JP2002115051A - バイアススパッタリング装置 - Google Patents

バイアススパッタリング装置

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JP2002115051A
JP2002115051A JP2000306881A JP2000306881A JP2002115051A JP 2002115051 A JP2002115051 A JP 2002115051A JP 2000306881 A JP2000306881 A JP 2000306881A JP 2000306881 A JP2000306881 A JP 2000306881A JP 2002115051 A JP2002115051 A JP 2002115051A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板にバイアス電圧を印加しながら導電膜を
作成するスパッタリングにおいて、スパッタリングを数
多く繰り返した場合でも、バイアス電圧が正常に基板9
に印加されるようにする。 【解決手段】 スパッタチャンバー1内にガス導入系2
によってアルゴン等のガスを導入し、基板ホルダー5で
基板9を保持しながら、導電材料より成るターゲット3
にスパッタ電源4が電圧を印加してスパッタ放電を生じ
させる。ターゲット3から放出されたスパッタ粒子が基
板9に到達して導電膜が作成される。基板9にはバイア
ス電源52によってバイアス電圧が与えられる。基板ホ
ルダー5は、接地電位の部材として基板保持面の斜め後
方にホルダーシールド53を有し、ホルダーシールド5
3の表面の堆積膜501と基板保持面の堆積膜504と
が連続しないようにする膜連続防止用凹部54を有す
る。基板保持面は基板9よりも小さく、膜連続防止用凹
部54へのパッタ粒子は基板保持面からはみ出した基板
9の周辺部分によって遮蔽される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、LSI(大規
模集積回路)等の製造の際に使用されるスパッタリング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スパッタリング装置は、対象物の表面に
薄膜を作成する装置として産業の各分野で盛んに使用さ
れている。特に、LSIを始めとする各種電子デバイス
の製造では、各種導電膜や絶縁膜の作成にスパッタリン
グ装置は多用されている。
【0003】図7は、従来のスパッタリング装置の概略
構成を示す正面断面図である。図7に示す装置は、排気
系11を備えたスパッタチャンバー1と、スパッタチャ
ンバー1内に所定のガスを導入するガス導入系2と、被
スパッタ面がスパッタチャンバー1内に露出するように
して設けられたターゲット3と、ターゲット3の被スパ
ッタ面を臨む空間に電界を設定してスパッタ放電を生じ
させるスパッタ電源4と、スパッタ放電によってターゲ
ット3から放出されたスパッタ粒子が到達するスパッタ
チャンバー1内の所定位置に基板9を保持する基板ホル
ダー5とから主に構成されている。ガス導入系2によっ
てアルゴン等のガスを導入してスパッタ電源4によって
スパッタ放電を生じさせると、ターゲット3がスパッタ
される。スパッタによってターゲット3から放出された
材料が基板9の表面に達し、薄膜が作成される。
【0004】上記スパッタリング装置において、膜質を
改善したり膜応力を緩和したりする目的から、基板9に
バイアス電圧を印加する構成が採用される場合がある。
バイアス電圧の印加は、高周波とプラズマの相互により
生じる自己バイアス電圧による場合が多い。具体的に
は、基板ホルダー5の基板9を載置する部分51を誘電
体製とし(以下、この部分を誘電体ブロックと呼ぶ)、
誘電体ブロック51内にバイアス電極52を設ける。そ
して、バイアス電極52にバイアス電源6として高周波
電源を接続し、バイアス電極52を介して基板9に高周
波電圧を印加する。
【0005】前述したようにスパッタ放電を生じさせる
と、ターゲット3と基板9との間に放電によるプラズマ
が形成される。一方、基板9に高周波電圧が印加される
と、プラズマ中のイオンと電子が周期的に交互に基板9
に引き寄せられるが、電子はイオンに比べて移動度が極
めて高いので、基板9の電位変化は、高周波に負の直流
分の電圧を重畳したような変化となる。この負の直流分
の電圧が、自己バイアス電圧である。自己バイアス電圧
