さらにMo:0.7%以下、
Ni:1.5%以下、Cr:1.0%以下の1種または
2種以上を含有させてもよい。アーク安定剤としては、
Na2OとTiO2を含む合性物:1.8%以下、Na2
O源のNa2O換算値:0.3%以下、TiO2源のTi
2換算値:1.5%以下の1種または2種以上を含有
させたワイヤである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築、橋梁、造船
等における各種鋼構造物の溶接に用いるガスシールドア
ーク溶接用フラックス入りワイヤに関し、高入熱、高パ
ス間温度溶接において、アーク状態が極めて良好で、ス
パッタが少なく、溶着金属の強度、靭性が安定して得ら
れるガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤに
関する。
【0002】
【従来の技術】建築構造物の鉄骨等の溶接には、溶接の
高能率化を図るために、ガスシールドアーク溶接が広く
使われている。しかし近年では、更なる溶接の高能率化
が必要とされており、溶接条件はより高入熱、高パス間
温度側へと推移している状況にある。このような高入
熱、高パス間温度での溶接では、溶接電流、アーク電圧
が高く、各パス間の時間間隔が短いために、通常の溶接
と比較すると、アーク状態が不安定になり易く、スパッ
タなどの溶接作業性が劣化してしまう。さらに、溶着金
属の強度が低下し、靭性も劣化するため、溶接部の機械
的性質が低下してしまい、JIS規格を満足できなくな
るものもある。また建築鉄骨では、近年、より高靭性化
を要求される傾向があり、COD特性などの要求も多
く、高入熱、高パス間温度での溶接でも、十分な強度と
靭性が高い溶接材料の要求が非常に高くなっている。
【0003】このような高入熱、高パス間温度溶接にお
ける溶着金属の強度低下、靭性劣化を改善する方法とし
て、Ti、B、Mo、Cr、Niなどを添加した溶接材
料の検討が行われている。
【0004】その例として、特開昭63−157795
号公報では、高入熱、高パス間温度における溶接におい
て、ワイヤ中にTi、B、Ni等の合金元素を添加し
て、靭性向上を改善したソリッドワイヤが紹介されてい
る。また、特開平9−259713号公報では、ワイヤ
中にTi−B、Moを添加することによって、高入熱、
高パス間温度溶接にて、溶着金属の靭性に優れ、且つ、
高COD値を有するソリッドワイヤが紹介されている。
しかし、これらの方法では、高入熱、高パス間温度溶接
における溶着金属の強度低下、靭性劣化といった機械的
性質は改善できるが、アーク状態の不安定化、スパッタ
量の増加などの溶接作業性の劣化は改善されない。
【0005】高入熱、高パス間温度溶接における溶着金
属の機械的性質の改善を行いつつ、さらに、溶接作業性
を改善させる方法としては、溶接作業性に優れるフラッ
クス入りワイヤに合金添加を行う方法がある。フラック
ス入りワイヤには、スラグ系と総称されているスラグ成
分を主に充填したワイヤと、メタル系と総称されている
主に金属成分を充填したメタル系フラックス入りワイヤ
があり、フラックス充填率は10〜20%程度が主流
で、JIS Z3313、他で規格化されており、これ
まで様々な目的に適応したフラックス入りワイヤが多数
開発されている。
【0006】例えば、特開平6−31483号公報で
は、充填フラックス中にCr、Nb、Vを添加すること
によって、高入熱溶接において、溶着金属の強度の低下
や靭性劣化を改善すると共に、スパッタ発生量低減など
の溶接作業性を改善したフラックス入りワイヤなどが紹
介されている。しかし、この方法ではスパッタ量もそれ
ほど低減されておらず、アーク状態に関してもやや不安
定であり、溶接作業性が十分に改善されているとはいえ
ない。
【0007】フラックス入りワイヤの大きな特徴とし
て、ソリッドワイヤと比較して、アーク状態の安定性な
