JP2002122236A - シフト制御装置 - Google Patents
シフト制御装置Info
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- JP2002122236A JP2002122236A JP2000310028A JP2000310028A JP2002122236A JP 2002122236 A JP2002122236 A JP 2002122236A JP 2000310028 A JP2000310028 A JP 2000310028A JP 2000310028 A JP2000310028 A JP 2000310028A JP 2002122236 A JP2002122236 A JP 2002122236A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/04—Smoothing ratio shift
- F16H2061/0481—Smoothing ratio shift during range shift from drive (D) or reverse (R) to neutral (N)
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- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Abstract
ら他のポジションにシフトした際のショックや異音など
を防止する。 【解決手段】 シフトレバーがRポジションからPポジ
ションに操作された場合に(S20)、自動変速機内の
第2クラッチC2と第4ブレーキB4とを解放側に操作
し(S50)、所定時間の待機(S60)後に、パーキ
ングロック機構による自動変速機の出力軸のロックを行
う(S80)。出力軸のロックに先立って、自動変速機
の動力伝達を断状態にするので、自動変速機内の動力伝
達系に捩りトルクの残留がない状態で出力軸がロックさ
れ、次にPポジションから他のポジションにシフトした
際にもショックが生じない。
Description
装置に関し、特に停止ポジションが選択された場合の車
両の挙動を制御するための装置に関する。
走行ポジション(リバースレンジ)から停止ポジション
(パーキングレンジ)にマニュアルシフトした場合、動
力伝達系に捩りトルクが残留することが知られている。
この残留した捩りトルクに起因して、その後の再発進時
にショックや異音などの不都合が生じることがある。
ンジンに連結されている一方、エンジンの運転中にはト
ルクが自動変速機に常時入力されている。このため、自
動変速機が走行ポジション(リバースレンジ)にシフト
された状態では、駆動輪をフットブレーキやパーキング
ブレーキなどのブレーキ装置でロックした場合にも、自
動変速機に動力が常時入力され、その結果、自動変速機
からブレーキ装置に至る動力伝達系に捩り変形が生じ、
戻りトルクが残留することになる。
ングギヤをロック機構によって固定し、車両を停止状態
に維持するように構成されている車両においては、パー
キングレンジにシフトした状態で、パーキングレンジに
隣接する走行ポジション(リバースレンジ)からパーキ
ングレンジにマニュアルシフトした場合、ロック機構に
より出力軸の回転が固定された状態で、自動変速機に動
力が入力されることになる。したがって、動力伝達系に
おけるロック機構に対しエンジン側の部分において捩り
変形が生じ、捩りトルクが残留することになる。
で、パーキングレンジから走行ポジション(リバースレ
ンジ)にシフトすると、ロック機構が外れることによっ
て、動力伝達系に残留していた捩りトルクが解放される
ので、捩りトルクが車輪側に急激に作用し、これが原因
となってショックや異音などの不都合が生じることにな
る。そこで特開平9−301141号公報に記載された
発明では、走行ポジションからパーキングレンジへのシ
フトが行われた後に、ABS(アンチロックブレーキシ
ステム)を利用して、車輪の制動力を一時的に低減さ
せ、これにより、動力伝達系に残留する捩りトルクを解
