JP2002142127A - 分光感度特性の最適化方法 - Google Patents

分光感度特性の最適化方法

Info

Publication number
JP2002142127A
JP2002142127A JP2000337841A JP2000337841A JP2002142127A JP 2002142127 A JP2002142127 A JP 2002142127A JP 2000337841 A JP2000337841 A JP 2000337841A JP 2000337841 A JP2000337841 A JP 2000337841A JP 2002142127 A JP2002142127 A JP 2002142127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
color matching
matching function
metamer
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000337841A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhito Matsushiro
信人 松代
Yukio Endo
幸夫 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Data Corp filed Critical Oki Data Corp
Priority to JP2000337841A priority Critical patent/JP2002142127A/ja
Priority to US10/016,423 priority patent/US6954547B2/en
Publication of JP2002142127A publication Critical patent/JP2002142127A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6083Colour correction or control controlled by factors external to the apparatus
    • H04N1/6088Colour correction or control controlled by factors external to the apparatus by viewing conditions, i.e. conditions at picture output
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CIEXYZ表色系でのX,Y,Z値やCIELAB色空間
でのL*,a*,b*値を用いて画像処理を行う場合、CIEXYZ表
色系の等色関数を用いて,特定の等色評価実験により異
なる分光反射率を持ち特定の光源下で同色であると観測
される二つの色刺激のX,Y,Z値を等しくすることは一
般にはできない。そのため,特定の光源下で同色である
と観測できる二つの色刺激も別の色であるとみなされ,
入力画像信号取得後,色調整を行う必要が生じる。 【解決手段】 特定の光源下で同色であると観測できる
二つの色刺激のX,Y,Z値を等しくできるようにCIEXYZ
等色関数を修正し,この修正等色関数を線型変換するこ
とで,カラースキャナーなどのカラー画像入力装置の分
光感度特性の最適化方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカラー画像入力装
置,特にカラースキャナーにおける分光感度特性の最適
修正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年目覚しい普及を見せているカラース
キャナーやデジタルカメラなどのカラー画像信号入力装
置から取得されたカラー画像信号を,元の被写体の色を
正確にカラーモニターやカラープリンタなどのカラー画
像信号出力装置により色再現することが重要になってき
ている。そのようなニーズに伴い,カラー画像信号入力
装置からの入力画像信号を均等色空間において色調整を
行う画像処理方法(特開平7-20585)などが提案されて
いる。これは,カラー画像信号入力装置からの入力画像
信号をCIEXYZ表色系の画像データ(X,Y,Z値)に変換
し,さらに基準白色を基準とする均等色空間(例えばCI
ELAB色空間)のデータ(L*,a*,b*値)に変換した後,修
正したい色を指定し,その色の持つ色空間データと処理
後の色空間データとの差分に応じてL*,a*,b*値を増減
し,再びCIEXYZ表色系の画像データ(X',Y',Z'値)に
変換する画像処理方法である。この処理方法は,モニタ
ーにより入力画像を見ながら色空間データを構成する座
標成分の各値の増減量を調整するため,入力画像を所望
の色バランスに修正することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにCIEXYZ表色
系でのX,Y,Z値やCIELAB色空間でのL*,a*,b*値を用い
て画像処理を行う従来技術は,CIEXYZ表色系の等色関数
を基準にしている。しかし,CIEXYZ表色系の等色関数を
用いて,特定の等色評価実験により異なる分光反射率を
持ち特定の光源下で同色であると観測される二つの色刺
激のX,Y,Z値を等しくすることは一般にはできない。
