JP2002124283A - 燃料電池発電システム - Google Patents

燃料電池発電システム

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JP2002124283A
JP2002124283A JP2000319049A JP2000319049A JP2002124283A JP 2002124283 A JP2002124283 A JP 2002124283A JP 2000319049 A JP2000319049 A JP 2000319049A JP 2000319049 A JP2000319049 A JP 2000319049A JP 2002124283 A JP2002124283 A JP 2002124283A
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JP
Japan
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hydrogen
exhaust gas
gas
fuel cell
reformed
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Application number
JP2000319049A
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English (en)
Inventor
Masashi Fujitsuka
正史 藤塚
Tatsunori Okada
達典 岡田
Hidemasa Nakaoka
英正 中岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡易な構成と制御で、負荷が変動した
場合にも発電効率の低下を抑制しつつ迅速に負荷変動に
追従することができる燃料電池発電システムを提供す
る。 【解決手段】 原料ガスを供給して化学反応により水素
ガスを含む改質ガスを生成する反応室9、改質ガス中の
水素ガスを選択的に透過させる水素透過層10を介して
反応室と連通する水素室11、および反応室から排出さ
れる改質排ガスが供給される燃焼室8を有する改質装置
6と、水素透過層を透過した水素ガスが供給される燃料
極、および空気が供給される空気極を有して発電を行う
燃料電池本体15とを備えた燃料電池発電システムにお
いて、反応室から排出される改質排ガスの少なくとも一
部を反応室へ循環させる改質排ガス循環手段51〜55
と、燃焼室へ供給する改質排ガスの量を調節する改質排
ガス調節手段56とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水素透過層を有
する改質装置を備えた燃料電池発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、例えば特開平5−129029
号公報に示された熱と水を回収して再利用する事を考慮
した従来の燃料電池発電システムの構成を示す概念図で
ある。図において、111は改質装置、112は水素分
離膜(水素透過層)、113は改質触媒、114は内
筒、115は燃焼触媒、116は外筒、117は改質原
料供給管、118は改質反応用水蒸気供給管、119は
燃焼室、120は分岐管、121は改質ガス発生室、1
22は残留ガス供給管、123は膨張タービン、124
は排ガス管、125は熱交換器、126は水素分離室、
127は燃料電池本体、128は水素極(燃料極)、1
29は水素供給管、130はキャリアガス戻し管、13
1は圧縮機、132は冷却液供給管、133は凝縮器、
134はドレイン管、135は気液分離器、136は酸
素極(空気極)、137は固体高分子電解質膜、138
は空気供給管、139は燃焼用空気供給管、140は膨
張タービン、141は圧縮機、142は排気管である。
【0003】改質装置111は、炭化水素やメタノール
等の原料ガスのスチームリフォーミング反応により生成
する改質ガスから、水素ガスを選択的に透過させる円筒
状の水素分離膜112と、この水素分離膜112を取り
囲み且つ原料ガスの改質触媒113が組み込まれた内筒
114と、この内筒114を取り囲み且つ燃焼触媒11
5が組み込まれた外筒116とで主要部が構成されてい
る。
【0004】改質装置111の内筒114には、原料ガ
スを改質触媒113中に供給する改質原料供給管117
が接続しており、更にこの改質原料供給管117の途中
には、原料ガスと共に高温の水蒸気を内筒114内に供
給する改質反応用水蒸気供給管118が接続している。
原料ガスの一部を内筒114と外筒116とで囲まれた
燃焼室119内に供給できるようにしており、これに伴
って前記改質原料供給管117と外筒116とは、改質
原料供給管117の途中から分岐する分岐管120を介
して連通状態となっている。
【0005】また、水素分離膜112と内筒114とで
囲まれた改質ガス発生室121と燃焼室119とは、こ
の改質ガス発生室121内の残留ガスを燃焼室119内
に導くための残留ガス供給管122を介して連通状態と
なっており、この残留ガス供給管122の途中には当該
残留ガス供給管122内を流れる残留ガスのエネルギー
を利用して回転する膨張タービン123が介装されてい
る。
【0006】更に、燃焼室119内での残留ガスの燃焼
によって生成する排ガスは、この燃焼室119に連通す
