JP2002143722A - 遠心分離機及び洗浄方法 - Google Patents

遠心分離機及び洗浄方法

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JP2002143722A
JP2002143722A JP2000347850A JP2000347850A JP2002143722A JP 2002143722 A JP2002143722 A JP 2002143722A JP 2000347850 A JP2000347850 A JP 2000347850A JP 2000347850 A JP2000347850 A JP 2000347850A JP 2002143722 A JP2002143722 A JP 2002143722A
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basket
filter cloth
casing
scraping
centrifuge
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JP2000347850A
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English (en)
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Toshio Tanno
寿雄 丹野
Yoshihiko Nakazawa
義彦 中澤
Minoru Sugiura
実 杉浦
Hirokazu Nagase
裕和 長瀬
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Tsukishima Kikai Co Ltd
Original Assignee
Tsukishima Kikai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遠心分離機に於いて、ケーシング内に配置され
た筒状バスケットの透孔又はろ布の目開き部分や該筒状
バスケットとろ布との隙間に付着した固形物の残渣を完
全に除去する遠心分離機及び洗浄方法を提供する。 【解決手段】支持台14に載置されかつ可変速モータ1
1により回転制御される筒状バスケット2を収容したケ
ーシング1を備え、該筒状バスケット2の周壁部5に多
数の透孔4を形成すると共に、該筒状バスケット2の内
面にろ布3を敷設してなり、該ろ布3の表面に堆積した
固形物(ケーキ)12を掻取装置により掻き取り完了後
に於いて、洗浄液13が貯留する前記ケーシング1の貯
留部位に超音波振動器24又は気泡発生器30若しくは
その両者を装着することにより、該超音波振動器24及
び気泡発生器30のキャビテーション現象や気泡の作用
により、前記筒状バスケット2の透孔4又はろ布3の目
開き部分や該筒状バスケット2とろ布3との隙間に付着
した固形物12の残渣を完全に除去する遠心分離機及び
洗浄方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬や食品等の固
液分離を行う遠心分離機に於いて、該遠心分離機に装備
されたバスケット又はろ布に付着した固形物の残渣や付
着物を除去する遠心分離機及び洗浄方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の技術に於ける構型遠心分離機は一
例として図6に示すものがあった。当該従来の技術につ
いて、図6に基づいて説明すれば、1は例えば、円筒体
等の形状でなるケーシングである。該ケーシング1の内
部には、筒状バスケット2が配置されている。該筒状バ
スケット2の内面はろ布3が敷設されている。前記筒状
バスケット2の周壁部5は、多数の透孔4を設けてい
る。また、洗浄液パイプ8及び9は前記ケーシング1の
側壁6及び蓋板7をそれぞれ貫通させて前記ケーシング
1内に挿入している。10は固形物排出用シュートであ
って、前記ケーシング1の蓋板7から前記ケーシング1
内に挿入配置している。11は前記筒状バスケット2の
回転や停止を制御する可変速モータである。図中12は
前記ろ布3の表面に堆積した固形物、13は前記ケーシ
ング1の底部に貯留した洗浄液である。
【0003】上記従来の技術に於ける遠心分離機の洗浄
方法について説明すれば、前記筒状バスケット2のろ布
3の表面に堆積された固形物12を掻取装置(開示せ
ず)により掻き取った後、該筒状バスケット2を回転さ
せた状態で、前記洗浄液パイプ8、9により前記筒状バ
スケット2の上面及び内面から当該洗浄噴射液8a、9
aを吹き付けて前記筒状バスケット2又はその透孔4や
ろ布3の目開き部分更には、前記筒状バスケット2とろ
布3との隙間に付着した固形物12の残渣や粒子等の付
着物を除去する当該遠心分離機の洗浄方法であった。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】上記した従来の技術に
よれば、前記洗浄液パイプ8、9による前記筒状バスケ
ット2の上面及び内面から当該洗浄噴射液8a、9aを
吹き付けて当該筒状バスケット2等を洗浄すること、ま
たは前記洗浄液13内に前記筒状バスケット2を浸漬し
て洗浄することを特徴とした遠心分離機及びその洗浄方
法であり、洗浄噴射液8a、9aの吹付け圧力に押され
た前記固形物12の残渣や粒子等の付着物が当該透孔4
やろ布3の目開き部分等に引掛った状態になる。そこで
前記筒状バスケット2又はその透孔4やろ布3の目開き
