JP2002124857A - 信号補償回路及び復調回路 - Google Patents

信号補償回路及び復調回路

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JP2002124857A JP2000316179A JP2000316179A JP2002124857A JP 2002124857 A JP2002124857 A JP 2002124857A JP 2000316179 A JP2000316179 A JP 2000316179A JP 2000316179 A JP2000316179 A JP 2000316179A JP 2002124857 A JP2002124857 A JP 2002124857A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速な直流電位補償が実行できると共に、同
符号連続などによる直流変動をも補償できる信号補償回
路及び復調回路を提供する。 【解決手段】 本発明の信号補償回路は、入力信号を増
幅する出力信号レベル調整端子を有する増幅手段と、コ
ンデンサでの充電電圧を出力信号レベル調整端子に与え
る積分手段と、増幅手段からの出力信号の直流レベルの
変動を検出して、積分手段の時定数に応じて、コンデン
サの充電電圧を変化させる低速補償手段と、増幅手段か
らの出力信号の振幅レベルを検知し、コンデンサの充電
電圧を高速に変化させる高速補償手段とを有する。本発
明の復調回路は、本発明の信号補償回路の入力段に入力
信号を検波する検波手段と、本発明の信号補償回路の出
力段に、増幅手段からの出力信号を基準レベルと比較し
て、論理レベルを確定する比較手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は信号補償回路及び復
調回路に関し、例えば、移動体通信の受信装置などに適
用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】無線通信に多く用いられるFSK変調信
号は、その信号周波数と予め規定された搬送波周波数と
の差などの影響により、検波信号の直流電位にオフセッ
ト変動が発生する。
【0003】米国特許第6,104,238号公報(以
下、文献1と呼ぶ)には、この直流オフセット変動に追
従するため、検波出力を平滑化し、その直流成分を前段
のチャネル選択フィルタなどへの周波数制御信号に加算
し、その中心周波数を変化させることにより検波回路出
力の直流電位変動を抑制するものことが開示されてい
る。
【0004】また、米国特許第5,412,692号公
報(以下、文献2と呼ぶ)には、検波出力信号の最大レ
ベルと最小レベルとを検出し、その中間電位を生成して
比較回路の参照電位として用い、最終出力信号を得るこ
とが開示されている。上述した中間電位が、検波出力の
直流電位変動に追従している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ある種の無線通信シス
テムでは送信状態と受信状態が時分割されており、さら
に送信状態と受信状態が連続で切り替わる場合以外に
も、その切り替わり間に休止状態(電源電圧は印加され
ているが送信でも受信でもない状態)を有する場合が存
在する。このため、通信装置が受信状態に切り替わった
時点で、受信信号は受信装置部にバースト的に到達し、
そのときの検波信号の直流電位は動的に変化する。
【0006】一般に、無線通信システムでは、その伝送
信号の先頭にプリアンブルパターンが付加されており、
上述した動的な直流電位補償のために用いられる。
【0007】しかし、そのパターン長は適用される無線
通信システムによって異なり、極めて短いパターン長
(例えば4ビット程度)にて信号復調するためには、こ
の動的な直流電位に高速に追従する必要がある。
【0008】さらに、伝送信号はハイレベルの連続やロ
ウレベルの連続の同符号連続パターンを含み、復調回路
は、この同符号連続信号に対しても適用システムに規定
された連続長までは信号誤りなく動作することが求めら
れる。一般に、この同符号連続耐量と上述した高速直流
電位補償の動作とは相反する。
【0009】文献1に記載の回路構成では、直流電位補
償に要する時間は検波出力を平滑化する時間と、チャネ
ル選択フィルタや検波回路の絶対遅延時間との総和とな
り、高次なフィルタを適用した復調回路では高速な直流
電位補償が困難であるとい課題がある。
【0010】また、文献2に記載の回路構成「の場合に
も、高速な直流電位補償を実現するには検波出力の最大
レベル及び最小レベル検出用の積分回路の時定数を小さ
くする必要があり、相反して同符号連続耐量が劣化する
という課題がある。
【0011】そのため、高速な直流電位補償が実行でき
ると共に、同符号連続などによる直流変動をも補償可能
な復調回路が望まれており、また、そのような復調回路
