JP2002119608A - 建物防火区画貫通部の耐火構造およびこの耐火構造に用いる防火区画用配管材料 - Google Patents

建物防火区画貫通部の耐火構造およびこの耐火構造に用いる防火区画用配管材料

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JP2002119608A
JP2002119608A JP2001032610A JP2001032610A JP2002119608A JP 2002119608 A JP2002119608 A JP 2002119608A JP 2001032610 A JP2001032610 A JP 2001032610A JP 2001032610 A JP2001032610 A JP 2001032610A JP 2002119608 A JP2002119608 A JP 2002119608A
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synthetic resin
resin
pipe
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JP2001032610A
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Takehisa Sugaya
武久 菅谷
Masaki Tono
正樹 戸野
Kotaro Tsuboi
康太郎 坪井
Junichi Yokoyama
順一 横山
Akihiro Ogawa
彰弘 小川
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防火区画の貫通孔に挿通される合成樹脂管の管
径が大きくなっても火災時に防火区画の貫通孔を完全に
塞ぐことができる建物防火区画貫通部の耐火構造および
この耐火構造に用いる防火区画用配管材料を提供する。 【解決手段】建物の防火区画に設けられた貫通孔に建物
内配管の一部を構成する合成樹脂管が挿通されていると
ともに、貫通孔と合成樹脂管との間に火災時の熱で膨張
して貫通孔を塞ぐ耐火熱膨張材料層が設けられている建
物防火区画貫通部の耐火構造において、前記合成樹脂管
として、少なくとも管周方向に延伸された配向管、好ま
しくは少なくとも一部が架橋されたポリオレフィンを主
成分として含む組成物から成形された少なくとも管周方
向に延伸された配向管を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物防火区画貫通
部の耐火構造およびこの耐火構造に用いる防火区画用配
管材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物配管材料としては、鋼管に樹
脂をライニングした管や、ステンレス・銅等の金属管が
用いられている。また、樹脂単独の管としては、PVC
(ポリ塩化ビニル)管や架橋ポリエチレン管が用いられ
ている。
【0003】しかしながら、上記したような従来の配管
材料の場合、以下の問題点を含んでいる。すなわち、鋼
管に樹脂をライニングした管は、回収時に、鋼管部分と
樹脂部分を専門業者によって分離しなければならず、リ
サイクル性に問題がある。
【0004】一方、ステンレス・銅の金属管は、リサイ
クル性についての問題がないが、重いため、配管作業性
が悪いとともに、支持材料等も構造的にしっかりしたも
のを用いる必要がありコスト的にも問題がある。他方、
PVC管や架橋ポリエチレン管等の樹脂管は、燃焼性が
高く、耐熱性に劣るため、火災時に合成樹脂が燃焼によ
り焼失したり、熱変形を起こしたりして防火区画貫通部
の管挿通部に隙間が形成される。したがって、防火区画
の一方の側で発生した熱、火炎、煙等が他方側へ到達す
るのを防止することができないという問題がある。
【0005】そこで、樹脂管を用いた場合の耐火上の問
題を解決するために、例えば、古河テクノマテリアル社
製「ヒートメル」等の膨張性防火材料からなる区画貫通
措置キット(以下、単にキットという)が各社から上市
されている。また、本出願の出願人によってこれらキッ
トより容易に装着することができるとともに、低コスト
化が図れるテープ状の耐火熱膨張材料(特願2000−
148079号参照、以下、「耐火熱膨張テープ」と記
す)も既に提案されている。
【0006】すなわち、上記キットおよび耐火熱膨張テ
ープを防火区画に設けられた貫通孔に挿通される合成樹
脂管の周囲を囲繞するように装着しておけば、火災時の
熱によりこのキットあるいは耐火熱膨張テープが膨張
し、その膨張圧によって合成樹脂管を押し潰しつつ貫通
孔を塞ぎ、防火区画の一方から他方への類焼や煙の浸入
を防止することができるようになる。しかしながら、こ
の方式においても合成樹脂管の外径が150mm以上に
なる場合、火災時に防火区画貫通部の合成樹脂管を完全
に押し潰してしまうことができない。すなわち、貫通孔
を完全に塞ぐことができないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、防火区画の貫通孔に挿通される合成樹脂
管の管径が大きくなっても火災時に防火区画の貫通孔を
完全に塞ぐことができる建物防火区画貫通部の耐火構造
およびこの耐火構造に用いる防火区画用配管材料を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の請求項1に記載の発明にかかる建物
防火区画貫通部の耐火構造(以下、「請求項1の耐火構
造」と記す)は、建物の防火区画に設けられた貫通孔に
建物内配管の一部を構成する合成樹脂管が挿通されてい
るとともに、貫通孔と合成樹脂管との間に火災時の熱で
膨張して貫通孔を塞ぐ耐火熱膨張材料層が設けられてい
る建物防火区画貫通部の耐火構造において、前記合成樹
脂管として、少なくとも管周方向に延伸された配向管を
用いるようにした。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明にかかる建
物防火区画貫通部の耐火構造(以下、「請求項2の耐火
構造」と記す)は、請求項1の耐火構造において、少な
くとも管周方向に延伸された配向管が少なくとも一部が
架橋されたポリオレフィンを主成分として含む組成物か
ら成形されているものを用いるようにした。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明にかかる建
物防火区画貫通部の耐火構造(以下、「請求項3の耐火
構造」と記す)は、請求項2の耐火構造において、組成
物中に層状珪酸塩を添加するようにした。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明にかかる建
