JP2002122768A - 光ファイバーケーブルの敷設方法 - Google Patents

光ファイバーケーブルの敷設方法

Info

Publication number
JP2002122768A
JP2002122768A JP2000289743A JP2000289743A JP2002122768A JP 2002122768 A JP2002122768 A JP 2002122768A JP 2000289743 A JP2000289743 A JP 2000289743A JP 2000289743 A JP2000289743 A JP 2000289743A JP 2002122768 A JP2002122768 A JP 2002122768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
branch
optical fiber
pipe
fiber cable
tension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000289743A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3980258B2 (ja
Inventor
Ichiro Sedo
一郎 瀬藤
Fumiaki Tsuchiya
文明 土屋
Isaburo Yagi
伊三郎 八木
Katsuhiko Azuma
克彦 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanki Engineering Co Ltd
Ashimori Industry Co Ltd
Original Assignee
Sanki Engineering Co Ltd
Ashimori Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2000289743A priority Critical patent/JP3980258B2/ja
Application filed by Sanki Engineering Co Ltd, Ashimori Industry Co Ltd filed Critical Sanki Engineering Co Ltd
Priority to TW090119211A priority patent/TWI290403B/zh
Priority to AT01954478T priority patent/ATE410805T1/de
Priority to DE60136074T priority patent/DE60136074D1/de
Priority to KR1020027004470A priority patent/KR20020056897A/ko
Priority to PCT/JP2001/006767 priority patent/WO2002013345A1/ja
Priority to CNB018023274A priority patent/CN100391070C/zh
Priority to EP01954478A priority patent/EP1309054B1/en
Priority to CA002387342A priority patent/CA2387342A1/en
Priority to US10/110,001 priority patent/US7179019B2/en
Publication of JP2002122768A publication Critical patent/JP2002122768A/ja
Priority to HK03104672.4A priority patent/HK1053195B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP3980258B2 publication Critical patent/JP3980258B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)
  • Sewage (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 下水道管などの地中管路内に、光ファイバー
ケーブルに直接張力を加えることなく、且つ弛ませるこ
とがなく敷設が可能であって、また複数の光ファイバー
ケーブルが敷設される本管内に対しては管路の上部側に
光ファイバーケーブルを敷設することができ、また敷設
作業には高価なロボットを必要としない光ファイバーケ
ーブルの敷設方法を提供する。 【解決手段】 光ファイバーケーブル20に沿って、高
強度低伸度性のテンションメンバー25を長さ方向にス
ライド可能となるように配置し、当該テンションメンバ
ー25を牽引して地中管路1内に引き込み、マンホール
2、3間においてテンションメンバー25に張力を加え
て、当該テンションメンバー25を地中管路1内で略直
線的に張ることにより、光ファイバーケーブル20を地
中管路1の上部側に敷設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中管路、特に下
水道管路内に、光ファイバーケーブルを敷設する方法に
関するものである。
【0002】近年新しい通信方式として、光ファイバー
ケーブルを伝送媒体とする情報通信ネットワーク作りが
各所で検討されている。そして、伝送経路としては、既
存の電話回線を光ファイバーケーブルに変更していく方
式ではなく、既に各家庭への連絡経路が確立されている
下水道管路内に光ファイバーケーブルを敷設する方式が
注目を集めている。
【0003】
【従来の技術】光ファイバーケーブルは、既存のメタル
ケーブルに比較すると、重量が1/4以下と軽く且つ柔
軟であることから、取り扱いやすく、伝送速度や伝送容
量が格段に優れているため、次世代の伝送媒体として本
命視されている。
【0004】しかしながら、光ファイバーケーブルはそ
の素材がガラスから作られているために、破断伸びが非
常に小さいという欠点を有する。従って、光ファイバー
ケーブルを下水道管に敷設する場合には、光ファイバー
ケーブルに張力が加わらないように留意して作業を行う
必要がある。
【0005】また、下水道管の本管には、大容量の情報
を伝送させる目的で使用される幹線や枝線と呼ばれる外
径が20mm前後の大口径の光ファイバーケーブルが敷設
され、またその本管から各家庭に接続される分岐管内に
は、引き込み線と呼ばれる外径が5mm程度の比較的細い
光ファイバーケーブルが敷設される。
【0006】従って、下水道管の中で自然流下方式を採
用している管路の中に光ファイバーケーブルを敷設する
場合には、下水道本管内を流れる下水の流れを阻害する
ことがないように、幹線や枝線、各引き込み線からなる
光ファイバーケーブルを下水道本管の上部側に敷設する
ことが求められる。
【0007】一方、本管から分岐する分岐管路の場合
は、敷設される引き出し線が細いこともあり、また配管
設計が下水道本管は敷設角度が5パーミル(=0.3
度)前後であるのにに対して、分岐管路は10パーミル
以上と大きく、且つ本管との接続角度が60度以上とさ
れていることから、基本的に下水の滞留が生じにくく、
本管のように光ファイバーケーブルを強いて上部に敷設
する制限は実用上必要が無いと考えられる。
【0008】以上の技術背景の中で、光ファイバーケー
ブルを下水道本管の上部側に張力を加えることなく敷設
する方法として、特公平3−50483号公報及び特開
平8−103012号公報に記載された技術が知られて
いる。
【0009】これらの従来技術は、下水道本管内に光フ
ァイバーケーブルを挿入しながら敷設ロボットを挿入
し、該敷設ロボットのアームによって光ファイバーケー
ブルを持ち上げて下水道本管内面の上部に押し付け、敷
設ロボットに装備しているフックを下水道本管内面に適
当間隔で取り付けながら、該フックに光ファイバーケー
ブルを引っ掛けていくものである。
【0010】これらの技術におけるフックの取り付け方
法としては、敷設ロボットに内蔵されているドリルで下
水道本管内面の上部にフック取り付け穴を穿設し、当該
フック取り付け穴内部に接着剤を充填した後に、そのフ
ック取り付け穴にフックを押し込み、フック取り付け穴
内部の接着剤を溢れ出させながら、フックを下水道本管
内面に固定するものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術の方法は、フック間の光ファイバーケーブルが自
重により弛むことが考えられ、弛みによるクリープ破断
を防止するために、フック間隔を比較的短い間隔で設定
しなければならず、フック取り付け作業に対して非常に
多くの時間を要していた。
【0012】また、敷設ロボットには、光ファイバーケ
ーブルを押さえつけるためのアーム機構や、フック取り
付け穴を穿設するためのドリル機構、接着剤の注入機
構、フック取り付け穴にフックを押し込むための機構な
ど、下水道管路内で種々の作業を行うための機構が組み
込まれており、構造が複雑であってコストが高いものと
なる。下水道管路内に早急に光ファイバーケーブル網を
構築させるためには、敷設作業が汎用性のある低コスト
の技術であることが要求されており、前記公報に記載さ
れた方法はなかなか採用されにくい問題がある。
【0013】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、下水道管などの地中管路内に、光ファイバーケ
ーブルに直接張力を加えることなく、且つ弛ませること
がなく敷設が可能であって、また複数の光ファイバーケ
ーブルが敷設される本管内に対しては管路の上部側に光
ファイバーケーブルを敷設することができ、また敷設作
業には高価なロボットを必要としない光ファイバーケー
ブルの敷設方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】而して本発明の第一の方
法は、複数のマンホールが設けられた地中管路内に光フ
ァイバーケーブルを敷設する方法であって、地中管路内
に敷設される光ファイバーケーブルに沿って、高強度低
伸度性のテンションメンバーを光ファイバーケーブルに
対して長さ方向にスライド可能となるように配置し、当
該テンションメンバーを牽引して一のマンホールから地
中管路内を通して他のマンホールまで引き込むことによ
り、前記光ファイバーケーブルを地中管路内に挿入し、
次いでマンホール間においてテンションメンバーに張力
を加えて、当該テンションメンバーを地中管路内の上部
側で略直線的に張ることにより、前記光ファイバーケー
ブルをテンションメンバーに沿って地中管路内の上部側
に敷設することを特徴とするものである。
【0015】この方法においては、前記光ファイバーケ
ーブルとテンションメンバーとが、保護管に挿通される
ことにより互いに長さ方向にスライド可能となるように
並設されていることが好ましい。
【0016】また、本発明の第二の方法は、マンホール
の間に設けられた本管に少なくとも一本以上の分岐管が
分岐している地中管路に、本管及び各分岐管を経由して