放することとしている。
成では、車輪の制動力を微妙なタイミングで調節するな
ど、複雑な制御を行ったり、あるいは、シフトレバーが
ロック機構に機械的に連結されている構成では、シフト
レバーとロック機構との間に複雑な待ち機構を設ける必
要がある。
り、捩りトルクの残留に起因するショックなどの不都合
を防止することにある。
駆動源の動力を伝達する駆動機構と、前記駆動機構に対
し被駆動側に備えられ前記車両を制動する制動手段と、
前記駆動機構の走行ポジションと停止ポジションとを選
択するために運転者に操作されるシフト操作手段と、前
記制動手段に制動指示出力を行う制御手段と、を備えた
シフト制御装置において、前記制御手段は、前記シフト
操作手段が前記走行ポジションから前記停止ポジション
に切り換えられた場合に、その時点に対して遅延させ
て、前記制動手段に車両を制動させる制動遅延制御を実
行することを特徴とするシフト制御装置である。
ポジションから停止ポジションに切り換えられた場合
に、制御手段が、その時点に対して遅延させて、前記制
動手段に車両を制動させる制動遅延制御を実行する。し
たがって、制動手段による車両の制動の後には駆動源か
らのトルクの入力がないため、駆動機構における捩り変
形の発生を未然に防止でき、これにより、次に走行ポジ
ションにシフトした際のショックなどの不都合も防止で
きる。
御装置であって、前記走行ポジションは後退段であるこ
とを特徴とするシフト制御装置である。
段であることとしたので、一般に変速比が大きく捩りト
ルクの問題が特に生じやすい後退段について、第1の本
発明と同様の効果を得ることができる。
のシフト制御装置であって、車両が停止状態であること
を検出する停止検出手段を更に備え、前記制御手段は、
車両が停止状態でない場合には、前記制動遅延制御を実
行しないことを特徴とするシフト制御装置である。
場合には、制動遅延制御が実行されない。車両が停止状
態でない場合には、動力伝達系のトルクは車輪を通じて
解放されるので、捩れトルクが溜まるおそれはない。こ
の点第3の本発明では、制動遅延制御の必要性の高い車
両の停止時に制動遅延制御を実行する一方、停止状態で
ない場合には遅延のない制動を行うことができる。
かの本発明のシフト制御装置であって、前記シフト操作
手段の操作状態と略同期して前記シフト操作手段のポジ
ションを表示する表示手段を備えたことを特徴とするシ
フト制御装置である。
作手段の操作状態と略同期してシフト操作手段のポジシ
ョンを表示するので、操作状態と表示状態のずれに起因
する違和感を運転者に与えることはない。
かの本発明のシフト制御装置であって、前記シフト操作
手段の操作位置を操作位置信号として出力するシフトセ
ンサを更に備え、前記制御手段は、前記シフトセンサか
らの操作位置信号に基づいて所定の演算を実行し、その
結果に応じて前記制動手段に制動指示出力を行うことを
特徴とするシフト制御装置である。
ト制御装置であって、前記シフト操作手段と前記制動手
段とが機械的に連結されていないことを特徴とするシフ
ト制御装置である。
手段の操作と制動手段の作動とに時間差を持たせること
ができるので、制動遅延制御を好適に実行できる。
本発明のようにパーキングレンジとするのが好適であ
る。また、本発明における制御手段は、第8の本発明の
ように、前記駆動機構に対する指示出力を行い、前記シ
フト操作手段が前記走行ポジションから前記停止ポジシ
ョンに切り換えられた場合に、前記走行ポジションを即
座に解除させることとすれば、制動遅延制御における遅
延時間を短くすることができ好適である。
従って説明する。図1において、本発明の実施される車
両は、駆動源であるエンジン2と、エンジン2からの動
力を伝達するトルクコンバータ17と、エンジン2の出
力回転を変速する自動変速機20とを含んで構成されて
いる。自動変速機20の出力軸65は、差動歯車機構3
4を介して、駆動輪36,38に接続されている。
能なスタータ11が接続されており、かつ、当該エンジ
ン2を始動可能で発電機としても動作するモータジェネ
レータ(MG)1が、駆動装置5を介して接続されてい
る。
モータジェネレータ1との間で動力を伝達する。駆動装
