JP2002119092A - ステッピングモータの制御装置 - Google Patents

ステッピングモータの制御装置

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JP2002119092A
JP2002119092A JP2001230201A JP2001230201A JP2002119092A JP 2002119092 A JP2002119092 A JP 2002119092A JP 2001230201 A JP2001230201 A JP 2001230201A JP 2001230201 A JP2001230201 A JP 2001230201A JP 2002119092 A JP2002119092 A JP 2002119092A
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JP
Japan
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stepping motor
rod
control
stopper
stoppers
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JP2001230201A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Wakana
好宏 若菜
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
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  • Supercharger (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロークセンサ等のセンサを使用せずに、
大きな駆動力が必要なアクチュエータ用途に適用可能
で、製造コストの低減を図ったステッピングモータの制
御装置を提供すること。 【解決手段】 同制御装置は、コイルへの通電状態を変
えることでロータが回転し、ロッド21が変位するステ
ッピングモータ20を駆動制御して、ロッド21に設け
た係合片を2つのストッパによる拘束範囲内で変位させ
てノズルベーンを開閉させるECU60を備える。EC
U60は、ステッピングモータ20の駆動制御開始時
に、係合片が両ストッパのいずれか一方に当接するよう
にロッド21を変位させ、係合片が一方のストッパに当
接した状態でのモータ20の現在位置のステップ数を、
そのストッパ位置に対応する値に初期化する。これによ
り、ロッド21の位置を特定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タを動力源として用いる装置に適用され、被駆動部材と
して、例えば、自動車用エンジン等の内燃機関の過給シ
ステムに用いられる可変ノズル型ターボチャージャのノ
ズルベーン等を駆動させるステッピングモータの制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステッピングモータとして、駆動
指令によりコイルへの通電状態を変えることでロータが
1ステップ角ずつ回転し、この回転により出力軸である
ロッドが直線的に往復変位する(伸縮する)ものが知ら
れている。例えば、4相のPM型ステッピングモータを
2相励磁方式で駆動すると、ロータが図4に示すよう
に、1,2相がONのA相励磁ではロータの斜線部がA
で示す領域にある(ロータ位置A)。A相励磁から2,
3相がONになるB相励磁になると、ロータが時計方向
に1ステップ角だけ回転して斜線部がBで示す領域にな
る(ロータ位置B)。B相励磁から3,4相がONにな
るC相励磁になると、ロータがさらに同方向に回転して
斜線部がCで示す領域になる。C相励磁から4,1相が
ONになるD相励磁になると、ロータがさらに同方向に
回転して斜線部がDで示す領域になる。そして、D相励
磁からA相励磁になると、ロータがさらに同方向に回転
して斜線部がAで示す領域になる。こうして、ロータが
時計方向に1回転すると、ロータ位置がA→B→C→D
→Aと変化してロッドが伸び方向へ直進し、ロータが逆
方向に1回転すると、ロータ位置がA→D→C→B→A
と変化してロッドが縮み方向へ直進する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、コ
イルへの通電状態でロータ位置が定まる上述したような
ステッピングモータでは、同モータに与えた指令値の履
歴によってロッドのストローク量(変位量)が分かる。
しかし、ロッドの初期位置が不明でありまた、「脱調」
と呼ばれる現象による指令値と実際のロータ位置(ロッ
ド位置)との間にずれが生じるような場合には、ロッド
の位置を特定するためにストロークセンサ等のセンサが
必要であった。したがって、ステッピングモータを大き
な駆動力が必要なアクチュエータ(動力源)として用い
る場合、指令値と実際のロッドの位置との間にずれが生
じ易く、そのようなアクチュエータ用途にはステッピン
グモータを適用することができなかった。また、そのよ
うな用途にステッピングモータを適用する場合には、ス
トロークセンサ等のセンサが必要になるとともに、その
センサで得たロッドの位置情報による制御が必要とな
り、制御が複雑化してしまい、製造コストが増大する虞
があった。
【0004】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、ストロークセンサ等のセン
サを使用せずに、大きな駆動力が必要なアクチュエータ
用途に適用可能で、製造コストの低減を図ったステッピ
ングモータの制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。上記
目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、コイル
への通電状態を変えることでロータが回転し、出力軸が
変位するステッピングモータを駆動制御して、前記出力
軸に設けた係合片を第1及び第2ストッパによる拘束範
囲内で変位させて被駆動部材を駆動させる制御手段を備
えたステッピングモータの制御装置であって、前記制御
手段は、前記ステッピングモータの駆動制御開始時に、
前記係合片が前記両ストッパのいずれか一方に当接する
ように前記ステッピングモータを駆動制御して前記出力
軸を変位させるとともに、同制御により前記係合片が前
記両ストッパのいずれか一方に当接した状態での前記ス
テッピングモータの現在位置のステップ数を、その一方
のストッパ位置に対応する値に初期化することを要旨と
している。
【0006】ステッピングモータは、同モータ自体の可
動範囲が両ストッパによる拘束範囲に対して余裕を持っ
てその拘束範囲をカバーするように被駆動部材を備える
装置本体、例えばノズルベーンを備えるターボチャージ
ャ本体に組み付けられている。即ち、ステッピングモー
タの可動範囲の両端は、前記拘束範囲の両端よりもそれ
ぞれ外側に位置している。
【0007】この発明によれば、ステッピングモータの
駆動制御開始時に、係合片が両ストッパのいずれか一方
に当接するように出力軸を変位させ、係合片がいずれか
一方のストッパに当接した状態でのステッピングモータ
の現在位置のステップ数を、その一方のストッパ位置に
対応する値に初期化する。これにより、ステッピングモ
ータの出力軸位置を特定することができる。例えば、ロ
