JP2002113681A - ロボット関節構造 - Google Patents

ロボット関節構造

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JP2002113681A
JP2002113681A JP2001227727A JP2001227727A JP2002113681A JP 2002113681 A JP2002113681 A JP 2002113681A JP 2001227727 A JP2001227727 A JP 2001227727A JP 2001227727 A JP2001227727 A JP 2001227727A JP 2002113681 A JP2002113681 A JP 2002113681A
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JP
Japan
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screw shaft
joint
finger
rotation
nut member
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JP2001227727A
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English (en)
Inventor
Takeki Shirai
武樹 白井
Hiroshi Makino
洋 牧野
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THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡単で且つコンパクトに構成することが
でき、メカニカルハンドにおける指関節等に最適なロボ
ットの関節構造を提供する。 【解決手段】基端側部材10と、出力軸12をこの基端
側部材10の先端から突出させるようにして該基端側部
材10に収容された回転駆動手段11と、自在継手14
を介してこの回転駆動手段11の出力軸12と連結され
たねじ軸13と、このねじ軸13に螺合したナット部材
15と、一端が上記基端側部材10に軸支されると共に
他端側が上記ナット部材15に軸支され、上記ねじ軸1
3と共にリンク機構を構成し、かかるねじ軸13の回転
に応じて旋回運動を行うリンクロッド16と、上記ねじ
軸13を回転自在に支承すると共に上記基端側部材10
に対して回り止めがなされた先端側部材20とから構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットの腕関節
や指関節等に適用される関節構造に係り、詳細には、小
型且つ簡易な構造で軽快な旋回運動を達成するための改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のロボットの関節構造とし
ては、特開平5−92377号公報に開示されるよう
に、アームを駆動するモータの回転軸を該アームの旋回
運動の中心軸と平行に設けたものが知られている。この
関節構造では、基端側部材である第1アームの先端に先
端側部材である第2アームを旋回自在に軸支して関節部
を構成する一方、この関節部における旋回運動の中心軸
上にモータを設け、かかるモータの回転運動を平歯車等
で構成された減速機構を介して第1アーム若しくは第2
アームに伝達して、モータの回転方向及び回転量に応じ
た旋回運動をこれらアームの間に与えている。
【0003】この従来の関節構造は、モータの回転軸が
旋回運動の中心軸と平行に設けられていることから、構
造的には非常に簡易なものとなっているが、アームを駆
動するためのモータや減速機構が関節部の外側に大きく
張り出してしまうため、関節部をコンパクトに構成する
ことができない。このため、堅牢さやメインテナンス性
を重視する大型の産業用ロボット等の関節構造としては
適しているものの、メカニカルハンドにおける指構造
等、小型の関節構造には不向きであった。
【0004】一方、その他のロボットの関節構造として
は、特開平10−217158号公報に開示されるよう
に、第1アームと第2アームの関節部においてリンク機
構を構成し、このリンク機構を駆動することによって第