のような負のバイアス電圧を与えながらスパッタリング
を行うと、プラズマ中のイオンが基板9の表面に入射し
て表面を衝撃する。このため、作成される膜の比抵抗等
を改善したり、膜の応力を緩和したりするのが促進され
る作用がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
スパッタリング装置において、発明者の研究によると、
基板9の処理枚数が数百枚程度に達するまでスパッタリ
ングを繰り返すと、基板9に正常にバイアス電圧が印加
されなくなる問題が生ずることが判明した。バイアス電
圧の印加が正常でないことから、作成される膜の質や応
力が劣化し、製品不良の原因になることが判った。本願
の発明は、かかる課題を解決するためになされたもので
あり、スパッタリングを数多く繰り返した場合でも、バ
イアス電圧が正常に基板9に印加されるという技術的意
義を有する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、排気系を有するスパ
ッタチャンバーと、被スパッタ面がスパッタチャンバー
内に露出するようにして設けられた導電材料より成るタ
ーゲットと、ターゲットの被スパッタ面を臨む空間に電
界を設定してスパッタ放電を生じさせるスパッタ電源
と、スパッタ放電によってターゲットから放出されたス
パッタ粒子が到達するスパッタチャンバー内の所定位置
に基板を保持する基板ホルダーと、基板にバイアス電圧
を印加するバイアス電源とを備え、基板にバイアス電圧
を印加しながらターゲットからのスパッタ粒子を基板の
表面に到達させて前記導電材料の薄膜を作成するバイア
ススパッタリング装置において、基板の表面側を前側、
裏面側を後ろ側としたとき、基板ホルダーは、基板保持
面の斜め後方に接地電位に維持された部材を有してお
り、さらに、基板ホルダーは、前記接地電位に維持され
た部材の表面に堆積する膜と、基板保持面に堆積する膜
とが連続しないようにする凹部である膜連続防止用凹部
を有しているという構成を有する。また、上記課題を解
決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構
成において、前記基板ホルダーは、金属製のホルダー本
体と、バイアス電極を内蔵した誘電体ブロックとより成
るものであって、前記基板保持面は誘電体ブロックの表
面であり、前記接地電位に維持された部材は、誘電体ブ
ロックの側方での放電を防止するホルダーシールドであ
るという構成を有する。また、上記課題を解決するた
め、請求項3記載の発明は、前記請求項1の構成におい
て、前記基板保持面の大きさは基板よりも小さく、前記
膜連続防止用凹部は、膜連続防止用凹部に到達しようと
するスパッタ粒子が前記基板保持面からはみ出した基板
の周辺部分によって遮蔽される位置に設けられていると
いう構成を有する。また、上記課題を解決するため、請
求項4記載の発明は、前記請求項1の構成において、前
記接地電位に維持された部材の表面に堆積する膜と基板
保持面に堆積する膜とが連続しようとする方向での前記
膜連続防止用凹部の幅は、0.5mm以上であるという
構成を有する。また、上記課題を解決するため、請求項
5記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記接
地電位に維持された部材の表面から前記基板保持面まで
の沿面距離が5mm以上であるという構成を有する。ま
た、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、
前記請求項1の構成において、前記膜連続防止用凹部の
開口の縁と基板との距離は、0.5mm以上であるとい
う構成を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態(以
下、実施形態)について説明する。図1は、本願発明の
実施形態のスパッタリング装置の正面断面概略図であ
る。図1に示す装置も、図7に示す装置と同様、排気系
11を備えたスパッタチャンバー1と、スパッタチャン
バー1内に所定のガスを導入するガス導入系2と、被ス
パッタ面がスパッタチャンバー1内に露出するようにし
て設けられたターゲット3と、ターゲット3の被スパッ
タ面を臨む空間に電界を設定してスパッタ放電を生じさ
せるスパッタ電源4と、スパッタ放電によってターゲッ
ト3から放出されたスパッタ粒子が到達するスパッタチ
ャンバー1内の所定位置に基板9を保持する基板ホルダ