光ファイバーケーブルを敷設する方法であって、本管内
に敷設される幹光ファイバーケーブル及び、当該幹光フ
ァイバーケーブルから分岐して各分岐管内に敷設される
分岐光ファイバーケーブルに沿って、それぞれに高強度
低伸度性のテンションメンバーをそれぞれの光ファイバ
ーケーブルに対して長さ方向にスライド可能に配置し、
幹光ファイバーケーブルに沿わせた幹テンションメンバ
ーをマンホールから本管内を介して他のマンホールま
で、また分岐光ファイバーケーブルに沿わせた分岐テン
ションメンバーをマンホールから本管及び所定の分岐管
内を経由して分岐管桝まで、それぞれ引き込み、それら
のテンションメンバーを牽引して各光ファイバーケーブ
ルを本管内及び分岐管内に挿通し、次いでマンホール間
及びマンホールと分岐桝との間においてテンションメン
バーに張力をかけて、本管内に挿通したテンションメン
バーを本管内の上部側で略直線的に張ることにより、各
光ファイバーケーブルを本管内の上部側に敷設すると共
に、分岐管内に挿通した分岐テンションメンバーに張力
をかけることにより、分岐光ファイバーケーブルを分岐
管内において弛むことがないように敷設することを特徴
とするものである。
【0017】この方法においては、分岐管内に挿通する
分岐テンションメンバーが、本管内の分岐管口に相当す
る部分で、本管内に敷設される幹テンションメンバーと
結束されていることが好ましい。
【0018】またこの方法では、分岐管内に挿入する分
岐テンションメンバーは、本管内の分岐管口に相当する
部分で、本管内に敷設される幹テンションメンバーから
分岐していることも好ましいことである。
【0019】またこの方法においては、前記光ファイバ
ーケーブルとテンションメンバーとが、保護管に挿通さ
れることにより互いに長さ方向にスライド可能となるよ
うに並設されており、当該保護管における本管内の分岐
管口に相当する部分で、分岐光ファイバーケーブル及び
分岐テンションメンバーが前記保護管から突出して分岐
しているものとすることもできる。
【0020】またこれらの本発明の方法においては、テ
ンションメンバーが筒状であって、当該テンションメン
バー内に光ファイバーケーブルを挿通することにより、
当該光ファイバーケーブルをテンションメンバーに対し
て長さ方向にスライド可能とすることが好ましい。
【0021】さらに本発明の方法においては、テンショ
ンメンバーが線状体又は帯状体であって、当該テンショ
ンメンバーに光ファイバーケーブルを若干弛ませながら
部分的に係止することにより、光ファイバーケーブルを
テンションメンバーに対して長さ方向にスライド可能と
することも好ましいことである。
【0022】また本発明の方法において、地中管路内に
敷設するテンションメンバーが、断面形状が略U字状、
略V字状又は略W字状などの一方に開いた空間部を有す
る形状の剛直体よりなり、当該テンションメンバーの空
間部に光ファイバーケーブルを設置することにより、当
該光ファイバーケーブルをテンションメンバーに対して
スライド可能とすることもできる。
【0023】さらに本発明の方法においては、地中管路
内のテンションメンバーに張力を加えて当該テンション
メンバー及び光ファイバーケーブルを地中管路本管の上
部に敷設した後に、地中管路内に所要の箇所にリング状
の拡径材を挿入し、当該拡径材を拡径してテンションメ
ンバー及び光ファイバーケーブルを本管の内壁面に押圧
することが好ましい。
【0024】また本発明の前記第二の方法においては、
本管及び分岐管内にテンションメンバー及び光ファイバ
ーケーブルを挿通した後に、本管の分岐管口にキャップ
型拡径材を嵌合し、当該キャップ型拡径材により分岐管
口で分岐する分岐光ファイバーケーブル及び分岐テンシ
ョンメンバーを、分岐管の周縁に沿って分岐管内に誘導
すると共に、幹光ファイバーケーブル及び幹テンション
メンバーを分岐管口を迂回せしめることが好ましい。
【0025】また第二の方法においては、本管及び分岐
管内にテンションメンバー及び光ファイバーケーブルを
挿通した後に、分岐管内に当該分岐管より小径の柔軟で
保形性を有するパイプを挿入し、分岐管内に挿通された
分岐光ファイバーケーブル及び分岐テンションメンバー
を、分岐管内面とパイプの外面との間に挟持することも
好ましいことである。
【0026】さらに本発明の前記第二の方法において
は、本管及び分岐管内にテンションメンバー及び光ファ
イバーケーブルを挿通した後に、分岐管口に配置された
誘導部材により、分岐管口における分岐テンションメン
バー及び分岐光ファイバーケーブルを、本管の上部から
分岐管口の下縁部に誘導し、当該分岐管口の下縁と前記
分岐管桝との間で分岐テンションメンバーに張力をかけ
て、分岐管の下面に沿って分岐光ファイバーケーブルを
敷設することが好ましい。
【0027】この方法においては、前記誘導部材が、分
岐管口の上縁から本管上部内に突出して本管内の幹光フ
ァイバーケーブル及び幹テンションメンバーを支持する
ケーブル受け部と、分岐管口の分岐管内面に沿って分岐
光ファイバーケーブル及び分岐テンションメンバーを分
岐管口の下縁に誘導する誘導部と、分岐管口の下縁にお
いて分岐光ファイバーケーブル及び分岐テンションメン
バーを固定する固定部とを有していることが好ましい。
【0028】この方法では、前記誘導部材における分岐
管の内方側先端部に、筒状の未硬化FRPよりなる固定
部材を嵌合し、当該固定部材を拡開して誘導部材及び分
岐管の内面に圧接した状態で硬化させ、誘導部材を分岐
管に対して固定することが好ましい。
【0029】またこの方法における前記誘導部材の構造
としては、前記ケーブル受け部並びに、分岐光ファイバ
ーケーブル及び分岐テンションメンバーを支持する支持
部を有する筒体と、当該筒体に対して回転自在に嵌合さ
れて前記固定部を有する回転筒とよりなり、前記支持部
と固定部とを一致させた状態でそれらに分岐光ファイバ
ーケーブル及び分岐テンションメンバーを挿通し、その
誘導部材を分岐管桝から挿入して分岐管口に至らしめ、
筒体のケーブル受け部に幹光ファイバーケーブル及び幹
テンションメンバーを支持し、回転筒を筒体に対して回
転して固定部を分岐管口の下部に位置せしめ、分岐光フ
ァイバーケーブル及び分岐テンションメンバーを筒体及
び回転筒の外面を迂回して分岐管口の上部から下縁に誘
導することが好ましい。
【0030】また前記誘導部材の構造としては、板状部
材を螺旋状に巻回し、隣接する板状部材の側縁同志を摺
動可能に嵌合してなる管体の、一端部にケーブル受け部
及び支持部を形成し、他端部に固定部を形成したもので
あって、前記支持部と固定部とを一致させた状態でそれ
らに分岐光ファイバーケーブル及び分岐テンションメン
バーを挿通し、その誘導部材を分岐管桝から挿入して分
岐管口に至らしめ、前記ケーブル受け部に幹光ファイバ
ーケーブル及び幹テンションメンバーを支持し、隣接す
る板状部材を摺動させることにより管体を螺旋が緩む方
向に捩じり、管体の径を拡大すると共に固定部を分岐管
口の下部に位置せしめ、分岐光ファイバーケーブル及び
分岐テンションメンバーを管体の外面を迂回して分岐管
口の上部から下縁に誘導することもできる。
【0031】この方法においては、前記誘導部材の管体
を構成する板状部材の外面に、水膨潤ゴムよりなるシー
ル材を止着し、分岐管内の水により当該シール材を膨潤
させることにより誘導部材を分岐管に対して気密に固定
することが好ましい。
【0032】さらに前記誘導部材の他の例として、両端
部が剛直であって中央部がばね弾性を有する変形可能な
素材よりなるパイプであって、当該パイプが直線状に延
びた状態で分岐光ファイバーケーブル及び分岐テンショ
ンメンバーを挿通し、そのパイプを分岐管桝から分岐管
に挿入して分岐管口に至らしめ、当該パイプの先端に幹
光ファイバーケーブル及び幹テンションメンバーを支持
し、パイプの中央部を捩じることにより分岐管の内面に
沿った螺旋状に変形せしめ、当該パイプ内を通じて分岐
光ファイバーケーブル及び分岐テンションメンバーを分
岐管の内面に沿って誘導し、パイプの後端を分岐管口の
下部に位置せしめて固定部とすることもできる。
【0033】さらに前記誘導部材のさらに他の例とし
て、ばね弾性を有する変形可能な素材よりなるパイプの
両端をそれぞれ、分岐管の内径よりやや大径のリングの
一部を切り開いた拡開部材に固定し、前記パイプが直線
状に延びた状態で分岐光ファイバーケーブル及び分岐テ
ンションメンバーを挿通すると共に、前記拡開部材を縮
径して両端を仮止めし、その誘導部材を分岐管桝から挿
入して分岐管口に至らしめ、パイプの先端に幹光ファイ
バーケーブル及び幹テンションメンバーを支持し、パイ
プの先端部の拡開部材の仮止めを外して拡開して分岐管
内面に圧接せしめ、次いでパイプの中央部を捩じること
により分岐管の内面に沿った螺旋状に変形してパイプの
後端を分岐管口の下部に位置せしめ、パイプの後端部の
拡開部材の仮止めを外して拡開して分岐管内面に圧接せ
しめ、前記パイプ内を通じて分岐光ファイバーケーブル
及び分岐テンションメンバーを分岐管の内面に沿って分
岐管口の下縁に誘導し、パイプの後端を分岐管口の下部
に位置せしめて固定部とすることもできる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態を説明する。なお以下の説明においては管
路は下水道管であるものとして説明するが、本発明は地
中管路内面にフックなどの冶具を直接取り付けないの
で、対象となる管路系や管種の制限がない。例えば、鋼
管により配管しているガス管路や、鋳鉄管により配管し
ている水道管路、雨水管路、電力ケーブル管路など、あ
らゆる地中管路に適用可能である。また、上述した管路
にマンホールが設けられていない場合には、立抗を形成
して本発明を実施することが可能である。
【0035】図1は、地中管路の一例としての下水道管
路を示すものであって、1は下水道管の本管であり、マ
ンホール2と他のマンホール3との間に配管されてい
る。そしてその本管1の上部側から、分岐管口6、7に
おいて分岐管4、5が分岐し、当該分岐管4、5は各家
庭(図示せず)毎の分岐管桝8、9にまで接続されてい
る。
【0036】一般に本管1は道路に沿って深さ数mの位
置に敷設されており、図2に示すように当該本管1の斜
め側上部に分岐管口6、7が形成され、分岐管4、5は
分岐管口6、7から急角度で上昇した後、地表近くで角
度を変え、緩角度で分岐管桝8、9に接続されている。
【0037】而して本発明においては、マンホール2か
ら他のマンホール3及び分岐管桝8、9まで牽引索1
0、11、12を通線しておく。通線の方法としては、
ワイヤーなどの剛直体を押し込む方法や、パラシュート
状の通線具を空気圧で飛ばす方法、自走型管内移動車に
接続しておく方法などが知られており、これらの既知の
方法を適宜採用することができる。
【0038】またマンホール2から他のマンホール3ま
で及び本管1及び分岐管4、5を経由して分岐管桝8、
9までの距離を測長しておき、その長さに対応する光フ
ァイバーケーブル20、21、22を準備しておく。
【0039】次いで、図1の下水道管路に対応する長さ
を有する光ファイバーケーブル20、21、22に、本
管1及び分岐管4、5の長さに相当する長さを有するテ
