JP2002120434A - 印刷された媒体用の保護アンダーコーティング - Google Patents

印刷された媒体用の保護アンダーコーティング

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JP2002120434A JP2001231420A JP2001231420A JP2002120434A JP 2002120434 A JP2002120434 A JP 2002120434A JP 2001231420 A JP2001231420 A JP 2001231420A JP 2001231420 A JP2001231420 A JP 2001231420A JP 2002120434 A JP2002120434 A JP 2002120434A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルで印刷された領域の耐久性を有する
ハードコピープリントを作成において、画像を劣化させ
る変化および作用から画像表面を保護すること。 【解決手段】 キャリアリボン材料3を含むキャリア側
11と保護アンダーコート材料7を含む転写側17とを
有するドナーウェブに熱14と圧力とを加えることによ
って、媒体12の少なくとも1つの表面に保護アンダー
コートを施すステップを含み、前記熱14と圧力とによ
って、前記転写側の一部が前記ドナーウェブのキャリア
側への接着から解放され易くなり、前記転写側の一部が
転写されて前記媒体の少なくとも1つの表面へ接着され
易くなる保護アンダーコートを有する媒体を作製する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写材料とキャ
リアリボンとによって達成される、印刷された媒体用の
透明保護アンダーコートに関する。キャリアリボンはド
ナーウェブ(donorweb)を形成し、このドナーウェブは、
熱と圧力とにさらされて、熱転写材料の一部を、ドナー
ウェブから媒体の印刷可能な表面上の印刷された領域上
へと転写する。
【0002】
【従来の技術】デジタル写真術およびデジタル画像形成
によって、画像を取り込むための経済的な代替方法が提
供されるが、デジタル印刷された領域の耐久性を有する
ハードコピープリントを作成する既知の方法は、少なく
とも従来からの写真術による方法と同程度のコストがか
かる。更に、出版業界においても家庭においても、様々
な印刷および画像形成の技術がますます用いられるのに
伴い、画像形成した、すなわち印刷した文書を、擦り
傷、水、アルコール、その他液体がかかること、インク
による汚損、退色、ブロッキング、その他画像を劣化さ
せる変化および作用から保護することが、重要な考慮す
べき事項となってきている。水ベースの(水溶性の)あ
るいはその他液体のインクにより作成した、印刷され、
画像形成された文書や、トナーで印刷され、画像形成さ
れた文書において、このような保護が特に所望される。
このような文書は、インクジェット印刷、オフセット印
刷、電子写真術等において通常用いられる。
【0003】写真術によって、様々な用途の画像を永久
的に取り込む、簡単かつ信頼性の高い方法が提供されて
いる。写真は耐久性を有する画像が提供するが、そうい
った画像は、擦り傷を受けやすく、光や紫外線に対する
耐性が低く(それによって、時間が経つにつれて写真画
像があせていく)、水その他液体やこれらの液体の蒸気
にさらされると劣化してしまう。従来技術の写真術で
は、刺激性で(harsh)、高価な化学薬品を用いて銀を再
生する必要があり、ネガを取り扱う中間のステップをい
くつか必要とするプロセスを含んでいる。写真処理は自
動化することができるが、このような自動処理装置は、
高価かつかさばるものであり、しかも、化学薬品にさら
したりネガを取り扱ったりするという固有の諸問題を解
決するものではない。更に、大型のプリント(従来技術
の3インチ×5インチ(7.62cm×19.685c
m)や4インチ×6インチ(15.748cm×23.
622cm)のプリントよりも大きなもの)を作成する
コストが非常に高くなってしまう可能性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】印刷された領域を保護
するのに用いる方法として最も一般的なものは、ホット
ラミネートとコールドラミネートである。しかし、ラミ
ネートするとコスト高になってしまい、材料1平方フィ
ート(0.0929m2)当たり通常6セントから80
セントかかってしまう。また、ラミネートによる耐久性
を有するプリントの作成には、労働集約的な性質がある
ため、このようなプリントのコストが増大してしまう。
ラミネートは、プリントの片面に施しても両面に施して
もよい。片面ラミネートは、最終的なプリントが過度に
カールしてしまう可能性があり、両面ラミネートでは、
材料および労働コストの点から見て非常に高価になって
しまう可能性があり、最終的なプリントが過度に厚くな
ってしまう可能性がある。コールドラミネートに用いる
接着剤は、室温においても粘着性を有していてプリント
の縁に粘着性の残留物が残ってしまう可能性がある。更
に、コールドラミネートを作るのに用いる結合剤は、通
常水がベースである。つまり、プリントを過度の水その
他の液体にさらすと、ラミネートがはがれてしまう可能
性がある。ラミネートにはまた、気泡が残ってしまうこ
とが多いが、これが画像の欠陥のように見えてしまう。
最も重要なことは、ラミネートが媒体に確実に正確に位
置合わせされているということに注意しなければならな
いということであり、この位置合わせは、連続ウェブラ
ミネート(continuous web laminate)については特に決
定的に重要である。ここで述べたものは、従来技術のラ
ミネートの欠点のうちのいくつかに過ぎない。
【0005】写真プリントを保護するのに、液体のオー
バーコートもまた一般的に用いられており、インクジェ
ットで印刷された領域用の保護コーティングとしてます
ます広まっている。このようなオーバーコートを施す典
型的なシステムは、ローラーコーティングまたはグラビ
アタイプのシステムに依存して、コーティングを調合
し、計量し、そして適用する。比較的小型のシステムで
あれば、通常、単一の印刷およびコーティングユニット
の一体的な一部としてではなく、オーバーコートをオフ
ラインで施す。印刷業界が用いる、比較的大型のシステ
ムは、インラインではあるが、広範囲にわたる監視が必
要である。どちらのシステムも、手動で頻繁にクリーニ
ングや関与を行って、液体と接する構成要素のメンテナ
ンスをすることが必要である。液体のオーバーコート
は、ラミネートと比較するとわずかに安価な傾向がある
(1平方フィート当たり6セント〜18セント)。しか
し、現在入手可能なシステムでは、頻繁にクリーニング
を行い定期的に監視しなければいけないので、液体のオ
ーバーコートを用いるこのような方法は、ラミネートよ
りも労働集約的ではないにせよ、ラミネートと同程度に
労働集約的である。更に、オーバーコートの組成では、
施す前後に臭気が残ってしまうことが多く、こういった
臭気が不快である、または有害であると感じる人さえい
る。
【0006】雑誌のカバーを保護するのに通常用いるオ
ーバーコート等、紫外線(UV)硬化型の液体のオーバ
ーコートもまた利用することができる。このようなUV
硬化型のシステムにおいては、液体がまずプリント表面
に施され、次に硬化して、丈夫で耐久性を有する保護コ
ーティングが行われる。こういった液体は、雑誌業界に
おいては大量に幅広く用いられているので、たいていの
その他のオーバーコートを選択するよりもコストはかな
り低い。しかし、このようなUV硬化型オーバーコート
を施すのに用いるシステムは、塗布および硬化のプロセ
スが多ステップであるために、液体のオーバーコートの
システムよりも複雑でコスト高となる傾向がある。更
に、オーバーコートの組成物には、臭気が強いものが多
く、中には人に有害または不快なものもある。更に、こ