置5はベルト、プーリおよび遊星歯車機構を主部品とし
て構成されており、さらに動力伝達を断続するためのク
ラッチを備える。モータジェネレータ1は同期電動発電
機であり、市街地走行中の信号待ちなどの停車中にエン
ジン2を一時的に停止する運転を行う場合に、エンジン
2を再始動するためにスタータ11の代わりに用いら
れ、またエンジン2の制動の際には電力を回生するもの
である。このためモータジェネレータ1は、インバータ
を介して充放電可能な二次電池に接続されている。また
モータジェネレータ1、インバータ及び二次電池には専
用のMGコントローラ(図示せず)が接続されており、
このコントローラにより充放電の制御が行われる。モー
タジェネレータ1は又、エンジン2の停止中に駆動装置
5のクラッチを切った状態で、エアコン用コンプレッ
サ、ウォータポンプ、パワーステアリング用ポンプ等の
補機類を駆動する。
関である。エンジン2には、図示しないが燃料を燃焼室
内に直接噴射する燃料噴射装置と、エンジン2の吸気管
に設置されたスロットルバルブを開閉操作するスロット
ルアクチュエータとが設けられており、これら燃料噴射
装置の開弁時間の制御やスロットルバルブの開度の制御
により運転状態が操作されるように構成されている。
によりトルクを増幅して後方に伝達する周知の流体式の
トルクコンバータ17と、歯車変速機部15と、油圧制
御部16とから構成されている。
て自動的に変速比が選択されるほか、車室内に設けられ
たシフトレバー85a(図5参照)の操作状態に応じて
も変速比が選択されるが、とくにシフトレバー85aが
駐車位置(Pポジション)に操作された場合には、後述
するパーキングロック機構Aが作動して、出力軸65の
回転を機械的に阻止するように構成されている。
は、ロックアップクラッチ23を有しており、このロッ
クアップクラッチ23は、ポンプインペラ24に一体化
させてあるフロントカバー25とタービンランナ26を
一体に取付けたハブ27との間に設けられている。エン
ジン2のクランクシャフト(図示せず)はフロントカバ
ー25に連結され、またタービンランナ26を連結して
ある入力軸28は、副変速部21を構成するオーバード
ライブ用遊星歯車機構29のキャリヤ30に連結されて
いる。
0とサンギヤ31との間には、多板クラッチC0と一方
向クラッチF0とが設けられている。なお、この一方向
クラッチF0はサンギヤ31がキャリヤ30に対して相
対的に正回転(入力軸28の回転方向の回転)する場合
に係合するようになっている。またサンギヤ31の回転
を選択的に止める多板ブレーキB0が設けられている。
そしてこの副変速部21の出力要素であるリングギヤ3
2が、主変速部22の入力要素である中間軸33に接続
されている。
C0もしくは一方向クラッチF0が係合した状態では遊
星歯車機構29の全体が一体となって回転するため、中
間軸33が入力軸28と同速度で回転し、低速段とな
る。またブレーキB0を係合させてサンギヤ31の回転
を止めた状態では、リングギヤ32が入力軸28に対し
て増速されて正回転し、高速段となる。
前進側の四つの変速段とを設定することができ、そのた
めのクラッチおよびブレーキが以下のように設けられて
いる。先ずクラッチについて述べると、互いに連結され
ている第2遊星歯車機構50のリングギヤ53および第
3遊星歯車機構60のサンギヤ61と中間軸33との間
に第1クラッチC1が設けられ、また互いに連結された
第1遊星歯車機構40のサンギヤ41および第2遊星歯
車機構50のサンギヤ51と中間軸33との間に第2ク
ラッチC2が設けられている。
レーキB1はバンドブレーキであって、第1遊星歯車機
構40および第2遊星歯車機構50のサンギヤ41,5
1の回転を止めるように配置されている。またこれらの
サンギヤ41,51(すなわち共通サンギヤ軸)とケー
シング66との間には、第1一方向クラッチF1と多板
ブレーキである第2ブレーキB2とが直列に配列されて
おり、その第1一方向クラッチF1はサンギヤ41,5
1が逆回転(入力軸28の回転方向とは反対方向の回
転)しようとする際に係合するようになっている。多板