る排ガス管124を介して外部に排出されるようになっ
ているが、この燃焼排ガスの熱エネルギーを有効利用す
るため、排ガス管124と改質原料供給管117とを交
差させ、この交差部分に改質原料供給管117内を流れ
る原料ガスを加熱する熱交換器125を設けている。
【0007】一方、水素分離膜112によって仕切られ
た改質装置111の中央部の水素分離室126と、燃料
電池本体127の水素極128とは、水素供給管129
及びキャリアガス戻し管130を介して相互に連通し、
キャリアガスが充填された水素ガスの循環通路を構成し
ている。つまり、水素分離膜112を透過した水素分離
室126内の水素ガスは、キャリアガスと共に水素供給
管129を通って燃料電池本体127の水素極128に
供給され、余剰の水素ガスがキャリアガスと共にキャリ
アガス戻し管130から水素分離室126へ戻されるよ
うになっている。
【0008】水素供給管129の途中には、膨張タービ
ン123と同軸一体の圧縮機131が介装され、この圧
縮機131の作動によって水素供給管129内を流れる
水素ガスが燃料電池本体127の水素極128に加圧状
態で供給されるようになっている。また、キャリアガス
として水蒸気を採用しており、水素分離室126と圧縮
機131との間の水素供給管129の途中には、水素分
離室126側から流れて来る水素ガスに含まれる水蒸気
を凝縮させるための冷却液供給管132が組み込まれた
凝縮器133と、凝縮した水分を排出するためのドレン
管134を有する気液分離器135とが介装され、適度
な湿気を含んだ水素ガスが燃料電池本体127の水素極
128へ送り込まれるようになっている。
【0009】燃料電池本体127は、水素極128と空
気中の酸素が供給される酸素極136とを水で浸された
状態の固体高分子電解質膜137を間に挾んで対向させ
たものであり、酸素極136には除塵された空気が供給
される空気供給管138と、酸素極136を通過した後
の空気を改質装置111の燃焼室119に供給する燃焼
用空気供給管139とが接続している。燃焼用空気供給
管139の途中には、酸素極136を通過した後の膨張
空気により作動する膨張タービン140が介装され、こ
の膨張タービン140と同軸一体の圧縮機141が空気
供給管138の途中に介装されている。これにより、圧
縮機141の作動に伴って加圧された状態の空気が燃料
電池本体127の酸素極136に供給され、加圧された
状態の水素ガスが燃料電池本体127の水素極128に
供給されることと相俟って、燃料電池としての発電効率
が改善される。
【0010】水素分離室126から水素供給管129に
送り出された水素含有ガスは、凝縮器133にて冷却液
供給管132内を流れる冷却液と熱交換した後、気液分
離器135により余分な水分が分離され、適当な温度と
湿度とに調整されて膨張タービン123によって駆動さ
れる圧縮機131を介し、加圧された状態となって燃料
電池本体127の水素極128に供給される。そして、
この水素極128にて水素含有ガス中の大部分の水素が
消費され、電気的に変換される。しかる後、水素極12
8からの水素ガスが減損したガスは、キャリアガス戻し
管130を通って再び水素分離室126内に戻される。
【0011】一方、水素分離膜112を透過しなかった
改質後の残留ガスは、改質ガス発生室121から残留ガ
ス供給管122を介して膨張タービン123側に排出さ
れ、膨張タービン123を駆動することによりエネルギ
ーの回収を行った後、燃焼室119内に送り込まれて燃
焼触媒115により燃焼し、改質触媒113の活性化を
図る。この時、改質ガス発生室121からの残留ガスだ
けでは、燃料が不足する場合には、改質原料供給管11
7からの原料ガスの一部を分岐管120を介して燃焼室
119内に導き、補助燃料ガスとして使用する。
【0012】また、膨張タービン140によって駆動さ
れる圧縮機141にて加圧された空気は、空気供給管1
38から燃料電池本体127の酸素極136に供給さ
れ、その酸素の一部が燃料電池の発電のために消費され
る。この酸素極136を通過した膨張空気は、燃焼用空
気供給管139の途中に設けられた膨張タービン140
に供給され、ここでエネルギーの回収を行うと共にその
一部が排気管142から系外に排出された後、改質装置
111の燃焼室119内に供給され、残留ガスの燃焼用
空気として使用される。この燃焼室119内で発生する
燃焼熱は、改質ガス発生室121内で生ずる吸熱性のス
チームリフォーミング反応の熱源として利用され、更に
その燃焼排ガスを熱交換機125に導いて原料ガスの予
熱に用いる。
【0013】このようなシステムでは、燃料電池本体1
27の出力に接続された負荷の大きさに応じた量の原料
ガスと水蒸気を、夫々改質原料供給管117と改質反応
用水蒸気管118で供給するように為されていて、供給
した原料ガスに対する発電出力で算出される発電効率を
出来るだけ大きくするように制御される。また、改質装
置111においても高い改質率が得られるように、原料
ガスと水蒸気の供給量に応じて燃焼室119の燃焼量を
調節して改質ガス発生室121の温度を制御している。
なお、燃料電池本体127の出力に接続された負荷の変
動は、例えば燃料電池本体127の出力電圧や電流、燃
料電池本体127から排出されるキャリアガス戻し管1
30内の水素濃度や圧力、改質装置111の温度や圧力
等の変化で検出される。
【0014】例えばシステムが定格出力(100%出