1アームに対する第2アームの旋回運動を与えるように
構成したものが知られている。この関節構造では、やは
り基端側の第1アームに対して先端側の第2アームが旋
回自在に軸支されているが、第2アームには該アームと
略平行にねじ軸が設けられており、このねじ軸は第2ア
ームに搭載されたモータによって回転駆動されるように
構成されている。また、上記ねじ軸にはナット部材が螺
合しており、このナット部材には第1アームから延びる
リンクプレートの端部が回転自在に結合している。上記
モータを回転させると、ねじ軸に螺合するナット部材が
該ねじ軸上をモータの回転方向及び回転量に応じて移動
するが、このナット部材には上記リンクプレートの端部
が結合されていることから、ナット部材の移動に応じた
押圧力又は引っ張り力がリンクプレートから第2アーム
に対して作用し、これによって第2アームが第1アーム
に対して旋回運動を生じるようになっている。
【0005】しかし、このリンク機構を用いた従来の関
節構造においては、第2アームを第1アームに対して旋
回自在に支承する関節部と、第2アームを第1アームに
対して旋回駆動するリンク機構とが、全く別個に構成さ
れているため、各アームが必要以上に大型化してしまう
他、構造が複雑なものとなり、やはりメカニカルハンド
における指構造等、小型の関節構造には不向きであっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、構造が簡単で且つコンパクトに構成することがで
き、メカニカルハンドにおける指関節等に最適なロボッ
トの関節構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は二つのロボット関節構造を提供するもので
ある。先ず、第1のロボット関節構造は、基端側部材
と、出力軸をこの基端側部材の先端から突出させるよう
にして該基端側部材に収容された回転駆動手段と、自在
継手を介してこの回転駆動手段の出力軸と連結されたね
じ軸と、このねじ軸に螺合したナット部材と、一端が上
記基端側部材に軸支されると共に他端側が上記ナット部
材に軸支され、上記ねじ軸と共にリンク機構を構成し、
かかるねじ軸の回転に応じて旋回運動を行うリンクプレ
ートと、上記ねじ軸を回転自在に支承すると共に上記基
端側部材に対して回り止めがなされた先端側部材とから
構成されることを特徴とするものである。
【0008】この第1のロボット関節構造によれば、上
記ねじ軸とリンクプレートがリンク機構を構成してお
り、ねじ軸の回転に応じてナット部材が移動すると、リ
ンクプレートが基端側部材に軸支された端部を中心とし
て旋回運動を行う。リンクプレートが旋回運動を行う
と、このリンクプレートと共にリンク機構を構成してい
るねじ軸も自在継手を中心として旋回運動を行う。そし
て、ねじ軸は先端側部材に対して回転自在に支承されて
いることから、ねじ軸の旋回運動はそのまま先端側部材
の旋回運動となって表れる。すなわち、ねじ軸の回転に
応じて先端側部材に旋回運動が与えられることになる。
このとき、先端側部材は基端側部材と直接連結されて関
節部を構成しているのではなく、リンク機構を構成する
ねじ軸やリンクプレートを介して基端側部材と旋回運動
自在に連結されている。従って、関節部とリンク機構と
が渾然一体となって構成されており、その分だけ構造を
簡易なものにすることができると共に、関節構造の小型
化を図ることが可能となっている。
【0009】また、第2のロボット関節構造は、基端側
部材と、この基端側部材に対して回り止めがなされた先
端側部材と、上記基端側部材に収容された回転駆動手段
と、一端が上記基端側部材によって回転自在に支承され
る一方、他端は上記先端側部材に対して回転且つ揺動自
在に支承され、上記回転駆動手段によって回転させられ
るねじ軸と、このねじ軸に螺合したナット部材と、一端
が上記ナット部材に軸支されると共に他端が上記先端側
部材に軸支され、上記ねじ軸と共にリンク機構を構成
し、かかるねじ軸の回転に応じて旋回運動を行うリンク
プレートとから構成されることを特徴とするものであ
る。
【0010】この第2ロボット関節構造においても、上
記ねじ軸とリンクプレートがリンク機構を構成してお
り、ねじ軸の回転に応じてナット部材が移動すると、リ
ンクプレートが先端側部材に軸支された端部を作用点と
して該先端側部材を押し引きすることになる。また、ね
