JP2002133679A - 対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置

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JP2002133679A
JP2002133679A JP2000328051A JP2000328051A JP2002133679A JP 2002133679 A JP2002133679 A JP 2002133679A JP 2000328051 A JP2000328051 A JP 2000328051A JP 2000328051 A JP2000328051 A JP 2000328051A JP 2002133679 A JP2002133679 A JP 2002133679A
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objective lens
driving device
driving
magnetic body
magnetic
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JP2000328051A
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Goichi Akanuma
悟一 赤沼
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品精度や組付け精度を厳しくしなくても、
組立後に調整することで、組付け誤差、部品誤差を吸収
し、可動部移動時のチルトを小さくできる対物レンズ駆
動装置を提供する。 【解決手段】 駆動用磁石6bとともに磁気回路を形成
するヨーク7bに磁性体17を装着して磁気回路の磁束
密度分布を変化させ、対物レンズ駆動装置組付け時のば
らつきで生じた推力中心と支持中心とのずれを調整する
ことにより、可動部移動時の対物レンズのチルトを低減
させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクドライ
ブ又は光磁気ディスクドライブの対物レンズ駆動装置、
光ピックアップ装置及び光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の対物レンズ駆動装置には幾つか
の方式があるが、低コストで可動部の軽量化に有利な方
式として4本ワイヤ方式(4WS方式)がある。
【0003】この4WS方式の対物レンズ駆動装置の従
来例(特開平8−22626号公報に示される例…第1
の従来例)を図19に示す。
【0004】対物レンズ101を保持する対物レンズ保
持部材102が4本のワイヤばね103により弾性的に
支持されている。対物レンズ保持部材102には円筒状
にフォーカスコイル104が巻線され、その側面に平面
状に巻線されたトラックコイル105が取付けられてい
る。そして、基台106上に設けられた磁石107はフ
ォーカスコイル104及びトラックコイル105の駆動
部分に磁束が貫くようにギャップを設けてヨーク108
に固定されている。このような構成において、フォーカ
スコイル104とトラックコイル105に電流を流すこ
とによって対物レンズ101をフォーカシング方向(Y
方向)及びトラッキング方向(X方向)に移動させるこ
とができる。109は基台106上に設けられて4本の
ワイヤばね103を支持する固定部材、110はワイヤ
ばね103の両端をその軸方向に可動可能なヒンジ構造
で保持する保持部材である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図19に示
したような磁気回路とコイルとによる駆動用モータを備
えた対物レンズ駆動装置の場合、対物レンズ101をフ
ォーカス、トラック動作させた時の対物レンズの傾き
(チルト)が大きな問題となる。
【0006】このチルトの発生原理を図20及び図21
に基づいて説明する。図20は駆動用モータ部分を抽出
して示す模式的平面図、図21はその模式的正面図であ
る。図20(a)は組付け、部品精度が理想的な場合を
示しており、駆動力発生部分による駆動中心と4本のワ
イヤばね103の中心(可動部支持中心)とが一致して
おり、モーメントは発生しない。ところが、部品精度や
組付け精度などによって図20(b)に示すように駆動
力発生部分の中心と可動部支持中心(又は重心)とが一
致しない場合がある。いま、トラッキング動作をしてい
ない状態で図20(b)に示すようにフォーカシング駆
動力の中心と可動部のトラッキング方向の可動部支持中
心とにずれが発生しているときにフォーカス移動をする
と、図21に示すようにモーメントを発生し、可動部
(対物レンズ101)はチルトしてしまう。
【0007】近年、光ディスクにおいては、高密度記録
の必要性から、スポットを小さくするために、対物レン
ズの開口数NAが大きくなるに従って、チルトに対する
要求が厳しくなっており、図19に示したような駆動用
モータを備えた対物レンズ駆動装置の場合、対物レンズ
101をフォーカス、トラック動作させた時のチルトが
大きな問題となってしまう。
【0008】即ち、従来のCD等の光ディスクに関して
は、光ピックアップで使用するレーザ波長が780nm
前後であり、トラックピッチも1.6μm程度であり、
比較的、光ディスク上の記録密度が低いため、光ディス
ク面に対する光ピックアップ、特に対物レンズの光学的
傾き(チルト)の許容精度が大きく、各部品の単品精度
を加工精度内に抑えておけば、組立後の総合精度として
光ピックアップのチルトが問題にならないレベルの製品