力)で運転されている時に負荷が減少した場合、水素極
128の水素消費量が減少して水素ガス循環経路の圧力
が上昇する為に改質ガス発生室121から残留ガス供給
管122へ排出される残留ガス量が一時的に増加し、燃
焼室119の燃焼量が増加して改質ガス発生室121の
温度が上昇する。この時には、改質原料供給管117と
改質反応用水蒸気管118から供給される原料ガスと水
蒸気の量を減少させて発生する水素ガスの量を減少させ
ると共に、残留ガス量を減らして燃焼室119の燃焼量
を減らし、改質ガス発生室121の温度を適正範囲に維
持する。
【0015】逆に、例えば定格出力の50%で運転され
ている時に負荷が増加した場合、改質原料供給管117
と改質反応用水蒸気管118から供給される原料ガスと
水蒸気量を増して水素発生量を増加させようとする。し
かし原料ガスおよび水蒸気の量に比較して燃焼室119
へ供給される残留ガスの量が不足し、一時的に改質ガス
発生室121の温度が低下する。この時には、燃料電池
本体127から取り出す負荷の大きさに制限をかけ水素
消費量を減らして残留ガス量を確保するとともに、分岐
管120を介して原料ガスの一部を燃焼室119へ供給
して燃焼させ、改質ガス発生室121の温度を回復させ
る。その後、改質ガス発生室121の温度が回復するの
に合せて燃料電池本体127から取り出す負荷の大きさ
を徐々に増加していく。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料電池発電シ
ステムは以上のように構成・制御されており、燃料電池
本体127の出力に接続された負荷が減少した場合、改
質ガス発生室121で必要とされる以上の残留ガスが燃
焼室119で燃焼されて発電効率が低下し、さらに残留
ガスが適正となって高い効率で運転できる状態に到達す
るまでに時間が必要であった。また負荷が増加する状態
では、取り出す負荷の大きさに制限をかけたり、分岐管
120から供給する原料ガスを制御したりする必要があ
るなど、改質部、燃料電池部、電気出力部などシステム
全体に渡って相互に影響しあうので複雑な制御が必要で
あった。さらに、取り出す負荷の大きさに制限をかける
必要があり、負荷の増加に追従するのに時間がかかっ
た。
【0017】本発明は上記のような従来のものの問題点
を解決するためになされたものであり、比較的簡易な構
成と制御で、負荷が変動した場合にも発電効率の低下を
抑制しつつ迅速に負荷変動に追従することができる燃料
電池発電システムを提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る燃料電池発
電システムは、原料ガスを供給して化学反応により水素
ガスを含む改質ガスを生成する反応室、上記改質ガス中
の水素ガスを選択的に透過させる水素透過層を介して上
記反応室と連通する水素室、および上記反応室から排出
される改質排ガスが供給される燃焼室を有する改質装置
と、上記水素透過層を透過した水素ガスが供給される燃
料極、および空気が供給される空気極を有して発電を行
う燃料電池本体とを備えた燃料電池発電システムにおい
て、上記反応室から排出される改質排ガスの少なくとも
一部を上記反応室へ循環させる改質排ガス循環手段と、
上記燃焼室へ供給する改質排ガスの量を調節する改質排
ガス調節手段とを備えたものである。
【0019】さらに、上記燃料極から排出される水素排
ガスを上記水素室へ循環させる水素排ガス循環手段を備
えたものである。
【0020】また、原料ガスを供給して化学反応により
水素ガスを含む改質ガスを生成する反応室、上記改質ガ
ス中の水素ガスを選択的に透過させる水素透過層を介し
て上記反応室と連通する水素室、および上記反応室から
排出される改質排ガスが供給される燃焼室を有する改質
装置と、上記水素透過層を透過した水素ガスが供給され
る燃料極、および空気が供給される空気極を有して発電
を行う燃料電池本体と、上記燃料極から排出される水素
排ガスを上記水素室へ循環させる水素排ガス循環手段を
備えた燃料電池システムにおいて、上記水素室から上記
燃料極に供給される水素ガスの流量を調節する水素ガス
流量調節手段と、上記燃料極から排出される水素排ガス
の圧力を検出する圧力検出手段とを備えたものである。
【0021】さらに、上記反応室の圧力を検出する反応
室圧力検出手段を備えたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1による燃料電池発電システムの構成を示す図
である。図において、1は原料供給管、2は原料ポン
プ、3は原料水供給管、4は原料水ポンプ、5は気化
器、6は改質装置、7はバーナ、8は燃焼室である。9
は反応室すなわち反応槽であり、原料ガスを供給して化
学反応により水素を含む改質ガスを生成する。10は水
素透過層であり、改質ガス中の水素ガスを選択的に透過
させる。11は水素室すなわち水素槽であり、水素透過
層10を介して反応槽9と連通している。12は改質排
ガス管であり、反応槽9から排出される改質排ガスを燃
焼室に供給する。13は燃焼排ガス管、14は加湿器で
ある。15は燃料電池本体であり、水素透過層を透過し
た水素ガスが供給される燃料極と空気が供給される空気
極を有して発電を行う。16は燃料電池出力、21は水
素管、22は水素熱交換器、23は水素冷却器、24は
水素ドレイン、25は水素ブロアである。26は水素排
ガス管、27は水素排ガス戻し管であり、これら水素排