そのため,特定の光源下で同色であると観測できる二つ
の色刺激も別の色であるとみなされ,そのような色刺激
に対しても入力画像信号取得後,色調整を行う必要が生
じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の問題点に着目し本
発明は,特定の光源下で同色であると観測できる二つの
色刺激のX,Y,Z値を等しくできるようにCIEXYZ等色関
数を修正し,この修正等色関数を線型変換することで,
カラースキャナーなどのカラー画像入力装置の分光感度
特性の最適化方法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。 (第1の実施の形態)第1の実施例の構成について,図
1,図2,図3および図4を参照しながら詳細に説明す
る。図1は,本実施例の処理系全体を表すブロック図で
ある。まず,処理系全体の概要を説明する。メタマーデ
ータ処理部001は,等色評価実験により決定したメタマ
ーデータに関する処理を行う。標準等色関数格納部002
には,次のCIEXYZ表色系の等色関数(1)を格納してお
く。
【0006】
【数1】
【0007】目的関数設定部003は,標準等色関数格納
部002に格納されている等色関数を用いて目的関数の設
定を行う。修正等色関数算出処理部004は,メタマーデ
ータ処理部001の処理データと標準等色関数格納部002の
等色関数から拘束条件を決定し,目的関数設定部003で
設定された目的関数をこの拘束条件下で最小化する問題
として,Lagrangeの未定乗数法を用いて修正等色関数を
算出する。ここで算出する修正等色関数は,等色評価実
験で同色と観測された色刺激間のXYZ値を一致させるも
のである。分光感度特性修正処理部005は,修正等色関
数算出処理部004で算出された修正等色関数を,カラー
画像入力装置の分光感度特性に変換するための線型変換
を行う。
【0008】図2は,図1のメタマーデータ処理部001
の詳細を示すブロック図である。
【0009】
【数2】
【0010】メタマーデータ格納部102は,メタマーデ
ータ入力部101により読み込まれた光源の分光スペクト
ル分布S(λ)と,基準色刺激の分光反射率(2)と,基
準色刺激と同色と観測されたn個の色刺激の分光反射率
(3)を格納する。
【0011】
【数3】
【0012】分布ΔJ(λ)格納部104は,ノイズ平均化処
理部103で算出した分布ΔJ(λ)を格納する。
【0013】図3は,図1の目的関数設定部003の詳細
を示すブロック図である。Xw,Yw,Zw値格納部201には,
特定の光源下(ここではD65標準光源)における白色点
のCIEXYZ値Xw,Yw,Zwを格納しておく。行列U(λ)算出部2
02は,Xw,Yw,Zw値格納部201に格納された白色点のCIEXY
Z値と,図1の標準等色関数格納部002に格納されたCIEX
YZ表色系の等色関数を受け取り,均等色空間(ここでは
CIELAB色空間)に関する目的関数を指定する行列(6)
を算出する。
【0014】
【数4】
【0015】γ1,γ2入力部203は,重み係数パラメータ
γ1,γ2を読み込む。パラメータγ1,γ2は,CIEX
YZ表色系に関する目的関数とCIELAB色空間に関する目的
関数を結合する際に必要となる重み係数である。γ1,γ
2格納部204は,γ1,γ2入力部203で読み込んだ重み係数
パラメータγ1,γ2を格納する。
【0016】行列M(λ)算出部205は,行列U(λ)算出部2
02からCIELAB色空間に関する目的関数を指定する行列
(6)と,γ1,γ2格納部204から重み係数パラメータγ
1,γ2を受け取り,CIEXYZ表色系に関する目的関数と
CIELAB色空間に関する目的関数を結合し,結合後の目的
関数を指定する行列(8)を算出する。
【0017】
【数5】
【0018】M(λ)の逆行列算出部206は,行列M(λ)算
出部205から行列(8)を受け取り,その逆行列(9)
を算出する。 M(λ) の逆行列格納部207は,逆行列算出
部206で算出された逆行列(9)を格納する。
【0019】
【数6】
【0020】図4は,図1の修正等色関数算出処理部00
4の詳細を示すブロック図である。行列K算出部301は,
メタマーデータ処理部001内の分布ΔJ(λ)格納部104か
らΔJ(λ)と,目的関数設定部003内のM(λ) の逆行列格
納部207から逆行列(9)を受け取り,未定乗数を決定
するのに必要となる行列(10)を算出する。Kの逆行
列算出部302は,行列K算出部301で算出した行列(1
0)の逆行列(11)を算出する。
【0021】
【数7】
【0022】未定乗数算出部303は,分布ΔJ(λ)格納部
104からΔJ(λ)と,標準等色関数格納部002からCIEXYZ
表色系の等色関数と,Kの逆行列算出部302で算出した逆
行列(11)を受け取り,Lagrangeの未定乗数法の未定
乗数を算出する。修正等色関数算出部304は,分布ΔJ
(λ)格納部104からΔJ(λ)と,標準等色関数格納部002
からCIEXYZ表色系の等色関数と,M(λ) の逆行列格納部
207から逆行列(9)と,未定乗数算出部303から未定乗
数を受け取り,修正等色関数を算出する。
【0023】前述構成の分光感度特性修正方法の動作に
ついて,図1,図2,図3および図4を参照しながら詳
細に説明する。図2に示したメタマーデータ処理部の動
作について説明する。メタマーとは,分光反射率の異な