となる。しかしながら、近年では、記録密度を上げたD
VD等の高密度記録の光ディスクが実用化の段階にあ
り、高密度化に対応して、光ピックアップで使用するレ
ーザ波長が650nm程度の短波長となり、トラックピ
ッチも0.74μm程度に狭くなり、厳しい規格条件が
要求されている。これに対応して、光ピックアップ、特
に対物レンズのチルトが、従来のCDの約半分程度に抑
えなくてはならない、といった厳しい条件が課されるよ
うになってきているためである。
【0009】このような問題に対処するため、例えば、
特開平11−134679号公報によれば、ステム(固
定部材)を磁気回路に対して移動調整自在とする提案が
されている(第2の従来例)。その構成例を図22に示
す(なお、図19の場合と対応する部分には同一符号を
付して示す…図23ないし図29でも同様とする)。
【0010】ヨーク108と一体の基台106の支持ホ
ルダ109の取付け面には突起106a,106bが設
けられ、支持ホルダ109には突起106a,106b
に嵌合するように移動方向に長い2つの長穴109a,
109bが形成され、ネジ111を回転させることによ
り、第1のヨーク108a、第2のヨーク108bと第
1の磁石107aと第2の磁石107bとからなる磁気
回路に対して、支持ホルダ109がトラッキング方向
(光ディスクの半径方向)に移動可能とされている。
【0011】これによれば、支持ホルダ109を磁気回
路に対してトラッキング方向に移動調整することによ
り、第1の従来例で発生していたずれをなくすことによ
ってモーメントの発生を防ぐことで、チルトを低減させ
ることができる。
【0012】ところが、この第2の従来例による場合、
支持ホルダ109の移動調整に伴い、対物レンズ101
もラジアル方向に移動してしまうため光軸ずれ(レーザ
の光軸と対物レンズ101の光軸とのずれ)を発生して
しまう。また、磁気回路と可動部との間のラジアル方向
のギャップを調整分だけ大きくとらなければならないと
いう問題を有する。
【0013】また、特開平11−134679号公報の
場合とは逆に、磁石をステム(固定部材)に対して移動
調整自在とする提案もある(第3の従来例)。その構成
例を図23に示す。即ち、この対物レンズ駆動装置で
は、固定部材109を固定しておき、磁石107aをラ
ジアル方向に移動調整することにより、第2の従来例に
おける光軸ずれの問題を解決している。図中、112は
基板、113は光ディスク、114は立上げプリズム、
115はワイヤばね103を固定させるための半田であ
る。
【0014】ところが、第3の従来例による場合も、磁
気回路と可動部との間のラジアル方向のギャップを調整
分だけ大きくとらなければならない点では第2の従来例
と同様である。また、磁気回路と可動部との間のわずか
な隙間に治具を挿入して磁石107aを移動調整するた
め可動部を支持するワイヤばね103を破損させてしま
う危険性がある。
【0015】さらに、粘弾性材料を利用して移動方向の
中心軸に対してその両側のワイヤばねの移動方向の剛性
比を変化させるようにした提案もある(第4の従来
例)。その構成例を図24ないし図26に示す。概略的
には、ワイヤばね103を固定させるための粘弾性材料
116の量を変化させて剛性比を変化させて駆動中心と
支持中心とを一致させることで移動時のチルトの発生を
抑制するようにしたものである。4本のワイヤばね10
3の固定側は固定部材109に形成された円錐台形状の
穴117R,117Lに挿入され、粘弾性材料116に
より固定支持される。ここに、粘弾性材料116を注入
する穴117が通常よりも大きめに形成され、粘弾性材
料116の追加が可能とされている。
【0016】例えば、調整前に、可動部をフォーカシン
グ方向に駆動したときに図25に示すように対物レンズ
101が左方向(図25中、矢印θで示す方向)に傾い
た場合には、フォーカス駆動力の中心とトラッキング方
向の支持中心とにずれがあって、可動部(対物レンズ1
01及び対物レンズ保持部材102)中心に対して、右
側の推力が強いか又は右側の支持力が弱いということで
ある。そこで、図26(b)に示すように、右側の穴1
17Rに対して粘弾性材料116の量を少量加えて、右
側のワイヤばね103の支持力を大きくすることによっ
て、フォーカス駆動力の中心と支持中心とを一致させる
ことにより、フォーカス移動時の対物レンズ1の傾きを
小さくすることができる。
【0017】ところが、このような第4の従来例による
場合、粘弾性材料116を追加してワイヤばね103の
剛性を調整しても、その後、粘弾性材料116を硬化
(紫外線硬化、熱硬化など)させた時にその剛性が変化
してしまう。また、粘弾性材料116を追加した量に比
例させてワイヤばね103の長さを変化させにくい。結
局、調整が難しく、作業性が悪い。
【0018】さらに、固定部材のワイヤ端部に高粘度材
料を注入してワイヤの長さを調整し、支持中心を移動さ
せることで、可動部の移動時の対物レンズの傾きを調整
するようにした提案もある(第5の従来例)。その構成
例を図27及び図28に示す。
【0019】固定部材109側で高粘度材料118を注
入する上で、固定部材109の一部に穴117R,11
7Lの奥側(径の小さい側)に連通する略L字形状の通
路119を上下端に各々露出するように形成し、この通
路119を利用して組付け工程の最後に高粘度材料11
8を注入できるように構成されている。より具体的に
は、粘弾性材料116を穴117Rに注入して硬化させ
た後で、かつ、可動部120の重量増加にならないよう
に固定部材109側に高粘度材料118を注入させるよ