どの溶接作業性が優れる反面、ビードを覆っているスラ
グ量が多く、溶接中のヒュームも多いなどの溶接作業上
の問題点もある。さらに、溶接の溶け込みがソリッドワ
イヤの溶接より浅く、スラグ巻き込み、融合不良などを
引き起こすことがある。そのため、溶接電流が高く、ワ
イヤ送給量が多い高入熱、高パス間温度での溶接でフラ
ックス入りワイヤを使用した場合、溶接ビードのスラグ
量も増え、浅溶け込み性であることから溶接欠陥などが
発生しやすくなる。
【0008】以上に述べたように、高入熱、高パス間温
度での溶接の問題点である溶着金属の強度の低下、靭性
の劣化、溶接作業性の劣化を改善するためには、ソリッ
ドワイヤおよびフラックス入りワイヤ双方の長所を取り
入れたガスシールドアーク溶接用の細径ワイヤが望まれ
ている。
【0009】このようなフラックス入りワイヤの低スラ
グ化、低ヒューム化、溶込み深さなどの改善の目的か
ら、フラックス充填率5%といった低充填率フラックス
入りワイヤの技術開示が散見されている。しかしなが
ら、従来のフラックス成分系では溶接スラグ量の過多、
ヒューム発生量の過多などの問題があり、このような低
充填率ワイヤは実用に供給されていないのが実状であ
る。
【0010】例えば、ワイヤ断面積率で5〜25%が開
示されている特公昭51−1695号公報がある。この
発明のフラックスのワイヤ断面積率は5%と低い例が開
示されているが、充填フラックスはアーク安定剤として
グラファイトを必須成分とするTi、Al、Mg等から
なるもので、その配合比2〜10%、さらに脱酸剤を2
0〜90%含むものであって、且つ実質的に金属酸化物
を含まないフラックスを充填するワイヤである。しか
し、グラファイトを含むアーク安定剤は、そのグラファ
イトとワイヤ中の酸素またはワイヤ表面の付着酸素との
CO反応によるアーク不安定化の要因を含み、アークが
粗くなり溶接作業性を劣化してスパッタ発生量を増加さ
せる。また、溶接金属中へC量の歩留りが過大となり溶
接金属性能の調整が容易でない。
【0011】また、特開平6−218577号公報では
フラックス充填率が5〜30%、MnおよびSの含有量
そしてMn/Sの比を限定した鉄粉を40〜60%、S
i、Mn、Tiの鉄合金粉からなる脱酸剤を40〜60
%含むフラックスを充填したフラックス入りワイヤが開
示されている。これはメタル系フラックス入りワイヤに
属するワイヤであって、フラックス充填率が5%、10
%のワイヤにおいて、このような金属粉からなる充填フ
ラックスでは十分に安定したアークが得られずフラック
ス入りワイヤとしての優れた溶接作業性と良好な溶接結
果は得られない。
【0012】さらに、特開平3―180298号公報で
は、一次防錆剤であるプライマを塗布された鋼板のすみ
肉溶接時におけるピット、ガス溝防止のために、TiO
2をベースとしてNa2Oを含有し、金属弗化物及び水分
をも必須とするワイヤである。これはワイヤ質量比%
で、低充填量のTiO2、Na2Oを必須として含むフラ
ックス入りワイヤであり、金属弗化物及び水分をも必須
とするもので、その水分とガス放出の調整が容易ではな
く、また、スラグの流動性が高く、ビード形成性、溶着
金属の性質に問題がある。
【0013】これらの溶接材料には、充填フラックス中
にTi、B、Mo、Cr、Niといった高入熱、高パス
間温度溶接における溶着金属の強度低下、靭性劣化の改
善する合金元素の添加について開示がなく、高入熱、高
パス間温度における溶接では適用が困難である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】高入熱、高パス間温度
のガスシールドアーク溶接において、フラックス入りワ
イヤを使用し、溶着金属の強度低下、靭性の劣化を改善
し、ソリッドワイヤの高溶着性能、生産性、低スラグ発
生量とフラックス入りワイヤの安定した溶接作業性等の
諸性能とを備えたガスシールドアーク溶接用フラックス