る二つの色刺激が特定の光源条件下で等しい色に見える
場合,それら二つの色刺激のことをいう。ここでは,等
色評価実験を行った環境における光源の分光スペクトル
分布S(λ), 等色評価実験で用いた基準色刺激の分光反
射率(2), 等色評価実験により基準色刺激と同色であ
ると観測されたn個の色刺激の分光反射率(3)をメタ
マーデータと呼ぶ。
【0024】メタマーデータ入力部101はこれらメタマ
ーデータを読み込み,メタマーデータ格納部102はメタ
マーデータ入力部101により読み込まれたメタマーデー
タを格納する。このメタマーデータ処理部では,最適化
問題を解く際に必要となる拘束条件を設定する。通常,
等色評価実験で等しい色に見えると観測されたメタマー
データに対して,それらメタマーのCIEXYZ値は一致しな
い。(12)式。
【0025】
【数8】
【0026】
【数9】
【0027】(20)式は修正等色関数を求める上での
拘束条件である。ノイズ平均化処理部103は,差(4)
と光源の分光スペクトルS(λ)の積を平均した分布ΔJ
(λ)を算出し,分布ΔJ(λ)格納部104はノイズ平均化処
理部103で算出されたΔJ(λ)を格納する。
【0028】図3に示した目的関数設定部の動作につい
て説明する。目的関数設定部は,修正等色関数を決定す
る際に必要となる目的関数を設定する。
【0029】
【数10】
【0030】CIEXYZ表色系に関する目的関数として次の
ものを設定する。(26)式。
【0031】
【数11】
【0032】CIELAB色空間に関する目的関数として次の
ものを設定する。(28)式。
【0033】
【数12】
【0034】
【数13】
【0035】図3における行列U(λ)算出部202は,Xw,Y
w,Zw値格納部201に格納された白色点のCIEXYZ値と,標
準等色関数格納部002に格納されたCIEXYZ表色系の等色
関数を受け取り,CIELAB色空間に関する目的関数を指定
する行列(6)を算出する。
【0036】目的関数(22)は,CIEXYZ表色系に関す
る目的関数とCIELAB色空間に関する目的関数とを重み付
けをし結合したものであるので,次式で与えられる。
(36)式。
【0037】
【数14】
【0038】図3におけるγ1,γ2入力部203は重み係数
パラメータγ1,γ2を読み込み,γ1,γ2格納部204で
格納する。また,行列M(λ)算出部205は,行列U(λ)算
出部202から行列(6)と,γ1,γ2格納部204から重み
係数パラメータγ1,γ2を受け取り,行列(8)を算
出する。
【0039】M(λ)の逆行列算出部206は,行列M(λ)算
出部205から行列(8)を受け取り,後の算出処理に必
要となる逆行列(9)を算出する。 M(λ) の逆行列格
納部207は,逆行列算出部206で算出された逆行列(9)
を格納する。
【0040】図4に示した修正等色関数算出処理部の動
作について説明する。この修正等色関数算出処理部は,
図1のメタマーデータ処理部001で設定した拘束条件下
において,目的関数設定部003で設定した目的関数を最
小にする修正等色関数の算出処理を行う。
【0041】
【数15】
【0042】行列K算出部301は,メタマーデータ処理部
001内の分布ΔJ(λ)格納部104からΔJ(λ)と,目的関数
設定部003内のM(λ) の逆行列格納部207から逆行列
(9)を受け取り,行列(10)を算出する。Kの逆行
列算出部302は,行列K算出部301で算出した行列(1
0)の逆行列(11)を算出する。
【0043】未定乗数算出部303は,分布ΔJ(λ)格納部
104からΔJ(λ)と,標準等色関数格納部002からCIEXYZ
表色系の等色関数と,Kの逆行列算出部302で算出した逆
行列(11)を受け取り,Lagrangeの未定乗数法の未定
乗数を算出する。(19)式に(42)式を代入する
と,修正等色関数は次式で算出できる。(45)式。
【0044】
【数16】
【0045】修正等色関数算出部304は,分布ΔJ(λ)格
納部104からΔJ(λ)と,標準等色関数格納部002からCIE
XYZ表色系の等色関数と,M(λ) の逆行列格納部207から
逆行列(9)と,未定乗数算出部303から未定乗数を受
け取り,修正等色関数を算出する。
【0046】図1における分光感度特性修正処理部005
は,修正等色関数算出処理部004で算出された修正等色
関数を,カラー画像入力装置の分光感度特性に変換する
ための線型変換を行う。
【0047】
【数17】
【0048】(第1の実施の形態の効果の説明)以上で
説明したように第1の実施例によれば,等色評価実験に
より同色として観測されるメタマーの分光反射率の対を
入力し,ノイズ平均化したメタマーに対しCIEXYZ値が等
しくなるという拘束条件下で,CIEXYZ表色系に関する目
的関数とCIELAB色空間に関する目的関数の重み付け結合
をした目的関数を最小化する修正等色関数を算出する。
目的関数の最小化を考慮することにより,算出される修
正等色関数は標準等色関数と形状において大きな相異を
持たず,かつCIELAB色空間における対応点も近い値を与
える。また設定した拘束条件により,この修正等色関数
を用いると等色評価実験により得られたメタマーのX
値,Y値,Z値が等しくできる。 このような特徴を持つ
修正等色関数にカラー画像入力装置の分光感度特性への
線型変換を実行することで,同様な特徴を持つように分
光感度特性の修正を行うことができる。
【0049】(第2の実施の形態)第2の実施例の構成