ー5とから主に構成されている。
【0009】スパッタチャンバー1は、気密な真空容器
であり、電気的には接地されている。排気系11は、ス
パッタチャンバー1を10−5〜10−7Pa程度まで
排気できるよう構成されている。スパッタチャンバー1
は、不図示のゲートバルブを介して不図示の搬送チャン
バーに気密に接続されている。ガス導入系2は、アルゴ
ン等のスパッタ放電用のガスを内部に所定の流量で導入
するようになっている。ガス導入系2は、スパッタ放電
用のガスを溜めた不図示のガスボンベ、スパッタチャン
バー1とガスボンベとをつなぐ配管に設けたバルブ21
や流量調整器22等から主に構成されている。
【0010】ターゲット3は、基板9の表面に作成しよ
うとする薄膜の材料で形成されている。本実施形態で
は、アルミニウムや銅等の導電膜を作成するようになっ
ており、従ってターゲット3はこれらの材料より成る。
ターゲット3は、絶縁体31を介してスパッタチャンバ
ー1上部の開口を気密に塞ぐようスパッタチャンバー1
に取り付けられている。スパッタ電源4は、所定の負の
直流電圧又は高周波電圧をターゲット3に印加するよう
構成されている。
【0011】ターゲット3の被スパッタ面とは反対側の
面を臨む位置には、磁石機構7が設けられている。磁石
機構7は、中心磁石71と、この中心磁石71を取り囲
む周辺磁石72と、中心磁石71及び周辺磁石72とを
繋ぐ板状のヨーク73とから構成されている。磁石機構
7は、上記スパッタ放電をマグネトロン放電にして効率
のよいマグネトロンスパッタリングを行うために備えら
れている。即ち、磁石機構7により、ターゲット3の付
近に磁場が形成され、この磁場の作用により電子がマグ
ネトロン運動を行い、より密度の高いプラズマが形成さ
れる。この結果スパッタ放電の効率が高くなり、基板9
への成膜の効率も高くなる。
【0012】基板ホルダー5は、スパッタチャンバー1
に気密に取り付けられている。基板ホルダー5は、台状
で上面に基板9が載置されるようになっている。基板ホ
ルダー5は、金属製のホルダー本体50と、ホルダー本
体50の上側に設けた誘電体ブロック51とから主に構
成されている。誘電体ブロック51内には、従来と同様
にバイアス電極52が設けられている。そして、バイア
ス電極52に高周波電圧を印加して基板9に自己バイア
ス電圧を与えるバイアス電源6が設けられている。
【0013】ホルダー本体50はステンレス等の金属製
であり、スパッタチャンバー1に短絡されているため、
接地されている。バイアス電極52とバイアス電源6と
を結ぶ線路はホルダー本体50を貫通しているが、不図
示の絶縁体で覆われており、線路とホルダー本体50は
絶縁されている。尚、基板ホルダー5は、基板9を搬送
する不図示の搬送ロボットとの間の基板9の受け渡しの
ため、昇降ピンを備えたり、全体に昇降する構成とされ
たりする場合がある。また、基板ホルダー5には、基板
9を加熱したり冷却したりする構成が設けられることが
ある。さらに、基板9を静電吸着する機構が基板ホルダ
ー5に設けられることがあり、この場合は、バイアス電
極52に静電吸着用の電圧を印加する構成が採用され
る。
【0014】基板ホルダー5とターゲット3との間の空
間を取り囲むようにして、円筒状の防着シールド81が
設けられている。防着シールド81は、基板9の表面以
外の不必要な場所へのスパッタ粒子の付着を防止するも
のである。ターゲット3から放出されるスパッタ粒子
は、基板9の表面のみならず、スパッタチャンバー1内
の露出面にも薄膜が堆積することが避けられない。この
露出面への薄膜の堆積が重なると、内部応力や自重によ
り薄膜が剥離することがある。剥離した薄膜は、ある程
度の大きさの微粒子となって素スパッタチャンバー1内
を浮遊する。この微粒子が基板9に付着すると、作成さ
れる薄膜に微小な突起が形成される等の形状欠陥を生じ
させる場合がある。また、基板9の表面に予め微細回路
が形成されている場合、微粒子の付着により回路や短絡
等の重大な欠陥が生じる恐れがある。
【0015】このような処理の品質を損なう微粒子は、
一般的に「パーティクル」と呼ばれる。パーティクルの
発生を防止するため、防着シールド81が設けられてい
る。防着シールド81にはスパッタ粒子が付着して薄膜
が堆積することが避けられないが、防着シールド81に
は、表面に微細な凹凸を形成する等、薄膜の剥離を防止
する構成となっている。それでも、スパッタリングを数
多く繰り返すと、薄膜の剥離が避けられないため、所定
