JP2002142061A - ファクシミリサーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】クライアントに対する未処理のイベントを、対
象となるクライアントがログインしたときに効率良く処
理することのできるファクシミリサーバを提供する。 【解決手段】複数のイベント処理タスクを備えており、
クライアント２に対する未処理のイベントがあれば、ク
ライアント２がログインしたときに、複数のイベント処
理タスクによって、未処理のイベントを処理する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、受信したデータを
クライアントに配信する機能を備えたファクシミリサー
バの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】近時、オフィスなどにおいて、ファクシ
ミリシステムが普及してきており、データ通信上有益な
役割を果たしている。このようなシステムは、ＬＡＮな
どの通信ネットワークにより、ファクシミリサーバ、ク
ライアント、メールサーバなどを接続して構成してお
り、ファクシミリサーバは、後述する受信イベントや送
信イベントなどの各種のイベントを実行することができ
る。

【０００３】受信イベントでは、公衆回線網やインター
ネットを通じて画像データを受信すると、クライアント
に対して受信完了通知を通知イベントとして配信する。
また、送信イベントでは、クライアントから受信した画
像データを、公衆回線網やインターネットに接続された
ファクシミリ装置などに送信し、送信が完了すると、そ
のクライアントに対して送信完了通知を通知イベントと
して配信する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のファクシミリサーバでは、これらのイベントが発生
したときには、対象となるクライアントがファクシミリ
サーバにログインしていれば実行されるが、ログインし
ていないときには、これらのイベントはメモリに格納さ
れ、該当するクライアントがログインしたときに、イベ
ント処理タスクによって、メモリから対応するイベント
を読み出して処理するようになっている。ところが、こ
のような処理は１つのイベント処理タスクによって行わ
れているので、処理すべきイベントがメモリに大量にあ
るような場合には、イベント処理に時間がかかり、効率
が悪かった。

【０００５】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、クライアントに対する未処理のイベントを、
対象となるクライアントがログインしたときに効率良く
処理することのできるファクシミリサーバを提供するこ
とを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１に記載のファクシミリサーバで
は、複数のイベント処理タスクを備えており、クライア
ントに対する未処理のイベントがあれば、クライアント
がログインしたときに、複数のイベント処理タスクによ
って、未処理のイベントを処理する。

【０００７】ここに、イベントには、公衆回線網やイン
ターネットを通じて受信した画像データをクライアント
に配信する受信イベント、クライアントから受信した画
像データを、公衆回線網やインターネットに接続された
ファクシミリ装置などに送信する送信イベント、上記受
信イベントや上記送信イベントの完了時に、対象となる
クライアントに対して、受信あるいは送信の完了通知を
配信する通知イベント、用紙の紙切れを、対象となるク
ライアントに通知する用紙切れ通知イベント、原稿を読
み取って画像データに変換し、その画像データを対象と
なるクライアントに送るネットワークスキャンイベント
などがある。

【０００８】請求項２に記載のファクシミリサーバで
は、未処理のイベントは、コンパクトフラッシュなどの
不揮発性メモリにイベントキューとして格納される。

【０００９】請求項３に記載のファクシミリサーバで
は、複数のイベント処理タスクは、未処理のイベントを
一斉に処理、あるいは、順次処理する。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面とともに説明する。図１は、本発明のファク
シミリサーバ１の要部構成の一例を示すブロック図であ
る。図２は、ファクシミリサーバ１を備えたファクシミ
リシステムの構成を示す図である。

【００１１】ファクシミリサーバ１は、電話回線Ｌを接
続するとともに、通信ネットワークとして、ＬＡＮ（Ｎ
１）を接続しており、このＬＡＮ（Ｎ１）には、図２に
示すように、パーソナルコンピュータで構成されたクラ
イアント２を接続するとともに、インターネットＮ３に
接続されたメールサーバ３を接続している。

【００１２】ファクシミリサーバ１は、受信イベントや
送信イベントなどの各種のイベントを実行することがで
き、受信イベントでは、公衆回線網（ＰＳＴＮ）Ｎ２や
インターネットＮ３を通じて画像データを受信すると、
クライアント２に対して受信完了通知を通知イベントと
して配信する。また、送信イベントでは、クライアント
２から受信した画像データを、公衆回線網Ｎ２やインタ
ーネットＮ３に接続されたファクシミリ装置などに送信
し、送信が完了すると、そのクライアント２に対して送
信完了通知を通知イベントとして配信する。