について,図5,図6を参照しながら詳細に説明する。
図5は,本実施例の処理系全体を表すブロック図であ
る。メタマーデータ処理部001,標準等色関数処理部00
2,目的関数設定部003,修正等色関数算出処理部004,
分光感度特性修正処理部005は第1の実施例での構成と
同じである。第2の実施例では,条件式判定処理部401
を備える部分が異なる。 条件式判定処理部401は,修正
等色関数算出処理部004で算出された修正等色関数があ
る条件を満たすかどうかの判定を行う。
【0050】図6は図5における条件式判定処理部401
の詳細を示すブロック図である。条件式算出部501は,
標準等色関数格納部002からCIEXYZ表色系の等色関数
と,修正等色関数算出処理部004内の修正等色関数算出
部304から第1の実施例手順で算出した修正等色関数を
受け取り,修正等色関数が満たすべき条件式の算出を行
う。許容値格納部502には,条件式に用いられる許容値
を予め格納しておく。条件式判定部503は,条件式算出
部501から修正等色関数が満たすべき条件式と,許容値
格納部502に格納してある許容値を受け取り,修正等色
関数算出部304で算出された修正等色関数が条件式をみ
たすかどうか判定を行う。
【0051】前述構成の分光感度特性修正方法の動作に
ついて,図5,6を参照にしながら詳細に説明する。図
5において,メタマーデータ処理部001,標準等色関数
処理部002,目的関数設定部003,修正等色関数算出処理
部004,分光感度特性修正処理部005は第1の実施例での
動作と同じである。条件式判定処理部401は,修正等色
関数算出処理部004で算出された修正等色関数がある条
件を満たすかどうかの判定を行う。
【0052】図6に示した条件式判定処理部401の動作
について説明する。条件式算出部501は,標準等色関数
格納部002からCIEXYZ表色系の等色関数(17)と,修
正等色関数算出処理部004内の修正等色関数算出部304か
ら第1の実施例手順で算出した修正等色関数(16)を
受け取り,修正等色関数が満たすべき条件式の算出を行
う。条件式としては次のものを設定する。(51)式。
【0053】
【数18】
【0054】この条件式(51)について説明する。
(51)式は,修正等色関数算出部304で算出された修
正等色関数(16)の標準等色関数(17)からの変化
分(25)の二乗和を可視波長領域について取った和が
ある許容値を超えないという条件式である。
【0055】修正等色関数算出部304で算出される修正
等色関数(16)は,その算出過程の目的関数設定部00
3においてCIEXYZ表色系に関する目的関数(23)の重
み係数γ1をCIELAB色空間に関する重み関数(24)の
重み係数γ2より十分大きく取れば,課された拘束条件
下においては条件式(51)左辺を最小にする。
【0056】しかし,拘束条件を設定するメタマーデー
タが不正確なものである場合には,その拘束条件下にお
いては条件式(51)左辺の最小値であっても絶対値が
大きくなる場合が存在する。ここでメタマーデータが不
正確であるとは,等色評価実験の際に色覚正常者であっ
ても同色と認識する程度が必ずしも高精度ではないため
含まれる精度不十分なメタマーデータや,被験者の色覚
が正常でない場合に観測されるメタマーデータなどのこ
とである。また,修正等色関数が標準等色関数から大き
く違うものであると,入力したメタマーデータ以外を記
述する際の精度低下が考えられる。そこで,修正等色関
数が満たすべき条件として標準等色関数から大きく違わ
ないことを表す式(51)を設定した。
【0057】許容値格納部502に格納されている許容値
(Const)は評価実験などにより設定しておく。条
件式判定部503は,条件式算出部から算出された条件式
(51)の左辺と,許容値格納部に格納されている許容
値(Const)を受け取り,条件式(51)の真偽判
定を行う。条件式判定部503は,条件式(51)が真で
ある場合,修正等色関数算出部304で算出された修正等
色関数を適切なものとしてスキャナー感度補正処理部00
5に渡す。また条件式(51)が偽である場合は,修正
等色関数算出部304で算出された修正等色関数を不適切
なものとして,メタマーデータ処理部001内のメタマー
データ入力101で異なる等色評価実験のメタマーデータ
の再入力を促し,一連の処理を条件式(51)が真にな
るまで繰り返す。これにより,修正等色関数による記述
精度を向上することができる。
【0058】(第2の実施の別形態)図6に示した条件
式判定処理部401の動作について説明する。条件式算出
部501は,標準等色関数格納部002からCIEXYZ表色系の等
色関数(17)と,修正等色関数算出処理部004内の修
正等色関数算出部304から第1の実施例手順で算出した
修正等色関数(16)を受け取り,修正等色関数が満た
すべき条件式の算出を行う。条件式としては各波長λに
対して次のものを設定する。(52)式。
【0059】
【数19】
【0060】この条件式(52)について説明する。
(52)式は,修正等色関数算出部304で算出された修
正等色関数(16)の標準等色関数(17)からの変化
分(25)の二乗和がある許容値を超えないという条件
式である。
【0061】修正等色関数算出部304で算出される修正
等色関数(16)は,その算出過程の目的関数設定部00
3においてCIEXYZ表色系に関する目的関数(23)の重
み係数γ1をCIELAB色空間に関する重み関数(24)の