部分又は該筒状バスケット2とろ布3との隙間に付着し
た固形物12の残渣や粒子等の付着物を完全に除去する
ことが困難であった。
【0005】一方において、前記筒状バスケット2又は
その透孔4やろ布3の目開き部分又は該筒状バスケット
2とろ布3との隙間に付着した固形物12の残渣や粒子
等の付着物を完全に除去するためには、洗浄液パイプ
8、9を増設したり、該洗浄噴射液8a、9aを多量か
つ長時間に供給する必要があるという問題点があった。
特に、医薬品業界に於いて前記遠心分離機のケーシング
1内や筒状バスケット2内が極めて清潔であることを要
求される医薬品の製造管理及び品質管理に関する基準
(GMP)対応型遠心分離機としては利用することが難
しかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る遠心分離機
及び洗浄方法は、遠心分離機に於けるケーシング1内の
前記洗浄液13に貯留する当該ケーシング1の部位に、
超音波振動器24や気泡発生器30を装着することによ
り、遠心分離機のケーシング1内に設置された筒状バス
ケット2又はその透孔4やろ布3の目開き部分又は該筒
状バスケット2とろ布3との隙間に付着した固形物12
の残渣や、粒子等付着物を完全に除去すべくし、効率的
に自動洗浄を可能にした新規な遠心分離機及び洗浄方法
を提供することを目的としたものである。以下、構成、
手段を説明する。
【0007】請求項1記載の発明によれば、ケーシング
と、該ケーシング内に設置された周壁部に多数の透孔を
有する筒状バスケットと、該バスケットの内面に配設さ
れたろ布と、該ろ布の表面に堆積された固形物を掻き取
る掻取装置とを備えた遠心分離機に於いて、前記固形物
を掻き取り後のろ布及びバスケットを洗浄するに当た
り、前記バスケット及び前記ろ布を浸漬する洗浄液を前
記ケーシング内に貯留し、前記洗浄液が貯留するケーシ
ングの部位に超音波振動器を装着したことを特徴とする
遠心分離機である。
【0008】請求項2記載の発明によれば、ケーシング
と、該ケーシング内に設置された周壁部に多数の透孔を
有する筒状バスケットと、該バスケットの内面に配設さ
れたろ布と、該ろ布の表面に堆積された固形物を掻き取
る掻取装置とを備えた遠心分離機に於いて、前記固形物
を掻き取り後のろ布及びバスケットを洗浄するに当た
り、前記バスケット及び前記ろ布を浸漬する洗浄液を前
記ケーシング内に貯留し、前記洗浄液が貯留するケーシ
ングの部位に気泡発生器を装着したことを特徴とする遠
心分離機である。
【0009】請求項3記載の発明によれば、ケーシング
と、該ケーシング内に設置された周壁部に多数の透孔を
有する筒状バスケットと、該バスケットの内面に配設さ
れたろ布と、該ろ布の表面に堆積された固形物を掻き取
る掻取装置とを備えた遠心分離機に於いて、前記固形物
を掻き取り後のろ布及びバスケットを洗浄するに当た
り、前記バスケット及び前記ろ布を浸漬する洗浄液を前
記ケーシング内に貯留し、前記洗浄液が貯留するケーシ
ングの部位に超音波振動器及び気泡発生器を装着したこ
とを特徴とする遠心分離機である。
【0010】請求項4記載の発明によれば、前記超音波
振動器又は気泡発生器が前記ケーシングの部位に面一に
装着したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の遠
心分離機である。
【0011】請求項5記載の発明によれば、ケーシング
と、該ケーシング内に設置された周壁部に多数の透孔を
有する筒状バスケットと、該バスケットの内面に配設さ
れたろ布と、該ろ布の表面に堆積された固形物を掻き取
る掻取装置とを備えた遠心分離機に於いて、前記固形物
を掻き取り後のろ布及びバスケットを洗浄するに当た
り、前記バスケット及び前記ろ布を浸漬する洗浄液を前
記ケーシング内に貯留し、前記バスケットを低速回転し
つつ、前記洗浄液が貯留するケーシングの部位に装着さ
れた超音波振動器によるキャビテーション効果により、
前記バスケット又はろ布に付着した残渣を除去すること
を特徴とする遠心分離機の洗浄方法である。
【0012】請求項6記載の発明によれば、ケーシング
と、該ケーシング内に設置された周壁部に多数の透孔を
有する筒状バスケットと、該バスケットの内面に配設さ
れたろ布と、該ろ布の表面に堆積された固形物を掻き取
る掻取装置とを備えた遠心分離機に於いて、前記固形物
を掻き取り後のろ布及びバスケットを洗浄するに当た
り、前記バスケット及び前記ろ布を浸漬する洗浄液を前
記ケーシング内に貯留し、前記バスケットを低速回転し
つつ、前記洗浄液が貯留するケーシングの部位に装着さ
れた気泡発生器による気泡の作用により、前記バスケッ
ト又はろ布に付着した残渣を除去することを特徴とする
遠心分離機の洗浄方法である。
【0013】請求項7記載の発明によれば、ケーシング
と、該ケーシング内に設置された周壁部に多数の透孔を
有する筒状バスケットと、該バスケットの内面に配設さ
れたろ布と、該ろ布の表面に堆積された固形物を掻き取
る掻取装置とを備えた遠心分離機に於いて、前記固形物
を掻き取り後のろ布及びバスケットを洗浄するに当た
り、前記バスケット及び前記ろ布を浸漬する洗浄液を前
記ケーシング内に貯留し、前記バスケットを低速回転し
つつ、前記洗浄液が貯留するケーシングの部位に装着さ
れた超音波振動器によるキャビテーション効果及び気泡
発生器による気泡の作用により、前記バスケット又はろ
布に付着した残渣を除去することを特徴とする遠心分離
機の洗浄方法である。
【0014】請求項8記載の発明によれば、前記超音波
振動器又は気泡発生器が前記ケーシングの部位に面一に