ガス管26と水素排ガス戻し管27および水素熱交換器
22により、燃料極から排出される水素排ガスを水素槽
11へ循環させる水素排ガス循環手段を構成している。
28は水素排ガス調節バルブ、31は空気供給管、32
は空気ブロア、33は空気排ガス管、34は冷却水熱交
換器、35は空気排ガス冷却器、36は空気排ガスドレ
イン、37は空気排ガス排気管、38は空気排ガスドレ
イン管、39は冷却水供給管、40は冷却水ポンプ、4
1は冷却排水管、42は冷却水タンクである。51は改
質排ガス分岐管、52は改質排ガス熱交換器、53は改
質排ガス冷却器、54は改質排ガスブロア、55は改質
排ガス戻し管であり、これら改質排ガス分岐管51、改
質排ガス熱交換器52、改質排ガス冷却器53、改質排
ガスブロア54、および改質排ガス戻し管55により、
反応槽9から排出される改質排ガスの少なくとも一部を
反応槽9へ循環させる改質排ガス循環手段を構成してい
る。56は改質排ガス調節手段すなわち改質排ガス調節
バルブであり、燃焼室8へ供給する改質排ガスの量を調
節する。
【0023】改質装置6は、円筒状の燃焼室8の中央に
改質反応に必要な熱を供給するバーナ7を配し、その外
周に、原料ガスから水素含有ガス(改質ガス)への反応
を促進する改質触媒を充填した円筒状の反応槽9と、そ
の外周に、水素を選択的に透過する水素透過層10で仕
切られた円筒状の水素槽11を同心円上に配置してい
る。バーナ7には、改質排ガス管12、水素排ガス管2
6の分岐管、および空気供給管31の分岐管がそれぞれ
接続されて燃焼用燃料および空気が供給され、燃焼排ガ
ス管13が接続されて燃焼後の排ガスが排出される。反
応槽9には、原料供給管1および改質排ガス管12がそ
れぞれ接続されている。水素槽11には、水素管21お
よび水素排ガス戻し管27がそれぞれ接続されている。
【0024】水素透過層10は一般にパラジウム合金等
の材料で形成されており、このような水素透過層10を
備えた改質装置は簡単な構造であるにも関わらず、反応
槽9での反応における未反応成分や水素以外の反応生成
物である一酸化炭素や二酸化炭素などが低減された高純
度の水素を取り出すことができる。このような水素透過
層10を備えた改質装置は、一酸化炭素や未反応成分で
あるメタノールあるいは副生成物である蟻酸やホルムア
ルデヒドなどの不純物の影響で劣化し易い固体高分子型
燃料電池と組み合わせて用いた場合に特に有効である。
また、図1のように水素透過層10を改質装置6内部で
反応槽9に沿って設置した場合、水素含有ガスの生成反
応と並行してその反応における生成物である水素が逐次
取り出されるので反応槽9での反応が促進され、また水
素透過層10を挟んだ反応槽9と水素槽11の圧力差
(水素分圧の差)に比例して反応槽9から水素槽11へ
の水素の移動量は増加するので、水素槽11の圧力が下
がれば反応槽9から取り出される水素の移動量がより増
えて反応槽9での反応は更に促進され、さらに反応槽9
での反応はモル数が増加する(例えば原料がメタノール
のスチームリホーミング反応の場合、メタノールの反応
量1に対する比で水素が3発生する)反応であるため、
水素槽11の圧力が下がると水素の移動量が増え、反応
槽9の圧力が低下するので、反応平衡論的に反応槽9で
の反応はより促進されるという特徴がある。
【0025】また、燃料電池本体15は、燃料極と空気
中の酸素が供給される酸素極とを水で浸された状態の固
体高分子電解質膜を間に挾んで対向させたものであり、
燃料極には水素槽11からの水素が供給される水素管2
1と燃料極を通過した後の水素排ガスを水素槽11に戻
す水素排ガス管26とが接続しており、酸素極には空気
が供給される空気供給管31と、酸素極を通過した後の
空気を排出する空気排ガス管33とが接続している。
【0026】このように構成されたものにおいて、改質
原料となる炭化水素系の燃料として、例えばメタノール
が原料供給管1を介して原料ポンプ2で気化器5へ供給
され、その途中へ原料水供給管3を介して原料水ポンプ
4で送られた水が混合される。これら原料が気化器5で
改質装置6の燃焼排ガス熱を利用して気化された後に原
料ガスとして改質装置6の反応槽9へ送られる。改質装
置6では、気化器5で気化された原料ガスが反応槽9で
水素含有ガスに改質され、その中の水素だけが水素透過
層10を透過して水素槽11へ移動する。水素透過層1
0を透過しなかった残ガスは改質排ガスとして改質排ガ
ス管12でバーナ7へ供給され燃焼される。バーナ7の
燃焼によって発生した燃焼排ガスは、気化器5での気化
熱に利用された後、燃焼排ガス管13で排気される。水
素槽11の水素は、水素管21、水素の熱を燃料電池本
体15から排出された水素排ガスに伝達する水素熱交換
器22、水素の温度を燃料電池本体15へ加えることの
できる温度に下げる水素冷却器23、水素に含まれる余
剰水分を除去する水素ドレン24、水素を循環させる水
素ブロア25を介して加湿器14へ送られる。
【0027】一方、酸素(空気)は空気供給管31を介
して空気ブロア32で加湿器14へ送られる。なお、こ
の空気ブロア32からの空気の一部は燃焼用にバーナ7
へも供給される。加湿器14では発電に必要な水分が水
素と空気に加えられ、各々燃料電池本体15の燃料極と
空気極へ送られる。燃料電池本体15では水素と酸素に
よる発電反応が生じ、その電気出力は燃料電池出力16
を介して外部へ取り出され利用される。
【0028】燃料電池本体15から排出された水素排ガ