物防火区画貫通部の耐火構造(以下、「請求項4の耐火
構造」と記す)は、請求項1〜請求項3のいずれかの耐
火構造において、耐火熱膨張材料層を耐火熱膨張シート
を合成樹脂管の周囲に巻回することによって形成するよ
うにした。
【0012】本発明の請求項5に記載の発明にかかる建
物防火区画貫通部の耐火構造(以下、「請求項5の耐火
構造」と記す)は、請求項1〜請求項4のいずれかの耐
火構造において、耐火熱膨張材料層と貫通孔との隙間に
モルタルを充填するようにした。
【0013】本発明の請求項6に記載の発明にかかる耐
火構造用配管材料(以下、「請求項6の配管材料」と記
す)は、少なくとも管周方向に延伸された配向管からな
る合成樹脂管と、この合成樹脂管の少なくとも建物の防
火区画に設けられた貫通孔に挿通される部分の全周を囲
繞するように設けられ、火災時の熱で膨張して合成樹脂
管を押し潰しつつ貫通孔を塞ぐ耐火熱膨張材料層とを備
えている構成とした。
【0014】本発明の請求項7に記載の発明にかかる耐
火構造用配管材料(以下、「請求項7の配管材料」と記
す)は、請求項6の配管材料において、少なくとも管周
方向に延伸された配向管からなる合成樹脂管が少なくと
も一部が架橋されたポリオレフィンを主成分として含む
組成物から成形されているものを用いるようにした。
【0015】本発明の請求項8に記載の発明にかかる耐
火構造用配管材料(以下、「請求項8の配管材料」と記
す)は、請求項6または請求項7の配管材料において、
耐火熱膨張材料層がテープ状の耐火熱膨張材料を合成樹
脂管の周囲に巻回することによって形成するようにし
た。
【0016】本発明において用いられる合成樹脂管とし
ては、少なくとも管周方向に延伸された配向管であり、
結晶性の樹脂からなる管状体を配向可能な温度で少なく
とも管周方向に延伸して得られた管で、結晶化温度以上
に加熱されると少なくとも管周方向に収縮する性質を有
する管である。したがって、延伸すると配向する結晶性
合成樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リアミド、ポリアセタール等が使用される。これらの樹
脂の中でも、架橋されたポリオレフィンからなる配向管
が管周方向への配向度が高く、かつ、高強度の管が得ら
れるとともに、延伸し易く管の成形が容易であるため好
適である。
【0017】また、合成樹脂管としては、少なくとも管
周方向に延伸されていればよいが、管周方向及び管軸方
向の2方向に延伸された2軸配向管であると、管として
の強度に方向性がなくなるので好ましい。
【0018】本発明において用いられるポリオレフィン
樹脂としては、L−LDPE(直鎖状低密度ポリエチレ
ン)、LDPE(低密度ポリエチレン)、MDPE(中
密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)
等のポリエチレン、ランダムPP(ポリプロピレン)、
ホモPP(ポリプロピレン)、ブロックPP(ポリプロ
ピレン)等のポリプロピレン等が挙げられる。
【0019】本発明に用いられるポリオレフィン樹脂に
は適宜添加剤が添加されていても構わない。たとえば、
酸化防止剤、耐光剤、紫外線吸収剤、滑剤等、難燃剤、
帯電防止剤、等の添加剤は、所望の物性を得る為に適宜
用いられる。結晶核剤となり得るものを少量添加して、
結晶を微細化して、物性を均一化する補助とすることも
可能である。
【0020】また、ポリオレフィン樹脂を架橋させる方
法としては、特に限定されないが、たとえば、電子線、
紫外線、熱水架橋、熱架橋等の汎用の手段を利用すれば
よい。ただし、厚肉品の場合には電子線や紫外線の場
合、線源の透過能力が低いこと、熱水架橋の場合も熱水
の浸透速度が遅いことから熱架橋が最も効果的である。
【0021】熱架橋を行う場合には、予め熱架橋剤を添
加する必要がある。この熱架橋に使用する熱架橋剤とし
ては、特に限定されないが、有機過酸化物の使用が可能
であり、使用するポリオレフィン樹脂の成形温度や相溶
性の観点から適宜選択することができ、具体的には、ジ
クミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、シクロヘキサ
ンパーオキサイド、1,1−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)シクロヘキサン、1,1−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−
ジ(t−ブチルパーオキシ)オクタン、n−ブチル−
4,4−ジ(t−ブチルパーオキシ)ベレレート、ジ−
t−ブチルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、クミルパーオキシネオデカナート、t−ブチルパー
オキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソプロピ
ルカーボネート、t−ブチルパーオキシアリルカーボネ
ート、t−ブチルパーアセテート、2,2−ビス(t−
ブチルパーオキシ)ブタン、ジ−t−ブチルパーオキシ
イソフタレート、t−ブチルパーオキシマレイン酸、ジ
アゾアミノベンゼン、N,N' −ジクロロアゾジカーボ
ンアミド、トリクロロペンタジエン、トリクロロメタン
スルフォクロリド、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキシン−3,2,5,−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン等が挙げられ、ジク
ミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパー
オキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、t−ブチルグミ
ルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブ
チルパーオキシベンゾエート、メチルエチルケトンパー
オキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキシン−3,2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンが好ましく、
ジクミルパーオキサイド、α,α’ビス(t−ブチルパ
ーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼンメチルエチルケ
トンパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3,2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンが
より好ましい。
【0022】熱架橋剤の添加量は、特に限定されない
が、少なすぎると最終的に得られる熱架橋のゲル分率が
十分高くならず架橋の効果が得られず、多すぎると架橋
の進行が速くなるばかりか系中に未反応物として残留す
る可能性が高くなるため、ポリオレフィン樹脂100重
量部に対し、0.001重量部以上5重量部以下である
ことが好ましく、なかでも0.005重量部以上3重量
部以下であることがより好ましい。
【0023】本発明において、架橋されたポリオレフィ
ンを主成分として含む組成物からなる少なくとも管周方
向に延伸された配向管や2軸配向管における合成樹脂管
の架橋度は、5%以上70%以下であるのが好ましい。
その理由は、架橋度が5%未満の場合、融点以上での延
伸で分子鎖のすり抜けが起こり、70%を越えると、樹
脂の伸度が低下するため、高倍率延伸ができなくなる恐
れがあるためである。なお、本発明で架橋度は、JIS
K6769に準拠して以下の式で示されるゲル分率
(%)で表したものである。
【0024】
【数1】
【0025】なお、上記式において、溶剤抽出後の試料
重量とは、選択した未架橋状態の原料樹脂を溶解可能な
溶剤を用いて試料中に残った未架橋状態の樹脂分を溶解
させて、残った不溶分のみの重量である。
【0026】本発明の配向管の製造方法は、特に限定さ
れないが、ポリオレフィン樹脂を含む樹脂組成物を押
出機から金型内に供給し、金型内でポリオレフィン樹脂
を架橋させるとともに、金型内で金型の断面形状に賦形
しながら少なくとも半径方向に延伸し、ポリオレフィン
樹脂を少なくとも管の周方向に配向させた後、冷却固化
させる方法、ポリオレフィン樹脂を含む樹脂組成物を
用いて予めビレットをつくり、このビレットをダイ−マ
ンドレル法で延伸させるともに、ポリオレフィン樹脂を
架橋させる方法等が挙げられる。
【0027】なお、の方法において、金型内へ樹脂を
供給する方法としては、連続的に熱を原料樹脂へ付与で
きる圧力ホンプを用いて圧送する方法が挙げられる。
【0028】本発明に用いられる層状珪酸塩とは、層間
に交換性陽イオンを有する珪酸塩鉱物を意味し、通常、
厚さが約1mm、平均アスペクト比がおよそ20〜20
0程度の微細な薄片状結晶がイオン結合により凝集して
なるものである。層状珪酸塩の種類は特に限定されず、
モンモリロナイト,サポナイト,ヘクトライト,ハイデ
ライト,スティブンサイト,ノントロナイト等のスメク
タイト系粘土鉱物、バーミキュライト,ハロイサイト等
の天然雲母、および膨潤性雲母(膨潤性マイカ)等の合
成雲母が挙げられ、天然のものでも合成されたものでも
用いることが出来る。好ましくは、モンモリロナイト、
合成雲母が用いられる。
【0029】層状珪酸塩の添加量は、熱可塑性樹脂10
0重量部に対して層状珪酸塩0.1〜50重量部である
ことが好ましい。本発明に用いる層状珪酸塩の層間に存
在する交換性陽イオンは、予めカチオン系界面活性剤等
によりイオン交換されていても構わない。特にポリオレ
フィン樹脂の場合、非極性樹脂であるので、層間を予め
例えば、カチオン系界面活性剤による陽イオン交換によ
り、疎水化しておく方が、層状珪酸塩とポリオレフィン
樹脂との間に高い親和性が得られるので好ましい。
【0030】すなわち、層状珪酸塩(層状珪酸塩である
結晶構造を図6に示す)Aの層B,B間に存在する交換
性陽イオン(図6中記載の立方体部分を拡大したモンモ
リロナイトの結晶構造を図7に示す)とは、一般に結晶
表面C上のナトリウムやカルシウム等のイオンである。
これらのイオンは、カチオン性物質とのイオン交換性を
有する為、カチオン系界面活性剤等のカチオン性を有す
る種々の物質を層間に挿入することが出来る。なお、上
記の如く、層状珪酸塩の層間が、カチオン性物質にてイ
オン交換されている物を「有機化層状珪酸塩」と称し、
有機化されていない層状珪酸塩よりも樹脂中に分散され
やすいので好適に用いられる。
【0031】上記層間を予め疎水化するカチオン性物質
としては、特に限定されず、通常、カチオン系界面活性
剤が用いられ、例えば、4級アンモニウム塩、4級ホス
ホニウム塩等が挙げられる。好ましくは、炭素数8以上
のアルキル鎖を有する4級アンモニウム塩が用いられ
る。炭素数が8以上のアルキル鎖を含有しない場合に
は、アルキルアンモニウムイオンの親水性が強く、層状
珪酸塩の層間を十分に非極性化することが困難となる恐
れがある。
【0032】4級アンモニウム塩としては、たとえば、
ラウリルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメ
チルアンモニム塩、トリオクチルアンモニウム塩、ジス
テアリルジメチルアンモニウム塩(以下、DSDMと略
記する場合がある)、ジ硬化牛脂ジメチルアンモニウム
塩、ジステアリルジベンジルアンモニウム塩等が挙げら
れる。
【0033】本発明に用いられる層状珪酸塩の陽イオン
交換容量は特に限定されず、50〜200ミリ当量/1
00gであることが好ましい。50ミリ当量/100g
未満の場合には、結晶層間にイオン交換によりインター
カレートされるカチオン系界面活性剤の量が少ない為
に、層間が十分に非極性化されない場合があり、一方、
200ミリ等量/100gを越える場合には、層状珪酸
塩の層間の結合力が強固となり、結晶薄片をデラミネ−
ト(剥離)することが困難な場合があるからである。
【0034】本発明の層状珪酸塩の平均層間距離は、X
線解析測定によって検出されるが、この平均層間距離は
6nm以上であることが好ましい。一般に分散されてい
ない層状珪酸塩の層間はイオン結合力により互いに凝集
し、1nm程度の層間距離にて安定に存在する。この層
間のイオン相互作用を極力小さくせしめること、すなわ
ち層間距離を6nm以上にせしめることにより、層状珪
酸塩の薄片を樹脂中に分散することができれば、機械強
度、熱的特性を著しく改善することが可能となる。
【0035】本発明の耐火熱膨張材料としては、火災時
の熱で膨張して配向管を押し潰しつつ貫通孔を塞ぐこと
ができれば特に限定されないが、その取り扱い性および
低価格で済むことから、ゴム成分を含む樹脂成分、中和
処理された熱膨張性黒鉛および無機充填剤を含有する樹
脂組成物(1)またはゴム成分を含む樹脂成分、リン化
合物、中和処理された熱膨張性黒鉛および無機充填剤を
含有する樹脂組成物(2)からなるものが好ましい。
【0036】上記ゴム成分としては、例えば、天然ゴム
(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム
(BR)、1,2−ポリブタジエンゴム(1,2−B
R)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプ
レンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴ
ム(IIR)、エチレン−プロピレンゴム(EPM、E
PDM)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、
アクリルゴム(ACM,ANM)、エピクロルヒドリン
ゴム(CO,ECO)、多加硫ゴム(U)、シリコ−ン
ゴム(O)、フッ素ゴム(FKM,FZ)、ウレタンゴ
ム(U)、ポリイソブチレンゴム、塩化ブチルゴム等が
挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以
上が併用されてもよい。
【0037】上記ゴム成分以外の樹脂成分としては、例
えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポ
リ(1−)ブチン系樹脂、ポリペンテン系樹脂等のポリ
オレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン系樹脂、ポリカーボネート
系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、フェノ
ール系樹脂、ポリウレタン系樹脂等が挙げられる。これ
らは単独で用いられてもよく、2種以上が共用されても
よい。
【0038】上記樹脂成分には、樹脂組成物(1)およ
び樹脂組成物(2)の耐火性を損なわない範囲で、変
性、架橋等が施されてもよい。変性、架橋の方法は、特
に限定されず、公知の方法により行われる。上記熱膨張
性黒鉛は、従来公知の物質であり、天然鱗状グラファイ
ト、熱分解グラファイト、キッシュグラファイト等の粉
末を、濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸と、濃硝酸、
過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸
塩、過酸化水素等の強酸化剤とで処理することにより生
成するグラファイト層間化合物であり、炭素の層状構造
を維持したままの結晶化合物である。
【0039】中和された熱膨張黒鉛とは、上述のように
酸処理された熱膨張性黒鉛を、更に、アンモニア、脂肪
族低級アミン、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属
化合物等で中和したものである。上記脂肪族低級アミン
としては、特に限定されず、例えば、モノメチルアミ
ン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン等が挙げられる。
【0040】上記アルカリ金属化合物およびアルカリ土
類金属化合物としては、特に限定されず、例えば、カリ
ウム、ナトリウム、カルシウム、バリウム、マグネシウ
ム等の水酸化物、酸化物、炭酸塩、硫酸塩、有機酸塩等
が挙げられる。上記中和処理された熱膨張性黒鉛の粒度
は、20〜200メッシュが好ましい。粒度が200メ
ッシュより小さくなると、黒鉛の膨張度が小さく、所定
の耐火断熱層が得られず、粒度が20メッシュより大き
くなると、黒鉛の膨張度が大きいという利点はあるが、
後述の樹脂分と混練する際に分散性が悪くなり、物性の
低下が避けられない。
【0041】上記中和処理された熱膨張性黒鉛の市販品
としては、例えば、東ソー社製「フレームカットGRE
P−EG」、UCAR Carbon社製「GRAFG
UARD」等が挙げられる。
【0042】上記無機充填剤としては特に限定されず、
例えば、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシ
ウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチ
モン、フェライト類等の金属酸化物; 水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイド
ロタルサイト等の含水無機物、塩基性尿酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭
酸ストロンチウム、炭酸バリウム等の金属炭酸塩; 硫酸
カルシウム、繊維石膏、ケイ酸カルシウム等のカルシウ
ム塩、シリカ、珪藻土、ドーソナイト、硫酸バリウム、
タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナ
イト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサ
イト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒
化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブ
ラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉
末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム
「MOS」(商品名)、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミ
ニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステン
レス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、フラ
イアッシュ等が挙げられる。これらの無機充填剤は単独
で用いても、2種以上を併用してもよい。上記無機充填
剤の中で、特に含水無機物および/または金属炭酸塩が
好ましい。含水無機物と金属炭酸塩は、骨材的な働きを
するところから、燃焼残渣の強度向上や熱容量の増大に
寄与するものと考えられる。
【0043】特に、周期律表II族またはIII族に属
する金属の炭酸塩(炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム)は、樹脂組成物(1)の燃焼時に発泡して焼成物を
形成するため、形状保持性を高める点から好ましい。上
記水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アル
ミニウム等の含水無機物は、加熱時の脱水反応によって
生成した水のために吸熱が起こり、温度上昇が低減され
て高い耐熱性が得られる点、および、加熱残渣として酸
化物が残存し、これが骨材となって働くことで残渣強度
が向上する点で特に好ましい。水酸化マグネシウムと水
酸化アルミニウムは、脱水効果を発揮する温度領域が異
なるため、併用すると脱水効果を発揮する温度領域が広
