JP2002141878A - 情報提供システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 交通ライン上において利用できる、ユーザー
が主体の情報提供システムを提供すること。 【解決手段】 交通ライン上のユーザーに情報を提供す
るシステムであって、前記情報を受信する受信機８をユ
ーザー７が所持し、前記交通ラインに付属の情報伝達ラ
イン５で受信した前記情報を前記ユーザーの受信機８に
送信する情報提供システム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、交通ライン等の輸
送ライン上のユーザーに情報を提供する情報提供システ
ムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、鉄道などの公共の交通ライン上で
は、ユーザーが有する受信機によってラジオなどの受信
が可能である。また、現在、電車等の輸送機関の中で、
ニュース、音楽等の様々な情報を利用客に対して常時提
供するサービスも行われるようになった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように鉄道などの公共の交通ライン上で、ユーザーが
有する受信機によってラジオなどを受信することは可能
であるが、ＣＳ（Communication Satellite）のような
多チャンネルな情報提供システムは実現していない。

【０００４】また、例えば移動中の電車内でラジオを受
信する場合、電波の伝播状況が刻々変化し、特に高層ビ
ルの谷間やトンネル内では受信状態が悪くなり、ＦＭ
（Frequency Modulation）などの短波長の電波に対して
は受信品質が劣化することがある。

【０００５】また、上述したような、電車等の輸送機関
の中で、ニュース、音楽等の様々な情報を利用客に対し
て常時提供するサービスは、情報量が乏しい上に、情報
提供側が一方的に選択した情報を提供しているにすぎな
い。

【０００６】本発明は、上記したような問題点を解決す
るためになされたものであって、その目的は、交通ライ
ン等の輸送ライン上において利用でき、その利点を十二
分に活用したユーザー主体の情報提供システムを提供す
ることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、交通ラ
イン等の輸送ライン上のユーザーに情報を提供するシス
テムであって、前記情報を受信する受信機を前記ユーザ
ーが所持し、前記輸送ラインに付属の情報伝達ラインで
受信した前記情報を前記ユーザーの前記受信機に送信す
る情報提供システムに係わるものである。

【０００８】本発明によれば、前記受信機を前記ユーザ
ーが所持し、前記輸送ラインに付属の情報伝達ラインで
受信した前記情報を前記ユーザーの前記受信機に送信す
るので、上述した受信状態が不良な環境下でもＣＳのよ
うな多チャンネルの情報を輸送ラインに付属の前記情報
伝達ラインで受信して、前記ユーザーへ確実に送信でき
る上に、前記ユーザーは多チャンネルの情報を選択し、
常に要求に対応した情報が提供され、受信することがで
き、前記受信機を所持している前記ユーザーが主体であ
るシステム構成となる。

【０００９】従って、受信にとって不良な環境下や通
勤、通学ラッシュ時などにおいても、ユーザー自身が数
ある情報の中から必要な情報のみを選択して、受信する
ことが可能となる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明においては、電車、高速道
路などの交通ライン上に限定した、音楽、ニュース、文
化情報などの音声及び／又は画像からなる情報を提供す
るシステムにおいて、専用の受信機を所持した個人が、
前記交通ライン上で移動中又は停止中に前記情報を選択
して受信することが好ましい。

【００１１】これによれば、前記受信機を個人の所有物
とすることができ、また前記受信機を所持する個人がそ
れぞれ必要とする情報を選択して、受信することができ
る。

【００１２】また、前記受信機としては、音声、文字、
画像の表示が可能であり、多チャンネル化に対応した携
帯式の受信機（Personal Digital Assistant：ＰＤＡ、
例えばパームトップ・コンピュータ）であることが好ま
しく、更に受信機能の他に予約機能等の付加機能を有し
ていることが好ましい。