スは、水素排ガス管26、水素熱交換器22、水素排ガ
ス戻し管27を介して改質装置6の水素槽11へ戻さ
れ、水素の循環経路が構成される。水素排ガスの一部は
循環経路の水素純度を維持するために、その1%程度
を、水素排ガス調節バルブ28を介してバーナ7へ導き
燃焼して廃棄される。また、燃料電池本体15から排出
された空気排ガスは、空気排ガス管33、空気排ガスの
熱を冷却水に伝達する冷却水熱交換器34、空気排ガス
から水を回収するための空気排ガス冷却器35と空気排
ガスドレン36、および空気排ガス排気管37を介して
排気される。空気排ガスドレン36のドレン水は空気排
ガスドレン管38で冷却水タンク42へ戻される。冷却
水は冷却水供給管39を介して冷却水ポンプ40で送ら
れ、冷却水熱交換器34により空気排ガスを冷却した
後、燃料電池本体15を冷却し、その後加湿器14へ送
られて一部が蒸発することで燃料電池本体15へ供給す
る水素および空気を加湿して蒸発しなかった残りが冷却
排水管41で冷却水タンク42へ戻される。
【0029】また、本実施の形態では、改質排ガスを改
質排ガス管12から改質排ガス分岐管51で分岐し、バ
ーナ7へ供給される改質排ガスの少なくとも一部を改質
排ガス熱交換器52、改質排ガス冷却器53、改質排ガ
スブロア54、改質排ガス戻し管55を介して改質装置
6の反応槽9へ戻している。このとき、改質排ガス管1
2へ改質排ガス調節バルブ56を追加し、バーナ7へ供
給する改質排ガスの量を調整するようにしている。改質
排ガス冷却器53は改質排ガスブロア54を保護するた
めに改質排ガスの温度を下げる働きをし、改質排ガス熱
交換器52は改質排ガス分岐管51内ガスの熱を改質排
ガス戻し管55内のガスへ伝達して熱効率を向上させる
働きをするが、改質排ガスブロア54が反応槽9から排
出される改質排ガスの温度に対して十分な耐熱性を有す
る場合にはこれら改質排ガス熱交換器52および改質排
ガス冷却器53は無くてもよい。
【0030】次に、本実施の形態による燃料電池発電シ
ステムにおける、燃料電池出力16に接続された負荷が
変動した場合の動作について説明する。なお、燃料電池
出力16に接続された負荷の変動は、例えば燃料電池本
体15の出力電圧や電流、燃料電池本体15から排出さ
れる水素排ガス管26や水素排ガス戻し管27内の水素
濃度や圧力、改質装置6の温度等の変化で検出される。
【0031】まず、例えばシステムが定格出力(100
%出力)で運転されている時に燃料電池出力16に接続
された負荷が減少した場合、原料ポンプ2および原料水
ポンプ4で供給する原料を負荷に見合った量に減少させ
ると共に、改質排ガス調整バルブ56を絞ってバーナ7
の燃焼量を減らし、無駄な改質排ガスの燃焼を抑制しな
がら反応槽9の温度を適正範囲に維持する。反応槽9の
温度が安定するまでに発生した余剰な改質排ガスは、改
質排ガス分岐管51から改質排ガス戻し管55で構成さ
れる改質排ガス循環経路を循環して貯えられ、また余剰
な水素は水素循環経路に貯えられる。
【0032】逆に、例えば定格出力の50%で運転され
ている時に燃料電池出力16に接続された負荷が増加し
た場合、原料ポンプ2および原料水ポンプ4で供給する
原料の供給量を増加させると共に、改質排ガス調整バル
ブ57をより開いて改質排ガス分岐管51から改質排ガ
ス戻し管55で構成される改質排ガス循環経路に貯えら
れている改質排ガスも用いてバーナ7の燃焼量を増し、
反応槽9の温度を維持する。さらにまた、水素管21か
ら水素戻し管27で構成される水素循環経路内に保持さ
れている水素を用いて、燃料電池本体15の負荷応答性
を向上させることができる。
【0033】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、反応槽9から排出される改質排ガスの少なくとも一
部を反応槽9へ循環させる改質排ガス循環手段と、燃焼
室8(バーナ7)へ供給する改質排ガスの量を調節する
改質排ガス調節バルブ56とを備えたので、反応槽9出
口からの改質排ガスをバーナ7へ供給する改質排ガス管
12を分岐して改質排ガス分岐管51と改質排ガス戻し
管55を接続すると共に、改質排ガス管12に改質排ガ
ス調節バルブ56を設けるという比較的簡単な構成で、
しかも負荷の変動に応じて原料ポンプ2、原料水ポンプ
4および改質排ガス調節バルブ56を制御するという比
較的簡単な制御で、バーナ7の燃焼量を燃料電池出力1
6に接続された負荷に応じて最適化することができるの
で負荷応答性が良く、しかも無駄な改質排ガスの燃焼を
しないので発電効率を向上させることができる。また、
例えば、負荷が急激に増加する(例えば、最低負荷から
最大負荷へステップで増加する)際に備えて、急激な水
素発生に伴う反応槽9の温度および圧力の低下あるいは
急激な水素使用量の増加に伴う水素循環経路の圧力低下
を最小限に抑制できるだけの容量を改質排ガス循環経路
あるいは水素循環経路に確保しておくというように、改
質排ガス循環経路と水素循環経路に貯えれられるガス量
を適正にすることで、システムの負荷応答性能をさらに
向上させることができる。
【0034】なお、上記実施の形態では、燃料極から排
出される水素排ガスを水素槽11へ循環させているが、
水素排ガスを水素槽11へ戻さずに、水素排ガス戻し管
27を水素槽11から水素ブロワ25の間にある水素槽
11以外の配管または機器に接続してもよい。また水素
ブロア25を水素排ガス管26または水素排ガス戻し管