のプロセスにおいては潜在的に危険な液体を取り扱うの
で、潜在的に安全の問題がある。
【0007】Malhotra(米国特許番号第5,6
12,777号、ゼロックス社に譲渡)、Tuttおよ
びTunney(米国特許番号第5,847,738
号、イーストマン・コダック社に譲渡)、およびTya
gi他(米国特許番号第5,783,348号、イース
トマン・コダック社に譲渡)は、透明で擦り傷への耐性
があり耐光性のトナーコーティングを印刷された領域上
に施す方法を開示している。Malhotraは、第1
にカラートナーを電荷保持表面上にデポジットし、第2
に電荷保持表面上に透明のポリマートナー材料をデポジ
ットし、第3にカラートナーと透明のポリマートナー材
料とを基板上に転写し溶かすことによって作り出され
る、写真複写したカラー画像を説明している。Tutt
およびTunneyは、透明のポリマートナーをインク
ジェットで印刷された領域上にデポジットして溶かすプ
ロセスを説明している。Tyagi他は、ハロゲン化銀
で印刷された領域の上方に透明のトナーをコーティング
する同様のプロセスを説明している。
【0008】同様の静電コーティング法はまた、市販の
塗装産業においても一般的に用いられ、製品、部品、ま
たは装置を粉体塗装する。粉体塗装法には、電極を装備
したエアブラシを用いて粉体塗料を帯電させてから、帯
電した塗料を接地した対象上にスプレーするものがあ
る。または、接地した対象を、帯電し流体化した塗料粒
子のベッドに浸漬してもよい(これを通常、「流動床粉
体塗装(fluidized bed powder coating)」と呼ぶ)。
【0009】別のMalhotra特許(米国特許番号
第5,906,905号、ゼロックス社に譲渡)は、ゼ
ログラフィーやインクジェット等の画像形成を用いて写
真品質のプリントを作製する方法を開示している。この
方法は、まず透明基板上のトナーで印刷された領域を反
転読み取りし(reverse reading)、次にその透明基板
を、ポリマーの耐光性材料でコーティングした裏打ちシ
ートに接着する。
【0010】熱的に印刷した基板上に熱的フィルム材料
を施す、ということもまた開示されている。Nagas
hima(米国特許番号第4,738,555号、東芝
に譲渡)は、サーマルプリントヘッドを用いて、ろう、
塩化ビニル、酢酸ビニル、アクリル樹脂、スチレン、ま
たはエポキシでできた透明保護層を、印刷した媒体基板
上に熱転写することを開示している。
【0011】Tang他(米国特許番号第5,555,
011号、イーストマン・コダック社に譲渡)は、熱的
に印刷された表面に施されているサーマルフィルムが、
転写の縁において完全に解離する手段を、開示してい
る。Tang他は、染料のドナーウェブおよび受け取り
媒体を(1)それぞれの経路に沿ってサーマルヘッドを
通って前方向へ動かして、サーマルヘッドからの熱によ
って、サーマルフィルム材料コーティングのうちの前縁
と後縁との間の領域が、染料のドナーウェブから受け取
り媒体に転写されるようにし、(2)それぞれの経路に
沿って逆方向へ動かして、サーマルフィルム材料のうち
の受け取り媒体に転写される領域が、後縁において、ウ
ェブ支持体が媒体から離れる時に染料のドナーウェブ上
に残るサーマルフィルム材料の非転写領域から完全に解
離するようにする、輸送システムを有する、サーマルフ
ィルム転写手段について説明している。
【0012】Abe他(米国特許番号第5,954,9
06号、キャノンに譲渡)は、少なくとも(a)第1の
フレキシブル基板と、(b)接着層と、(c)丈夫な樹
脂層と、(d)第2のフレキシブル基板とを、この順番
に積み重ねたものを有する圧感保護カバー材料で、基板
上の印刷された材料を保護しカバーする方法を開示して
いる。
【0013】包装、印刷、および装飾業界は、熱転写
箔、ホットスタンプ箔、ロール箔、および転写印刷箔と
して知られているカラーリボンを用いて、印をつけるま
たは装飾する。この市場は、一色の充填カラーリボン(f
ill colored ribbons)または独特のパターンのリボンを
用いて、木、紙、皮革、プラスチック、織物、または金
属の部品の上に、レタリング、パターン、バーコード、
または記章をエンボス加工する。これらの例としては、
クレジットカードのホログラム、野球カードの金属で被
覆した記章、名刺の会社ロゴ、グリーティングカードの
カラーのまたは金属で被覆したデザイン等がある。ホッ
トスタンプ装飾プロセスは、熱と圧力との組み合わせに
よってキャリアリボンから基板上にコーティングを転写
することを含む。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、保護アンダー
コートにより非熱的に印刷される媒体を作製する方法に
関する。この方法は、非熱的に印刷される媒体に印刷さ
れた領域を設けるステップと、キャリア材料を含むキャ
リア側と保護アンダーコート材料を含む転写側とを有す
るドナーウェブに熱と圧力とを加えることによって、媒
体上の印刷された領域の上方に保護アンダーコートを施
すステップとを含み、転写側に加えられる熱と圧力とに
よって、転写側の一部の解放が促進され、転写側のこの
一部が媒体の印刷された領域に付着する。
【0015】本発明はまた、非熱的に印刷された媒体用
のアンダーコートと、アンダーコートが施される非熱的
に印刷される媒体と、上述の方法によって作られる非熱
的に印刷される媒体にそこからアンダーコートが施され
るドナーウェブとに関する。
【0016】本発明は、キャリア材料を含むキャリア側
と保護アンダーコート材料を含む転写側とを有するドナ
ーウェブと、ドナーウェブに熱と圧力とを加えることに
よって、非熱的に印刷された媒体の印刷された領域に保
護アンダーコートを施す手段とを含む装置であって、こ
の熱と圧力とによって、転写側の一部の解放が容易にな
り、転写側のこの一部が媒体の印刷された領域を覆うよ
うに施されるようにしている。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、従来技術のハロゲン化
銀のプリントその他コーティングで保護されたデジタル
プリントの品質および耐久性に匹敵するまたはそれらを
改善することができる、安価で耐久性を有するデジタル
プリントを作製する手段を提供する。本発明は、熱転写
される不透明なアンダーコート材料を用い、無色透明の
フィルムとして施して、媒体上の印刷された領域を保護
する。
【0018】本発明のアンダーコートを施した媒体は、
保護アンダーコートをドナーウェブから転写することに
よって得られる。ドナーウェブは、キャリアリボン材料
でできた上面側を有し、このキャリアリボン材料は、ア
ンダーコート材料でできた層を少なくとも1つ有する底
部側を固定する。底部側は、解放層、保護アンダーコー
ト材料、および接着層を含んでもよい。保護アンダーコ
ート材料は、単一の層であってもよく、多数の層を含ん
でもよい。ドナーウェブが加熱され加圧されて、媒体の
印刷可能な表面と接触すると、保護アンダーコートが媒
体の印刷可能な表面上に転写される。
【0019】本発明の透明の保護アンダーコートフィル
ムによって、印刷品質が改善され、印刷された領域の耐
久性が増大する。例えば、アンダーコートによって、液
体状であれ乾いたものであれ、様々な物質が印刷表面上
にこぼれても、良好な保護が行われる。本発明によって
それから印刷表面が保護されるような物質としては、例
えば水、アルコール、インク、コーヒー、ソーダ、アン
モニアベースのクリーニング液、またはその他のクリー
ニング液、食物のしみ(例えばマスタード、チョコレー
ト、果実)、および泥があるが、これらに限定するもの
ではない。
【0020】アンダーコートは、例えば光沢仕上げやつ
や消し仕上げになるような方法で施してもよい。これ
は、施す温度、圧力、および速度を制御することによっ
て行うことができる。更に、加熱要素としてサーマルバ
ーを用いてパターンを作製することを用いて、独特のつ