ンションメンバー25、26、27を、光ファイバーケ
ーブル20、21、22がスライド可能となるように結
合する。この作業は、工場内で実施しても良いし、作業
現場で実施することもできる。
【0040】テンションメンバー25、26、27は、
高強度低伸度性の材料よりなり、それが光ファイバーケ
ーブル20、21、22と平行して延び、且つテンショ
ンメンバー25、26、27と光ファイバーケーブル2
0、21、22とが互いに長さ方向にゆとりをもって移
動可能となっている。
【0041】図3はテンションメンバー25、26、2
7の一例を示すものであって、ポリパラフェニレンベン
ゾビスオキサゾール(PBO)繊維、アラミド繊維、炭
素繊維、金属繊維、ガラス繊維などの高強度低伸度性繊
維よりなる、ロープ、紐、ベルトなどの長尺体や、ステ
ンレスワイヤーなどを使用することができる。
【0042】そしてそのテンションメンバー25、2
6、27に対して、光ファイバーケーブル20、21、
22が若干弛んだ状態で並設され、その両者が結束用紐
状物30によって部分的に結束されている。
【0043】従ってこの構造においては、光ファイバー
ケーブル20、21、22とテンションメンバー25、
26、27とは結束用紐状物30で結束されることによ
り、部分的に多少の融通性を有した状態で結合されてお
り、且つ結束用紐状物30間においては光ファイバーケ
ーブル20、21、22はテンションメンバー25、2
6、27より僅かに長さが長く、全体としてその両者は
互いに長さ方向にスライド可能となっている。
【0044】また図3においては、分岐管5内に挿入さ
れる分岐テンションメンバー27を、本管1内の分岐管
口7に相当する部分で本管1内の幹テンションメンバー
25と、結束用紐状物31によって結束している。
【0045】このようにしておくことで、光ファイバー
ケーブルを下水道管路内に敷設した後に、分岐管桝9か
らテンションメンバー27に張力を加えると、テンショ
ンメンバー25を分岐管口7の部分で分岐管5の方向に
手繰り寄せることができ、光ファイバーケーブル20を
本管1の中間地点で本管1内の上部側に引っ張ることが
可能となり、光ファイバーケーブル20をさらに弛むこ
となく本管1内に敷設することができる。
【0046】図4は、光ファイバーケーブル20、2
1、22に対して、テンションメンバー25、26、2
7をスライド可能に一体化した構造の、他の形態を示す
ものであって、テンションメンバー25、26、27は
パイプ状であり、そのテンションメンバー25、26、
27の内部に光ファイバーケーブル20、21、22が
スライド可能に挿通されている。
【0047】図4の(b)は拡大横断面図であって、テ
ンションメンバー25、26、27は、ステンレスなど
の金属パイプ35の外面に防食用の樹脂被膜36が被覆
されている。金属パイプ35の内部には、二本の光ファ
イバー23の外面に防食用の樹脂被膜24を被覆した二
心型の光ファイバーケーブル20、21、22が挿入さ
れている。なお光ファイバーケーブルは二心型に限ら
ず、四心型その他の形式のものも使用可能である。
【0048】金属パイプ35の内径を光ファイバーケー
ブル20、21、22の外径より大きく構成すること
で、光ファイバーケーブル20、21、22は金属パイ
プ35内でスライド可能とすることができる。なお金属
パイプ35は柔軟であって屈曲し得るものであることが
好ましい。また防食用被膜36の厚みの内部には、光フ
ァイバー23と共に線状の高強度低伸度繊維を埋め込ん
で、長さ方向に対して補強しておくことが好ましい。
【0049】図5乃至図7は、本管1内に挿通される光
ファイバーケーブル20、21、22に対して、その本
管1内の幹テンションメンバー25をスライド可能に一
体化した、さらに他の形態を示すものである。
【0050】図5は、断面形状がU字状のステンレス鋼
材又はFRP材などの剛直な材料からなる幹テンション
メンバー25であり、その内側の空間部28に光ファイ
バーケーブル20、21、22が設置されている。
【0051】また図6は断面形状が異なる形態であっ
て、図6(a)は断面形状が略V字状であり、図6
(b)は断面形状が略W字状となっており、その内側の
空間部28に光ファイバーケーブル20、21、22
が、図6(a)においては1本、図6(b)においては
2本設置されている。
【0052】なお本発明においては、幹テンションメン
バー25の断面形状は、図5及び図6に示された形状に
限定されるものではなく、光ファイバーケーブルを設置
するための一方に開いた空間部28を有する形状であれ
ば足りる。
【0053】図7は、幹テンションメンバー25同士を
接続部材29により連結した状態を示すものである。前
述のように幹テンションメンバー25は剛直体であるの
で、マンホール2、3からは限られた長さのものしか搬
入することができず、本管1の全長に亙ってテンション
メンバー25を敷設するためには、本管1内において接
続部材29により短尺のテンションメンバー部材を連結
して、長尺の幹テンションメンバー25を形成する必要
がある。
【0054】図7においては、図5又は図6に示される
一方に開いた略U字状、V字状、W字状などの断面形状
の幹テンションメンバー25を、前記開いた部分を閉じ
た形状の筒状の接続部材29により接続した構造を示し
ている。
【0055】この構造において、本管1内の分岐管口6
に相当する位置に接続部材29を設置することにより、
幹テンションメンバー25内に設置された分岐光ファイ
バーケーブル21及び分岐テンションメンバー26を接
続部材29の位置で分岐させて分岐管4に挿通すること
ができ、図3の結束用紐状物31と同様に、分岐管桝8
から分岐テンションメンバー26に張力を加えて幹テン
ションメンバー25を分岐管口6の方向に手繰り寄せ、
本管1内において幹光ファイバーケーブル20を弛むこ
となく敷設することができる。
【0056】而して、マンホール2において、光ファイ
バーケーブル20、21、22を、それぞれ対応するテ
ンションメンバー25、26、27とスライド可能に結
合しておき、各テンションメンバー25、26、27の
一端に前記牽引索10、11、12の一端を接続する。
【0057】次いで、マンホール3及び各分岐管桝8、
9から牽引索10、11、12の他端を引き取ることに
より、光ファイバーケーブル20、21、22及びテン
ションメンバー25、26、27を、本管1内及び分岐
管4、5内に挿通し、テンションメンバー25、26、
27の他端をマンホール3内及び分岐管桝8、9内に引
き出しておく。
【0058】この状態において、先ずマンホール2内の
テンションメンバー25、26、27の一端をアンカー
40などの固定手段により固定し、次いで、マンホール
3及び分岐管桝8、9に設置したターンバックル41な
どの巻き上げ手段により、テンションメンバー25、2
6、27の他端を牽引してテンションメンバー25、2
6、27に張力を加える。この状態が図8に示されてい
る。
【0059】ターンバックル41の設置箇所は、テンシ
ョンメンバー25、26、27に張力を加えたときに、
テンションメンバー25、26、27が地中管路内の上
部側で略直線的に張ることが可能なように、少なくとも
マンホール3の内部においては、本管1の上部側と同位
置か、若しくはそれより高い位置に設けることが好まし
い。
【0060】なお図8においては、図面を簡略化するた
めに光ファイバーケーブル20、21、22を省略して
いるが、光ファイバーケーブル20、21、22は既に
述べたように、テンションメンバー25、26、27に
対してスライド可能に結合されている。
【0061】なおテンションメンバー25、26、27
に張力を加えるときには、光ファイバーケーブル20、
21、22に張力が作用することなく、あくまでもテン
ションメンバー25、26、27のみに張力が作用する
ようにする。
【0062】特に図4で示す例の場合には、テンション
メンバー25、26、27の内部に光ファイバーケーブ
ル20、21、22が挿通されているので、テンション
メンバー25、26、27に張力を加えるときに、その
内部に挿通された光ファイバーケーブル20、21、2
2に張力が作用しないような張力付与手段を使用する必
要がある。
【0063】ここで図8に示したように、分岐テンショ
ンメンバー26、27を分岐管口6、7で結束用紐状物
31により幹テンションメンバー25と結束しておくこ
とにより、分岐管桝8、9側から分岐テンションメンバ
ー26、27に張力を加えたときに、幹テンションメン
バー25を分岐管口6、7の部分で分岐管4、5の方向
に手繰り寄せることができ、マンホール2、3の間で幹
テンションメンバー25に過大な張力をかけることな
く、テンションメンバー25、26、27及び光ファイ
バーケーブル20、21、22を本管1の上部側に位置
せしめることが可能となる。
【0064】以上の工程により、光ファイバーケーブル
20を本管1内の上部側に敷設することができる。最後
に、マンホール2、3内に設けられている光ファイバー
ケーブルの接続箱(図示せず)に、光ファイバーケーブ
ル20、21、22を接続し、分岐光ファイバーケーブ
ル21、22の先端を適宜の箇所に設置された戸別の配
線のコネクターに結合して、マンホール2、3間の光フ
ァイバーケーブル20、21、22の敷設が終了する。
【0065】本発明においては、テンションメンバー2
5、26、27を、全て同一の形態としておく必要がな
く、各管路の形式により必要に応じて、最適の形態を適
宜組み合わせて採用することが可能である。
【0066】図9及び図10は、本発明の他の形態を示
すものである。45は保護管であって、プラスチックな
どの板を管状に丸め、その両側縁を開閉可能に重ねてパ
イプ状に成形したものである。
【0067】而してその保護管45の前記両側縁を開い
て、光ファイバーケーブル20、21及びテンションメ
ンバー25、26を挿入し、再度その弾性によって管状
に復し、それらを保護管45により外方から包み込んで
保護している。
【0068】またその保護管45における分岐管口6に
相当する位置には透孔46が穿設されており、保護管4
5の内部から当該透孔46を通して光ファイバーケーブ
ル21及びテンションメンバー26が外部に分岐してい
る。47は保護管45同士を接続するための接続部材で
ある。
【0069】図9及び図10の例においては、前述の方
法によって幹テンションメンバー25に張力を加えて、
当該幹テンションメンバー25を本管1内の上部側で略
直線的に張ることにより、幹テンションメンバー25を
包み込んでいる保護管45を本管1内の上部側に配置
し、当該保護管45内部に挿入されている光ファイバー
ケーブル20、21、22も、保護管45と共に本管1
内の上部側に敷設されることとなる。
【0070】本発明においては、本管1内に挿通された
幹テンションメンバー25に張力を加え、テンションメ
ンバー25、26、27及び光ファイバーケーブル2
0、21、22を本管1の上部側に配置するのである
が、離れたマンホール2、3間において長い幹テンショ
ンメンバー25に張力を加えるだけで、これらを確実に
本管1の上部に沿って配置するのは困難であり、重みで
ある程度垂れ下がることは避けられない。