ータの回転により出力軸であるロッドが直線的に往復変
位する(伸縮する)ステッピングモータの場合、そのロ
ッド位置を特定することができる。したがって、その出
力軸位置を検出するストロークセンサ等のセンサを使用
せずに、ステッピングモータの駆動制御を精度良く行う
ことができるとともに、製造コストを低減することがで
きる。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
ステッピングモータの制御装置において、前記制御手段
は、前記ステッピングモータの駆動制御を開始する毎
に、前記初期化を行うことを要旨としている。
【0009】この発明によれば、ステッピングモータの
駆動制御を開始する毎に、ステッピングモータの出力軸
位置を特定することができるので、上記ストロークセン
サ等のセンサを使用せずに、ステッピングモータの駆動
制御を毎回精度良く行うことができる。
【0010】請求項3に係る発明では、請求項1又は2
に記載のステッピングモータの制御装置において、前記
制御手段は、前記ステッピングモータの駆動制御中に、
前記ステッピングモータの現在位置のステップ数と前記
出力軸の実位置との間に予め設定された値を超えるずれ
があると判定したとき、前記駆動制御を一旦中断し、前
記係合片が前記両ストッパのいずれか一方に当接するよ
うに前記ステッピングモータを駆動制御し、前記係合片
が前記両ストッパのいずれか一方に当接した状態での前
記ステッピングモータの現在位置のステップ数をその一
方のストッパ位置に対応する値に初期化することを要旨
とする。
【0011】この発明によれば、ステッピングモータの
駆動制御中に、同モータの現在位置のステップ数と出力
軸の実位置との間に予め設定された値を超えるずれが生
じた場合に、係合片が両ストッパのいずれか一方に当接
するようにステッピングモータを駆動制御する。そし
て、係合片がその一方のストッパに当接した状態でのス
テッピングモータの現在位置のステップ数をその一方の
ストッパ位置に対応する値に初期化する。これにより、
ステッピングモータの駆動制御中に「脱調」等により上
記ずれが生じた場合に、同駆動制御を一旦中断してその
ずれを補正した上で駆動制御を再開することができる。
したがって、ステッピングモータを大きな駆動力が必要
なアクチュエータとして用いる場合でも、ストロークセ
ンサ等のセンサを使用せずに、ステッピングモータの駆
動制御を精度良く行うことができるとともに、製造コス
トを低減することができる。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
ステッピングモータの制御装置において、前記制御手段
は、前記ずれがあると判定したとき、前記係合片の現在
位置から前記両ストッパのいずれか一方までの距離分と
ロータn回転分だけ前記出力軸を変位させる駆動指令を
前記ステッピングモータに与えることを要旨とする。
【0013】この発明によれば、前記ずれがあると判定
されたとき、係合片の現在位置から両ストッパのいずれ
か一方までの距離分とロータn回転分だけ出力軸を変位
させる駆動指令がステッピングモータに与えられる。こ
れにより、係合片が両ストッパのいずれか一方に必ず当
接し、ステッピングモータが脱調する。このとき、ステ
ッピングモータは、前記距離分に加えてロータn回転分
の駆動指令を受けているので、脱調を繰り返しても係合
片は必ずストッパに当接している。したがって、前記ず
れがあると判定されたときに出力軸がどのような位置に
ある場合でも、そのずれを確実に補正することができ
る。
【0014】請求項5に係る発明では、請求項3に記載
のステッピングモータの制御装置において、前記制御手
段は、前記駆動制御中に上記ずれがあると判定したと
き、前記係合片がより近い方のストッパに当接するよう
に前記ステッピングモータを駆動制御することを要旨と
している。
【0015】この発明によれば、ステッピングモータの
駆動制御中に脱調等による上記ずれの補正を短時間で完
了することができる。したがって、ステッピングモータ
の駆動制御中に脱調等による上記ずれの発生頻度が高
く、そのズレを頻繁に補正する必要がある場合に、特に
有効である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るステッピング
モータの制御装置を、自動車用エンジンの過給システム
に用いられる可変ノズル型ターボチャージャに適用した
各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各
実施形態では、ステッピングモータとして、4相のPM
型ステッピングモータを用いており、また、同モータを
2相励磁方式で駆動している。
【0017】[ 第1実施形態]図1に示すように、ステ
ッピングモータ20は、可変ノズル型ターボチャージャ
40のノズルベーン41を開閉させるアクチュエータと
して用いられている。また、ステッピングモータ20の
制御装置は、エンジンの各種制御や、可変ノズル型ター
ボチャージャ40の過給圧制御のためのステッピングモ
ータ20の駆動制御等を実行する電子制御ユニット(以
下、ECUという)60を備えている。
【0018】ステッピングモータ20は、図1及び図3
に示すように、コイル24への通電状態を変えることで
ロータ25が1ステップ角ずつ回転し、この回転により
出力軸であるロッド21が直線的に往復変位する(伸縮
する)するようになっている。
【0019】ステッピングモータ20のケース22内に
は、リング状に形成されたステータ23が設けられてい
る。このステータ23は、コイル24を有し、同コイル
24により回転磁界が発生される。ステータ23の内周
側には、ロータ25が回転可能に設けられている。この
ロータ25は、円筒状のマグネット26と、同マグネッ
トの内周面に固着されたカラム部27とからなる。カラ
ム部27には、雌ねじ部27aが形成されている。そし
て、ロータ25は、ケース22内で回転可能にかつ軸線
方向に移動不能に支持されている。
【0020】一方、ロッド21の基端側には、カラム部
27の雌ねじ部27aと螺合する雄ねじ部21aが形成
されている。そして、ロッド21は、回転不能にかつ軸
線方向に移動可能に支持されている。これにより、ロー
タ25が回転すると、その回転方向に応じた方向へ、そ
の回転角に応じたストロークだけロッド21が直進する
(伸縮する)ようになっている。
【0021】また、ロッド21の先端部21bには、ピ
ン孔21cが設けられているとともに、ストッパ部材7
0の両端のストッパS1,S2と係合可能な係合片28
が設けられている。また、ロッド21が縮み方向(図3
で上方)へ変位して係合片28が第1ストッパとしての
開側ストッパS1に突き当たると、ロッド21のそれ以
上の変位が制限される。一方、ロッド21が伸び方向
(図3で下方)へ変位して係合片28が第2ストッパと
しての閉側ストッパS2に突き当たると、ロッド21の
それ以上の変位が制限される。こうして、ロッド21の
作動範囲が、ストッパS1,S2により規制される。
【0022】なお、ステッピングモータ20は、図15
に示すように、同モータ20自体の可動範囲が両ストッ
パS1,S2による拘束範囲に対して余裕を持ってその
拘束範囲をカバーするように図1に示す可変ノズル型タ
ーボチャージャ40に組み付けられている。即ち、ステ
ッピングモータ20の可動範囲の両端は、前記拘束範囲
の両端よりもそれぞれ外側に位置している。ただし、後
述するようにステッピングモータ20の現在位置のステ