装着したことを特徴とする請求項5、6又は7記載の遠
心分離機の洗浄方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遠心分離機及
び洗浄方法の実施の形態を添付図面に基づいて説明す
る。
【発明の実施の形態1】以下、本発明に係る遠心分離機
の実施の形態1を説明する。
【0016】図1は本発明に係る遠心分離機に於いて横
型の例を示す断面図である。1は支持台14に支持され
た略円筒状や略立方体の形状を有するケーシングであ
る。2は筒状バスケットであり、円筒状の周壁部5と、
奥側壁部15と円環状の端壁部16とを有する。該筒状
バスケット2は前記奥側壁部15の外底面の略中央部に
前記ケーシング1の側壁6を貫通して回転軸17を備え
ている。該回転軸17の他端は回転ベルト18を介して
可変速モータ11の回転軸11aに連結している。19
は軸受装置であり、前記回転軸17の周部に配置した軸
受19aを装備しており、該回転軸17を支持してい
る。該軸受装置19は前記可変速モータ11の上方に載
置している。そして、該可変速モータ11は、前記支持
台14に載置されている。20は駆動部カバーであり、
前記可変速モータ11及び軸受装置19を覆設してい
る。また、前記可変速モータ11により動力が回転軸1
1aから回転ベルト18、回転軸17を介して、前記筒
状バスケット2に伝達され、該筒状バスケット2が回転
駆動される。
【0017】前記筒状バスケット2の周壁部5には多数
の透孔4が形成されている。該筒状バスケット2の内
面、すなわち、前記周壁部5の内面にはろ布3が敷設さ
れている。該ろ布3は例えば、ポリエチレン材、ポリプ
ロプレン材やその他樹脂材、金属材等で形成されてい
る。8は洗浄液パイプであり、洗浄水や洗浄効果のある
薬液等を外部から供給する。該洗浄液パイプ8は前記ケ
ーシング1の側壁6を貫通して該ケーシング1の内部に
配置しており、所定間隔を於いて、複数のノズル8b、
8bを配置し、前記筒状バスケット2の周壁部5の外面
から噴射液8a、8aを放出し、前記筒状バスケット2
又はその透孔4やろ布3を洗浄する。また、9は前記洗
浄液パイプ8とは別の洗浄液パイプであり、洗浄水や洗
浄効果のある薬液等を外部から供給する洗浄液パイプで
あり前記ケーシング1の蓋板7を貫通して、前記筒状バ
スケット2の内部に配置しており、所定間隔を置いて、
複数のノズル9b、9bを上下に配置し、前記筒状バス
ケット2の内面に敷設したろ布3の表面に堆積した固形
物12に噴射液9a、9aを放出し、該固形物12を洗
浄する。また、固形物12を掻取り後に筒状バスケット
2の周壁部5の内側からろ布3を洗浄する。
【0018】10は固形物排出用シュートであって、上
端の開口部10aが前記筒状バスケット2の周壁部5に
対向している。そして該固形物排出用シュート10の下
端は収集した前記固形物12を取出す取出口10bを設
けている。21は食品や薬品の原液を供給する原液供給
パイプであり、該原液供給パイプ21は前記ケーシング
1の蓋板7を貫通して、前記筒状バスケット2内に配置
しており、スラリー状の原液を外部から前記筒状バスケ
ット2内に供給する。前記ケーシング1の底部1aには
バルブ22を備えた排出管23を接続した排液口1bを
設けて構成されている。該バルブ22を閉じることによ
り、前記ケーシング1内に洗浄液13を貯留し得るよう
になっている。
【0019】24は超音波振動器であり、前記洗浄液1
3が貯留するケーシング1の底部1aや前記側壁6又は
蓋板7等の部位に装着されている。該超音波振動器24
は例えばホーン型、スイープ型、ミドルウェーブ型やメ
ガウェーブ型等で構成され、図2に示すように略円板状
の超音波振動面部24aが前記洗浄液13に臨ませてい
る。
【0020】図2に於いて、前記ケーシング1の底部1
aの一部に穿設孔1cを設けると共に該底部1aの内周
縁に段差部1dを形成する。そして、前記超音波振動器
24は、前記ケーシング1の前記穿設孔1cの上側又は
下側から挿入し、前記超音波振動面部24aの表面が前
記ケーシング1の底部1aの上面と面一になるように設
定する。また、前記超音波振動面部24aの下面周縁部
はネジ棒24bを複数個、例えば4個を一体形成してな
る。一方、前記段差部1dの所定部位、例えば、周囲4
ヶ所にボルト24cを溶接すると共にネジ止めしてお
り、前記ネジ棒24b及びボルト24cにパッキン26
及びフランジ27を介してナット25a、25bでねじ
締め固定している。而して、前記超音波振動器24は前
記ケーシング1に固定される。図中、33は前記超音波
振動器24に電気信号を入力するリード線である。
【0021】次に本発明に係る遠心分離機の実施の形態
1に於ける動作及び洗浄方法を説明する。前記遠心分離
機により、食品や薬品の固液分離処理を行なう場合は、
掻取り装置(図示せず)を引き下げて、該掻取り装置に
備えた掻取刃を前記筒状バスケット2の内側に退避させ
て、排出管23のバルブ22は開にして置く。そして、前
記可変速モータ11を駆動させて、前記筒状バスケット
2を高速回転させると共に原液供給パイプ21からスラ
リー状の食品や薬品の原液を供給する。当該原液の供給
が終了した後、一定の時間まで当該筒状バスケット2の
高速回転を持続する。而して、前記原液は脱液され遠心
分離機の脱液工程が完了する。次に当該脱液工程が完了
した後、当該筒状バスケット2の回転を持続しながら前
記洗浄液パイプ9から洗浄水や薬液等の洗浄液を供給し
て複数のノズル9bから噴射液9aを放出し、該筒状バ
スケット2のろ布3の表面に堆積された固形物12に付