がり、より効果的な温度上昇抑制効果が得られる。
【0044】上記無機充填剤の粒径としては、0.5〜
100μmが好ましく、より好ましくは1〜50μmで
ある。
【0045】上記無機充填剤は、添加量が少ないとき
は、分散性が性能を大きく左右するため粒径の小さいも
のが好ましいが、0.5μm未満になると二次凝集が起
こり、分散性が悪くなる。上記無機充填剤の添加量が多
いときは、高充填が進むにつれて、樹脂組成物の粘度が
高くなり成形性が低下するが、粒径を大きくすることで
樹脂組成物の粘度を低下させることができる点から、粒
径の大きいものが好ましい。また、粒径が100μmを
超えると、成形体の表面性、樹脂組成物の力学的物性が
低下する。また、上記無機充填剤は、粒径の大きいもの
と粒径の小さいものを組み合わせて使用することがより
好ましく、組み合わせて用いることによって、熱膨張性
耐火層の力学的性能を維持したまま、高充填化すること
が可能となる。
【0046】上記無機充填剤の市販品としては、例え
ば、水酸化アルミニウムである粒径1μmの「ハイジラ
イトH−42M」(昭和電工社製)、粒径18μmの
「ハイジライトH−31」(昭和電工社製)、および、
炭酸カルシウムである粒径1.8μmの「ホワイトンS
B赤」(白石カルシウム社製)、粒径8μmの「BF3
00」(備北粉化工社製)等が挙げられる。上記樹脂組
成物(1)において、中和処理された熱膨張性黒鉛の配
合量は、樹脂成分100重量部に対して15〜300重
量部が好ましい。配合量が、15重量部未満では、十分
な厚さの耐火断熱層が形成されないため耐火性能が低下
し、300重量部を超えると機械的強度の低下が大き
く、使用に耐えられなくなる。
【0047】上記樹脂組成物(1)において、無機充填
剤の配合量は樹脂成分100重量部に対して30〜50
0重量部が好ましい。配合量が、30重量部未満では、
熱容量の低下に伴い十分な耐火性が得られず、500重
量部を超えると機械的強度が低下が大きく、使用に耐え
られなくなる恐れがある。また、上記中和処理された熱
膨張性黒鉛および無機充填剤の総量は、樹脂成分100
重量部に対して200〜600重量部が好ましい。総量
が、200重量部未満になると十分な耐火性が得られ
ず、600重量部を超えると機械的強度が低下が大き
く、使用に耐えられなくなる恐れがある。
【0048】上記樹脂組成物(2)としては、ゴム成分
を含む樹脂成分、リン化合物、中和処理された熱膨張性
黒鉛および無機充填剤を含有するものが用いられる。上
記樹脂組成物(2)で用いられる中和処理された熱膨張
性黒鉛および無機充填剤は、樹脂組成物(1)と同様で
ある。樹脂組成物(2)において、リン化合物を配合す
ることにより、難燃性、燃焼残渣の形状保持力が向上す
る。上記リン化合物としては特に限定されず、例えば、
赤リン、トリフェニルホスフェート,トリクレジルホス
フェート,トリキシレニルホスフェート,クレジルジフ
ェニルホスフェート,キシレニルジフェニルホスフェー
ト等の各種リン酸エステル、リン酸ナトリウム,リン酸
カリウム,リン酸マグネシウム等のリン酸金属塩、ポリ
リン酸アンモニウム類、下記一般式(a)で表される化
合物等が挙げられる。これらのうち、耐火性の観点か
ら、赤リン、ポリリン酸アンモニウム類および下記一般
式(a)で表される化合物が好ましく、性能、安全性、
費用等の点においてポリリン酸アンモニウム類がより好
ましい。
【0049】
【化1】
【0050】式(a)中、R1 およびR3 は、水素,炭
素数1〜16の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、ま
たは、炭素数6 〜16のアリール基をあらわす。R2 は、
水酸基、炭素数1〜16の直鎖状もしくは分岐状のアル
キル基、炭素数1〜16の直鎖状もしくは分岐状のアル
コキシル基、炭素数6〜16のアリール基、または炭素
数6〜16のアリールオキシ基を表す。
【0051】上記赤リンは、少量の添加で難燃効果を向
上する。上記赤リンとしては、市販の赤リンを用いるこ
とができるが、耐湿性、混練時に自然発火しない等の安
全性の点から、赤リン粒子の表面を樹脂でコ−ティング
したもの等が好適に用いられる。上記ポリリン酸アンモ
ニウム類としては特に限定されず、たとえば、ポリリン
酸アンモニウム、メラミン変性ポリリン酸アンモニウム
等が挙げられるが、取扱性等の点からポリリン酸アンモ
ニウムが好適に用いられる。市販品としては、例えば、
クラリアント社製「EXOLIT AP422」、「E
XOLIT AP462」、住友化学工業社製「スミセ
−フP」、チッソ社製「テラ−ジュC60」、「テラ−
ジュC70」、「テラ−ジュC80」等が挙げられる。
【0052】上記一般式(a)で表される化合物として
は特に限定されず、例えば、メチルホスホン酸、メチル
ホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチ
ルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン
酸、2−メチルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホ
ン酸、2, 3−ジメチル−ブチルホスホン酸、オクチル
ホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニル
ホスホネ−ト、ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホ
スフィン酸、メチルプロピルホスフィン酸、ジエチルホ
スフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフ
ィン酸、ジエチルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホ
スフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィン
酸等が挙げられる。中でも、t−ブチルホスホン酸は、
高価ではあるが、高難燃性の点において好ましい。上記
リン化合物は単独で用いても、2種以上を併用してもよ
い。
【0053】上記リン化合物は、特に炭酸カルシウム、
炭酸亜鉛等の金属炭酸塩との反応で膨張を促すと考えら
れ、特に、リン化合物として、ポリリン酸アンモニウム
を使用した場合に、高い膨張効果が得られる。また、有
効な骨材として働き、燃焼後に形状保持性の高い燃焼残
渣を形成する。上記樹脂組成物(2)において、リン化
合物の配合量は、樹脂成分100重量部に対して50〜
150重量部が好ましい。
【0054】配合量が、50重量部未満になると燃焼残
渣に十分な形状保持性が得られず、150重量部を超え