ップ数STPを初期化する前は、ロッド21の係合片2
8が両ストッパS1,S2による拘束範囲内のどの位置
にあるのかは不明である。
【0023】ロッド21の係合片28を開側ストッパS
1に突き当てた位置では、ノズルベーン41が全開位置
になり、係合片28を閉側ストッパS2に突き当てた位
置では、ノズルベーン41が全閉位置になるように、ロ
ッド21は、後述するベーン駆動機構を介してノズルベ
ーン41と連結されている。こうして、ロッド21をス
トッパS1,S2間で変位させることにより、ノズルベ
ーン41が開閉されるようになる。
【0024】ここで、「脱調」について、ステッピング
モータ20のロータ25を上方から見た図4に示す模式
図を参照して説明する。いま、伸び方向への駆動指令が
与えられてロータ25の斜線部25aがA→Bへ回転す
る際に、ロッド21の伸び方向への変位が拘束されてい
てロータ25が回転できないものとする。この場合、ロ
ータ25はロータ位置AでB方向引かれた状態になる。
この状態で、B→Cへ回転させる駆動指令が与えられる
と、ロータ25はロータ位置AでC方向へ引かれる不安
定な状態になる。さらに、C→Dへ回転させる駆動指令
が与えられると、D方向へ引かれたロータ25はロータ
A位置からロータD位置へ逆回転(ロッド縮み方向へ回
転)してDの位置で安定する。
【0025】このときの駆動指令はロータ25をロッド
伸び方向へ3/4回転させるものであるのに、実際には
ロータ25はロッド縮み方向へ1/4回転している。こ
の結果、例えば図16に示すように、ステッピングモー
タ20の現在位置のステップ数STPとロッド21の実
位置(ロッド実ストローク位置)との間に1回転分のず
れ(4ステップ分のずれ)が生じている。この後、ロッ
ド21の拘束が無くなっても、上記脱調によるずれは継
続されてしまう。このようにステッピングモータ20の
現在位置のステップ数STPとロッド21の実位置との
間にずれが生じる現象を「脱調」という。
【0026】次に、可変ノズル型ターボチャージャ(以
下、単にターボチャージャという。)40について、図
1及び図2を参照して説明する。ターボチャージャ40
は、ベアリングハウジング42、コンプレッサハウジン
グ43、及びタービンハウジング44を備えている。ベ
アリングハウジング42には、ロータシャフト45が回
転可能に支持されている。ロータシャフト45の一端部
(図の左端部)には、複数の羽根を供えたインペラ(図
示省略)が取り付けられている。また、ベアリングハウ
ジング42の一端側には、コンプレッサハウジング43
が取り付けられている。同ハウジング43には、エンジ
ンの燃焼室に供給される空気が導入される吸気入口46
が設けられている。
【0027】一方、ロータシャフト45の他端側には、
タービンホイール47が取り付けられている。タービン
ハウジング44内のスクロール通路48は、エンジンの
排気通路(図示省略)と連通し、エンジンからの排気ガ
スがスクロール通路48に送り込まれる。その排気ガス
がタービンホイール47の羽根47aに吹き付けられて
タービンホイール47が回転すると、前記インペラも回
転し、吸気通路内の空気が吸気入口46、コンプレッサ
ハウジング43内の通路を介して燃焼室へ強制的に送り
込まれるようになる。なお、羽根47aに吹き付けられ
た後の排気ガスは、排気出口44aを介して触媒(図示
省略)へ送られる。
【0028】また、タービンハウジング44内には、タ
ービンホイール47に吹き付けられる排気ガスが通過す
る導出流路49が、タービンホイール47の外周を覆う
ように形成されている。導出流路49を通過した排気ガ
スは、タービンホイール47の各羽根47aへ向けて吹
き付けられる。導出流路49には、各羽根47aに吹き
付けられる排気ガスの流速を可変にするための複数のノ
ズルベーン41が設けられている。
【0029】次に、ロッド21の変位を複数のノズルベ
ーン41に伝達してこれらのノズルベーン41を開閉さ
せるベーン駆動機構を説明する。複数のノズルベーン4
1は、タービンハウジング44に固定された環状のプレ
ート51にその軸線を中心に等角度で配置されている。
また、各ノズルベーン41は、プレート51に、同プレ
ートの各孔に通した各ピン53を介して各アーム54と
一体回転可能に支持されている。
【0030】また、プレート51の小径部の外側には、
ユニゾンリング52が回転可能に配置されている。同リ
ング52には、各アーム54の二股部で挟持されるピン
55が突設されている。また、ユニゾンリング52は、
同リングに固定されたピン52aと係合する駆動アーム
56により軸線を中心に回転される。この駆動アーム5
6は、ベアリングハウジング42に回転可能に支持され
た連結軸57を介してアーム58と連結されている。こ
のアーム58は、連結ピン59を介してロッド21の先
端部21bのピン孔21cに固定されている。
【0031】このように構成されたベーン駆動機構を介
してロッド21の変位が各ノズルベーン41に伝達され
る。即ち、ロッド21が変位すると(伸縮すると)、こ
の変位により連結ピン59、アーム58、連結軸57及
び駆動アーム56が一体となって回動し、この回動によ
りユニゾンリング52が回転する。この回転が同リング
52と一体の各ピン55を介して各アーム54に伝達さ
れて各アーム54が回動し、これらのアーム54と各ピ
ン53を介して連結された各ノズルベーン41が開閉す
る。
【0032】前記ECU60は、ROM、RAM、及び
バックアップRAMを含むメモリ61と、CPU(図示
省略)等を備える算術論理演算回路として構成されてい
る。ここで、ROMは各種制御プログラムや、これらの
プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶さ
れたメモリであり、CPUはROMに記憶された各種制
御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。
また、RAMはCPUでの演算結果や各センサから入力
されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バッ
クアップRAMはエンジンの停止時にその記憶されたデ
ータ等を保存する不揮発性のメモリである。また、CP
UはROMに記憶された各種制御プログラムやマップに
基づいて演算処理を実行する。そして、ROM、RA
M、バックアップRAM、及びCPUは、不図示のバス
を介して互いに接続されるとともに、外部入力回路及び
外部出力回路(共に図示省略)と接続されている。
【0033】外部入力回路には、アクセル開度、エンジ
ン回転速度、過給圧等の信号が入力される。また、外部
出力回路からステッピングモータ20へパルス信号から
なる駆動指令が出力されるようになっている。
【0034】次に、上記ステッピングモータ20のロッ
ド21が図1に示すようにターボチャージャ40に組み
付けられている車両において、ECU60の実行するス
テッピングモータ20の駆動制御(過給圧フィードバッ
ク制御)について、図5のフローチャートを参照して説
明する。このフローチャートに示される一連の処理は、
ECU60により所定の制御周期(所定のクランク角)
毎に繰り返し実行される。なお、ここで説明する制御を
行う際には、後述する「初期全開イニシャライズ制御」
或いは「初期全閉イニシャライズ制御」処理により、ス
テッピングモータ20の現在位置のステップ数STPが
初期化されていることが前提となる。この初期化によ
り、ロッド21の位置、即ちその係合片28が両ストッ