うにしたものである。このため、固定部材109には図
27及び図28に示すような高粘度材料118を注入す
るための通路119が形成されている(図面上は右側の
みに形成されているが、左側の穴117Lに対しても同
様に形成されている)。図27において119aは注入
口である。また、図26において、121はワイヤばね
103の可動側端部を対物レンズ保持部材102の両側
において半田122により固定させるためのコイル端子
板である。
【0020】従って、対物レンズ駆動装置の組付け工程
の最後(ワイヤ張り、粘弾性材料116注入、粘弾性材
料116硬化までを行った後)に固定部材109に形成
された通路119の注入口119aからディスペンサに
よって高粘度材料118を注入する。注入された高粘度
材料118は通路119を通り、ワイヤばね103の固
定部材109側からワイヤばね103の根元部分に進入
していく。これによって、ワイヤばね103の端部を拘
束してワイヤばね103の可動長さ(即ち、剛性)を変
化させることができる。これを可動部120の移動方向
の中心軸に対して片側(例えば、右側)のワイヤばね1
03のみに対して行うことによって移動方向の支持中心
を移動させることができる。
【0021】ところが、このような第5の従来例による
場合、対物レンズ駆動装置の構成によっては採用できな
い対処法である。例えば、図29に示すように固定部材
109に、固定部分123と連結部分124を介して一
体に形成されて固定部分123よりも可動的な回転振動
部分125とにより形成された回転構造をもたせ、固定
部材109のワイヤばね103の固定部分をワイヤばね
103の軸方向に弾性的に支持させることで回転剛体モ
ードの共振を低減させるようにした対物レンズ駆動装置
の場合には、高粘度材料118を注入するスペースを確
保することができないので、従来例5の方式を採用する
ことができない。
【0022】そこで、本発明は、光軸ずれを生ずること
がなく、磁気回路と可動部との間のギャップを大きくと
る必要がない構成で、部品精度或いは組付け精度を厳し
くしなくても、組立後に調整をすることにより、組付け
誤差、部品誤差を吸収し、可動部移動時のチルトが小さ
い対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置及び光ディ
スク装置を提供することを目的とする。
【0023】同時に、固定部材の棒状弾性支持部材の固
定部分を棒状弾性支持部材の軸方向に弾性的に支持する
ことで回転剛体モードの共振を低減させる構造の対物レ
ンズ駆動装置の場合であっても、可動部が移動したとき
の対物レンズのチルトを調整できるようにすることを目
的とする。
【0024】また、例えば特開2000−207757
号公報等に示されるように、表面が十文字状に4分割さ
れた駆動用磁石を利用する対物レンズ駆動装置では、可
動部の移動に際してコイルが磁界の分布に影響され難い
ため、磁界分布による可動部移動時の対物レンズの傾き
が小さいという特長があるが、その反面、組付けによっ
て支持中心と推力中心とのずれが生じた場合に、磁気回
路とコイルとの位置関係を調整する第2の従来例や第3
の従来例の方法では移動時の対物レンズの傾きを調整す
ることが難しいので、このような4極着磁の対物レンズ
駆動装置の場合であっても、効果的に可動部移動時の対
物レンズの傾きを調整できるようにすることを目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光スポットを形成する対物レンズと、この対物レンズを
保持する対物レンズ保持部材と、この対物レンズ保持部
材を基台に対して1軸方向又は2軸方向に移動可能に支
持する数本の棒状弾性支持部材と、前記棒状弾性支持部
材を支持する固定部材と、前記対物レンズ保持部材に設
けられて前記対物レンズを前記1軸方向又は2軸方向に
変位させるための駆動用コイルと、前記基台に固定され
たヨークに設置されて前記駆動用コイルに近接対向し前
記ヨークとともに磁気回路を形成する駆動用磁石と、を
備えた対物レンズ駆動装置において、前記ヨークの一部
に磁性体を装着して前記磁気回路の磁束密度分布を変化
させるようにした。
【0026】従って、駆動用磁石とともに磁気回路を形
成するヨークに磁性体を装着することで磁気回路の磁束
密度分布を変化させることにより、組付け時のばらつき
で生じた推力中心と支持中心とのずれを調整することに
より、可動部移動時の対物レンズのチルトを低減でき
る。
【0027】請求項2記載の発明は、請求項1記載の対
物レンズ駆動装置において、前記駆動用磁石は、表面が
十字状に4分割した領域に分けられてフォーカシング方
向とトラッキング方向との2軸方向を含む面に対して垂
直でかつ隣り合う領域と反対方向に着磁されており、前
記駆動用コイルは、前記駆動用磁石の表面近傍のフォー
カシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラッ
キング方向の着磁境界線を跨いで設けられた2つのフォ
ーカス駆動用コイルと、前記駆動用磁石の表面近傍のト
ラッキング方向の前記着磁境界線の両側に位置して各々
フォーカシング方向の前記着磁境界線を跨いで設けられ
た2つのトラック駆動用コイルとからなる。
【0028】従って、4極着磁の駆動用磁石を用いた対
物レンズ駆動装置の場合にも効果的に可動部移動時の対
物レンズのチルトを調整することができる。
【0029】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の対物レンズ駆動装置において、前記ヨークは、前記
磁性体を装着する部分が薄く形成されている。