回数のスパッタリングの後、防着シールド81は新品又
は薄膜が除去されたものと交換される。
【0016】さて、本実施形態のスパッタリング装置
は、前述した課題を解決するため、基板ホルダー5の周
辺部の構成に工夫を加えている。以下、この点について
図1及び図2を使用して説明する。図2は、図1に示す
装置における基板ホルダー5の周辺部の構成を示す断面
概略図である。
【0017】基板ホルダー5の構成において、ホルダー
本体50及び誘電体ブロック51はともに水平方向の断
面形状は円形である。ホルダー本体50及び誘電体ブロ
ック51は同軸であるが、誘電体ブロック51は、ホル
ダー本体50より少し径が小さくなっている。従って、
図1及び図2に示すように、基板ホルダー5は、周辺部
に段差が形成された状態となっている。
【0018】そして、上記基板ホルダー5の段差部分を
覆うようにしてホルダーシールド53が設けられてい
る。ホルダーシールド53は金属製であり、ホルダー本
体50に接触しているため、接地されている。尚、基板
ホルダー5に保持された基板9の表面(成膜される面)
を前側とし、裏面を後ろ側とすると、ホルダーシールド
53は、図2に示すように、基板保持面の斜め後方に位
置する。
【0019】ホルダーシールド53は、基板ホルダー5
の周辺部での不要な放電を防止するためのものである。
即ち、基板ホルダー5のうち、ホルダー本体50は接地
されているので、同様に接地電位であるスパッタチャン
バー1との器壁との間には大きな電界は形成されない
が、誘電体ブロック51とスパッタチャンバー1との間
には、バイアス電源6もしくはスパッタ電源4による電
界が形成される。この結果、この部分で放電が生じるこ
とがある。放電が生じると、誘電体ブロック51の表面
がスパッタされてパーティクルが放出されたり、誘電体
ブロック51が損傷を受けたりすることがある。このよ
うなことが無いよう、接地されたホルダーシールド53
によって誘電体ブロック51の周面を覆っている。尚、
ホルダーシールド53は、全体としては基板ホルダー5
と同軸の円環状の部材であり、ホルダー本体50と誘電
体ブロック51とによって形成される段差を覆ってい
る。
【0020】また、図1及び図2に示すように、誘電体
ブロック51の周囲を取り囲むようにして、ホルダー用
防着シールド82が設けられている。ホルダー用防着シ
ールド82も、同様に不要な場所へのスパッタ粒子の付
着を防止するものである。ホルダー用防着シールド82
は、特に、基板ホルダー5の周辺部へのスパッタ粒子の
付着を防止するものである。
【0021】図2から解るように、ホルダー用防着シー
ルド82が無いと、ホルダーシールド53の表面や外側
面、ホルダー本体50の外側面等にスパッタ粒子が多く
付着し、膜が堆積する。これらの堆積膜が剥がれてパー
ティクルになると、基板ホルダー5上の基板9に近いた
め、基板9の表面を汚損し易い。そこで、ホルダー用防
着シールド82によって膜堆積を抑制している。ホルダ
ー用防着シールド82も、同様に堆積膜の剥離を抑制す
る構成が採られており、所定回数のスパッタリングの後
に交換される。
【0022】尚、基板ホルダー5の周辺部への膜堆積を
抑制するためには、ホルダー用防着シールド82の内側
の縁と基板9の周縁とは、なるべく接近していることが
好ましい。しかしながら、ホルダー用防着シールド82
の内側の縁と基板9の周縁とが接近すると、スパッタリ
ングによる成膜を行った際、両者に堆積した膜が接触す
る癒着現象が生ずる。癒着現象が生ずると、スパッタリ
ング終了後に基板9を基板ホルダー5から取り去る際、
堆積した膜に剥離や破断が生じてパーティクルが発生し
易い。従って、ホルダー用防着シールド82の内側の縁
と基板9の周縁とは、一回の成膜の際に癒着しない範囲
でなるべく接近していることが好ましい。この距離は、
2〜5mm程度である。
【0023】さて、本実施形態の装置の大きな特徴点
は、基板9へのバイアス電圧の印加が常に正常に行える
よう、基板ホルダー5の周辺部に凹部54を設けてい
る。この凹部54は、基板ホルダー5の周辺部に存在す
る接地電位の部材(ここではホルダーシールド53)と
基板ホルダー5の基板保持面との間に連続して膜が堆積
するのを防止するための凹部(以下、膜連続防止用凹
部)54である。
【0024】具体的に説明すると、ホルダーシールド5
3の内側面には、図2に示すように段差が形成されてい
る。このホルダーシールド53の内側面の段差と、誘電