【００１３】ファクシミリサーバ１は、図１に示すよう
に、以下の各部を制御するＣＰＵ１０と、コンパクトフ
ラッシュなどの不揮発性メモリで構成されるＲＡＭ１１
と、制御プログラムなどを予め記憶したＲＯＭ１２と、
原稿から画像データを読み取り、画像データに変換する
スキャナ１３と、電話回線ＬやＬＡＮ（Ｎ１）を介して
受信したデータや、スキャナ１３から読み取ったデータ
を所定の記録紙に記録するプリンタ１４と、電話回線Ｌ
に対する接続制御をするＮＣＵ１５と、ファクシミリ通
信に必要な各種信号を変復調するモデム１６と、液晶画
面や各種操作キーなどで構成される操作パネル１７と、
画像データを、ファクシミリ通信のためにＭＨ，ＭＲ，
ＭＭＲ方式などで符号化および復号するＣＯＤＥＣ１８
と、ＬＡＮ（Ｎ１）をイーサネット（登録商標）などの
規格に準じて接続するＬＡＮインタフェース１９とを備
える。

【００１４】このファクシミリサーバ１では、先述した
各イベントが発生したときに、対象となるクライアント
２がファクシミリサーバ１にログインしていなければ、
これらのイベントは、イベントキューとしてＲＡＭ１１
に格納される。イベントキューは、図３に示すような構
成をしており、このイベントキュー１１Ａには、イベン
トＮｏ、イベントの発生した日時、該当するクライアン
ト、発生したイベント種別が順次格納されるようになっ
ており、該当するクライアント２がログインしたとき
に、図４に示すイベント処理タスクＴ１〜Ｔ３（ＣＰＵ
１０内に備えられる）によって、イベントキュー１１Ａ
から対応するイベントを読み出して処理するようになっ
ている。

【００１５】このような処理を含めたファクシミリサー
バ１の基本動作について、図５，６のフローチャートと
ともに説明する。すなわち、ファクシミリサーバ１は、
図５に示すように、各イベントが発生すると（１０
０）、対象となるクライアント２がファクシミリサーバ
１にログインしているかどうかを判断し（１０１）、ロ
グインしていれば、発生したイベントの処理を行う（１
０２）。一方、対象となるクライアント２がファクシミ
リサーバ１にログインしていなければ（１０１）、発生
したイベントをイベントキュー１１Ａに格納する（１０
３）。このとき、先述したイベント処理タスクＴ１〜Ｔ
３のうち、未使用のタスクＴ１〜Ｔ３にこのイベントが
設定される。

【００１６】イベントキュー１１Ａに格納されたイベン
トは、図６に示すように、対象となるクライアント２が
ファクシミリサーバ１にログインすると、先述したイベ
ント処理タスクＴ１〜Ｔ３によって、対応するイベント
をイベントキュー１１Ａから読み出して実行する（以
上、２００〜２０２）。ここで、未処理のイベントがイ
ベントキュー１１Ａに複数格納されている場合には、対
応するイベント処理タスクＴ１〜Ｔ３によって、これら
未処理のイベントを一斉に実行、あるいは順次実行す
る。

【００１７】

【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、本
発明の請求項１に記載のファクシミリサーバでは、クラ
イアントに対する未処理のイベントがあれば、クライア
ントがログインしたときに、複数のイベント処理タスク
によって、未処理のイベントを処理するので、クライア
ントに対する未処理のイベントを、対象となるクライア
ントがログインしたときに効率良く処理することができ
る。

【００１８】請求項２に記載のファクシミリサーバで
は、未処理のイベントは、コンパクトフラッシュなどの
不揮発性メモリにイベントキューとして格納されるの
で、ファクシミリサーバの電源がオフにされても、未処
理のイベントを格納しておくことができる。

【００１９】請求項３に記載のファクシミリサーバで
は、複数のイベント処理タスクは、未処理のイベントを
一斉に処理、あるいは、順次処理するので、未処理のイ
ベントを効率よく処理することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のファクシミリサーバの要部構成の一例
を示すブロック図である。

【図２】ファクシミリサーバを備えたファクシミリシス
テムの構成を示す図である。

【図３】イベントキューの構成の一例を示す図である。

【図４】イベント処理タスクの構成を示す図である。

【図５】ファクシミリサーバの基本動作について説明す
るためのフローチャートである。

【図６】未処理イベントの処理動作について説明するた
めのフローチャートである。

【符号の説明】

１・・・ファクシミリサーバ ２・・・クライアント １１・・・ＲＡＭ １１Ａ・・・イベントキュー Ｔ１〜Ｔ３・・・イベント処理タスク

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のイベント処理タスクを備えており、
   クライアントに対する未処理のイベントがあれば、上記
   クライアントがログインしたときに、上記複数のイベン
   ト処理タスクによって、上記未処理のイベントを処理す
   るファクシミリサーバ。
2. 【請求項２】請求項１において、 上記未処理のイベントは、コンパクトフラッシュ（登録
   商標）などの不揮発性メモリにイベントキューとして格
   納されることを特徴とするファクシミリサーバ。
3. 【請求項３】請求項１または請求項２において、 上記複数のイベント処理タスクは、上記未処理のイベン
   トを一斉に処理、あるいは、順次処理することを特徴と
   するファクシミリサーバ。