着している残液分を洗浄する。次に、前記洗浄液パイプ
9から当該洗浄液の供給を停止し、更に一定時間まで前
記筒状バスケット2を回転させて脱液処理を行なう。こ
の脱液工程が終了した後、前記可変速モータ11の回転
を減速させ、該筒状バスケット2の回転速度を固形物1
2の掻取り可能の速度まで減速させる。そして、前記筒
状バスケット2の回転速度が掻取り可能の速度まで減速
した後、当該掻取り装置が動作し、前記ろ布3の表面に
堆積した固形物12を掻き取って前記固形物排出用シュ
ート10の開口部10a内に落下させる。而して、固形
物12の掻取り工程が完了する。そして当該固形物(ケ
ーキ)は該固形物排出用シュート10の取出口10bか
ら外部に取出される。前記固形物12の掻取り工程が完
了した後、該掻取り装置は停止すると共に、元の位置ま
で復元し、再び前記原液供給パイプ21から原液の供給
が行われ、前記の脱液工程及び固形物12の掻取り工程
が繰返えされる。
【0022】所定量の原液を固液分離処理し又は固形物
排出用シュート10から固形物12を取出した後に於い
て、前記筒状バスケット2やろ布3の洗浄を行なう。当
該筒状バスケット2やろ布3の洗浄を行なう場合は、該
固形物12を固形物排出用シュート10から排出した
後、バルブ22は開のまま、洗浄液パイプ8、9から洗
浄水や温湯又はその他の薬液等の洗浄液を供給し、前記
ケーシング1内に噴射液8a、9aでもって、噴射注入
しスプレー洗浄を行なう。スプレー洗浄終了後、更に筒
状バスケット2の回転速度を減速してバルブ22を閉と
し、ケーシング1内に洗浄液13を貯留し、レベル検出
器(開示せず)で設定レベルに達した時、洗浄パイプ8、
9からの洗浄液を停止する。そして図1に示すように、
洗浄液13は前記ケーシング1の底部1aの付近に貯留
することとなる。この時、前記筒状バスケット2の周壁
部5が前記洗浄液13に浸漬した状態であることが必要
である。而して、前記筒状バスケット2の浸漬工程が完
了する。
【0023】次に、前記筒状バスケット2の周壁部5が
前記洗浄液13に浸漬した状態であって、前記可変速モ
ータ11が回転駆動し当該筒状バスケット2を回転させ
る。而して、前記筒状バスケット2及びろ布3が洗浄さ
れる。前記洗浄工程により前記筒状バスケット2やろ布
3が洗浄されるものの当該筒状バスケット2及びその透
孔4やろ布3の目開き部分又は該筒状バスケット2とろ
布3との隙間に付着した固形物12の残渣や粒子等の付
着物を完全に除去するには不十分である。
【0024】そこで、前記リード線33に電気信号を入
力すると、前記超音波振動器24が動作し、前記洗浄液
13内でキャビテーション現象を生ずる。ここにおい
て、当該超音波振動器24の動作を説明すれば、該超音
波振動器24は洗浄液13の中で超音波を照射する。そ
して圧力変動を惹起させることにより該洗浄液13内に
真空の空洞が形成される。当該空洞は次の圧力振動によ
って、潰され消失するが、この潰れる時に引き裂かれた
洗浄液13同志が激しく衝突して非常に大きな衝撃力が
発生する。これがキャビテーション現象であり、これに
より前記筒状バスケット2やその透孔4又はろ布3の目
開き部分又は該筒状バスケット2とろ布3との隙間に付
着した固形物12の残渣や粒子等の付着物が物理的に剥
離させられ又、分散や乳化して離脱する。又、このキャ
ビテーション現象により洗浄液13内に小気泡が発生
し、これが前記筒状バスケット2や透孔4又は該筒状バ
スケット2とろ布3との隙間等に浸透して、膨張収縮を
繰返す作用を行い、これらに付着した固形物12の残渣
やその他の付着物を完全に剥離、除去する。また、前記
超音波振動器24は洗浄液13中に超音波を照射し、当
該洗浄液13の撹拌作用が行なわれ、前記筒状バスケッ
ト2やろ布3等から剥離した固形物12の残渣やその他
付着物を洗浄液13内に溶解、乳化や分散させることが
できるので前記筒状バスケット2やろ布3への前記残渣
や付着物の再付着を防止することができる。一定時間経
過後、前記超音波振動器24の動作を停止し、バルブ2
2を開にし、洗浄液13を排出する。而して、上述した
超音波振動器24の動作により固形物12の残渣やその
他の付着物の除去工程が完了する。
【0025】尚、前記固形物12の残渣や粒子その他の
付着物の除去工程中に於いて、前記可変速モータ11を
回転駆動し、前記筒状バスケット2を低速回転すれば、
前記洗浄液13内が更に撹拌され前記固形物12の残渣
等を全周に渉って除去する効果が促進される。これが前
記超音波振動器24による前記筒状バスケット2又はろ
布3に付着した残渣等を除去する工程である。上記した
本発明に係る遠心分離機及び洗浄方法の実施の形態1に
おける前記脱液工程、掻取り工程、スプレー洗浄工程及
び浸漬、超音波洗浄工程は本遠心分離機に電気信号を供
給するのみで、定置洗浄(CIP)を行ないかつ自動化
でもって無人化洗浄も可能である。
【0026】尚、前記超音波振動器24は前記洗浄液1
3等の液体がないとき動作させれば、本器内に過電流が
流過することとなり、当該超音波振動器24の破損や焼
損の原因となる。そこで、超音波振動器24は前記レベ
ル検出器と連動させて洗浄液13がないときは、前記超
音波振動器24の動作をしないように、過電流対策機能
を有するものである。尚、図2ないし図5において、ケ
ーシング1の底部1aにはいずれも段差部1dを設けた
例を示したが、ケーシング1、超音波振動面部24aや
多孔性気泡発生板28の厚みに如何によっては前記段差
部1dを排除し、また前記超音波振動面部24a又は多
孔性気泡発生板28の装着部分を盛り上げ構成する等適