体ブロック51の側面とによって、膜連続防止用凹部5
4が形成されている。膜連続防止用凹部54を設けるこ
とは、以下に説明するような発明者の研究によってい
る。
【0025】発明者は、前述したようなスパッタリング
処理を多数回繰り返した後に生じるバイアス電圧の不正
常化についての研究の過程で、スパッタリング処理を多
数回繰り返すと、基板9の裏面に異常放電の跡が見られ
るのを発見した。図3は、このスパッタリング処理を多
数回繰り返した後に生ずる異常放電の跡を示す概略図で
ある。図3に示すように、異常放電跡は、小さな丸いス
ポット状の変色箇所(以下、異常放電スポットと呼ぶ)
91である。異常放電スポット91の発生箇所は一定し
ていないが、図3に示すように、基板9の周縁から近い
部分に発生する場合が多い。
【0026】発明者は、このような異常放電の発生は、
バイアス電圧が印加された基板9が部分的に地絡するこ
とにより発生することにより生ずるのではないか、と考
えた。そこで、基板9の裏面の異常放電スポット91の
部分が接触していた誘電体ブロック51の表面の箇所を
調べてみると、そこには薄膜の堆積が確認された。そし
て、その部分の薄膜と、ホルダーシールド53とは、電
気的に導通していることが確認された。
【0027】このような知見から、異常放電は、誘電体
ブロック51の表面から側面、そしてホルダーシールド
53にまたがって薄膜が堆積し、この薄膜を介して基板
9が地絡することにより生ずるものと考えられる。この
点について、図4を使用してさらに詳しく説明する。図
4は、異常放電の発生メカニズムについて説明する図で
ある。図4では、図2に示す実施形態と異なり、膜連続
防止用凹部54が無い構成が示されている。
【0028】前述したように、スパッタリング処理を繰
り返す過程で、薄膜は基板9の表面のみならず、ホルダ
ー用防着シールド82の表面にも堆積する。また、ホル
ダー用防着シールド82の内縁と基板9の周縁との間の
隙間から進入したスパッタ粒子により、図4(1)に示
すように、ホルダーシールド53の表面にも薄膜501
が堆積する(以下、この薄膜501をシールド堆積膜と
呼ぶ)。
【0029】そして、スパッタリング処理を繰り返す
と、シールド堆積膜501がさらに堆積する他、図4
(2)に示すように、誘電体ブロック51の側面にも薄
膜502が堆積する(以下、この薄膜502を側面堆積
膜と呼ぶ)。また、微視的に見ると、図4(2)に示す
ように、基板保持面である誘電体ブロック51の表面に
もターゲット3の材料と同じ材料の粒子503が付着し
ている。誘電体ブロック51の表面はスパッタリング中
は基板9によって覆われているので、誘電体ブロック5
1の表面の粒子(以下、保持面付着粒子)503は、ス
パッタリング中に付着したスパッタ粒子であることは殆
どない。この保持面付着粒子503は、スパッタリング
後に基板9を基板ホルダー5から取り去った後にもスパ
ッタチャンバー1内に浮遊するスパッタ粒子や、スパッ
タチャンバー1内に存在するパーティクル等である。
【0030】そして、さらにスパッタリング処理を繰り
返すと、図4(3)に示すように、シールド堆積膜50
1が成長して膜が厚くなる他、側面堆積膜502が上方
に成長していく。同時に、図4(3)に示すように、誘
電体ブロック51の表面には、保持面付着粒子503の
付着が重なり、徐々に薄膜504に成長する(以下、こ
の膜を保持面堆積膜と呼ぶ)。
【0031】そして、さらにスパッタリング処理を繰り
返すと、図4(4)に示すように、ついには側面堆積膜
502と保持面堆積膜504とがつながってしまう。こ
れらの膜501,502,504は、基板9の表面に作
成される膜と同様に導電膜であるから、この結果、保持
面堆積膜504がホルダーシールド53に短絡され、保
持面堆積膜504は接地電位になる。この状態で、基板
9が誘電体ブロック51の表面に載置され、バイアス電
圧を印加しながらスパッタリングが開始されると、基板
9に対して全体にバイアス電圧が印加されるものの、基
板9の裏面のうち、ホルダーシールド53に短絡された
保持面堆積膜504と接触した部分から急激にホルダー
シールド53側に電流が流れて放電が生じる。この結
果、基板9全体も接地電位になってしまい、バイアス電
圧が解消されてしまう。
【0032】図3に示すような異常放電スポット91
は、このようなメカニズムにより部分的に電界が集中し
て大きな電流が流れた跡であると考えられる。そして、
異常放電は、保持面堆積膜504が誘電体ブロック51
