JP2002114462A - エレベータの保守点検時運転装置 - Google Patents
エレベータの保守点検時運転装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業工程が簡略化され、保守点検作業者の注
意力が維持されるとともに作業の安全性が確保できるエ
レベータ保守点検時運転装置を得る。 【解決手段】 エレベータ昇降路内頂部に設けられた機
器の保守点検の際、かご３上に乗った保守点検作業者４
は手動運転スイッチ５を操作することにより上昇運転を
し、第１の停止スイッチ１０の作動位置でかご３を停止
させ、周囲の状況を把握しつつ注意を集中させてから再
度手動スイッチ５により上昇運転を行い、この時上昇速
度が低速となることにより昇降路内頂部機器に衝突する
危険性がなくなり、その後かご３が第２の停止スイッチ
１１に接触して停止し、作業スペースを確保する。
意力が維持されるとともに作業の安全性が確保できるエ
レベータ保守点検時運転装置を得る。 【解決手段】 エレベータ昇降路内頂部に設けられた機
器の保守点検の際、かご３上に乗った保守点検作業者４
は手動運転スイッチ５を操作することにより上昇運転を
し、第１の停止スイッチ１０の作動位置でかご３を停止
させ、周囲の状況を把握しつつ注意を集中させてから再
度手動スイッチ５により上昇運転を行い、この時上昇速
度が低速となることにより昇降路内頂部機器に衝突する
危険性がなくなり、その後かご３が第２の停止スイッチ
１１に接触して停止し、作業スペースを確保する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、かご天井でのエ
レベータ保守点検運転時における作業の効率化及び安全
性の確保のためのエレベータ保守点検時運転装置に関す
るものである。
レベータ保守点検運転時における作業の効率化及び安全
性の確保のためのエレベータ保守点検時運転装置に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】図４は、従来のエレベータ昇降路内の各
機器構成及び保守点検時作業の状態を示す図である。図
４において、巻上機１は昇降路内頂部に設けられてお
り、ワイヤ２を介してかご３に接続され、このかご３を
昇降路内で昇降させている。かご３には天井に保守点検
作業時に保守点検作業者４が使用する手動運転スイッチ
５が設けられ、かご３の側面にはスイッチ作動用カム７
が取り付けられている。
機器構成及び保守点検時作業の状態を示す図である。図
４において、巻上機１は昇降路内頂部に設けられてお
り、ワイヤ２を介してかご３に接続され、このかご３を
昇降路内で昇降させている。かご３には天井に保守点検
作業時に保守点検作業者４が使用する手動運転スイッチ
５が設けられ、かご３の側面にはスイッチ作動用カム７
が取り付けられている。
【０００３】また、上部停止スイッチ６は上昇するかご
３の天井の作業者４が頂部の機器に当たらない程度の位
置にかご３が達したときにスイッチ作動用カム７に接触
するように取り付けられており、配線ケーブル６ａを介
して昇降路内頂部に設けられた制御盤９に接続されてい
る。かご３の天井の手動運転スイッチ５は接続ケーブル
５ａを介して同じく制御盤９に接続され、最上階乗場８
から乗り込んだ保守点検作業者４による手動運転時での
信号出力を行っている。
３の天井の作業者４が頂部の機器に当たらない程度の位
置にかご３が達したときにスイッチ作動用カム７に接触
するように取り付けられており、配線ケーブル６ａを介
して昇降路内頂部に設けられた制御盤９に接続されてい
る。かご３の天井の手動運転スイッチ５は接続ケーブル
５ａを介して同じく制御盤９に接続され、最上階乗場８
から乗り込んだ保守点検作業者４による手動運転時での
信号出力を行っている。
【０００４】次に上記構成に係る動作について説明す
る。エレベータの昇降路内頂部機器の保守点検作業をす