【００１３】また、前記情報伝達ラインとして、前記交
通ラインが既に有する例えばインフラ（infrastructur
e）設備のような通信手段、或いは新設した有線の通信
手段を活用することが好ましく、前記情報伝達ライン上
に、供給上、競合しないＣＳ（Communication Satellit
e）デジタル又はアナログなどのコンテンツ、或いは有
線放送などの地上サービスのコンテンツからなる多チャ
ンネルな情報を供給することができる。

【００１４】また、前記交通ラインに付属する前記情報
伝達ラインに前記コンテンツを供給することができ、ま
たこの情報伝達ラインから、ユーザーが有する受信機に
向けて選択されたコンテンツのみを送信することができ
るので、電波の伝播状況は安定しており、例えば高層ビ
ルの谷間やトンネル内においても受信状態は良好であ
り、受信品質の劣化を防ぐことができる。

【００１５】従って、ＣＳデジタルや有線放送などのコ
ンテンツを利用することができるので、コンテンツの制
作費を低く抑えながら前記情報を供給することができ
る。

【００１６】即ち、前記情報伝達ライン上に供給される
コンテンツは、音楽、ニュース、英会話、小説、落語等
が挙げられ、例えば音楽についても、ジャンル毎やラン
キングなど様々に分類することが可能であり、また例え
ばニュースについても国内、国外、社会、政治、スポー
ツ、文化、産業又は金融など様々に分類することが可能
であり、その大量の情報の中から、ユーザーが必要とす
るコンテンツのみを受信することができる。

【００１７】ここで、前記コンテンツ毎に利用料金を設
定することが可能であって、また前記受信機にはキーが
設けられており、この受信機を所持した個人が前記キー
を操作して、前記コンテンツの内、必要なコンテンツを
限定して受信することができるし、或いは前記キーを操
作するのではなく、前記個人が前記受信機のモジュール
を交換することで、前記コンテンツを選択することも可
能である。

【００１８】また、供給された前記コンテンツに付随す
る、付加サービスを提供することも可能であり、例えば
ユーザーが英会話のコンテンツを選択した場合、その英
会話のコンテンツに付随するテキスト等の書籍を付加サ
ービスとして提供することもできる。ここでは、例えば
別料金化とすることにより、コンテンツ作製費がかかる
ものも供給することができ、また上記したようにテキス
ト等の販売によって、前記受信機の売上や情報受信料金
等の他に別の収益化もリンクさせたシステムとなり得
る。

【００１９】また、前記情報がデジタルで伝えられるこ
とが可能なので、交通ラインとしての例えば移動中の電
車の中で、前記情報を受信する場合においても、受信機
でデコードし、ノイズを軽減することができ、受信品質
が良好な状態で受信することができる。

【００２０】また、交通会社が各コンテンツと契約し
て、前記受信機を駅売店等で、保証料金程度の値段で販
売し、ソフト提供による受信料金で収益を確保すること
ができる。ここで、例えば上記料金は、一般的なスポー
ツ新聞（８０−１００円）を２０日間購入した場合にか
かる対価（１６００−２０００円）程度に設定すること
ができ、マーケットを拡大するシステムとなり得る。

【００２１】また、本実施の形態は、前記受信機におい
て、ＩＣカードのリーダ／ライタ部を備えることが可能
である。このような構成とすることにより、ＩＣカード
を介して情報の課金ができるシステムを構築できる。或
いは、上記コンテンツを容したモジュール又は受信機を
プリペイドカードで購入し、この料金の範囲内で使用で
きるようにしてもよい。

【００２２】また、例えば前記受信機のバッテリーの残
量がゼロになったところで、その受信機を使用不可能と
して、ユーザーは前記受信機を再購入することで情報の
受信を再開始することができることとして、収益を確保
することも可能である。

【００２３】次に、本発明の好ましい実施の形態を図面
の参照下に具体的に説明する。

【００２４】図１は、本実施の形態を例えば電車の交通
ライン上にて利用した場合を示す図である。

【００２５】図１によれば、電車に付設された（例えば
線路に沿って設けられた側溝内に収容された）既存の情
報伝達ライン５、若しくは新設した有線の情報伝達ライ
ン５に向けてＣＳ等の情報提供発信元３から情報が送信
され、情報伝達ライン５が有する無線送信器４から、移
動中又は停止中の電車内の受信機８を所持したユーザー
７が選択して前記情報を受信することができる。