宜選択する。
【0027】
【発明の実施の形態2】図3は本発明に係る遠心分離機
の実施の形態2の実施例を示すもので、前記洗浄液13
を貯留した前記ケーシング1の底部1aの部位に気泡発
生器30を装着した状態を示す拡大断面図である。ま
た、図4は図3に示す気泡発生器30を分解した拡大斜
視図である。以下図3及び図4に基づいて説明する。
【0028】30は前記ケーシング1の底部1aに穿設
した穿設孔1cに嵌挿固着した気泡発生器であり、例え
ば、多孔性気泡発生板28及び圧縮エア吹付具29で構
成されている。前記圧縮エア吹付具29は上端が鍔部2
9bを形成しており、該鍔部29bの周縁部が前記多孔
性気泡発生板28の周縁部に設けたネジ止め穴28aと
同一同数のネジ止め穴29aを配設している。また、前
記圧縮エア吹付具29は、前記鍔部29b、胴体部29
c及び空気管部29dで構成されており、該胴体部29
cは内部が中突状であり、空気管部29dから矢印P方
向に示すように送られた圧縮エアを前記多孔性気泡発生
板28の裏面に吹付ける。前記多孔性気泡発生板28は
全面に多数の微細孔28bを貫通して形成しており、前
記圧縮エア吹付具29から送風された圧縮エアを前記洗
浄液13へ噴出させ、該洗浄液13中に微細気泡13a
を発生させる。該多孔性気泡発生板28は、例えば多孔
性焼結金属板、多孔性セラミック板又は多孔性樹脂板等
で構成される。前記穿設孔1cの下縁は段差部1dを形
成している。該段差部1dはボルト1eを垂下固定して
いる。そして、前記気泡発生器30は前記ケーシング1
内に貯留した洗浄液13に臨ませている。
【0029】前記気泡発生器30を前記ケーシング1の
底部1aに装着する手順を説明すれば、ケーシング1の
底部1aの下方から前記穿設孔1c内に前記多孔性気泡
発生板28、前記圧縮エア吹付具29の鍔部29bを挿
入し、更にパッキン34、フランジ35を下方から重ね
合わせる。そして、前記多孔性気泡発生板28の表面が
ケーシング1の底部1aの上面と面一になるように設定
する。而して平頭ネジ棒31は底部1aの上方からネジ
止め穴28a、29a及びパッキン34、フランジ35に
設けたネジ止め穴に挿入する。又同時に別の部位に設け
た前記パッキン34、フランジ35のネジ止め穴は前記
ボルト1eを挿入する。而して、平頭ネジ棒31及びボル
ト1eをナット32、36でネジ締めすることにより、
前記気泡発生器30は前記ケーシング1に装着されるこ
ととなる。
【0030】本発明に係る遠心分離機の実施の形態2に
於ける外の構成は前述した実施の形態1と同一であるの
で、その説明を省略する。次に、前記実施の形態2に於
ける遠心分離機の動作及び洗浄方法について説明する。
原液供給工程から掻取り工程、及びスプレー洗浄工程、
浸漬工程は前述した実施の形態1と同一であるのでその
説明を省略する。そこで、前記気泡発生器30を使用し
た場合の固形物12の残渣除去工程を説明する。図4に
示すように、圧縮エア吹付具29の空気管部29dから
圧縮エアを矢印Pに示す如く送風すれば、この圧縮エア
は前記胴体部29cを流過して前記多孔性気泡発生板2
8の裏面に吹付けられる。前記多孔性気泡発生板28は
図3に示すように、洗浄液13内に圧縮エアを噴出させ
て、微細気泡13aを群生かつ続出させる。洗浄液13
内に群生した各微細気泡13aは続出する圧縮エアの圧
力等で破裂し、消失する。この微細気泡13aが破裂す
るときに、当該洗浄液13同志が激しく衝突し、大きな
衝撃圧力が発生する。この衝撃力が前記筒状バスケット
2やその透孔4又はろ布3の目開き部分、及び該筒状バ
スケット2とろ布3との隙間に付着した固形物12の残
渣やその他粒子等の付着物をそれらから離脱、分離させ
る。このように固形物12の残渣や付着物を除去するこ
とができる。而して、上述した気泡発生器30の動作に
より固形物12の残渣除去工程が完了する。
【0031】尚、前記固形物12の残渣や粒子その他の
付着物の除去工程中に於いて、前記可変速モータ11を
低速回転駆動し、前記筒状バスケット2を回転すれば、
前記洗浄液13内が更に撹拌され前記固形物12の残渣
等を除去する効果が促進される。これが前記気泡発生器
30による前記筒状バスケット2又はろ布3に付着した
残渣等を全周に渉って除去する工程である。尚、本発明
の実施の形態2も前記実施の形態1と同様に前記脱液工
程から残渣等除去工程までを定置洗浄(CIP)を行な
いかつ自動化でもって無人化洗浄も可能である。
【0032】
【発明の実施の形態3】図5は本発明に係る遠心分離機
の実施の形態3の実施例を示すもので、前記洗浄液13
を貯留した前記ケーシング1の底部1aの部位に前記超
音波振動器24及び前記気泡発生器30を装着した状態
を示す拡大断面図である。
【0033】以下、図5に基づいて説明する。前記超音
波振動器24は前記ケーシング1の底部1aに穿設した
穿設孔1cに嵌挿固着している。また、前記気泡発生器
30は前記超音波振動器24と並置しており、前記ケー
シング1の底部1aに穿設した穿設孔1cに嵌挿固着し
ている。そして、前記気泡発生器30の多孔性気泡発生
板28及び前記超音波振動器24の超音波振動面部24
aの上面はそれぞれ前記ケーシング1の底部1aに面一
に設定されると共に、前記ケーシング1内に貯留した洗
浄液13に臨ませている。尚、本実施の形態3に於ける
前記気泡発生器30及び前記超音波振動器24を前記ケ
ーシング1の穿設孔1cに装着する手順や細部の構造は
前述した実施の形態1及び2で詳細に説明したので、そ
の説明を省略する。
【0034】次に、前記実施の形態3に於ける遠心分離