ると機械的物性の低下が大きくなり、使用に耐えられな
くなる恐れがある。上記樹脂組成物(2)において、中
和処理された熱膨張性黒鉛の配合量は、上記樹脂組成物
(1)と同様の理由により、樹脂成分100重量部に対
して15〜300重量部が好ましい。
【0055】上記樹脂組成物(2)において、無機充填
剤の配合量は、上記樹脂組成物(1)と同様の理由によ
り、樹脂成分100重量部に対して30〜500重量部
が好ましい。また、上記リン化合物、中和処理された熱
膨張性黒鉛および無機充填剤の総量は、樹脂成分100
重量部に対して200〜600重量部が好ましい。
【0056】総量が、200重量部未満になると十分な
耐火性が得られず、600重量部を超えると機械的強度
が底下が大きく、使用に耐えられなくなる恐れがある。
上記樹脂組成物(1)および(2)には、その物性を損
なわない範囲で、フェノール系、アミン系、イオウ系等
の酸化防止剤、金属害防止剤、帯電防止剤、安定剤、架
橋剤、滑剤、軟化剤、顔料等が添加されてもよい。
【0057】上記樹脂組成物(1)および(2)は、上
記各成分を、例えば、押出機、ニーダーミキサー、二本
ロール、バンバリーミキサー等、公知の混練装置を用い
て溶融混練することにより得ることができる。また、耐
火熱膨張材料の形状はテープ状のものが好ましく、自己
粘着性を有するものが特に好ましい。すなわち、テープ
状にすると合成樹脂管への巻き付けが容易なる。
【0058】耐火熱膨張テープに自己粘着性を付与する
材料としては、特に限定されないが、例えば、ブチルゴ
ムにポリブテン等の液状樹脂および粘着付与剤として石
油樹脂が配合されたものが挙げられる。上記耐火熱膨張
テープの厚みは0.3〜2mmが好ましい。厚みが、
0.3mm未満になると必要な巻き付け厚みを得るのに
何回も巻き付ける必要があり、2mmを超えると所定の
厚みに巻き付けることが難しくなる。
【0059】上記耐火熱膨張テープの巻き付け厚みは、
巻回される合成樹脂管の外径の1〜20%となされるこ
とが好ましい。巻き付け厚みが、合成樹脂管の外径の1
%未満になると火災時に十分な耐火断熱層が形成され
ず、20%を超えると火災時に耐火断熱層が十分に膨張
しなくなるため断熱性が低下する恐れがある。
【0060】上記耐火熱膨張テープの幅は、防火区画貫
通部の厚みの50〜150%が好ましい。厚みの50%
未満になると火災時に十分な耐火断熱層が形成されず、
150%を超えると施工が難しくなるからである。上記
耐火熱膨張テープには、熱膨張性能を損なわない範囲
で、補強材が積層されてもよい。
【0061】補強材としては、特に限定されず、例え
ば、紙、織布、不織布、フィルム、金網、金属板(亜鉛
メッキ鋼板、鉄板、アルミ板等)および繊維マット(ガ
ラス繊維、炭素繊維等)が用いられる。上記紙として
は、クラフト紙、和紙、Kライナ−紙等公知のものを使
用することができる。水酸化アルミニウムや炭酸カルシ
ウムを高充填した不燃紙、難燃剤を配合したり、難燃剤
を表面に塗布した難燃紙、ロックウール,セラミックウ
ール,ガラス繊維を用いた無機繊維紙、炭素繊維紙など
を使用すると耐火性を向上させることができる。
【0062】上記不織布としては、ポリプロピレン、ポ
リエステル、ナイロン、セルロ−ス繊維等からなる湿式
不織布、長繊維不織布などを使用することができる。上
記フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリアミド、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の樹
脂フィルムなどを使用することができる。
【0063】上記金網としては、通常使用されている金
網の他に金属ラスなどが使用可能である。上記紙、織
布、不織布、フィルム、金網等の基材は、耐火熱膨張テ
ープの一面に積層されてもよく、2枚の耐火熱膨張テー
プの間に挟み込んで使用してもよい。
【0064】上記耐火熱膨張テープの幅が防火区画貫通
部の長さより短い場合は、防火区画貫通部の長さ方向の
略中央に位置するように配置し、防火区画貫通部の長さ
より長い場合は防火区画貫通部の両側への突出長さが略
均等となるように配置することが好ましい。また、耐火
熱膨張テープが巻き付けられた合成樹脂管は、防火区画
貫通部5の貫通孔において略中央となるように配置する
ことが好ましい。
【0065】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は本発明にかか
る防火区画用配管材料の1つの実施の形態をあらわして
いる。
【0066】図1に示すように、この防火区画用配管材
料Pは、合成樹脂配管材料としての2軸配向管9と、耐
火熱膨張材料層8とを備えている。2軸配向管9は、図
1に示すように、ポリオレフィン樹脂91と層状珪酸塩
92とを含み少なくとも一部が架橋された樹脂組成物を
管の周方向および管の軸方向に延伸することによって形
成されている。
【0067】すなわち、この2軸配向管9は、図2およ
び図3に示すような成形装置10を用いて以下のように
して製造することができる。
【0068】図2に示すように、この成形装置10は、
押出機11と、ダイ1とを備えている。ダイ1は、図3
に示すように、ダイ本体2と、マンドレル3とを備えて
いる。
【0069】ダイ本体2は、押出機(図示せず)から押
し出される溶融樹脂を供給する樹脂供給口21と、潤滑
剤供給口22とを備え、樹脂供給口21側の端部から中
央部に向かって小径筒部23が設けられ、ダイ本体2の
出口側から中央部に向かって大径筒部24が設けられて
いるとともに、小径筒部23と大径筒部24との間に小
径筒部23から大径筒部24に向かって徐々に拡径する
拡径筒部25が設けられている。
【0070】マンドレル3は、ダイ本体2の小径筒部2
3の端部から小径筒部23の略中央部に掛けて、小径筒
部23に水密に嵌合し、ダイ本体2とマンドレル3とを
一体化した状態にする嵌合部31と、小径筒部23の残
部との間に小径厚肉の管状をした熱架橋ゾーン4を形成
する小径軸部32と、ダイ本体2の大径筒部24との間
にほぼ成形しようとする管の断面形状と同じ断面形状を
した冷却ゾーン6を形成する大径軸部33と、小径軸部
32から大径軸部33に向かって徐々に拡径し、拡径筒
部25との間に延伸ゾーン5を形成する拡径軸部34と
を備えている。
【0071】嵌合部31は、樹脂供給口21に臨む部分
から小径軸部32との境界に到る部分の外周面に、樹脂
供給口21から供給される樹脂を熱架橋ゾーン4へ導く
螺旋溝31aが穿設されている。また、マンドレル3
は、嵌合部31から小径軸部32に向かって潤滑剤供給
路35が穿設されていて、この潤滑剤供給路35が小径
軸部32の外周面および拡径軸部34の外周面にかけて