に適用するのに好適な信号補償回路も望まれている。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明の信号補償回路は、入力信号を増幅す
る出力信号レベル調整端子を有する増幅手段と、コンデ
ンサを要素として含み、このコンデンサでの充電電圧を
上記出力信号レベル調整端子に与える積分手段と、上記
増幅手段からの出力信号の直流レベルの変動を検出し
て、上記積分手段の時定数に応じて、上記コンデンサの
充電電圧を変化させる低速補償手段と、上記増幅手段か
らの出力信号の振幅レベルを検知し、上記コンデンサの
充電電圧を高速に変化させる高速補償手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0013】また、第2の本発明の復調回路は、入力信
号を検波する検波手段と、この検波手段からの復調信号
を増幅する増幅手段と、この増幅手段からの出力信号を
基準レベルと比較して、論理レベルを確定したデジタル
信号を出力する比較手段とを有するものであって、第1
の本発明の信号補償回路を適用すると共に、上記増幅手
段が、その信号補償回路の要素となっていることを特徴
とする。
【0014】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態 以下、本発明による信号補償回路及び復調回路の第1の
実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0015】(A−1)第1の実施形態の復調回路の構
成 図1は、第1の実施形態の復調回路の全体構成を示すブ
ロック図である。
【0016】図1において、第1の実施形態の復調回路
は、検波回路1、増幅回路2、第1の比較回路3、第2
の比較回路4、信号レベル検知回路5、抵抗R1及びコ
ンデンサC1を有する。なお、抵抗R1及びコンデンサ
C1は、積分回路を構成している。増幅回路2、第1の
比較回路3、信号レベル検知回路5、抵抗R1及びコン
デンサC1が、第1の実施形態の信号補償回路を構成し
ている。
【0017】検波回路1は、入力信号(例えばFSK変
調信号)を復調してアナログ信号として増幅回路2に出
力するものである。
【0018】増幅回路2は、復調アナログ信号を第1及
び第2の比較回路3及び4が動作可能な振幅レベルまで
増幅して、第1及び第2の比較回路3及び4、並びに、
信号レベル検知回路5に出力するものである。増幅回路
2は、出力電圧調整端子2aを有し、この出力電圧調整
端子2aに入力された電圧に応じて、その出力電圧を変
化させる。増幅回路2は、出力電圧調整端子2aに入力
された電圧が増加すると、出力電圧を減少させ、出力電
圧調整端子2aに入力された電圧が減少すると、出力電
圧を増加させるように動作するものである。
【0019】信号レベル検知回路5は、自己への入力信
号電圧(増幅回路2の出力電圧)が基準高電位Vhig
hを超えた場合は出力電流を押し出し、基準低電位Vl
owを下回った場合は出力電流の引き込みを実施するも
のである。信号レベル検知回路5は、入力信号電圧が基
準低電位Vlow〜基準高電位Vhighの範囲内の場
合には電流の押し出しも引き込みも実施しないものであ
る。すなわち、信号レベル検知回路5は、増幅回路2の
出力電圧の範囲を3個の範囲のいずれに属するかを検知
し、それに応じて、出力電流の押し出し、出力電流0、
又は、出力電流の引き込みを行うものである。
【0020】第1の比較回路3は、自己への入力信号電
圧(増幅回路2の出力電圧)を論理レベル確定用基準電
位Vthとレベル比較し、論理レベル確定用基準電位V
thを超えた場合は出力電圧を上昇させ、論理レベル確
定用基準電位Vthを下回った場合は出力電圧を減少さ
せるものである。
【0021】第2の比較回路4は、第1の比較回路3と
同様に、自己への入力信号電圧(増幅回路2の出力電
圧)を論理レベル確定用基準電位Vthとレベル比較す
るものであるが、その比較結果を、ロジックレベル(例
えばCMOSレベル)で、当該復調回路の出力信号とし
て送出するものである。
【0022】抵抗R1及びコンデンサC1は、上述した
ように、積分回路6を構成しているものである。この積
分回路6の入力端(抵抗R1の一端)は、第1の比較回
路3の出力端に接続されており、第1の比較回路3から
の出力電圧に応じ、しかも、時定数R1×C1に応じ
て、充放電し、抵抗R1及びコンデンサC1の接続点
(C点)の電位(積分電圧)を変化させるようになされ
ている。また、抵抗R1及びコンデンサC1の接続点
(C点)は、信号レベル検知回路5の出力端に接続され
ており、信号レベル検知回路5の出力電流の押し出し、
引き込みによっても、充放電し、C点の電位(積分電
圧)を変化させるようになされている。C点の電位は、
増幅回路2の出力電圧調整端子2aに印加されるように
なされている。
【0023】以上のように、増幅回路2、第1の比較回
路3及び積分回路6は、負帰還回路を構成している。こ
の負帰還回路は、復調信号の直流電位(B点の直流電