ブレーキである第3ブレーキB3は第1遊星歯車機構4
0のキャリヤ42とケーシング66との間に設けられて
いる。そして第3遊星歯車機構60のリングギヤ63の
回転を止めるブレーキとして多板ブレーキである第4ブ
レーキB4と第2一方向クラッチF2とがケーシング6
6との間に並列に配置されている。なお、この第2一方
向クラッチF2はリングギヤ63が逆回転しようとする
際に係合するようになっている。
ブレーキを図3の作動表に示すように係合・解放するこ
とにより前進5段・後進1段の変速段を設定することが
できる。なお、図5において○印は係合状態、●印はエ
ンジンブレーキ時に係合状態、△印は係合・解放のいず
れでもよいこと、空欄は解放状態を示す。
パーキングロック機構Aが設けられている。これは、パ
ーキングギヤ67とこれに噛合するパーキングロックポ
ール68とを主部材とする公知の構成のものである。パ
ーキングギヤ67は、出力軸65と一体の部材、具体的
には第3遊星歯車機構60のキャリヤ62と第2遊星歯
車機構50のキャリヤ52および第1遊星歯車機構40
のリングギヤ43とを連結している円筒部材の外周部
に、一体化されている。
パーキングギヤ67と対向しかつパーキングギヤ67の
下側に配置されており、選択的に押し上げられてパーキ
ングギヤ67に噛合するようになっている。
示すとおりである。レンジ切換用のモータ71の出力軸
(図示しない)には、ディテントプレート72が付いた
コントロールシャフト73が連結されている。ディテン
トプレート72には、ピン74aを介して、油圧制御部
16内のマニュアルバルブにつながっている進退シャフ
ト74が連結されており、モータ71の作動に従いマニ
ュアルバルブが作動して変速が行われるように構成され
ている。
ィテントスプリング75の先端部が弾発的に押し付けら
れている。このディテントスプリング75の先端部が、
ディテントプレート72の上縁部に形成されているレン
ジ位置決め用のディテント溝76と係合して、自動変速
機20の各レンジ、「P(パーキング)」、「R(リバ
ース)」、「N(ニュートラル)」、「D(ドライ
ブ)」等といった各レンジ位置が位置決めされるように
している。またディテントプレート72には、各レンジ
位置を検出する実位置センサ77が設けてある。
ロッド79が連結されている。パーキングロッド79
は、L字形をなしており、ディテントプレート72の動
きに従って、パーキングギヤ67の軸心方向に沿って進
退動する。このパーキングロッド79には、パーキング
ロックカム80と同ロックカム80を付勢する圧縮スプ
リング81とが取り付けてある。またパーキングロック
カム80の上方には、同パーキングロックカム80の動
きで上下方向に駆動されるパーキングポール68が設け
てあり、これらによりパーキングロック機構Aが構成さ
れている。
で回動自在に支持されていて、パーキングロックカム8
0の動きにより、その押し上げとその解除が行われる。
このパーキングポール68の上部には、パーキングギヤ
67の歯部間である凹部78aと嵌挿可能な凸部84が
形成してあり、パーキングポール68がパーキングロッ
クカム80で押し上げられると、パーキングポール68
の凸部84がパーキングギヤ67の最寄りの凹部78a
に嵌まり、パーキングロックカム80による押し上げが
解除されると、凸部84が凹部78aから抜け落ちる。
ィテントプレート72が回動すると、このディテントプ
レート72の回動に伴いパーキングロックカム80が前
進し、パーキングポール68がパーキングロックカム8
0によって押し上げられ、凸部84がパーキングギヤ6
7の凹部78aへ向かって嵌め込まれる。これにより、
パーキングギヤ67がロックされ、車両の駆動輪36,
38の回転が拘束される。パーキングロック機構Aは以
上のように構成されている。
5aの操作ポジションに応じたレンジが選択される。シ
フトレバー85aの操作ポジションは、図5に示すとお
りであり、パーキング(P)ポジションに続けて、リバ
ース(R)ポジション、ニュートラル(N)ポジショ
ン、およびドライブ(D)ポジションがこの順に配置さ
れている。
は、図3に示す前進5段を達成することができる。な