螺旋状に設けられた潤滑剤供給溝36に連通している。
【0072】すなわち、加圧ポンプ等で潤滑剤供給路3
5に供給された潤滑剤が潤滑剤供給溝36を介して樹脂
接触面である小径軸部32および拡径軸部34の外周面
に供給されるようになっている。
【0073】そして、この成形装置10を用いた2軸配
向管9の成形方法は、以下のとおりである。 押出機11でポリオレフィン樹脂と、熱架橋剤と、有
機化層状珪酸塩とを混練して得た樹脂組成物を押出機1
1の先端から樹脂供給口21に連続的に供給する。
【0074】樹脂供給口21に供給された樹脂組成物
を螺旋溝31aを介して熱架橋ゾーン4に送り、厚肉筒
状に展開するとともに、混合物中の熱可塑性樹脂を熱架
橋剤によって5%以上50%以下の架橋度となるように
熱架橋させる。 熱架橋させた管状の架橋ポリオレフィン樹脂を延伸ゾ
ーン5に送り拡径軸部34のテーパによって拡径すると
ともに、厚みを減少させて1軸以上の延伸を達成する。
【0075】延伸ゾーン5での延伸によって大径軸部
33と大径筒部24との隙間形状に賦形された管状賦形
物を冷却ゾーン6で、配向緩和温度以下、すなわち、結
晶化開始温度以下まで形状を保持したままで冷却し、2
軸配向管9を連続的に得る。なお、上記のようにして2
軸配向管9を製造するにあたり、常に潤滑剤供給口22
および潤滑剤供給路35を介して樹脂接触面であるダイ
本体2内周面およびマンドレル3外周面に滲み出させ
て、架橋樹脂および延伸樹脂と、樹脂接触面であるダイ
本体2内周面およびマンドレル3外周面との間に介在さ
せて摩擦抵抗が小さくなるようにしている。
【0076】一方、耐火熱膨張材料層8は、特願200
0−148079号にも記載のゴム成分、膨張性黒鉛、
無機充填剤を含む組成物よりなる耐火熱膨張テープ(テ
ープ状成形体)を2軸配向管9の周囲に巻回することに
よって形成されている。そして、このようにして得られ
た防火区画用配管材料Pを用いれば、以下のようにして
本発明の建物防火区画貫通部の耐火構造を構築すること
ができる。
【0077】すなわち、この耐火構造は、まず、図4に
示すように、防火区画としてのスラブSに設けられた貫
通部としての防火区画用配管材料Pの外径と略同じか少
し大径の貫通孔S1にこの防火区画用配管材料Pを挿通
し、スラブSの両側で他の配管材料(図示せず)と接続
する。また、防火区画用配管材料Pと貫通孔S1の内周
面との間には、モルタルMを充填することによって構築
されるようになっている。
【0078】この耐火構造は、以上のように、2軸配向
管9が少なくとも周方向に延伸した配向管であるので、
図5に示すように火災が起こった際に2軸配向管9が熱
により半径方向に熱収縮して小径化する。そして、この
2軸配向管9の小径化と同時に耐火熱膨張材料層8が小
径化するとともに軟化あるいは溶融状態化した2軸配向
管9を押しつぶすように熱膨張する。したがって、2軸
配向管9が大口径のものであっても、2軸配向管9が熱
変形したり、焼失した場合の隙間が小さく、巻きつけら
れた耐火熱膨張材料層8の熱膨張により貫通孔S1を完
全に閉塞し、スラブSの一方から他方への類焼を防止す
ることができる。
【0079】また、2軸配向管9がポリオレフィン樹脂
中に層状珪酸塩を含む樹脂組成物で形成されているの
で、耐火性に加えてポリオレフィン樹脂の機械的特性、
熱的特性、ガスバリヤー性等の特性がより向上したもの
となる。そして、ポリオレフィン樹脂の少なくとも一部
が架橋しているので、より機械的強度および熱的強度が
上がり、薄肉化を図ることができる。さらに、耐火熱膨
張材料層が耐火熱膨張テープで形成されているので、市
販のキットのように、各樹脂管の径にあわせたものを用
意する必要がなく、製造コストを低減できる。
【0080】本発明は、上記の実施の形態に限定されな
い。例えば、上記の実施の形態では、予め合成樹脂配管
材料としての2軸配向管の周面に耐火熱膨張材料層が形
成されていたが、現場施工で2軸配向管の周囲にキット
や耐火熱膨張テープを装着するようにしても構わない。
【0081】
【実施例】以下に、本発明の実施例をより詳しく説明す
る。
【0082】(実施例1)各部の寸法が以下のようにな
っている図2および図3に示すようなダイ1と、押出機
11を用意した。 〔ダイ寸法〕 ・小径軸部32の外径:17.05mm ・小経筒部23の内径:75.0mm ・大径軸部33の外径:136.4mm ・大径筒部24の内径:150mm 〔押出機〕 ・日本製鋼所社製TEX30α、L/D=51、口径3
2mm
【0083】そして、原料樹脂としての高密度ポリエチ
レン(密度0.953、メルトフローレート(MFR)
0.03、重量平均分子量26800、融点132℃)
を押出機に投入するとともに、L/D=35の位置から
熱架橋剤としての2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキシン−3(日本油脂社製パ−ヘ
キシン25B、193℃半減期時間60秒)を押出機に
高密度ポリエチレン10重量部に対して0.35重量部
の割合で添加し、L/D=35の位置から層状珪酸塩と
して膨潤性マイカ(コ−プケミカル社製MAE−10
0)を原料樹脂100重量部に対し5重量部、および、
酸変性ポリマ−としてER403を5重量部添加し、押
出機内で170℃の樹脂温度で高密度ポリエチレンと膨
潤性マイカ、酸変性ポリマ−とを混合混練したのち、得
られた樹脂組成物を、ダイ1と押出機11の間に設置さ
れた計量ポンプ12を介して、ダイ本体2の樹脂供給口
21からクリアランス29.0mm、壁面220℃、長
さ200mmの熱架橋ゾーン4、延伸ゾーン5が140
℃、冷却ゾーン6が80℃に設定されたダイ1内に連続
的に供給すると同時に、熱架橋ゾーン4の上流側から架
橋剤を含まない上記原料樹脂を架橋剤を含む原料樹脂の
外面に被覆し、外径150mm、内径136.4mm、
被覆未架橋樹脂の厚みが0.5mmである合成樹脂配管
材料としての2軸配向架橋ポリエチレン管を連続的に得
た。
【0084】また、押出延伸にあたっては、潤滑剤とし
てのポリエチレングリコ−ル(平均分子量2000、粘
度10.8cSt(at100℃))をプランジャ−ポ
ンプで潤滑剤供給口22を介してダイ内に供給し、熱架
橋ゾーンの直前で樹脂の内外面に行き渡るようにしてお
いた。なお、押出機11としては、スクリュ−軸が上流
側から下流側に向かって第1フルフライト形状部−第1
逆フルフライト形状部−第2フルフライト形状部−第2
逆フルフライト形状部を順に備えた押出機を用い、高圧
部(第1逆フルフライト形状部)と、高圧部(第2逆フ
ルフライト形状部)との間に挟まれた低圧部(第2フル
フライト形状部)から、熱架橋剤として2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3