位)を論理レベル確定用基準電位Vthと同じ電位に安
定させるためのものである。その追従速度は、抵抗R1
及びコンデンサC1の時定数R1×C1によって決定さ
れ、低速な直流電位変動に対応するようになされてい
る。逆に言えば、低速な直流電位変動に対応するよう
に、抵抗R1及びコンデンサC1の時定数R1×C1が
選定されている。
【0024】また、増幅回路2、信号レベル検知回路
5、及び、積分回路6内のコンデンサC1も、負帰還回
路を構成している。この負帰還回路は、復調信号の電圧
振幅が基準低電位Vlow〜基準高電位Vhighの範
囲内になるようするものである。なお、基準低電位Vl
ow及び基準高電位Vhighの中央電位が、論理レベ
ル確定用基準電位Vthになっている。この負帰還回路
は、帰還ループ内部に抵抗R1を含まないため、信号レ
ベル検知回路5の検知結果は極めて高速に反映されるも
のである。
【0025】以上のように、第1の実施形態の特徴は、
帰還ループを2つ有し、低速な直流変動には低速ループ
で追従し、高速な信号変動には高速ループで追従する点
にある。
【0026】(A−2)第1の実施形態の動作 次に、第1の実施形態の復調回路の動作を説明する。
【0027】(A−2−1)基本動作 まず、第1の実施形態の復調回路の基本動作を図2を参
照しながら説明する。図2は、通常の通信動作中におけ
る復調信号の直流電位の変動や振幅変動に対応している
場合での各部信号波形を示している。
【0028】変調されている入力信号は、検波回路1に
よって信号復調される。復調されたアナログ信号は、増
幅回路2によって増幅される。ここで、図2(A)は検
波回路1からの出力復調信号での波形(A点での電圧波
形)を示し、図2(B)は増幅回路2からの復調信号で
の波形(B点での電圧波形)を示している。なお、図2
(A)では、電圧振幅が変化するよう記載しているが、
直流電位も変動していても良い。
【0029】検波回路1からの出力復調信号の直流電位
が変動していても、増幅回路2の出力信号(B点)の直
流電位は、以下のようにして論理レベル確定用基準電位
Vthと同電位となる。
【0030】B点電位は、第1の比較回路3によって論
理レベル確定用基準電位Vthと比較される。B点電位
が論理レベル確定用基準電位Vthより大きい場合に
は、第1の比較回路3の出力により、抵抗R1を介して
コンデンサC1が充電され、その積分電圧(C点の電
位)が上昇される。この上昇された積分電圧は増幅回路
2の出力電圧調整端子2aに入力されているため、増幅
回路2はB点電位を減少させる。これに対して、B点電
位が論理レベル確定用基準電位Vthより小さい場合に
は、第1の比較回路3の出力により、抵抗R1を介して
コンデンサC1が放電され、その積分電圧が下降され
る。この下降された積分電圧は増幅回路2の出力電圧調
整端子2aに入力されているため、増幅回路2はB点電
位を上昇させる。
【0031】このような負帰還動作が定常的に繰り返さ
れることにより、B点電位は基準電位Vthと同電位と
なる。
【0032】また、検波回路1からの出力復調信号の信
号振幅が変動し、所望する振幅を越えていても、増幅回
路2の出力信号(B点)の振幅は、以下に記載する動作
により、基準低電位Vlow〜基準高電位Vhighの
範囲内となる。
【0033】増幅回路2の出力信号(B点)は信号レベ
ル検知回路5に入力され、基準低電位Vlow及び基準
高電位Vhighと比較される。B点電位が基準高電位
Vhighを超えた場合には、信号レベル検知回路5は
出力電流を押し出すため、コンデンサC1を直接充電
し、その積分電圧を高速に上昇させる。積分電圧は増幅
回路2の出力電圧調整端子2aに入力されているため、
増幅回路2はB点電位を低下させるよう動作し、B点電
位が基準高電位Vhigh以下になった時点で信号レベ
ル検知回路5の出力電流が0となる。このとき、コンデ
ンサC1の積分電圧は一定値となり、同時に、B点電位
は一定値(Vhigh)となる(図2(B)の時間αの
期間)。
【0034】逆に、B点電位が基準低電位Vlowより
低下した場合には、信号レベル検知回路5は出力電流を
引き込むため、コンデンサC1を直接放電し、その積分
電圧を高速に減少させる。積分電圧は増幅回路2の出力
電圧調整端子2aに入力されているため、増幅回路2は
B点電位を増加させるよう動作し、B点電位が基準電位
Vlow以上になった時点で信号レベル検知回路5の出
力電流が0となる。このとき、コンデンサC1の積分電
圧は一定値となり、同時に、B点電位は一定値(Vlo
w)となる(図2(B)の時間βの期間)。
【0035】また、B点電位が基準低電位Vlow〜基
準高電位Vhighの範囲内である場合には、信号レベ
ル検知回路5の出力電流は0となり、コンデンサC1に
影響を与えない(図2(B)の時間γの期間)。
【0036】以上の動作により、B点の電圧振幅は、図
2(B)に示すように、基準低電位Vlow〜基準高電
位Vhighの範囲内となる。