や消しまたはパターン仕上げを作製することができる。
【0021】アンダーコートの組成は、特定の特性を目
標として決定してもよい。特定の光沢またはつや消しの
レベルを達成するように、そして光沢の均一性またはつ
や消しの均一性を高めるように処方してもよい。また、
印刷された領域を改良する材料、具体的には、屋内での
耐光性を改良する材料、UV耐光性を改良する材料、水
その他液体への耐性を改良する材料、蒸気への耐性を改
良する材料、擦り傷への耐性を改良する材料、およびブ
ロッキングへの耐性を改良する材料や添加剤と共に処方
してもよい。好適な一実施形態において、アンダーコー
トはまた、無色または色のついた外観を有するように、
フレキシブルで適合するコーティングを提供するよう
に、必要な乾燥時間を短くするように、媒体への保護ア
ンダーコートの接着を最適化するように、ドナーウェブ
からの保護アンダーコートの解放を最適化するように、
およびベースへの保護アンダーコートの接着を最小限に
するように処方してもよい。
【0022】更に、ドナーウェブには、キャリアリボン
材料を含むキャリア側と、保護アンダーコート材料を含
む転写側という2つの主な側面を有する。キャリア側に
も転写側にも他の層があってもよい。また例えば、保護
オーバーコート材料の、媒体の印刷可能な表面への転写
を高める層があってもよい。こういった更なる層は、例
えば、保護アンダーコート材料でできた外部層として配
置された接着層を含んでもよい。この接着層の主な機能
は、媒体の印刷可能な表面上への保護アンダーコート材
料の固定を強化することである。更なる層の他の例は、
キャリアリボン材料の内側表面の隣の保護アンダーコー
ト材料の内側表面上に配置された解放層である。接着層
および解放層はまた、印刷可能な表面上の印刷された画
像における屋内での耐光性およびUVへの耐光性、水そ
の他液体への耐性、蒸気への耐性、擦り傷への耐性、お
よび粘着への耐性を高める添加剤を含んでもよい。
【0023】アンダーコーティングの形で媒体の印刷可
能な表面に転写する保護アンダーコート材料に添加する
ことができる、耐光性添加剤としては、例えばヒンダー
ドアミン系光安定剤があるが、これらに限定するもので
はない。このようなヒンダードアミン系光安定剤は、染
料分子と反応し活性種を非活性化することができる領域
内で、分散する特性を有する、市販のヒンダードアミン
系光安定剤を含んでもよい。このようなヒンダードアミ
ン系光安定剤の好適な具体例には、例えばチヌビン(T
INUVIN)292、チヌビン123、およびチヌビ
ン144(商品名、日本チバガイギー製)がある。
【0024】熱転写アンダーコート材料は、ヒンダード
アミン系光安定剤の他に、UV吸収剤を含んでもよい。
UV吸収剤は、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾ
トリアゾール系UV吸収剤、アセトアニリド系UV吸収
剤、シアノアクリレート系UV吸収剤、およびトリアジ
ン系UV吸収剤を含んでもよいが、これらに限定するも
のではない。好適な具体例には、SanduvorUV
Sパウダー、Sanduvor3206リキッド(商品
名、サンド薬品製)等の市販のアセトアニリド系UV吸
収剤、チヌビン328、チヌビン900、チヌビン11
30、およびチヌビン384(商品名、日本チバガイギ
ー製)等の市販のベンゾトリアゾール系UV吸収剤、お
よびSanduvor3041分散剤(商品名、サンド
薬品製)がある。
【0025】アンダーコーティングの形で媒体の印刷可
能な表面に転写する保護アンダーコート材料層に添加す
ることができる、液体への耐性がある添加剤または蒸気
への耐性がある添加剤としては、例えば表面エネルギー
を低減することによって表面の濡れ性を低減し、それに
よって水等(水に限定するものではない)の液体を表面
からはじく添加剤があるが、これらに限定するものでは
ない。こういった添加剤は、フッ素系界面活性剤類、シ
ラン類、シロキサン類、オルガノシロキサン類、シリコ
ーン処理剤類(siliconizing agents)、ワックス類、お
よびそれらの組み合わせを含んでもよい。
【0026】各層の組成は、液体または蒸気への耐性を
増大する添加剤を使用することに加えて、様々な改良を
行ってもよい。個々の薄い層は、キャリアにコーティン
グ中に、ピットまたはピンホールが表面にできてしまう
可能性がある。このような穴があると、液体や蒸気がそ
こを通って印字表面に向かう通り道ができてしまう。最
終的なアンダーコートを作製するのに用いる層の数を増
大することによって、積み重なった層全体を貫いて延び
るようなピンホールができてしまう可能性が低減する。
更に、このようにすることによって、単一の層では不可
能な、個々の層をある独特の性能特性に合わせて最適化
するということが可能になる。例えば、上部の層を光沢
に関して最適化し、それによって、耐光性に関して最適
化した下部の層をカバーしてもよい。この2層を組み合
わせても、単一の層と厚さを同じにすることができる
が、単一の層であれば、単一の層を組成することに関連
する妥協点があるために、光沢も耐光性および液体への
耐性も劣ってしまう。
【0027】コーティングにおける各層のうちの1つ
は、バリアー特性を有する(すなわち、気体(例えば、
酸素や水蒸気)の浸透性がきわめて低い)材料で構成さ
れていてもよい。バリアー特性を有する材料で最も広く
用いられているものとしては、例えばアクリロニトリル
の共重合体や塩化ビニリデンの共重合体がある。アンダ
ーコートにおいてバリアー特性を有する材料を用いるこ
とによって、アンダーコートを施したプリントの、湿気
や退色(着色材の酸化が一因)からの保護を、劇的に改
善することができる。
【0028】保護アンダーコートは、全体が弾力性のあ
るものでなければいけない。最終的なフィルムが媒体表
面に適合するように、各材料を選択するべきである。材
料は、施す間にひびが入ったり割れたりしてそれによっ
て傷や部分的劣化ができたり媒体が露出してしまうこと
があってはならない。更に、材料は、通常の取扱で起こ
るような折り曲げを行っても、媒体表面に適合し接着し
ていなければいけない。
【0029】本発明によって、媒体上の非常に薄い個々
の層を、透明または不透明の層として施すことができ
る。従って、本発明の1実施形態において、薄い保護層
を、媒体へのアンダーコーティングとしてもオーバーコ
ーティングとしても施すことができ、最終製品の良好な
光学的品質や媒体品質を犠牲にすることなく、印刷品質
の耐久性および保護が達成される。
【0030】本発明のプリントは、ある画像を受け取る
基板としての透明ベース材料媒体を含む。本発明の実施
形態には完全に透明の媒体を用いるものもある。他の実
施形態は、透明または不透明な縁またはフレームを有す
る媒体を用いて、最終印刷製品に更なる利点を供給す
る。こういった更なる利点として例えば、美的魅力を高
めることや、更に構造支持を行う(ボール紙のフレーム
等で)ことがある。
【0031】透明の媒体は一般的に、印刷および熱によ
るフィルムの接着を最適化するのに有用なコーティング
を施したベース材料を含む。透明の媒体として用いるの
に適した材料には、セルローストリアセテート、セルロ
ースアセテートプロピオネート、セルロースアセテート
ブチレート等のセルロースエステルや、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ
スルホンアミド等のポリエステルがあるが、これらに限
定するものではない。
【0032】適当な透明の媒体が、様々なメーカから多
数市販されている。ほんの一例として、米国カリフォル
ニア州パロアルト市のヒューレット・パッカード社か
ら、プレミアムインクジェット透明フィルム(製品番号
C3828A)が入手可能である。
【0033】透明の媒体はまた、インクジェットの染料
や顔料の接着力の増大、アンダーコートの接着力の増
大、画像品質の最適化、擦り傷への耐性の増大、色あせ
への耐性の増大、水分への耐性の増大、または、紫外線