じ軸の一端は先端側部材に対して回転且つ揺動自在に支
承されていることから、リンクプレートが先端側部材を
押し引きすると、先端側部材はねじ軸との連結点を中心
として揺動運動を行う。すなわち、ねじ軸の回転に応じ
て基端側部材に揺動運動が与えられることになる。そし
て、この第2のロボット関節構造においても、このと
き、先端側部材はリンク機構を構成するねじ軸やリンク
プレートを介して基端側部材と連結されていることか
ら、関節部とリンク機構とが渾然一体となって構成され
ており、その分だけ構造を簡易なものにすることができ
ると共に、関節構造の小型化を図ることが可能となって
いる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
のロボット関節構造を詳細に説明する。図1は本発明を
適用したメカニカルハンドのフィンガ構造の第1実施例
を示すものである。このロボットフィンガ1は3つの関
節C1,C2,C3を有しており、各関節がモータの回
転に応じて自在に屈曲するように構成されている。図中
の実線は各関節C1,C2,C3を曲げた状態を示すも
のであり、二点鎖線は各関節C1,C2,C3を延ばし
た状態を示すものである。
【0012】このロボットフィンガ1は、第1関節C1
を介してメカニカルハンドの本体10に連結された第1
フィンガ20と、第2関節C2を介して第1フィンガ2
0に連結された第2フィンガ30と、第3関節C3を介
して第2フィンガ30に連結された先端フィンガ40と
から構成されており、各関節C1,C2,C3に本発明
の構造が適用されている。メカニカルハンド本体10に
は第1関節モータ11が収容されており、かかる第1関
節モータ11の出力軸12の先端がメカニカルハンド本
体10から突出している。この第1関節モータ11は図
示外のコントローラから送出される駆動信号に従って動
作するステッピングモータであり、駆動信号の周波数や
送出されるパルス数に従って正逆両方向へ所定の速度で
所定量だけ回転する。
【0013】一方、メカニカルハンド本体10と連結さ
れる第1フィンガ20は略円筒状に形成されており、そ
の内部には第1関節C1を動かすための第1ねじ軸13
及び第2関節C2を駆動するための第2関節モータ21
が収容されている。第1ねじ軸13はその両端が第1フ
ィンガ20のフランジ部に対して回転自在に支承される
と共に、自在軸継手14を介してメカニカルハンド本体
10側の第1関節モータ11に結合しており、メカニカ
ルハンド本体10に対する第1フィンガ20の屈曲状態
の如何に関わらず、第1関節モータ11の出力軸12の
回転が第1ねじ軸13に伝達されるようになっている。
尚、図1は第1ねじ軸13の自在軸継手14側の端部を
支承するフランジ部を省略して描いてある。
【0014】図2に示すように、上記第1ねじ軸13の
外周面には所定のリード長で螺旋状にボール転動溝13
aが形成されており、この第1ねじ軸13には多数のボ
ール(図示せず)を介してナット部材15が螺合してい
る。ナット部材15は上記ボールの無限循環路を備えて
おり、第1ねじ軸13が回転すると、かかるナット部材
15が第1ねじ軸13上をその軸方向に沿って無限に移
動し得るようになっている。図2中の符号15aは上記
無限循環路を構成するためのボール戻しパイプであり、
ボールはこのボール戻しパイプ15a内を転動し、ねじ
軸13のボール転動溝13aを数巻分だけ飛び越えて元
の位置へ戻るようになっている。すなわち、これら第1
ねじ軸13とナット部材15はボールねじを構成してい
る。このようなボールねじにおいては、ねじ軸13の回
転運動が該ねじ軸13のボール転動溝のリード長に応じ
てナット部材15の直線運動に変換されることから、か
かるねじ軸13のリード長を適宜選択することにより、
第1関節モータ11から取り出された回転運動の減速比
を任意に調整することができる。
【0015】また、ナット部材15とメカニカルハンド
本体10との間にはリンクプレート16が設けられてい
る。図3に示すように、このリンクプレート16は2本
のロッド16aを桁16bで連結して梯子状に形成され
ており、各ロッド16aの一端はメカニカルハンド本体
101に対し一対の支軸17を介して夫々結合されてい
る。従って、かかるリンクプレート16はこれらの支軸
17を中心として図1の紙面と平行な面内でのみ旋回運