る際、作業者４はかご３天井の手動運転スイッチ５を操
作し、この操作による上昇信号に基づきかご３は上昇運
転を行う。この手動運転スイッチに基づく運転時におい
て、上部停止スイッチ６にかご３のスイッチ作動用カム
７が接触すると、上部停止スイッチ６が作動し、その作
動信号は配線ケーブル６ａを通じてエレベータ制御盤９
に入力される。その入力に基づき制御盤９はかご３を停
止させる。この上部停止スイッチ６はかご３の上昇によ
り昇降路内頂部の機器に作業者４が衝突しない程度の位
置に取り付けられたスイッチで、このスイッチにより作
業者４が頂部の機器に衝突する危険を回避している。そ
の後、頂部の機器を保守点検するために上部停止スイッ
チ６の作動が作業者４によって解除され、その後、作業
者４による手動運転スイッチ５の上昇信号に基づきかご
３が上昇し、作業可能な位置に到達したところで作業者
４は手動運転スイッチ５によりかご３を停止させ、かご
３の上から巻上機１等の頂部の機器の保守点検作業を行
う。
る。エレベータの昇降路内頂部機器の保守点検作業をす
る際、作業者４はかご３天井の手動運転スイッチ５を操
作し、この操作による上昇信号に基づきかご３は上昇運
転を行う。この手動運転スイッチに基づく運転時におい
て、上部停止スイッチ６にかご３のスイッチ作動用カム
７が接触すると、上部停止スイッチ６が作動し、その作
動信号は配線ケーブル６ａを通じてエレベータ制御盤９
に入力される。その入力に基づき制御盤９はかご３を停
止させる。この上部停止スイッチ６はかご３の上昇によ
り昇降路内頂部の機器に作業者４が衝突しない程度の位
置に取り付けられたスイッチで、このスイッチにより作
業者４が頂部の機器に衝突する危険を回避している。そ
の後、頂部の機器を保守点検するために上部停止スイッ
チ６の作動が作業者４によって解除され、その後、作業
者４による手動運転スイッチ５の上昇信号に基づきかご
３が上昇し、作業可能な位置に到達したところで作業者
４は手動運転スイッチ５によりかご３を停止させ、かご
３の上から巻上機１等の頂部の機器の保守点検作業を行
う。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のエレ
ベータでは、保守点検する際に上部停止スイッチ６を解
除してかご３を上昇させるため手間がかかり、安全スイ
ッチとしての役割を果たす上部停止スイッチ６の解除に
より昇降路内頂部に衝突する危険性があるという問題が
あった。また、上昇速度が通常運転速度と同じなので作
業者の焦りを助長し、精神面でもゆとりがないという問
題があった。
ベータでは、保守点検する際に上部停止スイッチ６を解
除してかご３を上昇させるため手間がかかり、安全スイ
ッチとしての役割を果たす上部停止スイッチ６の解除に
より昇降路内頂部に衝突する危険性があるという問題が
あった。また、上昇速度が通常運転速度と同じなので作
業者の焦りを助長し、精神面でもゆとりがないという問
題があった。
【０００６】従って、この発明は上述のような従来の装
置の問題点を解消するためになされたものであり、保守
点検作業者の作業工程の簡略化を図るとともに、かご上
部に乗った作業者が昇降路内頂部の機器に衝突する危険
を防止し、安全かつ確実に作業をすることができるよう
にしたエレベータ保守点検時運転装置を得ることを目的
とする。
置の問題点を解消するためになされたものであり、保守
点検作業者の作業工程の簡略化を図るとともに、かご上
部に乗った作業者が昇降路内頂部の機器に衝突する危険
を防止し、安全かつ確実に作業をすることができるよう
にしたエレベータ保守点検時運転装置を得ることを目的
とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】昇降路に沿って運転され
るかごと、前記かごを昇降させる巻上機と、前記かごの
運転を制御する制御装置とを備え、昇降路頂部に保守点
検すべき機器が設けられているエレベータを保守点検す