【0037】B点での復調信号は、第2の比較回路4に
入力されており、論理レベル確定用基準電位Vthと比
較され、ロジックレベルとして出力される(図2(C)
の出力信号波形)。
【0038】以上のように、検波回路1からの復調信号
に直流変動や振幅変動があっても、独立動作する上述し
た2種類の負帰還回路により、直流変動及び振幅変動が
抑制され、その変動が抑制された復調信号を論理レベル
確定用基準電位Vthとして、復調信号の符号(論理レ
ベル)を確定するようにしたので、当該復調回路からの
出力信号(デジタル出力信号)の精度を高めることがで
きる。
【0039】(A−2−2)直流電位高速変動の補償動
作 次に、バースト信号到来時のような急激な直流電位変動
を補償する動作について、図3を用いて説明する。
【0040】入力信号が検波回路1によって信号復調さ
れ、その出力信号(A点電位)の直流電位が、図3
(A)に示すように、時点t=0で下降方向に急激に変
動したとする。このような変動は、例えば、バースト信
号の非到来状態から到来状態への変化時点で生じる。な
お、t<0の時間でのB点直流電位は、増幅回路2、第
1の比較回路3、及び、積分回路6による帰還ループに
より、論理レベル確定用基準電位Vthと同電位となっ
ている。
【0041】時点t=0で発生した直流電位変動のた
め、増幅回路2の出力信号(B点電位)も応動して低下
し、B点での直流電位はVth以下になる。しかし、B
点電位が基準低電位Vlowより低下した時点で、上述
したように、信号レベル検知回路5の出力がコンデンサ
C1を急激に放電させるため、B点電位は基準低電位V
lowを下回ることがなく、B点の直流電位は高速に補
償される(図3(B))。そして、B点電位は第2の比
較回路4によってロジックレベルに変換される。
【0042】同様に、A点の直流電位(復調信号)が、
急激に上昇した場合にも、図示は省略するが、基準高電
位Vhighによって電圧制限が機能し、上述したと対
称的な動作により、B点の直流電位は高速に補償され
る。
【0043】ここで、バースト信号の到来などにより、
A点の直流電位の変動に応動したB点直流電位の変動が
基準低電位Vlowから基準高電位Vhighの範囲内
程度の場合には、第2の比較回路4は十分に符号識別が
可能である。
【0044】(A−2−3)同符号連続の復調信号に対
する動作 次に、検波回路1からの復調信号が同符号連続を有する
場合の動作について、図4を用いて説明する。なお、点
の直流電位が、既に論理レベル確定用基準電位Vthと
同電位であるとして説明する。
【0045】検波回路1によって復調された信号が同符
号連続を有する場合には、図4(A)に示すような波形
(A点波形)となる。なお、図4(A)は論理「0」レ
ベルが連続している場合を示している。
【0046】同符号連続期間は、交流信号成分を含まな
いため、増幅回路2の出力信号(B点電位)は、図4
(B)に示すように、増幅回路2、第1の比較回路3及
び積分回路6で構成される低速帰還ループにより、抵抗
R1とコンデンサC1の時定数τ(=R1×C1)にて
決定される速度で論理レベル確定用基準電位Vthに収
束する。ここで、時定数τを、適用する無線システムに
て規定される同符号連続長の所要時間より大きく(かつ
後述する低速直流電位変動より小さく)選定しておく
と、B点電位が論理レベル確定用基準電位Vthに完全
に収束することはない。
【0047】従って、第2の比較回路4は、符号誤りな
く、増幅後の復調信号をロジックレベルに変換すること
ができる。
【0048】同符号連続期間の終了後の直後は、直後の
交流信号により、B点電位は基準高電位Vhighを超
える(同符号連続期間でのB点電位の緩やかな上昇に基
づく)。しかし、上述したバースト信号到来時の直流電
位変動補償と同様に動作するため、第2の比較回路4に
て符号識別誤りは発生しない。
【0049】なお、図4では、同符号連続信号として、
論理「0」レベルが連続する例を示したが、論理「1」
レベルが連続する場合にも、上述した場合と対称的な動
作がなされ、第2の比較回路4にて符号識別誤りは発生
しない。
【0050】(A−2−4)低速な直流電位変動を有す
る受信信号の復調信号に対する動作 最後に、受信信号に低速な直流電位変動が発生した場合
の動作について、図5を用いて説明する。
【0051】受信信号に低速な直流電位変動(直流ドリ
フト)があると、検波回路1からの復調信号(A点直流
電位)も、図5(A)に示すように、ゆっくりと上昇
(下降)する。ここで、積分回路6の時定数τを、適用
システムに規定されるこの低速直流電位変動速度より速
く設定しておくと、増幅回路2、第1の比較回路3及び
積分回路6の低速帰還ループの動作によって、図5
(B)に示すように、増幅回路2からの出力信号の直流
電位(B点直流電位)の変動は発生しない。従って、第
2の比較回路4は、図5(C)に示すように、符号誤り
なくロジックレベル出力が可能である。
【0052】(A−3)第1の実施形態の効果 以上のように、第1の実施形態によれば、抵抗とコンデ