【0071】また光ファイバーケーブル20、21、2
2はテンションメンバー25、26、27に対して緩ん
だ状態で結合されているので、例えば図3の例において
は、光ファイバーケーブル20、21、22がテンショ
ンメンバー25、26、27に対して弛みを生じ、本管
1内に垂れ下がる。
【0072】図11及び図12はこのような場合に、光
ファイバーケーブル20、21、22及びテンションメ
ンバー25、26、27の弛みを除いて、本管1の上部
側に確実に配置するための方法を示すものである。
【0073】すなわち図11において、50は拡径材と
しての金属リングであって、その外周には光ファイバー
ケーブル20、21、22及びテンションメンバー2
5、26、27を収納可能な窪み51が形成されてい
る。
【0074】而して、本管1内で光ファイバーケーブル
20、21、22又はテンションメンバー25、26、
27が弛んでいる箇所に、壁面を屈曲させて縮径した金
属リング50を挿入し、当該金属リング50を拡径して
本管1内面に圧接し、光ファイバーケーブル20、2
1、22及びテンションメンバー25、26、27を窪
み51に収容して本管1内面に押圧し、本管1内への垂
れ下がりを除いて弛みを除去する。
【0075】この操作は、特に光ファイバーケーブル2
0、21、22又はテンションメンバー25、26、2
7が本管1内に垂れ下がった箇所のみに適用することも
できるが、本管1の所定間隔毎に金属リング50を設置
し、後発的な垂れ下がりをも防止することが好ましい。
【0076】図12においては、拡径材はリング状のF
RP材52よりなっており、これを未硬化の状態で所要
の箇所に設置し、それを拡径して光ファイバーケーブル
20、21、22及びテンションメンバー25、26、
27を本管1内面に押圧し、その状態で硬化させてなる
ものである。
【0077】この実施例において、未硬化FRP材52
が硬化するのに伴い、拡径材が光ファイバーケーブル2
0、21、22及びテンションメンバー25、26、2
7に固着するので、これらの光ファイバーケーブル2
0、21、22及びテンションメンバー25、26、2
7と未硬化FRP材との間に、光ファイバーケーブル2
0、21、22及びテンションメンバー25、26、2
7を収納可能な窪み54を形成した金属片53を挟んで
固着を防止することにより、後で光ファイバーケーブル
20、21、22の取り替えが容易となる。
【0078】図11、図12の例においては、窪み5
1、54は一箇所だけであったが、本管1内に敷設され
る光ファイバーケーブル20、21、22及び及びテン
ションメンバー25、26、27の本数に応じて複数形
成しても良い。
【0079】また金属リング50及びFRP材52の形
状は、リング状に限定するものではなく、板状のものを
その端部同士をオーバーラップさせて縮径しておき、該
オーバーラップ部をスライドさせて拡径可能とした形状
でもよい。
【0080】先に図2に基づいて、本管1に対して分岐
管4、5が分岐する場合、本管1の斜め側上部に分岐管
口6、7が形成されている旨説明した。大部分の分岐は
この構造であり、幹光ファイバーケーブル20及び幹テ
ンションメンバー25を本管1の上部中央に沿って敷設
すれば、これらが分岐管4、5からの下水の流通に障害
となることはない。
【0081】しかしながら、個々の本管1及び分岐管
4、5によっては、必ずしも厳密にかかる構造が全てで
あるわけではなく、分岐管4、5の角度や分岐管口6、
7の位置がずれて、分岐管の上部中央が分岐管口6、7
に掛かっており、幹光ファイバーケーブル20や幹テン
ションメンバー25がこの分岐管口6、7を横切って、
下水の流通を阻害する恐れが生じる場合もある。
【0082】図13は、かかる場合に光ファイバーケー
ブル20、21、22及びテンションメンバー25、2
6、27が、分岐管口6、7を横切ることがないように
した構造を示すものである。
【0083】図13において60はキャップ型拡径材で
あって、分岐管4内に挿入される筒部61と、分岐管口
6周縁の本管1内面に当接する鍔部62より形成されて
おり、筒部61の先端部は鍔部62から本管1の内方に
突出している。
【0084】そして筒部61における分岐管4内に挿入
される箇所には、拡径手段63が形成されている。拡径
手段63としては、ステンレス製のバネリング、組成変
形により拡開可能の金属リングなどを使用することがで
き、筒部61を内側から押し拡げて分岐管4の内面に圧
接せしめることができるものを使用する。また前記鍔部
62には、分岐光ファイバーケーブル21及び分岐テン
ションメンバー26を通すための凹部64が形成されて
いる。
【0085】而して分岐光ファイバーケーブル21及び
分岐テンションメンバー26は、筒部61の先端部の外
周に誘導されて凹部64に至り、当該凹部64から筒部
61と本管1内面との間を通り、分岐管4、5内に延び
ている。
【0086】また幹光ファイバーケーブル20及び幹テ
ンションメンバー25は、筒部61の先端部の外周を迂
回することにより、分岐管口6、7を横切ることなく、
本管1の上部中央に沿って延びている。
【0087】また図14に示すように、鍔部62の下部
に光ファイバーケーブル20、21及びテンションメン
バー25、26を位置させることにより、テンションメ
ンバー25、26の張力によってキャップ型拡径材60
が分岐管口6から本管1内に外れることを防止すること
もできる。
【0088】図15はキャップ型拡径材の他の例を示す
ものであって、筒状基部66と筒状枝部67とを略T字
状に結合した形状の、T字状キャップ型拡径材65であ
る。管路内に光ファイバーケーブル20、21及びテン
ションメンバー25、26を設置した後、このT字状キ
ャップ型拡径材65を縮小した状態で本管1内に挿入し
て分岐管口6に位置せしめると共に、筒状枝部67を分
岐管4に挿入し、その状態で筒状基部66及び筒状枝部
67を拡張して、本管1及び分岐管4の内面に圧接す
る。
【0089】これにより分岐管口6を横切っていた光フ
ァイバーケーブル20、21及びテンションメンバー2
5、26は拡張された筒状枝部67によって分岐管口6
の周縁部を迂回した経路に寄せられると共に、その位置
で筒状基部66及び筒状枝部67と本管1及び分岐管4
との間に挟持される。
【0090】ところで、先にも述べたように分岐管4、
5は、本管1の側上部の分岐管口6、7から、急角度で
斜めに上昇し、地表近くで上昇角度を変え、緩角度で分
岐管桝8、9に接続されている。
【0091】このような分岐管4、5に分岐光ファイバ
ーケーブル21、22及び分岐テンションメンバー2
6、27を挿通し、分岐テンションメンバー26、27
に張力を作用させると、分岐管口6、7におけるそれら
の位置関係によっては分岐テンションメンバー26、2
7が分岐管4、5内を斜めに横切って、下水の流通を阻
害する恐れがある。
【0092】図16はこの問題を解決する手段を示すも
のであって、分岐管4に分岐光ファイバーケーブル21
及び分岐テンションメンバー26を挿通し、分岐テンシ
ョンメンバー26に張力を作用させた後、分岐管桝8側
から分岐管4内に、当該分岐管4よりやゝ小径のフレキ
シブル保形パイプ70を挿入し、当該フレキシブル保形
パイプ70によって分岐光ファイバーケーブル21及び
分岐テンションメンバー26を分岐管4の壁面に寄せ、
その分岐光ファイバーケーブル21及び分岐テンション
メンバー26を分岐管4とフレキシブル保形パイプ70
との間に挟持するのである。
【0093】フレキシブル保形パイプ70としては、例
えば曲げ反発性のあるモノフィラメント糸又はワイヤー
をよこ糸とし、これとたて糸とで筒状に織成した筒状織
布の内面に熱可塑性樹脂のライニングを施したホース
や、硬質プラスチックの線材をスパイラル状に配して補
強材とした、いわゆるスパイラルホースなどを使用する
ことができる。フレキシブル保形パイプ70の外径は分
岐管4の内径よりやゝ小さく、分岐管4内へ容易に挿入
可能とするために、分岐管4内面との間に隙間が生じる
程度のものが好ましい。
【0094】而して、本管1及び分岐管4に光ファイバ
ーケーブル20、21及びテンションメンバー25、2
6を挿通し、テンションメンバー25、26に張力を加
えた後に、前記フレキシブル保形パイプ70を分岐管桝
8側から分岐管4内に押し込んで挿入する。
【0095】図17は分岐管4内にフレキシブル保形パ
イプ70を挿入する状態の他の例を示すものであって、
先端部が略砲弾型をなしたバッグ73を、その先端が突
出するようにフレキシブル保形パイプ70の先端に嵌合
し、後部から流体圧注入ホース74で圧力流体を送入し
ながら、バッグ73の先端に結合された牽引索72を牽
引して挿入する。フレキシブル保形パイプ70を後方か
ら押し込むことと併用することがより好ましい。
【0096】さて、先にも述べたように、分岐管4、5
は図2に示すように、本管1の側上部の分岐管口6、7
から、急角度で斜めに上昇し、地表近くで上昇角度を変
えて緩角度で分岐管桝8、9に接続されている。そして
光ファイバーケーブル20、21、22及びテンション
メンバー25、26、27は本管1の上部中央部に敷設
され、そこから分岐した分岐光ファイバーケーブル2
1、22及び分岐テンションメンバー26、27が分岐
管4、5に挿入されるので、単に分岐テンションメンバ
ー26、27に張力を加えると、その分岐テンションメ
ンバー26、27は分岐管口6、7の上端から、分岐管
4、5における角度を変える変曲位置間での間で分岐管
4、5を斜めに横切って敷設されることとなり、下水の
流通を阻害する恐れがある。
【0097】図16及び図17で説明したような方法で
流路を確保することもできるが、分岐テンションメンバ
ー26、27に張力を作用させた状態でフレキシブル保
形パイプ70を挿入することは困難であり、また不用意
に分岐光ファイバーケーブル21、22に張力が加わる
ことも考えられ、前記方法は必ずしも十全の方法と言う
ことはできない。
【0098】そこで本管1の上部に敷設された幹光ファ
イバーケーブル20及び幹テンションメンバー25から
分岐した分岐光ファイバーケーブル21、22及び分岐
テンションメンバー26、27を、分岐管口6、7を迂
回して一旦分岐管口6、7の下縁に誘導してこの位置で
固定し、この状態で分岐テンションメンバー26、27
に張力を作用させることにより、分岐光ファイバーケー
ブル21、22及び分岐テンションメンバー26、27
は分岐管4、5内を横切ることなく、その分岐管4、5
の下面に沿って敷設される。
【0099】以下、分岐管口6、7において分岐光ファ
イバーケーブル21、22及び分岐テンションメンバー
26、27を分岐管口6、7の下部に迂回させるため
の、いくつかの例について説明する。
【0100】図18及び図19はその一つの例を示すも
のである。80は分岐管4の分岐管口6に設置された誘
導部材であって、この誘導部材80は、筒体81と回転
筒82とが互いに回転自在に嵌合されている。
【0101】筒体81は分岐管4、5の内径よりやゝ小
さい外径を有しており、その先端部には、本管1内に突
出して本管1上部に配置された幹光ファイバーケーブル
20及び幹テンションメンバー25を支持するケーブル