るために、前記制御装置に接続され、かご天井に乗った
作業者と前記昇降路頂部の前記保守点検すべき機器との
間に、互いに衝突しないだけの十分な距離を維持できる
ような第１のかご停止位置で上記かごを停止させる第１
の停止スイッチと、かご天井に設けられ、前記制御装置
に接続されて前記かごを手動運転しうる手動運転操作装
置とを備え、前記かご天井に乗った作業者による手動運
転により、前記かご天井に乗った作業者が前記保守点検
すべき機器に容易に保守点検作業を実施しうるような第
２のかご停止位置に、前記かごを移動させ得るエレベー
タの保守点検時運転装置において、前記制御装置に接続
され、前記かごを前記第２のかご停止位置で停止させる
第２の停止スイッチを備えたことを特徴とするものであ
る。
るかごと、前記かごを昇降させる巻上機と、前記かごの
運転を制御する制御装置とを備え、昇降路頂部に保守点
検すべき機器が設けられているエレベータを保守点検す
るために、前記制御装置に接続され、かご天井に乗った
作業者と前記昇降路頂部の前記保守点検すべき機器との
間に、互いに衝突しないだけの十分な距離を維持できる
ような第１のかご停止位置で上記かごを停止させる第１
の停止スイッチと、かご天井に設けられ、前記制御装置
に接続されて前記かごを手動運転しうる手動運転操作装
置とを備え、前記かご天井に乗った作業者による手動運
転により、前記かご天井に乗った作業者が前記保守点検
すべき機器に容易に保守点検作業を実施しうるような第
２のかご停止位置に、前記かごを移動させ得るエレベー
タの保守点検時運転装置において、前記制御装置に接続
され、前記かごを前記第２のかご停止位置で停止させる
第２の停止スイッチを備えたことを特徴とするものであ
る。
【０００８】また、前記手動運転の運転速度は、エレベ
ータの通常運転時の速度よりも遅い低速運転速度である
ことを特徴とするものである。
ータの通常運転時の速度よりも遅い低速運転速度である
ことを特徴とするものである。
【０００９】また、前記手動運転の運転速度は、前記か
ごの上昇時に第１のかご停止位置で低速に変化すること
を特徴とするものである。
ごの上昇時に第１のかご停止位置で低速に変化すること
を特徴とするものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】実施の形態１．図１は、発明の実
施の形態１に係るエレベータ保守点検時運転装置に使用
される機器構成及び保守点検時作業の状態を示す図であ
る。図１において、昇降路内頂部の巻上機１はワイヤ２
を介してかご３に接続されている。このかご３には保守
点検時に作業者４が使用する手動運転スイッチ５が天井
に取り付けられ、かご３の側面にはスイッチ作動用カム
７が取り付けられている。
施の形態１に係るエレベータ保守点検時運転装置に使用
される機器構成及び保守点検時作業の状態を示す図であ
る。図１において、昇降路内頂部の巻上機１はワイヤ２
を介してかご３に接続されている。このかご３には保守
点検時に作業者４が使用する手動運転スイッチ５が天井
に取り付けられ、かご３の側面にはスイッチ作動用カム
７が取り付けられている。
【００１１】また、第１の停止スイッチ１０は最上階乗
場８からかご３の天井に乗り込んだ作業者４が昇降路内
の頂部機器に衝突しない程度のかご位置でかご３のスイ
ッチ作動用カム７が接触するように取り付けられてい
る。このような位置は作業者４が乗るかご天井から昇降
路内の頂部機器（例えば巻上機１）の最下部までの距離
が例えば１８００ｍｍから２０００ｍｍとなり、かご天
井に乗った作業者と前記昇降路頂部の前記保守点検すべ
き機器との間に、互いに衝突しないだけの十分な距離を
維持できるような第１のかご停止位置である。この第１
の停止スイッチ１０は配線ケーブル１０ａを介してエレ
ベータ制御盤９に接続されている。
場８からかご３の天井に乗り込んだ作業者４が昇降路内
の頂部機器に衝突しない程度のかご位置でかご３のスイ