重み係数γ2より十分大きく取れば,課された拘束条件
下においては条件式(52)左辺を最小にする。
【0062】しかし,拘束条件を設定するメタマーデー
タが不正確なものである場合には,その拘束条件下にお
いては各波長λ条件式(52)左辺の最小値であっても
絶対値が大きくなる場合が存在する。ここでメタマーデ
ータが不正確であるとは,等色評価実験の際に色覚正常
者であっても同色と認識する程度が必ずしも高精度では
ないため含まれる精度不十分なメタマーデータや,被験
者の色覚が正常でない場合に観測されるメタマーデータ
などのことである。また,修正等色関数が標準等色関数
から大きく違うものであると,入力したメタマーデータ
以外を記述する際の精度低下が考えられる。そこで,修
正等色関数が満たすべき条件として標準等色関数から大
きく違わないことを表す式(52)を設定した。
【0063】許容値格納部502に格納されている許容値
(Const)(λ)は等色評価実験などにより設定し
ておく。条件式判定部503は,条件式算出部から算出さ
れた条件式(52)の左辺と,許容値格納部に格納され
ている許容値(Const)(λ)を受け取り,条件式
(52)の真偽判定を行う。条件式判定部503は,条件
式(52)がすべての可視波長λに対して真である場
合,修正等色関数算出部304で算出された修正等色関数
を適切なものとしてスキャナー感度補正処理部005に渡
す。また条件式(52)が偽となる波長λが一つでも存
在する場合は,修正等色関数算出部304で算出された修
正等色関数を不適切なものとして,メタマーデータ処理
部001内のメタマーデータ入力101で異なる等色評価実験
のメタマーデータの再入力を促し,一連の処理を条件式
(52)がすべての可視波長λに対して真になるまで繰
り返す。これにより,修正等色関数による記述精度を向
上することができる。
【0064】(第2の実施の形態の効果の説明)以上で
説明したように第2の実施例によれば,等色評価実験の
際に色覚正常者であっても同色と認識する程度が必ずし
も高精度ではないため含まれる精度不十分なメタマーデ
ータや,被験者の色覚が正常でない場合に観測されるメ
タマーデータなどを排除した修正等色関数を算出するこ
とができる。また設定した条件式により,算出された修
正等色関数はCIEXYZ表色系の等色関数から非常に大きく
は異ならないため,入力したメタマーデータ以外におい
ても記述する際の精度が向上できる。このような特徴を
持つ修正等色関数にカラー画像入力装置の分光感度特性
への線形変換を実行することで,同様な特徴を持つよう
に分光感度特性の修正を行うことができる。
【0065】
【発明の効果】以上で説明したように,等色評価実験に
より同色として観測されるメタマーの分光反射率の対を
入力し,ノイズ平均化したメタマーに対しCIEXYZ値が等
しくなるという拘束条件下で,CIEXYZ表色系に関する目
的関数とCIELAB色空間に関する目的関数の重み付け結合
をした目的関数を最小化する修正等色関数を算出する。
目的関数の最小化を考慮することにより,算出される修
正等色関数は標準等色関数と形状において大きな相異を
持たず,かつCIELAB色空間における対応点も近い値を与
える。また設定した拘束条件により,この修正等色関数
を用いると等色評価実験により得られたメタマーのX
値,Y値,Z値が等しくできる。 このような特徴を持つ
修正等色関数にカラー画像入力装置の分光感度特性への
線型変換を実行することで,同様な特徴を持つように分
光感度特性の修正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の処理系のブロック図
【図2】メタマデータ処理部の詳細ブロック図
【図3】目的関数設定部の詳細ブロック図
【図4】修正等色関数算出処理部の詳細ブロック図
【図5】第2の実施形態の処理系のブロック図
【図6】条件式判定処理部の詳細ブロック図
【符号の説明】
001 メタマデータ処理部 002 標準等色関数格納部 003 目的関数設定部 004 修正等色関数算出処理部 005 分光感度特性修正処理部 401 条件式判定処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CB01 CB08 CB12 CE17 DB02 DB06 DB09 5C066 AA01 CA08 KE01 KP05 5C077 LL11 LL19 MP08 PP31 PP36 PP37 PP43 PP71 PQ12 PQ18 SS01 5C079 HB05 HB08 HB11 LB02 MA11 NA03 NA29

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 等色評価実験により同色として観測され
    るメタマーデータに対しCIEXYZ値が等しくなるという拘
    束条件を設定するメタマーデータ処理部と,CIEXYZ表色
    系に関する目的関数とCIELAB色空間に関する目的関数の
    重み付け結合をした目的関数を設定する目的関数設定部
    と,Lagrange未定乗数法を用いて拘束条件下での目的関
    数の最小値を与える修正等色関数算出処理部,とを備え
    ることを特徴とするカラー画像入力装置の分光感度特性
    の最適化方法。
  2. 【請求項2】 等色評価実験により観測されうる不正確
    なメタマーデータを排除し入力したメタマーデータ以外