受け部83が形成されている。またそのケーブル受け部
83に対応する位置の外面には、分岐光ファイバーケー
ブル21及び分岐テンションメンバー26を支持するた
めの支持部84が形成されている。
【0102】また回転筒82は筒体81の後端縁に回転
自在に嵌合されており、その外周に分岐光ファイバーケ
ーブル21及び分岐テンションメンバー26を固定的に
支持するための固定部85が形成されている。
【0103】而して図18(a)及び図19(a)に示
すように、前記筒体81の支持部84と回転筒82の固
定部85とを一致させた状態で、そこに分岐光ファイバ
ーケーブル21及び分岐テンションメンバー26を挿通
し、その誘導部材80を分岐管桝8から分岐管4に挿入
して、分岐管口6に至らしめる。そして筒体81のケー
ブル受け部83を本管1内に突出させ、そのケーブル受
け部83に幹光ファイバーケーブル20及び幹テンショ
ンメンバー25を支持する。
【0104】次いで回転筒82を筒体81に対して回転
して、図18(b)及び図19(b)に示すように固定
部85を分岐管口6の下部に位置せしめ、分岐光ファイ
バーケーブル21及び分岐テンションメンバー26を筒
体81及び回転筒82の外面を迂回して、分岐管口6の
上部から下縁に誘導する。
【0105】この状態で分岐管桝8において分岐テンシ
ョンメンバー26に張力を作用させると、その分岐テン
ションメンバー26の先端は分岐管口6の下縁において
固定部85に固定されているので、分岐光ファイバーケ
ーブル21及び分岐テンションメンバー26は分岐管4
の傾斜の下側面に沿って配置されることとなり、分岐管
4内を横切ることはない。
【0106】なおこの方法においては、誘導部材80の
分岐管4に対する固定が必ずしも確実ではないので、図
20に示すように、誘導部材80の筒体81の内面から
回転筒82を経て、分岐管4の内面にかけて、筒状のシ
ールモールディングコンパウンドよりなる硬化性の固定
部材86を嵌合し、当該固定部材86をその内側に挿入
したエアバッグなどにより拡開して、誘導部材80及び
分岐管4の内面に圧接した状態で硬化させ、誘導部材8
0を分岐管4に対して強固に固定するのが好ましい。
【0107】なお図20に示すように、固定部材86の
端部にテーパー面を形成することにより、分岐管4内を
流れる固形物が固定部材86に引っ掛かるのを防止する
ことができ、分岐管4内の流体がスムーズに流れる。
【0108】図21は誘導部材80の他の例を示すもの
である。この例における誘導部材80は、板状部材87
を螺旋状に巻回し、隣接する板状部材87の側縁同志を
摺動可能に嵌合して、管体88を形成している。この管
体88を構成する板状部材87を互いに摺動させること
により捩じることができると共に、そのように捩じるこ
とにより径を拡大縮小することができる。
【0109】而してかかる構造の管体88の先端部にケ
ーブル受け部83及び支持部84を形成すると共に、後
端部に固定部85を形成し、管体88を捩じって支持部
84と固定部85とが一致し、且つ外径を分岐管4の内
径よりやゝ小さい径にまで縮小した状態で、支持部84
及び固定部85に分岐光ファイバーケーブル21及び分
岐テンションメンバー26を挿通し、その状態の誘導部
材80を分岐管桝8から挿入し、分岐管口6に至らしめ
る。
【0110】次いで、ケーブル受け部83に幹光ファイ
バーケーブル20及び幹テンションメンバー25を支持
する。そして管体88を前記螺旋が緩む方向に捩じり、
管体88の径を拡大して分岐管4、5の内面に圧接せし
めると共に、固定部85を分岐管口6の下部に位置せし
める。これにより分岐光ファイバーケーブル21及び分
岐テンションメンバー26は管体88の外面を迂回して
分岐管口6の上部から下縁に誘導される。
【0111】この例においては、前記誘導部材80の管
体88を構成する板状部材87の外面に、水膨潤ゴムよ
りなるシール材89を止着しておくことにより、分岐管
4内の水により当該シール材89を膨潤させ、誘導部材
80を分岐管4に対して気密に固定することができる。
【0112】図22は誘導部材80のさらに他の例を示
すものである。この例における誘導部材80は、両端部
が剛直であって中央部がばね弾性を有する変形可能な素
材よりなるパイプ90であって、当該パイプ90の内径
は、分岐光ファイバーケーブル21及び分岐テンション
メンバー26を摺動可能に挿通し得る程度の大きさを有
している。
【0113】そしてそのパイプ90が直線状に延びた状
態で、分岐光ファイバーケーブル21及び分岐テンショ
ンメンバー26を挿通し、そのパイプ90を分岐管桝8
から挿入して分岐管口6に至らしめ、当該パイプ90の
先端を本管1内に突出させてケーブル受け部83とし、
幹光ファイバーケーブル20及び幹テンションメンバー
25を支持せしめる。
【0114】而してこのパイプ90の中央部を捩じる
と、その中央部はその弾性に抗して分岐管4の内面に沿
った螺旋状に変形し、その螺旋はパイプ90の弾性によ
り分岐管4の内面に圧接する。そしてパイプ90の後端
を分岐管口6の下部に位置せしめて固定部85とする。
【0115】なおこの誘導部材80が分岐管4内面に圧
接された状態が不安定である場合には、パイプ90の螺
旋の内側に図20において述べたと同様の固定部材86
を配置し、これを拡開して分岐管4の内面に圧接した状
態で硬化させ、誘導部材80を固定するのが好ましい。
【0116】図24は、誘導部材80のさらに他の例を
示すものであって、この例における誘導部材80は図2
5に示すように、図22において説明したと同様のパイ
プ90の両端に、リング状の拡開部材91、92を固定
したものである。拡開部材91、92は、金属などのば
ね弾性を有する変形可能な素材よりなり、分岐管4の内
径よりやゝ大径のリングの一部を切り開いた形状をなし
ている。
【0117】この誘導部材80は、拡開部材91、92
を分岐管4の内径より小さい径にまで縮径すると共に、
その両端を脱落可能に仮止めしておき、前記パイプ90
が直線状に延びた状態で、そのパイプ90に分岐光ファ
イバーケーブル21及び分岐テンションメンバー26を
挿通する。
【0118】そしてその状態で誘導部材80を分岐管桝
8から挿入して分岐管口6に至らしめ、当該パイプ90
の先端を本管1内に突出させてケーブル受け部83と
し、幹光ファイバーケーブル20及び幹テンションメン
バー25を支持せしめる。この状態で先端側の拡開部材
91の仮止めを外し、拡開部材91をその弾性により拡
開させて分岐管4、5の内面に圧接して支持させる。
【0119】次いで図22におけると同様にパイプ90
の中央部を捩じることにより、分岐管4の内面に沿った
螺旋状に変形して、パイプ90の後端を分岐管口6の下
部に位置せしめる。そしてパイプ90の後端部の拡開部
材92の仮止めを外して拡開して分岐管4の内面に圧接
せしめる。
【0120】而して図25(b)に示すように、パイプ
90の中央部を捩じることにより、その中央部はその弾
性に抗して分岐管4の内面に沿った螺旋状に変形し、そ
の螺旋はパイプ90の弾性により分岐管4の内面に圧接
すると共に、パイプ90の両端が拡開部材91、92に
より分岐管口6の下部に固定され、その後端部は固定部
85となる。
【0121】なおこの例において、拡開部材91、92
における両端部の仮止めは、ホットメルト接着剤で接着
して加熱により脱落可能とする構造、適宜の係止構造に
より着脱自在に係止する構造などを採用することができ
る。
【0122】また以上の説明においては、分岐管として
図1における分岐管4についてのみ記載しているが、分
岐管5についても同様であり、またさらに多数の分岐管
が設けられている場合においても同様である。また幹光
ファイバーケーブル20及び幹テンションメンバー25
と述べるのは、これらに分岐管4を素通りする分岐光フ
ァイバーケーブル22及び分岐テンションメンバー27
を並設した状態をも含むものである。
【0123】また本発明においては、図1に示したよう
な隣接する二つのマンホール2、3間に限定されるもの
ではなく、光ファイバーケーブルの敷設距離に応じて、
複数のマンホールに跨がって適用することもでき、また
その場合には中間にあるマンホールを分岐管4、5と同
様に扱うこともできる。
【0124】
【作用】本発明の方法は、本管1内へ敷設する幹光ファ
イバーケーブル20に幹テンションメンバー25をスラ
イド可能に結合しておくことにより、マンホール2、3
間の幹テンションメンバー25に張力を加え、当該幹テ
ンションメンバー25を本管1内の上部側で略直線的に
張ることで、幹テンションメンバー25は高強度低伸度
性であることから、長さ方向にはほとんど伸びを生じる
ことがなく、従って光ファイバーケーブル20に無理な
引っ張り力を与えることなく、また無用の弛みを生じる
こともなく、幹テンションメンバー25に沿って本管1
の上部に幹光ファイバーケーブル20が敷設される。
【0125】また、本管1に分岐管4、5が分岐してい
る管路においても、光ファイバーケーブル20に対して
無理な引っ張り応力を与えずに、弛むことなく、本管1
内の上部側に敷設することができると共に、同時に分岐
管4、5内にも、分岐テンションメンバー26に張力を
加えて引き込むことにより、各分岐光ファイバーケーブ
ル21、22を、無理な引っ張り力を与えることなく分
岐管4、5に挿入して敷設することができる。
【0126】また分岐管4、5内へ入線する分岐テンシ
ョンメンバー26、27を、本管1内へ入線するテンシ
ョンメンバー25に対して分岐管口6、7に相当する部
分で結束31しておくことにより、幹テンションメンバ
ー25を分岐管5の方向に手繰り寄せることが可能とな
り、幹光ファイバーケーブル20がさらに弛むことなく
本管1内に敷設される。
【0127】幹光ファイバーケーブル20及び幹テンシ
ョンメンバー25を、保護管45に挿通しておくことに
より、当該保護管45を介して幹テンションメンバー2
5に幹光ファイバーケーブル20をスライド可能に結合
され、幹テンションメンバー25に加わる張力により、
保護管45を介して光ファイバーケーブル20が本管1
内の上部側に敷設される。
【0128】また保護管45により、分岐管4、5内に
入線する分岐光ファイバーケーブル21、22及び分岐
テンションメンバー26、27を、分岐管口6、7に相
当する部分で保護管45から分岐させ、その分岐テンシ
ョンメンバー26、27に張力を作用させることにより
分岐管4、5内にも各光ファイバーケーブル21、22
が無理な引っ張り力が作用することなく挿入される。
【0129】また本管1内に拡径材50、52を設置す
ることにより、本管1内に生じた光ファイバーケーブル
20の弛みを、拡径材50、52により本管1内面へ押
圧して除去することが可能である。
【0130】また分岐管口6、7にキャップ型拡径材6
0、65を嵌合することにより、光ファイバーケーブル
20、21、22及びテンションメンバー25、26、
27を、それぞれ本管1又は分岐管4、5に移動させ、
分岐管口6、7で汚水の流れを阻害することがなくな
る。
【0131】また分岐管4、5内へフレキシブル保形パ
イプ70を挿入することにより、分岐管4、5内の汚水
の流れをフレキシブル保形パイプ70内に導き、光ファ