機の動作及び洗浄方法について説明する。原液供給工程
から掻取り工程、及びスプレー洗浄工程、浸漬工程は前
述した実施の形態1及び2と同一であるのでその説明を
省略する。また、前記超音波振動器24及び前記気泡発
生器30を使用した場合の固形物12の残渣やその他付
着物の除去工程は、前記本発明実施の形態1で説明した
前記超音波振動器24の動作や洗浄方法と前記本発明の
実施の形態2で説明した前記気泡発生器30の動作や洗
浄方法を同時に行なったときの工程であり、その説明は
省略する。本発明の実施の形態3による残渣除去工程に
よれば、前記本発明の実施の形態1又は2より更に残渣
除去機能を向上させるものであるが、特に被着物から剥
離し難い残渣等を除去する場合や洗浄液を減量した場合
の遠心分離機に利用すると有効である。
【0035】尚、本発明に係る遠心分離機及び洗浄方法
について、上述したように当該遠心分離機が横型の場合
を説明したが、本発明は縦型遠心分離機にも適用できる
のもである。縦型遠心分離機の場合は、洗浄液が前記ケ
ーシング内に満水状態で当該筒状バスケット等が洗浄さ
れることとなる。また、本発明に係る遠心分離機及び洗
浄方法は、筒状バスケットの周壁部内面にろ布を配設し
たものについて説明したが、当該ろ布を配設せず該筒状
バスケットの周壁部に細孔あるいはスリットを形成する
場合にも適用することができる。また、本発明に係る遠
心分離機及び洗浄方法は食品や医薬品以外の半導体材料
品、化学品を洗浄する場合に適用することが出来る。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る遠心分離機及び洗浄方法は
上述した構成、作用を有するので次の効果がある。
【0037】請求項1記載の発明によれば、ケーシング
と、該ケーシング内に設置された周壁部に多数の透孔を
有する筒状バスケットと、該バスケットの内面に配設さ
れたろ布と、該ろ布の表面に堆積された固形物を掻き取
る掻取装置とを備えた遠心分離機に於いて、前記固形物
を掻き取り後のろ布及びバスケットを洗浄するに当た
り、前記バスケット及び前記ろ布を浸漬する洗浄液を前
記ケーシング内に貯留し、前記洗浄液が貯留するケーシ
ングの部位に超音波振動器を装着したことを特徴とする
遠心分離機を提供する。このような構成としたので、超
音波振動器によるキャビテーション効果又は気泡破裂に
よるパーティクルの除去の効果に基づいて、前記筒状バ
スケットの透孔又はろ布の目開き部分や前記筒状バスケ
ットとろ布との隙間に付着した固形物の残渣や粒子等の
付着物を完全に除去することができると共に、再付着も
防止でき、食品や医薬品、半導体材料品、化学品の洗浄
装置に応用することができる。また、定置洗浄(CIP)
を行ない、自動化でもって無人化による効率的な洗浄を
行なう装置とすることができる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、ケーシング
と、該ケーシング内に設置された周壁部に多数の透孔を
有する筒状バスケットと、該バスケットの内面に配設さ
れたろ布と、該ろ布の表面に堆積された固形物を掻き取
る掻取装置とを備えた遠心分離機に於いて、前記固形物
を掻き取り後のろ布及びバスケットを洗浄するに当た
り、前記バスケット及び前記ろ布を浸漬する洗浄液を前
記ケーシング内に貯留し、前記洗浄液が貯留するケーシ
ングの部位に気泡発生器を装着したことを特徴とする遠
心分離機を提供する。このような構成としたので、気泡
発生器により発生した微細気泡が固形物の残渣や付着物
の層と筒状バスケットの透孔やろ布の目開き部分の表面
との間に出来た隙間に浸透すると共に、膨張収縮を繰返
して、当該残渣や付着物の層を剥離させて、当該筒状バ
スケット又は透孔や目開き部分又は当該筒状バスケット
とろ布との隙間の残渣を完全に除去し得ると共に再付着
を防止しすることができる。
【0039】請求項3記載の発明によれば、ケーシング
と、該ケーシング内に設置された周壁部に多数の透孔を
有する筒状バスケットと、該バスケットの内面に配設さ
れたろ布と、該ろ布の表面に堆積された固形物を掻き取
る掻取装置とを備えた遠心分離機に於いて、前記固形物
を掻き取り後のろ布及びバスケットを洗浄するに当た
り、前記バスケット及び前記ろ布を浸漬する洗浄液を前
記ケーシング内に貯留し、前記洗浄液が貯留するケーシ
ングの部位に超音波振動器及び気泡発生器を装着したこ
とを特徴とする遠心分離機を提供する。このような構成
としたので、超音波振動器及び気泡発生器により、前記
筒状バスケット又は透孔やろ布の目開き部分又は筒状バ
スケットとろ布との隙間に付着した固形物の残渣や付着
物の除去効果を更に向上させて、剥離し難い残渣等を除
去するのに有効であると共に洗浄液の減量化を図ること
ができる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、前記超音波
振動器又は気泡発生器が前記ケーシングの部位に面一に
装着したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の遠
心分離機を提供する。このような構成としたので、前記
超音波振動器又は気泡発生器がキャビテンション効果や
気泡発生作用により当該洗浄液内で効率良く機能し、
又、前記ケーシングの部位と面一にしたことにより洗浄
廃液の排出時に洗浄液が超音波振動器又は気泡発生器の
表面に残ることがなく完全に排出が可能となり、残渣や
付着物の除去効果を更に向上させることができる。
【0041】請求項5記載の発明によれば、ケーシング
と、該ケーシング内に設置された周壁部に多数の透孔を