ッチ作動用カム７が接触するように取り付けられてい
る。このような位置は作業者４が乗るかご天井から昇降
路内の頂部機器（例えば巻上機１）の最下部までの距離
が例えば１８００ｍｍから２０００ｍｍとなり、かご天
井に乗った作業者と前記昇降路頂部の前記保守点検すべ
き機器との間に、互いに衝突しないだけの十分な距離を
維持できるような第１のかご停止位置である。この第１
の停止スイッチ１０は配線ケーブル１０ａを介してエレ
ベータ制御盤９に接続されている。
【００１２】また、第２の停止スイッチ１１は第１の停
止スイッチ１０の上方で、かつ、かご３の天井の作業者
４が容易に昇降路内頂部の機器の保守点検作業をするこ
とができるかご位置でかご３のスイッチ作動用カム７が
接触するように取り付けられ、配線ケーブル１１ａを介
してエレベータ制御盤９に接続されている。このような
位置は、作業者４が乗るかご天井から昇降路の天井まで
の距離が例えば１８００ｍｍから２０００ｍｍとなり、
前記かご天井に乗った作業者が前記保守点検すべき機器
に容易に保守点検作業を実施しうるような第２のかご停
止位置である。
止スイッチ１０の上方で、かつ、かご３の天井の作業者
４が容易に昇降路内頂部の機器の保守点検作業をするこ
とができるかご位置でかご３のスイッチ作動用カム７が
接触するように取り付けられ、配線ケーブル１１ａを介
してエレベータ制御盤９に接続されている。このような
位置は、作業者４が乗るかご天井から昇降路の天井まで
の距離が例えば１８００ｍｍから２０００ｍｍとなり、
前記かご天井に乗った作業者が前記保守点検すべき機器
に容易に保守点検作業を実施しうるような第２のかご停
止位置である。
【００１３】さらに、手動運転スイッチ５は接続ケーブ
ル５ａを介してエレベータ制御盤９に電気的に接続され
ている。
ル５ａを介してエレベータ制御盤９に電気的に接続され
ている。
【００１４】エレベータ制御盤９内には周波数設定装置
１２が取り付けられている。また、エレベータ制御盤９
は通常は約１５ｍ／ｍｉｎの通常速度で運転させるが、
第１の停止スイッチ１０の作動信号に基づき停止信号を
出力する。第１の停止スイッチ１０の作動信号の入力が
ある状態で手動運転スイッチ５の上昇信号の入力がされ
ると約４ｍ／ｍｉｎの低速で上昇する信号を出力し、第
２の停止スイッチ１１の作動信号に基づき停止信号を出
力するよう制御している。
１２が取り付けられている。また、エレベータ制御盤９
は通常は約１５ｍ／ｍｉｎの通常速度で運転させるが、
第１の停止スイッチ１０の作動信号に基づき停止信号を
出力する。第１の停止スイッチ１０の作動信号の入力が
ある状態で手動運転スイッチ５の上昇信号の入力がされ
ると約４ｍ／ｍｉｎの低速で上昇する信号を出力し、第
２の停止スイッチ１１の作動信号に基づき停止信号を出
力するよう制御している。
【００１５】次に、この実施の形態１によるエレベータ
保守点検時運転装置の動作について説明する。エレベー
タの保守点検をする際には手動モードで運転されるが、
まずかご３の天井を最上階乗場８から保守点検作業者４
が乗り込むことができる位置に停止させる。その後、図
１に示すように作業者４がかご３の天井に乗り込み、か
ご３天井に設けられた手動運転スイッチ５により約１５
ｍ／ｍｉｎの通常速度で上昇運転を行う。図２に示すよ
うに上昇するかご３の側面に取り付けられたスイッチ作
動用カム７が第１の停止スイッチ１０に接触するとこの
第１の停止スイッチ１０が作動し、その作動信号が配線
ケーブル１０ａを通じてエレベータ制御盤９に入力され
る。第１の停止スイッチ１０の作動信号が制御盤９に入
力されると、制御盤９は停止信号を巻上機１に出力し、
かご３の上昇を第１のかご停止位置で停止させる。この
位置では作業者４は昇降路内の頂部機器に衝突する心配
はなく、気持ちを落ち着けることができ注意力も維持す
ることができる。また、この位置はかご天井に乗った作
業者と昇降路頂部の保守点検すべき機器との間に互いに