イバーケーブル21、22及びテンションメンバー2
6、27による分岐管4、5内の汚水の流れを阻害する
ことが防止される。
【0132】また分岐管口6、7において、本管1の上
部に敷設された幹光ファイバーケーブル20及び幹テン
ションメンバー25から分岐した分岐光ファイバーケー
ブル21、22及び分岐テンションメンバー26、27
を、分岐管口6、7を迂回して分岐管口6、7の下縁に
誘導してこの位置で固定し、この状態で分岐テンション
メンバー26、27に張力を作用させることにより、分
岐光ファイバーケーブル21、22及び分岐テンション
メンバー26、27は分岐管4、5内を横切ることな
く、その分岐管4、5の下面に沿って敷設される。
【0133】
【発明の効果】従って本発明によれば、幹光ファイバー
ケーブル20を幹テンションメンバー25にスライド可
能に結合したので、幹テンションメンバー25に張力を
作用させることにより、幹光ファイバーケーブル20に
張力を加えることなく、且つ弛んで本管1内に垂れ下が
ることなく、本管1の上部側に敷設することができ、地
中管路に流体の流通を阻害することなく光ファイバーケ
ーブルを敷設することができる。
【0134】さらに、本発明においては、幹光ファイバ
ーケーブル20を本管1の上部に敷設するために、ロボ
ットなどの高価な装置を必要とせず、光ファイバーケー
ブルの敷設作業を安価に提供することができ、早急な光
ファイバーケーブル網を構築することが可能となる。
【0135】また本発明により、本管1から分岐した分
岐管4、5に、本管1を経由して分岐光ファイバーケー
ブル21、22及び分岐テンションメンバー26、27
を挿入し、分岐テンションメンバー26、27に張力を
作用させることにより、分岐光ファイバーケーブル2
1、22に張力を作用させることなく、また弛みを生じ
ることなく、分岐管4、5に敷設することができ、各家
庭に光ファイバーケーブルを配線することができる。
【0136】さらに請求項13の発明によれば、分岐管
口6、7に配置された誘導部材80により、分岐テンシ
ョンメンバー26、27及び分岐光ファイバーケーブル
21、22を本管1の上部から分岐管口6、7の下縁部
に誘導し、当該分岐管口6、7の下縁と分岐管桝8、9
との間で分岐テンションメンバー26、27に張力を加
えるので、分岐光ファイバーケーブル21、22に張力
を加えることなく、分岐管4、5の下面に沿って敷設す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 下水道管路内に牽引索を挿通した状態を示す
中央縦断面図
【図2】 下水道管の分岐管の設置状態を示す横断面図
【図3】 光ファイバーケーブルにテンションメンバー
を部分的に係止した状態を示す正面図
【図4】 パイプ状のテンションメンバーに光ファイバ
ーケーブルを挿通した状態を示すものであって、(a)
は斜視図であり、(b)はその拡大横断面図である。
【図5】 断面形状がU字状のテンションメンバーに光
ファイバーケーブルを設置した状態を示す斜視図
【図6】 断面形状が異なるテンションメンバーに光フ
ァイバーケーブルを設置した状態を示す横断面図であっ
て、テンションメンバーの断面形状が(a)はV字状で
あり、(b)はW字状である。
【図7】 剛直体からなるテンションメンバーを接続部
材により連結した状態を示す斜視図
【図8】 下水道管路内でテンションメンバーに張力を
加えた状態を示す中央縦断面図
【図9】 光ファイバーケーブル及びテンションメンバ
ーを保護管に挿通した状態を示す中央縦断面図
【図10】 図9における(a)はA−A部分の横断面
図、(b)はB−B部分の断面図
【図11】 本管内面に拡径材としての金属リングを嵌
合した状態を示す横断面図
【図12】 本管内面に拡径材としてのFRP材を装着
した状態を示す、横断面図
【図13】 分岐管口にキャップ型拡径材を嵌合した状
態を示す、中央縦断面図
【図14】 図13における分岐管口の下面図
【図15】 分岐管口にT字状型拡径材を嵌合した状態
を示す斜視図
【図16】 分岐管にフレキシブル保形パイプを挿通し
た状態を示す中央縦断面図
【図17】 図16において、フレキシブル保形パイプ
を分岐管内へ挿入している状態を示す中央縦断面図
【図18】 分岐管口に誘導部材を嵌合して光ファイバ
ーケーブル及びテンションメンバーを分岐管口下部に誘
導する状態を示す横断面図であって、(a)は誘導部材
を分岐管口に配置した状態を示し、(b)は回転筒を回
転させて分岐管口下部に誘導した状態を示す。
【図19】 図18における誘導部材を示す斜視図であ
って、(a)は分岐管口に配置した状態、(b)は回転
筒を回転させた状態を示す。
【図20】 図18の誘導部材の内側に固定部材を装着
した状態を示す、横断面図
【図21】 誘導部材として板状部材を螺旋状に巻回し
た管体を使用した例を示す横断面図であって、(a)は
誘導部材を分岐管口に配置した状態、(b)は管体を捩
じった状態を示す。
【図22】 誘導部材としてのパイプを分岐管口に装着
した状態を示す、横断面図
【図23】 図22における誘導部材としてのパイプの
斜視図
【図24】 誘導部材として、両端に拡開部材を固定し
たパイプを使用した状態を示す、横断面図
【図25】 図24における誘導部材を示す斜視図であ
って、(a)は分岐管口への装着前の状態を示し、
(b)は分岐管口に装着した状態を示す。
【符号の説明】
1 地中管路、本管 2、3 マンホール 4、5 分岐管 6、7 分岐管口 8、9 分岐管桝 20 幹光ファイバーケーブル 21、22 分岐光ファイバーケーブル 25 幹テンションメンバー 26、27 分岐テンションメンバー 28 空間部 30、31 結束用紐状物 45 保護管 50、52 拡径材 60、65 キャップ型拡径材 70 フレキシブル保形パイプ 80 誘導部材 81 筒体 82 回転筒 83 ケーブル受け部 84 支持部 85 固定部 86 固定部材 87 板状部材 88 管体 89 シール材 90 パイプ 91、92 拡開部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 9/06 G02B 6/00 351 (72)発明者 土屋 文明 千葉県市川市塩焼2丁目2−2−209 (72)発明者 八木 伊三郎 兵庫県尼崎市西難波町4丁目11−10 (72)発明者 東 克彦 大阪府茨木市水尾2丁目3−6 Fターム(参考) 2D063 BA11 BA20 BA31 2H038 CA68 5G369 AA19 BA04 CB10 CB12

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のマンホール(2、3)が設けられ
    た地中管路(1)内に光ファイバーケーブル(20)を
    敷設する方法であって、地中管路(1)内に敷設される
    光ファイバーケーブル(20)に沿って、高強度低伸度
    性のテンションメンバー(25)を光ファイバーケーブ
    ル(20)に対して長さ方向にスライド可能となるよう
    に配置し、当該テンションメンバー(25)を牽引して
    一のマンホール(2)から地中管路(1)内を通して他
    のマンホール(3)まで引き込むことにより、前記光フ
    ァイバーケーブル(20)を地中管路(1)内に挿入
    し、次いでマンホール(2、3)間においてテンション
    メンバー(25)に張力を加えて、当該テンションメン
    バー(25)を地中管路(1)内の上部側で略直線的に
    張ることにより、前記光ファイバーケーブル(20)を
    テンションメンバー(25)に沿って地中管路(1)内
    の上部側に敷設することを特徴とする、光ファイバーケ
    ーブルの敷設方法
  2. 【請求項2】 前記光ファイバーケーブル(20)とテ
    ンションメンバー(25)とが、保護管(45)に挿通
    されることにより互いに長さ方向にスライド可能となる
    ように並設されていることを特徴とする、請求項1に記
    載の光ファイバーケーブルの敷設方法
  3. 【請求項3】 マンホール(2、3)の間に設けられた
    本管(1)に少なくとも一本以上の分岐管(4、5)が
    分岐している地中管路に、本管(1)及び各分岐管
    (4、5)を経由して光ファイバーケーブル(20、2
    1、22)を敷設する方法であって、本管(1)内に敷
    設される幹光ファイバーケーブル(20)及び、当該幹
    光ファイバーケーブル(20)から分岐して各分岐管
    (4、5)内に敷設される分岐光ファイバーケーブル
    (21、22)に沿って、それぞれに高強度低伸度性の
    テンションメンバー(25、26、27)をそれぞれの
    光ファイバーケーブルに対して長さ方向にスライド可能
    に配置し、幹光ファイバーケーブル(20)に沿わせた
    幹テンションメンバー(25)をマンホール(2)から
    本管(1)内を介して他のマンホール(3)まで、また
    分岐光ファイバーケーブル(21、22)に沿わせた分
    岐テンションメンバー(26、27)をマンホール
    (2)から本管(1)及び所定の分岐管(4、5)内を
    経由して分岐管桝(8、9)まで、それぞれ引き込み、
    それらのテンションメンバー(25、26、27)を牽
    引して各光ファイバーケーブル(20、21、22)を
    本管(1)内及び分岐管(4、5)内に挿通し、次いで
    マンホール(2、3)間及びマンホール(2)と分岐桝
    (8、9)との間においてテンションメンバー(25、
    26、27)に張力をかけて、本管(1)内に挿通した
    テンションメンバー(25、26、27)を本管(1)
    内の上部側で略直線的に張ることにより、各光ファイバ
    ーケーブル(20、21、22)を本管(1)内の上部
    側に敷設すると共に、分岐管(4、5)内に挿通した分
    岐テンションメンバー(26、27)に張力をかけるこ
    とにより、分岐光ファイバーケーブル(21、22)を
    分岐管(4、5)内において弛むことがないように敷設
    することを特徴とする、光ファイバーケーブルの敷設方
  4. 【請求項4】 分岐管(4、5)内に挿通する分岐テン
    ションメンバー(26、27)が、本管(1)内の分岐
    管口(6、7)に相当する部分で、本管(1)内に敷設
    される幹テンションメンバー(25)と結束(31)さ
    れていることを特徴とする、請求項3に記載の光ファイ
    バーケーブルの敷設方法
  5. 【請求項5】 分岐管(4、5)内に挿入する分岐テン
    ションメンバー(26、27)は、本管(1)内の分岐
    管口(6、7)に相当する部分で、本管(1)内に敷設
    される幹テンションメンバー(25)から分岐している
    ことを特徴とする、請求項3に記載の光ファイバーケー
    ブルの敷設方法
  6. 【請求項6】 前記光ファイバーケーブル(20、2
    1、22)とテンションメンバー(25、26、27)
    とが、保護管(45)に挿通されることにより互いに長