【0030】従って、ヨークの磁性体を装着する部分を
予め薄く形成しておくことにより、磁性体を装着したと
きの磁束密度の変化を起こしやすくすることができ、一
層効果的となる。
【0031】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の対物レンズ駆動装置において、前記ヨークは、前記
磁性体を装着する部分が凹部形状に形成されている。
【0032】従って、ヨークの磁性体を装着する部分を
予め凹部形状に形成しておくことにより、磁性体を所定
の位置に配置させて簡単に装着させることができる。
【0033】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか一に記載の対物レンズ駆動装置において、前記
磁性体は、発生するチルト量に対応した厚みのものが選
択されて装着されている。
【0034】従って、厚さの異なる複数の磁性体を用意
しておき、生産工程において可動部の移動による対物レ
ンズの傾きを検査したときに発生していたチルト量に応
じて対応する厚さの磁性体を選択してヨークに装着する
ことにより、効率よく対物レンズの傾きを調整すること
ができる。
【0035】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか一に記載の対物レンズ駆動装置において、前記
磁性体が磁石である。
【0036】従って、磁性体として磁石を用いることに
より、磁束密度を変化させやすくなり、より効果的に対
物レンズの傾きを調整することができる。
【0037】請求項7記載の発明の光ピックアップ装置
は、光ディスクに対する照射光を発するレーザ光を発す
るレーザ光源と、対物レンズを含む請求項1ないし6の
何れか一に記載の対物レンズ駆動装置と、前記光ディス
クからの反射光を受光する受光光学系と、この受光光学
系における受光信号に基づいて前記対物レンズ駆動装置
に対する制御信号を出力する対物レンズ制御系と、を備
える。
【0038】従って、請求項1ないし6の何れか一に記
載の対物レンズ駆動装置を備えるので、対物レンズ駆動
時にチルトの影響の少ない制御が可能となる。
【0039】請求項8記載の発明の光ディスク装置は、
光ディスクを回転駆動する回転駆動系と、前記光ディス
クの半径方向に移動自在に設けられた請求項7記載の光
ピックアップ装置と、を備える。
【0040】従って、請求項7記載の光ピックアップ装
置を備え、対物レンズ駆動時にチルトの影響の少ない制
御が可能であるので、DVD等のようにチルトの影響を
受けやすい場合にも支障のない光ディスク装置を提供す
ることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。本実施の形態は、駆動
用コイルとして1つの円筒コイルによるフォーカス駆動
用コイルと2つの平面コイルによるトラック駆動用コイ
ルとを用いた図23(第4の従来例)に示したような構
造を持つ対物レンズ駆動装置への適用例を示す。
【0042】まず、本実施の形態の基本構成について説
明する。対物レンズ1を保持する対物レンズ保持部材2
が棒状弾性支持部材としての4本のワイヤばね3によっ
て弾性支持されている。この対物レンズ保持部材2には
円筒状にフォーカス駆動用コイル4が巻線され、その側
面に平面状に巻線された2個のトラック駆動用コイル5
が取付けられている。そして、駆動用磁石6a,6bは
フォーカス駆動用コイル4及びトラック駆動用コイル5
の駆動部分に磁束が貫くようにギャップを設けてヨーク
7a,7bに固定されている。
【0043】ヨーク7a,7bは基台8に一体に形成さ
れている。また、この基台8にはワイヤばね3の固定部
側を支持する固定部材9が取付けられている。
【0044】対物レンズ保持部材2の両側にはコイル端
子基板10が固定されており、このコイル端子基板10
と、半田11付けされたワイヤばね3を通してフォーカ
ス駆動用コイル4とトラック駆動用コイル5に固定部材
9の外面側に取付けた基板12側から電流を供給するこ
とによって対物レンズ1をフォーカシング方向及びトラ
ッキング方向に移動させることができる。
【0045】なお、固定部材9においてはワイヤばね3
の固定側に対して粘弾性材料13を注入させるための円
錐台形状の穴14が形成されている。
【0046】図1において、15は光ディスク、15a
は立上げプリズムである。
【0047】本実施の形態の対物レンズ駆動装置の組付
け工程は以下のようになる。まず、対物レンズ1と対物
レンズ保持部材2とフォーカス駆動用コイル4とトラッ
ク駆動用コイル5とコイル端子基板10から可動部16
を組付ける。次に、可動部16を固定部材9外側の基板
12にワイヤばね3を介して半田固定により組付ける。
その後、固定部材9を基台8上に設置する。
【0048】この段階で、フォーカス駆動用コイル4又
はトラック駆動用コイル5に電流を流し、可動部16を
移動させる時、各々の発生する推力中心と4本のワイヤ
ばね3で形成される支持中心とは部品誤差、組付け誤差
によりずれを生じている。このずれが原因で対物レンズ
1を含む可動部16は光ディスク15に対して傾きを発
生してしまう。
【0049】そこで、本実施の形態では、可動部16を
フォーカシング方向又はトラッキング方向に移動させた
時に発生する対物レンズ1の傾きが小さくなるように調
整する訳であるが、その調整方法について、可動部16
をフォーカシング方向に駆動したときの傾きを小さくす
る場合を例に挙げて説明する。
【0050】対物レンズ1の傾きはオートコリメータな
どにより測定するものとする。ここで、フォーカス駆動
用コイル4に電流を流すことによって、当該対物レンズ