衝突しないだけの十分な距離を維持できるような位置で
ある。
保守点検時運転装置の動作について説明する。エレベー
タの保守点検をする際には手動モードで運転されるが、
まずかご３の天井を最上階乗場８から保守点検作業者４
が乗り込むことができる位置に停止させる。その後、図
１に示すように作業者４がかご３の天井に乗り込み、か
ご３天井に設けられた手動運転スイッチ５により約１５
ｍ／ｍｉｎの通常速度で上昇運転を行う。図２に示すよ
うに上昇するかご３の側面に取り付けられたスイッチ作
動用カム７が第１の停止スイッチ１０に接触するとこの
第１の停止スイッチ１０が作動し、その作動信号が配線
ケーブル１０ａを通じてエレベータ制御盤９に入力され
る。第１の停止スイッチ１０の作動信号が制御盤９に入
力されると、制御盤９は停止信号を巻上機１に出力し、
かご３の上昇を第１のかご停止位置で停止させる。この
位置では作業者４は昇降路内の頂部機器に衝突する心配
はなく、気持ちを落ち着けることができ注意力も維持す
ることができる。また、この位置はかご天井に乗った作
業者と昇降路頂部の保守点検すべき機器との間に互いに
衝突しないだけの十分な距離を維持できるような位置で
ある。
【００１６】その後、作業者４が周囲の確認を行ったと
ころで手動運転スイッチ５の上昇ボタンを押すことによ
り、その上昇信号が接続ケーブル５ａを通じて制御盤９
に入力される。手動運転スイッチ５からの上昇信号が入
力されると制御盤９は周波数設定装置１２を介して巻上
機１に低速信号を出力し、かご３を約４ｍ／ｍｉｎの低
速で上昇させる。このとき低速で上昇するので、作業者
４は昇降路内頂部の機器に衝突しないように対応するこ
とができ安全性が向上する。
ころで手動運転スイッチ５の上昇ボタンを押すことによ
り、その上昇信号が接続ケーブル５ａを通じて制御盤９
に入力される。手動運転スイッチ５からの上昇信号が入
力されると制御盤９は周波数設定装置１２を介して巻上
機１に低速信号を出力し、かご３を約４ｍ／ｍｉｎの低
速で上昇させる。このとき低速で上昇するので、作業者
４は昇降路内頂部の機器に衝突しないように対応するこ
とができ安全性が向上する。
【００１７】図３に示すように、低速で上昇するかご３
の側面に取り付けられたスイッチ作動用カム７が第２の
停止スイッチ１１に接触するとこの第２の停止スイッチ
１１が作動し、その作動信号が配線ケーブル１１ａを通
じて制御盤９に入力され、制御盤９はその信号に基づき
停止信号を出力してかご３を第２の停止位置で停止させ
る。この第２のかご停止位置は作業者が容易に昇降路内
頂部の機器を保守点検することができる位置であり、確
実にかつ安全に昇降路の頂部に到達することができる。
の側面に取り付けられたスイッチ作動用カム７が第２の
停止スイッチ１１に接触するとこの第２の停止スイッチ
１１が作動し、その作動信号が配線ケーブル１１ａを通
じて制御盤９に入力され、制御盤９はその信号に基づき
停止信号を出力してかご３を第２の停止位置で停止させ
る。この第２のかご停止位置は作業者が容易に昇降路内
頂部の機器を保守点検することができる位置であり、確
実にかつ安全に昇降路の頂部に到達することができる。
【００１８】なお、上記手動運転スイッチ５の操作に基
づく運転時は、常に通常運転時の速度より低速の運転速
度となるように設定しても確実かつ安全に昇降路内頂部
に到達することができるのでかまわない。
づく運転時は、常に通常運転時の速度より低速の運転速
度となるように設定しても確実かつ安全に昇降路内頂部
に到達することができるのでかまわない。
【００１９】また、手動運転スイッチ５の操作に基づく
運転時において、第１の停止スイッチ１０の作動により
かご３が停止した後、再び手動運転スイッチ５により上
昇する際に速度が低速に変化せずに通常速度で上昇して
もかまわない。
運転時において、第１の停止スイッチ１０の作動により
かご３が停止した後、再び手動運転スイッチ５により上