入りワイヤを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、フラックス入
りワイヤ中に、アーク安定剤および特定範囲に限定され
たC、Si、Mnと共に、Ti、Bを含み、Mo、C
r、Niを単独または複合添加し、さらに、フラックス
充填率を3〜10%と低充填化することにより高入熱、
高パス間温度の溶接においてより改善された効果が得ら
れることを見出し、本発明を完成した。
【0016】本発明のガスシールドアーク溶接用ワイヤ
は、詳しくは、鋼製外皮にフラックスを充填したアーク
溶接用ワイヤであり、ワイヤ全質量で、アーク安定剤:
0.15〜1.8%(全ワイヤ質量%、以下同じ)を含
み、C:0.02〜0.15%、Si:0.3〜1.8
%、Mn:0.8〜4.0%、Ti:0.02〜0.3
0%、B:0.001〜0.010%(10〜100p
pm)を含有し、フラックス充填率が3〜10%であ
る。
【0017】前記した成分に加える合金剤は、Mo:
0.7%以下、Ni:1.5%以下、Cr:1.0%以
下の1種または2種以上を含有させたワイヤである。
【0018】本発明ワイヤに充填するアーク安定剤とし
ては、Na2OおよびTiO2を含む合成物:1.8%以
下、合成物以外のNa2O源をNa2O換算値で0.3%
以下、合成物以外のTiO2源をTiO2換算値で1.5
%以下の1種または2種以上を含有させたワイヤであ
る。
【0019】さらに、充填フラックスに鉄を含むワイヤ
である。
【0020】また、鋼製外皮に継ぎ目がない前記したワ
イヤである。
【0021】以上の鋼製外皮の表面には、銅めっきが施
されている前記したワイヤである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明者らは、充填フラックスに
Na2OおよびTiO2を含む合成物、Na2O、TiO2
との単独、または複合添加したアーク安定剤を含有させ
ることにより、溶接時の溶滴の離脱を促進して溶滴の細
粒化および移行回数を増加させてアーク安定化を解決
し、適正な範囲のC、Si、Mnと共に、高入熱、高パ
ス間温度溶接による溶着金属の機械的性質劣化の問題に
対してTi、B、Mo、Ni、Crを添加することによ
って強度低下、靭性劣化を改善し、フラックス入りワイ
ヤの改善すべき点であり、より向上が望まれる溶着速度
が低い、ヒュームが多い、溶け込みが浅い、または、ス
ラグ発生量が多い等のことに対してフラックス充填率を
3〜10%と低くすることで解決できることを、多くの
実験によって要求される多くの課題解決に極めて有効で
あることを究明した全く新しいアーク溶接用フラックス
入りワイヤである。
【0023】以下に本発明のフラックス入りワイヤにお
ける成分等の限定理由を述べる。
【0024】C:0.02〜0.15%について、Cは
固溶強化による溶着金属の強度を調整する最も重要な元
素の1つであり、靭性にも大きく関係する。そのため、
Cの添加量が0.02%未満になると、高入熱、高パス
間温度溶接では、必要な強度が確保できない。また添加
量が0.15%を超えると、溶着金属の組織がマルテン
サイト化して強度が過剰に高くなって靭性も劣化し、ス
パッタが多発して溶接作業性が劣化する。
【0025】Si:0.3〜1.8%について、Siは
脱酸剤として使用し、溶接金属中の酸素量を低減させる
効果がある。しかし、0.3%未満では脱酸力が不足し
て溶接金属にブローホールが発生し、また1.8%を超
えると溶接金属中へのSi成分の歩留りが過大となり、
結晶粒が粗大化して靭性が劣化する。
【0026】Mn:0.8〜4.0%について、Mnは
溶接金属の脱酸を促進すると共に、溶融金属の流動性を
高め、溶接ビード形状を改善する。また、溶接金属に歩
留まることにより、溶接金属の性能を調整し、その強度
を高める効果がある。これらの効果を得るためには0.