の側面の膜と完全につながった際に生じる場合だけでな
く、両者が部分的に接近し、その接近部分に絶縁破壊す
ることにより生じる沿面放電の場合もあると考えられ
る。いずれにしても、このような異常放電が生じると、
基板9が接地された状態になってしまうので、正常にバ
イアス電圧を与えることができなくなる。この結果、膜
質の改善や膜応力の緩和といった意図した作用が得られ
なくなる。
【0033】本実施形態の構成は、このような知見に基
づき、図2に示すような膜連続防止用凹部54を形成し
ている。図5は、膜連続防止用凹部54の作用について
説明する図であり、本実施形態の構成において、図4
(4)に示す場合と同程度の回数のスパッタリング処理
を繰り返した場合の状態を示すものである。
【0034】本実施形態の構成において、スパッタリン
グ処理を多数回繰り返すと、図4(4)に示す場合と同
様に、ホルダーシールド53の表面等に厚く膜が堆積す
る。ここで、図4(4)に示すように保持面堆積膜50
4が誘電体ブロック51の表面に堆積していても、膜連
続防止用凹部54があるため、この保持面堆積膜504
とシールド堆積膜501とが連続してしまうことはな
い。従って、異常放電が発生したりしてバイアス電圧が
不正常になることがない。尚、ホルダーシールド53の
内縁面の段差は周状に360度延びており、従って、膜
連続防止用凹部54も周状に360度延びている。
【0035】膜連続防止用凹部54の形状において、開
口の幅(図2にwで示す)は、保持面堆積膜504とシ
ールド堆積膜501との分離を確保する上で重要であ
る。幅wは、充分に多い回数のスパッタリングを繰り返
しても保持面堆積膜504とシールド堆積膜との分離が
確保されるようにすることが好ましい。前述した通り、
実施形態のスパッタリング装置は、ホルダー用防着シー
ルド82の交換等のような定期メンテナンスが所定回数
のスパッタリングの後に行われる。従って、「充分に多
い回数」とは、例えばこの定期メンテナンスまでの回数
(以下、メンテナンスインターバルと呼ぶ)であり、こ
れは、例えば2000〜4000回程度の回数である。
この程度の回数のスパッタリングを行っても膜が連続し
ないようにするには、幅wは0.5mm以上であること
が好ましい。
【0036】また、膜連続防止用凹部54の深さ(図2
にdで示す)が浅くなると、膜連続防止用凹部54が薄
膜で埋められてしまって膜が連続する恐れがある。上記
メンテナンスインターバル程度の回数のスパッタリング
を行っても膜が連続しないようにするためには、深さd
は、2mm以上であることが好ましい。
【0037】次に、上記膜連続防止用凹部54によるバ
イアス電圧正常化の効果を確認した実験の結果について
説明する。図6は、膜連続防止用凹部54によるバイア
ス電圧正常化の効果を確認した実験の結果を示す図であ
る。図6には、図4に示すような膜連続防止用凹部54
の無い構成と、膜連続防止用凹部54のある実施形態の
構成において、スパッタリング処理を多数回繰り返し、
作成された薄膜の内部応力を測定した結果が示されてい
る。
【0038】図6に結果を示す成膜実験は、以下の条件
により行われた。 圧力:4mTorr(約0.5Pa) スパッタ電源4:600V,7kW バイアス電源6:400kz,200W 自己バイアス電圧:約100V
【0039】図6に示すように、膜連続防止用凹部54
の無い構成では、−180MPa(メガパスカル)程度
の圧縮応力が、200回を越える頃から引っ張り応力に
転じ、350回あたりで600MPa弱の引っ張り応力
に達している。この結果、200回を越える頃から、バ
イアス電圧の印加状況に変化があったことを示してお
り、成膜の再現性が大きく低下していることを示してい
る。
【0040】一方、膜連続防止用凹部54のある実施形
態に構成では、4000回程度までスパッタリング処理
を繰り返しても、応力は−180MPaで安定してい
る。これは、バイアス電力が常に安定にして正常に与え
られていることを示すものである。このように、本実施
形態の構成によれば、堆積膜によって基板9が地絡する
ことがないので、バイアス電圧が正常に安定して印加さ
れる。このため、膜応力や膜質が常に安定した再現性の
良い成膜が行える。
【0041】また、上記膜連続防止用凹部54は、ホル
ダーシールド53から基板保持面までの沿面距離を長く
することにより膜連続化を防止するという作用も有して
いる。即ち、膜連続防止用凹部54が無く、単なる平坦
面であると、ホルダー堆積膜501と保持面堆積504