パS1,S2による拘束範囲内のどの位置にあるのかを
特定できる。例えば、STP=0の位置で係合片28が
開側ストッパS1に当接するとともに、STP=STP
・MAXの位置で係合片28が閉側ストッパS2に当接
するように、ステッピングモータ20の現在位置のステ
ップ数STPを設定できる。
【0035】まず、ステップ110で、ステッピングモ
ータ20の現在位置(ロッド21の実位置)のステップ
数STPが目標ステップ数TRGに等しいか否かを判定
する。ここで、TRGは、エンジン回転速度や、アクセ
ル開度等の機関運転状態に基づいて算出される目標過給
圧に応じて設定される目標ステップ数であり、エンジン
の過給圧を目標値(目標過給圧)に近づけるための過給
圧フィードバック制御中は、随時更新される。
【0036】ステップ数STPが目標ステップ数TRG
に等しくない場合(ステップS110でNO)、ステッ
プS120へ進み、ステップ数STPが目標ステップ数
TRGより大きいか否かを判定する。ステップ数STP
が目標ステップ数TRGより大きい場合(ステップS1
20でYES)、ステップS130へ進み、ロッド21
をノズルベーン41の開側へ(図3に示す開側ストッパ
S1側へ)1ステップ分変位させる駆動指令をステッピ
ングモータ20に与えて同モータ20を駆動する。これ
は、ノズルベーン41の現在の開度が目標開度より閉じ
側にあるので、ノズルベーン41を現在の開度より1ス
テップ分だけ開き側へ変位させるためである。
【0037】この後、ステップS140へ進み、ステッ
プ数STPを(STP−1)の値に設定する。この設定
後、ステップS150へ進み、ステップ数STPが目標
ステップ数TRGに等しいか否かを判定する。ステップ
数STPが目標ステップ数TRGに等しくなっていない
場合(ステップS150でNO)、ステップS120へ
進み、ステップ数STPが目標ステップ数TRGより大
きいか否かを判定する。ステップ数STPが目標ステッ
プ数TRGより依然として大きい場合(ステップS12
0でYESの場合)、上記ステップS130及びS14
0の処理を実行してステップS150へ進む。
【0038】こうして、ステップ数STPが目標ステッ
プ数TRGに等しくなるまでは、ステップS130及び
S140の処理を実行する。ステップ数STPが目標ス
テップ数TRGに等しくなると(ステップS150でY
ES)、一連の処理は一旦終了される。
【0039】また、ステップS110からステップS1
20へ進んだときに、ステップ数STPが目標ステップ
数TRG以下の場合(ステップS120でNO)、ステ
ップS160へ進み、ロッド21をノズルベーン41の
閉側へ(図3に示す閉側ストッパS2側へ)1ステップ
分変位させる駆動指令をステッピングモータ20に与え
て同モータ20を駆動する。これは、ノズルベーン41
の現在の開度が目標開度より開き側にあるので、ノズル
ベーン41を現在の開度より1ステップ分だけ閉じ側へ
変位させるためである。
【0040】この後、ステップS170へ進み、ステッ
プ数STPを(STP+1)の値に設定する。この設定
後、ステップS150へ進み、ステップ数STPが目標
ステップ数TRGに等しいか否かを判定する。ステップ
数STPが目標ステップ数TRGに等しくなっていない
場合(ステップS150でNO)、ステップS120へ
進み、ステップ数STPが目標ステップ数TRGより大
きいか否かを判定する。ステップ数STPが依然として
目標ステップ数TRG以下の場合(ステップS120で
NOの場合)、上記ステップS160及びS170の処
理を実行してステップS150へ進む。
【0041】こうして、ステップ数STPが目標ステッ
プ数TRGに等しくなるまでは、ステップS160及び
S170の処理を実行する。ステップ数STPが目標ス
テップ数TRGに等しくなると(ステップS150でY
ES)、一連の処理は一旦終了される。
【0042】そして、上記ステップS110で、ステッ
プ数STPが目標ステップ数TRGに等しい場合にも、
一連の処理は一旦終了される。以上のようにステッピン
グモータ20の駆動制御を実行してノズルベーン41を
駆動することにより、エンジンの過給圧を目標値に近づ
けることができる。
【0043】次に、第1実施形態に係るステッピングモ
ータ20の制御装置により、上記ステッピングモータ2
0の駆動制御を開始する前にECU60が実行する初期
化処理について、図6のフローチャート、図7のタイミ
ングチャート、及び図8の動作説明図を参照して説明す
る。
【0044】本実施形態では、ロッド21の係合片28
を開側ストッパS1に当接させてステッピングモータ2
0の現在位置のステップ数STPを「0」に初期化する
「初期全開イニシャライズ制御」処理を行う。また、こ
の「初期全開イニシャライズ制御」処理は、下記(A)
或いは(B)のいずれの方法でステッピングモータ20
をターボチャージャ40に組み付けた場合にも適用可能
であるが、本実施形態では下記(B)の方法による場合
について説明する。
【0045】(A) 図8(b)に示すように、ロッド
21をSTP=0相当の位置に変位させて係合片28を
開側ストッパS1に当接させた状態で、ステッピングモ
ータ20をターボチャージャ40に組み付ける場合。こ
の組付け時には、係合片28が開側ストッパS1に当接
した状態でのロータ25の位置(ロータ位置)を特定し
ておく。つまり、各ステップにおけるステッピングモー
タ20の励磁相(ロータ位置)と、ECU60によって
駆動される時の励磁相とが一致するようにしておく。例
えば、STP・MAX(ノズルベーン41が全閉位置と
なるステップ数で、正の整数)を5とする。この場合、
図7及び図8(b)に示すように、STP=0ではA相
励磁(1,2相励磁)でロータ位置A、STP=1では
B相励磁(2,3相励磁)でロータ位置Bという様に駆
動されると、STP=STP・MAXではB相励磁(ロ
ータ位置B)となる。すなわち、各ステップにおける励
磁相は、単純に、(4n)ステップではA相(1,2
相)、(4n+1)ステップではB相(2,3相)、
(4n+2)ステップではC相(3,4相)、(4n+
3)ステップではD相(4,1相)と決まる(図7参
照)。ここで、nは整数である。
【0046】(B) 図8(a)に示すように、ロッド
21の位置をSTP=STP・MAX相当の位置に変位
させて係合片28を閉側ストッパS2に当接させた状態
で、ステッピングモータ20をターボチャージャ40に
組み付ける場合。この場合においても、上記(A)の場
合と同様に係合片28が閉側ストッパS2に当接した状
態でのロータ25の位置を特定しておく。
【0047】図6に示す処理が開始されると、まず、ス
テップS210で、ステッピングモータ20の現在位置
のステップ数STPをSTP・MAXに設定するととも
に、目標ステップ数TRGを「0」に設定する。これ
は、ロッド21を、図8(a)に示すように係合片28
が閉側ストッパS2に当接した位置から、図8(b)に
示すように係合片28が開側ストッパS1に当接する位
置まで変位させるためである。
【0048】次に、ステップS220へ進み、ステップ
S210で設定した目標ステップ数TRGの駆動指令を
ステッピングモータ20へ与えて同モータ20を駆動制
御する。これにより、ロッド21が縮み方向へ変位し、
ロッド21の係合片28が開側ストッパS1に当接する
(図8(b)参照)。
【0049】次に、ステップS230へ進み、ロッド2
1の係合片28が開側ストッパS1に当接した状態での
ステッピングモータ20の現在位置のステップ数STP