動し得るようになっている。この支軸17は第1関節モ
ータ11の出力軸から離間した位置でメカニカルハンド
本体10に連結されている。一方、上記ロッド16aの
他端は上記ナット部材15に対し支軸18を介して夫々
結合されており、ねじ軸13上におけるナット部材18
の位置に応じ、リンクプレート16とねじ軸13との形
成する角度が自由に変化し得るように構成されている。
従って、この第1関節C1では上記支軸17,18及び
自在継手14を節としたリンク機構が構成されているこ
とになる。この実施例において、上記支軸18はボルト
であり、ナット部材15の側面に形成されたタップ孔1
5b(図2参照)に螺合して上記リンクプレート16を
ナット部材15と結合するようになっている。尚、図3
中の符号18aはボルト18の緩みを防止するためのス
プリングワッシャである。
【0016】また、上記自在継手14としては、例えば
図4に示すようなこま形自在軸継手(JIS B145
4)を用いることが可能である。こま形自在軸継手14
は、二股のアーム14bが形成された一対の継手本体1
4aと、互い違いに組み合わされた4本のアーム14b
の間に挟み込まれるこま14cと、各継手本体14aの
アーム14bと上記こま14cとを貫通して十字形に組
み合わされる2本のピン14dとから構成されており、
各ピン14dを中心として継手本体14aが上記こま1
4cと揺動自在に結合している。そして、一方の継手本
体14aには第1関節モータ11の出力軸12が結合さ
れ、他方の継手本体14aには上記ねじ軸13が結合さ
れている。
【0017】また、メカニカルハンド本体10と第1フ
ィンガ20との間には伸縮自在な蛇腹状のカバー体19
が設けられ、第1関節C1の自在軸継手14及びリンク
プレート16を外部雰囲気から被覆している。このカバ
ー体19の両端開口はメカニカルハンド本体10及び第
1フィンガ20の双方に夫々固定されており、第1フィ
ンガ20がねじ軸13に連れ回されて回転するのを防止
する回り止めとしても機能している。
【0018】このような第1関節C1の構造では、第1
関節モータ11の出力軸12が回転すると、その回転が
自在軸継手14を介してねじ軸13に伝達され、かかる
ねじ軸13の回転方向及び回転量に応じてナット部材1
5が該ねじ軸13上を移動する。ねじ軸13及びリンク
プレート16は上記支軸17,18及び自在継手14を
節としたリンク機構を構成していることから、ナット部
材15がねじ軸13上を移動すると、リンクプレート1
6に対して圧縮力又は引っ張り力が作用し、上記ねじ軸
13がリンクプレート16によって押し引きされること
になる。これにより、ねじ軸13は自在軸継手14を中
心とした旋回運動を行い、ねじ軸13を回転自在に支承
した第1フィンガ20もねじ軸13と一体となって旋回
運動を行う。自在軸継手14それ自体はねじ軸13の旋
回運動の方向を規制するものではないが、上記リンクプ
レート16は図1の紙面と平行な面内でのみ旋回運動を
なし得るようにメカニカルハンド本体10と連結されて
いることから、ねじ軸13の運動方向もこれによって拘
束され、やはり図1の紙面と平行な面内でのみ旋回運動
をなし得る。例えば、ねじ軸13の回転によってナット
部材15が自在軸継手14から離間する方向へ移動する
場合、リンクプレート16に対しては引っ張り力が作用
し、第1フィンガ20はねじ軸13と共に矢線A方向へ
旋回運動を行う。また、ねじ軸13の回転によってナッ
ト部材15が自在軸継手14と近接する方向へ移動する
場合は、リンクプレート16に対して圧縮力が作用し、
第1フィンガ20はねじ軸13と共に矢線B方向へ旋回
運動を行う。
【0019】上記第2関節C2及び第3関節C3にも第
1関節C1と同一の構造が適用されている。すなわち、
第1フィンガ20の第2関節C2側の端部には第2関節
モータ21が収容されており、かかる第2関節モータ2
1の出力軸22の先端が第1フィンガ20から突出して
いる。また、第1フィンガ20と連結される第2フィン
ガ30も第1フィンガと同様に略円筒状に形成されてお
り、その内部には第2関節C2を動かすための第2ねじ
軸23及び第3関節C3を駆動するための第3関節モー
タ31が収容されている。第2ねじ軸23は自在軸継手
24を介して第1フィンガ20側の第2関節モータ21
に結合しており、第2関節モータ21の出力軸22の回
転が第2ねじ軸23に伝達されると、この第2ねじ軸2
3に螺合したナット部材25が該ねじ軸23に沿って移
動するようになっている。また、ナット部材25と第1
フィンガ20との間にはリンクプレート26が設けられ
ており、かかるリンクプレート26は支軸27を中心と
して図1の紙面と平行な面内でのみ旋回運動をなし、ナ
ット部材25の運動に追従し得るようになっている。
尚、符号29は第1フィンガ20と第2フィンガ30と
の間で自在軸継手24及びリンクプレート26を覆うカ
バー体である。
【0020】一方、第2フィンガ30の第3関節C3側
の端部には第3関節モータ31が収容されており、かか
る第3関節モータ31の出力軸32の先端が第2フィン
ガ30から突出している。また、第2フィンガ30と連
結される先端フィンガ40は先細りの円錐状に形成され
ており、その内部には第3関節C3を動かすための第3
ねじ軸33が収容されている。第3ねじ軸33は自在軸
継手34を介して第2フィンガ30側の第3関節モータ
31に結合しており、第3関節モータ31の出力軸32
の回転が第3ねじ軸33に伝達されると、この第3ねじ
軸33に螺合したナット部材35が該ねじ軸33に沿っ
て移動するようになっている。また、ナット部材35と
第2フィンガ30との間にはリンクプレート36が設け
られており、かかるリンクプレート36は支軸37を中
心として図1の紙面と平行な面内でのみ旋回運動をな
し、ナット部材35の運動に追従し得るようになってい
る。尚、符号39は第2フィンガ30と先端フィンガ4
0との間で自在軸継手34及びリンクプレート36を覆
うカバー体である。
【0021】そして、これら第2関節C2及び第3関節
C3においても、第2関節モータ21及び第3関節モー
タ31を任意の方向へ、任意の量だけ回転させることに
より、第2フィンガ30及び先端フィンガ40に対して
自在軸継手24,34を中心とした任意の方向の旋回運
動を与えることができるものである。この実施例のロボ
ットフインガ1においては、第2フィンガ30が第1フ
ィンガ20よりも小さく、先端フィンガ40が第2フィ
ンガ30よりも小さく形成されており、全体として人間
の指に模した形状を有している。従って、コントローラ
によって第1関節モータ11、第2関節モータ21及び
第3関節モータ31の回転方向、回転量及び回転速度を
適宜調整することにより、人間の指に類似した動きをこ
のロボットフィンガ1に与えることも可能となる。
【0022】図5は本発明を適用したフィンガ構造の第
2実施例を示すものであり、第1フィンガ20と第2フ
ィンガ30の連結部を拡大して示している。この第2実
施例のフィンガ構造では、ねじ軸23の一端が基端側部
材としての第1フィンガ20によって回転自在に支承さ
れており、かかるねじ軸23は第1フィンガ20に収容
された第2関節モータ21によって直接に回転駆動され
るようになっている。また、ねじ軸23の他端はボール
ジョイント等の継手50を介し、先端側部材としての第
2フィンガ30に対して回転且つ揺動自在に連結されて
おり、第2フィンガ30は上記継手50を中心として第
1フィンガ20に対して揺動自在に設けられている。更
に、リンクプレート26がねじ軸23に螺合したナット
部材25と第2フィンガ30とを連結しており、かかる
リンクプレート26はナット部材25及び第2フィンガ
30の双方に対して軸支されている。そして、第1フィ
ンガ20と第2フインガ30の間には伸縮自在なカバー
体29が設けられ、このカバー体29が第1フィンガ2
0に対する第2フィンガ30の回り止めを果たしてい
る。
【0023】このため、第1フィンガ20に収容された
第2関節モータ21を回転させてねじ軸23に回転を与
えると、このねじ軸23に螺合するナット部材25がね
じ軸23上を移動し、ナット部材25に軸支されたリン
クプレート26が第2フィンガ30を押し引きすること
になる。第2フィンガ30はねじ軸23の一端に対して
揺動自在にされていることから、リンクプレート26及
びねじ軸23が第2フィンガ30と相まってリンク機構
を構成していることになり、リンクプレート26がナッ
ト部材25の移動によって押し引きされると、第2フィ
ンガ30がねじ軸23との連結点である継手50を介し
て旋回運動を行うことになる。つまり、第1実施例のフ
ィンガ構造と同様、関節モータ21を回転させることで