お、このような構成に加えて、オーバードライブ段であ
る第5速以外の前進4段を達成することができる4速ポ
ジションや、第3速までの変速段を達成できる3速ポジ
ション、第2速までの変速段を達成できる2速ポジショ
ン、および第1速のみを達成することができるLポジシ
ョンを設ける構成としてもよい。
ションに応じてマニュアルバルブが切り換えられて所定
の油路を介して油圧を給排することによって実行され
る。そして、Pポジションでは、前記パーキングロック
ポール68がパーキングギヤ67に向けて動作させら
れ、これらが互いに噛合することにより出力軸65の回
転を止めるように構成されている。
れるオイルポンプは、エンジン2のクランクシャフトに
直結され、オイルポンプの吐出側は、油圧制御部16に
よって歯車変速機部20の各クラッチや各ブレーキに結
合されている。
シフト操作部であり、各ポジション(P、R、N、D)
の切り換えを行なうためのシフトレバー85aを備えて
いる。シフト操作部85には又、シフトレバー85aの
操作ポジションを検出するシフト位置センサ86が設け
られている。シフトレバー85aが操作されると、その
操作ポジションをシフト位置センサ86が検出し、操作
位置信号として出力する。後述する電子制御ユニット
(ECU)70は、この操作位置信号に基づいて所定の
演算を実行し、その結果に応じて、パーキングロック機
構Aのモータ71に対する出力を行う。したがってパー
キングロック機構Aは、操作位置信号を介してシフトレ
バー85aの操作ポジションと関連をもって動作する
が、シフトレバー85aとパーキングロック機構Aとは
機械的には連結されていないものとする(いわゆるシフ
トバイワイヤ構成)。
フト表示部87が設けられている。このシフト表示部8
7には、選択可能な各レンジを示す「P」「R」「N」
「D」の各文字が表示されていると共に、各文字に対応
したLED(発光ダイオード)がそれぞれ備えられてお
り、各文字のうちシフトレバー85aによって現在選択
されているポジションに対応する文字だけが、シフトレ
バー85aの操作位置と同期して点灯するように構成さ
れている。
Uを中心としたワンチップマイクロプロセッサとして構
成されており、その詳細は図示しないが、処理プログラ
ムを記憶したROMと、一時的にデータを記憶するRA
Mと、上述したMGコントローラ等と通信を行なう通信
ポートと、入出力ポートとを備えている。
ように、車両の状態を示す各種の信号が入力される。具
体的には、車両の適宜箇所に設置された車両加速度セン
サの検出信号、エンジン2のクランク軸に設けられたエ
ンジン回転数センサの検出信号であるエンジン回転数N
E、エンジン2に設けられた水温センサの検出信号、イ
グニッションスイッチの操作信号、二次電池に設けられ
たSOCセンサの検出信号である充電状態(State Of C
harge)信号、エンジン2のクランク軸に設けられたク
ランク角センサの検出信号、デフォッガおよびエアコン
の作動信号、駆動輪36,38に取り付けられた車輪速
センサ37,39の検出信号、油圧制御部16に設けら
れた油温センサの検出信号、実位置センサ77の検出信
号、シフト位置センサ86の検出信号、サイドブレーキ
の基部に設けられたサイドブレーキスイッチの検出信
号、フットブレーキの近傍に設けられたフットブレーキ
スイッチの検出信号、排気管に設けられた触媒温度セン
サの検出信号、アクセルペダルの近傍に設けられたアク
セルペダル位置センサの検出信号、車室内に設けられた
オートクルーズスイッチの操作信号、タービン回転数N
Tセンサの検出信号、車室内に設けられたスノーモード
スイッチの操作信号、燃料タンクに設けられたフューエ
ルリッドセンサの検出信号などが、ECU70に入力さ
れる。これらの信号の入力に基づいてECU70では各
種の演算が行われる。
アクチュエータや車両に搭載された他のコンピュータ類
に対する制御信号や状態信号が出力される。具体的に
は、点火時期制御装置に対する点火信号、燃料噴射装置
に対する噴射信号、スタータモータに対するスタータ信
号、MGコントローラに対する制御信号、減速装置に対
する制御信号、自動変速機20の各ソレノイドに対する