【００２６】ここで、図１において、情報伝達ライン５
として電車の既存のインフラ設備に余っているラインを
使用することが可能である。

【００２７】また、前記受信機を個人の所有物とするこ
とができ、また前記受信機を所持する個人がそれぞれ必
要とする情報を選択して、受信することができる。

【００２８】情報伝達ライン５上に、前記情報として、
供給上、競合しないＣＳ（Communication satellite）
デジタル又はアナログなどのコンテンツ、或いは有線放
送などの地上サービスのコンテンツからなる多チャンネ
ルな情報を供給することができる。この場合、ＣＳ等の
受信を可能とするパラボラアンテナを情報伝達ライン５
に設け、受信情報を各車両に配送することもできる。

【００２９】また、情報伝達ライン５に前記コンテンツ
を供給することができ、またこの情報伝達ライン５中
に、任意の位置で設けることができる無線送信器４か
ら、ユーザーが有する受信機に向けて選択されたコンテ
ンツのみを送信することができるので、電波の伝播状況
は安定しており、例えば高層ビルの谷間やトンネル内に
おいても受信状態は良好であり、受信品質の劣化を防ぐ
ことができる。

【００３０】前記情報をデジタルで伝えることが可能な
ので、交通ラインとしての例えば移動中の電車の中で、
前記情報を受信する場合においても、受信機でデコード
し、ノイズを軽減することができ、受信品質が良好な状
態で受信することができる。

【００３１】また、図１のように本実施の形態の情報提
供システムが使用できる場合を電車内に限定した場合、
低コスト化が期待できる。

【００３２】図２は、本実施の形態のシステムフローを
示す図である。

【００３３】まず、情報提供発信元３からは、供給上、
競合しないＣＳ（Communication Satellite）デジタル
又はアナログなどのコンテンツ、或いは有線放送などの
地上サービスのコンテンツからなる多チャンネル名情報
を、情報伝達ライン５へ供給することができるので、コ
ンテンツの制作費を低く抑えながら前記情報を供給する
ことができる。

【００３４】前記供給されるコンテンツは、音楽、ニュ
ース、英会話、小説、落語等が挙げられ、例えば音楽に
ついても、ジャンル毎やランキングなど様々に分類する
ことが可能であり、また例えばニュースについても国
内、国外、社会、政治、スポーツ、文化、産業又は金融
など様々に分類することが可能であり、その大量の情報
の中から、ユーザーが必要とするコンテンツのみを取り
出すことができる。

【００３５】次に、ユーザー側７（受信機８）からチャ
ンネルを選択する信号が情報伝達ライン５（無線送信器
４）へと送信される（図２の参照）。

【００３６】これによれば、受信機８を個人の所有物と
することができ、また受信機８を所持する個人がそれぞ
れ必要とする情報を選択して、受信機８によって直接、
又は電車に付設のアンテナを介して受信することができ
る。

【００３７】ここで、前記コンテンツ毎に利用料金を設
定することが可能であって、また受信機８にはキーを設
けることが可能で、この受信機を所持した個人が前記キ
ーを操作して、前記コンテンツの内、必要なコンテンツ
を限定して受信することができるし、或いは前記キーを
操作するのではなく、前記個人が受信機８のモジュール
を交換することで、前記コンテンツを選択することも可
能である。

【００３８】情報伝達ライン５（無線送信器４）は、ユ
ーザー側７（受信機８）からのチャンネルの選択に関す
る信号を受信したら、それに該当する情報のみを無線送
信器４よりユーザー７（受信機８）へと送信する（図２
の参照）。

【００３９】ここで、前記情報がデジタルで伝えられる
ことが可能なので、交通ラインにおいて、例え移動中で
あっても、前記情報を受信する際にデコードし、ノイズ
を軽減することができ、受信品質が良好な状態で受信す
ることができる。