8%以上の添加が必要であるが、4.0%を超えると溶
滴が大きくなりスパッタ低減効果が無くなり、溶接金属
へのMn成分の歩留りが過大となって溶接金属の強度が
高まり、割れが発生しやすくなる。
【0027】充填フラックスのSiよおよびMn含有量
は金属Si、金属MnまたはFe−Si、Fe−Si−
Mn、Fe−Mn等鉄合金のSi、Mnの換算値であ
る。
【0028】Ti:0.02〜0.3%について、Ti
は溶着金属の組織を微細化する働きがあり、溶着金属の
強度、靭性を改善するためには、必要不可欠の元素であ
る。さらに、Bを同時添加することによって、更なる高
靭性化が得られる。そのため、本発明のような高入熱、
高パス間温度での溶接では、Tiの添加量が0.02%
未満になると、組織が微細化されず、必要な靭性が確保
されない。しかし、添加量が0.3%を超えると、硬度
上昇によって靭性が低下し、強度も過剰に高くなってし
まう。
【0029】B:0.001〜0.01%について、B
は、Tiと同時添加することによって高靭性を得るため
に必要不可欠の元素である。そのため、添加量が0.0
01%(10ppm)未満になると、微細組織が形成さ
れず、靭性向上が得られない。しかし、添加量が0.0
1%(100ppm)になると、溶着金属の硬度が上昇
して過強度、靭性劣化を引き起こしてしまう。
【0030】Mo:0.7%以下について、Moは溶着
金属の組織を微細化し、高入熱、高パス間温度での溶接
において強度を確保するのに重要な元素である。しか
し、過剰添加は溶着金属の過強度、靭性劣化を起こすた
めに、上限を0.7%以下とした。
【0031】Ni:1.5%以下について、Niは固溶
強化によって、溶着金属の強度を向上させ、且つ耐食性
と靭性を向上させる働きを持つ。しかし、1.5%を超
える添加は、強度過剰になり、高温割れの原因となる。
【0032】Cr:1.0%以下について、Crは、M
oと同様に高温強度を確保するのに重要な元素であり、
溶接金属の耐熱性、耐食性および耐候性を向上させる働
きを持つ。しかし、1.0%を超える添加は、過強度、
靭性劣化を引き起こすことから、上限を1.0%とし
た。
【0033】また、本発明においては、C、Si、M
n、Ti、B、Mo、Ni、Cr、N、cuの各成分に
おいて、式(1)で規定される炭素等量Ceq.が0.
25〜1.0の範囲内であることが必要である。炭素等
量Ceq.が0.25未満になると、高入熱、高パス間
温度溶接における溶着金属の強度が十分に確保されず、
また、1.0を超えると、強度が超過し、靭性が劣化す
る。 Ceq.=C+0.07Si+0.1Mn+0.75Ti+5B+0.14Mo +0.04Ni+0.11Cr+1.36N+0.05Cu ・ ・ ・(1) 次にアーク安定剤の添加量とその効果について記述す
る。
【0034】Na2OおよびTiO2を含む合成物:1.
8%以下について、1.8%を超えると、アーク切れは
防止できるが、アーク長が必要以上に長くなり、その結
果、スパッタ発生量が増加し、ヒュームの発生量も増加
する。よって、1.8%以下においては、溶接中のアー
ク状態が非常に良好で溶滴が小さく、スパッタ発生量が
極めて少ない。
【0035】Na2OおよびTiO2を含む合成物は、S
iO2を含む三成分系の合成物、Na2OとTiO2の割
合が種々変化した合成物であっても同様な効果が得ら
れ、本発明技術思想に含まれる。Na2OおよびTiO2
を含む合成物はチタン酸ソーダであり、例えば、水酸化
ナトリウムとルチールを所望の割合で配合して高温処理
する方法で得ることができるが、Na2Oが10〜50
%で、TiO2が50〜90%の範囲内の割合の合成物
とすることが好ましい。例えば、13Na2O−80T
iO2、20Na2O−73TiO2、42Na2O−53
TiO2、或は13Na2O−25SiO2−58TiO2
を主要成分とする合成物等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。13Na2O−25SiO2−5
8TiO2(チタン酸珪酸ソーダ)は、チタン酸ソーダ
に比較して、スラグの流動性が増してビード表面を均一
に覆ってビード形成を良好にする。
【0036】Na2O源をNa2O換算値で0.3%以下
添加について、このNa2O源は、Na2OおよびTiO
2又はSiO2を含む合成物以外の添加成分であり、溶接
中のアーク長変動を少なくし、溶滴移行回数の増加、即