への耐性の増大ができるような材料を含んでもよく、ま
た、そういった材料でコーティングしてもよい。このよ
うな材料には、例えば、ポリエステル、ポリスチレン、
ポリスチレン−アクリル樹脂、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリオレフィン、ポリ(ビニルエ
チレンコアセテート)、ポリエチレンコアクリル樹脂、
アモルファスポリプロピレン、およびポリプロピレンの
共重合体およびグラフト共重合体があるが、これらに限
定するものではない。
【0034】透明の媒体はまた、アンダーコートを施し
たプリントの、光沢のレベル、つや消しのレベル、光沢
の均一性、またはつや消しの均一性にも影響を及ぼす可
能性がある。例えば、ベース材料の表面が滑らかであれ
ば、平らでないまたはピットのある表面の形状にフィル
ムが適合する必要がないので、アンダーコートの良好で
空隙のない接着が容易になる。その結果、アンダーコー
ト表面は均一に光沢を有することになり、表面は、空気
や液体、特に水をベースにした液体およびその蒸気(た
だしこれらに限定するものではない)から完全にシール
されているために、水分への耐性が良好で、耐光性も増
大する。
【0035】透明の媒体は通常、正方形または長方形の
形状の第1および第2の表面を含む。もっとも、媒体の
形状は全く限定されず、媒体の大きさおよび厚さも変化
してよい。例えば、一般的に入手可能なプリンタ用紙と
大きさや厚さが同じ(例えば、レターサイズ、リーガル
サイズ、A4、等)透明の媒体を用いてもよい。他の実
施形態においては、典型的には設計、建築、または地図
制作の用途において用いられるヒューレット・パッカー
ド社のモデル2500のデザインジェットインクジェッ
トプリンタを用いる用途等、大判画像形成用途において
用いるのに適したキャリアを用いてもよい。
【0036】当業者であれば、インクジェットまたは静
電印刷等の一般的に知られている利用可能な手段を用い
て、媒体の印刷可能な表面に印刷された領域を作ること
ができることが理解されるだろう。本発明の印刷プロセ
スは、インクジェット、オフセット、グラビア印刷、お
よび液体電子写真術において従来用いられているインク
を含んでもよいが、これらに限定するものではない。更
に、本発明の印刷プロセスは、静電画像形成および従来
技術の写真術において用いる画像形成手段を含む。イン
クジェット印刷を用いる場合、例えば、染料をベースに
したインクジェットインクと顔料をベースにしたインク
ジェットインクの両方を用いることができるが、本発明
はそういったインクに限定されるものではない。
【0037】本発明において、透明フィルムの一方の表
面上に画像が印刷され、一般的に、その画像はフィルム
の他方の表面を通して見られる。それゆえに、本発明に
よる保護コーティングは「アンダーコーティング」と呼
ばれる。これは、透明フィルムの非印刷面を表面とすれ
ば、「裏コーティング」とも呼べるものである。従っ
て、当業者であれば、「反転印刷」には、見る画像の鏡
像を印刷することが含まれることが理解できるであろ
う。画像は、上述の手段を用いて透明の媒体に反転印刷
してもよい。反転印刷を用いる場合には、透明の媒体の
透明な表面を通して、正しい向きで画像を見てもよい。
反転印刷を用いない場合には、印刷前に画像の向きを反
転してもよい。しかし、ユーザの要望次第で、画像の向
きは必ずしも反転する必要があるわけではない。更に、
透明の媒体を通して画像を見る(通常の印刷の画像は直
接見る)ので、正確な色が確実に再現されるよう注意す
る必要がありうる。
【0038】インクジェット印刷を用いる場合には、イ
ンクから過度の水分が供給されてしまうと、アンダーコ
ートの印刷表面上への接着や均一な分散が妨げられる可
能性がある。媒体が十分乾いていて適切に接着するので
あれば、アンダーコートは非常に薄いので、水分は、時
間が経つにつれてアンダーコート表面を通って消失しう
る。過度な水分が媒体材料とアンダーコートとの間に閉
じ込められてしまうと、印刷された画像の縁において反
射が鈍ったり、かすんだりする可能性がある。本発明の
好適な実施形態において、インク、媒体、および保護ア
ンダーコートが最適に組み合わされて、印刷プロセスに
おける過度の水分が最小限になり、従って、媒体上に液
体が濃縮されて蓄積することが回避される。または、そ
のような過度の水分をなくすために、その画像を乾燥さ
せてもよい。
【0039】アンダーコーティング前のコーティングの
接着を促進するのに十分な程度に確実に乾かすのに、オ
プション装備の乾燥器を用いることができる。例とし
て、乾燥器は、対流、伝導、または放射を用いてぬれた
画像を乾燥してもよい(例えば、好適な実施形態におい
て、放射加熱装置、伝導加熱装置、対流送風装置、赤外
線装置、赤外線放射加熱要素、紫外線装置、およびマイ
クロ波装置のうちのいずれかである)が、これに限定す
るものではない。媒体が十分に乾いていて適切に接着す
るのであれば、アンダーコートは非常に薄いので、過度
な水分は時間が経つにつれてアンダーコート表面を通っ
て消失しうる。
【0040】印刷された領域はまた、コーティング前に
予熱して、アンダーコート材料の転写を促進してもよ
い。乾燥器を用いる場合には、乾燥するステップにおい
て、この予熱を行ってもよい。
【0041】本発明の好適な実施形態において、転写に
用いる加熱要素は、加熱したローラ、セラミックのヒー
トバー、およびサーマルプリントヘッドからなる群から
選択される。大部分の市販のラミネーターまたは多くの
電子写真プリンタにおいて用いられているものと同様の
加熱したローラは、アンダーコートを均一に、連続し
て、フルの幅で転写する良好な手段を提供する。多くの
モノクロ電子写真プリンタ(別名インスタントオンフュ
ーザ)において用いられるものと同様のセラミックのヒ
ートバーもまた、アンダーコートを均一に、連続して、
最大幅で転写する良好な手段を提供する。更に、セラミ
ックの加熱要素は通常の加熱したローラよりも熱量が小
さいので、所望の転写温度に素早く達し、次の転写を素
早く冷却し、それによってエネルギー効率を高め、立ち
上がり時間を低減する。熱転写、染料昇華式のプリンタ
またはファクシミリにおいて用いられるものと同様のサ
ーマルプリントヘッドは、アンダーコートを連続してま
たは断続的に、最大幅でまたは離散的に転写する良好な
手段を提供する。加熱要素は、剛性でも圧縮可能であっ
てもよく、その圧縮のレベルはニップ領域に影響を及ぼ
す。
【0042】本発明の他の好適な実施形態において、媒
体はベースの上方に配置されており、加熱要素とベース
とは互いに向かって押圧されていて、非粘着性(ノンウ
ェット)で耐熱性の表面を有するニップ領域を作り出し
ている。固体潤滑剤を用いてこの表面を設けてもよい。
この固体潤滑剤は、商品名がテフロン、シルバーストー
ン、Fluoroshield Magna、Cerm
−a−lon、Magna TR、ナヴァロン、Apt
icote、またはEdlon等の、(ポリ)テトラフ
ルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシ
(PFA)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、エ
チレン−テトラフルオロエチレン(ETFE)、エチレ
ン−クロロトリフルオロエチレン(ECTFE)、ポリ
ビニリデンフルオライド(PVDF)等の、フッ素樹
脂、フッ化炭素樹脂、またはフッ素ポリマーのコーティ
ングであってもよい。更に、シリコーンオイル等の液体
潤滑剤を補充して、このノンスティック表面を設けても
よい。
【0043】本発明の好適な実施形態において、加熱要
素、ベース、およびドナーウェブは、コーティングされ
る媒体の印刷可能な表面の幅よりも広い。コーティング
を施している間、加熱要素およびベースは一定のニップ
力と、媒体に接するドナーウェブを横切る領域とを保有
している。ドナーウェブとニップ領域とはプリントの両