とが連続するのに要するスパッタ粒子の到達量が少なく
て済む。一方、膜連続防止用凹部54があると、スパッ
タ粒子の到達量が相当程度多くならなければ、ホルダー
堆積膜501と保持面堆積504とが連続しない。前述
したメンテナンスサイクルの回数までスパッタリングを
繰り返しても膜が連続しないようにするには、沿面距離
は、5mm程度以上であることが好ましい。図6に結果
を示す実験では、膜連続防止用凹部54のある実施形態
の構成における沿面距離は10mm程度である。尚、上
記説明から解るように、「沿面距離」とは、ホルダーシ
ールド53のような接地電位にある部材と基板保持面と
の間の距離であって、部材の表面を辿った際の距離であ
る。
【0042】また、本実施形態の構成では、図2に示す
ように、基板ホルダー5の基板保持面の大きさは、基板
9より少し小さいものとなっている。この構成は、接地
部との膜の連続をさらに抑制する技術的意義を有してい
る。即ち、基板保持面が基板9より小さいため、基板9
が、膜連続防止用凹部54に到達しようとするスパッタ
粒子を遮蔽する状態となっている。このため、膜連続防
止用凹部54への膜堆積が抑制され、膜連続防止の効果
がさらに高くされる。一方、基板保持面が基板9と同じ
か小さい大きさであると、基板9によるスパッタ粒子の
遮蔽効果が少なくなるので、膜が連続し易くなる。
【0043】尚、膜連続防止用凹部54からの基板9の
はみ出し長さ(図2にL1で示す)は、1mm〜3mm
程度であることが好ましい。1mmより小さいと、上記
スパッタ粒子の遮蔽効果が不充分になる。また、3mm
より大きいと、基板保持面に接触しない部分が大きくな
るため、バイアス電圧の印加が不均一になったり不充分
になったりする問題がある。
【0044】また、膜連続防止用凹部54の開口の縁か
ら基板9までの距離(図2にL2で示す)は、0.5m
m以上とすることが好ましい。L2が0.5mmより小
さくなると、図5に示すように膜連続防止用凹部54の
開口の縁に膜501が堆積した場合、この膜501が基
板9の裏面に接触して基板9が地絡する恐れが出てくる
からである。
【0045】また、基板保持面の周縁は、図2に示すよ
うに、面取りされている。これは、基板9の裏面の傷付
けを防止するとともに、沿面距離を長くする技術的意義
がある。つまり、図2に示すように面取りを行ってテー
パ面とすると、基板9に対して垂直な面である場合に比
べて、基板9の裏面からホルダーシールド53までの沿
面距離が長くなる。このため、前述した膜連続化防止の
効果がさらに高く得られる。
【0046】尚、膜連続防止用凹部54の構成として
は、ホルダーシールド53の内面に段差を設ける場合の
他、ホルダーシールド53の内面の径を誘電体ブロック
51の側面の径より大きくして両者の間に隙間を設ける
構成をあり得る。しかしながら、上記実施形態の構成で
は、ホルダーシールド53の内面の径と誘電体ブロック
51の側面の径とを精度良く適合させてホルダーシール
ド53を誘電体ブロック51に嵌め込み、これで位置決
めを行う構成を採っている。従って、両者の間に隙間を
設ける場合、ホルダーシールド53をホルダー本体50
に対して精度良く位置決めして固定することが必要にな
る。
【0047】また、膜連続防止用凹部54の構成として
は、円周状に延びる溝をホルダーシールド53の表面に
設けても良い。この場合、円周の中心は、基板9や基板
ホルダー5の軸と同軸とされる。尚、上記実施形態で
は、バイアス電圧は高周波電源により与えられたが、直
流電源により与える構成でも良い。また、本願発明にお
いて、導電材料より成る薄膜は、通常の概念よりも広
く、シリコンやガリウム砒素等の半導体薄膜も含む概念
である。
【0048】
【発明の効果】以上説明した通り、本願の請求項1記載
の発明によれば、膜連続防止用凹部が設けられているの
で、スパッタリングを多数回繰り返してもバイアス電圧
が正常に印加され、膜応力の緩和や膜質の改善といった
目的が充分に達成される。また、請求項2記載の発明に
よれば、接地電位に維持された部材がホルダーシールド
であるので、誘電体ブロックの側方での放電を防止しつ
つ上記効果を得ることができる。また、請求項3記載の
発明によれば、上記効果に加え、膜連続防止用凹部に入
射しようとするスパッタ粒子が基板によって遮蔽される
ので、膜連続防止の効果がさらに高く得られる。また、
請求項4記載の発明によれば、上記効果に加え、膜連続
防止用凹部に入射しようとするスパッタ粒子が基板によ