昇する際に速度が低速に変化せずに通常速度で上昇して
もかまわない。
【００２０】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【００２１】昇降路に沿って運転されるかごと、前記か
ごを昇降させる巻上機と、前記かごの運転を制御する制
御装置とを備え、昇降路頂部に保守点検すべき機器が設
けられているエレベータを保守点検するために、前記制
御装置に接続され、かご天井に乗った作業者と前記昇降
路頂部の前記保守点検すべき機器との間に、互いに衝突
しないだけの十分な距離を維持できるような第１のかご
停止位置で上記かごを停止させる第１の停止スイッチ
と、かご天井に設けられ、前記制御装置に接続されて前
記かごを手動運転しうる手動運転操作装置とを備え、前
記かご天井に乗った作業者による手動運転により、前記
かご天井に乗った作業者が前記保守点検すべき機器に容
易に保守点検作業を実施しうるような第２のかご停止位
置に、前記かごを移動させ得るエレベータの保守点検時
運転装置において、前記制御装置に接続され、前記かご
を前記第２のかご停止位置で停止させる第２の停止スイ
ッチを備えることにより作業工程が簡略化され、保守点
検作業者の注意力が維持されるとともに作業の安全性が
確保できるエレベータ保守点検時運転装置が得られる。
ごを昇降させる巻上機と、前記かごの運転を制御する制
御装置とを備え、昇降路頂部に保守点検すべき機器が設
けられているエレベータを保守点検するために、前記制
御装置に接続され、かご天井に乗った作業者と前記昇降
路頂部の前記保守点検すべき機器との間に、互いに衝突
しないだけの十分な距離を維持できるような第１のかご
停止位置で上記かごを停止させる第１の停止スイッチ
と、かご天井に設けられ、前記制御装置に接続されて前
記かごを手動運転しうる手動運転操作装置とを備え、前
記かご天井に乗った作業者による手動運転により、前記
かご天井に乗った作業者が前記保守点検すべき機器に容
易に保守点検作業を実施しうるような第２のかご停止位
置に、前記かごを移動させ得るエレベータの保守点検時
運転装置において、前記制御装置に接続され、前記かご
を前記第２のかご停止位置で停止させる第２の停止スイ
ッチを備えることにより作業工程が簡略化され、保守点
検作業者の注意力が維持されるとともに作業の安全性が
確保できるエレベータ保守点検時運転装置が得られる。
【００２２】また、前記手動運転の運転速度は、エレベ
ータの通常運転時の速度よりも遅い低速運転速度である
ことにより、昇降路内頂部の機器に衝突する危険が防止
され、作業者も衝突への対応をすることができるエレベ
ータ保守点検時運転装置が得られる。
ータの通常運転時の速度よりも遅い低速運転速度である
ことにより、昇降路内頂部の機器に衝突する危険が防止
され、作業者も衝突への対応をすることができるエレベ
ータ保守点検時運転装置が得られる。
【００２３】また、前記手動運転の運転速度は、前記か
ごの上昇時に第１のかご停止位置で低速に変化すること
により、昇降路内頂部の機器への対応ができ、安全にか
つ確実に保守点検作業ができるエレベータ保守点検時作
業装置が得られる。
ごの上昇時に第１のかご停止位置で低速に変化すること
により、昇降路内頂部の機器への対応ができ、安全にか
つ確実に保守点検作業ができるエレベータ保守点検時作
業装置が得られる。
【図１】 この発明の実施の形態１に係るエレベータ保
守点検時作業装置の装置配置を示し、また保守点検時に
作業者がかご天井に乗った状態を示す概略図である。
守点検時作業装置の装置配置を示し、また保守点検時に
作業者がかご天井に乗った状態を示す概略図である。
【図２】 手動の低速運転により第１のかご停止位置に
到達した状態を示すエレベータ保守点検時作業装置の概
略図である。
到達した状態を示すエレベータ保守点検時作業装置の概
略図である。
【図３】 手動の低速運転により第２のかご停止位置に
到達した状態を示すエレベータ保守点検時作業装置の概