ち、溶滴の細粒化を促進させる効果を有する。しかしな
がら、0.3%を超えると溶滴移行回数は減少し、アー
ク長のみが長くなる傾向があり、その結果、スパッタ発
生量が増加する。Na2O源としては、炭酸ソーダ、ソ
ーダガラスがある。
【0037】TiO2源をTiO2換算値で1.5%以下
添加について、このTiO2源は、Na2OおよびTiO
2を含む合成物以外の添加成分であり、アーク安定剤と
して溶滴先端に発生するアークの発生面積を拡大させる
ことにより、溶滴移行を安定させる下向きの電磁ピンチ
効果を促進させる効果を有する。しかし、1.5%を超
えると、下向きの電磁ピンチ効果が過大となり、溶滴移
行を不安定にしてスパッタ発生量が多くなる。TiO2
源としては酸化チタン、ルチール、チタンスラグ、イル
ミナイト等がある。
【0038】アーク安定剤0.15〜1.8%につい
て、前記アーク安定剤であるNa2OおよびTiO2を含
む合成物、Na2O源のNa2O換算値およびTiO2
のTiO2換算値の1種または2種以上:0.15〜
1.8%について、アーク安定剤が0.15%未満で
は、ソリッドワイヤの溶接と同様に、溶滴が移行した瞬
間に発生するアーク切れが防止できず、アーク状態が向
上せず、スパッタ発生量が減少しないので、ソリッドワ
イヤを超える改善はできない。一方、1.8%を超える
と、アーク切れは防止できるが、アーク長が必要以上に
長くなり、その結果、スパッタ発生量が増加し、ヒュー
ムの発生量も増加する。よって、アーク安定剤の添加量
は0.15〜1.8%において溶接中のアーク状態が非
常に良好で溶滴が小さく、スパッタ発生量が極めて少な
い。
【0039】充填フラックスに含有させる鉄は、溶着速
度を上げ、または、充填率を調整する目的で添加する。
その好ましい添加量は、5%以下を含ませることができ
る。この鉄成分は、脱酸剤のSおよびMnの原料である
鉄合金の鉄成分および鉄粉の合計値である。鉄粉を添加
せず、金属Si、金属Mn、金属Mo、金属BまたはS
i―Mn合金を使用する場合には、充填フラックス中に
鉄粉を含まない場合がある。
【0040】本発明のフラックス入りワイヤの断面形状
を図1(a)および(b)に示す。同図1(a)は、軟
鋼性のパイプの鋼製外皮1に充填フラックス2を充填し
た後、伸線した断面、または、帯鋼を成形工程でフラッ
クス充填、O形に成形し、次いで溶接、伸線したワイヤ
の断面の模式図である。この鋼製外皮に継ぎ目のないワ
イヤは、大気中の水分を吸湿することなく、より良好な
溶接金属性能を得ることができる。
【0041】また、図1(b)に示す鋼製外皮1に継ぎ
目を有するフラックス入りワイヤは、帯鋼を成形工程
で、フラックス充填、O形に成形、さらに伸線したワイ
ヤの断面模式図である。このワイヤにおいても、充填率
が低いことから、外皮継ぎ目の接触面積が広くなり、充
填フラックスと大気との遮断効果が大きく、大気水分の
吸湿が極めて少ない。また、鋼製外皮の継ぎ目の形状
は、図示に限られるものでなく、斜め継ぎであってもよ
く、外気との遮断効果はさらに向上する。
【0042】鋼製外皮表面に銅めっきを有することによ
り、外皮表面に錆が発生しない、または、通電性と共に
ワイヤ送給性を良好にすることができる。また、ワイヤ
表面にめっきを施さないワイヤは、ワイヤ表面に防錆
剤、潤滑剤を適宜付着させて、耐錆性とワイヤ送給性を
確保する。
【0043】本発明フラックス入りワイヤの充填フラッ
クス充填率は、3〜10%とする。充填率が3%未満で
あると、フラックス充填および成形が困難となり、生産
性が悪くなる。充填率が10%を超えるとスラグ発生
量、スパッタ発生量が増えて、ワイヤの性能改善ができ
ず、また、ワイヤ製造時の伸線性が劣り、断線による生
産性の低下をきたす。しかし、より高い生産性と、スラ
グ過多、耐吸湿性を考慮した場合、フラックス充填率は
3.5〜8%が好ましい。
【0044】以上が本発明を構成する基本成分およびワ
イヤ構造であるが、充填フラックスに添加できる成分に
はAl、Mg、Zr等の脱酸剤を通常のガスシールドア
ーク溶接用フラックス入りワイヤと同様に、溶接金属の
脱酸不足によるブローホールの発生防止および、または
機械的性質の調整のために含有させる。しかし、これら
が過剰に含有されるとスラグ焼き付きによるスラグ剥離
性不良、ビード外観不良、又は溶接金属の強度が過大と
なり耐割れ性が劣化する。なお、脱酸剤は溶接金属中に