    さ方向にスライド可能となるように並設されており、当
    該保護管(45)における本管(1)内の分岐管口
    (6,7)に相当する部分で、分岐光ファイバーケーブ
    ル(21、22)及び分岐テンションメンバー(26、
    27)が前記保護管(45)から突出して分岐している
    ことを特徴とする、請求項3に記載の光ファイバーケー
    ブルの敷設方法
  7. 【請求項7】 テンションメンバー(25、26、2
    7)が筒状であって、当該テンションメンバー(25、
    26、27)内に光ファイバーケーブル(20、21、
    22)を挿通することにより、当該光ファイバーケーブ
    ル(20、21、22)をテンションメンバー(25、
    26、27)に対して長さ方向にスライド可能としたこ
    とを特徴とする、請求項1又は3に記載の光ファイバー
    ケーブルの敷設方法
  8. 【請求項8】 テンションメンバー(25、26、2
    7)が線状体又は帯状体であって、当該テンションメン
    バー(25、26、27)に光ファイバーケーブル(2
    0、21、22)を若干弛ませながら部分的に係止(3
    0)することにより、光ファイバーケーブル(20、2
    1、22)をテンションメンバー(25、26、27)
    に対して長さ方向にスライド可能としたことを特徴とす
    る、請求項1又は3に記載の光ファイバーケーブルの敷
    設方法
  9. 【請求項9】 地中管路(1)内に敷設するテンション
    メンバー(25)が、断面形状が略U字状、略V字状又
    は略W字状などの一方に開いた空間部(28)を有する
    形状の剛直体よりなり、当該テンションメンバー(2
    5)の空間部(28)に光ファイバーケーブル(20、
    21、22)を設置することにより、当該光ファイバー
    ケーブル(20、21、22)をテンションメンバー
    (25)に対してスライド可能としたことを特徴とす
    る、請求項1又は3に記載の光ファイバーケーブルの敷
    設方法
  10. 【請求項10】 地中管路(1)内のテンションメンバ
    ー(25)に張力を加えて当該テンションメンバー(2
    5)及び光ファイバーケーブル(20)を地中管路本管
    (1)の上部に敷設した後に、地中管路(1)内に所要
    の箇所にリング状の拡径材(50、52)を挿入し、当
    該拡径材(50、52)を拡径してテンションメンバー
    (25)及び光ファイバーケーブル(20)を本管
    (1)の内壁面に押圧することを特徴とする、請求項1
    及び3に記載の光ファイバーケーブルの敷設方法
  11. 【請求項11】 本管(1)及び分岐管(4、5)内に
    テンションメンバー(25、26、27)及び光ファイ
    バーケーブル(20、21、22)を挿通した後に、本
    管(1)の分岐管口(6、7)にキャップ型拡径材(6
    0、65)を嵌合し、当該キャップ型拡径材(60、6
    5)により分岐管口(6、7)で分岐する分岐光ファイ
    バーケーブル(21、22)及び分岐テンションメンバ
    ー(26、27)を、分岐管(4、5)の周縁に沿って
    分岐管(4、5)内に誘導すると共に、幹光ファイバー
    ケーブル(20)及び幹テンションメンバー(25)を
    分岐管口(6、7)を迂回せしめることを特徴とする、
    請求項3に記載の光ファイバーケーブルの敷設方法
  12. 【請求項12】 本管(1)及び分岐管(4、5)内に
    テンションメンバー(25、26、27)及び光ファイ
    バーケーブル(20、21、22)を挿通した後に、分
    岐管(4、5)内に当該分岐管(4、5)より小径の柔
    軟で保形性を有するパイプ(70)を挿入し、分岐管
    (4、5)内に挿通された分岐光ファイバーケーブル
    (21、22)及び分岐テンションメンバー(26、2
    7)を、分岐管(4、5)内面とパイプ(70)の外面
    との間に挟持することを特徴とする、請求項3に記載の
    光ファイバーケーブルの敷設方法
  13. 【請求項13】 本管(1)及び分岐管(4、5)内に
    テンションメンバー(25、26、27)及び光ファイ
    バーケーブル(20、21、22)を挿通した後に、分
    岐管口(6、7)に配置された誘導部材(80)によ
    り、分岐管口(6、7)における分岐テンションメンバ
    ー(26、27)及び分岐光ファイバーケーブル(2
    1、22)を、本管(1)の上部から分岐管口(6、
    7)の下縁部に誘導し、当該分岐管口(6、7)の下縁
    と前記分岐管桝(8、9)との間で分岐テンションメン
    バー(26、27)に張力をかけて、分岐管(4、5)
    の下面に沿って分岐光ファイバーケーブル(21、2
    2)を敷設することを特徴とする、請求項3に記載の光
    ファイバーケーブルの敷設方法
  14. 【請求項14】 前記誘導部材(80)が、分岐管口
    (6、7)の上縁から本管(1)上部内に突出して本管
    (1)内の幹光ファイバーケーブル(20)及び幹テン
    ションメンバー(25)を支持するケーブル受け部(8
    3)と、分岐管口(6、7)の分岐管(4、5)内面に
    沿って分岐光ファイバーケーブル(21、22)及び分
    岐テンションメンバー(26、27)を分岐管口(6、
    7)の下縁に誘導する誘導部と、分岐管口(6、7)の
    下縁において分岐光ファイバーケーブル(21、22)
    及び分岐テンションメンバー(26、27)を固定する
    固定部(85)とを有していることを特徴とする、請求
    項13に記載の光ファイバーケーブルの敷設方法
  15. 【請求項15】 前記誘導部材(80)における分岐管
    (4、5)の内方側先端部に、筒状の未硬化FRPより
    なる固定部材(86)を嵌合し、当該固定部材(86)
    を拡開して誘導部材(80)及び分岐管(4、5)の内
    面に圧接した状態で硬化させ、誘導部材(80)を分岐
    管(4、5)に対して固定することを特徴とする、請求
    項14に記載の光ファイバーケーブルの敷設方法
  16. 【請求項16】 前記誘導部材(80)が、前記ケーブ
    ル受け部(83)並びに、分岐光ファイバーケーブル
    (21、22)及び分岐テンションメンバー(26、2
    7)を支持する支持部(84)を有する筒体(81)
    と、当該筒体(81)に対して回転自在に嵌合されて前
    記固定部(85)を有する回転筒(82)とよりなり、
    前記支持部(84)と固定部(85)とを一致させた状
    態でそれらに分岐光ファイバーケーブル(21、22)
    及び分岐テンションメンバー(26、27)を挿通し、
    その誘導部材(80)を分岐管桝(8、9)から挿入し
    て分岐管口(6、7)に至らしめ、筒体(81)のケー
    ブル受け部(83)に幹光ファイバーケーブル(20)
    及び幹テンションメンバー(25)を支持し、回転筒
    (82)を筒体(81)に対して回転して固定部(8
    5)を分岐管口(6、7)の下部に位置せしめ、分岐光
    ファイバーケーブル(21、22)及び分岐テンション
    メンバー(26、27)を筒体(81)及び回転筒(8
    2)の外面を迂回して分岐管口(6、7)の上部から下
    縁に誘導することを特徴とする、請求項14に記載の光
    ファイバーケーブルの敷設方法
  17. 【請求項17】 前記誘導部材(80)が、板状部材
    (87)を螺旋状に巻回し、隣接する板状部材(87)
    の側縁同志を摺動可能に嵌合してなる管体(88)の、
    一端部にケーブル受け部(83)及び支持部(84)を
    形成し、他端部に固定部(85)を形成したものであっ
    て、前記支持部(84)と固定部(85)とを一致させ
    た状態でそれらに分岐光ファイバーケーブル(21、2
    2)及び分岐テンションメンバー(26、27)を挿通
    し、その誘導部材(80)を分岐管桝(8、9)から挿
    入して分岐管口(6、7)に至らしめ、前記ケーブル受
    け部(83)に幹光ファイバーケーブル(20)及び幹
    テンションメンバー(25)を支持し、隣接する板状部
    材(87)を摺動させることにより管体(88)を螺旋
    が緩む方向に捩じり、管体(88)の径を拡大すると共
    に固定部(85)を分岐管口(6、7)の下部に位置せ
    しめ、分岐光ファイバーケーブル(21、22)及び分
    岐テンションメンバー(26、27)を管体(88)の
    外面を迂回して分岐管口(6、7)の上部から下縁に誘
    導することを特徴とする、請求項14に記載の光ファイ
    バーケーブルの敷設方法
  18. 【請求項18】 前記誘導部材(80)の管体(88)
    を構成する板状部材(87)の外面に、水膨潤ゴムより
    なるシール材(89)を止着し、分岐管(4、5)内の
    水により当該シール材(89)を膨潤させることにより
    誘導部材(80)を分岐管(4、5)に対して気密に固
    定することを特徴とする、請求項17に記載の光ファイ
    バーケーブルの敷設方法
  19. 【請求項19】 前記誘導部材(80)が、両端部が剛
    直であって中央部がばね弾性を有する変形可能な素材よ
    りなるパイプ(90)であって、当該パイプ(90)が
    直線状に延びた状態で分岐光ファイバーケーブル(2
    1、22)及び分岐テンションメンバー(26、27)
    を挿通し、そのパイプ(90)を分岐管桝(8、9)か
    ら挿入して分岐管口(6、7)に至らしめ、当該パイプ
    (90)の先端に幹光ファイバーケーブル(20)及び
    幹テンションメンバー(25)を支持し、パイプ(9
    0)の中央部を捩じることにより分岐管(4、5)の内
    面に沿った螺旋状に変形せしめ、当該パイプ(90)内
    を通じて分岐光ファイバーケーブル(21、22)及び
    分岐テンションメンバー(26、27)を分岐管(4、
    5)の内面に沿って誘導し、パイプ(90)の後端を分
    岐管口(6、7)の下部に位置せしめて固定部(85)
    とすることを特徴とする、請求項14に記載の光ファイ
    バーケーブルの敷設方法
  20. 【請求項20】 前記誘導部材(80)が、ばね弾性を
    有する変形可能な素材よりなるパイプ(90)の両端を
    それぞれ、分岐管(4、5)の内径よりやや大径のリン
    グの一部を切り開いた拡開部材(91、92)に固定
    し、前記パイプ(90)が直線状に延びた状態で分岐光
    ファイバーケーブル(21、22)及び分岐テンション
    メンバー(26、27)を挿通すると共に、前記拡開部
    材(91、92)を縮径して両端を仮止めし、その誘導
    部材(80)を分岐管桝(8、9)から挿入して分岐管