を供給するようにした。
【0085】つぎに、ブチルゴム(エクソン社製「ブチ
ル#065」)40重量部、ポリブテン(出光石油化学
社製「ポリブテン#100R」)50重量部、水素添加
石油樹脂(ト−ネックス社製「エスコレッツ#532
0」)10重量部、ポリリン酸アンモニウム(クラリア
ント社製「EXOLIT AP422」)45重量部、
中和処理された熱膨張性黒鉛(東ソー社製「フレ−ムカ
ットGREP−G」)30重量部、および、水酸化アル
ミニウム(昭和電工社製「ハイジライトh−31」)2
00重量部をロ−ルを用いて混練した後、得られた樹脂
組成物をプレス成形により1mm厚、80mm幅の耐火
熱膨張テープを作製した。
【0086】上記耐火熱膨張テープを外径150mmの
上記2軸配向ポリエチレン管外面に2周分巻き付け(巻
き付け厚2mm)、防火区画用配管材料の試験体を得
た。なお、この耐火熱膨張テープは自己粘着性を有する
ため、巻き付け作業を容易に行うことができた。
【0087】そして、この試験体を、図4に示したよう
に、厚さ100mmのスラブSに開けた直径200mm
の貫通孔S1に挿通させた後、試験体とスラブSとの間
隙にモルタルMを充填して固定した。上記スラブSに固
定した試験体について、JIS A1304に基づく2
時間耐火試験を行った結果、2軸配向ポリエチレン管は
溶融、焼失したが、防火区画貫通部である貫通孔S1に
生じた隙間は耐火熱膨張テープの熱膨張によって閉塞さ
れており、非加熱側に火炎の突き抜けは観測されなかっ
た。
【0088】(比較例1)耐火熱膨張テープを被覆する
管に、合成樹脂配管材料として2軸配向架橋ポリエチレ
ン管を使用せず、単なる高密度ポリエチレン管を使用し
た以外は実施例1同様にして試験体を用意し、この試験
体について実施例1と同様にして2時間耐火試験を行っ
た結果、高密度ポリエチレン管は溶融、焼失し、防火区
画貫通部分に生じた隙間を耐火熱膨張テープの熱膨張に
よって完全に閉塞する事は出来ず、非加熱側に若干の火
炎の突き抜けが観測された。
【0089】
【発明の効果】本発明にかかる建物防火区画貫通部の耐
火構造は、以上のように構成されているので、防火区画
貫通部に150mm以上の大径の管を挿通した場合であ
っても防火区画貫通部を閉塞することができる。したが
って、防火区画貫通部の一方の側で発生した熱、火炎、
煙等が他方側へ到達するのを防止することができる。ま
た、請求項3の耐火構造とすれば、機械的特性、熱的特
性、ガスバリヤー性等の特性がより向上したものとな
る。
【0090】本発明にかかる防火区画用配管材料は、以
上のように合成樹脂配管材料である配向管に予め耐火熱
膨張材料層が一体に設けられているので、現場で容易に
本発明の耐火構造を構築することができる。さらに、請
求項4の耐火構造あるいは請求項8の配管材料のように
耐火熱膨張材料層をテープ状の耐火熱膨張材料を巻回す
ることによって形成する構成にすれば、容易かつ低コス
トで耐火熱膨張材料層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる防火区画用配管材料の1つの
実施の形態をあらわす断面図である。
【図2】 図1の防火区画用配管材料の合成樹脂配管材
料の製造に用いる成形装置の1例を模式的にあらわす模
式図である。
【図3】 図2の成形装置に用いるダイの断面図であ
る。
【図4】 図1の防火区画用配管材料の施工状態を説明
する防火区画部の断面図である。
【図5】 図1の防火区画用配管材料の火災時に熱を受
けた時の状態を説明する断面図である。
【図6】 層状珪酸塩を模式的にあらわす模式図であ
る。
【図7】 層状珪酸塩であるモンモリロナイトの分子構
造図である。
【符号の説明】
P 防火区画用配管材料 S スラブ(防火区画) S1 貫通孔(防火区画貫通部) 8 耐火熱膨張材料層 9 2軸配向管(合成樹脂配管材料) 91 ポリオレフィン 92 層状珪酸塩
フロントページの続き (72)発明者 横山 順一 京都市南区上鳥羽上調子町2−2 積水化 学工業株式会社内 (72)発明者 小川 彰弘 京都市南区上鳥羽上調子町2−2 積水エ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DE01 GA65 GA66 HD11 HE01 JA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の防火区画に設けられた貫通孔に建
    物内配管の一部を構成する合成樹脂管が挿通されている
    とともに、貫通孔と合成樹脂管との間に火災時の熱で膨
    張して貫通孔を塞ぐ耐火熱膨張材料層が設けられている
    建物防火区画貫通部の耐火構造において、前記合成樹脂
    管が少なくとも管周方向に延伸された配向管であること
    を特徴とする建物防火区画貫通部の耐火構造。
  2. 【請求項2】 少なくとも管周方向に延伸された配向管
    が少なくとも一部が架橋されたポリオレフィンを主成分
    として含む組成物からなる請求項1に記載の建物防火区
    画貫通部の耐火構造。
  3. 【請求項3】 組成物中に層状珪酸塩が添加されている
    請求項2に記載の建物防火区画貫通部の耐火構造。
  4. 【請求項4】 耐火熱膨張材料層がテープ状の耐火熱膨
    張材料を合成樹脂管の周囲に巻回することによって形成
    されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の建物
    防火区画貫通部の耐火構造。
  5. 【請求項5】 耐火熱膨張材料層と貫通孔との隙間にモ
    ルタルが充填されている請求項1〜請求項4のいずれか
    に記載の建物防火区画貫通部の耐火構造。
  6. 【請求項6】 少なくとも管周方向に延伸された配向管
    からなる合成樹脂管と、この合成樹脂管の少なくとも建
    物の防火区画に設けられた貫通孔に挿通される部分の全
    周を囲繞するように設けられ、火災時の熱で膨張して合
    成樹脂管を押し潰しつつ貫通孔を塞ぐ耐火熱膨張材料層
    とを備えている防火区画用配管材料。
  7. 【請求項7】 少なくとも管周方向に延伸された配向管
    からなる合成樹脂管が少なくとも一部が架橋されたポリ
    オレフィンを主成分として含む組成物からなる請求項6
    に記載の防火区画用配管材料。
  8. 【請求項8】 耐火熱膨張材料層がテープ状の耐火熱膨
    張材料を合成樹脂管の周囲に巻回することによって形成
    されている請求項6または請求項7に記載の防火区画用
    配管材料。
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