歩留り合金剤として働く以外にもスラグ化し、溶融スラ
グの組成および生成量にも影響し、本発明の目的効果を
損なう場合があるので、種類、含有量は適宣制限するこ
とが好ましい。
【0045】本発明は溶接ビードを覆っているスラグの
剥離性を向上させる成分として、Bi、S等を本発明の
基本的な技術思想に影響を与えない範囲で適宣添加でき
る。
【0046】また、充填フラックスに含まれる金属成分
は鋼製外皮の成分とその含有量を考慮して各限定した範
囲内で配合成分を調整する。
【0047】本発明フラックス入りワイヤの径は細径で
あり、溶接時の電流密度を高くし、高溶着率を得るため
に直径0.8〜2.0mmが好ましい。
【0048】本発明フラックス入りワイヤを使用するア
ーク溶接時のシールドガスは、CO 2ガスを使用して十
分な溶接作業性が得られるが、さらに溶接作業環境面か
らヒューム発生量が少なくなるAr―CO2混合ガスを
使用してもよい。次に、本発明品のガスシールドアーク
溶接用フラックス入りワイヤの製造法を説明する。
【0049】本発明フラックス入りワイヤの製造方法
は、鋼製外皮に継ぎ目を有しない図1(a)に示すワイ
ヤは軟鋼性のパイプをコイル状にして振動装置に設置
し、充填フラックスを振動充填した後、縮径して素線と
し、さらに伸線して0.8〜2.0mmの所定径の製品
とする方法、また、帯鋼を成形工程で順次、U字形、フ
ラックス充填、O形、溶接後、縮径して素線とし、引き
続いて伸線してワイヤとする。
【0050】また、鋼製外皮に継ぎ目を有する図1
(b)に示すワイヤの製造方法は、帯鋼を成形工程で順
次、U字形、フラックス充填、O形した後、縮径して素
線とし、引き続いて、伸線してワイヤを製造する。これ
らの製造方法における伸線工程の中間においては適宣、
通常の焼鈍工程を採用する方法である。
【0051】本発明フラックス入りワイヤの基本とする
アーク安定剤であるNa2OおよびTiO2の合成物、N
2O、TiO2の含有量とその作用および効果について
の基本的な発明思想は、本発明者らが先に出願した特許
願2000−18393、特許願2000−18394
および特許願2000−18395の3出願において開
示した技術思想を採用したものである。
【0052】
【実施例】以下に本発明の総括した実施例と比較例を用
いて総括的に説明する。
【0053】本発明および比較例に用いた継ぎ目なしワ
イヤ用の軟鋼パイプの成分は、表1に示すP1、2、3
を、また、継ぎ目ありのワイヤ用の帯鋼は表1のH1、
H2、H3を使用し、表2に示す組成のフラックスを充
填後、圧延およびダイス伸線、軟化および脱水素処理と
して中間焼鈍を施し、ワイヤ記号W7、W8、W14〜
W16およびW26〜W31を除いてめっき処理を行
い、鋼製外皮に継ぎ目なし、または継ぎ目ありのワイヤ
径1.2mmのフラックス入りワイヤを製造した。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】表2に示すワイヤ記号W1〜W16は本発
明の実施例であり、ワイヤ記号W17〜W32は比較例
である。
【0057】表3に示す成分の鋼板(B1、B2)を用
いて表4に示す開先形状(K1、K2)に、溶接電流4
00A、アーク電圧40V、溶接速度24cm/mi
n、入熱量が40kJとし、パス間温度が350℃以下
の溶接条件で溶接を行い、溶着金属性能試験を行った。
また、スパッタ発生量、溶滴移行回数、溶滴移行回数の
標準偏差、スラグ状態、溶込み深さの測定は、表3に示
す鋼板B1の板厚20mm、幅60mm、長さ400m
mの試験片を用いて前記溶接条件で溶接を行った。
【0058】スパッタ発生量は、1分間の連続溶接を行
い、その溶接中に発生したスパッタの捕集作業を1つの
ワイヤに対して3回行い、その捕集量(g/min)の
平均値で評価した。スパッタ発生量は捕集量が1.0g
/min以下を良好とした。
【0059】アーク溶接の溶滴移行回数、溶滴移行周期
の標準偏差については、溶接中のアーク現象を高速度ビ
デオカメラにて撮影し、1秒間の溶滴移行回数を計測
し、1つのワイヤに対して3回行い、その平均値で評価
した。溶滴移行回数は40回/sec以上を良好とし
た。
【0060】スラグ状態については、溶接後の溶接ビー
ド上に生成したスラグの生成量および剥離性を目視およ
び小ハンマーよる打撃にて調査した。
【0061】溶込み深さは下向きビードオンプレート溶
接を行い、その溶接ビードを垂直方法に切断し、その断