27に接続してもよく、この場合、水素排ガスの戻し先
として水素排ガス戻し管27を水素槽11から加湿器1
4までの間の配管または機器に接続してもよい。さらに
水素排ガスを水素槽11から加湿器14までの配管また
は機器に戻す水素循環経路を備えていなくてもよい。
【0035】また、上記実施の形態では例えば、燃焼室
8にバーナ7を配置した場合について示しているが、バ
ーナ7の代わりに従来と同様の燃焼触媒を用いた構成と
してもよい。また、図1では中央から燃焼室8、反応槽
9、水素槽11の順に配置したが、逆に、水素槽11を
中央に、燃焼室8を外側に配置してもよい。
【0036】また、改質排ガスを燃焼室8へ供給するの
に、改質排ガスブロワ54の一次側、2次側のどこから
分岐して供給するようにしてもよい。
【0037】また、上記実施の形態では、空気は、1台
の空気ブロワ32から分岐されて燃料電池本体15の空
気極および改質装置6の燃焼室8へ空気が供給されてい
るが、別々の空気ブロワによる空気供給であってもよ
い。また、空気極からの空気排ガスを燃焼室8へ供給し
ていてもよい。また、上記実施の形態では原料供給管1
に供給される原料をメタノールとして説明したが、代わ
りに都市ガスが使用されてもよく、この場合、原料水は
燃焼排ガスなどで気化された後に都市ガスと混合され改
質装置6へ送られる。
【0038】なお、上記実施の形態では、改質装置6で
得られた水素ガスを燃料電池本体15に供給して発電に
用いる場合について説明したが、水素ガスを燃料電池以
外のシステムで使用する場合にも改質装置6に改質排ガ
ス循環手段と改質排ガス調節バルブ56とを備えること
により、比較的簡易な構成と制御で、負荷が変動した場
合にもシステム効率の低下を抑制しつつ迅速に負荷変動
に追従することができる。
【0039】実施の形態2.図2は本発明の実施の形態
2による燃料電池発電システムの構成を示す図である。
図において、57は反応室圧力検出手段すなわち反応槽
圧力センサであり、反応槽9内の圧力を検出する。本実
施の形態は、実施の形態1の構成において、反応槽圧力
センサ57を設置し、燃料電池出力16に接続された負
荷の変動を反応槽9の圧力変動により間接的に検知する
ようにしたものであり、燃料電池出力16に接続された
負荷の大小に関係なく、反応槽9の圧力が所定の値に保
たれるように原料ポンプ2および原料水ポンプ4を制御
して原料を供給するようになされている。なお、反応槽
9の圧力(所定値)は、例えば改質装置6の性能面から
水素透過層10に求められる反応槽9と水素槽11との
差圧(水素分圧)比および前述した改質循環経路または
水素循環経路に貯えられるガス量を適正にするための圧
力により決定される。
【0040】燃料電池出力16に接続された負荷が減少
した場合、燃料電池本体15の水素消費量が減少して水
素循環経路に水素が滞留し水素槽11の圧力は上昇する
ので反応槽9から水素槽11への水素移動量が減少し、
反応槽9の圧力が上昇する。そこで、反応槽9の圧力を
反応槽圧力センサ57で測定し、所定の圧力より大きい
場合は、原料ポンプ2および原料水ポンプ4を制御して
原料の供給量を減少させる。上記のように原料の供給量
の減少、反応槽9の圧力上昇により水素発生量が減少す
ると、反応槽9での反応は吸熱反応であるため吸熱量も
減るので、燃焼室8での燃焼量が同じであれば、反応槽
9での温度は上昇し始める。そこで、図示しない反応槽
温度センサで反応槽9の温度を測定し、所定温度より高
い場合は改質排ガス調整バルブ56を絞り燃焼室8へ燃
料として供給されている改質排ガスを減少させて、反応
槽9の温度を所定温度に維持するように制御してもよ
い。反応槽9の温度が安定するまでに発生した余剰な改
質ガスは、改質排ガス分岐管51から改質排ガス戻し管
55で構成される改質排ガス循環経路を循環して貯えら
れる。
【0041】負荷が増加した場合、水素循環経路の水素
が消費されるので水素槽11の圧力は低下し反応槽9か
ら水素槽11への水素の移動量が増加し、反応槽9の圧
力が低下する。そこで反応槽9の圧力を反応槽圧力セン
サ57で測定し、所定の圧力より小さい場合は、原料ポ
ンプ2および原料水ポンプ4を制御して原料の供給量を
増加させる。上記のように原料の供給量の増加、反応槽
9の圧力減少により水素発生量が増加すると、反応槽9
での反応は吸熱反応であるため吸熱量は増大するので、
燃焼室8での燃焼量が同じであれば、反応槽9での温度
は低下し始める。そこで、図示しない反応槽温度センサ
で反応槽9の温度を測定し、所定の温度より低い場合は
改質排ガス調整バルブ56を開けて燃焼室8へ燃料とし
て供給されている改質排ガスを増加させ、反応槽9の温
度を所定温度に維持するように制御してもよい。
【0042】この場合も実施の形態1の場合と同様に、
改質排ガス循環経路に保持されている改質排ガスを用い
て改質装置6の負荷応答性を向上させることができ、し
かも無駄な改排質ガスの燃焼をしないので発電効率を向
上させることができる。また、水素循環経路内に保持さ
れている水素を用いて燃料電池本体15の負荷応答性を
向上させることができる。さらに、本実施の形態では、
反応槽9内の圧力を検出する反応槽圧力センサ57を備
えたので、改質系は燃料電池出力16とは無関係に反応
槽9の圧力のみを監視しながら制御すればよく、改質系
と燃料電池系を完全に独立して制御できるという特徴が
ある。
【0043】実施の形態3.図3は本発明の実施の形態
