JP2002138231A - 水性インク組成物 - Google Patents

水性インク組成物

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JP2002138231A JP2000336214A JP2000336214A JP2002138231A JP 2002138231 A JP2002138231 A JP 2002138231A JP 2000336214 A JP2000336214 A JP 2000336214A JP 2000336214 A JP2000336214 A JP 2000336214A JP 2002138231 A JP2002138231 A JP 2002138231A
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Satoshi Maeda
郷司 前田
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐光性や印字品位に優れる分散型インクであ
って、黴などの微生物繁殖によるトラブルを生じず、且
つ、分散安定性の優れた長寿命のインクジェット記録用
インクを提供すること。 【解決手段】水不溶性色材及び微粒子状樹脂組成物を水
系媒体に微分散してなる水性インク組成物であって、前
記微粒子状樹脂組成物が油溶性防菌防黴剤及び水不溶性
高分子からなる水性インク組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記
録、筆記用具等に好適に用いられる防菌防黴性に優れた
樹脂微粒子型の水性インク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は近年、デジタ
ルデータによるプリント分野で広く用いられている。一
般に、インクジェットプリンタ用のインクとしては、例
えば特開昭57−174359に例示されるような、水
性染料インクが用いられている。かかる水性染料インク
は再溶解性を有するためにノズル部での目詰まり回避が
比較的容易である。しかしながら、記録紙上でのドット
の太りや紙繊維に沿ったヒゲ状画像ノイズの発生、また
記録画像の耐水性欠如等の種々問題点を抱えている。
【0003】前記問題点を解決するために、本発明者ら
は、特開平6−340835において、着色樹脂組成物
の微粒子が水系媒体中に微分散してなる水性インク組成
物を提案した。該提案によれば、普通紙記録において
も、滲みのない鮮明な印字が可能であり、かつ耐水性に
優れる画像を形成することができる。しかしながら、該
提案のインクには、しばしばカビ等の微生物が発生し、
インク物性が変化して印字特性に悪影響が出る場合があ
った。
【0004】また近年ではカーボンブラックや顔料を色
材に用いた分散型インクが提案されてきている。かかる
分散型インクは、画像耐水性や耐光堅牢度は改善されて
いるが、同様にカビ等の微生物発生に伴う問題点は解決
されていない。
【0005】一方、カビを抑制するために水性染料イン
クに防黴剤等の添加物を含ませることは、一般に広く行
われている。例えば特開平5−78609には、4−ク
ロルー3−メチルフェノール及び/又は4−クロルー2
−メチルフェノールを含有するインク組成物、特開昭5
2−12008には、デヒドロ酢酸ナトリウムを含有す
るインク組成物、特開昭57−174359には、2−
ピリジンチオールー1−オキサイドナトリウム塩を含有
するインク組成物が提案されており、それぞれ黴の発生
が抑制されることが示されている。
【0006】しかし、これらに開示されている例は、い
ずれも一般的な水溶性染料を用いたインクジェット記録
用インクに水溶性の防菌防黴剤を添加したものである。
かような水溶性の防菌防黴剤はイオン的に解離しその効
果を発現するものであるが、本発明の如き分散系インク
の場合には、微妙なイオン的バランスによりその成分を
分散させているため、これらの水溶性防菌防黴剤はイン
クの品質安定性に影響を与え、また水相とは別の相を形
成して存在する水不溶性色材や水不溶性高分子を対象と
して発生する微生物や黴に対してはその防菌防黴効果が
小さい等の問題がある。
【0007】このように、本発明では、従来から用いら
れてきた水性染料インクの問題点、すなわち、耐水性、
ニジミによる印字品位の低下、あるいは耐光性等の問題
を解決するために開発されてきた分散系インクを主題と
して扱っており、かかる分散系インクに対して有効な防
菌防黴剤は未だ得られていないのが現状である。
【0008】一般に、有機物を含む水系組成物は、その
ほとんどが微生物による汚染を受ける可能性がある。特
に顔料、ないしは着色樹脂微粒子分散型の水系インク組
成物においては、微生物、黴等の発生により、乳化分散
系の破壊、凝集、クリーミング、悪臭の発生、変色、粘
度の変化、pHの変化等の悪影響を受け易く、微生物発
生に伴う上記の如き問題は商品価値を落とすだけでな
く、インクジェットプリンタのように、精密な記録メカ
ニズムを有する機器においては、ヘッドの目詰まりなど
致命傷に発展することさえある重要な問題である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
現状に鑑み、かかる分散系インクにおいても、カビなど
の微生物繁殖に伴うトラブルを生じず、かつ分散安定性
の優れた長寿命のインクジェット記録用インクを得るこ
とを目的に、水系インクではあるが油性の防菌防黴剤の
適用に関して鋭意検討した結果、特定の油溶性防菌防黴
剤を単独に分散させるのではなく、例えば共重合ポリエ
ステル樹脂等の高分子樹脂と共に微粒子状樹脂組成物と
して分散させることにより、色材の分散系に悪い影響を
与えることなく、油溶性防菌防黴剤を水系インクの系内
に分散して存在させることが可能となることを見い出し
た。
【0010】さらに、驚いたことに、上記のような微粒
子状樹脂組成物として水系インク内に分散して存在する
油溶性防菌防黴剤が、水系媒体中に発生する菌や黴を極
めて効果的に抑制することを見い出した。
【0011】また、これまで、水溶性防菌防黴剤を用い
たインクで印刷したプリント物の場合、その防菌防黴性
が水に暴露されることにより低下するなどの問題を生じ
ていたが、本発明の分散系インクによればプリント物の
防菌防黴性も長期間にわたって保持されることが見出さ
れた。
【0012】本発明者らは、かかる知見に基づいて更に