を、同ストッパS1位置に対応する値「0」に初期化す
る。この後、図6に示す処理は一旦終了する。
【0050】以上説明した第1実施形態によれば、次の
ような作用効果を奏することができる。 (1)図5に示すステッピングモータ20の駆動制御
(過給圧フィードバック制御)を開始する前に、ロッド
21を、その係合片28が閉側ストッパS2に当接した
位置から係合片28が開側ストッパS1に当接する位置
まで変位させる(両ストッパS1,S2間の全変位量だ
け開側ストッパS1側へ変位させる)。そして、係合片
28が開側ストッパS1に当接した状態でのステッピン
グモータ20の現在位置のステップ数STPを開側スト
ッパS1位置に対応する値「0」に初期化する。このよ
うな「初期全開イニシャライズ制御」処理により、上記
過給圧フィードバック制御におけるステッピングモータ
20のロッド21の位置を特定することができる。した
がって、ロッド21の位置を検出するストロークセンサ
等のセンサを使用せずに、ステッピングモータ20の駆
動制御(過給圧フィードバック制御)を精度良く行うこ
とができるとともに、製造コストを低減することができ
る。
【0051】(2)上記(B)の方法でステッピングモ
ータ20をターボチャージャ40に組み付ける場合、こ
の組付け時に、係合片28が閉側ストッパS2に当接し
た状態でのロータ25の位置(ロータ位置)を上述した
ように特定しておく。これにより、上記過給圧フィード
バック制御中に、各ステップにおけるステッピングモー
タ20の励磁相(ロータ位置)と、ECU60によって
駆動される時の励磁相とを一致させることができる。
【0052】[ 第2実施形態]次に、第2実施形態に係
るステッピングモータ20の制御装置により、上記ステ
ッピングモータ20の駆動制御(過給圧フィードバック
制御)を開始する前にECU60の実行する初期化処理
について、図9のフローチャート、図10のタイミング
チャート、及び図11の動作説明図を参照して説明す
る。
【0053】本実施形態では、ロッド21の係合片28
を閉側ストッパS2に当接させてステッピングモータ2
0の現在位置のステップ数STPをSTP・MAXに初
期化する「初期全閉イニシャライズ制御」処理を行う。
また、この「初期全閉イニシャライズ制御」処理は、上
記(A)或いは(B)のいずれの方法でステッピングモ
ータ20をターボチャージャ40に組み付けた場合にも
適用可能であるが、本実施形態では上記(A)による場
合について説明する。すなわち、図11(a)に示すよ
うに、ロッド21をSTP=0相当の位置に変位させて
係合片28を開側ストッパS1に当接させた状態で、ス
テッピングモータ20をターボチャージャ40に組み付
ける。この組付け時においても、上述したように、係合
片28が開側ストッパS1に当接した状態でのロータ2
5の位置(ロータ位置)を特定しておく。
【0054】図9に示す処理が開始されると、まず、ス
テップS310で、ステッピングモータ20の現在位置
のステップ数STPを「0」に設定するとともに、目標
ステップ数TRGを「STP・MAX」に設定する。こ
れは、ロッド21を、図11(a)に示すように係合片
28が開側ストッパS1に当接した位置から、図11
(b)に示すように係合片28が閉側ストッパS2に当
接する位置まで変位させるためである。
【0055】次に、ステップS320へ進み、ステップ
S310で設定した目標ステップ数TRGの駆動指令を
ステッピングモータ20へ与えて同モータ20を駆動制
御する。これにより、ロッド21が伸び方向へ変位し、
ロッド21の係合片28が閉側ストッパS2に当接する
(図11(b)参照)。
【0056】次に、ステップS330へ進み、ロッド2
1の係合片28が閉側ストッパS2に当接した状態での
ステッピングモータ20の現在位置のステップ数STP
を、同ストッパS2位置に対応する値「STP・MA
X」に初期化する。この後、図9に示す処理は一旦終了
する。
【0057】以上説明した第2実施形態によれば、次の
ような作用効果を奏することができる。 (3)図5に示すステッピングモータ20の駆動制御
(過給圧フィードバック制御)を開始する前に、ロッド
21を、その係合片28が開側ストッパS1に当接した
位置から係合片28が閉側ストッパS2に当接する位置
まで変位させる(両ストッパS1,S2間の全変位量だ
け開側ストッパS1側へ変位させる)。そして、係合片
28が閉側ストッパS2に当接した状態でのステッピン
グモータ20の現在位置のステップ数STPを閉側スト
ッパS2位置に対応する値「STP・MAX」に初期化
する。このような「初期全閉イニシャライズ制御」処理
により、上記過給圧フィードバック制御におけるステッ
ピングモータ20のロッド21の位置(出力軸位置)を
特定することができる。したがって、ロッド21の位置
を検出するストロークセンサ等のセンサを使用せずに、
ステッピングモータ20の駆動制御(過給圧フィードバ
ック制御)を精度良く行うことができるとともに、製造
コストを低減することができる。
【0058】(4)上記(A)の方法でステッピングモ
ータ20をターボチャージャ40に組み付ける場合、こ
の組付け時に、係合片28が開側ストッパS1に当接し
た状態でのロータ25の位置(ロータ位置)を上述した
ように特定しておく。これにより、上記過給圧フィード
バック制御中に、図10に示すように、各ステップにお
けるステッピングモータ20の励磁相(ロータ位置)
と、ECU60によって駆動される時の励磁相とを一致
させることができる。
【0059】[ 第3実施形態]次に、第3実施形態に係
るステッピングモータ20の制御装置について説明す
る。
【0060】本実施形態の制御装置では、図5に示す上
記ステッピングモータ20の駆動制御(過給圧フィード
バック制御)を開始する毎に、図6に示す上記「初期全
開イニシャライズ制御」或いは図9に示す上記「初期全
閉イニシャライズ制御」と同様の初期化処理を行う。こ
こでの初期化処理は、ロッド21の係合片28が両スト
ッパS1,S2による拘束範囲のどの位置にあるのか不
明であるので、まず、ロッド21を、その係合片28が
両ストッパS1,S2のいずれか一方に当接する位置ま
で変位させる。そのために、ロッド21を、少なくとも
両ストッパS1,S2間の距離(全変位量)だけ、開側
ストッパS1或いは閉側ストッパS2のいずれか一方へ
変位させる。そして、係合片28が両ストッパS1,S
2のいずれか一方に当接した状態でのステッピングモー
タ20の現在位置のステップ数STPを、その一方のス
トッパ位置に対応する値に初期化する。例えば、ロッド
21を開側ストッパS1に当接させる場合には、そのス
テップ数STPを同ストッパS1位置に対応する値
「0」に初期化する。また、ロッド21を閉側ストッパ
S2に当接させる場合には、そのステップ数STPを同
ストッパS2位置に対応する値「STP・MAX」に初
期化する。
【0061】第3実施形態によれば、次のような作用効
果を奏することができる。 (5)ステッピングモータ20の前回の駆動制御終了時
に両ストッパS1,S2の間にあって、その位置を特定
できないロッド21を、両ストッパS1,S2のいずれ
か一方に当接する位置まで必ず変位させる。そして、係
合片28が両ストッパS1,S2のいずれか一方に当接
した状態でのステッピングモータ20の現在位置のステ
ップ数STPを、その一方のストッパ位置に対応する値
に初期化する。これにより、ステッピングモータの駆動
制御を開始する毎に、ステッピングモータ20のロッド
21の位置を特定することができる。したがって、上記