側を越えて広がっているので、印刷面の全域を確実にコ
ーティングできる。非粘着性のベース表面は、アンダー
コートが印刷可能な表面のみに確実に転写され、周囲に
あるベースの非粘着性の表面には転写されないようにな
っている。保護アンダーコートのうち、印刷可能な表面
に接する部分のみがドナーウェブから分離される。媒体
の縁を超えて広がっているアンダーコート材料部を含む
残りの部分は、ドナーウェブと連結したままである。本
設計によってまた、1つのアンダーコート源を用いて、
トリミングの後処理の必要なしに、そのアンダーコート
源よりも幅が狭いいかなるプリントもコーティングする
ことができるという点で、更なる特徴が提供される。
【0044】コーティングが施されていない間は、加熱
要素を、ドナーウェブおよびベース表面から取り外して
おいてもよい。このようにすることによって、転写が中
断し、加熱要素の下に媒体のフォームフィードを行うこ
とができる。また、加熱要素の温度を下げることによっ
て、またはニップ力を低減することによって、コーティ
ングを施すことを中断してもよい。これは、加熱要素ま
たは加熱要素とドナーウェブとを組み合わせたものを媒
体表面から持ち上げることによって、容易に行うことが
できる。
【0045】印刷可能な表面の下のベース上に非粘着性
の表面を設けることによって、アンダーコートのうちの
印刷可能な表面に転写される領域を制限することに加え
て、印刷可能な表面のうち、アンダーコートの転写部分
を実際に受け取る領域は更に、アンダーコートのその部
分を熱と圧力とを加える領域に限定することによって、
印刷可能な表面のうちの特定の部分に制限することがで
きる。これは、熱転写プリンタにおいて用いられるよう
なサーマルプリントヘッドを用いて行うことができる。
例えば、印刷可能な表面上の、カラーで印刷された画像
等の選択した印刷された領域にアンダーコートを施し、
白黒のテキスト等、他の印刷された領域はコーティング
しないままにすることができる。このような実施形態を
図5に示す。媒体上の別個の各部分にこのように選択的
にアンダーコートを施すことは、従来技術のラミネート
および従来技術のラミネートプロセスその他デジタルコ
ーティングプロセスでは、実現不可能である。
【0046】本発明は、ラミネートよりも優れた改良で
あることに加えて、液体のアンダーコートよりも優れた
改良でもある。本発明のアンダーコートは、乾いたリボ
ンから乾いたコーティングに転写されるものだからであ
る。ホワイトのインクや塗料をぬれた状態で取り扱う必
要はない。ホワイトのフィルムはキャリアリボン上にあ
らかじめ形成されているので、ホワイトの液体では正確
なスプレーコーティングが必要であるのとは異なり、確
実に均一なコーティングが行われる。更に、ぬれた状態
で施すのとは異なり、熱転写保護アンダーコートを施し
た後では乾燥ステップが不要である。
【0047】本発明はまた、アンダーコートとしてホワ
イトのトナーを用いることよりも優れた改良でもある。
ドナーウェブのキャリア上には、ホワイトのフィルムが
あらかじめ形成されているので、ホワイトのトナーを用
いた工程では正確に粉体を施して溶かすことが必要とさ
れるのとは異なり、確実に均一なコーティングが行われ
る。熱転写保護アンダーコートを施す工程は、トナーよ
りも簡単である。トナーを用いるときは、高電圧印加工
程とその後の高温で溶かす工程とが必要とされるからで
ある。これとは対照的に、本発明の熱転写では、トナー
を用いて溶かす工程と非常によく似た単一の工程のみが
必要とされる。本発明がトナーと比較して不利な点は、
熱転写保護アンダーコート材料はトナーよりも高価であ
りうるということと、ドナーウェブはまた、キャリアリ
ボンという廃棄物を有し、これを処理またはリサイクル
する必要があるということとである。
【0048】また、本発明の好適な実施形態において、
ドナーウェブが加熱要素を通過する速度は媒体の速度と
同じに維持される。従って確実に均一にカバーされる。
ドナーウェブの供給ロールは、加熱要素の上流に配置さ
れ、巻き取りロールは下流に配置される。供給ロール
は、ドナーウェブを引っ張るためにスリップクラッチま
たは同様のデバイスでトルク制限され、ドナーウェブ上
の保護アンダーコート材料を提供して、コーティングを
施している間は媒体と同時にドナーウェブを巻き広げる
ことができるが、制御されずに巻き広げられることがな
いようになっている。巻き取りロールによって、ドナー
ウェブをコーティングした媒体表面からはがすのには十
分であるが、ドナーウェブと媒体との組み合わせを、ア
プリケータを通って引っ張ったり、アプリケータの中に
あるコーティングを変形させたりするほど大きくはない
トルクが与えられる。このようにして、この巻き取り機
構は、コーティングした媒体からドナーウェブをはが
し、ドナーウェブを集め、コーティングを施す間にドナ
ーウェブにかかる張力を均一に保持するのに役立つ。
【0049】インクおよび媒体の最適化や印刷後乾燥器
を使用することによって、媒体上の印刷された画像を十
分素早く乾燥することができると仮定すると、例えばプ
リンタ用プラグインモジュールとして、保護アンダーコ
ートモジュールの使用を図ることができる。インクジェ
ットプリンタを保護アンダーコートモジュールと組み合
わせれば、耐久性を有する写真品質のプリントを作製す
るコンパクトで信頼性の高いシステムが提供される。ま
たは、保護アンダーコートを施す能力を、プリンタに含
むことも含まないこともできるプラグインモジュールの
一部として提供するのではなく、印刷とコーティングと
を統合したプリンタ内に保護アンダーコートを施す機能
を完全に組み込んだプリンタを作り上げてもよい。また
は、アンダーコートを施すべき印刷済みのシートをユー
ザが手で装填することができる単独のコーターを用いて
もよい。
【0050】画像をアンダーコート材料で覆うことによ
って、媒体と密接した間隙のない接着が行われ、従って
画像が外部環境から保護される、という利点が提供され
る。
【0051】
【発明の効果】保護アンダーコーティングは、前述のラ
ミネートよりも優れた改善である。本発明において、保
護アンダーコート材料は、接触圧および熱を受ける位置
においてのみ、媒体表面上に転写される。従って、保護
アンダーコート材料は転写されるときにドナーウェブか
ら離れ、媒体表面に接着されるのは保護アンダーコート
のみで、ドナーウェブは接着されない。プリントのすべ
ての縁において、ドナーウェブと媒体材料とは完全に離
れる。これとは対照的に、前述のラミネートでは、転写
したラミネートは依然としてアンダーコート供給源に接
着されており、手動または自動的にトリミングするステ
ップでやっと離れる。本発明においては、熱転写アンダ
ーコート供給源(ドナーウェブ)を、アンダーコートを
施したプリントから分離する二次的な手動または自動的
トリミングステップは不要である。これによってもま
た、材料の送りが容易になり、紙詰まりがなくなる。
【0052】更に、本発明において、アンダーコート材
料は媒体の縁においてドナーウェブから離れるので、フ
ィルムと媒体との位置合わせは、ラミネートと媒体との
位置合わせほど決定的に重要ではない。例えば、ラミネ
ートが位置合わせされていない場合には、余った材料が
プリントの縁を超えて延び、後のラミネートのトリミン
グが更に必要になってしまう。アンダーコートでは、媒
体と位置合わせしていない場合であっても、保護アンダ
ーコート材料のアンダーコートフィルムは、やはりプリ
ントの縁においてドナーウェブから離れるので、更なる
トリミングは不要である。
【0053】本発明のアンダーコートの他の利点は、大
部分のラミネートよりもアンダーコートが薄いというこ
とである。アンダーコートと媒体との間で熱膨張係数が
異なっていても、熱転写アンダーコートを施したプリン
トのカールは、ラミネートしたものと比べればそれほど
ひどくない。更に、通常のラミネートであればプラスチ
ックのまたは人工的な外観になってしまうのに対して、
薄いフィルムなので、外観がより写真のようにリアルに