有する筒状バスケットと、該バスケットの内面に配設さ
れたろ布と、該ろ布の表面に堆積された固形物を掻き取
る掻取装置とを備えた遠心分離機に於いて、前記固形物
を掻き取り後のろ布及びバスケットを洗浄するに当た
り、前記バスケット及び前記ろ布を浸漬する洗浄液を前
記ケーシング内に貯留し、前記バスケットを低速回転し
つつ、前記洗浄液が貯留するケーシングの部位に装着さ
れた超音波振動器によるキャビテーション効果により、
前記バスケット又はろ布に付着した残渣を除去すること
を特徴とする遠心分離機の洗浄方法を提供する。このよ
うな構成としたので、超音波振動器によるキャビテーシ
ョン効果又は気泡破裂によるパーティクルの除去の効果
に基づいて、前記筒状バスケットの透孔又はろ布の目開
き部分や前記筒状バスケットとろ布との隙間に付着した
固形物の残渣や付着物を完全に除去する洗浄方法を提供
できると共に、定置洗浄(CIP)行ない自動化による
効率的な洗浄を行う方法とすることもできる。
【0042】請求項6記載の発明によれば、ケーシング
と、該ケーシング内に設置された周壁部に多数の透孔を
有する筒状バスケットと、該バスケットの内面に配設さ
れたろ布と、該ろ布の表面に堆積された固形物を掻き取
る掻取装置とを備えた遠心分離機に於いて、前記固形物
を掻き取り後のろ布及びバスケットを洗浄するに当た
り、前記バスケット及び前記ろ布を浸漬する洗浄液を前
記ケーシング内に貯留し、前記バスケットを低速回転し
つつ、前記洗浄液が貯留するケーシングの部位に装着さ
れた気泡発生器による気泡の作用により、前記バスケッ
ト又はろ布に付着した残渣を除去することを特徴とする
遠心分離機の洗浄方法を提供する。このような構成とし
たので、気泡発生器により発生した微細気泡が固形物の
残渣の層と筒状バスケットの透孔やろ布の目開き部分の
表面との間に出来た隙間に浸透すると共に、膨張収縮を
繰返して、当該残渣や付着物の層を剥離させて、当該筒
状バスケット又は透孔や目開き部分又は当該筒状バスケ
ットとろ布との隙間に付着した残渣等を完全に除去する
洗浄方法を提供することができる。
【0043】請求項7記載の発明によれば、ケーシング
と、該ケーシング内に設置された周壁部に多数の透孔を
有する筒状バスケットと、該バスケットの内面に配設さ
れたろ布と、該ろ布の表面に堆積された固形物を掻き取
る掻取装置とを備えた遠心分離機に於いて、前記固形物
を掻き取り後のろ布及びバスケットを洗浄するに当た
り、前記バスケット及び前記ろ布を浸漬する洗浄液を前
記ケーシング内に貯留し、前記バスケットを低速回転し
つつ、前記洗浄液が貯留するケーシングの部位に装着さ
れた超音波振動器によるキャビテーション効果及び気泡
発生器による気泡の作用により、前記バスケット又はろ
布に付着した残渣を除去することを特徴とする遠心分離
機の洗浄方法を提供する。このような構成としたので、
超音波振動器及び気泡発生器により、前記筒状バスケッ
トの透孔又はろ布の目開き部分や筒状バスケットとろ布
との隙間に付着した固形物の残渣の除去効果を更に向上
させて剥離し難い残渣等を完全に除去するのに有効であ
って洗浄液の減量化ができる洗浄方法を提供することが
できる。
【0044】請求項8記載の発明によれば、前記超音波
振動器又は気泡発生が前記ケーシングの部位に面一に装
着したことを特徴とする請求項5、6、又は7記載の遠
心分離機の洗浄方法を提供する。このような構成とした
ので、前記超音波振動器又は気泡発生器がキャビテーシ
ョン効果や気泡発生作用により、当該洗浄液内で効率良
く機能し、又、前記ケーシングの部位と面一にしたこと
により洗浄廃液の排出時に洗浄液が超音波振動器又は気
泡発生器の表面に残ることがなく完全に排出が可能とな
り、残渣や付着物の除去効果を更に向上させる洗浄方法
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遠心分離機の実施の形態1を示す
要部を断面した側面図である。
【図2】本発明に係る遠心分離機の実施の形態1に適用
する超音波振動器をケーシングに装着した状態を示す拡
大断面図である。
【図3】本発明に係る遠心分離機の実施の形態2に適用
する気泡発生器をケーシングに装着した状態を示す拡大
断面図である。
【図4】本発明に係る遠心分離機の実施の形態2に適用
する気泡発生器の拡大分解斜視図である。
【図5】本発明に係る遠心分離機の実施の形態3に適用
する超音波振動器及び気泡発生器をケーシングに装着し
た状態を示す拡大断面図である。
【図6】従来の技術に於ける横型遠心分離機の構造例を
示す要部を断面した側面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 1a 底部 1b 排液口 1c 穿設孔 1d 段差部 1e ボルト 2 筒状バスケット 3 ろ布 4 透孔 5 周壁部 6 側壁 7 蓋板 8、9 洗浄液パイプ 8a、9a 噴射液 8b、9b ノズル 10 固形物排出ショート 10a 開口部 10b 取出口 11 可変速モータ 12 固形物(ケーキ) 13 洗浄液 14 支持台 15 奥側壁部 16 端壁部 17 回転軸 18 回転ベルト 19 軸受装置 19a 軸受 20 駆動カバー 21 原液供給パイプ 22 バルブ 23 排出管 24 超音波振動器 24a 超音波振動面部 24b ネジ棒 24c ボルト 25a、25b ナット 26 パッキン 27 フランジ 28 多孔性気泡発生板 28a ネジ止め穴 28b 微細孔 29 圧縮エア吹付具 29a ネジ止め穴 29b 鍔部 29c 胴体部 29d 空気管部 