駆動装置の可動部16を上下に移動させる。通常、調整
をしていない場合には、フォーカス駆動用コイル4によ
って発生するフォーカシング方向の推力中心と、4本の
ワイヤばね3のフォーカシング方向の支持中心とは組付
け誤差があるため、一致していないので、モーメントを
発生してしまう。例えば、図2(a)に示すように、フ
ォーカシング方向プラス側に可動部16を移動したとき
に対物レンズ1が左側に傾く場合、推力中心が支持中心
よりも右側にあることになる。
【0051】これにより、左側の推力を大きくすること
で推力中心が左側(支持中心側)に移動する。そこで、
本実施の形態では、磁気回路を形成しているヨーク7b
のラジアル方向左側背面に磁性体17を装着することに
よって、このヨーク7bの左側の磁束を流れやすくする
ことで、図3(b)に示すように磁束密度分布の中心を
左側に移動させ、推力中心も左側に移動させるものであ
る。
【0052】本実施の形態によれば、ヨーク7bに磁性
体17を装着するだけで、推力中心を支持中心に一致さ
せることができるので、可動部16をフォーカス移動し
たときに発生する対物レンズ1のチルトを低減させるこ
とができる(図2(a)参照)。
【0053】なお、本実施の形態を実施する上で、ヨー
ク7bが十分に厚い場合、磁性体17を装着しても、磁
束はほとんど増加しないので、ヨーク7bは飽和してい
る必要がある。
【0054】なお、本実施の形態に関して、磁性体17
の装着等につき、種々の変形例が可能である。
【0055】第1変形例として、図4(a)に示すよう
に、ヨーク7bの磁性体17を装着する部分18のみを
予め薄く形成しておけば、図4(b)に示すように磁性
体17を装着したときに磁束密度が変化しやすくなり、
より効果的となる。ちなみに、ヨーク全体を薄く形成し
てしまうと、全体の推力が減ってしまうが、ヨーク7b
の磁性体17を装着する部分18のみであるので、この
ような不具合はない。
【0056】第2変形例として、図5(a)に示すよう
に、ヨーク7bの磁性体17を装着する部分に予め磁性
体17の大きさ対応の凹部19を形成しておけば、磁性
体17をヨーク7bの所定の位置に装着する上でその組
込み精度が向上するとともに、作業の容易化を図ること
もできる。
【0057】第3変形例として、予め厚さの異なる複数
の磁性体17を用意しておき、生産工程において可動部
16の移動による対物レンズ1の傾きを検査したとき、
発生したチルト量に応じて追加すべき最適な厚さの磁性
体17を選択して図6(b)(c)の何れかの態様で装
着することで、効率よく対物レンズ1の傾きを調整する
ことが可能となる。
【0058】第4変形例として、図7に示すように、磁
性体として磁石20を用いるようにすれば、より効果的
かつ直接的に磁束密度分布を変化させることができる。
【0059】本発明の第二の実施の形態を図8ないし図
11に基づいて説明する。第一の実施の形態で示した部
分と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略す
る。基本的には第一の実施の形態の場合と同様である
が、本実施の形態は4極着磁の磁石を用いた対物レンズ
駆動装置への適用例を示す。
【0060】本実施の形態のフォーカス駆動用コイル2
1、トラック駆動用コイル22は対物レンズ1とともに
対物レンズ保持部材2に保持されている。フォーカス駆
動用コイル21とトラック駆動用コイル22とは、ヨー
ク7a,7bに接着された2つの駆動用磁石23,24
に挟まれた位置にあるように4本のワイヤばね3により
固定部材9に取付けられている。ここで、駆動用磁石2
3,24の片側を省略し、片側はヨーク7a又は7bの
みで閉磁路を形成してもよい。
【0061】図9は駆動用モータを示す分解斜視図、図
10はその説明図であり、(a)はフォーカシング方向
から見たコイルの水平断面図、(b)はトラッキング方
向の磁界分布を示す特性図、(c)はコイルと駆動用磁
石との配置関係を示す正面図、(d)はフォーカシング
方向の磁界分布を示す特性図、(e)はトラッキング方
向から見たコイルの縦断側面図である。
【0062】ここに、磁石23,24は図9に示すよう
に十字状の着磁境界線a,bを境に4分割されて着磁さ
れており(4極着磁)、その着磁方向は、フォーカシン
グ方向(Y軸方向)とトラッキング方向(X軸方向)と
の2軸方向を含む面に対し垂直(Z軸方向)で、かつ、
隣り合う領域と反対方向に着磁されている。
【0063】また、フォーカス駆動用コイル21は平面
形状をしたコイルで形成されており、フォーカシング方
向の着磁境界線aの両側に2つ、各々トラッキング方向
の着磁境界線bを跨いだ位置で対物レンズ保持部材2に
保持されている。一方、トラック駆動用コイル22はト
ラッキング方向の着磁境界線bの両側に2つ設けられ、
各々フォーカシング方向の着磁境界線aを跨いで対物レ
ンズ保持部材2に保持されている。
【0064】そして、前述の駆動用磁石23,24は、
フォーカス駆動用コイル21、トラック駆動用コイル2
2を挟んで互いに向かい合う部分の着磁方向が一致する
ように配置されている(図9参照)。
【0065】このように4極着磁の駆動用磁石23,2
4を用いてモータを構成することにより、対物レンズ1
を含む可動部16をフォーカシング方向、トラッキング
方向の2軸方向に駆動することができる。このような構
成によれば、トラック移動時におけるフォーカス駆動力
の中心と4本のワイヤばね3の支持中心とのずれが第1
の従来例ほど大きくないため、可動部16が移動したと
きの対物レンズ1の傾き小さくすることが可能である。
なぜなら、コイルの推力発生部分よりも磁石の方が大き