    においても記述精度の向上ができる条件式判定処理部を
    備えることを特徴とした請求項1に記載のカラー画像入
    力装置の分光感度特性の最適化方法。
JP2000337841A 2000-11-06 2000-11-06 分光感度特性の最適化方法 Withdrawn JP2002142127A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000337841A JP2002142127A (ja) 2000-11-06 2000-11-06 分光感度特性の最適化方法
US10/016,423 US6954547B2 (en) 2000-11-06 2001-10-26 Method of deriving spectral sensitivity characteristics for color image inputting device and apparatus for same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000337841A JP2002142127A (ja) 2000-11-06 2000-11-06 分光感度特性の最適化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002142127A true JP2002142127A (ja) 2002-05-17

Family

ID=18813155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000337841A Withdrawn JP2002142127A (ja) 2000-11-06 2000-11-06 分光感度特性の最適化方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6954547B2 (ja)
JP (1) JP2002142127A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006054679A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Casio Comput Co Ltd ホワイトバランス装置及びそのプログラム

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6888963B2 (en) * 2000-07-18 2005-05-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image processing apparatus and image processing method
US7529004B2 (en) * 2003-06-18 2009-05-05 University Of Southern California Color matching in lighting reproduction systems
US7830429B1 (en) * 2007-07-27 2010-11-09 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Optimizing characterization values of image capture apparatus components
US8467095B2 (en) * 2010-07-27 2013-06-18 Palo Alto Research Center Incorporated Color characterization model computation using weighted least squares minimization
EP2798831B1 (en) 2011-12-28 2016-08-31 Dolby Laboratories Licensing Corporation Spectral image processing
US9080916B2 (en) * 2012-08-30 2015-07-14 Apple Inc. Correction factor for color response calibration
US10352692B1 (en) * 2018-02-20 2019-07-16 Papalab Co., Ltd. Surface roughness determination apparatus using a white light source and determination method

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3140269B2 (ja) 1993-05-06 2001-03-05 富士写真フイルム株式会社 色空間処理方法
DE19645005A1 (de) * 1995-11-01 1997-05-07 Samsung Electronics Co Ltd Verfahren zur Farbtemperaturbestimmung für eine Farbanzeigevorrichtung
US6023525A (en) * 1997-10-23 2000-02-08 Xerox Corporation Determining an optimal color space direction for selecting color modulations