    口(6、7)に至らしめ、パイプ(90)の先端に幹光
    ファイバーケーブル(20)及び幹テンションメンバー
    (25)を支持し、パイプ(90)の先端部の拡開部材
    (91)の仮止めを外して拡開して分岐管(4、5)内
    面に圧接せしめ、次いでパイプ(90)の中央部を捩じ
    ることにより分岐管(4、5)の内面に沿った螺旋状に
    変形してパイプ(90)の後端を分岐管口(6、7)の
    下部に位置せしめ、パイプ(90)の後端部の拡開部材
    (92)の仮止めを外して拡開して分岐管(4、5)内
    面に圧接せしめ、前記パイプ(90)内を通じて分岐光
    ファイバーケーブル(21、22)及び分岐テンション
    メンバー(26、27)を分岐管(4、5)の内面に沿
    って分岐管口(6、7)の下縁に誘導し、パイプ(9
    0)の後端を分岐管口(6、7)の下部に位置せしめて
    固定部(85)とすることを特徴とする、請求項14に
    記載の光ファイバーケーブルの敷設方法
JP2000289743A 2000-08-07 2000-09-25 光ファイバーケーブルの敷設方法 Expired - Fee Related JP3980258B2 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000289743A JP3980258B2 (ja) 2000-08-07 2000-09-25 光ファイバーケーブルの敷設方法
CA002387342A CA2387342A1 (en) 2000-08-07 2001-08-07 Method and structure for laying communication cable in underground line, and members used for laying
DE60136074T DE60136074D1 (de) 2000-08-07 2001-08-07 Verfahren zum verlegen von fernmeldekabeln in unterirdische leitungen
KR1020027004470A KR20020056897A (ko) 2000-08-07 2001-08-07 지중관로 내에 통신 케이블의 부설 방법과 부설 구조 및부설에 사용되는 부재
PCT/JP2001/006767 WO2002013345A1 (fr) 2000-08-07 2001-08-07 Procede et structure pour poser des cables de telecommunications dans des conduites souterraines et elements utilises pour effectuer la pose
CNB018023274A CN100391070C (zh) 2000-08-07 2001-08-07 给地下管道内敷设通信电缆的方法及其敷设构造以及敷设用的部件
TW090119211A TWI290403B (en) 2000-08-07 2001-08-07 Method for laying communication cable in underground pipe, laying structure and members used therefor
AT01954478T ATE410805T1 (de) 2000-08-07 2001-08-07 Verfahren zum verlegen von fernmeldekabeln in unterirdische leitungen
US10/110,001 US7179019B2 (en) 2000-08-07 2001-08-07 Method and structure for laying communication cable in underground line, and members used for laying
EP01954478A EP1309054B1 (en) 2000-08-07 2001-08-07 Method of laying communication cable in underground pipeline
HK03104672.4A HK1053195B (zh) 2000-08-07 2003-07-02 給地下管道內敷設通信電纜的方法及其敷設構造以及敷設用的部件

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-275668 2000-08-07
JP2000275668 2000-08-07
JP2000289743A JP3980258B2 (ja) 2000-08-07 2000-09-25 光ファイバーケーブルの敷設方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005207948A Division JP4417891B2 (ja) 2000-08-07 2005-07-19 光ファイバーケーブルの敷設方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002122768A true JP2002122768A (ja) 2002-04-26
JP3980258B2 JP3980258B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=26599698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000289743A Expired - Fee Related JP3980258B2 (ja) 2000-08-07 2000-09-25 光ファイバーケーブルの敷設方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3980258B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6997646B2 (en) * 2001-04-09 2006-02-14 Wien Kanal-Abwassertechnologien Gesmbh Cable guide and method for producing the same
JP2009017781A (ja) * 2008-09-19 2009-01-22 Ashimori Ind Co Ltd 既設管路の情報対応管構築方法及び既設管路の情報対応管構築構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6997646B2 (en) * 2001-04-09 2006-02-14 Wien Kanal-Abwassertechnologien Gesmbh Cable guide and method for producing the same
JP2009017781A (ja) * 2008-09-19 2009-01-22 Ashimori Ind Co Ltd 既設管路の情報対応管構築方法及び既設管路の情報対応管構築構造
JP4601012B2 (ja) * 2008-09-19 2010-12-22 芦森工業株式会社 既設管路の情報対応管構築方法及び既設管路の情報対応管構築構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3980258B2 (ja) 2007-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1309054B1 (en) Method of laying communication cable in underground pipeline
US7341403B2 (en) Method of constructing information correspondence pipe, constructed structure, and construction member
JP2003199225A (ja) アクセス不可能な空洞内に管状要素を固定するための装置
JPH11318016A (ja) 通路又は管路システムにケ―ブルを固定する方法並びに通路又は管路システムのケ―ブル網
JP2009545286A (ja) 管路にワイヤを設置するための装置
JP4417891B2 (ja) 光ファイバーケーブルの敷設方法
JP2002122768A (ja) 光ファイバーケーブルの敷設方法
SK286292B6 (en) Method for installing at least one pipe line and/or an empty conduit in supply and sanitation pipes which have already been laid, especially in sewer pipe systems or networks and similar
JP2002233016A (ja) 下水道管内光ケーブル敷設方法
JP4471489B2 (ja) 管内ケーブルのメッセンジャワイヤ緊張装置および緊張方法
JP4601012B2 (ja) 既設管路の情報対応管構築方法及び既設管路の情報対応管構築構造
JP4469095B2 (ja) 地中管路内への通信ケーブル敷設方法及びそれに用いられるガイド管並びに通信ケーブルの地中管路敷設構造
JP4025124B2 (ja) 既設管路の更生方法及び通信ケーブル敷設方法
JP3422245B2 (ja) 光ファイバー敷設対応更生工法
JP2002171627A (ja) 光ファイバーケーブルの敷設構造および敷設方法ならびに敷設するための部材
JP4469102B2 (ja) 分岐通信ケーブル敷設用管内作業装置及び分岐通信ケーブル敷設方法
JP4311608B2 (ja) 既設管路の情報対応管構築に用いられる鞘管
JP4246542B2 (ja) 通信ケーブル入線用管体の引き込み治具
JP4425497B2 (ja) 通信ケーブルの地中管路内敷設構造
JP3616995B2 (ja) 可撓管体の敷設方法
JP5557369B2 (ja) ケーブル敷設構造およびケーブル敷設方法
JP2002148498A (ja) 既設管路への光ファイバ架設方法および装置
JP4467166B2 (ja) 管路の分岐部から分岐管を経由して長尺物誘導管を敷設する方法及び、分岐部における長尺物誘導部材
JP2002238122A (ja) ケーブル通線具および通線方法
JPH11230408A (ja) 地下埋設管の更生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060529

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070312

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130706

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees