JP2002116477A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2002116477A
JP2002116477A JP2000310552A JP2000310552A JP2002116477A JP 2002116477 A JP2002116477 A JP 2002116477A JP 2000310552 A JP2000310552 A JP 2000310552A JP 2000310552 A JP2000310552 A JP 2000310552A JP 2002116477 A JP2002116477 A JP 2002116477A
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image
exposure time
imaging
time
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JP2000310552A
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English (en)
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Tomofumi Kitazawa
智文 北澤
Takashi Kitaguchi
貴史 北口
Hiromasa Shimizu
弘雅 清水
Masayoshi Kato
正良 加藤
Yasuhiro Sato
康弘 佐藤
Saburo Sasaki
三郎 佐々木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像時に発生する像振れに基づき、迅速に撮
像条件を制御して適確な品質の撮像画像を最長撮影時間
内に取得可能な撮像装置を提供する。 【解決手段】 像振れが許容値を越えると、最長撮影時
間に達するまでは露光が繰り返され、許容露光時間(第
2の露光時間)が経過しても像振れが許容値を越えない
と、許容できる露出不足状態の撮像データの画像処理と
記録媒体への記録が行われ、露光の繰り返しが最長撮影
時間を越えると撮像が中止される。このような制御によ
り、基本的には適正露光時間(第1の露光時間)で像振
れが許容値内の適正露出の高品質の撮像画像が得られ、
許容露光時間の経過後最長撮影時間に達するまでの露光
の繰返しで像振れが許容値内に収まらないと、適正露出
の高品質の撮像画像に代えて、許容できる露出不足状態
の撮像データの画像処理と記録が行われ、許容できる品
質の露出不足の撮像画像を迅速適確に取得することが可
能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像デバイス
を備え、被写体を撮像して記録媒体に記録する撮像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】CCDなどの固体撮像デバイスを備えた
撮像装置による被写体の撮像では、被写体の輝度に対応
して、固体撮像デバイスに対する露光時間(シャッタ速
度)と絞り値が設定され、設定される露光時間と絞り値
とにより、高品質の撮像画像を得るような撮像条件での
撮像が行われる。この種の撮像装置での撮像において
は、被写体の輝度が低下するに応じて、絞りが開放方向
にセットされ、露光時間が長く設定されるが、露光時間
が長いと手振れによって、撮像画像に像振れが生じ易い
という問題がある。この問題を解決するために、特開平
9−98337号公報や特開平11−041515号公
報では、露光時間が予め設定した基準値よりも長い場合
には、所定の条件で露光時間を短縮して撮像を行い、固
体撮像デバイスから出力される被写体像信号を増幅する
増幅回路の増幅度を、露光時間の短縮に対応させて高め
ることにより、像振れを防止した画像撮像方式が開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の特開平
9−98337号公報や特開平11−041515号公
報で開示されている方式では、露光時間を短縮しても像
振れが生じることがあり、また、同一の露光条件でも撮
影者や撮影方法などによって像振れのあらわれかたが異
なることは考慮されておらず、一方で、露光条件によっ
て、撮像信号の増幅率が一律に決められてしまうため
に、増幅信号に含まれるノイズ成分も同じ増幅率で増幅
され画質が劣化する問題がある。
【0004】本発明は、前述したような従来のこの種の
撮像装置の像振れ補償の現状に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、撮像時に発生する像振れに基づいて、
適確に撮像条件を制御して、高品質の撮像画像を得るこ
とが可能な撮像装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、被写体を撮像して記録媒体
に記録する撮像装置において、前記被写体を撮像し得ら
れる光像を光電変換し、電荷蓄積により被写体像信号を
取得する撮像手段と、前記被写体像信号に基づき、前記
記録媒体に被写体像データを記録する記録手段と、撮像
時の装置の振動を検出する振動検出手段と、前記被写体
の輝度を検出し輝度信号を出力する測光手段と、前記輝
度信号に基づき、第1の露光時間と該第1の露光時間よ
り短い第2の露光時間とを設定する露光時間設定手段
と、露光時において、前記第2の露光時間経過後、前記
第1の露光時間経過前に、前記振動が予め設定した許容
値を越えると、露光を終了し前記撮像手段に蓄積された
電荷を前記被写体像信号として読出して前記記録媒体に
記録するように制御を行う第1の制御手段とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0006】このような手段によると、測光手段によっ
て検出される被写体の輝度に基づき、露光時間設定手段
によって、第1の露光時間と該第1の露光時間より短い
第2の露光時間とが設定された状態で、撮像手段によっ
て被写体が撮像され、得られる光像が光電変換され電荷
蓄積されて被写体像信号が取得されるが、露光時におい
ては、第1の制御手段によって、振動検出手段により検
出される撮像時の装置の振動が、第2の露光時間経過後
第1の露光時間経過前に予め設定した許容値を越える
と、露光が終了され撮像手段から蓄積電荷が被写体撮像
信号として読み出され、記録手段によって記録媒体に被
写体像データとして記録されるように制御が行われる。
【0007】同様に前記目的を達成するために、請求項
2記載の発明は、被写体を撮像して記録媒体に記録する
撮像装置において、前記被写体を撮像し得られた光像を
光電変換し、電荷蓄積により前記被写体像を取得する撮
像手段と、前記被写体像信号に基づき、前記記録媒体に
被写体像データを記録する記録手段と、撮像時の装置の
振動を検出する振動検出手段と、前記被写体の輝度を検
出し輝度信号を出力する測光手段と、前記輝度信号に基
づき、第1の露光時間と該第1の露光時間より短い第2
の露光時間とを設定する露光時間設定手段と、露光時に
おいて、前記第2の露光時間経過後、前記第1の露光時
間経過前に、前記振動が予め設定した許容値を越える
と、前記撮像手段に蓄積された電荷を掃き出し再度露光
を繰り返すように制御を行う第2の制御手段とを有する
ことを特徴とするものである。
【0008】このような手段によると、測光手段によっ
て検出される被写体の輝度に基づき、露光時間設定手段
によって、第1の露光時間と該第1の露光時間より短い
第2の露光時間とが設定された状態で、撮像手段によっ
て被写体が撮像され、得られる光像が光電変換され電荷
蓄積されて被写体像信号が取得されるが、露光時におい
ては、第2の制御手段によって、振動検出手段により検
出される撮像時の装置の振動が、第2の露光時間経過後
第1の露光時間経過前に予め設定した許容値を越える
と、露光が終了され撮像手段に蓄積された電荷が掃き出
され、再度露光を繰り返すように制御が行われる。
【0009】同様に前記目的を達成するために、請求項
3記載の発明は、被写体を撮像して記録媒体に記録する
撮像装置において、前記被写体を撮像し得られた光像を
光電変換し、電荷蓄積により前記被写体像を取得する撮
像手段と、前記被写体像信号に基づき、前記記録媒体に
被写体像データを記録する記録手段と、撮像時の装置の
振動を検出する振動検出手段と、前記被写体の輝度を検
出する測光手段と、前記輝度信号に基づき、第1の露光
時間と該第1の露光時間より短い第2の露光時間とを設
定する露光時間設定手段と、前記被写体からの入射光を
遮光する遮光手段と、露光時において、前記第2の露光
時間経過後、前記第1の露光時間経過前に、前記振動が
予め設定した許容値を越えると、前記遮光手段による遮
光によって露光を中止するように制御を行う第3の制御
手段とを有することを特徴とするものである。
【0010】このような手段によると、測光手段によっ
て検出される被写体の輝度に基づき、露光時間設定手段
によって、第1の露光時間と該第1の露光時間より短い
第2の露光時間とが設定された状態で、撮像手段によっ
て被写体が撮像され、得られる光像が光電変換され電荷
蓄積されて被写体像信号が取得されるが、露光時におい
ては、第3の制御手段によって、振動検出手段により検
出される撮像時の装置の振動が、第2の露光時間経過後
第1の露光時間経過前に予め設定した許容値を越える
と、遮光手段によって被写体からの入射光が遮断され露
光が中止されるように制御が行われる。
【0011】同様に前記目的を達成するために、請求項
4記載の発明は、被写体を撮像して記録媒体に記録する
撮像装置において、前記被写体を撮像し得られた光像を
光電変換し、電荷蓄積により前記被写体像を取得する撮
像手段と、前記被写体像信号に基づき、前記記録媒体に
被写体像データを記録する記録手段と、撮像時の装置の
振動を検出する振動検出手段と、前記被写体の輝度を検
出する測光手段と、前記検出輝度信号に基づき、第1の
露光時間と第1の露光時間より短い第2の露光時間とを
設定する露光時間設定手段と、前記被写体からの入射光
を遮光する遮光手段と、露光時において、前記第2の露
光時間経過後前記第1の露光時間経過までに、前記振動
が予め設定した許容値を越えると、転送路に電荷がある
場合には前記撮像手段の蓄積電荷を履き捨て、前記転送
路に電荷がない場合には、前記蓄積電荷を前記転送路に
送った状態で露光を繰り返し、該露光の繰り返しの過程
で、予め設定した最長撮像時間経過までに前記振動が前
記許容値以下になると、前記遮光手段により入射光を遮
断して露光を終了し、前記撮像手段の蓄積電荷を前記記
録媒体に記録するように制御し、前記露光の繰り返しの
過程で、前記最長撮像時間の経過までに前記振動が前記
許容値以下にならないと、前記遮光手段により入射光を
遮断して露光を終了し、前記転送路内の電荷を読出し前
記記録媒体に記録するように制御する第4の制御手段と
を有することを特徴とするものである。
【0012】このような手段によると、測光手段によっ
て検出される被写体の輝度に基づき、露光時間設定手段
によって、第1の露光時間と該第1の露光時間より短い
第2の露光時間とが設定された状態で、撮像手段によっ
て被写体が撮像され、得られる光像が光電変換され電荷
蓄積されて被写体像信号が取得されるが、露光時におい
ては、第4の制御手段による制御が行われる。この第4
の制御手段による制御では、振動検出手段により検出さ
れる撮像時の装置の振動が、第2の露光時間経過後第1
の露光時間経過前に予め設定した許容値を越えると、転
送路に電荷がある場合には撮像手段の蓄積電荷を履き捨
て、転送路に電荷がない場合には蓄積電荷を転送路に送
った状態で露光を繰り返し、露光の繰り返しの過程で、
予め設定した最長撮像時間経過までに装置の振動が許容
値以下になると、遮光手段により入射光を遮断して露光
を終了し、撮像手段の蓄積電荷を被写体像信号として記
録媒体に記録するように制御が行われる。この場合、露
光の繰り返しの過程で、最長撮像時間の経過までに像振
れが許容値以下にならない場合には、遮光手段により入
射光を遮断して露光を終了し、転送路内の電荷を被写体
像信号として記録媒体に記録するように制御が行われ
る。
【0013】同様に前記目的を達成するために、請求項
5記載の発明は、請求項4に記載の撮像装置に対して、
前記最長撮像時間を変更設定する最長撮像時間設定手段
が設けられていることを特徴とするものである。
【0014】このような手段によると、最長撮像時間設
定手段によって、最長撮像時間を変更設定することによ
り、最適の最長撮像時間を設定して、請求項4記載の発
明での作用が、被写体の種類、データの使用目的、ユー
ザの嗜好に適応させて、より効果的に実行される。
【0015】同様に前記目的を達成するために、請求項
6記載の発明は、請求項1ないし請求項4の何れかに記
載の撮像装置に対して、前記振動の許容値を変更設定す
る振動許容値設定手段が設けられていることを特徴とす
るものである。
【0016】このような手段によると、振動許容値設定
手段によって、振動の許容値を変更設定することによ
り、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の発明での
作用が、被写体の種類、データの使用目的、ユーザの嗜
好に適応させてより効果的に実行される。
【0017】同様に前記目的を達成するために、請求項
7記載の発明は、請求項1ないし請求項4の何れかに記
載の撮像装置において、前記露光時間設定手段が、前記
第1の露光時間と前記第2の露光時間の比を設定するこ
とを特徴とするものである。
【0018】このような手段によると、露光時間設定手
段によって、第1の露光時間と第2の露光時間の比が設
定されることにより、請求項1ないし請求項4の何れか
に記載の発明での作用が、画像の黒潰れを防止して実行
される。
【0019】同様に前記目的を達成するために、請求項
8記載の発明は、請求項1ないし請求項4の何れかに記
載の撮像装置に対して、実行される露光時間に対応し
て、前記撮像手段から出力される撮像信号レベルを調整
する可変増幅手段が設けられていることを特徴とするも
のである。
【0020】このような手段によると、請求項1ないし
請求項4の何れかに記載の発明での作用に加えて、可変
増幅手段によって、実行される露光時間に対応して、撮
像手段から出力される撮像信号レベルが調整され、露出
不足状態がより適確に補正さる。
【0021】同様に前記目的を達成するために、請求項
9記載の発明は、請求項1ないし請求項4の何れかに記
載の撮像装置に対して、実行される露光時間に対応し
て、AD変換された画像信号のレベルを調整する信号レ
ベル調整手段が設けられていることを特徴とするもので
ある。
【0022】このような手段によると、請求項1ないし
請求項4の何れかに記載の発明での作用に加えて、信号
レベル調整手段によって、実行される露光時間に対応し
て、AD変換された画像信号のレベルが調整され、露出
不足状態がより適確に補正される。
【0023】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]本発明の第
1の実施の形態を、図1ないし図5を参照して説明す
る。図1は本実施の形態の構成を示すブロック図、図2
は本実施の形態において設定される第1の露光時間と第
2の露光時間との関係を示す説明図、図3は本実施の形
態の単一露光処理モードでの動作を示すフローチャー
ト、図4は本実施の形態の露光繰り返しモードでの動作
を示すフローチャート、図5は本実施の形態の所定時間
露光繰り返しモードでの動作を示すフローチャートであ
る。
【0024】本実施の形態では、図1に示すように、被
写体の撮影光像を結像するレンズ系11が設けられ、レ
ンズ系11の後段には、ローパスフィルタと赤外線カッ
トフィルタからなるフィルタ5が配置され、フィルタ5
の後段には、被写体の撮影光像が結像される固体撮像デ
バイス10が設けられ、固体撮像デバイス10の出力端
子に、固体撮像デバイス10から出力される撮像信号に
対して、相関二重サンプリングを施してAD変換するC
DS・AD変換回路15が接続されている。そして、C
DS・AD変換回路15には、AD変換された撮像信号
に対して、圧縮、輪郭補正、直流再生、ガンマ補正、偽
色信号抑制、高輝度着色防止、低彩度圧縮などの画像処
理を行う画像処理部16が接続され、画像処理部16に
は撮像画像の記録を行う記録部17が接続され、記録部
17には撮像画像データが記録される記録媒体18が接
続されている。
【0025】一方、本実施の形態には、全体の制御を行
う全体制御ユニット14が設けられ、この全体制御ユニ
ット14には、すでに説明した固体撮像デバイス10、
CDS・AD変換回路15、画像処理部16及び記録部
17が接続されている。また、全体制御ユニット14に
は、モータドライバ13が接続され、このモータドライ
バ13には、レンズ系11の光学動作を調整するレンズ
駆動モータ12が接続されている。同様に、全体制御ユ
ニット14には、撮像時の装置本体の手振れに起因する
振動を検出する振動検出部20、レリーズ釦やモード設
定釦などを備え、撮像に際して各種の操作信号が入力さ
れる操作部21、及び被写体画像や撮影データが表示さ
れ、液晶パネルからなる表示部22が接続されている。
この場合、振動検出部20には、ジャイロや加速度セン
サにより、装置本体の回転加速度や直線加速度を検出
し、検出値から像振れ量を演算する方式のものや、イメ
ージセンサにより被写体像の動きを検出する方式のもの
が用いられる。
【0026】また、本実施の形態では、全体制御ユニッ
ト14には、操作部21からの単一露光処理モード、露
光繰り返しモード、或いは所定時間露光繰り返しモード
の何れかのモードの選択操作によって、選択されたモー
ドでの撮像動作を実行するモード選択実行手段が設けら
れている。さらに、操作部21には、第1の露光時間T
aに対する第2の露光時間Tbを、EV値や長・中・短
などの符号により設定する露光時間設定釦、像振れ許容
値を画素ピッチ、撮像画面の辺に対する割合、大・中・
小などの符号により設定する像振れ許容値設定釦、最長
撮影時間を設定する最長撮影時間設定釦が設けられてい
る。そして、図1には図示しないが、本実施の形態で
は、被写体の輝度を検出する測光部が設けられている。
【0027】このような構成の本実施の形態の動作を説
明する。先ず、図3に示すフローチャートに基づいて、
本実施の形態の単一露光処理モードでの動作を説明す
る。本実施の形態による被写体の撮像に際しては、オペ
レータは操作部21から単一露光処理モードの設定を行
い、図3のフローチャートのステップS1で、操作部2
1のレリーズ釦を操作して第1のレリーズONにセット
すると、ステップS2に進んで、全体制御ユニット14
の指令によって、図示せぬ測光部により被写体の輝度が
検出され測光データが取得される。そして、ステップS
3において、検出された輝度に基づいて、図2に示すよ
うに、適正露出を行う第1の露光時間Taと、第1の露
光時間Taよりも短い許容される露出不足の露出を行う
第2の露光時間Tbとが設定され、レリーズ釦の第2の
レリーズONセットの待機状態となる。
【0028】この状態から、ステップS5に進んで、オ
ペレータが操作部21のレリーズ釦を操作して、第2の
レリーズONにセットすると、ステップS6に進んで露
光が開始され、被写体の撮影光像がレンズ系11に入射
し、収束されてフィルタ5を透過する過程で、ローパス
フィルタにより、被写体の高周波成分での偽色の発生が
防止され、赤外線カットフィルタにより、赤外線による
色情報の変化が防止される。この状態で、フィルタ5を
透過した被写体の撮影光像が固体撮像デバイス10に結
像され、固体撮像デバイス10によって、光電変換され
て撮影光像に対応する電荷が固体撮像デバイス10に蓄
積される。次いで、ステップS7において、全体制御ユ
ニット14によって、第1の露光時間Taに達し、適正
露光時間が経過しているか否かが判定され、露光開始直
後では適正露光時間は経過していないので、ステップS
8に進んで、全体制御ユニット14の指令によって、振
動検出部20が作動して、露光時の手振れ量が検出さ
れ、ステップS9に進んで、全体制御ユニット14によ
って、検出した手振れ量に基づいて像振れ量が演算され
る。この演算では、水平方向の画素単位のずれ量の2乗
と垂直方向の画素単位のずれ量の2乗との和の平方根が
像振れ量として演算される。
【0029】そして、ステップS10に進んで、ステッ
プS9で演算した像振れ量が、予め設定されている像振
れの許容値を越えているか否かの判定が行われ、この判
定では、例えば像振れの許容値が6画素と設定されてお
り、水平方向のずれ量が4画素、垂直方向のずれ量が3
画素であるとすると、16+9=25の平方根の5と許
容値の6とが比較され、この場合には、像振れが許容値
を越えていないと判定されるので、ステップS7に戻っ
て、ステップS7ないしステップS10の動作が繰り返
される。一方、ステップS7で、第1の露光時間Taに
達して、適正露光時間が経過したと判定されると、ステ
ップS12に進んで、全体制御ユニット14の制御によ
って、固体撮像デバイス10から蓄積電荷が撮像信号と
して読み出され、この撮像信号はCDS・AD変換回路
15で、相関二重サンプリングが施されてAD変換され
る。さらに、AD変換された撮像信号に対して、画像処
理部16において、圧縮、輪郭補正、直流再生、ガンマ
補正、偽色信号抑制、高輝度着色防止、低彩度圧縮など
の画像処理が行われた後に、画像処理された撮像信号は
記録部17に入力され、記録部17によって撮像信号が
記録媒体18に記録される。
【0030】一方、ステップS10での判定時に、水平
方向のずれ量が5画素で、垂直方向のずれ量が4画素で
あると、25+16=41の平方根は、ほぼ6.4とな
り許容値の6よりも大となるので、像振れが許容値を越
えていると判定され、ステップS11に進み、第2の露
光時間Tbに達し許容露光時間が経過しているか否かの
判定が行われ、許容露光時間が経過していると判定され
ると、ステップS12に進んで、すでに説明したよう
に、固体撮像デバイス10から撮像信号が読み出され、
画像データの処理と記録が行われる。また、ステップS
11で許容露光時間の経過前であると判定されると、撮
影失敗の警報が発せられ撮像動作は直ちに中止される。
【0031】次に、本実施の形態の露光繰り返しモード
での動作を図4のフローチャートに基づいて説明する。
本実施の形態による露光繰り返しモードでの動作は、オ
ペレータが操作部21から露光繰り返しモードの設定を
行うことによって開始されるが、この露光繰り返しモー
ドにおけるステップS21からステップS30までの動
作は、すでに図3に基づいて説明した単一露光処理モー
ドにおけるステップS1ないしステップS10までの動
作とそれぞれ同一の動作であるので、これらの動作の重
複する説明は行わない。
【0032】この露光繰り返しモードでの動作において
は、ステップS31で第2の露光時間Tbに達し、許容
露光時間が経過しているか否かの判定が行われ、許容露
光時間が経過していると判定されると、ステップS32
に進んで、単一露光処理モードの場合と同様に、固体撮
像デバイス10から撮像信号が読み出され、撮像信号の
画像処理と撮像データの記録が行われる。しかし、ステ
ップS31で許容露光時間の経過前であると判定される
と、単一露光処理モードとは異なり、ステップS33に
進んで、全体制御ユニット14の指令によって、それま
でに固体撮像デバイス10に蓄積された電荷が掃き捨て
られ、ステップS26に戻って露光が繰り返され、ステ
ップS27で、第1の露光時間に達し適正露光時間が経
過したと判定されるまで、同一の動作が繰り返される。
【0033】ここで、本実施の形態の所定時間露光繰り
返しモードでの動作を図5のフローチャートに基づいて
説明する。本実施の形態による所定時間露光繰り返しモ
ードでの動作は、オペレータが操作部21から所定時間
露光繰り返しモードの設定を行うことによって開始され
るが、図5のフローチャートに示す所定時間露光繰り返
しモードでの動作において、ステップS41ないしステ
ップS45の動作は、すでに図4を参照して説明した露
光繰り返しモードでの動作のステップS21ないしステ
ップS25の動作とそれぞれ同一である。同様に、図5
のフローチャートに示す所定時間露光繰り返しモードで
の動作において、ステップS47ないしステップS54
の動作は、図4を参照して説明した露光繰り返しモード
での動作のステップS26ないしステップS33の動作
とそれぞれ同一である。これら両モードで対応する同一
の動作についての重複する説明は行わない。
【0034】この所定時間露光繰り返しモードでは、ス
テップS45とステップS47間に、予め設定された最
長撮影時間が経過したか否かを判定するステップS46
が新に設けられ、ステップS54からはステップS46
に戻るように動作が実行され、さらに、ステップS46
で最長撮影時間が経過したと判定されると進むステップ
S55が新に設けられている。このために、この所定時
間露光繰り返しモードでは、ステップS54で蓄積電荷
が掃き捨てられると、ステップS46に戻って、予め設
定された最長撮影時間が経過したか否かの判定が行わ
れ、最長撮影時間が経過していると、ステップS55に
進んで撮影失敗の警報が発せられる。この所定時間露光
繰り返しモードのその他の部分の動作は、すでに図4を
参照して説明した露光繰り返しモードでの動作と同一で
ある。
【0035】この所定時間露光繰り返しモードでは、予
め設定された最長撮影時間に達すると露光の繰り返しが
中止され、それまでに像振れが許容値内に収まらない場
合は、撮影失敗を警報して処理が終了される。
【0036】このように、本実施の形態によると、単一
露光処理モードの動作では、第2の露光時間Tbが経過
した状態で、像振れが許容値を越えていると、許容でき
る露出不足状態の撮像信号の画像処理と撮像データの記
録とが行われ、露光繰り返しモードの動作では、像振れ
が許容値を越えると、第2の露光時間Tbが経過するま
では露光が繰り返され、第2の露光時間Tbが経過して
も像振れが許容値を越えないと、許容できる露出不足状
態の撮像信号の画像処理と撮像データの記録とが行わ
れ、所定時間内露光繰り返しモードでの動作では、露光
繰り返しモードでの動作に加えて、露光の繰り返しが予
め設定した最長撮影時間を越えると撮像は中止される。
【0037】このために、本実施の形態によると、基本
的には第1の露光時間Taで許容値内の像振れの適正露
出の撮像画像が得られるが、像振れが許容値内に収まら
ない場合には、第2の露光時間Tbの経過前には、各モ
ードにそれぞれ対応する処理が実行され、第2の露光時
間Tbが経過しても、像振れが許容値内に収まらない場
合には、許容できる露出不足状態の撮像信号の画像処理
と撮像データの記録とが行われ、適正露出の高品質の撮
像画像に代えて、許容される露出不足の撮像画像を迅速
適確に取得することが可能になる。
【0038】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態を、図6ないし図8を参照して説明する。図6は
本実施の形態の構成を示すブロック図、図7は本実施の
形態の単一露光判定モードでの動作を示すフローチャー
ト、図8は本実施の形態の所定時間露光繰り返しモード
での動作を示すフローチャートである。
【0039】本実施の形態では、図6に示すように、す
でに図1を参照して説明した第1の実施の形態に対し
て、固体撮像デバイスとしてCCD10Aが使用され、
レンズ系11とフィルタ5の間に、レンズ系11からの
撮影光像のフィルタ5への入射を遮光する遮光シャッタ
23が設けられ、全体制御ユニット14には、遮光シャ
ッタ23の動作を制御する遮光制御回路24が接続され
ている。この遮光シャツタ14としては、例えばIT−
CCD(interlinetransferCCD)
のように、電荷の転送時に駆動される遮光手段が設けら
れている場合には、遮光制御回路24を該遮光手段に所
定時間(第一の露光時間)前にも遮光動作を行わし得る
ように構成し、該遮光手段を露光中止手段と兼用させる
ことも可能である。また、本実施の形態では、全体制御
ユニット14には、操作部21からの単一露光処理モー
ド、或いは所定時間露光繰り返しモードの何れかのモー
ドの選択操作によって、選択されたモードでの撮像動作
を実行するモード選択実行手段が設けられている。本実
施の形態のその他の部分の構成は、すでに図1を参照し
て説明した第1の実施の形態と同一なので、重複する説
明は行わない。
【0040】先ず、本実施の形態の単一露光処理モード
での動作を図7のフローチャートに基づいて説明する。
本実施の形態による単一露光処理モードでの動作は、オ
ペレータが操作部21から単一露光処理モードの設定を
行うことによって開始されるが、この単一露光処理モー
ドにおけるステップS61からステップS72までの動
作は、すでに図3に基づいて説明した第1の実施の形態
の単一露光処理モードにおけるステップS1ないしステ
ップS12までの動作とそれぞれ同一の動作であるの
で、これらの動作についての重複する説明は行わない。
【0041】本実施の形態による単一露光処理モードで
の動作では、図7のフローチャートのステップS70
で、像振れが許容値を越えていることが検出されステッ
プS71に進むと、第2の露光時間Tbに達し許容露光
時間が経過したか否かが判定され、許容露光時間が経過
したと判定されると、ステップS73に進んで、全体制
御ユニット14の指令により作動する遮光制御回路24
によって、遮光シャツタ23による遮光動作が行われ露
光が中止される。ステップS71で許容露光時間の経過
前と判定されると、ステップS74に進んで、CCD1
0Aの蓄積電荷が掃き捨てられ、ステップS67に戻っ
て同一動作が繰り返される。
【0042】次に、本実施の形態の所定時間露光繰り返
しモードでの動作を、図8のフローチャートに基づいて
説明する。本実施の形態による所定時間露光繰り返しモ
ードの動作は、オペレータが操作部21から所定時間露
光繰り返しモードの設定を行うことによって開始される
が、この所定時間露光繰り返しモードにおけるステップ
S81からステップS92までの動作は、すでに図5に
基づいて説明した第1の実施の形態の所定時間露光繰り
返しモードにおけるステップS41ないしステップS5
2までの動作とそれぞれ同一の動作であるので、これら
の動作の重複する説明は行わない。
【0043】この所定時間内繰り返し露光モードでは、
図8のフローチャートのステップS92において、第2
の露光時間Tbに達し許容露光時間が経過していると判
定されると、ステップS93に進んで、転送路に電荷が
あるか否かが判定され、転送路に電荷があると、ステッ
プS95に進んで遮光シャツタ23により露光が中止さ
れ、ステップS96において蓄積電荷が掃き捨てられた
後に、ステップS86に戻って同一の動作が繰り返さ
れ、ステップS93で転送路に電荷がないと判定さりる
と、ステップS94に進んで、蓄積電荷が転送路に転送
された後に、ステップS86に戻って同一の動作が繰り
返される。一方、ステップS92で、許容露光時間が経
過していないと判定されると、ステップS95に進んで
遮光シャツタ23により露光が中止され、ステップS9
6において蓄積電荷が掃き捨てられた後に、ステップS
86に戻って同一の動作が繰り返される。
【0044】また、ステップS88において、第1の露
光時間Taに達し適正露光時間が経過したと判定される
と、ステップS97に進んで、遮光シャツタ23により
露光が中止され、ステップS98で転送路の電荷が読み
出され、ステップS99で、CCD10Aの蓄積電荷が
読み出され、ステップS100で読み出した電荷に基づ
き撮像信号の信号処理が行われ、ステップS101に進
んで、記録媒体18に対する撮像データの記録が行われ
る。
【0045】さらに、ステップS86において、最長撮
影時間が経過したと判定されると、ステップS102に
進んで、転送路に電荷が存在するか否かが判定され、転
送路に電荷がない場合にはステップS106に進んで撮
像失敗の警報が発せられる。一方、転送路に電荷が存在
すると判定されると、ステップS103に進んで、遮光
シャッタ23による遮光により露光が中止され、ステッ
プS104で転送路の電荷が読み出され、ステップS1
05で画像データの処理と記録が行われる。
【0046】このように、本実施の形態によると、遮光
シャッタ23と遮光制御回路24とによって、CDD1
0Aの光電変換の中断によって露光を中止し、漏光の侵
入を防止して転送路への電荷放出が可能になり、基本的
には適正露光時間の経過時に、像振れが許容値内の高品
質の撮像画像が得られるが、単一露光処理モードでは、
許容露光時間の経過時に像振れが許容値を越えている
と、迅速にその時点で遮光シャツタ23により露光を中
断することが可能になる。また、所定時間露光繰り返し
モードでは、第2の露光時間Tbの経過前に像振れが許
容値を越えると、遮光シャツタ23により露光を中止
し、蓄積電荷を掃き出して再度露光がやり直される。そ
して、第2の露光時間Tbの経過時に像振れが許容値を
越えていると、転送路に電荷がないと蓄積電荷を転送路
に送って露光がやり直され、転送路に電荷があると、遮
光シャツタ23により露光を中止し、蓄積電荷を掃き出
して再度露光がやり直される。このようにして、基本的
には第1の露光時間Taで許容値内の像振れの適正露出
の撮像画像が得られ、第2の露光時間Tbの経過後に
は、最長撮影時間の経過までに、像振れが許容内に収ま
らないと、許容できる露出不足の撮像画像を迅速適確に
取得することが可能になる。
【0047】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
の形態を図9を参照して説明する。図9は本実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【0048】本実施の形態では、図9に示すように、固
体撮像デバイス10の出力端子に、すでに図1を参照し
て説明した第1の実施の形態のCDS・AD変換回路1
5に代えて、CDS回路25が接続され、CDS回路2
5の出力端子には、自動ゲイン調整を行うAGCアンプ
26が接続され、AGCアンプ26の出力端子にAD変
換器27が接続され、AD変換器27の出力端子には、
画像処理回部16Aが接続され、画像処理部16Aの出
力端子に記録部17が接続され、記録部17には記録媒
体18が接続されている。そして、CDS回路25、A
GGアンプ26、AD変換器27、画像処理部16A及
び記録部17には、全体制御ユニット14が接続されて
いる。また、全体制御ユニット14には、操作部21か
らのゲイン補正モードの設定により、ゲインモードで制
御動作を行うゲイン補正モード制御手段と、操作部から
の画像補正モードの設定により、画像補正モードで制御
動作を行う画像補正モード制御手段とが設けられてい
る。本実施の形態は、すでに説明した第1の実施の形態
に組み込み使用され、本実施の形態のその他の部分の構
成は、すでに図1を参照して説明した第1の実施の形態
と同一なので、重複する説明は行わない。
【0049】このような構成の本実施の形態の動作を説
明する。先ず、ゲイン補正モードでの動作を説明する
と、操作部21からゲイン補正モードが設定されると、
像振れの防止のために、第2の露光時間Tbの経過後で
第1の露光時間Taの経過前に、露光が打ち切られた場
合には、固体撮像デバイス10から読み出された撮像信
号は、CDS回路25で相関二重サンプリング処理が施
された後に、AGCアンプ26で増幅されてAD変換回
路に入力される。この場合、例えば、第1の露光時間T
aとしての適性露光時間が1/4秒に設定された撮像条
件下で、像振れにより0.2秒で露光が終了されたとす
ると、AGCアンプ26のゲインは、0.25秒/0.
2秒=1.25倍に設定され、CDS回路25からの撮
像信号は、AGCアンプ26で1.25のゲインで増幅
される。
【0050】また、画像補正モードでの動作では、操作
部21から画像補正モードが設定されると、AGCアン
プ26のゲインは1.0に設定され、固体撮像デバイス
10からの撮像信号は、CDS回路25で相関二重サン
プリング処理が施された後に、そのままAD変換器でA
D変換され、画像処理部16Aに入力される。そして、
オペレータは、表示部22に表示される撮影画像を見な
がら、露出不足とノイズの重畳の度合いとを判断しなが
ら、撮影画像の輝度を調整して高品質の画像への補正を
行い、調整データは以降の参照データとして記録され
る。
【0051】このように、本実施の形態によると、像振
れの防止のために、第2の露光時間Tbの経過後で第1
の露光時間Taの経過前に露光が打ち切られた場合に
は、AGCアンプ26のゲインを、第1の露光時間Ta
と第2の露光時間Tbとの比率に対応して設定して、固
体撮像デバイス10からの撮像信号を増幅して露光不足
を補償することにより、或いは、固体撮像デバイス10
からの撮像信号を増幅することなく画像処理部に入力
し、表示部22の表示画像を見て、露出不足とノイズの
重畳の度合いとを判断して、オペレータが輝度調整を行
うことにより、露出不足状態で撮像された被写体の撮像
信号を補償信号処理して、高品質の撮像画像を取得する
ことが可能になる。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、測光手段
によって検出される被写体の輝度に基づき、露光時間設
定手段によって、第1の露光時間と該第1の露光時間よ
り短い第2の露光時間とが設定された状態で、撮像手段
によって被写体が撮像され、得られる光像が光電変換さ
れ電荷蓄積されて被写体像信号が取得されるが、露光時
においては、第1の制御手段によって、振動検出手段に
より検出される撮像時の装置の振動が、第2の露光時間
経過後第1の露光時間経過前に予め設定した許容値を越
えると、露光が終了され撮像手段から蓄積電荷が被写体
撮像信号として読み出され、記録手段によって記録媒体
に被写体像データとして記録されるように制御が行われ
る。このために、基本的には、第1の露光時間の経過時
に、装置の振動に基づく像振れが許容値内の適正露光の
高品質の被写体画像が取得されるが、露光時の像振れが
許容値に達すると、許容される露出不足状態で露光を終
了し、得られる被写体像信号が記録媒体に被写体像デー
タとして記録され、使用可能な被写体像データを迅速適
確に取得することが可能になる。
【0053】請求項2記載の発明によると、測光手段に
よって検出される被写体の輝度に基づき、露光時間設定
手段によって、第1の露光時間と該第1の露光時間より
短い第2の露光時間とが設定された状態で、撮像手段に
よって被写体が撮像され、得られる光像が光電変換され
電荷蓄積されて被写体像信号が取得されるが、露光時に
おいては、第2の制御手段によって、振動検出手段によ
り検出される撮像時の装置の振動が、第2の露光時間経
過後第1の露光時間経過前に予め設定した許容値を越え
ると、露光が終了され撮像手段に蓄積された電荷が掃き
出され、再度露光を繰り返すように制御が行われる。こ
のために、請求項1記載の発明で得られる効果に加え
て、露光時の装置の振動に基づく像振れが許容値に達し
ても、第2の露光時間経過前であれば、露光をやり直し
て像振れが許容値以下になる条件での被写体像信号を得
て、高品質の被写体画像を取得することが可能になる。
【0054】請求項3記載の発明によると、測光手段に
よって検出される被写体の輝度に基づき、露光時間設定
手段によって、第1の露光時間と該第1の露光時間より
短い第2の露光時間とが設定された状態で、撮像手段に
よって被写体が撮像され、得られる光像が光電変換され
電荷蓄積されて被写体像信号が取得されるが、露光時に
おいては、第3の制御手段によって、振動検出手段によ
り検出される撮像時の装置の振動が、第2の露光時間経
過後第1の露光時間経過前に予め設定した許容値を越え
ると、遮光手段によって被写体からの入射光が遮断され
露光が中止されるように制御が行われる。このために、
露光時の装置の振動に基づく像振れが、第2の露光時間
経過時に許容値に達すると、露光が中止され像振れが許
容値を越える不良品質の被写体像データの記録を防止す
ることが可能になる。
【0055】請求項4記載の発明によると、測光手段に
よって検出される被写体の輝度に基づき、露光時間設定
手段によって、第1の露光時間と該第1の露光時間より
短い第2の露光時間とが設定された状態で、撮像手段に
よって被写体が撮像され、得られる光像が光電変換され
電荷蓄積されて被写体像信号が取得されるが、露光時に
おいては、第4の制御手段による制御が行われる。この
第4の制御手段による制御では、振動検出手段により検
出される撮像時の装置の振動が、第2の露光時間経過後
第1の露光時間経過前に予め設定した許容値を越える
と、転送路に電荷がある場合には撮像手段の蓄積電荷を
履き捨て、転送路に電荷がない場合には蓄積電荷を転送
路に送った状態で露光を繰り返し、露光の繰り返しの過
程で、予め設定した最長撮像時間経過までに装置の振動
が許容値以下になると、遮光手段により入射光を遮断し
て露光を終了し、撮像手段の蓄積電荷を被写体像信号と
して記録媒体に記録するように制御が行われる。この場
合、露光の繰り返しの過程で、最長撮像時間の経過まで
に像振れが許容値以下にならないと、遮光手段により入
射光を遮断して露光を終了し、転送路内の電荷を被写体
像信号として記録媒体に記録するように制御が行われ
る。このために、露光時の手振れに基づく像振れが許容
値に達すると、予め設定した最長撮像時間に達するまで
は、露光をやり直すことにより像振れが許容値以下の適
正露光の被写体像信号を、高品質の撮像画像データとし
て記録媒体記録することが可能で、最長撮像時間に達す
るまでに、像振れが許容値以下にならないと、許容され
る露出不足状態で露光を終了し、得られる被写体像信号
を使用可能な撮像画像データとして記録媒体に記録する
ことが可能になる。
【0056】請求項5記載の発明によると、最長撮像時
間設定手段によって、最長撮像時間を変更設定すること
により、最適の最長撮像時間を設定して、請求項4記載
の発明での効果を、被写体の種類、データの使用目的、
ユーザの嗜好に適応させて、より効果的に実現すること
が可能になる。
【0057】請求項6記載の発明によると、振動許容値
設定手段によって、振動の許容値を変更設定することに
より、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の発明で
の効果を、被写体の種類、データの使用目的、ユーザの
嗜好に適応させてより効果的に実現することが可能にな
る。
【0058】請求項7記載の発明によると、露光時間設
定手段によって、第1の露光時間と第2の露光時間の比
が設定されることにより、請求項1ないし請求項4の何
れかに記載の発明での効果を、画像の黒潰れを防止して
実現することが可能になる。
【0059】請求項8記載の発明によると、請求項1な
いし請求項4の何れかに記載の発明での効果に加えて、
可変増幅手段によって、実行される露光時間に対応し
て、撮像手段から出力される撮像信号レベルが調整され
るので、露出不足状態をより適確に補正することが可能
になる。
【0060】請求項9記載の発明によると、請求項1な
いし請求項4の何れかに記載の発明での効果に加えて、
信号レベル調整手段によって、実行される露光時間に対
応して、AD変換された画像信号のレベルが調整される
ので、露出不足状態をより適確に補正することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】同実施の形態において設定される第1の露光時
間と第2の露光時間との関係を示す説明図である。
【図3】同実施の形態の単一露光処理モードでの動作を
示すフローチャートである。
【図4】同実施の形態の露光繰り返しモードでの動作を
示すフローチャートである。
【図5】同実施の形態の所定時間露光繰り返しモードで
の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】同実施の形態の単一露光判定モードでの動作を
示すフローチャートである。
【図8】同実施の形態の所定時間露光繰り返しモードで
の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
10 固体撮像デバイス 10A CCD 11 レンズ系 14 全体制御ユニット 15 CDA・AD変換回路 16 画像処理回路 17 記録部 20 振動検出部 21 操作部 23 遮光シャツタ 24 遮光制御回路 25 CDS回路 26 AGCアンプ 27 AD変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/335 H04N 5/335 Q (72)発明者 加藤 正良 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐藤 康弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐々木 三郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H002 BB10 FB71 JA07 2H054 AA01 BB11 5C022 AA13 AB02 AB13 AB17 AB20 AB55 AC03 AC13 AC32 AC42 AC52 AC54 AC69 AC74 5C024 AX01 BX01 CX51 CY21 DX04 EX04 EX11 EX31 EX34 EX51 GY04 HX18 HX23 HX55 JX46

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像して記録媒体に記録する撮
    像装置において、 前記被写体を撮像し得られる光像を光電変換し、電荷蓄
    積により被写体像信号を取得する撮像手段と、 前記被写体像信号に基づき、前記記録媒体に被写体像デ
    ータを記録する記録手段と、 撮像時の装置の振動を検出する振動検出手段と、 前記被写体の輝度を検出し輝度信号を出力する測光手段
    と、 前記輝度信号に基づき、第1の露光時間と該第1の露光
    時間より短い第2の露光時間とを設定する露光時間設定
    手段と、 露光時において、前記第2の露光時間経過後、前記第1
    の露光時間経過前に、前記振動が予め設定した許容値を
    越えると、露光を終了し前記撮像手段に蓄積された電荷
    を前記被写体像信号として読出して前記記録媒体に記録
    するように制御を行う第1の制御手段とを有することを
    特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 被写体を撮像して記録媒体に記録する撮
    像装置において、 前記被写体を撮像し得られた光像を光電変換し、電荷蓄
    積により前記被写体像を取得する撮像手段と、 前記被写体像信号に基づき、前記記録媒体に被写体像デ
    ータを記録する記録手段と、 撮像時の装置の振動を検出する振動検出手段と、 前記被写体の輝度を検出し輝度信号を出力する測光手段
    と、 前記輝度信号に基づき、第1の露光時間と該第1の露光
    時間より短い第2の露光時間とを設定する露光時間設定
    手段と、 露光時において、前記第2の露光時間経過後、前記第1
    の露光時間経過前に、前記振動が予め設定した許容値を
    越えると、前記撮像手段に蓄積された電荷を掃き出し再
    度露光を繰り返すように制御を行う第2の制御手段とを
    有することを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 被写体を撮像して記録媒体に記録する撮
    像装置において、 前記被写体を撮像し得られた光像を光電変換し、電荷蓄
    積により前記被写体像を取得する撮像手段と、 前記被写体像信号に基づき、前記記録媒体に被写体像デ
    ータを記録する記録手段と、 撮像時の装置の振動を検出する振動検出手段と、 前記被写体の輝度を検出する測光手段と、 前記輝度信号に基づき、第1の露光時間と該第1の露光
    時間より短い第2の露光時間とを設定する露光時間設定
    手段と、 前記被写体からの入射光を遮光する遮光手段と、 露光時において、前記第2の露光時間経過後、前記第1
    の露光時間経過前に、前記振動が予め設定した許容値を
    越えると、前記遮光手段による遮光によって露光を中止
    するように制御を行う第3の制御手段とを有することを
    特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 被写体を撮像して記録媒体に記録する撮
    像装置において、 前記被写体を撮像し得られた光像を光電変換し、電荷蓄
    積により前記被写体像を取得する撮像手段と、 前記被写体像信号に基づき、前記記録媒体に被写体像デ
    ータを記録する記録手段と、 撮像時の装置の振動を検出する振動検出手段と、 前記被写体の輝度を検出する測光手段と、 前記検出輝度信号に基づき、第1の露光時間と第1の露
    光時間より短い第2の露光時間とを設定する露光時間設
    定手段と、 前記被写体からの入射光を遮光する遮光手段と、 露光時において、前記第2の露光時間経過後前記第1の
    露光時間経過までに、前記振動が予め設定した許容値を
    越えると、転送路に電荷がある場合には前記撮像手段の
    蓄積電荷を履き捨て、前記転送路に電荷がない場合に
    は、前記蓄積電荷を前記転送路に送った状態で露光を繰
    り返し、該露光の繰り返しの過程で、予め設定した最長
    撮像時間経過までに前記振動が前記許容値以下になる
    と、前記遮光手段により入射光を遮断して露光を終了
    し、前記撮像手段の蓄積電荷を前記記録媒体に記録する
    ように制御し、前記露光の繰り返しの過程で、前記最長
    撮像時間の経過までに前記振動が前記許容値以下になら
    ないと、前記遮光手段により入射光を遮断して露光を終
    了し、前記転送路内の電荷を読出し前記記録媒体に記録
    するように制御する第4の制御手段とを有することを特
    徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の撮像装置に対して、前
    記最長撮像時間を変更設定する最長撮像時間設定手段が
    設けられていることを特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    の撮像装置に対して、前記振動の許容値を変更設定する
    振動許容値設定手段が設けられていることをと特徴とす
    る撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    の撮像装置において、前記露光時間設定手段が、前記第
    1の露光時間と前記第2の露光時間の比を設定すること
    を特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    の撮像装置に対して、実行される露光時間に対応して、
    前記撮像手段から出力される撮像信号レベルを調整する
    可変増幅手段が設けられていることを特徴とする撮像装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    の撮像装置に対して、実行される露光時間に対応して、
    AD変換された画像信号のレベルを調整する信号レベル
    調整手段が設けられていることを特徴とする撮像装置。
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