ストロークセンサ等のセンサを使用せずに、ステッピン
グモータの駆動制御を毎回精度良く行うことができる。
【0062】[ 第4実施形態]次に、第4実施形態に係
るステッピングモータ20の制御装置について説明す
る。
【0063】この制御装置のECU60は、車両運転中
(ステッピングモータ20の駆動制御中)に、図16に
示すように、同モータ20の現在位置のステップ数ST
Pとロッド21の実位置との間に予め設定された値を超
えるずれ(例えば、ステッピングモータ1回転分に相当
する4ステップ分のずれ)が生じたときに「運転中イニ
シャライズ制御」を実行する。この「運転中イニシャラ
イズ制御」では、上述した脱調等により前記ずれがある
と判定されたとき、ステッピングモータ20の駆動制御
を一旦中断し、係合片28が両ストッパS1,S2のい
ずれか一方に当接するように同モータ20を駆動制御す
る。そして、係合片28が両ストッパS1,S2のいず
れか一方に当接した状態でのステッピングモータ20の
現在位置のステップ数STPをその一方のストッパ位置
に対応する値に初期化するようになっている。
【0064】また、「運転中イニシャライズ制御」で
は、上記判定がなされて係合片28を両ストッパS1,
S2のいずれか一方に当接させる際に、係合片28が両
ストッパのいずれに近いかを判定し、係合片28がより
近い方のストッパに当接するようにステッピングモータ
20を駆動制御するようになっている。
【0065】以下、運転中に実行される「運転中イニシ
ャライズ制御」について、図12のフローチャートと、
図13,図14及び図16に示す動作説明図とを参照し
て説明する。なお、図12のフローチャートに示される
一連の処理は、ECU60により所定の制御周期(所定
のクランク角)毎に繰り返し実行される。
【0066】まず、ステップS410で、上記目標ステ
ップ数TRGと標準的な目標ステップ数TRG・STD
との差の絶対値が予め設定された判定値βより大きいか
否かを判定する。ここで、TRG・STDは、エンジン
回転速度や、アクセル開度等の機関運転状態からマップ
の検索により定まる標準的な目標ステップ数である。ま
た、βは、運転中に脱調を検出するための判定値であ
る。
【0067】前記絶対値が判定値βより大きい場合(ス
テップ410でYES)、運転中に生じた脱調等により
ステッピングモータ20の現在位置のステップ数STP
とロッド21の実位置との間に判定値β以上のずれが生
じているので、ステッピングモータ20の駆動制御を一
旦中断し、ステップS420へ進む。例えば、図16の
t1時点に、ステッピングモータ20の現在位置のステ
ップ数STPとロッド21の実位置(実ストローク位
置)との間に判定値βを超えるずれが検出されると、ス
テッピングモータ20の駆動制御(過給圧フィードバッ
ク制御)を中断してステップS420へ進む。
【0068】このステップS420では、ステッピング
モータ20の現在位置のステップ数STPがSTP・M
AX/2(STP・MAXはノズルベーン41が全閉位
置となるステップ数で、正の整数)より大きいか否かを
判定する。
【0069】ステップ数STPがSTP・MAX/2以
下の場合(ステップ420でNO)、ロッド21の係合
片28は図13(a)に示すように閉側ストッパS2よ
り開側ストッパS1に近い位置にある。この場合、ステ
ップS430へ進み、目標ステップ数TRGを(−n
α)に設定する。ここで、αは、ステッピングモータ2
0のロータ25が1回転するのに必要な駆動ステップ数
(本例ではα=4)である。また、nは、1回の初期化
により修正可能な脱調ずれの大きさを表す整数である。
n=1の場合、その修正可能な脱調ずれの大きさがロー
タ25の1回転分であることを表し、ステップ数(nα
=4)に相当する。また、n=2の場合、その修正可能
な脱調ずれの大きさがロータ25の2回転分であること
を表し、ステップ数(nα=8)に相当する。また、ス
テッピングモータ20の現在位置のステップ数STPと
ロッド21の実位置(実ストローク位置)とのずれを1
回の初期化により修正するためには、n≧8/αの関係
であればよいので、例えば、βが10の場合にはn=3
となり、βが5の場合にはn=2となり、βが4の場合
にはn=1となる。なお、図16では、βが4(4ステ
ップ)である。
【0070】したがって、ステップS430で目標ステ
ップ数TRGを(−nα)に設定するということは、β
を5にした場合にn=2となり、n=2はステップ数
(nα=8)に相当するので、目標ステップ数TRGを
「−8」に設定することになる。
【0071】次に、ステップS440へ進み、ステップ
S430で設定した目標ステップ数TRGの指令値をス
テッピングモータ20へ与えて同モータを駆動制御す
る。これにより、ステッピングモータ20はその目標ス
テップ数TRGに向かって逆転するので、ロッド21の
係合片28が開側ストッパS1まで変位して同ストッパ
S1に当接する。これにより、ロッド21がそれ以上変
位できない状態、即ちロータ25が回転できない状態
(図13(b)参照)になる。この状態で、ロータ25
をn(n=2)回転だけ逆転(反時計方向へ回転)させ
ようとする駆動指令、即ちロッド21を縮み方向へステ
ップ数(nα=8)だけ駆動させようとする駆動指令が
与えられている。このため、ステッピングモータ20は
その指令を受けている間上記脱調を繰り返す。このとき
の駆動指令は、ロータ25が1回転するのに必要な駆動
ステップ数α(本例ではα=4)のn倍(整数倍)であ
るので、脱調を繰り返しても最後には、ロッド21の係
合片28は開側ストッパS1に当接している(図13
(c)参照)。
【0072】この後、ステップ450へ進み、ステッピ
ングモータ20の現在位置のステップ数STPを開側ス
トッパS1位置に対応する値「0」に初期化する(図1
6のt2時点)。この初期化により、ステッピングモー
タ20の現在位置のステップ数STPとロッド21の実
位置とのずれが補正される。この後、一連の処理は一旦
終了されるとともに、中断したステッピングモータ20
の駆動制御を再開する。即ち、図16のt3時点以降
は、図12に示す「運転中イニシャライズ制御」から図
5に示す通常の駆動制御に移行する。
【0073】一方、上記ステップS420へ進んだとき
に、ステップ数STPがSTP・MAX/2より大きい
場合(ステップ420でYES)、ロッド21の係合片
28は図14(a)に示すように開側ストッパS1より
閉側ストッパS2に近い位置にある。この場合、ステッ
プS460へ進み、目標ステップ数TRGを(STP・
MAX+nα)に設定する。
【0074】次に、ステップS470へ進み、ステップ
S460で設定した目標ステップ数TRGの指令値をス
テッピングモータ20へ与えて同モータを駆動制御す
る。これにより、ステッピングモータ20はその目標ス
テップ数TRGに向かって正転するので、ロッド21の
係合片28が図14(a)に示す位置から閉側ストッパ
S2まで変位して同ストッパS2に当接する。これによ
り、ロッド21がそれ以上変位できない状態、即ちロー
タ25が回転できない状態(図14(b)参照)にな
る。この状態で、ロータ25をn(n=2)回だけ正転
(時計方向へ回転)させようとする駆動指令、即ちロッ
ド21を縮み方向へステップ数(nα=8)だけ駆動さ
せようとする駆動指令が与えられている。このため、ス
テッピングモータ20はその指令を受けている間上記脱
調を繰り返す。このときの駆動指令は、ロータ25が1
回転するのに必要な駆動ステップ数α(本例ではα=