【００４０】図３によれば、本実施の形態は、例えば交
通機関１が第１群のチャンネルを使用可能としており、
一方、交通機関２が第２群のチャンネルの使用を可能と
するなど、それぞれ交通機関によって対応するチャンネ
ルを異にすることも可能である。そして、各交通機関毎
に情報提供発信元と契約し、これに基づいて利用者に受
信機を販売したり、共用することもできる。

【００４１】以上に述べた実施の形態は、本発明の技術
的思想に基づいて更に変形が可能である。

【００４２】例えば、提供される情報は上述の如き音声
情報に限らず、画像情報であってよい（但し、この場
合、受信機には受像機能も必要）。また、ユーザーが受
信できる場所は、上述の交通ライン以外にも他の輸送機
関であってよい。

【００４３】

【発明の作用効果】本発明によれば、前記受信機を前記
ユーザーが所持し、前記輸送ラインに付属の情報伝達ラ
インで受信した前記情報を前記ユーザーの前記受信機に
送信するので、上述した受信状態が不良な環境下でもＣ
Ｓのような多チャンネルの情報を輸送ラインに付属の前
記情報伝達ラインで受信して、前記ユーザーへ確実に送
信できる上に、前記ユーザーは多チャンネルの情報を選
択し、常に要求に対応した情報が提供され、受信するこ
とができ、前記受信機を所持している前記ユーザーが主
体であるシステム構成となる。

【００４４】従って、受信にとって不良な環境下や通
勤、通学ラッシュ時などにおいても、ユーザー自身が数
ある情報の中から必要な情報のみを選択して、受信する
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態によるシステムを電車の交
通ライン上にて利用した場合を示す概略図である。

【図２】同、システムの操作手順のフロー図である。

【図３】同、他の実施の形態を示す概略図である。

【符号の説明】

１・・・チャンネル選択、２・・・情報送信、３・・・情報提供
発信元、４・・・無線送信器、５・・・情報伝達ライン、６・・
・交通機関、７・・・ユーザー（側）、８・・・受信機

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 輸送ライン上のユーザーに情報を提供す
   るシステムであって、前記情報を受信する受信機を前記
   ユーザーが所持し、前記輸送ラインに付属の情報伝達ラ
   インで受信した前記情報を前記ユーザーの前記受信機に
   送信する情報提供システム。
2. 【請求項２】 電車、高速道路などの交通ライン上に限
   定した、音楽、ニュース、文化情報などの情報を提供す
   るシステムにおいて、専用の受信機を所持した個人が、
   前記情報を選択して受信する、請求項１に記載した情報
   提供システム。
3. 【請求項３】 交通ライン上で移動中又は停止中に前記
   情報を受信する、請求項１に記載した情報提供システ
   ム。
4. 【請求項４】 前記情報伝達ライン上に、供給上、競合
   しないＣＳ（Communication Satellite）デジタル又は
   アナログなどのコンテンツ、或いは有線放送などの地上
   サービスのコンテンツを供給する、請求項１に記載した
   情報提供システム。
5. 【請求項５】 前記受信機にはキーが設けられており、
   この受信機を所持した個人が前記キーを操作して、前記
   コンテンツの内、必要なコンテンツを限定して受信す
   る、請求項４に記載した情報提供システム。
6. 【請求項６】 前記コンテンツ毎に利用料金を設定す
   る、請求項５に記載した情報提供システム。
7. 【請求項７】 交通ラインが既に有する通信手段を活用
   する、請求項１に記載した情報提供システム。
8. 【請求項８】 前記情報が音声及び／又は画像である、
   請求項１に記載した情報提供システム。
9. 【請求項９】 前記情報がデジタルで伝えられる、請求
   項１に記載した情報提供システム。
10. 【請求項１０】 前記受信機が予約機能を有する、請求
    項１に記載した情報提供システム。