制御信号、油圧制御部16のライン圧コントロールソレ
ノイドに対する制御信号、アンチロックブレーキシステ
ム(ABS)のアクチュエータに対する制御信号、車室
内に設けられ現在の駆動力源の種類を表示する駆動力源
インジケータに対する制御信号、エアコンに対する制御
信号、車室内に設けられた警音器への制御信号、エンジ
ン2の電子制御スロットル弁に対する制御信号、車室内
のスノーモードインジケータに対する制御信号、吸気バ
ルブ開閉時期を連続的に制御する連続可変バルブタイミ
ング機構システムVVT(Variable Valve Timing)に
対する制御信号、車室内のシステムインジケータに対す
る制御信号、パーキングロック機構Aのレンジ切換用の
モータ71に対する制御信号、上述したシフト表示部8
7に対する制御信号などが、ECU70から出力され
る。
では、ECU70により車両の各部の作動状態・走行状
態や運転者による操作状態に応じてエンジン2を停止し
たり再始動する停止始動制御が行なわれる。エンジン2
の停止の条件は、シフトレバー85aがNポジションま
たはPポジションのときには、「車両が停止状態」かつ
「アクセルオフ」(アクセルペダルが踏み込まれていな
い状態)であり、シフトレバー85aがDポジションの
ときには、「車両が停止状態」かつ「アクセルオフ」
(アクセルペダルが踏み込まれていない状態)かつ「ブ
レーキオン」(ブレーキペダルが踏み込まれている状
態)である。車両の停止状態は、車輪速センサ37,3
9の検出信号から演算される車速により判定され、アク
セルペダルやブレーキペダルの踏み込み状態は、アクセ
ルペダル位置センサやフットブレーキスイッチの検出信
号に基づいて判定される。一方、エンジン2の再始動の
条件は、こうした停止の条件が成立しなくなった状態で
ある。こうした停止始動制御は、例えば市街地を走行し
ているときの交差点での信号待ち状態のときに作動し、
燃費の向上とエミッションの削減を図っている。
において行われる制動遅延制御処理の一例について、図
7のフロー図に従って説明する。
0)。ここでは、エンジン回転数センサからのエンジン
回転数信号NE、シフト位置センサ86の検出信号、実
位置センサ77の検出信号、および車輪速センサ37,
39の検出信号などが処理される。
基づいて、RポジションからPポジションへの操作が行
われたかを判断する(S20)。否定の場合には、本ル
ーチンを終了する。
かが判断される(S30)。ここにいう正常モードと
は、シフトレバー85aの操作状態と、歯車変速機部1
5の動作状態との電気信号を介した連動(いわゆるシフ
トバイワイヤ)が正常に機能している状態をいい、正常
モードにあるかの判断は、エンジン回転数センサ、シフ
ト位置センサ86、実位置センサ77および車輪速セン
サ37,39の検出信号に基づき、これらの検出値が所
定の範囲内における対応関係にあるかによって行われ
る。
速が0であるかが、車輪速センサ37,39の検出信号
に基づいて判断される(S40)。
て制御出力が行われ、歯車変速機部15の第2クラッチ
C2と第4ブレーキB4とが解放側に制御される(S5
0)。具体的には、モータ71への給電により、ディテ
ントプレート72が回動し、油圧制御部16内のマニュ
アルバルブにつながっている進退シャフト74がピン7
4aを介して操作され、これにより、油圧制御部16の
マニュアルバルブが操作される。そして油圧制御部16
の作動により、歯車変速機部15の第2クラッチC2と
第4ブレーキB4とが即座に解放される。この解放は、
図8においてシフトレバー85aの操作が行われた時点
であるt1からほぼ遅れなく、本発明による改良前と同
様のタイミングで行われる。これにより、自動変速機2
0の歯車変速機部15に対するトルクの入力が断たれた
状態となり、トルクコンバータ17のポンプインペラ2
4等の動力伝達系において残留する捩れトルクが、第2
クラッチC2と第4ブレーキB4との解放動作の終了時
点t2からほぼ遅れなく解放される。
0)。この待機時間twは、トルクコンバータ17のポ
ンプインペラ24等の動力伝達系において残留する捩れ