ンサにて構成される積分回路を介して復調信号の直流電
位補償を低速で実行する負帰還ループと、復調信号の電
圧振幅を検知し、その検知結果に応動して上記コンデン
サを高速に充放電する負帰還ループを独立に設けたの
で、抵抗値とコンデンサ値及び高速充放電能力の選択に
よって、高速な直流電位補償と同符号連続耐量が各々独
立にかつ柔軟に設定可能であるとい効果がある。
【0053】(B)第2の実施形態 以下、本発明による信号補償回路及び復調回路の第2の
実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0054】(B−1)第2の実施形態の復調回路の構
成 図6は、第2の実施形態の復調回路の全体構成を示す、
一部、機能ブロックで示す回路図であり、上述した第1
の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一符号
を付して示している。
【0055】図6において、第2の実施形態の復調回路
も、大きくは、検波回路1、増幅回路2、第1の比較回
路3、第2の比較回路4(コンパレータComp3)及
び信号レベル検知回路5を含んでおり、また、第1の実
施形態での積分回路6を構成しているコンデンサC1に
対応するコンデンサC1も含んでいる。なお、増幅回路
2、第1の比較回路3、信号レベル検知回路5、後述す
る積分回路が、第2の実施形態の信号補償回路を構成し
ている。
【0056】検波回路1、増幅回路2、第1の比較回路
3、第2の比較回路4(コンパレータComp3)及び
信号レベル検知回路5などの基本機能は、第1の実施形
態と同様である。
【0057】第2の実施形態の場合、検波回路1は、入
力信号(例えばFSK変調信号)を検波し、得られた復
調信号を平衡出力し得るものであれば良く、その内部構
成は省略する。
【0058】また、第2の比較回路4は、2入力(増幅
後の復調信号及び論理レベル確定用基準電圧Vth)を
比較してその大小関係により、論理「1」又は「0」を
出力する単純なコンパレータComp3で構成すること
ができる。
【0059】そこで以下では、増幅回路2、第1の比較
回路3及び信号レベル検知回路5の詳細構成について説
明する。
【0060】増幅回路2は、4個のNMOSトランジス
タN1〜N4、3個のPMOSトランジスタP1〜P
3、3個の定電流源I1〜I3、3個の抵抗R6、R
2、R3、及び、定電圧源Vbiasを有する。
【0061】また、第1の比較回路3は、2個のNMO
SトランジスタN5、N6、2個のPMOSトランジス
タP4、P5、定電流源I4、及び、2個の抵抗R4、
R5を有する。
【0062】さらに、信号レベル検知回路5は、2個の
PMOSトランジスタP6、P7、2個の定電圧源Vh
igh、Vlow、及び、2個のコンパレータComp
1、Comp2を有する。
【0063】検波回路1の一方の出力端子はNMOSト
ランジスタN1のゲート端子に接続され、検波回路2の
他方の出力端子はNMOSトランジスタN2のゲート端
子に接続されている。これら各NMOSトランジスタN
1、N2のソース端子は、一端(−端子)が接地されて
いる定電流源のI1、I2の導入側(+端子)にそれぞ
れ接続されていると共に、抵抗R6を介して相互に接続
されている。一方のNMOSトランジスタN1のドレイ
ン端子は、定電流源I3の−端子に接続されていると共
に、PMOSトランジスタP2のソース端子に接続さ
れ、他方のNMOSトランジスタN2のドレイン端子
は、PMOSトランジスタP1のドレイン端子に接続さ
れていると共に、PMOSトランジスタP3のソース端
子に接続されている。
【0064】PMOSトランジスタP2及びP3のゲー
ト端子は共に、定電圧源Vbiasの−端子に接続さ
れ、定電圧源Vbiasの+端子は電源供給端子Vdd
に接続されている。
【0065】PMOSトランジスタP2のドレイン端子
は、NMOSトランジスタN3のドレイン端子及びゲー
ト端子に接続されていると共に、NMOSトランジスタ
N4のゲート端子に接続されている。NMOSトランジ
スタN3及びN4のソース端子は共に接地される。NM
OSトランジスタN4のドレイン端子は、PMOSトラ
ンジスタP3のドレイン端子に接続されていると共に、
抵抗R2の一方の端子及び抵抗R3の一方の端子に接続
され、NMOSトランジスタN5のゲート端子に接続さ
れ、コンパレータComp1及びComp2の−入力端
子にそれぞれ接続され、コンパレータComp3の一方
の入力端子に接続されている。
【0066】抵抗R2の他方の端子は電源供給端子Vd
dに接続され、抵抗R3の他方の端子は接地されてい
る。
【0067】定電流源I3の+端子及びPMOSトラン
ジスタP1のソース端子は、電源供給端子Vddに接続
されている。PMOSトランジスタP1のゲート端子
は、コンデンサC1の一方の端子に接続されていると共
に、PMOSトランジスタP5のドレイン端子に接続さ
れ、NMOSトランジスタN6のドレイン端子に接続さ
れ、PMOSトランジスタP6のドレイン端子に接続さ
れ、NMOSトランジスタN7のドレイン端子に接続さ
れている。
【0068】コンデンサC1の他方の端子は接地されて
いる。
【0069】NMOSトランジスタN5のドレイン端子
は、PMOSトランジスタP4のドレイン端子及びゲー
ト端子に接続されていると共に、PMOSトランジスタ
P5のゲート端子に接続されている。PMOSトランジ
スタP4及びP5のソース端子は共に電源供給端子Vd
dに接続されている。NMOSトランジスタN5のソー
ス端子は、NMOSトランジスタN6のソース端子に接
続されていると共に、定電流源I4の+端子に接続さ
れ、定電流源I4の−端子は接地されている。
【0070】NMOSトランジスタN6のゲート端子
は、抵抗R4の一方の端子及び抵抗R5の一方の端子に
接続されていると共に、コンパレータComp3の他方
の入力端子に接続されている。抵抗R4の他方の端子は
電源供給端子Vddに接続され、抵抗R5の他方の端子
は接地されている。
【0071】コンパレータComp1の+入力端子は、
定電圧源Vhighの−端子に接続され、定電圧源Vh
ighの+端子は電源供給端子Vddに接続されてい
る。コンパレータComp2の+入力端子は定電圧源V
lowの+端子に接続され、定電圧源Vlowの−端子
は接地されている。コンパレータComp1の出力端子
は、PMOSトランジスタP6のゲート端子に接続され
ている。コンパレータComp2の出力端子は、NMO
SトランジスタN7のゲート端子に接続されている。
【0072】PMOSトランジスタP6のソース端子
は、電源供給端子Vddに接続され、NMOSトランジ
スタN7のソース端子は接地されている。
【0073】(B−2)第2の実施形態の動作 次に、第2の実施形態の復調回路の動作、特に、増幅回
路2、第1の比較回路3及び信号レベル検知回路5の動
作を説明する。
【0074】なお、定電流源I1〜I4の+端子は電流
引き込み端子、−端子は電流供給端子とする。また、抵
抗R2と抵抗R3の抵抗値は同じであり、さらに、抵抗
R4と抵抗R5の抵抗値も同じ値とする。
【0075】検波回路1は、入力信号を復調しアナログ
信号として平衡出力する機能(A点電位及びA’点電位
が平衡)を有するものであり、第2の比較回路4として
のコンパレータComp3は、出力信号レベルをロジッ
クレベル(例えばCMOSレベル)で出力する一般的な
ものとする。そのため、検波回路1及びコンパレータC
omp3のこれ以上の動作説明は省略する。
【0076】まず、増幅回路2の動作を説明する。な
お、増幅回路2の増幅率は、抵枕R6と抵抗R2(R
3)の比によって決定される。B点の電位は、後述する
ように、A−A’点間の電位差と、PMOSトランジス
タP1のゲート端子の電位によって決定されるものであ
り、このB点電位が、増幅後の復調信号となっている。
【0077】なお、A点及びA’点は、第1の実施形態
のA点に相当し、B点は第1の実施形態のB点に相当し
ている。
【0078】PMOSトランジスタP1は、機能的には
可変電流源を構成している。安定時においては、コンデ
ンサC1の安定した積分電圧がゲート端子に印加されて
いるので、定電流源とみなすことができ、その定電流は
定電流源I3に等しい。
【0079】A−A’点間電位差があれば、その電位差
に応じた電流が抵抗R6をその電位差の正負に応じた方
向に流れ、その結果、B点を流れる電流もPMOSトラ
ンジスタP1のドレイン−ソース電流を流れる電流とは
異なり、その結果、B点電位は、抵抗R2及びR3によ
る電圧分圧値Vdd/2から異なるものとなる。この変
化分は、A−A’点間電位差に応じ、すなわち、B点電
位は増幅後の復調信号となっている。
【0080】次に、増幅回路2での出力電圧調整動作
(B点電位の調整動作)について説明する。
【0081】A−A’点間電位差が0の場合において、
PMOSトランジスタP1のドレイン−ソース電流と定
電流源I3が等しければ、NMOSトランジスタN3及
びN4によって構成されるカレントミラー回路のため、
抵抗R2及びR3の直列回路からB点に流れ込む電流も
なく、また、抵抗R2及びR3の直列回路へB点に流れ
込む電流もなく、B点電位は、抵抗R2及びR3による
電圧分圧値Vdd/2となる。
【0082】ここで、PMOSトランジスタP1のゲー
ト電圧(コンデンサC1の充電電圧)が上昇すると、そ
のドレイン−ソース電流は減少し、抵抗R2を流れる電
流が抵抗R3より流れる電流より多くなって、B点電位
は下降する。なお、PMOSトランジスタP1のゲート
端子は、第1の実施形態の出力電圧調整端子2aに相当
している。逆に、PMOSトランジスタP1のゲート電
圧が下降すると、そのドレイン−ソース電流は増加し、
B点電位は上昇する。
【0083】以上から、PMOSトランジスタP1のゲ
ート電圧を調整することにより、B点電位(A−A’点
間電位差)を調整できることになる。
【0084】次に、第1の比較回路3の動作を説明す
る。ここで、比較参照電位(第1の実施形態の論理レベ
ル確定用基準電圧Vthに相当;以下、Vthと記載す
る)は、抵抗R4及びR5による電圧分圧値Vdd/2
となっている。
【0085】PMOSトランジスタP4及びP5がカレ
ントミラー回路を構成しているため、NMOSトランジ
スタN5のゲート端子に印加されているB点電位と、N
MOSトランジスタN6のゲート端子に印加されている
論理レベル確定用基準電圧Vthとに差があると、PM
OSトランジスタP5のドレイン端子とNMOSトラン
ジスタN6のドレイン端子との接続点からコンデンサC
1に電流が流れ込んだり、その接続点にコンデンサC1
から電流が流れ込んだりし、コンデンサC1の充電電圧
(積分電圧)を変化させる。NMOSトランジスタN6
のゲート端子は、基準電圧Vthが印加されているの
で、結果として、コンデンサC1の充放電電流の量は、
B点電位がゲート端子に印加されているNMOSトラン
ジスタN5の特性による。
【0086】すなわち、NMOSトランジスタN5とコ
ンデンサC1は、積分回路を構成している。NMOSト
ランジスタN5の相互コンダクタンスをgm5とする
と、NMOSトランジスタN5のゲート端子の電圧変化
は、gm5とC1とで決定される時定数によって積分さ
れる。
【0087】以上のようにして、第1の比較回路3の比
較結果に応じ、コンデンサC1の充電電圧を変化させ、
PMOSトランジスタP1のソース−ドレイン電流を変
化させ、B点電位を変化させることができる。
【0088】次に、信号レベル検知回路5の動作を説明
する。
【0089】コンパレータComp1は、定電圧源Vh
ighによる定電圧(その値もVhighで示す)と、
B点電位とを比較し、B点電位が定電圧Vhighを超
えたているときに、PMOSトランジスタP6を導通状
態にするものである。一方、コンパレータComp2
は、定電圧源Vlowによる定電圧(その値もVlow
で示す)と、B点電位とを比較し、B点電位が定電圧V
lowより小さいときに、NMOSトランジスタN7を
導通状態にするものである。
【0090】従って、B点電位が定電圧Vhighを超
えているときには、PMOSトランジスタP6だけ導通
状態になり、B点電位が定電圧Vlowより小さいとき
には、NMOSトランジスタN7だけ導通状態になり、
B点電位が定電圧Vlow〜Vhighの範囲内の電位
のときには、PMOSトランジスタP6及びNMOSト
ランジスタN7が共に非導通状態になる。
【0091】PMOSトランジスタP6及びNMOSト
ランジスタN7が共に非導通状態のときには、すなわ
ち、B点電位が定電圧Vlow〜Vhighの範囲内の
電位のときには、PMOSトランジスタP6のドレイン
端子及びNMOSトランジスタN7のドレイン端子の接
続点が、コンデンサC1の一端に接続されていても、コ
ンデンサC1の充電電圧(積分電圧)に影響を与えな
い。
【0092】また、PMOSトランジスタP6だけが導
通状態のときには、すなわち、B点電位が定電圧Vhi
ghを超えているときには、PMOSトランジスタP6
を介して、電源供給端子Vddからの電流がコンデンサ
C1に流れ込んでコンデンサC1を充電させ、コンデン
サC1の充電電圧(積分電圧)を瞬時に上昇させる。
【0093】さらに、NMOSトランジスタN7だけが
導通状態のときには、すなわち、B点電位が定電圧Vl
owより小さいときには、NMOSトランジスタN7を
介して、コンデンサC1からの放電電流が接地に瞬時に
流れ込んでコンデンサC1を放電させ、コンデンサC1
の充電電圧(積分電圧)を瞬時に下降させる。
【0094】以上のようなコンデンサC1の充電電圧
(積分電圧)の変化により、B点電位は、定電圧Vlo
w〜Vhighの範囲内に押さえ込まれ、すなわち、振
幅制限される。
【0095】第2の比較回路4を構成しているコンパレ
ータComp3には、抵抗R2及びR3による固定の分
圧電圧値Vdd/2(Vth)と、B点電位とが入力さ
れており、その比較結果がロジックレベルにて出力端子
OUTに出力される。
【0096】以上のように、この第2の実施形態におい
ても、増幅回路2及び第1の比較回路3、並びにNMO
SトランジスタN5の相互コンダクタンス(gm5)と
コンデンサC1による積分回路は、負帰還回路を構成し
ており、この負帰還回路により、B点の直流電位は抵抗
R4及びR5にて決定される固定電圧Vdd/2に安定
する。その変化速度は、gm5、C1の時定数によって
決定され低速な直流電位変動に対応する。
【0097】一方、この第2の実施形態においても、増
幅回路2及び信号レベル検知回路5、さらにコンデンサ
C1も同様に負帰還回路を構成しており、この負帰還回
路により、B点の電圧振幅が基準電位Vhigh及びV
lowの範囲内になるよう動作する。この際、信号レベ
ル検知回路5の出力はコンデンサC1を直接駆動するた
め基準電位Vhigh及びVlowとの比較結果(信号
レベル検知結果)は極めて高速に反映される。
【0098】このように、第2の実施形態の本質も、帰
還ループを2つ有し、低速な直流変動には低速ループで
追従し、高速な信号変動には高速ループで追従するとこ
ろにある。
【0099】なお、信号波形図の図示は省略するが、こ
の第2の実施形態においても、第1の実施形態で説明し
た4種類の動作は同様になされる。そのため、第2の実
施形態については、4種類の動作の説明を省略する。
【0100】(B−3)第2の実施形態の効果 以上のように、第2の実施形態によっても、積分回路を
介して復調信号の直流電位補償を低速で実行する負帰還
ループと、復調信号の電圧振幅を検知しその検知結果に
応動して前記コンデンサを高速に充放電する負帰還ルー
プを独立に設けたので、積分回路の時定数や高速充放電
能力の選択によって高速な直流電位補償と同符号連続耐
量が各々独立にかつ柔軟に設定可能という効果を奏す
る。
【0101】特に、積分回路の時定数を第1の比較回路
内部のトランジスタの相互コンダクタンス値とコンデン
サにて決定する構成としたので、積分回路部分の簡素化
が期待できる。
【0102】(C)他の実施形態 第1、第2の実施形態では無線通信システムに適用する
例にて説明したが、光伝送システムなどのような他のシ
ステムにも同様に適用可能である。他のシステムも、バ
ースト信号を受信するシステムであれば、適用効果は大
きい。
【0103】また、第2の実施形態ではMOSトランジ
スタを用いた構成について説明したが、バイポーラトラ
ンジスタなど他のデバイスを用いても同様に実現でき
る。また、ユニポーラトランジスタも、他種類のものを
適用できる。
【0104】本発明は、実施形態でいう所の増幅回路、
第1の比較回路、信号レベル検知回路及び積分回路の部
分(信号補償回路)に特徴を有し、その入力段側回路は
検波回路に限定されるものではなく、また、その出力段
側回路も第2の比較回路に限定されるものではない。
【0105】
【発明の効果】以上のように、本発明の信号補償回路及
び復調回路によれば、高速な直流電位補償が実行できる
と共に、同符号連続などによる直流変動をも補償するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の復調回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】第1の実施形態の復調回路の動作説明用各部信
号波形図(1)である。
【図3】第1の実施形態の復調回路の動作説明用各部信
号波形図(2)である。
【図4】第1の実施形態の復調回路の動作説明用各部信
号波形図(3)である。
【図5】第1の実施形態の復調回路の動作説明用各部信
号波形図(4)である。
【図6】第2の実施形態の復調回路の構成を示す回路図
である。
【符号の説明】
1…検波回路、2…増幅回路、3…第1の比較回路(低
速補償手段)、4…第2の比較回路、5…信号レベル検
知回路(高速補償手段)、6…積分回路、C1…コンデ
ンサ、R1…抵抗、N5…NMOSトランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J039 DA08 DA12 DB12 DC05 KK14 MM03 NN01 5J091 AA01 AA12 AA22 AA24 AA66 CA12 CA13 CA81 FA10 FA17 HA09 HA17 HA25 HA29 KA02 KA05 KA09 KA12 KA17 KA25 KA31 KA33 KA42 KA47 KA55 MA13 MA20 MA21 SA13 TA01 TA06 5K004 AA04 EH03 5K029 AA11 BB01 HH09 LL03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を増幅する出力信号レベル調整
    端子を有する増幅手段と、 コンデンサを要素として含み、このコンデンサでの充電
    電圧を上記出力信号レベル調整端子に与える積分手段
    と、 上記増幅手段からの出力信号の直流レベルの変動を検出
    して、上記積分手段の時定数に応じて、上記コンデンサ
    の充電電圧を変化させる低速補償手段と、 上記増幅手段からの出力信号の振幅レベルを検知し、上
    記コンデンサの充電電圧を高速に変化させる高速補償手
    段とを有することを特徴とする信号補償回路。
  2. 【請求項2】 入力信号を検波する検波手段と、この検
    波手段からの復調信号を増幅する増幅手段と、この増幅
    手段からの出力信号を基準レベルと比較して、論理レベ
    ルを確定したデジタル信号を出力する比較手段とを有す
    る復調回路において、 請求項1に記載の信号補償回路を適用すると共に、上記
    増幅手段が、その信号補償回路の要素となっていること
    を特徴とする復調回路。
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