なる。
【0054】本発明のプリントを、図1の断面図に示
す。プリントは、第1および第2の表面を有する透明の
媒体2を含む。図1において、第1の表面は、透明のキ
ャリアの上面にあり、画像が施される第2の表面は、印
刷された画像4を有する側である。媒体2の第2の表面
に、画像4が施される。本明細書において開示する熱転
写されるアンダーコート材料6もまた、媒体材料の第2
の表面12に施され、少なくとも部分的に、しかし好ま
しくは完全に、印刷された画像をカバーする。画像は、
透明の媒体の第1の表面を通じて見ることができる(ま
たは、透明か半透明のアンダーコートを用いる場合に
は、画像はアンダーコートを通じても見ることができ
る)。そのようなものとして、媒体および保護アンダー
コートは、画像を収容し保護する。
【0055】本発明において実施するプリントは、様々
な装置によって作成することができる。このような装置
は通常、図2に示す各要素を含むが、本発明の範囲およ
び真の精神から逸脱することなく、他の装置も用いても
よい、ということが理解されよう。
【0056】図2の装置は、一般的に、ローダー10を
収容するフレーム8を含む。ローダー10は、紙をプリ
ンタや複写機に装填する既知の機構と同様の機構を含
む。機構は、個々の媒体シートを手差しで供給する開口
部、媒体シートを何枚か保持することができる装填容器
(loading bins)、またはそれらの組み合わせを含むが、
これらに限定するものではない。
【0057】いったん媒体材料12のシートがシステム
内に装填されると、巻き取りロール18またはその他同
様の手段が、ドナーウェブのうちの供給ロール16から
来る部分20を引っ張り、少なくとも1つの加熱要素1
4がドナーウェブのその部分を加熱し、ベース22(好
適な実施形態において、少なくとも1つのローラまたは
プラテンの形であってもよい)の上に配置された媒体に
押しつけて、媒体材料12がシステム内を動く間に、ド
ナーウェブの熱転写アンダーコート材料層の一部分を媒
体材料12のシート上に転写する。媒体12の端まで来
ると、加熱要素14その他同様の手段が引き上げられ、
ドナーウェブに熱または圧力を供給しないようにする。
熱転写される保護アンダーコート層は、媒体の縁までの
転写中にドナーウェブから離れ、保護アンダーコート層
は圧力および熱が印加された媒体表面に接着し、媒体の
縁を超えるとドナーウェブに接着したままである。
【0058】図3は、リボンハンドラー(例えば、巻き
取りロール18および供給ロール16)がドナーウェブ
を加熱要素14およびベース22から遠ざけ、もはやそ
れらとは接しない位置に引っ張っている状態の、図2の
装置を示す。この位置において、保護アンダーコート材
料層は全く媒体上に転写されない。
【0059】図4は、本発明のドナーウェブの好適な実
施形態の断面図を示す。ドナーウェブは、潤滑剤層1お
よびキャリアリボン材料の層3を有するキャリア側11
と、転写側17とを有する。転写側17において、保護
アンダーコート材料7(好適な実施形態において、アク
リル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂等の
熱可塑性樹脂、および/またはそれらの誘導体であって
もよい)自体が解放層5と接着層9との間にはさまれて
いる。潤滑剤層1は、キャリア側11の外面上にある。
潤滑剤層1によって、ドナーウェブと加熱要素との間の
摩擦が低減する。接着層9は、転写側17の外面上にあ
り、転写側17の各層を、媒体の印刷可能な表面上のア
ンダーコートとして固定するのに役立つ。解放層5は、
転写側17の内面上にあり、転写側17の各層がキャリ
ア側11への接着から、媒体の印刷可能な表面への接着
へと解放されるようにする。好適な1実施形態におい
て、解放層5はろうである。
【0060】図5は、アンダーコートを施したプリント
の好適な実施形態の断面図であり、図5において、印刷
可能な表面12aのうちの印刷された画像14aを有す
る領域は、熱転写された保護層16aでアンダーコート
を施してあり、印刷可能な表面12aのうちの印刷され
た画像14aを有していない領域は、アンダーコートを
施していない。
【0061】図6は、アンダーコートを施したプリント
のより好適な実施形態の断面図である。図6において、
プラスチックのベース11aとその上の印刷層13と
は、一緒になって、印刷透明シート15を形成する。印
刷透明シート15の下側は、金属で被覆した熱転写保護
アンダーコート27でコーティングされる。保護アンダ
ーコート27は、印刷層13上に直接コーティングする
接着層17aで始まる。接着層17aの下には白色つや
消し層19があり、これを反射層金属21で直接アンダ
ーコーティングする(この金属層は、最も好ましい実施
形態においてはアルミニウムであってもよいが、銀、イ
ンジウム、亜鉛、クロム、ニッケル、ガリウム、カドミ
ウム、パラジウム、モリブデン、およびそれらの組み合
わせもまた、用いてもよい)。反射層金属21を、保護
層23でアンダーコーティングする。最後にこの保護層
を、解放層25でアンダーコーティングする。解放層2
5は、金属で被覆した熱転写アンダーコート27と、ド
ナーウェブのリボンキャリア層(図示せず)との間の分
離層を形成する。
【0062】本発明を、少なくとも1つの好適な実施形
態に関して上述したが、本発明の範囲はいかなる特定の
好適な実施形態にも限定されるよう意図されるものでは
ない、ということが容易に理解されよう。むしろ本説明
は、請求の範囲によって規定される本発明の精神および
範囲ないに含まれるすべての他にとり得るもの、変形、
および均等物を包含するよう意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】その上に画像が印刷され、熱転写材料のアンダ
ーコートもまた転写されて印刷された画像をカバーす
る、印刷可能な表面を有する媒体を有する、アンダーコ
ートを施した写真品質のプリントの断面図である。
【図2】ローダーを収容するフレーム、媒体シート、加
熱要素、供給ロール、巻き取りロール、ドナーウェブの
引っ張られた部分、およびベースを示す、本発明の装置
の概略図である。
【図3】リボンハンドラー(供給ロールおよび巻き取り
ロール)がドナーウェブを、媒体から遠ざかる位置に引
っ張っている状態の、図2の装置の他の概略図である。
【図4】本発明のドナーウェブの好適な実施形態の断面
図である。
【図5】印刷された画像を有する印刷可能な表面の領域
に熱転写材料でアンダーコートを施し、印刷された画像
を有さない印刷可能な表面の領域にアンダーコートを施
さない、アンダーコートを施したプリントの好適な実施
形態の断面図である。
【図6】反転透明シート(reverse transparency)上に印
刷し、白色つや消し(好適な実施形態において、つや消
しは、ホワイトのインク、ブライトホワイトのインク、
オフホワイトのインク、着色インク、およびそれらの組
み合わせによって白色にしている)および金属の熱転写
アンダーコートでアンダーコートを施した画像の断面図
である。
【符号の説明】 1 潤滑剤層 2 透明の媒体 3 キャリアリボン材料 4 印刷された画像 5 解放層 6 アンダーコート材料 7 保護アンダーコート材料 8 フレーム 9 接着層 10 ローダー 11 キャリア側 11a ベース 12 媒体 12a 印刷可能な表面 13 印刷層 14 加熱要素 14a 印刷された画像 15 印刷透明シート 16 供給ロール 16a 保護層 17 転写側 17a 接着層 18 巻き取りロール 19 白色つや消し層 20 供給ロールから来る部分 21 反射層金属 22 ベース 23 保護層 25 解放層 27 熱転写アンダーコート
フロントページの続き (72)発明者 マーク・エイチ・コワルスキー アメリカ合衆国マサチューセッツ州01886, ウェストフォード,マーク・ヴィンセン ト・ドライブ 19 (72)発明者 ブラデック・ピー・キャスパーチク アメリカ合衆国オレゴン州97330,コーバ リス,ノース・ウェスト・ジョン・プレイ ス 4308 Fターム(参考) 2C061 AQ05 AQ06 BB26 BB28 CK02 2H086 BA05