トルクが解放されるまでの時間であり、設計的および実
験的に定められるごく僅かの時間である。なお、本発明
による改良前の構成においては、図8におけるt4のタ
イミングでパーキングロック機構Aのモータ71に対す
る出力が開始されていたものである。
ト表示部87における「P」「R」の各文字のいずれか
の点灯は、待機を行うことなく、シフトレバー85aの
操作位置と同期して行われ、シフトレバー85aの操作
位置とシフト表示部87における表示とは、常に一致し
ている。
71に対する出力が更に行われ、パーキングロック機構
Aがロックされる(S80)。具体的には、モータ71
への給電により、ディテントプレート72が更に回動
し、パーキングロックカム80が前進し、パーキングポ
ール68がパーキングロックカム80によって押し上げ
られ、凸部84がパーキングギヤ67の凹部78aへ向
かって嵌め込まれて、パーキングギヤ67をロックす
る。これにより、車両の駆動輪36,38の回転が拘束
される。
て否定の場合には、上述のステップS50と同様に、第
2クラッチC2と第4ブレーキB4との解放が行われる
が(S70)、この場合には、ステップS60において
行われたような所定時間の待機は行われず、直ちにパー
キングロック機構Aによるロックが行われる。
シフトレバー85aがRポジションからPポジションに
切り換えられた場合に、ECU70における制御によ
り、歯車変速機部15の第2クラッチC2と第4ブレー
キB4との解放が行われ、自動変速機20がRレンジか
らPレンジに切り換えられた後である待機時間twの経
過後に、パーキングロック機構Aによって車両が制動さ
れる。したがって、本発明による改良前であれば図8に
おけるt4のタイミングでパーキングロック機構Aが作
動し、捩れトルクの残留が生じていたのに対し、本実施
形態ではパーキングロック機構Aによる車両の制動の後
にはエンジン2からのトルクの入力がないため、動力伝
達系の捩り変形の発生を未然に防止できる。
退段すなわちRポジションであることとしたので、一般
に変速比が大きく捩りトルクの問題が特に生じやすい後
退段(リバースレンジ)について、制動遅延制御による
効果を得ることができる。
い場合には、制動遅延制御が実行されない(S40)。
車両が停止状態でない場合には、動力伝達系のトルクは
駆動輪36,38を通じて解放されるので、捩れトルク
が溜まるおそれはない。この点本実施形態では、制動遅
延制御の必要性の高い車両の停止時に制動遅延制御を実
行する一方、停止状態でない場合には遅延のない制動を
行うことができる。
が、シフト操作部85の操作状態であるシフトレバー8
5aの操作ポジションと同期してポジションを表示する
ので、操作状態と表示状態のずれに起因する違和感を運
転者に与えることはない。
モータ71とを機械的に連結するのではなく、シフト操
作部85の操作位置をシフト位置センサ86により操作
位置信号として出力し、ECU70において、シフト位
置センサ86からの操作位置信号に基づいて所定の演算
を実行し、その結果に応じてパーキングロック機構Aの
モータ71に制動指示出力を行う構成(すなわち、いわ
ゆるシフトバイワイヤ構成)としたので、シフト操作部
85の操作とパーキングロック機構Aの作動とに時間差
を持たせることができ、制動遅延制御を好適に実行でき
る。
がRポジションからPポジションに切り換えられた場合
に、後退段(リバースレンジ)を即座に解除させること
としたので、待機時間twを短くすることができる。
の構成の動力伝達系を備えた自動変速機を対象とする制
御装置に適用することができる。また、本実施形態では
モータ71の作動により変速操作とパーキングロック操
作との両者を行う構成としたが、変速操作とパーキング
ロック操作とを別途の部材により互いに独立して行う構
成としてもよい。
をLEDを用いた電光式のものとしたが、本発明におけ
る表示手段としては、シフト表示部85の指示が、シフ
トレバー85aによって選択されている操作ポジション
と常に同期していればよく、例えば機械式の表示装置、
すなわちシフトレバー85aの基部の近傍に固定された
矢印形や四角枠型の指示マーク(図示せず)が、シフト