面を研磨、腐食して溶込み状態を観察し、鋼板上面表面
から溶込み最下部までの距離を計測し、3回計測した結
果の平均値を溶込み深さとして評価した。溶込み深さは
6mm以上を良好とした。
【0062】溶接金属の機械的性質は引張試験片(JI
S Z 2201 A1号)および衝撃試験片(JIS
Z 2242 4号)を作成し、試験した。引張強さ
は鋼板B1を用いた場合490〜590N/mm2、鋼
板B2の場合520〜620N/mm2を良好とし、衝
撃値は0℃において47J以上を良好とした。
【0063】表5に溶接試験結果および溶接作業性の評
価結果を示す。
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】
【表5】
【0067】ワイヤ記号W1〜W16に示す本発明ワイ
ヤは溶滴移行回数および溶滴移行周期の標準偏差は共に
良好で安定した溶接を行うことができ、その結果、スパ
ッタ発生量は少ない。また、ビード表面に生成するスラ
グは、ソリッドワイヤに比べてやや多いが、生成量自体
は少量で、ビード表面に全体に薄く均一に生成してお
り、且つその剥離性は軽くハンマーで打撃を加えると容
易に剥離して良好な結果が得られた。さらに溶け込みに
関しても、従来のフラックス入りワイヤよりも深く、ソ
リッドワイヤ並の深さが得られ、溶接欠陥もなく非常に
良好な結果であった。また、引張強さおよび靱性も良好
な結果が得られ、極めて満足な結果であった。
【0068】これに対し、比較例であるワイヤ記号W1
7〜W32は以下の如く、本発明例に比較して問題点が
あった。
【0069】ワイヤ記号W17は、アーク安定剤である
Na2O源のNa2O換算値が少ないので、スパッタ量が
多く、溶接の溶滴移行回数も少なく、さらには、溶滴移
行周期の標準偏差も大きくなってアーク状態も不安定で
あった。また、Tiが多いので、引張強さが高く靱性が
低くなった。
【0070】ワイヤ記号W18は、アーク安定剤である
Na2OおよびTiO2を含む合成物、Na2O源のNa2
O換算値およびTiO2源のTiO2換算値の合計量が多
いので、アーク長が伸びてスパッタ量が多くなった。ま
た、Cが少ないので、引張強さが低くなった。
【0071】ワイヤ記号W19は、アーク安定剤である
Na2OおよびTiO2を含む合成物が多いので、アーク
長が伸びてスパッタ量が多くなった。また、Siが少な
いので、溶接金属にブロホールが生じて引張試験におけ
る伸びが低くなった。
【0072】ワイヤ記号W20は、Na2O源のNa2
換算値が多いので、アーク長が伸びてスパッタ量が多く
なった。また、Siが多いので、靱性が低くなった。
【0073】ワイヤ記号W21は、TiO2源のTiO2
換算値が多いので、アーク長が伸びてスパッタ量が多く
なった。また、Mnが少ないので、溶接金属の流動性が
悪くビード外観が不良で引張強さも低くなった。
【0074】ワイヤ記号W22は、フラックス充填率が
少ないので、ワイヤ生産性が不良でフラックス充填率が
不均一となったのでアークが不安定でスパッタ発生量が
多かった。また、Tiが少ないので、靱性が低くなっ
た。
【0075】ワイヤ記号W23は、フラックス充填率が
多いので、スラグ生成量およびスパッタ発生量が多く、
スラグ剥離性が悪く、さらに溶込み深さも浅くなった。
また、Mnが多いので引張強さが高く、さらにクレータ
部に高温割れが生じた。
【0076】ワイヤ記号W24は、Cが多いので、スパ
ッタ発生量が多く、また引張強さが高く靱性が低くなっ
た。
【0077】ワイヤ記号W25は、Bが少ないので、靱
性が低くなった。
【0078】ワイヤ記号W26はBが多いので、W27
はMoが多いので、W29はCrが多いので、W31は
Ceq.が高いので、いずれも引張強さが高く靱性が低
くなった。
【0079】ワイヤ記号W28は、Niが多いので、引
張強さが高く、さらにクレータ部に高温割れが生じた。
【0080】ワイヤ記号W30は、Ceq.が低いの
で、引張強さが低くなった。
【0081】ワイヤ記号W32はソリッドワイヤであ
り、本発明例と比較するとアーク状態は不安定であり、
スパッタ発生量が多く、溶滴移行回数、移行周期の標準
偏差共に高かった。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガスシー
ルドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、特に建築構