3による燃料電池発電システムの構成を示す図である。
図において、58は水素槽11から燃料極に供給される
水素ガスの流量を調節する水素ガス流量調節手段すなわ
ち流量可変水素ブロア、59は燃料極から排出される水
素排ガスの圧力を検出する圧力検出手段すなわち水素排
ガス圧力センサである。本実施の形態は、実施の形態2
の構成において、水素ブロア25を流量可変水素ブロア
58に変更し、燃料電池本体15の燃料極出口へ水素排
ガス圧力センサ59を追加したものであり、流量可変ブ
ロア58は、燃料電池出力16に接続された負荷が変動
しても水素排ガス管26を所定の圧力に保つように制御
される。なお、水素排ガス管26の圧力は、例えば燃焼
室8の圧力や配管および水素排ガス調節バルブ28の圧
力損失などにより決定される。
【0044】燃料電池出力16に接続された負荷が減少
した場合、燃料電池本体15の水素消費量が減少して水
素排ガス管26の圧力が上昇するので流量可変ブロア5
8は水素の送り量を減じる。すると、水素槽11の圧力
が上昇し、水素透過層10における反応槽9と水素槽1
1との差圧(水素分圧比)が減少して水素移動量が減少
し、反応槽9での圧力(水素分圧)が上昇するので、反
応平衡論上(反応槽9での反応はモル数が増加する反応
であるため)反応槽9における原料から水素への生成反
応は抑制される。
【0045】逆に、燃料電池出力16に接続された負荷
が増加した場合、燃料電池本体15の水素消費量が増加
して水素排ガス管26の圧力が低下するので流量可変ブ
ロア58は水素の送り量を増す。すると、水素槽11の
圧力が低下して、水素透過層10における反応槽9と水
素槽11との差圧(水素分圧比)が増加して水素移動量
が増加し、反応槽9での圧力(水素分圧)が減少するの
で、反応平衡論上(反応槽9での反応はモル数が増加す
る反応であるため)反応槽9における原料から水素への
生成反応は促進される。
【0046】本実施の形態においては、実施の形態2と
同様な効果が得られる他に、燃料電池出力16に接続さ
れた負荷が変動しても水素排ガス管26内を所定の圧力
に保つように流量可変ブロア58を制御することによ
り、負荷に応じて流量可変ブロア58の動力損失を最小
にしてシステムの効率向上に寄与することができる。さ
らに、流量可変ブロア58の出力に応じて反応槽9の圧
力が変化するので、上述のように、負荷に応じて反応槽
9における水素ガスの発生量を適切に調整することがで
きる。したがって、簡単な制御で改質装置6の負荷応答
性を向上させることができ、しかも負荷に応じて流量可
変ブロア58の動力損失を最小にして発電効率を向上さ
せることができる。また、改質系と燃料電池系の動作を
連動させて容易に制御することができる。
【0047】なお、上記実施の形態では、改質排ガス分
岐管51〜改質排ガス戻し管55で構成される改質排ガ
ス循環経路や、改質排ガス調節バルブ56や反応槽圧力
センサ57を備えた実施の形態2による燃料電池発電シ
ステムに流量可変水素ブロア58と水素排ガス圧力セン
サ59とを付加した場合について説明したが、これに限
るものではなく、改質排ガス循環経路や改質排ガス調節
バルブ56や反応槽圧力センサ57が無い場合にも、流
量可変水素ブロア58と水素排ガス圧力センサ59とを
設け、燃料電池出力16に接続された負荷が変動しても
水素排ガス管26を所定の圧力に保つように流量可変水
素ブロア58を制御することにより、比較的簡易な構成
と制御で、負荷が変動した場合にも発電効率の低下を抑
制しつつ迅速に負荷変動に追従することができる燃料電
池発電システムが得られる。さらに、反応槽圧力センサ
57を付加した場合には、水素排ガス圧力センサ59の
出力に応じて流量可変水素ブロア58を制御し、反応槽
圧力センサ57の出力に応じて改質原料供給管117と
改質反応用水蒸気管118から供給される原料ガスと水
蒸気の量を制御するというように、改質系と燃料電池系
とをそれぞれ独立に制御することができるという効果も
得られる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、原料ガ
スを供給して化学反応により水素ガスを含む改質ガスを
生成する反応室、上記改質ガス中の水素ガスを選択的に
透過させる水素透過層を介して上記反応室と連通する水
素室、および上記反応室から排出される改質排ガスが供
給される燃焼室を有する改質装置と、上記水素透過層を
透過した水素ガスが供給される燃料極、および空気が供
給される空気極を有して発電を行う燃料電池本体とを備
えた燃料電池発電システムにおいて、上記反応室から排
出される改質排ガスの少なくとも一部を上記反応室へ循
環させる改質排ガス循環手段と、上記燃焼室へ供給する
改質排ガスの量を調節する改質排ガス調節手段とを備え
たので、比較的簡易な構成と制御で、負荷が変動した場
合にも発電効率の低下を抑制しつつ迅速に負荷変動に追
従することができる燃料電池発電システムが得られる。
【0049】さらに、本発明によれば、上記燃料極から
排出される水素排ガスを上記水素室へ循環させる水素排
ガス循環手段を備えたので、燃料電池本体の負荷応答性
を向上させることができる。
【0050】また、本発明によれば、原料ガスを供給し
て化学反応により水素ガスを含む改質ガスを生成する反
応室、上記改質ガス中の水素ガスを選択的に透過させる
水素透過層を介して上記反応室と連通する水素室、およ
び上記反応室から排出される改質排ガスが供給される燃
焼室を有する改質装置と、上記水素透過層を透過した水