検討を重ね、本発明を完成するに至ったものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、水不溶
性色材及び微粒子状樹脂組成物を水系媒体に微分散して
なる水性インク組成物であって、前記微粒子状樹脂組成
物が油溶性防菌防黴剤及び水不溶性高分子からなること
を特徴とする水性インク組成物を提供するものである。
【0014】本発明の水系インク組成物の好ましい実施
態様は、前記水不溶性色材が顔料である。
【0015】本発明の水系インク組成物の好ましい実施
態様は、前記水不溶性高分子が、イオン性基を20〜2
000m当量/1000gの範囲にて含有する共重合ポ
リエステル樹脂である。
【0016】本発明の水系インク組成物の好ましい実施
態様は、前記共重合ポリエステル樹脂が、主として芳香
族多価カルボン酸と、主として脂肪族多価アルコールか
ら得られる共重合ポリエステル樹脂である。
【0017】本発明の水系インク組成物の好ましい実施
態様は、前記共重合ポリエステル樹脂が、主として脂環
族多価カルボン酸と、脂肪族多価アルコールおよび脂環
族多価アルコールから得られる共重合ポリエステル樹脂
である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の水性インク組成物に用い
られる水不溶性色材は特に限定されるものではないが、
例えば顔料、ヴァット染料、油溶性染料、分散染料、一
部の建浴染料などを用いることができ、特に顔料は耐光
性に優れ、また発色も良好、かつ広い色範囲からの選択
が可能なため好適に用いられる。
【0019】上記顔料としては、例えば、トルイジンレ
ッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、ベンジジン
エロー、ピラゾロンレッドなどの不溶性アゾ顔料、リト
ールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレッ
ト、パーマネントレッド2Bなどの溶性アゾ顔料、アリ
ザリン、インダンスレン、チオインジゴマルーンなどの
建染染料から誘導される顔料、フタロシアニンブルー、
フタロシアニングリーンなどのフタロシアニン系顔料、
キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタなどのキナ
クリドン系顔料、ペリレンレッド、ペリレンスカーレッ
トなどのペリレン系顔料、イソインドリノンエロー、イ
ソインドリノンオレンジなどのイソインドリノン系顔
料、ナフトール系顔料、キノフタロン系顔料、ジアンス
ラキノニルレッド、カーボンブラック等が好適に用いら
れる。
【0020】これらのうち、耐光性の観点から、フタロ
シアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノ
ン系顔料、ナフトール系顔料、キノフタロン系顔料およ
びカーボンブラックはより好適に用いられる。なお、場
合によっては異なる二種類以上の顔料を併用してもよ
い。
【0021】顔料をカラーインデックス(C.I.)ナンバー
で示すと、C.I.ピグメントエロー12、13、14、1
7、20、24、74、83、86、93、109、1
10、117、125、137、138、147、14
8、153、154、166、168、C.I.ピグメント
オレンジ13、16、36、43、51、55、59、
61、C.I.ピグメントレッド9、48、49、52、5
3、57、97、122、123、149、168、1
77、180、184、192、215、216、21
7、220、223、224、226、227、22
8、238、240、C.I.ピグメントバイオレット1
9、23、29、30、37、40、50、C.I.ピグメ
ントブルー15、15:1、15:4、15:6、2
2、60、64、C.I.ピグメントグリーン7、36、C.
I.ピグメントブラウン23、25、26、C.I.ピグメン
トブラック7等を例示できる。
【0022】上記ヴァット染料は還元する事により水に
可溶化し、酸価により不溶化する染料の総称であり、本
発明においてはその主旨から明らかなように、ヴァット
染料の酸価形を意味する。具体的にはインジゴ、チオイ
ンジゴ、等の他、インダンスレン、ビオランスレン等の
芳香族多環縮合型のスレン染料を例示することができ
る。
【0023】上記油溶性染料、分散染料、建浴染料は、
カラーインデックスにおいて「Solvent Dy
e」、「Disperse Dye」、「Vat Dy
e」に分類されるものである。化学構造的には、アント
ラキノン系染料、アゾ系染料、ジスアゾ系染料、トリア
ゾ系染料、フタロシアニン系染料、インジゴ系染料、メ
チン系染料、ニトロ系染料、キノフタロン系染料、キノ
リン系染料、シアノメチン系染料、トリフェニルメタン
系染料、キサンテン系染料等が挙げられる。
【0024】上記油溶性染料としては、例えばC.I.
Solvent Yellow 96、162、C.
I.Solvent Red 49、C.I.Solv
entBlue 25、35、38、64、70、C.
I.Solvent Black3等が挙げられる。
【0025】上記分散染料としては、例えばC.I.D
isperse Yellow 33、42、54、6
4、198、C.I.Disperse Red 6
0、92、C.I.Disperse Violet
26、35、38、C.I.Disperse Blu
e 56、60、87から選択される少なくとも1種の
染料が好ましく用いられる。
【0026】なお、これらの油溶性染料及び分散染料
は、特に対光堅牢度、昇華堅牢度、色相、彩度に優れる
ものであり、プロセスカラー用三原色として好ましいも
のである。他に色相の微調整のために公知の染顔料を併
用してもよい。
【0027】本発明の水性インク組成物に用いられる水
不溶性色材の平均粒子径は、0.01〜0.25μmの
範囲であれば好ましく、0.01〜0.15μmの範囲
であればより好ましく、0.01〜0.10μmの範囲
であればさらに好ましく、0.01〜0.07μmの範
囲であれば特に好ましい。水不溶性色材の平均粒子径が
0.25μmを超える場合には、自然沈降により色材砥
分散媒体との分離が生ずる恐れがあり、0.01μm未
満の場合には、インクの粘度が上昇し、インク吐出に悪
影響する場合がある。
【0028】本発明の水性インク組成物に用いられる水
不溶性色材の添加量は、水性インク組成物に対して3〜
40重量%の範囲が好ましく、5〜35重量%の範囲で
あればより好ましく、7〜25重量%の範囲であれば特
に好ましい。配合量が3重量%未満の場合には、所望の
記録濃度が得られないだけでなく、記録紙面でのニジミ
が大きくなり印字品位が低下し、配合量が40重量%を
越える場合には、インク粘度が上昇し、インク吐出の障
害になる場合がある。
【0029】本発明の水性インク組成物に用いられる油
溶性防菌防黴剤は、特に限定されるものではないが、い
わゆるプラスチック用防菌防黴剤等を用いることが可能
で、具体的には下記の化合物1乃至化合物6等を好適に
用いることができる。
【0030】
【化1】
【0031】
【化2】
【0032】
【化3】
【0033】
【化4】
【0034】
【化5】
【0035】
【化6】
【0036】本発明において、これらの油溶性防菌防黴
剤は、下記に説明する水不溶性高分子に溶解又は混合分
散し、一体化して、微粒子状樹脂組成物を形成してな
る。かように微粒子状樹脂組成物として分散させること
により、色材の分散系に悪い影響を与えることなく、油
溶性防菌防黴剤を水系インクの系内に分散して存在さ
せ、且つ、水系媒体中に発生する菌や黴を極めて効果的
に抑制することができるからである。なお、本発明の分
散系インクによればプリント物の防菌防黴性も長期間に
わたって保持される。
【0037】本発明の水性インク組成物に用いられる水
不溶性高分子としては、熱可塑性、熱硬化性の合成高分
子、セルロース等の天然高分子、またはその誘導体等を
用いることができるが、中でもスチレン、アクリル酸、
アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エス
テル、エチレン、塩化ビニル、フマル酸、マレイン酸な
ど不飽和二重結合を有する単量体を重合して得られる、
いわゆるビニル系、ないしスチレン/アクリル系樹脂、
ならびに、共重合ポリエステル樹脂、ウレタン系樹脂等
は好適に用いられる。
【0038】上記ビニル系樹脂、スチレン/アクリル系
樹脂は、例えば乳化重合法、懸濁重合法により得られ
る。具体的には、単量体に前記油性防菌防黴剤を所定量
溶解させ、その後に重合操作を行うことにより、油性防
菌防黴剤を含有する樹脂の微粒子が容易に得られる。な
お、乳化重合法においては0.01〜10μm程度、懸
濁重合法においては1〜100μm程度の粒子径を有す
る樹脂粒子が得られる。また、重合におい用いられる開
始剤としては、乳化重合法の場合、過硫酸ナトリウム、
過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の一般の水溶性
開始剤を、懸濁重合の場合には、過酸化ベンゾイル等の
過酸化物系、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系の
一般の油溶性開始剤が好適に用いられる。乳化重合に用
いる界面活性剤、懸濁重合に用いる懸濁安定剤も公知一
般の物を用いることができる。
【0039】上記共重合ポリエステル樹脂は多価カルボ
ン酸類と多価アルコール類との縮重合により得られる。
【0040】上記共重合ポリエステル樹脂に用いられる
多価カルボン酸類としては、ジカルボン酸として、例え
ば、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、
1,5―ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、ジフェン酸等の芳香族ジカルボン酸、p
−オキシ安息香酸、p−(ヒドロキシエトキシ)安息香
酸等の芳香族オキシカルボン酸、フェニレンジアクリル
酸等の芳香族不飽和多価カルボン酸、コハク酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン
酸等の脂肪族ジカルボン酸、フマル酸、マレイン酸、イ
タコン酸、メサコン酸、シトラコン酸、ヘキサヒドロフ
タル酸、テトラヒドロフタル酸、脂肪族不飽和多価カル
ボン酸、および、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環
族ジカルボン酸等を、また多価カルボン酸としては他に
トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸等の三
価以上の多価カルボン酸等を例示できる。
【0041】上記共重合ポリエステル樹脂に用いられる
多価アルコール類としては、脂肪族多価アルコール類、
脂環族多価アルコール類、芳香族多価アルコール類等を
例示できる。
【0042】上記脂肪族多価アルコール類としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プ
ロパンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジメチロー
ルヘプタン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、2,2,4−トリメチルー1,3−ペンタンジ
オール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコール等の脂肪族ジオ
ール類、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン、ペンタエルスリトール等のトリオール
およびテトラオール類等を例示できる。
【0043】上記脂環族多価アルコール類としては、
1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、スピログリコール、水素化ビスフェ
ノールA、水素化ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド付加物およびプロピレンオキサイド付加物、トリシク
ロデカンジオール、トリシクロデカンジメタノール等を
例示できる。
【0044】上記芳香族多価アルコール類としては、パ
ラキシレングリコール、メタキシレングリコール、オル
トキシレングリコール、1,4−フェニレングリコー
ル、1,4−フェニレングリコールのエチレンオキサイ
ド付加物、ビスフェノールA、ビスフェノールAのエチ
レンオキサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加
物等を例示できる。さらにポリエステルポリオールとし
て、ε―カプロラクトン等のラクトン類を開環重合して
得られる、ラクトン系ポリエステルポリオール類等を例
示することができる。
【0045】これらの他、ポリエステル高分子末端の極
性基の一部を封鎖する目的にて単官能単量体がポリエス
テルに導入される場合がある。
【0046】上記単官能単量体としては、安息香酸、ク
ロロ安息香酸、ブロモ安息香酸、パラヒドロキシ安息香
酸、スルホ安息香酸モノアンモニウム塩、スルホ安息香
酸モノナトリウム塩、シクロヘキシルアミノカルボニル
安息香酸、n−ドデシルアミノカルボニル安息香酸、タ
ーシャルブチル安息香酸、ナフタレンカルボン酸、4−
メチル安息香酸、3−メチル安息香酸、サリチル酸、チ
オサリチル酸、フェニル酢酸、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、イソ酪酸、オクタンカルボン酸、ラウリル酸、ステ
アリル酸、およびこれらの低級アルキルエステル、等の
モノカルボン酸類、あるいは脂肪族アルコール、芳香族
アルコール、脂環族アルコール等のモノアルコールを用
いることができる。
【0047】本発明では、かかる単量体の中から、主と
して芳香族多価カルボン酸と、主として脂肪族多価アル
コールの組み合わせから得られる共重合ポリエステル樹
脂の使用が好ましい。かかるポリエステル樹脂を用いる
ことにより、耐光堅牢度の良好な画像を得ることができ
る。
【0048】また本発明では、主として脂環族多価カル
ボン酸と、脂肪族多価アルコールおよび脂環族多価アル
コールからの組み合わせから得られる共重合ポリエステ
ル樹脂を用いることが好ましい。かかるポリエステル樹
脂を用いることにより、非常に保存安定性の良いインク
を得ることができる。
【0049】なお、上記共重合ポリエステル樹脂のガラ
ス転位移温度は40℃以上が好ましく、50℃以上がよ
り好ましく、60℃以上が特に好ましい。ガラス転位点
が40℃より低い場合には、ノズル先端での目詰まりが
発生しやすくなる傾向があり、好ましくない。
【0050】本発明の水性インク組成物に用いられる水
不溶性樹脂は、水分散性の観点より、イオン性基を含有
することが好ましい。
【0051】上記イオン性基は、特に限定されるもので
はなく、例えば、共重合ポリエステル樹脂に導入される
イオン性基としては、スルホン酸アルカリ金属塩基ある
いはスルホン酸アンモニウム塩基、カルボン酸アルカリ
金属塩基あるいはカルボン酸アンモニウム塩基、硫酸
基、リン酸基、ホスホン酸基、ホスフィン酸基もしくは
それらのアンモニウム塩、アルカリ金属塩等のアニオン
性基、または第1級ないし第3級アミン基等のカチオン
性基等が挙げられる。
【0052】上記イオン性基はイオン性基含有単量体を
用いることにより導入できる。例えば、スルホン酸アル
カリ金属塩基あるいはスルホン酸アンモニウム塩基をポ
リエステルに導入するためには、スルホテレフタル酸、
5−スルホイソフタル酸、4−スルホフタル酸、4−ス
ルホナフタレンー2,7ジカルボン酸、5〔4―スルホ
フェノキシ〕イソフタル酸、メタスルホ安息香酸等、ス
ルホン酸基を有するモノないし多価カルボン酸類のアル
カリ金属塩、アンモニウム塩などをポリエステルに共重
合すればよい。対イオンのカチオンとしてはLi、N
a、K、等のアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イ
オン、アンモニウムイオン、1級ないし4級アルキルア
ンモニウムイオン、アルカノールアミン等との塩があげ
られる。
【0053】本発明の水性インク組成物に用いられる水
不溶性高分子が含有するイオン性基の量は、水不溶性高
分子に対して、20〜2000m当量/1000gが必
要であり、20〜1000m当量/1000gであれば
好ましく、50〜500m当量/1000gであればよ
り好ましく、50〜200m当量/1000gであれば
特に好ましい。
【0054】かかるイオン性基は例えば共重合ポリエス
テル樹脂等の水不溶性高分子の微粒子に分散安定性を付
与する働きを有する。イオン性基の含有量が20m当量
/1000g未満の場合には十分な水分散性が得られな
い場合があり、イオン性基の含有量が2000m当量/
1000gを越える場合にはポリエステル樹脂が水溶化
し、目的とする水分散体が得られない場合がある。
【0055】本発明ではポリエステル樹脂を水系媒体に
微分散させることにより微粒子化することができる。微
分散した状態とは一般にエマルジョンあるいはコロイダ
ルディスパ−ジョンと称される状態を意味するものであ
る。イオン性基は水系媒体中において解離し、ポリエス
テル樹脂と水との界面に電気二重層を形成する。ポリエ
ステル樹脂が微細なミクロ粒子として水系内に存在する
場合には電気二重層の働きによりミクロ粒子間には静電
的な反発力が生じ、ミクロ粒子が水系媒体内にて安定的
に分散する。
【0056】本発明の水性インク組成物に用いられる水
系媒体は、水を主成分とする分散媒体であれば、特に限
定されるものではない。なお、水系媒体には、インクの
特性改善を目的として、水溶性の各種添加剤を添加する
ことができる。
【0057】上記添加剤としては、例えば、インクの保
湿性の改善、インクの乾燥性の改善、インクの造膜性の
改善等を目的として、各種水溶性有機化合物が添加され
る。
【0058】上記水溶性有機化合物としては、例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ブチルセロソルブ、ターシャルブチルセルソル
ブ、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、チオジグリコール、グリセリ
ン、ジグリセリン、ポリグリセリン、2,2‘,2’‘-
ニトリルトリエタノール、エチレンジアミン、アルキレ
ングリコールモノエーテル等が挙げられる。かかる水溶
性有機化合物は水系媒体の50%を越えない範囲にて適
宜添加することができる。
【0059】中でも、グリセリン、ジグリセリン、ポリ
グリセリン、二トリルトリエタノールが好ましい。な
お、これらの添加量は、好ましくは0.5〜20重量
%、より好ましくは1〜10重量%である。添加して用
いるがさらに好ましい。添加量が20重量%を超える
と、インク粘度が上がり、インクの吐出が困難になる場
合があり、添加量が0.5重量%未満の場合には、所望
する保湿効果が得られない場合がある。
【0060】また、上記添加剤として、本発明の水系媒
体にはフッ素系、ないしはシリコーン系やアセチレンジ
オール系の消泡剤等を添加することができる。さらに必
要に応じて界面活性剤、比電導度調整剤、pH調整剤、
可溶化剤等が併用、添加できる。
【0061】本発明の水性インク組成物に用いられる油
溶性防菌防黴剤と水不溶性高分子は、微粒子状樹脂組成
物を形成してなることが必要である。
【0062】本発明において、上記微粒子状樹脂組成物
の製法は特に限定されるものではなく、例えば、機械的
あるいは、界面化学的な公知の分散手法を用いることが
できる。中でも、水不溶性高分子がイオン性基を有する
場合には、水不溶性高分子は自己乳化性を有するので、
転相自己乳化法による微粒子を作製方法が好適に用いら
れる。
【0063】以下、共重合ポリエステル樹脂を例にと
り、転相自己乳化法による水分散体の製法について説明
する。
【0064】ポリエステル樹脂の微粒子分散体は、イオ
ン性基含有ポリエステル樹脂と水溶性溶剤とをあらかじ
め混合後に水を加える方法、イオン性基含有ポリエステ
ル樹脂と水溶性溶剤と水とを一括して混合加熱する方法
等により得ることができる。またその際に界面活性剤等
を併用することもできる。
【0065】ここで、水溶性溶剤としてはエタノ−ル、
イソプロパノ−ル、ブタノ−ル、エチレングリコ−ル、
プロピレングリコ−ル、メチルセロソルブ、エチルセロ
ソルブ、ブチルセロソルブ、タ−シャルブチルセルソル
ブ、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等を用いることができる。水溶性溶剤は
イオン性基含有ポリエステル樹脂を水分散化した後に共
沸等により除去することができるものが好ましい。
【0066】上記微粒子状樹脂組成物の粒子径は、イオ
ン性基含有量、乳化の際の水不溶性高分子と水溶性溶剤
との比、その他、回転数、温度等の乳化条件により制御
することが可能である。
【0067】水不溶性高分子と水溶性溶剤を混合させる
際に、油溶性防菌防黴剤を同時に混合することにより、
油溶性防菌防黴剤と水不溶性高分子からなる微粒子状樹
脂組成物が形成される。
【0068】本発明においては、例えば、所定量のカル
ボキシル基を有する共重合ポリエステル樹脂をまず重合
し、該共重合ポリエステル樹脂、油溶性防菌防黴剤、水
溶性溶剤、塩基を十分に混合溶解し、その後水を添加し
水分散化し、必要に応じ水溶性溶剤を共沸等により除去
することにより、微粒子状樹脂組成物が得られる。
【0069】以上のような転相自己乳化法により得られ
た微粒子状樹脂組成物は、一般にエマルジョンあるいは
コロイダルディスパ−ジョンと称される状態である。イ
オン性基は水系媒体中において解離し、水不溶性高分子
と水との界面に電気二重層を形成する。この電気二重層
の働きにより微粒子間には静電的な反発力が生じ、安定
的に分散する。
【0070】本発明の水性インク組成物において、油溶
性防菌防黴剤と水不溶性高分子との比率は重量比で、油
溶性防菌防黴剤/水不溶性高分子が0.01/100〜
10/100の範囲が好ましく、0.03/100〜3
/100の範囲がより好ましく、0.1/100〜1/
100の範囲が特に好ましい。
【0071】上記において、油溶性防菌防黴剤/水不溶
性高分子が0.01/100を下回る場合には、防菌防
黴効果が十分に発揮されず、油溶性防菌防黴剤/水不溶
性高分子が10/100を超える場合には、インク系内
に防菌防黴剤の結晶粒が成長し、ノズル詰まり、吐出安
定性低下などインクジェット性能に悪影響を与えること
がある。
【0072】なお、本発明の水性インク組成物におい
て、化学構造の異なる2種以上の防菌防黴剤を配合する
ことが好ましい。2種以上の配合により、結晶粒成長を
防止ないし抑制することができる。
【0073】本発明の水性インク組成物において、該油
溶性防菌防黴剤を含む水不溶性高分子樹脂微粒子の配合
量は、インク全体に対して0.5重量%〜40重量%の
範囲で設定することが好ましい。
【0074】本発明においては、水不溶性色材として、
水不溶性染料、ないし疎水性染料にて着色された水不溶
性高分子の微粒子を用いることができる。
【0075】ここに水不溶性染料、ないし疎水性染料と
しては前述した、油溶性染料、ならびに分散染料、およ
び一部の建浴染料を例示することができる。
【0076】上記水不溶性高分子としては、先に述べ
た、熱可塑性、熱硬化性の合成高分子、セルロース等の
天然高分子、またはその誘導体等、また好ましくはスチ
レン、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル
酸、メタクリル酸エステル、エチレン、塩化ビニル、フ
マル酸、マレイン酸など不飽和二重結合を有する単量体
を重合して得られる、いわゆるビニル系、ないしスチレ
ン/アクリル系樹脂、ならびに、共重合ポリエステル樹
脂、ウレタン系樹脂を例示することができる。
【0077】ビニル系、ないしスチレン/アクリル系樹
脂においては、乳化重合ないし懸濁重合時に、あらかじ
め単量体に油性色素を溶解させることにより着色樹脂の
微粒子を得ることができる。あるいは、所定の乳化重
合、懸濁重合により、樹脂の微粒子を作製した後に分散
染色法などで着色することも可能である。
【0078】イオン性基含有ポリエステル樹脂の場合に
は、ポリエステル樹脂と水溶性有機化合物を混合させる
際に、油溶性色素を同時に混合する事により着色された
ポリエステル水分散体を得ることができる。
【0079】また本発明においては、水不溶性色材とし
て、水溶性染料にて着色された水不溶性高分子の微粒子
を用いることができる。ここに水溶性染料とはカチオン
染料、酸性染料等を意味する。寄り具体的にはアニオン
性の官能基を有する高分子微粒子をカチオン染料で染
色、ないしはカチオン性の官能基を有する高分子微粒子
を酸性染料で染色することによりかかる粒子を得ること
ができる。カチオン染料としては蛍光を有する染料を用
いることもできる。
【0080】本発明の水性インク組成物はインクジェッ
トプリンタだけでなく、筆記用具類にも使用できる。筆
記用具としては、フエルトペン、水性ペン、水性ボール
ペン、ホワイトボード用マーカー、電子黒板用マーカ
ー、ニードルペン、万年筆、等を例示できる。
【0081】
【作用】インクジェット用インクに防菌防黴剤を配合す
ることは、広く行われている。しかしながら、本発明に
示す分散型インクに関し、特に好適な防菌防黴剤ない
し、その添加形態については知られていない。
【0082】本発明者らは当初、水溶性染料型インクの
例に倣い、水溶性の防菌防黴剤の添加を検討してきた。
しかしながら、水溶性防菌防黴剤は、先にも述べたよう
に、分散系を不安定化せしめることが明らかになり、得
られたインクは本発明者らの意図する所とは大きく外れ
た製品寿命の短い物であった。
【0083】本発明はかかる状況に鑑み、研究を続けて
きた中で、発想を逆転させることにより、水系インクに
油溶性の防菌防黴剤を用いることを発案するに至ったも
のである。油溶性防菌防黴剤自体を乳化させて添加する
態様は既に知られているところであったが、かかる方法
では油溶性防菌防黴剤の乳化粒子の分散安定性が乏し
く、早期に分散破壊が生じ、防菌防黴剤が偏在してしま
うことにより、十分な添加効果が得られない。ここに示
す高分子樹脂微粒子に含有させて、分散させることによ
り、色材の分散系に悪影響することなく油溶性防菌防黴
剤をインク系内に共存させることが可能となるのであ
る。
【0084】驚くべきことは、かかる油溶性防菌防黴剤
が水系媒体中に発生するはずの菌ないし黴の発生を抑制
する事である。この事実は、菌ないし黴が発生する際
に、分散粒子を――――例えるならば――――足場のよ
うに利用しており、その足場に防菌効果を与えることに
より、系全体に防菌防黴効果を発現せしめることを示唆
するものである。
【0085】かくして、本発明の水性インクを用いるこ
とにより、普通紙、ないし再生紙といった紙質に劣る記
録紙においても極めて高印刷品位を実現し、さらに保存
安定性に優れるインクジェット記録システムを構築する
ことが可能となる。
【0086】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、本
発明は実施例に限定されるものではない。
【0087】[ポリエステル樹脂の重合]温度計、撹拌
機を備えたオートクレーブ中に、 ジメチルテレフタレート 93重量部 ジメチルイソフタレート 93重量部 5―ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチルエステル 12重量部 エチレングリコール 70重量部 ネオペンチルグリコール 112重量部 テトラブトキシチタネート 0.1重量部 を仕込み、180〜230℃で120分間加熱してエス
テル交換反応を行った。ついで反応系を240℃まで昇
温し、系の圧力1〜10(mmHg)として60分間反
応を続けた結果、表1.に示すポリエステル樹脂(A
1)を得た。なお表中、組成はNMR分析により求め
た。SO3Na基量は蛍光X線分析によるS元素の定量
結果より換算した。酸価はKOHによる滴定により求
め、meq./kgに換算した。以下、仕込みの単量体を変
え、同様に操作し、表1.に示すポリエステル樹脂(A
2)〜(A4)を得た。
【0088】
【表1】
【0089】温度計、撹拌機を備えたオ−トクレ−ブ中
に、 シクロヘキサンジカルボン酸 154重量部、 エチレングリコ−ル 30重量部、 トリシクロデカンジメタノール 158重量部、 テトラブトキシチタネ−ト 0.1重量部 を仕込み150〜220℃で180分間加熱してエステ
ル交換反応を行った。次いで、240℃に昇温した後、
系の圧力を徐々に減じて30分後に10mmHgとし、
60分間反応を続けた。その後オ−トクレ−ブ中を窒素
ガスで置換し、大気圧とした。温度を200℃に保ち無
水トリメリット酸19重量部を加え、60分間反応を行
い、表1.に示す共重合ポリエステル樹脂(A5)を得
た。
【0090】温度計、撹拌機を備えたオ−トクレ−ブ中
に、 ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加物 (BPA−EO、平均分子量400) 200重量部、 無水フタル酸 180重量部、 を仕込み、反応系内に窒素ガスを導入し不活性雰囲気に
保ち、0.05重量部のジブチル錫オキサイドを加え2
00度にて反応させ、表1.に示すポリエステル樹脂
(A6)を得た。
【0091】[防菌防黴剤含有水分散体の作製(1)]
温度計、攪拌機を供えたフラスコに、得られたポリエス
テル樹脂(A1)99重量部、メチルエチルケトンを8
0重量部、テトラヒドロフランを40重量部、下記化合
物7を1重量部仕込み、還流させながら沸点にて混合溶
解した。次いで、別途用意しておいた70℃の温水25
0重量部を、激しい攪拌下に緩やかに添加し、転相自己
乳化させた後、留分温度が100℃に達するまで蒸留し
てメチルエチルケトン、テトラヒドロフランを除き、室
温まで冷却、不揮発分濃度を確認し脱イオン水を所定量
加えて濃度調整し、不揮発分30重量%の共重合ポリエ
ステル樹脂の水分散体(B1)を得た(表2)。なお、
不揮発分は、水分散体を120℃のドライオーブンにて
乾燥させた前後の質量比より求めた。
【0092】
【化7】
【0093】
【表2】
【0094】以下、ポリエステル樹脂(A2)〜(A
4)を用い、表2.に示す水分散体(B2)〜(B4)
を得た。なお表中、粘度はB型粘度計、粒子径はLB−
500動的光散乱式粒度分布計[堀場製作所]にて測定
した値である。
【0095】[防菌防黴剤含有水分散体の作製(2)]
温度計、攪拌機を供えたフラスコにポリエステル樹脂
(A5)99重量部、メチルエチルケトンを80重量
部、テトラヒドロフランを40重量部、化合物7 0.
2重量部を仕込み、還流させながら沸点にて混合溶解し
た。次いで、トリエタノールアミン7.85重量部を添
加し、5分間攪拌したのち別途用意しておいた70℃の
温水250重量部を、激しい攪拌下に緩やかに添加し、
転相自己乳化させた後、留分温度が100℃に達するま
で蒸留してメチルエチルケトン、テトラヒドロフランを
除き、室温まで冷却、不揮発分濃度を確認し脱イオン水
を所定量加えて濃度調整し、不揮発分30重量%の着色
された共重合ポリエステル樹脂の水分散体(B5)を得
た。
【0096】以下、防菌防黴剤を前記化合物2(R:n
−C8H17)、前記化合物3〜前記化合物6に替えて同
様に操作し、防菌防黴剤含有共重合ポリエステル樹脂の
水分散体(B6)〜(B10)(B12)〜(B14)
を得た。
【0097】[防菌防黴剤含有水分散体の作製(3)]
温度計、攪拌機を供えたフラスコにポリエステル樹脂
(A6)99重量部、メチルエチルケトンを60重量
部、テトラヒドロフランを30重量部、前記化合物7を
0.5重量部仕込み、還流させながら沸点にて混合溶解
した。次いで、トリエタノールアミン2.36重量部を
添加し、5分間攪拌した後、別途用意しておいた70℃
の温水250重量部を、激しい攪拌下に緩やかに添加
し、転相自己乳化させた後、留分温度が100℃に達す
るまで蒸留してメチルエチルケトン、テトラヒドロフラ
ンを除き、室温まで冷却、不揮発分濃度を確認し脱イオ
ン水を所定量加えて濃度調整し、不揮発分30重量%の
共重合ポリエステル樹脂の水分散体(B11)を得た。
【0098】 [顔料濃縮分散液の製造] 顔料 C.I.ピグメントイエロー17 20重量部、 ネオプレックスNo.6[花王株式会社製] 3重量部、 エマルゲン913 [花王株式会社製] 2重量部、 脱イオン水 75重量部、 をペイントコンディショナーにて分散し、90mmφの
1μmのメンブランフィルターにて濾過,続いて90m
mφの0.45μmのメンブランフィルターにて濾過し
顔料濃縮分散液(PY)を得た。ここに、ネオプレック
スNo.6はアニオン系界面活性剤、エマルゲン913
はノニオン系界面活性剤であり、配合量は固形分換算値
である。
【0099】以下、顔料をC.I.ピグメントレッド12
2、C.I.ピグメントブルー15:1、カーボンブラック
・プリンテックス150T[デグサ社製]に変え、顔料濃
縮分散液(PM)(PC)(PK)を得た。
【0100】(実施例1〜44) [水性顔料インクの製造(1)]得られた顔料濃縮分散
液、および、先に調整した防菌防黴剤含有水分散体を用
い、 顔料濃縮分散液(PY) 15.0 重量部、 防菌防黴剤含有−無着色−水分散体(B1) 3.0 重量部、 トリエタノールアミン 0.1 重量部、 グリセリン 9.9 重量部、 ペレックスOTP[花王株式会社製] 0.5 重量部、 EDTAのナトリウム塩 0.03重量部、 脱イオン水 71.47重量部、 なる原料と配合した後,1μmのメンブランフィルター
にて濾過,続いて0.45μmのメンブランフィルター
にて濾過し,水性インクジェット記録インク(PY1)
を作製した。ここに「ペレックスOTP」はアニオン性
界面活性剤(固形分70%)、EDTAはエチレンジア
ミンテトラアセティックアシドである。
【0101】以下同様に顔料濃縮分散液と防菌防黴剤含
有−無着色−水分散体を替え、表3及び表4に示す水性
インクジェット記録インクを得た。得られた水性インク
ジェット記録インクについて以下に示す評価を行った。
結果を表3及び4に示す。
【0102】
【表3】
【0103】
【表4】
【0104】[印刷品位の評価]インクジェトプリンタ
ー(SHARP社製IO−735X)に水性インク組成
物を充填し、インクジェット用として加工されていない
普通紙(NBSリコー社製MY RECYCLE PA
PER)に1ドット幅のラインを印刷し、印字した際の
フェザーの出現頻度、ドットの太り幅より印字品位を評
価した。ここには「フェザー」は記録紙の紙繊維に沿っ
て走るヒゲ状の画像ノイズの事である。またドット太り
幅は、印字ヘッドDPI値より与えられる1ドットライ
ンの理論幅に対する実際に印字されたラインの太さの比
率をいう。本実施例で使用したプリンタは180DPI
につき、理論ライン幅は 25400μm/180DPI=141μm幅 である。 フェザー判定基準: 1ドット幅印字ライン 1cmあたり 3本以下 ◎ 4〜 8本 ○ 9〜20本 △ 21本以上 × ライン太り判定基準 実記録ライン幅/理論ライン幅= 1.2未満 ◎ 1.2〜1.4 ○ 1.4〜1.6 △ 1.6以上 × 結果を表3及び表4に示す。
【0105】[防菌防黴効果の評価]上記の方法で得た
水性インク組成物100重量部に対して、ポリペプトン
5重量部及びグルコース5重量部を添加した。このサン
プル(20ml)に、1週間に1度、繰り返して、下記
の菌胞子懸濁液を接種(最終胞子濃度:約10E+6個
/ml)し、1ヶ月間静置培養した後、菌の生育の程度
(防カビ効果)を以下の基準で判定した。 ○:菌が生育しない。 ×:菌の生育が見られる。 供試菌には、 菌1:Aspergillus niger、 菌2:Aureobasidium pullulan
s、 菌3:Chaetomium globosum、 菌4:Cladosporium cladospor
ioides、 菌5:Penicillium notatum を使用した。結果を表3及び表4に示す。
【0106】[インク組成物の保存安定性評価]50m
lガラス容器にインク組成物30mlを入れ、密栓して
65℃の環境下に4週間保存し、保存前後の異常の有無
にて判定した。なお観察した項目は、 粒子径 LB−500動的光散乱式粒度分布計 [堀
場製作所] 粘度、 B型粘度計[東京計器] 表面張力 表面張力計[島津製作所] pH pHメータ[堀場製作所] 浮遊異物の有無 目視判定 沈降異物の有無 目視判定 その他 目視判定 である。結果を表3及び表4に示す。
【0107】 (比較例1〜4) 顔料濃縮分散液(PY) 15.0 重量部、 トリエタノールアミン 0.1 重量部、 グリセリン 9.9 重量部、 ペレックスOTP[花王株式会社製] 0.5 重量部、 EDTAのナトリウム塩 0.03重量部、 脱イオン水 74.47重量部 なる原料と配合した後,1μmのメンブランフィルター
にて濾過,続いて0.45μmのメンブランフィルター
にて濾過し,水性インクジェット記録インク(PY1
2)を作製した。以下同様に顔料濃縮分散液を替え、表
4に示す水性インクジェット記録インク(PM12)
(PC12)(PK12)を得た。得られた水性インク
ジェット記録インクを実施例と同様に評価した、結果を
表4に示す。
【0108】 (比較例5〜13) 顔料濃縮分散液(PY) 15.0 重量部、 トリエタノールアミン 0.1 重量部、 グリセリン 9.9 重量部、 ペレックスOTP[花王株式会社製] 0.5 重量部、 EDTAのナトリウム塩 0.03重量部、 水性防黴剤1 0.5 重量部、 脱イオン水 73.97重量部、 なる原料と配合した後,1μmのメンブランフィルター
にて濾過,続いて0.45μmのメンブランフィルター
にて濾過し,水性インクジェット記録インク(PY1
3)を作製した。以下同様に顔料濃縮分散液、水性防黴
剤を替え、表4に示す水性インクジェット記録インクを
得た。得られた水性インクジェット記録インクを実施例
と同様に評価した、結果を表4に示す。
【0109】ここに、 水性防黴剤1 1,2−ベンズイソチアゾリン−3−
オン 水性防黴剤2 4−クロルー3−メチルフェノール 水性防黴剤3 4−クロルー2−メチルフェノール 水性防黴剤4 デヒドロ酢酸ナトリウム 水性防黴剤5 2−ピリジンチオールー1−オキサイ
ドナトリウム 水性防黴剤6 ソルビン酸ナトリウム である。
【0110】 なる配合で水性インクジェット記録液を調整し、以下同
様に評価した。結果を表3及び4に示す。ここにマイク
ロジェットS801はカーボンブラックの分散体であ
り、配合量は固形分換算値である。以下同様に防黴剤含
有ポリエステル水分散体を替え、表3及び表4に示す水
性インクジェット記録インクを得た。得られた水性イン
クジェット記録インクを実施例と同様に評価した、結果
を表3及び表4に示す。
【0111】(実施例54)温度計、攪拌機を供えたフ
ラスコに、得られたポリエステル樹脂(A1)100重
量部、メチルエチルケトンを80重量部、テトラヒドロ
フランを40重量部、油性染料C.I.Solvent
Black3(オイルブラック860[オリエント化
学製]30重量部を仕込み、還流させながら沸点にて混
合溶解した。次いで、別途用意しておいた70℃の温水
250重量部を、激しい攪拌下に緩やかに添加し、転相
自己乳化させた後、留分温度が100℃に達するまで蒸
留してメチルエチルケトン、テトラヒドロフランを除
き、室温まで冷却、不揮発分濃度を確認し脱イオン水を
所定量加えて濃度調整し、不揮発分30重量%の黒色共
重合ポリエステル樹脂の水分散体(K1)を得た。な
お、不揮発分は、水分散体を120℃のドライオーブン
にて乾燥させた前後の質量比より求めた。 黒色ポリエステル水分散体(K1) 20.0 重量部 防菌防黴剤含有水分散体(B1) 3.0 重量部、 グリセリン 4.5 重量部、 トリエタノールアミン 0.5 重量部 脱イオン水 82.0 重量部、 なる配合で水性インクジェット記録液を調整し、以下同
様に評価した。結果を表3及び表4に示す。ここに配合
量は固形分換算値である。
【0112】(実施例55) [定着用共重合ポリエステル樹脂粒子の作製]温度計、
攪拌機を供えたフラスコにポリエステル樹脂(A6)9
9重量部、メチルエチルケトンを60重量部、テトラヒ
ドロフランを30重量部、を仕込み、還流させながら沸
点にて混合溶解した。次いで、トリエチルアミン2.0
0重量部を添加し、5分間攪拌した後、別途用意してお
いた70℃の温水250重量部を、激しい攪拌下に緩や
かに添加し、転相自己乳化させた後、留分温度が100
℃に達するまで蒸留してメチルエチルケトン、テトラヒ
ドロフランを除き、室温まで冷却、不揮発分濃度を確認
し脱イオン水を所定量加えて濃度調整し、不揮発分30
重量%の定着用共重合ポリエステル樹脂の水分散体(B
15)を得た。
【0113】[耐水性水性顔料インクの製造]下記に示
す材料を実施例1と同様に配合操作し、耐水性水性顔料
インクを作成した。 顔料濃縮分散液(PY) 15.0 重量部、 防菌防黴剤含有−無着色−水分散体(B1) 3.0 重量部、 定着用共重合ポリエステル樹脂(B15) 5.0 重量部、 トリエタノールアミン 0.1 重量部、 グリセリン 9.9 重量部、 ペレックスOTP[花王株式会社製] 0.5 重量部、 EDTAのナトリウム塩 0.03重量部、 脱イオン水 66.47重量部、 なお、配合量は不揮発分換算である。
【0114】[評価]得られたインクをインクジェトプ
リンター(SHARP社製IO−735X)に仕込み、
綿100%のシャツ用生地に5cm×5cmのベタ画像
をプリントし、ドライオーブンにて100℃20分間加
熱定着した。得られたプリント物を (1)無処理、(2)流水洗浄10分間、(3)市販の全自動洗
濯機、および洗剤にて洗濯 洗濯−脱水−すすぎ−脱水(総時間54分) の3条件で処理した後、プリント部に菌1:Asper
gillus nigerの菌胞子懸濁液を接種(最終
胞子濃度:約10E+6 個/ml)し、1ヶ月間静置
して菌の生育を観察した。結果、いずれの試料において
もプリント部には菌の生育は見られなかった。
【0115】(比較例14)下記に示す材料を実施例1
と同様に配合操作し、耐水性水性顔料インクを作成し
た。 顔料濃縮分散液(PY) 15.0 重量部、 トリエタノールアミン 0.1 重量部、 定着用共重合ポリエステル樹脂(B15) 5.0 重量部、 グリセリン 9.9 重量部、 ペレックスOTP[花王株式会社製] 0.5 重量部、 EDTAのナトリウム塩 0.03重量部、 水性防黴剤1 0.5 重量部、 脱イオン水 68.97重量部、 なお、配合量は不揮発分換算である。得られたインクを
インクジェトプリンター(SHARP社製IO−735
X)に仕込み、以下、実施例55と同様に試料を作製し
評価した。 結果、(1)無処理、の試料においては菌の生育は見られ
なかったが、(2)流水洗浄、(3)全自動洗濯機にて洗濯、
の試料においては菌の発生が確認された。
【0116】
【発明の効果】以上、分散型インクにおいては、従来の
水性防菌防黴剤を添加する方法よりも、本発明に示す形
態において油溶性の防菌防黴剤を添加することにより、
インクの保存安定性を損なうことなく優れた防菌防黴効
果を発揮しうることがここに示された。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水不溶性色材及び微粒子状樹脂組成物を
    水系媒体に微分散してなる水性インク組成物であって、
    前記微粒子状樹脂組成物が油溶性防菌防黴剤及び水不溶
    性高分子からなることを特徴とする水性インク組成物。
  2. 【請求項2】 前記水不溶性色材が、顔料であることを
    特徴とする請求項1に記載の水性インク組成物
  3. 【請求項3】 前記水不溶性高分子が、イオン性基を2
    0〜2000m当量/1000gの範囲にて含有する共
    重合ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の水性インク組成物
  4. 【請求項4】 前記共重合ポリエステル樹脂が、主とし
    て芳香族多価カルボン酸と、主として脂肪族多価アルコ
    ールから得られる共重合ポリエステル樹脂であることを
    特徴とする請求項3に記載の水性インク組成物。
  5. 【請求項5】 前記共重合ポリエステル樹脂が、主とし
    て脂環族多価カルボン酸と、脂肪族多価アルコールおよ
    び脂環族多価アルコールから得られる共重合ポリエステ
    ル樹脂であることを特徴とする請求項3に記載の水性イ
    ンク組成物。
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