先端側フィンガ30を基端側フィンガ20に対して動か
すことができる。
【0024】尚、前記第1及び第2実施例ではメカニカ
ルハンドのフィンガ部に本発明の関節構造を適用した例
を説明してきたが、本発明はこれに限らず、例えばメカ
ニカルハンドを所定の位置に送り込むためのロボットア
ームの関節構造にも適用することが可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のロボ
ット関節構造によれば、ねじ軸の回転に応じて旋回運動
を与えられる先端側部材が基端側部材と直接連結されて
おらず、リンク機構を構成するねじ軸やリンクプレート
を介して基端側部材と旋回運動自在に連結されているの
で、関節部をリンク機構と別個に具備しない分だけその
構造を簡易なものにすることができると共に、関節構造
のコンパクト化を図ることが可能である。このため、メ
カニカルハンドにおける指関節等、小型化が要求される
部位のロボット関節構造に最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したロボットフィンガの第1実
施例を示す断面図である。
【図2】 第1実施例に係るボールねじ装置を示す側面
図及びそのF−F矢視図である。
【図3】 第1実施例に係る第1関節の詳細を示す斜視
図である。
【図4】 第1実施例に係る自在軸継手を示す断面図で
ある。
【図5】 本発明を適用したロボットフィンガの第2実
施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ロボットフィンガ、10…メカニカルハンド本体
(基端側部材)、11…第1関節モータ(回転駆動手
段)、13…第1ねじ軸、14…自在軸継手、15…ナ
ット部材、16…リンクプレート、19…カバー体、2
0…第1フィンガ(先端側部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C150 CA01 CA04 DA27 DA28 EH07 EH08 EH12 EH22 EH23 EH24 3C007 AS00 CX01 CY36 HS27 HT11 HT19 MT03 WA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端側部材と、出力軸をこの基端側部材
    の先端から突出させるようにして該基端側部材に収容さ
    れた回転駆動手段と、自在継手を介してこの回転駆動手
    段の出力軸と連結されたねじ軸と、このねじ軸に螺合し
    たナット部材と、一端が上記基端側部材に軸支されると
    共に他端側が上記ナット部材に軸支され、上記ねじ軸と
    共にリンク機構を構成し、かかるねじ軸の回転に応じて
    旋回運動を行うリンクプレートと、上記ねじ軸を回転自
    在に支承すると共に上記基端側部材に対して回り止めが
    なされた先端側部材とから構成されることを特徴とする
    ロボット関節構造。
  2. 【請求項2】 基端側部材と、この基端側部材に対して
    回り止めがなされた先端側部材と、上記基端側部材に収
    容された回転駆動手段と、一端が上記基端側部材によっ
    て回転自在に支承される一方、他端は上記先端側部材に
    対して回転且つ揺動自在に支承され、上記回転駆動手段
    によって回転させられるねじ軸と、このねじ軸に螺合し
    たナット部材と、一端が上記ナット部材に軸支されると
    共に他端が上記先端側部材に軸支され、上記ねじ軸と共
    にリンク機構を構成し、かかるねじ軸の回転に応じて旋
    回運動を行うリンクプレートとから構成されることを特
    徴とするロボット関節構造。
  3. 【請求項3】 上記基端側部材と先端側部材との間には
    伸縮自在なカバー体が設けられ、このカバー体が先端側
    部材の基端側部材に対する回り止めをなしていることを
    特徴とする請求項1又は2記載のロボット関節構造。
  4. 【請求項4】 上記ねじ軸はその外周面に螺旋状のボー
    ル転動溝を有する一方、上記ナット部材は無限循環する
    多数のボールを介して上記ねじ軸に螺合していることを
    特徴とする請求項1又は2記載のロボット関節構造。
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