造物の鉄骨等の高入熱、高パス間温度の溶接において、
溶着金属の強度低下、靭性劣化を改善し、アークが極め
て安定し、溶滴移行回数が多く、溶滴が細粒移行してス
パッタ発生量が少なく、溶け込みが深く、従来のソリッ
ドワイヤおよびフラックス入りワイヤの良い点をさらに
向上させ、溶接作業性および溶接ビード形状が良好であ
り、合金成分の添加調整が容易であることから、溶接部
の高品質化、溶着効率が優れて高能率化に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ガスシールドアーク溶接用フラックス入
りワイヤの断面を示し、(a)は継ぎ目なしワイヤ、
(b)は継ぎ目ありワイヤの断面模式図である。
【符号の説明】
1 鋼製外皮 2 フラックス 3 継ぎ目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 聰之 千葉県習志野市東習志野7丁目6番1号 日鐵溶接工業株式会社研究所内 (72)発明者 本江 敦忠 千葉県習志野市東習志野7丁目6番1号 日鐵溶接工業株式会社研究所内 (72)発明者 千葉 利彦 千葉県習志野市東習志野7丁目6番1号 日鐵溶接工業株式会社研究所内 Fターム(参考) 4E084 AA02 AA09 BA02 CA03 CA24 CA25 DA10 HA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスシールドアーク溶接用フラックス入
    りワイヤにおいて、鋼製外皮にフラックスを充填したワ
    イヤであり、ワイヤ全質量でアーク安定剤:0.15〜
    1.8%(全ワイヤ質量%、以下同じ)、C:0.02
    〜0.15%、Si:0.3〜1.8%、Mn:0.8
    〜4.0%、Ti:0.02〜0.3%、B:0.00
    1〜0.01%を含み、フラックス充填率が3〜10質
    量%であることを特徴とするガスシールドアーク溶接用
    フラックス入りワイヤ。
  2. 【請求項2】 質量%で、Mo:0.7%以下、Ni:
    1.5%以下、Cr:1.0%以下の1種または2種以
    上を含むことを特徴とする請求項1記載のガスシールド
    アーク溶接用フラックス入りワイヤ。
  3. 【請求項3】 下記式のカーボン等量(Ceq.)が
    0.25〜1.0であることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載のガスシールドアーク溶接用フラックス
    入りワイヤCeq.=C+0.07Si+0.1Mn+
    0.75Ti+5B+0.14M o+0.04Ni+0.11Cr+1.36N+0.0
    5Cu ・・・(1)
  4. 【請求項4】 アーク安定剤としてNa2OとTiO2
    含む合成物:1.8%以下、合成物以外のNa2O源を
    Na2O換算値で0.3%以下、合成物以外のTiO2
    をTiO2換算値で1.5%以下の1種または2種以上
    であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れかに記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入り
    ワイヤ。
  5. 【請求項5】 充填フラックスに鉄粉を含むことを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載のガスシール
    ドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
  6. 【請求項6】 鋼製外皮に継ぎ目のないことを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれかに記載のガスシールドア
    ーク溶接用フラックス入りワイヤ。
  7. 【請求項7】 鋼製外皮表面に銅めっきを有することを
    特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の
    ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
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