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアリボン材料を含むキャリア側と
    保護アンダーコート材料を含む転写側とを有するドナー
    ウェブに熱と圧力とを加えることによって媒体の少なく
    とも1つの表面に保護アンダーコートを施すステップを
    含み、前記熱と圧力とによって、前記転写側の少なくと
    も一部が前記ドナーウェブのキャリア側への接着からの
    解放されるようにし、前記転写側の該一部が転写されて
    前記媒体の前記少なくとも1つの表面へ接着されるよう
    にする、保護アンダーコートを有する媒体を作製する方
    法。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも1つの表面が印刷可能な
    表面である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記印刷可能な表面が少なくとも1つの
    印刷された画像を含む請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記転写側の前記一部が前記媒体の前記
    少なくとも1つの表面に接して配置され、前記媒体がベ
    ースに支持されている間、前記ドナーウェブに熱と圧力
    とが加えられる請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記転写側の前記一部に近接した前記ド
    ナーウェブの前記キャリア側の一部に施された加熱要素
    によって、前記転写側の前記一部に熱が加えられる請求
    項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記加熱要素と前記ベースとの間に前記
    ドナーウェブと前記媒体とがはさまれた状態で、前記キ
    ャリア側の前記一部にあてられる前記加熱要素と、前記
    媒体を支持する前記ベースとの接触を制御することによ
    って、前記転写側の前記一部に圧力が加えられる請求項
    5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ベースを通して伝導する熱によっ
    て、前記転写側の前記一部に熱が加えられる請求項4記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 前記転写側の前記一部に近接した前記ド
    ナーウェブの前記キャリア側の前記一部に印加された加
    圧要素と、前記ドナーウェブと、前記加圧要素と前記ベ
    ースとの間にはさまれた前記媒体との間の接触を制御す
    ることによって、前記転写側の前記一部に圧力が加えら
    れる請求項4記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記加圧要素が少なくとも1つのローラ
    要素を含む請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ベースの外面のうちの少なくとも
    一部分が、前記転写側の前記一部に接着しにくい表面材
    料を含む請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記表面材料が、フッ素樹脂コーティ
    ング、フルオロカーボンコーティング、およびフルオロ
    ポリマーコーティングからなる群から選択される請求項
    10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記表面材料が、(ポリ)テトラフル
    オロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシ
    (PFA)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、エ
    チレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、エチレン
    クロロトリフルオロエチレン(ECTFE)、ポリビニ
    リデンフルオライド(PVDF)、それらの誘導体類、
    およびそれらの組み合わせからなる群から選択される請
    求項10記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記表面材料がシリコーンオイルであ
    る請求項10記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記転写側の前記一部のうち、さらに
    その一部のみに熱が加えられ、熱が加えられる前記さら
    にその一部のみが前記媒体の前記少なくとも1つの表面
    に接着する請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記転写側の前記一部のうちのさらに
    その一部のみに圧力が加えられ、圧力が加えられる前記
    さらにその一部のみが前記媒体の前記少なくとも1つの
    表面に接着する請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記転写側の前記一部が、前記少なく
    とも1つの表面の表面幅よりも大きい表面幅を少なくと
    も1つ有し、前記少なくとも1つの表面の表面長さより
    も大きい表面長さを有し、前記一部のうちのさらにその
    一部のみが前記少なくとも1つの表面に接着するように
    なっており、前記さらにその一部が、前記少なくとも1
    つの表面の表面幅と等しいかそれよりも小さい表面幅
    と、前記少なくとも1つの表面の表面長さと等しいかそ
    れよりも小さい表面長さとを有する請求項1記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 前記ベースが少なくとも1つのローラ
    を含む請求項1記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記ベースがプラテンを含む請求項1
    記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記ドナーウェブの前記転写側が1つ
    よりも多い層を含む請求項1記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記転写側の前記少なくとも1つの層
    が着色材および熱可塑性樹脂材料を含む請求項19記載
    の方法。
  21. 【請求項21】 前記着色材がインクである請求項20
    記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記熱可塑性樹脂材料が、アクリル樹
    脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、それらの
    誘導体類、およびそれらの組み合わせからなる群から選
    択される請求項20記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記転写側の少なくとも1つの層が、
    液体および空気を通しにくいバリアー層を含む請求項1
    9記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記バリアー層が、ポリ塩化ビニリデ
    ン、ポリフッ化ビニリデン、それらの誘導体類、および
    それらの組み合わせからなる群から選択されるポリマー