4)のn倍(整数倍)であるので、脱調を繰り返しても
最後には、ロッド21の係合片28は閉側ストッパS2
に当接している(図14(c)参照)。
【0075】この後、ステップ480へ進み、ステッピ
ングモータ20の現在位置のステップ数STPを閉側ス
トッパS2位置に対応する値「STP・MAX」に初期
化する(図16のt2時点)。この初期化により、ステ
ッピングモータ20の現在位置のステップ数STPとロ
ッド21の実位置とのずれが補正される。この後、一連
の処理は一旦終了されるとともに、中断したステッピン
グモータ20の駆動制御を再開する。即ち、図16のt
3時点以降は、図12に示す「運転中イニシャライズ制
御」から図5に示す通常の駆動制御に移行する。
【0076】なお、上記第1実施形態で説明したよう
に、上記(A)の方法でステッピングモータ20をター
ボチャージャ40に組み付ける場合、その組付け時に、
係合片28が開側ストッパS1に当接した状態でのロー
タ25の位置(ロータ位置)を特定しておく。また、上
記(B)の方法でステッピングモータ20をターボチャ
ージャ40に組み付ける場合、その組付け時に、係合片
28が閉側ストッパS2に当接した状態でのロータ25
の位置を特定しておく。ところで、上述した「運転中イ
ニシャライズ制御」において、ロッド21の係合片28
を組付け時とは反対側のストッパに突き当てる(当接さ
せる)場合、この当接時のロータ25の位置(ロータ位
置)を特定しておく必要がある。このとき特定するロー
タ位置は、組付け時とは異なっていてもよい。
【0077】要するに、図12に示す「運転中イニシャ
ライズ制御」から図5に示す通常の駆動制御に移行した
後でも、各ステップにおけるステッピングモータ20の
励磁相(ロータ位置)と、ECU60によって駆動され
る時の励磁相とが一致するようになっていればよい。
【0078】そして、上記ステップS410で、目標ス
テップ数TRGと標準的な目標ステップ数TRG・ST
Dとの差の絶対値が判定値β以下の場合には、上記ステ
ッピングモータ20の駆動制御を中断することなく、一
連の処理を終了する。
【0079】第4実施形態によれば、次のような作用効
果を奏することができる。 (6)車両運転中におけるステッピングモータ20の駆
動制御中に、同モータの現在位置のステップ数STPと
ロッド21の実位置との間に判定値βを超えるずれが生
じた場合に、「運転中イニシャライズ制御」を実行す
る。この制御では、係合片28が両ストッパS1,S2
のいずれか一方に当接するようにステッピングモータ2
0を駆動制御する。そして、係合片28がその一方のス
トッパに当接した状態でのステッピングモータの現在位
置のステップ数STPをその一方のストッパ位置に対応
する値に初期化する。これにより、ステッピングモータ
20の駆動制御中に「脱調」等により上記ずれが生じた
場合に、同駆動制御を一旦中断してそのずれを補正した
上で駆動制御を再開することができる。したがって、ス
テッピングモータを大きな駆動力が必要なアクチュエー
タとして用いる場合でも、ストロークセンサ等のセンサ
を使用せずに、ステッピングモータの駆動制御を精度良
く行うことができるとともに、製造コストを低減するこ
とができる。
【0080】(7)「運転中イニシャライズ制御」で
は、ステッピングモータ20の現在位置のステップ数S
TPとロッド21の実位置との間に判定値βを超えるず
れが生じた判定されたとき、係合片28が両ストッパS
1,S2のうちより近い方のストッパに当接するように
ステッピングモータ20を駆動制御する。このため、ス
テッピングモータ20の駆動制御中に「脱調」等による
上記ずれの補正を短時間で完了することができる。した
がって、ステッピングモータの駆動制御中に脱調等によ
る上記ずれの発生頻度が高く、そのズレを頻繁に補正す
る必要がある場合に、特に有効である。
【0081】以上本発明の各実施形態について説明した
が、本実施形態は以下に示すようにその構成を変更して
実施することもできる。 ・上記第1実施形態では、図6に示すステップS210
で、目標ステップ数TRGを「0」に設定しているが、
本発明はこれに限定されない。例えば、ステップS21
0で、TRGを「0」に設定する代わりに、TRGを図
12に示すステップS430と同様に「−nα」に設定
してもよい。この場合、ロッド21が両ストッパS1,
S2間の距離以上変位して、係合片28が開側ストッパ
S1に必ず当接し、ステッピングモータ20が脱調す
る。このとき、ステッピングモータ20は、前記距離に
加えてnα(ロータn回転分)の駆動指令を受けている
ので、脱調を繰り返しても係合片28は必ず開側ストッ
パS1に当接している。したがって、ステッピングモー
タ20の現在位置のステップ数STPを、開側ストッパ
S1位置に対応する値「0」に確実に初期化することが
できる。
【0082】・上記第2実施形態では、図9に示すステ
ップS310で、目標ステップ数TRGを「STP・M
AX」に設定しているが、本発明はこれに限定されな
い。例えば、ステップS310で、TRGを「STP・
MAX」に設定する代わりに、TRGを図12に示すス
テップS460と同様に「STP・MAX+nα」に設
定してもよい。この場合、ロッド21が両ストッパS
1,S2間の距離以上変位して、係合片28が閉側スト
ッパS2に必ず当接し、ステッピングモータ20が脱調
する。このとき、ステッピングモータ20は、前記距離
に加えてnα(ロータn回転分)の駆動指令を受けてい
るので、脱調を繰り返しても係合片28は必ず閉側スト
ッパS2に当接している。したがって、ステッピングモ
ータ20の現在位置のステップ数STPを、閉側ストッ
パS2位置に対応する値「STP・MAX」に確実に初
期化することができる。
【0083】・上記各実施形態では、ストッパ部材70
は、ステッピングモータ20の外で、そのストッパS
1,S2にロッド21の係合片28が当接する位置に設
けてあるが、本発明はこのような構成に限定されない。
例えば、ストッパ部材70が、ステッピングモータ20
の外で、そのストッパS1,S2にロッド21の係合片
28が当接しない位置に設けてある場合にも、本発明は
適用される。例えば、ストッパ部材70を、前記ベーン
駆動機構中に設けてあってもよい。
【0084】このような場合、上記各実施形態で説明し
たように、ロッド21は、その係合片28がストッパS
1或いはS2に当接する位置まで変位するのではなく、
ストッパS1或いはS2に対応する位置まで変位するこ
とになる。
【0085】・上記各実施形態において、ストッパ部材
70を、ステッピングモータ20内に設けた場合にも、
本発明は適用される。 ・上記第4実施形態において、判定値βを超えるずれが
あると判定されたとき(ステップS410でYES)、
ステップS420を実行せずに、係合片28の現在位置
から両ストッパS1、S2のいずれか一方までの距離分
のステップ数とロータn回転分のステップ数nα(例え
ばα=4)の加算値だけ、ロッド21を変位させるよう
にしてもよい。この場合、係合片28が両ストッパS
1、S2のいずれか一方に当接した状態でのステッピン
グモータ20の現在位置のステップ数STPを、その一
方のストッパ位置に対応する値に初期化する。
【0086】この構成によれば、前記ずれがあると判定
されたときに、ロッド21が係合片28の現在位置から
両ストッパのいずれか一方までの距離以上変位して、係
合片28が両ストッパのいずれか一方に必ず当接し、ス
テッピングモータ20が脱調する。このとき、ステッピ