略図である。
到達した状態を示すエレベータ保守点検時作業装置の概
略図である。
【図４】 従来のエレベータ保守点検時作業装置の装置
配置を示し、また保守点検時に作業者がかご天井に乗っ
た状態を示す概略図である。
配置を示し、また保守点検時に作業者がかご天井に乗っ
た状態を示す概略図である。
１ 巻上機、２ ワイヤ、３ かご、４ 保守点検作業
者、５ 手動運転スイッチ、５ａ 接続ケーブル、６
上部停止スイッチ、７ スイッチ作動用カム、８ 最上
階乗場、９ エレベータ制御盤、１０ 第１の停止スイ
ッチ、１０ａ配線ケーブル、１１ 第２の停止スイッ
チ、１１ａ 配線ケーブル、１２ 周波数設定装置。
者、５ 手動運転スイッチ、５ａ 接続ケーブル、６
上部停止スイッチ、７ スイッチ作動用カム、８ 最上
階乗場、９ エレベータ制御盤、１０ 第１の停止スイ
ッチ、１０ａ配線ケーブル、１１ 第２の停止スイッ
チ、１１ａ 配線ケーブル、１２ 周波数設定装置。
Claims (3)
- 【請求項１】 昇降路に沿って運転されるかごと、前記
かごを昇降させる巻上機と、前記かごの運転を制御する
制御装置とを備え、昇降路頂部に保守点検すべき機器が
設けられているエレベータを保守点検するために、 前記制御装置に接続され、かご天井に乗った作業者と前
記昇降路頂部の前記保守点検すべき機器との間に、互い
に衝突しないだけの十分な距離を維持できるような第１
のかご停止位置で前記かごを停止させる第１の停止スイ
ッチと、 かご天井に設けられ、前記制御装置に接続されて前記か
ごを手動運転しうる手動運転操作装置とを備え、 前記かご天井に乗った作業者による手動運転により、前
記かご天井に乗った作業者が前記保守点検すべき機器に
容易に保守点検作業を実施しうるような第２のかご停止
位置に、前記かごを移動させ得るエレベータの保守点検
時運転装置において、 前記制御装置に接続され、前記かごを前記第２のかご停
止位置で停止させる第２の停止スイッチを備えたことを
特徴とするエレベータの保守点検時運転装置。 - 【請求項２】 前記手動運転の運転速度は、エレベータ
の通常運転時の速度よりも遅い低速運転速度であること
を特徴とする請求項１記載のエレベータの保守点検時運
転装置。 - 【請求項３】 前記手動運転の運転速度は、前記かごの
上昇時に第１のかご停止位置で低速に変化することを特
徴とする請求項１又は請求項２記載のエレベータの保守
点検時運転装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000310607A JP2002114462A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | エレベータの保守点検時運転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000310607A JP2002114462A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | エレベータの保守点検時運転装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002114462A true JP2002114462A (ja) | 2002-04-16 |
Family
ID=18790536
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000310607A Pending JP2002114462A (ja) | 2000-10-11 | 2000-10-11 | エレベータの保守点検時運転装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002114462A (ja) |
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