    材料を含む請求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記ドナーウェブの前記キャリア側が
    1つよりも多い層を含む請求項1記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記キャリア側の少なくとも1つの層
    が熱可塑性樹脂材料および高密度織物(high-density ti
    ssue)からなる群から選択される請求項25記載の方
    法。
  27. 【請求項27】 前記熱可塑性樹脂材料がポリエステル
    である請求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記少なくとも1つの印刷された画像
    が、インクジェット、オフセット、グラビア、液体電子
    写真術、電子写真術による画像形成、および従来技術の
    写真術による画像形成の方法からなる群から選択される
    印刷方式によって印刷される請求項3記載の方法。
  29. 【請求項29】 転写されて前記少なくとも1つの表面
    に接着された前記転写側の前記一部が、つや消し仕上げ
    および光沢仕上げからなる群から選択される表面仕上げ
    を有する請求項1記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記転写側の前記一部が転写されて前
    記少なくとも1つの表面に接着すると、前記一部の外面
    上に少なくとも1つの浮き模様のパターンが刻印される
    請求項1記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記転写側の前記一部が転写されて前
    記少なくとも1つの表面に接着すると、前記一部の外面
    上に少なくとも1つの浮き模様のパターンが加熱され加
    圧される請求項1記載の方法。
  32. 【請求項32】 転写されて前記少なくとも1つの表面
    に接着する前記転写側の前記一部が、均質なつや消しお
    よび均質な光沢からなる群から選択される改良された特
    徴を有する請求項1記載の方法。
  33. 【請求項33】 転写されて前記少なくとも1つの表面
    に接着する前記転写側の前記一部が、屋内での耐光性、
    紫外線耐光性、液体浸透耐性、蒸気浸透耐性、擦り傷へ
    の耐性、およびブロッキングへの耐性のうちの少なくと
    も1つの性質を付加することによって、前記少なくとも
    1つの表面の耐久性を改良する請求項1記載の方法。
  34. 【請求項34】 転写されて前記少なくとも1つの表面
    に接着する前記転写側の前記一部が、乾燥時間の最適化
    と、前記転写側の前記一部の前記媒体の前記少なくとも
    1つの表面への接着の最適化と、前記転写側の前記一部
    の前記ドナーウェブの前記キャリア側への接着からの解
    放の最適化とのうちの少なくとも1つを付加することに
    よって前記少なくとも1つの表面の耐久性および前記印
    刷された画像の品質を改良する請求項3記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記着色材が、ソフトホワイトのイン
    ク、ブライトホワイトのインク、オフホワイトのイン
    ク、着色インク、およびそれらの組み合わせからなる群
    から選択される請求項21記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記転写側の前記少なくとも1つの層
    が、金属で被覆した層である請求項19記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記少なくとも1つの金属で被覆した
    層が、アルミニウム、銀、インジウム、亜鉛、クロム、
    ニッケル、ガリウム、インジウム、カドミウム、パラジ
    ウム、モリブデン、およびそれらの組み合わせからなる
    群から選択される金属を含む請求項36記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記ドナーウェブの前記キャリア側
    が、前記キャリア側の外部層としての潤滑剤層を更に含
    み、前記潤滑剤層が前記ドナーウェブの前記キャリア側
    と接触する前記加熱要素の表面の摩耗を防ぐ請求項25
    記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記ドナーウェブの前記転写側が、前
    記キャリア側に接する転写側の内部層としての解放層を
    更に含み、前記解放層によって、前記転写側の前記一部
    が前記ドナーウェブの前記キャリア側へ接着している状
    態から解放されるようになる請求項19記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記ドナーウェブの前記転写側が、前
    記転写側の外部層としての接着層を更に含み、前記接着
    層が、前記転写側の前記一部の前記媒体の前記少なくと
    も1つの表面への接着を強化する、請求項19記載の方
    法。
  41. 【請求項41】 前記加熱要素が、加熱されたローラ、
    セラミックヒーター、およびサーマルプリントヘッド要
    素からなる群から選択される、請求項5記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記転写側の前記一部を転写して前記
    媒体の前記少なくとも1つの表面に接着する前記ステッ
    プの前に、前記媒体の前記少なくとも1つの表面上の前
    記印刷された画像を乾燥するステップを更に含む請求項
    3記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記媒体の前記少なくとも1つの表面
    が更に、前記転写側の前記一部の前記媒体の前記少なく
    とも1つの表面への接着を最適化する層を含み、前記少
    なくとも1つの表面への接着が十分に強力で、前記転写
    側の前記一部が、前記ドナーウェブの前記キャリア側へ
    の接着から解放されるようになる請求項1記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記媒体の前記少なくとも1つの表面
    上の前記印刷された画像において用いるインクが、前記
    転写側の前記一部の前記印刷された画像への接着を最適
    化する請求項3記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記媒体の2つの表面に保護アンダー
    コートが施され、前記2つの表面が、前面と該前面の裏
    側の背面とである請求項1記載の方法。
  46. 【請求項46】 前記乾燥するステップが、放射加熱装
    置、伝導加熱装置、対流送風装置、赤外線装置、赤外線
    放射加熱要素、紫外線装置、およびマイクロ波装置から
    なる群から選択される乾燥要素によって行われる請求項
    42記載の方法。
  47. 【請求項47】 キャリアリボン材料を含むキャリア側
    と保護アンダーコート材料を含む転写側とを有するドナ
    ーウェブと、 該ドナーウェブに熱と圧力とを加えることによって媒体
    の少なくとも1つの表面に保護アンダーコートを施す手
    段とを含む装置であって、該熱と圧力とによって、該転
    写側の一部が、該ドナーウェブのキャリア側への接着か
    ら解放されるようになり、該転写側の一部が転写されて
    該媒体の該少なくとも1つの表面へ接着されるようにな
    ることを特徴とする装置。
  48. 【請求項48】 請求項1〜46に記載の方法を実施す
    るための請求項47に記載の装置。
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