JP3072729B2 (ja) * 1998-10-09 2000-08-07 日本電気株式会社 カラーマッチング方法、カラーマッチング装置並びにプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体
KR100277829B1 (ko) * 1998-10-15 2001-01-15 정선종 칼라 스캐너의 미태머리즘을 최소화하기 위한 칼라 보정 장치및 그 방법
US6600833B1 (en) * 1999-07-23 2003-07-29 Intel Corporation Methodology for color correction with noise regulation

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006054679A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Casio Comput Co Ltd ホワイトバランス装置及びそのプログラム
JP4692872B2 (ja) * 2004-08-11 2011-06-01 カシオ計算機株式会社 画像処理装置、及び、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20020085751A1 (en) 2002-07-04
US6954547B2 (en) 2005-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7636473B2 (en) Image color adjustment
US9342872B2 (en) Color correction parameter computation method, color correction parameter computation device, and image output system
CN101646014B (zh) 图像处理设备和图像处理方法
US7098944B1 (en) Image processing apparatus and method
US5805213A (en) Method and apparatus for color-correcting multi-channel signals of a digital camera
CN101582977B (zh) 颜色管理装置和颜色管理方法
JPH0935050A (ja) 色の評価と色変換のための方法とシステム
US6320980B1 (en) Image processing apparatus and method, and recording medium
US10600211B2 (en) System and method for calculating image similarity and recording medium
JP3959909B2 (ja) ホワイトバランス調整方法及び調整装置
WO2007007788A1 (ja) 色補正方法および色補正装置
JP2008532401A (ja) 基準反射スペクトルを用いた反射スペクトル推定と色空間変換
US9398282B2 (en) Image processing apparatus, control method, and computer-readable medium
JP2009033361A (ja) 色調整装置、画像形成装置およびプログラム
US6654150B1 (en) Colorimetric characterization of scanned media using spectral scanner and basis spectra models
JP2002142127A (ja) 分光感度特性の最適化方法
JP2003102031A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、撮影装置評価方法、画像情報保存方法、画像処理システム、および画像データファイルにおけるデータ構造
JP2003309859A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
US8873108B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
CN111010557B (zh) 白点范围确定方法、白平衡校正方法及装置、存储介质
JP2003125224A (ja) プロファイルの調整装置およびその方法
US20100238301A1 (en) Color controlling device, method of generating color controlling method, and method of generating color reproducing device
JP2002112053A (ja) 色変換テーブル作成方法および色変換テーブル作成装置並びに色変換テーブル作成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2003209856A (ja) ホワイトバランス補正方法
JPH0998301A (ja) 画像処理装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080108