表示部87の「P」「R」「N」「D」のうち選択され
ているポジションを示す文字を指示するものであっても
よい。
態・走行状態や運転者による操作状態に応じてエンジン
2を停止したり再始動する停止始動制御が行なわれる車
両について本発明を適用した例について説明したが、本
発明はこのような停止始動制御を行わない車両について
も適用できる。また本実施形態では、内燃機関であるエ
ンジン2を駆動源とする車両について本発明を適用した
例について説明したが、本発明はモータを駆動源とする
電気自動車や、モータジェネレータとエンジンとを併用
するハイブリッド車についても適用することができ、か
かる構成も本発明の範疇に属するものである。
示すブロック図である。
係合装置の係合・解放の組み合わせを示す係合作動表で
ある。
図である。
である。
速機部、16 油圧制御部、17 トルクコンバータ、
20 自動変速機、36,38 駆動輪、65出力軸、
70 電子制御ユニット(ECU)、71 モータ、8
5 シフト操作部、85a シフトレバー、86 シフ
ト位置センサ、87 シフト表示部、A パーキングロ
ック機構、B4 第4ブレーキ、C2 第2クラッチ。
Claims (8)
- 【請求項1】 車両の駆動源の動力を伝達する駆動機構
と、前記駆動機構に対し被駆動側に備えられ前記車両を
制動する制動手段と、前記駆動機構の走行ポジションと
停止ポジションとを選択するために運転者に操作される
シフト操作手段と、前記制動手段に制動指示出力を行う
制御手段と、を備えたシフト制御装置において、 前記制御手段は、前記シフト操作手段が前記走行ポジシ
ョンから前記停止ポジションに切り換えられた場合に、
その時点に対して遅延させて、前記制動手段に車両を制
動させる制動遅延制御を実行することを特徴とするシフ
ト制御装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のシフト制御装置であっ
て、 前記走行ポジションは後退段であることを特徴とするシ
フト制御装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のシフト制御装
置であって、 車両が停止状態であることを検出する停止検出手段を更
に備え、 前記制御手段は、車両が停止状態でない場合には、前記
制動遅延制御を実行しないことを特徴とするシフト制御
装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のシ
フト制御装置であって、 前記シフト操作手段の操作状態と略同期して前記シフト
操作手段のポジションを表示する表示手段を備えたこと
を特徴とするシフト制御装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のシ
フト制御装置であって、 前記シフト操作手段の操作位置を操作位置信号として出
力するシフトセンサを更に備え、 前記制御手段は、前記シフトセンサからの操作位置信号
に基づいて所定の演算を実行し、その結果に応じて前記
制動手段に制動指示出力を行うことを特徴とするシフト
制御装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載のシフト制御装置であっ
て、 前記シフト操作手段と前記制動手段とが機械的に連結さ
れていないことを特徴とするシフト制御装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のシ
フト制御装置であって、 前記停止ポジションがパーキングレンジであることを特
徴とするシフト制御装置。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のシ
フト制御装置であって、 前記制御手段は前記駆動機構に対する指示出力を行い、
前記シフト操作手段が前記走行ポジションから前記停止
ポジションに切り換えられた場合に、前記走行ポジショ
ンを即座に解除させることを特徴とするシフト制御装
置。
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