いために、トラック移動時にフォーカス駆動力の中心が
可動部16(フォーカス駆動用コイル21)と略一緒に
移動するため、やはり可動部16と一緒に移動する4本
のワイヤばね3の支持中心との位置関係を保ことがで
き、モーメントの発生を小さくすることができるからで
ある。
【0066】もっとも、このような構成であっても、単
に組付けたままでは、部品精度や組付け精度によってわ
ずかに推力中心と支持中心がずれてしまうために、可動
部16を移動させた場合には対物レンズ1が図2(b)
に示した場合と同様に傾いてしまう。そこで、本実施の
形態では、可動部16が傾いた方(図2(b)の例では
左側)のヨーク7bの背面に磁性体17を装着すること
で、磁性体17を装着した方の磁束を流れやすくし、磁
束密度を大きくし、右側の推力を増加させるものである
(図11(b)参照)。従って、推力中心が右側に移動
するために対物レンズ1の傾きを図2(a)の場合と同
様に低減させることができる。
【0067】本実施の形態によれば、4極着磁の駆動用
磁石23,24を用いる場合においても、ヨーク7bに
磁性体17を装着することで推力中心を移動することが
できるが、磁性体17の厚さを異ならせることによって
移動量も変化させることができる。従って、フォーカシ
ングしたときの対物レンズ1の傾き量に対応した厚さの
磁性体17を装着することで、対物レンズ1の傾きをほ
とんどなくすことが可能となる。
【0068】なお、本実施の形態に関しても、磁性体1
7の装着等につき、種々の変形例が可能である。
【0069】第1変形例として、図12(a)に示すよ
うに、ヨーク7bの磁性体17を装着する部分18のみ
を予め薄く形成しておけば、図12(b)に示すように
磁性体17を装着したときに磁束密度が変化しやすくな
り、より効果的となる。ちなみに、ヨーク全体を薄く形
成してしまうと、全体の推力が減ってしまうが、ヨーク
7bの磁性体17を装着する部分18のみであるので、
このような不具合はない。
【0070】第2変形例として、図13(a)に示すよ
うに、ヨーク7bの磁性体17を装着する部分に予め磁
性体17の大きさ対応の凹部19を形成しておけば、磁
性体17をヨーク7bの所定の位置に装着する上でその
組込み精度が向上するとともに、作業の容易化を図るこ
ともできる。
【0071】第3変形例として、予め厚さの異なる複数
の磁性体17を用意しておき、生産工程において可動部
16の移動による対物レンズ1の傾きを検査したとき、
発生したチルト量に応じて追加すべき最適な厚さの磁性
体17を選択して図14(b)〜図14(d)の何れか
の態様で装着することで、効率よく対物レンズ1の傾き
を調整することが可能となる。
【0072】第4変形例として、図15に示すように、
磁性体として磁石20を用いるようにすれば、より効果
的かつ直接的に磁束密度分布を変化させることができ
る。
【0073】本発明の第三の実施の形態を図16に基づ
いて説明する。本実施の形態は、前述した第一ないし第
二の実施の形態のように構成された対物レンズ駆動装置
31を備えた光ピックアップ装置32への適用例を示
す。光ピックアップ装置32に搭載されている半導体レ
ーザ等の光源33から出射した拡散光は、コリメートレ
ンズ34によって略平行光になる。その後、ビームスプ
リッタ35を通り、立上げミラー36により折り曲げら
れる。立上げミラー36によって折り曲げられた平行光
は光ピックアップ装置32に搭載された対物レンズ駆動
装置31の対物レンズ1に入射し光ディスク15上にス
ポットを形成する。
【0074】スポットの反射光はビームスプリッタ35
によって来た方向と向きをかえて、集光レンズ37とシ
リンドリカルレンズ38を通った後、4分割受光素子3
9に入射する。光ディスク15上のスポットの反射光が
4分割受光素子39に入射するように配置しておく。4
分割受光素子39で得られた信号を元にして対物レンズ
駆動装置31のフォーカス、トラック駆動用コイル4,
5(又は、21,22)を駆動することによって光ディ
スク15に対して対物レンズ1を追従させることで光デ
ィスク15の情報を得ることができる。集光レンズ3
7、シリンドリカルレンズ38及び4分割受光素子39
により受光光学系40が構成されている。さらに、4分
割受光素子39の受光信号に基づいて対物レンズ駆動装
置31に対する駆動信号を出力する対物レンズ制御系
(図示せず)も設けられている。
【0075】ここで、光ピックアップ装置32に搭載さ
れている対物レンズ駆動装置31は前述した第一ないし
第二の実施の形態の如く構成されており、前述のように
対物レンズ駆動装置31によって対物レンズ1を光ディ
スク15に対して追従させて光ディスク15の情報を読
み取るが、本対物レンズ駆動装置31は可動部16駆動
時の対物レンズ1のチルトが小さくなるように構成され
ているので、良好な信号を得ることが可能である。
【0076】本発明の第四の実施の形態を図17及び図
18に基づいて説明する。本実施の形態は、前述したよ
うな光ピックアップ装置32を搭載した光ディスクドラ
イブ(光ディスク装置)への適用例を示す。まず、光デ
ィスクドライブの筐体41に防振ゴム42を介してピッ
クアップモジュールベース43が設置されている。ピッ
クアップモジュールベース43には光ディスク15を回
転させる回転駆動系としてのスピンドルモータ44が固
定されている。また、ピックアップモジュールベース4
3に取り付けられたシークレール45には光ピックアッ
プ装置32が搭載されている。光ピックアップ装置32
はシークレール45上を光ディスク15の半径方向に移
動可能とされている。
【0077】ここで、当該光ディスクドライブに搭載さ
れている光ピックアップ装置32は前述した第三の実施
の形態で説明した光ピックアップ装置であって、可動部
16駆動時の対物レンズ1のチルトが小さくなるように
構成されているので、良好な信号特性を得ることができ
る光ピックアップ装置である。従って、当該光ディスク
ドライブはDVD等のようにチルトの影響を受けやすい
光ディスク15を扱う場合にもデータの読み書きを良好
に行なうことができる。
【0078】
【発明の効果】請求項1記載の発明の対物レンズ駆動装
置によれば、駆動用磁石とともに磁気回路を形成するヨ
ークに磁性体を装着することで磁気回路の磁束密度分布
を変化させるようにしたので、組付け時のばらつきで生
じた推力中心と支持中心とのずれを調整することによ
り、可動部移動時の対物レンズのチルトを低減させるこ
とができる。
【0079】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の対物レンズ駆動装置において、4極着磁の駆動用磁
石を用いた対物レンズ駆動装置の場合にも効果的に可動
部移動時の対物レンズのチルトを調整することができ
る。
【0080】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の対物レンズ駆動装置において、ヨークの磁性
体を装着する部分を予め薄く形成しておくことにより、
磁性体を装着したときの磁束密度の変化を起こしやすく
することができ、一層効果的となる。
【0081】請求項4記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の対物レンズ駆動装置において、ヨークの磁性
体を装着する部分を予め凹部形状に形成しておくことに
より、磁性体を所定の位置に配置させて簡単に装着させ
ることができる。
【0082】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4の何れか一に記載の対物レンズ駆動装置におい
て、厚さの異なる複数の磁性体を用意しておき、生産工
程において可動部の移動による対物レンズの傾きを検査
したときに発生していたチルト量に応じて対応する厚さ
の磁性体を選択してヨークに装着することにより、効率
よく対物レンズの傾きを調整することができる。
【0083】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし5の何れか一に記載の対物レンズ駆動装置におい
て、磁性体として磁石を用いることにより、磁束密度を
変化させやすくなり、より効果的に対物レンズの傾きを
調整することができる。
【0084】請求項7記載の発明の光ピックアップ装置
によれば、請求項1ないし6の何れか一に記載の対物レ
ンズ駆動装置を備えるので、対物レンズ駆動時にチルト
の影響の少ない制御が可能となる。
【0085】請求項8記載の発明の光ディスク装置によ
れば、請求項7記載の光ピックアップ装置を備え、対物
レンズ駆動時にチルトの影響の少ない制御が可能である
ので、DVD等のようにチルトの影響を受けやすい場合
にも支障のない光ディスク装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の対物レンズ駆動装
置を示し、(a)は平面図、(b)はその側面図であ
る。
【図2】対物レンズ駆動装置を示し、(a)は調整後の
正面図、(b)は調整前の正面図である。
【図3】磁性体の装着位置等と磁束分布とを示し、
(a)は磁性体装着前の説明図、(b)は磁性体装着後
の説明図である。
【図4】第1変形例の磁性体の装着位置等と磁束分布と
を示し、(a)は磁性体装着前の説明図、(b)は磁性
体装着後の説明図である。
【図5】第2変形例の磁性体の装着位置等と磁束分布と
を示し、(a)は磁性体装着前の説明図、(b)は磁性
体装着後の説明図である。
【図6】第3変形例の磁性体の装着位置等と磁束分布と
を示し、(a)は磁性体装着前の説明図、(b)(c)
は磁性体装着後の説明図である。
【図7】第4変形例の磁性体の装着位置等と磁束分布と
を示し、(a)は磁性体装着前の説明図、(b)は磁性
体装着後の説明図である。
【図8】本発明の第二の実施の形態の対物レンズ駆動装
置を示し、(a)は平面図、(b)はその側面図であ
る。
【図9】その駆動用モータを示す分解斜視図である。
【図10】その説明図であり、(a)はフォーカシング
方向から見たコイルの水平断面図、(b)はトラッキン
グ方向の磁界分布を示す特性図、(c)はコイルと駆動
用磁石との配置関係を示す正面図、(d)はフォーカシ
ング方向の磁界分布を示す特性図、(e)はトラッキン
グ方向から見たコイルの縦断側面図である。
【図11】磁性体の装着位置等と磁束分布とを示し、
(a)は磁性体装着前の説明図、(b)は磁性体装着後
の説明図である。
【図12】第1変形例の磁性体の装着位置等と磁束分布
とを示し、(a)は磁性体装着前の説明図、(b)は磁
性体装着後の説明図である。
【図13】第2変形例の磁性体の装着位置等と磁束分布
とを示し、(a)は磁性体装着前の説明図、(b)は磁
性体装着後の説明図である。
【図14】第3変形例の磁性体の装着位置等と磁束分布
とを示し、(a)は磁性体装着前の説明図、(b)〜
(d)は磁性体装着後の説明図である。
【図15】第4変形例の磁性体の装着位置等と磁束分布
とを示し、(a)は磁性体装着前の説明図、(b)は磁
性体装着後の説明図である。
【図16】本発明の第三の実施の形態の光ピックアップ
装置を示す概略構成図である。
【図17】本発明の第四の実施の形態の光ディスクドラ
イブを示す概略平面図である。
【図18】その縦断側面図である。
【図19】第1の従来例の対物レンズ駆動装置を示す斜
視図である。
【図20】チルト発生を模式的に示し、(a)はチルト
が発生しない理想的な場合の平面図、(b)はチルトが
発生する場合の平面図である。
【図21】チルトが発生する場合の模式的正面図であ
る。
【図22】第2の従来例の対物レンズ駆動装置を示す平
面図である。
【図23】第3の従来例の対物レンズ駆動装置を示し、
(a)は平面図、(b)はその側面図である。
【図24】第4の従来例の対物レンズ駆動装置を示し、
(a)は平面図、(b)はその側面図である。
【図25】対物レンズ駆動装置を示す調整前の正面図で
ある。
【図26】対物レンズ駆動装置の一部を拡大して示し、
(a)は調整前の水平断面図、(b)は調整後の水平断
面図である。
【図27】第5の従来例の対物レンズ駆動装置を示し、
(a)は平面図、(b)はその側面図である。
【図28】対物レンズ駆動装置を示す調整前の正面図で
ある。
【図29】対物レンズ駆動装置を示し、(a)は平面
図、(b)はその側面図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 対物レンズ保持部材 3 棒状弾性支持部材 4,5 駆動用コイル 6a,6b 駆動用磁石 7a,7b ヨーク 8 基台 9 固定部材 15 光ディスク 16 可動部 17 磁性体 18 薄く形成された部分 19 凹部 20 磁石 21,22 駆動用コイル 23,24 駆動用磁石 31 対物レンズ駆動装置 32 光ピックアップ装置 33 レーザ光源 40 受光光学系 44 回転駆動系

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光スポットを形成する対物レンズと、 この対物レンズを保持する対物レンズ保持部材と、 この対物レンズ保持部材を基台に対して1軸方向又は2
    軸方向に移動可能に支持する数本の棒状弾性支持部材
    と、 前記棒状弾性支持部材を支持する固定部材と、 前記対物レンズ保持部材に設けられて前記対物レンズを
    前記1軸方向又は2軸方向に変位させるための駆動用コ
    イルと、 前記基台に固定されたヨークに設置されて前記駆動用コ
    イルに近接対向し前記ヨークとともに磁気回路を形成す
    る駆動用磁石と、を備えた対物レンズ駆動装置におい
    て、 前記ヨークの一部に磁性体を装着して前記磁気回路の磁
    束密度分布を変化させるようにしたことを特徴とする対
    物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動用磁石は、表面が十字状に4分
    割した領域に分けられてフォーカシング方向とトラッキ
    ング方向との2軸方向を含む面に対して垂直でかつ隣り
    合う領域と反対方向に着磁されており、 前記駆動用コイルは、前記駆動用磁石の表面近傍のフォ
    ーカシング方向の着磁境界線の両側に位置して各々トラ
    ッキング方向の着磁境界線を跨いで設けられた2つのフ
    ォーカス駆動用コイルと、前記駆動用磁石の表面近傍の
    トラッキング方向の前記着磁境界線の両側に位置して各
    々フォーカシング方向の前記着磁境界線を跨いで設けら
    れた2つのトラック駆動用コイルとからなることを特徴
    とする請求項1記載の対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記ヨークは、前記磁性体を装着する部
    分が薄く形成されていることを特徴とする請求項1又は
    2記載の対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記ヨークは、前記磁性体を装着する部
    分が凹部形状に形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の対物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記磁性体は、発生するチルト量に対応
    した厚みのものが選択されて装着されていることを特徴
    とする請求項1ないし4の何れか一に記載の対物レンズ
    駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記磁性体が磁石であることを特徴とす
    る請求項1ないし5の何れか一に記載の対物レンズ駆動
    装置。
  7. 【請求項7】 光ディスクに対する照射光を発するレー
    ザ光を発するレーザ光源と、 対物レンズを含む請求項1ないし6の何れか一に記載の
    対物レンズ駆動装置と、 前記光ディスクからの反射光を受光する受光光学系と、 この受光光学系における受光信号に基づいて前記対物レ
    ンズ駆動装置に対する制御信号を出力する対物レンズ制
    御系と、を備える光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 光ディスクを回転駆動する回転駆動系
    と、 前記光ディスクの半径方向に移動自在に設けられた請求
    項7記載の光ピックアップ装置と、を備える光ディスク
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281657A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Nidec Sankyo Corp レンズ駆動装置

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