って遮蔽されるので、膜連続防止の効果がさらに高く得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態のスパッタリング装置の正
面断面概略図である。
【図2】図1に示す装置における基板ホルダー5の周辺
部の構成を示す断面概略図である。
【図3】スパッタリング処理を多数回繰り返した後に生
ずる異常放電の跡を示す概略図である。
【図4】異常放電の発生メカニズムについて説明する図
である。
【図5】膜連続防止用凹部54の作用について説明する
図であり、本実施形態の構成において、図4(4)に示
す場合と同程度の回数のスパッタリング処理を繰り返し
た場合の状態を示すものである。
【図6】膜連続防止用凹部54によるバイアス電圧正常
化の効果を確認した実験の結果を示す図である。
【図7】従来のスパッタリング装置の概略構成を示す正
面断面図である。
【符号の説明】
1 スパッタチャンバー 11 排気系 2 ガス導入系 3 ターゲット 4 スパッタ電源 5 基板ホルダー 50 ホルダー本体 51 誘電体ブロック 52 バイアス電極 53 ホルダーシールド 54 膜連続防止用凹部 501 シールド堆積膜 502 側面堆積膜 504 保持面堆積膜 6 バイアス電源 7 磁石機構 81 防着シールド 82 ホルダー用防着シールド 9 基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気系を有するスパッタチャンバーと、
    被スパッタ面がスパッタチャンバー内に露出するように
    して設けられた導電材料より成るターゲットと、ターゲ
    ットの被スパッタ面を臨む空間に電界を設定してスパッ
    タ放電を生じさせるスパッタ電源と、スパッタ放電によ
    ってターゲットから放出されたスパッタ粒子が到達する
    スパッタチャンバー内の所定位置に基板を保持する基板
    ホルダーと、基板にバイアス電圧を印加するバイアス電
    源とを備え、基板にバイアス電圧を印加しながらターゲ
    ットからのスパッタ粒子を基板の表面に到達させて前記
    導電材料の薄膜を作成するバイアススパッタリング装置
    において、 基板の表面側を前側、裏面側を後ろ側としたとき、基板
    ホルダーは、基板保持面の斜め後方に接地電位に維持さ
    れた部材を有しており、 さらに、基板ホルダーは、前記接地電位に維持された部
    材の表面に堆積する膜と、基板保持面に堆積する膜とが
    連続しないようにする凹部である膜連続防止用凹部を有
    していることを特徴とするバイアススパッタリング装
    置。
  2. 【請求項2】 前記基板ホルダーは、金属製のホルダー
    本体と、バイアス電極を内蔵した誘電体ブロックとより
    成るものであって、前記基板保持面は誘電体ブロックの
    表面であり、前記接地電位に維持された部材は、誘電体
    ブロックの側方での放電を防止するホルダーシールドで
    あることを特徴とする請求項1記載のバイアススパッタ
    リング装置。
  3. 【請求項3】 前記基板保持面の大きさは基板よりも小
    さく、前記膜連続防止用凹部は、膜連続防止用凹部に到
    達しようとするスパッタ粒子が前記基板保持面からはみ
    出した基板の周辺部分によって遮蔽される位置に設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載のバイアススパ
    ッタリング装置。
  4. 【請求項4】 前記接地電位に維持された部材の表面に
    堆積する膜と基板保持面に堆積する膜とが連続しようと
    する方向での前記膜連続防止用凹部の幅は、0.5mm
    以上であることを特徴とする請求項1記載のバイアスス
    パッタリング装置。
  5. 【請求項5】 前記接地電位に維持された部材の表面か
    ら前記基板保持面までの沿面距離が5mm以上であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のバイアススパッタリング
    装置。
  6. 【請求項6】 前記膜連続防止用凹部の開口の縁と基板
    との距離は、0.5mm以上であることを特徴とする請
    求項1記載のバイアススパッタリング装置。
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