ングモータ20は、前記距離分に加えてロータn回転分
の指令を受けているので、脱調を繰り返しても係合片2
8は必ずストッパに当接している。したがって、前記ず
れがあると判定されたときにロッド21がどのような位
置にある場合でも、即ち係合片28が両ストッパによる
拘束範囲内のどの位置にある場合でも、前記ずれを確実
に補正した上でステッピングモータの駆動制御を再開す
ることができる。
【0087】・上記各実施形態では、ステッピングモー
タ20として、4相のPM型ステッピングモータを用い
ており、また、同モータを2相励磁方式で駆動している
が、20はPM型(Permanent Magnet Type )に限ら
ず、VR(Variable ReluctantTYpe) 型やHB型(Hybrid
Type) のものにも適用される。
【0088】・PM型ステッピングモータは、4相に限
らず、3相や5相のものを使用することもできる。ま
た、その励磁方式も2相励磁方式に限らず、1−2相励
磁方式を採用してもよい。
【0089】・上記各実施形態では、ロッド21が伸縮
する形式のステッピングモータ20を用いているが、ロ
ータの出力軸を回転させる形式のステッピングモータに
も本発明は適用される。この場合、その出力軸の回転角
度を2つのストッパで制限するように構成すればよい。
【0090】以下、上記各実施例から把握できる技術思
想について説明する。 (イ)上記請求項1に記載のステッピングモータの制御
装置において、前記被駆動部材として、内燃機関の可変
ノズル型ターボチャージャに設けられた複数のノズルベ
ーンを用い、ステッピングモータを駆動制御して複数の
ノズルベーンを開閉させることを特徴とする。
【0091】(ロ)上記(イ)に記載のステッピングモ
ータの制御装置において、前記制御手段は、前記ステッ
ピングモータの駆動制御を開始する毎に、前記初期化を
行うことを特徴とする。
【0092】(ハ)上記(イ)又は(ロ)に記載のステ
ッピングモータの制御装置において、前記制御手段は、
前記ステッピングモータの駆動制御中に、前記ステッピ
ングモータの現在位置のステップ数と前記出力軸の実位
置との間に予め設定された値を超えるずれがあると判定
したとき、前記駆動制御を一旦中断し、前記係合片が前
記両ストッパのいずれか一方に当接するように前記ステ
ッピングモータを駆動制御し、前記係合片が前記両スト
ッパのいずれか一方に当接した状態での前記ステッピン
グモータの現在位置のステップ数をその一方のストッパ
位置に対応する値に初期化することを特徴とする。
【0093】(ニ)上記(ハ)に記載のステッピングモ
ータの制御装置において、前記制御手段は、前記ずれが
あると判定したとき、前記係合片の現在位置から前記両
ストッパのいずれか一方までの距離分とロータn回転分
だけ前記出力軸が変位するように、前記ステッピングモ
ータを駆動制御することを特徴とする。
【0094】(ホ)上記(ハ)に記載のステッピングモ
ータの制御装置において、前記制御手段は、前記駆動制
御中に上記ずれがあると判定したとき、前記係合片がよ
り近い方のストッパに当接するように前記ステッピング
モータを駆動制御することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係るステッピングモータの制
御装置及びこの装置を適用した可変ノズル型ターボチャ
ージャを示す概略構成図。
【図2】 同ターボチャージャのベーン駆動機構を示す
端面図。
【図3】 ステッピングモータの概略構成を示す断面
図。
【図4】 ロータを上面から見た平面図で、ロータ位置
の説明図。
【図5】 第1実施形態の動作を示すフローチャート。
【図6】 第2実施形態の動作を示すフローチャート。
【図7】 第2実施形態の動作を示すタイミングチャー
ト。
【図8】 第2実施形態の動作を示す説明図。
【図9】 第3実施形態の動作を示すフローチャート。
【図10】 第3実施形態の動作を示すタイミングチャ
ート。
【図11】 第3実施形態の動作を示す説明図。
【図12】 第4実施形態の動作を示すフローチャー
ト。
【図13】 第4実施形態の動作を示す説明図。
【図14】 第4実施形態作を示す説明図。
【図15】 各実施形態でのステッピングモータの可動
範囲とストッパによる拘束範囲との関係を示す説明図。
【図16】 第4実施形態の動作を示す説明図。
【符号の説明】
20…ステッピングモータ、21…ロッド(出力軸)、
24…コイル、25…ロータ、41…ノズルベーン、S
1…開側ストッパ、S2…閉側ストッパ、60…制御手
段としての電子制御ユニット(ECU)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルへの通電状態を変えることでロー
    タが回転し、出力軸が変位するステッピングモータを駆
    動制御して、前記出力軸に設けた係合片を第1及び第2
    ストッパによる拘束範囲内で変位させて被駆動部材を駆
    動させる制御手段を備えたステッピングモータの制御装
    置であって、 前記制御手段は、前記ステッピングモータの駆動制御開
    始時に、前記係合片が前記両ストッパのいずれか一方に
    当接するように前記ステッピングモータを駆動制御して
    前記出力軸を変位させるとともに、同制御により前記係
    合片が前記両ストッパのいずれか一方に当接した状態で
    の前記ステッピングモータの現在位置のステップ数を、
    その一方のストッパ位置に対応する値に初期化すること
    を特徴とするステッピングモータの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記ステッピングモー
    タの駆動制御を開始する毎に、前記初期化を行うことを
    特徴とする請求項1に記載のステッピングモータの制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記ステッピングモー
    タの駆動制御中に、前記ステッピングモータの現在位置
    のステップ数と前記出力軸の実位置との間に予め設定さ
    れた値を超えるずれがあると判定したとき、前記駆動制
    御を一旦中断し、前記係合片が前記両ストッパのいずれ
    か一方に当接するように前記ステッピングモータを駆動
    制御し、前記係合片が前記両ストッパのいずれか一方に
    当接した状態での前記ステッピングモータの現在位置の
    ステップ数をその一方のストッパ位置に対応する値に初
    期化することを特徴とする請求項1又は2に記載のステ
    ッピングモータの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記ずれがあると判定
    したとき、前記係合片の現在位置から前記両ストッパの
    いずれか一方までの距離分とロータn回転分だけ前記出
    力軸を変位させる駆動指令を前記ステッピングモータに
    与えることを特徴とする請求項3に記載のステッピング
    モータの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記駆動制御中に上記
    ずれがあると判定したとき、前記係合片がより近い方の
    ストッパに当接するように前記ステッピングモータを駆
    動制御することを特徴とする請求項3に記載のステッピ
    ングモータの制御装置。
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