素ガスが供給される燃料極、および空気が供給される空
気極を有して発電を行う燃料電池本体と、上記燃料極か
ら排出される水素排ガスを上記水素室へ循環させる水素
排ガス循環手段を備えた燃料電池システムにおいて、上
記水素室から上記燃料極に供給される水素ガスの流量を
調節する水素ガス流量調節手段と、上記燃料極から排出
される水素排ガスの圧力を検出する圧力検出手段とを備
えたので、比較的簡易な構成と制御で、負荷が変動した
場合にも発電効率の低下を抑制しつつ迅速に負荷変動に
追従することができる燃料電池発電システムが得られ
る。
【0051】さらに、本発明によれば、上記反応室の圧
力を検出する反応室圧力検出手段を備えたので、改質装
置を燃料電池本体から独立して制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による燃料電池発電シ
ステムの構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態2による燃料電池発電シ
ステムの構成を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態3による燃料電池発電シ
ステムの構成を示す図である。
【図4】 従来の燃料電池発電システムの構成を示す概
念図である。
【符号の説明】
2 原料ポンプ、 4 原料水ポンプ、 6 改質装
置、 8 燃焼室、 9反応槽、 10 水素透過層、
11 水素槽、 12 改質排ガス管、 15 燃料
電池本体、 21 水素管、 25 水素ブロア、 2
6 水素排ガス管、 27 水素排ガス戻し管、 32
空気ブロア、 51 改質排ガス分岐管、 52 改
質排ガス熱交換器、 53 改質排ガス冷却器、 54
改質排ガスブロア、 55 改質排ガス戻し管、 5
6 改質排ガス調節バルブ、 57 反応槽圧力セン
サ、 58 流量可変水素ブロア、 59 水素排ガス
圧力センサ、 111 改質装置、 112 水素分離
膜、 119 燃焼室、 121 改質ガス発生室、
126 水素分離室、 127 燃料電池本体、 12
8 水素極、 129 水素供給管、 130 キャリ
アガス戻し管、 136 酸素極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中岡 英正 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H027 AA06 BA01 BA16 BA19 CC06 KK06 KK10 MM09 MM13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ガスを供給して化学反応により水素
    ガスを含む改質ガスを生成する反応室、上記改質ガス中
    の水素ガスを選択的に透過させる水素透過層を介して上
    記反応室と連通する水素室、および上記反応室から排出
    される改質排ガスが供給される燃焼室を有する改質装置
    と、上記水素透過層を透過した水素ガスが供給される燃
    料極、および空気が供給される空気極を有して発電を行
    う燃料電池本体とを備えた燃料電池発電システムにおい
    て、上記反応室から排出される改質排ガスの少なくとも
    一部を上記反応室へ循環させる改質排ガス循環手段と、
    上記燃焼室へ供給する改質排ガスの量を調節する改質排
    ガス調節手段とを備えたことを特徴とする燃料電池発電
    システム。
  2. 【請求項2】 上記請求項1記載の燃料電池発電システ
    ムにおいて、上記燃料極から排出される水素排ガスを上
    記水素室へ循環させる水素排ガス循環手段を備えたこと
    を特徴とする燃料電池発電システム。
  3. 【請求項3】 原料ガスを供給して化学反応により水素
    ガスを含む改質ガスを生成する反応室、上記改質ガス中
    の水素ガスを選択的に透過させる水素透過層を介して上
    記反応室と連通する水素室、および上記反応室から排出
    される改質排ガスが供給される燃焼室を有する改質装置
    と、上記水素透過層を透過した水素ガスが供給される燃
    料極、および空気が供給される空気極を有して発電を行
    う燃料電池本体と、上記燃料極から排出される水素排ガ
    スを上記水素室へ循環させる水素排ガス循環手段を備え
    た燃料電池システムにおいて、上記水素室から上記燃料
    極に供給される水素ガスの流量を調節する水素ガス流量
    調節手段と、上記燃料極から排出される水素排ガスの圧
    力を検出する圧力検出手段とを備えたことを特徴とする
    燃料電池発電システム。
  4. 【請求項4】 上記請求項1ないし3のいずれかに記載
    の燃料電池発電システムにおいて、上記反応室の圧力を
    検出する反応室圧力検出手段を備えたことを特徴とする
    燃料電池発電システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9819038B2 (en) 2011-03-31 2017-11-14 General Electric Company Fuel cell reforming system with carbon dioxide removal

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