30 気泡発生器 31 平頭ネジ棒 32、36 ナット 33 リード線 34 パッキン 35 フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B08B 3/12 B08B 3/12 A (72)発明者 杉浦 実 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 (72)発明者 長瀬 裕和 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 Fターム(参考) 3B201 AA47 AB53 BA03 BB21 BB83 BB88 BB94 CA05 CB22 4D057 AA01 AA03 AB01 AC02 AD01 AE03 AF01 BA17 BA36 BA43 BC05 BC11 BC15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングと、該ケーシング内に設置され
    た周壁部に多数の透孔を有する筒状バスケットと、該バ
    スケットの内面に配設されたろ布と、該ろ布の表面に堆
    積された固形物を掻き取る掻取装置とを備えた遠心分離
    機に於いて、前記固形物を掻き取り後のろ布及びバスケ
    ットを洗浄するに当たり、前記バスケット及び前記ろ布
    を浸漬する洗浄液を前記ケーシング内に貯留し、前記洗
    浄液が貯留するケーシングの部位に超音波振動器を装着
    したことを特徴とする遠心分離機。
  2. 【請求項2】ケーシングと、該ケーシング内に設置され
    た周壁部に多数の透孔を有する筒状バスケットと、該バ
    スケットの内面に配設されたろ布と、該ろ布の表面に堆
    積された固形物を掻き取る掻取装置とを備えた遠心分離
    機に於いて、前記固形物を掻き取り後のろ布及びバスケ
    ットを洗浄するに当たり、前記バスケット及び前記ろ布
    を浸漬する洗浄液を前記ケーシング内に貯留し、前記洗
    浄液が貯留するケーシングの部位に気泡発生器を装着し
    たことを特徴とする遠心分離機。
  3. 【請求項3】ケーシングと、該ケーシング内に設置され
    た周壁部に多数の透孔を有する筒状バスケットと、該バ
    スケットの内面に配設されたろ布と、該ろ布の表面に堆
    積された固形物を掻き取る掻取装置とを備えた遠心分離
    機に於いて、前記固形物を掻き取り後のろ布及びバスケ
    ットを洗浄するに当たり、前記バスケット及び前記ろ布
    を浸漬する洗浄液を前記ケーシング内に貯留し、前記洗
    浄液が貯留するケーシングの部位に超音波振動器及び気
    泡発生器を装着したことを特徴とする遠心分離機。
  4. 【請求項4】前記超音波振動器又は気泡発生器が前記ケ
    ーシングの部位に面一に装着したことを特徴とする請求
    項1、2又は3記載の遠心分離機。
  5. 【請求項5】ケーシングと、該ケーシング内に設置され
    た周壁部に多数の透孔を有する筒状バスケットと、該バ
    スケットの内面に配設されたろ布と、該ろ布の表面に堆
    積された固形物を掻き取る掻取装置とを備えた遠心分離
    機に於いて、前記固形物を掻き取り後のろ布及びバスケ
    ットを洗浄するに当たり、前記バスケット及び前記ろ布
    を浸漬する洗浄液を前記ケーシング内に貯留し、前記バ
    スケットを低速回転しつつ、前記洗浄液が貯留するケー
    シングの部位に装着された超音波振動器によるキャビテ
    ーション効果により、前記バスケット又はろ布に付着し
    た残渣を除去することを特徴とする遠心分離機の洗浄方
    法。
  6. 【請求項6】ケーシングと、該ケーシング内に設置され
    た周壁部に多数の透孔を有する筒状バスケットと、該バ
    スケットの内面に配設されたろ布と、該ろ布の表面に堆
    積された固形物を掻き取る掻取装置とを備えた遠心分離
    機に於いて、前記固形物を掻き取り後のろ布及びバスケ
    ットを洗浄するに当たり、前記バスケット及び前記ろ布
    を浸漬する洗浄液を前記ケーシング内に貯留し、前記バ
    スケットを低速回転しつつ、前記洗浄液が貯留するケー
    シングの部位に装着された気泡発生器による気泡の作用
    により、前記バスケット又はろ布に付着した残渣を除去
    することを特徴とする遠心分離機の洗浄方法。
  7. 【請求項7】ケーシングと、該ケーシング内に設置され
    た周壁部に多数の透孔を有する筒状バスケットと、該バ
    スケットの内面に配設されたろ布と、該ろ布の表面に堆
    積された固形物を掻き取る掻取装置とを備えた遠心分離
    機に於いて、前記固形物を掻き取り後のろ布及びバスケ
    ットを洗浄するに当たり、前記バスケット及び前記ろ布
    を浸漬する洗浄液を前記ケーシング内に貯留し、前記バ
    スケットを低速回転しつつ、前記洗浄液が貯留するケー
    シングの部位に装着された超音波振動器によるキャビテ
    ーション効果及び気泡発生器による気泡の作用により、
    前記バスケット又はろ布に付着した残渣を除去すること
    を特徴とする遠心分離機の洗浄方法。
  8. 【請求項8】前記超音波振動器又は気泡発生器が前記ケ
    ーシングの部位に面一に装着したことを特徴とする請求
    項5、6又は7記載の遠心分離機の洗浄方法。
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